JP2000133381A - 半嵌合防止コネクタ - Google Patents
半嵌合防止コネクタInfo
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- lock
- housing
- lock arm
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/64—Means for preventing incorrect coupling
- H01R13/641—Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/629—Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
- H01R13/633—Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for disengagement only
- H01R13/635—Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for disengagement only by mechanical pressure, e.g. spring force
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- H01R13/639—Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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- H01R13/64—Means for preventing incorrect coupling
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 一組のコネクタの嵌合作業時に中途嵌合状態
が確実に防止されると共に、嵌合作業時に必要なコネク
タ相互の嵌合操作力を低減させることのできる半嵌合防
止コネクタを提供する。 【解決手段】 半嵌合防止コネクタは、雌コネクタのハ
ウジング内に収容した圧縮バネの反発力でコネクタ相互
の中途嵌合状態を防止すると共に、雄コネクタとの嵌合
時に圧縮バネと協動して前記ハウジング内を移動するス
ライダー10が収容される。雄コネクタのハウジングに
は、ロックアーム46のハウジングロック47を係止する本
係止突起23と、該本係止突起23よりハウジングロック47
に対する係止力が小さい仮係止突起41とがハウジング幅
方向に併設される。スライダー10には、ロック位置に移
動した際にロックアーム46のハウジング幅方向の傾斜を
矯正してハウジングロック47を本係止突起23側に変位さ
せるアーム矯正部51を設ける。
が確実に防止されると共に、嵌合作業時に必要なコネク
タ相互の嵌合操作力を低減させることのできる半嵌合防
止コネクタを提供する。 【解決手段】 半嵌合防止コネクタは、雌コネクタのハ
ウジング内に収容した圧縮バネの反発力でコネクタ相互
の中途嵌合状態を防止すると共に、雄コネクタとの嵌合
時に圧縮バネと協動して前記ハウジング内を移動するス
ライダー10が収容される。雄コネクタのハウジングに
は、ロックアーム46のハウジングロック47を係止する本
係止突起23と、該本係止突起23よりハウジングロック47
に対する係止力が小さい仮係止突起41とがハウジング幅
方向に併設される。スライダー10には、ロック位置に移
動した際にロックアーム46のハウジング幅方向の傾斜を
矯正してハウジングロック47を本係止突起23側に変位さ
せるアーム矯正部51を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に嵌合接続さ
れる一組のコネクタの少なくとも一方のコネクタに装着
したバネ部材の反発力により中途嵌合状態を確実に防止
すると共に、相手コネクタとの嵌合ロックを確実に行う
ための半嵌合防止コネクタに関するものである。
れる一組のコネクタの少なくとも一方のコネクタに装着
したバネ部材の反発力により中途嵌合状態を確実に防止
すると共に、相手コネクタとの嵌合ロックを確実に行う
ための半嵌合防止コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車等の車両には、様々な電子
機器が搭載されており、当然のことながらワイヤハーネ
ス等を構成する各種電線の接続端部には様々な構成の雌
雄コネクタが使用されている。この雌雄コネクタの中途
嵌合状態を検知できる半嵌合防止コネクタに関しても種
々なものが使用されており、例えば、実開平5−819
67号公報等に開示されている半嵌合防止コネクタが知
られている。
機器が搭載されており、当然のことながらワイヤハーネ
ス等を構成する各種電線の接続端部には様々な構成の雌
雄コネクタが使用されている。この雌雄コネクタの中途
嵌合状態を検知できる半嵌合防止コネクタに関しても種
々なものが使用されており、例えば、実開平5−819
67号公報等に開示されている半嵌合防止コネクタが知
られている。
【0003】この半嵌合防止コネクタは、複数のピンコ
ンタクトを内部に列設したピン側コネクタと、複数のソ
ケットコンタクトを内部に列設したソケット側コネクタ
とから構成されており、雌側コネクタのハウジング外側
には、可動カバーが前後に移動可能に覆っている。この
可動カバーの両側部には、バネ収容部が付設され、その
内部には前後方向にバネ部材が収容されている。しか
し、この半嵌合防止コネクタでは、圧縮バネの反発力で
中途嵌合を防止することはできるが、双方のコネクタを
嵌合する際に可動カバーの両側面をもって嵌合しようと
すると、可動カバーが動かなくなり、嵌合時の作業性が
悪いという問題があった。
ンタクトを内部に列設したピン側コネクタと、複数のソ
ケットコンタクトを内部に列設したソケット側コネクタ
とから構成されており、雌側コネクタのハウジング外側
には、可動カバーが前後に移動可能に覆っている。この
可動カバーの両側部には、バネ収容部が付設され、その
内部には前後方向にバネ部材が収容されている。しか
し、この半嵌合防止コネクタでは、圧縮バネの反発力で
中途嵌合を防止することはできるが、双方のコネクタを
嵌合する際に可動カバーの両側面をもって嵌合しようと
すると、可動カバーが動かなくなり、嵌合時の作業性が
悪いという問題があった。
【0004】本出願人は、特開平10−50408号公
報等で上記問題を解決するコネクタ嵌合構造を提案して
いる。図13に示した半嵌合防止コネクタの一方のコネ
クタである雌コネクタ1Aは、そのハウジング3が端子
収容室を備えたコネクタハウジング3aと、その上部に
後述するスライダー10Aを摺動可能に装着するための
スライダー収容部4を形成するスライダ用ハウジングで
ある専用ハウジング3bとから構成されている。この専
用ハウジング3bの両端部にはスライダー10Aの本体
両側部を案内するガイド溝5が設けられていると共に、
該ガイド溝5の後端に筒状のバネ収容部3cが設けられ
ている。
報等で上記問題を解決するコネクタ嵌合構造を提案して
いる。図13に示した半嵌合防止コネクタの一方のコネ
クタである雌コネクタ1Aは、そのハウジング3が端子
収容室を備えたコネクタハウジング3aと、その上部に
後述するスライダー10Aを摺動可能に装着するための
スライダー収容部4を形成するスライダ用ハウジングで
ある専用ハウジング3bとから構成されている。この専
用ハウジング3bの両端部にはスライダー10Aの本体
両側部を案内するガイド溝5が設けられていると共に、
該ガイド溝5の後端に筒状のバネ収容部3cが設けられ
ている。
【0005】この専用ハウジング3bの中央には、嵌合
方向に沿って可撓する自由端部を有するロックアーム6
が一体的に設けられている。このロックアーム6は、そ
の上部に傾斜面を有するロックビーク7を備え、その先
端下部には相手コネクタに係止される係合部であるハウ
ジングロック8が設けられている。又、ハウジングロッ
ク8に対峙する上部には、ロックアーム6自体の変位を
阻止するための変位防止突起8aが形成されている。そ
して、このロックアーム6の両側にスライダー10Aの
一部を挿入するための側方空間4aが設けられている。
方向に沿って可撓する自由端部を有するロックアーム6
が一体的に設けられている。このロックアーム6は、そ
の上部に傾斜面を有するロックビーク7を備え、その先
端下部には相手コネクタに係止される係合部であるハウ
ジングロック8が設けられている。又、ハウジングロッ
ク8に対峙する上部には、ロックアーム6自体の変位を
阻止するための変位防止突起8aが形成されている。そ
して、このロックアーム6の両側にスライダー10Aの
一部を挿入するための側方空間4aが設けられている。
【0006】また、スライダー10Aは、前方下部の両
側端に一対の当接突起14を有し且つ可撓するスライダ
ーアーム12がスライダー本体11内の略中央に設けら
れている。そして、上部後端に嵌合解除時に操作する押
圧部15と、スライダーアーム12と押圧部15に跨が
るスライド溝13と、下部後端の両側にバネ部材である
圧縮バネ9を保持するバネ受け部16とを備えている。
また、スライダー本体11の前端にはロックアーム6の
先端の変位を阻止するための変位防止部17が形成され
ている。
側端に一対の当接突起14を有し且つ可撓するスライダ
ーアーム12がスライダー本体11内の略中央に設けら
れている。そして、上部後端に嵌合解除時に操作する押
圧部15と、スライダーアーム12と押圧部15に跨が
るスライド溝13と、下部後端の両側にバネ部材である
圧縮バネ9を保持するバネ受け部16とを備えている。
また、スライダー本体11の前端にはロックアーム6の
先端の変位を阻止するための変位防止部17が形成され
ている。
【0007】また、図14に示した他方のコネクタであ
る雄コネクタ2Aには、端子収容室を備えたハウジング
21上の一面にコネクタ嵌合時にスライダー10Aの当
接突起14に当接する一対のストッパ突起22Aと、該
ストッパ突起22A間に装備されて進入してくるロック
アーム6を撓ませるための傾斜面を有した傾斜突起23
と、該傾斜突起23の後端に配備されて前記傾斜突起2
3を乗り越えたロックアーム6のハウジングロック8を
係止する係合溝24とが設けられている。
る雄コネクタ2Aには、端子収容室を備えたハウジング
21上の一面にコネクタ嵌合時にスライダー10Aの当
接突起14に当接する一対のストッパ突起22Aと、該
ストッパ突起22A間に装備されて進入してくるロック
アーム6を撓ませるための傾斜面を有した傾斜突起23
と、該傾斜突起23の後端に配備されて前記傾斜突起2
3を乗り越えたロックアーム6のハウジングロック8を
係止する係合溝24とが設けられている。
【0008】そこで、先ず図13に示したように雌コネ
クタ1A前方からスライダー収容部4内に圧縮バネ9を
バネ受け部6に保持したスライダー10Aが押し込まれ
ると、スライダー本体11がガイド溝5内を後方に移動
する。この時、スライダーアーム12下端に設けられた
当接突起14がロックアーム6の両側に設けられた側方
空間4a内に配置される。そして、バネ収容部3c内に
圧縮バネ9が収容されると共に、スライド溝13内にロ
ックビーク7が嵌まり込むことで、スライダー10A
は、ロック位置と非ロック位置との間を移動可能にハウ
ジング3に保持される。スライダー10Aの非ロック位
置とは、前記ロックアーム6の相手側ハウジングに対す
る係脱時の撓み変形を許容するロックアーム基端側の位
置であり、また、ロック位置とは、ロックアーム6の撓
み変形を拘束するロックアーム先端側の位置である。
クタ1A前方からスライダー収容部4内に圧縮バネ9を
バネ受け部6に保持したスライダー10Aが押し込まれ
ると、スライダー本体11がガイド溝5内を後方に移動
する。この時、スライダーアーム12下端に設けられた
当接突起14がロックアーム6の両側に設けられた側方
空間4a内に配置される。そして、バネ収容部3c内に
圧縮バネ9が収容されると共に、スライド溝13内にロ
ックビーク7が嵌まり込むことで、スライダー10A
は、ロック位置と非ロック位置との間を移動可能にハウ
ジング3に保持される。スライダー10Aの非ロック位
置とは、前記ロックアーム6の相手側ハウジングに対す
る係脱時の撓み変形を許容するロックアーム基端側の位
置であり、また、ロック位置とは、ロックアーム6の撓
み変形を拘束するロックアーム先端側の位置である。
【0009】スライダー装着状態では、図14に示した
ように、前記圧縮バネ9の反発力によってスライダー1
0Aは前方(即ち、ロック位置側)に付勢されており、
押圧部15前端がスライド溝13内のロックビーク7に
係止されると共に、ロックアーム6先端の変位防止突起
8aがスライダー10Aの前端下面の変位防止部17に
当接することでロックアーム6の上方への撓み変位が阻
止される。
ように、前記圧縮バネ9の反発力によってスライダー1
0Aは前方(即ち、ロック位置側)に付勢されており、
押圧部15前端がスライド溝13内のロックビーク7に
係止されると共に、ロックアーム6先端の変位防止突起
8aがスライダー10Aの前端下面の変位防止部17に
当接することでロックアーム6の上方への撓み変位が阻
止される。
【0010】次に、図14に示したように雌雄コネクタ
1A,2Aの嵌合操作を開始すると、雄コネクタ2Aの
ストッパ突起22Aが雌コネクタ1Aのロックアーム6
両側の側方空間4a(図13参照)内に挿入され、該ス
トッパ突起22Aがスライダー10Aの当接突起14に
当接する。この当接時点から圧縮バネ9の反発力が発生
する。なお、この段階では雌コネクタ1A側のソケット
コンタクト30内には雄コネクタ2A側のピンコンタク
ト31は嵌挿されていない。
1A,2Aの嵌合操作を開始すると、雄コネクタ2Aの
ストッパ突起22Aが雌コネクタ1Aのロックアーム6
両側の側方空間4a(図13参照)内に挿入され、該ス
トッパ突起22Aがスライダー10Aの当接突起14に
当接する。この当接時点から圧縮バネ9の反発力が発生
する。なお、この段階では雌コネクタ1A側のソケット
コンタクト30内には雄コネクタ2A側のピンコンタク
ト31は嵌挿されていない。
【0011】そして、さらに嵌合操作が進むことで圧縮
バネ9に抗してスライダー10Aが後方(図15中、右
方)に押し込まれ、ロックアーム6先端のハウジングロ
ック8が雄コネクタ2Aの傾斜突起23に当接する。仮
に、この中途嵌合状態で押し込み動作を停止すると、圧
縮バネ9の反発力で嵌合方向とは逆の離脱方向に双方の
雌雄コネクタ1A,2Aが押し戻され、中途嵌合状態を
容易に検知することができる。
バネ9に抗してスライダー10Aが後方(図15中、右
方)に押し込まれ、ロックアーム6先端のハウジングロ
ック8が雄コネクタ2Aの傾斜突起23に当接する。仮
に、この中途嵌合状態で押し込み動作を停止すると、圧
縮バネ9の反発力で嵌合方向とは逆の離脱方向に双方の
雌雄コネクタ1A,2Aが押し戻され、中途嵌合状態を
容易に検知することができる。
【0012】次に、図15に示したように、さらに嵌合
操作が進むと、スライダー10Aのスライダーアーム1
2がロックビーク7により上方に撓まされることでスト
ッパ突起22Aとスライダー10Aの当接突起14との
当接状態が解除される。そして、ロックアーム6先端の
ハウジングロック8が傾斜突起23を乗り越えて係合溝
24内に係合する一方で、ストッパ突起22Aとの当接
状態を解除されたスライダーアーム12が圧縮バネ9の
付勢力で、ロック位置に復帰する。
操作が進むと、スライダー10Aのスライダーアーム1
2がロックビーク7により上方に撓まされることでスト
ッパ突起22Aとスライダー10Aの当接突起14との
当接状態が解除される。そして、ロックアーム6先端の
ハウジングロック8が傾斜突起23を乗り越えて係合溝
24内に係合する一方で、ストッパ突起22Aとの当接
状態を解除されたスライダーアーム12が圧縮バネ9の
付勢力で、ロック位置に復帰する。
【0013】図16に示すように、圧縮バネ9の付勢力
でロック位置にスライダー10Aが復帰すると、スライ
ダー10Aの変位防止部17がロックアーム6の変位防
止突起8aに当接する。これにより、ロックアーム6の
撓み変形が拘束されて、ロックアーム6と係合溝24と
の係合状態の解除がスライダー10Aによって防止され
る二重ロック状態となる。このように、スライダー10
Aによってロックアーム6の係合解除が防止される状態
では、雌雄コネクタが完全嵌合状態となり、双方のコン
タクト30,31が完全に接続状態となる。この完全嵌
合状態は、ロックアーム6のハウジングロック8が傾斜
突起23を乗り越えるときの節度感によって検知するこ
とができると共に、復帰したスライダー10Aの位置を
目視することで容易に確認することができる。
でロック位置にスライダー10Aが復帰すると、スライ
ダー10Aの変位防止部17がロックアーム6の変位防
止突起8aに当接する。これにより、ロックアーム6の
撓み変形が拘束されて、ロックアーム6と係合溝24と
の係合状態の解除がスライダー10Aによって防止され
る二重ロック状態となる。このように、スライダー10
Aによってロックアーム6の係合解除が防止される状態
では、雌雄コネクタが完全嵌合状態となり、双方のコン
タクト30,31が完全に接続状態となる。この完全嵌
合状態は、ロックアーム6のハウジングロック8が傾斜
突起23を乗り越えるときの節度感によって検知するこ
とができると共に、復帰したスライダー10Aの位置を
目視することで容易に確認することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記雌
雄コネクタ1A,2Aの嵌合構造において、例えば、ロ
ックアーム6のハウジングロック8が相手コネクタ2A
の傾斜突起23を乗り越えて相手コネクタと係合状態に
なっても、製造公差上のズレ等によって前記スライダー
10Aがロック位置まで復帰できない場合には、スライ
ダー10Aがロックアーム6の係合解除を防ぐ二重ロッ
ク状態が実現できない不完全な嵌合状態となってしま
う。そこで、スライダー10Aがロック位置まで完全に
復帰できない不完全な嵌合時には、前記圧縮バネ9の反
発力によって、各コネクタ間でのコンタクト相互が電気
的に導通しないコネクタ分離状態となるまでコネクタ相
互を離反させて、嵌合不良を気付かせなければならな
い。
雄コネクタ1A,2Aの嵌合構造において、例えば、ロ
ックアーム6のハウジングロック8が相手コネクタ2A
の傾斜突起23を乗り越えて相手コネクタと係合状態に
なっても、製造公差上のズレ等によって前記スライダー
10Aがロック位置まで復帰できない場合には、スライ
ダー10Aがロックアーム6の係合解除を防ぐ二重ロッ
ク状態が実現できない不完全な嵌合状態となってしま
う。そこで、スライダー10Aがロック位置まで完全に
復帰できない不完全な嵌合時には、前記圧縮バネ9の反
発力によって、各コネクタ間でのコンタクト相互が電気
的に導通しないコネクタ分離状態となるまでコネクタ相
互を離反させて、嵌合不良を気付かせなければならな
い。
【0015】即ち、二重ロック状態が達成できない場合
には、ロックアーム6による係合状態を解除して嵌合途
中の雌雄コネクタ1A,2Aを離反させるように、圧縮
バネ9の付勢力は、ロックアーム6のハウジングロック
8が相手コネクタの係合溝24に係合した状態でのコネ
クタ相互の結合力よりも大きく設定しておかねばなら
ず、結局、前記ハウジングロック8と係合溝24との係
合による結合強度を高めようとすると、それに伴ってバ
ネ部材9の反発力が強大になって、コネクタ相互の嵌合
操作に大きな力が必要になり、コネクタ相互の嵌合作業
が困難になるという問題が生じた。
には、ロックアーム6による係合状態を解除して嵌合途
中の雌雄コネクタ1A,2Aを離反させるように、圧縮
バネ9の付勢力は、ロックアーム6のハウジングロック
8が相手コネクタの係合溝24に係合した状態でのコネ
クタ相互の結合力よりも大きく設定しておかねばなら
ず、結局、前記ハウジングロック8と係合溝24との係
合による結合強度を高めようとすると、それに伴ってバ
ネ部材9の反発力が強大になって、コネクタ相互の嵌合
操作に大きな力が必要になり、コネクタ相互の嵌合作業
が困難になるという問題が生じた。
【0016】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、一組のコネクタの嵌合作業時に中途嵌合
状態が確実に防止されると共に、嵌合作業時に必要なコ
ネクタ相互の嵌合操作力を低減させることのできる半嵌
合防止コネクタを提供することである。
ることにあり、一組のコネクタの嵌合作業時に中途嵌合
状態が確実に防止されると共に、嵌合作業時に必要なコ
ネクタ相互の嵌合操作力を低減させることのできる半嵌
合防止コネクタを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
方のコネクタのハウジング内に収容したバネ部材の反発
力でコネクタ相互の中途嵌合状態を防止すると共に、他
方のコネクタとの嵌合時に前記バネ部材と協動して前記
ハウジング内に設けられたロックアームを前記他方のコ
ネクタのハウジングに対して係止状態に保持可能なロッ
ク位置と非ロック位置との間を移動するスライダーが収
容されている半嵌合防止コネクタであって、前記他方の
コネクタのハウジングには、前記ロックアームの係合部
を係止する本係止部と、該本係止部より前記係合部に対
する係止力が小さい仮係止部とがハウジング幅方向に併
設されており、コネクタ嵌合操作時に前記ロック位置に
移動した前記スライダーが前記ロックアームをハウジン
グ幅方向に変形させ、該ロックアームの係合部を前記仮
係止部から前記本係止部に変位させることを特徴とする
半嵌合防止コネクタにより達成される。
方のコネクタのハウジング内に収容したバネ部材の反発
力でコネクタ相互の中途嵌合状態を防止すると共に、他
方のコネクタとの嵌合時に前記バネ部材と協動して前記
ハウジング内に設けられたロックアームを前記他方のコ
ネクタのハウジングに対して係止状態に保持可能なロッ
ク位置と非ロック位置との間を移動するスライダーが収
容されている半嵌合防止コネクタであって、前記他方の
コネクタのハウジングには、前記ロックアームの係合部
を係止する本係止部と、該本係止部より前記係合部に対
する係止力が小さい仮係止部とがハウジング幅方向に併
設されており、コネクタ嵌合操作時に前記ロック位置に
移動した前記スライダーが前記ロックアームをハウジン
グ幅方向に変形させ、該ロックアームの係合部を前記仮
係止部から前記本係止部に変位させることを特徴とする
半嵌合防止コネクタにより達成される。
【0018】上記構成によれば、コネクタ相互の嵌合初
期には、一方のコネクタ上のスライダーは、他方のコネ
クタに当接し、バネ部材に抗して非ロック位置側に押し
込まれる。そこで、この中途嵌合状態で押し込み動作を
停止すると、バネ部材の反発力で嵌合方向とは逆の離脱
方向に双方のコネクタが押し戻され、中途嵌合状態を容
易に検知することができる。
期には、一方のコネクタ上のスライダーは、他方のコネ
クタに当接し、バネ部材に抗して非ロック位置側に押し
込まれる。そこで、この中途嵌合状態で押し込み動作を
停止すると、バネ部材の反発力で嵌合方向とは逆の離脱
方向に双方のコネクタが押し戻され、中途嵌合状態を容
易に検知することができる。
【0019】そして、コネクタ相互の嵌合量が所定値に
達すると、一方のコネクタ上のロックアームの係合部が
仮係止部に係合すると共に、他方のコネクタとのスライ
ダーの係合が外れ、該スライダーがバネ部材の付勢力に
よりロックアームの先端側のロック位置への復帰を開始
する。そして、コネクタ相互が嵌合状態となってスライ
ダーがロック位置へ復帰すると、該スライダーがロック
アームの係合部を本係止部に変位させるので、ロックア
ームの係合部が本係止部に係止され、コネクタ同士はロ
ック状態となる。
達すると、一方のコネクタ上のロックアームの係合部が
仮係止部に係合すると共に、他方のコネクタとのスライ
ダーの係合が外れ、該スライダーがバネ部材の付勢力に
よりロックアームの先端側のロック位置への復帰を開始
する。そして、コネクタ相互が嵌合状態となってスライ
ダーがロック位置へ復帰すると、該スライダーがロック
アームの係合部を本係止部に変位させるので、ロックア
ームの係合部が本係止部に係止され、コネクタ同士はロ
ック状態となる。
【0020】一方、コネクタ相互が不完全な嵌合状態と
なってスライダーがロック位置に復帰できない時には、
ロックアームの係合部が本係止部に変位せず、該本係止
部より係止力の小さい仮係止部に留まるため、スライダ
ーを介してコネクタ相互を離反させる方向に反発力を作
用させるバネ部材は、ロックアームの係合部が本係止部
に係止されている場合に比べて、コネクタ相互をコネク
タ分離状態まで離反させるのに必要な力が小さくて済
む。
なってスライダーがロック位置に復帰できない時には、
ロックアームの係合部が本係止部に変位せず、該本係止
部より係止力の小さい仮係止部に留まるため、スライダ
ーを介してコネクタ相互を離反させる方向に反発力を作
用させるバネ部材は、ロックアームの係合部が本係止部
に係止されている場合に比べて、コネクタ相互をコネク
タ分離状態まで離反させるのに必要な力が小さくて済
む。
【0021】即ち、スライダーを介してコネクタ相互を
離反させる方向に反発力を作用させるバネ部材として
は、反発力の小さなものを採用しても、スライダーがロ
ック位置に復帰できない不完全な嵌合状態の時には、バ
ネ部材による反発力で嵌合途中のコネクタ相互を分離状
態まで離反させて、コネクタ相互の不完全嵌合を確実に
防止することができる。従って、バネ部材の反発力を小
さく抑えることで、コネクタ相互の嵌合操作力を低減さ
せて、コネクタ相互の嵌合作業を容易にすることができ
る。
離反させる方向に反発力を作用させるバネ部材として
は、反発力の小さなものを採用しても、スライダーがロ
ック位置に復帰できない不完全な嵌合状態の時には、バ
ネ部材による反発力で嵌合途中のコネクタ相互を分離状
態まで離反させて、コネクタ相互の不完全嵌合を確実に
防止することができる。従って、バネ部材の反発力を小
さく抑えることで、コネクタ相互の嵌合操作力を低減さ
せて、コネクタ相互の嵌合作業を容易にすることができ
る。
【0022】尚、好ましくは前記ロックアームは、コネ
クタ嵌合時にその係合部が前記仮係止部に進入するよう
にハウジング幅方向に傾斜して延出され、前記スライダ
ーには、前記ロック位置に移動した際に前記ロックアー
ムのハウジング幅方向の傾斜を矯正して該ロックアーム
の係合部を前記本係止部に変位させるアーム矯正部が設
けられる。
クタ嵌合時にその係合部が前記仮係止部に進入するよう
にハウジング幅方向に傾斜して延出され、前記スライダ
ーには、前記ロック位置に移動した際に前記ロックアー
ムのハウジング幅方向の傾斜を矯正して該ロックアーム
の係合部を前記本係止部に変位させるアーム矯正部が設
けられる。
【0023】又、好ましくは前記ロックアームは、コネ
クタ嵌合時にその係合部が前記本係止部に進入するよう
に延出されており、前記スライダーには、前記ロック位
置から前記非ロック位置に移動した際に前記ロックアー
ムのテーパ状側面をハウジング幅方向に押圧付勢して該
ロックアームの係合部を前記仮係止部に変移させるアー
ム押圧部が設けられる。
クタ嵌合時にその係合部が前記本係止部に進入するよう
に延出されており、前記スライダーには、前記ロック位
置から前記非ロック位置に移動した際に前記ロックアー
ムのテーパ状側面をハウジング幅方向に押圧付勢して該
ロックアームの係合部を前記仮係止部に変移させるアー
ム押圧部が設けられる。
【0024】更に、好ましくは前記本係止部のコネクタ
前方側に、コネクタ嵌合操作時に前記ロックアームの係
合部を前記仮係止部側に案内するガイド用段部が設けら
れることにより、ロックアームの係合部はコネクタ嵌合
初期に確実に仮係止部に係止される。
前方側に、コネクタ嵌合操作時に前記ロックアームの係
合部を前記仮係止部側に案内するガイド用段部が設けら
れることにより、ロックアームの係合部はコネクタ嵌合
初期に確実に仮係止部に係止される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る半嵌合防止コネクタを詳細に説明す
る。図1及び図3に示すように、本実施形態の半嵌合防
止コネクタを構成する一対の雌雄コネクタ1,2の内、
一方の雌コネクタ1は、そのハウジング3が端子収容室
を備えたコネクタハウジング3aと、その上部に後述す
るスライダー10を摺動可能に装着するためのスライダ
ー収容部4を形成するスライダ用ハウジング3bとから
構成されている。このスライダ用ハウジング3bの両端
部にはスライダー本体11の両側部を案内するガイド溝
5が設けられていると共に、該ガイド溝5の後端に筒状
のバネ収容部3cが設けられている。
の一実施形態に係る半嵌合防止コネクタを詳細に説明す
る。図1及び図3に示すように、本実施形態の半嵌合防
止コネクタを構成する一対の雌雄コネクタ1,2の内、
一方の雌コネクタ1は、そのハウジング3が端子収容室
を備えたコネクタハウジング3aと、その上部に後述す
るスライダー10を摺動可能に装着するためのスライダ
ー収容部4を形成するスライダ用ハウジング3bとから
構成されている。このスライダ用ハウジング3bの両端
部にはスライダー本体11の両側部を案内するガイド溝
5が設けられていると共に、該ガイド溝5の後端に筒状
のバネ収容部3cが設けられている。
【0026】このスライダ用ハウジング3bの中央に
は、嵌合方向に沿って延出すると共に先端の自由端部側
が上下方向に変位可能な可撓性を有する片持ち型のロッ
クアーム46が一体的に設けられている。このロックア
ーム46は、その上部に傾斜面を有するロックビーク7
を備え、その先端下部には相手コネクタに係止される係
合部としてのハウジングロック47が設けられている。
又、ハウジングロック47に対峙した上部にはロックア
ーム46自体の変位を阻止するための変位防止突起47
aが形成されている。そして、このロックアーム46の
両側に後述するスライダー10の当接突起14を挿入す
るための側方空間4aが設けられている。
は、嵌合方向に沿って延出すると共に先端の自由端部側
が上下方向に変位可能な可撓性を有する片持ち型のロッ
クアーム46が一体的に設けられている。このロックア
ーム46は、その上部に傾斜面を有するロックビーク7
を備え、その先端下部には相手コネクタに係止される係
合部としてのハウジングロック47が設けられている。
又、ハウジングロック47に対峙した上部にはロックア
ーム46自体の変位を阻止するための変位防止突起47
aが形成されている。そして、このロックアーム46の
両側に後述するスライダー10の当接突起14を挿入す
るための側方空間4aが設けられている。
【0027】また、前記スライダー10は、前方下部の
所定位置に一対の当接突起14,14を有し且つ可撓す
るスライダーアーム12がスライダー本体11内の略中
央に設けられており、上部後端に嵌合解除時に操作する
押圧部15と、スライダーアーム12と押圧部15に跨
がって設けられたスライド溝13と、下部後端の両側に
バネ部材である圧縮バネ9を保持するバネ受け部16と
を備えている。また、スライダー本体11の前端にはロ
ックアーム46の上方への変位を阻止するための変位防
止部17が形成されている。
所定位置に一対の当接突起14,14を有し且つ可撓す
るスライダーアーム12がスライダー本体11内の略中
央に設けられており、上部後端に嵌合解除時に操作する
押圧部15と、スライダーアーム12と押圧部15に跨
がって設けられたスライド溝13と、下部後端の両側に
バネ部材である圧縮バネ9を保持するバネ受け部16と
を備えている。また、スライダー本体11の前端にはロ
ックアーム46の上方への変位を阻止するための変位防
止部17が形成されている。
【0028】前記スライダー10は、図1に示したよう
に、圧縮バネ9をバネ受け部16に保持した状態で、雌
コネクタ1前方からスライダー収容部4内に押し込まれ
ると、スライダー本体11がガイド溝5内を後方に移動
する。この時、スライダーアーム12下端に設けられた
当接突起14がロックアーム46の両側に設けられた側
方空間4a内に配置される。そして、バネ収容部3c内
に圧縮バネ9が収容されると共に、スライド溝13内に
ロックビーク7が嵌まり込むことで、スライダー10
は、非ロック位置とロック位置との間を移動可能にハウ
ジング3に保持される。
に、圧縮バネ9をバネ受け部16に保持した状態で、雌
コネクタ1前方からスライダー収容部4内に押し込まれ
ると、スライダー本体11がガイド溝5内を後方に移動
する。この時、スライダーアーム12下端に設けられた
当接突起14がロックアーム46の両側に設けられた側
方空間4a内に配置される。そして、バネ収容部3c内
に圧縮バネ9が収容されると共に、スライド溝13内に
ロックビーク7が嵌まり込むことで、スライダー10
は、非ロック位置とロック位置との間を移動可能にハウ
ジング3に保持される。
【0029】スライダー10の非ロック位置とは、前記
ロックアーム46の相手側ハウジングに対する係脱時の
撓み変形を許容するロックアーム基端側の位置であり、
また、ロック位置とは、前記変位防止部17によりロッ
クアーム46の変位防止突起47aを押さえてロックア
ーム46の撓み変形を拘束するロックアーム先端側の位
置である。
ロックアーム46の相手側ハウジングに対する係脱時の
撓み変形を許容するロックアーム基端側の位置であり、
また、ロック位置とは、前記変位防止部17によりロッ
クアーム46の変位防止突起47aを押さえてロックア
ーム46の撓み変形を拘束するロックアーム先端側の位
置である。
【0030】また、図2及び図4に示した他方の雄コネ
クタ2は、端子収容室を備えたハウジング21上の一面
に、コネクタ嵌合時にスライダー10の当接突起14に
当接する一対のストッパ突起22,22が装備されてい
る。また、雄コネクタ2のハウジング21上の一対のス
トッパ突起22,22間には、図6にも示すように、雌
雄コネクタ1,2の嵌合量が所定値に達した時にロック
アーム46のハウジングロック47を係止する仮係止部
である仮係止突起41と本係止部である本係止突起45
とが、ハウジング幅方向に併設されている。
クタ2は、端子収容室を備えたハウジング21上の一面
に、コネクタ嵌合時にスライダー10の当接突起14に
当接する一対のストッパ突起22,22が装備されてい
る。また、雄コネクタ2のハウジング21上の一対のス
トッパ突起22,22間には、図6にも示すように、雌
雄コネクタ1,2の嵌合量が所定値に達した時にロック
アーム46のハウジングロック47を係止する仮係止部
である仮係止突起41と本係止部である本係止突起45
とが、ハウジング幅方向に併設されている。
【0031】一対のストッパ突起22,22は、一対の
雌雄コネクタ1,2の嵌合初期に前記スライダー10に
当接して、前記ハウジングロック47と仮係止突起41
との係合が完了するまで、前記圧縮バネ9の付勢力に抗
して前記スライダー10を前記非ロック位置側に押し戻
し、前記ハウジングロック47と仮係止突起41との係
合完了後に、スライダー10との当接を解除される。
雌雄コネクタ1,2の嵌合初期に前記スライダー10に
当接して、前記ハウジングロック47と仮係止突起41
との係合が完了するまで、前記圧縮バネ9の付勢力に抗
して前記スライダー10を前記非ロック位置側に押し戻
し、前記ハウジングロック47と仮係止突起41との係
合完了後に、スライダー10との当接を解除される。
【0032】前記仮係止突起41は、ロックアーム46
の進入時にコネクタ前方側に位置する登り傾斜の傾斜面
42と、該傾斜面42のコネクタ後方側に連なる下り傾
斜の傾斜面43とを備えており、コネクタ前方側の傾斜
面42が進入してくるロックアーム46を上方に撓ま
せ、傾斜面43が傾斜面42を乗り越えたロックアーム
46のハウジングロック47を係止する。前記本係止突
起45は、コネクタ前方側に、進入してくるロックアー
ム46を上方に撓ませる登り傾斜の傾斜面45aを有
し、該本係止突起45の後端に配備された係合溝24
が、前記本係止突起45を乗り越えたロックアーム46
のハウジングロック47を係止する。
の進入時にコネクタ前方側に位置する登り傾斜の傾斜面
42と、該傾斜面42のコネクタ後方側に連なる下り傾
斜の傾斜面43とを備えており、コネクタ前方側の傾斜
面42が進入してくるロックアーム46を上方に撓ま
せ、傾斜面43が傾斜面42を乗り越えたロックアーム
46のハウジングロック47を係止する。前記本係止突
起45は、コネクタ前方側に、進入してくるロックアー
ム46を上方に撓ませる登り傾斜の傾斜面45aを有
し、該本係止突起45の後端に配備された係合溝24
が、前記本係止突起45を乗り越えたロックアーム46
のハウジングロック47を係止する。
【0033】即ち、仮係止突起41及び本係止突起45
は、このようにハウジングロック47を係止する後端面
の傾きを相違させることで、前記本係止突起45よりも
仮係止突起41の方が前記ハウジングロック47に対す
る係止力が小さくなるように構成されている。また、本
実施形態では、本係止突起45のコネクタ前方側に位置
する傾斜面45aと傾斜面42との境界には、コネクタ
嵌合操作時に前記ロックアーム46のハウジングロック
47を仮係止突起41側に案内するガイド用段部44が
設けられている。
は、このようにハウジングロック47を係止する後端面
の傾きを相違させることで、前記本係止突起45よりも
仮係止突起41の方が前記ハウジングロック47に対す
る係止力が小さくなるように構成されている。また、本
実施形態では、本係止突起45のコネクタ前方側に位置
する傾斜面45aと傾斜面42との境界には、コネクタ
嵌合操作時に前記ロックアーム46のハウジングロック
47を仮係止突起41側に案内するガイド用段部44が
設けられている。
【0034】以上のように、雄コネクタ2の本係止突起
45と仮係止突起41とをハウジング幅方向に併設した
ことに合わせて、前記雌コネクタ1のロックアーム46
は、雌雄コネクタ1,2の嵌合時に前記ハウジングロッ
ク47が前記仮係止突起41に進入するように、ハウジ
ング幅方向左側に傾斜して延出されている。そして、ロ
ックアーム46の先端上面に装備された変位防止突起4
7aの左側面には、湾曲面を備えたアーム矯正力作用部
48が膨出形成されている。
45と仮係止突起41とをハウジング幅方向に併設した
ことに合わせて、前記雌コネクタ1のロックアーム46
は、雌雄コネクタ1,2の嵌合時に前記ハウジングロッ
ク47が前記仮係止突起41に進入するように、ハウジ
ング幅方向左側に傾斜して延出されている。そして、ロ
ックアーム46の先端上面に装備された変位防止突起4
7aの左側面には、湾曲面を備えたアーム矯正力作用部
48が膨出形成されている。
【0035】また、前記スライダー10の変位防止部1
7の下面の一部には、アーム矯正部51が設けられてい
る。このアーム矯正部51は、スライダー10が前記ロ
ック位置に移動した際に前記ロックアーム46の矯正力
作用部48に当接して、該ロックアーム46の先端部を
本係止突起45側に押し、前記ロックアーム46のハウ
ジング幅方向の傾斜を矯正して、前記ハウジングロック
47を前記係合溝24に変位させる。
7の下面の一部には、アーム矯正部51が設けられてい
る。このアーム矯正部51は、スライダー10が前記ロ
ック位置に移動した際に前記ロックアーム46の矯正力
作用部48に当接して、該ロックアーム46の先端部を
本係止突起45側に押し、前記ロックアーム46のハウ
ジング幅方向の傾斜を矯正して、前記ハウジングロック
47を前記係合溝24に変位させる。
【0036】尚、前記アーム矯正部51の嵌合方向前後
面は、前記矯正力作用部48との摺接によりロックアー
ム46の先端部にハウジング幅方向中央に向かう押圧力
を発生し得るように、滑らかに傾斜又は湾曲した摺接面
52,53が設けられている。前記摺接面52は、図1
0及び図11に示すように、雌コネクタ1に装着された
スライダー10がロック位置に復帰する際に、ロックア
ーム46の先端部を変位させるためのものである。ま
た、摺接面53は、スライダー10を雌コネクタ1のス
ライダー収容部4に装着する際に、ロックアーム46の
先端部を変位させるためのものである。
面は、前記矯正力作用部48との摺接によりロックアー
ム46の先端部にハウジング幅方向中央に向かう押圧力
を発生し得るように、滑らかに傾斜又は湾曲した摺接面
52,53が設けられている。前記摺接面52は、図1
0及び図11に示すように、雌コネクタ1に装着された
スライダー10がロック位置に復帰する際に、ロックア
ーム46の先端部を変位させるためのものである。ま
た、摺接面53は、スライダー10を雌コネクタ1のス
ライダー収容部4に装着する際に、ロックアーム46の
先端部を変位させるためのものである。
【0037】次ぎに、上記雌雄コネクタ1,2の嵌合動
作を説明する。図5及び図6に示したように、雌雄コネ
クタ1,2の嵌合操作を開始すると、雄コネクタ2のス
トッパ突起22が雌コネクタ1のロックアーム46両側
の側方空間4a(図1参照)内に挿入され、ストッパ突
起22がスライダー10の当接突起14に当接する。こ
の当接時点から圧縮バネ9の反発力が発生する。なお、
この段階では雌コネクタ1側のソケットコンタクト30
内には雄コネクタ2側のピンコンタクト31は嵌挿され
ていない。
作を説明する。図5及び図6に示したように、雌雄コネ
クタ1,2の嵌合操作を開始すると、雄コネクタ2のス
トッパ突起22が雌コネクタ1のロックアーム46両側
の側方空間4a(図1参照)内に挿入され、ストッパ突
起22がスライダー10の当接突起14に当接する。こ
の当接時点から圧縮バネ9の反発力が発生する。なお、
この段階では雌コネクタ1側のソケットコンタクト30
内には雄コネクタ2側のピンコンタクト31は嵌挿され
ていない。
【0038】そして、さらに嵌合操作が進むことで圧縮
バネ9に抗してスライダー10が後方(図5中右方)に
押し込まれ、ロックアーム46先端のハウジングロック
47が雄コネクタ2の仮係止突起41のコネクタ前方側
に位置する傾斜面42に当接する。次ぎに、図7及び図
8に示したように、さらに嵌合操作が進み嵌合量が所定
値に達すると、ロックアーム46先端のハウジングロッ
ク47が傾斜面42を乗り越えて、仮係止突起41の傾
斜面43に係合する一方で、スライダー10のスライダ
ーアーム12がロックビーク7により上方に撓まされる
ことで、ストッパ突起22とスライダー10の当接突起
14との当接状態が解除される。そして、ストッパ突起
22との当接状態を解除されたスライダー10は、圧縮
バネ9の付勢力により、ロック位置への復帰を開始す
る。
バネ9に抗してスライダー10が後方(図5中右方)に
押し込まれ、ロックアーム46先端のハウジングロック
47が雄コネクタ2の仮係止突起41のコネクタ前方側
に位置する傾斜面42に当接する。次ぎに、図7及び図
8に示したように、さらに嵌合操作が進み嵌合量が所定
値に達すると、ロックアーム46先端のハウジングロッ
ク47が傾斜面42を乗り越えて、仮係止突起41の傾
斜面43に係合する一方で、スライダー10のスライダ
ーアーム12がロックビーク7により上方に撓まされる
ことで、ストッパ突起22とスライダー10の当接突起
14との当接状態が解除される。そして、ストッパ突起
22との当接状態を解除されたスライダー10は、圧縮
バネ9の付勢力により、ロック位置への復帰を開始す
る。
【0039】ここで、嵌合量が所定値に達しているにも
かかわらず、前記スライダー10と前記スライダーアー
ム12との当接状態が解除されない中途嵌合状態で嵌合
操作を停止すると、圧縮バネ9の反発力で嵌合方向とは
逆の離脱方向に双方の雌雄コネクタ1,2が押し戻さ
れ、中途嵌合状態を容易に検知することができる。この
時、前記ロックアーム46のハウジングロック47は、
仮係止突起41の傾斜面43に係合しているので、双方
の雌雄コネクタ1,2が離脱方向に付勢されると、該傾
斜面43を乗り越えて仮係止突起41から容易に係脱す
ることができる。
かかわらず、前記スライダー10と前記スライダーアー
ム12との当接状態が解除されない中途嵌合状態で嵌合
操作を停止すると、圧縮バネ9の反発力で嵌合方向とは
逆の離脱方向に双方の雌雄コネクタ1,2が押し戻さ
れ、中途嵌合状態を容易に検知することができる。この
時、前記ロックアーム46のハウジングロック47は、
仮係止突起41の傾斜面43に係合しているので、双方
の雌雄コネクタ1,2が離脱方向に付勢されると、該傾
斜面43を乗り越えて仮係止突起41から容易に係脱す
ることができる。
【0040】次に、図9に示すように、スライダー10
がロック位置に近づくと、スライダー10のアーム矯正
部51の前端側の摺接面52が、前記ロックアーム46
の矯正力作用部48に当接して、ロックアーム46の先
端をハウジング幅方向の中央に向けて矢印(ハ)方向へ
押し出すことで、ロックアーム46のハウジング幅方向
の傾斜した延出方向を矯正する。そして、スライダー1
0が完全にロック位置に復帰すると、ロックアーム46
の自由端部を前記仮係止突起41より係止力の大きな本
係止突起45に変位させるので、ロックアーム46のハ
ウジングロック47が係合溝24に係止され、雌雄コネ
クタ1,2同士はロック状態となる。
がロック位置に近づくと、スライダー10のアーム矯正
部51の前端側の摺接面52が、前記ロックアーム46
の矯正力作用部48に当接して、ロックアーム46の先
端をハウジング幅方向の中央に向けて矢印(ハ)方向へ
押し出すことで、ロックアーム46のハウジング幅方向
の傾斜した延出方向を矯正する。そして、スライダー1
0が完全にロック位置に復帰すると、ロックアーム46
の自由端部を前記仮係止突起41より係止力の大きな本
係止突起45に変位させるので、ロックアーム46のハ
ウジングロック47が係合溝24に係止され、雌雄コネ
クタ1,2同士はロック状態となる。
【0041】また、この時には、スライダー10の変位
防止部17がロックアーム46の変位防止突起47aの
上面に当接し、ロックアーム46の上方への撓み変形を
拘束するため、ロックアーム46と本係止突起45との
本係止状態の解除がスライダー10によって防止され、
二重ロック状態となる。
防止部17がロックアーム46の変位防止突起47aの
上面に当接し、ロックアーム46の上方への撓み変形を
拘束するため、ロックアーム46と本係止突起45との
本係止状態の解除がスライダー10によって防止され、
二重ロック状態となる。
【0042】このように、スライダー10によってロッ
クアーム46の係止解除が防止される状態では、雌雄コ
ネクタ1,2が完全嵌合状態となり、双方のコンタクト
30,31が完全に接続状態となる。この完全嵌合状態
は、復帰したスライダー10の位置を目視することで容
易に確認することができる。
クアーム46の係止解除が防止される状態では、雌雄コ
ネクタ1,2が完全嵌合状態となり、双方のコンタクト
30,31が完全に接続状態となる。この完全嵌合状態
は、復帰したスライダー10の位置を目視することで容
易に確認することができる。
【0043】このように本実施形態の雌雄コネクタ1,
2では、スライダー10のロック位置への復帰によって
ロックアーム46のハウジングロック47を仮係止突起
41から本係止突起45に変移させて係止状態を切り換
えるため、スライダー10がロック位置に復帰できない
中途嵌合時には、ロックアーム46のハウジングロック
47は、本係止突起45より係止力の小さな仮係止突起
41に留まるため、中途嵌合状態の雌雄コネクタ1,2
相互をコネクタ分離状態まで離反させるのに必要な力が
小さくて済む。
2では、スライダー10のロック位置への復帰によって
ロックアーム46のハウジングロック47を仮係止突起
41から本係止突起45に変移させて係止状態を切り換
えるため、スライダー10がロック位置に復帰できない
中途嵌合時には、ロックアーム46のハウジングロック
47は、本係止突起45より係止力の小さな仮係止突起
41に留まるため、中途嵌合状態の雌雄コネクタ1,2
相互をコネクタ分離状態まで離反させるのに必要な力が
小さくて済む。
【0044】従って、スライダー10を介してコネクタ
相互を離反させる方向に反発力を作用させる圧縮バネ9
としては、従来のものより反発力の小さなものを採用し
ても、スライダー10がロック位置に復帰できない不完
全な嵌合状態の時には、圧縮バネ9による反発力で、嵌
合途中の雌雄コネクタ1,2相互を電気的に未接続のコ
ネクタ分離状態まで離反させて、雌雄コネクタ1,2相
互の不完全嵌合の見落としを確実に防止することができ
る。そして、圧縮バネ9の反発力を小さく抑えること
で、雌雄コネクタ1,2相互の嵌合操作力を低減させ
て、コネクタ相互の嵌合作業を容易にすることができ
る。
相互を離反させる方向に反発力を作用させる圧縮バネ9
としては、従来のものより反発力の小さなものを採用し
ても、スライダー10がロック位置に復帰できない不完
全な嵌合状態の時には、圧縮バネ9による反発力で、嵌
合途中の雌雄コネクタ1,2相互を電気的に未接続のコ
ネクタ分離状態まで離反させて、雌雄コネクタ1,2相
互の不完全嵌合の見落としを確実に防止することができ
る。そして、圧縮バネ9の反発力を小さく抑えること
で、雌雄コネクタ1,2相互の嵌合操作力を低減させ
て、コネクタ相互の嵌合作業を容易にすることができ
る。
【0045】また、本実施形態では、雄コネクタ2の仮
係止突起41に併設される前記本係止突起45のコネク
タ前方側には、コネクタ嵌合操作時に前記ロックアーム
46のハウジングロック47を前記仮係止突起41側に
案内するガイド用段部44が設けられている為、それぞ
れの雌雄コネクタ1,2の成形誤差等でロックアーム4
6のハウジングロック47が誤って嵌合初期に本係止突
起45側に進入することを確実に防止することができ
る。なお、前記ガイド用段部44は、各コネクタの成形
精度等によっては、省略することも可能である。
係止突起41に併設される前記本係止突起45のコネク
タ前方側には、コネクタ嵌合操作時に前記ロックアーム
46のハウジングロック47を前記仮係止突起41側に
案内するガイド用段部44が設けられている為、それぞ
れの雌雄コネクタ1,2の成形誤差等でロックアーム4
6のハウジングロック47が誤って嵌合初期に本係止突
起45側に進入することを確実に防止することができ
る。なお、前記ガイド用段部44は、各コネクタの成形
精度等によっては、省略することも可能である。
【0046】尚、本発明の半嵌合防止コネクタは、上記
実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣
旨に基づいて種々の構成を採りうることは言うまでもな
い。例えば、図12に示した雌雄コネクタ61,62の
ように、コネクタ嵌合時にそのハウジングロック67が
前記本係止突起45側に進入するように雌コネクタ61
にロックアーム66を延出する。また、スライダー70
には、図12に示したロック位置から非ロック位置に移
動した際に前記ロックアーム66のテーパ状側面66a
をハウジング幅方向(図12中下方)に押圧付勢して該
ロックアーム66のハウジングロック67を前記仮係止
突起41に変移させるアーム押圧部71を設ける。
実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣
旨に基づいて種々の構成を採りうることは言うまでもな
い。例えば、図12に示した雌雄コネクタ61,62の
ように、コネクタ嵌合時にそのハウジングロック67が
前記本係止突起45側に進入するように雌コネクタ61
にロックアーム66を延出する。また、スライダー70
には、図12に示したロック位置から非ロック位置に移
動した際に前記ロックアーム66のテーパ状側面66a
をハウジング幅方向(図12中下方)に押圧付勢して該
ロックアーム66のハウジングロック67を前記仮係止
突起41に変移させるアーム押圧部71を設ける。
【0047】そこで、雌雄コネクタ61,62の嵌合操
作を開始すると、スライダー70が非ロック位置方向へ
押し込まれると同時に、前記ロックアーム66のテーパ
状側面66aがスライダー70のアーム押圧部71によ
ってハウジング幅方向(図12中下方)へ押圧付勢さ
れ、弾性変形する。そして、嵌合量が所定値に達する
と、ハウジングロック67は前記仮係止突起41の傾斜
面43に係合する。そして更に、雌雄コネクタ61,6
2が相互に嵌合操作されると、ストッパ突起22との当
接状態を解除されたスライダー70は、圧縮バネ9の付
勢力により、ロック位置への復帰を開始する。
作を開始すると、スライダー70が非ロック位置方向へ
押し込まれると同時に、前記ロックアーム66のテーパ
状側面66aがスライダー70のアーム押圧部71によ
ってハウジング幅方向(図12中下方)へ押圧付勢さ
れ、弾性変形する。そして、嵌合量が所定値に達する
と、ハウジングロック67は前記仮係止突起41の傾斜
面43に係合する。そして更に、雌雄コネクタ61,6
2が相互に嵌合操作されると、ストッパ突起22との当
接状態を解除されたスライダー70は、圧縮バネ9の付
勢力により、ロック位置への復帰を開始する。
【0048】スライダー70がロック位置に達すると、
スライダー70のアーム押圧部71による前記ロックア
ーム66のテーパ状側面66aに対するハウジング幅方
向の押圧付勢力が解除されるので、ロックアーム66の
ハウジングロック67は本係止突起45に変移し、雌雄
コネクタ61,62同士はロック状態となる。従って、
上記実施形態の雌雄コネクタ1,2と同様に、本実施形
態の雌雄コネクタ61,62の場合も、スライダー70
のロック位置への復帰によってロックアーム66のハウ
ジングロック67が仮係止突起41から本係止突起45
に変移して係止状態を切り換えるため、スライダー70
がロック位置に復帰できない中途嵌合時には、ロックア
ーム66のハウジングロック67は、本係止突起45よ
り係止力の小さな仮係止突起41に留まるため、中途嵌
合状態の雌雄コネクタ61,62相互をコネクタ分離状
態まで離反させるのに必要な力が小さくて済み、上記実
施形態の雌雄コネクタ1,2と同様の効果を得ることが
できる。
スライダー70のアーム押圧部71による前記ロックア
ーム66のテーパ状側面66aに対するハウジング幅方
向の押圧付勢力が解除されるので、ロックアーム66の
ハウジングロック67は本係止突起45に変移し、雌雄
コネクタ61,62同士はロック状態となる。従って、
上記実施形態の雌雄コネクタ1,2と同様に、本実施形
態の雌雄コネクタ61,62の場合も、スライダー70
のロック位置への復帰によってロックアーム66のハウ
ジングロック67が仮係止突起41から本係止突起45
に変移して係止状態を切り換えるため、スライダー70
がロック位置に復帰できない中途嵌合時には、ロックア
ーム66のハウジングロック67は、本係止突起45よ
り係止力の小さな仮係止突起41に留まるため、中途嵌
合状態の雌雄コネクタ61,62相互をコネクタ分離状
態まで離反させるのに必要な力が小さくて済み、上記実
施形態の雌雄コネクタ1,2と同様の効果を得ることが
できる。
【0049】
【発明の効果】本発明の半嵌合防止コネクタによれば、
コネクタ相互の嵌合初期には、一方のコネクタ上のスラ
イダーは、他方のコネクタに当接し、バネ部材に抗して
非ロック位置側に押し込まれる。そこで、この中途嵌合
状態で押し込み動作を停止すると、バネ部材の反発力で
嵌合方向とは逆の離脱方向に双方のコネクタが押し戻さ
れ、中途嵌合状態を容易に検知することができる。
コネクタ相互の嵌合初期には、一方のコネクタ上のスラ
イダーは、他方のコネクタに当接し、バネ部材に抗して
非ロック位置側に押し込まれる。そこで、この中途嵌合
状態で押し込み動作を停止すると、バネ部材の反発力で
嵌合方向とは逆の離脱方向に双方のコネクタが押し戻さ
れ、中途嵌合状態を容易に検知することができる。
【0050】そして、コネクタ相互の嵌合量が所定値に
達すると、一方のコネクタ上のロックアームの係合部が
仮係止部に係合すると共に、他方のコネクタとのスライ
ダーの係合が外れ、該スライダーがバネ部材の付勢力に
よりロックアームの先端側のロック位置への復帰を開始
する。そして、コネクタ相互が嵌合状態となってスライ
ダーがロック位置へ復帰すると、該スライダーがロック
アームの係合部を本係止部に変位させるので、ロックア
ームの係合部が本係止部に係止され、コネクタ同士はロ
ック状態となる。
達すると、一方のコネクタ上のロックアームの係合部が
仮係止部に係合すると共に、他方のコネクタとのスライ
ダーの係合が外れ、該スライダーがバネ部材の付勢力に
よりロックアームの先端側のロック位置への復帰を開始
する。そして、コネクタ相互が嵌合状態となってスライ
ダーがロック位置へ復帰すると、該スライダーがロック
アームの係合部を本係止部に変位させるので、ロックア
ームの係合部が本係止部に係止され、コネクタ同士はロ
ック状態となる。
【0051】一方、コネクタ相互が不完全な嵌合状態と
なってスライダーがロック位置に復帰できない時には、
ロックアームの係合部が本係止部に変位せず、該本係止
部より係止力の小さい仮係止部に留まるため、スライダ
ーを介してコネクタ相互を離反させる方向に反発力を作
用させるバネ部材は、ロックアームの係合部が本係止部
に係止されている場合に比べて、コネクタ相互をコネク
タ分離状態まで離反させるのに必要な力が小さくて済
む。
なってスライダーがロック位置に復帰できない時には、
ロックアームの係合部が本係止部に変位せず、該本係止
部より係止力の小さい仮係止部に留まるため、スライダ
ーを介してコネクタ相互を離反させる方向に反発力を作
用させるバネ部材は、ロックアームの係合部が本係止部
に係止されている場合に比べて、コネクタ相互をコネク
タ分離状態まで離反させるのに必要な力が小さくて済
む。
【0052】即ち、スライダーを介してコネクタ相互を
離反させる方向に反発力を作用させるバネ部材として
は、反発力の小さなものを採用しても、スライダーがロ
ック位置に復帰できない不完全な嵌合状態の時には、バ
ネ部材による反発力で嵌合途中のコネクタ相互を分離状
態まで離反させて、コネクタ相互の不完全嵌合を確実に
防止することができる。従って、バネ部材の反発力を小
さく抑えることで、嵌合作業時に必要なコネクタ相互の
嵌合操作力を低減させて、コネクタ相互の嵌合作業を容
易にすることができる。
離反させる方向に反発力を作用させるバネ部材として
は、反発力の小さなものを採用しても、スライダーがロ
ック位置に復帰できない不完全な嵌合状態の時には、バ
ネ部材による反発力で嵌合途中のコネクタ相互を分離状
態まで離反させて、コネクタ相互の不完全嵌合を確実に
防止することができる。従って、バネ部材の反発力を小
さく抑えることで、嵌合作業時に必要なコネクタ相互の
嵌合操作力を低減させて、コネクタ相互の嵌合作業を容
易にすることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る半嵌合防止コネクタ
における雌コネクタの分解斜視図である。
における雌コネクタの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る半嵌合防止コネクタ
における雄コネクタの斜視図である。
における雄コネクタの斜視図である。
【図3】図1に示したスライダーの組み付け完了状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図4】図2に示した雄コネクタの縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る雌雄コネクタの嵌合
初期状態を示す縦断面図である。
初期状態を示す縦断面図である。
【図6】図5に示した雌雄コネクタの要部拡大斜視図で
ある。
ある。
【図7】図5に示した雌雄コネクタの嵌合途中状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図8】図7に示した雌雄コネクタのロックアームと本
係止部とスライダーとの相対位置関係を示す要部拡大平
面図である。
係止部とスライダーとの相対位置関係を示す要部拡大平
面図である。
【図9】図8に示した雌雄コネクタの嵌合が完了する直
前におけるロックアームと本係止部とスライダーとの相
対位置関係を示す要部拡大平面図である。
前におけるロックアームと本係止部とスライダーとの相
対位置関係を示す要部拡大平面図である。
【図10】図5に示した雌雄コネクタの嵌合完了状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図11】図10に示した雌雄コネクタのロックアーム
と本係止部とスライダーとの相対位置関係を示す要部拡
大平面図である。
と本係止部とスライダーとの相対位置関係を示す要部拡
大平面図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る半嵌合防止コネ
クタにおける雌雄コネクタのロックアームと本係止部と
スライダーとの相対位置関係を示す要部拡大平面図であ
る。
クタにおける雌雄コネクタのロックアームと本係止部と
スライダーとの相対位置関係を示す要部拡大平面図であ
る。
【図13】従来の半嵌合防止コネクタにおける雌コネク
タの分解斜視図である。
タの分解斜視図である。
【図14】従来の雌雄コネクタの嵌合初期状態を示す作
動説明図である。
動説明図である。
【図15】図14に示した雌雄コネクタの嵌合途中状態
を示す作動説明図である。
を示す作動説明図である。
【図16】図14に示した雌雄コネクタの嵌合完了状態
を示す作動説明図である。
を示す作動説明図である。
1 雌コネクタ 2 雄コネクタ 3 ハウジング 3a コネクタハウジング 3b スライダ用ハウジング 3c バネ収容部 7 ロックビーク 9 圧縮バネ 10 スライダー 14 当接突起 15 押圧部 16 バネ受け部 17 変位防止部 22 ストッパ突起 24 係合溝 41 仮係止突起 42,43 傾斜面 44 ガイド用段部 45 本係止突起 46 ロックアーム 47 ハウジングロック 48 矯正力作用部 51 アーム矯正部 52,53 摺接面
Claims (4)
- 【請求項1】 一方のコネクタのハウジング内に収容し
たバネ部材の反発力でコネクタ相互の中途嵌合状態を防
止すると共に、他方のコネクタとの嵌合時に前記バネ部
材と協動して前記ハウジング内に設けられたロックアー
ムを前記他方のコネクタのハウジングに対して係止状態
に保持可能なロック位置と非ロック位置との間を移動す
るスライダーが収容されている半嵌合防止コネクタであ
って、 前記他方のコネクタのハウジングには、前記ロックアー
ムの係合部を係止する本係止部と、該本係止部より前記
係合部に対する係止力が小さい仮係止部とがハウジング
幅方向に併設されており、 コネクタ嵌合操作時に前記ロック位置に移動した前記ス
ライダーが前記ロックアームをハウジング幅方向に変形
させ、該ロックアームの係合部を前記仮係止部から前記
本係止部に変位させることを特徴とする半嵌合防止コネ
クタ。 - 【請求項2】 前記ロックアームは、コネクタ嵌合時に
その係合部が前記仮係止部に進入するようにハウジング
幅方向に傾斜して延出されており、前記スライダーに
は、前記ロック位置に移動した際に前記ロックアームの
ハウジング幅方向の傾斜を矯正して該ロックアームの係
合部を前記本係止部に変位させるアーム矯正部が設けら
れていることを特徴とする請求項1に記載の半嵌合防止
コネクタ。 - 【請求項3】 前記ロックアームは、コネクタ嵌合時に
その係合部が前記本係止部に進入するように延出されて
おり、前記スライダーには、前記ロック位置から前記非
ロック位置に移動した際に前記ロックアームのテーパ状
側面をハウジング幅方向に押圧付勢して該ロックアーム
の係合部を前記仮係止部に変移させるアーム押圧部が設
けられていることを特徴とする請求項1に記載の半嵌合
防止コネクタ。 - 【請求項4】 前記本係止部のコネクタ前方側には、コ
ネクタ嵌合操作時に前記ロックアームの係合部を前記仮
係止部側に案内するガイド用段部が設けられていること
を特徴とする請求項2又は3に記載の半嵌合防止コネク
タ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30126998A JP3437102B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 半嵌合防止コネクタ |
DE19950954A DE19950954C2 (de) | 1998-10-22 | 1999-10-21 | Steckverbindung zur Verhinderung einer unvollständigen Verbindung |
US09/422,342 US6224414B1 (en) | 1998-10-22 | 1999-10-21 | Half-fitting prevention connector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30126998A JP3437102B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 半嵌合防止コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000133381A true JP2000133381A (ja) | 2000-05-12 |
JP3437102B2 JP3437102B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=17894793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30126998A Expired - Fee Related JP3437102B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 半嵌合防止コネクタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6224414B1 (ja) |
JP (1) | JP3437102B2 (ja) |
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DE10041177A1 (de) * | 2000-08-23 | 2002-03-07 | Volkswagen Ag | Steckvorrichtung mit einer Einrichtung zur Verhinderung einer unvollständigen Verbindung |
US6570768B2 (en) * | 2000-11-30 | 2003-05-27 | Stratos Lightwave | Pluggable transceiver module with extended release and removal lever |
US6533601B2 (en) * | 2001-02-09 | 2003-03-18 | Tyco Electronics Corporation | Electrical connector assembly with a laterally deflectable latch member and CPA |
US6537099B2 (en) * | 2001-08-22 | 2003-03-25 | Delphi Technologies, Inc. | Tamper proof electrical connector |
JP3806926B2 (ja) * | 2002-03-01 | 2006-08-09 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
US6776645B2 (en) * | 2002-12-20 | 2004-08-17 | Teradyne, Inc. | Latch and release system for a connector |
JP2006031965A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Yazaki Corp | コネクタのロック構造 |
DE202011107618U1 (de) * | 2011-10-01 | 2013-01-03 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Hallstadt | Steckverbindung zum Herstellen einer elektrischen Verbindung |
US9356394B2 (en) * | 2013-12-11 | 2016-05-31 | JAE Oregon, Inc. | Self-rejecting connector |
CN107780720B (zh) * | 2017-09-06 | 2019-12-03 | 阜阳市风雅颂生产力促进中心有限责任公司 | 一种汽车充电桩的柜门锁具 |
US11876324B2 (en) * | 2021-07-29 | 2024-01-16 | Aptiv Technologies AG | Self-ejecting electrical connection system |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2919126B2 (ja) | 1991-09-24 | 1999-07-12 | アイワ株式会社 | 操作部機構 |
JPH089913Y2 (ja) * | 1992-02-03 | 1996-03-21 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
DE19514842B4 (de) | 1995-04-21 | 2004-11-25 | Siemens Ag | Prozeßstecker |
GB2308755B (en) * | 1995-12-28 | 1997-12-17 | Yazaki Corp | Half-fitting prevention connector |
JP3086849B2 (ja) * | 1996-08-06 | 2000-09-11 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ嵌合構造 |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP30126998A patent/JP3437102B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-10-21 DE DE19950954A patent/DE19950954C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-10-21 US US09/422,342 patent/US6224414B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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---|---|
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DE19950954C2 (de) | 2002-03-07 |
JP3437102B2 (ja) | 2003-08-18 |
US6224414B1 (en) | 2001-05-01 |
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