JP2002124341A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002124341A
JP2002124341A JP2001235174A JP2001235174A JP2002124341A JP 2002124341 A JP2002124341 A JP 2002124341A JP 2001235174 A JP2001235174 A JP 2001235174A JP 2001235174 A JP2001235174 A JP 2001235174A JP 2002124341 A JP2002124341 A JP 2002124341A
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Japan
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housing
connector housing
holder
male
connector
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JP2001235174A
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English (en)
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Osamu Sasai
理 笹井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる種類の端子金具を備えたコネクタにお
いて低嵌合力化を図る新規な構造のものを提供する。 【解決手段】 ホルダ30を雄ハウジング10に組み付
けると、雄雌のシールド端子金具が接続されるととも
に、第2ハウジングに対する第1ハウジング50の保持
状態が解除される。その後、カム溝33a,33bとカ
ムピン54a,54bとの係合により第1ハウジング5
0が雄ハウジング10及び第2ハウジングに対して組み
付け方向と直交する方向に相対的に変位して接続完了位
置に達すると、雄雌の端子金具が接続される。このと
き、端子金具間の摩擦に起因して第1ハウジング50の
変位及びホルダ30の組み付けに抗する力が発生する
が、組み付け方向に対して斜め方向のカム溝33a,3
3bによりカム作用が働くため、ホルダ30に付与すべ
き組み付け方向の操作力は小さくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
例えば電力用の端子金具と信号用の端子金具等のサイズ
の異なる端子金具を同じコネクタハウジング内に混在し
て設けるようにしたいわゆるハイブリッド型コネクタが
知られている(例えば、特開平10−74563号公報
参照)。このハイブリッド型コネクタは、本来なら2つ
のコネクタハウジングに種類毎に分けて配する両端子金
具を1つのコネクタハウジングにまとめているため、1
つのコネクタハウジング当たりの極数が多くなる傾向に
ある。このため、両端子金具が相手側の端子金具と接続
される際に、端子金具間に生じる摩擦力が大きくなっ
て、嵌合作業を行うのに大きな力が必要となっており、
作業性が芳しくなかった。本発明の目的は、異なる種類
の端子金具を備えたコネクタにおいて低嵌合力化を図る
新規な構造のものを提供するところにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、異なる種類の端子
金具がそれぞれ収容される第1コネクタハウジングと第
2コネクタハウジングとが連結手段によって連結された
ものがホルダに取り付けられた状態で相手側のコネクタ
ハウジングに組み付けられるものであって、前記第1コ
ネクタハウジングは、前記ホルダに対してガイド手段を
介して取り付けられるとともに、このガイド手段により
前記ホルダの組み付け方向の手前側の初期位置と、組み
付け方向後側の接続完了位置との間で前記ホルダに対し
て組み付け方向とは斜め方向に変位可能とされており、
前記第1コネクタハウジングには、前記初期位置では、
相手側の端子金具が未接続とされ、前記第1コネクタハ
ウジングが前記接続完了位置へ変位されるのに伴って、
前記相手側のコネクタハウジングに対して前記組み付け
方向と直交する向きに変位されることで前記相手側の端
子金具と導通接続される直交型端子金具が備えられる一
方、前記第2コネクタハウジングには、前記組み付け方
向に沿ってほぼ真っ直ぐに進入して相手側の端子金具と
導通接続されるストレート型端子金具が備えられ、前記
ホルダと前記第1コネクタハウジングとの間には、第1
コネクタハウジングを前記初期位置に保持しておくこと
で、前記ホルダが前記相手側のコネクタハウジングに組
み付けられる途中で前記ストレート型端子金具に相手側
の端子金具を導通接続可能とするとともに、相手側のコ
ネクタハウジングとの当接によって保持状態が解除され
る初期位置保持手段が設けられ、且つ前記連結手段は、
前記初期位置保持手段が解除される時に合わせて、前記
相手側のコネクタハウジングによって第1,第2コネク
タハウジングを連結した状態が解除されるようになって
いて、さらに前記ホルダと前記相手側のコネクタハウジ
ングとの組み付けが進行されるのに伴って、前記ホルダ
に対して前記第1コネクタハウジングが前記斜め方向に
変位されるのに対して前記第2コネクタハウジングが前
記組み付け方向に沿う方向にのみ変位される構成となっ
ているところに特徴を有する。
【0004】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記連結手段は、前記第1コネクタハウジン
グまたは前記第2コネクタハウジングのいずれか一方に
設けられた一対の弾性保持片と、他方のコネクタハウジ
ングに設けられ、前記弾性保持片が係止される受け部と
から構成され、前記一対の弾性保持片は、前記組み付け
方向と直交する方向に対向して配され、且つ前記組み付
け方向における前後にずれた位置にそれぞれ配設されて
いるところに特徴を有する。
【0005】請求項3の発明は、請求項2に記載のもの
において、前記相手側のコネクタハウジングには、前記
ホルダが相手側のコネクタハウジングに組み付けられる
のに伴って、前記弾性保持片に係合してこれを前記受け
部との係止状態を解除する方向へ弾性撓みさせる解除リ
ブが設けられており、この解除リブには、前記第1コネ
クタハウジングまたは前記第2コネクタハウジングのい
ずれか一方に設けられた案内溝に進入して前記弾性保持
片に対する解除動作を案内可能な案内片が設けられてい
るところに特徴を有する。
【0006】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のものにおいて、前記第1コネクタ
ハウジングが前記組み付け方向とは直交する所定方向に
細長い略ブロック状に形成されているものにおいて、前
記相手側のコネクタハウジングに対する前記第1コネク
タハウジングの変位方向が前記第1コネクタハウジング
の長手方向に沿った向きに設定されているところに特徴
を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>ホルダに取
り付けられた第1コネクタハウジングを初期位置保持手
段により初期位置に保持した状態で、ホルダを相手側の
コネクタハウジングに組み付けると、相手側のコネクタ
ハウジングが第1,第2コネクタハウジングに当接し
て、それ以上の組み付け方向の移動が規制される。この
とき、ストレート型端子金具に相手側の端子金具が導通
接続されるとともに、初期位置保持手段が解除され、さ
らに連結手段による第1,第2コネクタハウジング間の
連結状態が解除される。なお、この段階では直交型端子
金具は相手側の端子金具と未接続の状態とされ、直交型
端子金具と相手側の端子金具との間で摩擦抵抗が発生し
ていない。この後、ホルダの組み付けを進めると、ガイ
ド手段により第1コネクタハウジングがホルダに対して
初期位置から組み付け方向とは斜め方向に変位して接続
完了位置に移動される。言い換えると、第1コネクタハ
ウジングは、相手側のコネクタハウジングに対して組み
付け方向とは直交する方向へ変位されており、これに伴
って、直交型端子金具が相手側の端子金具に対して組み
付け方向と直交する向きに変位されて、直交型端子金具
が導通接続される。この間、第2コネクタハウジング
は、第1コネクタハウジングには追従せず、ホルダに対
して組み付け方向に沿う向きにのみ変位される。このと
き、直交型端子金具と相手側の端子金具との間には、摩
擦抵抗が生じ、これに起因して第1コネクタハウジング
の変位及びホルダの組み付けに抗する力が発生するが、
組み付け方向に対して斜め方向のガイド手段によるカム
作用が働くため、ホルダに付与すべき組み付け方向の操
作力は小さく済む。
【0008】<請求項2の発明>一対の弾性保持片が受
け部に対して組み付け方向と直交する向きに対向した位
置で、しかも組み付け方向の前後にずれた位置で係止さ
れるから、第2コネクタハウジングの保持姿勢が安定し
たものとなる。 <請求項3の発明>案内片が案内溝に進入されること
で、解除リブが弾性保持片に係合する際の姿勢が安定化
し、弾性保持片を確実に解除することができる。
【0009】<請求項4の発明>組付時における相手側
のコネクタハウジングに対する第1コネクタハウジング
の変位方向をその長手方向に沿った向きとすることで、
直交型端子金具の相手側の端子金具に対する変位方向が
上記第1コネクタハウジングの長手方向に沿った向きと
なる。従って、直交型端子金具と相手側の端子金具とが
接続される過程で発生する摩擦抵抗が、第1コネクタハ
ウジングを長手方向と交差する向きに撓ませるような力
として作用するのを抑制することができ、第1コネクタ
ハウジングが変形するのを極力防ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
28によって説明する。この実施形態のコネクタの概要
を説明すると、互いに嵌合接続される雄雌のコネクタハ
ウジング10,50,80(以下、単にハウジングとい
う)を備えると共に、雌側のハウジング50,80がホ
ルダ30に対して取り付けられている。雄ハウジング1
0は、例えば自動車のメーターモジュールを構成するダ
ッシュボード等の固定部材Aに固定される。雌側のハウ
ジング50,80は、ホルダ30に対して相対変位可能
に取り付けられ、そのホルダ30は、例えば自動車のメ
ーターモジュールを構成するインストルメントパネル等
の取付部材Bに固定されている。そして、固定部材Aに
取付部材Bを組み付ける作業に伴って、雄ハウジング1
0に対してホルダ30が組み付けられるようになってい
る(図1参照)。雄雌のハウジング10,50,80内
には、シールド機能を有する端子金具22,85と、有
していない端子金具21,59とが2種類混在して備え
られている。なお、以下では、雄雌のハウジング10,
50,80における嵌合面側を前方とする。
【0011】雄ハウジング10は、合成樹脂材料からな
り、図2、図3及び図6に示すように、2種類の雄側の
端子金具21,22が前後に貫通した状態で配設される
支持壁部11と、支持壁部11から前方へ突出するとと
もに各雄側の端子金具21,22の前部を取り囲む筒状
のフード部12とが設けられている。雄ハウジング10
の後部には、各雄側の端子金具21,22が上下に嵌通
された板状の位置決め部13が一体的に設けられてい
る。
【0012】支持壁部11の左右両端には、フード部1
2の内壁面に沿って上下方向に延びる一対の逃がし孔1
4が形成され、この逃がし孔14における支持壁部11
側の内面上端部には、後述するホルダ30の弾性撓み片
38に係合される解除突起15がそれぞれ形成されてい
る。フード部12内における上下の対向面には、左右の
逃がし孔14間のほぼ全幅にわたって内方へ段付き状に
張り出す張出部16が一対設けられている。これら張出
部16には、互いに対向する位置に上下5本ずつ案内リ
ブ17がそれぞれ内方へ突出して設けられている。下側
の張出部16のうち、幅方向の中央部分を除いた部分に
は、後方に開放する係止溝18が所定位置に計6本設け
られている。支持壁部11における幅方向の略中央に
は、後に詳しく説明する一対の解除リブ19が前方へ突
出して設けられている。
【0013】2種類の雄側の端子金具21,22のう
ち、支持壁部11のほぼ全幅にわたって多数配される板
状の雄端子金具21は、金属板を略L字型に打ち抜いて
形成されるとともに、その前端部をなすタブが相手側の
雌端子金具59と接続されるようになっている。一方、
支持壁部11における幅方向の中央下側には、シールド
機能を有するシールド雄端子金具22が4本並んで配さ
れている。このシールド雄端子金具22は、図23及び
図24に示すように、高周波信号を伝達するためのL字
型の内導体23を備え、その周りが樹脂製の絶縁体24
を介在させた状態で四角い箱形の外導体25に包まれる
ことで、内導体23がシールドされるようになってい
る。内導体23は、四角形状の外導体25の中心に配設
されている。
【0014】ホルダ30は、合成樹脂材料からなり、図
4、図5及び図6に示すように、方形をなす枠部31
と、この枠部31における左右両側縁部から前方に縦板
状に延出する一対のアーム部32とを一体成形したもの
である。ホルダ30は、この両アーム部32をフード部
12の内側面に摺接させるとともに、逃がし孔14にが
た付きなく貫通させるようにして雄ハウジング10に組
み付けられる。即ち、雄ハウジング10に対するホルダ
30の組み付け方向は、フード部12及びアーム部32
の延出方向と平行な前後方向となっている。
【0015】両アーム部32の内側面には、第1カム溝
33aと第2カム溝33bが形成されている。第1カム
溝33aは、アーム部32の下部に配されているととも
に、雄ハウジング10に対するホルダ30の組み付け方
向に対して少し傾斜した斜め方向に一定溝幅で形成され
ている。即ち、第1カム溝33aにおけるアーム部32
の延出端に近い初期位置側端部34に対し、反対側の接
続完了位置側端部35は斜め下方に位置している。この
第1カム溝33aの傾斜角度については、両端部34,
35間の上下方向(雄ハウジング10に対するホルダ3
0の組み付け方向と直交する方向)の高低差寸法に対
し、前後方向(雄ハウジング10に対するホルダ30の
組み付け方向と平行な方向)の距離が十分に大きく確保
されている。一方、第2カム溝33bは、第1カム溝3
3aを斜め上後方へ平行移動させた形態であり、初期位
置側端部34と接続完了位置側端部35との位置関係及
び両端部34,35間の前後方向及び上下方向の寸法も
第1カム溝33aと同じとなっている。このように、ホ
ルダ30には、第1と第2の2条のカム溝33a,33
bが、雄ハウジング10に対するホルダ30の組付け方
向に対して斜め方向にずれて並列するような配置とされ
ている。
【0016】さらに、アーム部32には、第1カム溝3
3a及び第2カム溝33bに連なる第1遊嵌溝36aと
第2遊嵌溝36bが形成されている。これらの遊嵌溝3
6a,36bは、カム溝33a,33bおける接続完了
位置側端部35(後述するように、第1ハウジング50
が接続完了位置に達したときにカムピン54a,54b
が位置する端部)に連なり、この接続完了位置側端部3
5から、固定部材Aに対する取付部材Bの取付け方向と
平行に後方へ延びて枠部31の窓孔37に達する形態と
なっている。
【0017】アーム部32における内側面上端部には、
弾性撓み片38が形成されている。弾性撓み片38は、
図21及び図22に示すように、アーム部32の厚さ方
向中程を肉抜きすることによってアーム部32の内面に
沿って前方へ片持ち状に延出する形態とされ、外側へ弾
性撓みすることが可能とされている。この弾性撓み片3
8の延出端には、解除用受け突起39が形成されている
とともに、この解除用受け突起39よりも後側で且つ上
側の位置には、保持用受け突起40が形成されている。
保持用受け突起40は、後述するように初期位置にある
第1ハウジング50をホルダ30に対して後方へ変位し
ないように保持するものである。また、この保持状態に
おいて雄ハウジング10の解除突起15が解除用受け突
起39に当接すると、弾性撓み片38が外側の肉抜き空
間41内へ弾性撓みさせられ、この弾性撓みによって保
持用受け突起40による保持状態が解除されるようにな
っている。
【0018】ホルダ30には、図4に示すように、7個
のハウジング50,80が一体的に組み込まれたものが
取り付けられるようになっており、そのハウジング5
0,80群は、幅方向に並んだ状態に連結される6個の
第1ハウジング50と、このうち中央の第1ハウジング
50Cに組み付けられる第2ハウジング80とからな
る。なお、第1、第2ハウジング50,80間の組付構
造については、後に詳しく説明する。
【0019】隣り合う各第1ハウジング50の対向面に
は、前後方向に沿って延びるレール状の凹凸嵌合部51
が設けられ、これらが互いに嵌まり合うことで、各第1
ハウジング50が連結状態に保たれている。組み付け時
には、中央の第1ハウジング50Cに対して、左右両側
方の第1ハウジング50を順次後方から凹凸嵌合部51
を嵌合させつつ前方へ押し込み、各第1ハウジング50
の後端部に設けられた張出係合部52が互いに係合する
位置まで押し込むようにしている。第1ハウジング50
間における前部には、凹凸嵌合部51の上下に位置して
雄ハウジング10側の案内リブ17が進入可能な案内溝
部53が形成されている。
【0020】第1ハウジング50のうち、左右両端に配
される第1ハウジング50Sにおけるホルダ30との対
向面には、図6に示すように、第1カムピン54a及び
第2カムピン54bが側方へ突出してそれぞれ設けられ
ている。これらのカムピン54a,54bは、上記カム
溝33a,33b及び遊嵌溝36a,36bにガタ付き
なく且つ摺動可能に係合されるようになっている。これ
ら第1カムピン54aと第2カムピン54bの位置関係
は、第1カム溝33aと第2カム溝33bの位置関係と
同じとされている。即ち、第1カムピン54aは、第1
ハウジング50の外側面における図6に示す左下隅の位
置に配設され、第2カムピン54bは、第1カムピン5
4aよりも図示上側で且つ右寄りの位置に配設されてい
る。従って、第1カムピン54aが第1カム溝33aの
初期位置側端部34に位置するときは、第2カムピン5
4bが第2カム溝33bの初期位置側端部34に位置
し、第1カムピン54aが第1カム溝33aの接続完了
位置側端部35に位置するときは、第2カムピン54b
が第2カム溝33bの接続完了位置側端部35に位置し
(図8参照)、かかる両カムピン54a,54bが両端
部34,35の間を移動する間、第1ハウジング50は
ホルダ30に対して一定の姿勢を維持し続ける。また、
第1カムピン54aと第2カムピン54bが第1遊嵌溝
36aと第2遊嵌溝36bを移動している間も第1ハウ
ジング50の姿勢は変化しない。
【0021】両カムピン54a,54bがカム溝33
a,33bの初期位置側端部34に係合している状態で
は、第1ハウジング50がホルダ30に対して初期位置
に位置することになり(図6参照)、両カムピン54
a,54bがカム溝33a,33bの接続完了位置側端
部35に係合している状態では、第1ハウジング50が
初期位置よりも後方の接続完了位置に位置することにな
る(図8参照)。そして、第1ハウジング50は、カム
溝33a,33bとカムピン54a,54bから構成さ
れるガイド手段によって、初期位置と接続完了位置との
間で組み付け方向に対して斜め方向に且つ一定姿勢を保
ちつつ変位し得るようになっている。
【0022】また、第1ハウジング50Sのホルダ30
との対向面における前端部上端位置には、保持用係止突
起55が形成されている。この保持用係止突起55は、
図21に示すように、上記ホルダ30の保持用受け突起
40と係止することにより、初期位置にある第1ハウジ
ング50を接続完了位置側へ変位しないように保持す
る。また、雄ハウジング10に対する組み付け途中で
は、雄ハウジング10の解除突起15が弾性撓み片38
を外側に弾性撓みさせることにより、保持用受け突起4
0が保持用係止突起55から解離して保持状態が解除さ
れる。
【0023】第1ハウジング50の高さ寸法は、図6に
示すように、雄ハウジング10内の上下の張出部16間
の間隔よりも小さく設定されており、この寸法差によ
り、フード部12内における第1ハウジング50の上下
方向への可動が許容されている。そして、この許容され
た上下方向の可動寸法は、初期位置と接続完了位置との
高低差に等しくなっている。また、第1ハウジング50
のうち、中央の第1ハウジング50C以外のものにおけ
る下面には、係止リブ56がそれぞれ形成されている。
なお、この係止リブ56の突出高さは、雌ハウジングに
おける上下方向の可動寸法と同じ寸法とされている。係
止リブ56は、第1ハウジング50の前端面が雄ハウジ
ング10の支持壁部11に当接した状態において、雄ハ
ウジング10側の係止溝18の前端面に対し、その後方
から係止し得るようになっている(図11参照)。そし
て、この第1ハウジング50が雄ハウジング10に突き
当たった状態において、第1ハウジング50が下方、即
ち接続完了位置側に位置するときは、係止リブ56が係
止溝18の前端面に係止し、これによって第1ハウジン
グ50が雄ハウジング10から離脱する方向の遊動が規
制される(図12参照)。
【0024】また、この係止リブ56の下面後端には、
セミロック突起57が形成されている。このセミロック
突起57は、第1ハウジング50が初期位置にある状態
で係止溝18の前端面に係止するが、その係止代は小さ
く三角山形形状であることから、第1ハウジング50が
雄ハウジング10に対して離脱方向へ遊動することは規
制できるが、所定以上の離脱力が付与されるとそのセミ
ロック突起57と係止溝18の前端面との係止による遊
動規制は解除され、第1ハウジング50はホルダ30に
追従しつつ雄ハウジング10から離脱する方向への変位
が許容される(図11参照)。このとき第1ハウジング
50は、カムピン54a,54bがカム溝33a,33
bの初期位置側端部34に係止されることでホルダ30
の移動動作に追従して変位されるようになっている。
【0025】各第1ハウジング50には、被覆電線Wに
接続された雌端子金具59を収容可能なキャビティ58
が複数室設けられている。この雌端子金具59は、図2
6に示すように、前面が開口した縦長の角筒形をなす本
体部60と、被覆電線Wの端末に圧着接続されるバレル
部61とが前後に備えられている。本体部60内には、
側壁62の一部を切り起こすことで弾性接触片63が形
成されている。この弾性接触片63は、本体部60の高
さ方向における上側に配され、側壁62よりも内側へ突
き出した状態で前後方向に長く延びている。この弾性接
触片63の下縁には、テーパ状の誘導部64が形成され
ている。本体部60内における弾性接触片63の下方位
置には、雄端子金具21のタブを弾性接触片63とは干
渉しない状態又は弾性接触片63に対してこれを弾性撓
みさせない状態で軽く接触する状態で収容させる収容空
間65が確保されている。なお、雌端子金具59は、キ
ャビティ58の大きさに合わせて大小2種類のものがあ
るが、それらは共に同じ構造となっている。
【0026】雄ハウジング10に対するホルダ30の組
付けの過程(アーム部32がフード部12又は逃がし孔
14に嵌合している状態)において、第1ハウジング5
0が初期位置にあるときには、雌端子金具59の弾性接
触片63が雄端子金具21のタブに対して上方に外れた
接続不能状態とされ(図27参照)、第1ハウジング5
0が接続完了位置にあるときには、弾性接触片63がタ
ブに対して接続可能になる(図28参照)。
【0027】ここで、第1ハウジング50Cと第2ハウ
ジング80の組付構造について詳しく説明する。図4に
示すように、第1ハウジング50のうち中央に配される
第1ハウジング50Cの下部には、図15に示すよう
に、前後方向及び下方に開放する収容部66が設けられ
ており、この収容部66内には、後方から第2ハウジン
グ80が組み付けられるようになっている。
【0028】収容部66の左右の側面における下端部に
は、第1ハウジング50Cのほぼ全長にわたって支持突
条部67が内方に張り出して設けられている。両側面の
前端部には、前止まり壁68が支持突条部67に繋げて
形成されている。両側面の後端部には、支持突条部67
よりも上方に位置して弾性ロック片69が切り起こして
形成されている。この弾性ロック片69は、自由端(後
端)部の内面に内方へ突出する保持突起69aが形成さ
れるとともに、第1ハウジング50の幅方向に沿う向き
に弾性変形可能とされている。一方、第2ハウジング8
0における左右の側面と上面とに跨る部分には、一対の
遊動規制部81が側方及び上方に張り出して形成されて
いる。この遊動規制部81は、第2ハウジング80の前
端からやや引っ込んだ位置から第2ハウジング80の後
端と揃えられる長さ寸法に形成されている。
【0029】第2ハウジング80が収容部66の後方か
ら挿入されると、弾性ロック片69が遊動規制部81の
側面に乗り上げた状態に弾性変形されるとともに、遊動
規制部81の下面が支持突条部67に摺接されること
で、第2ハウジング80の挿入動作が案内される。そし
て、遊動規制部81の前端面が前止まり壁68に当接し
たところで、弾性ロック片69が弾性復帰して、その保
持突起69aが遊動規制部81の後端面に係止される。
この組み付け状態では、第2ハウジング80は、図18
に示すように、遊動規制部81の前後端面が前止まり壁
68と弾性ロック片69の保持突起69aにより挟まれ
ることで、前後方向への遊動が規制されている。つま
り、前後方向について第1ハウジング50が移動される
と、その移動動作に追従して第2ハウジング80も同方
向に同距離だけ移動されるようになっている。さらに
は、図17に示すように、遊動規制部81の下面が収容
部66の支持突条部67に係合されることで、第2ハウ
ジング80は、第1ハウジング50から下方へ脱落しな
いように支持される。また、この組み付け状態では、図
16に示すように、第1、第2の両ハウジング50,8
0の前端面がほぼ面一になるように揃えられている。
【0030】収容部66の上部側(収容された第2ハウ
ジング80の上面よりも上方部分)には、中央の壁部を
隔てて左右に一対の凹部70が形成されている。これら
の凹部70内における左右の対向側面には、それぞれ弾
性保持片71が一対ずつ、合計4本設けられている。同
一の凹部70内に配された一対の弾性保持片71は、そ
れぞれの配設位置が前後にずれた位置とされており、第
2ハウジング80の幅方向における中央側の弾性保持片
71が後ろ寄りの位置に、端側の弾性保持片71が前寄
りの位置に配されている。
【0031】弾性保持片71は、図15及び図17に示
すように、片持ち状に形成されており、凹部70の側面
における下縁部から内方へ突出する基部からアーム部分
が上方へ延出して形成されている。この弾性保持片71
の自由端部には、凹部70の内側に向けて係止突部72
が突出して設けられている。この係止突部72が第2ハ
ウジング80の上面から突設された受け部82に係止可
能とされている。係止突部72は、下面(受け部82と
の係止面)が第1ハウジング50の幅方向に沿って真っ
直ぐに形成される一方、上面(受け部82側の案内面8
2aと当接される面)が下面に対して傾斜する案内面7
2bとして形成されており、この案内面72bは、弾性
保持片71の上端縁側に連続して形成されている。この
係止突部72の前面(後述する解除リブ19との突き当
て面)は、突出端側が後側に引っ込むように傾斜したテ
ーパ面72aとして形成されている。
【0032】この弾性保持片71は、第1ハウジング5
0の幅方向に沿う向きに弾性変形可能とされており、互
いの係止突部72が離れる向きに変位されるようになっ
ている。弾性保持片71の自由端部における係止突部7
2の反対側には、弾性保持片71が撓んだときに収容部
66の側面に干渉しないように逃がし斜面が形成されて
いる。
【0033】第2ハウジング80の上面には、第2ハウ
ジング80の長さ方向に沿って延出する一対の受け部8
2が上方に突出して設けられている。受け部82の上端
部は、左右側方に向けて張り出して形成されている。こ
の受け部82は、第2ハウジング80が収容部66内に
収容されるのに伴って、凹部70内に進入されると両弾
性保持片71間に進入されるとともに、受け部82の上
端部の上面に弾性保持片71の係止突部72が係止され
るようになっている。受け部82は、その前端及び後端
の位置が第2ハウジング80の前端及び後端よりも内側
に引っ込んだ位置に形成され、その前端部と後端部とに
それぞれ弾性保持片71が係止されるようになってい
る。
【0034】このように、収容部66内に収容された第
2ハウジング80は、遊動規制部81が支持突条部67
に係合されるとともに、受け部82が弾性保持片71に
係止されることで、第1ハウジング50に対して上下方
向について遊動不能に保持されるようになっている。こ
のとき、左右の弾性保持片71が受け部82の前後端部
に係止されることで、第2ハウジング80に対する保持
状態が安定したものとなっている。また、第2ハウジン
グ80の下面は、第1ハウジング50の下面よりも所定
寸法下方に突出した位置に配されており、両ハウジング
50,80における下面間の高低差寸法は、第1ハウジ
ング50における初期位置と接続完了位置との高低差に
等しくなっている。
【0035】受け部82の上面は、図16に示すよう
に、第2ハウジング80の上面と平行に形成され、その
中央には、案内溝83が所定深さにわたって形成されて
いる。この受け部82の上面には、雄ハウジング10に
対してホルダ30が組み付けられるのに伴って、雄ハウ
ジング10の解除リブ19が摺接可能とされている。進
入される解除リブ19は、受け部82に係止している弾
性保持片71の係止突部72に係合されて、その係止状
態を解除しつつ弾性保持片71を弾性撓みさせることが
可能となっている(図19参照)。解除リブ19は、前
端の位置が左右で異なるように形成され、左右の弾性保
持片71における前後方向の配設位置に合わせられてお
り、両解除リブ19が同じタイミング(=第1、第2ハ
ウジング50,80の前端面が雄ハウジング10の支持
壁部11の奥面に当接される時)で両弾性保持片71に
対して係合されるようになっている。この解除リブ19
の前端面には、係止突部72側のテーパ面72aに対応
した傾斜角を有するテーパ面19aが形成されており、
これらテーパ面19a,72a同士が当接されること
で、弾性保持片71の変形動作が円滑に行われるように
なっている。解除リブ19の下面からは、案内片20が
解除リブ19の延出方向と直交する下方へ突出して設け
られている。この案内片20は、受け部82の案内溝8
3の周面に沿って進入可能とされ、案内片20が案内溝
83の周面に摺接されることで、解除リブ19の進入時
の姿勢が幅方向にずれることないよう案内されるように
なっている(図19参照)。
【0036】このように、雄ハウジング10にホルダ3
0が組み付けられ、第1、第2ハウジング50,80の
前端面が雄ハウジング10の支持壁部11の奥面に当接
される深さに至ると(図7参照)、解除リブ19が受け
部82に対して進入して、解除リブ19により弾性保持
片71が弾性変形されるとともに、その係止状態が解除
される(図19参照)。これにより、第1ハウジング5
0に対する第2ハウジング80の上下方向についての遊
動規制状態が解除されるようになっている。ここで、第
2ハウジング80は、その下面が雄ハウジング10の張
出部16の上面に近接または当接した位置に配されてお
り、第1ハウジング50が初期位置から下方へ変位され
る際に、第2ハウジング80は張出部16により支持さ
れることで、第1ハウジング50に追従して下方へ移動
されず、第1ハウジング50のみが下方へ移動される。
一方、前後方向については、第2ハウジング80は第1
ハウジング50に保持されたままであるから(図18参
照)、第1ハウジング50の移動に伴って同方向に同距
離だけ移動されるようになっている。第1ハウジング5
0は、接続完了位置まで移動されると、その下面が第2
ハウジング80の下面と揃えられる位置まで移動される
ようになっており、このとき、弾性保持片71は受け部
82の下側に潜り込んだ位置に配されるとともに、弾性
復帰して、係止突部72の案内面72bが受け部82の
張出部分の下面に形成されたテーパ状の案内面82aに
当接されるようになっている(図20参照)。また、解
除リブ19、遊動規制部81及び第2ハウジング80の
上面の中央部分は、それぞれ収容部66の天井面に当接
されるようになっている。
【0037】ところで、第2ハウジング80には、図1
5に示すように、幅方向に4室のキャビティ84が並ん
で設けられており、各キャビティ84内には、シールド
電線SWの端末に接続されたシールド雌端子金具85が
それぞれ収容されるようになっている。このシールド雌
端子金具85は、図23及び図24に示すように、シー
ルド電線SWの芯線SWaに接続される内導体86と、
その周りを取り囲む樹脂製の絶縁体87と、絶縁体87
の周りに配されるとともに、シールド電線SWの編組線
SWbにかしめ接続される外導体88とが備えられてい
る。内導体86は、絶縁体87に嵌められることで、四
角形状の外導体88の中心に配置されている。内導体8
6には、対向する側壁が切り起こされることで一対の弾
性接触片89が形成されている。この弾性接触片89
は、前方から軸線方向(=雄ハウジング10に対するホ
ルダ30の組み付け方向)に沿って真っ直ぐに内導体8
6内に進入される相手側のシールド雄端子金具22の内
導体23に対して弾性的に接触されるようになってい
る。外導体88は、相手側のシールド雄端子金具22の
外導体25内に嵌合可能とされている。
【0038】このシールド雌端子金具85は、雄ハウジ
ング10に対してホルダ30が組み付けられる過程で、
雄ハウジング10の支持壁部11の奥端面に第1ハウジ
ング50及び第2ハウジング80の前端面が当接される
段階で(図7参照)、その外導体88及び内導体86が
シールド雄端子金具22の外導体25及び内導体23に
それぞれ導通接続されるようになっている(図25参
照)。
【0039】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず、各第1ハウジン
グ50を組み込むとともに中央の第1ハウジング50C
に対して第2ハウジング80を組み付ける。第2ハウジ
ング80は、第1ハウジング50Cの後方から弾性ロッ
ク片69を外側に弾性変形させつつ収容部66内に挿入
され、支持突条部67に沿って遊動規制部81の前面が
前止まり壁68に当接する位置まで押し込まれると、弾
性復帰した弾性ロック片69が遊動規制部81の後面に
係止される(図16参照)。これにより、第2ハウジン
グ80は第1ハウジング50に対して前後方向に遊動不
能に保持される(図18参照)。このとき、遊動規制部
81が支持突条部67に係合されるとともに弾性保持片
71が受け部82に係止されることで、第2ハウジング
80は、第1ハウジング50よりも所定寸法(=第1ハ
ウジング50における初期位置と接続完了位置との高低
差)下方に突出した高さ位置に保持される(図17参
照)。
【0040】全てのハウジング50,80を組み込んだ
後、このハウジング50,80群をホルダ30の後方か
ら窓孔37を通すとともに、各カムピン54a,54b
をそれぞれ遊嵌溝36a,36bに嵌合させつつ両アー
ム部32間に嵌め込み、さらにカムピン54a,54b
をカム溝33a,33bに嵌合させつつ初期位置まで移
動させる(図6及び図10参照)。この初期位置に達す
ると、第1ハウジング50Sの保持用受け突起40に対
して、ホルダ30の弾性撓み片38が係止される。これ
により、第1ハウジング50が初期位置に保持され、接
続完了位置側への遊動が規制される(図21(a)参
照)。
【0041】この状態で取付部材Bを固定部材Aに組み
付けると、ホルダ30のアーム部32が雄ハウジング1
0のフード部12内に嵌入されて、第1ハウジング50
及び第2ハウジング80の前端面が支持壁部11の奥面
に突き当たる(図7及び図11参照)。
【0042】このとき、第1ハウジング50を初期位置
に保持していた弾性撓み片38が雄ハウジング10側の
解除突起15によって弾性変形されることで、第1ハウ
ジング50に対する保持状態が解除される(図21
(b)及び図22(b)参照)。これにより、第1ハウ
ジング50は、初期位置から接続完了位置側へホルダ3
0に対して相対変位し得る状態となる。
【0043】これと同時に、第2ハウジング80の受け
部82の案内溝83に案内片20が嵌められつつ、解除
リブ19が受け部82の上面に沿って進入され、受け部
82に係止していた弾性保持片71の係止突部72に解
除リブ19が係合される。このときの解除リブ19は、
案内片20が案内溝83に摺接されることで、幅方向に
ついて位置ずれすることなく左右の弾性保持片71に係
合される。解除リブ19及び弾性保持片71のテーパ面
19a,72aに案内されつつ弾性保持片71が弾性変
形されることで、係止突部72が受け部82の上面から
解離されて、第1ハウジング50の第2ハウジング80
に対する保持状態が解除される(図16及び図19参
照)。これにより、第1ハウジング50は、第2ハウジ
ング80に対して下方へ相対変位し得る状態となる。こ
のとき、第2ハウジング80は、その下面に雄ハウジン
グ10の張出部16が当接されるとともに、受け部82
に解除リブ19が係合されることで、雄ハウジング10
によって上下方向について遊動不能な状態に保持される
(図19参照)。
【0044】また、これと同時に、セミロック突起57
はフード部12の張出部16の前端部を僅かに下方へ変
位させつつ、係止溝18内に進入し、セミロック突起5
7が係止溝18の前端面に係止する状態となる(図11
参照)。
【0045】このときの各端子金具の接続状態について
説明する。雄雌のシールド端子金具22,85について
は、雄側の外導体25内に雌側の外導体88が嵌合され
て、両外導体25,88が導通接続されるとともに、雌
側の内導体86の弾性接触片89に雄側の内導体23が
弾性的に接触されて、両内導体23,86が導通接続さ
れる(図25参照)。その一方、シールド機能を有して
いない雄雌の端子金具21,59については、タブが本
体部60内に進入するものの、タブは弾性接触片63か
ら視て上方の収容空間65内に配され、弾性接触片63
と正規の接触状態には至っていない(図27参照)。
【0046】この状態から、雄ハウジング10に対する
ホルダ30の組み付けがさらに進められると、雄ハウジ
ング10への突き当たりによって組み付け方向の移動を
規制されている第1ハウジング50は、ホルダ30に対
して共に相対的に後方へ変位され、両カムピン54a,
54bと両カム溝33a,33bとの係合によるカム機
能によって接続完了位置へ変位される(図8及び図12
参照)。この初期位置から接続完了位置への変位動作
は、ホルダ30に対しては第1ハウジング50が斜め下
後方へ相対的に移動することになるが、第2ハウジング
80及び雄ハウジング10に対しては組み付け方向と直
交する下向きに移動することになる。即ち、第1ハウジ
ング50はフード部12内で下方へ移動し、係止リブ5
6が係止溝18の前端面に係止される状態となる。
【0047】この間、第2ハウジング80は、雄ハウジ
ング10の解除リブ19と張出部16とにより挟まれる
ことで、上下方向について雄ハウジング10により遊動
不能な状態に保たれているから、第1ハウジング50に
追従して上下方向に変位されることがなく、両シールド
端子金具22,85の接続状態を保ったまま、ホルダ3
0に対する雄ハウジング10の組み付け方向に沿って第
1ハウジング50とともに後方へのみ変位される(図1
9参照)。
【0048】第2ハウジング80に対して第1ハウジン
グ50が相対的に下方へ変位されることで、解除リブ1
9によって弾性変形された弾性保持片71が第2ハウジ
ング80の受け部82の下側に潜り込む。そして、カム
ピン54a,54bがカム溝33a,33bにおける接
続完了位置側端部35に達し、第1ハウジング50が接
続完了位置に達すると弾性保持片71は弾性復帰される
とともに、その案内面72bが受け部82の下面の案内
面82aに当接された状態となる(図20参照)。この
とき、第1ハウジング50の下面は、第2ハウジング8
0の下面とほぼ面一に配されるとともに、雄ハウジング
10の張出部16に当接された状態となる。
【0049】上記のように第1ハウジング50が雄ハウ
ジング10に対して下方へ変位されるのに伴って、雌端
子金具59は、弾性接触片63が雄端子金具21のタブ
に対して接近する向きへ相対的に変位される。そして、
カムピン54a,54bがカム溝33a,33bにおけ
る接続完了位置側端部35に達し、第1ハウジング50
が接続完了位置に達したところで、雌端子金具59の弾
性接触片63が雄端子金具21のタブに弾性的に接触さ
れて、両端子金具21,59間の導通接続が図られる
(図28参照)。この段階で、雄雌のハウジング10,
50,80内の各端子金具21,22,59,85が全
て導通接続された状態となる。
【0050】さて、第1ハウジング50が接続完了位置
に達した段階では、固定部材Aに対する取付部材Bの取
り付け及び雄ハウジング10に対するホルダ30の組み
付けは完了しておらず、さらに取り付け動作と組み付け
動作が進行される。これに伴い、カムピン54a,54
bは接続完了位置側端部35を通過して、遊嵌溝36
a,36bを摺動変位されることで、第1ハウジング5
0及び第2ハウジング80は、ホルダ30に対してその
組み付け方向に沿って共に後退変位される。そして、正
規の取り付け状態及び正規の組み付け状態になると、カ
ムピン54a,54bは遊嵌溝36a,36bの途中の
位置に配されることになる(図9、図13参照)。
【0051】次に、離脱過程について説明する。取付部
材Bを固定部材Aから離間させると、ホルダ30が雄ハ
ウジング10から離間する方向へ変位される。この過程
でカムピン54a,54bが遊嵌溝36a,36bに係
合している間は、第1ハウジング50は係止溝18に係
止リブ56が係止される高さ位置に保たれる(図8、図
9、図12及び図13参照)。従って、この間は第1ハ
ウジング50及び第2ハウジング80は離脱方向へ変位
されない。そして、カムピン54a,54bが遊嵌溝3
6a,36bからカム溝33a,33bに係合される状
態になると、カム溝33a,33bの傾斜によって、第
1ハウジング50は、ホルダ30に対して相対的に斜め
上前方へ変位されることになるが、第2ハウジング80
が雄ハウジング10の解除リブ19と張出部16とに挟
まれた状態に保持され(図20参照)、上下方向への遊
動が依然規制されているから、雄ハウジング10及び第
2ハウジング80に対しては、離脱方向と直交する上向
きに移動される。
【0052】第2ハウジング80に対して第1ハウジン
グ50が相対的に上方へ変位されると、受け部82の案
内面82aに当接された弾性保持片71が、係止突部7
2と受け部82の案内面72b,82aに案内されるこ
とで、弾性変形しつつ、係止突部72が受け部82の側
面から解除リブ19の側面に当接された状態となる(図
19参照)。
【0053】雄ハウジング10に対して第1ハウジング
50が相対的に上方へ変位されるのに伴い、係止リブ5
6の係止溝18に対する係止代が縮小され、カムピン5
4a,54bがカム溝33a,33bの初期位置側端部
34に至る直前では、係止溝18の前端面に対してセミ
ロック突起57だけが係止する状態となり、このセミロ
ック突起57による遊動規制によって第1ハウジング5
0及び第2ハウジング80は正規の初期位置に復帰する
(図7及び図11参照)。このとき、ホルダ30のアー
ム部32が後退することで、弾性撓み片38は、解除用
受け突起39の後側のテーパ面が支持壁部11の後端縁
に係合するとともに案内されて弾性変形される(図22
(b)及び図22(c)参照)。この過程で、シールド
機能を有していない端子金具21,59については、雌
端子金具59の弾性接触片63から雄端子金具21のタ
ブが解離する方向へ変位されて、タブが収容空間65内
に配され、両端子金具21,59間の接続状態が解除さ
れる(図27参照)。一方、この間両シールド端子金具
22,85は接続された状態のままとなっている(図2
5参照)。
【0054】この状態からさらにホルダ30の離脱が進
むと、初期位置側端部34がカムピン54a,54bに
係止することにより、第1ハウジング50及び第2ハウ
ジング80がホルダ30と一体となって離脱方向へ変位
される。このとき、セミロック突起57は三角山形をな
しているとともに係止溝18の前端面との係止代が小さ
いので、セミロック突起57は係止溝18の前端部を支
障なく潜り抜ける(図14参照)。そして、ホルダ3
0、第1ハウジング50及び第2ハウジング80は、雄
ハウジング10から離間される(図6及び図10参
照)。
【0055】この離脱動作に伴って、支持壁部11の前
端部側面に当接していた弾性撓み片38の解除用受け突
起39が解離されて、弾性撓み片38が弾性復帰すると
ともに、保持用受け突起40が第1ハウジング50Sの
保持用係止突起55に再び係止されて、第1ハウジング
50が初期位置に保持される(図21(a)及び図22
(a))。一方、このとき第2ハウジング80の受け部
82に係合していた解除リブ19が外されることで、弾
性保持片71が弾性復帰するとともに、係止突部72が
受け部82の上面に係止されて、第2ハウジング80は
第1ハウジング50に対して嵌合前の位置に保持される
(図17参照)。同時に、雄雌のシールド端子金具2
2,85の両内導体23,86及び両外導体25,88
が互いに引き離されて、両シールド端子金具22,85
の接続状態が解除される(図24参照)。
【0056】以上説明したように本実施形態によれば、
弾性保持片71により第2ハウジング80が連結された
状態の第1ハウジング50をホルダ30に取り付ける
と、第1ハウジング50は、ホルダ30に対して弾性撓
み片38により初期位置に保持される。雄ハウジング1
0に対してホルダ30を組み付けると、雄ハウジング1
0に第1,第2ハウジング80が当接された段階では、
大多数の雄雌の端子金具21,59は未接続とされ、少
数の雄雌のシールド端子金具22,85のみが接続され
る。従って、この段階ではホルダ30の組み付けに抗す
る力として作用するのは、両シールド端子金具22,8
5間の摩擦抵抗となる。このときに、弾性撓み片38に
よる第1ハウジング50に対する初期位置保持状態が解
除されるとともに、弾性保持片71による第2ハウジン
グ80との連結状態が解除される。この後、さらにホル
ダ30の組み付けが進行されるのに伴って、第1ハウジ
ング50が初期位置から接続完了位置へ移動されると、
雄雌の端子金具21,59が接続され、両端子金具2
1,59間に摩擦抵抗が生じることになる。ところが、
本実施形態では、この第1ハウジング50の移動方向
は、雄ハウジング10に対してホルダ30の組み付け方
向と直交する下向きとされ、その上でホルダ30の組み
付け方向に対して斜め方向のカム溝33a,33bとカ
ムピン54a,54bによるカム作用が働かせるように
しているから、ホルダ30に付与すべき組み付け方向の
操作力は小さくて済む。
【0057】また、一対の弾性保持片71は、第1ハウ
ジング50の凹部70における左右の対向する側面に配
され、且つホルダ30の組み付け方向における前後に異
なる位置に配され、いわば千鳥状に配置されており、第
2ハウジング80の受け部82の前後端部にそれぞれ左
右側方から係止されるから、第2ハウジング80の保持
姿勢を安定したものとすることができる。
【0058】また、解除リブ19の下面には、案内片2
0が突設され、この案内片20が受け部82に設けられ
た案内溝83に進入することで、受け部82の上面側に
進入する解除リブ19の幅方向の位置決めを行うことが
でき、解除リブ19を左右の弾性保持片71に対して確
実に係合させることができる。
【0059】また、第1ハウジング50が接続完了位置
に移動されるのに伴って、受け部82の下側に潜り込ん
だ弾性保持片71は、その案内面72bが受け部82側
の案内面82aと当接された状態となっており、離脱時
に第1ハウジング50が初期位置側へ移動されるのに伴
って、弾性保持片71は、係止突部72と受け部82の
案内面72b,82aに案内されて弾性変形しつつ、係
止突部72が解除リブ19の側方に配される。即ち、案
内面72b,82aにより、離脱時の弾性保持片71の
弾性変形動作が案内されることで、第1ハウジング50
の移動動作が円滑なものとなる。
【0060】ところで、例えば第2ハウジング80に収
容されるストレート型端子金具であるシールド端子金具
22,85について直交型の端子金具に設計変更するこ
とができれば、連結手段などを省略できることになるか
ら、より簡単な構造のコネクタを提供することができ
る。仮にシールド端子金具22,85を直交型端子金具
に設計変更すると、図29に示すような形態となる。し
かしながら、シールド雌端子金具85’の内導体86’
が外導体88’に対して偏心した位置に配されることに
なるため、高周波特性が悪化する結果を招くことにな
る。そこで、外導体88’の中心に内導体86’を配置
しようとすれば、両シールド端子金具22’,85’が
その変位方向に沿ってさらに長大化するのは避けられな
いため、現実的ではない。上記のような事情から、直交
型の端子金具に変更するのが困難なストレート型端子金
具であるシールド端子金具22,85が第2ハウジング
80に収容されている。
【0061】<第2実施形態>本発明の第2実施形態を
図30ないし図46によって説明する。この第2実施形
態では、組付時における雄ハウジングに対する第1ハウ
ジング群の変位方向が第1ハウジング群の長手方向に沿
った向きとした場合を示す。なおこの第2実施形態で
は、上記1実施形態と同一の機能を有する部位について
は、適宜各符号に「100」を足した符号を付すととも
に、重複する構造、作用及び効果の説明は極力省略する
ものとし、また適宜に第1実施形態の図面を準用して説
明する。
【0062】雄ハウジング110の支持壁部111に
は、図31に示すように、左右両端に一対の逃がし孔1
14が貫通して形成されている。両逃がし孔114は、
フード部112の内周面に沿って略チャンネル型に形成
されるとともに、その上側の横長部分が縦長部分よりも
長く設定されている。両逃がし孔114に臨んだ支持壁
部111の上面左右両端には、一対の解除突起115が
上方及び前方へ突出して設けられている。フード部11
2の内周面のうち逃がし孔114に臨んだ領域を除いた
領域には、上下で長さの異なる一対の張出部116が内
方へ張り出して設けられている。上側の張出部116に
は、相手側の係止リブ156が前方から進入可能な一対
の係止溝118が後方へ開放して設けられている。両係
止溝118は、図33に示すように、入り口部よりも奥
部の方が幅が広く設定されており、奥部の前端面に係止
リブ156が係止可能とされている。この係止溝118
の奥部の幅寸法は、第1ハウジング150の変位動作に
伴う係止リブ156の変位を許容し得るような大きさに
設定されている。
【0063】支持壁部111の幅方向略中央位置には、
図31に示すように、2つのシールド雄端子金具122
(図23参照)が幅方向に並んで配設されている。支持
壁部111のうちシールド雄端子金具122の左隣りに
は、縦長の解除リブ119が突設されるとともに、この
解除リブ119の図31の右側面からは横長の案内片1
20が突設されている。この解除リブ119は、後述す
る弾性保持片171に対して同じタイミングで係合でき
るよう上部と下部とで前端位置が前後にずれた設定とな
っている。なおこの解除リブ119の前端面には、テー
パ面119aが形成されている。支持壁部111のうち
シールド雄端子金具122及び解除リブ119の左右側
方には、大小2種類の板状の雄端子金具121が多数整
列して配設されており、大型のものが図31の左側に、
小型のものが右側にそれぞれまとめて配されている。こ
の雄端子金具121は、金属板を所定形状に打ち抜いた
ものを曲げ加工することで全体がL字型に形成されてお
り、フード部112内に突出する先端部分が正面から視
て横長に形成されている。
【0064】ホルダ130の枠部131の左右両端部か
らは、図30及び図32に示すように、逃がし孔114
内に進入可能な一対のアーム部132が突設されてい
る。両アーム部132は、縦長状の側部の上下端から幅
方向に沿って上部と下部とが内側に突出する構成とさ
れ、上部が側部よりも長く設定されている。両アーム部
132の上部の天井面には、カム溝133が1本ずつ形
成されている。カム溝133は、図33に示すように、
その初期位置側端部134に対して接続完了位置側端部
135が図33の斜め左方に位置に配されることで、全
体としては雄ハウジング110とホルダ130の組み付
け方向に対して傾斜している。なおカム溝133の傾斜
角度は、第1実施形態と同様の設定となっている。アー
ム部132の上部には、カム溝133の接続完了位置側
端部135に連続して形成され、組み付け方向と平行を
なす遊嵌溝136が後方へ開放して設けられている。
【0065】両アーム部132の上部のうち、カム溝1
33よりも外側には、一対の弾性撓み片138がそれぞ
れ設けられている。弾性撓み片138には、雄ハウジン
グ110の解除突起115が係合可能な解除用受け突起
139(図22参照)と、第1ハウジング150群を初
期位置に保持するための保持用受け突起140(図21
参照)とが幅方向及び前後方向にずれて配設されてい
る。
【0066】ホルダ130には、図30及び図32に示
すように、合計5個のハウジング150,180を一体
的に組み込んだものが取り付けられている。このハウジ
ング150,180群は、幅方向に4個並んで連結され
た第1ハウジング150群と、中央の第1ハウジング1
50C内に組み付けられた第2ハウジング180とから
構成されている。この第1ハウジング150群は、幅方
向に沿って細長い略ブロック状をなしており、中央の第
1ハウジング150Cに対して図32の左側に2つの第
1ハウジング150が連結され、右側に1つの第1ハウ
ジング150が連結されている。なお、各第1ハウジン
グ150は、凹凸嵌合部151及び張出係合部152に
よって第1実施形態と同様に連結されている。
【0067】左右両端の第1ハウジング150Sの上面
には、図33に示すように、アーム部132のカム溝1
33及び遊嵌溝136内にがたつき無く進入可能なカム
ピン154が1本ずつ突設されている。このカムピン1
54がカム溝133の初期位置側端部134と接続完了
位置側端部135との間を移動されるのに伴って、第1
ハウジング150群は、初期位置と接続完了位置との間
を雄ハウジング110に対して幅方向(第1ハウジング
150群の長手方向)に沿って左右に、ホルダ130に
対しては左右斜めに移動されるようになっている。第1
ハウジング150群の全幅寸法は、両アーム部132の
内側面間の距離よりも小さく設定されており、この寸法
差が組み付けに伴う第1ハウジング150群の幅方向へ
の可動寸法とほぼ一致している。すなわち、第1ハウジ
ング150群が初期位置のときは、図33に示すよう
に、右端の第1ハウジング150Sの右側面が右のアー
ム部132の内側面に近接または当接されるのに対し、
左端の第1ハウジング150Sの左側面と左のアーム部
132の内側面との間に上記寸法差分の隙間が形成され
ている。一方、第1ハウジング150群が接続完了位置
のときは、図35に示すように、右端の第1ハウジング
150Sの右側面と右のアーム部132の内側面との間
に上記と同じ隙間が形成されるのに対し、左端の第1ハ
ウジング150Sの左側面が左のアーム部132の内側
面に近接または当接されている。また、カムピン154
が遊嵌溝136内を移動する過程では、第1ハウジング
150群は、組み付け方向に沿って真っ直ぐに移動され
るようになっている。
【0068】左右両端の第1ハウジング150Sの上面
には、図33に示すように、一対の保持用係止突起15
5が形成され、この保持用係止突起155が弾性撓み片
138の保持用受け突起140に係止されることで第1
ハウジング150群が初期位置に保持可能とされている
(図21参照)。第1ハウジング150群のうち、図3
2に示す右端の第1ハウジング150Sと左から2番目
の第1ハウジング150の上面には、それぞれ係止リブ
156が一対突設されている。係止リブ156は、図3
3に示すように、前後に細長い略ブロック状に形成され
るとともに、初期位置において上記係止溝118の入り
口に整合する位置に配設されている。係止溝118内に
進入した係止リブ156は、第1ハウジング150群が
初期位置から接続完了位置側へ変位するのに伴って、図
35に示すように、係止溝118の奥部内を左方へ変位
するとともに、その後端面が奥部の前端面に係止可能と
されている。これにより、第1ハウジング150群が雄
ハウジング110から離脱する方向への遊動が規制され
るようになっている。なお係止リブ156の幅寸法は、
係止溝118の入り口部の幅寸法及び第1ハウジング1
50群の可動寸法とほぼ一致している。両係止リブ15
6における図33の後端部左側面には、三角山形状のセ
ミロック突起157がそれぞれ突設されており、このセ
ミロック突起157は、図34に示すように、第1ハウ
ジング150群が初期位置のときに係止溝118の奥部
の前端面に係止可能とされている。
【0069】中央の第1ハウジング150Cを除いた各
第1ハウジング150には、図32に示すように、雌端
子金具159を収容可能なキャビティ158が複数室ず
つ設けられている。雌端子金具159は、図44(a)
に示すように、前面が開口した横長の角筒状をなす本体
部160と、被覆電線Wの端末にかしめ接続されるバレ
ル部161とを前後に備えている。本体部160内に
は、図44(b)に示すように、図示右寄りの位置に誘
導部164を備えた弾性接触片163が配設されている
とともに、この弾性接触片163の左方位置には、雄端
子金具121を収容可能な収容空間165が形成されて
いる。そして、雄ハウジング110に対するホルダ13
0の組み付け過程において、第1ハウジング150群が
初期位置のときは、雄端子金具121が収容空間165
内に収容されることで弾性接触片163とは接続不能と
され(図45)、第1ハウジング150群が接続完了位
置側へ変位するのに伴って、雄端子金具121が右方へ
変位して弾性接触片163に弾性的に接触されるように
なっている(図46)。なお、雌端子金具159は、大
小2種類のものがあって、大型のものが図32に示す右
端の第1ハウジング150S内に配され、小型のものが
左寄りの2つの第1ハウジング150内に配されてい
る。
【0070】第1ハウジング150群のうち中央の第1
ハウジング150Cには、図37に示すように、第2ハ
ウジング180を上下にがたつきなく収容可能な収容部
166が前後にのみ開口して設けられている。なお第2
ハウジング180には、2つのシールド雌端子金具18
5(図23参照)を収容可能なキャビティ184が幅方
向に2室並んで設けられている。収容部166のうち前
端部上下面からは、左右一対ずつの前止まり壁168が
内方へ張り出して設けられる一方、後端部上下面から
は、各前止まり壁168に対して図37の左隣り位置に
一対ずつの後止まり壁173が内方へ張り出して設けら
れている。この後止まり壁173の幅寸法は、第1ハウ
ジング150群の可動寸法よりも大きく設定されてい
る。これに対して、第2ハウジング180の上下面に
は、各前止まり壁168とほぼ同じ幅寸法・高さ寸法を
有する遊動規制部181が一対ずつ突設されている。収
容部166の右側部には、凹部170が形成されるとと
もにその右側面からは、上下一対の弾性保持片171が
突設されている。上下の弾性保持片171は、共に係止
突部172を備える一方、凹部170内において互いに
前後にずれた位置に配設されている。これに対し、第2
ハウジング180の右側面からは、前後に延出する二股
状の受け部182が突設されている。受け部182に
は、解除リブ119の案内片120を摺接可能な案内溝
183が形成されている。なお係止突部172と受け部
182には、テーパ面172a,182aや案内面17
2bがそれぞれ設けられている。
【0071】そして、第2ハウジング180を収容部1
66内に組み付ける際には、図38に示すように、第2
ハウジング180を各遊動規制部181が各後止まり壁
173とは非干渉となる位置に配しつつ、収容部166
内に後方から挿入する。すると、受け部182は、上下
の弾性保持片171の間に非干渉の状態で挿入される。
遊動規制部181が前止まり壁168に当接する深さに
達したら、第2ハウジング180を図38の左方へと移
動させる。これに伴って、両弾性保持片171の係止突
部172に受け部182が干渉することで、両弾性保持
片171が弾性変形される。そして、図39及び図40
に示すように、第2ハウジング180の左側面が収容部
166の左側面に当接する位置に達すると、弾性保持片
171が弾性復帰して係止突部172が受け部182の
上下端部に係止される。これにより、第2ハウジング1
80は、第1ハウジング150Cに対して幅方向に遊動
不能に保持される。このとき遊動規制部181が前止ま
り壁168の左半分領域に、後止まり壁173のほぼ全
領域にそれぞれ係合することで、第2ハウジング180
は、第1ハウジング150Cに対して前後方向に遊動不
能に保持される。
【0072】このように第2実施形態では、収容部16
6に固定された後止まり壁173により第2ハウジング
180の抜け止めを図っており、上記第1実施形態にお
いて可動の弾性ロック片69により抜け止めを図ってい
る(図18参照)のと比較して第2ハウジング180に
対する保持が安定している。
【0073】この保持状態から、雄ハウジング110と
ホルダ130の組み付けに伴って、雄ハウジング110
側の解除リブ119が両弾性保持片171をほぼ同時に
上下に弾性変形させることで、図42に示すように、第
2ハウジング180に対する保持状態が解除される。こ
れにより、第2ハウジング180は、第1ハウジング1
50群が初期位置から接続完了位置へと変位するのに伴
って、収容部166内を図示右方へ相対変位されるよう
になっている。なおこの過程では、雄雌のシールド端子
金具122,185同士が嵌合していることで、第2ハ
ウジング180が第1ハウジング150群に追従して移
動するのが防がれるようになっている(図25参照)。
第1ハウジング150群が接続完了位置に達したとき、
第2ハウジング180は、図43に示すように、収容部
166の左側面から第1ハウジング150群の可動寸法
だけ離間した位置に配される。このとき第2ハウジング
180は、第1ハウジング150群の可動寸法よりも大
きな幅寸法を有する後止まり壁173が遊動規制部18
1に係合されることで、後方へ抜け止めされる。
【0074】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず、各第1ハウジン
グ150を組み込むとともに、中央の第1ハウジング1
50Cに対して第2ハウジング180を上述と同様の手
順で組み付けて弾性保持片171により所定の位置に保
持しておく。全てのハウジングを組み込んだら、それを
ホルダ130の後方から組み付けて、初期位置に至るま
で前進させる。初期位置に達すると、カムピン154が
カム溝133の初期位置側端部134に係合されるとと
もに、保持用係止突起155に弾性撓み片138の保持
用受け突起140が係止されることで、第1ハウジング
150群が初期位置に保持される(図33参照)。
【0075】取付部材Bを固定部材Aに組み付けるのに
伴い、雄ハウジング110に対してホルダ130が、第
1ハウジング150及び第2ハウジング180の前端面
が支持壁部111に突き当たる深さまで組み付けられる
と(図34参照)、弾性撓み片138が解除用受け突起
139に解除突起115が係合することで弾性変形され
て、第1ハウジング150Cに対する保持状態が解除さ
れる(図21(b)及び図22(b)参照)。このとき
案内片120と案内溝183との摺接により案内された
解除リブ119が係止突部172に係合して、弾性保持
片171を弾性変形させることで、第2ハウジング18
0の保持状態が解除される(図42参照)。このとき雄
雌のシールド端子金具122,185同士が嵌合して導
通接続される(図25参照)のに対し、シールド機能を
有していない雄端子金具121の先端部分が、雌端子金
具159の本体部160内の収容空間165に配される
ことで、弾性接触片163とは未接続状態とされている
(図45(b)参照)。
【0076】組み付けがさらに進行すると、支持壁部1
11により押圧されることで第1ハウジング150及び
第2ハウジング180がホルダ130に対して後退され
る。このとき第1ハウジング150群は、カムピン15
4がカム溝133の初期位置側端部134から接続完了
位置側端部135側へ移動されることで、その傾斜によ
りホルダ130に対しては図34の斜め左後方へ、雄ハ
ウジング110及び第2ハウジング180に対しては幅
方向に沿って同図左方へ変位される。これに伴い、係止
溝118内を同図左方へ変位した係止リブ156が係止
溝118の奥部の前端面に係止されるとともに、雄端子
金具121が収容空間165から幅方向に沿って図45
の右方へ変位して弾性接触片163を撓ませつつ接触さ
れる。この過程で幅方向に相対変位する両端子金具12
1,159間に発生する摩擦抵抗力は、幅方向に細長い
第1ハウジング150群を上下方向に撓ませるような力
として作用し難くなっている。一方、第2ハウジング1
80は、雄ハウジング110と共にホルダ130に対し
て組み付け方向に沿って真っ直ぐに後退されることで、
収容部166内を幅方向に沿って図42の右方へ相対変
位される。このとき雄雌のシールド端子金具122,1
85同士が嵌合しているので、第2ハウジング180が
第1ハウジング150群に追従して幅方向に変位するこ
とがない。
【0077】そして、カムピン154がカム溝133の
接続完了位置側端部135に達し、第1ハウジング15
0群が接続完了位置に達すると(図35参照)、第2ハ
ウジング180は、第1ハウジング150群が幅方向に
移動した分だけ収容部166内を図42の右方へ移動
し、弾性保持片171が弾性復帰するとともに受け部1
82の案内面182aに対して係止突部172の案内面
172bが当接される(図43参照)。このとき、雄端
子金具121の先端部分が弾性接触片163に弾性接触
されて、正規に導通接続される(図46参照)。その
後、固定部材Aと取付部材Bとの組み付けが完了するま
で、カムピン154が遊嵌溝136内を後方へ移動する
とともに、雄ハウジング110、第1ハウジング150
及び第2ハウジング180がホルダ130に対して後方
へ組み付け方向に沿って真っ直ぐに後退される(図36
参照)。
【0078】離脱時には、取付部材Bを固定部材Aから
離間させると、ホルダ130が雄ハウジング110から
離間されるのに対し、第1ハウジング150及び第2ハ
ウジング180は、係止リブ156が係止溝118に係
止されることで雄ハウジング110から離間方向へ変位
されない(図35参照)。カムピン154が遊嵌溝13
6からカム溝133に達すると、その傾斜によって第1
ハウジング150群が雄ハウジング110に対して幅方
向に沿って図35の右方へ変位するのに対し、第2ハウ
ジング180は、両シールド端子金具122,185同
士が嵌合されていることで、第1ハウジング150群に
は追従せず、雄ハウジング110に連動する。この過程
では、係止リブ156が係止溝118内を同図右方へ変
位することで、その係止代が次第に減少される。また第
2ハウジング180及び解除リブ119が収容部166
内を図43の左方へ変位されるのに伴い、係止突部17
2と受け部182の案内面172b,182aによって
弾性保持片171が弾性変形される(図42参照)。
【0079】そして、カムピン154が初期位置側端部
134に達すると、第1ハウジング150と共に図35
の右方へ変位された保持用係止突起155が弾性撓み片
138の保持用受け突起140の直前位置に配されると
ともに、係止リブ156はセミロック突起157のみが
係止溝118に係止した状態とされる(図34参照)。
この過程では、雄端子金具121が弾性接触片163か
ら図46の左方の収容空間165内に達することで、そ
の接続状態が解除される(図45参照)。この状態から
所定以上の操作力でもってホルダ130を離間させる
と、セミロック突起157が係止溝118の前端部を潜
り抜けて、ホルダ130と共に第1ハウジング150及
び第2ハウジング180が雄ハウジング110から離脱
される(図33参照)。
【0080】この離脱に伴って、解除突起115から解
離した弾性撓み片138が弾性復帰して保持用受け突起
140が保持用係止突起155に係止されることで、第
1ハウジング150が初期位置に保持される。一方、第
2ハウジング180は、解除リブ119が解離すること
で復帰した弾性保持片171によって第1ハウジング1
50C内に保持される(図40参照)。そして、雄雌の
シールド端子金具122,185が引き離されて、その
接続状態が解除される(図24参照)。
【0081】以上説明したように本実施形態によれば、
第1ハウジング150群の雄ハウジング110に対する
変位方向を第1ハウジング150群の長手方向である幅
方向に沿った方向とすることで、直交型の雌端子金具1
59の雄端子金具121に対する変位方向を幅方向に沿
った方向とすることができるから、両端子金具121,
159が接続される過程で発生する摩擦抵抗が第1ハウ
ジング150群を長手方向と直交する高さ方向に撓ませ
るような力として作用するのを極力抑制することがで
き、第1ハウジング150群が変形などするのを防ぐこ
とができる。これにより、雄ハウジング110に対する
ホルダ130の組み付け作業を円滑に行うことができ
る。
【0082】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、第2ハウジングにシール
ド機能を有する端子金具を収容した場合について示した
が、それ以外の種類のストレート型の端子金具を収容す
るようにしてもよい。 (2)上記した実施形態では、第1ハウジング側に弾性
保持片を設け、第2ハウジング側に受け部を設けるよう
にした場合について示したが、逆に第1ハウジング側に
受け部を設け、第2ハウジング側に弾性保持片を設ける
ようにしてもよい。
【0083】(3)上記した実施形態では、ガイド手段
としてホルダ側にカム溝を設け、第1ハウジング側にカ
ムピンを設けるようにした場合を示したが、逆にホルダ
側にカムピンを設け、第1ハウジング側にカム溝を設け
るようにしてもよい。 (4)上記した実施形態では、初期位置保持手段とし
て、ホルダ側に弾性撓み片を設けた場合について示した
が、第1ハウジング側に弾性撓み片を設けるようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解斜
視図
【図2】雄ハウジングの斜視図
【図3】雄ハウジングの正面図
【図4】雌ハウジングとホルダの斜視図
【図5】雌ハウジングとホルダの正面図
【図6】ホルダが雄ハウジングから離脱した状態を示す
側断面図
【図7】ホルダの組み付け途中において雄ハウジングと
第1,第2ハウジングとが当接した状態を示す側断面図
【図8】ホルダの組み付け途中において第1ハウジング
が接続完了位置に変位した状態を示す側断面図
【図9】雄側のハウジングに対するホルダの組み付けが
完了した状態を示す側断面図
【図10】ホルダが雄ハウジングから離脱した状態を示
す側断面図
【図11】ホルダの組み付け途中において雄ハウジング
と第1,第2ハウジングとが当接した状態を示す側断面
【図12】ホルダの組み付け途中において第1ハウジン
グが接続完了位置に変位した状態を示す側断面図
【図13】雄ハウジングに対するホルダの組み付けが完
了した状態を示す側断面図
【図14】セミロック手段による遊動規制状態を示す部
分拡大側断面図
【図15】第1ハウジングと第2ハウジングの部分拡大
斜視図
【図16】解除リブと第1ハウジングに第2ハウジング
を組み付けたものの部分拡大斜視図
【図17】第1ハウジングに第2ハウジングを組み付け
たものの部分拡大正面図
【図18】第1ハウジングに第2ハウジングを組み付け
たものの部分拡大平断面図
【図19】ホルダの組み付け途中において解除リブによ
り弾性保持片が撓まされた状態を示す部分拡大正断面図
【図20】ホルダの組み付け途中において第1ハウジン
グが接続完了位置に変位された状態を示す部分拡大正断
面図
【図21】第1ハウジングを初期位置に保持する手段を
示す部分拡大平断面図であり、(a)はホルダの組み付
け前の保持状態であり、(b)はホルダの組み付け途中
において保持が解除された状態であり、(c)は保持解
除されたままホルダの組付けが進行している状態であ
り、(d)はホルダの組み付けが完了した状態である
【図22】初期位置に保持された第1ハウジングの保持
を解除する状態を示す部分拡大平断面図であり、(a)
は保持を解除する前の状態であり、(b)は保持を解除
した状態であり、(c)は保持が解除されたままホルダ
の組付けが進行した状態であり、(d)はホルダの組み
付けが完了した状態である
【図23】シールド雄端子金具とシールド雌端子金具の
斜視図
【図24】シールド雄端子金具とシールド雌端子金具の
側断面図
【図25】雄雌のシールド端子金具が接続された状態を
示す側断面図
【図26】雌端子金具と雄端子金具を示し、(a)は側
断面図であり、(b)は雌端子金具の正断面図である
【図27】第1ハウジングが初期位置にある状態におけ
る雌端子金具と雄端子金具のタブの位置関係を示し、
(a)は側断面図であり、(b)は正断面図である
【図28】第1ハウジングが接続完了位置にある状態に
おける雌端子金具と雄端子金具のタブとの位置関係を示
し、(a)は側断面図であり、(b)は正断面図である
【図29】雄雌のシールド端子金具を直交型の端子金具
に設計変更した場合の参考図であり、(a)は、接続前
の状態を示す正断面図であり、(b)は接続後の状態を
示す正断面図である
【図30】本発明の第2実施形態に係るコネクタの分解
斜視図
【図31】雄ハウジングの正面図
【図32】雌側のハウジングとホルダの正面図
【図33】ホルダが雄ハウジングから離脱した状態を示
す図31及び図32のX−X線断面図
【図34】ホルダの組み付け途中において雄ハウジング
と第1,第2ハウジングとが当接した状態を示す図31
及び図32のX−X線断面図
【図35】ホルダの組み付け途中において第1ハウジン
グが接続完了位置に変位した状態を示す図31及び図3
2のX−X線断面図
【図36】雄ハウジングに対するホルダの組み付けが完
了した状態を示す図31及び図32のX−X線断面図
【図37】第1ハウジングと第2ハウジングの部分拡大
斜視図
【図38】第2ハウジングを収容部内に挿入した状態を
示す部分拡大正面図
【図39】第1ハウジング内に第2ハウジングが保持さ
れた状態を示す部分拡大斜視図
【図40】第1ハウジング内に第2ハウジングが保持さ
れた状態を示す部分拡大正面図
【図41】解除リブが凹部内に挿入される前の状態を示
す部分拡大斜視図
【図42】ホルダの組み付け途中において解除リブによ
り弾性保持片が撓まされた状態を示す部分拡大正断面図
【図43】ホルダの組み付け途中において第1ハウジン
グが接続完了位置に変位された状態を示す部分拡大正断
面図
【図44】雌端子金具と雄端子金具を示し、(a)は斜
視図であり、(b)は雌端子金具の正断面図である
【図45】第1ハウジングが初期位置にある状態におけ
る雌端子金具と雄端子金具の位置関係を示し、(a)は
斜視図であり、(b)は正断面図である
【図46】第1ハウジングが接続完了位置にある状態に
おける雌端子金具と雄端子金具の位置関係を示し、
(a)は斜視図であり、(b)は正断面図である
【符号の説明】
10…雄ハウジング(相手側のコネクタハウジング) 19…解除リブ 20…案内片 21…雄端子金具(相手側の端子金具) 22…シールド雄端子金具(相手側の端子金具) 30…ホルダ 33a…第1カム溝(ガイド手段) 33b…第2カム溝(ガイド手段) 38…弾性撓み片(初期位置保持手段) 50…第1ハウジング(第1コネクタハウジング) 54a…第1カムピン(ガイド手段) 54b…第2カムピン(ガイド手段) 59…雌端子金具(直交型端子金具) 71…弾性保持片(連結手段) 72b…案内面 80…第2ハウジング(第2コネクタハウジング) 82…受け部 82a…案内面 83…案内溝 85…シールド雌端子金具(ストレート型端子金具) 110…雄ハウジング(相手側のコネクタハウジング) 119…解除リブ 120…案内片 121…雄端子金具(相手側の端子金具) 122…シールド雄端子金具(相手側の端子金具) 130…ホルダ 133…カム溝(ガイド手段) 138…弾性撓み片(初期位置保持手段) 150…第1ハウジング(第1コネクタハウジング) 154…カムピン(ガイド手段) 159…雌端子金具(直交型端子金具) 171…弾性保持片(連結手段) 172b…案内面 180…第2ハウジング(第2コネクタハウジング) 182…受け部 182a…案内面 183…案内溝 185…シールド雌端子金具(ストレート型端子金具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA11 FA14 FA16 FB02 FB13 FC31 HA07 HB07 HC06 5E023 AA04 AA16 BB02 BB22 CC12 CC22 CC23 DD02 DD05 DD06 DD14 GG02 GG13 HH30 5E087 EE02 EE17 HH01 HH06 JJ08 JJ09 MM02 RR08 RR25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類の端子金具がそれぞれ収容さ
    れる第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジング
    とが連結手段によって連結されたものがホルダに取り付
    けられた状態で相手側のコネクタハウジングに組み付け
    られるものであって、 前記第1コネクタハウジングは、前記ホルダに対してガ
    イド手段を介して取り付けられるとともに、このガイド
    手段により前記ホルダの組み付け方向の手前側の初期位
    置と、組み付け方向後側の接続完了位置との間で前記ホ
    ルダに対して組み付け方向とは斜め方向に変位可能とさ
    れており、 前記第1コネクタハウジングには、前記初期位置では、
    相手側の端子金具が未接続とされ、前記第1コネクタハ
    ウジングが前記接続完了位置へ変位されるのに伴って、
    前記相手側のコネクタハウジングに対して前記組み付け
    方向と直交する向きに変位されることで前記相手側の端
    子金具と導通接続される直交型端子金具が備えられる一
    方、 前記第2コネクタハウジングには、前記組み付け方向に
    沿ってほぼ真っ直ぐに進入して相手側の端子金具と導通
    接続されるストレート型端子金具が備えられ、 前記ホルダと前記第1コネクタハウジングとの間には、
    第1コネクタハウジングを前記初期位置に保持しておく
    ことで、前記ホルダが前記相手側のコネクタハウジング
    に組み付けられる途中で前記ストレート型端子金具に相
    手側の端子金具を導通接続可能とするとともに、相手側
    のコネクタハウジングとの当接によって保持状態が解除
    される初期位置保持手段が設けられ、 且つ前記連結手段は、前記初期位置保持手段が解除され
    る時に合わせて、前記相手側のコネクタハウジングによ
    って第1,第2コネクタハウジングを連結した状態が解
    除されるようになっていて、さらに前記ホルダと前記相
    手側のコネクタハウジングとの組み付けが進行されるの
    に伴って、前記ホルダに対して前記第1コネクタハウジ
    ングが前記斜め方向に変位されるのに対して前記第2コ
    ネクタハウジングが前記組み付け方向に沿う方向にのみ
    変位される構成となっていることを特徴とするコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記連結手段は、前記第1コネクタハウ
    ジングまたは前記第2コネクタハウジングのいずれか一
    方に設けられた一対の弾性保持片と、他方のコネクタハ
    ウジングに設けられ、前記弾性保持片が係止される受け
    部とから構成され、 前記一対の弾性保持片は、前記組み付け方向と直交する
    方向に対向して配され、且つ前記組み付け方向における
    前後にずれた位置にそれぞれ配設されていることを特徴
    とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記相手側のコネクタハウジングには、
    前記ホルダが相手側のコネクタハウジングに組み付けら
    れるのに伴って、前記弾性保持片に係合してこれを前記
    受け部との係止状態を解除する方向へ弾性撓みさせる解
    除リブが設けられており、この解除リブには、前記第1
    コネクタハウジングまたは前記第2コネクタハウジング
    のいずれか一方に設けられた案内溝に進入して前記弾性
    保持片に対する解除動作を案内可能な案内片が設けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記第1コネクタハウジングが前記組み
    付け方向とは直交する所定方向に細長い略ブロック状に
    形成されているものにおいて、 前記相手側のコネクタハウジングに対する前記第1コネ
    クタハウジングの変位方向が前記第1コネクタハウジン
    グの長手方向に沿った向きに設定されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネ
    クタ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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