JP3567753B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、コネクタに関するものである。更に詳しくは、このコネクタはそのターミナル収容室内に配置されたターミナルを保持するために、その挿入スペースへ挿入されるように形成された保持部材を有する。
【0002】
【従来の技術】
保持部材を備えたタイプの従来のコネクタが実公平5−286899号公報に開示されている。このコネクタはターミナルを収容する一対のターミナル収容室内を有する。このターミナル収容室内は、そこにターミナルを保持するための弾性係止片を有する。キャップ状の保持要素はターミナル収容室の上方で、且つ、ターミナル収容室を取り囲むように配置されている。保持要素はターミナル収容室のスロット内に嵌入するように形成された細長い突起を有する。この突起はターミナル収容室に保持されたターミナルが、がたつかないように、また、複数個のターミナルの端部がその長手方向に一直線に並んだ状態を保つようにターミナルを押圧状態で保持するように形成されている。
【0003】
しかしながら、キャップ状の保持要素はターミナル収容室の外側端の上方に装着されるので、キャップ状部材(キャップ状の保持要素)とターミナル収容室との間で遊びが生じる。その結果として、ターミナルにガタツキが生じる。更に、保持部材がキャップ状であるので、開口がキャップの外側端に設けられている。この開口は、片方のコネクタとの接続のために設けられている。すなわち、第一のターミナルと第二のターミナルとの接続のために設けられている。上記実公平5−286899号公報に開示されているように、キャップ状の保持部材内に設けられた開口は、ターミナル収容室に収容されたターミナルの外側端に対して検査装置のプローブピンがアクセスできないような寸法を有し、また、そのように配置されている。従って、検査装置のプローブピンはターミナルの内部にしか接触できない。その結果、ターミナルの弾性接触片に損傷を与える惧れがある。弾性接触片は相手側コネクタの雄タブと接触するための最も重要な部分である。
【0004】
保持部材を備えたタイプの従来のコネクタが特開平2−165580号公報にも開示されている。このコネクタも又、ターミナル収容室内を有する。ターミナル収容室には、弾性的に撓んでそこに挿入されたターミナルに係合し、それを保持するための弾性係止片が設けられている。しかしながら、ターミナル収容室は、弾性係止片を有する下側壁を有し、この下側壁自体が弾性的に曲がって、ターミナル収容室内に挿入されたターミナルに対して、1番目の係止部材として機能する。更に、このコネクタの保持部材は上方に向けられた係止爪をその第一端部に有し、更に、その上側面に沿って配置され、第二端部へと延設された複数個のガイドレールを有する。保持部材はこのコネクタに対して、係止爪がターミナル収容室の弾性下側壁後方で保持部材に係合することによって保持部材を所定位置で係止するように配置されると共に、ガイドレールがターミナルの端部の下方でターミナルに係合し、ターミナルを所定位置に保持するように配置された状態で、挿入することが出来る。
【0005】
しかしながら、ターミナル収容室の弾性下側壁のために、ターミナルが、ガタついた状態でターミナル収容室に収容されるので、ターミナルの端部がコネクタの長手方向において一直線に並ばない原因になったり、その結果相手側コネクタの雄タブが衝突してターミナルに損傷を与えたりすることになる。
【0006】
更に、上記した従来の何れのコネクタにおいても、作業者に、いつ保持部材が適切に、且つ、完全に装着されたかについて何の指示も与えられない。また、どの従来のコネクタも、コネクタやコネクタ内に保持されたターミナルを分解する必要が生じたときに、保持部材を容易にコネクタから除去できる形状あるいは手段を備えていない。更に、どの従来のコネクタの構造においても、検査装置のプローブピンあるいは、他の電気部品がターミナル収容室内に収容されたターミナルの外周端部のみに接触することが出来る構成を備えていないので、プローブピンがターミナル内に入って弾性接触片を損傷させる惧れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
それ故、本発明の目的は、上記したようなコネクタの各ターミナル収容室内に挿入された複数個のターミナルの端部がコネクタの長手方向において一直線に並ばないと言う不具合が起こることを防止することである。
【0008】
本発明の他の目的は、ターミナルがターミナル収容室内に完全に挿入されなかったときに、その不完全な状態を検出するように形成された保持部材を備えたコネクタを提供することである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、電気検査装置のプローブピンがターミナルの外端部のみと容易に当接するように形成された保持部材およびターミナルハウジングを備えたコネクタを提供することである。
【0010】
本発明の更に他の目的は、コネクタ内に、保持部材が完全に、且つ、適切に挿入されたことを、作業者が聴覚的および/または視覚的に分かるように形成された保持部材を備えたコネクタを提供することである。
【0011】
本発明の更に他の目的は、コネクタを分解する必要が生じたときに、ターミナル保持部材が容易に取り外せるように形成されたコネクタを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様によれば、開いた前方端を有するターミナルハウジングと保持部材からなるコネクタにおいて、前記ターミナルハウジングはターミナルを夫々、収容し保持するための複数個の隣接するターミナル収容室を有し、前記ターミナル収容室の夫々は前記開いた前方端に向かって延設された自由端を有する弾性係止片を備える。前記複数個の弾性係止片は、前記各ターミナルが前記ターミナル収容室の夫々に挿入されると、前記ターミナルによって夫々、正規の位置から弾性的に撓み、前記各ターミナルが前記ターミナル収容室の夫々に完全に挿入されると、正規の位置へ弾性的に戻るように形成されている。複数個の弾性係止片はその後、夫々、前記各ターミナルの一部に係合し、前記各ターミナルが前記各ターミナル収容室からの脱落を防止する。挿入スペースが前記ターミナルハウジングの壁と前記複数個のターミナル収容室の夫々との間に形成されている。更に、前記コネクタは保持部材を有し、この保持部材は前記挿入スペースに挿入されるように形成され、少なくとも1つの保持面を備え、前記各保持面は、前記弾性係止片に夫々対応するように配置され、前記各弾性係止片が前記正規の位置から撓むことを防止する。前記保持部材には、複数個の切欠部が夫々、各前記各ターミナル収容室の外側端部の一部を開放するような位置に形成され、前記各ターミナルの最外側端のみに検査装置のプローブピンの端面が接触することを容易にする。この様なプローブピンを有する検査装置は、特公平4−40669号公報に記載されている。
【0013】
本発明のコネクタの更なる態様によれば、前記保持部材が完全に前記挿入スペースに挿入されたとき、前記保持部材の最外側端が前記ターミナルハウジングの前記前方端の最外側端と実質的に同一平面を成す。この構成では、コネクタはコンパクトでよいばかりでなく、保持部材が挿入スペース内に充分かつ適正に挿入されたかどうかに関して、作業者は視覚的にまた触覚的に分かることができると言う効果を有する。
【0014】
本発明の更なる態様によれば、前記保持部材は、前記保持部材を前記挿入スペースから容易に取り外せるように、前記最外側端から外方に突出するフランジを更にを有する。 前記保持部材が完全に前記挿入スペースに挿入されたとき、前記フランジを収容するための凹部が、前記ターミナルハウジングの外端部の壁に形成されている。さらに、ノッチが前記凹部内に設けられている。このノッチは、工具を前記フランジと係合させる際に、前記工具が前記フランジに向かって容易にアクセスさせる作用を有する。
【0015】
本発明の更なる態様によれば、前記保持部材は、ターミナルが完全に前記ターミナル収容室に挿入されたとき、各ターミナルの一側の下方に位置し、前記ターミナルをぐらつかせることなく、支持するように配置された複数個の細長い突起を更に備える。前記保持部材は、前記ターミナル収容室内に位置するターミナルが遊びなしに支持されるように、長手方向に延設され、前記隣接する細長い突起の中間に位置し、隣接する前記ターミナル収容室の間に高精度で係合するするように形成された複数個のガイドレールを更に備える。
【0016】
本発明の更なる特徴として、前記コネクタは、前記保持部材の少なくとも1つの前記ガイドレールの一方の側に形成されたラッチ部材と、対応する前記ターミナル収容室の壁に形成された凹部、すなわち、開口とを更に備える。従って、前記保持部材が前記挿入スペースに完全に挿入されたとき、前記ラッチ部材が前記開口の縁に当接して、前記保持部材が前記挿入スペースから脱落することを防止する。さらに、前記ラッチ部材と前記ターミナル収容室は、前記保持部材の挿入スペースへの挿入中に、前記ラッチ部材が前記ターミナル収容室の壁に沿って摺動するように構成されている。前記ラッチ部材が前記凹部、すなわち、開口に嵌入したとき、作業者は、音と触感でそのことが分かる。
【0017】
本発明のコネクタの更なる特徴として、前記挿入スペース内において前記ターミナルハウジングの壁に形成された少なくとも1つのガイドリブと、前記ターミナル収容室に形成された少なくとも1つのガイド溝とが更に設けられ、前記ガイドリブと前記ガイド溝は、前記保持部材を前記挿入スペースに挿入するために協働する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、以下に本発明のコネクタの実施形態を詳細に説明する。
図1から図3に示されているように、雌コネクタCはターミナルハウジング24を有し、ターミナルハウジング24は、雄コネクタ(図示せず)を受け入れるためのフード部23の外側壁から或る間隔を置いて配置されている。ターミナルハウジング24とフード部23の外側壁との間のスペースには、また、雄コネクタと雌コネクタC間を防水するための接続部を形成するための防水リングGを収容することが出来る。雌コネクタCは合成樹脂材料等の周知の絶縁材料を成形することによって形成できる。ターミナルハウジング24は少なくとも1つのターミナル収容室25を有するが、本実施形態では複数個のターミナル収容室25が図示されている。ターミナル収容室25は夫々、前端部25aと、コネクタの後端部から挿入されるターミナルT(図10を参照)を受け入れるための後端部25bを有する。
【0019】
図3および図10において、ターミナルハウジング24は複数個の弾性係止片27と一体的に形成されている。図4に示されているように、各弾性係止片27は、各ターミナル収容室25と連結しており、ターミナル収容室25内にターミナルTが挿入されるにつれて、ターミナルTによって下方へ撓むような形状を有する。ターミナルTがターミナル収容室25に完全に挿入されると、図10に示されているように、弾性係止片27は弾性変形して、その正規の位置へ戻り、ターミナルTの一部に係合し、ターミナルTのターミナル収容室25からの脱落を防ぐ。
【0020】
図1、図3、図4に示されているように、ターミナルハウジング24の底壁部32と複数個のターミナル収容室25との間に夫々、挿入スペース31が配置されている。後述するように、底壁部32には少なくとも1つの、長手方向にターミナル収容室25と平行に延びるリブ28(図4に示されているように、本実施形態においては、2つのリブ28が配置されている)が配置されている。図1に示されているように、底壁部32は更に、凹部26とノッチ33とを備えている。更に、ターミナル収容室25を形成する壁の少なくとも1つは、凹部を有する。この凹部は色々な態様で形成することが出来るが、図3および図9に示されているように、本実施例においては開口部30として図示されている。後述するように、各開口部30には前端部、すなわち、ストッパ30aが形成されている。
【0021】
以下、図1、図2および図5乃至図8において、本発明の保持部材6について述べる。保持部材6は雌コネクタCとは別部材として形成される。すなわち、保持部材6は、たとえば雌コネクタCを形成する絶縁材料と同じか、または異なる絶縁材料を成形することによって得られる。図1および図2に示されているように、保持部材6は、ターミナルハウジング24の挿入スペース31への挿入部としての前端部6aと、後端部6bを有する。保持部材6の一側(上面側)には、複数個の保持面15が形成されている(図10を参照)。保持面15はターミナルハウジング24の弾性係止片27の下面に挿入され、弾性係止片27の下方への撓みを防ぐ。保持部材6には複数個の細長い突起9が形成されている。突起9はターミナルT(図10を参照)の底面の大半と係合するように形成されている。突起9を有する保持部材6およびターミナルハウジング24の挿入スペース31は相補的で高精度な寸法を有するように形成されている。従って、保持部材6が挿入スペース31を経て、ターミナルハウジング24内に完全に挿入されたならば、弾性係止片27が撓むことができずターミナルTの移動は確実に阻止される。更に、保持部材6を挿入スペース31内を容易に挿入するために、突起9の先端部は先細になっている。
【0022】
保持部材6は更に少なくとも1つのその長手方向に延びるガイドレール12を有する。図1および図7に示されているように、好適には、保持部材6は2つのガイドレール12を有する。図4から明らかなように、各ガイドレール12は隣接するターミナル収容室25の間に配置されるように形成されている。少なくとも1つのガイドレール12はラッチ部材10(好適な実施例では、各ガイドレール12に対して1つのラッチ部材10が示されている)を備えている。好適な実施例では、ラッチ部材10が、ターミナル収容室25の対応する壁に沿って摺動し、上記したように、ターミナル収容室25の凹部、すなわち、開口30内に受容されるように、ラッチ部材10は、たとえば、成形によってガイドレール12(図2、図5、図6に示されている保持部材6における成形用アクセス開口14を参照)と一体的に形成され、ガイドレール12の側面から外方(保持部材6の幅方向)へ突出し、保持部材6の後端部6bから所定距離だけ離れている。
【0023】
図4に示されているように、ターミナル収容室25を形成する壁の外側には溝29が設けられている。ターミナルハウジング24の挿入スペース31と保持部材6との間において必要とされる高精度の寸法を維持し、且つ、挿入スペース31と保持部材6との間の相対的な摺動を許容するように、溝29とラッチ部材10は協働する。ラッチ部材10が、対応する凹部、すなわち、開口30内に受容され、かちっと音を立ててそこに嵌入されると、作業者はその際の干渉音を聞き、また、その干渉を感じる。また、各ラッチ部材10の最後縁部が各ストップ31に係合し、保持部材6が挿入スペース31から脱落することを防ぐ。
【0024】
図1、図2、図8に示されているように、保持部材6は突起9に対応するその後端部に複数個の切欠部13を有する。本発明の特徴の1つとして、突起9が保持部材6の後端部6bから所定距離だけ離れていることと、図10に示されているようにギャップ16を形成する切欠部13が形成されていることである。この構造は、ターミナルTの最外側端面のみに導通検査装置(図示せず)のプローブピンP(図11を参照)の端面を容易に当接させることができる。これは重要なことである。何故なら、この構造によって、従来のものとは異なり、ターミナルTの導通検査を行う際に、検査装置のプローブピンPを雌ターミナルTの外側端部内に挿入する必要がなくなるからである。これにより、ターミナルTがプローブピンPによって破損をこうむることがない。
【0025】
保持部材6の後端部6bには、フランジ11が設けられている。図1および図8に示されているように、フランジ11は、保持部材6の本体から外方(下方)へ突出している。フランジ11は、前記のように、ターミナルハウジング24の凹部26内に受容される。その結果として、図10に示されているように、保持部材6が完全にターミナルハウジング24の挿入スペース31内に挿入されたとき、保持部材6の後端部6bとターミナルハウジング24の外側端32(前端部)は実質的に雌コネクタ23の長手方向において面一である。この構成は、コネクタCはコンパクトでよいばかりでなく、保持部材6が挿入スペース31内に充分かつ適正に挿入されたかどうかに関して、作業者は視覚的にまた触覚的に分かることができると言う効果を有する。
【0026】
図1および図10から明らかなように、ターミナルハウジング24のノッチ33は保持部材6のフランジ11と協働してアクセス開口(図10を参照)を形成する。当業者にとっては明らかなように、小さなねじ回しのような道具をフランジ11およびノッチ33によって形成されたアクセス開口内に容易に挿入することができ、フランジ11と係合するので、保持部材6を挿入スペース31内から引き出すことで、保持部材6を容易にそこから取り外せる。このように、ストップ30aに係合し、保持部材6の除去を抑制するラッチ部材10の保持力に対し容易に打ち勝ち、容易に保持部材6を除去できる。
【0027】
図1、図2、図10を参照して、本発明のコネクタおよび保持部材の作用に関して説明する。先ず、適当な数のターミナルTを雌コネクタCへその後端部23b(図2を参照)の開口25bから挿入する。図10から明らかなように、ターミナルTがターミナル収容室25内に挿入されるにつれて、ターミナルTは弾性係止片27に係合し、徐々に弾性係止片27を下方へ撓ませる。ターミナルTが完全にターミナル収容室25へ挿入されると、弾性係止片27は、図3に示されているように、その弾性力によって正規の位置へ戻る。その後、保持部材6をターミナルハウジング24の挿入スペース31内に挿入する。複数個のターミナルTの何れかが不完全にターミナル収容室25へ挿入されると、ターミナル収容室25と連結している弾性係止片27は下方へ撓んだままである。従って、ターミナル収容室25の所定位置にターミナルTが収容されていない場合、保持部材6の先端部6aは下方へ撓んだ弾性係止片27の外側端部に係合することが明らかである。保持部材6を挿入スペース31内に完全に挿入出来なかった場合、作業者は、少なくとも1つのターミナルが不適切に位置していることを触感と視覚で分かり、エラーを矯正することができる。
【0028】
それに反し、各ターミナルTが適切にまた完全にターミナル収容室25へ挿入されると、弾性係止片27は上方へ撓み、正規の位置へ戻り、保持部材6は挿入スペース31内に完全に挿入される。更に、保持部材6が挿入スペース31内に完全に挿入されると、ラッチ部材10が直ちに凹部、すなわち、開口部30へ移動し、ストップ30aとカチッと言う音を立てて係合する。この音と触感で作業者は、保持部材6が挿入スペース31内に完全に挿入され、正しく位置していることが分かる。更に、保持部材6はターミナルハウジング24内に完全に挿入出来るように形成されており、保持部材6が完全にターミナルハウジング24の挿入スペース31内に挿入されたとき、保持部材6の後端部とターミナルハウジング24の外側端とが雌コネクタ23の長手方向において実質的に面一になるので、保持部材6が挿入スペース31内に不完全に挿入されれば、作業者は容易にそのことが分かる。何故なら、保持部材6の後端部とターミナルハウジング24の外側端とが面一でないならば、作業者はその状態を視覚的にまた触覚的に容易に分かるからである。更に、コネクタを分解する必要が生じたときは、作業者は、金てこ或いはちいさなねじ回しのような道具をノッチ33によって形成されたアクセス開口内に配置し、保持部材6のフランジ11を引っ掛けて引き出すことによって、保持部材6を容易にターミナル収容室25から取り外せる。
【0029】
更に、保持部材6のガイドレール12、突起9、および保持面15等は、すべて、これらに対応するターミナルハウジング24の係合部に対して高精度で係合するようにされているので、互いに高精度で摺動して、係合する。従って、ターミナル収容室25内へ挿入された各ターミナルTは所定位置に固定され、各ターミナルTがコネクタC内でぐらついたりする問題は起こらない。更に、保持部材6はターミナルハウジング24に完全に挿入出来るように形成されており、また、保持部材6が充分にターミナルハウジング24の挿入スペース31内に挿入されたとき、保持部材6の後端部6bとターミナルハウジング24の外側端部とが雌コネクタ23の長手方向において面一になるように形成されているので、本発明のコネクタは比較的コンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持部材がターミナルハウジングから取り外された状態の本発明のコネクタを示す正面斜視図である。
【図2】保持部材がターミナルハウジングから取り外された状態の本発明のコネクタを示す後部斜視図である。
【図3】図4の線3−3に沿った縦断面図である。
【図4】保持部材がターミナルハウジングから取り外された状態の雌コネクタを示す前端図である。
【図5】保持部材を示す平面図である。
【図6】保持部材を示す底面図である。
【図7】保持部材を示す正面図である。
【図8】図5の線8−8に沿った保持部材を示す縦断面図である。
【図9】図4の線9−9に沿った雌コネクタを示す断面図である。
【図10】保持部材によってターミナルがコネクタ内の所定位置に保持された状態を示す断面図である。
【図11】コネクタ内に挿入され、保持部材によって所定位置に保持されたターミナルの最外側端の端面にプローブピンが接している状態の部分断面図である。
【符号の説明】
C 雌コネクタ
T ターミナル
6 保持部材
9 細長い突起
10 ラッチ部
12 ガイドレール
13 切欠部
24 ターミナルハウジング
25 ターミナル収容室
27 弾性係止片
31 挿入スペース
Claims (3)
- 開いた前端部を有するターミナルハウジングと保持部材とを有するコネクタにおいて、前記ターミナルハウジングはターミナルを夫々、収容し保持するための複数個の隣接するターミナル収容室を有し、前記ターミナル収容室の夫々は前記開いた前方端に向かって延設された自由端を有する弾性係止片を備え、前記複数個の弾性係止片は、前記各ターミナルが前記ターミナル収容室の夫々に挿入されると、前記ターミナルによって夫々、正規の位置から弾性的に撓み、前記各ターミナルが前記ターミナル収容室の夫々に完全に挿入されると、正規の位置へ弾性的に戻るように構成されると共に配置され、複数個の弾性係止片は、夫々、前記各ターミナルの一部に係合し、前記各ターミナルが前記各ターミナル収容室から抜けるのを防止し、前記ターミナルハウジングは更に、前記ターミナルハウジングの壁と前記複数個のターミナル収容室の夫々との間に形成された挿入スペースを有し、前記保持部材は、前記挿入スペースに挿入されるように形成された保持面を備え、前記各保持面は、前記弾性係止片に夫々対応するように配置され、前記各弾性係止片が前記正規の位置から撓むことを防止し、また前記保持部材は、ターミナルが完全に前記ターミナル収容室に挿入されたとき、前記ターミナルの一側の下方に位置し、前記ターミナルの下面を支持すべくターミナルの下面の大半と係合する細長い突起を更に備え、該細長い突起の端部にはターミナルの下面の支持領域のうちターミナルの前端面側を開放してターミナルの最外側端面への検査装置のプローブピンの接触を可能とする切欠部が形成され、更に前記保持部材6の後端部6bにはフランジ11が設けられ、保持部材6が完全にターミナルハウジング24の挿入スペース31内に挿入されたとき、保持部材の後端部6bとターミナルハウジング24の前端部とが実質的に面一となるようにターミナルハウジング24の底壁部32には前記フランジ11を受容する凹部26とノッチ33が備えられ、該ノッチ33は上記保持部材6のフランジ11と協働して保持部材6を挿入スペース31から引き出すためのアクセス開口としていることを特徴とするコネクタ。
- 前記保持部材は、前記細長い突起に隣接して、隣接するターミナル収容室間に係合するガイドレールを更に備えている請求項1に記載のコネクタ。
- 前記ガイドレールの一方の側にラッチ部材を形成し、該ラッチ部材と対応する前記ターミナル収容室内に係合凹部を形成し、前記保持部材が前記挿入スペースに完全に挿入されたとき、前記ラッチ部材が前記係合凹部に係合する請求項2に記載のコネクタ。
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