JP4089179B2 - コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/641Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドリテーナを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
サイドリテーナタイプのコネクタは、例えば特許第2627357号に記載されている。このコネクタは、図20及び図21に示すように、複数のキャビティ1が形成されたハウジング2に対してリテーナ3が端子金具4の挿入方向と交差する方向へ差し込み可能とされており、端子金具4をハウジング2に装着する際には、まずリテーナ3を図20に示す仮係止位置に保持してから端子金具4をキャビティ1に挿入し、端子金具4が正規位置に至るとランス5によって端子金具4が一次係止される。続いてリテーナ3を図21に示す本係止位置まで押し込むと、リテーナ3の係止突部3Aが端子金具4における角筒部6の後端縁に形成された段差部6Aに係止して、端子金具4が抜止状態で二重に係止されるようになっている。また、このとき、端子金具4が正規位置に至らない半挿入の状態であった場合には、リテーナ3を本係止位置に変位させようとしたときに、係止突部3Aが角筒部6に突き当たって変位が規制されるため、作業者が半挿入状態であることを検知できる。
【0003】
このようなサイドリテーナ式のコネクタにおいては、例えば端子金具の段差部が小さくリテーナとの係止代が充分にとれない等の事情によって、角筒部の後部にリテーナが係止するためのリテーナ係止用突起を設けたものがある。このものでは、端子金具をハウジングに装着する際に、端子金具が半挿入の状態でリテーナを本係止位置に変位させようとすると、係止突起がリテーナ係止用突起に突き当たることで変位が規制され、半挿入状態を検知できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のコネクタにおいて、端子金具の挿入位置がさらに浅く、リテーナ係止用突起と係止突起が干渉しないような場合には、リテーナを強く押し込むと本係止位置かその付近まで変位してしまい、半挿入状態を正常に検知できないおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、端子金具の挿入位置がより浅い場合にも半挿入状態を検知することの可能なコネクタを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係るコネクタは、端子金具を前端から挿入可能なキャビティを有しかつこの端子金具との間に設けられた一次係止手段によって端子金具をキャビティに抜け止めするようにしたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに取り付けられ、前記端子金具の前記キャビティへの挿入を許容する仮係止位置と、前記キャビティに対応して設けられた係止突部が前記キャビティ内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止してその端子金具を抜止めする本係止位置との間で変位を可能とされたリテーナと、前記正規位置にあるときに前記リテーナに係止可能なリテーナ係止用突起を角筒部の上面に突設した端子金具とを備えたコネクタであって、前記端子金具は、前記角筒部の上面でかつ前記リテーナ係止用突起に対して前方に突設されて、前記キャビティに対して前記正規位置よりも後方に位置する半挿入状態にあるときに、前記リテーナの前記係止突部に干渉して前記仮係止位置から前記本係止位置への変位を規制する半挿入検知用突起を備え、前記リテーナ係止用突起と前記半挿入検知用突起との間隔は、前記係止突部の前後方向の長さよりも小さくなっているところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記一次係止手段は、前記端子金具及び前記コネクタハウジングのうちの一方側に設けられて他方側へ弾性的に係止可能なランスを備えて構成されるとともに、前記キャビティに対して前記ランスと前記リテーナとは同じ側に設けられているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングの後端面に設けられたゴム栓収容部に組み付けられ、複数の前記電線を水密状に貫通させるとともに、外周を前記ゴム栓収容部の内周に対して水密状に密着させるようにした一括ゴム栓を備えているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、リテーナを本係止位置へ変位させる際に、端子金具の挿入位置がリテーナ係止用突起がリテーナに干渉する位置よりも浅い場合であっても、半挿入検知用突起がリテーナに干渉するため、より浅い挿入位置で半挿入状態を検知することができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、キャビティに対してランスとリテーナとが同じ側に配置されているため、デッドスペースが生じにくく、各キャビティの配列ピッチを小さくしてコネクタの小型化を図ることができる。
【0010】
請求項3の発明によれば、一括型のゴム栓を備えたコネクタでは、端子金具の後端がゴム栓に隠れて見えなくなるため、特に半挿入状態で留められ易くなるが、半挿入検知用の突起を設けたことで半挿入状態が確実に検知される。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態について図1から図19を参照して説明する。
この実施形態では、雌側の防水コネクタを例示している。この防水コネクタは大きく分けると、図1に示すように、コネクタハウジング20(以下、ハウジングという)とフード60との2ピースからなり、ハウジング20には相手の雄側のコネクタとの間をシールするパッキン34と、一括型のゴム栓30と、挿入された雌側端子金具10を抜け止め状態に二重係止するリテーナ40とが装着されている。
【0012】
雌側端子金具10は、図2〜図4及び図12に示すように、導電性金属板材を所定形状に打ち抜いてから曲げ加工を施して形成されており、前端に相手の雄側端子金具のタブ(図示せず)との接触片11を内部に収容した筒状の角筒部12を有し、後端に設けられたバレル13をかしめることで電線Wの端末に固着されている。角筒部12の後端縁には段差部14が形成され、ここに後述するリテーナ40の係止突部46が係止可能とされている。角筒部12の上面は、部分的に二枚重ね状になっており、その後端位置に前記の段差部14に連なるリテーナ係止用突起15が形成され、このリテーナ係止用突起15には段差部14と共にリテーナ40の係止突部46が係止可能とされている。また、角筒部12の上面には、前後方向の中央にランス進入凹部16が形成され、さらにその前方に前記のリテーナ係止用突起15とほぼ同形状をなすランス係止用突起17が形成され、ランス進入凹部16内に後述するランス22の先端が進入することでランス係止用突起17にランス22が係止可能となっている。
【0013】
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1及び図5〜図7にも示すように、背が低いブロック状に形成され、その内部には、上記の雌側端子金具10を収容する前後方向を向いたキャビティ21が、図示10個ずつ横方向に並びまた上下2段に分かれて形成されている。キャビティ21は上下で背中合わせの対称に形成され、図1に示すように、上段のキャビティ21では天井面に、下段のキャビティ21では底面に、それぞれランス22(本発明の「一次係止手段」に相当)が上方または下方に向けて撓み変形可能に設けられている。さらに、キャビティ21には、各ランス22から後側の面において、図7等に示すように、幅方向の中央に溝部21Aが形成され、雌側端子金具10を挿入する際には溝部21Aに前記したリテーナ係止用突起15及びランス係止用突起17を進入させることで、雌側端子金具10の挿入姿勢が安定するようになっている。
【0014】
ハウジング20の後面には、一括型のゴム栓30が装着されるようになっている。このゴム栓は、全キャビティ21の入口にわたって覆うことができるような正面長方形で厚肉状に形成されている。ゴム栓30には、電線Wを水密状に貫通可能な電線挿通孔31が、キャビティ21の配列と対応して形成されている。そして、ハウジング20の後面には、上記のゴム栓30を水密状に嵌着して収容するゴム栓収容部25が、各キャビティ21の後端(入口)と連通して形成されている。
【0015】
ハウジング20の前後方向の略中央からやや後方寄り位置の外周には、相手の雄ハウジング(図示せず)との間をシールするパッキン34の嵌着位置35が設定されている。このパッキン34の嵌着位置35の前方にリテーナ40が装着されるようになっている。リテーナ40は合成樹脂材により形成され、図1及び図8から図10に示すように、ハウジング20の前端部における前面を覆う前止まり板41と、正面から見た右側面を覆う側板42と、上下の面を覆う上面板43A及び下面板43Bとを備えている。前止まり板41は、キャビティ21に挿入された雌側端子金具10を前止まりさせるように機能する一方、雄側端子金具のタブを挿入可能な端子挿入口44が、各キャビティ21と対応した配置で開口されている。また、前止まり板41には、上段の各端子挿入口44の左側上方、下段の各端子挿入口44の左側下方に、ランス22を解除するための治具を挿入可能な治具挿入口51が開口している。
【0016】
上面板43Aと下面板43Bの後端には、突出壁部45がその先端を互いに突き合わせるようにして突設され、この突出壁部45は後述のハウジング20に設けられたリテーナ挿通溝26に側方から挿入可能とされている。突出壁部45の先端面には各キャビティ21に対応した位置ごとに係止突部46が突設されている。各係止突部46は、上記した雌側端子金具10の段差部14及びリテーナ係止用突起15に係止可能となっている。なお、雌側端子金具10において、リテーナ係止用突起15とランス係止用突起17との間隔は、係止突部46の前後方向の長さよりも小さくされている。
【0017】
それに対して、ハウジング20の上下面には、図1、図6及び図7に示すように、一方の側面から反対側の側面に貫通すると共に各キャビティ21に連通するリテーナ挿通溝26が形成されている。詳しくは、このリテーナ挿通溝26は、各キャビティ21においてランス22より後方でかつランス22と同じ側に開口されている。各リテーナ挿通溝26の前後の孔縁部分には、左右方向に沿ってリブ27が形成され、一方のリテーナ40の突出壁部45の前後面にはリブ27を挿通可能な左右方向を向いたガイド溝47が形成されている。
したがってリテーナ40は、前止まり板41をハウジング20の前面に沿わせて、ガイド溝47にリブ27を挿通させつつ突出壁部45をリテーナ挿通溝26に挿通して、ハウジング20の正面から見た右側面から装着されるようになっている。
【0018】
ハウジング20の前端面には、図5及び図6に示すように、正面から見た左端位置にロック突起28が形成されている。一方、リテーナ40の前止まり板41の背面における正面から見た左端位置には、上記のロック突起28と嵌合可能な仮係止凹部48と本係止凹部49とが左右に並んで形成されている(図9及び図10参照)。
【0019】
各リテーナ挿通溝26にリテーナ40の突出壁部45が挿入されると、まずロック突起28が仮係止凹部48に嵌まって、リテーナ40が仮係止位置に保持される(図13及び図14参照)。リテーナ40が仮係止位置にあるときには、同図に参照して示すように、前止まり板41の各端子挿入口44が右側にずれて、対応するキャビティ21の前面のうちの右側の領域のみが開口されるようになっている。また、各治具挿入口51がランス22の正面に整合して、ここから治具を用いてランス22の係止を解除する操作を行うことができるようになっている。また、各係止突部46は、対応するキャビティ21の右側に退避した状態にある。
【0020】
リテーナ40が仮係止位置からさらに押し込まれると、ロック突起28が本係止凹部49に嵌まって、本係止位置に保持される(図16及び図17参照)。この本係止位置では、前止まり板41の各端子挿入口44が対応するキャビティ21の前面と整合し、各係止突部46が対応するキャビティ21内に進入する。
【0021】
フード60は同じく合成樹脂製であって、図1及び図11にも示すように、上記したハウジング20の回りを覆うような角筒状に形成され、その後端部は、ハウジング20の後端部の外周に緊密に嵌まる縮径部61が形成されている。この縮径部61の後面には、ゴム栓押さえ62が張られている。ゴム栓押さえ62には、雌側端子金具10を挿通可能な窓孔63が、キャビティ21と対応して整列して形成されている。
なおフード60の上面の幅方向の中央位置には、相手の雄ハウジングとの間を嵌合状態にロックするためのロックアーム64が設けられている。
【0022】
上記したハウジング20の左右側面の後縁には、それぞれ幅方向の中央部において、係合突部65が突設されている。各係合突部65の後面側はテーパ状とされている。
一方、フード60の縮径部61の左右側面には、幅方向の中央部に後方側へ延びて左右方向へ撓み変形可能なロック片66が設けられ、その先端が縮径部61の内側に向けて突出されている。ハウジング20の後面がゴム栓押さえ62に当たるまで縮径部61内に嵌合されたところで、係合突部65がロック片66の先端に弾性的に係合する設定となっている。
【0023】
続いて、本実施形態の作用を説明する。組み付けの手順の一例としては、まずパッキン34がハウジング20の嵌着位置35に嵌着される。また、ゴム栓収容部25内にゴム栓30が嵌め入れられ、その外周がゴム栓収容部25の内周に水密状に密着する。
次に、上下のリテーナ挿通溝26にリテーナ40の突出壁部45が正面から見た右側面側から挿入され、仮係止位置に組み付けられる。この状態では、リテーナ40の前止まり板41の各端子挿入口44に対して、キャビティ21の前面のうちの右半分の領域のみが開口され、また各係止突部46は、対応するキャビティ21の右側に退避している。また、リテーナ40がパッキン34の外れ止めとして機能する。
【0024】
上記のようにリテーナ40が仮係止位置に組み付けられたら、ハウジング20の後端部が、フード60内に前方から挿入される。ハウジング20は、係合突部65がロック片66を外側に撓み変形させつつ押し込まれ、その後端面がフード60のゴム栓押さえ62に当たるまで押し込まれたら、各係合突部65がロック片66の先端部を乗り越えて互いに係合し、図12及び図13に示すように、ハウジング20とフード60とが一体に組み付けられる。係る状態で端子挿入現場へ搬入される。
【0025】
端子挿入現場では、雌側端子金具10がゴム栓押さえ62の窓孔63を通して対応するキャビティ21内に挿入される。雌側端子金具10は窓孔63からゴム栓30の電線挿通孔31を広げつつ押し込まれて、対応するキャビティ21内に挿入され、ランス係止用突起17とリテーナ係止用突起15とが順に溝部21Aに進入することで、雌側端子金具10の挿入姿勢が安定する。そして、ランス係止用突起17がランス22に突き当たると、ランス22を撓み変形させつつ押し込まれ、正規位置まで挿入されると、ランス22が復元変形してランス進入凹部16に入り込むと共にランス係止用突起17に係止することで、雌側端子金具10が抜け止め状態に一次係止される(図15参照)。また、ゴム栓30の電線挿通孔31の内周面が、そこに通された電線Wの外周面に密着する。
【0026】
すべての雌側端子金具10のキャビティ21内への挿入作業が完了したら、各雌側端子金具10が正規のキャビティ21内に挿入されているか否かを検査する導通検査が行われる。この導通検査は、リテーナ40が未だ仮係止位置に組み付けられた状態でコネクタが検査装置にセットされ、検査プローブをリテーナ40の前止まり板41の端子挿入口44を通して雌側端子金具10に当てることで行われる。
【0027】
導通検査が完了したら、コネクタを検査装置から取り外したのち、リテーナ40を本係止位置に移動させる。具体的には、図13の状態から、リテーナ40における前止まり板41の表面に指を当ててリテーナ40を同図の左方向に移動させる。リテーナ40が、図16に示す本係止位置に移動すると、既述したようにロック突起28が本係止凹部49に嵌まって本係止位置に保持される。
【0028】
リテーナ40が本係止位置に移動されると、リテーナ40の係止突部46がキャビティ21内に進入して、雌側端子金具10の段差部14及びリテーナ係止用突起15に係止し、雌側端子金具10が抜け止め状態に二重係止される。ここで、リテーナ40の係止突部46は、段差部14のみならずリテーナ係止用突起15に係止することで、係止代が大きくされ、雌側端子金具10が抜けにくくなっている。また、前止まり板41の端子挿入口44は各キャビティ21の前面で同心に整合した状態となる。
【0029】
上記により、雌側の防水コネクタの組み付けが完了する。そして、相手の雄側のコネクタと嵌合すると、雌雄の端子金具同士が接続されるとともに、パッキン34が雌側のハウジング20と相手の雄側のハウジングとの間で挟持されて、両ハウジング間がシールされる。
【0030】
さて、雌側端子金具10をキャビティ21に挿入する際には、雌側端子金具10が正規位置まで至らない半挿入状態に留め置かれ、作業者が気づかずにそのままリテーナ40を本係止位置へ移動させる作業に入る場合がある。特に、本実施形態では、雌側端子金具10の後端が一括型のゴム栓30によって覆われて見えないため半挿入状態になり易い。
【0031】
図18は、雌側端子金具10が正規位置よりも少し浅い位置(後方位置)に挿入された状態を示しており、詳しくはリテーナ係止用突起15がリテーナ挿通溝26の内側に位置している。この状態でリテーナ40を本係止位置へ移動させようとすると、リテーナ係止用突起15が係止突部46に干渉して移動が規制されるため、これにより半挿入状態を検知できる。
【0032】
また、図19は、雌側端子金具10の挿入された位置がさらに浅い状態を示しており、ランス係止用突起17がリテーナ挿通溝26内に位置している。この状態でリテーナ40を本係止位置へ移動させようとすると、ランス係止用突起17が係止突部46に干渉して移動が規制されるため、これにより半挿入状態を検知できる。
【0033】
以上説明したように本実施形態によれば、リテーナ40を本係止位置へ変位させる際に、雌側端子金具10の挿入位置がリテーナ係止用突起15がリテーナ40の係止突部46に干渉する位置よりも浅い場合であってもランス係止用突起17が係止突部46に干渉するため、より浅い挿入位置で半挿入状態を検知することができる。
【0034】
また、キャビティ21に対してランス22とリテーナ40の係止突部46とが同じ側に配置されているため、デッドスペースが生じにくく、各キャビティ21の配列ピッチを小さくしてコネクタの小型化を図ることができる。加えて、ランス22の係止するランス係止用突起17は、半挿入検知用の突起も兼ねているため、構成が簡略化される。
【0035】
また、一括型のゴム栓30を備えたコネクタでは、端子金具の後端がゴム栓に隠れて見えなくなるため、特に半挿入状態で留められ易くなるが、半挿入検知用のランス係止用突起17を設けたことで半挿入状態が確実に検知される。
【0036】
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明は、雄側端子金具を収容する雄側のコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、一次係止手段としてのランス22をハウジング20に設けたが、本発明によれば、端子金具にいわゆる金属ランスを設けるようにしても良い。
【0037】
(3)上記実施形態では、リテーナ係止用突起15を段差部14に連なって設けることでリテーナ40の係止代を大きくしているが、本発明によれば、リテーナ係止は段差部とは別の位置に設けても良い。
(4)本発明は、防水タイプ以外のコネクタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるコネクタの分解縦断面図
【図2】雌側端子金具の成形時の側面図
【図3】その平面図
【図4】その正面図
【図5】ハウジングの正面図
【図6】その平断面図
【図7】その正断面図
【図8】リテーナの正面図
【図9】その背面図
【図10】その平断面図
【図11】フードの正面図
【図12】雌側端子金具の挿入前の縦断面図
【図13】リテーナが仮係止位置にある場合の正面図
【図14】その正断面図
【図15】雌側端子金具を正規位置に挿入した状態を示す縦断面図
【図16】リテーナが本係止位置にある場合の正面図
【図17】その正断面図
【図18】雌側端子金具が正規位置よりも浅い挿入位置にある状態を示す縦断面図
【図19】雌側端子金具がより浅い挿入位置にある状態を示す縦断面図
【図20】従来例においてリテーナが仮係止位置にある場合の縦断面図
【図21】リテーナが本係止位置にある場合の縦断面図
【符号の説明】
10…雌側端子金具(端子金具)
15…リテーナ係止用突起
17…ランス係止用突起(半挿入検知用突起)
20…ハウジング
21…キャビティ
22…ランス
25…ゴム栓収容部
30…ゴム栓(一括ゴム栓)
40…リテーナ

Claims (3)

  1. 端子金具を前端から挿入可能なキャビティを有しかつこの端子金具との間に設けられた一次係止手段によって端子金具をキャビティに抜け止めするようにしたコネクタハウジングと、
    このコネクタハウジングに取り付けられ、前記端子金具の前記キャビティへの挿入を許容する仮係止位置と、前記キャビティに対応して設けられた係止突部が前記キャビティ内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止してその端子金具を抜止めする本係止位置との間で変位を可能とされたリテーナと、
    前記正規位置にあるときに前記リテーナに係止可能なリテーナ係止用突起を角筒部の上面に突設した端子金具とを備えたコネクタであって、
    前記端子金具は、前記角筒部の上面でかつ前記リテーナ係止用突起に対して前方に突設されて、前記キャビティに対して前記正規位置よりも後方に位置する半挿入状態にあるときに、前記リテーナの前記係止突部に干渉して前記仮係止位置から前記本係止位置への変位を規制する半挿入検知用突起を備え、前記リテーナ係止用突起と前記半挿入検知用突起との間隔は、前記係止突部の前後方向の長さよりも小さくなっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一次係止手段は、前記端子金具及び前記コネクタハウジングのうちの一方側に設けられて他方側へ弾性的に係止可能なランスを備えて構成されるとともに、前記キャビティに対して前記ランスと前記リテーナとは同じ側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングの後端面に設けられたゴム栓収容部に組み付けられ、複数の前記電線を水密状に貫通させるとともに、外周を前記ゴム栓収容部の内周に対して水密状に密着させるようにした一括ゴム栓を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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