JP5125410B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングに対して後方から端子金具を挿入し、ハウジングに取り付けたリテーナにより、端子金具を抜止めするようにしたコネクタが記載されている。リテーナは、ハウジングに対する端子金具の挿入方向と直交する方向に組み付けられ、端子金具の挿入動作を許容する仮係止位置、端子金具に係止して端子金具を抜止めする本係止位置とに保持されるようになっている。
この種のコネクタでは、リテーナを仮係止位置に保持した状態で端子金具の挿入を行うことから、端子金具の挿入現場に搬送する際には、予め、リテーナを仮係止位置に保持した状態にしておく。
特開2006−185759号公報
上記従来のコネクタでは、仮係止位置にあるリテーナを、ハウジングの内部に深く押し込むことによって本係止位置へ移動させるようになっている。そのため、端子金具の挿入現場へコネクタを搬送する途中で、リテーナの外面が他のコネクタ等に押され、リテーナが本係止位置まで押し込まれてしまう虞がある。このようにリテーナが本係止位置に保持された状態で、端子金具の挿入現場に搬送された場合には、端子金具の挿入を行う前に、リテーナを仮係止位置へ戻すという余分な作業が必要となるため、作業効率が低下する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングに組み付けたリテーナが仮係止位置から本係止位置へ移動してしまうのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングと、前記ハウジング内に後方から挿入される端子金具と、前記ハウジングに対し、前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられるリテーナとを備えており、前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナは、前記端子金具の挿入動作を許容する仮係止位置と、前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止め状態にする本係止位置とに保持可能とされているコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記ハウジングに対する前記リテーナの組み付け方向及び前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入方向の両方向に対して交差する方向に前記リテーナを案内するガイド手段が設けられており、前記ガイド手段に案内されることで、前記リテーナが仮係止位置と本係止位置との間で移動するようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジング内には、前記リテーナを組み付けるための収容空間が形成されており、前記ハウジングは、前記リテーナが前記収容空間に対して前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられることを許容する窓状の開口部を有しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ハウジングには、仮係止位置と本係止位置との間で移動する前記リテーナを案内するためのガイド手段が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向において、前記リテーナの長さ寸法は前記ハウジングの長さ寸法よりも小さく、前記リテーナが仮係止位置にある状態では、前記リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向における仮係止位置側の端部が、前記ハウジングの外面よりも本係止位置側に位置するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングには、前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナに係止することで、前記リテーナが前記ハウジングから離脱するのを規制可能な規制部が形成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記規制部には、前記リテーナに係止して前記リテーナを仮係止位置に保持する仮係止部と、前記リテーナに係止して前記リテーナを本係止位置に保持する本係止部とが形成されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングは、前記端子金具が挿入されるインナハウジングと、前記インナハウジングを収容するアウタハウジングとを備えて構成され、前記インナハウジングには、その外周面に開口するように前記収容空間が形成されており、前記インナハウジングの外周面における前記収容空間の開口領域が、前記アウタハウジングによって覆い隠されているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載のものにおいて、前記インナハウジングに組み付けられた前記リテーナの外面は、前記ハウジングの外面よりも突出した形態であって、仮係止位置から本係止位置への移動方向と平行な領域を有する摺接面となっており、前記リテーナが、前記摺接面を前記アウタハウジングの内周面に摺接させながら仮係止位置から本係止位置へ移動するようになっているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項7または請求項8に記載のものにおいて、前記リテーナには、前記インナハウジングの前面よりも前方へ突出する形態であって、前方から前記アウタハウジング内に差し込まれた治具を係合させるための操作部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項2の発明>
リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向は、ハウジングに対するリテーナの組み付け方向と交差する方向であるため、リテーナの外面に対して組み付け方向と同じ方向の外力が作用しても、リテーナは仮係止位置から本係止位置へ移動する虞はない。
<請求項3の発明>
ガイド手段により、リテーナを仮係止位置と本係止位置との間で案内するようにしたので、リテーナを安定して移動させることができる。
<請求項4の発明>
リテーナが仮係止位置にある状態では、リテーナの仮係止位置側の端部がハウジングの外面よりも本係止位置側に位置するので、リテーナに対して本係止位置へ移動させる方向に異物が接近しても、その異物はリテーナの仮係止位置側の端部に直接当たることがない。したがって、仮係止位置にあるリテーナが、異物の干渉に起因して本係止位置へ押し込まれる虞がない。
<請求項5の発明>
リテーナは、規制部の係止作用により、ハウジングに対して組み付け状態に保たれる。
<請求項6の発明>
規制部に、仮係止部と本係止部を形成したので、規制部とは別の部分に仮係止部と本係止部とを形成する場合に比べると、ハウジングの形状を簡素化することができる。
<請求項7の発明>
インナハウジングの外周面における収容空間の開口領域、即ちリテーナの外面が、アウタハウジングによって覆い隠されているので、リテーナに対する異物の干渉を確実に防止することができる。
<請求項8の発明>
摺接面がアウタハウジングの内周面に摺接することによるガイド機能により、リテーナは、安定して仮係止位置から本係止位置へ移動することができる。
<請求項9の発明>
前方からアウタハウジング内に差し込んだ治具を操作部に係合させることにより、リテーナを仮係止位置から本係止位置へ移動させることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図17を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、アウタハウジング10とインナハウジング20とを組み付けて構成されるコネクタハウジング1と、コネクタハウジング1に取り付けられた複数の端子金具50と、インナハウジング20に取り付けられることで端子金具50を抜止めするリテーナ30とを備えて構成されている。
アウタハウジング10は、合成樹脂製であり、横長のブロック状をなす端子収容部11と、端子収容部11の外周縁から前方へ突出するフード部12とを一体に形成したものである。端子収容部11内には、前後方向に細長い複数の後部キャビティ13が形成されており、各後部キャビティ13は端子収容部11を貫通した形態となっている。アウタハウジング10には、そのフード部12の奥端面(端子収容部11の前端面)を凹ませた形態の嵌合空間14が形成されている。嵌合空間14は、フード部12の奥端面において横長の方形に開口されており、一部の後部キャビティ13は嵌合空間14の奥端面に開口されている。嵌合空間14は、上下方向において端子収容部11の中央部に位置し、左右方向においても端子収容部11の中央部に位置している。
フード部12の内周面は、左右一対の半円弧面15と、この一対の半円弧面15の上端に対して滑らかに連なる水平な第1平坦面17aと、第1平坦面17aと平行であって一対の半円弧面15の下端に滑らかに連なる水平な第2平坦面17bとによって構成されている。両平坦面17a,17bの間の距離は、嵌合空間14の上下寸法よりも大きく、平坦面17a,17bの左右方向の寸法は、嵌合空間14の左右寸法よりも大きい。
インナハウジング20は、合成樹脂製であり、全体として横長のブロック状をなすハウジング本体21と、ハウジング本体21の後端面から後方へ横長のブロック状に突出する嵌合部22とを一体形成した形態である。嵌合部22の上下寸法はハウジング本体21よりも小さく、嵌合部22の左右寸法もハウジング本体21より小さい。そして、嵌合部22は、上下方向においてはハウジング本体21の中央よりも下方に位置し、嵌合部22の下面はハウジング本体21の下面とほぼ同じ高さに位置する。また、この嵌合部22は、左右方向においてはハウジング本体21のほぼ中央に位置する。
インナハウジング20内には、前後方向に貫通する複数の前部キャビティ23が、後部キャビティ13と対応する配置で形成されている。前部キャビティ23の前端は、ハウジング本体21(インナハウジング20)の前端面に開口する。また、前部キャビティ23の後端は、その形成位置に応じてハウジング本体21の後端面又は嵌合部22の後端面に開口する。
インナハウジング20の内部には、リテーナ30を収容状態に組み付けるための手段として収容空間24が形成されている。収容空間24は、ハウジング本体21の下面において全体として左右方向(インナハウジング20に対する端子金具50の挿入方向と直交する方向)に細長いスリット状(窓状)に開口されている。リテーナ30は、この収容空間24の窓状の開口部から、端子金具50の挿入方向と直交する方向に収容空間24内に組み付けることができる。また、収容空間24は、全ての前部キャビティ23に連通されている。
ハウジング本体21の下面における前端縁部には、リテーナ30をインナハウジング20に対して組み付け状態に保持する手段として、左右方向において離間した2位置から下方へ突出する一対の規制部25が形成されている。規制部25の下端部は、後方へ突出した形態の規制突起25aとなっており、かかる規制部25は、側方(アウタハウジング10に対するインナハウジング20の組み付け方向と直角な方向)から見ると略L字形に屈曲した形状となっている。規制突起25aの上面には、三角形状に突出する係止突起26(本発明の構成要件である仮係止部及び本係止部)が形成されている。
ハウジング本体21の下面のうち収容空間24の開口よりも前方の領域における両端部は、アウタハウジング10に対するインナハウジング20の組み付け方向及びフード部12の下側の平坦面17bと平行をなす略方形のガイド面27(本発明の構成要件であるガイド手段)となっている。このガイド面27は、インナハウジング20に対するリテーナ30の組み付け方向(上向き方向)に対して直角であり、仮係止位置と本係止位置との間におけるリテーナ30の移動方向と平行である。リテーナ30は、このガイド面27によって仮係止位置と本係止位置との間で左右方向に移動し得るように案内される。
また、ハウジング本体21の下面には、収容空間24の開口のうち後縁に沿って左右方向に延びた形態のガイドリブ29(本発明の構成要件であるガイド手段)が形成されている。このガイドリブ29は、インナハウジング20に対するリテーナ30の組み付け方向(上向き方向)及びインナハウジング20に対する端子金具50の挿入方向(前向き方向)の両方向に対して直角であり、仮係止位置と本係止位置との間におけるリテーナ30の移動方向と平行である。リテーナ30は、このガイドリブ29に案内されて仮係止位置と本係止位置との間で移動するようになっている。。
ハウジング本体21の上面(インナハウジング20の外面)には、第1リブ28a、第2リブ28b及び第3リブ28cが上方へ突出する形態で形成されている。これらの第1〜3リブ28a〜28cは、いずれも、ハウジング本体21の後端から前端に亘り、フード部12に対する前記インナハウジング20の組付け方向と平行な前後方向に連続して延びた形態となっている。また、第1〜3リブ28a〜28cは、左右方向において離間して配置されており、第1リブ28aは、正面から見てハウジング本体21の左端部近くに位置し、第2リブ28bは、ハウジング本体21の左右方向における中央に位置し、第3リブ28cは、ハウジング本体21の右端部近くに位置する。
ハウジング本体21の左右両側面(インナハウジング20の外面)には、第4〜7リブ28d〜28gが側方へ突出する形態で形成されている。これらの第4〜7リブ28d〜28gは、いずれも、ハウジング本体21の後端から前端に亘り、フード部12に対する前記インナハウジング20の組付け方向と平行に連続して延びた形態となっている。第4リブ28dは、正面から見てハウジング本体21の左側面の上端部に位置し、第5リブ28eは、ハウジング本体21の左側面の下端部に位置し、第6リブ28fは、ハウジング本体21の右側面の上端部に位置し、第7リブ28gは、ハウジング本体21の右側面の下端部に位置している。第4〜7リブ28d〜28gの各突出端面は、夫々、半円弧面15と同じ曲率の円弧面となっている。
リテーナ30は、合成樹脂製であり、インナハウジング20の組み付け方向と直角な板状をなす格子状の本体部31と、本体部31の下端縁から前方へ組み付け方向と平行に延出する板状延出部32とを一体に形成したものである。本体部31には、複数の前部キャビティ23と対応する複数の貫通孔33が形成されており、各貫通孔33の内周には、端子金具50と係止可能な抜止部34が形成されている。板状延出部32の前端面には、その左右両端に近い位置を凹ませた形態の一対の凹部35が形成されている。各凹部35の天井面には、仮係止溝36と本係止溝37とが左右に並んで形成されている。
板状延出部32の上面における左右両端部は、アウタハウジング10に対するインナハウジング20の組み付け方向及び平坦面17bと平行をなす被案内面38となっている。この被案内面38は、ガイド面27と同様に、インナハウジング20に対するリテーナ30の組み付け方向(上向き方向)に対して直角であり、仮係止位置と本係止位置との間におけるリテーナ30の移動方向と平行となっている。
同じく板状延出部32には、その後端縁(本体部31の下端縁)に沿って左右方向に延びる摺接リブ41が後方へ突出した形態で形成されている。この摺接リブ41は、ガイドリブ29と同様、インナハウジング20に対するリテーナ30の組み付け方向(上向き方向)及びインナハウジング20に対する端子金具50の挿入方向(前向き方向)の両方向に対して直角であり、仮係止位置と本係止位置との間におけるリテーナ30の移動方向と平行となっている。
さらに、板状延出部32の左右両端部には、左右方向において凹部35に隣接する位置から前方へ突出する操作部39が形成されている。この操作部39の内部には、その前端面に開口する操作孔39aが形成されており、この操作孔39a内には、前方からフード部12内に差し込まれた細長い治具(図示せず)の先端が進入するようになっている。そして、操作孔39aに係合させた治具を操作することにより、リテーナ30を仮係止位置と本係止位置との間で移動させることができるようになっている。
さらに、板状延出部32の下面及び操作部39の下面は、摺接面40となっている。この摺接面40における左右両端部は、半円弧面15と同じ曲率の円弧状をなし、摺接面40のうち円弧状領域の間の領域は、第2平坦面17bと平行な平坦状をなしている。この摺接面40は、被案内面38と同様に、インナハウジング20に対するリテーナ30の組み付け方向(上向き方向)に対して直角であり、仮係止位置と本係止位置との間におけるリテーナ30の移動方向と平行となっている。
また、リテーナ30の仮係止位置から本係止位置への移動方向(左右方向)における長さ寸法は、インナハウジング20の左右方向の長さ寸法よりも小さくなっている。
端子金具50は、全体として前後方向(アウタハウジング10に対するインナハウジング20の組み付け方向と平行な方向)に細長く、箱部51と、箱部51から前方へ突出するタブ52と、箱部51の後端に連なる圧着部53とを一体に形成した周知の雄形のものである。圧着部53には電線が導通可能に接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
コネクタを組み付ける際には、まず、インナハウジング20に対し下から本体部31を収容空間24内に嵌入させるようにしてリテーナ30を取り付ける。取り付ける過程では、凹部35を構成する上面壁が、規制部25を一時的に前方へ弾性撓みさせる。取り付けられたリテーナ30は、仮係止溝36と係止突起26との係止によって仮係止位置に保持され、左右方向(本係止位置側)への相対移動を規制される。リテーナ30が仮係止位置にある状態では、本体部31が収容空間24内に嵌合することにより、リテーナ30のインナハウジング20に対する前後方向への相対変位及び傾きが規制される。さらに、リテーナ30の仮係止位置から本係止位置への移動方向における仮係止位置側の端部30a(図1における右側の端部)は、インナハウジング20の右側の外面(リブ28f,28g)よりも本係止位置側(図1における左方)に位置する。
また、リテーナ30が組み付けられた状態では、リテーナ30の被案内面38が下からインナハウジング20のガイド面27に面当たり状に係止するとともに、摺接リブ41が下からガイドリブ29に係止し、更に、凹部35の上面壁に対してインナハウジング20の規制部25の規制突起25aが下から係止し、これらの係止作用によって、リテーナ30のインナハウジング20に対する上下方向への相対変位が規制される。また、リテーナ30の下端の板状延出部32(摺接面40)は、インナハウジング20のハウジング本体21の下面よりも下方へ突出した状態となっている。さらに、リテーナ30の板状延出部32は、規制部25とガイドリブ29との間で前後方向に挟まれて位置決めされた状態となっている。
次に、リテーナ30が仮係止位置に保持されている状態のインナハウジング20を、アウタハウジング10に組み付ける。組み付けに際しては、インナハウジング20を前方からフード部12内に差し入れる。このとき、第1リブ28a〜第7リブ28gがフード部12の内周面に面接触状態で摺接し、これにより、インナハウジング20は、フード部12の内部において組み付け方向と直交する上下及び左右方向への相対移動を規制されて位置決めされた状態となる。
インナハウジング20をフード部12内の奥方へ嵌入していくと、嵌合部22が嵌合空間14内に嵌入される。このとき、インナハウジング20は、フード部12に対して上下左右方向において位置決めされているので、嵌合部22の周縁はフード部12の奥端面における嵌合空間14の開口縁部と干渉することがなく、嵌合部22は円滑に嵌合空間14内に嵌入される。そして、インナハウジング20が正規の組付位置に達すると、ハウジング本体21の後面がフード部12の奥端面に突き当たって前止まりされるとともに、図示しないロック手段又は嵌合部22の外周面と嵌合空間14の内周面との摩擦により、インナハウジング20はアウタハウジング10に対して組み付け状態に保持され、コネクタハウジング1が構成される。
インナハウジング20をアウタハウジング10に組み付けた状態では、互いに対応する前部キャビティ23と後部キャビティ13とが前後に連通して、端子金具50を収容するための空間が構成される。また、リテーナ30は仮係止位置に保持されているので、貫通孔33の抜止部34は前部キャビティ23における端子金具50の挿入領域の外部(側方)へ退避した位置にある。また、インナハウジング20の外周のうち下面における収容空間24の開口領域、及び収容空間24の開口領域に露出しているリテーナ30の下面(摺接面40)は、フード部12によって覆い隠された状態となる。
この状態で、後方から各後部キャビティ13内に端子金具50を差し込む。そして、端子金具50が、正規挿入位置に達すると、図2に示すように、タブ52がハウジング本体21の前端面から前方へ突出してフード部12で包囲されるとともに、箱部51が前部キャビティ23内に位置した状態となる。正規挿入された端子金具50は、ランスの一次係止作用により抜止め状態となる。
全ての端子金具50の挿入が完了した後は、仮係止位置に保持されているリテーナ30の操作部39に対し、治具を用いて横向きの押圧力を付与すると、リテーナ30は、その摺接面40を第2平坦面17bに摺接させながら本係止位置に移動し、本係止溝37と係止突起26との係止作用によりリテーナ30が本係止位置に保持される。リテーナ30が本係止位置へ移動する際には、リテーナ40は、摺接面40と平坦面17bとの摺接によって案内されるだけでなく、ガイド面27と被案内面38との摺接及びガイドリブ29と摺接リブ41との摺接によっても案内される。
リテーナ30が本係止位置に移動した状態では、リテーナ30の抜止部34が前部キャビティ23内に進出して端子金具50の箱部51の側縁部に対して後方から係止する。この抜止部34による箱部51への二次係止作用により、端子金具50は確実に抜止め状態にロックされる。
上述のように本実施形態においては、リテーナ30の仮係止位置から本係止位置への移動方向は、インナハウジング20に対するリテーナ30の組み付け方向と交差する方向であるため、リテーナ30の外面に対して組み付け方向と同じ方向の外力が作用しても、リテーナ30は仮係止位置から本係止位置へ移動する虞はない。
また、リテーナ30が仮係止位置にある状態では、リテーナ30の仮係止位置側の端部30aがインナハウジング20の外面よりも本係止位置側に位置するので、リテーナ30に対して本係止位置へ移動させる方向に異物が接近しても、その異物はリテーナ30の仮係止位置側の端部30aに直接当たることがない。したがって、仮係止位置にあるリテーナ30が、異物の干渉に起因して本係止位置へ押し込まれる虞がない。
また、インナハウジング20には、インナハウジング20に組み付けられたリテーナ30に係止することで、リテーナ30がインナハウジング20から離脱するのを規制可能な規制部25を形成しているので、リテーナ30は、規制部25の係止作用により、インナハウジング20に対して組み付け状態に保たれる。
また、リテーナ30に係止してリテーナ30を仮係止位置に保持するための仮係止部と、リテーナ30に係止してリテーナ30を本係止位置に保持するための本係止部とを、共通の係止突起26としたので、仮係止部と本係止部とを別々に形成した場合に比べると、インナハウジング20の形状の簡素化を図ることができる。
しかも、この係止突起26は、インナハウジング20に組み付けたリテーナ30が離脱するのを防止するための手段である規制部25に形成しているので、規制部25とは別の部分に仮係止部と本係止部とを形成する場合に比べると、インナハウジング20の形状を簡素化することができる。
また、コネクタハウジング1を、端子金具50が挿入されているインナハウジング20をアウタハウジング10内に収容した形態とし、リテーナ30を、インナハウジング20に対しその外周面に開口する収容空間24内に進入させるようにして組み付ける構造とした上で、インナハウジング20の外周面における収容空間24の開口領域が、アウタハウジング10によって覆い隠されるようにした。これにより、リテーナ30に対する異物の干渉を確実に防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジングに対するリテーナの組み付け方向は、端子金具の挿入方向に対して斜め方向であってもよい。
(2)ハウジングは、インナハウジングとアウタハウジングとの2部品からなるものに限らず、単一部品からなるものであってもよい。この場合、リテーナの収容空間は、ハウジングの外面に露出した状態となる。
(3)リテーナが仮係止位置にある状態で、リテーナの仮係止位置側の端部が、ハウジングの外面から突出するようにしてもよい。
(4)リテーナは、その外面をハウジングの外面から突出させない形態であってもよい。
(5)リテーナは、その外面をアウタハウジングの内周面に摺接させない形態であってもよい。
(6)リテーナは、インナハウジングの前面に露出した形態で組み付けられていてもよい。この場合、リテーナは、ランスの撓み空間内に嵌入してランスの弾性撓みを規制することで、端子金具を抜止めすることが可能である。
実施形態1においてリテーナがインナハウジングに対して仮係止位置に保持されている状態の正面図 リテーナがインナハウジングに対して仮係止位置に保持されている状態をあらわす水平断面図 インナハウジングをアウタハウジングに組み付けた状態の縦断面図 図3のB−B線断面図 リテーナがインナハウジングに対して本係止位置に保持されている状態の正面図 リテーナがインナハウジングに対して本係止位置に保持されている状態をあらわす水平断面図 インナハウジングにリテーナを取り付けた状態をあらわす正面図 図7のA−A線断面図 インナハウジングの正面図 インナハウジングの背面図 インナハウジングの平面図 インナハウジングの底面図 インナハウジングの側面図 リテーナの正面図 リテーナの背面図 リテーナの平面図 リテーナの側面図
符号の説明
1…コネクタハウジング(ハウジング)
10…アウタハウジング
20…インナハウジング
24…収容空間
25…規制部
26…係止突起(仮係止部、本係止部)
27…ガイド面(ガイド手段)
29…ガイドリブ(ガイド手段)
30…リテーナ
30a…リテーナの仮係止位置側の端部
39…操作部
40…摺接面
50…端子金具

Claims (9)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に後方から挿入される端子金具と、
    前記ハウジングに対し、前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられるリテーナとを備えており、
    前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナは、前記端子金具の挿入動作を許容する仮係止位置と、前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止め状態にする本係止位置とに保持可能とされているコネクタにおいて、
    前記リテーナの仮係止位置と本係止位置との間の移動方向は、前記ハウジングに対する前記リテーナの組み付け方向と前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入方向との両方向に対して交差する方向とされていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジング内には、前記リテーナを組み付けるための収容空間が形成されており、
    前記ハウジングは、前記リテーナが前記収容空間に対して前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられることを許容する窓状の開口部を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングには、仮係止位置と本係止位置との間で移動する前記リテーナを案内するためのガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向において、前記リテーナの長さ寸法は前記ハウジングの長さ寸法よりも小さく、
    前記リテーナが仮係止位置にある状態では、前記リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向における仮係止位置側の端部が、前記ハウジングの外面よりも本係止位置側に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングには、前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナに係止することで、前記リテーナが前記ハウジングから離脱するのを規制可能な規制部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記規制部には、前記リテーナに係止して前記リテーナを仮係止位置に保持する仮係止部と、前記リテーナに係止して前記リテーナを本係止位置に保持する本係止部とが形成されていることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記ハウジングは、前記端子金具が挿入されるインナハウジングと、前記インナハウジングを収容するアウタハウジングとを備えて構成され、
    前記インナハウジングには、その外周面に開口するように前記収容空間が形成されており、
    前記インナハウジングの外周面における前記収容空間の開口領域が、前記アウタハウジングによって覆い隠されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
  8. 前記インナハウジングに組み付けられた前記リテーナの外面は、前記ハウジングの外面よりも突出した形態であって、仮係止位置から本係止位置への移動方向と平行な領域を有する摺接面となっており、
    前記リテーナが、前記摺接面を前記アウタハウジングの内周面に摺接させながら仮係止位置から本係止位置へ移動するようになっていることを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
  9. 前記リテーナには、前記インナハウジングの前面よりも前方へ突出する形態であって、前方から前記アウタハウジング内に差し込まれた治具を係合させるための操作部が形成されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のコネクタ。
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