JP4872851B2 - コネクタ - Google Patents

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    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
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    • H01R43/22Hand tools

Description

本発明は、リテーナを備えたコネクタに関するものである。
特許文献1には、押込み操作部からアーム部を延出させた形態のリテーナをハウジング内に取り付け、ハウジング内に挿入された端子金具をアーム部によって抜止めするコネクタについて記載されている。端子金具をハウジングに挿入する際には、リテーナをハウジングに対して仮係止位置に保持することにより、端子金具がアーム部と干渉しないようにしておく。そして、端子金具がハウジングに挿入された後、仮係止位置のリテーナを、仮係止位置よりも奥方の本係止位置へ移動させると、アーム部が端子金具に係止し、その係止作用によって端子金具が抜止めされる。
特開2003−272750号公報
この種のコネクタでは、端子金具をハウジングから抜き取る際に、本係止位置にあるリテーナを仮係止位置まで移動させるのであるが、リテーナを仮係止位置に移動させる手段として、ハウジングの外面におけるリテーナの取付孔とは反対側に、治具挿入孔を形成し、この治具挿入孔に差し込んだ治具をアーム部に当てて、リテーナを仮係止位置に押し戻す構造が考えられる。
しかしながら、この押し戻し構造の場合、治具の差込みが深過ぎたときに、ハウジングの内部でアーム部が異常に変形することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、本係止位置にあるリテーナを、押し戻し力の付与によって仮係止位置へ戻す場合において、リテーナが異常変形するのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が挿入されるハウジングと、押込み操作部からアーム部を延出させた形態であって、前記ハウジングに対し、前記アーム部を前記端子金具の挿入方向と交差する方向に挿入するようにして組み付けられるリテーナとを備え、前記リテーナは、前記端子金具と非干渉となる仮係止位置と、前記仮係止位置よりも深く押し込まれた位置であって、挿入済みの前記端子金具に係止することでその端子金具を抜止めする本係止位置とに選択的に保持可能とされているコネクタにおいて、前記ハウジングの外面における前記アーム部の挿入口と反対側の位置には、前記ハウジング内における前記アーム部の収容空間に連通する治具挿入孔が開口され、前記ハウジング内には、前記治具挿入孔に差し込まれた治具で前記アーム部を押されて移動する前記リテーナが前記仮係止位置に到達したときに、前記治具を当接させることでその治具のそれ以上の差込み動作を規制する規制部が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングの外面には、前記治具が前記リテーナを仮係止位置まで移動させたところで、前記治具を当接させることにより、前記治具のそれ以上の差込み動作を規制する規制面が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記アーム部が板状をなしていて、前記アーム部の延出端面に前記治具が当接されるようになっており、前記規制部が、前記アーム部に対してその板面と直角な方向に並ぶように配置されており、前記ハウジングの外面における前記治具挿入孔の開口形状が、前記アーム部の延出端面と対応するスリット状の第1孔部と、前記第1孔部に対して略直角に連なることで前記規制部と対応する第2孔部とから構成された略T字形をなしているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3記載のものにおいて、前記リテーナが仮係止位置にある状態では、前記アーム部における前記治具の押圧面と、前記規制部における治具の当接面とは、前記治具の差込み方向において互いに同じ位置であって面一状に並ぶ形態であるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記端子金具の挿入空間を構成する壁部の一部が、前記アーム部の前記挿入口において前記ハウジングの外面に開口されており、前記リテーナが本係止位置にある状態では、前記挿入空間を構成する壁部における前記ハウジングの外面への開口部が、前記押込み操作部によって覆い隠される構成としたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナは、前記押込み操作部から第1と第2の2片の前記アーム部を延出させた形態であり、前記第1アーム部は、前記ハウジングに係止することで前記リテーナを本係止位置に保持する係止部を有し、前記第2アーム部は、前記端子金具に対して抜止め状態に係止する抜止部を有しており、前記治具挿入孔が、前記第1アーム部と対応し且つ前記第2アーム部と非対応となるように1カ所だけに設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
治具挿入口からハウジング内に差し込んだ治具でアーム部を押し、本係止位置のリテーナを仮係止位置側へ戻すと、リテーナが仮係止位置に到達したところで、治具が、規制部に当接することによってそれ以上の差込み動作を規制される。これにより、治具が過剰に差し込まれることに起因して、リテーナが異常変形することが防止される。
<請求項2の発明>
治具は、ハウジング内の規制部とハウジングの外面の規制面の2カ所によって確実に、差込み動作を規制される。
<請求項3の発明>
治具挿入孔から略T字形断面の治具を挿入すると、治具の一部がアーム部の延出端面に当接してリテーナを押す。そして、リテーナが仮係止位置に達すると、治具の別の部分が規制部に当接することにより、治具のそれ以上の差込み動作が規制される。
<請求項4の発明>
リテーナが仮係止位置にある状態で、アーム部における治具の押圧面が、治具の差込み方向において、規制部における治具の当接面よりも前方に位置する場合は、治具が差し込まれている途中で、治具におけるアーム部との当接部が規制部に引っ掛かり、リテーナが仮係止位置に到達する前に治具の差込み動作が規制されてしまう虞がある。
逆に、アーム部における治具の押圧面が規制部における治具の当接面よりも後方に位置する場合は、治具における規制部との当接部がアーム部を押してしまい、その結果、治具の差込み深さは正常であっても、リテーナが仮係止位置を超えて過剰に押し動かされてしまう虞がある。
その点、本願発明では、アーム部における治具の押圧面と、規制部における治具の当接面を、治具の差込み方向において互いに同じ位置となるように設定しているので、治具における規制部との当接部がアーム部に当接したとしても、リテーナを仮係止位置まで確実に移動させることができるとともに、仮係止位置を超えて過剰にリテーナを移動させる虞もない。
<請求項5の発明>
押込み操作部が、端子金具の挿入空間を構成する壁部の一部を兼ねるようにしたので、この壁部の厚さ分だけハウジングを小型化することが可能である。
<請求項6の発明>
リテーナにアーム部が2片形成されていても、治具挿入孔は1つだけとしたので、治具を治具挿入孔に差し込んでリテーナを仮係止位置へ移動させる作業が簡単である。また、治具は、リテーナを本係止位置に保持するための係止部を有する第1アーム部のみを押すので、治具からの押圧力を受ける位置から係止部までの距離が比較的短い。したがって、治具からの押圧力を受けたときに、リテーナに異常な変形を生じさせることなく、係止部をハウジングから解離させることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10内に挿入される複数の端子金具26と、ハウジング10に組み付けられる合成樹脂製のリテーナ30とを備えて構成されている。
ハウジング10は、ブロック状の端子保持部11と、この端子保持部11を包囲する略角筒状のフード部12とを一体形成したものであり、フード部12は、その前後方向における略中央位置において端子保持部11の外周に連なっている。端子保持部11内には、前後方向に貫通する形態の3室のキャビティ13C,13L,13R(本発明の構成要件である挿入空間)が、左右に並列して形成されている。各キャビティ13C,13L,13R内には、後方から端子金具26が挿入され、図示しない周知の係止手段によって端子金具26が抜止めされるようになっている。
端子保持部11には、その下面を浅く溝状に切欠した形態(端子保持部11の下面に開放された形態)の第1収容空間14が形成されている。第1収容空間14は、左右方向(キャビティ13C,13L,13Rに対する端子金具26の挿入方向と直角な方向)に延びていて、端子保持部11の右外側面から左外側面に亘る全領域に亘って形成されている。第1収容空間14は、その上下方向の寸法(深さ寸法)に対して前後方向の寸法(幅寸法)が大きく、幅広の溝状をなしている。尚、この第1収容空間14はキャビティ13C,13L,13Rとは下面壁によって隔絶されている。第1収容空間14の前後両内壁面には、後述するリテーナ30を仮係止位置と本係止位置に保持するための一対の係止突起15が形成されている。
また、端子保持部11には、その下面に沿って前後方向に延びる3本のリブ16C,16L,16Rが形成されている。これら3本のリブ16C,16L,16Rは、第1収容空間14の下方位置において第1収容空間14を横切るような形態となっている。最も左に位置するリブ16Lにおける第1収容空間14と対応する領域は、後述する治具40を当接させるための規制部17となっている。この規制部17は、第1収容空間14に対して下方、即ちキャビティ13C,13L,13Rに対する端子金具26の挿入方向と直角な方向に並ぶように配置されている。この規制部17は、端子保持部11の左外側面よりも右方に位置しており、この規制部17における左側面は、左右方向に対して直角な当接面18となっている。また、この規制部17を有するリブ16Lは、左右に並ぶ3つのキャビティ13C,13L,13Rのうち最も左に位置するキャビティ13Lにおける略右半分領域と対応するような配置及び幅寸法とされている。また、最も右に位置するリブ16Rは、最も右に位置するキャビティ13Rと対応するように(端子保持部11の右端部に)配置されている。また、中央に位置するリブ16Cは、右側に位置するキャビティ13Rと中央に位置するキャビティ13Cとの中間位置(即ち、左側のリブ16Lよりも右側のリブ16Rに近い位置)に配置されている。
同じく端子保持部11には、第1収容空間14の上方において左右方向(第1収容空間14と平行)に延びる第2収容空間19が形成されている。第2収容空間19は、端子保持部11の右外側面に開口されているが、端子保持部11の左外側面には開口していない。第2収容空間19の左右方向と直角な断面形状は、略L字形をなしており、第2収容空間19の下端部は、すべてのキャビティ13C,13L,13Rの天井壁と側壁の上端部とに開口されている。
端子保持部11における最も右に位置するキャビティ13Rは、その右側壁の一部が端子保持部11の右外側面に開放されており、この開放部分においては、端子保持部11の右側壁が略方形に凹んだ形態となっている。この開放部分は前後方向において第1収容空間14と対応する領域となっており、この開放部分と、この開放部分の下端部(即ち、第1収容空間14に連通する部分)と、開放部分の上端部(即ち、第2周遊空間と対応する部分)とにより、リテーナ30を端子保持部11内に挿入するための挿入口20が構成されている。
フード部12を構成する左側壁(ハウジング10における挿入口20と反対側の位置)には、治具40を挿入するための略T字形をなす治具挿入孔21が左右に(フード部12の外面から内面に)貫通するように形成されている。治具挿入孔21は、第1収容空間14と対応するスリット状の第1孔部22と、この第1孔部22から下方へ延出する第2孔部23とから構成されている。
第1孔部22は、前後方向に細長く、第1孔部22の下面はリブ16C,16L,16Rの上面(即ち、端子保持部11の下面であって、第1収容空間14の下面である)と同じ高さであるが、第1孔部22の上面は、第1収容空間14の上面よりも少し上方の位置に設定されている。また、第1孔部22の前端及び後端は、夫々、前後方向において第1収容空間14の前端及び後端とほぼ同じ位置にある。かかる第1孔部22は、端子保持部11の外面とフード部12の内面との間の嵌合空間24を介して、上記第1収容空間14と連通している。
第2孔部23は、第1孔部22の前後方向における略中央位置から下方(即ち、第1収容空間14と規制部17との並び方向と同じ方向)に延出しており、第2孔部23の下端は、規制部17の下面よりも下方に位置している。また、第2孔部23の開口形状(第1孔部22よりも下方の開口形状)は、略正方形をなしている。そして、この第2孔部23は、左右方向において規制部17の一部と対応するように開口している。さらに、フード部12の左外側面における治具挿入孔21よりも上方の領域(詳しくは、第1孔部22の上縁に沿った領域)は、治具40を当接させるための規制面25となっている。この規制面25は、規制部17の当接面18と同じく、左右方向に対して直角な平面となっている。
リテーナ30は、押込み操作部31と、押込み操作部31から片持ち状に延出する上下一対のアーム部32,33とを一体に形成したものである。押込み操作部31は、端子保持部11の右外側面に開口する挿入口20に対してガタ付きなく嵌合することで、右側に位置するキャビティ13Rの右側面の開口を塞ぐ略方形の板状をなしている。また、押込み操作部31の外側面(右側面)は、端子保持部11の右外側面と同じ曲率に湾曲している。
第1アーム部32は、押込み操作部31の下端縁から左方(キャビティ13C,13L,13Rに対する端子金具26の挿入方向と直角な方向)へ水平板状に延出した形態であって、その前後両縁部には、一対の係止突部34(本発明の構成要件である係止部)と、係止突部34よりも左方に位置する一対の仮係止用突起35とが形成されている。この第1アーム部32の延出端面(左端面)は、前後方向に細長い押圧面36となっている。また、第1アーム部32の厚さは、第1収容空間14の上下寸法と同じかそれよりも僅かに小さい寸法とされている。一方、第2アーム部33は、押込み操作部31の上端縁から左方(第1アーム部32と平行)に延出した形態であって、その後縁部には、下方へ延出する3つの抜止部37が形成されている。
さらに、押込み操作部31の下端縁部と第1アーム部32の基端部(右端縁部)とが略直角に連なる屈曲部においては、押込み操作部31の外面側を突出させた形態の外部補強部38と、押込み操作部31の内面から第1アーム部32の上面に亘って肉厚を増した形態の内部補強部39とが形成されている。これらの外部補給部と内部補強部39との補強作用により、第1アーム部32の基端部と押込み操作部31の下端部とが、その角度を変化させるように相対変位することが規制されている。
かかるリテーナ30は、ハウジング10に対して右方から組み付けられる。このリテーナ30の組付方向は、キャビティ13C,13L,13Rに対する端子金具26の挿入方向と直角な方向である。組付けに際しては、フード部12の右側壁の窓孔29を通しながら、第1アーム部32と第2アーム部33を先に向けて、夫々、第1収容空間14と第2収容空間19に挿入し、押込み操作部31の右側面(外面)を押すことにより、リテーナ30を端子保持部11内に押し込んでいく。そして、リテーナ30が仮係止位置に達すると、図4に示すように、ハウジング10側の係止突起15が、リテーナ30の係止突部34と仮係止用突起35との間に嵌合され、この嵌合作用により、リテーナ30は左右方向(ハウジング10に対するリテーナ30の組付・離脱方向)への相対移動を規制され、もって、リテーナ30が仮係止位置に保持される。
リテーナ30が仮係止位置に保持されている状態では、第2アーム部33の抜止部37が、キャビティ13C,13L,13Rから外れた位置にあるため、キャビティ13C,13L,13Rに対する端子金具26の挿入が許容される。また、図2に示すように、第1アーム部32の延出端の押圧面36は、規制部17の当接面18に対して面一状をなし、且つ下方に隣接して並ぶように位置する。つまり、第1アーム部32と規制部17は、第1アーム部32の板面に対して直角な方向である上下方向に並ぶことになる。また、第1アーム部32の下面は、規制部17を含む3本のリブ16C,16L,16Rによって下から支承されているので、第1アーム部32が第1収容空間14から下方へ外れるように変形する虞はない。また、押込み操作部31は、端子保持部11の右外側面よりも外方(右方)へ突出するように位置する。
また、仮係止位置にあるリテーナ30を更に左方へ押し動かすと、リテーナ30は本係止位置に到達する。リテーナ30が本係止位置にある状態では、押込み操作部31が挿入口20に嵌合して右側のキャビティ13Rの右側面の開口部を塞ぐとともに、図3に示すように、第2アーム部33の延出端(左端面)が第2収容空間19の奥端面(左端面)に突き当たることにより、それ以上のリテーナ30の左方への移動が規制される。また、図5に示すように、係止突部34が係止突起15に対して左側から係止することにより、リテーナ30の右方への移動が規制され、この当接作用と係止作用とにより、リテーナ30は本係止位置に保持される。また、リテーナ30が本係止位置に保持されている状態では、各抜止部37がキャビティ13C,13L,13R内に進出し、キャビティ13C,13L,13R内に挿入されている端子金具26に係止し、この係止作用によって端子金具26が抜止め状態に保持される。さらに、第1アーム部32の延出端部(右端部)は、規制部17よりも左方へ突出し、第1アーム部32の延出端面(押圧面36)は、規制部17の当接面18よりも左方であって、端子保持部11の左外側面に対して概ね面一となるように位置する。
さて、キャビティ13C,13L,13Rに挿入されている端子金具26をメンテナンスなどのために抜き取る際には、端子金具26の抜取りに先立って、本係止位置に保持されているリテーナ30を仮係止位置へ戻すのであるが、このとき、治具40が用いられる。治具40は、作業者が指で摘むための棒状の把持部41と、この把持部41の先端面から把持部41と略同軸状に突出する当接部42とからなる。当接部42の長さ方向(突出方向)と直角な断面形状は、治具挿入孔21と整合する略T字形をなす。即ち、当接部42は、第1アーム部32の押圧面36に対してその押圧面36と略直角に突き当たる水平板状の押圧部43と、この押圧部43の下面から下方へ突出して規制部17の当接面18に対してその当接面18と略直角に突き当たる突当部44とから構成される。また、把持部41の先端面は、治具40の長さ方向と直角な突当面45となっている。
この治具40を用いてリテーナ30を仮係止位置に移動させる際には、ハウジング10の左方から当接部42を治具挿入孔21内に挿入する。このときの挿入方向は、ハウジング10に対するリテーナ30の組付方向と平行な方向である。当接部42が差し込まれると、まず、その押圧部43の先端面が第1アーム部32の押圧面36に当接する。このとき、当接部42は、押圧部43の下面を第1孔部22の下面に摺動させることにより、上下方向において位置決めされるので、押圧部43が押圧面36に対して上下方向にずれる虞はない。
この状態から、治具40に差込み方向の押圧力を付与して治具40の差込み動作を進めると、係止突部34が係止突起15から外れ、リテーナ30が右方へ押し動かされる。そして、リテーナ30が仮係止位置に達すると、図1に示すように、治具40の突当部44の差込み方向先端面が規制部17の当接面18に突き当たり、治具40及びリテーナ30のそれ以上の右方への移動が規制され、リテーナ30が仮係止位置に保持される。また、治具40の突当面45がハウジング10の規制面25に当接することによっても、治具40とリテーナ30のそれ以上の右方への移動が規制される。
リテーナ30が移動する間は、当接部42(押圧部43)の上面が第1収容空間14の上面を摺動するので、当接部42が第1アーム部32に対して上方へ外れる方向へ位置ずれすることはない。また、第1アーム部32が収容されている第1収容空間14は下方へ開放されているため、治具40から第1アーム部32に対してその延出方向の押圧力が作用している間、第1アーム部32が下方へ湾曲するように座屈変形することが懸念されるのであるが、本実施形態では、第1アーム部32の下面に沿うように第1アーム部32の移動方向に沿って並ぶ3本のリブ16C,16L,16Rを設けているので、第1アーム部32の下方への湾曲変形が防止されている。また、第1アーム部32に対して治具40からの押圧力が作用している間、第1アーム部32の基端部と押込み操作部31の下端縁部とには、双方の角度を変化させるような応力が生じるのであるが、本実施形態では、外部補強部38と内部補強部39を形成しているので、この2つの補強部38,39によって変形が防止されている。
上述のように本実施形態においては、治具挿入孔21からハウジング10内に差し込んだ治具40で第1アーム部32を押し、本係止位置のリテーナ30を仮係止位置側へ戻すと、リテーナ30が仮係止位置に到達したところで、治具40が、規制部17に当接することによってそれ以上の差込み動作を規制される。これにより、治具40が過剰に差し込まれることに起因して、リテーナ30が異常変形することが防止されている。
また、ハウジング10のフード部12の外面に、治具40がリテーナ30を仮係止位置まで移動させたところで、治具40の突当面45を当接させることにより、治具40のそれ以上の差込み動作を規制する規制面25を形成しているので、治具40は、ハウジング10内の規制部17とハウジング10の外面の規制面25の2カ所によって確実に、差込み動作を規制される。
また、リテーナ30が仮係止位置にある状態で、第1アーム部32の押圧面36が、治具40の差込み方向において、規制部17の当接面18よりも前方(右方)に位置し、治具40の当接部42が、これらの位置ずれ形態に対応して段差状に形成されている場合は、治具40が差し込まれている途中で、治具40の押圧部43が規制部17に引っ掛かり、リテーナ30が仮係止位置に到達する前に治具40の差込み動作が規制されてしまう虞がある。
逆に、第1アーム部32の押圧面36が規制部17の当接面18よりも後方(左方)に位置する場合は、治具40の突当部44が第1アーム部32を押してしまい、その結果、治具40の差込み深さは正常であっても、リテーナ30が仮係止位置を超えて過剰に押し動かされてしまう虞がある。
その点、本実施形態では、第1アーム部32の押圧面36と、規制部17の当接面18を、治具40の差込み方向(左右方向)において互いに同じ位置となるように設定しているので、治具40における規制部17との当接部42である突当部44が第1アーム部32に当接したとしても、リテーナ30を仮係止位置まで確実に移動させることができるとともに、仮係止位置を超えて過剰にリテーナ30を移動させる虞もない。
また、端子金具26が挿入されるキャビティ13Rを構成する壁部の一部が、リテーナ30(両アーム部32,33)の挿入口20においてハウジング10(端子保持部11)の外面に開口されており、リテーナ30が本係止位置にある状態では、キャビティ13Rを構成する壁部におけるハウジング10の外面への開口部が、押込み操作部31によって覆い隠されるようになっている。押込み操作部31が、キャビティ13Rを構成する壁部の一部を兼ねるので、この壁部の厚さ分だけハウジング10を小型化することが可能となっている。
また、治具挿入孔21は、リテーナ30の第1アーム部32(ハウジング10に係止することでリテーナ30を本係止位置に保持する機能を有する)と対応し、且つ第2アーム部33(端子金具26に係止することで端子金具26を抜止めする機能を有する)とは非対応となるように1カ所だけに設けられているので、2つの挿入孔に治具を差し込む形態のものに比べると、治具40を治具挿入孔21に差し込んでリテーナ30を仮係止位置へ移動させる作業が簡単である。
また、治具40は、リテーナ30を本係止位置に保持するための係止突部34を有する第1アーム部32のみを押すので、第2アーム部33のみを押す場合に比べると、治具40からの押圧力を受ける位置から係止突部34までの距離が比較的短い。したがって、治具40からの押圧力を受けたときに、リテーナ40に異常な変形を生じさせることなく、係止突部34をハウジング10の係止突起15から解離させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)リテーナは、押込み操作部から2片のアーム部を片持ち状に延出させた形態に限定されず、本発明は、押込み操作部からアーム部が1片だけ片持ち状に延出する形態のリテーナにも適用できる。
(2)ハウジングの外面に規制面を形成せず、治具の差込み動作を、ハウジング内の規制部だけで行ってもよい。
(3)治具挿入孔は、2つのアーム部と別々に対応するように、2箇所に開口させてもよい。
(4)第1アーム部の押圧面は、アーム部の延出端面に限らず、アーム部の延出端よりも基端側(押込み操作部側)の位置に設定してもよい。
(5)治具挿入孔は開口形状は、略T字形に限らず、方形やI字形など、T字形以外の形状であってもよい。
(6)第1アーム部における治具の押圧面と、規制部における治具の当接面は、治具の差込み方向において互いに異なる位置に設定されていてもよい。
(7)第1アーム部と第2アーム部のうち、第2アーム部のみを治具で押すようにしてもよく、第1アーム部と第2アーム部の両方を治具で押すようにしてもよい。
(8)押込み操作部が、端子金具が挿入されるキャビティを構成する壁部を兼ねない形態としてもよい。
(9)上記実施形態ではリテーナを左方からハウジングに組み付けたが、本発明によれば、ハウジングとリテーナを実施形態とは左右反対の形態として、リテーナを右方からハウジングに組み付けるようにしてもよい。
実施形態1において治具によりリテーナを仮係止位置へ押し戻した状態をあらわす横断面図 リテーナが仮係止位置にある状態をあらわす横断面図 リテーナが本係止位置にある状態をあらわす横断面図 リテーナが仮係止位置にある状態をあらわす水平断面図 リテーナが本係止位置にある状態をあらわす水平断面図 ハウジングの側面図 リテーナの正面図 リテーナの平面図 リテーナの底面図 リテーナの側面図 治具の正面図
符号の説明
10…ハウジング
13R…キャビティ(挿入空間)
14…第1収容空間
17…規制部
18…当接面
20…挿入口
21…治具挿入孔
22…第1孔部
23…第2孔部
25…規制面
26…端子金具
30…リテーナ
31…押込み操作部
32…第1アーム部
33…第2アーム部
34…係止突部(係止部)
36…押圧面
37…抜止部
40…治具
42…当接部

Claims (6)

  1. 端子金具が挿入されるハウジングと、
    押込み操作部からアーム部を延出させた形態であって、前記ハウジングに対し、前記アーム部を前記端子金具の挿入方向と交差する方向に挿入するようにして組み付けられるリテーナとを備え、
    前記リテーナは、前記端子金具と非干渉となる仮係止位置と、前記仮係止位置よりも深く押し込まれた位置であって、挿入済みの前記端子金具に係止することでその端子金具を抜止めする本係止位置とに選択的に保持可能とされているコネクタにおいて、
    前記ハウジングの外面における前記アーム部の挿入口と反対側の位置には、前記ハウジング内における前記アーム部の収容空間に連通する治具挿入孔が開口され、
    前記ハウジング内には、前記治具挿入孔に差し込まれた治具で前記アーム部を押されて移動する前記リテーナが前記仮係止位置に到達したときに、前記治具を当接させることでその治具のそれ以上の差込み動作を規制する規制部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングの外面には、前記治具が前記リテーナを前記仮係止位置まで移動させたところで、前記治具を当接させることにより、前記治具のそれ以上の差込み動作を規制する規制面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記アーム部が板状をなしていて、前記アーム部の延出端面に前記治具が当接されるようになっており、
    前記規制部が、前記アーム部に対してその板面と直角な方向に並ぶように配置されており、
    前記ハウジングの外面における前記治具挿入孔の開口形状が、前記アーム部の延出端面と対応するスリット状の第1孔部と、前記第1孔部に対して略直角に連なることで前記規制部と対応する第2孔部とから構成された略T字形をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナが仮係止位置にある状態では、前記アーム部における前記治具の押圧面と、前記規制部における前記治具の当接面とは、前記治具の差込み方向において互いに同じ位置であって面一状に並ぶ形態であることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記端子金具の挿入空間を構成する壁部の一部が、前記アーム部の前記挿入口において前記ハウジングの外面に開口されており、
    前記リテーナが本係止位置にある状態では、前記挿入空間を構成する壁部における前記ハウジングの外面への開口部が、前記押込み操作部によって覆い隠される構成としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記リテーナは、前記押込み操作部から第1と第2の2片の前記アーム部を延出させた形態であり、
    前記第1アーム部は、前記ハウジングに係止することで前記リテーナを本係止位置に保持する係止部を有し、
    前記第2アーム部は、前記端子金具に対して抜止め状態に係止する抜止部を有しており、
    前記治具挿入孔が、前記第1アーム部と対応し且つ前記第2アーム部と非対応となるように1カ所だけに設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
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