JP3754642B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング本体に収容された接続端子を係止部材を用いて係止するコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等においてワイヤハーネスを電気的に接続するのに多種多様のコネクタが用いられ、このコネクタの1つとして係止部材であるスペーサを用いてコネクタハウジングの端子収容室に収容した接続端子を係止するものがある。
【0003】
具体的には例えば、特開平2000−252000号公報に開示されているコネクタがある。この種のコネクタは、コネクタハウジングの後方から端子収容室に接続端子を収容し、コネクタハウジングの側方のスペーサ挿入孔からスペーサ(リテーナ)をコネクタハウジング内に挿入する。挿入されたスペーサの抜止め部と接続端子とが係合して接続端子が係止されるようになっている。
【0004】
スペーサは、抜止め部の他に一対の保持片を有し、一対の保持片は、端部が板状の連結部を介して連結され、断面ほぼコ字状に形成されて可撓可能になっており、コネクタハウジングに取り付けると、ハウジング本体を上下から挟むように位置される。
一対の保持片の対向する対向面には、ハウジング本体の係止突起と係合する係止溝が設けられて、スペーサをコネクタハウジング内に挿入してスペーサの抜止め部と接続端子とが係合したとき、スペーサが係止されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のコネクタは、スペーサをコネクタハウジング内に挿入してコネクタハウジングに取り付け接続端子を係止するものであるが、コネクタハウジング内に挿入したスペーサを取り外すには、例えば、コネクタハウジングが、接続端子を前後方向に沿って収容するハウジング本体と、そのハウジング本体を間隔を隔てて囲繞する前面が開放されたフード部とからなり、そのハウジング本体に側方から挿入されてスペーサが取り付けられている場合には、フード部とハウジング本体との間の空間に、取出用治具の先端をハウジング本体の前後方向に沿って挿入して、スペーサの連結部材の中央部に設けた取出部に係合させる。係合後、取出用治具の先端をスペーサの挿入方向後方側に移動させて、スペーサとハウジング本体との係合を解除させ、スペーサを取り出すことが提案されている。
【0006】
しかしながら、フード部とハウジング本体との間の空間は、例えば他のコネクタハウジングを嵌入して他のコネクタハウジングとの電気的な接続を行うもので、取出用治具を挿入してスペーサを挿入方向後方に移動させるには狭く、スペーサの係合を解除し難い。
【0007】
そこで、本発明は、このような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、スペーサの係合を容易に解除することができるコネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のコネクタは、係止部材挿入孔からコネクタハウジングに挿入した係止部材の係合部とコネクタハウジングとを係合させると共に、コネクタハウジングに収容した接続端子を係止部材により係止するコネクタにおいて、前記係止部材が、前記係合部が設けられていると共に可撓可能に一端が支持され、他端が自由端である装着片を有し、前記コネクタハウジングに、係止部材の挿入方向とは反対方向に挿入した係合解除用治具で装着片を可撓させて装着片の係合部とコネクタハウジングとの係合を解除する係合解除孔を設けたものである。
【0009】
このように構成することで、コネクタハウジングと係止部材との係合を解除するには、係合解除用治具を係合解除孔に挿入して、係合解除用治具により装着片を可撓させて装着片の係合部とコネクタハウジングとの係合を解除する。このように、係合解除用治具を係止部材の挿入方向とは反対方向に挿入するため、確実に装着片と接触させることができ、かつ、他の部材を介することがなく、係合に関与している装着片を係合解除用治具と直接接触させて可撓させるので、スペーサの係合を解除し易い。
【0012】
前記装着片の先端部に、装着片をコネクタハウジングに係合させたとき、装着片の先端部とコネクタハウジングとの間に係合解除用治具の先端部が挿入し得る隙間を形成する傾斜部を設けることが好ましい。
【0013】
このように構成することで、係合解除用治具の先端部を装着片とコネクタハウジングの間に容易に挿入することができ、スペーサの係合を一層容易に解除することができる。
【0020】
前記コネクタハウジングが、前記接続端子を収容すると共に、前記係止部材の係合部と係合する係止部が対向する2つの外壁にそれぞれ設けられ、かつ、それら外壁に接続端子の収容方向とほぼ直交する方向に沿って設けられた案内溝を有する断面矩形状のハウジング本体と、そのハウジング本体を間隔を隔てて囲繞するフード部とからなり、前記係止部材が、前記係合部と前記案内溝に挿入されて案内されるガイド片とが対向面にそれぞれ設けられた一対の装着片と、それら一対の装着片を可撓可能に連結する連結部とから断面ほぼコ字状に形成され、前記案内溝の係止部材挿入方向前方のフード部に、前記案内溝に挿入されてガイド片の先端部とハウジング本体との間に先端部が案内される係合解除用治具が挿入される係合解除孔をそれぞれ設けることが好ましい。
【0021】
このように構成することで、係合解除用治具の先端部が案内溝によってガイド片の先端部と案内溝の底壁との間に案内されるので、ガイド片と案内溝の底壁との間に係合解除用治具の先端部が確実に挿入されることになり、スペーサの係合をより一層容易に解除することができる。
【0022】
前記係止部材の連結部に、前記一対の装着片とほぼ平行に延在し、前記接続端子を係止する係合片を有する端子係止部を設け、前記ハウジング本体に、該端子係止部が挿入される貫通孔を設け、かつ、その貫通孔の端子係止部材挿入方向前方のフード部に、端子係止部の先端部と当接して端子係止部を挿入方向後方に移動させると共に、前記貫通孔内に挿入される押出用治具を挿入する押出孔を設けることが好ましい。
【0023】
このように構成することで、係合解除用治具を係合解除孔に挿入して、係合解除用治具の先端により装着片を可撓させて係合を解除した後に、押出用治具を押出孔に挿入して係止部材を端子係止部を介して挿入方向後方側に移動させると、スペーサがコネクタハウジングから取り出される。従って、スペーサを容易に取り出すことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明のコネクタの一例を示す図である。図1において、1はコネクタを示し、このコネクタ1は、図3及び図8に示すように、コネクタハウジング2の端子収容室3に収容した接続端子4を係止部材であるスペーサ(サイドスペーサ)5で係止するものである。
【0025】
コネクタハウジング2は、図1、図3、図5乃至図7に示すように、合成樹脂により成形され、断面ほぼ矩形状のハウジング本体6と、そのハウジング本体6の側部を所定の間隔を隔てて囲繞するように設けられた前面開放の筒状のフード部7とからなる。このフード部7とハウジング本体6との間の空間が他のコネクタハウジング(図示せず)が嵌合される嵌合部8として形成されている。この嵌合部8の中央より奥であってハウジング本体6の外面(外壁)には、その全域(全周)にかけてシール部材13が周設されて、他のコネクタハウジングが嵌合されたとき、他のコネクタハウジングとハウジング本体6との間がシールされるようになっている。
【0026】
ハウジング本体6の内部には、その前後に延在すると共に貫通する複数の端子収容室3が上下二段に並設されている。各端子収容室3は断面矩形状の角孔として形成されており、コネクタハウジング2の後方から接続端子4が挿入されるようになっている。また、端子収容室3は、接続端子4と係合して接続端子4の抜出を防止するランス9が可撓自在に設けられていると共に、ランス9と係合した接続端子4の挿入方向前方側の移動を防止するように構成されている。
【0027】
フード部7の一側面には、スペーサ5をフード部7(コネクタハウジング2)内に挿入してハウジング本体6に取り付けるための係止部材挿入孔であるスペーサ挿入孔10が設けられている。ハウジング本体6の上下面には、スペーサ5を接続端子4の挿入方向(ハウジング本体6の前後方向)とほぼ直交する方向に沿って案内する断面凹状の案内溝11がそれぞれ上下面の一端部から他端部にかけて連続して形成されている。これら案内溝11の幅は、スペーサ5の一対の装着片12、12の幅より若干広い長さ、又は、装着片12の一部が入る長さに形成される。案内溝11が装着片12の幅より若干広い長さに形成されている場合には、その深さは、好ましくは装着片12の厚さとほぼ同じであることがよい。この場合、案内溝11内の一側部近傍には、その長手方向に沿って延在するガイド溝を設けて、案内溝11の底部をL字状に形成してもよい。このときのガイド溝と、装着片12の一部が入る長さに形成された案内溝11とが同じ機能を果たすものである。本実施の形態では案内溝が装着片12の一部(ガイド片)が入る幅に形成されている場合について説明する。
【0028】
また、ハウジング本体6の上下面の案内溝11の近傍には、スペーサ5の挿入方向に沿って順次形成されている仮係止溝14と本係止溝15とからなる係止部16が設けられている。仮係止溝14と本係止溝15との幅は、スペーサ5の係合部に応じて任意に決められるが、例えば装着片12の幅以上に形成される。仮係止溝14は、その接続端子挿入方向後方側がその方向とほぼ直交する方向に沿って壁部が形成されて後述の係合突起24が仮係止溝14内に入っているときその後方側に移動し難いようになっていると共に、前方側が傾斜されて前方への移動が可能になっている。本係止溝15は、仮係止溝14と隣接して配設され、その接続端子挿入方向後方側が傾斜されている。
【0029】
ハウジング本体6の一側面のほぼ中央部には、ハウジング本体6の前後方向とほぼ直交する方向に沿って延在すると共に貫通する貫通孔17が設けられている。貫通孔17は、上下二段に並設された端子収容室3の間に位置されると共に、上下に配設される各端子収容室3の一部を横切って形成されている。
【0030】
スペーサ5は、図1、図3乃至図5及び図9に示すように、合成樹脂により成形され、一対の装着片12、12及び一対の装着片12、12の端部を連結する連結部18を有する断面ほぼコ字状のスペーサ本体19と、そのスペーサ本体19の連結部の中央部に一対の装着片12、12とほぼ平行に設けられた端子係止部20とからなり、断面ほぼヨ字状に形成されている。
【0031】
端子係止部20は、板状に形成され、前記ハウジング本体6の貫通孔17に挿脱自在に挿入されると共に、その貫通孔17に挿入されたとき、貫通孔17の反対側の開口部の近傍に先端部が臨む長さに形成されている。端子係止部20の上下面には、貫通孔17に挿入されたとき、各端子収容室3に位置されて、端子収容室3に収容された接続端子4と係合して接続端子4の端子収容室3からの抜出を防止する係止片21が所定の間隔を隔ててそれぞれ複数設けられている。
【0032】
スペーサ本体19は、端子係止部20より若干長い幅の平板状に形成され、ほぼ平行に対向する一対の装着片12、12と、一対の装着片12、12と同じ幅の平板状に形成され、一対の装着片12、12の端部を連結する連結部18とから断面ほぼコ字状に形成されており、一対の装着片12、12が可撓可能に支持されている。
【0033】
一対の装着片12、12及び連結部18の厚さは、スペーサ5をハウジング本体6に取り付けたとき、他のコネクタハウジングが嵌合部8内に挿入し得る範囲から任意に決められる。
【0034】
連結部18の長さは、ハウジング本体6の高さ方向の寸法より若干長く形成されて、スペーサ5をハウジング本体6に取り付けたとき、ハウジング本体6の側部に当接して、一対の装着片12、12でハウジング本体6を上下に挟持して保持するようになっている。この連結部18が当接するハウジング本体6の側部22に、連結部18の一部又は全部が入る連結部挿入溝を設けるようにしてもよい。このように連結部挿入溝を設けると、ハウジング本体6にスペーサ5を取り付けたとき、スペーサ5が案内溝11及び連結部挿入溝に入り、嵌合部8に他のコネクタハウジングが容易に嵌合され得るようになる。
【0035】
装着片12の対向面(ハウジング本体6と接する面)のどちらか一方の側端部には、前記案内溝11に挿入されるガイド片23がそれぞれ立設されて、装着片12は断面ほぼL字状に形成されている。ガイド片23のほぼ中央より先端部までの高さが高く形成されていると共に、先端部が他の装着片12よりその長手方向に突出している。
一対の装着片12、12の長さは、ハウジング本体6の幅の範囲内で任意に決められ、図示例では端子係止部20より短く形成されている。
【0036】
一対の装着片12、12の対向面には、その幅方向に延在し、ハウジング本体6の係止部16と係合する係合部である係合突起24が設けられている。係合突起24の連結部側は、スペーサ5の挿入方向とほぼ直交する方向に沿って延在する垂直壁部が形成されていると共に、先端部側は前方側に移動し難いように傾斜部が形成されている。係合突起24の位置は、ハウジング本体6の係止部16の仮係止溝14と係合したとき、スペーサ5を仮係止位置に位置決めして、端子収容室3内に接続端子4が挿入可能になっていると共に、本係止溝15と係合すると、端子収容室3内に収納した接続端子4と端子係止部20の係止片21とが係合して、接続端子4の端子収容室3からの抜出を防止するような個所である。
なお、ハウジング本体6に仮係止溝14と本係止溝15とからなる係止部16を設けると共に一対の装着片12、12に係合突起24を設けたが、ハウジング本体6に係合突起24を、一対の装着片12、12に仮係止溝14と本係止溝15とからなる係止部16を設けるようにしてもよい。
【0037】
また、フード部7のスペーサ挿入孔10が設けられている一側面と対向する側面には、図1、図2、図5乃至図7に示すように、2つの係合解除孔25、25と1つの押出孔26が穿設されている。
係合解除孔25は、スペーサ5の挿入方向とは反対方向に挿入した係合解除用治具27で装着片12を可撓させて装着片12の係合突起24とハウジング本体6の係止部16との係合を解除するためのものである。係合解除孔25は、係合解除用治具27が挿入し得るならば特に限定されず、例えば、図示するように矩形状の角孔に形成されている。
【0038】
係合解除用治具27を用いて係合を解除する手段としては、係合解除用治具27で直接装着片12を可撓させて係合の解除を行えるならばどのようにしてもよく、例えば係合解除用治具27の先端部を装着片12の先端部に穿設した孔に挿入して、この係合解除用治具27の先端部をハウジング本体6から離れる方向に移動させて係合を解除するようにしてもよいが、好ましくは、図4に示すように、係合解除用治具27の先端部を装着片12とハウジング本体6との間に挿入して装着片12を可撓させることがよい。
【0039】
具体的には例えば、係合解除用治具27としては、係合させる装着片12に応じて任意に形成されるが、例えば装着片12の一部であるガイド片23のみに係合するものを用いる。係合解除用治具27の先端部は矩形状に形成することが好ましい。係合解除用治具27の先端部の幅は、特に限定されないが、好ましくはガイド片23の幅とほぼ同じ寸法に形成して、係合解除用治具27を案内溝11に挿入して係合を解除するようにする。係合解除用治具27の高さは、特に限定されないが、ガイド片23の先端部23aとハウジング本体6(案内溝11の底壁11a)との間に容易に挿入できる寸法にすることが好ましい。係合解除用治具27のハウジング本体側の面(裏面)は平面状に形成することがよく、また、この面と反対側の面(係合面)は平面であってもよいが、先端部から後方側にかけて漸次高さが高くなる傾斜部を設けることが好ましい。
【0040】
ガイド片23の対向面(ハウジング本体と接する面)の先端部に、先端部からその後方にいくに連れて漸次高さが高くなるように傾斜する傾斜部28を設けることが好ましい。すなわち、ガイド片23を案内溝11に挿入したとき、ガイド片23の先端部23aと案内溝11の底壁11aとの間に隙間(空間)が形成され、この隙間に図4に示すように係合解除用治具27の先端部27aが挿入し得るように傾斜部28をガイド片23の先端部23aに設けるようにすることが好ましく、その隙間に挿入された係合解除用治具27の先端部27aが傾斜部28に当接すると、ガイド片23の先端部23aが案内溝11の上方に移動し、さらに係合解除用治具27が挿入されることで、ガイド片23の先端部23aが案内溝から除々に上方に離れて、終には装着片12の係合突起24がハウジング本体6の係止部16から離脱してその係合が解除されるようになっている。
【0041】
押出孔26は、図1、図2、図5乃至図7に示すように、スペーサ5の挿入方向とは反対方向に押出用治具29を挿入して、スペーサ5を挿入方向後方側に押し出すものである。押出孔26は、押出用治具29が挿入し得るならば特に限定されず、例えば、図示するように矩形状の角孔に形成されている。
押出用治具29は、スペーサ5をスペーサの挿入方向とは反対方向に押し出すもので、例えば端子係止部20の先端部と当接すると共に貫通孔17に挿入可能なものが用いられる。この場合、押出孔26は、貫通孔17のスペーサ挿入方向前方のフード部7に穿設されている。
この押出用治具29と係合解除用治具27とは、1つの治具として一体的に形成してもよいし、個別に形成してもよい。
【0042】
さて、コネクタハウジング2にスペーサ5を取り付けるには、まず、スペーサ5をコネクタハウジング2の側方(コネクタハウジング2の前後方向にほぼ直交する方向)からスペーサ挿入孔10を介してコネクタハウジング2内に挿入する。この挿入は、まず、スペーサ5の端子係止部20をハウジング本体6の貫通孔17に挿入してから、一対の装着片12、12のガイド片23をハウジング本体6の案内溝11に入れるが、このとき、スペーサ5の一対の装着片12、12が断面ほぼL字状に形成されているため、スペーサ5を逆向きに挿入しても、案内溝11に入らないので、スペーサ5を正しい向きで挿入しないと挿入できない。
【0043】
スペーサ5の向きが正しい場合には、ガイド片23が案内溝11内に入り、さらにスペーサ5をコネクタハウジング2内に押し込む。すると、まず、図5に示すように、係合突起24がハウジング本体6の外壁に達してその外壁を乗り上がると、一対の装着片12、12の先端部が開く。そして係合突起24が仮係止溝14内に入ると、図6に示すように、一対の装着片12、12の先端部が弾性復帰して一対の装着片12、12がほぼ平行な状態に戻り、スペーサ5が仮係止位置に保持される。
【0044】
この状態で、接続端子4がコネクタハウジング2の後方から端子収容室3内に挿入される。接続端子4は、端子収容室3内の正規位置まで達すると、挿入方向前方の移動が防止されると共に、ランス9により後方への移動が防止される。
接続端子4挿入後、スペーサ5をさらに押し込むと、係合突起24が仮係止溝14を形成する壁を乗り越えて、図7示すように、本係止溝15内に入り、スペーサ5が本係止位置に保持される。ススペーサ5が本係止位置に保持されると、スペーサ5の端子係止部20の各係止片21が、各端子収容室3内に位置されて、端子収容室3内に収容されている接続端子4と係合して接続端子4の端子収容室3からの抜出が防止される。
【0045】
このように、接続端子4の抜出をランス9とスペーサ5との2つの部材で行うため、より確実に接続端子4が端子収容室3から抜け出ることがない。
また、スペーサ5をハウジング本体6に取り付けることで、スペーサ5がハウジング本体6の外側に周設したシール部材13の抜止にもなっている。
【0046】
スペーサ5をコネクタハウジング2から取り出すときには、図1、図2、図5乃至図7に示すように、2つの係合解除孔25、25にそれぞれ係合解除用治具27、27を挿入して、係合解除用治具27の先端部27aを、裏面が案内溝11の底壁11aに接するように案内溝11内に挿入する。この状態で、係合解除用治具27をフード部7内に押し込む(挿入する)と、係合解除用治具27の先端部27aが、図4に示すように、ガイド片23の先端部23aと案内溝11の底壁11aとの間に形成される隙間(空間)に挿入されてからガイド片23の傾斜部28に当接する。さらに押し込むと、係合解除用治具27の先端部27aは、ガイド片23と案内溝11の底壁11aとの間に入り込み、ガイド片23の先端部23aを案内溝11の上方に徐々に押し上げる。ガイド片23の先端部23aが所定の高さに達すると、装着片12の係合突起24がハウジング本体6の係止部16から離脱して、ハウジング本体6の係止部16と係合突起24との係合が解除される。
【0047】
このように、係合解除用治具27をスペーサ5の挿入方向とは反対方向に挿入して先端部27aをガイド片23と案内溝11の底壁11aとの間に挿入するため、スペーサ5の長手方向に対して例えば直交する方向に沿って治具を挿入する場合に比して接触範囲が広いので、係合解除用治具27とガイド片23とを確実に接触させることができる。また、係合解除用治具27の挿入により装着片12が可撓して係合突起24とハウジング本体6の係止部16との係合が解除されるため、他の部材例えば連結部18を介することがなく、係合に関与している装着片12を直接係合解除用治具27で可撓させるので、スペーサ5の係合を容易に解除することができる。
【0048】
また、係合解除用治具27の先端部27aをガイド片23と案内溝11の底壁11aとの間に挿入して装着片12を可撓させて係合を解除するようにしたので、簡単な構造でスペーサ5の係合を解除することができる。
さらに、ガイド片23の先端部に傾斜部28を設けることで、係合解除用治具27をガイド片23と案内溝11の底壁11aとの間に挿入し易くなり、スペーサ5の係合を一層容易に解除することができる。
【0049】
また、係合解除用治具27を案内溝11に挿入することで、係合解除用治具27の先端部27aが案内溝11によってガイド片23の先端部23aと案内溝11の底壁11aとの間に案内されるので、ガイド片23と案内溝11との間に係合解除用治具27の先端部27aが確実に挿入されることになり、スペーサ5の係合をより一層容易に解除することができる。
【0050】
係合解除用治具27の挿入によりハウジング本体6の係止部16と係合突起24との係合を解除した後、又は解除する前に、押出孔26に押出用治具29を挿入する。係合解除後に押出孔26から挿入した押出用治具29の先端部を端子係止部20の先端部に当接して、さらに押出用治具29を押し込む(挿入する)と端子係止部20がスペーサ挿入方向とは反対方向に押圧される。このとき、係合解除用治具27も押出用治具29と共にフード部7内に挿入するようにすることが好ましい。
【0051】
押出用治具29により押圧されたスペーサ5(端子係止部20)は係合が解除されているため、容易に動き(押し出され)、係合突起24が係止部16よりスペーサ挿入孔側に移動して、連結部18がスペーサ挿入孔10から指で充分に摘めるだけ突出したら、押出用治具29の挿入を停止する。これにより、スペーサ5を簡単にスペーサ挿入孔10から取り出せる。なお、スペーサ5がスペーサ挿入孔10から完全に抜け出でるまで、押出用治具29で押し出すようにしてもよい。
【0052】
このように、係合解除用治具27により係合が解除されたスペーサ5を押出用治具29により押し出すことができ、スペーサ5を容易に取り出すことができる。
なお、係合解除用治具27を挿入して係合を解除したとき、係合解除用治具27の先端部27aが当接する当接部をガイド片23の対向面に設けるか、又は、係合解除用治具27に、ガイド片23の先端部23aが当接する当接部を設けるようにしてもよい。このように、当接部を設けることで、係合解除後にさらに係合解除用治具27を挿入すると、当接部を介してガイド片23が係合解除用治具27の挿入方向前方に押し出されるので、押出用治具29と同様の機能をはたすので、スペーサ5を容易に取り出すことができる。この場合には、前記押出孔及び押出用治具を不要にすることもできる。
【0053】
また、係合解除用治具27及び押出用治具29をフード部7内にハウジング本体6の前後方向(接続端子4の収容方向)にほぼ直交する方向に沿って挿入するため、嵌合部8内に設けられているシール部材13を傷つけることがない。すなわち、嵌合部8内に取出用治具を挿入してスペーサ5を移動させる場合には、取出用治具を挿入しすぎると、シール部材13と接触してシール部材13を傷つけてしまうことがあり得るが、その恐れもなくなる。
【0054】
【発明の効果】
以上要するに請求項1に記載の発明によれば、係合解除用治具を係止部材の挿入方向とは反対方向に挿入するため、確実に装着片と接触させることができ、かつ、他の部材を介することがなく、係合に関与している装着片を係合解除用治具と直接接触させて可撓させるので、スペーサの係合を容易に解除することができる。
【0055】
請求項2に記載の発明によれば、係合解除用治具の先端部を装着片とコネクタハウジングとの間に挿入して装着片を可撓させて係合を解除するようにしたので、簡単な構造でスペーサの係合を解除することができる。
【0056】
請求項3に記載の発明によれば、係合解除用治具の先端部を装着片とコネクタハウジングの間に容易に挿入することができ、スペーサの係合を一層容易に解除することができる。
【0057】
請求項4及び5に記載の発明によれば、係合が解除されたスペーサを係合解除用治具により押し出されるので、スペーサを容易に取り出すことができる。
【0058】
請求項6に記載の発明によれば、係合が解除されたスペーサを押出用治具により押し出すことができ、スペーサを容易に取り出すことができる。
【0059】
請求項7に記載の発明によれば、係合解除用治具の先端部が案内溝によってガイド片の先端部と案内溝の底壁との間に案内されるので、ガイド片と案内溝の底壁との間に係合解除用治具の先端部が確実に挿入されることになり、スペーサの係合をより一層容易に解除することができる。
【0060】
請求項8に記載の発明によれば、係合が解除されたスペーサを押出用治具により押し出すことができ、スペーサを容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のコネクタハウジングの一例を示す側面図である。
【図3】本発明のコネクタハウジングの一例を示す側断面図である。
【図4】本発明の案内溝に係合解除用治具を挿入した状態を示す断面図である。
【図5】本発明のコネクタハウジングにスペーサを装着する状態を示す断面図である。
【図6】本発明のスペーサを仮係止した状態を示す断面図である。
【図7】本発明のスペーサを本係止した状態を示す断面図である。
【図8】本発明の端子収容室に接続端子を収容した状態を示す断面図である。
【図9】本発明のスペーサの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ
2 コネクタハウジング
4 接続端子
5 スペーサ(係止部材)
6 ハウジング本体
7 フード部
10 スペーサ挿入孔(係止部材挿入孔)
11 案内溝
12 装着片
16 係止部
18 連結部
20 端子係止部
21 係止片
23 ガイド片
24 係合突起(係合部)
25 係合解除孔
26 押出孔
27 係合解除用治具
28 傾斜部
29 押出用治具

Claims (3)

  1. 係止部材挿入孔からコネクタハウジングに挿入した係止部材の係合部とコネクタハウジングとを係合させると共に、コネクタハウジングに収容した接続端子を係止部材により係止するコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングが、前記接続端子を収容すると共に、前記係止部材の係合部と係合する係止部が対向する2つの外壁にそれぞれ設けられ、かつ、それら外壁に接続端子の収容方向とほぼ直交する方向に沿って設けられた案内溝を有する断面矩形状のハウジング本体と、そのハウジング本体を間隔を隔てて囲繞するフード部とからなり、
    前記係止部材が、前記係合部と前記案内溝に挿入されて案内されるガイド片とが対向面にそれぞれ設けられ、可撓可能に一端が支持され、他端が自由端である一対の装着片と、それら一対の装着片を可撓可能に連結する連結部とから断面ほぼコ字状に形成され、
    前記案内溝の係止部材挿入方向前方のフード部に、装着片を可撓させて装着片の係合部とコネクタハウジングとの係合を解除するように、前記案内溝に挿入されてガイド片の先端部とハウジング本体との間に先端部が案内される係合解除用治具が挿入される係合解除孔をそれぞれ設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記装着片の先端部に、装着片をコネクタハウジングに係合させたとき、装着片の先端部とコネクタハウジングとの間に係合解除用治具の先端部が挿入し得る隙間を形成する傾斜部を設けた請求項記載のコネクタ。
  3. 前記係止部材の連結部に、前記一対の装着片とほぼ平行に延在し、前記接続端子を係止する係止片を有する端子係止部を設け、前記ハウジング本体に、該端子係止部が挿入される貫通孔を設け、かつ、該貫通孔の端子係止部材挿入方向前方のフード部に、端子係止部の先端部と当接して端子係止部を挿入方向後方に移動させると共に、前記貫通孔内に挿入される押出用治具を挿入する押出孔を設けた請求項1あるいは2記載のコネクタ。
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