JP5543707B2 - スペーサ付きコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタハウジング内に挿入された端子をスペーサで係止させるスペーサ付きコネクタに関するものである。
図8(a)(b)は、従来のスペーサ付きコネクタの一形態を示すものである(特許文献1参照)。
図8(a)の如く、このコネクタ761は、絶縁樹脂製のコネクタハウジング62の底壁のスペーサ挿入孔63の開口から上向きに挿入される絶縁樹脂製の端子係止用のスペーサ64を備えたものである。スペーサ64はリテーナとも呼称される端子係止部材である。
図8(b)にコネクタハウジング62をハッチングで示し、スペーサ64を実線で示す如く、コネクタハウジング62は上下二段に端子収容室65を有し、上段の中央にはコネクタ同士のロック用のロックアーム66を有し、スペーサ64は各端子収容室65の位置に応じた端子係止用の突部67を上向きに有している。
スペーサ64は左右端に側壁68を有し、側壁68の内側上部に係止用の爪部69を有し、コネクタハウジング64は、爪部69を係合させる下側の仮係止突起70と上側の本係止突起71とを有している。スペーサ64は中央の側壁73の上部内面に係止突起74を有し、係止突起74はコネクタハウジング62の中央の凹部72の上壁面75に係合する。図8(b)はスペーサ64の本係止状態であり、仮係止状態で中央の係止突起74は上壁面75の下側の空間76内に位置する。
図8(a)の如く、スペーサ64の本係止時にコネクタハウジング62内の雌端子77の後段部77aがスペーサ64の突部67で係止される。端子77は予めコネクタハウジング内の係止ランス78で一次係止されており、スペーサ64で二次係止(二重係止)される。スペーサ64の仮係止状態(スペーサ64をスペーサ挿入孔63から下側に引き出した状態)で電線79付きの端子77の挿入及び離脱が行われる。
特開2006−100237号公報(図3,図5)
しかしながら、上記従来のスペーサ付きコネクタ61にあっては、スペーサ64の中央寄りの係止突起74がコネクタハウジング62の上壁(符号75で代用)を乗り越えて上壁面75に係合する際に、スペーサ64が矢印Aのように下向きに反り変形を生じ、スペーサ64の左右両側の仮係止及び本係止用の爪部69が外向きに開き変形し、爪部69とコネクタハウジング64の各係止突起70,71との係合力が低下し兼ねないという懸念があった。
これを防ぐために中央の係止突起74を小さく形成した場合は、係止突起74と上壁面75との係合力が低下するという問題を生じてしまい、何れにおいてもコネクタハウジング62へのスペーサ64の係止力が低下し、車両の振動等によってスペーサ64の係止外れを起こして端子77の係止力を低下させ兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、スペーサの中央寄りの係止部をコネクタハウジングに係合させる際のスペーサの反りを防ぎ、スペーサの両側の係止部及び中央側の係止部をコネクタハウジングに十分な係止力で係合させることのできるスペーサ付きコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスペーサ付きコネクタは、コネクタハウジングの底壁のスペーサ挿入孔からスペーサを挿入してコネクタハウジング内の端子を係止するスペーサ付きコネクタにおいて、前記スペーサの横長の底壁の左右両側に両側壁が上向きに設けられ、前記コネクタハウジングの左右両側の仮係止及び本係止用の被係止部の外側に係合する第一係止部が該両側壁の内面側に設けられ、該スペーサの該底壁の中央寄りに左右一対の可撓性の係止突壁が上向きに設けられ、各係止突壁が上部の前及び後に第二係止部としての突起を有し、各突起が上端において各突起の内側面から外側面にかけて下向きに傾斜した外向きの傾斜面を有し、該コネクタハウジングが、中央寄りの左右の壁部に、各係止突壁を係合させる各切欠孔を有し、各切欠孔が、各突起の上端の該傾斜面を摺接させて各係止突壁を互いに近づけるように内向きに撓ませる下半側周縁の前後のガイド突壁と、各ガイド突壁の上側において該突起を内側から外向きに係合させる上半側の貫通した幅広孔部とを有し、左右一対の該第一係止部が外向きに撓み内向きに復元して該本係止用の各被係止部に係合すると同時に、左右一対の該係止突壁が内向きに撓み外向きに復元して各切欠孔に係合することを特徴とする。
上記構成により、中央寄りの係止突壁が内向きに撓むことで、スペーサが従来のように第一係止部と被係止部との係合力を弱める方向に反ることが防止され、寧ろ第一係止部と被係止部との係合力を高める方向に反る傾向となるので、コネクタハウジングに対する両側の第一係止部と中央の第二係止部との両方の係止力が高く維持される
すなわち、スペーサを仮係止状態からコネクタハウジング内に押し込むに伴って、一対の係止突壁の突起の傾斜面がコネクタハウジングの切欠孔内のガイド突壁に当接(摺接)しつつ、一対の係止突壁が内向きに撓んでスペーサの進入を許容し、係止突壁の前後方向の突起がガイド突壁を乗り越えた時点で、係止突壁が外向きに弾性的に復元し、突起が切欠孔の幅広部内に進入係合する。これと同時にスペーサの両側の係止部がコネクタハウジングの被係止部に外側から本係合する。すなわち、係止部が被係止部を乗り越えつつ外向きに撓み、乗り越えた時点で内向きに弾性的に復元して被係止部に係合(本係止)する。係止突壁に前後一対の突起を設けた場合は、コネクタハウジングの前後一対のガイド突壁の上側の幅広部内に均一な力で係合し、スペーサの挿入時における前後方向の倒れが防止される。
請求項1記載の発明によれば、コネクタハウジングにスペーサを挿入する際におけるスペーサの両側の第一係止部と中央寄りの係止突壁との撓み方向が逆であるので、スペーサに有害な反りを生じることがなく、コネクタハウジングに対する両側の第一係止部と中央寄りの第二係止部との両方の係止がしっかりと確実に行われ、車両の振動等によりスペーサの不意な係止外れを起こすことがなく、端子の係止が経時的にしっかりと行われ、コネクタ相互の電気的接続の信頼性が向上する。
また、例えば係止突壁の前後一対の突起がコネクタハウジングの切欠孔の幅広部内に均一に係合することで、スペーサの前後方向の倒れが防止され、これにより、コネクタハウジング内へのスペーサの挿入がスムーズに行われ、コネクタハウジングの被係止部への両側の係止部の係止もスムーズ且つ確実に行われる。
図1〜図3は、本発明のスペーサ付きコネクタの一実施形態を成す構成部品を示し、図4は、本発明に係るスペーサ付きコネクタの一実施形態を示すものである。
図1(a)(b)はスペーサ1の一実施形態を示し、このスペーサ1は、絶縁樹脂を材料として、横長水平の底板部(底壁)4と、底板部4の左右両側に設けられた垂直な両側壁5と、両側壁5から底板部4の上面に沿って一体に設けられた端子係止用の左右の枠状部6と、左右の枠状部6の間で底板部4の中央上面に沿って一体に設けられた端子係止用の水平な壁部7とを備え、壁部7の左右両側で底板部4から垂直な柱状の一対の壁部8が立設され、各壁部8が各枠状部6よりも上方に高く延長されて、各壁部8の少なくとも上半の延長壁10が内向きの可撓性を有し、各延長壁10の上部に前後一対のロック用の突起(第二係止部)11が設けられ、且つ各延長壁10の上端に外向き(外下がり)の傾斜面12が設けられ、各延長壁10と各突起11と各傾斜面12とで左右一対の係止突壁9を構成したものである。
各係止突壁9は、板状の垂直な壁部8に一体に続く可撓性(弾性)の延長壁10と、延長壁10の上部において前後に突出し、延長壁10と共に略T字状の部分を成す前後一対の矩形状の突起11と、延長壁10の各突起を含む上端面に形成された傾斜面12とで構成されている。
傾斜面12の下端は延長壁10の外面に交差し、傾斜面12の上端は延長壁10の内面すなわち垂直な壁部8の内面と同一面に位置している。また、前後の突起11は、延長壁10の内外面と同一面の左右の垂直な両側面11aと、上側の傾斜面12と、水平な下面(当接面ないし係止面)11cと、前後端の垂直な先端面11dとを有している。垂直な壁部8の前後幅は枠状部6の上下の水平壁13,14と垂直壁15の前後幅よりも若干長い。
垂直な壁部8の外面の高さ方向中間部に上側の別体の水平壁13が当接し、上側の水平壁13よりも高く延長壁10が上向きに突出している。水平壁13と延長壁10とは分離されており、各延長壁10は各水平壁13に当接されて外向きに撓み不能で、内向きに撓み自在である。延長壁10の下側の壁部8は底板部4と下側の水平壁14とに一体に続いており、水平壁14よりも高い位置で延長壁10と一体に内向きに撓み可能である。本例のスペーサ1は、上下二段の端子収容室22(図2)を有するコネクタハウジング2に対応したものであるが、例えば端子収容室22が三段の場合は、最上段の水平壁14又は中間の水平壁(14)から延長壁10が分離される。
枠状部6の上下の水平壁13,14の上面に端子係止用の突部16が設けられ、上側の水平壁13の各突部16の間に下側の垂直壁15の延長部(区画突起)17が突設されている。各水平壁13,14と垂直壁15と垂直な壁部8とはコネクタハウジング2(図3)のスペーサ挿入用の孔部18内において端子収容用の隔壁を成す。中央下部の水平壁7にも同様の係止用の突部16と区画突起17が設けられている。
左右の側壁5は上段の突部17と同等の高さに形成され、各枠状部6の前方にやや長く突出し、側壁5の前側突出部分の内面に前端から幅広の溝部19が切欠形成され、溝部19と側壁5の上端との間に薄板状のロック用の係止爪(第一係止部)20が形成されている。両側壁5の外面下部には底板部4から水平に延長された挿抜操作用の鍔部21が設けられている。
図2〜図3はコネクタハウジング2の一実施形態を示し、このコネクタハウジング2は、図2の如く、絶縁樹脂を材料として、上下二段に端子収容室22を有し、上段の中央の凹部23内にコネクタロック用のロックアーム24を有し、ロックアーム24の左右両側に上段の端子収容室22を有したものにおいて、凹部23の左右両側の垂直な壁部25から水平なハウジング上壁26にかけて、図1のスペーサ1の中央の一対の係止突壁9を係合収容させる切欠孔27(図2)を設けたものである。
各切欠孔27(図2)は左右対称に配置され、図1の係止突壁9の前後の突起11を係合させる幅広部28と、幅広部28の下側で係止突壁9の垂直な延長壁10を係合させる幅狭部29aを成す前後一対のガイド突壁29とを有している。幅広部28は凹部23の垂直な壁部25の上部からハウジング上壁26にかけて矩形状に切欠形成され、幅狭部29aは幅広部28の下端28aすなわちガイド突壁29の上端から凹部23の底壁30にかけて、垂直な壁部25と底壁30との交差部25aまでの範囲で上下方向に矩形状に切欠形成され、幅広部28と幅狭部29aとは略T字状に直交し、幅狭部29aすなわち前後一対のガイド突壁29の間の下側に上側の幅広部28と同じ広さの下側の幅広部38が垂直な壁部25と底壁30とに形成されている。
幅広部28は、ハウジング上壁26側の前後と側部の水平な各内端面28b,28cと、凹部23の側壁25方の前後の垂直な内端面28dと前後の水平な内端面28aとを有し、幅狭部29aは、凹部23の垂直な側壁25と一体で同一面の前後のガイド突壁29の垂直な内端面(29aで代用)の間に形成されている。ガイド突壁29の板厚は側壁25よりも厚く形成してもよい。
切欠孔27(コネクタハウジング2)の内部において、幅狭部29aの下側に上段の端子収容室22のスペーサ挿入用の孔部18の垂直な内壁31が下側の幅広部38と一体的に続いている。垂直な内壁31は係止突壁9の前後の突起11を下から上に通過させる内幅で形成されている。
切欠孔27はコネクタハウジング2の底壁32(図3)のスペーサ挿入孔18の上方に連通している。スペーサ挿入孔18はコネクタハウジング2の前後方向(コネクタ嵌合離脱方向)のほぼ中間において、図3(b)の如くハウジング横断方向に横長に開口され、上下の各端子収容室22に直交して連通している。各端子収容室22は上下左右の隔壁33で区画されている。コネクタハウジング2のスペーサ挿入孔18よりも前側の端子収容室部分2aに可撓性の係止ランス(図示せず)が設けられている。コネクタハウジング2の後端には嵌合離脱操作用の鍔部34が設けられ、コネクタハウジング2の前端に相手雄端子挿入孔(符号22で代用)が設けられている。
スペーサ挿入孔18におけるスペーサ1の仮係止状態で電線付きの雌端子(図示せず)がコネクタハウジング2の後部開口(図示せず)から端子収容室22内に挿入され、雌端子の矩形筒状の電気接触部の孔部等が係止ランス(図示せず)で一次係止され、次いでスペーサ1が上向きに押し込まれて本係止されると同時に、スペーサ1の係止用の突部16(図1)で雌端子の電気接触部の後段部等が二次(二重)係止される。スペーサ1は端子挿入方向(コネクタ嵌合方向)に直交してコネクタハウジング2内に挿入される。
図3(a)の如く、コネクタハウジング2の左右端に一対の縦長矩形状の型抜き用の孔部35が設けられ、孔部35内に下側の仮係止突起36と上側の本係止突起37とが隣接して外向きに設けられている。仮係止突起36は下側の緩勾配の傾斜面36aと上側の水平な仮係止面36bとを有し、本係止突起37は上下の急勾配の傾斜面37a,37bを有している。
図1のスペーサ1の左右の側壁5の内面側の水平な係止爪20が下側の仮係止突起36を乗り越えて上下の係止突起36,37の間に係合して仮係止され、爪20が上側の本係止突起37を乗り越えて本係止される。鍔状の爪20は上下方向の可撓性を有しており、それによって仮係止・本係止が小さな操作力でスムーズに且つ大きな係止代でしっかりと確実に行われる。爪20は各突起36,37に外側から係合する。
図4の如く、スペーサ1の本係止状態で、スペーサ1の中央(中央寄り)の一対の係止突壁9がコネクタハウジング2の各切欠孔27に大きな係止代で係合して、スペーサ1が左右端の係止爪20(図1)と中央の一対の係止突壁9との計四箇所でコネクタハウジング2にしっかりと係止される。コネクタハウジング2とスペーサ1と端子とでコネクタ3が構成される。
従来の図8の中央の係止突起74に較べて、本発明のスペーサ1の係止突壁9は前後一対の矩形ブロック状の突起11で切欠孔27の幅広部(幅広孔部)28に大きな係止代でしっかりと係合するから、係止力が高く、車両等の振動等によっても不意な係止外れが起こらないと共に、スペーサ1の反りが矯正されて、正規な端子係止力が確実に発揮される。
係止突壁9の延長壁10は切欠孔27の幅狭部29に係合し、前後の突起11は切欠孔27の幅広部28に係合し、幅広部28の上下端と縁28cに当接して係止される。傾斜面12は、スペーサ挿入時に前後のガイド突壁29の下端面に摺接しつつ可撓性の係止突壁9を内向きに撓ませて切欠孔27にスムーズに係合させる。傾斜面12は幅広部28内に露出して位置する。
スペーサ1の係止解除に際しては、一対の係止突壁9の上側の傾斜面12を二本の指で摘んで内向きに押すことで、あるいは傾斜面12を治具棒等で下向きに押すことで内向きの分力(押圧力)が発生し、それにより、各係止突壁9が内向きに撓んで切欠孔27との係合が解除される。
その状態でスペーサ1の底板部4の左右両側の操作部21を下向きに引くことで、スペーサ1の左右端の係止爪20の本係止が解除され、スペーサ1がコネクタハウジング2のスペーサ挿入孔18から下向きに引き出されつつ左右端の係止爪20で仮係止される。仮係止の解除はスペーサ1の鍔部21を引き下げることで容易に行われる。
以下に図5〜図7を用いてスペーサ1をコネクタハウジング2に仮係止から本係止させる際の作用を説明する。図5はスペーサ1の仮係止状態、図6はスペーサ1の押し込み途中の状態、図7はスペーサ1の本係止状態をそれぞれ示す。
図5のスペーサ1の仮係止状態で、スペーサ1の左右一対の係止突壁9の上部の傾斜面12の上端12aはコネクタハウジング2の前後各一対のガイド突壁29の下端面29bの内端に当接し、各係止突壁9は上向きに真直に位置する。係止突壁9の前後の突起11を含む上端部は、コネクタハウジング2の中央の凹部23の底壁30の下側の幅広部38(切欠孔27の下部)の外側に隣接して位置する。図5で符号13はスペーサ1の端子係止用の上側の水平壁、14は下側の水平壁、24はコネクタハウジング2のロックアームをそれぞれ示す。
図6の如く、仮係止状態からスペーサ1を押し込むことで、各係止突壁9の上端の傾斜面12が各ガイド突壁29の下端面29bの内端を摺接しつつ、各係止突壁9が高さ方向中間部から内向きに撓んで略くの字状に変形し、コネクタハウジング2の切欠孔27の下側の幅広部38から外部に突出して、各ガイド突壁29の内側に位置する。
その状態からさらにスペーサ1を押し込むことで、図7の如く、各係止突壁9の前後の突起11が各ガイド突壁29を上向きに通過した時点で、各突起11がガイド突壁29を乗り越えて弾性的に外向きに復元して、各突起11が各ガイド突壁29の上側の各切欠孔27の幅広部28に係合する。各突起11の水平な下面(係止面)11cが各ガイド突壁28の水平な上面28aに当接して、スペーサ1の下方向への抜け出しが阻止され、係止突壁9がガイド突壁29に係止される。それと同時にスペーサ1の両側の内向きの係止爪(第一係止部)20(図1)がコネクタハウジング2の外向きの各係止突起(被係止部)36,37に本係止される。
このようにスペーサ1の本係止に際して、中央側の左右一対の係止突壁9が内向きに撓み、それと同時に外側の左右一対の爪20が外向きに撓むことで、すなわち中央と外側の各係止部材9,20が相互に逆向きに撓むことで、スペーサ1の反り(スペーサ1の左右両側が下向きに反ること)が防止され、寧ろスペーサ1の左右両側が上向きに反る傾向となるので(この場合でも係止突壁9は中央寄りに位置するので反りの影響は受けない)、外側の爪20と各係止突起36,37との係止力の低下が防止され、且つ中央の係止突壁9の各突起11とガイド突壁29とが大きな係止代すなわち大きな係止力でしっかりと確実に係止される。
なお、上記実施形態においては、スペーサ1の左右端の係止爪20に対してコネクタハウジング2に仮係止突起36と本係止突起37を設けたが、例えば本係止突起37を排除し、中央の係止突壁9のみ本係止を行わせることも可能である。また、仮係止突起36や係止爪20も排除して中央の係止突壁9で本係止のみ行わせることも可能である。この場合、スペーサ未挿入で雌端子の挿入を行い、スペーサ1の挿入で雌端子を係止する。
また、上記実施形態においては、コネクタハウジング2の上部中央の凹部23内にロックアーム24を設けたが、例えばロックアーム24に代えてアース用等の他の端子(図示せず)を収容する端子収容室(図示せず)と、この端子収容室を覆う壁部(図示せず)を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、雌端子を収容するコネクタハウジング2にスペーサ挿入孔18とそれに続く係止用の切欠孔27を設けたが、雄端子(図示せず)を収容するコネクタハウジング(図示せず)にスペーサ挿入孔18とそれに続く係止用の切欠孔27を設けることも可能である。この場合、コネクタハウジングは相手コネクタ(3)を嵌合するコネクタ嵌合室を前半に有し、後半に端子収容室とスペーサ挿入孔18とそれに続く係止用の切欠孔27を有する。
また、上記実施形態においては、係止突壁9に前後一対の突起11を設けたが、前後一対ではなく前又は後に一つの突起11を設け、コネクタハウジング2側の前後一対のガイド突壁29を前後一対ではなく前又は後に一つ設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、係止突壁9の上端に外向きの傾斜面12を設けたが、例えばコネクタハウジング2のガイド突壁29の下端にも内向きの傾斜面(図示せず)を設け、あるいはガイド突壁29の下端に内向きの傾斜面を設け、係止突壁9の傾斜面12は排除することも可能である。
また、上記実施形態においては、ガイド突壁29を切欠孔27の前後両側に設けたが、例えば切欠孔27の幅方向中央にガイド突壁(図示せず)を外側から水平に突出させ、係止突壁9に突起11ではなく幅方向中央の孔部(図示せず)を設け、ガイド突壁に係止突壁9の上端の傾斜面12を摺接させつつ係止突壁9を内向きに撓ませ、復元時に孔部(図示せず)にガイド突壁(図示せず)を進入係合させるようにすることも可能である。
本発明のスペーサ付きコネクタにおけるスペーサの一実施形態を示す、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明のスペーサ付きコネクタにおけるコネクタハウジングの一実施形態を示す斜視図である。 同じくコネクタハウジングを示す、(a)は正面図、(b)は下面視斜視図である。 コネクタハウジングにスペーサを装着した状態のスペーサ付きコネクタの一実施形態を示す斜視図である。 コネクタハウジングへのスペーサの仮係止状態を示す縦断面図である。 スペーサを仮係止から本係止に移行させる途中の状態を示す縦断面図である。 コネクタハウジングへのスペーサの本係止状態を示す縦断面図である。 従来のスペーサ付きコネクタの一形態を示す、(a)は側面視縦断面図、(b)は正面視縦断面図(中心線からの左半部)である。
符号の説明
1 スペーサ
2 コネクタハウジング
3 コネクタ
9 係止突壁
11 突起(第二係止部)
12 傾斜面
18 スペーサ挿入孔
20 係止爪(第一係止部)
25,26 壁部
27 切欠孔
28 幅広部
29 ガイド突壁
32 底壁

Claims (1)

  1. コネクタハウジングの底壁のスペーサ挿入孔からスペーサを挿入してコネクタハウジング内の端子を係止するスペーサ付きコネクタにおいて、
    前記スペーサの横長の底壁の左右両側に両側壁が上向きに設けられ、前記コネクタハウジングの左右両側の仮係止及び本係止用の被係止部の外側に係合する第一係止部が該両側壁の内面側に設けられ、該スペーサの該底壁の中央寄りに左右一対の可撓性の係止突壁が上向きに設けられ、各係止突壁が上部の前及び後に第二係止部としての突起を有し、各突起が上端において各突起の内側面から外側面にかけて下向きに傾斜した外向きの傾斜面を有し、該コネクタハウジングが、中央寄りの左右の壁部に、各係止突壁を係合させる各切欠孔を有し、各切欠孔が、各突起の上端の該傾斜面を摺接させて各係止突壁を互いに近づけるように内向きに撓ませる下半側周縁の前後のガイド突壁と、各ガイド突壁の上側において該突起を内側から外向きに係合させる上半側の貫通した幅広孔部とを有し、左右一対の該第一係止部が外向きに撓み内向きに復元して該本係止用の各被係止部に係合すると同時に、左右一対の該係止突壁が内向きに撓み外向きに復元して各切欠孔に係合することを特徴とするスペーサ付きコネクタ。
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