JP2005166611A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 リテーナを円滑に挿入する。
【解決手段】 コネクタハウジング20の幅方向に隔壁26により隔てられつつ複数並んで設けられたキャビティ21に収容可能な複数の端子金具10と、キャビティ21の並び方向と交差する方向からコネクタハウジング20を穿孔してキャビティ21と連通させてリテーナ挿入孔25とし、キャビティ21を隔てる隔壁26のリテーナ挿入孔25に露出した面にリテーナ30の挿入方向に沿って延びるリテーナ挿入ガイド27を設けるとともに、雌端子金具10をキャビティ21内に抜け止め状態で保持可能とするリテーナ30には、隔壁26と連続する仕切り壁34の端部に溝部37を設け、リテーナ挿入ガイド27と溝部37とが嵌まり合うことでリテーナ30の幅方向への位置ずれを規制する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、コネクタに関する。
従来より、コネクタハウジング内のキャビティに挿入される端子金具をリテーナによって係止することでコネクタハウジングに対する端子金具の抜止めを図るものが知られている(下記特許文献1参照)。
この種のものは、コネクタハウジングの内部に、前後方向に貫通する複数のキャビティが幅方向に並んで設けられ、各キャビティ内に端子金具が収容されるようになっている。また、キャビティの略中央部からは外部と連通されるリテーナ挿入孔が設けられ、ここからリテーナが正規位置まで挿入されたときにはこのリテーナが端子金具を係止して、端子金具の抜け止めを図るようになっている。ここで、リテーナ挿入孔は、リテーナの挿入を容易にするために所定のクリアランスが設けられ、リテーナの断面積よりもやや大きくされている。
特開平5−144499号公報
ところで、端子金具の数を幅方向に増加させる場合には、リテーナの幅方向の寸法も同様に長くしなければならない。しかし、リテーナを長くした場合には、リテーナをリテーナ挿入孔に挿入する際にリテーナが傾斜しやすくなり、このようにリテーナが傾斜してしまった場合には、たとえある程度のクリアランスが設けられていたとしても、リテーナ挿入孔の途中でリテーナが引っかかりやすくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナを円滑に挿入することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングの幅方向に複数並んで設けられたキャビティに収容可能な複数の端子金具と、前記キャビティの並び方向と交差する方向から前記コネクタハウジングを穿孔して前記キャビティと連通させたリテーナ挿入孔と、前記リテーナ挿入孔に正規位置まで挿入されて前記端子金具を係止することにより、前記端子金具を前記キャビティ内に抜け止め状態で保持可能とするリテーナとを備えるコネクタであって、前記リテーナ挿入孔の孔壁及び前記リテーナの対向部には、前記リテーナの挿入方向に沿って延び互いに凹凸嵌合する案内部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、コネクタハウジングの各キャビティが前記リテーナの挿入孔によって前後に分断されているものにおいて、幅方向に隣り合う前記各キャビティ間の隔壁のうち、前記リテーナ挿入孔によって分断された前後の端部がリテーナ挿入孔内に突出した状態で臨むことで前後一対のリテーナ挿入ガイドとされる一方、前記リテーナには分断された前記隔壁と連続する仕切り壁が設けられるとともに、各仕切り壁の前後の端面には前記リテーナ挿入ガイドと嵌まり合うことで、このリテーナ挿入ガイドとともに前記案内部を構成する溝部が凹設されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、リテーナ挿入孔の孔壁及びリテーナの対向部には、リテーナの挿入方向に沿って延び互いに凹凸嵌合する案内部が設けられているから、リテーナが幅方向に位置ずれせず、リテーナの挿入作業を円滑に行うことができる。
請求項1の発明によれば、リテーナ挿入孔の孔壁及びリテーナの対向部には、リテーナの挿入方向に沿って延び互いに凹凸嵌合する案内部が設けられているから、リテーナが幅方向に位置ずれせず、リテーナの挿入作業を円滑に行うことができる。
<請求項2の発明>
リテーナの仕切り壁によって、分断された隔壁を連続させるとともに、仕切り壁と隔壁とを、溝部とリテーナ挿入ガイドという凹凸の嵌まり合いの構造によって連結しているため、この嵌まり合い部分では沿面距離が延びてシール性が高められる。
リテーナの仕切り壁によって、分断された隔壁を連続させるとともに、仕切り壁と隔壁とを、溝部とリテーナ挿入ガイドという凹凸の嵌まり合いの構造によって連結しているため、この嵌まり合い部分では沿面距離が延びてシール性が高められる。
<実施形態1>
次に本発明の実施形態1について図1から図15を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、図1に示すように、複数の雌端子金具10と、雌端子金具を収容するコネクタハウジング20(以下、ハウジング20という)と、ハウジング20に装着されて雌端子金具10を抜け止めするリテーナ30とから構成されている。
なお、以下の説明において、上下方向については図1を基準とし、前後方向については図1の左側を前方とする。
次に本発明の実施形態1について図1から図15を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、図1に示すように、複数の雌端子金具10と、雌端子金具を収容するコネクタハウジング20(以下、ハウジング20という)と、ハウジング20に装着されて雌端子金具10を抜け止めするリテーナ30とから構成されている。
なお、以下の説明において、上下方向については図1を基準とし、前後方向については図1の左側を前方とする。
雌端子金具10は、導電性の金属板をプレスによって所定形状に打ち抜いた後、曲げ加工を施すことで形成されており、図2,図3に示すように、雌端子金具10の後部には電線Wの端末が圧着されるバレル部11を備えるとともに、雌端子金具10の前部には、相手側コネクタの雄端子金具のタブ(図示せず)と導通接続可能な箱形の接続部12を備えている。
バレル部11は、前後に一対ずつのかしめ片を対向状に備えており、このうち前側の両かしめ片が電線Wの芯線にかしめ付けられるワイヤバレル11Aとされるのに対し、後側の両かしめ片が電線Wの被覆にかしめ付けられるインシュレーションバレル11Bとされている。
接続部12は前後方向に長く、その内部が角筒状の壁部で囲まれて構成され、この壁部のうち上壁の前端部からは、内部後方へ折り返された片持ち状の弾性接触片12Aが設けられるとともに、弾性接触片12Aに対向する底壁には、挟持片12Bが内側に張り出して設けられ、弾性接触片12Aと挟持片12Bとで挟みこむことにより相手側の雄端子金具のタブを挟圧状態に保持するようになっている。
底壁12Cの前部には、ランス24が係止される係止部13が突設され、この係止部13にハウジング20のランス24が係止されるようになっている。
底壁12Cの後端縁は上方に切り立った段差部14とされるとともに、底壁の後端部の下面側であって幅方向の略中央部には、下方に向けて突出したリテーナ係止用突起15が、その後端が段差部14とほぼ面一となるように形成されている。そして、段差部14及びリテーナ係止用突起15をリテーナ30が係止することにより雌端子金具10の抜け止めが図られるようになっている。
底壁12Cの後端縁は上方に切り立った段差部14とされるとともに、底壁の後端部の下面側であって幅方向の略中央部には、下方に向けて突出したリテーナ係止用突起15が、その後端が段差部14とほぼ面一となるように形成されている。そして、段差部14及びリテーナ係止用突起15をリテーナ30が係止することにより雌端子金具10の抜け止めが図られるようになっている。
ハウジング20は、合成樹脂製とされ、図1,図4,図5に示すように、後方から雌端子金具10を挿入可能なキャビティ21が上下2段、隔壁26に隔てられつつ複数並んで配設されている。
キャビティ21の前端は前止まり壁21Aとされ、この前止まり壁21Aにより雌端子金具10が前止まり状態に支持されるとともに、キャビティ21の後端は端子挿入孔21Bとして開放されている。この前止まり壁21Aには、相手の雄端子金具のタブがキャビティ21内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔22が貫通されるとともに、その前側の孔縁には、タブの進入動作が円滑に誘導可能なテーパ状をなす誘導面22Aが四方に形成されている。
また、キャビティ21の下壁23には、前方に向けて片持ち状に突出したランス24が撓み可能に設けられ、このランス24が雌端子金具10の下部に形成された係止部13に係止することにより雌端子金具10が弾性的に抜け止め可能となっている。
ハウジング20の下面には、ハウジングの下方及び左右両側方の計三方へ開口するリテーナ挿入孔25が各キャビティ21と連通して設けられ(図9参照)、ここにリテーナ30を挿入することで、リテーナ30が雌端子金具10を係止するようになっている。
リテーナ挿入孔25は、ハウジング20の前後方向の略中央部に形成され、幅方向の全幅を下方から略直方体状に穿孔した形態とされ、その後側の孔縁には、リテーナに対する誘い込みのためのテーパ面が形成されている。
より詳しくは、リテーナ挿入孔25の前端位置は、キャビティ21内に挿入された雌端子金具10の接続部12の後端をリテーナ挿入孔25に臨ませることができるような位置に設定されている。また、リテーナ挿入孔25は、ハウジング20の下面から穿孔され、上段のキャビティ21の底面にまで至るよう上段のキャビティ21の下壁及び隔壁26が削り取られて形成されている。
すまわちハウジング20にリテーナ挿入孔25が設けられることにより、下段側の各隔壁26及び上段側の各隔壁26の一部が前後方向に分断されることになる。この分断された部分に臨む各隔壁26の前後端部は、それぞれリテーナ挿入孔25内へ突出して、リテーナ挿入ガイド27となっている。このリテーナ挿入ガイド27は、リテーナ挿入孔25の全深さ範囲に形成されている。
また、リテーナ挿入ガイド27は、その先端部(リテーナ挿入孔25に向かう方向の先端部)は幅方向の両端部がテーパ状に切欠された形状とされている。
また、リテーナ挿入ガイド27は、その先端部(リテーナ挿入孔25に向かう方向の先端部)は幅方向の両端部がテーパ状に切欠された形状とされている。
ハウジング20の側面28において、リテーナ挿入孔25の周囲は、窪み部28Aとされるとともに、この窪み部28A内の上部でかつ、リテーナ挿入孔25の前側は、リテーナ30に対するロック部29が設けられている。このロック部29は上下にテーパ面が形成された本係止突起29Aと、その下方に配され、上端面が水平で下部がやや緩やかなテーパ面とされた仮係止突起29Bとからなる。
また、ハウジング20の側面28前部と窪み部28Aの前縁との段差部及びハウジング20の側面後部の下端部に配された指掛け部(雌雄のハウジング20を抜き取る際の指掛け)の前後には、それぞれアリ溝が形成されており、次述するリテーナ30の両側板32を嵌め入れて、両側板32の拡開動作を規制している(図7,図15参照)。
また、ハウジング20の側面28前部と窪み部28Aの前縁との段差部及びハウジング20の側面後部の下端部に配された指掛け部(雌雄のハウジング20を抜き取る際の指掛け)の前後には、それぞれアリ溝が形成されており、次述するリテーナ30の両側板32を嵌め入れて、両側板32の拡開動作を規制している(図7,図15参照)。
続いて、リテーナ30について説明する。リテーナ30は、ハウジング20と同様に合成樹脂材にて形成され、図6から図8に示すように、リテーナ挿入孔25に嵌合されるリテーナ本体部31と、このリテーナ本体部31の幅方向両端部に連結され、リテーナ挿入孔25を側方から覆う一対の側板32とから構成されている。そして、このリテーナ30は、両側板32がハウジング20の窪み部28Aを外側から跨ぐようにして装着されるようになっている。
リテーナ本体部31は、両側板32の上下方向略中央部と下端部との2段に亘って橋設された床部33と、この2段の床部33をハウジング20のキャビティ21に対応した幅に仕切るように設けられた仕切り壁34とからなり、仮係止位置(図1,図10の状態)において各段の床部33は、各段におけるキャビティ21の下壁23とほぼ同じ高さとなるようになっている。
床部33の前端面における各キャビティ21に対応した部分の幅方向中央部には、凹みが形成されることで、前記前端面の残余部分が雌端子金具10を係止するための抜け防止部36とされている。この抜け防止部36が本係止位置(本発明の「正規位置」に相当する。図13,図14の状態)において雌端子金具10の段差部14及びリテーナ係止用突起15の後端面に係止することによって雌端子金具10の抜け止めが図られるようになっている。
また、凹み部38は、仮係止位置において雌端子金具10をキャビティ21に挿入する際に、雌端子金具10のリテーナ係止用突起15の下面がこの凹み部38上を前方に摺動するようになっている。
また、凹み部38は、仮係止位置において雌端子金具10をキャビティ21に挿入する際に、雌端子金具10のリテーナ係止用突起15の下面がこの凹み部38上を前方に摺動するようになっている。
仕切り壁34は、キャビティ21の隔壁26とほぼ同じ厚みで、本係止位置においてその前後端が隔壁26とほぼ隙間なく連続するように設けられる。
溝部37は、その形状がリテーナ挿入ガイド27と凹凸嵌合可能な形状をなしている。より詳しくは、その幅が仕切り壁34の幅とほぼ同じ幅とされ、リテーナ30の挿入方向(上下方向)に沿って延び、その先端部37A(溝部37の奥部)には幅方向の両端部にテーパ面が設けられ、やや先細りした形状とされている。また、この溝部37は、上段の床部33の下面よりもわずかに高い位置まで形成されるとともに、その下端はリテーナ30の下端面に隣接する位置まで形成されている。そして、この溝部37がリテーナ挿入孔25に突出して設けられたハウジング20のリテーナ挿入ガイド27と係合するようになっている。
リテーナ30の両側板32は、やや上下方向に長い略長方形状をなし、その厚みはハウジング20の側面28に形成された窪み部28Aの窪み深さとほぼ同じとされている。
両側板32の上縁部は内方に向けてテーパ面が形成されるとともに、両側板32の内面側は、側板32の略前半分(図8の左方)に上下方向に長い長方形状の凹部39が形成されている。この凹部39の上縁部39Aはリテーナ30が仮係止位置や本係止位置にあるときには、仮係止突起29Bや本係止突起29Aの上面に係止される係止縁とされる。
両側板32の上縁部は内方に向けてテーパ面が形成されるとともに、両側板32の内面側は、側板32の略前半分(図8の左方)に上下方向に長い長方形状の凹部39が形成されている。この凹部39の上縁部39Aはリテーナ30が仮係止位置や本係止位置にあるときには、仮係止突起29Bや本係止突起29Aの上面に係止される係止縁とされる。
また、凹部39は前後方向の長さがハウジング20の側面の本係止突起29A及び仮係止突起29Bの前後方向の長さと等しくされ、リテーナ30が本係止位置や仮係止位置に保持された場合に、この凹部39が本係止突起29Aや仮係止突起29Bに対して幅方向に隙間なく嵌まることにより、リテーナ30の姿勢を保持するようになっている。
また、両側板32の前後方向の両端縁は外方に向けてやや狭くなるようにアリが形成され、ハウジング20側面28のアリ溝と係合するようになっている。
また、両側板32の前後方向の両端縁は外方に向けてやや狭くなるようにアリが形成され、ハウジング20側面28のアリ溝と係合するようになっている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。
まず、ハウジング20の側面28の窪み部28Aにリテーナ30の両側板32を下方から跨ぐように嵌めこむ。そして、そのまま押しこんでいくとリテーナ挿入孔25内に突出したリテーナ挿入ガイド27の下端縁部とリテーナ30の溝部37の上端縁部とが係合する(図9参照)。そして、更に押しこむと、リテーナ挿入ガイド27と溝部37とが嵌まり合うことにより、挿入姿勢が安定する。
まず、ハウジング20の側面28の窪み部28Aにリテーナ30の両側板32を下方から跨ぐように嵌めこむ。そして、そのまま押しこんでいくとリテーナ挿入孔25内に突出したリテーナ挿入ガイド27の下端縁部とリテーナ30の溝部37の上端縁部とが係合する(図9参照)。そして、更に押しこむと、リテーナ挿入ガイド27と溝部37とが嵌まり合うことにより、挿入姿勢が安定する。
そして、両側板32の上面のテーパ面が仮係止突起29Bのテーパ面に達すると両側板32が拡開変形し、リテーナ30が更に上方に移動すると、両側板32の凹部39の上縁部39Aが仮係止突起29Bを超えて、両側板32が復元変形する。このときリテーナ30は、図1,図10に示すように、仮係止位置に保持されており、リテーナ30の各段の床部33は、対応する段のキャビティ21の下壁23と連続してほぼ面一になる。
次に、リテーナ30を仮係止位置に保持した状態で、各キャビティ21内に後方から雌端子金具10を挿入する。そして、雌端子金具10が所定深さまで挿入されると、ランス24の先端部が雌端子金具10の接続部12の係止部13に係止されることで雌端子金具10の抜け止めが図られる。
全ての雌端子金具10を挿入し終えたら、リテーナ30を更に上方へ移動させる。このときもリテーナ挿入ガイド27と溝部37との嵌まり合いにより、リテーナ30の挿入が案内され、両側板32の上面のテーパ面が本係止突起29Aの下側のテーパ面に達すると両側板32が拡開変形し、更に上方に移動すると、両側板32の凹部39の上縁部39Aが本係止突起29Aを超えて両側板32が復元変形し、リテーナ30が本係止位置に保持されることになる。
そして、リテーナ30が本係止位置に至ると、図11から図15に示すように、リテーナ30の床部33の前端面(抜け防止部36)が雌端子金具10の段差部14及びリテーナ係止用突起15の後端面のわずかに後方に位置する。したがって、雌端子金具10が抜ける方向に力がかかっても、床部33の前端面(抜け防止部36)に段差部14及びリテーナ係止用突起15の後端面が係止することによって、雌端子金具10の後方への抜けが規制される。すなわちリテーナ30はランス24とともに雌端子金具10を二重に抜け止めする。
また、このときリテーナ30の仕切り壁34によって、分断された隔壁26を連続させるとともに、仕切り壁34と隔壁26とを、溝部37とリテーナ挿入ガイド27という凹凸の嵌まり合いの構造によって連結しているため、この嵌まり合い部分では沿面距離が延びてシール性が高められる。
一方、メンテナンスなどの事情により雌端子金具10を取り外す場合には、リテーナ30を本係止位置から仮係止位置へと移動させる必要がある。その場合は、治具を用いて、リテーナ30の両側板32を拡開変形させるとともに、リテーナ30を下方へ移動させ仮係止位置へと戻す。そして、治具などを用いて強制的にランス24を下方(係止解除方向)へ弾性変形させてその係止状態を解除しつつ電線Wを後方へ引っ張るようにする。
本実施形態によれば、上記したように、リテーナ挿入孔25に露出した隔壁26の端面には、リテーナ30の挿入方向に沿って延びるリテーナ挿入ガイド27が形成されるとともに、リテーナ30の仕切り壁34の端面には、リテーナ30の挿入方向に沿って延びる溝部37が形成されており、リテーナ30挿入の際には、これらが互いに凹凸嵌合しつつリテーナ30が案内されるから、リテーナ30が幅方向に位置ずれせず、リテーナ30の挿入作業を円滑に行うことができる。
また、リテーナ30が傾斜した場合には、このような凹凸の嵌まり合いにより、リテーナ30の押入姿勢が安定し、リテーナ30を円滑に挿入することができる。特に、極数が多くなることによりコネクタが幅広となった場合には、それに伴ってリテーナ30も幅広のものが用いられ、よりリテーナ30が傾斜しやすくなるが、かかる場合に用いればより効果的となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リテーナ30の仕切り壁34に溝部37を凹設するとともに、リテーナ挿入孔に露出したリテーナ挿入ガイド27をハウジング20の隔壁26に凸部を設ける構成としたが、リテーナ30の仕切り壁34に凸部を設けるとともに、ハウジング20の隔壁26に溝部37を凹設し、これらが嵌まり合うことによりリテーナが案内される構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、隔壁26と隔壁26に対向する仕切り壁34に形成した凹凸によりリテーナ30を案内する構成としたが、これに限らず、リテーナ挿入孔25とリテーナ30とが対向する部分であれば、他の場所に凹凸を設けてもよい。
(3)上記実施形態では、隔壁26と対向する仕切り壁34に1本の凹凸を設ける構成としたが、これに限らず、1組の隔壁26と仕切り壁34の中に、並列に複数本の凹部や凸部を設ける構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、全ての隔壁26と対向する仕切り壁34の凹凸が嵌まり合う構成としたが、これに限らず、一部の隔壁と対向する仕切り壁の凹凸のみが嵌まり合う構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、雌端子金具10の並び方向と直交する方向からリテーナ30を挿入する構成としたが、他の方向からリテーナ30を挿入する構成としてもよい。例えば、雌端子金具10の並び方向に対してリテーナ30を斜めに挿入する構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、リテーナ挿入孔25は、ハウジング20の下方及び両側方の三方に開口する構成としたが、ハウジング20の下方又は側方にのみ窓状に開口する構成としてもよい。
10…雌端子金具
14…段差部
15…リテーナ係止用突起
20…コネクタハウジング
21…キャビティ
25…リテーナ挿入孔
26…隔壁
27…リテーナ挿入ガイド
30…リテーナ
33…床部
34…仕切り壁
36…抜け防止部
37…溝部
14…段差部
15…リテーナ係止用突起
20…コネクタハウジング
21…キャビティ
25…リテーナ挿入孔
26…隔壁
27…リテーナ挿入ガイド
30…リテーナ
33…床部
34…仕切り壁
36…抜け防止部
37…溝部
Claims (2)
- コネクタハウジングの幅方向に複数並んで設けられたキャビティに収容可能な複数の端子金具と、
前記キャビティの並び方向と交差する方向から前記コネクタハウジングを穿孔して前記キャビティと連通させたリテーナ挿入孔と、
前記リテーナ挿入孔に正規位置まで挿入されて前記端子金具を係止することにより、前記端子金具を前記キャビティ内に抜け止め状態で保持可能とするリテーナとを備えるコネクタであって、
前記リテーナ挿入孔の孔壁及び前記リテーナの対向部には、前記リテーナの挿入方向に沿って延び互いに凹凸嵌合する案内部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - コネクタハウジングの各キャビティが前記リテーナの挿入孔によって前後に分断されているものにおいて、幅方向に隣り合う前記各キャビティ間の隔壁のうち、前記リテーナ挿入孔によって分断された前後の端部がリテーナ挿入孔内に突出した状態で臨むことで前後一対のリテーナ挿入ガイドとされる一方、前記リテーナには分断された前記隔壁と連続する仕切り壁が設けられるとともに、各仕切り壁の前後の端面には前記リテーナ挿入ガイドと嵌まり合うことで、このリテーナ挿入ガイドとともに前記案内部を構成する溝部が凹設されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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