JP2010129523A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタは、互いに嵌合可能な雌雄一対のハウジング10、40を備え、このうち、雌側ハウジング10はブロック状のハウジング本体11を有し、雄側ハウジング40はハウジング本体11の外面と対応する内面形状をもったフード部42を有している。ハウジング本体11の外面における対角線上の角部が互いに異形状の面取り部14、15とされている。面取り部14、15は、ハウジング本体11の上面両端にあって高さ方向に対して比較的大きい角度で傾斜する緩傾斜部14と、ハウジング本体11の下面両端にあって比較的小さい角度で傾斜する急傾斜部15とを有している。
【選択図】図6
Description
雌側ハウジングが正規の嵌合姿勢をとっていると、面取り部がフード部の対応する部位に適合して両ハウジングの嵌合動作が支障なく進行する。一方、雌側ハウジングが正逆反転した姿勢をとっていると、面取り部がフード部の対応する部位に適合せずに両ハウジングの嵌合動作が規制される。したがって、かかる状態を確認することにより、両ハウジングの誤嵌合が防止される。この場合に、誤嵌合を防止する手段が面取り部によって構成されているから、従来の突部と違って、雌側ハウジングが嵩張ることがなく、ひいてはコネクタ全体がコンパクトにまとめられる。
面取り部が急傾斜部と緩傾斜部とを有し、リテーナロック部が緩傾斜部の内側に近接して設けられているから、緩傾斜部の内側における急傾斜部よりも増肉された領域が有効に活用され、スペース効率が良好となる。
リテーナの露出部とリテーナ装着孔の開口の互いの対向縁のうち少なくとも露出部の対向縁には面取りが施されているから、露出部の対向縁に電線が引っ掛かり難くなる。このため、露出部の対向縁に電線が引っ掛かって、電線の被覆が切れたり、リテーナが雌側ハウジングから不用意に脱落したりするのが防止される。
フード部には雌側ハウジングとの嵌合状態を保持するロック部が臨むロック部形成用凹部が設けられているため、雌側ハウジングが正逆反転した姿勢をとりながらロック部形成用凹部にも無理やりこじ入れられるおそれがある。その点、本発明によれば、ハウジングが正逆反転した姿勢でかつこのロック部形成用凹部の内側にせり出した斜め姿勢をとった場合に、雌側ハウジングが規制部と干渉してそれ以上の嵌合動作を規制するから、上記のように雌側ハウジングが正逆反転姿勢のままフード部内に進入する事態を回避できる。
本発明の実施形態1を図1ないし図20によって説明する。本実施形態に係るコネクタは、雌雄一対のハウジング10、40、リテーナ70A、70B、ホルダ90及び雌雄一対の端子金具110、140を備えて構成されている。雌側ハウジング10はドアミラー等の車体側の取付対象に一体に設けられたホルダ90に装着された状態で雄側ハウジング40と嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については両ハウジング10、40の互いの嵌合面側を前方とし、上下方向については図1を基準とする。
雌側ハウジング10にリテーナ70Aを仮係止位置に留め置き、その状態で雌側ハウジング10のキャビティ19内に雌側端子金具110を挿入する。正規挿入された雌側端子金具110はランス24によって一次的に抜け止めされる。全ての雌側端子金具110を挿入したら、今度はリテーナ70Aを本係止位置に押し込み、図18に示すように、抜止部74を雌側端子金具110の後端顎部115に対峙させることによって雌側端子金具110を二次的に抜け止めする。このとき、リテーナ70Aの露出部75とリテーナ装着孔28の開口の各対向縁には斜面部39、76が面取りされているため、ここに電線W等の異物が引っ掛かるのが防止される。同様に、雌側ハウジング10のキャビティ19内に雄側端子金具140を抜け止め状態で収容する。
雌側ハウジング10が正規の嵌合姿勢をとっていると、面取り部14、15がフード部42の対応する部位に適合して両ハウジング10、40の嵌合動作が支障なく進行する。一方、雌側ハウジング10が正逆反転した姿勢をとっていると、面取り部14、15がフード部42の対応する部位に適合せずに両ハウジング10、40の嵌合動作が規制される。したがって、かかる状態を確認することにより、両ハウジング10、40の誤嵌合が防止される。この場合に、誤嵌合を防止する手段が面取り部14、15によって構成されているから、従来の突部と違って、雌側ハウジング10が嵩張ることがなく、ひいては雄側ハウジング40をも含めたコネクタ全体がコンパクトにまとめられる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジング本体の外面における対角上の角部が互いに異形状の面取り部とされていればよく、例えば、各角部がいずれも異形状とされてもよい。
(2)面取り部は、直線状のテーパ面に限らず、曲線状のアール面であってもよい。
(3)斜面部は、直線状のテーパ面に限らず、曲線状のアール面であってもよい。
(4)リテーナ装着孔の開口縁には斜面部が設けられていなくてもよい。
(5)規制部は1つだけ設けられるものであってもよい。
(6)ハウジング本体の下面のうちのランスの先端部と対向する部位は切欠部として構成されずに閉止されていてもよい。
(7)突板部は、第1板と1つの第2板とを交差連結することで背面視L字形に形成されてもよく、あるいは第1板と第2板のいずれか一方だけで構成されてもよい。さらに、突板部は、ハウジング側電線導出口側が開放された断面略半円弧状に形成されてもよい。 (8)実施形態1とは逆に、ホルダロック部が凹設され、ホルダロック受部が突設されるものであってもよい。
(9)実施形態1とは逆に、ロック部が台状に突設され、ロック受部が前後方向にアーム状に突設されるものであってもよい。
(10)ホルダロック部は第2板に設けられてもよい。
(11)ホルダと取付対象とは別体であってもよい。
(12)電線導出口はホルダにおいて前後方向と交差する斜め方向に開口する形態であってもよい。
(13)電線導出口とハウジング側導出口とが前後方向に互いに離間して配されていてもよい。
(14)電線導出口とハウジング側導出口の全体が前後方向にラップして配されていてもよい。
11…ハウジング本体
12…長辺部
13…短辺部
14…緩傾斜部(面取り部)
15…急傾斜部(面取り部)
22…隔壁
24…ランス
26…切欠部
27…誤嵌合防止部
28…リテーナ装着孔
32…突板部
33…第1板
34…第2板
37…ハウジング側電線導出口
38…ホルダロック部
40…雄側ハウジング
42…フード部
48…ロック部形成用凹部
50…ロック部
58…規制部
70A、70B…リテーナ
75…露出部
90…ホルダ
92…ホルダロック受部
93…第2板収容凹部
96…内壁(倒れ防止部)
99…電線導出口
Claims (4)
- 互いに嵌合可能な雌雄一対のハウジングを備え、このうち、雌側ハウジングはブロック状のハウジング本体を有し、雄側ハウジングは前記ハウジング本体の外面と対応する内面形状をもったフード部を有しているコネクタであって、
前記ハウジング本体の外面における対角線上の角部が互いに異形状の面取り部とされていることを特徴とするコネクタ。 - 前記ハウジング本体には、このハウジング本体に収容された雌端子金具の抜け止めをなすリテーナが装着されるリテーナ装着孔が凹設されており、前記リテーナ装着孔の内面には、前記リテーナを前記ハウジング本体に保持するためのリテーナロック部が設けられており、
前記面取り部は、前記リテーナの前記リテーナ装着孔への挿入方向に対して比較的大きい角度で傾斜する緩傾斜部と、比較的小さい角度で傾斜する急傾斜部とを有し、前記リテーナロック部が前記緩傾斜部の内側に近接して設けられている請求項1記載のコネクタ。 - 前記リテーナは前記リテーナ装着孔の開口を通して外部に臨む露出部を有し、前記露出部と前記開口の互いの対向縁のうち少なくとも前記露出部の対向縁には面取りが施されている請求項2記載のコネクタ。
- 前記フード部には、前記雌側ハウジングとの嵌合状態を保持するロック部が臨むロック部形成用凹部が含まれており、前記ロック部形成用凹部には、前記雌側ハウジングが正逆反転した姿勢でかつこのロック部形成用凹部の内側にせり出した斜め姿勢をとった場合にこの雌側ハウジングと干渉する規制部が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
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