JP2017208167A - コネクタユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】直接見えない狭小空間でも向きを揃えてコネクタ同士の嵌合作業を行えるようにする。【解決手段】雄コネクタ3の位置決めリブ3fを雌コネクタ5の位置決め溝5dに挿入すると、雄コネクタ3が雌コネクタ5に対して正しい向きとなる。正しい向きでは、雄コネクタ3のコネクタフード3aの周方向R1において、雄コネクタ3のロックアーム3bの位置が雌コネクタ5のアーム逃がし部5eの位置と一致し、ロックアーム3bは嵌合部5aと干渉することなくアーム逃がし部5eに沿って本体部5c側に移動する。位置決めリブ3fが位置決め溝5dに挿入されない誤った向きで雄コネクタ3のコネクタフード3aを雌コネクタ5の嵌合部5aに対向させると、ロックアーム3bや位置決めリブ3fが嵌合部5aの先端面5jに当たって干渉し、雄コネクタ3を雌コネクタ5に対して移動させてコネクタフード3aと嵌合部5aとを正規嵌合状態にすることができない。【選択図】図8

Description

本発明は、電線の接続等に使用されるコネクタを備えたコネクタユニットに関する。
例えば、筒状の狭小空間に収容された電動バルブ等のアクチュエータに電源電力や制御信号を供給する電線を接続するのに用いる、アクチュエータ側のコネクタと電線側のコネクタとを、狭小空間内で嵌合させる必要がある場合、両コネクタには、一般的なコネクタが備える機能を狭小空間でも発揮できるようなコンパクトな構造が要求される。
そのような要求を満たすものとして、特許文献1には、雄雌のコネクタの一方に形成したロックアークを、ハウジングの外形よりも外側に突出しない構造として、コネクタを狭小空間に収容できるように工夫したコネクタユニットが開示されている。
特開2014−232589号公報
ところで、雄雌のコネクタ同士を嵌合する際には、コネクタ同士の嵌合方向を中心とした回転方向において、一方のコネクタのロックアームが他方のコネクタのロックビークと係合できる向きに両コネクタの向きを揃える必要がある。
この嵌合作業を、作業者から直接見えないアクチュエータの収容空間(狭小空間)において行わなければならない場合は、両コネクタの向きを揃えるのが容易でないので、嵌合部分が見えなくても向きが揃うように両コネクタを案内するガイド機構を両コネクタに設けるのが好ましい。その場合、ガイド機構は、狭小空間にコネクタを収容するのに支障とならないような構造であることが求められる。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、直接見えない狭小空間においても、一方のコネクタのロックアームが他方のコネクタのロックビークと係合できる向きに両コネクタの向きを揃えてコネクタ同士の嵌合作業を行うことができるコネクタユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の態様によるコネクタユニットは、
円筒状のコネクタフードを有する第1のコネクタと、前記コネクタフードが嵌合される円柱状の嵌合部を有する第2のコネクタとを備えるコネクタユニットにおいて、
前記コネクタフードの周方向における一部分を切り欠いて形成されて、前記コネクタフードの径方向において該コネクタフードよりも内側に配置され、前記コネクタフードの前記嵌合部に対する嵌合方向に延出して基端側が片持ち支持された可撓性のロックアームと、
前記嵌合部の周面における、前記コネクタフードが前記嵌合部に嵌合される際に前記嵌合方向に移動する前記ロックアームと干渉する周面部分を切除して形成されたアーム逃がし部と、
前記アーム逃がし部に形成され、該アーム逃がし部の位置に前記ロックアームの位置を合わせた正しい向きで前記コネクタフードが前記嵌合部に嵌合された正規嵌合状態において、前記ロックアームが乗り越えて係合するロックビークと、
前記コネクタフードの内周面における、前記ロックアームから前記コネクタフードの周方向に半周分位置をずらした箇所に、前記嵌合方向に沿って突設された位置決めリブと、
前記嵌合部の周面における、前記アーム逃がし部から前記嵌合部の周方向に半周分位置をずらした箇所に、前記嵌合方向に沿って形成され、前記コネクタフードが正しい向きで前記嵌合部に嵌合される際に前記位置決めリブが前記嵌合方向から挿入される位置決め溝とを備え、
前記ロックアームは、前記コネクタフードが前記嵌合部に正しい向きで嵌合されて前記正規嵌合状態となる際に、前記コネクタフードの外周面よりも内側で前記ロックアームの先端側が前記コネクタフードの径方向に弾性変形して前記ロックビークを乗り越えるように構成され、
前記位置決めリブは、前記嵌合部の径方向における前記アーム逃がし部の前記嵌合部の周面からの切除深さを上回る寸法の高さを、前記コネクタフードの径方向において有している。
本発明の第1の態様によるコネクタユニットによれば、第1のコネクタの位置決めリブを第2のコネクタの位置決め溝に嵌合部の先端側から挿入すると、第1のコネクタが第2のコネクタに対して正しい向きとなる。この正しい向きでは、第1のコネクタのコネクタフードの周方向において、第1のコネクタのロックアームの位置が第2のコネクタのアーム逃がし部の位置と一致する。
そして、正しい向きの第1のコネクタを第2のコネクタに対して、位置決めリブが挿入された位置決め溝に沿って嵌合方向に移動させると、ロックアームの先端側がアーム逃がし部上のロックビークに乗り上げる。ロックビークに乗り上げたロックアームの先端側はコネクタフードの径方向外側に撓む。
撓んだロックアームの先端側は、嵌合方向にさらに移動することでロックビークを乗り越え、コネクタフードが嵌合部に嵌合されて正規嵌合状態になると、弾性復元力により撓んでいない状態に戻ってロックビークに係合する。なお、ロックアームの先端側がコネクタフードの径方向外側に撓んでいる間、撓んだロックアームの先端側がコネクタフードの外周面の外側に突出することはない。
ところで、正しい向きの第1のコネクタを第2のコネクタに対して嵌合方向に移動させる間、コネクタフードよりも内側に配置されたロックアームと干渉しないアーム逃がし部は、嵌合部の本来ならばロックアームと干渉する周面部分を切除して形成されている。このため、アーム逃がし部は位置決め溝の底部と同じく、嵌合部の周面よりも内側に位置している。
ここで、第1のコネクタが第2のコネクタに対して、コネクタフードの位置決めリブの位置と嵌合部のアーム逃がし部の位置とがコネクタフードの周方向において一致する誤った向きとなった場合を想定する。
もしも、コネクタフードの径方向における位置決めリブの高さが、嵌合部の径方向におけるアーム逃がし部の嵌合部の周面からの切除深さよりも低いと、第1のコネクタの第2のコネクタに対する向きが誤っていても、位置決めリブがアーム逃がし部と干渉せずに、第1のコネクタが第2のコネクタに対して嵌合方向に移動できてしまう。この誤った向きでは、コネクタフードを嵌合部に嵌合させて正規嵌合状態にすることができない。
ところが、コネクタフードの径方向における位置決めリブの高さが、嵌合部の径方向におけるアーム逃がし部の嵌合部の周面からの切除深さを上回るので、誤った向きでコネクタフードを嵌合部に嵌合しようとすると、位置決めリブがアーム逃がし部を形成した部分の嵌合部の端面と干渉する。
あるいは、位置決めリブがアーム逃がし部に乗り上げて嵌合部がコネクタフードに対して径方向にオフセットして、嵌合部の端面がロックアームの先端と干渉する。
したがって、第1のコネクタの第2のコネクタに対する向きが誤っていると、ロックアーム又は位置決めリブと嵌合部との干渉により、第1のコネクタを第2のコネクタに対して嵌合方向に移動させることができない。
即ち、コネクタフードを嵌合部に嵌合させて正規嵌合状態とすることができるのは、コネクタフードの周方向においてロックアームの位置をアーム逃がし部の位置と一致させて、第1のコネクタを第2のコネクタに対して正しい向きとした場合に限られる。
このため、ロックビークを乗り越える際にコネクタフードの外側にはみ出ないように、第1のコネクタのロックアームをコネクタフードの内側に配置し、それに合わせて、第2のコネクタの嵌合部の周面を一部切除してアーム逃がし部を形成しても、第1のコネクタと第2のコネクタとが正しい向き以外では嵌合方向に移動できないようにすることができる。
よって、直接見えない狭小空間においても、第1のコネクタのロックアームが第2のコネクタのロックビークと係合しコネクタフードと嵌合部とが正規嵌合状態となる正しい向きに両コネクタの向きを揃えて、コネクタ同士の嵌合作業を行うことができる。
また、本発明の第2の態様によるコネクタユニットは、本発明の第1の態様によるコネクタユニットにおいて、前記ロックアームは、前記嵌合方向における長さが前記コネクタフードよりも短く、かつ、前記嵌合方向において前記コネクタフードの先端よりも奥側に先端が位置するように構成されている。
本発明の第2の態様によるコネクタユニットによれば、本発明の第1の態様によるコネクタユニットにおいて、コネクタフードの嵌合部に対する嵌合方向におけるロックアームの長さが、コネクタフードの長さよりも短くなる。このため、ロックアームが嵌合方向においてコネクタフードと同じ長さである場合に比べて、ロックビークを乗り越える際のコネクタフードの径方向におけるロックアームの弾性変形量が小さくなる。
したがって、ロックビークを乗り越える際のロックアームの先端側の弾性変形が、コネクタフードの外周面よりも内側の範囲に制限されても、その範囲の弾性変形によってロックアームにロックビークを確実に乗り越えさせて、ロックビークにロックアームを確実に係合させることができる。
本発明によれば、直接見えない狭小空間においても、一方のコネクタのロックアームが他方のコネクタのロックビークと係合できる向きに両コネクタの向きを揃えてコネクタ同士の嵌合作業を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタユニットを示す斜視図である。 図1の雄コネクタの詳細な構成を示す斜視図である。 図2の雄コネクタの縦断面図である。 図2の雄コネクタのコネクタフード側から見た側面図である。 図1の雌コネクタの詳細な構成を示す斜視図である。 図5の雌コネクタの縦断面図である。 図5の雌コネクタの嵌合部側から見た側面図である。 図2の雄コネクタの図5の雌コネクタに対する嵌合作業を正しい向きで行う場合の両コネクタの相対位置関係を示す説明図である。 図2の雄コネクタと図5の雌コネクタとの正規嵌合状態を示す断面図である。 図2の雄コネクタの図5の雌コネクタに対する嵌合作業を誤った向きで行う場合の両コネクタの相対位置関係を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は本発明の一実施形態に係るコネクタユニットを示す斜視図である。図1に示す本実施形態のコネクタユニット1は、車両に設けられたショックアブソーバの緩衝度切換用の電動バルブ等のアクチュエータに、電源電力や制御信号を供給する電線を接続するのに用いられる。
そして、コネクタユニット1は、電線側の雄コネクタ3(請求項中の第1のコネクタに相当)と、アクチュエータ側の雌コネクタ5(請求項中の第2のコネクタに相当)とを有している。
アクチュエータ側の雌コネクタ5は、ユーザが直接視認できない不図示のショックアブソーバの円筒状のハウジング内に配置され、雄コネクタ3はこのハウジング内に挿入して雌コネクタ5と電気的に接続される。したがって、雄コネクタ3と雌コネクタ5は、ショックアブソーバのハウジングに収容可能な外径の円柱状を呈している。
雄コネクタ3と雌コネクタ5とは、互いの中心軸の位置を合わせて両コネクタ3,5を中心軸方向X(請求項中の嵌合方向に相当)に近付けて、雄コネクタ3の先端の円筒状のコネクタフード3aを、雌コネクタ5の先端の円柱状の嵌合部5aに嵌合することで、電気的に接続された正規嵌合状態となる。
そして、図2の斜視図に示すように、雄コネクタ3は、上述したコネクタフード3aの他、コネクタフード3aの周方向R1(図4参照)における一部分を切り欠いて形成したロックアーム3bと、コネクタフード3aの基端側が接続された円柱状の本体部3cとを有している。コネクタフード3aと本体部3cとは同じ外径を有しており、互いの中心軸の位置が一致するように形成されている。
ロックアーム3bは可撓性の板片で構成されており、本体部3cに片持ち支持されて中心軸方向Xに延出し、コネクタフード3aの切り欠き部分3dに配置されている。ロックアーム3bには、図1に示すように、コネクタフード3aを雌コネクタ5の嵌合部5aに嵌合させた状態で雌コネクタ5の後述するロックビーク5bと係合する係合孔3eが設けられている。
図3の縦断面図に示すように、ロックアーム3bの先端(自由端)は、コネクタフード3aの先端(開口端)よりも本体部3c寄りに位置している。即ち、ロックアーム3bはコネクタフード3aよりも中心軸方向Xにおいて短い寸法で形成されている。また、ロックアーム3bは、コネクタフード3aの外周面よりも内側(中心側)にオフセットして配置されている。
ロックアーム3bは、コネクタフード3aを雌コネクタ5の嵌合部5aに嵌合する際に、コネクタフード3aの外周面よりも内側(中心側)の範囲内において、コネクタフード3aの径方向Y1の外側に撓んで雌コネクタ5のロックビーク5bを乗り越える。そして、コネクタフード3aが嵌合部5aに嵌合されると、ロックビーク5bを乗り越えたロックアーム3bの係合孔3eが、弾性復元力により撓んでいない状態に戻ってロックビーク5bに係合される。
雄コネクタ3のコネクタフード3a側から見た図4の側面図に示すように、コネクタフード3aの内周面における、ロックアーム3bからコネクタフード3aの周方向R1に半周分位置をずらした箇所には、位置決めリブ3fが突設されている。
位置決めリブ3fは、図1に示すように、中心軸方向Xに沿ってコネクタフード3aの先端から本体部3cの先端面3jに亘って延在している。この位置決めリブ3fは、図4に示すように、コネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)において高さh1を有している。
図3に示すように、本体部3cには、コネクタフード3aとは反対側の端面3gから、電線7の先端に圧着された雄端子3hが挿入されている。雄端子3hは、図3に示す断面を挟んで手前側と奥側とにそれぞれ1つずつあり、各雄端子3hの端子ピン3iは、本体部3cのコネクタフード3a側の先端面3jを貫通してコネクタフード3a内に突出している。
なお、図4に示すように、本体部3cの先端面3jには、各端子ピン3iの貫通箇所に近接して治具挿入孔3kがそれぞれ形成されている。各治具挿入孔3kに専用の治具(図示せず)を挿入すると、本体部3cの内部に配置された各雄端子3hの不図示のランスを撓ませて、各ランスの本体部3cに対する係止を解除させることができる。
また、図2に示すように本体部3cの周面に嵌合されたゴムストッパー3lは、図3に示すように、本体部3cの不図示の挿入孔から内部に挿入される抜け止め片3mを有している。この抜け止め片3mは、本体部3cの内部で雄端子3hに係止され、上述した不図示のランスと共に、本体部3cから雄端子3hが抜け出るのを防止する。
一方、図5の斜視図に示すように、雌コネクタ5は、上述した嵌合部5aの他、嵌合部5aの基端側が接続された円柱状の本体部5cを有している。嵌合部5aは、雄コネクタ3のコネクタフード3aに挿入可能な外径で形成されており、本体部5cは、嵌合部5aよりも大きく、かつ、雄コネクタ3のコネクタフード3aや本体部3cよりも若干小さい外径を有している。嵌合部5aと本体部5cとは、互いの中心軸の位置が一致するように形成されている。
嵌合部5aの周面には位置決め溝5dが形成されている。位置決め溝5dは、雄コネクタ3のコネクタフード3aを嵌合部5aに嵌合した状態で雄コネクタ3の位置決めリブ3fが挿入可能な深さを、嵌合部5aの径方向Y2(図6参照)において有している。
嵌合部5aの周面における、位置決め溝5dから嵌合部5aの周方向R2(図7参照)に半周分位置をずらした箇所には、図6の縦断面図に示すように、アーム逃がし部5eが形成されている。アーム逃がし部5eは、嵌合部5a側から見た図7の側面図に示すように、嵌合部5aの周面の一部分を切除した平坦面で構成されている。
アーム逃がし部5eは、図1に示すように雄コネクタ3のコネクタフード3aを嵌合部5aに嵌合した状態で、雄コネクタ3のロックアーム3bが嵌合部5aの周面と干渉するのを避けるために形成されている。
図7に示すように、アーム逃がし部5eを形成した部分では、嵌合部5aの径方向Y2(図6参照)において、嵌合部5aの周面が最大で深さh2(請求項中の切削深さに相当)まで切除されている。この深さh2は、雄コネクタ3のコネクタフード3aの外周面に対するロックアーム3bの内側(中心側)へのオフセット量以上の寸法であり、かつ、雄コネクタ3の位置決めリブ3fの高さh1(図4参照)よりも小さい寸法である。
アーム逃がし部5eには、雄コネクタ3のロックアーム3bの係合孔3eと係合する前述のロックビーク5bが突設されている。ロックビーク5bは、図6に示すように、嵌合部5aの先端寄りに配置されている。この配置によりロックビーク5bは、図1に示すように、雄コネクタ3のコネクタフード3aを嵌合部5aに嵌合した正規嵌合状態で、ロックビーク5bを乗り越えたロックアーム3bの係合孔3eと係合する。
図6に示すように、本体部5cには、嵌合部5aとは反対側の端面5fに形成した開口5gから、電線9の先端に圧着された雌端子5hが挿入されている。雌端子5hは、図6に示す断面を挟んで手前側と奥側とにそれぞれ1つずつあり、各雌端子5hのスリーブ5iは、本体部5cを経て嵌合部5aの内部に至り、嵌合部5aの先端面5jに貫通して形成されたピン挿入孔5kに臨んでいる。
なお、図7に示すように、嵌合部5aの先端面5jには、各ピン挿入孔5kの貫通箇所に近接して治具挿入孔5lがそれぞれ形成されている。各治具挿入孔5lに専用の治具(図示せず)を挿入すると、嵌合部5aの内部に配置された各雌端子5hの不図示のランスを撓ませて、各ランスの嵌合部5aに対する係止を解除させることができる。
また、図6に示す本体部5cの端面5fの開口5gは、雌コネクタ5が不図示のショックアブソーバ内に収容されることから、ゴムパッキン5mとその抜け止め部材5nとによって封止されている。
さらに、図5に示すように嵌合部5aの周面に嵌合されたゴムストッパー5oは、図6に示すように、嵌合部5aの不図示の挿入孔から内部に挿入される抜け止め片5pを有している。この抜け止め片5pは、嵌合部5aの内部で雌端子5hに係止され、上述した不図示のランスと共に、嵌合部5a及び本体部5cから雌端子5hが抜け出るのを防止する。
また、本体部5cの周面に嵌合されたゴム製のOリング5qは、不図示のショックアブソーバのハウジングに雌コネクタ5を収容した際に、ハウジングと本体部5cとの隙間をシールする。
次に、雄コネクタ3の雌コネクタ5に対する嵌合作業について説明する。図8の説明図に示すように、雄コネクタ3の位置決めリブ3fを雌コネクタ5の位置決め溝5dに嵌合部5aの先端面5j側から挿入すると、雄コネクタ3が雌コネクタ5に対して正しい向きとなる。この正しい向きでは、雄コネクタ3のコネクタフード3aの周方向R1において、雄コネクタ3のロックアーム3bの位置が雌コネクタ5のアーム逃がし部5eの位置と一致する。
このため、雌コネクタ5に対して正しい向きとした雄コネクタ3を、位置決めリブ3fが挿入された位置決め溝5dに沿って中心軸方向X(図1参照)に移動させると、コネクタフード3aよりも径方向Y1(図3参照)の内側に配置されたロックアーム3bは、嵌合部5aと干渉することなくアーム逃がし部5eに沿って本体部5c側に移動する。
そして、位置決め溝5dに沿ってロックアーム3bが本体部5c側に移動すると、ロックアーム3bの先端側がアーム逃がし部5e上のロックビーク5bに乗り上げる。ロックビーク5bに乗り上げたロックアーム3bの先端側は、コネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)における外側に撓む。
撓んだロックアーム3bの先端側は、雌コネクタ5に対して雄コネクタ3が中心軸方向X(図1参照)にさらに移動し、図9の断面図に示すように、コネクタフード3aが嵌合部5aに嵌合されて正規嵌合状態になることでロックビーク5bを乗り越える。ロックアーム3bがロックビーク5bを乗り越えると、弾性復元力により撓んでいない状態に戻ったロックアーム3bの係合孔3eがロックビーク5bに係合する。
なお、ロックアーム3bの先端側がコネクタフード3aの径方向Y1における外側に撓んでいる間、撓んだロックアーム3bの先端側がコネクタフード3aの外周面よりも径方向Y1の外側に突出することはない。
一方、図10の説明図に示すように、位置決めリブ3fが位置決め溝5dに挿入されない誤った向きで雄コネクタ3のコネクタフード3aを雌コネクタ5の嵌合部5aに対向させると、ロックアーム3bや位置決めリブ3fが嵌合部5aの先端面5jに当たって干渉する。
このため、雌コネクタ5に対して誤った向きとした雄コネクタ3を中心軸方向X(図1参照)に移動させようとすると、ロックアーム3bや位置決めリブ3fが嵌合部5aとが干渉し、雄コネクタ3を雌コネクタ5に対して移動させてコネクタフード3aと嵌合部5aとを正規嵌合状態にすることができない。
ここで、雌コネクタ5に対して誤った向きで対向した雄コネクタ3の位置決めリブ3fの位置と、雌コネクタ5の嵌合部5aのアーム逃がし部5eの位置とが、コネクタフード3aの周方向R1において一致した場合を想定する。
もしも、コネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)における位置決めリブ3fの高さh1(図4参照)が、嵌合部5aの径方向Y2(図6参照)におけるアーム逃がし部5eの深さh2(図7参照)よりも低いと、雄コネクタ3の雌コネクタ5に対する向きが誤っていても、位置決めリブ3fがアーム逃がし部5eと干渉せずに、雄コネクタ3が雌コネクタ5に対して中心軸方向X(図1参照)に移動できてしまう。
しかし、本実施形態では、コネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)における位置決めリブ3fの高さh1(図4参照)が、嵌合部5aの径方向Y2(図6参照)におけるアーム逃がし部の深さh2(図7参照)よりも高いので、この向きで雄コネクタ3を雌コネクタ5に対して中心軸方向X(図1参照)に移動させようとすると、位置決めリブ3fがアーム逃がし部5eを形成した部分の嵌合部5aの先端面5jに当たって干渉する。
仮に、位置決めリブ3fがアーム逃がし部5eに乗り上げても、コネクタフード3a内で嵌合部5aが径方向Y2(図6参照)にオフセットして、ロックアーム3bの先端が嵌合部5aの先端面5jに当たって干渉する。
したがって、この向きにおいても、ロックアーム3b又は位置決めリブ3fと嵌合部5aとが干渉するので、雄コネクタ3を雌コネクタ5に対して移動させてコネクタフード3aと嵌合部5aとを正規嵌合状態にすることはできない。
即ち、コネクタフード3aを嵌合部5aに嵌合させて正規嵌合状態とすることができるのは、コネクタフード3aの周方向R1においてロックアーム3bの位置をアーム逃がし部5eの位置と一致させて、雄コネクタ3を雌コネクタ5に対して正しい向きとした場合に限られる。
このため、ロックビーク5bを乗り越える際にコネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)における外側にはみ出ないように、雄コネクタ3のロックアーム3bをコネクタフード3aの内側に配置し、それに合わせて、雌コネクタ5の嵌合部5aの周面にアーム逃がし部5eを形成しても、雄コネクタ3と雌コネクタ5とが正しい向き以外では中心軸方向X(図1参照)に移動できないようにすることができる。
よって、不図示のショックアブソーバのハウジング内のような、ユーザが直接見えない狭小空間において雄コネクタ3と雌コネクタ5との嵌合作業を行わなければならない場合でも、雄コネクタ3のロックアーム3bが雌コネクタ5のロックビーク5bと係合しコネクタフード3aと嵌合部5aとが正規嵌合状態となる正しい向きに両コネクタ3,5の向きを揃えて、コネクタ3,5同士の嵌合作業を行うことができる。
また、本実施形態では、中心軸方向X(図1参照)においてロックアーム3bをコネクタフード3aよりも短い寸法で形成し、ロックアーム3bの先端をコネクタフード3aの先端よりも、中心軸方向X(図1参照)における奥側に配置した。
このため、ロックアーム3bが中心軸方向X(図1参照)においてコネクタフード3aと同じ長さである場合に比べて、ロックアーム3bがロックビーク5bを乗り越える際のコネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)におけるロックアーム3bの弾性変形量が小さくなる。
したがって、ロックビーク5bを乗り越える際のロックアーム3bの先端側の弾性変形が、コネクタフード3aの径方向Y1(図3参照)における外周面よりも内側の範囲に制限されても、その範囲の弾性変形によってロックアーム3bにロックビーク5bを確実に乗り越えさせて、ロックビーク5bにロックアーム3bを確実に係合させることができる。
なお、ロックアーム3bをコネクタフード3aよりも短い寸法で形成する構成は、省略してもよい。
また、上述した実施形態では、ショックアブソーバの円筒状のハウジング内でコネクタ3,5同士の嵌合作業を行う場合を例に取って説明したが、本発明は、コネクタ同士の向きを合わせて嵌合作業を行うコネクタユニットに広く適用可能である。
本発明は、円筒状のコネクタフードを有する第1のコネクタと、前記コネクタフードが嵌合される円柱状の嵌合部を有する第2のコネクタとを備えるコネクタユニットに適用して極めて有用である。
1 コネクタユニット
3 雄コネクタ(第1のコネクタ)
3a コネクタフード
3b ロックアーム
3c 雄コネクタ本体部
3d コネクタフード切り欠き部分(コネクタフードの周方向における一部分)
3e 係合孔
3f 位置決めリブ
3g 雄コネクタ本体部端面
3h 雄端子
3i 端子ピン
3j 雄コネクタ本体部先端面
3k 治具挿入孔
3l,5o ゴムストッパー
3m 抜け止め片
5 雌コネクタ(第2のコネクタ)
5a 嵌合部
5b ロックビーク
5c 雌コネクタ本体部
5d 位置決め溝
5e アーム逃がし部
5f 雌コネクタ本体部端面
5g 雌コネクタ本体部端面開口
5h 雌端子
5i スリーブ
5j 先端面
5k ピン挿入孔
5l 治具挿入孔
5m ゴムパッキン
5n 抜け止め部材
5p 抜け止め片
5q Oリング
7,9 電線
h1 位置決めリブの高さ
h2 アーム逃がし部の深さ(切除深さ)
R1 コネクタフードの周方向
R2 嵌合部の周方向
X 中心軸方向(嵌合方向)
Y1 コネクタフードの径方向
Y2 嵌合部の径方向

Claims (2)

  1. 円筒状のコネクタフードを有する第1のコネクタと、前記コネクタフードが嵌合される円柱状の嵌合部を有する第2のコネクタとを備えるコネクタユニットにおいて、
    前記コネクタフードの周方向における一部分を切り欠いて形成されて、前記コネクタフードの径方向において該コネクタフードよりも内側に配置され、前記コネクタフードの前記嵌合部に対する嵌合方向に延出して基端側が片持ち支持された可撓性のロックアームと、
    前記嵌合部の周面における、前記コネクタフードが前記嵌合部に嵌合される際に前記嵌合方向に移動する前記ロックアームと干渉する周面部分を切除して形成されたアーム逃がし部と、
    前記アーム逃がし部に形成され、該アーム逃がし部の位置に前記ロックアームの位置を合わせた正しい向きで前記コネクタフードが前記嵌合部に嵌合された正規嵌合状態において、前記ロックアームが乗り越えて係合するロックビークと、
    前記コネクタフードの内周面における、前記ロックアームから前記コネクタフードの周方向に半周分位置をずらした箇所に、前記嵌合方向に沿って突設された位置決めリブと、
    前記嵌合部の周面における、前記アーム逃がし部から前記嵌合部の周方向に半周分位置をずらした箇所に、前記嵌合方向に沿って形成され、前記コネクタフードが正しい向きで前記嵌合部に嵌合される際に前記位置決めリブが前記嵌合方向から挿入される位置決め溝とを備え、
    前記ロックアームは、前記コネクタフードが前記嵌合部に正しい向きで嵌合されて前記正規嵌合状態となる際に、前記コネクタフードの外周面よりも内側で前記ロックアームの先端側が前記コネクタフードの径方向に弾性変形して前記ロックビークを乗り越えるように構成され、
    前記位置決めリブは、前記嵌合部の径方向における前記アーム逃がし部の前記嵌合部の周面からの切除深さを上回る寸法の高さを、前記コネクタフードの径方向において有している、
    コネクタユニット。
  2. 前記ロックアームは、前記嵌合方向における長さが前記コネクタフードよりも短く、かつ、前記嵌合方向において前記コネクタフードの先端よりも奥側に先端が位置するように構成されている請求項1記載のコネクタユニット。
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