JP6962238B2 - 入浴介助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入浴介助装置に関する。
従来から、老人や身体障碍者などの一人で入浴することが困難であり、入浴に際して介助者を必要とする被介助者の入浴を支援する福祉機器として入浴介助装置が知られている(特許文献1)。
被介助者の方々は、洗い場で座椅子に腰を掛けた後、お尻を横にずらしながら、昇降する入浴介助装置の着座部に移乗することによって、浴槽の縁を跨ぐことなく楽に入浴を行うことができる。また、介助者の方々は、被介助者を抱え上げて浴槽に入れるような力仕事を行う必要がなくなるため、楽に被介助者の入浴の支援を行うことができる。
特開2006−102277号公報 特開2013−248080号公報
入浴介助装置は、左右両側に設けられたサイドフレーム部を浴槽のリム部に合致するように間隔調整を行いながら載置し、サイドフレーム部の下方に設けられた当接部を、浴室の洗い場側と浴室の壁側の浴槽内壁に対して当接させ突っ張り固定することで十分な固定力を確保し、入浴介助装置が浴槽に対して位置ズレすることがないように設置される。
しかしながら、近年、浴槽に使用する水の節水化や、浴槽に対するデザインの追求や、入浴時の姿勢が身体に与える影響などへの関心が高まるに従って、入浴介助装置を設けることができない形状を有する浴槽が多数販売されるようになってきている。
例えば、特許文献2に記載の浴槽は、従来、平坦な面で形成されていたリム部上面を、湾曲な凹状の面で形成することによって丸みを帯びた柔らかなデザインを追求している。このような浴槽に対して入浴介助装置を設けると、サイドフレーム部が浴槽のリム部に対して水平に取り付けられず、傾いた状態で載置されてしまい不安定であるため危険である。
入浴介助装置のような福祉機器は、レンタル会社によって様々な現場に貸し出され使用されるため、特定の形状に対してだけでなく、様々な形状の浴槽に対応可能である必要があるため、対応できない浴槽があるということは非常に大きな課題となる。
本発明は、湾曲なリム部上面に安定して載置可能な入浴介助装置を提供する。
第1の発明の入浴介助装置は、長辺と短辺とをもつリム部を有する浴槽に設置される入浴介助装置であって、前記入浴介助装置は、前記長辺に沿った第一の方向のリム部上面に載置される一対のサイドフレーム部と、一対の前記サイドフレーム部を連結するメインフレーム部と、を有するフレーム本体と、浴槽内の上方位置と下方位置との間を昇降可能であり、前記フレーム本体に支持される着座台と、前記着座台を昇降させる昇降装置と、を備え、前記第一の方向のリム部上面が中央側よりも両端側の方が高く形成された浴槽に対して、前記入浴介助装置を水平に載置することを可能にするように、一対の前記サイドフレーム部の下方に、一端側と他端側の高さが異なる着脱自在なスペーサーを設けたことを特徴とする。
第1の発明によれば、リム部上面が非水平状の形状を有していようとも、入浴介助装置をリム部上面に対して水平状に載置することができる。着座台に着座した被介助者の姿勢を安定させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、一対の前記サイドフレーム部のそれぞれの下方には、前記第一の方向の浴槽内壁に当接することで当該入浴介助装置を浴槽に対して突っ張り固定可能にする一対の当接部が設けられ、前記当接部は、前記サイドフレーム部に対して第1下方位置に配置される第1状態と、前記サイドフレーム部に対して前記第1下方位置より下方の第2下方位置に配置される第2状態とに切り替え可能であることを特徴とする。
第2の発明によれば、サイドフレーム部に対して当接部が配置される高さ方向の位置を変更可能な構成としている。これによって、リム部上面が水平で、スペーサーを設けない場合には、当接部の下端を第1下方位置に配置することで、浴槽内壁の傾斜が大きくても、リム部上面に載置されるサイドフレーム部の面積を大きくでき、安定的に載置させることができる。
一方、浴槽の長辺側のリム部上面が中央側よりも両端側の方が高く形成され、スペーサーを設けた場合において、当接部の下端を第1下方位置よりも下方の第2下方位置に配置することで、当接部を浴槽内壁に当接させることが可能となり、強固に突っ張り固定させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記当接部は、前記第1下方位置に配置される場合、前記サイドフレーム部に設けられ、前記第2下方位置に配置される場合、前記スペーサーに設けられることを特徴とする。
第3の発明によれば、サイドフレーム部内に当接部の長さ調節に必要な高さ空間を設ける必要がないため、サイドフレーム部の高さが大きくなるのを抑えることができる。これによって、着座台からの立ち座り性を向上させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記スペーサーは、前記第2下方位置に配置された前記当接部が前記第一の方向の浴槽内壁に当接することで前記サイドフレーム部に固定されることを特徴とする。
第4の発明によれば、スペーサーに設けられた当接部が浴槽に当接する際の力の反力を利用して、スペーサーをサイドフレーム部に固定しているため、ネジなどの固定手段を必要としない。
第5の発明は、第3または第4の発明において、前記スペーサーは、前記第1下方位置に配置された前記当接部の外側に嵌め込むことが可能なように窪み部が形成されていることを特徴とする。
第5の発明によれば、第1下方位置にある当接部をサイドフレーム部からいちいち外さずに、スペーサーをサイドフレーム部に取り付けることができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、前記第一の方向のリム部上面と接する前記スペーサーの底面には、軟質部材によって形成された滑り止め部が設けられることを特徴とする。
第6の発明によれば、スペーサーの底面に設けた軟質部材は滑り止めを担うとともに、着座台に着座した被介助者の重みで軟質部材がリム部上面の形状に追従するように変形して、リム部上面に密着する。
第7の発明は、第6の発明において、前記軟質部材の上方には、前記軟質部材よりも肉厚な硬質部材が設けられていることを特徴とする。
第7の発明によれば、軟質部材の上方には、軟質部材よりも肉厚な硬質部材が設けられているため、スペーサーの強度を高めることができ、荷重により変形してしまうことを防ぐことができる。
本発明の入浴介助装置によれば、様々な形状の浴槽に対応できる。
本発明の実施形態に係る入浴介助装置の斜視図である。 スペーサーと当接部材とを分離した状態の図1と同様の斜視図である。 (a)は同入浴介助装置におけるフレーム本体および昇降装置の斜視図であり、(b)は同フレーム本体および昇降装置の上面図である。 同入浴介助装置における調節機構の斜視図である。 同入浴介助装置におけるサイドフレーム部に当接部材およびスペーサーが取り付けられた状態の斜視図である。 同入浴介助装置におけるサイドフレーム部に当接部材およびスペーサーが取り付けられた状態の正面側から見た断面図である。 同入浴介助装置におけるサイドフレーム部に当接部材およびスペーサーが取り付けられた状態の側面図である。 同入浴介助装置における着座台が浴槽内の上方位置にある状態の模式図である。 同入浴介助装置における着座台が浴槽内の下方位置にある状態の模式図である。 (a)は同入浴介助装置のサイドフレーム部がスペーサーを介してリム部の上面に載置された状態の模式図であり、(b)は(a)の状態に当接部を加えた模式図である。 (a)及び(b)は、参考例の入浴介助装置の浴槽に対する設置形態を説明する模式図である。 (a)及び(b)は、参考例の入浴介助装置の浴槽に対する設置形態を説明する模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る入浴介助装置1の斜視図である。
図2は、スペーサー34と当接部材30とを分離した状態の図1と同様の斜視図である。
入浴介助装置1は浴槽に設置される。その浴槽のリム部は1対の長辺と1対の短辺とを有し、平面視において矩形の輪郭をもつ。入浴介助装置1は、浴槽の一対の長辺側のリム部の上面に載置される。
本明細書において、長辺側のリム部の延在方向を第一の方向または長手方向とし、短辺側のリム部の延在方向を第二の方向または短手方向とする。
入浴介助装置1は、着座台50とフレーム本体20とを有する。
図3(a)はフレーム本体20の斜視図であり、図3(b)はフレーム本体20の上面図である。
フレーム本体20は、一対のサイドフレーム部21と、それら一対のサイドフレーム部21を連結するメインフレーム部22とを有する。
メインフレーム部22は、第1フレーム部22aと、第2フレーム部22bと、第3フレーム部22cとを有する。第1フレーム部22aと第2フレーム部22bは、第3フレーム部22cに対して、メインフレーム部22の延在方向にスライド移動自在となっている。第3フレーム部22cに対する第1フレーム部22aと第2フレーム部22bのスライド移動により、メインフレーム部22の長さが調節される。
一対のサイドフレーム部21のうちの一方のサイドフレーム部21は第1フレーム部22aに連結され、他方のサイドフレーム部21は第2フレーム部22bに連結されている。したがって、第3フレーム部22cに対する第1フレーム部22aと第2フレーム部22bのスライド移動により、メインフレーム部22の長さが調節されると、一対のサイドフレーム部21の間の距離が調節される。
図1に示すように、サイドフレーム部21にはアームカバー81が取り付けられ、メインフレーム部22にはインナーカバー82が取り付けられる。インナーカバー82の前面には背当てクッション83が設けられる。
入浴介助装置1が浴槽に設置された状態で、一対のサイドフレーム部21は長辺側のリム部の上面に載置され、メインフレーム部22は短辺側のリム部に沿って短手方向に延び、一対のサイドフレーム部21を連結している。
着座台50は、図3(a)に示す取付部44によってフレーム本体20に支持される。入浴介助装置1は、着座台50を昇降させる昇降装置40を有する。
昇降装置40は、モータ41と、ワインダ(またはドラム)42と、複数のプーリ61、62、63と、ワイヤ(またはケーブル)43とを有する。
例えば、モータ41と、ワインダ42と、プーリ(テンションプーリ)61はメインフレーム部22に設けられている。プーリ(アームプーリ)62と、プーリ(アウトプーリ)63はサイドフレーム部21に設けられている。
ワイヤ43は、ワインダ42に巻回されるとともに、プーリ61、62、63に通されている。ワインダ42は、モータ41によって回転駆動される。
着座台50は、図1、図8に示すシートフレーム53上に支持されている。シートフレーム53は、上側フレーム54と下側フレーム55(図8に図示)とを有し、上側フレーム54と下側フレーム55とは短手方向に互いにスライド移動可能となっている。
前述したワイヤ43は、シートフレーム53に設けられたワイヤフック57に係合される。ワインダ42によるワイヤ43の巻き取り/送り出し制御によって、着座台50はシートフレーム53ごと昇降される。
図1に示すように、着座台50の一端部には、ヒンジ部52を介して、フラッププレート51が取り付けられている。フラッププレート51は、ヒンジ部52を支点にして、水平状態から上方に傾倒することができる。
入浴介助装置1は、さらに調節機構を有する。調節機構は、メインフレーム部22の長さを、浴槽の短辺側のリム部の長さ(一対の長辺側のリム部間の距離)に合わせて調節可能である。
図4は、調節機構70の斜視図である。
調節機構70は、幅調整ねじ71と、一対の送りねじ72とを有する。幅調整ねじ71の両端部71aには雄ねじが形成されている。送りねじ72はパイプ状に形成され、その内周に雌ねじが形成されている。幅調整ねじ71の両端部71aの雄ねじに、それぞれ、送りねじ72が結合している。
幅調整ねじ71は、図3(b)に示すように、その軸方向がメインフレーム部22の延在方向に沿うように、メインフレーム部22に支持される。一対の送りねじ72の一方の送りねじ72はメインフレーム部22の第1フレーム部22aに連結され、他方の送りねじ72は第2フレーム部22bに連結されている。
サイドフレーム部21の側方の外部から、例えば人がドライバーなどの工具を使って幅調整ねじ71を回転させることで、サイドフレーム部21が送りねじ72とともに幅調整ねじ71の軸方向に沿って移動する。これにより、メインフレーム部22の第1フレーム部22aまたは第2フレーム部22bが第3フレーム部22cに対してスライド移動し、一対のサイドフレーム部21の間の距離を調節することができる。
サイドフレーム部21に対して、図1、図2に示す当接部材30が着脱可能になっている。さらに、サイドフレーム部21に対して、当接部材30およびスペーサー34の両方が着脱可能になっている。
図5は、サイドフレーム部21に当接部材30およびスペーサー34が取り付けられた状態の斜視図である。
図6は、サイドフレーム部21に当接部材30およびスペーサー34が取り付けられた状態の正面側から見た断面図である。
図7は、サイドフレーム部21に当接部材30およびスペーサー34が取り付けられた状態の側面図である。
図2、図5に示すように、当接部材30は、取付部31と、取付部31の下方に垂下した当接部32とを有する。取付部31を、サイドフレーム部21に形成された窪み部に差し込むことで、当接部材30がサイドフレーム部21に取り付けられる。この状態で、当接部32はサイドフレーム部21の下方に垂下する。
スペーサー34は、一対のサイドフレーム部21の下方に着脱自在に設けられる。長手方向に沿ったリム部上面が中央側よりも両端側の方が高く形成された浴槽に対して、入浴介助装置1を水平に載置することを可能にするように、スペーサー34の一端側と他端側の高さが異なる。
リム部上面と接するスペーサー34の底面には、軟質部材38によって形成された滑り止め部が設けられる。その軟質部材38上方には、軟質部材38よりも肉厚な硬質部材39が設けられている。
また、スペーサー34にも当接部35が設けられている。当接部35は、軟質部材38が設けられたスペーサー34の底面よりも下方に垂下している。当接部35は、硬質部材36と軟質部材37とを有する。
当接部材30の当接部32、またはスペーサー34の当接部35は、一対のサイドフレーム部21のそれぞれの下方に設けられ、長手方向に沿った浴槽内壁に当接することで入浴介助装置1を浴槽に対して突っ張り固定可能にする。
前述した調節機構70により一対のサイドフレーム部21の間の距離を適切に調節して、一対のサイドフレーム部21をそれぞれ一対の長辺側のリム部の上面に載置し、且つ、一対の当接部32または当接部35の側面を、長手方向に沿った浴槽内壁に当接させる。これにより、入浴介助装置1は、浴槽に対して突っ張り固定される。
調節機構70は、短手方向からメインフレーム部22に働いた外力によって、メインフレーム部22の長さ(一対のサイドフレーム部21の間の距離)が変わらないように、メインフレーム部22の長さ(一対のサイドフレーム部21の間の距離)を維持するロック手段を兼ねている。すなわち、図4に示す幅調整ねじ71と送りねじ72との結合がロック手段を構成する。
メインフレーム部22に対して短手方向から外力が働くと、メインフレーム部22の長さ、すなわち一対のサイドフレーム部21の間の距離が変動し得る。すると、当接部32または当接部35によって突っ張り固定をしていたとしても、浴槽に対する入浴介助装置1の位置がズレてしまうため使用者に不安を与えてしまうという課題がある。
これに対して、実施形態によれば、例えば幅調整ねじ71と送りねじ72との結合によりメインフレーム部22の長さの変動がロックされ、一対のサイドフレーム部21の間の距離が変わることがないため、当接部32または当接部35による突っ張り固定を解除してしまうおそれがない。
また、実施形態によれば、調節機構70は、リミッタ機構74(図3(b)に図示)を有する。前述した外部から幅調整ねじ71を回転させる力はリミッタ機構74を介して幅調整ねじ71に伝達する。そして、リミッタ機構74は、メインフレーム部22の長さ(一対のサイドフレーム部21の間の距離)を調節する際に、当接部32または当接部35が長手方向に沿う浴槽内壁に当接することによって幅調整ねじ71が受ける反力が所定以上の大きさとなった場合、一対のサイドフレーム部21の間の距離をそれ以上広げることができないように規制する。すなわち、リミッタ機構74は、上記幅調整ねじ71が受ける反力が所定以上の大きさとなった場合に空転して、幅調整ねじ71を回転させようとする外力を幅調整ねじ71に伝えない。
突っ張り固定により強固な固定力で入浴介助装置1を浴槽に設置する必要がある一方で、当接部32または当接部35が強すぎる力で浴槽内壁に当接すると、浴槽内壁を傷つけてしまうという課題がある。これに対して、調節機構70にリミッタ機構74を設けることで、浴槽内壁を傷つけることを防止しつつ、最適な突っ張り固定力で入浴介助装置1を浴槽に設置することができる。
図8は、入浴介助装置1における着座台50が浴槽100内の上方位置にある状態の模式図である。
図9は、着座台50が浴槽100内の下方位置にある状態の模式図である。
また、図8および図9は、サイドフレーム部21に当接部材30を取り付け、スペーサー34は取り付けていない例を表す。したがって、当接部材30の当接部32が、長手方向に沿った浴槽内壁に当接することで、入浴介助装置1を浴槽に対して突っ張り固定している。一対のサイドフレーム部21は、一対の長辺側のリム部102の上面に載置されている。
着座台50は、前述した昇降装置40によって、浴槽100内の上方位置と下方位置との間を昇降可能である。下方位置にある着座台50に着座した被介助者は体を浴槽100内のお湯に浸けることができる。
着座台50は、シートフレーム53ごと、ワイヤ43によってフレーム本体20から吊り下げられた状態で昇降する。このとき、ガイドローラ56が浴槽内壁に接触しつつ転がり、着座台50の昇降を安定してガイドする。
サイドフレーム部21が載置される長辺側のリム部102の上面が水平の形状を有している場合、図8、9に示すように、サイドフレーム部21の下方にスペーサー34を設けなくても、入浴介助装置1を水平に設置することができる。
すなわち、着座台50が前方または後方に向かって傾斜せずに水平であり、着座台50に腰掛けた被介助者が前のめりになったり、後方に傾倒するようなことがない。スペーサー34を設けない場合は、当接部材30の当接部32が浴槽内壁に当接することで、入浴介助装置1は浴槽に対して突っ張り固定される。
図10(a)は、サイドフレーム部21がスペーサー34を介して長辺側のリム部102の上面に載置された状態の模式図である。
図10(b)は、図10(a)の状態にさらに当接部32、35を加えた模式図である。
この例のように、長辺側のリム部102の上面が長手方向における中央側よりも両端側の方が高く形成された形状を有している場合には、リム部102上面の中央側で高さが高く、両端側で高さが低いスペーサー34をサイドフレーム部21の下方に設ける。
これによって、リム部102上面が非水平状の形状を有していようとも、入浴介助装置1をリム部102上面に対して水平状に載置することができる。
このとき、スペーサー34に設けられた当接部35が浴槽内壁に当接することで、入浴介助装置1は浴槽に対して突っ張り固定される。図5に示す当接部35の軟質部材37が浴槽内壁に当接することで、浴槽内壁を傷つけない。
前述したように、サイドフレーム部21に当接部材30を取り付けた上に、さらにスペーサー34を取り付けるか否かの選択により、浴槽内壁に当接する当接部の下端が、サイドフレーム部21に対して第1下方位置に配置される第1状態と、サイドフレーム部21に対して第1下方位置より下方の第2下方位置に配置される第2状態とに切り替え可能である。
第1状態においては、図8、9に示すように、当接部材30の当接部32の下端が、サイドフレーム部21に対して第1下方位置に配置され、その当接部32が浴槽内壁に当接する。
第2状態においては、図10(b)に示すように、スペーサー34に設けた当接部35の下端が、第1下方位置(当接部材30の当接部32の下端位置)より下方の第2下方位置に配置され、そのスペーサー34の当接部35が浴槽内壁に当接する。
サイドフレーム部21の下方にスペーサー34を設けた場合、スペーサー34を設けない場合よりも入浴介助装置1が上方に設置される。このとき、図11(a)に示すように、サイドフレーム部21の下方に設けられた当接部32の位置も上方に上がってしまうことにより、当接部32を浴槽内壁に当接させ突っ張り固定できなくなるため、浴槽に対して十分な固定力で入浴介助装置を固定できないという新たな課題を生じた。
この課題を解決するために、図12(a)及び(b)に示すように、長い当接部32を設けると、当接部32が当接する浴槽内壁の傾斜が大きい場合に、そのリム部102上面にサイドフレーム部21が載置する面積が小さくなるため、不安定な載置になってしまうという課題がある。
実施形態によれば、前述したように、サイドフレーム部21に対して当接部が配置される高さ方向の位置を変更可能な構成としている。
これによって、リム部上面が水平で、スペーサー34を設けない場合には、当接部材30の当接部32の下端を第1下方位置に配置することで(当接部32の下端位置が下方になりすぎないようにすることで)、浴槽内壁の傾斜が大きくても、リム部上面に載置されるサイドフレーム部21の面積を大きくでき、安定的に載置させることができる。
一方、浴槽の長辺側のリム部上面が中央側よりも両端側の方が高く形成され、スペーサー34を設けた場合において、スペーサー34の高さ分、サイドフレーム部21の位置が上方に上がってしまっても、スペーサー34に設けた当接部35の下端を第1下方位置よりも下方の第2下方位置に配置することで、当接部35を浴槽内壁に当接させることが可能となり、強固に突っ張り固定させることができる。
第1状態では、サイドフレーム部21に設けられた当接部32が第1下方位置をとって浴槽側壁に当接し、入浴介助装置1を浴槽内壁に突っ張り固定させる。第2状態では、スペーサー34に設けられた当接部35が第1下方位置より下方の第2下方位置をとって浴槽側壁に当接し、入浴介助装置1を浴槽内壁に突っ張り固定させる。
ここで、サイドフレーム部21のみに設けられた当接部32によって第1下方位置と第2下方位置とを変更可能にすると、サイドフレーム部21内に、当接部32の長さ調節に必要な高さ空間(図11(b)において破線で表す)を設ける必要があり、サイドフレーム部21の高さが大きくなる。すると、被介助者が座る着座台50の高さが上がってしまうことにより、着座台50に対して立ち座りがし難くなってしまうという課題が生じる。
実施形態によれば、サイドフレーム部21に設けた当接部32自体で当接部下端位置を調整するのではなく、スペーサー34に設けた当接部35によって当接部32とは異なる下端位置をとらせることでができる。サイドフレーム部21内に当接部32の長さ調節に必要な高さ空間を設ける必要がないため、サイドフレーム部21の高さが大きくなるのを抑えることができる。これによって、着座台50からの立ち座り性を向上させることができる。
スペーサー34を設ける必要がある浴槽に対して、ネジなどの固定手段を用いていちいちスペーサー34を取り付けることは手間となり得る。
実施形態によれば、スペーサー34は、第2下方位置に配置された当接部35が長手方向に沿った浴槽内壁に当接することでサイドフレーム部21に固定される。すなわち、スペーサー34に設けられた当接部35が浴槽に当接する際の力の反力を利用して、スペーサー34をサイドフレーム部21に固定しているため、ネジなどの固定手段を必要としない。
また、スペーサー34を設ける必要がある浴槽に対して、第1下方位置に配置された当接部をいちいち取り外すことは手間であるし、当接部を無くしてしまいスペーサー34を設ける必要がない浴槽に対して突っ張り固定を行えなくなってしまうリスクもある。
実施形態によれば、図5に示すように、スペーサー34に窪み部36aが形成されている。その窪み部36aに、第1下方位置に配置された当接部35を嵌め込むことができる。スペーサー34は、当接部32の外側に嵌め込まれる。このため、当接部32をもつ当接部材30をサイドフレーム部21から外さずに、スペーサー34をサイドフレーム部21に取り付けることができる。
リム部上面と接するスペーサー34の底面には軟質部材38が設けられ、この軟質部材38は滑り止めを担う。また、リム部上面の形状や曲率と、スペーサー34の底面の形状や曲率とが完全に一致しなくても、着座台50に着座した被介助者の重みで軟質部材38がリム部上面の形状に追従するように変形して、リム部上面に密着する。これは、入浴介助装置の載置状態を安定させる。
スペーサー34を軟質部材のみによって形成してしまうと、軟質部材は被介助者が着座したときの荷重により変形してしまうため、入浴介助装置1が浴槽に対して位置ずれを起こすおそれがある。
実施形態によれば、軟質部材38の上方には、軟質部材38よりも肉厚な硬質部材39が設けられているため、強度を高めることができ、荷重により変形してしまうことを防ぐことができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
1…入浴介助装置、20…フレーム本体、21…サイドフレーム部、22…メインフレーム部、30…当接部材、32…当接部、34…スペーサー、35…当接部、36…硬質部材、36a…窪み部、37…軟質部材、38…軟質部材(滑り止め部)、39…硬質部材、40…昇降装置、50…着座台

Claims (7)

  1. 長辺と短辺とをもつリム部を有する浴槽に設置される入浴介助装置であって、
    前記入浴介助装置は、
    前記長辺に沿った第一の方向のリム部上面に載置される一対のサイドフレーム部と、一対の前記サイドフレーム部を連結するメインフレーム部と、を有するフレーム本体と、
    浴槽内の上方位置と下方位置との間を昇降可能であり、前記フレーム本体に支持される着座台と、
    前記着座台を昇降させる昇降装置と、
    を備え、
    前記第一の方向のリム部上面が中央側よりも両端側の方が高く形成された浴槽に対して、前記入浴介助装置を水平に載置することを可能にするように、一対の前記サイドフレーム部の下方に、着脱自在なスペーサーを設けたことを特徴とする入浴介助装置。
  2. 一対の前記サイドフレーム部のそれぞれの下方には、前記第一の方向の浴槽内壁に当接することで当該入浴介助装置を浴槽に対して突っ張り固定可能にする一対の当接部が設けられ、
    前記当接部は、前記サイドフレーム部に対して第1下方位置に配置される第1状態と、前記サイドフレーム部に対して前記第1下方位置より下方の第2下方位置に配置される第2状態とに切り替え可能であることを特徴とする請求項1記載の入浴介助装置。
  3. 前記当接部は、
    前記第1下方位置に配置される場合、前記サイドフレーム部に設けられ、
    前記第2下方位置に配置される場合、前記スペーサーに設けられることを特徴とする請求項2記載の入浴介助装置。
  4. 前記スペーサーは、前記第2下方位置に配置された前記当接部が前記第一の方向の浴槽内壁に当接することで前記サイドフレーム部に固定されることを特徴とする請求項3記載の入浴介助装置。
  5. 前記スペーサーは、前記第1下方位置に配置された前記当接部の外側に嵌め込むことが可能なように窪み部が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の入浴介助装置。
  6. 前記第一の方向のリム部上面と接する前記スペーサーの底面には、軟質部材によって形成された滑り止め部が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の入浴介助装置。
  7. 前記軟質部材の上方には、前記軟質部材よりも肉厚な硬質部材が設けられていることを特徴とする請求項6記載の入浴介助装置。
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