JP2015029769A - 入浴装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入浴者を浴槽内で昇降する際に怪我や不快感を与え難い入浴装置を提供する。
【解決手段】入浴装置1は、浴槽の互いに対向する2つの側壁間を橋渡しするように配置される可撓性部材11と、2つの側壁のうちの一方の外面側に配置されて、可撓性部材11の繰り出し及び巻き取りを行う駆動部13と、可撓性部材11上に配置される座面部14と、一端側が座面部14に取り付けられて、可撓性部材11の繰り出し及び巻き取りに伴う座面部14の昇降に連動して繰り出し及び巻き取りが行われる背面ベルト15と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】入浴装置1は、浴槽の互いに対向する2つの側壁間を橋渡しするように配置される可撓性部材11と、2つの側壁のうちの一方の外面側に配置されて、可撓性部材11の繰り出し及び巻き取りを行う駆動部13と、可撓性部材11上に配置される座面部14と、一端側が座面部14に取り付けられて、可撓性部材11の繰り出し及び巻き取りに伴う座面部14の昇降に連動して繰り出し及び巻き取りが行われる背面ベルト15と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記載する)を入浴させるのに好適な入浴装置に関する。
従来、例えば高齢者や身体障害者等の要介助者を入浴させるために使用される様々な入浴装置が知られている。例えば、特許文献1や2には、既存の浴槽に取り付け易い構造の入浴介助装置(入浴装置)が開示されている。
特許文献1や2に開示される入浴介助装置は、ベース部と当該ベース部の両端から略垂直に延在したアーム部とからなり浴槽のリムに載置されるコの字型のフレームと、前記ベース部に取り付けられた昇降装置と、前記アーム部に取り付けられ、前記フレームを浴槽のリムに載置した状態で前記昇降装置を介して浴槽内を昇降可能になる座部と、を備える構成になっている。
なお、特許文献1や2に開示される入浴介助装置では、座部は、左右の吊持部材(ワイヤー、ベルト等)によって吊り持ちされる構成になっている。また、特許文献2に開示される入浴介助装置では、座部は、前後左右の揺れを確実に防止するために、左右の吊持部材に加えて背側吊持部材によって吊り持ちされる構成になっている。左右の吊持部材及び背側吊持部材は、いずれも、入浴者の背側に設けられる昇降装置によって繰り出し及び巻き上げが行われるようになっている。
特許文献1や2に開示される入浴介助装置では、座部に座った入浴者の背中側に昇降装置が配置されることになる。このために、入浴者の背中側に大きな構造物が配置される構成になり易い。その結果、図14に示すように、座部200に座った入浴者Mは、その背中が、浴槽201内部へと張り出した構造物202に接触し易い。特に、座部200の昇降時に入浴者Mの背中に構造物202が擦れたり、引っ掛かったりすると、入浴者Mが怪我をすることが懸念される。また、入浴者Mに不快感を与えることが懸念される。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、入浴者を浴槽内で昇降する際に怪我や不快感を与え難い入浴装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の入浴装置は、浴槽の互いに対向する2つの側壁間を橋渡しするように配置される可撓性部材と、前記2つの側壁のうちの一方の外面側に配置されて、前記可撓性部材の繰り出し及び巻き取りを行う駆動部と、前記可撓性部材上に配置される座面部と、一端側が前記座面部に取り付けられて、前記可撓性部材の繰り出し及び巻き取りに伴う前記座面部の昇降に連動して繰り出し及び巻き取りが行われる背面ベルトと、を備える構成(第1の構成)になっている。なお、可撓性部材としては、例えばベルト、ワイヤー、チェーン等が挙げられる。可撓性部材は単数でも良いし、複数であってもよい。
本構成によれば、座面部を昇降させるための駆動部が浴槽の側壁に配置されるために、座面部に座った入浴者の背中側に大きな構造物を配置しない構成にできる。そして、座面部に座った入浴者の背中側には、座面部の昇降に連動して繰り出し及び巻き取りが行われる背面ベルトが設けられているために、入浴者が、その背中を浴槽や構造物に接触させる可能性を低減できる。また、背面ベルトの存在のために、入浴者が背面側において手や指を挟み込む可能性も低減できる。
上記第1の構成の入浴装置は、前記背面ベルトを繰り出し及び巻き取り可能に収容する収容部を更に備え、前記背面ベルトは、前記収容部内に巻き取られる方向に付勢されている構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、背面ベルトを収容する収容部のサイズを小さくし易い。このために、本構成によれば、浴槽内に構造物が突出し難くできる。
上記第1又は第2の構成の入浴装置において、前記背面ベルトは、前記座面部に着脱可能に取り付けられている構成(第3の構成)であるのが好ましい。また、上記第3の構成の入浴装置において、前記座面部は、前記可撓性部材に着脱可能に設けられている構成(第4の構成)であるのが好ましい。このように構成すれば、入浴装置が取り付けられる浴槽を、要介助者ばかりではなく、健常者も快適に使用可能になる。また、入浴装置の清掃やメンテナンス等も行い易くなる。
上記第1から第4のいずれかの構成の入浴装置において、前記座面部は、前記可撓性部材の繰り出し及び巻き取りに応じて位置を移動させる構成(第5の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、可撓性部材の繰り出しや巻き取り(座面部の昇降)に応じて入浴者は臀部を動かす必要がなく、リラックスした状態で入浴を行える。
上記第1から第5のいずれかの構成の入浴装置は、浴槽の縁に配置されるフレーム部を更に備え、前記可撓性部材の一端側が取り付けられる可撓性部材取り付け部、及び、前記背面ベルトを繰り出し及び巻き取り可能に収容する収容部は、前記フレーム部に配設されている構成(第6の構成)が好ましい。本構成によれば、入浴装置を浴室に設置する際に、例えば浴室の壁や床等にアンカーを打つといった設置工事が必要がなく、既存の浴室及び浴槽に対して入浴装置の設置が行い易くなる。
本発明によれば、入浴者を浴槽内で昇降する際に怪我や不快感を与え難い入浴装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態に係る入浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の実施形態に係る入浴装置は、浴室改修工事等の大規模な工事を行うことなく、既存の浴槽に取り付け可能な装置である。
図1は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の構成を示す概略斜視図である。また、図2は、図1のA−A位置における概略断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の入浴装置1は、フレーム部10と、サイドベルト11と、移乗台部12と、駆動部13と、座面部14と、背面ベルト15と、を備えている。
フレーム部10は、上面視略コの字状に形成され(当該形状は、フレーム部10が、ベース部と、ベース部の両端から延在して互いに対向配置される一対の腕部とを備える構成によって実現されている)、図3に示すように、上面視略矩形状に設けられる浴槽2の縁に沿って配置される。なお、フレーム部は、浴槽の縁に載せられる形状であればよく、浴槽の形状に合わせて、その形状は適宜変更されて構わない。また、上面視略コの字状に形成されるフレーム部10は、一対の腕部同士の幅を調整できる構成や、腕部の長さを変更できる構成であっても構わない。また、図3は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が浴槽2に設置された状態を示す概略斜視図である。
図4は、図3に示す入浴装置1から座面部14に設けられるフラップ141を取り除いた図である。図4に示すように、サイドベルト11は、浴槽2の互いに対向する2つの側壁21、22間を橋渡しするように配置される。サイドベルト11の一端は、浴槽2の側壁21側において、フレーム部10に設けられるベルト取り付け部101に取り付けられる。サイドベルト11の他端側は、浴槽2の側壁22の外面側に配置される移乗台部12内のドラム131(図2参照)に巻き付けられる。なお、サイドベルト11は、本発明の可撓性部材の一例である。本発明の可撓性部材は、ベルトに限らず、ワイヤーやチェーン等で構成されても構わない。例えば可撓性部材がワイヤーやチェーン等で構成される場合、2つの側壁21、22間を橋渡しする可撓性部材の数は複数(2本等)であっても構わない。また、ベルト取り付け部101は、本発明の可撓性部材取り付け部の一例である。
浴槽2の側壁22の外面側に固定配置される移乗台部12は、例えば車椅子等によって浴室に運び込まれた要介助者が、サイドベルト11上に配置される座面部14に移乗する際、又は、座面部14から車椅子等に移乗する際に使用する台である。浴槽2の縁幅だけでは、移乗スペースとして十分ではなく、安定した移乗が行えないことが懸念される。この懸念を解消するために、移乗台部12は設けられている。
図5は、本発明の実施形態に係る入浴装置1を上から見た場合の概略平面図である。図5に示すように、移乗台部12は、上面視略凸字状になっている(図5において凸字は横向きになっている)。詳細には、浴槽2上に設けられるサイドベルト11(座面部14と言ってもよい)と横並びで設けられる移乗台部12は、上面視した場合において、当該横並び方向の外部側(浴槽2が無い側)に向けて、突出部を有する構造になっている。このように構成されているために、例えば、入浴者(要介助者)を移乗台部12から座面部14へと移乗させる場合や、入浴者を座面部14から移乗台部12へと移乗させる場合に、介助者は足を踏み込んで作業し易くなっている。
図5に一点鎖線で示す部分が存在すると、介助者はその部分が邪魔になって足を踏み込めないが、本実施形態の構成では、一点鎖線で示す部分が空いたスペースとなるので、そのような不便さが解消(或いは低減)される。上面視略凸字状の移乗台部12とすることによって、入浴者が臀部を載せる領域を確保しつつ、介助者が作業し易い構成を実現できる。また、上面視略凸字状の移乗台部12とすることによって、移乗台部12に腰をかける入浴者が踏ん張り易くなることも期待できる。
なお、本実施形態の入浴装置1においては、例えば図2等に示されるように、移乗台部12は、側面視、下向きに厚みが薄くなる傾斜形状を含んでいる。これにより、上述した介助者の足の踏み込み易さは更に向上している。
図2に示すように、移乗台部12の内部には駆動部13が配置されている。別の言い方をすると、移乗台部12は駆動部13を収容する筐体で構成されている。このために、移乗台部12と駆動部13とを別々の位置に配置する場合に比べて省スペース化を図ることができる。また、本実施形態の構成では、入浴装置1が移乗台部12を備えるために、入浴装置1とは別に移乗台を準備する必要がなく、介助者の作業手間を省ける。
駆動部13は、サイドベルト11の繰り出し及び巻き取りを行う機構として機能する。駆動部13には、サイドベルト11が巻き付けられるドラム131と、ドラム131を回動させるモーター132と、が含まれている。その他、駆動部13には、例えば変速機等が含まれてよい。モーター132は、ドラム131を二方向に回転させることができる。モーター132によって、一の方向(図2において時計回り方向)にドラム131が回転される場合、サイドベルト11が繰り出される。また、モーター132によって、他の方向(図2において反時計回り方向)にドラム131が回転される場合、サイドベルト11が巻き取られる。
なお、本実施形態においては、移乗台部12内に2つのローラー133、134が設けられている。ローラー133は、ベルト11が所定量以上弛んだことを検出可能とする手段の一部として使用される。また、ローラー134は、サイドベルト11の繰り出しや巻き取りの方向をガイドする。また、サイドベルト11は、移乗台部12の背面(浴槽2に対向する面)に設けられる貫通孔を介して移乗台部12の外部に引き出されると共に、フレーム部10を構成するフレーム10aとカバー10bとの間の隙間を介してフレーム部10外(浴槽2内)へと引き出されている(図2参照)。
その他、移乗台部12内には、例えばリレーボックスやバッテリー等が含まれている。また、移乗台部12の上面側は開閉可能に設けるのが好ましい。これにより、例えば駆動部13のメンテナンスやバッテリーの交換等をスムーズに行うことができる。
座面部14は、浴槽2の互いに対向する2つの側壁21、22間を橋渡しするように配置されるサイドベルト11上に、当該ベルト11の長手方向に沿って移動可能(橋渡し方向に移動可能)に取り付けられている。詳細には、座面部14の左右の側面部(座面部14に座った入浴者を基準とした表現)の下部側に、それぞれ、ローラー142が設けられている。
当該ローラー142は、その回転軸方向がサイドベルト11の長手方向と略直交するように配置され、座面部14の側面から突出するローラー支持部143によって回転可能に支持されている。座面部14は、左右の側面部に設けられる2つのローラー142がサイドベルト11に当接した状態で、サイドベルト11上に配置されている。ローラー142の存在により、座面部14は、サイドベルト11の繰り出しや巻き取りに応じてサイドベルト11の長手方向に沿って移動可能になっている。
例えば、サイドベルト11が図3の状態から繰り出された場合、座面部14は、当該ベルト11の繰り出しに応じてベルト11上の位置を移動させつつ、浴槽2内へと下がっていく。図2において、サイドベルト11が矢印X1の方向に繰り出されると、座面部14はベルト11上を矢印Y1の方向に移動して、浴槽2の中心(短手方向(橋渡し方向)の中心)に位置する。
逆に、座面部14が浴槽2内に下げられた状態からサイドベルト11が巻き取られた場合、座面部14は、当該ベルト11の巻き取りに応じてベルト11上の位置を移動させつつ、浴槽2上部へと上がってくる。図2において、サイドベルト11が矢印X2の方向に巻き取られると、座面部14はベルト11上を矢印Y2の方向に移動して、浴槽2の中心に位置する。
すなわち、本実施形態の入浴装置1によれば、サイドベルト11の繰り出し及び巻き取りに応じて、座面部14は、その位置を適切な位置へと移動させる。このために、本実施形態の入浴装置1によれば、入浴者Mが臀部を直接ベルト100に載せる従来の構成(図13参照)のように、ベルトの繰り出し及び巻き取りに応じて一々臀部を動かしてその位置を調整する必要がない。
なお、座面部14の左右の側面上部側には、フラップ141が取り付けられている。フラップ141は、座面部14の左右の側面下部側に設けられるローラー142を覆うように設けられ、座面部14に座る入浴者の手指がローラー142に触れることを抑止する。フラップ141は、座面部14に対して角度変更可能に設けられており、例えば図1や図3等からわかるように、座面部14の高さ位置によってその角度が変更される。なお、フラップ141を座面部14に対して角度変更可能とする構成は、例えば、フラップ141と座面部14とを可撓性の連結片で連結したり、蝶番を利用したりすることによって得てよい。フラップ141は、座面部14と移乗台部12とを繋ぐ役割を担っており、入浴者の移乗性を向上する機能も有する。なお、フラップ141は、場合によっては設けられなくても構わない。
座面部14の後(背面)側(座面部14に座った入浴者を基準とした表現)には、背面ベルト15の一端側が取り付けられている。背面ベルト15の他端側は、フレーム部10上に設けられるベルト収容部16内のドラム(不図示)に巻き付けられている。また、背面ベルト15は、不図示の付勢部材(例えばゼンマイ)を利用してベルト収容部16内に巻き取られる方向に付勢されている。なお、フレーム部10上に配置されるベルト収容部16は、座面部14に座った入浴者から見て、背面側に存在する。
駆動部13の駆動によってサイドベルト11の繰り出しが行われて座面部14が下降すると、背面ベルト15は付勢部材の付勢力に反して繰り出される。一方、駆動部13の駆動によってサイドベルト11の巻き取りが行われて座面部14が上昇すると、背面ベルト15は付勢部材の付勢力によってベルト収容部16内に巻き取られる。
このように背面ベルト15は、モーター等の駆動源を使用することなく、その繰り出しと巻き取りが可能になっている。このために、ベルト収容部16は、そのサイズを小型とでき、浴槽2内部に向けて出っ張り難くできる。そして、入浴者の背面側において、例えばフレーム部10等の構造物は背面ベルト15によって覆われた状態になる。このために、入浴者は、その背中側が構造物に接触して怪我をするといった危険な事態に遭遇し難くなっている。また、背面ベルト15の存在により、入浴者は、その背中側で手指等を挟み込み難い。
次に、入浴装置1の使用例について、図6から図8を参照しながら説明する。車椅子等で浴室に運ばれた入浴者Mは、図6に示すように、浴槽2の側面に配置される移乗台部12に移乗される。駆動部13を収容する筐体を移乗台部12として兼用しているために、入浴装置1全体のサイズを小さくしつつ、安全に移乗するためのスペースを稼ぐことができている。また、入浴装置1に移乗台部12が備えられるために、別途移乗台を準備する必要がなく、介助者の作業負担を軽減できる。
移乗台部12に腰をかけた入浴者Mは、移乗台部12及びフラップ141上で臀部をずらしながら、図7に示すように座面部14に至る。この際、介助者による介助が行われることがある。上述のように、浴槽2の側面に移乗台部12が配置されているが、その形状(上面視略凸字状等)が工夫されている。このために、介助者は足を踏み込んで作業することができ、無理な姿勢で介助作業を行うことを避けられる。
入浴者Mが座面部14に至ると、移乗台部12内に設けられる駆動部13が駆動されて、サイドベルト11が繰り出される。サイドベルト11が繰り出されると、座面部14はベルト11上の位置を移動しながら浴槽2内へと下がっていく。これにより、図8に示すように、入浴者Mは浴槽2内の湯に浸かることが可能になる。なお、サイドベルト11の繰り出しに応じて座面部14がサイドベルト11上の位置を移動するために、入浴者は臀部の位置を調整する必要がない。また、座面部14の下降に応じて背面ベルト15が引き出されるために、入浴者Mは、その背中を浴槽2の壁面や構造物に擦ったり、ぶつけたりし難い。なお、入浴装置1においては、駆動部13が浴槽2の側面側に設けられているために、入浴者Mの背面側に大きな構造物が載置され難い。この点からも、入浴者Mは、背中を怪我し難くなっている。
入浴者Mが浴槽2内から出る場合には、図8に示す状態から駆動部13が駆動されて、サイドベルト11が巻き取られる。サイドベルト11が巻き取られると、座面部14はベルト11上の位置を移動しながら浴槽2上に上昇する。この際、背面ベルト15も、付勢部材の付勢力によってベルト収容部16内に巻き取られる。これにより、入浴者Mは、図7に示す位置に戻る。この際、サイドベルト11の巻き取りに応じて座面部14がサイドベルト11上の位置を移動するために、入浴者は臀部の位置を調整する必要がない。
図7の位置に戻った入浴者Mは、介助者の助けを適宜借りながら、移乗台部12を経て、車椅子等に移乗される。この際においても、移乗台部12の形状(上面視略凸字状等)の工夫により、介助者は足を踏み込んで作業することができ、無理な姿勢で介助作業を行うことを避けられる。
ところで、本実施形態の入浴装置1は、入浴装置1を使用しない健常者等にも使用し易い構成になっている。これについて、以下、説明する。
図9は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える座面部14と背面ベルト15との関係を示す概略拡大斜視図である。座面部14の背面側(座面部14に座った入浴者を基準とした表現)には、背面ベルト取り付け部144が設けられている。背面ベルト取り付け部144は、棒状部144aと、それぞれ棒状部144aの異なる端部側を支持する2つの支持部144bと、を備えている。また、背面ベルト15の座面部14に取り付けられる端部側には、間隔をあけて配置される2つのフック部151が設けられている。
2つのフック部151が棒状部144aに引っ掛けられることによって、背面ベルト15は座面部14に連結される(図9参照)。2つのフック部151は、棒状部144aから取り外し可能に設けられている。2つのフック部151が棒状部144aから取り外されると、背面ベルト15は、付勢部材の付勢力によって引っ張られてベルト収容部16に収容される。
図10は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える座面部14とサイドベルト11との関係を示す概略斜視図である。なお、図10においては、説明の都合上、座面部14に設けられるフラップ141が省略されている。図10に示すように、座面部14の下面には、座面部14がサイドベルト11から外れることを防止する外れ防止部材145が設けられている。
外れ防止部材145は、座面部14の下面側と対になってサイドベルト11を挟むように、座面部14の下面部側に取り付けられる。外れ防止部材145を座面部144に固定するために、例えばネジ等の固定手段が使用されてよい。なお、外れ防止部材145によって、座面部14がサイドベルト11から外れなくされた状態において、座面部14はサイドベルト11に対してスライド移動可能とされる。
本実施形態においては、外れ防止部材145の一端側を起立姿勢となるようにめくり上げ(図10(a)参照)、更に、座面部14をサイドベルト11の短手方向に平行な方向(図10(b)の矢印方向)に動かすことによって、座面部14をサイドベルト11から取り外すことができる。なお、これに先立って、背面ベルト15を座面部14から取り外しておくのが好ましい。
図11は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備えるサイドベルト11とフレーム部10に設けられるベルト取り付け部101との関係を示す概略斜視図である。図11からわかるように、サイドベルト11とベルト取り付け部101との関係は、背面ベルト15と背面ベルト取り付け部143との関係と同様である。そして、サイドベルト11の一端側に設けられるフック部111は、図11に示すように、ベルト取り付け部101の棒状部101aから取り外し可能に設けられている。
サイドベルト11のフック部111をベルト取り付け部101の棒状部101aから取り外して、駆動部13によってサイドベルト11を所定量巻き取る。これによって、図12に示すような、サイドベルト11が浴槽2の側壁21、22間を橋渡しするように配置されていない状態が得られる。これにより、健常者等は、入浴装置1が邪魔と感じたり、入浴装置1によって圧迫感を与えられたりすることなく、浴槽2に入ることができる。なお、図12は、本発明の実施形態に係る入浴装置1において、座面部14が取り外されると共にサイドベルト11及び背面ベルト15が所定位置に収容された状態を示す概略斜視図である。また、背面ベルト15が所定量収容された状態で、ベルト収容部16は蓋をできるようにしてよい。
本実施形態のように、座面部14をサイドベルト11に対して着脱可能に設けることによって、座面部14を含めた入浴装置1の清掃やメンテナス等を行い易くなる。このために、本実施形態の入浴装置1は、衛生面においても優れると言える。
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、以上に示した実施形態では、座面部14の側面下部側にローラー143が設けられる構成としたが、ローラー143が設けられる位置は、例えば座面部14の下面等であっても構わない。また、座面部14に設けられるローラーの形状や数も、本実施形態の構成から適宜変更されて構わない。
また、以上に示した実施形態では、サイドベルト11の一端がフレーム部10の一部(ベルト取り付け部101)に取り付けられる構成とした。しかし、この構成に限定されず、サイドベルト11の一端は、場合によっては、浴室の壁に取り付けられる構成としても構わない。
また、以上に示した実施形態では、背面ベルト15を座面部14に対して、また、座面部141をサイドベルト11に対して、更に、サイドベルト11をフレーム部10に対して着脱可能に設けている。しかし、場合によっては、これらの全て、或いは、一部は、着脱可能でない構成であってもよい。
1 入浴装置
2 浴槽
10 フレーム部
11 サイドベルト(可撓性部材)
13 駆動部
14 座面部
15 背面ベルト
16 ベルト収容部
21、22 側壁
101 ベルト取り付け部(可撓性部材取り付け部)
2 浴槽
10 フレーム部
11 サイドベルト(可撓性部材)
13 駆動部
14 座面部
15 背面ベルト
16 ベルト収容部
21、22 側壁
101 ベルト取り付け部(可撓性部材取り付け部)
Claims (6)
- 浴槽の互いに対向する2つの側壁間を橋渡しするように配置される可撓性部材と、
前記2つの側壁のうちの一方の外面側に配置されて、前記可撓性部材の繰り出し及び巻き取りを行う駆動部と、
前記可撓性部材上に配置される座面部と、
一端側が前記座面部に取り付けられて、前記可撓性部材の繰り出し及び巻き取りに伴う前記座面部の昇降に連動して繰り出し及び巻き取りが行われる背面ベルトと、
を備えることを特徴とする入浴装置。 - 前記背面ベルトを繰り出し及び巻き取り可能に収容する収容部を更に備え、
前記背面ベルトは、前記収容部内に巻き取られる方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。 - 前記背面ベルトは、前記座面部に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の入浴装置。
- 前記座面部は、前記可撓性部材に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の入浴装置。
- 前記座面部は、前記可撓性部材の繰り出し及び巻き取りに応じて位置を移動させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の入浴装置。
- 浴槽の縁に配置されるフレーム部を更に備え、
前記可撓性部材の一端側が取り付けられる可撓性部材取り付け部、及び、前記背面ベルトを繰り出し及び巻き取り可能に収容する収容部は、前記フレーム部に配設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の入浴装置。
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JP (1) | JP2015029769A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018121844A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | Toto株式会社 | 入浴介助装置 |
-
2013
- 2013-08-05 JP JP2013162355A patent/JP2015029769A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018121844A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | Toto株式会社 | 入浴介助装置 |
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