JP3733965B2 - 入浴介助装置 - Google Patents
入浴介助装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3733965B2 JP3733965B2 JP2003367270A JP2003367270A JP3733965B2 JP 3733965 B2 JP3733965 B2 JP 3733965B2 JP 2003367270 A JP2003367270 A JP 2003367270A JP 2003367270 A JP2003367270 A JP 2003367270A JP 3733965 B2 JP3733965 B2 JP 3733965B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- seat surface
- backrest
- wall surface
- rotating body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
図17は従来の技術の基本構成を説明する図であり、(a)は入浴前若しくは入浴後、(b)は入浴中の状態を示す。
(a)に示すとおりに、浴槽101の縁にベース枠102及び脚部103、103(手前の脚部は不図示)を載置し、これらの脚部103、103に吊持部材を介して座面104を昇降可能に保持させ、ベース枠102に内蔵した巻き上げ機構により、座面104を昇降させることができるようにしたものである。
特許文献2の図2において、(2)は浴槽、(7)は座部、(9)は可撓部材、(14)は回転軸である。回転軸(14)を回すことで可撓部材(9)を介して座部(7)を昇降することができる。
この特許文献2では、背もたれが無いため、介助対象者のことを考えると、座部(7)に背もたれを付加することが望まれる。
座部152を前に寄せることで、干渉を回避することができる。しかし、座部152を前に出すと浴槽150が狭くなり、好ましくない。
前記ケースを支えるリムに連続する浴槽の壁面にころがり接触する回転体若しくはすべり接触する摺動体を、前記座面の背中側に設け、
座面の背中側の浴槽の壁面をガイド面にして前記回転体若しくはすべり接触する摺動体を座面の背中側の浴槽の壁面に接触させながら前記座面を昇降させるように構成したことを特徴とする。
座面の背中側の浴槽の壁面は一般に鉛直に対して傾斜しているので、座面に人が座った上体で座面が浴槽の壁面に接触すると、座面は常に、浴槽壁面の傾斜に応じた力で浴槽の壁面に押付けられ、座面の揺れを防止することが出来る。
請求項1は、座面の背中側の浴槽の壁面が一般に鉛直面に対して傾斜していることに着目し、この様な壁面に回転体若しくは摺動体を接触させることで、座面の横揺れを防止することに成功したものである。
又、前記回転体若しくは摺動体を座面の背中側に設けているので、この回転体若しくは摺動体と浴槽の間に腕や指などを挟む心配も無い。
さらに、ケースを浴槽のリムに載せているので、ケースのリムへの設置位置を変える事で、浴槽の壁面への接触を自由に変えることが出来る。この為前述した浴槽壁面への押付け力を変えることで座面の揺れの防止効果を調整することも出来る。
又、この様に座面を安定して昇降させるにあたり、リンク機構などの複雑な機構を要しない。従って、浴槽水の汚れや湯垢などで固着して動かなくなることも無く、構造も簡単で、且つ信頼性の高い昇降機構を提供することが出来る。
座面を吊る吊持部材は、一般に、ドラムに巻き取る都合で可撓性線条部材(ワイヤ、紐、ロープなど)を採用する。可撓性線条部材は巻き取りには好適であるが、反面、座面の横揺れには対処できない。
従って、前述した揺れ防止機構を用いるのが好適である。
又、背もたれが座面と一緒に昇降するため、入浴者の背中が浴槽の壁面に接触する心配はなく、背中が擦れる心配もない。
又、前記回転体若しくは摺動体を前記背もたれの背面側に設けることが出来るので、使用者が背もたれに寄り掛かった際に、前記回転体若しくは摺動体と浴槽の間に背中を挟まれるといった不具合も生じない。
また、座面の左右の吊持と座面の後ろの回転体若しくは摺動体の接触による3方向の座面のガイドにより、確実に座面の揺れを防止することが出来る。
さらに、背もたれに回転体若しくは摺動体を設けているので、背もたれを壁面に倣って傾斜する場合、浴槽の壁面の傾斜等に影響を受けずに自由に背もたれを傾斜させることができる。
浴槽の壁面に繰り返し摺動体を接触させると、壁面に擦り傷が発生する可能性がある。請求項6によれば、ガイド部材を別に設けたので、浴槽の壁面に傷が付く心配はない。
ガイドの傾斜を緩やかにして設置した場合、装置を浴槽の背側の壁面側に設置することが出来、浴槽を広く使うことが出来る。
図1は本発明に係る入浴介助装置を備えた浴槽の断面図であり、入浴介助装置10は、介助対象者を座らせる座面11、この座面11の付属物であるアームレスト12及び背もたれ13と、座面11を支える座面支持部材14と、この座面支持部材14を吊るワイヤなどの吊持部材15、15と、吊持部材15、15を巻き上げる巻き上げ機構30と、この巻き上げ機構30を収納すると共に浴槽16のリム17に載せることのできるケース31とからなる。
また、巻き上げ機構30は、座面11を昇降させる昇降機構であれば構造、形式、種類は問わないが、その具体例の詳細構成は後述する。また、座面支持部材14の背面に設けた回転体53についても後述する。
モータ33を駆動源としてドラム35を巻き取り方向に回すことで、ワイヤ15・・・を巻き取り、シャフト37、37を上昇させることができる。モータ33を駆動源としてドラム35を巻き戻し方向に回すことで、ワイヤ15・・・を繰り出し、シャフト37、37を下降させることができる。図1に示すとおりに、この様なシャフト37、37に座面支持部材14を掛け渡すことで、座面11を実線位置から想像線位置へ下降させることができる。
なお、吊持部材緩み検出手段39は、ロッドが出入りするプッシュロッド型リミットスイッチであったもよく、ワイヤ15の張力を監視できるセンサであれば種類は問わない。
加えて、背もたれ13が座面11と一緒に昇降するため、入浴者の背中が浴槽16の壁面18に接触する心配はない。
又、この様に座面を安定して昇降させるにあたり、リンク機構などの複雑な機構を要しないので、簡単に且つ信頼性の高い昇降機構を提供することが出来る。
また、回転体53は、壁面18にすべり接触させる摺動体であっても差し支えない。
すなわち、この別実施例は、浴槽16内に且つ壁面18に沿ってガイド部材55を配置し、このガイド部材55に回転体53又は摺動体を接触させるようにしたことを特徴とする。例えば、ガイド部材55は、上部をケース31に止め、下部を吸盤56の付いたステー57で壁面18に止めてなる縦長のプレートである。
さらに、ガイド部材55の採用により、壁面18の傷付きを防止することができる。
図10は図6の別実施例図であり、入浴介助装置10は、座面11と、この座面11に付属した背もたれ13と、座面11を支える座面支持部材14と、前記背もたれ13を吊持するワイヤなどの吊持部材15と、この吊持部材15を案内するガイド滑車36と、このガイド滑車36で案内された吊持部材15を巻き上げるドラム35と、このドラム35を駆動するモータ33と、モータ33及びドラム35を収納するケース31とを基本構成とする装置であり、さらに座面支持部材14に、左側面ローラ61と、右側面ローラ62と、背面ローラ63とからなる回転体を備えた、且つ1本の吊持部材15により、座面11の左右ではなく背中側を吊持したことを特徴とする。
(a)において、ケース31の前部下部に上昇位置検出センサ38を備えておき、背面ローラ63が上昇位置検出センサ38に達したときに、この検知信号に基づいて上昇動作を停止させる。
(b)において、ケース31内に吊持部材緩み検出手段39を備えておき、座面支持部材14が浴槽16の底に到達すれば、吊持部材14が緩み、この緩みを吊持部材緩み検出手段39で検出し、下降動作を停止させる。
この時、座面11は下降と共に、図11の左側すなわち前方に移動する。従って、図11(b)の座面11の位置から、真直ぐ垂直に上昇させた場合に比べ、図11の右側すなわち背面又は後方に、ケース31を設置することが出来る。このことは、座面11を浴槽16の壁面に接触させずに、ケース31をリム上の出来るだけ後方に設置出来ることを説明しており、浴槽16を出来るだけ広く使って入浴出来ることを示している。
このように、下位の回転体53と上位回転体65を備えたことにより、座面11の傾きに対応させることができると共に、背もたれ13を浴槽の壁面18の傾斜角度によらずに任意のリクライニング角度に設定することができる。
また、壁面18の傾斜角θ1が床に対して90°に近い浴槽16、すなわち傾斜が少ない浴槽16の場合に、θ1より小さな傾斜角θ2でガイド部材55を取付けることにより、背もたれ13のリクライニング性(背もたれ13を任意の角度に倒すことなど)を高めることができる。
又、ガイド部材55は浴槽の底側に浴槽の底と平行な部分を有しており、この部分にシリコンシートを取付けてあるので、浴槽に傷を付けずにガイド部材55の滑りを防止することが出来る。従って、ガイド部材を安定して固定することが出来る構成になっている。
図16に示すとおりに、例えばガイド部材55は、上部プレート66と、この上部プレート66に開けた縦長の長孔67と、下部プレート68と、この下部プレート68に開けた縦長の長孔69と、長孔67、69に連通する皿ボルト71と、この皿ボルト71にねじ込むナット72とからなる。
Claims (7)
- 介助対象者を座らせる座面と、前記座面を昇降する昇降機構と、昇降機構を配設し浴槽のリムに載せることのできるケースとからなり、前記座面を浴槽内の湯面上方から湯中へ昇降させることで、介助対象者の入浴を促す入浴介助装置において、
前記ケースを支えるリムに連続する浴槽の壁面にころがり接触する回転体若しくはすべり接触する摺動体を、前記座面の背中側に設け、
座面の背中側の浴槽の壁面をガイド面にして前記回転体若しくはすべり接触する摺動体を座面の背中側の浴槽の壁面に接触させながら前記座面を昇降させるように構成したことを特徴とする入浴介助装置。 - 前記昇降機構は、前記座面を吊る吊持部材と、この吊持部材を巻き上げる巻き上げ機構とからなることを特徴とする請求項1記載の入浴介助装置。
- 前記吊持部材は、前記座面の左右を吊持して前記座面を昇降させることを特徴とする請求項2記載の入浴介助装置。
- 前記座面は、前記座面に付属する背もたれを有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の入浴介助装置。
- 前記回転体若しくは摺動体を前記背もたれに設けて、前記浴槽の壁面をガイド面にして前記座面を昇降させるように構成したことを特徴とする請求項4記載の入浴介助装置。
- 浴槽内に且つ前記壁面に沿ってガイド部材を配置し、このガイド部材に前記回転体若しくは摺動体を接触させるようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の入浴介助装置。
- 前記ガイド部材は浴槽への取付け時の深さを調整する調整手段を備えていることを特徴とする請求項6記載の入浴介助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003367270A JP3733965B2 (ja) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | 入浴介助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003367270A JP3733965B2 (ja) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | 入浴介助装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005124704A Division JP2005211695A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 入浴介助装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005130905A JP2005130905A (ja) | 2005-05-26 |
JP3733965B2 true JP3733965B2 (ja) | 2006-01-11 |
Family
ID=34645324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003367270A Expired - Fee Related JP3733965B2 (ja) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | 入浴介助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3733965B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183452A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Og Giken Co Ltd | 入浴用リフト装置 |
-
2003
- 2003-10-28 JP JP2003367270A patent/JP3733965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183452A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Og Giken Co Ltd | 入浴用リフト装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005130905A (ja) | 2005-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5481110B2 (ja) | 歯科治療椅子 | |
JPH0696033B2 (ja) | 入浴用リフト | |
JP3733965B2 (ja) | 入浴介助装置 | |
JP2005211695A (ja) | 入浴介助装置 | |
JP2005176932A (ja) | 入浴介助装置 | |
KR101041621B1 (ko) | 슬림형 기립 보조 의자 장치 | |
JP4518775B2 (ja) | 入浴介護補助装置 | |
JP3173529U (ja) | 手摺昇降装置 | |
JP4508841B2 (ja) | 入浴介助装置 | |
JP4739921B2 (ja) | 入浴リフト装置 | |
JP3726913B1 (ja) | 入浴介助装置 | |
JP4796783B2 (ja) | 電動式座椅子 | |
JP6962238B2 (ja) | 入浴介助装置 | |
KR102590653B1 (ko) | 장애인용 전동 기립 의자 | |
JP5999681B2 (ja) | 車椅子搬送装置 | |
JP3726912B1 (ja) | 入浴介助装置 | |
JP4612940B2 (ja) | 入浴介護補助装置 | |
JP2009240689A (ja) | マッサージ椅子 | |
JP4320221B2 (ja) | 昇降便座 | |
JP2004344450A (ja) | 入浴補助装置 | |
JP4212029B2 (ja) | 階段用昇降機 | |
JP2015211709A (ja) | 入浴装置 | |
JP2019187677A (ja) | 入浴補助装置 | |
JP3715468B2 (ja) | 入浴介助装置 | |
JP2009201554A (ja) | 入浴介護補助装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050425 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20050425 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20050518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050927 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051010 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3733965 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111028 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121028 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |