JP2015211709A - 入浴装置 - Google Patents

入浴装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015211709A
JP2015211709A JP2014094569A JP2014094569A JP2015211709A JP 2015211709 A JP2015211709 A JP 2015211709A JP 2014094569 A JP2014094569 A JP 2014094569A JP 2014094569 A JP2014094569 A JP 2014094569A JP 2015211709 A JP2015211709 A JP 2015211709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
bathing apparatus
bathtub
bathing
drive unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014094569A
Other languages
English (en)
Inventor
康二 中村
Koji Nakamura
康二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Medical Co Ltd
Original Assignee
Sakai Medical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakai Medical Co Ltd filed Critical Sakai Medical Co Ltd
Priority to JP2014094569A priority Critical patent/JP2015211709A/ja
Publication of JP2015211709A publication Critical patent/JP2015211709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【課題】要介助者や健常者等、幅の広い層に使い勝手が良い入浴装置を提供する。
【解決手段】浴槽に取り付けられる入浴装置1は、座部14が着脱可能に取り付けられる支柱部13と、支柱部13を昇降させる昇降駆動部12と、浴槽の縁上に載せられて昇降駆動部12を支持するフレーム部11と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記載する)を入浴させるのに好適な入浴装置に関する。
従来、例えば高齢者や身体障害者等の要介助者を座位で入浴させる様々な入浴装置が知られている。例えば、浴槽の底面に載置される脚部と、該脚部に固定される柱部と、該柱部に昇降可能に取り付けられる着座部と、を備え、前記着座部を昇降させる昇降機構が設けられる第1の入浴装置(入浴介助装置)が知られている。当該第1の入浴装置は、未使用時には浴槽から取り出すことも可能である。
上述の第1の入浴装置では、着座部以外に脚部や柱部も浴槽内に入れられるために、浴槽内のスペースが狭くなるという問題がある。この点を考慮して、特許文献1には、浴槽の上面に載置されるベース枠と、該ベース枠に設けられた駆動機構と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右側縁部を垂持ちすると共に、前記駆動機構によって繰出し・巻上げ自在に垂れ下がって前記座部を吊持する吊持部材と、を備えた第2の入浴装置(入浴介助装置)が開示されている。
特開平11−267174号公報
着座部に加えて脚部や柱部が浴槽内に入れられる上述の第1の入浴装置は、未使用時に浴槽から取り出すことが可能であるが、その重量は必ずしも軽くない。このために、浴槽に対して出し入れするのは負担に感じられやすい。第1の入浴装置を浴槽の中に入れたままとすると、第1の入浴装置を使用することなく入浴できる者にとっては、入浴装置が邪魔に感じられることがある。
また、上述の第2の入浴装置(特許文献1に開示される入浴装置)は、ベース枠が浴槽の縁上に載せられ、座部を昇降させるために繰出し及び巻上げ自在の吊持部材(ワイヤー)を用いる構成であるために、浴槽内は狭くなり難い。しかしながら、この入浴装置は、その構造上、気軽に浴槽から取り除くことができない。このために、第2の入浴装置を使用することなく入浴できる者にとっては、入浴装置が邪魔に感じられることがある。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、要介助者や健常者等、幅の広い層に使い勝手が良い入浴装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の入浴装置は、浴槽に取り付けられる入浴装置であって、座部が着脱可能に取り付けられる支柱部と、前記支柱部を昇降させる昇降駆動部と、を備える構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、昇降駆動部を用いて支柱部を昇降することによって、座部を昇降できる。このために、本構成の入浴装置は、足腰の弱った要介助者を座位で浴槽内の湯に浸からせるのに好適な装置となり得る。また、本構成の入浴装置は、支柱部に取り付けられる座部を取り外し可能になっている。このために、入浴装置を使用することなく浴槽に入れる者(例えば軽度の要介助者や健常者等)が、入浴装置によって圧迫感を与えられたり、入浴装置を邪魔に感じたりすることを避けられる。なお、座部単体は、比較的重量を軽くでき、その取り外しが面倒とならないことが期待できる。また、座部を外した支柱部は手すりとして代用することも可能である。この点からも、本構成によれば、入浴装置を使用することなく浴槽に入れる者が、入浴装置を邪魔に感じる可能性を低減できる。
上記第1の構成の入浴装置は、前記浴槽の縁上に載せられて前記昇降駆動部を支持するフレーム部を更に備える構成(第2の構成)であるのが好ましい。そして、上記第2の構成の入浴装置において、前記フレーム部は、前記昇降駆動部を支持する基部と、前記基部の両端から延在する一対の腕部と、を有する構成(第3の構成)とするのが好ましい。本構成によれば、既存の浴槽への取付けが簡単で便利である。
上記第2又は第3の構成の入浴装置において、前記フレーム部は、前記昇降駆動部をスライド移動可能に支持する構成(第4の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、座部に座った入浴者の移動を簡単に行うことができ、介助者の負担を軽減可能である。また、本構成によれば、入浴装置が使用されない場合に、昇降駆動部や支柱部を邪魔にならない位置に移動し易い。
上記第1から第4のいずれかの構成の入浴装置において、前記昇降駆動部は、前記支柱部の昇降方向に延在する縦長形状である構成(第5の構成)としてもよい。本構成によれば、昇降駆動部が邪魔にならないようにできる。当該効果は、昇降駆動部がスライド移動できる構成の場合に、特に大きくなることが期待できる。
上記第1から第5のいずれかの構成の入浴装置において、前記支柱部は、手で握ることが可能な把持部を含む構成(第6の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、入浴装置を使用することなく浴槽に入れる者が、入浴装置の一部を手すり代わりとして使用し易くなる。
上記第1から第6のいずれかの構成の入浴装置において、前記支柱部には、前記座部に座った入浴者の姿勢を安定させるシート部材の一部を取り付ける取付部が設けられている構成(第7の構成)が採用されてよい。本構成によれば、座部に座って入浴を行う入浴者の安全性を向上できる。
上記第7の構成の入浴装置において、前記シート部材は、前記座部に固定されている構成(第8の構成)であってよい。本構成によれば、取り外された座部を支柱部に取り付けることによってシート部材の準備もできるので便利である。
その他、本発明の入浴装置は、浴槽に取り付けられる入浴装置であって、座部が取り付けられる支柱部と、前記支柱部を昇降させる昇降駆動部と、前記支柱部に吊り下げ可能なシート部材と、を備える構成であってよい。本構成によれば、シート部材によって入浴者の姿勢を安定させることが可能であり、入浴者の安全性の向上が期待できる。
また、本発明の入浴装置は、浴槽に取り付けられる入浴装置であって、座部を昇降させるための昇降駆動部と、前記昇降駆動部をスライド移動させるスライド移動機構と、を備え、前記昇降駆動部は前記座部の昇降方向に延在する縦長形状である構成であってよい。本構成によれば、入浴装置を使用しない場合に、昇降駆動部を端によけて邪魔にならないようにし易い。
本発明によれば、要介助者や健常者等、幅の広い層に使い勝手が良い入浴装置を提供できる。また、本発明によれば、入浴者の安全性を向上できる入浴装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る入浴装置の構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置の構成を示す概略上面図 本発明の実施形態に係る入浴装置の構成を示す概略側面図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える昇降駆動部の上部側を拡大して示した概略斜視図 図1に示す状態から支柱部が降下された状態を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える支柱部の構成を示す概略断面図 本発明の実施形態に係る入浴装置における座部の取り外し方を説明するための概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置を使って入浴者が浴槽内に入る流れを示した概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置が使用されない場合の状態の一例を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置の変形例を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置の他の変形例を示す概略斜視図 図11に示す取付部を拡大して示した概略平面図
以下、本発明の実施形態に係る入浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<入浴装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の構成を示す概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の構成を示す概略上面図である。図3は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の構成を示す概略側面図である。図1から図3に示すように、浴槽に取り付けられる入浴装置1は、大きくは、フレーム部11と、昇降駆動部12と、支柱部13と、座部14と、を備えている。
フレーム部11は、基部111と、基部111の両端から延在する一対の腕部112a、112bと、を備えている。基部111と各腕部112a、112bとのなす角はほぼ90°であり、フレーム部11は上面視略コの字状になっている。フレーム部11は、後述の図8や図9に示されるように、上面視略矩形状の浴槽の縁上に載せられる。なお、基部111と各腕部112a、112bとのなす角は、フレーム部11が載せられる浴槽の形状に応じて適宜変更されてよい。また、基部111や腕部112a、112bは湾曲していても構わない。
一対の腕部112a、112bには、それぞれ、固定金具113が取り付けられている。固定金具113は、腕部112a、112bの内側下部に設けられている。固定金具113は、例えばネジ式の押当部113aを含む。各腕部112a、112bに取り付けられる固定金具113の押当部113aを浴槽の内壁に押し当てることによって、フレーム部11が浴槽からずれるのを防止できる。なお、固定金具の構成や、その取付け位置等は適宜変更されてよい。
昇降駆動部12は、フレーム部11の基部111にスライド移動可能に支持されている。基部111上には、その一方の端部から他方の端部に亘ってレール111aがまっすぐに延在している。昇降駆動部12の下部側には、レール111aの上面に載った状態となるローラーと、レール111aの長手方向の両側面を挟むように設けられるローラー(不図示)とが含まれている。昇降駆動部12は、これらのローラーがレール111aに当接しながら転がることによってレール111aに沿ってスライド移動する。
昇降駆動部12は、その下部側にロックピン(不図示)を含む。当該ロックピンが、レール111aの上面に複数設けられる係合穴111bのいずれかに嵌り込むと、昇降駆動部12はスライド移動不可能になる。ロック解除ボタン121の押圧によってロックピンが持ち上げられると、ロックピンと係合穴111bとの係合が解消され、昇降駆動部12はスライド移動可能になる。また、レール111aの両端部にはストッパー111cが設けられている。このために、昇降駆動部12は、レール111aから脱落しない。
なお、昇降駆動部12を基部111に対してスライド移動させるための機構は、以上の構成に限らず、適宜変更されて構わない。例えば、昇降駆動部12が手動で動かされるのではなく、電動で動かされる構成等であっても良い。また、本実施形態のスライド移動機構では、昇降駆動部12を固定する位置が所定の位置に限られる構成になっているが、任意の位置で昇降駆動部12を固定できるように構成しても勿論構わない。また、昇降駆動部12には、昇降駆動部12をスライドさせる際の持ち手となる把持部が設けられるのが好ましい。
昇降駆動部12は、上下方向(昇降方向)に延在する縦長形状になっている。昇降駆動部12の上下方向の中央部付近には、モーター122とギアボックス123とが内蔵されている(図3参照)。また、図4に示すように、昇降駆動部12の上部側には、カバー124が着脱可能に被せられるようになっている。カバー124を取り外すと、電源スイッチ125と、バッテリー126とが露出状態になる。なお、図4は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える昇降駆動部12の上部側を拡大して示した概略斜視図である。
電源スイッチ125がオンされた状態で、昇降駆動部12の側面に設けられる操作スイッチ部127を操作すると、バッテリー126から電力が供給されてモーター122が駆動する。モーター122の回転動力はギアボックス123を介して支柱部13内に設けられるドラム(不図示、後述する)に伝達される。これにより、図5に示すように、支柱部13が昇降動を行う。なお、図5は、図1に示す状態から支柱部13が降下された状態を示す概略斜視図である。
図6は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える支柱部13の構成を示す概略断面図である。図6(a)は、図1のA−A位置で切った断面図である。図6(b)は、図1のB−B位置で切った断面図である。なお、図6には、理解を容易とするために、昇降駆動部12に内蔵されるモーター122とギアボックス123とが示されている。支柱部13は、以下の内容から明らかになるように、昇降駆動部12に対して昇降動を行い、昇降駆動部12の基部111に対するスライド移動に伴ってスライド移動する。
支柱部13は、その裏面側(昇降駆動部12と対向する面側)に上下方向(昇降方向)に延在するスリット131を備える。スリット131は、上端部から下端部まで延びている。支柱部13内には、ギアボックス123の出力軸123aに取り付けられるドラム132が配置されている。支柱部13内に配置されるドラム132とギアボックス123の出力軸123aとの連結は、スリット131を介して行われている。
ドラム132には、ワイヤー133が巻回されている。モーター122が駆動すると、その回転方向に応じてドラム132は回転し、ワイヤー133を繰り出したり、巻き取ったりする。なお、支柱部13内には、ドラム132から繰り出されたり、ドラム132に巻き取られたりするワイヤー133の方向をガイドするガイドプーリー134も配置されている。ガイドプーリー134は、昇降駆動部12に支持されている。
ドラム132に巻回されるワイヤー133の一方端は、支柱部13の下部に固定配置されるワイヤー引掛軸135に引掛けられている。これにより、支柱部13は、ドラム132を介して、昇降駆動部12に吊り持ち支持された状態になっている。また、支柱部13内には、2つのガイドローラー136、137が上下方向(昇降方向)に間隔をあけて配置されている。2つのガイドローラー136、137は、それぞれ、軸部136a、137aと、軸部136a、137aの両端部に回動可能に取り付けられるローラー部136b、137bと、を備える。2つの軸部136a、137aは、それぞれ、昇降駆動部12に支持されている。ローラー部136b、137bは、いずれも、支柱部13の正面側内壁と後面側内壁とに当接している。このガイドローラー136、137の存在により、支柱部13は昇降駆動部12に対して傾くことなく昇降動する。
図1(図6)に示す状態で、ドラム132がワイヤー133を繰り出す方向に回転すると、支柱部13は自重によりガイドローラー136、137にガイドされながら降下して図5に示す状態になる。また、図5に示す状態で、ドラム132がワイヤー133を巻き取る方向に回転すると、支柱部13はモーター122の力によってガイドローラー136、137にガイドされながら上昇する。
なお、支柱部13を昇降させる昇降機構は、以上の構成に限らず、適宜変更されて構わない。ワイヤー133の代わりに、チェーンやベルト等が用いられても構わない。駆動源も場合によってはモーター以外のものが使用されてもよい。
入浴者が座る部分である座部14は、支柱部13の下部に着脱可能に取り付けられている。支柱部13に取り付けられた座部14は、支柱部13の昇降動と共に昇降動を行う。また、座部14は、昇降駆動部12の基部111に対するスライド移動に伴ってスライド移動を行う。支柱部13の下部側の両側面には、座部取付部となる突起部138が設けられている。一対の突起部138に、座部14の後方(座部14に座る入浴者を基準とした表現である)に取り付けられるフック状の一対の係合金具141が引っ掛けられることによって、座部14は支柱部13に取り付けられる(例えば図1等参照)。
図7は、本発明の実施形態に係る入浴装置1における座部14の取り外し方を説明するための概略斜視図である。図7に示すように、座部14を上方向(矢印R方向)に回転させながら上側に引き上げることによって座部14は外せる。なお、座部14を着脱可能に支柱部13に取り付ける方式は、以上の構成に限らず、別の方式が採用されても構わない。
なお、本実施形態の入浴装置1は、例えば図1から図3等に示すように、座部14に座った入浴者が背中を当てる背当部15も備えている。背当部15は、支柱部13に取り付けられている。本実施形態では、背当部15は、座部14と分離されているが、場合によっては、座部14と一体的に設けられても構わない。また、背当部15は、支柱部13に対して着脱可能であるのが好ましい。背当部15も、座部14と同様に、支柱部13に設けられる突起部と係合するフック部を有する構成としてよい。
<入浴装置の使用例>
次に、入浴装置1の使用例について説明する。図8は、本発明の実施形態に係る入浴装置1を使って入浴者Mが浴槽2内に入る流れを示した概略斜視図である。図8の(a)から(d)の順に、入浴者Mが浴槽2内に入るための動作が進んでいく。
入浴者Mが浴槽2内に入るにあたって、入浴装置1の座部14は、昇降駆動部12のフレーム部11に対するスライド移動を利用して、その一部が浴槽2の縁上に配置される。詳細には、座部14は、その一部が、フレーム部11の腕部112b上に位置するように動かされる。この際、上面視して、座部14は、浴槽2からその一部がはみ出しても良いし、はみ出さなくても良い。
座部14が浴槽2の手前側の縁に寄せられると、図8(a)に示すように、入浴者Mは座部14上に臀部を載せる。本実施形態の構成によれば、入浴者Mが入浴時に座る座部14自体を浴槽2の縁側に寄せることができるので、座部14の側面に移乗用のフラップを設ける必要がない。なお、入浴者Mは、手すり等を利用しながら座部14に移乗しても良いし、介助者の助けを得て座部14に移乗しても良い。また、浴槽12の縁に寄せられた座部14の位置が動かないように、昇降駆動部12はスライド移動不可能にロックされるのが好ましい。
図8(a)に示すように座部14に臀部を載せた入浴者Mは、図8(b)に示すように、脚を浴槽2内に入れる。当該動作は、入浴者が自力で行っても良いし、介助者の助けを得て行われても良い。
図8(b)の状態になると、例えば介助者が昇降駆動部12をスライド移動させることによって、図8(c)に示すように、座部14が浴槽2の短手方向の中央部へと移される。座部14が浴槽2の短手方向の中央部に移されると、昇降駆動部12はスライド移動不可能にロックされる。本方式によれば、介助者は、昇降駆動部12を押し込むだけで入浴者Mを浴槽2の中央位置まで移動させることができ、入浴者Mを抱える必要がない。このために、本実施形態の入浴装置1は介助者の労力を軽減可能である。
図8(c)の状態になると、介助者が操作スイッチ部127を操作して昇降駆動部12を駆動させ、支柱部13を降下させる。これにより、図8(d)に示すように、入浴者Mは浴槽2内に溜められた湯に浸かることができる。なお、浴槽2内の湯に浸かった入浴者Mが浴槽2から出る場合には、以上と逆の手順が行われる。
図9は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が使用されない場合の状態の一例を示す概略斜視図である。例えば、浴槽2内に入浴装置1を使用する必要がない者(例えば、軽度の要介助者や健常者等)が入る場合、図9に示すように、支柱部13から座部14及び背当部15を取り外してよい。また、図9に示すように、昇降駆動部12及び支柱部13を浴槽2の一端側に寄せてもよい。このようにすると、入浴装置1を使用する必要がない者は、入浴装置1を邪魔に感じたり、入浴装置1によって圧迫感を与えられたりすることなく、浴槽2内に入ることができる。
なお、本実施形態の構成では、座部14等の取り外しによって、浴槽2の内壁や支柱部13の外壁を露出した状態にできるので、清掃やメンテナンスが行い易いといったメリットもある。また、本実施形態の入浴装置1では、駆動昇降部12は縦長形状とされて、その大部分が支柱部13と同等の幅に設けられている。このために、昇降駆動部12が、入浴装置1を使用する必要がない者に対して与える圧迫感を低減できる。
また、座部14等が取り外された支柱部13は、手すり代わりとして使用可能である。駆動昇降部12の昇降によって支柱部13は、その高さ位置を適宜変更できる。このために、例えば入浴者の身長に応じて、或いは、浴槽2内に入る場合と浴槽2外に出る場合との状況の違い等に応じて、手すりとなる支柱部13の高さ位置を適切な位置に変更できるので便利である。
なお、支柱部13には、入浴者が握り易いように把持部が設けられてもよい。当該把持部は、使用しない場合には折り畳めるように構成されても良い。また、座部14が取り付けられる支柱部13自体の形状を変更して、支柱部13が把持部を含むようにしても良い。把持部を含む形状として、例えば、支柱部13は、図10に示すような枠体形状(環状)に形成されても良いし、その他、T字状や十字状等に形成されても構わない。
図10は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の変形例を示す概略斜視図である。図10では、浴槽2も併せて示されている。変形例の入浴装置1も、上面視コの字状のフレーム部11と、フレーム部11上に載置される昇降駆動部12と、昇降駆動部12によって昇降される支柱部13と、を含む。支柱部13の下部には、座部が着脱可能に取り付けられる。昇降駆動部12は、上述した機構と同様に、モーターとワイヤーを利用して支柱部13を昇降させる構成であって良い。
<その他>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、以上に示した実施形態では、座部14が支柱部13に対して着脱可能である構成とした。しかしながら、場合によっては、座部14は支柱部13に対して固定されるものであっても良い。このような場合でも、例えば、座部14を折り畳み式にすれば、座部14が邪魔に感じられなくできる。また、座部14が取り外せなくても、昇降駆動部12のスライド移動に伴って座部14を邪魔にならないようによけることが可能である。
また、図11に示すように、入浴装置1を利用する入浴者の安全性向上を狙って、昇降動する支柱部13の上部に、座部14に座った入浴者を包み込むようにして姿勢を安定させるシート部材20(スリングシート)の一部を取り付ける取付部21が設けられてもよい。なお、図11は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の他の変形例を示す概略斜視図である。図11においては、シート部材20は座部14に固定されているが、場合によっては座部14に固定されなくても良い。
図12は、図11に示す取付部21を拡大して示した概略平面図である。図12に示すように、取付部21は、支柱部13の対向する側面に対をなして設けられる。一対の取付部21は対称配置されている。各取付部21は、湾曲した回動バー211aを中心軸Oを中心として回動可能に支持する支持部211と、矢印X方向に付勢される回動バー211aの回動を規制する規制バー212aを有するフック状の引掛け部212と、を備える。
回動バー211aを付勢方向(矢印X方向)と反対方向に回動して回動バー211aと規制バー212aとの当接を解消することにより、シート部材20の輪っか部20aを引掛け部212に引掛けることができる。輪っか部20aが引掛けられた後、付勢力によって回動バー211aと規制バー212aとが当接した状態に戻すと、シート部材20の輪っか部20aが引掛け部212から外れることを防止できる。
入浴者が座部14に座る場合には、シート部材20の輪っか部20aの少なくとも一方が取付部21から外される。そして、入浴者が座部14に座った状態で、シート部材20の輪っか部20aが取付部21に取り付けられる。これにより、入浴者は、支柱部13に吊るされたシート部材20に体を包み込まれたような状態になる。このために、座部14が昇降する際に、入浴者は体幹を保持されて安定した姿勢を維持できる。
1 入浴装置
2 浴槽
11 フレーム部
12 昇降駆動部
13 支柱部
14 座部
20 シート部材
21 取付部
111 基部
112a、112b 腕部
M 入浴者

Claims (8)

  1. 浴槽に取り付けられる入浴装置であって、
    座部が着脱可能に取り付けられる支柱部と、
    前記支柱部を昇降させる昇降駆動部と、
    を備えることを特徴とする入浴装置。
  2. 前記浴槽の縁上に載せられて前記昇降駆動部を支持するフレーム部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
  3. 前記フレーム部は、前記昇降駆動部を支持する基部と、前記基部の両端から延在する一対の腕部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の入浴装置。
  4. 前記フレーム部は、前記昇降駆動部をスライド移動可能に支持することを特徴とする請求項2又は3に記載の入浴装置。
  5. 前記昇降駆動部は、前記支柱部の昇降方向に延在する縦長形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の入浴装置。
  6. 前記支柱部は、手で握ることが可能な把持部を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の入浴装置。
  7. 前記支柱部には、前記座部に座った入浴者の姿勢を安定させるシート部材の一部を取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の入浴装置。
  8. 前記シート部材は、前記座部に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の入浴装置。
JP2014094569A 2014-05-01 2014-05-01 入浴装置 Pending JP2015211709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014094569A JP2015211709A (ja) 2014-05-01 2014-05-01 入浴装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014094569A JP2015211709A (ja) 2014-05-01 2014-05-01 入浴装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015211709A true JP2015211709A (ja) 2015-11-26

Family

ID=54696405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014094569A Pending JP2015211709A (ja) 2014-05-01 2014-05-01 入浴装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015211709A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018011938A1 (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 富士機械製造株式会社 介助装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005230191A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Toto Ltd 入浴介助装置
JP2006025945A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Toto Ltd 入浴介助装置
JP2006296715A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Sakai Medical Co Ltd 開閉式浴槽
JP2014023966A (ja) * 2013-11-07 2014-02-06 Sakai Medical Co Ltd 入浴装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005230191A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Toto Ltd 入浴介助装置
JP2006025945A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Toto Ltd 入浴介助装置
JP2006296715A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Sakai Medical Co Ltd 開閉式浴槽
JP2014023966A (ja) * 2013-11-07 2014-02-06 Sakai Medical Co Ltd 入浴装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018011938A1 (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 富士機械製造株式会社 介助装置
CN109414362A (zh) * 2016-07-14 2019-03-01 株式会社富士 护理装置
CN109414362B (zh) * 2016-07-14 2020-10-09 株式会社富士 护理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6236264B2 (ja) 移送装置
JP6733906B2 (ja) 入浴介護装置
KR100740424B1 (ko) 승강장치를 구비한 휠체어
JP2015211709A (ja) 入浴装置
JP6659496B2 (ja) 入浴装置
JP2000333996A (ja) ベッドからの移動リフト付き車椅子
KR101041621B1 (ko) 슬림형 기립 보조 의자 장치
KR101403524B1 (ko) 다기능성 침대겸용 목욕대
JP4508841B2 (ja) 入浴介助装置
JP6434303B2 (ja) 入浴装置
JP2016049414A (ja) 腰掛部材の昇降装置、昇降部材の昇降装置及び入浴支援装置
JP2004344450A (ja) 入浴補助装置
JP3164472U (ja) 入浴補助装置
JPH08280753A (ja) 吊持ベッド及び病人用移動介助装置
JP2015208333A (ja) 入浴装置
JP2007230716A (ja) 階段昇降機の着座装置
JP6962238B2 (ja) 入浴介助装置
JP6502038B2 (ja) 入浴補助具
JP6966250B2 (ja) 介護方法
JP2008194291A (ja) 入浴介護補助装置
JP3705440B1 (ja) 入浴介助装置
JP6502039B2 (ja) 入浴支援装置
JPH0919476A (ja) ベッドに付設した入浴装置
JP2005058599A (ja) 介護用車椅子
JP3726914B1 (ja) 入浴介助装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170427

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180904