JP2019187677A - 入浴補助装置 - Google Patents

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賢右 與五澤
Kensuke Yogosawa
賢右 與五澤
綿瀬 智晃
Tomoaki Watase
智晃 綿瀬
義明 安立
Yoshiaki Adachi
義明 安立
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Abstract

【課題】吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の水平方向の揺動を低減させることができる入浴補助装置を提供する。【解決手段】本発明は、浴槽2に設けられる入浴補助装置1であって、入浴者が座る座部4と、浴槽の上部に設置される吊り下げ装置16であって、座部を吊り下げる吊り下げ部材14を備え且つこの吊り下げ部材を上下動させることにより座部を上下動させる吊り下げ装置16と、吊り下げ装置16が座部4を上下動させる際に座部4の水平方向の揺動を規制する規制機構22と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、入浴補助装置に係り、特に、浴槽に設けられる入浴補助装置に関する。
従来から、特許文献1に記載されているような、病気、ケガ、障害、加齢による体力低下等により入浴の補助が必要な人の入浴を補助するために浴槽に設けられる入浴補助装置が知られている。このような入浴補助装置は、機械的なリンク機構を形成し、入浴者が座る座部と、座部を昇降させるためのモータと、モータによって起伏されるアーム機構と、このアーム機構に連結され且つ座部を水平に保持しながら昇降させるリンク機構とを備えている。
特開2004−344450号公報 特開2002−34818号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような入浴補助装置は、機械的なリンク機構により座部を昇降させるため、装置が大型となり、近年増えてきている浴槽内に段差を備えた入浴補助装置に設置できない場合があるという課題があった。また、入浴補助装置が大型であり、入浴補助装置を浴槽から取り外していない状態では、浴槽内の領域を広く使うことができないという課題や、入浴補助装置が大型であるため入浴補助装置を取り外しにくいという課題もあった。
そこで、特許文献2に記載されているように、段差を備えた浴槽に設置でき、リンク機構よりも少し小型化されたワイヤ吊り下げ式の入浴補助装置が提案されている。この入浴補助装置は、シートの側面に連結されたワイヤをモータで巻き上げることによりシートを上下させる。浴槽に段差が形成されていても、シートが乗り越え板に沿って段差に接触することなく上下動できるようになっている。
しかしながら、ワイヤ吊り下げ式の入浴補助装置は、シートをワイヤにより吊り下げた状態で上下動させるため、入浴者が座った状態の座部が浴槽内で揺動し入浴者が不安感を抱くという問題があった。
また、座部が浴槽内で揺動することにより座部が浴槽内の段差の乗り越え板の位置からずれる場合、座部が乗り越え板から外れた状態となり、この外れたままの状態で座部が上下動することにより乗り越え板を破損させてしまう又は座部が段差に接触して停止してしまうという問題もあった。
そこで、本発明は、吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の水平方向の揺動を低減させることができる入浴補助装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、浴槽に設けられる入浴補助装置であって、入浴者が座る座部と、上記浴槽の上部に設置される吊り下げ装置であって、上記座部を吊り下げる吊り下げ部材を備え且つこの吊り下げ部材を上下動させることにより上記座部を上下動させる吊り下げ装置と、上記吊り下げ装置が上記座部を上下動させる際に上記座部の水平方向の揺動を規制する規制機構と、を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、吊り下げ部材を上下動させることにより上記座部を上下動させる吊り下げ装置を備えている入浴補助装置において、この入浴補助装置が規制機構を備えているので、吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の水平方向の揺動を規制することができる。よって、吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の水平方向の揺動を低減させることができる。
本発明において、好ましくは、上記規制機構は、上記座部の側方に設けられ、上記座部の上下動をガイドすると共に上記座部の前後方向の揺動を規制するように形成されている。
このように構成された本発明においては、規制機構は、座部の側方に設けられ、上記座部の上下動をガイドすると共に上記座部の前後方向の揺動を規制するように形成されている。これにより、吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の前後方向の揺動を規制することができる。
本発明において、好ましくは、上記規制機構は、上記浴槽の側壁の段差の内側に配置され、この段差の内側において上記座部の上下動をガイドする。
このように構成された本発明においては、規制機構は、段差の内側において座部の上下動をガイドすることができ、座部の左右方向の揺動を段差の内側に規制することができる。よって、座部が段差に引っかかるようにして移動を停止することを防ぐことができる。また、規制機構が座部の前後方向の揺動を規制することができ、座部が規制機構から外れることにより規制機構が破損することも防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記規制機構は、上記座部の側方において縦方向に延びるガイドプレートと、上記座部の側部に設けられ且つ上記座部が上下動する際に上記ガイドプレート上を回転しながら上下動するローラとを備え、上記ガイドプレートには、表面を凹ませた凹部又は表面を突出させた凸部が上下方向に線状に形成され、さらに、上記ローラには、上記ガイドプレートが上記凹部を形成する場合には上記凹部と係合する凸部が、及び上記ガイドプレートが上記凸部を形成する場合には上記凸部と係合する凹部がその外周面に形成される。
このように構成された本発明においては、ガイドプレートには、表面を凹ませた凹部又は表面を突出させた凸部が上下方向に線状に形成され、さらに、上記ローラには、上記ガイドプレートが上記凹部を形成する場合には上記凹部と係合する凸部が、及び上記ガイドプレートが上記凸部を形成する場合には上記凸部と係合する凹部がその外周面に形成されている。よって、比較的簡易な構成により、吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の前後方向の揺動を規制することができる。
本発明において、好ましくは、上記座部は、上記吊り下げ装置から着脱自在に設けられている。
このように構成された本発明においては、座部は、上記吊り下げ装置から着脱自在に設けられている。これにより、入浴補助装置を使用せずに入浴する入浴者は、座部を吊り下げ装置から取り外した状態の浴槽に入浴することができる。よって、浴槽に入浴補助装置を設けている場合であっても、入浴者が、入浴補助装置の吊り下げ装置等を取り外す手間をかけることなく、浴槽の比較的大きい部分を占める座部を取り外し、浴槽内の領域を比較的広く使用して、浴槽にスムーズに入浴することができる。
本発明の入浴補助装置によれば、吊り下げ装置が座部を上下動させる際に座部の水平方向の揺動を低減させることができる。
本発明の一実施形態による入浴補助装置が浴槽に設けられている様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の内部構造を概略的に示す概略平面図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が乗降位置にある状態で、図1のIII−III線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の規制機構を、フラップを半透明に示した状態で説明する斜視図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の吊り下げ装置と座部とが係合している様子を示す平面図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の規制機構のガイドプレートとローラとを概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が中間位置にある状態で、図1のIII−III線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が入浴位置にある状態で、図1のIII−III線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が入浴補助装置本体から取り外された状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部のフック部と吊り下げ装置の取付シャフトとの取り付け及び取り外しを説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態による入浴補助装置を説明する。
まず、図1乃至図5により、本発明の一実施形態による入浴補助装置及び入浴補助装置の設けられた浴槽について説明する。
図1は本発明の一実施形態による入浴補助装置が浴槽に設けられている様子を示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態による入浴補助装置の内部構造を概略的に示す概略平面図であり、図3は本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部4が乗降位置A1にある状態で、図1のIII−III線に沿って見た断面図であり、図4は本発明の一実施形態による入浴補助装置の規制機構を、フラップを半透明に示した状態で説明する斜視図であり、図5は本発明の一実施形態による入浴補助装置の吊り下げ装置と座部とが係合している様子を示す平面図である。なお、図1において規制機構は図示を省略している。図5においては、フラップの図示を省略している。
図1に示すように、本発明の一実施形態による入浴補助装置1の設けられた浴槽2は、高齢者施設、介護施設、障害者施設、病院、家庭等の浴室に設けられる浴槽である。浴槽2は、入浴用に湯水を貯留する。浴槽2は、少なくともコの字型に壁面が配置された長方形の浴槽である。浴槽2は、入浴補助装置1の座部4に座る使用者の右手側の縦壁である第1壁2aと、左手側の縦壁である第2壁2bと、背中側の縦壁である第3壁2cと、正面側の縦壁である第4壁2dとを備えている。浴槽2のうち少なくとも第1壁2a、第2壁2b及び第3壁2cの上端部は、ほぼ平坦な上面2eを形成している。また、浴槽2は、第1壁2a及び第2壁2bから内側に延びる段差2g(図3参照)を形成している。浴槽2は、段差2gを形成していない浴槽であってもよい。
以下、本発明の一実施形態における説明において、入浴補助装置1の座部4に座る使用者の正面側を前方側とし、使用者の背中側を後方側とし、使用者の右手側を右側とし、左手側を左側として説明している。
図1及び図2に示すように、入浴補助装置1は、高齢者、障害者、傷病者等の使用者を座部4に座らせた状態で浴槽2に対して昇降させ且つ入浴を補助する機能を有するいわゆるバスリフト装置である。入浴補助装置1は、浴槽2の上面2e上に設けられている。
入浴補助装置1は、入浴補助装置本体6と、使用者が座る座部4と、座部4に取付けられるフラップ8とを備えている。
座部4は、平板状に形成され、使用者の体重を支えられるような強度を備えている。また、座部4は、使用者が座ることができるような平らな上面を形成している。座部4は、第1壁2aと第2壁2bとの間で浴槽2の底面2fとほぼ平行に配置される。座部4は、第1壁2a側の第1側部4aに2つのフック部10を備え、及び第2壁2b側の第2側部4bに2つのフック部10を備えている。フック部10が後述する取付シャフト12に係合することにより、座部4は、入浴補助装置本体6から吊り下げられた状態で支持される。
フラップ8は、座部4の第1側部4a及び第2側部4bにそれぞれ取付けられている。フラップ8は、平板状に形成される。フラップ8は、フラップ8と第1側部4a及び第2側部4bとの取付部を中心に回動可能である。フラップ8は、座部4が後述する乗降位置A1にある場合は、座部4からほぼ水平にアーム部6aの上部まで延びる平面を形成し、座部4とアーム部6aとの間の隙間をほぼ無くすことができる。フラップ8は、後述する中間位置A2にある場合は、斜めに回動され、使用者が吊り下げ部材14に触れにくくすることができる。
入浴補助装置本体6は、浴槽2の上面2e上において、入浴補助装置本体6内の各機器を覆うカバー及び構造部材により形成され且つ使用者の側方に延びるアーム部6aと、使用者の後方に配置される本体部6bとを形成している。アーム部6aは第1壁2a及び第2壁2bの上部に位置している。アーム部6aは、使用者が腕や他の身体部位を乗せることができるように形成されている。本体部6bは、使用者が背中や頭部等の身体部位を乗せる又はもたせかけることができるように形成されている。
入浴補助装置本体6は、浴槽2の上部に設置された吊り下げ装置16と、吊り下げ装置16を制御する制御部18と、使用者が操作する操作部20と、吊り下げ装置16が座部4を上下動させる際に座部4の水平方向の揺動を規制する規制機構22とを備えている。
吊り下げ装置16は、吊り下げ部材14を上下動させることにより座部4を上下動させるように形成されている。吊り下げ装置16は、座部4を吊り下げる吊り下げ部材14と、吊り下げ部材14が取付けられた取付シャフト12と、回転駆動するモータ24と、モータ24の回転軸に接続されたドラム26と、自由に回転するプーリ28とを備えている。
吊り下げ部材14は、可撓性部材である金属製のワイヤである。吊り下げ部材14は、ワイヤ、チェーン、ベルト、ロープ、ひも等であってもよい。吊り下げ部材14は、樹脂により形成されてもよい。
取付シャフト12は、吊り下げ部材14の下端に接続され、座部4の側方においてほぼ水平に支持されている。取付シャフト12は、棒状に形成されている。取付シャフト12は、座部4の左右両側の側方に配置される。取付シャフト12は、吊り下げ部材14の引き上げ又は引き下ろしに伴って上方移動又は下方移動するようになっている。
モータ24は、電動モータである。モータ24は、制御部18の指令を受けて回転駆動する。
ドラム26は、円筒状に形成されている。ドラム26は、モータ24の回転軸と共に回転するように形成される。ドラム26は、吊り下げ部材14の端部と連結されている。よって、ドラム26の回転に伴って吊り下げ部材14を引き上げる又は引き下ろすようになっている。ワイヤ式の吊り下げ装置16は、1つのモータ24で複数の吊り下げ部材14を引き上げることができ、比較的簡易に構成することができる。
プーリ28は、吊り下げ装置16内に複数配置されている。プーリ28は、吊り下げ部材14の導かれる向きを変更する位置に配置されている。プーリ28は、自身の外周に吊り下げ部材14を誘導する溝を形成している。よって、プーリ28は、自身の回転に伴って吊り下げ部材14を導くことができる。
制御部18は、モータ24の制御を行うためのCPU、メモリ等を内蔵している。制御部18は、モータ24及び操作部20等と電気的に接続されている。制御部18は、操作部20からの信号を受けて、モータ24を所定の制御プログラム等に基づいて制御できる。例えば、制御部18は、操作部20において上昇操作ボタン20aが押されている間、モータ24を吊り下げ部材14を引き上げる向きに回転させ、操作部20において下降操作ボタン20bが押されている間、モータ24を吊り下げ部材14を引き下ろす向きに回転させる。なお、本実施形態においては、操作部20の上昇操作ボタン20a及び下降操作ボタン20bが押されている間、モータ24を駆動させているが、このような形態に限られず、操作部20は所定の制御プログラム等に基づいて上昇操作ボタン20a及び下降操作ボタン20bが押され続けていなくともモータ24を駆動制御してもよい。
操作部20は、使用者の入浴を助ける介助者や使用者が操作できるように形成されている。操作部20は、座部4を上昇させる上昇操作ボタン20aと、座部4を下降させる下降操作ボタン20bとを備えている。操作部20は、制御部18と電気的に接続される。操作部20は、無線により入浴補助装置本体6から離れた位置に配置されてもよい。
次に、図3、図4、及び図6を参照して、入浴補助装置本体6の規制機構22について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による入浴補助装置の規制機構のガイドプレートとローラとを概略的に示す斜視図である。図6においては、ガイドプレート30とローラ32との係合状態を分かりやすく説明するため他の部材を省略してこれらのみを示している。
規制機構22は、座部4の側方に設けられ、座部4の上下動をガイドすると共に座部4の前後方向(図1において矢印Bにより示す、以下同様)の揺動を規制するように形成されている。規制機構22は、浴槽2の側壁の段差2gの内側に配置され、この段差2gの内側において座部4の上下動をガイドするようになっている。規制機構22は、段差2gの無い浴槽にも設けられる。
規制機構22は、座部4の側方において縦方向に延びるガイドプレート30と、座部4の第1側部4a及び第2側部4bに設けられ且つ座部4が上下動する際にガイドプレート30上を回転しながら上下動するローラ32とを備えている。
ガイドプレート30は、前後方向に一定の幅を有する帯状の金属プレートである。ガイドプレート30は、その上端がアーム部6aに固定され、その下端は浴槽2の側壁の段差2gより下方に位置している。ガイドプレート30は、浴槽2の段差2gの内側に配置され且つ底面2fまで延びている。ガイドプレート30は、座部4の左右両側の側方に配置される。ガイドプレート30は、ローラ32と第1壁2aとの間、及びローラ32と第2壁2bとの間に配置される。ガイドプレート30は、上下方向における段差2gの内側の部分がわずかに内側に突出するように屈曲されている。なお、ガイドプレート30は、底面2fより上方且つ底面2fの近傍まで延びていてもよく、底面2fより上方且つ段差2gより下方の位置まで延びていてもよく、又は段差2gより下方且つ底面2fよりも段差2gに近い位置まで延びていてもよい。また、ガイドプレート30は、上下方向において段差2gの内側の部分において1回折れ曲がるように屈曲されるのみならず、浴槽2の側壁の形状に合わせて複数回にわたって複数の位置で折れ曲がるように屈曲されていてもよい。
ローラ32は、座部4の第1側部4a及び第2側部4bから側方に突出するように設けられている。ローラ32は、座部4の左右両側の端部を形成している。ローラ32は、自由に回動できる。ローラ32は、ガイドプレート30上を回転しながら移動できる。ローラ32は、ガイドプレート30の表面近傍において、空転した状態でガイドプレート30に沿って移動されてもよい。よって、ローラ32及び座部4の位置がガイドプレート30によってガイドできると共にローラ32及び座部4の水平方向の揺動を抑制することができる。ローラ32は、座部4から突出する長さを変更可能とし、ガイドプレート30に向けて付勢されるように形成されてもよい。
ガイドプレート30には、表面を突出させた凸部30aがガイドプレート30の上端部から下端部まで上下方向に線状に形成されている。ローラ32には、ガイドプレート30の凸部30aと係合する凹部32aがその外周面に形成されている。よって、ガイドプレート30の凸部30aとローラ32の凹部32aとが係合しながら、ローラ32は、ガイドプレート30上を上下方向に移動することができる。ガイドプレート30には、表面を凹ませた凹部が上下方向に線状に形成されていてもよく、このとき、ローラ32には、ガイドプレート30の凹部と係合する凸部がその外周面に形成される。このように、ガイドプレート30には、表面を凹ませた凹部又は表面を突出させた凸部30aが上下方向に線状に形成され、さらに、ローラ32には、ガイドプレート30が凹部を形成する場合にはこの凹部と係合する凸部が、及びガイドプレート30が凸部30aを形成する場合にはこの凸部30aと係合する凹部32aがその外周面に形成される。なお、ローラ32の外周面がガイドプレート30と接触していない状態であっても、ローラ32の外周面がガイドプレート30と接近した状態であれば、凹部と凸部との係りにより座部4の前後方向の揺動を規制することができる。
次に、図3、図7及び図8により、本実施形態による入浴補助装置1による座部4の動作を説明する。
図7は本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が中間位置にある状態で、図1のIII−III線に沿って見た断面図であり、図8は本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が入浴位置にある状態で、図1のIII−III線に沿って見た断面図である。
図3に示すように、入浴補助装置1の座部4に入浴する使用者を座らせる場合には、座部4は最も上部の移動位置である乗降位置A1に位置している。乗降位置A1は、待機位置であり、使用者の乗降位置となっている。座部4が乗降位置A1に位置しているとき、フラップ8は、アーム部6aの上部までほぼ水平に延びた状態であり、使用者を座部4に乗降させやすくなっている。浴槽2には、例えば水位WLまで湯水が貯水されている。使用者の乗降時には、操作部20は操作されず、制御部18は、吊り下げ装置16のモータ24の駆動を停止している。吊り下げ部材14は、ドラム26により最も引き上げられた状態で停止されている。よって、座部4は最も引き上げられた乗降位置A1において停止されている。
座部4のローラ32は、ガイドプレート30と接している。ガイドプレート30の凸部30aはローラ32の凹部32aと係合した状態となっており、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向(図1において矢印Cにより示す、以下同様)の揺動が規制される。
なお、座部4が乗降位置A1に位置しているとき、ローラ32は、ガイドプレート30と接していなくてもよい。座部4の吊り下げ開始後比較的速い段階においてローラ32がガイドプレート30と接し、ガイドプレート30の凸部30aとローラ32の凹部32aとが係合した状態となれば座部4の水平方向の揺動が規制される。
図7に示すように、座部4に使用者が座った状態で、操作部20の下降操作ボタン20bが押され、座部4の下降である下方向への移動が開始される。制御部18は、吊り下げ装置16のモータ24を駆動させ、ドラム26を回転させることにより吊り下げ部材14を送り出し、よって、吊り下げ部材14が引き下ろされる。吊り下げ部材14は、入浴補助装置本体6内ではアーム部6a側に向けて横方向に移動し、アーム部6aの内側から浴槽2内に下方移動する。吊り下げ部材14と共に取付シャフト12が下方移動し、取付シャフト12に取付けられた座部4も下方移動する。座部4は、吊り下げ部材14によりアーム部6aから吊り下げられた状態となっている。座部4の下方移動中の中間位置A2において、座部4のローラ32は、ガイドプレート30と接している。ガイドプレート30の凸部30aはローラ32の凹部32aと係合した状態となっており、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が規制される。
座部4がさらに段差2gよりも下方に底面2fまで下方移動する場合にも、ガイドプレート30の凸部30aはローラ32の凹部32aと係合した状態となっており、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が規制される。
なお、変形例としてガイドプレート30の下端が底面2fより上方に位置している場合には、座部4がガイドプレート30の下端より下方まで移動し、座部4のローラ32が、ガイドプレート30と接していない状態となる場合がある。このとき、浴槽2の段差2gよりも下部の第1壁2aと第2壁2bとの間隔は、段差2gよりも上部の第1壁2aと第2壁2bとの間隔よりも狭くなっている。これにより、座部4のローラ32が、第1壁2aと第2壁2bと接する又は接しやすくなっている。よって、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が比較的規制されやすくなる。また、段差2gよりも下方の領域は水中の領域である可能性が高いので、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が比較的緩やかに抑制される。
図8に示すように、本実施形態において座部4が最も下部の移動位置である入浴位置A3まで到達すると、操作部20の下降操作ボタン20bの操作が終了され、座部4の下方移動が終了される。座部4は、底面2f上の入浴位置A3で停止した状態となる。座部4は、底面2f上に載っている状態となり、吊り下げ部材14により吊り下げられた状態から解放され、安定した状態となる。この状態で使用者が入浴することができる。
図7に示すように、使用者の入浴が終了すると、座部4に使用者が座った状態で、操作部20の上昇操作ボタン20aが押され、座部4の上昇である上方向への移動が開始される。制御部18は、吊り下げ装置16のモータ24を駆動させ、ドラム26を回転させることにより吊り下げ部材14を巻き上げ、よって、吊り下げ部材14が引き上げられる。吊り下げ部材14と共に取付シャフト12が上方移動し、取付シャフト12に取付けられた座部4も上方移動する。座部4は、再び、吊り下げ部材14によりアーム部6aから吊り下げられた状態となる。ガイドプレート30が底面2fまで延びているので、ガイドプレート30の凸部30aとローラ32の凹部32aとが係合した状態となることにより、座部4の上昇開始後すぐに座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が抑制される。
座部4の上方移動中の中間位置A2において、座部4のローラ32は、ガイドプレート30と接している。ガイドプレート30の凸部30aはローラ32の凹部32aと係合した状態となっており、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が規制される。
段差2gよりも上方の第1壁2aと第2壁2bとの間隔が比較的広い空間においても、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が規制される。また、座部4が水位WLよりも上方の空中の位置となった場合にも、座部4の水平方向、例えば前後方向及び左右方向の揺動が規制される。
図3に示すように、座部4が乗降位置A1まで到達すると、操作部20の上昇操作ボタン20aの操作が終了され、座部4の上方移動が終了される。座部4は、乗降位置A1で停止した状態となる。使用者が座部4から降りることができる。
次に、図9及び図10により、本実施形態による入浴補助装置1の入浴補助装置本体6から座部4を着脱する着脱動作を説明する。
図9は本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部が入浴補助装置本体から取り外された状態を示す斜視図であり、図10は本発明の一実施形態による入浴補助装置の座部のフック部と吊り下げ装置の取付シャフトとの取り付け及び取り外しを説明する図である。図10においてはフラップを省略して示している。
図9に示すように、座部4は、入浴補助装置本体6の吊り下げ装置16から着脱自在に設けられている。
図3及び図10に示すように、座部4の吊り下げ装置16への取付けは、座部4の左右両側のフック部10の切欠き部10aが、吊り下げ装置16の取付シャフト12に係合することにより行われる。フック部10の切欠き部10aと取付シャフト12とはスナップフィットのような比較的簡易な嵌合部を形成している。これにより、手指H等の力による比較的簡単な方法で、座部4を吊り下げ装置16に取付けた状態とすることができる。よって、家庭や施設等において、座部4を取り付けようとする人が、比較的簡単に座部4を取り付けることができる。
図3及び図10に示すように、座部4の吊り下げ装置16からの取り外しは、座部4の左右両側のフック部10の切欠き部10aを、吊り下げ装置16の取付シャフト12から上方に持ち上げるようにして離間させることにより行われる。座部4はフラップ8と共に取り外すことができる。フック部10の切欠き部10aと取付シャフト12とは比較的弱い嵌合を形成しているので、手指H等の力により比較的簡単にこれらの係合を解除することができる。よって、家庭や施設等において、座部4を取り外そうとする人が、比較的簡単に座部4を取り外すことができる。
このように、座部4を吊り下げ装置16から比較的簡単に取り外すことができるので、入浴補助装置1を使用せずに入浴する入浴者は、座部4を吊り下げ装置16から取り外した状態の浴槽2に入浴することができる。よって、浴槽2に入浴補助装置1を設けている場合であっても、入浴者が、入浴補助装置1の吊り下げ装置16等の比較的重量のある装置を取り外すことなく、浴槽2の比較的大きい部分を占める座部4を取り外し、浴槽2内の領域を比較的広く使用して、浴槽2にスムーズに入浴することができる。
上述した本発明の一実施形態による入浴補助装置1によれば、吊り下げ部材14を上下動させることにより座部4を上下動させる吊り下げ装置16を備えている入浴補助装置1において、この入浴補助装置1が規制機構22を備えているので、吊り下げ装置16が座部4を上下動させる際に座部4の水平方向の揺動を規制することができる。よって、吊り下げ装置16が座部4を上下動させる際に座部4の水平方向の揺動を低減させることができる。
また、本発明の一実施形態による入浴補助装置1によれば、規制機構22は、座部4の側方に設けられ、座部4の上下動をガイドすると共に座部4の前後方向の揺動を規制するように形成されている。これにより、吊り下げ装置16が座部4を上下動させる際に座部4の前後方向の揺動を規制することができる。
さらに、本発明の一実施形態による入浴補助装置1によれば、規制機構22は、段差2gの内側において座部4の上下動をガイドすることができ、座部4の左右方向の揺動を段差2gの内側に規制することができる。よって、座部4が段差2gに引っかかるようにして移動を停止することを防ぐことができる。
また、規制機構22が座部4の前後方向の揺動を規制することができ、座部4が規制機構22から外れることにより規制機構22が破損することも防ぐことができる。
さらに、本発明の一実施形態による入浴補助装置1によれば、ガイドプレート30には、表面を凹ませた凹部又は表面を突出させた凸部30aが上下方向に線状に形成され、さらに、ローラ32には、ガイドプレート30が凹部を形成する場合には凹部と係合する凸部が、及びガイドプレート30が凸部30aを形成する場合には凸部と係合する凹部32aがその外周面に形成されている。よって、比較的簡易な構成により、吊り下げ装置16が座部4を上下動させる際に座部4の前後方向の揺動を規制することができる。
さらに、本発明の一実施形態による入浴補助装置1によれば、座部4は、吊り下げ装置16から着脱自在に設けられている。これにより、入浴補助装置1を使用せずに入浴する入浴者は、座部4を吊り下げ装置16から取り外した状態の浴槽2に入浴することができる。よって、浴槽2に入浴補助装置1を設けている場合であっても、入浴者が、入浴補助装置1の吊り下げ装置16等を取り外す手間をかけることなく、浴槽2の比較的大きい部分を占める座部4を取り外し、浴槽2内の領域を比較的広く使用して、浴槽2にスムーズに入浴することができる。
1 入浴補助装置
2 浴槽
2a 第1壁
2b 第2壁
2c 第3壁
2d 第4壁
2e 上面
2f 底面
2g 段差
4 座部
4a 第1側部
4b 第2側部
6 入浴補助装置本体
6a アーム部
6b 本体部
8 フラップ
10 フック部
10a 切欠き部
12 取付シャフト
14 吊り下げ部材
16 吊り下げ装置
18 制御部
20 操作部
20a 上昇操作ボタン
20b 下降操作ボタン
22 規制機構
24 モータ
26 ドラム
28 プーリ
30 ガイドプレート
30a 凸部
32 ローラ
32a 凹部
A1 乗降位置
A2 中間位置
A3 入浴位置
H 手指
WL 水位

Claims (5)

  1. 浴槽に設けられる入浴補助装置であって、
    入浴者が座る座部と、
    上記浴槽の上部に設置される吊り下げ装置であって、上記座部を吊り下げる吊り下げ部材を備え且つこの吊り下げ部材を上下動させることにより上記座部を上下動させる吊り下げ装置と、
    上記吊り下げ装置が上記座部を上下動させる際に上記座部の水平方向の揺動を規制する規制機構と、を備えていることを特徴とする入浴補助装置。
  2. 上記規制機構は、上記座部の側方に設けられ、上記座部の上下動をガイドすると共に上記座部の前後方向の揺動を規制するように形成されている、請求項1記載の入浴補助装置。
  3. 上記規制機構は、上記浴槽の側壁の段差の内側に配置され、この段差の内側において上記座部の上下動をガイドする、請求項2記載の入浴補助装置。
  4. 上記規制機構は、
    上記座部の側方において縦方向に延びるガイドプレートと、
    上記座部の側部に設けられ且つ上記座部が上下動する際に上記ガイドプレート上を回転しながら上下動するローラとを備え、
    上記ガイドプレートには、表面を凹ませた凹部又は表面を突出させた凸部が上下方向に線状に形成され、さらに、上記ローラには、上記ガイドプレートが上記凹部を形成する場合には上記凹部と係合する凸部が、及び上記ガイドプレートが上記凸部を形成する場合には上記凸部と係合する凹部がその外周面に形成される、請求項2又は3に記載の入浴補助装置。
  5. 上記座部は、上記吊り下げ装置から着脱自在に設けられている、請求項1乃至4の何れか1項に記載の入浴補助装置。
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