JP5999681B2 - 車椅子搬送装置 - Google Patents

車椅子搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5999681B2
JP5999681B2 JP2012038125A JP2012038125A JP5999681B2 JP 5999681 B2 JP5999681 B2 JP 5999681B2 JP 2012038125 A JP2012038125 A JP 2012038125A JP 2012038125 A JP2012038125 A JP 2012038125A JP 5999681 B2 JP5999681 B2 JP 5999681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
moving body
holding portion
guide rail
transport device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012038125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013172785A (ja
Inventor
嘉之 山海
嘉之 山海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cyberdyne Inc
Original Assignee
Cyberdyne Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cyberdyne Inc filed Critical Cyberdyne Inc
Priority to JP2012038125A priority Critical patent/JP5999681B2/ja
Publication of JP2013172785A publication Critical patent/JP2013172785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5999681B2 publication Critical patent/JP5999681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は車椅子搬送装置に係り、特に車椅子を安全且つスムーズに搬送するよう構成された車椅子搬送装置に関する。
車椅子を利用する被介護者としては、一人で歩行できず、介護者がいないとベッドから車椅子に移ったり、あるいは車椅子からベッドへ移動することが困難な人が多い。
例えば病院等のエレベータが完備された施設では、車椅子に座ったままエレベータに乗って上又は下の階に移動することができる。ところが、エレベータがない場所では、階段を利用して別の階へ移動することになり、自立歩行が難しい車椅子の被介護者にとって階段を使うことが不可能な場合がある。
このような、階段しかない場所における車椅子の被介護者の移動を可能にする装置として、階段の壁面に沿うように移動する搬送装置を設置することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−253666号公報
上記特許文献1に記載された搬送装置では、階段スペースの壁面に固定されたガイドレールに沿って移動する移動体に椅子が設けられており、車椅子の被介護者を移動体の椅子に座らせて上階又は下階に搬送するように構成されている。
しかしながら、この搬送装置では、歩行困難な被介護者を車椅子から移動体の椅子に移すための介護者が必要であり、また別の階に移動した後は再び車椅子に移る必要があり、被介護者の負担が大きいという問題があった。
また、当該被介護者が搬送されている間に、介護者が車椅子を持って階段を上り、あるいは下りする必要があるため、介護者の負担も大きかった。
また、介護者がいなくても1人で車椅子の車輪を回転させて移動する被介護者の場合には、階段スペースに搬送装置があっても車椅子を階段の出口まで運ぶ人がいないと利用することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した車椅子搬送装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、車椅子を階段に沿って搬送する車椅子搬送装置であって、
前記階段の壁面に設けられ、該階段の段差形状に応じた傾斜角度を有するガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動する移動体に連結され、前記車椅子のフレームを下方から支える下側保持部と、上下方向に回動可能に支持され、下方に回動すると共に前記フレームを上方から下方に押さえる上側保持部とからなる保持機構と、
前記保持機構と一体となって前記移動体を移動させる駆動部と、
前記保持機構の前記上側保持部に設けられ、前記駆動部を操作する操作部と、
前記操作部の入力操作に応じて前記駆動部による駆動力を制御する制御部と、
前記上側保持部に設けられ、当該上側保持部が前記車椅子の前記フレームに当接する当接位置に変位したときに第2検出信号を出力する第2車椅子検出センサと、
を備え、
前記操作部は、
前記上側保持部が前記車椅子を上方から保持する当接位置に回動されると、入力可能となる
ことを特徴とする。
(2)本発明は、前記移動体に連結され、前記保持機構に保持された前記車椅子を床面に対して昇降させる昇降機構と、
前記下側保持部に設けられ、前記車椅子の座部に相当する保持可能位置に到着した場合に第1検出信号を出力する第1車椅子検出センサと、
をさらに備え、
前記制御部は、前記第1及び第2車椅子検出センサより前記第1及び第2検出信号が両方とも入力された場合に、前記車椅子を床面より持ち上げ、移動した前記移動体が停止した場合に前記車椅子を床面に降下させるように前記昇降機構を制御する
ことを特徴とする。
(3)本発明の前記保持機構は、
前記上側保持部が前記車椅子の前記フレームから離間した退避位置、又は前記上側保持部が前記車椅子の前記フレームに当接する当接位置に押圧するばね機構を有する
ことを特徴とする。
(4)本発明の前記昇降機構は、
前記移動体が前記ガイドレールの傾斜部を移動する際、前記移動体に対して前記車椅子
を水平状態に保つように回動可能に連結される回動機構を有する
ことを特徴とする。
(5)本発明の前記上側保持部は、
前記車椅子の前記フレームにおける肘掛けに相当する当接位置に変位したとき、当該フレームを下方に押さえた状態になる
ことを特徴とする。
(6)本発明の前記移動体は、
垂直方向に延在形成された移動ベースと、
前記ガイドレールに摺接する複数の車輪と、
前記移動ベースに支持された前記複数の車輪を駆動する駆動モータと、
前記移動ベースに固定され、前記複数の車輪を支持する支持アームと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、被介護者が座った状態の車椅子を保持して移動体と共に、搬送することが可能であるので、介護者の負担を軽減できると共に、介護者がいない場合でも被介護者が一人で操作して階段スペースにおける車椅子の搬送を安全且つスムーズに行うことが可能になる。
本発明による車椅子搬送装置の一実施例を示す側面図である。 車椅子搬送装置の昇降機構の構成を示す側断面図である。 移動体に連結された昇降機構の上昇動作を示す側断面図である。 移動体の駆動部の構成を示す側断面図である。 移動体の駆動部の構成を正面からみた図である。 移動体の駆動部の車輪とガイドレールとの関係を示す縦断面図である。 移動体の駆動部がガイドレールの入口側カーブを通過する様子を示す図である。 移動体の駆動部がガイドレールの傾斜部を通過する様子を示す図である。 移動体の駆動部がガイドレールの出口側カーブを通過する様子を示す図である。 車椅子を移動体の保持機構に保持させる過程を示す側面図である。 車椅子を移動体の昇降機構により上昇させる過程を示す側面図である。 上側保持部が上方に変位した退避状態を示す正面図である。 上側保持部が下方に変位した保持状態を示す正面図である。 各制御機器を示すブロック図である。 操作部を示す図である。 制御部が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔車椅子搬送装置の構成〕
図1は本発明による車椅子搬送装置の一実施例を示す側面図である。図1に示されるように、車椅子搬送装置10は、階段スペースに設けられ、被介護者Hが座ったままの車椅子20を階段に沿って搬送するように構成されている。
車椅子搬送装置10は、ガイドレール30と、移動体40と、保持機構50と、昇降機構60と、制御部70とを有する。ガイドレール30は、下端が階段の入口(例えば、1階の階段下)に設けられ、上端が階段の出口(例えば、2階の階段上)に設けられ、階段の段差形状に応じた傾斜角度を有するように階段壁面に設けられている。また、ガイドレール30は、断面形状がH字状に形成されており、水平部の上下面に車輪が接触することで移動体40の移動をガイドする。
また、移動体40は、ガイドレール30に沿って走行する駆動部80(詳細は後述する)を有しており、ガイドレール30にガイドされて下階から上階、あるいは上階から下階へ移動する。
保持機構50は、移動体40に連結され、移動体40が階段入口から階段出口に移動する過程で車椅子20を保持する。保持機構50は、車椅子20のフレーム22を下方から支える下側保持部50Aと、上下方向に回動可能に支持され、下方に回動すると共に車椅子20のフレーム22を上方から下方に押える上側保持部50Bとを有する。
下側保持部50Aは、移動体40より前方に向けて水平方向に延在形成されており、先端には車椅子20のフレーム22の前端に当接するストッパ51が突出している。また、下側保持部50Aは、上面側に車椅子20の座部24が保持可能位置に移動したことを検出する第1車椅子検出センサ52Aを有する。第1車椅子検出センサ52Aは、例えば、反射型光センサなどからなり、車椅子20の座部24の下面と対向することで第1検出信号を出力する。
上側保持部50Bは、移動体40の上部に突出する垂直ベース90の支持部92により上下方向に回動可能に支持されている。また、上側保持部50Bは、車椅子20が到着する前は上方に回動した退避位置にあり、車椅子20の座部24下側が下側保持部50Aに保持される保持可能位置に到着した後、下方に回動操作されて車椅子20の肘掛け26に当接する当接位置に変位される。
そのため、車椅子20は、下側保持部50Aと上側保持部50Bにより上下方向から挟持されてがたつきのない安定状態に保持される。また、上側保持部50Bは、上記車椅子20の肘掛け26に当接する当接位置に変位すると共に、被介護者Hの上体(胸)が前方に脱落を防止することができる。
上側保持部50Bには、車椅子10を下方に押えた当接位置に変位した場合に第2検出信号を出力する第2車椅子検出センサ52Bが取り付けられている。制御部70は、移動体40の前面に取り付けられており、第1、第2車椅子検出センサ52A、52Bからの第1、第2検出信号が入力されると共に、昇降機構60及び駆動部80を制御する制御手段(詳細は後述する)を有する。従って、制御部70の制御手段は、第1、第2車椅子検出センサ52A、52Bの何れか一方からの検出信号が入力されない場合、昇降機構60及び駆動部80の制御を開始できないようにプログラムされている。
さらに、上側保持部50Bの長手方向(水平方向)の中間には、操作部100が取り付けられている。操作部100は、駆動部80を駆動(移動)又は停止させるための各操作スイッチが設けられ、上側保持部50Bが車椅子20を上方から保持する当接位置に回動されると、入力操作が可能となる。従って、上側保持部50Bが上記当接位置に降下すると、車椅子10及び被介護者Hの脱落を防止できると共に、操作部100により移動体40の駆動操作及び停止操作が可能になる。
また、上側保持部50Bは、バネ機構110の押圧力により上方に回動した退避位置に押圧されており、車椅子10が下側保持部50Aに対して前後方向に移動する際に下方に回動することが防止される。
〔昇降機構60の構成〕
図2Aは車椅子搬送装置の昇降機構の構成を示す側断面図である。図2Aに示されるように、昇降機構60は、保持機構50により保持された車椅子20を昇降させる機構であり、搬送前に車椅子20を床面より離間させるように所定高さに上昇させ、搬送後に車椅子20を床面に降下させる。これにより、車椅子20は、階段スペースを搬送される搬送過程でタイヤが床面から離間するため、搬送動作がスムーズに行える。
昇降機構60は、保持機構50が設けられた垂直ベース90に固定された一対の昇降用モータ62と、昇降用モータ62に回転駆動される送りネジ64と、送りネジ64が螺入された雌ねじ部66とを有する。雌ねじ部66は垂直方向に起立した垂直ベース90の背面側を昇降可能に支持する支持ベース120に固定されている。
支持ベース120は、垂直方向に延在形成されており、移動ベース130の前面に設けられた回動軸140に対して左右方向に揺動可能に取り付けられている。回動軸140は、支持ベース120に固定された軸部142と、軸部142より大径なフランジ部144とを有する。フランジ部144は、ベアリング150により軸回りに回動可能に支持される。また、支持ベース120は、フランジ部144に対して背面側に固定された押え部材160により脱落が防止される。
すなわち、上記回動軸140、軸部142、フランジ部144、ベアリング150、押え部材160により垂直ベース90及び支持ベース120を回動可能に支持する回動機構170が構成されている。この回動機構170により支持ベース120に保持された車椅子20は、傾斜部を搬送される際も水平状態を維持して被介護者Hが無理な姿勢にならないように向きが調整される。
図2Bに示されるように、上記のように構成された昇降機構60は、昇降用モータ62を駆動して送りネジ64を回転駆動することにより雌ねじ部66と昇降用モータ62との垂直方向の距離を調整することで支持ベース120を昇降させる。支持ベース120は、車椅子20を保持する下側保持部50A及び上側保持部50Bを有するため、昇降機構60の昇降動作により車椅子20と共に上下方向に摺動する。
〔移動体40の駆動部80の構成〕
図3Aは移動体の駆動部の構成を示す側断面図である。図3Bは移動体の駆動部の構成を正面からみた図である。図3A及び図3Bに示されるように、移動体40の駆動部80は、移動ベース130の背面側に取り付けられている。また、移動ベース130の前面側には、制御部70が取り付けられている。
駆動部80及びガイドレール30は、ハウジング180の内部に収納されており、ハウジング180の背面側開口182からはみ出したガイドレール30の右側部31は、階段の壁面Wに複数のボルト(図示せず)により固定されている。ガイドレール30は、断面がH字形状であるので、右側部31と左側部32との間に装架された平面部33の上面及び下面が車輪走行面となる。
駆動部80は、上面側用駆動機構80Aと下面側用駆動機構80Bとが上下対称に配されている。各駆動機構80A、80Bは、夫々4個の車輪190と、走行用モータ200と、支持アーム210と、ウォームギヤ機構220とを有する。車輪190は、上下対称に配置されており、ガイドレール130の平面部33の上面及び下面に摺接するように支持アーム210により支持されている。支持アーム210は、側面からみるとL字状に形成され、一端が移動ベース130の背面に固定され、他端が一対の車輪190間を連結する連結部192を支持している。従って、支持アーム210は、各車輪190の走行方向の間隔が一定になるように支持している。
一対の走行用モータ200は、移動ベース130の背面に上面側用及び下面側用に一対が配置され、複数の車輪190の車軸に対して直交する横向きに取付けられている。また、各走行用モータ200は、同時に同方向の回転駆動力を発生させるように制御されており、各回転駆動力は、ウォームギヤ機構220を介して各車輪190に伝達される。ウォームギヤ機構220は、モータ回転軸202と結合されたウォーム222と、ウォーム222に噛み合うギヤ224とから構成されている。モータ回転軸202の先端部は、軸受204により回転可能に支持されている。
ギヤ224は、一側外周がウォーム222に噛み合うと共に、反対側(他側)外周が前後に配された一対の車輪190の中間位置で各車輪190の外周に摺接する。そのため、ギヤ224の歯が前後に配された車輪190に回転駆動力を伝達できる。
図3Cに示されるように、各車輪190の外周には、ギヤ224の各歯に対応した一定のピッチで凹部と凸部とが交互に形成された噛合い部194が形成されている。また、ガイドレール30の平面部33の上面及び下面には、一定のピッチで凹部と凸部とが交互に形成されたラック34が形成されている。各車輪190は、外周に形成された噛合い部194がギヤ224及びガイドレール30のラック34に噛み合うことで傾斜部分での走行が確実に行える。
また、各車輪190は、支持アーム210によりガイドレール30の上下面に一定の押圧力で押圧されており、常に噛合い部194がガイドレール30のラック34に噛み合う状態が保持される。
各駆動機構80A、80Bは、走行用モータ200と各車輪190との間の駆動力伝達経路にウォームギヤ機構220が配されているため、例えば、停電になった場合でも、ウォーム222が各車輪190の回転を防止して移動体40をその場に停止させることができる。従って、移動体40の移動中に何らかの理由で走行用モータ200からの回転駆動力が低下しても、移動体40が階段の下方に向かって移動(落下)することが阻止される。よって、被介護者Hが車椅子20に座ったまま移動体40と共に階段スペースを移動するとき、駆動モータ20が停止状態(制御不可状態)になっても被介護者Hの安全を確保することができる。
尚、駆動部80の構成としては、本実施例のように電動モータを用いたものに限らず、例えば空圧や油圧を利用したアクチュエータを駆動源に用いても良いのは勿論である。
〔駆動部80の駆動動作〕
図4Aは移動体の駆動部がガイドレールの入口側カーブを通過する様子を示す図である。図4Bは移動体の駆動部がガイドレールの傾斜部を通過する様子を示す図である。図4Cは移動体の駆動部がガイドレールの出口側カーブを通過する様子を示す図である。
ここで、移動体40が下階から上階へ移動する場合について、駆動部80による駆動動作を説明する。図4Aに示されるように、ガイドレール30が階段入口(下階)の水平部分から階段と平行な傾斜部分に向かう過程で上方に湾曲する入口側カーブ30Aを通過する。入口側カーブ30Aは、水平に対して角度θ1の傾斜部分に連続する曲率半径を有する。
移動体40が入口側カーブ30Aを走行する際は、各車輪190のうち進行方向の前輪となる車輪190が入口側カーブ30Aの曲率半径に応じた曲面を転動すると共に、進行方向の後輪となる車輪190が入口側カーブ30Aの入口の水平部分を転動する。そして、各車輪190のうち進行方向の前輪が入口側カーブ30Aの出口に至ると共に、後輪が入口側カーブ30Aの入口に達する。従って、前輪となる車輪190が入口側カーブ30Aの曲率半径によって一時的にガイドレール30が浮いた状態になったとしても、後輪となる車輪190の噛合い部194がガイドレール30のラック34に噛み合うことで駆動力をガイドレール30に伝達できる。
駆動部80は、上面側用駆動機構80Aと下面側用駆動機構80Bとが上下対称に配されているため、上面側用駆動機構80A及び下面側用駆動機構80Bの各車輪190がガイドレール30の上面と下面とを上下方向から挟むようにして走行する。上面側用駆動機構80A及び下面側用駆動機構80Bの各車輪190が入口側カーブ30Aを走行する際は、上側の各車輪190はガイドレール30の平面部33に接する位置が鉛直方向の中心線の外側に変位し、下側の各車輪190はガイドレール30の平面部33に接する位置が鉛直方向の中心線の内側に変位する。そして、各車輪190は、支持アーム210により保持されているので、入口側カーブ30Aの上下面に常に接触した状態を維持しながら安定的に走行する。
さらに、入口側カーブ30Aの走行過程で移動ベース130は、ガイドレール30の傾斜角度の変化に応じて支持ベース120に対して回動する。図2Aに示されるように、支持ベース120は、移動ベース130に対して回動機構170の回動軸140により回動可能に連結されているため、移動ベース130の傾斜角度に関係なく、垂直状態を維持する。
従って、駆動部80は、上面側用駆動機構80A及び下面側用駆動機構80Bの各車輪190が入口側カーブ30Aをスムーズに走行すると共に、移動ベース130と共に入口側カーブ30Aの曲率半径に応じた傾斜角度θ1で傾斜した状態に変位する。一方、支持ベース120に保持された車椅子20は、支持ベース120が移動ベース130に対して回動機構170の回動軸140により回動可能に連結されているため、入口側カーブ30Aを通過するときも傾斜せず水平状態のまま搬送される。
図4Bに示されるように、入口側カーブ30Aを通過した移動体40が階段の傾斜と平行な角度θ2(水平に対する傾斜角度)でガイドレール30を走行する場合、上面側用駆動機構80A及び下面側用駆動機構80Bの各車輪190は、外周に形成された噛合い部194がギヤ224及びガイドレール30のラック34に噛み合うことで傾斜部分でもスリップせずに確実に走行できる。
また、支持ベース120に保持された車椅子20は、支持ベース120が移動ベース130に対して回動軸140により回動可能に連結されているため、階段の傾斜角度に関係なく水平状態のまま搬送される。さらに、車椅子20を階段に沿う傾斜角度で搬送しているときに、例えば地震による振動が発生した場合でも、車椅子20に座っている被介護者は、上側保持部50Bにより保持されているので、誤って落下することが防止される。
図4Cに示されるように、移動体40が階段の出口付近(上階近く)に達すると、階段と平行な傾斜部分から水平方向に湾曲する出口側カーブ30Bを通過する。出口側カーブ30Bは、階段の傾斜に対して角度θ3の水平部分に連続する曲率半径を有する。
移動体40が出口側カーブ30Bを走行する際は、各車輪190のうち進行方向の前輪となる車輪が出口側カーブ30Bの曲率半径に応じた曲面を転動すると共に、進行方向の後輪となる車輪が出口側カーブ30Bの入口の傾斜部分を転動する。そして、各車輪190のうち進行方向の前輪が出口側カーブ30Bの出口に至ると共に、後輪が出口側カーブ30Bの入口に達する。
従って、前輪となる車輪190が出口側カーブ30Bの曲率半径によって一時的にガイドレール30から浮いた状態になったとしても、後輪となる車輪190の噛合い部194がガイドレール30の平面部33に設けられたラック34に噛み合うことで駆動力をガイドレール30に伝達できる。
さらに、出口側カーブ30Bを通過するときは、上側の各車輪190はガイドレール30の平面部33に接する位置が鉛直方向の中心線の内側に変位し、下側の各車輪190はガイドレール30の平面部33に接する位置が鉛直方向の中心線の外側に変位する。そして、各車輪190は、支持アーム210により保持されているので、出口側カーブ30Bの上下面に対して駆動力を安定的に伝達して走行できる。また、支持ベース120に保持された車椅子20は、支持ベース120が移動ベース130に対して回動機構170の回動軸140により回動可能に連結されているため、出口側カーブ30Bを通過するときも傾斜せず水平状態のまま搬送される。
このように移動体40は、ガイドレール30に沿って安定的に走行することができ、下階の階段入口から上階の階段出口の水平部に達するまで車椅子20を水平状態のまま安全且つスムーズに搬送できる。
〔保持機構50による車椅子20の保持動作〕
図5Aは車椅子を移動体の保持機構に保持させる過程を示す側面図である。図5Bは車椅子を移動体の昇降機構により上昇させる過程を示す側面図である。図6Aは上側保持部が上方に変位した退避状態を示す正面図である。図6Bは上側保持部が下方に変位した保持状態を示す正面図である。
図5A及び図6Aに示されるように、車椅子20が背面側から移動体40に接近するように床面を移動することにより、保持機構50の下側保持部50Aが相対的に車椅子20の座部24の下面に対向する。
そして、車椅子20の背面が移動体40に連結された垂直ベース90に当接すると共に、下側保持部50Aに設けられた第1車椅子検出センサ52Aが車椅子20の座部24の下面と対向する。そのため、車椅子20の背面が垂直ベース90に当接する位置に後退すると共に、第1車椅子検出センサ52Aはその検出信号を制御部70に出力する。
上側保持部50Bは、垂直ベース90の一対の支持部92の軸受94に回動可能に支持された腕部54Bと、腕部54Bに支持された円筒状のクッション部56Bとを有する。
腕部54Bの基端部には、コイルバネ112の上端が掛止されている。また、コイルバネ112の下端は、垂直ベース90の上部に掛止されている。そのため、車椅子20を取り付けるとき、上側保持部50Bは、バネ機構110のコイルバネ112により上方に回動した退避位置(図5A中、実線で示す)に保持される。
クッション部56Bは、被介護者Hの上体が前後方向に揺れた際の衝撃を緩和するように弾性を有する低反発ウレタンフォームなどのクッション材(弾性材)により形成されている。また、車椅子20を搬送する際、クッション部56Bは、車椅子20の肘掛け26に当接する当接位置(図5A中、一点鎖線で示す)に降下して被介護者Hの前側に横架されているので、被介護者Hが両手で掴まることで、被介護者Hの上体の揺れを抑えることができるように設けられている。
図5B及び図6Bに示されるように、車椅子20の座部24下側が下側保持部50Aに保持される保持可能位置に到着した後、上側保持部50Bは下方に回動操作される。これにより、上側保持部50Bは、車椅子20の肘掛け26に当接する当接位置(図5A中、一点鎖線で示す)に降下する。
上側保持部50Bが下方に回動する過程でコイルバネ112のバネ力の中立点を通過すると、コイルバネ112のバネ力は、上側保持部50Bを下方に押圧する方向に作用する。
そのため、上側保持部50Bが車椅子20の肘掛け26に当接する当接位置に達すると、コイルバネ112のバネ力により車椅子20を保持できる。よって、車椅子20を搬送する過程では、上側保持部50Bが車椅子20の肘掛け26を下方に押圧してがたつきのない安定状態に車椅子20を保持している。
また、上側保持部50Bが上記当接位置に降下すると、操作部100が被介護者Hの正面に配されると共に、駆動部80を操作するための操作部100の入力操作が可能となる。
制御部70は、第1、第2車椅子検出センサ52A、52Bからの検出信号が共に入力されたことを条件として昇降機構60の昇降用モータ62を駆動させて下側保持部50Aを上昇させる。これにより、下側保持部50Aは、車椅子20の座部24の下面に当接し、車椅子20を上方に持ち上げる。そして、車椅子20は、下側保持部50A及び上側保持部50Bにより被介護者Hが座ったまま上昇してタイヤが床面から離間した位置に保持される。
また、下側保持部50A先端に設けられたストッパ51が車椅子20のフレーム22の前端に当接して車椅子20が前進することを防止する。
また、被介護者Hは、上側保持部50Bが降下して車椅子20の肘掛け26に当接すると共に、クッション部56Bと左右両側の腕部54Bに囲まれた空間内に入ることになる。そのため、被介護者Hは、前側のクッション部56Bを把持することにより前方への落下が防止され、左右両側に配された腕部54Bにより左右方向の落下が防止される。よって、車椅子20は、下側保持部50A及び上側保持部50Bにより保持されながら上昇すると共に、座った状態の被介護者Hも上側保持部50Bにより保持される。
尚、本実施例では、上側保持部50Bを手動操作により上下動させる構成になっているが、これに限らず、例えば第1車椅子検出センサ52Aが第1検出信号を出力した場合にモータを駆動して上側保持部50Bを自動的に回動させる構成としても良い。
また、車椅子搬送装置10によれば、車椅子20が保持機構50を介して移動体40に確実に固定されるので、車椅子20を安定した状態で昇降動作させることができる。また、保持機構50は、車椅子で乗り上げ可能な車椅子用載置台を階段の傾斜に沿って昇降させるエレベータ方式のものよりも、非使用時にスペースをとらず、装置全体の構成が簡易ですむ。
さらに、車椅子搬送装置10は、階段の壁面にガイドレール30が設けられた構成であるが、他の歩行者の歩行する階段自体には、上記エレベータ方式の車椅子用載置台のような特別な設備を配置する事を要しないので、非使用時に他の歩行者の歩行の妨げになることなどがない。
〔各制御機器の構成〕
図7は各制御機器を示すブロック図である。図7に示されるように、第1車椅子検出センサ52A、第2車椅子検出センサ52B、昇降用モータ62、走行用モータ200、上下左右移動スイッチ230、停止スイッチ240、上階リミットスイッチ250、下階リミットスイッチ260が入出力インターフェイス270を介して制御部70に接続されている。上階リミットスイッチ250、下階リミットスイッチ260は、それぞれガイドレール30の階段入口、階段出口の各端部に取り付けられている。
図8に示されるように、操作部100は、タッチパネル102に上下左右移動スイッチ230及び停止スイッチ240が表示される。上下左右移動スイッチ230は、上方向スイッチ232、下方向スイッチ234、左方向スイッチ236、右方向スイッチ238よりなる。操作部100のタッチパネル102に表示される各スイッチは、被介護者自身が入力操作するための手動操作用スイッチである。
また、移動体40は、ガイドレール30の両端に設けられた上階リミットスイッチ250、下階リミットスイッチ260の検出信号により自動的に停止させられると共に、被介護者Hが停止スイッチ240をオンに操作することで任意の位置で停止される。
制御部70は、マイクロコンピュータからなり、昇降制御手段70Aと、走行制御手段70Bとを有する。昇降制御手段70Aは、第1、第2車椅子検出センサ52A、52Bからの第1、第2検出信号が共に入力されると、昇降用モータ62を駆動して下側保持部50Aを昇降させる制御プログラムよりなる。走行制御手段70Bは、左方向スイッチ236又は右方向スイッチ238がオンに操作されると、走行用モータ200が駆動されて移動体40を移動開始し、移動開始後に上階リミットスイッチ250又は下階リミットスイッチ260が移動体40を検出する検出信号を出力すると走行用モータ200を自動的に停止させる。
また、操作部100のタッチパネル102は、移動中は上下左右移動スイッチ230及び停止スイッチ240を表示し、停止中の待機状態のときは、操作手順や注意事項などを表示する。
〔制御部70の制御処理〕
図9は制御部が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。図9に示されるように、S11では、第1車椅子検出センサ52Aが車椅子20を検出したか否かをチェックする。S11において、図5A及び図6Aに示されるように車椅子20の座部24が下側保持部52Aの上方に移動して第1車椅子検出センサ52Aが第1検出信号を出力した場合(YESの場合)、S12に進む。
S12では、第2車椅子検出センサ52Bが車椅子20を検出したか否かをチェックする。S12において、図4B及び図5Bに示されるように介護者又は被介護者Hが上側保持部52を下方に回動させ、第2車椅子検出センサ52Bが第2検出信号を出力した場合(YESの場合)、S13に進む。
S13では、第1、第2車椅子検出センサ52A、52Bから第1、第2検出信号が出力されたため、車椅子20が下側保持部52A及び上側保持部52Bにより保持されたものと判断して昇降用モータ62を駆動させる。これにより、下側保持部52Aは、車椅子20の座部24を持ち上げ、所定高さ位置(タイヤが床面から離間した高さ)に上昇させる。
次のS14では、被介護者Hの操作により操作部100の左方向スイッチ236又は右方向スイッチ238がオンに操作されたか否かをチェックする。S14において、被介護者Hが操作部100の左方向スイッチ236又は右方向スイッチ238の何れもオンに操作されない場合(NOの場合)、S15に進み、操作部100の下方向スイッチ234がオンに操作されたか否かをチェックする。S15において、下方向スイッチ234がオンに操作されない場合(NOの場合)、上記S14の処理に戻り、S14,S15の処理を繰り返す待機状態となる。
また、S14において、被介護者Hが操作部100の左方向スイッチ236又は右方向スイッチ238の何れかをオンに操作した場合(YESの場合)、S16に進み、駆動部80の走行用モータ200を進行方向に対応する回転方向に駆動する。これにより、走行用モータ200の駆動力がウォームギヤ機構220を経由して駆動部80の各車輪190に伝達される。図3A〜図3C、図4A〜図4Cに示されるように、各車輪190の噛合い部194がガイドレール30の平面部33に設けられたラック34に噛み合うため、走行用モータ200の駆動力がガイドレール30に伝達される。そのため、移動体40は、車椅子20を保持した状態のままガイドレール30に沿って走行する。
上記S16において、移動体40がガイドレール30に沿って移動している状態では、S17でガイドレール30の上階の端部に設けられた上階リミットスイッチ250が移動体40を検出する検出信号を出力したか否かをチェックする。S17において、上階リミットスイッチ250がオフの場合(NOの場合)、S18に進み、操作部100の停止スイッチ240がオンか否かをチェックする。
S18において、操作部100の停止スイッチ240がオフの場合(NOの場合)、上記S16に戻り、各車輪190の駆動による移動体40の走行が継続される。また、S18において、停止スイッチ240がオンの場合(YESの場合)、S19に進み、走行用モータ200を停止させる。この場合、移動体40は、階段に沿うガイドレール30の途中の任意の位置に停止しており、被介護者Hが左方向スイッチ236又は右方向スイッチ238の何れかをオンに操作するまでこの停止位置に停止する。尚、駆動部80は、図3Bに示されるように、ウォーム222が各車輪190の回転を防止して移動体40をその場に停止させ、且つ各車輪190の外周に形成された噛合い部194がガイドレール30のラック34に噛み合うことで傾斜部分でも停止状態を維持できる。この後は、S14の処理に戻り、S14以降の制御処理を実行する。従って、一時的に停止させた後、前述したS14において、被介護者Hが操作部100の左方向スイッチ236又は右方向スイッチ238の何れかをオンに操作することで、S16で駆動部80の走行用モータ200を進行方向に対応する回転方向に駆動して移動体40をガイドレール30に沿って上階又は下階へ移動させることができる。
また、上記S17において、上階リミットスイッチ250がオンの場合(YESの場合)、移動体40が階段を通過して上階に達したため、S20に進み、走行用モータ200の駆動を停止させ、移動体40による車椅子20の搬送を停止させる。尚、移動体40を下階に移動させるときは、S17において、下階リミットスイッチ260がオンになると、S20に進み、走行用モータ200の駆動を停止させ、移動体40による車椅子20の搬送を停止させる。
次のS21では、昇降用モータ62を駆動して下側保持部50Aを降下させる(図5A参照)。これにより、下側保持部50Aに持ち上げられていた車椅子20が降下してタイヤが上階の床面に接する。さらに、下側保持部50Aが降下すると、下側保持部50Aが車椅子20の座部24より下方に降下して車椅子20に対する保持を解除する。
この後、介護者又は被介護者が上側保持部50Bを上方に回動させて上側保持部50Bによる保持も解除する。尚、上側保持部50Bは、バネ機構110のコイルバネ112のバネ力の中立点を通過すると、バネ力により後方に引張られるため、図5A中実線で示されるように、垂直ベース90の支持部92の上方に回動した退避位置に保持される。これにより、上側保持部50Bに設けられた第2車椅子検出センサ52Bがオフに切り替わる。
次のS22では、第2車椅子検出センサ52Bがオフになったか否かをチェックする。S22において、第2車椅子検出センサ52Bがオンの場合(NOの場合)、S26に進み、予め設定された所定の待機時間(例えば、60秒)が経過したか否かをチェックする。また、S22において、第2車椅子検出センサ52Bがオフになると(YESの場合)、上側保持部50Bによる保持が解除されたものと判定してS23に進む。S23では、第1車椅子検出センサ52Aがオフになったか否かをチェックする。S23において、車椅子20が前進して下側保持部50Aから離間して第1車椅子検出センサ52Aがオフになると(図1参照)、下側保持部50Aによる保持が解除されたものと判定して今回の制御処理を終了する。
上記S15において、被介護者Hが階段の搬送を中止するため、操作部100の下方向スイッチ234をオンに操作した場合(YESの場合)、S24に進み、昇降用モータ62を駆動して下側保持部50Aを降下させる。これにより、下側保持部50Aに持ち上げられていた車椅子20が降下してタイヤが上階の床面に接する。さらに、下側保持部50Aが降下すると、下側保持部50Aが車椅子20の座部24より下方に降下して車椅子20に対する保持を解除する(図5A参照)。
次のS25では、操作部100の上方向スイッチ232がオンに操作されたか否かをチェックする。S25において、被介護者Hの気が変わり操作部100の上方向スイッチ232がオンに操作された場合(YESの場合)、上記S13に制御処理に戻り、S13以降の制御処理を実行する。また、S25において、被介護者Hが操作部100の上方向スイッチ232をオンに操作しなかった場合(NOの場合)、上記S22、S23の処理を行って車椅子20の搬送を中止する。
上記S26において、所定時間が経過していない場合(NOの場合)、上記S22の制御処理に戻り、S22,S23の制御処理を実行する。また、上記S26において、所定の待機時間が経過した場合(YESの場合)、被介護者Hが搬送を希望しているものと判断して上記S13の制御処理に戻り、S13以降の制御処理を実行する。
このように、車椅子搬送装置10によれば、被介護者Hが座ったままの車椅子20を移動体40の保持機構50により保持して自動的に階段スペースを搬送できるので、介護者の負担を軽減できると共に、介護者がいない場合でも被介護者Hのみの操作により何ら支障なく上階又は下階に移動できる。
尚、上記実施例では、車椅子搬送装置が階段スペースに設置される場合について説明したが、例えば階段状の段差が設けられた場所にも本発明が適用できるのは勿論である。
また、上記実施例では、ガイドレール30の断面形状をH字状のものを一例として挙げたが、これに限らず、例えば楕円形あるいは四角形などの非円形であれば良い。
10 車椅子搬送装置
20 車椅子
22 フレーム
24 座部
26 肘掛け
30 ガイドレール
30A 入口側カーブ
30B 出口側カーブ
34 ラック
40 移動体
50 保持機構
50A 下側保持部
50B 上側保持部
52A 第1車椅子検出センサ
52B 第2車椅子検出センサ
54B 腕部
56B クッション部
60 昇降機構
62 昇降用モータ
64 送りネジ
66 雌ねじ部
70 制御部
70A 昇降制御手段
70B 走行制御手段
80 駆動部
80A 上面側用駆動機構
80B 下面側用駆動機構
90 垂直ベース
92 支持部
100 操作部
102 タッチパネル
110 バネ機構
112 コイルバネ
120 支持ベース
130 移動ベース
140 回動軸
150 ベアリング
170 回動機構
180 ハウジング
190 車輪
194 噛合い部
200 走行用モータ
202 モータ回転軸
210 支持アーム
220 ウォームギヤ機構
222 ウォーム
224 ギヤ
230 上下左右移動スイッチ
232 上方向スイッチ
234 下方向スイッチ
236 左方向スイッチ
238 右方向スイッチ
240 停止スイッチ
250 上階リミットスイッチ
260 下階リミットスイッチ

Claims (6)

  1. 車椅子を階段に沿って搬送する車椅子搬送装置であって、
    前記階段の壁面に設けられ、該階段の段差形状に応じた傾斜角度を有するガイドレールと、
    前記ガイドレールに沿って移動する移動体に連結され、前記車椅子のフレームを下方から支える下側保持部と、上下方向に回動可能に支持され、下方に回動すると共に前記フレームを上方から下方に押さえる上側保持部とからなる保持機構と、
    前記保持機構と一体となって前記移動体を移動させる駆動部と、
    前記保持機構の前記上側保持部に設けられ、前記駆動部を操作する操作部と、
    前記操作部の入力操作に応じて前記駆動部による駆動力を制御する制御部と、
    前記上側保持部に設けられ、当該上側保持部が前記車椅子の前記フレームに当接する当接位置に変位したときに第2検出信号を出力する第2車椅子検出センサと、
    を備え、
    前記操作部は、
    前記上側保持部が前記車椅子を上方から保持する当接位置に回動されると、入力可能となる
    ことを特徴とする車椅子搬送装置。
  2. 前記移動体に連結され、前記保持機構に保持された前記車椅子を床面に対して昇降させる昇降機構と、
    前記下側保持部に設けられ、前記車椅子の座部に相当する保持可能位置に到着した場合に第1検出信号を出力する第1車椅子検出センサと、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1及び第2車椅子検出センサより前記第1及び第2検出信号が両方とも入力された場合に、前記車椅子を床面より持ち上げ、移動した前記移動体が停止した場合に前記車椅子を床面に降下させるように前記昇降機構を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車椅子搬送装置。
  3. 前記保持機構は、
    前記上側保持部が前記車椅子の前記フレームから離間した退避位置、又は前記上側保持部が前記車椅子の前記フレームに当接する当接位置に押圧するばね機構を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車椅子搬送装置。
  4. 前記昇降機構は、
    前記移動体が前記ガイドレールの傾斜部を移動する際、前記移動体に対して前記車椅子
    を水平状態に保つように回動可能に連結される回動機構を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車椅子搬送装置。
  5. 前記上側保持部は、
    前記車椅子の前記フレームにおける肘掛けに相当する当接位置に変位したとき、当該フレームを下方に押さえた状態になる
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車椅子搬送装置。
  6. 前記移動体は、
    垂直方向に延在形成された移動ベースと、
    前記ガイドレールに摺接する複数の車輪と、
    前記移動ベースに支持された前記複数の車輪を駆動する駆動モータと、
    前記移動ベースに固定され、前記複数の車輪を支持する支持アームと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車椅子搬送装置。
JP2012038125A 2012-02-24 2012-02-24 車椅子搬送装置 Active JP5999681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012038125A JP5999681B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 車椅子搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012038125A JP5999681B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 車椅子搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013172785A JP2013172785A (ja) 2013-09-05
JP5999681B2 true JP5999681B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=49266322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012038125A Active JP5999681B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 車椅子搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5999681B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110464560A (zh) * 2019-07-18 2019-11-19 上海尊颐智能科技有限公司 电动仿生移动装置及其控制方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0615398B2 (ja) * 1990-06-13 1994-03-02 株式会社大阪西川 階段昇降装置
JPH0676260U (ja) * 1993-04-02 1994-10-28 日立造船株式会社 階段用車椅子搬送装置
JPH08217364A (ja) * 1995-02-14 1996-08-27 Aichi Kogata Elevator Seizo Kk 車椅子等の階段昇降装置
JPH1029780A (ja) * 1996-07-12 1998-02-03 Chuo Kotsu Kk バス車両用乗降リフト
US6238169B1 (en) * 1998-05-01 2001-05-29 The Braun Corporation Dual function inboard barrier/bridgeplate assembly for wheelchair lifts
CA2475082A1 (en) * 2002-02-07 2003-08-14 The Braun Corporation Safety belt system for wheelchair lifts
JP2003252549A (ja) * 2002-03-06 2003-09-10 Kuma Lift Gijutsu Kenkyusho:Kk 車椅子用階段昇降機
JP2008148802A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 National Traffic Safety & Environment Laboratory 車椅子搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013172785A (ja) 2013-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9016437B2 (en) Personal stair lift
KR101372262B1 (ko) 휠체어용 승강장치
JP2012085854A (ja) 段差昇降装置及びこれを用いた電動車椅子
WO2016103497A1 (ja) 介助ロボット
JP5999681B2 (ja) 車椅子搬送装置
KR100694306B1 (ko) 차량용 휠체어 리프트
JP4632120B2 (ja) 身体障害者車両用リフト装置
KR20200027675A (ko) 장애인용 리프트 인입출장치
EP2650247B1 (en) A stairlift device
JP4128789B2 (ja) 運搬装置
JP2000062658A (ja) 自走式階段移動装置
JP2000225166A (ja) 昇降式搬送車
KR102536900B1 (ko) 장애인 픽업유닛을 구비한 휠체어 시스템
KR102078355B1 (ko) 안정감 저해 요인 경감 기술이 적용된 버스용 휠체어 승강 시스템 및 이를 구비한 장애인용 버스
JP4460562B2 (ja) 階段昇降機のシートロック装置
JP2019182126A (ja) 階段昇降機構
JP3761641B2 (ja) 階段昇降装置
JP3030643U (ja) 昇降機
JPH09221290A (ja) 階段昇降座席装置
JPH1059658A (ja) 階段昇降座席装置
JP2003192257A (ja) 階段昇降機
JP2003200823A (ja) 電車等の車椅子乗降補助装置
JPH08119560A (ja) 螺旋階段用の昇降機
JP6057290B2 (ja) 傾斜路昇降設備
JP2008239268A (ja) 昇降搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150223

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150612

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20151015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5999681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250