JPH08217364A - 車椅子等の階段昇降装置 - Google Patents

車椅子等の階段昇降装置

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JPH08217364A
JPH08217364A JP7050440A JP5044095A JPH08217364A JP H08217364 A JPH08217364 A JP H08217364A JP 7050440 A JP7050440 A JP 7050440A JP 5044095 A JP5044095 A JP 5044095A JP H08217364 A JPH08217364 A JP H08217364A
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JP
Japan
Prior art keywords
rack
attached
rotatable
elevator
wheelchair
Prior art date
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Pending
Application number
JP7050440A
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English (en)
Inventor
Chiyousuke Hayashi
長助 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AICHI KOGATA ELEVATOR SEIZO KK
Original Assignee
AICHI KOGATA ELEVATOR SEIZO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 階段等の側壁に付設のレールを介して車椅子
等を昇降する階段昇降装置であって、保護アームと積載
台を収納時、乗降時及び搬送時にあわせて、安全の確保
を図る。 【構成】 車椅子等を載置する回動可能な積載台付設の
エレベータ本体1に、レール4を挟んで一対の主動軸に
主動ローラと一対の補助軸に補助ローラを連繋部材71
a、71bを介して配設し、補助軸間に弾性体75を拡
張方向に付勢し、ローラを駆動モータ55を介して回転
可能とする。エレベータ本体1に回動可能な保護アーム
13と、端部が固定の弾性体とシリンダ102を直結
し、シリンダ102のロッドと回動可能な折畳み部材
(積載台)を連結する一方、長孔を穿設のガイド体を介
するリンク機構によりエレベータ本体に取付けの保護ア
ームを回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段等の側壁に付設の
レールを介して昇降をなす車椅子等の階段昇降装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子等を階段において昇降をな
す車椅子等の階段昇降装置は、階段の端部にラックを付
設し、モータを介して回転のピニオンを前記ラックに螺
合して、昇降をなす形式のものがある。又、車椅子等を
載置状態で昇降をなす過程において、安全を確保するた
め、保護アームを備えたもの等が有る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の昇降装置に付設の保護アームは、手動式のものもあ
り、安全確保が十分とはいえない。そこで、本発明の階
段昇降装置は、昇降機構を異にすると共に十分な安全性
を確保するものを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の昇降
装置は、車椅子等を載置する回動可能な積載台10を付
設のエレベータ本体1に、レール4を挟んで一対の主動
軸に主動ローラ60a、60bと一対の補助軸に補助ロ
ーラ70a、70bを連繋部材71a、71bを介して
配設し、前記補助軸間に弾性体75を拡張方向に付勢
し、前記何れかのローラを駆動モータ55を介して回転
可能とし、エレベータ本体に回動可能な保護アーム13
と、端部が固定の弾性体110とシリンダ102を直結
し、そのシリンダのロッドと回動可能な折畳み部材(積
載台10)を連結する一方、長孔を穿設のガイド体11
4を介するリンク機構を介してエレベータ本体に取付け
の保護アームを回動し、前記ガイド体114を弾性体1
17を介して上方向に付勢可能とし、その保護アームに
歯車130を固定し、その歯車にラック(A)135a
を螺合させ、ラック(A)とラック(C)135c、ラ
ック(C)とラック(B)135bを各々螺合させ、ラ
ック(B)に回動可能な乗降板11を取付ける一方、ワ
イヤ160を介して前記ラック(A)を不動とするロッ
ク機構を備えるものである。
【0005】又、請求項2の昇降装置は、車椅子等を載
置する回動可能な積載台10を付設のエレベータ本体1
を駆動装置40を介して昇降可能とすると共に回動可能
な保護アーム13を取付け、制御装置に音声記憶部を付
設して各音声を記憶すると共に音声発生装置を備え、前
記積載台、保護アームの回動前、及びエレベータ本体の
昇降前に、前記音声発生装置を介して発声するものであ
る。
【0006】
【作用】請求項1の昇降装置は、先ず、シリンダ102
のロッドを伸長状態にすることによって、折畳み部材
(積載台10)は閉状態となると共に乗降板11が上状
態の収納状態となる(図7(A)、(B))。反対に、
シリンダ102の圧を抜くと、弾性体117によってガ
イド体114を上方向に付勢し、弾性体110によって
保護アームを上げると共に積載台10を開(水平)状態
とし、更に、乗降板11が下状態となって、車椅子の乗
り入れが可能となる(図7(C))。積載台10に車椅
子を乗り入れた後に、シリンダ102のロッドを伸長状
態にすると、積載台10は重量によってそのままの状態
を維持するが、保護アーム13は下がって水平状態とな
ると共に乗降板11が上状態となって(図7(D))、
搬送状態の安全確保を図る。エレベータ本体が上昇した
とき、シリンダ102のロッドを伸長状態とすると、保
護アーム13bは上がり、乗降板11bは下がるが、ロ
ック機構によって、ラック(A)は動かないため、保護
アーム13a及び乗降板11aはそのままの状態を維持
して、安全の確保を図って乗降できる(図7(F))。
請求項2の昇降装置は、エレベータ本体1が昇降をする
前、積載台10及び保護アーム13が回動する前に、そ
の旨を音声発声装置を介して発声し、塔乗者の安全を図
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する
と、図1はエレベータ本体を設置した全体外観図であ
り、階段2に沿って支柱3が適宜の間隔で立設されてい
て、この支柱3に取り付けたレール4及びガイド5に誘
導されて昇降するエレベータ本体1が設置される。エレ
ベータ本体1は直方体形の箱状を成し、その下端側には
車椅子等を載置し、回動可能な積載台10が取付けてあ
り、その積載台10の前後には車椅子を乗り入れ案内す
る乗降板11(11a、11b)が付設してあるととも
に、横方向への脱落防止の停止板12が固定してある。
又、エレベータ本体1の上端側の両側部には、回動可能
な保護アーム13(13a、13b)が取付けてある。
最下の支柱3には、電源キースイッチ16a(キー式の
スイッチ)、上昇開閉ボタン17a、降下開閉ボタン1
8aを付設のスイッチボックス15aが設置してある一
方、最上の支柱にも、同様のスイッチボックス15bが
設置してある。更に、前記エレベータ本体1にも、電源
キースイッチ16c、上昇開閉ボタン17c、降下開閉
ボタン18c及び緊急停止ボタン19を付設のリモート
コントロール式のスイッチボックス15cが、本体1に
形成の埋め込み孔に着脱自在に取り付けてある。尚、こ
れらのボタンの操作は後述する。
【0008】図2はエレベータ本体の縦断面図、図3
(A)は駆動機構40の詳細図、同(B)は図3のA〜
A矢視図、図4(A)は図2の部分拡大図、図4(B)
は図2の一部切欠部分拡大図、図4(C)は同図B〜B
矢視図、同図(D)はC〜C矢視図である。本体1の中
央の室から裏面側にかけて、レール4に沿って昇降する
駆動機構40が付設してあり、更に、上部の室には制御
装置500が配設してある。又、本体1の両側には仕切
り板20a、20bを介して室19a、19bが形成さ
れ、その各室19a、19bには、積載台10の折畳み
機構、乗降板11の開閉機構、保護アーム13の作動機
構が内挿してある。
【0009】次に、エレベータ本体1を支柱3に取付け
のレール4及びガイド5に沿って昇降駆動する駆動機構
40について説明する。本体1の両側の室190a、1
9bにはプレート50が固定してあり、駆動機構を取り
付けの基台51は、円弧状の長孔52aに挿通のボルト
52を介して、レール4の傾斜角度に応じて位置調整可
能となっている。基台51に固定の駆動モータ55は減
速機55aを介して駆動ギア56を回転する。そして、
その駆動ギア56は伝達ギア57と歯合し、基台51を
貫通して取付けの回転自在な第1主動軸58aを回転す
る。又、この第1主動軸58aには主動ギア59a、円
形パイプ状のレール4の下側に当接の主動ローラ60a
及びスプロケット61aが、同軸回転可能に固定されて
いる。一方、第1主動軸58aに対して適宜の間隔を離
して回転自在な第2主動軸58bが基台51に貫通して
おり、その第2主動軸58bには主動ギア59b、円形
パイプ状のレール4の下側に当接の主動ローラ60b及
びスプロケット61bが同軸回転可能に固定してある。
尚、前記スプロケット61aには回転動力を伝達するチ
ェーン66が、テンションローラ67を介して緊張状態
で掛廻されている。
【0010】前記第1及び第2主動軸58a、58bに
対向してレール4の上側には、1対の第1、第2補助軸
68a、68bがそれぞれ横設してあり、その各補助軸
68a、68bには、前記主動ギア59a、59bに噛
み合う補助ギア69a、69b、及びレール4の上側に
当接の補助ローラ70a、70bが同軸回転可能にそれ
ぞれ固定してある。尚、前記第1、第2主動軸58a、
58bと第1、第2補助軸68a、68bとを、その対
向位置に保持するため、それぞれ連繋部材71a、71
bが取り付けてある。更に、前記各補助軸68a、68
bの間には、弾性体75(本例では圧縮コイルバネ)が
取り付けてあって、その間隔を拡張方向に付勢してお
り、このため、対向し合う補助ローラ70a、70b及
び主ローラ60a、60bをレール4に対して密着状態
に保持し、任意の傾斜角度に取付けのレール4に沿わせ
て昇降可能となっている。尚、駆動機構の下方には角形
パイプ状のガイド5に沿って移動するガイドローラ80
が取り付けてあって、本体1が支柱3方向に傾くのを阻
止するようになっている。
【0011】前記構成の駆動機構40は、駆動モータ5
5により駆動ギア56が回転すると、伝達ギア57を介
して主動軸58aを回転する。この主動軸58aの回転
によって、主動ギア59a及び補助ギア71aが回転
し、主動ローラ60a及び補助ローラ70aがレール4
に沿って回転する。一方、前記主動軸58aの回転は、
スプロケット61a、61bを介するチェーン66によ
って主動軸58bを回転し、主動ローラ60b及び補助
ローラ70bをレール4に沿って回転させる。尚、上階
及び下階の停止位置検出として、ガイド5には電磁石が
取り付けてある一方、エレベータ本体には上検出器(近
接スイッチ)250a、下検出器(近接スイッチ)25
0b及び本体の下部には極限停止スイッチ(図示略)が
付設してあって、駆動モータ55の正転、逆転によって
昇降をなし、前記上検出器250a、下検出器250b
の検出信号によって停止すると共に、前記検出器250
a、250bで停止しなかったとき、極限停止スイッチ
の検出によって緊急停止する。
【0012】次に、両側の室19a、19b内に収納の
積載台10の折畳み機構、保護アーム13の作動機構に
ついて、図4(A)、(B)、(C)、(D)を参照し
て説明する。尚、両側の室19a、19bに内装の折畳
み機構は殆ど同じであるため、同じ部品には同じ符号を
付し、後記で異なる。両側の室19a(19b)に内挿
の弾性体(本例ではガスバネ)110の上端は仕切り板
20a(20b)に固定されていて、このガスバネ11
0はシリンダ内に高圧気体を封入し、そのロッド100
aを常時伸長するように付勢している。又、油圧シリン
ダ102は、連繋板101を介して回動自在に連結され
る一方、そのロッド102aは折畳み部材103と連繋
部材103bを介して回動軸103aで回動可能に連結
してある。この折畳み部材103は仕切り板20aに横
設の回転軸104を基点として回動可能になっており、
又、図示略のボルト及びナットによって積載台10に固
定してある。又、前記連繋板101には、ロック機構を
なす係止板140が取り付けてあって、油圧シリンダ1
02の位置によって昇降をなす。尚、この係止板140
は室19a側にのみ設けてあって、後記で詳述するが、
保護アーム13aと乗降板11aの回動を禁止する。
又、前記油圧シリンダ102は、電磁弁(図示略)の切
換えによって、油圧ポンプ102bからの油を受け入れ
たり、油圧ポンプ102bからの油と共に油圧タンク
(図示略)に戻る構成で往復動するものであると共に、
図示略のリリーフ弁によって所定圧以上かからないもの
である。
【0013】一方、保護アーム13aの回転軸120に
は偏心体111が固定してある。その偏心体111には
作用棒112が突設し、その作用棒112は、ガイド体
114に穿設の長孔113に挿入してあって、クランク
機構を形成し、保護アーム13を上、中(水平)、下の
3段階に制御する。又、前記ガイド体114は中間体1
15を介して、前記折畳み部材103の回動軸103b
で回動可能に連結してある。又、図4(B)に示すよう
に、前記ガイド体114にはガイド孔116aを穿設の
支持板116が突設し、そのガイド孔116aには、ガ
スバネ117に連結のガイド棒118が挿入してある。
そして、前記ガイド体114の降下に従って、ガスバネ
117は圧縮される一方、常時上方向に付勢して、前記
クランク機構を作動する。又、前記ラック(C)135
cには取付板142が固定してあると共に、停止体14
4が回動軸144aで回動自在に取着してある。そし
て、前記停止体144は弾性体145で、常時、図4
(D)に示すように押圧されて傾動状態を維持して、前
記係止板140と係止することによって、ラック(A)
135aの降下を阻止する一方、ワイヤ160を引っ張
ることによって傾動が解除され、ラック(A)135a
の降下が可能となる。
【0014】ワイヤ160は、本体1に付設の引張体1
61の回動体163に結線されている。この引張体16
1は、図5に示すように、検知本体162に内蔵のバネ
で押圧し、ガイド5に摺動の検知体162aと、その検
知体162aの昇降によって作動棒162bが前後し、
一方、回動軸163aで回動可能な回動体163に形成
の長孔に挿入の作動棒162bを挿入する構成である。
一方、ガイド5の上階側には、突起165が設けてあ
り、前記検知体162aが突起165と摺動することに
よって、回動体163が回動してワイヤ160を引っ張
り、ラック(A)のロックを解除するが、他の平坦なガ
イド5のところでは、ワイヤ160は引っ張られないた
め傾動状態となっている。
【0015】次に、保護アーム13の作動機構について
説明すると、保護アーム13の回転軸120には歯車1
30が固定してあり、その歯車130にはラック(A)
135aが歯合してある。又、ラック(C)135cは
前記ラック(A)に対向して配設され、固定のギア13
1を介して上下動する。又、ラック(B)135bはラ
ック(C)に対向して配設され、固定のギア132を介
して上下動する。又、前記ラック(B)135bの下端
部には、回動可能な乗降板11が取り付けてあり、図6
(A)、(B)(作用図)を参照して説明する。取付体
140はラック(B)にボルト140aを介して固定し
てある一方、補助連結体142に固定してある。一方、
乗降板11は図示略の積載台10に回動軸143を介し
て回動可能となっている。又、前記補助連結体142に
は回動軸144を介して昇降体145が取付けてあると
共に、誘導孔145aが穿設してある。又、前記乗降板
11の裏側に当接のローラ146が付設してあって、そ
のローラ146に付設のガイド棒147が前記誘導孔1
45aに挿入してある。そして、ラック(B)135b
が上昇すると、前記補助連結体142、昇降体145が
共に上昇する。その上昇によって、前記ガイド棒147
は右方向に移動し、前記ローラ146は乗降板11を上
昇、即ち、回動軸143を中心に時計方向に回動して、
乗降板11を上げる。
【0016】次に、図7に示す各位置(状態)に対応す
る前記構成の作用について、図8、図9を参照して説明
する。尚、制御装置500には、ブロック図(図8)に
示すように、各電源キースイッチ16、昇降ボタン1
7、18に基づく制御の他、アンプ、スピーカ内蔵の音
声発生装置及び案内を要する言葉が記憶してある音声記
憶部が付設してある。次ぎに、前記制御装置500を介
して制御される、各ボタン等の操作について説明する。
電源キースイッチ16a、16bの何れかを入れると、
上昇開閉ボタン17a、17bと降下開閉ボタン18
a、18bの何れもが有効となる一方、スイッチボック
ス15の各ボタン等が不能となる。一方、電源キースイ
ッチ16cを入れると上昇開閉ボタン17c、降下開閉
ボタン18cが有効となる一方、スイッチボックス15
a、15bが不能となる。 又、前記各ボタンは、押し
ている間だけ油圧ポンプ102bや駆動モータ55が稼
働し、離すと停止する回路となっている。又、電源キー
スイッチ16cを入れると、電源キースイッチ16a、
16bが入らず、上階及び下階のスイッチボックス15
a、15bの操作を不能として安全を図っている。
【0017】 (1)収納状態(図7(A)、(B)、図9の収納状
態) 収納状態は、乗降板11が上状態、保護アーム13が下
状態で且つ積載台10が閉じた状態であり、油圧シリン
ダ102は、油圧ポンプ102bの起動によって、電磁
弁(図示略)を介してロッド102aを伸長すると、ガ
スバネ110は縮少状態となり、中間体115、ガイド
体114が降下し、ガイド体114に穿設の長孔113
によって、前記折畳み部材103の回動より先に回転軸
120が回転し始めて、保護アーム13を下状態に移行
しつつ、折畳み部材103(積載台10)を回転軸10
4を基点に回動して閉じた状態とする。又、前記保護ア
ーム13が回転することによって、ラック(A)135
a、ラック(C)135cを介して、ラック(B)13
5bが上昇して、乗降板11が上昇した状態となり、こ
れによって、エレベータ本体1は収納状態となる。尚、
前記ガイド体114に穿設の長孔113によって、積載
台10と保護アーム13とは当たることなく収納され
る。
【0018】 (2)下段乗降状態(図7(C)、図9の乗降状態) この状態とするためには、油圧ポンプ102bを起動す
るとともに、電磁弁(図示略)を切り換えて、油圧ポン
プ102bから油と油圧シリンダ102からの油を油圧
タンクに戻してロッド102aの急激な縮みを避け、油
圧シリンダ102の圧力を減少させて、ガスバネ117
を伸長する。そして、ガスバネ117の伸長に伴って、
偏心体111を介して回動軸120を回転させて保護ア
ーム13aを上げながる。尚、この下階の位置におい
て、ワイヤ160は引張体161の回動体163によっ
て、引っ張り状態であり、停止体144が回動して係止
板140との係止を解除しているため、ラック(A)は
自由に移動可能であると共に前記保護アーム13aの回
動も可能であって、上がった状態となる。又、折畳み部
材103は回転軸104を基点に回動して、積載台10
が開く(水平)状態となる。一方、前記回転軸120に
よって、歯車130を介してラック(A)135aは下
方向に移動すると共にラック(C)を介して、ラック
(B)135bは下方向に移動して、乗降板11a、1
1bは下状態となる。
【0019】 (3)上段乗降状態(図7の(F)、図9の乗降状態) 前記下段乗降状態と同じ動作を行うが、ワイヤ160は
引張体161の回動体163によって、引っ張られない
状態であり、停止体144は傾斜状態を維持して係止板
140係止しているため、ラック(A)は移動不可とな
り、前記保護アーム13ba水平状態を、乗降板11a
は上状態状態を維持する。
【0020】 (4)搬送状態(図7(D、E)、図9の搬送状態) この状態では、油圧ポンプ102bを起動させるととも
に電磁弁(図示略)を介して油圧シリンダのロッド10
2aを伸長させるが、積載台10上の搭乗者の重量によ
って、油圧ポンプ102bに付設のリリーフ弁(図示
略)が作動して、折畳み部材103(積載台10)は回
転軸104を基点に回動せず、水平(開いた)状態を維
持する。一方、前記油圧シリンダのロッド102aとガ
スバネ110の力関係より、ガスバネ117のロッドが
縮んで、ガイド体114が上昇し、偏心体111を介し
て回転軸120を回転して、保護アーム13を水平状態
とする。又、保護アーム13が回転することによって、
ラック(A)、ラック(C)を介して、ラック(B)が
上昇して、乗降板11が上昇した状態となる。
【0021】前記各状態に対するボタン等の操作及び音
声発生装置について説明する。下階の収納状態(A)
で、電源キースイッチ16aを入れると、電源キースイ
ッチ16bも入り、上昇開閉ボタン17a(又は17
b)を押し続けると、エレベータ本体1は、前記制御装
置500を介して、駆動モータ55が回転して上昇を開
始する。このエレベータ本体1が上昇する前に、制御装
置500及び音声発生装置を介して注意を促すため、
「上がります」とアナウンスする。そして、上検出器2
50aの検出信号で駆動モータ55を停止して、(B)
(上階)の位置になる。そして、もう一度、上昇開閉ボ
タン17a(又は17b)を押し続けると、前記収納状
態(B)から、搭乗状態(F)の作動が行われ、積載台
10が開き、保護アーム13bが上昇し、乗降板11b
が下状態となって乗降可能となる。尚、前記の過程にお
いて、保護アーム13が上がるため、制御装置500に
よって、記憶部の「保護アームが上がります」、又、積
載台10が開くため、「積載台が開きます」とアナウン
スして、搭乗者に知らせて、注意を促す。
【0022】一方、上階で収納状態(B)であるとき、
降下開閉ボタン18a(又は18b)を押し続けると、
エレベータ本体1は収納状態を維持しながら、駆動モー
タ55を逆転させて降下し(A)状態となる。このエレ
ベータ本体1が下降する前に、制御装置500及び音声
発生装置を介して注意を促すため、「下がります」とア
ナウンスする。そして、下検出器250bの検出信号で
駆動モータ55を停止した後もう一度、降下開閉ボタン
18a(又は18b)を押し続けると、前記収納状態
(A)から乗降状態(C)に動作し、保護アーム13
a、13bが上昇し、乗降板11a、11bが下状態と
なって乗降状態となる。尚、前記の過程において、保護
アーム13が上がるため、制御装置500によって、記
憶部の「保護アームが上がります」、又、積載台10が
開くため、「積載台が開きます」とアナウンスする。
【0023】次に、搬送状態(図7(D、E)について
説明する。前記乗降状態(C)で、積載台10に車椅子
を乗り入れて、電源キースイッチ16cを入れると、上
階及び下段の電源キースイッチ15a、15bは不能と
なり、安全を図っている。尚、上昇開閉ボタン17c、
降下開閉ボタン18cは、折畳み部材103(積載台1
0)、保護アーム13及び乗降板11の開閉は可能であ
るが、安全を記す為、収納状態以外でのエレベータ本体
1の昇降は不可にしてある。そして、エレベータ本体1
の上昇開閉ボタン17cを押し続けると、前記搬送状態
で説明したような動作行われて、折畳み部材103(積
載台10)は水平(開いた)状態、保護アーム13は水
平状態、且つ乗降板11が上昇状態となり、搭乗者の脱
落防止を図っている(図7(D))。尚、前記過程にお
いて、保護アーム13が下がるので、制御装置500及
び音声発生装置を介して「保護アームが下がります」と
アナウンスする。続いて、エレベータ本体1を上昇させ
るため、再度、上昇開閉ボタン17cを押し続けると、
制御装置500及び音声発生装置を介して、搭乗者に注
意を促すため、「上がります」とアナウンスする。そし
て、駆動モータ55を正回転させて上昇し、上検出器2
50aで検知した時、駆動モータ55を停止してエレベ
ータ本体1を上階で停止する(図7(E))。更に、上
昇開閉ボタン17cを押し続けると、前記乗降状態
(F)になる動作をして、「保護アームが上がります」
とアナウンスした後に保護アーム13bを上げると共
に、乗降板11bは下状態となって乗降可能となる。
【0024】尚、上階で、降下開閉ボタン18bを押す
ことによって、「保護アームが下がります」アナウンス
の後に、保護アーム13bが下がり、乗降板11bが上
がって搬送状態(図7(E))となり、乗った後、エレ
ベータ本体1に付設の降下開閉ボタン18cを押し続け
ることによって、「下がります」のアナウンスの後、駆
動モータ55の逆転を介して降下する。そして、下検出
器250bで検知した時、駆動モータ55を停止してエ
レベータ本体1を下階で停止する(図7(D))。そし
て、降下開閉ボタン18bを押すと、「保護アームが上
がります」のアナウンスの後、乗降状態(図7(C))
となる。
【0025】次に、緊急停止について説明する。エレベ
ータ本体のスイッチボックス15cに付設の非常停止ボ
タンを19を押すと、駆動モータ55は停止して、本体
1が停止する。又、上検出器250a、下検出器250
bの検出信号によって駆動モータ55が停止しなかった
ときに備えて、図示略の極限停止スイッチの検出によっ
て緊急停止する。又、図6(C)に示すように、本体1
には、乗降板11に向かって、弾性体301で常時押圧
の検出体300が取り付けてある。又、この検出体30
0の他端部には、リミットスイッチ302が付設してあ
る。そして、階段上に物があると、乗降板11か正常状
態より回動することによって、前記検出体300が弾性
体の付勢力に打ち勝って、前記リミットスイッチ302
を作動する。このリミットスイッチ302の作動によっ
て、制御装置500を介して駆動モータ55を停止して
本体1を停止する。更に、本体1の底部には、弾性体3
10を介して、ほぼ本体1と同じ大きさの検出板311
が取り付けてあると共に、リミットスイッチ312が付
設してある。そして、前記検出板311が、何等かの物
があると上昇し、前記リミットスイッチ312が作動し
て、駆動モータ55を停止して本体1を停止する。
【0026】次に、主動ローラ60bを回転させるため
に、スプロケット61bを介してチェーン66が掛廻さ
れているが、このチェーン66の切断時の緊急停止機構
について、正面を示す図10、図10のD〜D及びE〜
E矢視図を示す図11(A)、(B)を参照して説明す
る。突起部180bにローラ180aを付設の案内作動
体180は、図示略の捲きバネを介して後述の案内体1
83に付勢し、第1主動軸58aに嵌合してある。その
案内体183には、中心部に三つ葉の案内体片183a
が突状に、且つその周囲に三角状の案内体片183bが
突状に3箇所形成してあり、前記ローラ180aは前記
案内体片183aに当接して揺動をなす。又、前記案内
体183の回転軸185は、レール4に摺動回転の回転
体186を介して回転する。尚、前記回転軸185は、
第1主動軸58aに嵌合の支持体184a、184bで
回動可能となっていて、常時、前記回転体186がレー
ル4に当接可能に、押圧体187で付勢してある。又、
分割の主動ローラ60bには、第1主動軸58aに回動
可能な分割の停止体188がネジ188bを介して嵌挿
してあり、この停止体188のレール側の右部には溝1
88aが形成してある。この停止体188には、取着体
189aを介して案内棒189が横設してある一方、こ
の案内棒189の他端部は、前記案内作動体180の突
起部180bの下部に位置し、案内作動体180の周縁
に付設の作動体190に固定してある。
【0027】前記構成の作動について説明すると、チェ
ーン66が切断されていないときには、主動ローラ60
b、回転体186(案内体183)は正常回転をなし、
ローラ180aは前記案内体片183aに当接維持し
て、案内体片183bの外側に外れることなく揺動す
る。その結果、案内作動体180の突起部180bは作
動体190に当たることなく、作動体190(停止体1
88)を回転しない。尚、エレベータ本体1が上昇時に
おいて、チェーン66が切断されたとしても、案内体1
83の回転方向によって、ローラ180aは案内体片b
から外れなくて、突起部180bは作動体190を回動
せず、停止体188は作動しない。しかしながら、降下
時に、チェーン66が切断されると、主動ローラ60b
は自由回転をなして正常回転より早くなり、回転体18
6、即ち案内体183の回転の早くなる。そのため、ロ
ーラ180aは案内体片183aに当接維持が不可能と
なり、案内体片183bの外側に位置する。その結果、
案内作動体180の突起部180bは、作動体190に
当たって回動をなす。この作動体190の回動によっ
て、停止体188が回動し、停止体の溝188aがレー
ル4に食い込んでエレベータ本体1を停止させ、安全を
図っている。
【0028】
【効果】本発明の昇降装置は、昇降装置の位置におい
て、レールを挟着するローラを介して昇降可能に構成し
てあると共に、保護アームと乗降板が機構を介して動作
するため、安全性が高いものである。更には、保護アー
ム等が回動する前に、その旨を発声するため、搭乗者に
とって、より安全なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降装置の斜視図である。
【図2】本体の正面断面図である。
【図3】(A)は駆動機構の詳細図、(B)は(A)の
A〜A矢視図である。
【図4】(A)は図3の部分拡大図、(B)は図3の一
部切欠部分拡大図、(C)はB〜B矢視図、(D)はC
〜C矢視図である。
【図5】引張体の概念図である。
【図6】乗降板の回動機構を示す図である。
【図7】エレベータ本体の各位置における状態を示す図
である。
【図8】制御ブロック図を示す図である。
【図9】エレベータ本体の各位置における状態に対応す
る作用図である。
【図10】緊急停止機構の正面を示す図である。
【図11】(A)は図10のD〜D矢視図、(B)は図
10のE〜E矢視図である。
【符号の説明】
1 エレベータ本体 4 レール 10 積載台 11 乗降板 13 保護アーム 55 駆動モータ 60a、60b 主動ローラ 70a、70b 補助ローラ 71a、71b 連繋部材 75 弾性体 102 シリンダ 103 折畳み部材 110 弾性体 114 ガイド体 117 弾性体 130 歯車 135a ラック(A) 135b ラック(B) 135c ラック(C) 160 ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子等を載置する回動可能な積載台1
    0を付設のエレベータ本体1に、レール4を挟んで一対
    の主動軸に主動ローラ60a、60bと一対の補助軸に
    補助ローラ70a、70bを連繋部材71a、71bを
    介して配設し、前記補助軸間に弾性体75を拡張方向に
    付勢して、前記全ローラを駆動モータ55を介して回転
    可能とし、エレベータ本体に回動可能な保護アーム13
    と、端部が固定の弾性体110とシリンダ102を直結
    し、そのシリンダのロッドと回動可能な折畳み部材(積
    載台10)を連結する一方、長孔を穿設のガイド体11
    4を介するリンク機構を介してエレベータ本体に取付け
    の保護アームを回動し、前記ガイド体114を弾性体1
    17を介して上方向に付勢可能とし、その保護アームに
    歯車130を固定し、その歯車にラック(A)135a
    を螺合させ、ラック(A)とラック(C)135c、ラ
    ック(C)とラック(B)135bを各々螺合させ、ラ
    ック(B)に回動可能な乗降板11を取付ける一方、ワ
    イヤ160を介して前記ラック(A)を不動とするロッ
    ク機構を備えることを特徴とする車椅子等の階段昇降装
    置。
  2. 【請求項2】 車椅子等を載置する回動可能な積載台1
    0を付設のエレベータ本体1を駆動装置40を介して昇
    降可能とすると共に回動可能な保護アーム13を取付
    け、制御装置に音声記憶部を付設して各音声を記憶する
    と共に音声発生装置を備え、前記積載台、保護アームの
    回動前、及びエレベータ本体の昇降前に、前記音声発生
    装置を介して発声することを特徴とする車椅子等の昇降
    装置。
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