JP3235199U - 移動式リフト - Google Patents

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【課題】種々の荷役作業に利用可能な移動式リフトを提供する。【解決手段】 一対のガイドポスト15と、一対のガイドポスト間に配置される横フレーム部とを有する本体フレーム10と、本体フレーム10を移動自在に支持する車輪5と、一対のガイドポスト15に昇降自在に設けられる荷受台50と、荷受台50を昇降駆動する昇降駆動機構と、荷受台50の後縁側に回動自在に設けられた渡し板70と、を備える。渡し板70の展開時の衝撃緩和のために、荷受台50の側面に固着された側面ガード51と、渡し板70との間に緩衝用ダンパー160が設けられている。ダンパー160は渡し板70が起立状態から展開状態に向けての回動を低速化することができる。【選択図】図9

Description

本考案は、車輪付きの本体フレームに荷受台を昇降自在に設けた移動式リフトに関するものである。
この種の移動式リフトとして、昇降するフォークを有する移動車体、つまりフォークリフトが広く知られている(例えば下記特許文献1)。また、本出願人が提案した移動式リフトが公開されている(下記特許文献2)。
特開平8−12285号公報 特開2021−31267号公報
特許文献1に示した移動式リフトであると、フォークを昇降駆動する構造であり、パレットを用いた貨物の荷役に限定される。
一方、貨物自動車に装着する荷受台昇降装置が知られているが、予め荷受台昇降装置を貨物自動車に装着しておく必要がある。
特許文献2の移動式リフトは、荷受台昇降装置を装備していない貨物自動車と地面との間の荷役作業や、貨物自動車の荷台と高さの異なる倉庫のプラットホーム間等の荷役作業を効率的に行う装置として本出願人により提案されているものである。この移動式リフトは、車輪付きの本体フレームに荷受台を昇降自在に設けた構造を有し、さらに荷受台と貨物自動車の荷台や倉庫のプラットホーム間の台車の移動を円滑にするために渡し板を荷受台の後縁側に回動自在に設けることが行われている。
この場合、渡し板は荷物を積載した台車の重量に耐え得る構造で、かなりの重量になるため、渡し板を起立状態から水平方向に展開したときに、人体に当たり負傷させたり、また貨物自動車の荷台や倉庫のプラットホームに衝撃を加えることになって好ましくなく、また耳障りな衝撃音が発生する。
本考案はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、移動式リフトが有する渡し板が起立状態から水平方向に展開した際に、人体に当たり負傷させたりする事態を未然に防止し、また、相手側荷台やプラットホーム等へ加わる衝撃を緩和し、さらに耳障りな衝撃音の発生を防止可能な移動式リフトを提供することにある。
本考案のある態様は移動式リフトである。この移動式リフトは、
一対のガイドポストと、前記一対のガイドポスト間に配置される横フレーム部とを有する本体フレームと、
前記本体フレームを移動自在に支持する車輪と、
前記一対のガイドポストに昇降自在に設けられるランナと、
前記ランナ下部に固定される荷受台と、
前記ランナ及び前記荷受台を昇降駆動する昇降駆動機構と、
前記荷受台の後縁側に回動自在に設けられた渡し板と、
前記荷受台が所定の上昇位置から下降する途中で、展開状態の前記渡し板を起立させるガイド機構と、
前記荷受台の側面に固着された側面ガートと、前記渡し板との間に設けられた緩衝用ダンパーと、を備え、
前記ダンパーは、前記渡し板の起立状態から展開状態に向けての回動を低速化することを特徴とする。
前記態様において、前記緩衝用ダンパーは、油圧ダンパーであり、本体部の先端側から伸縮自在に突出したロッド部を有し、前記本体部の基端側が前記側面ガード又は前記渡し板に、前記ロッド部の先端部が前記渡し板又は前記側面ガードに枢着されているとよい。
前記油圧ダンパーは前記ロッド部の縮動方向よりも伸長方向の移動を減衰させるものであるとよい。
前記ガイドポストの上端部に点灯部を有する点灯装置が設けられ、前記点灯装置は前記昇降駆動機構の動作時に前記点灯部を点灯させて回転又は点滅するとよい。
前記昇降駆動機構の動作時に注意喚起音を発生する音発生装置を備えるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せもまた、本考案の態様として有効である。
本考案に係る移動式リフトによれば、車輪で移動自在に支持された本体フレームに、荷受台を昇降自在に備える構成であり、種々の荷役作業に利用可能である。また、荷受台の後縁側に渡し板を回動自在に設けた場合に、渡し板が起立状態から水平方向に展開した際に、人体に当たり負傷させたりする事態を未然に防止し、また、相手側荷台やプラットホーム等へ加わる衝撃を緩和することが可能であり、さらに耳障りな衝撃音の発生を防止可能である。
本考案に係る移動式リフトの実施の形態を示す左側面図。 同正面図。 同平面図。 実施の形態におけるガイドポストの断面であって、(A)は上部平断面図、(B)は中間部平断面図、(C)はランナ連結部を示す下部平断面図。 実施の形態における渡し板の自動起立動作を説明する側面図。 実施の形態において、一本の単動油圧シリンダの代わりに用いた単動油圧シリンダ組を示す側面図。 実施の形態において、渡し板を起立状態に保持するロック機構であって、(A)は正面図、(B)は側面図。 実施の形態において、荷受台を昇降駆動するための油圧源としてのパワーユニット及び油圧回路を示す油圧回路図。 前記渡し板の起立状態から水平方向に展開する際の衝撃を緩和する機構を説明する側面図。
以下、図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は考案を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも考案の本質的なものであるとは限らない。
図1乃至図4において、移動式リフト1は、車輪としてのキャスタ5が底部に取り付けられた本体フレーム10と、本体フレーム10に昇降自在に設けられるランナ30と、ランナ30に固定されて水平状態で昇降自在な荷受台50とを具備している。
本体フレーム10は、底部フレーム部11と、底部フレーム部11の左右両側に垂直に立設固定された一対のガイドポスト15と、一対のガイドポスト15間に配置される横フレーム部12と、背面ガード13とを有する。背面ガード13は一対のガイドポスト15間を連絡し、かつ横フレーム部12の内側の垂直面をなしている。背面ガード13は後述する渡し板70の展開動作の妨げとならない高さに設けられる。底部フレーム部11とガイドポスト15間には補強を兼ねた側面フレーム部14が固着されている。底部フレーム部11は荷受台50が着地できるようにコ字形状であり、底部フレーム部11の荷受台50の両側に沿った側面部11aの前後の底面にキャスタ5が取り付けられている。キャスタ5は合計4個であり、前側又は後側の2個が方向変換可能ある。また、本体フレーム10を停止させるために、前側又は後側の2個のキャスタ5が停止機構付きである。
ガイドポスト15の上端部には点灯部152を有する点灯装置150が設けられている。点灯装置150は例えば回転灯であって、防水のためのグローブ151内に回転する点灯部152を収納したものである。あるいは、点灯装置150は防水のためのグローブ内に点滅する点灯部を収納した点滅灯であってもよい。この点灯装置150は後述の昇降駆動機構の動作時に点灯部を点灯させて回転又は点滅する動作を行う。
図4(A),(B),(C)に示すように、ガイドポスト15は中空角筒状であって、ランナ30の昇降範囲には相互に対向する内側側面にローラガイド16が上下方向に固着されている。ガイドポスト15の前壁には、ランナ30を昇降案内するための縦スリット15aが形成されている。ガイドポスト15の内側に入り込んだランナ30の部分にはローラ31が回転自在に取り付けられている。ローラ31がローラガイド16内面を転動することで、ランナ30はガイドポスト15に対して円滑に昇降できる。
ランナ30は縦スリット15aを通してガイドポスト15の外側に延在し、外側に延在している部分の下部に荷受台50が水平に固着される。換言すれば、荷受台50はガイドポスト15に対して垂直な姿勢となるようにランナ30に固定される。荷受台50の両側面には荷物の落下防止及び補強を兼ねた側面ガード51がそれぞれ固着される。側面ガード51の下端は荷受台50の側面に固着され、側面ガード51の後端はランナ30の上端部に固着されている。左右両側の側面ガード51に観音開きの正面扉52A,52Bが開閉自在にヒンジで取り付けられている。正面扉52A,52Bは扉ロック機構53で閉じた状態にロック可能である。
荷受台50の前縁部にはピン61でキャスタストッパ60が回動自在に連結されている。荷受台50が地面から上昇した非着地位置では、キャスタストッパ60は、自重によって荷受台50側の規制部材50a(荷受台50の側端に設けられる)にキャスタストッパ60の上面端部が当接するまで回動して、後縁部60aが荷受台50の上面50bより突出する。従って、キャスタストッパ60の後縁部60aは、荷受台50が地面から少し上昇した位置から、図1の上昇限位置Uに至るまで荷受台50の上面から突出して荷受台50上の台車等の転落を防止できる。荷受台50の着地状態Dではキャスタストッパ60は荷受台50と連続する上面を形成するから、台車等の荷受台50上への搬入を容易に行うことができる。
荷受台50の後縁部上面には、両側にブラケット54が立設固定されている。図5のように、渡し板70は小アーム71を一体に有し、小アーム71がピン72でブラケット54に回動自在に連結されている。これにより、渡し板70は、自重により荷受台50と略面一となる展開方向に回動するように付勢されている。図1の位置Qのように渡し板70が水平に展開した状態では荷受台50と略面一となって、貨物自動車の荷台や倉庫のプラットホームと荷受台50間の隙間上に渡し板70が渡されることになる。これにより、台車等を利用した荷役を円滑に行うことができる。
荷受台50が図1の上昇限位置U(又は渡し板70が展開している上昇位置)から着地位置D(つまり下降限位置)に向けて下降する途中で渡し板70を自動起立させるために、図5に示すようにガイド機構75が設けられている。ガイド機構75は、渡し板70の片側側面から突出するように渡し板70に軸支されたローラ76(詳細は省略するが、渡し板70の下側の補強フレームに回転自在に取り付けられている)と、ローラ76が当接するガイド部材77とを有する。ガイド部材77は、角部を丸くした略逆L字状でガイドポスト15の内側側面(左右のガイドポスト15が対向する面)に固着されている。荷受台50が下降していくと、ローラ76がガイド部材77の当接面(上面)に接し、さらに荷受台50が下降するのに伴い渡し板70は図5で右回転する。つまり、渡し板70は起立方向に回動され、その後、渡し板70はガイドポスト15側の背面ガード13に沿って起立状態で着地位置まで下降可能である。
前述のように、渡し板70の重心位置は、自重により起立状態から水平方向に展開するように設定されているが、渡し板70は荷物を積載した台車の重量に耐え得る構造で、かなりの重量になる。従って、渡し板70の起立状態から展開状態に向けての回動を低速化する対策が無い場合、渡し板70の起立状態から水平方向に展開したときに、相手側の貨物自動車の荷台や倉庫のプラットホームに衝撃を加えることになって好ましくなく、また耳障りな衝撃音が発生する。このため、図9に示すように、渡し板70の起立状態から水平方向に展開する際の衝撃を緩和する機構が設けられている。図9において、荷受台50着地位置Dでは、図5で述べたガイド機構70の自動起立動作によって渡し板70は起立状態であり、荷受台50の上昇位置Upでは渡し板70は水平方向に展開可能であり、衝撃緩和のために、荷受台50の側面に固着された側面ガード51と、渡し板70との間に緩衝用ダンパー160が設けられている。この緩衝用ダンパー160は渡し板70が起立状態から展開状態に向けての回動を低速化する。緩衝用ダンパー160は、油圧ダンパーであり、本体部161の先端側から伸縮自在に突出したロッド部162を有し、本体部161の基端側が側面ガード51にピン165で枢着されている。また、渡し板70に固着の小アーム71のピン72から離間した位置に取付部166が固着され、ロッド部162の先端部は取付部166にピン167で枢着されている。油圧ダンパーである緩衝用ダンパー160はロッド部162の縮動方向よりも伸長方向の移動を大きく減衰させるものが望ましい(ロッド部162の縮動方向の抵抗はほぼゼロであることが好ましい)。
図2及び図7(A),(B)に示すように、荷受台50の上面に対して渡し板70を垂直に立てた状態に係止する渡し板ロック機構55が設けられている。渡し板ロック機構55は、側面ガード51側に設けられるブラケット56及びスプリングピン57と、渡し板70側に固定される係合部材59とを有する。ブラケット56は側面ガード51に固定され、スプリングピン57はブラケット56を貫通している。スプリングピン57は圧縮スプリング58によって係合部材59の係合穴59aに嵌入する向き(下向き)に付勢されている。スプリングピン57の上部のリング状操作部57aを引き上げて、スプリングピン57下端部と係合穴59aとの位置合わせした後、スプリングピン57を解放してスプリングピン57下端部を係合穴59aに係合させることで、渡し板70を垂直に立てた状態にロック可能である。また、リング状操作部57aを引き上げて、スプリングピン57下端部と係合穴59aの係合を外すことで、ロック解除が可能である。
渡し板70の上面には、引き起こし用ストラップ79の一端が固着されている。引き起こし用ストラップ79を手動で引くことで、荷受台50の任意の高さ位置で渡し板70を起立させることができる。このとき、渡し板ロック機構55のスプリングピン57が係合部材59に当たることで、渡し板70の回動範囲が展開状態から荷受台50に対して垂直に起立する範囲に限定される。
図1乃至図3、図6及び図8で、ガイドポスト15内を昇降するランナ30及びこれと一体となって移動する荷受台50を昇降駆動するための昇降駆動機構80を説明する。昇降駆動機構80は、左右の(一対の)ガイドポスト15内にそれぞれ収納される昇降用単動油圧シリンダ組90A,90Bと、それらの油圧シリンダ組90A,90Bを駆動する油圧回路100と、油圧回路100に作動油を供給する油圧源としてのパワーユニット130とを有している。
図6に示すように、昇降用単動油圧シリンダ組90A,90Bは、ピストンロッド92が相互に逆向きとなるように、対を成す油圧シリンダ90A−1,90A−2及び90B−1,90B−2の本体91を溶接等で一体化したものであり、互いの本体91の高さ位置が重なるようにしている。また、油圧回路100からの作動油の配管140は、対を成す油圧シリンダ90A−1,90A−2及び90B−1,90B−2の本体91に対して作動油供給時にピストンロッド92が縮動するように設けられている。昇降用単動油圧シリンダ組90A,90Bの一方のピストンロッド92の上端部は、図4(A)のように、ピン95でガイドポスト15に連結(枢着)されている。油圧シリンダ組90Aを構成する油圧シリンダ90A−1,90A−2、及び油圧シリンダ組90Bを構成する油圧シリンダ90B−1,90B−2のガイドポスト15内の配置は図4(B)に示される。そして、油圧シリンダ組90A,90Bの他方のピストンロッド92の下端部が図4(C)のようにランナ30の下端部にピン93で連結されている。従って、油圧シリンダ組90A,90Bの互いに逆向きのピストンロッド92の伸長時に荷受台50は下降位置に、縮動時に荷受台50は上昇位置となる。
図8に示すように、昇降用単動油圧シリンダ組90A,90Bの油圧源となるパワーユニット130は、メインスイッチSを介してバッテリBTに接続されるモータMと、モータMで回転駆動されるポンプ135と、作動油が入る油タンク131とを有する。パワーユニット130と単動油圧シリンダ組90A,90Bとを接続する油圧回路100は、電磁切換弁111を有するブロック110と、一対(2個)の同調弁121A,121Bを有するブロック120とを有している。図2に示すように、バッテリBT、油圧回路100及びパワーユニット130は、底部フレーム部11の載置台11b上に搭載されている。また、移動式リフト1の動作制御、つまり昇降用油圧シリンダ組90A,90Bの動作制御のために、図1のようにガイドポスト15の側面に制御盤48が配置されるとともに、有線のリモートスイッチボックス49が制御盤48の側面ホルダに着脱自在に設けられている。
図8に示すように、点灯装置150とともに、昇降駆動機構80の動作時に注意喚起音を発生する音発生装置170が設けられている。音発生装置170は例えば「リフトが動きますご注意下さい」という合成音声であるが、ブザー音等でもよい。点灯装置150及び音発生装置170の動作はリモートスイッチボックス49で遠隔操作が可能な制御盤48で制御され、必要なタイミング(昇降駆動機構80の動作時)にバッテリBTから通電されるようになっている。音発生装置170は例えば本体フレーム10に設置される。
油圧回路100のブロック110は、ポンプ135で油タンク131から汲み上げられた作動油をポートPを経由して同調弁121A,121Bを有するブロック120に供給するチェック弁(逆止弁)115と、ポートPの圧力が一定圧力を超えたときに作動油をポートTを経由して油タンク131に戻すリリーフ弁116と、電磁切換弁111及び絞り弁117の直列接続とを有している。電磁切換弁111及び絞り弁117はポートTとブロック120間を接続している。
ブロック120の一対の同調弁121A,121Bは分集流弁であって、両方の同調弁121A,121Bにおける作動油の送出及び戻り方向における作動油流量を均等に揃える。
昇降動作について説明すると、昇降駆動機構80における一対の昇降用単動油圧シリンダ組90A,90Bの作動油がパワーユニット130の油タンク131に戻った状態では、各シリンダ組90A,90Bのピストンロッド92は最も伸長した状態にあり、ランナ30は最下端位置で、荷受台50は図1仮想線Dの着地位置(下降限位置)となる。
リモートスイッチボックス49の操作によりメインスイッチSを閉じ、パワーユニット130を作動させ、ポンプ135から一対の同調弁121A,121Bを介して左右(一対)の昇降用単動油圧シリンダ組90A,90Bにそれぞれ作動油を供給すると、各シリンダ組90A,90Bのピストンロッド92は縮動して行き、ランナ30は引き上げられていく。そして、ランナ30及び荷受台50を図1の上昇限位置Uまで上昇させることが可能である。この荷受台50の上昇動作において、一対の同調弁121A,121Bは左右のシリンダ組90A,90Bに対して作動油を均等に分流して供給するから、荷受台50に傾きは生じない。また、メインスイッチSが閉られたパワーユニット130の動作状態では、点灯装置150の点灯部152が点灯し、かつ回転又は点滅して、移動式リフト1が作動中であることを周囲に知らせて注意を促す。同時に音発生装置170が注意喚起音を発生する。
なお、荷受台50は、荷物を移載する相手側の高さに応じて上昇限位置Uの手前の任意の高さで停止させることが可能である。
このとき、渡し板ロック機構55で渡し板70が起立状態にロックされていれば、渡し板70は起立状態を維持して荷受台50と共に上昇限位置Uまで上昇可能である。そして、上昇限位置U又はその手前の任意の停止位置で渡し板ロック機構55のロックを解除し、渡し板70を水平方向に展開すればよい。ロック解除により、渡し板70は自重により展開するが、緩衝用ダンパー160が、荷受台50側面に固着の側面ガード51と、渡し板70との間に設けられているため、ダンパー160のロッド部162の伸長方向の移動の抵抗が大きくなり、展開方向の動きを低速化できる。
一方、渡し板ロック機構55で渡し板70がロックされていない場合、荷受台50の着地位置から途中の上昇位置までは本体フレーム10側の背面ガード13に沿った起立状態を保ち、以後図5のガイド機構75のガイド部材77にローラ76が接してガイドされ、荷受台50の上昇に伴って渡し板70は水平方向に展開する。このときも緩衝用ダンパー160により渡し板70の展開方向の動きを低速化できる。
荷受台50を図1の上昇限位置Uから仮想線Dの着地位置(下降限位置)に向けて下降させる場合、リモートスイッチボックス49の操作によりメインスイッチSを開き、パワーユニット130を停止し(ポンプ135を停止し)、電磁切換弁111を励磁して、絞り弁117及び電磁切換弁111の経路でポートTを経由して油タンク131に作動油を戻す。これにより、各シリンダ組90A,90Bの互いに逆向きのピストンロッド92は伸長して行き、ランナ30は、荷受台50が仮想線Dの着地位置となるまで降下して行く。このとき、一対の同調弁121A,121Bは左右のシリンダ組90A,90Bから作動油を均等量で集めて油タンク131に戻すから、荷受台50に傾きは生じない。このときも、点灯装置150の点灯部152が点灯し、かつ回転又は点滅して、移動式リフト1が作動中であることを周囲に知らせて注意を促す。同時に音発生装置170が注意喚起音を発生する。
なお、作動油の戻りを途中で停止することで、荷役条件に応じて着地位置よりも高い位置で荷受台50を停止させることも可能である。
渡し板ロック機構55で渡し板70がロックされていない場合、荷受台50が下降していくと、図5のガイド機構75のローラ76がガイド部材77の当接面に接し、さらに荷受台50が下降するのに伴い渡し板70は図5で右回転する。つまり、渡し板70は起立方向に回動され、その後、渡し板70はガイドポスト15側の背面ガード13に沿って起立状態で着地位置まで下降可能である。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 移動式リフト1は、車輪(キャスタ5)が取り付けられて移動自在となった本体フレーム10に、荷受台50を昇降自在に備える構成であり、種々の荷役作業に利用可能である。例えば、パレットを用いた貨物の荷役に限定されることがなく、荷受台昇降装置を装備しない貨物自動車の荷台と地上間の貨物の荷役や、地上と倉庫のプラットホーム間の荷役作業等を効率的に実行可能である。また、荷受台50の後縁側に渡し板70を回動自在に設けた場合に、渡し板70が起立状態から水平方向に展開した際に、人体に当たり負傷させたりする事態を未然に防止し、また相手側荷台やプラットホーム等へ加わる衝撃を緩和することが可能であり、さらに耳障りな衝撃音の発生を防止可能である。
(2) 昇降駆動機構80の動作時に、点灯装置150の点灯部152が点灯し、かつ回転又は点滅して、移動式リフト1が作動中であることを周囲に知らせて注意を促すことができる。また、同時に注意喚起音を発生する音発生装置170による合成音声等によっても周囲に注意を喚起することが可能で、安全性の向上を図ることが可能である。
(3) 昇降駆動機構80は、一対のガイドポスト15内にそれぞれ収納される油圧シリンダと、前記油圧シリンダを駆動する油圧回路と、前記油圧回路に作動油を供給するパワーユニット130とを有し、前記油圧シリンダの一端部はガイドポスト15に連結され、他端部はランナ30(荷受台50と共に昇降する)に連結されており、パワーユニット130はバッテリBTを駆動電源として使用している。ワイヤーでランナ30を昇降させる場合に比べて機構が簡素で信頼性が高い。
(4) 荷受台50を昇降駆動する昇降駆動機構80は、左右(一対)のガイドポスト15内にそれぞれ収納される単動油圧シリンダ組90A,90Bと、シリンダ組90A,90Bを駆動する油圧回路100と、油圧回路100に作動油を供給するパワーユニット130とを有し、油圧回路100は、左右(一対)のシリンダ組90A,90Bに対して、作動油の送出及び戻り方向における作動油流量を均等に揃える同調弁121A,121Bを有する。左右(一対)のシリンダ組90A,90Bで直接的にランナ30及び荷受台50を昇降するため、昇降駆動機構80の機構が簡素で信頼性が高く、しかも荷受台50は昇降動作中に傾くことがない。
(5) キャスタストッパ60は、荷受台50の非着地位置では自重により後縁部60aが荷受台50の上面より突出する構成であり、キャスタストッパ60の機構の簡素化を図ることができる。
(6) 渡し板70は、ガイド機構75によって自動的に起立、展開動作が可能である。このため、例えば荷受台50の上昇位置で渡し板70を展開させたままで荷受台50を下降させた場合でも渡し板70が横フレーム部12に衝突することを防止できる。
(7) 長ストロークの一本の油圧シリンダの代わりに、対を成す油圧シリンダの本体を一体化した油圧シリンダ組90A,90Bを、左右(一対)のガイドポスト15にそれぞれ設ける場合、ガイドポスト15の全長を短縮でき、ひいては移動式リフト1の高さを低減できる。
以上、実施の形態を例に本考案を説明したが、実施の形態の各構成要素は請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。
また、上記実施の形態では、ピストンロッドが相互に逆向きとなるように、対を成す油圧シリンダの本体を一体化した油圧シリンダ組を、左右(一対)のガイドポストにそれぞれ設けたが、前記油圧シリンダ組の代わりに長ストロークの一本の油圧シリンダをそれぞれ設けてもよい。
1 移動式リフト
5 キャスタ
10 本体フレーム
12 横フレーム部
15 ガイドポスト
30 ランナ
31,76 ローラ
50 荷受台
51 側面ガード
55 渡し板ロック機構
60 キャスタストッパ
70 渡し板
75 ガイド機構
77 ガイド部材
80 昇降駆動機構
90A,90B 昇降用単動油圧シリンダ組
100 油圧回路
121A,121B 同調弁
130 パワーユニット
150 点灯装置
151 グローブ
152 点灯部
160 緩衝用ダンパー
161 本体部
162 ロッド部
165,167 ピン
170 音発生装置

Claims (5)

  1. 一対のガイドポストと、前記一対のガイドポスト間に配置される横フレーム部とを有する本体フレームと、
    前記本体フレームを移動自在に支持する車輪と、
    前記一対のガイドポストに昇降自在に設けられるランナと、
    前記ランナ下部に固定される荷受台と、
    前記ランナ及び前記荷受台を昇降駆動する昇降駆動機構と、
    前記荷受台の後縁側に回動自在に設けられた渡し板と、
    前記荷受台が所定の上昇位置から下降する途中で、展開状態の前記渡し板を起立させるガイド機構と、
    前記荷受台の側面に固着された側面ガートと、前記渡し板との間に設けられた緩衝用ダンパーと、を備え、
    前記ダンパーは、前記渡し板の起立状態から展開状態に向けての回動を低速化することを特徴とする移動式リフト。
  2. 前記緩衝用ダンパーは、油圧ダンパーであり、本体部の先端側から伸縮自在に突出したロッド部を有し、前記本体部の基端側が前記側面ガード又は前記渡し板に、前記ロッド部の先端部が前記渡し板又は前記側面ガードに枢着されている、請求項1に記載の移動式リフト。
  3. 前記油圧ダンパーは前記ロッド部の縮動方向よりも伸長方向の移動を減衰させる、請求項2に記載の移動式リフト。
  4. 前記ガイドポストの上端部に点灯部を有する点灯装置が設けられ、前記点灯装置は前記昇降駆動機構の動作時に前記点灯部を点灯させて回転又は点滅する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の移動式リフト。
  5. 前記昇降駆動機構の動作時に注意喚起音を発生する音発生装置を備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動式リフト。
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