JP6855643B1 - 避難装置 - Google Patents

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Abstract

車椅子利用者を安全に避難させることのできる避難装置の提供を目的とする。避難装置は、上階に開設した避難用開口2内に保持される待機位置から下階まで降下する昇降台4と、昇降台4の乗り込み側辺縁部に配置され、昇降台4表面から突出する起立位置側に付勢される車輪止め用のフラップ5と、前記昇降台4の昇降時にロック状態となって前記フラップ5の倒伏位置側への移動を規制し、昇降終端位置においてロック状態が解除されるフラップロック部6とを有する。

Description

本開示は避難装置に関するものである。
上階側床面と下階床面との間に昇降台を昇降させる避難装置としては、特開2010-51473号公報に記載のものが知られている。
しかし、この昇降台の面積を大きくして車椅子利用者の避難を可能とする場合、タイヤのロック忘れ等、使用方法を誤ると、車椅子が昇降台から転落する危険性が危惧される。
本開示は、以上の欠点を解消すべく、危険回避と安全性向上を目的になされたものであって、車椅子利用者を安全に避難させることのできる避難装置の提供を目的とする。
本開示によれば上記目的は、上階に開設した避難用開口内に保持される待機位置から下階まで降下する昇降台と、前記昇降台の乗り込み側辺縁部に配置され、昇降台表面から突出する起立位置側に付勢される車輪止め用のフラップと、前記昇降台の昇降時にロック状態となって、前記フラップの倒伏位置側への移動を規制し、昇降終端位置において前記ロック状態を解除するフラップロック部とを有する避難装置を提供することにより達成される。
本開示において、昇降台の後縁部、すなわち、昇降台の乗り込み側辺縁部には起立位置と倒伏位置との間で回転移動するフラップが設けられる。フラップは起立位置において昇降台上の車椅子の車輪止めとなる高さにまで起立し、フラップロック部がロック状態のときには、フラップの起立状態が保持される。
フラップロック部は昇降台が昇降中にロック状態となって、フラップの起立姿勢を維持することから、昇降台上の車椅子の車輪止めとなって昇降台からの車椅子の転落を防止できる。
また、昇降台の昇降終端位置、すなわち、待機位置あるいは下階に到達するとフラップロック部のロック状態が解除され、フラップは倒伏姿勢に移行可能になるために、車椅子を移動させるとフラップは車椅子の車輪により押し下げられ、車椅子による昇降台への乗降が可能になる。
本開示の他の態様として、前記フラップロック部は、前記昇降台に回転自在に連結されたロック制御体と、前記ロック制御体および前記フラップに回転自在に連結されたフラップロック体とを有し、前記フラップロック部のロック状態における前記フラップの倒伏位置側への移動操作力に対し、前記フラップロック体と前記ロック制御体とが交差角を変化不能に係止する避難装置を構成することができる。
本態様において、フラップロック部はロック制御体とフラップロック体とを有しており、ロック制御体がロック位置にあるとき、フラップロック体がロック制御体に係止した状態でロック状態となって、フラップの倒伏位置側への回転が規制される。
この場合、フラップロック体は、昇降台にピン連結されるロック制御体及びフラップにピン連結され、かつ、フラップロック体とロック制御体とがロック状態において交差角が変化不能に係止する避難装置を構成すると、構造を簡単にすることができる。
本開示の他の態様として、前記ロック制御体は、前記フラップロック部のロック状態において前記フラップロック体に係止するロック位置側に付勢され、前記フラップロック体は、ロック位置にある前記ロック制御体に係止する係止位置側に付勢され、前記昇降台の昇降終端位置において、昇降終端位置に配置された解除操作部により前記ロック制御体または前記フラップロック体のいずれか一方が他方との係止解除方向に回転駆動されて、前記フラップロック部のロック状態が解除される避難装置を構成することができる。
昇降台が昇降終端位置に到達すると、ロック制御体、あるいはフラップロック体のいずれか一方が昇降終端位置に配置される解除操作部により相互の係止状態が解除される方向、すなわち、ロック制御体がロック解除位置に向かう方向、あるいはフラップロック体が係止解除位置に向かう方向に駆動される。これにより、フラップロック部のロック状態は解消され、車椅子の乗降が可能になる。
また、昇降終端位置から離脱した昇降中においては、ロック制御体とフラップロック体とは、各々ロック位置側と係止位置側とに付勢されるために、相互に係止してロック状態に移行する。
さらに、本開示の他の態様として、前記避難用開口には、前記昇降台が待機位置にあるときに自由端部が昇降台上に乗り上げるセット位置に保持されるスロープ体が設けられ、前記昇降台の降下によって吊下姿勢に移行し、前記昇降台の上昇によって前記スロープ体がセット位置に復帰し、前記スロープ体にはセット位置への復帰時に前記フラップロック体を前記ロック制御体との係止解除方向に回転させる解除操作部が設けられる避難装置を構成することができる。
本態様において、スロープ体は昇降台が待機位置にあるときに上階側床面と昇降台との間に架け渡されて自由端が昇降台上に乗り上げることから、上階側床面と昇降台との間に段差、あるいは隙間があっても車椅子はスロープ体上を円滑に移動することができる。
また、スロープ体は昇降台の降下時には吊下姿勢となって邪魔になることはない。また、昇降台の待機位置への移動に伴って該昇降台に当接されたスロープ体は、該昇降台から回転モーメントを受けて吊下姿勢からセット位置に自動的に移動し、移動動作中にフラップロック体を係止解除位置に向けて回転させてフラップロック部のロック状態を解除するため、以後、フラップの倒伏姿勢への移動が可能になり、車椅子の乗降が可能になる。
この場合、前記スロープ体の自由端部には、吊下姿勢において上昇してくる昇降台に当接して該スロープ体にセット位置側への回転モーメントを発生させるセットローラが設けられる避難装置を構成すると、昇降台の上昇に伴うスロープ体の円滑なセット位置への移動が可能になる上に、例えば、セットローラを別途スロープ体と同軸の杆状体に設ける場合に比して、構造が簡単になる。
また、本開示の他の態様として、前記ロック制御体には、前記昇降台が下階に着地した際に下階床面に当接して前記ロック制御体を前記フラップロック体との係止解除方向に回転させる検知突部が設けられる避難装置を構成することができる。
本態様において、ロック制御体には検知突部が設けられており、昇降台が下階に達した際、検知突部が解除操作部としての下階床面に当接してロック制御体はフラップロック体との係止解除方向に駆動されてロック状態が解消される。
本開示による避難装置を示す図である。 蓋体が開放した状態を示す図である。 ケースの変形例を示す断面図である。 図3aの3B部拡大図である。 昇降台の平面図である。 図4の5A部拡大図である。 昇降台に車椅子を載せた状態を示す斜視図である。 図1の要部拡大図である。 倒伏姿勢の手摺の要部を示す図である。 手摺の動作を示す図で、起立姿勢への移行開始直後を示す。 手摺の動作を示す図で、起立姿勢への移行操作終了直前を示す。 手摺の動作を示す図で、起立姿勢を示す。 手摺の動作を示す図で、仮保持姿勢を示す。 手摺の変形例を示す図で、起立姿勢への移行開始直後を示す。 手摺の変形例を示す図で、仮保持姿勢を示す。 手摺の変形例を示す図で、起立姿勢を示す。 ロック操作部を示す斜視図である。 ロック操作部を示す正面図である。 ロック操作部を示す背面図である。 セット状態のスロープ体を示す図である。 吊下状態のスロープ体を示す図である。 ロック状態のフラップを示す側面図である。 ロック状態のフラップを示すリンク構成図である。 フラップの動作を示す図で、着地状態を示す。 フラップの動作を示す図で、昇降台が待機位置に到達する直前を示す。 スロープ体の変形例を示す図で、突部形成部の斜視図である。 図17aのスロープ体のセット状態を示す図である。 図17aのスロープ体の動作を示す図で、吊下状態を示す。 図17aのスロープ体の動作を示す図で、セット状態への移行直前の状態を示す。 変換部を示す斜視図である。 フック部材の動作を示す図で、係止状態をしめす。 フック部材の動作を示す図で、ロック状態が解除された直後を示す。 フック部材の動作を示す図で、ロック解除状態への移行の直前を示す。 フック部材の動作を示す図で、ロック解除状態を示す。 昇降台保持機構の他の実施の形態を示す斜視図である。 他の実施の形態のフック部材の動作を示す図で、係止状態を示す。 他の実施の形態のフック部材の動作を示す図で、ロック状態が解除された直後を示す。 図22のフック部材の動作を示す図で、昇降台の上昇によりフック補助部材が被係止部に衝接した状態を示す。 図22のフック部材の動作を示す図で、昇降台がさらに上昇して干渉突部が被係止部に当接する直前の状態を示す。 変換部の動作を示す図で、図19の24A方向矢視図である。 変換部の動作を示す図で、図24aの24B-24B断面図である。 変換部の動作を示す図で、開放レバーが回転駆動された状態を示す。 変換部の動作を示す図で、ロック操作部への操作力が解除された状態を示す。
図1以下に示すように、避難装置は、上階側の床1に開設された開口に嵌合固定され
避難用開口2を形成するケース2aと、避難用開口2を閉塞するための蓋体14と、下階の床面3上に立設され、上端が上記避難用開口2に固定されるガイド支柱15と、昇降台4とを有する。
昇降台4は、図1に示すように、避難用開口2内に保持される待機位置と、この待機位置からガイド支柱15に沿って降下して下階床面3上に着地する避難位置との間で昇降駆動される。
上記ガイド支柱15は適宜の座屈強度を有する中空パイプ体であり、例えばアルミニウムを押し出し成形して形成される。このガイド支柱15の下端部は下階の床スラブに、上端部はケース2aに固定される。
また、ガイド支柱15の一側壁面にはラック溝15aが形成される。図1に示すように、ラック溝15aは、ステンレス等の高強度の板材に所定ピッチで凹部15bを形成したもので、ガイド支柱15のほぼ全長にわたって形成される。
さらに、この場合、図3に示すように、ケース2aの周縁の下端に凹部2bを形成すると、昇降台4が退避位置から上昇して待機位置に到達した際の下蓋とケース2a下縁との衝突音の発生を防ぐことができる。
さらに、図4、5に示すように、ガイド支柱15の中空部には、図外のワイヤにより吊り下げられる重錘16が収容されており、昇降台4が下階に到達した後、利用者が昇降台4を降りると、重錘16の重量により昇降台4は待機位置に復帰する。
図6に示すように、昇降台4は、車椅子13利用者が乗ることができるような十分な広さ、および耐荷重を有するように形成されており、車椅子13は、図4、6において左側の後縁部から中央部の車椅子搭載エリア4aに乗り込むことができる。車椅子搭載エリア4aの斜め後方には、介助者が乗るための補助スペース4bが形成される。
なお、本明細書において、車椅子13の進行方向(図4における右側)を「前方」、乗り込み側を「後方」、図において上下方向を「側方」とする。
図4、5に示すように、この昇降台4の各側辺部には、上記ガイド支柱15が挿通する支柱挿通開口4cが開設され、支柱挿通開口4cを挟んだ前後には昇降台4の降下速度を低下させるための緩降装置17が搭載される。緩降装置17の回転軸(C17)には上記ガイド支柱15の凹部15bに噛合するピニオン18が固定されており、該ピニオン18の回転数を緩降装置17により減速することにより昇降台4の降下速度が低減される。
また、昇降台4にはガイド支柱15の前後方向壁面、および外側の側壁面に当接するローラ19が配置されており、昇降時のぐらつき等が規制される。
さらに、昇降台4の前縁部には、手摺20が配置される。手摺20は、パイプ体を折り曲げて形成され、横杆20aと、横杆20aの両端から直角方向に延びる縦杆20bとを有してU字形状に形成される。この手摺20の昇降台4への装着は、各縦杆20bの自由端部を昇降台4に固定される手摺ブラケット21に回転自在に連結して行われる。
上記手摺20は、図1に示すように、昇降台4の表面に沿う倒伏姿勢と、図2に示すように、横杆20aが上方に引き上げられた起立姿勢との間を回転移動することができる。手摺20は、起立姿勢側に付勢されており、蓋体14を閉塞することにより倒伏姿勢を保持し、蓋体14の開放操作に伴って自動的に起立姿勢に移行する。
図7、8に手摺20の詳細を示す。図8に示すように、手摺20の各縦杆20bは下端部をロック操作片20cとして機能させるために、下端からやや上方位置において手摺ブラケット21に連結され、トーションスプリング22により起立姿勢側、すなわち、図8における時計回り方向の付勢力が与えられる。
手摺ブラケット21には、図8に示すように、後述するロック位置、ロック解除位置、および仮保持位置間を連結する長孔状の移動通路23が形成され、両方の手摺ブラケット21間に橋渡される杆状の手摺ロック体24の両端が移動通路23に挿入される。
上記ロック位置は図9cに示すように、手摺20が起立姿勢にあるとき、手摺ロック体24がロック操作片20cの倒伏姿勢側への移動経路を閉塞する位置に設けられ、図9bにおいて手摺ロック体24が位置するロック解除位置は、手摺ロック体24がロック操作片20cの移動軌跡に干渉しない位置に設けられる。
また、図9dにおいて手摺ロック体24が位置する仮保持位置は、ロック解除位置から後方に向けて延設され、ロック操作片20cの移動軌跡に干渉しない非干渉経路23aの終端をロック操作片20cの移動軌跡との干渉領域に再び進入させた位置に設けられ、本例では、手摺ロック体24が嵌合可能な切欠状の凹部25を手摺20の回転中心(C20)方向に延ばして形成される。
さらに、上記手摺ロック体24の移動通路23内での位置を決定させるために、手摺ロック体24には、一端が手摺20の回転中心(C20)に固定される第1引張スプリング26と、一端が手摺ブラケット21の前端部に固定される第2引張スプリング27が連結される。
したがって、本例において、蓋体14を開放すると、手摺20は、図8に示す倒伏姿勢からトーションスプリング22の復元力により起立姿勢側に移動する。起立姿勢への移行に伴って、まず、図9aに示すように、ロック操作片20cはロック位置に保持されている手摺ロック体24に干渉し、さらに起立姿勢側に移動するに伴って、図9bに示すように、手摺ロック体24をロック解除位置側に押し出す。
この後、さらに手摺20が起立姿勢側に移動すると、手摺ロック体24は第1、第2引張スプリング26、27の復元力により図9cに示すように、ロック位置に復帰する。
手摺20が起立姿勢にあるとき、ロック位置にある手摺ロック体24は、図9cに示すように、ロック操作片20cの倒伏位置方向への移動を移動通路23の壁面23bにより規制することから、手摺20に倒伏方向の力を加えても手摺20が倒れることはない。
この状態から、図9dに示すように、手摺ロック体24をロック解除位置を超えて仮保持位置まで移動させると、手摺ロック体24は、第1引張スプリング26により仮保持位置の終端壁に押し付けられるとともに、第2引張スプリング27の付勢力によるロック位置方向の移動が凹部25の壁面により形成されるストッパ壁25aにより遮られる結果、仮保持位置から離脱することがない。
また、図4、5に示すように、手摺ロック体24の中心部は昇降台4の後方に開放されているために、該手摺ロック体24の中心部を後方に向けて押し込むだけで、手摺ロック体24は、非干渉経路23aの終端に移動し、この後、押し込み操作を終了すると、第1引張スプリング26の復元力により仮保持位置に移動させることができる。
さらに、図9dの状態、すなわち、手摺20が起立位置にあり、かつ、手摺ロック体24が仮保持位置にある状態から手摺20を倒伏させると、手摺ロック体24は、ロック操作片20cにより仮保持位置から非干渉経路23aに押し出され、その後、第2引張スプリング27の復元力によりロック位置に引き戻される。
したがって、本例において、避難装置の使用後、昇降台4が待機位置に復帰した状態で手摺ロック体24を仮保持位置に移動させ、次いで、蓋体14を閉塞させるだけで手摺2を倒伏位置に移動させることができる。
本例においてトーションスプリング22の一端は図8に示すように、手摺ブラケット21の昇降台4への取付片21aを貫通して昇降台4内に挿入されているが、図10に示すように、手摺ブラケット21の後部折返し片21bに係止させることもできる。
なお、以後の各実施例において、上述した実施の形態と実質的に同一の構成要素は図中に同一符号を付して説明を省略する。
以上の手摺20には、後述するロック部材28を操作するためのロック操作部29が配置される。ロック操作部29は、手摺20の横杆20aの中心部に設けられ、車椅子13に乗った被介助者の不自由でないいずれの上肢でも操作できるように、あるいは介助者がいずれの補助スペース4bに乗っても被介助者の肩越しに操作することができるように、横杆20aの中心位置に対して対称位置に一対設けられる。
これらロック操作部29のいずれを操作しても、後述するインナーワイヤ30bを同期させて作動させることができるように、一対のロック操作部29には互いに噛合するギア状部29aが形成される。
また、各ロック操作部29は、被介助者が腕をロック操作部29上に載せて体重をかけるだけで操作することができるように、あるいは介助者が被介助者の肩越しに押し込むだけで操作することができるように、図6、11に示すように、レバー形状で、かつ、下方向に押し下げることによりロック部材28のロック解除操作が行えるように配慮される。
これらロック操作部29によるロック部材28の操作はアウターケーブル30a内にインナーワイヤ30bを移動自在に挿通させたワイヤ装置30を使用して行われ、図11、12に示すように、回転中心(C29)周りに回転操作可能な各ロック操作部29には各々インナーワイヤ30bが連結される。
ワイヤ装置30をプル仕様として使用するために、インナーワイヤ30bは連結対象のロック操作部29と反対側のロック操作部29内に挿通させる。ロック操作部29に連結されたワイヤ装置30は、図11に示すように、パイプ状の手摺20に開設したワイヤ導入開口20dから手摺20の内部空間内に引き込まれた後、図5に示すように、再びワイヤ導出開口20eから手摺20外部に引き出され、昇降台4の表面上適宜高さで手摺20の縦杆20bに沿うようにして配索されて後述する変換部31に連結される。
さらに、昇降台4の車椅子搭載エリア4aの後端部にはフラップ5が回転軸(C5)周りに上下方向に回転自在に連結され、さらに、その後方には昇降台4が下階床面3に着地した状態で下階床面3との段差を吸収するための傾斜面4dが形成される。
後述するように、上記フラップ5は下階床面3への着地とともにロックが解除されて下方への回転が許容されるように形成されており、下階床面3に着地した後、車椅子13を後退させると、フラップ5が押し下げられるように回転して自由端部が傾斜面4d上に乗り上げ、そのまま下階床面3に進むことができる。
また、上階側の待機位置において車椅子13の搭載を容易にするために、避難用開口2にはスロープ体11が連結される。
図6に示すように、スロープ体11は、車椅子13が通ることができる程度の幅寸法を有する板体であり、図13に示すように、自由端部が昇降台4上に乗り上げたセット位置と、図14に示すように、避難用開口2から吊り下がった状態の吊下姿勢との間で回転中心(C11)周りに回転する。
このスロープ体11の自由端にはセットローラ12と、支承ローラ11aとが連結される。図13に示すように、セット位置において支承ローラ11aは傾斜面4d上に乗り上げてスロープ体11上を通過する車椅子13の荷重を負担する。
また、図13に示すように、上述したフラップ5は昇降台4が待機位置にあるとき、スロープ体11の自由端上に乗り上がった状態となっており、この状態で上階側床面1と昇降台4の表面との間にはスロープ体11が架け渡されて上階側床面1と昇降台4表面との間の段差が解消される。
この状態で昇降台4が降下すると、図14に示すように、傾斜面4dによる支えを失ったスロープ体11は自重により下方に回転して吊下姿勢に移行する。
上記セットローラ12はスロープ体11が吊下姿勢にあり、上昇してきた昇降台4の補助スペース4b内端部上面に当接したときにスロープ体11にセット位置方向、すなわち、図14において反時計回りの回転操作力を発生させるように配置される。
したがって本例において、昇降台4が降下後、再び待機位置側に移動すると、まず、セットローラ12が昇降台4の補助スペース4b内端部上面に当接し、スロープ体11が昇降台4と上昇するとともにセット位置に復帰し、図13に示す初期状態に復帰する。
また、昇降台4とセットローラ12が衝接した際の衝撃を吸収するために、避難用開口2とスロープ体11の裏面との間にはダンパ32が介装される。
上記フラップ5は、上述したように、昇降台4の車椅子搭載エリア4aの後端部に上下方向回転自在に連結され、図14に示す起立姿勢と、自由端が傾斜面4dに乗り上げた倒伏姿勢との間で回転し、回転軸(C5)に巻装されるトーションスプリング33により起立姿勢側に付勢される。フラップ5の起立姿勢における角度は、フラップ5の前後方向の長さ寸法を考慮して、昇降台4上の車椅子13の車輪止めとして機能する程度に決定される。
上記フラップ5は、フラップロック部6により起立姿勢の維持が制御され、昇降台4の昇降時、すなわち、待機位置と下階床面3への着地時以外ではロック状態となって起立姿勢が保持され、昇降台4の昇降終端位置、すなわち、待機位置と下階床面3への着地時にはロック解除状態となって倒伏姿勢側への移動が許容される。
この結果、昇降台4が降下中は、フラップ5の起立姿勢は維持されて昇降台4からの車椅子13の転落が防がれ、昇降台4の昇降終端位置、すなわち、待機位置と下階床面3への着地時には倒伏姿勢への移動が許容されて車椅子13の通過の障害となることがない。
フラップロック部6は、図15に示すように、昇降台4に回転自在に連結されるロック制御体7と、フラップ5の自由端部、およびロック制御体7に回転自在に連結されるフラップロック体8とを有し、各々には、ロック状態において相互に係止するロックストッパ7a、8aが形成される。
上記ロック制御体7は、ロック位置とロック解除位置との間を回転中心(C7)周りに回転自在で、フラップロック部6は、フラップロック体8が、ロック位置にあるロック制御体7のロックストッパ7aにロックストッパ8aを係止させた係止位置に移動することによりロック状態となる。
また、ロック制御体7とフラップロック体8とを連結する回転軸(C8M)にはトーションスプリング34が巻装されており、この結果、フラップ5に対して回転中心(C8)周りに回転自在に連結されるフラップロック体8は、トーションスプリング33による付勢力により係止位置側に付勢され、ロック制御体7は、フラップロック体8との間に介装されるトーションスプリング34の付勢力によりロック位置側に付勢される。
図15aに示すように、フラップロック体8とロック制御体7との連結位置、ロック制御体7の昇降台4への連結位置、およびロック状態におけるロックストッパ7a、8a同士の係止位置は、フラップ5の倒伏方向への移動操作力がフラップロック体8との連結点(C8)に付加された際のフラップロック体8とロック制御体7間の交差角の変更をロックストッパ7a、8a同士の係止により規制する関係になるように設定される。
すなわち、図15bにおいて、フラップ5に倒伏方向の回転操作力が負荷された場合、フラップロック体8のフラップ5との連結点には力(F)が作用し、ロック制御体7には反時計回りの回転力が発生する。ロックストッパ7a、8a同士の係止位置は、ロック制御体7の反時計方向への回転によるロック制御体7とフラップロック体8との鋭角側の交差角(θ)の減少を規制する位置に設定されており、この結果、ロック制御体7とフラップロック体8とは、フラップ5の倒伏方向の荷重に対して実質的に一体物として挙動することとなる。
ロック制御体7とフラップロック体8の一体化により、フラップ5、ロック制御体7とフラップロック体8の一体物、および昇降台4は三節のリンクを構成することとなり、移動の自由度がなくなるため、フラップ5は起立姿勢を維持することができる。
また、ロック制御体7には、昇降台4への連結点から下方に伸び、昇降台4が下階床面3に着地した際に該ロック制御体7を図15aにおいて時計回り(ロック解除方向)に回転させる検知突部10が設けられる。
したがって、本例において、昇降台4が降下して解除操作部として機能する下階床面3に着地すると、検知突部10が下階床面3に押されて図15aにおいて時計回り、すなわちロック解除位置方向に回転する。ロック制御体7がロック解除位置に回転すると、図16aに示すように、フラップロック体8のロックストッパ7a、8aの係止が解除され、ロック制御体7とフラップロック体8との連結点(C8M)の拘束が解除されてフラップロック体8の回転が可能になり、フラップ5は倒伏方向に移動することができる。
この状態で車椅子13が移動すると、フラップ5は車輪により図16aにおける矢印方向に押し込まれて自由端が傾斜面4dに乗り上げる状態となり、車椅子13の降車が可能になる。
一方、昇降台4が上昇して待機位置近傍に至ると、上述したように、スロープ体11が吊下姿勢からセット位置に移行する。
図13に示すように、スロープ体11の自由端部には、セット位置への移動時にフラップロック体8をロック制御体7との係止解除方向に移動させる解除操作部9が設けられる。本例において解除操作部9は、フラップロック体8に形成される円弧状の被押圧辺8bを押圧する突起形状に形成される。
図16bに示すように、昇降台4の待機位置への接近に伴って、解除操作部9はフラップロック体8の被押圧辺8bに接近し、やがて上記被押圧辺8bは解除操作部9により前方に押し込まれる。
解除操作部9により被押圧辺8bが前方に押されたフラップロック体8のロックストッパ8aとロック制御体7のロックストッパ7aとの係止が解除され、さらに、ロック制御体7はロック解除位置方向に、フラップ5は倒伏位置方向に駆動される。
フラップロック体8の被押圧辺8bは、スロープ体11のセット位置への復帰後にフラップ5の自由端がスロープ体11に乗り上げ、かつその状態でフラップロック体8に対する回転駆動が停止するように設定されており、上述したように、昇降台4が待機位置に復帰した状態では車椅子13は、スロープ体11、およびフラップ5を通って上階側の床1から円滑に乗車することができる。
図17、18にスロープ体11の変形例を示す。本変形例において、スロープ体11は、前端にセットローラを連結したスロープ本体部45と、スロープ本体部45の前端に固定される突部形成部46とからなる。突部形成部46は、図17aに示すように、支承ローラ11aを連結したハウジング46aの前端にローラ状の解除操作部9を回転自在に連結して形成される。解除操作部9の両端はハウジング46aに開設した長孔46bに挿通されてナット等により抜け止めされており、さらに、トーションスプリング46cにより前方に付勢される。
したがって、本変形例において、昇降台4が待機位置にあるときには、上述した実施の形態と同様に、ローラ状の解除操作部9はフラップロック体8の被押圧辺8bに当接する。
また、図18aに示す吊下姿勢から昇降台4が上昇する時、昇降台4とスロープ体11の相対位置が寸法誤差の集積により設定値からずれて、解除操作部9から被押圧辺8bへの操作力が、例えば、フラップロック体8の回転中心(C8)方向に向き、あるいは回転中心(C8)から操作力の方向線におろした垂線の長さ(モーメントアーム)が短くなる場合があり、この場合、フラップロック体8に十分な回転操作力を付与することができないために、円滑な動作に支障を来す虞がある。
しかし、本変形例のように、解除操作部9を長孔46b内で移動自在にしておくと、上述したような場合であっても、解除操作部9は長孔46bに沿って後方に移動することにより被押圧辺8bへの当接角度が変化し、モーメントアームが大きくなるために、円滑な作動が保障される。
以上のように構成される昇降台4は昇降台保持機構35を使用して待機位置に保持される。
昇降台保持機構35は、図19に示すように、待機位置周辺に形成された被係止部36と、被係止部36に係脱するフック部材37と、フック部材37の係脱状態を制御するロック部材28とから構成される。
本例において被係止部36はU字ボルトにより形成され、左右対称位置に配置される一対、2本のガイド支柱15(図4参照)の前後壁面に各々合計4個が固定される。上記フック部材37とロック部材28とは、上記各被係止部36に対応して昇降台4上に配置され、各ガイド支柱15に付き2対、合計4対の各フック部材37とロック部材28とは、ガイド支柱15の前後壁面に平行な作動面内に作動する。
上記フック部材37は、回転中心(C37)周りに図20aに示す係止位置と、図20dに示す係止解除位置との間を回転自在であり、上端部に係止位置において上記被係止部36に係止する係止フック部37aと、該係止フック部37aの対向位置に干渉突部37bとを備える。
干渉突部37bは、図20dに示すように、フック部材37が係止解除位置にあるときに被係止部36の相対移動経路、すなわち、昇降台4が昇降時の被係止部36の相対的な移動経路上に配置される。
したがって、本例において、図20dの状態から昇降台4が上昇すると、まず、被係止部36がフック部材37の干渉突部37bに衝接し、フック部材37は係止位置まで回転駆動される。フック部材37の係止位置への回転によりフック部は図20aに示すように、被係止部36の上方に位置することとなって被係止部36に係止される。
また、フック部材37の係止解除位置側辺縁にはフック側突部37cが突設される。このフック側突部37cと後述するロック側突部28cとの係止面は、ロック部材28の回転中心(C28)を中心とする円弧面により形成される。
被係止部36との係止状態においてフック部材37には昇降台4の自重により係止解除方向への回転力が発生しており、この回転力に抗して係止状態を維持するために、ロック部材28が配置される。
ロック部材28は、フック部材37の係止解除側辺縁に隣接して配置され、図20aのロック位置と、図20dのロック解除位置との間で回転自在であり、ロック位置においてフック部材37側辺縁に突設されるロック側突部28cがフック部材37のフック側突部37cに係止する。このロック部材28と上記フック部材37とは引張スプリング38により連結され、引張スプリング38はフック部材37が係止位置にあるときにロック部材28をロック位置側に付勢する。
ロック側突部28cがフック側突部37cに係止した状態でフック部材37に係止解除位置方向(図20aにおける時計回り)の回転力が発生すると、ロック部材28には回転中心(C28)に向かう圧縮力が発生し、フック部材37側辺縁に形成されたフック当接部28aがフック部材37に当接する。
フック当接部28aのフック部材37への当接部位置は、フック部材37が係止解除位置に移動する際にロック部材28が接近する領域、すなわち、本例においては、ロック部材28の回転中心(C28)より上方に設定される。
したがって、本例において、昇降台4の荷重によりフック部材37に係止解除位置方向の回転力が発生しても、ロック側突部28cと対応するフック部材37の辺縁との圧接力が増加するだけで、フック部材37が回転することはなく、係止状態、すなわち、昇降台4の待機位置への保持状態が維持される。
この状態から、ロック部材28をロック解除位置に回転させると、ロック側突部28cはフック側突部37cの円弧面上を移動しながらフック側突部37cとの係止が解除され、昇降台4は降下を開始する。図20b、図20cに示すように、フック部材37の被係止部36との係止が解除され、さらに、ロック部材28がロック解除位置に保持された状態でフック部材37は引張スプリング38により係止解除位置側にさらに引かれ、フック部材37のフック側突部37cはロック部材28の段部28bに係止する。
この状態がロック解除状態であり、一旦フック部材37が段部28bに係止するとロック部材28のロック位置側への移動経路がフック部材37により閉塞されるために、ロック解除状態が保持される。
上述したように、この後、昇降台4が上昇してフック部材37が被係止部36に係止すると、引張スプリング38によりロック部材28はロック位置に移動し、この後、ロック状態が保持される。
図21から図23に昇降台保持機構35の変形例を示す。なお、図21から図23において上述した実施の形態と実質的に同一の構成要素には、図中に同一符号を付して説明を省略する。
本変形例において、ラック溝15aはガイド支柱15の前後壁面に形成されており、図21において矢印で示す前方の壁面に形成されるラック溝15aに緩降装置17のピニオン18が噛合する。このように、ラック溝15aをガイド支柱15の前後壁面、すなわち、短辺部に配置することにより、該短辺部が長辺部に比して剛性が高く、撓み量も小さなために、ピニオン18との噛合精度が高くなって円滑な作動が可能になる上に、全体の強度を高めることができる。
なお、図21において16aは重錘16を吊り下げるワイヤ、16bはプーリを示す。
また、昇降台保持機構35は、ガイド支柱15のラック溝15aが形成される壁面に隣接する壁面に平行な面内で動作して被係止部36に係脱可能に形成される。
図22に示すように、本変形例における昇降台保持機構35は、上述したフック部材37、ロック部材28、および引張スプリング38に加えてフック補助部材47が装着される。フック部材37とロック部材28とは、上述した実施の形態と同様に、フック側突部37c、およびロック側突部28cを備えて回転中心(C37、C28)周りに回転自在に昇降台4に連結され、上述した実施の形態と同様に動作し、ロック部材28同士が作動杆体39により連結される。
フック補助部材47は、上記フック部材37と同軸上でフック部材37に対して相対回転自在で、後端部に被係止部36に当接可能なフック形状をした当接突部47aを備えるとともに、前端部に作動壁47bを備え、その中間部に逃し長孔47cが開設される。
逃し長孔47cは、フック部材37の回転中心(C37)を中心とする円弧形状に形成され、ロック部材28の回転中心(C28)を形成する回転軸が挿通可能な曲率を有して形成される。
また、作動壁47bは、ロック部材28から突設される作動突部28dの上方に位置し、該作動突部28dに当接可能な位置に形成される。
図22aに示すように、フック部材37が係止状態にあるときには、フック補助部材47の当接突部47aは被係止部36よりやや上方に位置している。フック部材37の被係止部36への係止が解除され、昇降台4が降下し始めると、被係止部36にフック補助部材47の当接突部47aが当接し、図22bに示すように、逃し長孔47c内をロック部材28の回転軸が相対移動するようにしてフック補助部材47は時計回りに回転する。
フック補助部材47の回転に伴って作動壁47bはロック部材28の作動突部28dを押し付けることから、該ロック部材28は係止解除側のストローク終端位置まで回転駆動される。
また、フック部材37とフック補助部材47には、図外のトーションスプリングにより反時計回りの付勢力が与えられており、フック部材37による係止が解除されて昇降台4が降下すると、図22aの初期姿勢に復帰する。
一方、昇降台4が上昇した場合には、図23aに示すように、まず、フック補助部材47の当接突部47aが被係止部36に当接して時計回りに回転する。フック補助部材47の回転に伴って、ロック部材28は作動突部28dがフック補助部材47の作動壁47bにより下方に押されて、図23bに示すように、係止解除位置側に回転し、フック部材37の干渉突部37bが被係止部36に当接し、この後、干渉突部37bに加えられる力によりフック部材37は係止位置に移動する。
以上のように、本変形例においては、昇降台4が上昇して待機位置に移動する際に、フック部材37と被係止部36との衝突が発生しないために、フック部材37へのダメージの発生を確実に防止することができる。
上記ロック部材28の操作は、上述したように手摺20に配置されたロック操作部29に連結される変換部31により行われる。
図19に示すように、変換部31は、対向配置される一対のロック部材28間を連結し、ガイド支柱15のラック溝15a形成壁面に沿って配置される作動杆体39と、開放レバー40とを有する。作動杆体39の長手方向中央部には該作動杆体39が移動自在に挿通する筒状に形成され、両端にフランジ41aを形成したカラー41が装着される。
開放レバー40は、図19、25に示すように、板材をL字形状に折り曲げて形成される取付片40aと立ち上がり片40bと有し、取付片40aにおいて昇降台4上に固定されるレバーブラケット42に回転自在に連結される。
この開放レバー40は、立ち上がり片40bが作動杆体39に直交する姿勢で配置され、立ち上がり片40bには、図24bに示すように、カラー41の外周にほぼ半周に渡って当接する円弧状の係止端43aを備えた長孔状の杆体係止部43が形成される。杆体係止部43の係止端43aに対する反対端部はカラー41に装着する際のカラー挿入用の入り口を提供するための下方開放部43bが形成される。
図24aに示すように、開放レバー40の回転中心(C40)は作動杆体39からやや昇降台4の中心寄りに配置されており、上記回転中心を挟んで反対側にワイヤ装置30のインナーワイヤ30bが連結される。
ワイヤ装置30は昇降台4の表面に沿って昇降台4上の適宜高さで、手摺20の縦杆20b、すなわち、作動杆体39に平行に配索されており、手摺20のロック操作部29を操作すると、インナーワイヤ30bがロック操作部29方向へ引っ張られて、図25aに示すように、開放レバー40は回転軸(C40)周りに回転する。開放レバー40の回転に伴って杆体係止部43の係止端43aは前方に移動し、係止端43aに押されるようにしてカラー41、および該カラー41に挿入された作動杆体39は初期位置から所定距離(δ)だけ昇降台4の中心方向に移動する。
移動距離(δ)はロック部材28のロック位置からロック解除位置への作動ストロークに一致しており、この結果、ロック部材28はロック解除位置に移動し、フック部材37による被係止部36への係止状態が解除されて昇降台4の降下が開始する。
また、カラー41のフランジ41aは圧縮スプリング44により初期位置側に付勢されており、ロック部材28に対する解除操作後にロック操作部29への操作力を解除すると、圧縮スプリング44の復元力によりカラー41には初期位置方向への操作力が発生する。
上記杆体係止部43の係止端43aに続く直線部43c(図24b参照)はロック部材28の動作時における鉛直方向の成分を加味してやや傾斜状に形成されるように、レバーブラケット42が傾いて設けられているために、カラー41は杆体係止部43の直線部43cを通って初期位置に復帰し、これに伴って開放レバー40は初期位置に復帰する(図25b参照)。開放レバー40の初期位置への復帰によりワイヤ装置30のインナーワイヤ30bも初期状態側に駆動されてロック操作部29も初期状態に復帰する。
この後、フック部材37により被係止部36への係止動作が発生すると、上述したように、ロック部材28はロック位置側に移動し、これに伴って作動杆体39が移動し、変換部31は図19に示す初期状態に復帰する。

Claims (6)

  1. 上階に開設した避難用開口内に保持される待機位置から下階まで降下する昇降台と、
    前記昇降台の乗り込み側辺縁部に配置され、昇降台表面から突出する起立位置側に付勢される車輪止め用のフラップと、
    前記昇降台の昇降時にロック状態となって前記フラップの倒伏位置側への移動を規制し、昇降終端位置において前記ロック状態を解除するフラップロック部とを有する避難装置。
  2. 前記フラップロック部は、
    前記昇降台に回転自在に連結されたロック制御体と、
    前記ロック制御体および前記フラップに回転自在に連結されたフラップロック体とを有し、
    前記フラップロック部のロック状態における前記フラップの倒伏位置側への移動操作力に対し、前記フラップロック体と前記ロック制御体とが交差角を変化不能に係止する請求項1記載の避難装置。
  3. 前記ロック制御体は、前記フラップロック部のロック状態において前記フラップロック体に係止するロック位置側に付勢され、
    前記フラップロック体は、ロック位置にある前記ロック制御体に係止する係止位置側に付勢され、
    前記昇降台の昇降終端位置において、昇降終端位置に配置された解除操作部により前記ロック制御体または前記フラップロック体のいずれか一方が他方との係止解除方向に回転駆動されて、前記フラップロック部のロック状態が解除される請求項2記載の避難装置。
  4. 前記避難用開口には、前記昇降台が待機位置にあるときに自由端部が昇降台上に乗り上げるセット位置に保持されるスロープ体が設けられ、
    前記昇降台の降下によって前記スロープ体が吊下姿勢に移行し、上昇する前記昇降台によって前記スロープ体がセット位置に復帰され、
    前記スロープ体には、セット位置への復帰時に前記フラップロック体を前記ロック制御体との係止解除方向に回転させる前記解除操作部が設けられる請求項3記載の避難装置。
  5. 前記スロープ体の自由端部には、吊下姿勢において上昇してくる前記昇降台に当接されて該スロープ体にセット位置側への回転モーメントを発生させるセットローラが設けられる請求項4記載の避難装置。
  6. 前記ロック制御体には、前記昇降台が下階に降下した際に下階床面に当接して前記ロック制御体を前記フラップロック体との係止解除方向に回転させる検知突部が設けられる請求項2から5のいずれか一項に記載の避難装置。
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