JP6868509B2 - 避難装置 - Google Patents

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Description

本発明は避難装置に関するものである。
上階側の待機位置から下階床面まで降下する昇降台を備えた避難装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、昇降台は不使用時にストッパを使用して待機位置に保持されており、昇降台上にはストッパ解除ペダルが配置される。
避難者が昇降台に乗った状態でストッパ解除ペダルを踏み込むと、ストッパが解除されて昇降台は下階床面まで降下する。
特開2010-51473号公報
しかし、上述した従来例において、ストッパ解除ペダルは足による踏み込み操作が必要であるために、足の不自由な利用者、とりわけ、車椅子による利用には適さないという問題がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、足の不自由な利用者でも操作可能な避難装置の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
2本のガイド支柱に沿って上階側の待機位置と下階床面との間で昇降駆動される昇降台と、
前記昇降台をガイド支柱または上階側床基部に係止させて該昇降台を待機位置に保持するストッパ装置と、
上肢操作により前記ストッパ装置に設けられるストッパ解除部を作動させる解除作動部を操作する手動解除操作部とを有し、
前記昇降台には、前記ストッパ解除部および解除作動部が各々のガイド支柱に対応して配置され、
前記手動解除操作部への解除操作により各々の前記解除作動部を操作して各々の前記ストッパ解除部を作動させ、
前記解除作動部は、インナーケーブルをアウターケーブル内に移動自在に挿通させて形成され、前記手動解除操作部とストッパ解除部との間に配索されるケーブル装置である避難装置を提供することにより達成される。
本発明において昇降台は上階側の待機位置と下階床面との間で駆動され、ストッパ装置を使用して待機位置に保持される。ストッパ装置の解除操作は、該ストッパ装置のストッパ解除部を作動させることにより行われる。
上記ストッパ解除部の作動を手動解除操作部への操作により行う本発明において、足の不自由な避難装置利用者、とりわけ、車椅子利用者であっても、自力でストッパ解除操作を行って下階への避難が可能になる。
手動解除操作部は昇降台に乗った状態で手の届く範囲なら例えば、昇降台を支持するガイド支柱等、適宜位置に配置することが可能であるが、昇降台に取り付けられる手摺体に配置することができ、このように構成すると、手摺体で身体を支えた状態で手動解除操作部を操作することができるために、使い勝手が向上する。
また、手摺体が、前記昇降台の表面に沿う倒伏姿勢と、昇降台表面から起立する起立姿勢との間で回転操作可能な避難装置を構成した場合には、手摺体は倒伏姿勢で収納することが可能なために、不使用時に邪魔になることがない。
また、
前記手摺体は前記昇降台の乗り込み辺縁に平行な横杆の両端から縦杆を直角方向に延設してU字形状に形成されるとともに、前記縦杆の自由端において前記昇降台に回転自在に連結され、
かつ、前記手動解除操作部は前記横杆の中心部に配置される避難装置を構成することにより、手摺体の横杆を利用者の前方に張り出させることができるために、利用者に安心感を与えることが可能になり、さらに、横杆の中心部に手動解除操作部を配置することにより、左右いずれかが不自由な利用者であっても、自由な片方で解除操作を行うことが可能になる。
さらに、本発明において、
前記解除作動部は、インナーケーブルをアウターケーブル内に移動自在に挿通させて形成され、前記手動解除操作部とストッパ解除部との間に配索されるケーブル装置により形成されている。
この場合、
前記手動解除操作部は、操作レバーにより回転駆動される回転体を有するとともに、
前記ストッパ解除部には、押し込み操作により解除動作を行う解除操作入力部が設けられ、
かつ、前記解除作動部は、インナーケーブルをアウターケーブル内に移動自在に挿通させて形成され、前記手動解除操作部とストッパ解除部との間に配索されるケーブル装置であり、
前記インナーケーブルの両端は、前記回転体と前記ストッパ装置の解除操作入力部近傍の固定点とに固定されるとともに、前記アウターケーブルの両端は、前記インナーケーブルの配索範囲内に配置される前記回転体近傍の不動点と解除操作入力部とに当接するように構成することができる。
このような構成において、ストッパ解除部には解除操作入力部が設けられており、この解除操作入力部を解除方向に押し込むことによりストッパ解除が行われる。解除操作入力部の駆動は、解除作動部としてのケーブル装置のアウターケーブルを操作レバーへの操作により駆動して行われ、操作レバーを回転操作して回転体を回転させると、不動点に当接して移動不能なアウターケーブルからインナーケーブルが相対的に引き出される結果となり、全長に変化がないアウターケーブルは相対的に解除操作入力部側に移動し、該解除操作入力部を押し下げて作動させる。
このように、ケーブル装置を操作力伝達手段として利用すると、構造が簡単になり、さらに、アウターケーブルにより操作力を伝達することにより、簡単な構造で押し込み操作力の伝達を行うことができるために、操作解除ペダル等への踏み込み操作により駆動するストッパ解除部を有するストッパ装置を、例えば、操作解除ペダルの小型化等の最小の変更を加えて流用することが可能になる。
また、本発明において、
前記昇降台には、該昇降台の乗り込み辺縁に平行な横杆を備える手摺体が設けられ、
前記2本のガイド支柱の間に前記手摺体の横杆が配置されるとともに、前記横杆に前記手動解除操作部が配置されるように構成することができる。
本発明の避難装置を示す平面図である。 避難装置の動作を示す図で、昇降台が待機位置にある状態を示す側面図である。 避難装置の動作を示す図で、昇降台が下階床面に到達した状態示す側面図である。 ガイド支柱を示す斜視図である。 ガイド支柱を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)の4C方向から見た断面図である。 スロープ部材を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は昇降台が降下した状態を示す側面図である。 手動解除操作部を示す斜視図である。 操作盤を示す図で、(a)は斜視図、(b)は初期回転位置を示す図、(c)は操作回転位置を示す図である。 手動解除操作部の動作を示す図で、(a)は操作盤の初期回転位置に対応するストッパ装置の状態を示す図、(b)はストッパ装置の解除状態を示す図である。 操作盤の変形例を示す斜視図である。 避難装置を車椅子で使用した状態を示す図で、(a)は搭乗状態を示す図、(b)は下階床面に到達した状態を示す図である。
図1、図2に示すように、避難装置は、上階側の床基部19に開設された開口に嵌合固定されて避難用開口20を形成するケース20aと、下階の床面2上に立設され、上端が上記避難用開口20に固定されるガイド支柱1と、昇降台3とを有し、昇降台3は、図2に示すように、避難用開口20内に保持される待機位置と、図3に示すように、この待機位置からガイド支柱1に沿って降下して下階の床面2上に着地する避難位置との間で昇降駆動される。
上記ガイド支柱1は適宜の座屈強度を有する中空パイプ体であり、例えばアルミニウムを押し出し成形して形成される。このガイド支柱1の下端部は下階の床スラブに、上端部はケース20aに固定される。
また、ガイド支柱1の一側壁面にはラック溝21が形成される。図2に示すように、ラック溝21は、ステンレス等の高強度の板材に所定ピッチで凹部21aを形成したもので、ガイド支柱1のほぼ全長にわたって形成される。
さらに、図5に示すように、ガイド支柱1の中空部には、ワイヤ23により吊り下げられる重錘24が収容される。ワイヤ23の重錘24への固定端に対する反対端は昇降台3に連結されており、重錘24と昇降台3への固定端との間にはプーリ22が配置される。重錘24は、利用者が搭乗しない状態の昇降台3を上方に引き上げることができる重量に設定されており、下階に到達した後、利用者が昇降台3を降りると、重錘24の重量により昇降台3は待機位置に復帰する。
なお、図5(b)において重錘24はプーリ22から垂下するワイヤ23に直接連結する場合を示したが、プーリ22と重錘24との間に動滑車を介在させることもできる。
一方、昇降台3には、上記ガイド支柱1が挿通する支柱挿通開口3aが開設される。支柱挿通開口3aは避難者が待機位置にある昇降台3に乗る際の乗り込み口となる乗り込み辺縁8に隣接する隣接縁3bの各々に形成されている。これら支柱挿通開口3aは、乗り込み辺縁8からの間隔が等しい位置で、かつ、図1に示すように、昇降台3の重心位置(G)を通る乗り込み辺縁8に平行な重心軸位置から所定距離(δ)だけ上記乗り込み辺縁8に対向する辺縁(奥側辺縁3c)側に偏倚した位置、すなわち、奥側辺縁と重心軸位置との中間部に形成されており、上記ガイド支柱1は、これら支柱挿通開口3aに対応する対向位置に2本立設される。
以上のようにして支柱挿通開口3aを挿通するガイド支柱1に沿って昇降台3を昇降させるために、支柱挿通開口3a周りには、ピニオン25、ピッチング防止ローラ26、およびローリング防止ローラ27が配置される。
図4、5に示すように、ピニオン25は緩降装置28に組み込まれており、回転減速装置28aの出力軸28bに連結されてガイド支柱1のラック溝21に噛合する。本例において回転減速装置28aは遠心ブレーキ式のものであり、ピニオン25が回転することにより動作してその回転速度を制限する。
上記緩降装置28は各々のガイド支柱1に対応して出力軸28bが隣接縁3bに沿う姿勢で配置され、これに対応して2本のガイド支柱1は、ラック溝21が対向する姿勢で立設される。
各緩降装置28には減速性能を確保するためにガイド支柱1を挟んで2組の回転減速装置28aが使用されることから出力軸28bの軸長方向寸法が大きくなる。したがって、出力軸28bを隣接縁3bに沿う姿勢で緩降装置28を配置することにより、緩降装置28の昇降台3中央部へのはみ出し寸法を抑えることができ、昇降台3上のスペースを有効に利用することができる。
また、本例において、ピニオン25と回転減速装置28aの出力軸28bとは、昇降台3の降下時におけるピニオン25の回転方向にのみ接続され、逆回転方向に対して接続断状態となるワンウエイクラッチ28cを介して接続されており、回転減速制御は昇降台3の降下時にのみ作動する。
上記ピッチング防止ローラ26は、昇降台3の乗り込み辺縁8に平行な軸回りの回転を防止するために設けられる。上述したように、ガイド支柱1は昇降台3の重心位置(G)に対して奥側辺縁3c寄りに偏倚した位置に配置されているために、昇降台3とガイド支柱1との当接部位には、図5(c)において矢印で示す奥側辺縁3cを上方に押し上げる方向、すなわち、図5(c)において時計回りのモーメントが作用する。
このモーメントに対抗するために、ピッチング防止ローラ26は、ガイド支柱1を挟んで反対壁面に設置高さを異ならせて配置される。本例においては、奥側辺縁3c方向の壁面に対する当接高さが乗り込み辺縁8方向の壁面に対する当接高さに比して高くなる一対が設けられる。これら一対のピッチング防止ローラ26は、発生するモーメントに対して各々が対応するガイド支柱1の壁面に圧接して昇降台3の傾きを防止し、昇降台3はこの状態で水平姿勢が保持される。
また、本例において、昇降台3に反対方向のモーメントが負荷された場合に備え、上述した一対のピッチング防止ローラ26に対して線対称位置にさらに補助用のピッチング防止ローラ26、26'が一対配置される。
一方、ローリング防止ローラ27は、昇降台3の隣接縁3bに平行な軸回りのローリング回転を防止するために設けられるもので、ガイド支柱1の隣接縁3bに平行な壁面、すなわち、ラック溝21が形成される壁面と、その反対壁面に対応して配置される。
さらに、上記昇降台3の表面には、車椅子(W)による使用を可能にするために、車椅子(W)の車輪をガイドする車輪ガイド溝29が凹設される。車輪ガイド溝29は昇降台3の乗り込み辺縁8から奥側辺縁3cに至るほぼ全長にわたって形成されており、車椅子(W)の昇降台3への搭乗は、乗り込み辺縁8から乗り上げた後、奥側辺縁3c方向に移動させて行われる。
また、図6に示すように、上記車輪ガイド溝29には、乗り込み辺縁8から所定間隔隔てた位置を開始端30aとし、乗り込み辺縁8の裏面に至る傾斜面30が形成されており、下階まで避難した後、車椅子(W)を後退させて下階床面2に降りる際の段差発生が防止される。
さらに、昇降台3が待機位置にあるときの上階側床面との間の段差を吸収するために、避難用開口にはスロープ部材31と、スロープ部材31を制御するスロープ制御体32が装着される。
スロープ部材31は、上記車輪ガイド溝29に嵌合可能な幅方向寸法を有し、両側縁にガイド用立ち上がり片31aを全長にわたって起立させたU字状断面形状の部材であり、2本の車輪ガイド溝29に対応して2個のスロープ部材31が回転軸部材31bに固定される。回転軸部材31bは、昇降台3の乗り込み辺縁8に対応するケース20aの一側縁に沿って配置されており、図6(a)に示すように、自由端が待機位置にある昇降台3の車輪ガイド溝29に嵌合するセット位置と、図6(c)に示すように、回転軸部材31bから吊り下がった吊下姿勢との間で回転する。
図6(a)に示すように、昇降台3が待機位置に保持されている状態で、上階側の床面と車輪ガイド溝29との間の段差は、車輪ガイド溝29と昇降台3の裏面との間の間隔、すなわち、昇降台3が下階側の床面2に着地した際に発生し、傾斜面30により吸収される段差に比して大きくなる。
スロープ部材31は、これを考慮して、図6(a)に示すように、セット位置において上記傾斜面30の始端を超えて奥側辺縁3c方向に延設させ、上記傾斜面30の傾きとほぼ同一傾斜角度になるように設定することによって昇降台3への搭乗、降下双方を円滑に行うことが可能になる。
また、スロープ部材31の張出し長さの決定は、上述したように、傾斜角が傾斜面30とほぼ同一となることを条件とする以外に、図11(a)に示すように、車椅子(W)の後輪との干渉が生じないことを条件にすることも可能であり、このようにスロープ部材31の長さを決定すると、後述する手摺体7位置と相俟って、車椅子(W)を正しい搭乗位置に導く間接的なガイドとして機能させることができる。
なお、以上においてスロープ部材31はセット位置において傾斜面30の傾きとほぼ同一傾斜角度になるように設定する場合を示したが、車椅子(W)の搭乗に影響がなければ必ずしも同一傾斜角度である必要はない。
上記スロープ制御体32は、上記スロープ部材31の回転軸部材31bに一体に連結される支持杆32aの先端にタイヤ部材32bを回転自在に連結して形成される。タイヤ部材32bは、後述するように、昇降台3と衝突した際の衝突音を吸収するために、合成樹脂製の中空体やゴム製のタイヤ等で形成される。
上記スロープ制御体32は、昇降台3上の有効面積を狭くしないように昇降台3の隣接縁3bに対応する位置に配置され、スロープ制御体32とスロープ部材31とは、図6(c)に示すように、スロープ部材31が吊下姿勢を取るときにタイヤ部材32bが直下位置よりやや奥側辺縁方向にずれる角度で配置される。
したがって本例において、図6(a)の待機位置から昇降台3が降下すると、支えを失ったスロープ制御体32は図6(a)において時計回りに回転し、図6(c)の状態を経て下階床面2に着地する。この状態から避難者が昇降台3を降りると、上述した重錘の作用により昇降台3は待機位置に向けて上昇する。
上昇途上において、図6(c)に示すように、昇降台3の表面がスロープ制御体32のタイヤ部材32bに当接すると、スロープ制御体32には、昇降台3の上方への力により回転軸部材31bを回転中心とする反時計回りの回転モーメントが発生し、さらに上昇すると、図6(a)の状態に復帰する。
なお、スロープ制御体32は、図6(c)の状態から昇降台3が上昇する際にスロープ部材31の自由端が車輪ガイド溝29、あるいは傾斜面30に干渉しない長さに設定される。
なお、以上においては昇降台3の表面に車輪ガイド溝29を設ける場合を示したが、昇降台3の表面は平面により形成することも可能である。
さらに、上記昇降台3には、図1に示すように、手摺体7が装着される。手摺体7は、横杆9と、横杆9の両端から直角方向に延びる縦杆10とを有してU字形状に形成されており、昇降プレート3への装着は、各縦杆10の自由端部を昇降プレート3の奥側辺縁3c近傍に回転自在に連結して行われる。
この手摺体7は、不使用時には、昇降プレート3の表面に沿う倒伏姿勢に保持され、横杆9を上方に引き上げることにより起立姿勢に移行させることができる。
さらに、避難装置には、昇降台3を待機位置に保持するためのストッパ装置4が設けられるとともに、手摺体7の横杆9には上記ストッパ装置4を手動で解除するための手動解除操作部6が配置される。
図9に示すように、ストッパ装置4は、昇降台3側に配置され、先端にフック部35aを備えて回転軸35b周りに回転自在なストッパ部材35と、ガイド支柱1側に配置されて上記フック部35aが係脱する被係止部4aとを有し、ストッパ部材35は、トーションスプリング36により被係止部4aとの係止位置側、すなわち、図9における反時計回りに付勢される。
また、ストッパ部材35にはペダル状の解除操作入力部13を備えたストッパ解除部5が設けられ、トーションスプリングの反力に抗して解除操作入力部13を押し下げてストッパ解除部5を図9において時計回りに回転させると、ストッパ部材35は被係止部4aとの係止解除位置方向に回転する。
したがって本例において、昇降台3が待機位置にあるとき、図9(a)に示すようにストッパ装置4のストッパ部材35が被係止部4aに係止し、昇降台3の降下を規制する。
この状態からストッパ解除部5の解除操作入力部13を押し下げると、図9(b)に示すように、フック部35aの被係止部4aとの係止が解除され、昇降台3の降下が開始する。
また、昇降台3が待機位置側に移動する際、まず、被係止部4aとフック部35aの上端に形成される傾斜部35cが干渉してフック部35aが図9(b)に示すように一旦係止解除方向に回転駆動された後、昇降台3が待機位置に達すると、トーションスプリング36の復帰力により係止状態に復帰する。
上記ストッパ装置4を車椅子(W)上から操作することができるように、手摺体7には手動解除操作部6が取り付けられる。図7以下に示すように、手動解除操作部6は、操作レバー11により操作される回転体12をハウジング37a内に収容した操作盤37と、回転体12の変位をストッパ装置4に伝達する解除作動部18とから構成され、操作盤37は、左右いずれの手での操作が可能なように、手摺体7の横杆9の中心部に配置される。
解除作動部18は、インナーケーブル14をアウターケーブル15内に移動自在に挿通させて形成されるケーブル装置であり、一端部が上記操作盤37に、他端部が各ストッパ装置4に連結される。
上記回転体12は円形のハウジング37aの中心位置に中心部が回転自在に連結される杆状体であり、ハウジング37aに開設されたケーブル挿通孔37b(図9(b)参照)からハウジング37a内に導入されたケーブル装置18のインナーケーブル14が連結される。この回転体12は、図8(b)に示す初期回転位置と、図8(c)に示すように、インナーケーブル14をハウジング37a内に引き込む操作回転位置との間で回転操作することができる。
一方、アウターケーブル15の操作盤37側の端部は、ケーブル挿通孔37bを形成する平面部に当接した状態となり、アウターケーブル15と平面部との当接部は、移動不能な不動点17となる。
以上のように一端部が操作盤37に連結されるケーブル装置18のインナーケーブル14の他端は、解除操作入力部13に開設されたケーブル挿通孔37bを通過して昇降台3の支柱挿通開口3aの近傍(固定点16)に固定され、アウターケーブル15は、解除操作入力部13に当接する。
アウターケーブル15は、図9に示すように、適宜の余長が確保された状態で操作盤37側の不動点17と、解除操作入力部13に対する当接点との間に配索され、さらに、インナーケーブル14が所定位置に固定されたアウターケーブル15の配索経路を規制するために、アウターケーブル15の両端は各々の対応部に圧接状態となってこれらから離れることはない。
回転体12が初期回転位置にあるときには、手摺体7が倒伏姿勢、あるいは図7(b)に示す起立姿勢のいずれにあっても、アウターケーブル15のストッパ装置4側の端部は図9(a)に示すように、解除操作入力部13を作用させない位置に保持される。この状態から操作レバー11を回転操作して回転体12を回転駆動すると、図9(b)に示すように、ハウジング37a内にインナーケーブル14が呼び込まれる結果、ハウジング37a内への進入が不動点17において阻まれているアウターケーブル15は、インナーケーブル14にガイドされるようにして下方に移動し、解除操作入力部13を押し下げて作動させる。
なお、以上においては、操作盤37は、回転体12の回転中心対して対称位置にケーブル装置18のインナーケーブル14を連結する構造を示したが、これに限られることはなく、例えば、図10に示すように、回転12を一端部において回転操作可能として、他端に2本のインナーケーブル14を連結することができる。
この場合、ハウジング37aには2個のケーブル挿通孔37bが開設され、各々のアウターケーブル15との当接点が不動点17となる。
以上から、本例において車椅子(W)の利用者は図11(a)に示すように、乗り込み辺縁8からスロープ部材31を通って昇降台3上に乗り込むことができる。この後、手摺体7を起立させ、さらに操作レバー11を回転操作すると、ストッパ装置4が解除されて昇降台3が降下を開始する。
図11(b)に示すように、下階床面2に達したとき、車椅子(W)を後退させるだけで下階床面2と昇降台3との段差は傾斜面30により解消されているために、下階床面2に移動することができ、円滑な避難が可能になる。
1 ガイド支柱
2 下階床面
3 昇降台
4 ストッパ装置
5 ストッパ解除部
6 手動解除操作部
7 手摺体
8 乗り込み辺縁
9 横杆
10 縦杆
11 操作レバー
12 回転体
13 解除操作入力部
14 インナーケーブル
15 アウターケーブル
16 固定点
17 不動点
18 解除作動部
19 床基部

Claims (3)

  1. 2本のガイド支柱に沿って上階側の待機位置と下階床面との間で昇降駆動される昇降台と、
    前記昇降台をガイド支柱または上階側床基部に係止させて該昇降台を待機位置に保持するストッパ装置と、
    上肢操作により前記ストッパ装置に設けられるストッパ解除部を作動させる解除作動部を操作する手動解除操作部とを有し、
    前記昇降台には、前記ストッパ解除部および解除作動部が各々のガイド支柱に対応して配置され、
    前記手動解除操作部への解除操作により各々の前記解除作動部を操作して各々の前記ストッパ解除部を作動させ、
    前記解除作動部は、インナーケーブルをアウターケーブル内に移動自在に挿通させて形成され、前記手動解除操作部とストッパ解除部との間に配索されるケーブル装置である避難装置。
  2. 前記手動解除操作部は、前記昇降台の表面に沿う倒伏姿勢と昇降台表面から起立する起立姿勢との間で回転操作可能な手摺体に配置される請求項1記載の避難装置。
  3. 前記昇降台には、該昇降台の乗り込み辺縁に平行な横杆を備える手摺体が設けられ、
    前記2本のガイド支柱の間に前記手摺体の横杆が配置されるとともに、前記横杆に前記手動解除操作部が配置される請求項1記載の避難装置。
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