JP2000254195A - 入浴介護装置 - Google Patents

入浴介護装置

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JP2000254195A
JP2000254195A JP11058583A JP5858399A JP2000254195A JP 2000254195 A JP2000254195 A JP 2000254195A JP 11058583 A JP11058583 A JP 11058583A JP 5858399 A JP5858399 A JP 5858399A JP 2000254195 A JP2000254195 A JP 2000254195A
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JP
Japan
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bathing
guide post
bathtub
care device
elevating
Prior art date
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JP11058583A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Aoi
宏文 青井
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KYOKUTO KOSAN KK
Original Assignee
KYOKUTO KOSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護を要する入浴者を浴槽に入れる操作が簡
単かつ安全で安価な入浴介護装置を提供する。 【解決手段】 浴槽20の対向する平行な両側壁21の
上部にそれぞれ沿って載置・固定しうる水平部材30
と、両方の水平部材30に固定された脚部材32、3
3、34を介して支持され、両水平部材30の間に垂直
に伸びるガイドポスト40と、ガイドポスト40に沿っ
て昇降しうる昇降部材50と、昇降部材50に水平方向
に回動自在に支持されて水平方向に屈曲しうる関節71
を備えたアーム70と、アーム70に取付けられた座席
部80と、昇降部材50を昇降させる昇降駆動装置60
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護を必要とする
病人や高齢者が入浴するときに、安全に入浴させること
ができる入浴介護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病人や高齢者等の介護を必要とす
る入浴者を安全に入浴させるために、例えば実公平4−
23549号公報に開示されているように、浴槽の周辺
に支柱を立て、支柱を中心として回動しうるアームの先
端に入浴者を載せるネットからなるケージを吊り下げた
ものがある。入浴者を入浴させるときは、浴槽の外側で
入浴者をケージに載せてアームの先端を上昇させ、更に
アームを旋回して浴槽の側壁を越え、ケージを浴槽の中
に入れて入浴させている。また、特公平3−34736
号公報に開示されているように、天井に走行クレーンを
設けて入浴者を載せるケージを昇降させたり、ケージを
浴槽の外側と内側を往復できるようにしている。入浴者
を入浴させるときは、ケージに入浴者を載せたまま浴槽
の側壁を越え、ケージを下降させて入浴者を入浴させて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法の実公平4−23549号公報に開示されてい
る方法では、一般家庭の浴室では支柱を立てるスペース
を確保することが難しく、アームを移動させるて入浴者
を浴槽に入れることにも熟練を要し、実用化が難しいと
いう問題があった。また、特公平3−34736号公報
に開示されている天井に走行クレーンを設けて入浴者を
載せるケージを移動するものでは、走行クレーンの操作
に熟練を要し、また装置が高価となる問題があった。本
発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、介護を
要する入浴者を浴槽に入れる操作が簡単かつ安全で安価
な入浴介護装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る入浴介護装置は、対向する側壁が平行な浴槽の両側
壁の上部にそれぞれ沿って載置・固定しうる水平部材
と、両方の水平部材に固定された脚部材を介して支持さ
れ、両水平部材の間に垂直に伸びるガイドポストと、ガ
イドポストに沿って昇降しうる昇降部材と、昇降部材に
水平方向に回動自在に支持されて水平方向に屈曲しうる
関節を備えたアームと、アームに取付けられた座席部
と、昇降部材を昇降させる昇降駆動装置とを備えてい
る。これにより、浴槽の両側壁の上部にそれぞれ水平部
材を載置し、例えば掛止部によって水平部材を両側壁に
固定する。そして、アームを水平方向に移動して座席部
が浴槽の外側に来るように配置し、座席部に入浴者を載
せる。その後、昇降駆動装置を駆動して座席部が浴槽の
側壁の上を越える高さまで昇降部材と共に座席部を上昇
させ、その状態で介護者がアームを旋回させて座席部を
浴槽内上方に移動させ、昇降駆動装置を駆動して座席部
を降下させ、入浴者を載せた座席部を入浴液の中に入れ
る。なお、浴槽の両側壁の上部に沿って載置された水平
部材が脚部材に固定されているので、アームの先端に取
付けられた座席部に入浴者が座ったときに、昇降部材に
加わるモーメントによってガイドポストが浴槽内に倒れ
る方向に力を受けても、水平部材によって支えられて倒
れることがなく安全である。また、アームを旋回させて
座席部を浴槽内上方に移動させるとき、アームの関節を
屈曲させることにより、座席部を浴槽内の最適な位置に
配置するとができる。
【0005】ここで、前記水平部材は、浴槽の幅に合わ
せて移動しうる掛止部を有してもよい。この場合、浴槽
の大きさが変わっても、掛止部の位置を移動して浴槽の
幅に合うように調節して、水平部材が側壁から外れない
ようにすることができる。また、前記脚部材は、浴槽の
幅に合わせて水平部材に固定する位置又はガイドポスト
に固定する位置を調節できるようにしてもよい。この場
合も同様に、浴槽の大きさが変わっても、水平部材の位
置が確実に側壁の上部に載置できるように脚部材の位置
を調節することができる。前記座席部はアームの先端に
水平方向に回動自在に取付けてもよい。この場合、アー
ムを屈曲・旋回させて座席部を移動したときでも、座席
部を入浴者の好む方向に自由に向けることができる。昇
降駆動装置は、ガイドポストに沿ってエアシリンダを設
け、エアシリンダの可動部に昇降部材を取付けてもよ
い。この場合、コンプレッサなど、電気を使用する機器
は浴室の外に配置できるので、漏電等の心配がなく、極
めて安全である。特に、ロッドレスエアシリンダを使用
することにより、高さを低く抑えることができる。
【0006】また、昇降駆動装置は、ガイドポストに設
けられた巻上手段と、昇降部材に取付けられ、巻上手段
によって巻き上げ可能なワイヤ、チェーン、ベルト等の
可撓性部材とを備えていてもよい。この場合、昇降部材
に可撓性部材を取付けて巻上手段により巻き上げる構造
は極めて簡単で安価に構成できる。また、昇降駆動装置
は、ガイドポストに沿って配置され、昇降部材に設けた
雌ねじ部と噛み合う雄ねじ部を有するねじ軸と、ねじ軸
を回転駆動するモータとを備えていてもよい。この場
合、ねじ軸をモータによって回転駆動する構成であり、
特にガイドポストを中空状柱に形成して、その内側にね
じ軸を配置することにより、極めて安全で、しかも構造
が簡単で安価に製作することができる。更に、昇降駆動
装置は、逆行防止機能を備えていてもよい。この場合、
エアシリンダを使用するときは、入気口側に逆止弁を取
付けことにより逆行防止機能を備えると、圧力空気の圧
力が急速に低下しても、座席部が落下することはなく、
安全である。また、巻上手段を使用するときは、ウオー
ムギアとウオームホイルとを使用した減速機構を介して
可撓性部材を巻き上げるドラムを駆動することにより、
停電時などの安全を確保できる。また、ねじ軸を使用す
るときは、雌ねじ部と雄ねじ部の螺合による逆行防止機
能を有しているので、昇降駆動装置が停電などで停止し
ても、入浴者、座席部、昇降部材等の重量によって落下
することはなく、安全である。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る入浴介護装置を示す斜視図、図2は同装置
の要部を示す側断面図、図3は第2の実施の形態に係る
入浴介護装置の要部を示す側断面図、図4は第3の実施
の形態に係る入浴介護装置の要部を示す側断面図であ
る。
【0008】図1、図2に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係る入浴介護装置10は、平面視して長方
形の浴槽20の互いに対向する平行な長い方の両側壁2
1の上部に、2本の例えばアルミニウム合金、あるいは
ステンレス鋼等の耐蝕性材料のパイプからなる互いに平
行に伸びる水平部材30を、両側壁21の長手方向に沿
ってそれぞれ載置できるようにしている。水平部材30
には、浴槽20の幅B方向に移動可能な掛止片311を
有する掛止部31を設けて、浴槽20の大きさが変わっ
たとき、その幅Bに合わせて掛止片311を移動させ
て、水平部材30を側壁21に固定できるようにしてい
る。
【0009】両水平部材30の間には、垂直に伸びるガ
イドポスト40を設け、両方の水平部材30の一方の端
部付近にそれぞれ間隔をあけて一方端を固定した脚部材
32、33の他方端をガイドポスト40の上部に固定
し、両方の水平部材30の一方の端部付近に一方端を固
定した脚部材34の他方端をガイドポスト40の下部に
固定している。ガイドポスト40は中空柱状の耐蝕性材
料からなり、内面には平滑なガイド面41を形成し、正
面(浴槽20の中央部に向く面)には長手方向に沿って
ガイド溝42を設けている。ガイドポスト40の側面に
は脚部材32、33、34の端部を挿入しうる連結部4
3を設けてセットねじ44で固定できるようにし、脚部
材32、33、34とガイドポスト40を分解可能に組
み立て、しかも脚部材32、33、34の固定位置をず
らして両方の水平部材30の間隔を浴槽20の側壁21
の間隔に合わせることを可能にしている。なお、脚部材
32、33、34と水平部材30との固定部分を分解可
能に、かつ固定位置を調整可能にしてもよい。
【0010】ガイドポスト40の内側には昇降部材50
が長手方向に沿って摺動しうるように嵌合され、ガイド
ポスト40の上部に設けたエアシリンダ61の可動部で
あるピストンロッド62の先端を昇降部材50の上部に
固定して昇降駆動装置60を構成している。昇降部材5
0にはガイド溝42から外側に突出する連結部52を設
け、垂直方向に明けられたピン孔53を設けている。連
結部52には第1のアーム部材701と第2のアーム部
材702とを水平方向に屈曲しうる関節71を有するア
ーム70を連結している。すなわち、連結部52のピン
孔53には第1のアーム部材701の端部に設けた連結
ピン72が水平方向に回動自在に嵌合され、第2のアー
ム部材702の端部に設けた連結部73にはピン孔74
を設けている。連結部73のピン孔74には、連結ピン
81を介して座席部80の背面に設けた連結部82を回
動自在に、しかも取外し可能に連結し、座席部80を水
平方向に回動自在にアーム70に取付けている。
【0011】ここで、本発明の第1の実施の形態に係る
入浴介護装置10の動作について説明する。先ず、ガイ
ドポスト40が浴槽20の両側壁21を結ぶ短側壁22
に接触するようにして、浴槽20の両側壁21の上部に
それぞれ水平部材30を載置し、掛止部31によって水
平部材30を両側壁21に固定する。そして、アーム7
0を水平方向に移動して座席部80が浴槽20の外側の
洗い場23の上に来るように配置し、座席部80に入浴
者を載せる。その後、昇降駆動装置60を駆動して座席
部80が浴槽20の側壁21の上を越える高さまで昇降
部材50と共に座席部80を上昇させ、その状態で介護
者がアーム70を連結ピン72を軸として旋回させて座
席部80を浴槽20内上方に移動させる。そして、昇降
駆動装置60を駆動して昇降部材50と共に座席部80
を降下させ、入浴者を載せた座席部80を入浴液の中に
入れる。入浴者を浴槽20外に移動するときは、昇降駆
動装置60を駆動して座席部80が浴槽20の側壁21
の上を越える高さまで昇降部材50と共に座席部80を
上昇させ、その状態で介護者がアーム70を旋回させて
座席部80を浴槽20外に移動させ、昇降駆動装置60
を駆動して昇降部材50と共に座席部80を降下させ、
入浴者を載せた座席部80を浴槽20外の洗い場23に
降ろす。
【0012】なお、アーム70の先端に取付けられた座
席部80に入浴者が座ったときに、昇降部材50に加わ
るモーメントによってガイドポスト40が浴槽20内に
倒れる方向に力を受けるが、ガイドポスト40を支持す
る脚部材32、33、34に浴槽20の両側壁21の上
部に沿ってガイドポスト40から離れた位置まで長く、
すなわち座席部80に入浴者が座ったときの重心の位置
からガイドポスト40までの間隔より長く伸びる水平部
材30が固定されているので、アーム70を伸ばしても
入浴者の体重によってガイドポスト40が転倒すること
がなく安全である。また、アーム70を旋回させて座席
部80を浴槽20内上方に移動させるとき、アーム70
の関節71を屈曲させることにより、座席部80を浴槽
20内の最適な位置に配置することができる。洗い場2
3の方にアーム70を旋回したとき、昇降部材50に加
わるモーメントによってガイドポスト40が洗い場23
側に倒れる方向の力を受けるが、洗い場23側の反対側
にも水平部材30、脚部材32、33、34を設けてあ
るので、その重量によってバランスし、入浴介護装置1
0全体が転倒することはない。
【0013】更に、水平部材30を浴槽20の両側壁2
1の上部に載置・固定するときは、座席部80の連結ピ
ン81をアーム70のピン孔74から抜き、また連結ピ
ン72を昇降部材50のピン孔53から抜いて、座席部
80とアーム70を昇降部材50から取り外しておき、
水平部材30を浴槽20の両側壁21の上部に載置・固
定した後に、座席部80とアームを昇降部材50に取付
けると、入浴介護装置10の組み立てが容易となる。ま
た、駆動媒体となる圧力空気を発生させるコンプレッサ
など、電気を使用する機器は浴室の外に配置できるの
で、漏電等の心配がなく、極めて安全である。また、昇
降部材50を上昇させるときに圧力空気を供給する入気
口63側に逆止弁を取付けことにより逆行防止機能を備
えると、圧力空気の圧力が急速に低下しても、座席部8
0が落下することはなく、安全である。
【0014】なお、ガイドポストを浴槽20の短側壁2
2の上に載置できるようにしてもよい。この場合、座席
部80を浴槽20内の下部に降下させたとき、昇降部材
50は短側壁22の上方に来るので、昇降部材50の連
結部52の上下方向の長さは、昇降部材50が最下部に
あるとき、連結部52の下端が浴槽20の下部まで届く
長さにしている。このため、連結部52の下端を除く昇
降部材50及びガイドポストは入浴液の中に浸漬するこ
とがないので、昇降部材50とガイドポストとの摺動に
よる磨耗粉の汚れ等が入浴液に混じることがなく、衛生
的である。また、ガイドポストが浴槽20内に入らない
ので、入浴者が占有できるスペースを広くすることがで
きる。なお、浴槽20の短側壁22の上に載置したガイ
ドポストの代わりに、ロッドレスエアシリンダを使用
し、ロッドレスエアシリンダの可動部に昇降部材を固定
する構成にすることにより、入浴介護装置の高さを低く
抑えることができる。また、ガイドポストが浴槽20の
上面より上に設けられた場合は、ガイドポストの上部に
は水滴の侵入を防ぎ、油もれを防ぐカバーを被せた油圧
シリンダを設けて、昇降部材を昇降させるようにしても
よい。この場合、油圧ポンプなどの油圧発生装置は浴室
の外に配置しておく。なお、油圧ポンプは足踏み式プラ
ンジャーポンプで圧力作動油を形成してもよい。また、
エアシリンダ61の代わりに水圧を利用する液圧シリン
ダを用い、例えば足踏み式のプランジャーポンプ等によ
り水圧を発生させて液圧シリンダのピストンを昇降さ
せ、昇降部材50を昇降させるようにしてもよい。この
場合、作動液は浴室の水道水から豊富に供給できるの
で、安価にでき、多少の漏れがあっても安全である。
【0015】図3に示すように、本発明の第2の実施の
形態に係る入浴介護装置100は、前記第1の実施の形
態に係る入浴介護装置10のエアシリンダ61を用いた
昇降駆動装置60の代わりに、ガイドポスト40の上部
に巻上手段611によってワイヤ、チェーン、ベルト等
の可撓性部材612をドラム613に巻き付けて引き上
げる昇降駆動装置610を設けたもので、基本的構成は
第1の実施の形態に係る入浴介護装置10とほぼ同じで
ある。なお、同一構成については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する(第3の実施の形態についても同
様)。巻上手段611は、駆動モータ614によって駆
動される入力軸615と、入力軸615に固定されたウ
オームギア616と、ウオームギア616に噛み合うウ
オームホイル617と、ウオームホイル617を固定し
た回転軸618とを設け、回転軸618にドラム613
を固定し、ウオームギア616とウオームホイル617
によって逆行防止機能を構成している。そして、昇降部
材50の上部に可撓性部材612の一方端を固定し、他
方端をドラム613に巻き付け、駆動モータ614によ
ってドラム613を回転して昇降部材50を巻き上げる
ようにしている。
【0016】これにより、昇降部材50に可撓性部材6
12を取付けて巻上手段611により巻き上げる構造に
より、極めて簡単で安価に昇降駆動装置610を構成で
きる。また、逆行防止機能を有しているので、昇降駆動
装置610が停電などで停止しても、入浴者、座席部、
昇降部材等の重量によって落下することはなく、極めて
安全である。なお、駆動モータ614を省略し、ウオー
ムギア616を固定した入力軸615にハンドルを取付
けて手動でウオームギア616を回転させ、昇降部材5
0を昇降させるようにしてもよい。
【0017】図4に示すように、本発明の第3の実施の
形態に係る入浴介護装置200は、昇降部材500を昇
降させるために、前記第1の実施の形態に係る入浴介護
装置10のエアシリンダ61の代わりに、ねじ軸621
を駆動モータ622によって回転駆動する昇降駆動装置
620を設けたものである。すなわち、昇降部材500
にはガイドポスト40の長手方向に伸びる雌ねじ部51
0を設けている。ガイドポスト40の内側には雌ねじ部
510に螺合する雄ねじ部623(逆行防止機能を構成
する)を設けたねじ軸621を設け、ねじ軸621を減
速機624を介して回転駆動する駆動モータ622をガ
イドポスト40の上部に設けて昇降駆動装置620を構
成している。この場合、ねじ軸621を駆動モータ62
2によって回転駆動する構成であり、特に中空柱状に形
成されたガイドポスト40の内側にねじ軸621が配置
されているので、回転するねじ軸621に入浴者が接触
することがなく、安全でしかも構造が簡単で安価に製作
することができる。なお、前記各実施の形態に係る入浴
介護装置10、100、200では、アーム70は一つ
の関節71を備えた例について説明したが、二つ以上の
関節を有するアームを用いて、座席部の水平方向の移動
を行うようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1〜8記載の入浴介護装置におい
ては、浴槽の両側壁の上部にそれぞれ沿って載置・固定
しうる水平部材と、両方の水平部材に固定された脚部材
を介して支持された垂直に伸びるガイドポストと、ガイ
ドポストに沿って昇降しうる昇降部材と、昇降部材に水
平方向に回動自在に屈曲しうる関節を備えたアームと、
アームに取付けられた座席部と、昇降部材を昇降させる
昇降駆動装置とを備えているので、アームの先端に取付
けられた座席部に入浴者が座ったときに、昇降部材に加
わるモーメントによってガイドストが浴槽内に倒れるこ
とがなく、極めて安全に、しかも簡単に介護者が介護を
要する入浴者を入浴させることができる。また、アーム
を旋回させて座席部を浴槽内上方に移動させるとき、ア
ームの関節を屈曲させることにより、座席部を浴槽内の
最適な位置に配置するとができる。
【0019】特に請求項2記載の入浴介護装置において
は、水平部材は、浴槽の幅に合わせて移動しうる掛止部
を有しているので、浴槽の大きさが変わっても、掛止部
の位置を移動して浴槽の幅に合うように調節することに
より、入浴動作の途中で水平部材が側壁から外れるよう
なことはなく、安全に使用することができる。請求項3
記載の入浴介護装置においては、脚部材は、浴槽の幅に
合わせて水平部材に固定する位置又はガイドポストに固
定する位置を調節できるようにしているので、同様に浴
槽の大きさが変わっても、水平部材の位置が側壁の上部
に載置できるように脚部材の位置を調節して、側壁から
水平部材が外れないようにすることができ、安全に使用
することができる。請求項4記載の入浴介護装置におい
ては、座席部はアームの先端に水平方向に回動自在に取
付けているので、座席部を入浴者の好む方向に自由に向
けることができ、介護を要する入浴者に無理な姿勢をと
らせることがなく、安全に入浴させるとができる。請求
項5記載の入浴介護装置においては、昇降駆動装置は、
ガイドポストに沿ってエアシリンダを設け、エアシリン
ダの可動部に昇降部材を取付けているので、コンプレッ
サなど、電気を使用する機器は浴室の外に配置でき、漏
電等の心配がなく、極めて安全である。
【0020】請求項6記載の入浴介護装置においては、
昇降駆動装置は、ガイドポストに設けられた巻上手段
と、昇降部材に取付けられ、巻上手段によって巻き上げ
可能なワイヤ、チェーン、ベルト等の可撓性部材とを備
えているので、構造が極めて簡単で安価な入浴介護装置
を構成できる。請求項7記載の入浴介護装置において
は、昇降駆動装置は、ガイドポストに沿って配置され、
昇降部材に設けた雌ねじ部と噛み合う雄ねじ部を有する
ねじ軸と、ねじ軸を回転駆動するモータとを備えていて
いるので、ねじ軸をモータによって回転駆動する構造が
極めて簡単で安価に製作することが可能である。請求項
8記載の入浴介護装置においては、昇降駆動装置は、逆
行防止機能を備えているので、昇降駆動装置が停電など
で停止しても、入浴者、座席部、昇降部材等の重量によ
って落下することはなく、極めて安全に入浴させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る入浴介護装置
を示す斜視図である。
【図2】同装置の要部を示す側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る入浴介護装置
の要部を示す側断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る入浴介護装置
の要部を示す側断面図である。
【符号の説明】
10、100、200:入浴介護装置、20:浴槽、2
1:側壁、22:短側壁、30:水平部材、31:掛止
部、311:掛止片、32、33、34:脚部材、4
0:ガイドポスト、41:ガイド面、42:ガイド溝、
43:連結部、44:セットねじ、50、500:昇降
部材、52:連結部、53:ピン孔、60、610、6
20:昇降駆動装置、61:エアシリンダ、62:ピス
トンロッド、63:入気口、70:アーム、71:関
節、72:連結ピン、73:連結部、74:ピン孔、7
01:第1のアーム部材、702:第2のアーム部材、
80:座席部、81:連結ピン、82:連結部、51
0:雌ねじ部、611:巻上手段、612:可撓性部
材、613:ドラム、614:駆動モータ、615:入
力軸、616:ウオームギア、617:ウオームホイ
ル、618:回転軸、621:ねじ軸、622:駆動モ
ータ、623:雄ねじ部、624:減速機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する側壁が平行な浴槽の前記両側壁
    の上部にそれぞれ沿って載置・固定しうる水平部材と、
    両方の該水平部材に固定された脚部材を介して支持さ
    れ、該両水平部材の間に垂直に伸びるガイドポストと、
    該ガイドポストに沿って昇降しうる昇降部材と、該昇降
    部材に水平方向に回動自在に支持されて水平方向に屈曲
    しうる関節を備えたアームと、該アームに取付けられた
    座席部と、前記昇降部材を昇降させる昇降駆動装置とを
    備えたことを特徴とする入浴介護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の入浴介護装置において、
    前記水平部材は、前記浴槽の幅に合わせて移動しうる掛
    止部を有することを特徴とする入浴介護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の入浴介護装置にお
    いて、前記脚部材は、前記浴槽の幅に合わせて前記水平
    部材に固定する位置又は前記ガイドポストに固定する位
    置を調節できることを特徴とする入浴介護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の入
    浴介護装置において、前記座席部は前記アームの先端に
    水平方向に回動自在に取付けられていることを特徴とす
    る入浴介護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の入
    浴介護装置において、前記昇降駆動装置は、前記ガイド
    ポストに沿ってエアシリンダを設け、該エアシリンダの
    可動部に前記昇降部材を取付けたことを特徴とする入浴
    介護装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の入
    浴介護装置において、前記昇降駆動装置は、前記ガイド
    ポストに設けられた巻上手段と、前記昇降部材に取付け
    られ、前記巻上手段によって巻き上げ可能なワイヤ、チ
    ェーン、ベルト等の可撓性部材とを備えていることを特
    徴とする入浴介護装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の入
    浴介護装置において、前記昇降駆動装置は、前記ガイド
    ポストに沿って配置され、前記昇降部材に設けた雌ねじ
    部と噛み合う雄ねじ部を有するねじ軸と、前記ねじ軸を
    回転駆動するモータとを備えていることを特徴とする入
    浴介護装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の入
    浴介護装置において、前記昇降駆動装置は、逆行防止機
    能を備えていることを特徴とする入浴介護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013169368A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Sakai Medical Co Ltd 入浴装置
JP2019146668A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 Toto株式会社 入浴介助装置

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