JP2013169368A - 入浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置の汎用性を高める。
【解決手段】入浴装置1は、浴槽10と、浴槽10内に設けられて、入浴者が着座する着座部20と、着座部20を昇降する昇降機構30と、を備える。昇降機構30には、浴槽10内に設けられる支柱31と、支柱31に沿って移動可能な可動部32と、可動部32を駆動可能な駆動部と、が含まれ、着座部20が可動部32に対して着脱可能に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置に関する。
従来、被介護者や高齢者等が入浴しやすいように、様々な入浴装置が開発されている。このような入浴装置の一例として、浴槽内に配置されて入浴者が着座する着座部と、浴槽内で着座部を昇降させる昇降機構と、を備える入浴装置がある(例えば特許文献1参照)。昇降機構の一例として、駆動源(例えばモータ)と、浴槽内に配置される支柱と、該支柱に沿って移動可能な可動部と、前記駆動源の駆動に応じて前記可動部を昇降させる索状体(例えばワイヤ)と、を備える昇降機構が挙げられる。この場合、着座部は、可動部に取り付けられることによって、浴槽内を昇降可能になる。
特開2006−296715号公報
しかしながら、昇降可能な着座部を浴槽内に設ける入浴装置では、浴槽内に支柱や着座部が存在するために、浴槽内のスペースが狭くなる。このことは、昇降可能な着座部を必要としない人も共用できる入浴装置を想定する(例えば、一般家庭に設置する入浴装置が想定できる)と不便である。
また、従来の構成では、浴槽内に配置される支柱や着座部に付着する汚れの清掃が行い難いといった問題もあった。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置の汎用性を高めることである。また、本発明の他の目的は、被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置の清掃性を向上することである。
上記目的を達成するために本発明の入浴装置は、浴槽と、前記浴槽内に設けられて、入浴者が着座する着座部と、前記着座部を昇降する昇降機構と、を備える入浴装置であって、前記昇降機構には、前記浴槽内に設けられる支柱と、前記支柱に沿って移動可能な可動部と、前記可動部を駆動可能な駆動部と、が含まれ、前記着座部が前記可動部に対して着脱可能に設けられている構成(第1の構成)になっている。
本構成では、昇降機構の可動部に対して着座部が着脱可能に設けられている。このために、着座部を必要としない入浴者(例えば健常者)は、浴槽内の着座部を取り外すことにより、浴槽内を広くして入浴することができる。すなわち、本構成によれば、被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置の汎用性を高めることができる。また、本構成によれば、着座部を取り外すことができるために、着座部及び浴槽内の清掃が行い易い。
上記第1の構成の入浴装置は、前記可動部に取り付けられた前記着座部が浮力で外れることを防止する外れ防止機構を更に備える構成(第2の構成)とするのが好ましい。着座部は、肌当たり等を考慮してブロー成形品とするのが好ましい。この場合、可動部に対して着脱可能に設けられる着座部は、湯につかった際に大きな浮力を受けやすく、この浮力によって可動部から外れてしまう可能性がある。この点、本構成によれば、着座部が湯につかった際に、着座部が可動部から外れることを防止できる。
上記第2の構成の入浴装置において、前記外れ防止機構には、前記着座部と前記可動部とのうちのいずれか一方に設けられる係合ピンと、他方に設けられて前記係合ピンに係合する係合穴と、が含まれる構成(第3の構成)としてよい。本構成によれば、簡単な構造で、浮力による着座部の可動部からの外れを確実に防止できる。この構成において、前記係合ピンは前記着座部に設けられ、前記係合穴は前記可動部に設けられる構成とすると、着座部の可動部に対する着脱作業を容易としやすい。
上記第3の構成の入浴装置において、前記外れ防止機構は、前記係合ピンを操作するレバーが更に含まれる構成(第4の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、外れ防止機構の操作性が向上する。
上記第1から第4のいずれかの構成の入浴装置において、前記支柱は、前記浴槽の一の側壁に沿って配置されるとともに、前記一の側壁から離れる方向に回動可能に設けられている構成(第5の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、着座部を可動部から外した状態で、支柱を回動させることにより、支柱の裏側まで清掃を行えるために便利である。
上記第1から第5のいずれかの構成の入浴装置において、前記浴槽は、前記支柱が沿うように配置される一の側壁と、上部側に開口部が設けられるとともに前記一の側壁とは異なる別の側壁と、を有する構成とされ、前記浴槽には、前記開口部を開閉する扉部が設けられている構成(第6の構成)としてもよい。本構成では、扉部によって開閉される開口部の存在によって、入浴者が浴槽内に入りやすくなり、便利である。また、本構成によれば、入浴装置を設置する際に、床面を掘り込んだ状態で設置しなくても、入浴者が浴槽に入り易い状態を提供しやすい。
本発明によれば、被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置の汎用性を高めることができる。また、本発明によれば、被介護者や高齢者等が使用するのに好適な入浴装置の清掃性を向上できる。
本発明の実施形態に係る入浴装置の概略上面図 本本発明の実施形態に係る入浴装置の概略側面図 本発明の実施形態に係る入浴装置の概略上面図で、扉部が開かれた状態を示す図 本発明の実施形態に係る入浴装置の概略側面図で、扉部が開かれた状態を示す図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える着座部と昇降機構との構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える着座部と昇降機構との構成を示す概略背面図 図6のA−A位置における概略断面図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える着座部の構成を説明するための概略図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える可動部の構成を説明するための概略図
以下、本発明の実施形態に係る入浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の概略上面図である。図2は、本発明の実施形態に係る入浴装置1の概略側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の入浴装置1は、略直方体状の外形を有する浴槽10を備える。浴槽10は、第1の側壁101と、第2の側壁102と、第3の側壁103と、第4の側壁104と、底壁105とによって構成され、上面側が開放された箱型構造になっている。
なお、互いに対向配置される第1の側壁101及び第2の側壁102は、浴槽10の長手方向の側面を形成する。また、互いに対向配置される第3の側壁103及び第4の側壁104は、浴槽10の短手方向の側面を形成する。4つの側壁101〜104と底壁105とは一体的に形成されている。浴槽10の材質としては、特に限定されるものではないが、例えばFRP(Fiber Reinforced Plastics)等が挙げられる。
浴槽10の第1の側壁101(本発明の別の側壁の一例)の上部側には、平面視略矩形状(浴槽10の側面側から見た場合を想定;図2及び図4参照)の開口部11が形成されている。開口部11により、浴槽10内部と外部とが連通する。開口部11は、第1の側壁101の上面部から、高さ方向に一定量(例えば第1の側壁101の高さの1/3〜半分程度)下がった位置までの範囲を、平面視略矩形状に切除することにより得られている。なお、図2では、開口部11は、後述の扉部12によって覆われている。理解を容易とするために、図2においては、開口部11の外縁が破線で示されている。
扉部12は平面視略長方形状の板状構造を有し、その高さ方向(図2の上下方向)の幅は、例えば第1の側壁101の半分程度に設けられる。また、扉部12の長手方向(図2の左右方向)の幅は、第1の側壁101の長手方向(図2の左右方向)の幅と同程度に設けられる。扉部12の材質としては、特に限定されるものではないが、例えばFRP等が挙げられる。扉部12は、その板面が第1の側壁101と略平行となるように配置されるとともに、第1の側壁101に対して、高さ方向にスライド移動可能に取り付けられている。扉部12のスライド移動を可能とすべく、第1の側壁101にはガイド溝13が形成されている。
扉部12の昇降(高さ方向のスライド移動)により、開口部11の開閉ができる。なお、浴槽10を第1の側壁101側から側面視した場合に、開口部11が扉部12によって覆われた状態が、開口部11が閉じられた状態である。また、同方向から側面視した場合に、開口部11が扉部12によって覆われていない(開口部11が露出した)状態が、開口部11が開かれた状態である。図1及び図2は、扉部12が閉じられた状態を示している。図3及び図4は、扉部12が開かれた状態を示している。図4は、入浴装置1の構成の理解を容易とするために、扉部12及び第1の側壁101の一部が切り欠かれた図になっている。
扉部12の内面(第1の側壁101と対向する面)側には、開口部11の外縁を囲むように、平面視略U字状に設けられるシール部材14が配置されている(図2参照)。扉部12によって開口部11が閉じられた状態において、シール部材14は、扉部12と第1の側壁101との間を液密にシールして湯漏れを防止する。シール部材14は、例えば、中空で伸縮可能な合成樹脂部材やゴム部材で構成できる。この場合、エア等の供給によってシール部材14を膨張させることで、シール部材14にシール作用を発揮させるという構成が採用できる。
浴槽10には、その他、浴槽10に溜まった湯を抜くための排水口15が形成されている。排水口15の栓は、例えば、ポップアップ水栓方式が採用されてもよいし、ゴム栓方式が採用されてもよい。
また、浴槽10には、第2の側壁102の上面に、長手方向(図1及び図2の左右方向)に沿って手すり16が設けられている。入浴装置1では、手すり16が設けられる範囲は、第2の側壁102の長手方向(図1及び図2の左右方向)の幅の半分程度の範囲になっている。ただし、手すり16が設けられる範囲は、第2の側壁102の長手方向の幅と同程度であってもよい。
なお、本実施形態の入浴装置1では、後述の昇降機構を設置する場所に対応させて手すり16の位置を入れ替えられるように、手すり16を固定するための固定穴17が、2つではなく3つ設けられている。詳細には、第2の側壁102の上面の、両端部近傍及び中央部近傍に固定穴17が形成されている。この構成では、固定穴17が1つ余ることなる。余った固定穴17は、ポップアップ水栓用のプッシュボタンを取り付ける取付部として利用できる。この場合、プッシュボタンは、排水口15を開閉する排水栓とワイヤで繋ぐ構成とできる。
浴槽10内には、例えば図1や図3に示すように、入浴者が着座するための着座部20が設けられている。着座部20は、昇降機構30(図4参照)によって浴槽10の高さ方向(上下方向)に移動可能となっている。昇降機構30は、図4に示すように、支柱31と、支柱31に沿って移動(昇降)可能な可動部32と、を備える。支柱31は、第3の側壁103(本発明の一の側壁の一例)の内側面103aに沿うように設けられている。支柱31は、浴槽10の上面10a近傍から底面10b近傍まで延びている。また、支柱31は、第3の側壁103を上面側から平面視して、長手方向の略中央部に配置されている。
図5は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える着座部20と昇降機構30との構成を示す概略斜視図である。図6は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える着座部20と昇降機構30との構成を示す概略背面図である。図7は、図5のA−A位置における概略断面図である。
着座部20は、浴槽10内で入浴者が臀部を載せる座面部21と、座面部21に臀部を載せて着座する入浴者の背もたれになる背当て部22と、を含む。座面部21と背当て部22とを側面から見た場合、それらは略L字を形成するように設けられている。着座部20は、背当て部22の背面側(入浴者がもたれかかる面の裏面側)が可動部32に取り付けられることによって、浴槽10内で昇降可能になっている。着座部20を可動部32に取り付けるための構成の詳細については後述する。
その他、着座部20には、座面部21に薄肉板状の連結部25、26(図1及び図3も参照)を介して取り付けられるフラップ23、24が含まれる。座面部21、背当て部22、フラップ23、24、及び、連結部25、26は、例えば、合成樹脂(ポリプロピレン等)を用いて一体成形される。2つのフラップ23、24は、座面部21を挟んで対称配置されている。フラップ23、24は、連結部25、26の折り曲げによって、座面部21に対する姿勢を変更できる。フラップ23、24は、例えば、入浴者が座面部21へと移乗する動作を助けたり、入浴者の怪我を防止したりする等を目的として設けられている。
例えば図5に示すように、支柱31の上部には、支柱31が第3の側壁103に沿って動かないように固定するとともに、可動部32を動かすために必要になる駆動部品(昇降機構30に含まれる要素)を搭載するためのフレーム33が設けられている。例えば板金の加工によって得られるフレーム33は、第3の側壁103の上面に載置される天板部331と、天板部331から折り曲げられて垂直(鉛直)方向に延びる垂直板部332と、垂直板部332から折り曲げられて水平方向に延びる水平板部333と、を有する(図7参照)。
なお、支柱31は、天板部331に固定配置される支軸331aによって、天板部331に対して回動可能に取り付けられている。換言すると、支柱31は第3の側壁103から離れる方向(図4の矢印C1方向)に回動可能になっている。これにより、入浴装置1の清掃性が向上する。なお、支軸331aを利用した支柱31の回転量は、適宜制限されてよい。
フレーム33の水平板部333には、モータ34と、モータ34に連結されるギアボックス35と、モータ34に電力供給可能なバッテリ36と、が搭載される。なお、バッテリ36は、鉛直方向に引き出せるようになっており、図5ではバッテリ36はバッテリ載置部361から引き出されている。入浴装置1では、第3の壁面103の上面側ではなく、第3の側壁103の外側面側に設けられる収納スペース18(図1〜図4参照)に、モータ34等が配置される構造になっている。このために、昇降機構30の高さが抑制され、入浴者が受ける圧迫感を低減できる。
図6及び図7に示すように、ギアボックス35から外部に突出するローラ37には、ワイヤ38が取り付けられている。ワイヤ38は、天板331に設けられる他のローラ39を介して可動部32に連結されている。モータ34を一の方向に回転させてローラ37でワイヤ38を巻き込むことによって可動部32が上昇し、可動部32に取り付けられる着座部20も上昇する。また、モータ34を前記一の方向と反対方向に回転させてローラ37に巻回されたワイヤ38を繰り出すことによって、可動部32及び着座部20は重力の作用によって降下する。
なお、モータ34と、ギアボックス35と、ローラ37、39と、ワイヤ38とは、本発明の駆動部の一例である。場合によってはモータ34以外の駆動源が用いられてもよい。ギアボックス35は、場合によっては省略されても構わない。ワイヤ38の代わりにチェーン等の他の索状体が使用されてもよい。
また、フレーム33に載置される駆動部品(モータ34等)は、カバー19によって覆い隠されている。カバー19は、図4に示すように(矢印C2参照)、ヒンジ機構(不図示)によって回動可能に取けられている。図4は、カバー19が開かれた状態を示している。図4の破線は、カバー19が閉じられた状態を示す。カバー19を開けることによって、例えばバッテリ36の取り出しや、駆動部品の修理を行える。
カバー19は、座面部21に座った入浴者が、入浴中に頭部を載せる枕として機能する形状であるのが好ましい。また、開閉のためにカバー19を持ち上げる位置は、浴槽10側の端部でなく、他の端部であっても構わない。ただし、カバー19の浴槽10側の端部が持ち上げられるように構成すると、次のような利点がある。すなわち、この構成では、昇降機構30によって着座部20が上昇した時に、着座部20とカバー19との間に身体の一部等の障害物があると、カバー19が持ち上がる。このために、着座部20とカバー19との間に障害物(身体の一部)が挟み込まれるのを防止でき、怪我の発生を抑制できる。
また、入浴装置1では、収納スペース18の下部側に、例えば、その上部側に配置されるモータ34やバッテリ36に電気的に接続されるリレーボックス(不図示)が配置される。この他、収納スペース18の下部側には、扉部12の内面側に設けられたシール部材14(図2参照)にエア等の気体を供給する圧力供給手段(例えばエアポンプ)等が配置されても構わない。そして、これらの収納スペース18の下部側に配置される部材は、例えばレール機構等を用いて、入浴装置1の正面側(例えば図1の下側、図2の紙面手前側)に引き出せるようにするのが好ましい。このように構成することによって、入浴装置1の第1の側壁101(正面側に配置される)を除く3つの側壁102〜104が壁(設置場所にある壁)に囲まれていても、入浴装置1の修理が容易になる。このために、例えば一般家庭等の入浴装置を設置する面積が比較的狭い場所にも、本実施形態の入浴装置1を設置し易くなる。
本実施形態の入浴装置1では、着座部20が可動部32に対して着脱可能に設けられている。これについて、図8及び図9を参照して詳細に説明する。なお、図8は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える着座部20の構成を説明するための概略図で、図8(a)は上面図、図8(b)は下面図、図8(c)は側面図である。図9は、本発明の実施形態に係る入浴装置1が備える可動部32の構成を説明するための概略図で、図9(a)は斜視図、図9(b)は正面図である。図9には、支柱31やカバー19等の別部材も示されている。
図8に示すように、着座部20が有する背当て部22の背面側(入浴者がもたれかかる面の裏面側)には、着座部20を可動部32に取り付けるための取付部27が設けられている。この取付部27は、例えば板金等で構成され、背当て部21に例えばネジ留め等によって固定配置される。
取付部27には、例えば板金の折り曲げやプレスによって形成される一対のフック部271、272が設けられている。一対のフック部271、272は、線対称に設けられている。フック部271、272は側面視略台形状に設けられる(図8(c)参照)。浴槽10内に着座部20が設置された状態を想定して、フック部271、272は、上端長辺の台形状であり、その上部側に、着座部20を可動部32の一部(後述の突起部321、322)に引っ掛けるための切り欠き271a、272aが形成されている。
着座部20が取り付けられる可動部32(例えば金属製)は、支柱31(例えば金属製)が挿通される貫通孔を有し、その外形は例えば略直方体形状とされる。可動部32の対向する2つの側面32a、32bには、それぞれ上部寄りに、略円柱形状の突起部321、322が形成されている。突起部321、322は、可動部32に一体成形されるものでもよいし、別部材として可動部32に取り付けられるものでもよい。2つの突起部321、322は、線対称に設けられている。
着座部20は、一対のフック部271、272のそれぞれが、切り欠き271a、272aを利用して、可動部32に設けられる突起部321、322に引っ掛けられることによって、可動部32に取り付けられる。このような構成であるために、可動部32に取り付けられた着座部20は、可動部32から取り外すことができる。
なお、着座部20が可動部32に取り付けられる際に、着座部20の一部と可動部32の前面32cとが干渉する場合には、この干渉を回避するための切り欠きが可動部32の前面32c等に適宜設けられてよい。
また、取付部27に設けられる一対のフック部271、272の間の距離L(図8(a)参照)は、可動部32の幅W(正面から見た場合に昇降方向と直交する方向の長さ;図8(b)参照)とほぼ同一(正確には若干大きく)に設けるのが好ましい。これにより、着座部20が可動部20に取り付けられた状態で、フック部271、272が突起部321、322に対してスライド移動するのを抑制できる。
ところで、着座部20は、入浴者への肌当たりを良くするためにブロー成形品とされている。このために、着座部20は、昇降機構30によって下降されて湯につかった際に大きな浮力を受けやすい。上述のように、着座部20は可動部32から取り外しできるように構成されている。このために、着座部20が湯につかって大きな浮力を受けた際に、着座部20が可動部32から外れてしまうことが懸念される。そこで、本実施形態の入浴装置1では、可動部32に取り付けられた着座部20が浮力で外れることを防止する外れ防止機構が設けられている。
外れ防止機構は、着座部20に設けられる外形略U字状のロッド28(図8(b)参照)と、可動部32に設けられる係合穴323(図9参照)と、を用いて構成されている。ロッド28は、例えば金属で構成でき、U字の2つに分離される側の端部が係合ピンとして利用され、U字の連結された側の端部がレバー(操作部)として使用される。以下、ロッド28の係合ピンとして使用される側を係合ピン部28a、レバーとして使用される側をレバー部28bと表現する。
ロッド28は、座面部21の下面側にネジ留め等によって取り付けられる支持カバー29(例えば板金製等)によって支持された状態で、座面部21に取り付けられている。この際、ロッド28は、係合ピン部28aが後ろ側(背当て部22がある側が該当)、レバー部28bが前側となるように配置される(図8(b)参照)。ロッド28は、座面部21の前後方向S(図8(b)参照)にスライド移動可能になっている。また、ロッド28は、不図示の付勢部材(ばね部材等)によって後ろ向き(背当て部22がある方向)に付勢される。ロッド28は、係合ピン部28aの座面部21後方からの突出量が所定の量となるように規制された状態で座面部21に取り付けられている。
可動部32に設けられる係合穴323は、可動部32の前面32cに設けられる。係合穴323は、座面部21に設けられる係合ピン部28aに対応させて、その数、その形状、及び、その配置が決定されている。本実施形態では、係合穴323は2つ設けられ、その形状は平面視略円形状とされている。
着座部20を可動部32に取り付けるにあって、レバー部28bを付勢部材の付勢力に逆らって前方に引っ張り、係合ピン部28aを、座面側21に引っ込めておく。そして、一対のフック部271、272が可動部32の突起部321、322に引っ掛けられた状態になった後に、レバー部28bを前方に引っ張った状態を解除する。これにより、係合ピン部28aが付勢力によって後方(背当て部22側)に移動して係合穴323に係合する。具体的には、係合ピン部28aが有する2つの係合ピンが、係合穴323に刺さった状態になる。なお、係合穴323に刺さった係合ピンは支柱31に当接しないように構成されている。
この係合ピン部28aと係合穴323との係合によって、着座部20に浮力が加わっても着座部20の浮き上りが抑制され、着座部20の可動部32からの外れが抑制される。着座部20を可動部32から取り外す際には、レバー部28bを前方に引っ張った状態(係合ピン部28aと係合穴323との係合が解除された状態)で、着座部20を上方に引き上げれば、着座部20は可動部32から簡単に外れる。
なお、外れ防止機構を構成する係合ピン及び係合穴の数は、それぞれ、2つに限らず、1つや3つ以上であってもよい。また、係合ピンとレバーとは別々の部材で構成されてもよい。また、外れ防止機構は、着座部20側に設けられる係合穴と、可動部32側に設けられる係合ピンとによって構成されてもよい。更に、外れ防止機構は、係合ピンと係合穴とを用いて構成されるものに限定されず、着座部20が浮力で可動部32から外れることを防止できる構成であればよく、例えばスナップフィット機構等が用いられる構成でもよい。
次に、入浴装置1の作用効果について説明する。入浴者が入浴する場合には、まず、開口部11から湯が溢れないように浴槽10内に湯が入れられる。湯を供給するための蛇口が、浴槽10の近傍に設けられるのが好ましい。湯を溜める際に、扉部12は閉じられていてもよいし、開けられていてもよい。
湯が溜められると、入浴装置1は、図3及び図4に示すような状態にセットされる。すなわち、扉部12は、開口部11が開かれた状態(開口部11が露出された状態)になるように下げられる。また、着座部20は、一方のフラップ23が下げられた扉部12(及び第1の側壁101の一部)の上に載置される姿勢(水平姿勢)となるように、昇降機構30によって高さ位置が調整される。
なお、この位置では、フラップ23の上面と、座面部21の上面(座面)とは、ほぼ同一平面内に存在する。一方、他方のフラップ24は、第2の側壁102に接触した状態で起立した姿勢になっている。この姿勢は、フラップ24が第2の側壁102から力を受けて、連結部26が折り曲げられた結果、得られる姿勢である。
入浴者(例えば足の弱い高齢者や被介護者等)は、まず、一方のフラップ23に着座する。そして、入浴者は、臀部をずらすようにして移動しながら開口部11をまたいで、座面部21に移乗する。入浴者が座面部21に移乗すると、例えば介護者等が手動で扉部12を上昇させる。扉部12の上昇により、フラップ23に力が加わり、連結部25が折り曲げられる。これにより、フラップ23は、水平状態から傾いた状態になる。
なお、扉部12が開口部11を閉じた状態においては、シール部材14によって第1の側壁101と扉部12とが液密にシールされ、湯漏れが防止される。
この状態で、昇降機構30によって着座部20が浴槽10の底面に向けて下げられて、入浴者が入浴状態になる。この際、お湯が適宜追加されてよい。また、この状態では、フラップ23は第1の側壁101の接触し、第1の側壁101から力を受ける。このために、連結部25の折り曲げにより、フラップ23も他方のフラップ24同様に起立した姿勢になる。起立した姿勢のフラップ23、24は、座面部21と浴槽10の側壁101、102との間に身体の一部(例えば手や腕)が挟まる等の事態を抑制できる。
入浴が終了すると、昇降機構30によって着座部20が上昇される。この際、必要に応じて排水口15から湯を抜いてよい。そして、着座部20が所定位置に配置された状態で扉部12が介護者等によって手動で下げられる。これにより、一方のフラップ23が扉部12の上に載置され、水平姿勢になる。これにより、入浴者は、臀部をずらすようにして座面部21からフラップ23へと移動しながら、開口部11をまたいで浴槽10外へと出る。
上述のように、着座部20は、可動部32から取り外せる。このために、着座部20を必要としない入浴者(例えば健常者)は、着座部20を取り外すことで、浴槽10内のスペースを広くして入浴できる。すなわち、本実施形態の入浴装置1は、例えば足が弱った人(例えば被介護者や高齢者等)ばかりではなく、足が弱っていない人の使用にも適している。
また、入浴装置1は、着座部20を取り外して清掃できるので、着座部20を清潔に保ちやすい。また、着座部20が外された状態で、支軸331aを中心として支柱31を第3の側壁103から離れる方向(図4のC1方向)に回転させることで、支柱31の裏や、支柱31に覆われた浴槽10の側壁も清掃できる。すなわち、本実施形態の入浴装置1は、清掃性に優れる。
以上に示した実施形態は本発明の例示であり、本発明の適用範囲は、以上に示した実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、昇降機構30が設けられる側壁は、以上に示した実施形態の構成に限定されず、例えば第4の側壁104であっても構わない。この場合、手すり16の位置も変更するのが好ましい。
また、本発明は、以上に示したような扉部12で開口部11を開閉する開閉式の浴槽10を有する入浴装置1に限らず、開口部11や扉部12がない通常型の浴槽を備える入浴装置にも適用可能である。
1 入浴装置
10 浴槽
11 開口部
12 扉部
20 着座部
28a 係合ピン部(外れ防止機構の一部)
28b レバー部(外れ防止機構の一部)
30 昇降機構
31 支柱
32 可動部
34 モータ(駆動部の一部)
35 ギアボックス(駆動部の一部)
37、39 ローラ(駆動部の一部)
38 ワイヤ(駆動部の一部)
101 第1の側壁(別の側壁)
103 第3の側壁(一の側壁)
323 係合穴(外れ防止機構の一部)

Claims (6)

  1. 浴槽と、
    前記浴槽内に設けられて、入浴者が着座する着座部と、
    前記着座部を昇降する昇降機構と、
    を備える入浴装置であって、
    前記昇降機構には、前記浴槽内に設けられる支柱と、前記支柱に沿って移動可能な可動部と、前記可動部を駆動可能な駆動部と、が含まれ、
    前記着座部が前記可動部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする入浴装置。
  2. 前記可動部に取り付けられた前記着座部が浮力で外れることを防止する外れ防止機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
  3. 前記外れ防止機構には、前記着座部と前記可動部とのうちのいずれか一方に設けられる係合ピンと、他方に設けられて前記係合ピンに係合する係合穴と、が含まれることを特徴とする請求項2に記載の入浴装置。
  4. 前記外れ防止機構には、前記係合ピンを操作するレバーが更に含まれることを特徴とする請求項3に記載の入浴装置。
  5. 前記支柱は、前記浴槽の一の側壁に沿って配置されるとともに、前記一の側壁から離れる方向に回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の入浴装置。
  6. 前記浴槽は、前記支柱が沿うように配置される一の側壁と、上部側に開口部が設けられるとともに前記一の側壁とは異なる別の側壁と、を有し、
    前記浴槽には、前記開口部を開閉する扉部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の入浴装置。
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