JP6900018B1 - 飛沫遮蔽具 - Google Patents

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Abstract

【課題】男性が立った状態で、腰掛式便器に向かい合って排尿するときに、尿の飛沫を遮蔽させる伸縮壁を伸張させ、便器と便器周囲とを汚損させにくくする飛沫遮蔽具を提供すること。【解決手段】尿の飛沫遮蔽具1をなす伸縮壁10を、便座部123の底面と便器110の側壁内面に囲まれた便器の内方空間に収容させると共に、便座部の底面と便器の側壁天面112の隙間113に介挿される薄厚の部材により吊り下げ保持させるようにした。これにより、便座部を改造して着座位置を高くさせなくても飛沫遮蔽具を腰掛式便器に装着することができると共に、前記内方空間を有効に活用させることができる。洗浄便座を有する腰掛式便器においては、飛沫遮蔽具に進退手段40を備えさせ、便座部が降ろされている間は、洗浄ノズル121の動線と伸縮壁10とが交差しないように、洗浄ノズルを格納させる洗浄便座の基部122の下方に伸縮壁を退避させるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、腰掛式便器に装着される尿の飛沫遮蔽具に関する。より詳細には、男性が立った状態で、腰掛式便器に向かい合って排尿するときに、尿の飛沫を遮蔽させる伸縮壁を伸張させ、便器と便器周囲とを汚損させにくくする飛沫遮蔽具に関する。より具体的には、便座部が倒されている間は、前記伸縮壁を縮退させて便器の中に収容させることができ、便座部を改造して着座位置を高くしなくても既設の腰掛式便器に装着させることができる飛沫遮蔽具に関する。また、洗浄便座を有する腰掛式便器に適用させた場合であっても、洗浄ノズルの動作を妨害させない飛沫遮蔽具に関する。
日本において広く普及している便器には、小便器と称される男性が排尿のみを行う壁掛式便器と、排便・排尿の兼用便器とがある。しかし、一般住宅、小規模店舗においては、便所に割り当てることのできるスペースには限りがあり、壁掛式便器と兼用便器の両方を設置できないことから、兼用便器として腰掛式便器のみが設置されている。腰掛式便器とは、便器本体と便座部と便蓋とを備えた便器であり、男性が排尿のみを行うときを除いて、人が腰掛けて排泄をする便器である。
一方、男性が排尿のみを行うときには、便座部と便蓋を起こし、立ったまま腰掛式便器に向かい合った状態で排尿がされている。立ったまま排尿がされると、便器までの距離が遠いために、便器から跳ね返った尿の飛沫が広い範囲に飛び散りやすく、便器だけでなく便器周囲の床面までも汚損させることがあった。便器・床面等に付着された尿の飛沫は、雑菌が繁殖されやすく不衛生であるばかりか、悪臭の原因ともなっている。以下、腰掛式便器に向かい合ったときに、人に近い側の便器の端部を前方とし、人から遠い側の便器の端部を後方として説明する。
特許文献1には、便器の左右側方に尿の飛沫が飛散されることを防止させる尿の飛沫遮蔽具の技術が開示されている。この文献に記載の技術によれば、蛇腹状に折り畳んだ伸縮壁の一方の端部を便器の左右の側壁天面に貼着させ、他方の端部を便座部底面に貼着させ、便座部が起ち上げられたときには、前記他方の端部が引っ張られて伸縮壁を扇状に展開させている。
しかし、この技術においては、便器天面と便座部底面との間に、折り畳まれた伸縮壁を挟在させる必要があった。そのため、便座部を改造して着座位置を高くし、伸縮壁を収容させる空間をあけなければ、腰掛式便器に飛沫遮蔽具を装着させることができないという課題があった。また、便座部の前方には飛沫を遮蔽させる壁がなく、便座部と便蓋に飛沫が付着されることは防止できないという課題もあった。
特許文献2には、便座部を開閉操作させると、便器開口部の全周を取り囲む伸縮壁を、コイルばねの弾発力により起立させる小便飛散防止装置の技術が開示されている。この文献に記載の技術によれば、便座部が降ろされたときには、伸縮壁が便座部底面と便器天面とに挟み潰されて伸縮壁が縮退され、便座部底面と便器天面との間に挟在される。
この技術においても、特許文献1に記載の技術と同様に、便座部を改造して着座位置を高くし、便座部底面と便器天面との間に伸縮壁を収容させる空間をあけなければ、小便飛散防止装置を便器に装着させることができないという課題があった。更に、伸縮壁が便器開口部の前方側にも起立されるため、便器開口部の位置が高くなり、児童等の身長の低い者にとっては、かえって排尿がしにくくなるという課題もあった。
特許文献3には、便器天面に沿って、便器の後部から左右両側に延びる略U字形状の伸縮壁をモータにより昇降させる洋式便器用小便飛散防止装置の技術が開示されている。この文献に記載の技術によれば、伸縮壁が蛇腹シートと、前記蛇腹シートを保形したまま伸縮しやすくさせる下部フレームと上部フレームから構成されている。U字形状の下部フレームを便器天面に固着させ、上部フレームをモータと軸で昇降させることにより、蛇腹シートを伸縮させている。
この技術においても、上下のフレームを含む伸縮壁全体を、便座部底面と便器天面との間に挟在させる必要があった。そうすると、特許文献1,2に記載の技術と同様に、便座部を改造して着座位置を高くし、便座部底面と便器天面との間に伸縮壁を収容させる空間をあけなければ、洋式便器用小便飛散防止装置を腰掛式便器に装着させることができないという課題があった。
また、近年においては洗浄便座を有する腰掛式便器が広く普及されている。洗浄便座の構造は製造者により多様であるが、洗浄ノズルが格納される基部が、便器天面の後方部を覆うように載置される点では共通している。そうすると、特許文献2,3のように、便器天面の後方部に伸縮壁を載置させる技術では、洗浄便座を有する腰掛式便器に適用させることはできなかった。
特許文献1:特開2005−342462号公報
特許文献2:特開2002−70113号公報
特許文献3:実開平5−96176号公報
本発明が解決しようとする課題は、便座部を改造して着座位置を高くしなくても既設の腰掛式便器に装着させることができると共に、便器と便器周囲とを汚損させにくくする尿の飛沫遮蔽具を提供することである。また、洗浄ノズルの動作を妨害させず、洗浄便座を有する腰掛式便器にも適用させることができる汎用性の高い尿の飛沫遮蔽具を提供することである。
本発明の第1の発明は、便座部を有する腰掛式便器に装着される尿の飛沫遮蔽具であって、尿の飛沫を遮蔽させる伸縮壁と、保持手段と、伸縮手段とを含み、前記伸縮壁が、重層された薄板と、膜体と、支持片とを備え、前記重層された薄板が、便器の後部から左右側方に延びると共に、前記伸縮壁の上方側をなす薄板が内層に、下方側をなす薄板が外層に配されてなり、 前記膜体が、各々の薄板に対して、薄板を重ねたまま垂直面方向にスライド可能に貼着され、前記重層された薄板を一体とさせ、前記支持片が、前記重層された薄板の下辺を支持させ、 前記保持手段が、外層の薄板から便器の両側方に延び、便座部と便器の側壁天面との隙間に介挿されて前記側壁天面に当接され、前記伸縮手段が、昇降駆動部と、昇降運動伝達部とを有し、 前記昇降駆動部が、便器の外に配されると共に、昇降運動を発生させ、前記昇降運動伝達部が、内層の薄板から便器の側方に延び、前記隙間を貫通し前記昇降駆動部まで延設されて前記昇降運動を前記伸縮壁に伝達させ、前記保持手段と前記昇降運動伝達部とが、縮退させた伸縮壁を便器の中で、前記便座部の下方かつ便器の側壁の内方空間に収容させて吊り下げ保持させていることを特徴としている。
腰掛式便器においては、便座部の下面に備えられた脚部により、便座部と便器天面とが密着しないように、約5mmから約10mmの隙間があけられている。この脚部は、前記隙間に指をかけて便座部を持ち上げやすくさせるものであり、腰掛式便器に共通して備えられている。また、便座部は便器の側壁天面よりも内方側まで延びているため、便座部の下方には、便器の内面と便座部底面に囲まれる内方空間が備えられる。
本発明は、前記隙間と前記内方空間とを有効に活用して、伸縮壁を便器の中で吊り下げ保持させることを主要な構成としている。より具体的には、尿の飛沫遮蔽具をなす伸縮壁は、前記隙間に介挿されて便器の左右両側の側壁天面に当接される保持手段と、前記隙間を内外に貫通する昇降運動伝達部により、便座部の下方かつ便器の側壁の内方空間に収容されて吊り下げ保持されている。
すなわち、便座部底面と便器の側壁天面との間には、前記隙間を通すことのできる薄い部材からなる保持手段と昇降運動伝達部のみが挟在され、伸縮壁自体は前記隙間には挟在されず、あくまで便器の中に吊り下げられている。これにより、便座部を改造して着座位置を高くさせなくても、尿の飛沫遮蔽具を腰掛式便器に装着させることができるという従来にない有利な効果を奏する。
重層された薄板は、伸縮壁の上部をなす薄板が内層に、伸縮壁の下部をなす薄板が外層に、水平方向に重層されている。各々の薄板が膜体により一体とされているため、伸縮手段により内層の薄板を上昇させると、内層の薄板に貼着されている膜体が展張され、内層と外層の中間にある薄板が内層側から順に引き出され垂直面方向にスライドされる。
薄板を重ねたまま垂直面方向にスライド可能とは、薄板1枚あたりのスライド距離が、薄板の高さよりも短く、伸縮壁を伸張させたときに、薄板の上縁部が、上隣の薄板の背面に重なると共に、薄板の下縁部が下隣の薄板の前面に重なったままであることをいう。
伸縮壁をなす内層と外層の中間の薄板は、支持片により下方に垂れ下がらないように支持されている。そのため、伸縮壁が縮退されるときは、外層の薄板側から順に支持片に下辺が当接されるまで、各々の薄板が垂直面方向にスライドされて降下され、同じ高さで水平方向に重層された状態に復元される。これにより、各々の薄板が同じ高さで重層されて伸縮壁が低くなり、便器の内部に収容できるようになる。また、縮退された伸縮壁は、便座部の下方に隠ぺいされ、便座開口部の下方に位置していないため、便器の中に収容されていても排便は付着されにくい。
伸縮壁をなす各々の薄板は、便器の後部から左右両側に延びているため、伸縮壁を伸張させると、便器の後部と左右側方の三方が取り囲まれる。伸縮壁の平面形状は、便器の内面に沿うように滑らかに湾曲された形状とすると好適であるが、略コの字形状に屈曲させた形状としてもよく限定されない。便器内面の起伏形状は製造者により多様であるため、薄板の1枚あたりの高さは限定されず、吊り下げたときに薄板の下端部が便器の内面に擦らない高さであればよい。薄板の材質も限定されず、金属製であってもよく樹脂製であってもよい。
本発明の第1の発明によれば、便座部を改造して着座位置を高くさせなくても、尿の飛沫遮蔽具を腰掛式便器に装着させることができるという従来にない有利な効果を奏する。便器の後部と左右側方が取り囲まれるため、便器の中で跳ね返った飛沫を遮蔽させるだけでなく、便座部、便蓋に尿が直接かかることも防止される。また、伸縮壁が伸張されたときに、薄板の上縁部前面に上隣の薄板が重なっているため、飛沫が壁の前面を垂れても、尿が壁の背面側に浸入されることがなく、前面を拭くだけで衛生的に管理しやすい。
本発明の第2の発明は、第1の発明の飛沫遮蔽具であって、前記腰掛式便器が、洗浄便座を備え、前記洗浄便座は、洗浄ノズルを格納させる基部が便器の後部において、便器開口部の上方に張り出して配設され、前記飛沫遮蔽具が、進退駆動部と進退運動伝達部からなる進退手段を有し、前記進退駆動部が、便器の外に配設されると共に、進退運動を発生させ、前記保持手段が、前記進退運動伝達部として機能し、前記進退運動伝達部が前記隙間を貫通して便器の外まで延設されると共に進退駆動部に連設されてなり、前記進退運動を前記伸縮壁に伝達させ、前記便座部が降ろされたときには、前記進退手段が伸縮壁の中央部を、洗浄ノズルの動線と交差しない前記基部の下方位置まで後退させ、前記便座部が起ち上げられたときには、前記進退手段が前記伸縮壁を前記基部の先端部よりも便器の前方側の位置に進出させることを特徴としている。
第2の発明の飛沫遮蔽具においては、伸縮壁を便器の前後方向に進退させる進退手段を備えさせている。便座部が降ろされ、腰掛式便器に腰掛けて排泄がされるときには、便器の中に収容されている伸縮壁が洗浄ノズルの動線と交差しないように、便器の後部に面している伸縮壁の中央部を洗浄便座の基部の下方位置に後退させている。これにより、伸縮壁を便器の中に収容させても、洗浄ノズルが延出されるときに伸縮壁と接触されず、洗浄動作を妨害させない。
また、進退手段により伸縮壁を洗浄便座の基部の先端部よりも便器の前方側の位置まで進出させてから、伸縮手段により伸縮壁を伸張させている。そのため、伸縮壁を伸張させるときに洗浄便座の基部にあたることもない。第2の発明によれば、製造者ごとに構造が異なる洗浄便座にも飛沫遮蔽具を装着させることができ、汎用性の高い飛沫遮蔽具とすることができる。
本発明の第3の発明は、第2の発明の飛沫遮蔽具であって、両側方に延びる前記保持手段の少なくともいずれか一方が、前記進退運動伝達部とされ、前記昇降運動伝達部と前記進退運動伝達部が、先端が下方に屈曲された鉤状軸体とされ、 前記伸縮壁が、夫々の前記鉤状軸体の先端に回動可能に軸支され、前記進退駆動部が、前記進退運動伝達部をなす鉤状軸体を周方向に回転させることにより、前記伸縮壁を下方に凸をなす円弧軌道に沿って揺動進退させ、前記伸縮壁の中央部を前記基部の下方に潜り込ませるように後退させることを特徴としている。
第3の発明によれば、外層の薄板から側方に延びる保持手段が、鉤状軸体からなる進退運動伝達部とされる。伸縮壁を支える鉤状軸体を連動して回動させることにより、伸縮壁を下方に凸をなす円弧軌道に沿って揺動進退させている。これにより、簡単な機構の進退駆動部により、伸縮壁を小さな進退動作で、基部の下方に潜り込ませることができる。
また、伸縮壁が夫々の鉤状軸体に回動可能に軸支されるため、伸縮壁を揺動させて前進させたときに傾くことがなく、各々の薄板を垂直に伸張させることができる。進退駆動部は、便器の左右両側にモータを夫々配設させ、二つのモータを連動させて左右夫々の鉤状軸体を回動させてもよく、一つの進退駆動部により左右夫々の鉤状軸体を回動させてもよい。
本発明の第4の発明は、第2の発明の飛沫遮蔽具であって、両側方に延びる前記保持手段の少なくともいずれか一方が、前記進退運動伝達部とされ、前記昇降運動伝達部と前記進退運動伝達部が、先端が下方に屈折された屈折板とされ、前記昇降運動伝達部をなす屈折板が、前記昇降駆動部に便器の前後方向にスライド可能に装着され、前記支持片が、前記内層の薄板の前面に面する立設部を有し、前記進退駆動部が、前記進退運動伝達部をなす屈折板を、便器の側壁天面に沿って前後方向に摺動させ、前記伸縮壁を進出させるときは、前記進退運動伝達部に連なる前記外層の薄板が、前記重層された薄板を押し出して一体に進出させ、前記伸縮壁を後退させるときは、前記立設部が、前記重層された薄板を引っ掛けて一体に後退させることを特徴としている。
第4の発明によれば、進退運動伝達部をなす屈折板が便器天面に沿って摺動されて、伸縮壁を進退させている。そのため、伸縮壁に左右から均等に進退手段を伝達させなくても、伸縮壁が傾くことがない。そうすると、伸縮壁から便器の両側方に延びる保持手段のうち、一方だけを進退運動伝達部として、進退駆動部により進退させればよい。これにより、進退駆動部を簡単な機構とすることができると共に、洗浄便座の基部から便器の側方に操作盤が延出されている洗浄便座にも容易に適用することができる汎用性の高い飛沫遮蔽具とすることができる。
また、重層された薄板の下辺を支持させる支持片が、内層の薄板の前面に面する立設部を有している。進退運動伝達部に連なる外層の薄板を後退させると、外層の薄板と一体をなす立設部が内層の薄板の前面に引っ掛かる。そのため、内層の薄板と中間の薄板が、伸縮壁を進出させた位置に取り残されることがなく、重層させた薄板を一体に後退させることができる。
本発明の第5の発明は、第1の発明から第4の発明の飛沫遮蔽具であって、前記伸縮壁が、前記伸縮手段と前記保持手段とに脱着可能に装着されていることを特徴としている。第5の発明によれば、伸縮壁だけを定期的に交換することが容易となり、飛沫遮蔽具を衛生的に管理しやすい。
本発明の第6の発明は、第1の発明から第5の発明の飛沫遮蔽具であって、前記膜体が、前記重層された薄板の前面及び背面に貼着されていることを特徴としている。第6の発明によれば、薄板を耐久性の高い金属板とさせた場合であっても、薄板が錆びることがない。
本発明の第7の発明は、前記昇降駆動部が、上水道の水圧により伸縮されるシリンダー形式の昇降駆動装置とされ、 シリンダーと、給水用の第1電磁弁と、排水用の第2電磁弁と、排水筒とを有し、第1電磁弁が、前記上水道と前記シリンダー内部の貯水空間とを連通させ、第2電磁弁が、前記シリンダーの頂部に備えられ、前記貯水空間と前記排水筒とを連通させ、前記排水筒が、前記頂部よりも下方に配されると共に、前記隙間に介挿され前記伸縮壁の上縁部まで延びる扁平筒部を有し、前記扁平筒部の先方開口部が、前記内層の薄板の前面に当接され、第1電磁弁を開放させ、第2電磁弁を閉鎖させることにより、前記貯水空間に給水されて前記シリンダーが伸長され、第1電磁弁を閉鎖させ、第2電磁弁を開放させることにより、前記貯水空間から前記排水筒に排水されて前記シリンダーが自重で縮退され、前記扁平筒部が、水を前記伸縮壁の上縁部まで案内させ、前記伸縮壁の前面を伝うように排水させることを特徴としている。
第7の発明によれば、一般的な上水道の0.25MPaから0.3MPaの水圧であっても伸縮可能なシリンダーにより伸縮壁を昇降させるため、電動の給水ポンプを付設させなくてもよい。伸縮壁を縮退させるときには、延伸されたシリンダーの頂部に配設された第2電磁弁を開き、シリンダーを伸張させた水を扁平筒部により伸縮壁の上縁部まで案内させて排水させている。扁平筒部の先方開口部は、内層の薄板、換言すれば伸縮壁の上端位置にある薄板の前面に当接されているため、排水は伸縮壁の前面を伝って垂下される。
そのため、伸縮壁が縮退されるごとに、壁掛式便器のように伸縮壁の前面に付着された飛沫が自動的に洗い流される。これにより、飛沫遮蔽具に付着された飛沫を洗い流し、衛生的に維持管理しやすいという有利な効果を奏する。扁平筒部は、排水時以外には扁平に潰れて便座部と便器の隙間に介挿されているため、便座部の着座位置も変わらない。扁平筒部は、例えば2枚の樹脂シート体を重ねて両縁部を熱溶着させるだけでよく、製造も容易である。
・本発明の第1の発明によれば、便座部を改造して着座位置を高くさせなくても、尿の飛沫遮蔽具を腰掛式便器に装着させることができるという従来にない有利な効果を奏する。
・本発明の第2の発明によれば、伸縮壁を便器の中に収容させても、洗浄ノズルが延出されるときに伸縮壁と接触されず、洗浄動作を妨害させない。
・本発明の第3の発明によれば、簡単な機構の進退駆動部により、伸縮壁を小さな進退動作で、基部の下方に潜り込ませることができる。
・本発明の第4の発明によれば、進退駆動部を簡単な機構とすることができると共に、洗浄便座の基部から便器の側方に操作盤が延出されている洗浄便座にも容易に適用することができる汎用性の高い飛沫遮蔽具とすることができる。
・本発明の第5の発明によれば、伸縮壁だけを定期的に交換することが容易となり、飛沫遮蔽具を衛生的に管理しやすい。
・本発明の第6の発明によれば、薄板を耐久性の高い金属板とさせた場合であっても、薄板が錆びることがない。
・本発明の第7の発明によれば、飛沫遮蔽具に付着された飛沫を洗い流し、衛生的に維持管理しやすいという有利な効果を奏する。
飛沫遮蔽具と洗浄便座を有する腰掛式便器の斜視図(実施例1)。 進退手段の平面による説明図(実施例1)。 進退手段の断面による説明図(実施例1)。 伸縮壁の説明図(実施例1)。 進退手段の平面による説明図(実施例2)。 進退手段の断面による説明図(実施例2)。 飛沫遮蔽具と腰掛式便器の説明図(実施例3)。 伸縮手段の説明図(実施例4)。
尿の飛沫遮蔽具をなす伸縮壁を、便座部底面と便器側壁内面に囲まれた便器の内方空間に収容させると共に、便座部底面と便器の側壁天面の隙間に介挿される薄厚の部材により吊り下げ保持させるようにした。これにより、便座部を改造して着座位置を高くさせなくても飛沫遮蔽具を腰掛式便器に装着することができると共に、前記内方空間を有効に活用させることができる。洗浄便座を有する腰掛式便器においては、飛沫遮蔽具に進退手段を備えさせ、便座部が降ろされている間は、洗浄ノズルの動線と伸縮壁とが交差しないように、洗浄ノズルを格納させる洗浄便座の基部の下方に伸縮壁を退避させるようにした。
実施例1においては、洗浄便座を有する腰掛式便器100に装着させる飛沫遮蔽具1を、図1から図4を参照して説明する。図1は、進退手段を備えた飛沫遮蔽具1と腰掛式便器100との斜視図を示している。図1(A)図は、腰掛式便器が腰掛けて使用される場合を示し、伸縮壁を縮退させると共に洗浄ノズルが延伸されている状態を示している。図1(B)図は、男性が腰掛式便器に向かい合って排尿する場合を示し、伸縮壁を便器の前方に進出させると共に伸張させた状態を示している。
図2は、進退手段の説明図を示している。図2(A)図は、伸縮壁を後退させた状態の平面図を示し、図2(B)図は伸縮壁を進出させた状態の平面図を示している。図2(C)図は、図2(A)図のB−B位置における便器を横断する断面図を示している。図2においては、基部の下方に隠れている伸縮壁の中央部を破線で示し、便座部を一点鎖線で示している。図3の各図は、図2(A)図のA−A位置における便器を縦断する断面図を示している。図3(A)図は、伸縮壁を後退させている状態を示し、図3(B)図は、伸縮壁を進出させた状態を示し、図3(C)図は、伸縮壁を伸張させた状態を示している。図4の各図は、伸縮壁をなす薄板と膜体の説明図を示している。
まず、飛沫遮蔽具1を装着させる腰掛式便器100の例について簡単に説明する。本実施例においては、男性が立って腰掛式便器に向かい合ったときに、男性に近い側を便器の前方とし、男性から遠い側を便器の後方として説明する。腰掛式便器100は、便器110と、便器の上方に配設される洗浄便座120と、便蓋200と、貯水部(図示を省略している)を備えている。なお、実施例1においては、便所の壁201に固着された操作盤202(図2参照)により、無線操作される洗浄便座を例に説明する。
洗浄便座120は、便器110の天面の後方側に洗浄ノズル121が格納される基部122が載置され、基部122に便座部123と便蓋200とが回動可能に装着されている(図1参照)。洗浄便座の基部122は、前方側124が便器開口部111の上方に張り出すように配設されている(図2(B)図破線参照)。前記基部122は、洗浄ノズル121と、洗浄ノズルの格納部125と、格納部の前端に配される開閉部126とが備えられる(図3参照)。洗浄ノズル121を進出させるときには、開閉部126を上方に回動させて洗浄ノズル121を露出させてから、洗浄ノズルを便器の中心部に向けて斜め下方に進出させている(図1(A)図参照)。
便座部123は、内方側に便座開口部127が備えられると共に、底面側に便器の側壁天面112との間に隙間113をあける複数の脚部128,129を備えている(図1参照)。前記脚部は、前方側と後方側とに、左右一対ずつ備えられると共に前方側の脚部128の高さが約5mmとされ、後方側の脚部129の高さが約10mmとされている。また、便座部123の外縁部から便座開口部127までの着座部分の幅は、便器の側壁天面112の幅よりも長く、便座部123よりも下方には、便座部123の底面と便器の側壁内面114とに囲まれる内方空間115が備えられる(図2(C)図参照)。
飛沫遮蔽具1は、上下方向に伸縮される伸縮壁10を、左右二対の鉤状軸体20,21により前記内方空間115に吊り下げ保持させている(図1,図2参照)。より詳細には、前記便座部123の下方で、便器開口部の外周縁から便座開口部127の外周縁の間に吊り下げられている。各々の鉤状軸体20,21は、前記隙間113を内外に貫通し、便器110の中で先方が下方に折れ曲がると共に、先端部22,23が伸縮壁10を回動可能に軸支させている。前記鉤状軸体のうち、便器の前方側に配された一対の鉤状軸体20,20が、伸縮壁10の伸縮手段30をなす昇降運動伝達部とされる。便器の後方側に配された一対の鉤状軸体21,21が、伸縮壁10の保持手段とされると共に、伸縮壁10の進退手段40をなす進退運動伝達部とされる。
便座部123が降ろされたときには、進退手段40により、縮退された伸縮壁11の中央部12を洗浄便座の基部122の下方に潜り込ませるように後退させている(図1(A)図,図3(A)図矢印a参照)。この状態においては、伸縮壁10全体が便座開口部127よりも内側に張り出さないように、便座部123(図2(A)図一点鎖線参照)の下方に隠ぺいされている。
便座部123が起ち上げられたときには、進退手段40により、便器の後方に後退させていた伸縮壁の中央部12を、洗浄便座の基部122よりも前方側の位置まで進出させてから(図3(B)図矢印b)、伸縮壁10を伸張させる(図3(B)図矢印c、図3(C)図参照)。これにより、便座部下方の前記内方空間115(図2(C)図参照)を有効に活用することができると共に、洗浄便座を有する腰掛式便器にも適用できる汎用性の高い飛沫遮蔽具とすることができる。
飛沫遮蔽具1をなす伸縮壁10は、重層された薄板13,13・・・と、各々の薄板と貼着されて薄板を一体とさせる膜体14と、薄板の下辺を支える支持片15とからなる。重層された薄板13,13・・・は、伸縮壁10の上部をなす薄板が内層に、伸縮壁の下部をなす薄板が外層に、水平方向に重層されている。重層された薄板13,13・・・は、便器の後方から左右両側に、便器110の内面外周部に沿って湾曲されて延びている(図2参照)。伸縮壁10の平面形状は、略コの字形状をなすように屈曲されてもよい。伸縮壁10が伸張されたときに、便器の側壁天面112から突き出される高さは限定されない。例えば、突き出し高さを約60cmとすると、壁掛け式便器に近似した使い勝手となり、飛沫を遮蔽させる性能が高くなる。
薄板13の重層枚数、1枚あたりの高さは、便器内面の起伏形状に応じて設計されればよく限定されない。例えば、便器内面の外周側がゆるやかに傾斜されている場合(図2(C)図参照)には、薄板1枚あたりの高さを約2cmから約3cmとすればよい。便器内面がすり鉢状をなしている場合には、便器の外周部において、側壁天面から便器内面までの距離が長いため、薄板1枚あたりの高さを3cmよりも高くさせて、重層枚数を減らすと伸縮壁を製造しやすくなる。
薄板の板厚・材質は限定されず、例えば板厚が0.1mmから0.5mmの樹脂板、金属板であればよい。板厚を厚くさせて重層枚数を減らした場合には、伸縮壁の伸縮が繰り返されても、拭き掃除のときに前面が押圧されても、薄板が面と交差する方向に座屈されにくい。そのため、軽量で錆びることがないポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート製の樹脂板とすると好適である。
また、伸縮壁の形状維持手段をなす補強糸を、膜体の高さ方向に沿って適宜の間隔をあけて貼着させると、樹脂板の板厚が0.3mm以下であっても伸縮壁の形状を維持させやすい。ほかにも、各々の薄板の両側端部を側方に屈曲させると、湾曲させた薄板が平坦な形状に弾性復元されにくく、伸縮壁の形状を維持させやすい(図5参照)。なお、鈎状軸体に薄板を軸支させやすいように、内層の薄板と外層の薄板については、板厚を厚くさせてもよい。
膜体14は、各々の薄板13,13・・・に対して、薄板を重ねたまま垂直面方向にスライド可能に貼着されている(図4参照)。具体的には、伸縮壁10は、膜体14が薄板13の背面側に貼着される場合には、各々の薄板13,13・・・を、薄板1枚あたりの高さαよりも短い距離β(図4(A)図参照)をずらしながら、薄板の背面上縁部16を膜体14に貼着させると、伸縮壁10を伸張させたときに、薄板13の上縁部が、上隣の薄板17の背面に重なると共に、薄板13の下縁部が下隣の薄板18の前面に重なった状態とされる(図4(A)図参照)。
また、膜体14は薄板の背面上縁部16以外には貼着されていないため、伸縮壁10が縮退されるときには、膜体の貼着されていない部分19,19・・・が折り畳まれ、各々の薄板13,13・・・が重層された状態に復帰される(図4(B)図参照)。膜体の材質・厚さは限定されないが、柔軟に変形させやすいように、例えば、厚さ0.1mmのポリエチレン製の薄膜体とされると好適である。膜体14を薄板13の前面側に貼着させる場合には、薄板の前面下縁部を膜体に貼着させればよい(図4(C)図,図4(D)図参照)。この場合には、伸縮壁10の頂部に位置する内層の薄板130については、膜体を前面全体に貼着させてもよい。
支持片15は、縮退された伸縮壁11の左右両側と中央部の3カ所に分散して備えられる(図2参照)。各々の支持片15は、基端部が外層の薄板131に固着され、先端部が縮退された伸縮壁11を横断して延び、各々の薄板13,13・・・の下辺を支えている(図2,図3参照)。これにより、内層の薄板130と外層の薄板131の間にある中間の薄板132が、下方に垂れ下がることがない。
保持手段をなす鉤状軸体21,21は、外層の薄板131から便器の左右両側に延び、便座部と便器の側壁天面との隙間113に介挿されている(図1から図3参照)。鉤状軸体の中間部24が、便器の側壁天面112に当接されることにより、縮退された伸縮壁11の重量を支えている。鉤状軸体の先端部23が、外層の薄板131を回動可能に軸支させているため、伸縮壁を揺動進退させたときであっても、伸縮壁は傾かない(図3(B)図参照)。
前記先端部23は、伸縮壁10の前後方向の重心位置を支え、伸縮壁を前後に傾かせないように略水平に吊り下げている(図2,図3参照)。なお、保持手段をなす鈎状軸体21,21を複数対として、伸縮壁を前後に傾かないように吊り下げてもよい。鉤状軸体21の前記中間部24(図2参照)の径は、便座部123の着座位置の高さが変わらないように、便座部底面と便器の側壁天面との隙間113に介挿できる大きさであればよい(図1参照)。
進退手段40は、進退駆動部41と進退運動伝達部をなす鉤状軸体21,21とからなる。進退駆動部41は、各々の鉤状軸体21,21の外端部に装着された歯車42と、歯車を回動させるモータ43とされる(図1参照)。進退駆動部41をなすモータ43が、前記歯車42を回動させることにより、前記鉤状軸体21の中間部24が軸周りに回動される。そうすると、鉤状軸体の先端部23が下方に凸の円弧軌道に沿って揺動され、進退運動伝達部に軸支されている外層の薄板131に進退運動が伝達され、伸縮壁10全体が揺動進退される(図3参照)。
便座部123が降ろされている間は、縮退された伸縮壁11が進退手段40により揺動されて後退され、伸縮壁の中央部12が洗浄便座の基部122の下方に潜り込むように退避されている(図2(A)図,図3(A)図参照)。より詳細には、鉤状軸体21の先端部23が鉛直位置まで揺動されたときに、伸縮壁の中央部12が、洗浄ノズル121の動線よりも下方、かつ、便器の後方側となる位置に退避されている。そのため、縮退させた伸縮壁11を便器の中に吊り下げても、洗浄ノズル121の進退が妨害されない。
便座部123が起ち上げられたときは、縮退された伸縮壁11が進退手段40により揺動されて前進され、前記基部122の下方に退避されていた伸縮壁の中央部12が、基部の前方側124よりも便器の前方側に進出される(図1(B)図,図2(B)図参照)。この状態で伸縮壁10が伸張されるため、伸縮壁の中央部12が基部122の下面に衝突しない(図3(C)図参照)。これにより、洗浄ノズルを格納させる基部122が、便器の後方部において便器開口部111の上方に張り出すように設置される洗浄便座120であっても、飛沫遮蔽具1を装着させることができる。
また、鉤状軸体21の先端部23の長さは、縮退された伸縮壁11が水の流れを妨害させないように、吊り下げられた伸縮壁の下辺と便器の内面とが離間される長さとしている。鉤状軸体の揺動態様は、先端部が鉛直位置から前方に揺動される場合に限定されず、鉛直線を挟んで両側に揺動されてもよい。この場合には、洗浄ノズルの動線と交差されない範囲で、鉤状軸体の先端部を鉛直線よりも便器後方側まで揺動させれば、鉤状軸体が垂下される長さが短くても、進退距離を長くとることができる。便器内面の外周部がゆるやかに傾斜されている腰掛式便器のように、先端部を長くできない場合に好適である。
伸縮手段30は、昇降駆動部31と、昇降運動伝達部をなす一対の鉤状軸体20,20とからなる。鉤状軸体20は、内層の薄板130から便器の左右両側に延びると共に、便器の内部に位置される先端部22が下方に折り曲げられている(図1参照)。鉤状軸体20は、中間部25が便座部底面と便器の側壁天面との隙間113を内外に貫通する細径の部材とされる。そのため、便座部123の着座位置の高さが変わらないと共に、昇降駆動部31を便器110の外に配設させることができる。
昇降駆動部31は、便器の外に配設される電動シリンダーとされる(図1参照)。電動シリンダーとは、モータの回転運動を直線運動に転換させて、筒部32に内挿された軸33を伸縮させる電動装置である。昇降駆動部31が昇降されることにより、昇降運動伝達部をなす鉤状軸体20が、伸縮壁をなす内層の薄板130に昇降運動を伝達させ、伸縮壁10を伸張・縮退させる。
伸縮手段30により内層の薄板130を上昇させると、内層の薄板に貼着された膜体14が展張される。膜体14の展張につれて中間の薄板132が、内層側から順に引き出され垂直面方向にスライドされ、伸縮壁10が伸張される。伸縮手段30により内層の薄板130を降下させると、中間の薄板132が外層側から順に支持片15に下辺が当接されるまで、各々の薄板13,13・・・が垂直面方向にスライドされ、同じ高さで水平方向に重層され、伸縮壁10が縮退される。また、進退運動伝達部をなす鉤状軸体21が伸縮壁10を揺動進退させたときには、伸縮壁の揺動につれて昇降運動伝達部をなす鉤状軸体20も揺動されるため、伸縮壁は傾かない。
便器110の左右の側方に配される伸縮手段30,30と進退手段40,40とは、伸縮壁10の伸縮と進退を左右で連動させるマイクロコンピュータ50を備えている(図2参照)。マイクロコンピュータ50は、無線信号の受信部51を内蔵し、洗浄便座の操作盤202と同様に、便所の壁201に固着された飛沫遮蔽具1の操作盤52からの操作信号を前記受信部51で受信し、左右の昇降駆動部31と進退駆動部41とを連動駆動させている。
具体的には、飛沫遮蔽具1の操作盤52は、伸張ボタンと縮退ボタンとが備えられる。伸張ボタンが押されると、進退駆動部41をなすモータ43が正転されて伸縮壁10が進出されると共に、昇降駆動部31をなす電動シリンダーが上昇されて伸縮壁が伸張される(図1(B)図,図3(C)図参照)。縮退ボタンが押されると、前記モータ43が反転されて伸縮壁10が後退されると共に、昇降駆動部31をなす電動シリンダーが降下されて伸縮壁が縮退される(図1(A)図,図3(A)図参照)。
鉤状軸体20,21は、伸縮壁10を着脱可能に軸支させると、定期的な交換が容易となる。伸縮壁を脱着させる態様は限定されず、例えば、薄板と鉤状軸体の先端部とを貫通する孔を穿設させ、前記孔に遊嵌される短尺のネジと抜け止め用のナットを装着させれば足りる。なお、伸縮壁を鉤状軸体と共に、昇降駆動部と進退駆動部とから脱着させてもよい。伸縮手段30と進退手段40とマイクロコンピュータ50とを筐体210に格納させると、便器を清掃する際に機械部品が濡れることもなく、管理が容易となる。
実施例2においては、伸縮壁を便器の前後方向に水平進退させる飛沫遮蔽具2を、図5,図6を参照して説明する。図5は飛沫遮蔽具2と腰掛式便器300の平面図を示している。図5(A)図は後退させた状態を示し、図5(B)図は進出させた状態を示している。図6(A)図は、図5(A)図のA−A位置断面図を示し、図6(B)図は図5(B)図のB−B位置断面図を示し、図6(C)図は、図5(B)図のC−C位置から看た側面図を示している。実施例2以下においては、先に説明した実施例と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略している。
飛沫遮蔽具2においては、便器に向かって左側方に、洗浄便座301の操作盤302が延設される腰掛式便器300を例に説明する(図5(A)図参照)。飛沫遮蔽具2をなす伸縮壁60は、前記左側方に延びる幅広の屈折板70と、右側方に延びる2枚の屈折板71,72により吊り下げ保持されると共に、便器の右側方だけに配された伸縮手段30と進退手段44により伸縮・進退される。各々の屈折板70,71,72は、先端部が便器の内方空間115で下方に屈曲されると共に、便座部123の底面と便器の側壁天面112とのなす隙間113に介挿される薄厚の部材とされる(図5,図6参照)。
前記幅広の屈折板70が、伸縮壁60の保持手段をなし、先端部が外層の薄板61に連なり、外方が便器の側壁天面112に当接されている。右側方に延びる2枚の屈折板71,72のうち、前方側の屈折板71が進退運動伝達部をなし、先端部が外層の薄板61に連なり、外端が進退駆動部45に連なっている(図5(A)図参照)。進退駆動部45は、水平方向に軸が伸縮される第2電動シリンダーとされる(図6(C)図参照)。第2電動シリンダーの軸46の先端部は垂直に屈曲されて前方側の屈折板71の外端部に繋がっている。
右側方に延びる2枚の屈折板のうち、便器後方側の屈折板72が昇降運動伝達部をなしている。屈折板72は、先端部が下方に屈折されて内層の薄板62に連なり、外端部が便器の外まで延設されて昇降駆動部31の装着部34にスライド可能に装着されている(図5,図6参照)。装着部34は、高さ方向に隙間をあけて並列され、便器の前後方向に延びる一対の板とされる。この装着部34のなす溝35に、屈折板72の外端部を挿入して挟持させ、溝に沿って便器の前後方向にスライド可能とさせればよい。装着部の態様はこれに限定されず、屈折板72の外端部に前後方向に延びる長孔を備えさせ、電動シリンダーの軸を長孔に挿通させてもよい。
伸縮壁60は、外層の薄板61から延設される支持片61が、内層の薄板62に面する立設部64を備える点と、両側端部65,65が内方に屈曲されている点でのみ実施例1と異なっている。伸縮壁60が前進されるときには、進退運動伝達部をなす屈折板71に連なる第2電動シリンダーの軸46が便器の前方に延出される。このとき、屈折板71に連なる外層の薄板61が、残りの薄板を一体に前方に押し出し、伸縮壁60が前進される(図6(A)図参照)。
一方、伸縮壁60が後退されるときには、第2電動シリンダーの軸46が縮退され、外層の薄板61が後退される。このとき、前記支持片の立設部64が内層の薄板62の前面に引っ掛かり、残りの薄板を一体に後方に引き込み、伸縮壁60が後退される(図6(B)図参照)。伸縮壁60は、昇降駆動部31が昇降されることにより、片持ち状態で伸縮される(図6(C)図参照)。この場合には、便器に向かって左側方の薄板が下方に傾きにくいように、内層の薄板62と屈折板72を強度の高い金属板とすると好適である。
実施例3においては、伸縮手段のみを備えた飛沫遮蔽具3を、図7を参照して説明する。図7(A)図は、洗浄便座を有さない腰掛式便器400に飛沫遮蔽具3を装着させた状態を示している、図7(B)図は、洗浄便座の基部が後方に切り欠かれた形状とされた腰掛式便器500に飛沫遮蔽具3を装着させた状態を示している。
飛沫遮蔽具3は、便器110の両側方に延びる広幅の平板体80と、細幅の平板体81により吊り下げ保持されている。広幅の平板体80,80が保持手段とされ、先端部が外層の薄板131に連なっている。広幅の平板体80は、便座部123と便器の側壁天面112との隙間113(図2(C)図参照)に介挿され、側壁天面に当接し、伸縮壁10を前記内方空間115(図2(C)図参照)で吊り下げ保持させている。細幅の平板体81が昇降運動伝達部とされ、先端部が内層の薄板130に連なると共に、外端が昇降駆動部31に連なっている。この場合も、前記隙間には、広幅の平板体80に細幅の平板体81が重ねられた状態で介挿されているにすぎず、着座位置が高くならない。
洗浄便座を有さない腰掛式便器400の場合には(図7(A)図参照)、便器開口部111全体が露出されているため、伸縮壁10を進退させなくてもよく、便座部の下方の内方空間115(図2(C)図参照)を簡単に有効利用することができる。なお、近年においては、洗浄便座501の基部の先端側502の形状を、便器開口部111の後部の形状に馴染むように、後方に凸に切り欠いて、基部の先端側502を清掃しやすくした機種もある(図7(B)図参照)。この場合にも、進退手段がない飛沫遮蔽具3であっても適用することができる。
実施例4においては、上水道の水圧で伸縮される飛沫遮蔽具4を、図8を参照して説明する。図8(A)図は、飛沫遮蔽具4と腰掛式便器400の平面図を示している。図8(B)図は、図8(A)図のA−A位置断面図であり、伸縮壁が伸張された状態を示している。図8(C)図は、図8(A)図のA−A位置断面図であり、伸縮壁が縮退されると共に、伸縮壁の前面が洗浄されている状態を示している。
飛沫遮蔽具4においては、昇降駆動部が、一般的な上水道の0.25MPaから0.3MPaの水圧で伸縮されるシリンダー形式の昇降駆動装置90とされている(図8参照)。昇降駆動装置90は、便器110の両側に配設され、貯水空間91を有するシリンダー92と、上水道93と貯水空間91とを連通させる第1電磁弁94と、シリンダーの頂部に備えられる第2電磁弁95と、第2電磁弁95に連通される排水筒96とを備えている。排水筒96は、シリンダー92の頂部よりも低い位置に配設されると共に、便座部123を降ろしたときに、便座部123と便器の側壁天面112との隙間113(図2(C)図参照)に介挿可能な扁平筒部97を備えている。
排水筒をなす扁平筒部97は、重ねた樹脂製のシート体の縁部が熱溶着されてなり、排水時には、シリンダー92の頂部で貯水空間と連通される第2電磁弁を通じて、内層の薄板まで水を誘導させている。扁平筒部97の先方開口部98は、内層の薄板130に沿って延びると共に(図8(A)図参照)、内層の薄板の前面に当接され、上水600が伸縮壁10の前面を伝って垂れるようにさせている(図8(C)図参照)。伸縮壁10を伸張させるときには、第1電磁弁94を開放させると共に第2電磁弁95を閉鎖させることにより貯水空間91に上水を貯水させてシリンダー92を伸張させる(図8(B)図参照)。
伸縮壁10を縮退させるときには、第1電磁弁94を閉鎖させると共に第2電磁弁95を開放させる。そうすると、シリンダー92が自重により縮退されて貯水空間91の容積が減少し、水が排水筒96を通じて排水される(図8(C)図参照)。これにより、伸縮壁10を縮退させながら、徐々に排水された上水600により、伸縮壁の前面に付着された尿の飛沫を洗い流すことができる。
(その他)
・実施例2においては、伸縮手段と進退手段とを便器の片側のみに配設する例を説明したが、便器の両側に配設させてもよいことは勿論のことである。
・実施例4においては、理解を容易にするため、進退手段を備えない飛沫遮蔽具を例に説明したが、進退手段を備えてもよいことは勿論のことである。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3,4…飛沫遮蔽具、
10…伸縮壁、11…縮退された伸縮壁、12…中央部、13…薄板、
14…膜体、15…支持片、16…背面上縁部、17…上隣の薄板、18…下隣の薄板、
19…膜体の貼着されていない部分、
130…内層の薄板、131…外層の薄板、132…中間の薄板
20…鉤状軸体(昇降運動伝達部)、21…鉤状軸体(進退運動伝達部および保持手段)、
22,23…先端部、24,25…中間部、
30…伸縮手段、31…昇降駆動部、32…筒部、33…軸、34…装着部、35…溝、
40…進退手段、41…進退駆動部、42…歯車、43…モータ、
44…進退手段、45…進退駆動部、46…軸、
50…マイクロコンピュータ、51…受信部、52…操作盤、
60…伸縮壁、61…外層の薄板、62…内層の薄板、63…支持片、
64…立設部、65…両側端部、
70…幅広の屈折板(保持手段)、71…屈折板(進退運動伝達部および保持手段)、
72…屈折板(昇降運動伝達部)、
80…広幅の平板体(保持手段)、81…細幅の平板体(昇降運動伝達部)、
90…昇降駆動装置、91…貯水空間、92…シリンダー、93…上水道、
94…第1電磁弁、95…第2電磁弁、96…排水筒、
97…扁平筒部、98…先方開口部、
100…腰掛式便器、110…便器、111…便器開口部、112…側壁天面、
113…隙間、114…側壁内面、115…内方空間、
120…洗浄便座、121…洗浄ノズル、122…基部、123…便座部、
124…前方側、125…格納部、126…開閉部、127…便座開口部、
128,129…脚部、
200…便蓋、201…便所の壁、202…操作盤、210…筐体、
300…腰掛式便器、301…洗浄便座、302…操作盤、
400,500…腰掛式便器、501…洗浄便座、502…基部の先端側、600…上水

Claims (7)

  1. 便座部を有する腰掛式便器に装着される尿の飛沫遮蔽具であって、
    尿の飛沫を遮蔽させる伸縮壁と、保持手段と、伸縮手段とを含み、
    前記伸縮壁が、重層された薄板と、膜体と、支持片とを備え、
    前記重層された薄板が、便器の後部から左右側方に延びると共に、前記伸縮壁の上方側をなす薄板が内層に、下方側をなす薄板が外層に配されてなり、
    前記膜体が、各々の薄板に対して、薄板を重ねたまま垂直面方向にスライド可能に貼着され、前記重層された薄板を一体とさせ、
    前記支持片が、前記重層された薄板の下辺を支持させ、
    前記保持手段が、外層の薄板から便器の両側方に延び、便座部と便器の側壁天面との隙間に介挿されて前記側壁天面に当接され、
    前記伸縮手段が、昇降駆動部と、昇降運動伝達部とを有し、
    前記昇降駆動部が、便器の外に配されると共に、昇降運動を発生させ、
    前記昇降運動伝達部が、内層の薄板から便器の側方に延び、前記隙間を貫通し前記昇降駆動部まで延設されて前記昇降運動を前記伸縮壁に伝達させ、
    前記保持手段と前記昇降運動伝達部とが、縮退させた伸縮壁を便器の中で、前記便座部の下方かつ便器の側壁の内方空間に収容させて吊り下げ保持させている、
    ことを特徴とする飛沫遮蔽具。
  2. 前記腰掛式便器が、洗浄便座を備え、
    前記洗浄便座は、洗浄ノズルを格納させる基部が便器の後部において、便器開口部の上方に張り出して配設され、
    前記飛沫遮蔽具が、進退駆動部と進退運動伝達部からなる進退手段を有し、
    前記進退駆動部が、便器の外に配設されると共に、進退運動を発生させ、
    前記保持手段が、前記進退運動伝達部として機能し、前記進退運動伝達部が前記隙間を貫通して便器の外まで延設されると共に進退駆動部に連設されてなり、前記進退運動を前記伸縮壁に伝達させ、
    前記便座部が降ろされたときには、前記進退手段が伸縮壁の中央部を、洗浄ノズルの動線と交差しない前記基部の下方位置まで後退させ、
    前記便座部が起ち上げられたときには、前記進退手段が前記伸縮壁を前記基部の先端部よりも便器の前方側の位置に進出させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の飛沫遮蔽具。
  3. 両側方に延びる前記保持手段の少なくともいずれか一方が、前記進退運動伝達部とされ、
    前記昇降運動伝達部と前記進退運動伝達部が、先端が下方に屈曲された鉤状軸体とされ、
    前記伸縮壁が、夫々の前記鉤状軸体の先端に回動可能に軸支され、
    前記進退駆動部が、前記進退運動伝達部をなす鉤状軸体を周方向に回転させることにより、前記伸縮壁を下方に凸をなす円弧軌道に沿って揺動進退させ、前記伸縮壁の中央部を前記基部の下方に潜り込ませるように後退させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の飛沫遮蔽具。
  4. 両側方に延びる前記保持手段の少なくともいずれか一方が、前記進退運動伝達部とされ、
    前記昇降運動伝達部と前記進退運動伝達部が、先端が下方に屈折された屈折板とされ、
    前記昇降運動伝達部をなす屈折板が、前記昇降駆動部に便器の前後方向にスライド可能に装着され、
    前記支持片が、前記内層の薄板の前面に面する立設部を有し、
    前記進退駆動部が、前記進退運動伝達部をなす屈折板を、便器の側壁天面に沿って前後方向に摺動させ、
    前記伸縮壁を進出させるときは、前記進退運動伝達部に連なる前記外層の薄板が、前記重層された薄板を押し出して一体に進出させ、
    前記伸縮壁を後退させるときは、前記立設部が、前記重層された薄板を引っ掛けて一体に後退させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の飛沫遮蔽具。
  5. 前記伸縮壁が、前記伸縮手段と前記保持手段とに脱着可能に装着されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の飛沫遮蔽具。
  6. 前記膜体が、前記重層された薄板の前面及び背面に貼着されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飛沫遮蔽具。
  7. 前記昇降駆動部が、上水道の水圧により伸縮されるシリンダー形式の昇降駆動装置とされ、
    シリンダーと、給水用の第1電磁弁と、排水用の第2電磁弁と、排水筒とを有し、
    第1電磁弁が、前記上水道と前記シリンダー内部の貯水空間とを連通させ、
    第2電磁弁が、前記シリンダーの頂部に備えられ、前記貯水空間と前記排水筒とを連通させ、
    前記排水筒が、前記頂部よりも下方に配されると共に、前記隙間に介挿され前記伸縮壁の上縁部まで延びる扁平筒部を有し、
    前記扁平筒部の先方開口部が、前記内層の薄板の前面に当接され、
    第1電磁弁を開放させ、第2電磁弁を閉鎖させることにより、前記貯水空間に給水されて前記シリンダーが伸長され、
    第1電磁弁を閉鎖させ、第2電磁弁を開放させることにより、前記貯水空間から前記排水筒に排水されて前記シリンダーが自重で縮退され、
    前記扁平筒部が、水を前記伸縮壁の上縁部まで案内させ、前記伸縮壁の前面を伝うように排水させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の飛沫遮蔽具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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