JPH02299659A - 湯浴装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は寝たきり老人や身障者等の担架型による入浴者
のための湯浴装置に関し、特に、浴室のピット内を昇降
させる駆動用液圧シリンダと担架車載置用台板を浴槽に
設けて保持する液圧シリンダとを協働させて台板を常に
床面と同一高さに配置保させる湯浴装置に関するもので
ある。

（従来技術） 養護施設や病院では起立歩行が困難な身体障害者や高齢
者が増加している。斯様な人々を浴槽で湯浴させるには
搬送用担架型に仰臥させて病室より入浴搬送、寝たま＼
の湯浴、病室に湯浴搬送することが入浴者及び介助者に
とって好適である。

従来は、実開昭６．４−２２３４０号公報に車椅子式入
浴装置が提案されている。該公報の第７図には浴室床面
からピントを形成し、ピット底面の基枠には４個の液圧
シリンダを立設して浴槽を支持する一方、基枠に起立し
て浴槽底壁を貫通した支柱の上端には車椅子を配置する
台板を床面と同一高さ位置に配設する。そして、浴楕昇
隆時に動揺を防止するため基枠に立設したガイドレール
とガイドレールに案内されるガイドローラを浴槽に設け
る、一方、支柱と浴槽が動揺しても水漏れしないように
浴槽底壁には支柱に介装した摺動環と可撓膜を設けたも
のである。これにより、液圧シリンダで浴槽を上昇した
ときは台板上の車椅子入浴者は湯水中で湯浴し、浴槽上
縁が床面まで下降したとき車椅子は湯浴移動可能にした
ものが示されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記の如き従来装置にあっては、ガイド
レールとガイドローラによって湯水入り浴槽の横揺れを
阻止することば困難であって浴槽を支える床面から起立
した液圧シリンダの取付基端やロッド先端の浴槽取付部
は早期座屈が発生する。

また、台板上に偏位して車椅子が載置されるために支柱
上端部は屈曲変形すると共に支柱中間部は浴槽の底壁部
分で支柱の全半径方向に偏位し、これにより支柱基端も
屈曲現象が発生ずるため支柱はＳ字形状に弯曲してその
全長に亘って極めて早期に座屈する。更に殺菌剤や浴用
薬品を混入して加熱した浴場の飛沫や溢水がピット底部
に溜水となって液圧シリンダや支柱の下端を腐食損傷し
座屈を促進してゆき、自由意志で動作困難な入浴者に恐
怖と回復不能な危険を発生させる可能性が高いものであ
る。

本発明の目的は昇降する浴槽は横揺れしない構成となし
、浴槽を昇降駆動する液圧シリンダは座屈しないように
配設し、浴槽底壁に固設して台板を支持する液圧シリン
ダは前記駆動液圧シリンダと作動液を連通させることに
よって常時床面と同一面に保持させ、支持液圧シリンダ
に筒状カバーを設けることによって、長大な担架車を液
圧シリンダが座屈することなく支持し得るようにしたこ
とを目的とするものである。更にピット底面部に作動機
具を配設する必要がなく溢水による腐食及びそれによる
座屈の生ずることをなくして確実正確な作動と耐久性の
ある装置を提案せんとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の湯浴装置はピット
底面の基枠とピット上端開口を形成する床部下面との間
に４個のガイド支柱を立設し、ガイド支柱には浴槽を具
えたガイド枠を昇降自在に設け、該ガイド枠は床部下面
に取付けて懸垂した駆動用の４個の復動式液圧シリンダ
のロフト下端に接続する。一方、浴槽底壁にはロッド上
端は台板を補強カバーを介装した保持用の復動式液圧シ
リンダの先端部を水密に固設して起立し、該保持用液圧
シリンダの内径を前記駆動液圧シリンダの２倍の径とな
すと共に作動液を液圧ユニットを介して連通させること
により浴槽の昇降に拘らず台板は常に床面と同一高さを
維持させるようにしたものである。

（作　用） 上記の如く構成された湯浴装置は浴槽を固設した昇降自
在なガイド枠はピット底面部とピット開口の床部との間
に起立固設した４個のガイド支柱に介装されて横揺れが
確実に防止される構成とされている。そしてガイド枠は
床部に懸吊りされた液圧シリンダのロフト下端に接続さ
れているので、この液圧シリンダは浴槽やガイド枠が板
金横揺れしても座屈が発生しないように働く。

更に、浴槽底壁に起立する液圧シリンダは補強部材とし
ての下部外筒と下部外筒に水密に収容突出する上部外筒
とに収納されて固設され、上部外筒上端に担架車を乗せ
る長大な台板が水平に固設されるために該台板保持用液
圧シリンダはロフトの上下作動力を発揮させるのみで担
架車荷重で液圧シリンダに負荷される変形座屈力は上下
の外筒で支持して吸収するように働く。

そして、前記４個の駆動液圧シリンダと浴槽に設けた液
圧シリンダとは復動式となして、相互に液圧ユニットを
介して作動液を流通させることにより浴槽がピット上部
とピット内とに上下動しても台板はピッＩ・開口部で床
面と同一高さ位置を保持するように働らく。これにより
、浴槽をピット内に下降させたのち、担架車は浴室床面
から、浴槽周壁上端縁を通過して台板上に押送されて乗
り移る。その後、浴槽が上昇すれば入浴者は担架車ごと
湯水中に浸漬される。

（実施例） 実施例について添附図面を参照して説明すると、第１図
乃至第３図において、■は浴室床面であって長大な担架
型２に多数の入浴者が入退浴のために介助者により押送
される場所である。浴室床面１ば鉄筋コンクリートスラ
ブか木造等からなる床部３で形成される。床部３には浴
槽４が昇降するピッ１−開口５が形成される。開口５の
下側は開口より平面積の大きいピット６が掘さくされ、
その内周や底部壁はコンクリ−１・で強固に構成される
。

ピッＩ・底壁７には４隅を調節脚８で支持された略方形
の水平な耐腐食性基枠９が配置され、基枠９の４隅と、
床部下面に設けた梁材１０との間にはガイド支柱１１を
垂直に起立固設する。

前記ガイド支柱１１にはその両側面に上下２個のローラ
１２ａ、１２ｂで挾持した筺体１３からなるガイドロー
ラ１４を滑動自在な介装し、ガイドローラ１４は略方形
のガイド枠１５と１体的に形成されている。ガイド枠１
５から起立した１対の支持体１６には桁材１７と補強板
１８を介して浴槽４を配設する。浴槽４は耐腐食性金属
板製で、担架型２を充分に収容配置する長大な長方形状
に形成している。一方、前記床部の梁材１０下面にはゴ
ムパツキン２０を介して４個の倒立した復動式液圧シリ
ンダ２１のチューブ２２基端が固設懸吊される。液圧シ
リンダ２１のロッド２３上端はクレビス２４でガイド枠
１５の両側枠部２５に枢着する。この液圧シリンダ２１
ばピット周壁に配設した液圧ユニット２Ｇと後述の耐圧
ホースを介して駆動されることにより浴槽を床面の上側
位置と浴槽周壁上端縁３０が床面１と同一高さ位置との
間を往復昇降可能に駆動させる。

一方、浴槽の底壁３１の中央部には、復動式液圧シリン
ダ３２のチューブ３６基端を固設した下側筒体３３を固
設懸吊する。該懸吊手段は、下側筒体の上端フランジ３
４をパツキン３５を介して浴槽底壁３１に水密に固設す
る。下側筒体３３の上部小径部分３’６ａ内面には上側
筒体３７下部が水密且摺動自在に嵌入される。上側筒体
３７上端のフランジ３８は多孔台板３９の下面中央部に
固設する。下側筒体３３底部に固設された液圧シリンダ
３２のチューブ３６より伸縮自在に起立したロッド４１
上端はフランジ３８に固設する。

浴槽４が昇降動作をするにも拘らず台板３９を常に床面
１と同一高さに保持するには４個の復動式液圧シリンダ
２１と復動式液圧シリンダ３２との作動液のＩ〃働作用
によってなされる。

液圧シリンダ３２のチューブ３６の内径は４個の液圧シ
リンダ２１のチューブ２２の内径の２倍の径である。従
って、４個のチューブ２２の作動液の合計量はチューブ
３６の作動液の量と等量である。

４個のチューブ２１の上端側（ヘッドカバ一部）のボー
ト４５に接続された耐圧ホース４６は液圧シリンダチュ
ーブ３６の上端のボート４７に接続されて下側筒体３３
の底壁より下方に突出したパイプ４８の下端に収束接続
する。一方、４個のチューブ２２の下端側（ヘッドキャ
ップ部）のボー　１４９に接続した耐圧ホース５０はこ
れと接続した耐圧ホース５１により液圧ユニット２６に
連結される。液圧シリンダ３２のチューブ３６下端側の
ボート５２ばこれと接続された耐圧ホース５３が液圧ユ
ニット２６に連結されている。

第１図に示す下降位置の浴槽４を」１昇させるには、液
圧ユニット２６を作動させて、耐圧ポース５１より圧力
作動液を実線矢標５５方向に供給すると４個のロッド２
３は上方へ収縮してガイド枠１５と１体的な浴槽４を上
昇させる。このとき、４個のチューブ２２内の上部作動
液は耐圧ボース４６内を実線矢標５６方向に移動し、バ
イブ４８を介してチューブ３６内のピストンの上部に流
入することにより、浴槽の上昇分に対応してロット４１
を相対的に収縮下降させるので台板３９は常に同一高さ
に配置されている。チューブ３６の下部作動液は、ロッ
ド３７の収納分だけ耐圧ホース５３内を実線矢標５７方
向に移動して液圧ユニット２６に流入して循環する。

入浴者が湯浴を終了して、浴槽を下降させるときは、液
圧ユニッｉ〜２６を駆Ｏｊシ、耐圧ホース５３内の作動
液を鎖線矢標５８方向に供給してロッド４１を伸長させ
る一方、耐圧ホース５ヱ内の作動液を鎖線矢標５９方向
（液圧ユニット側）に移動させる。これにより、チュー
ブ３６の上部作動液ばパイプ４８より面１圧ホース４６
内を鎖線矢標６０方向に移動し、４個のロッド２３は下
方へ伸長してガイド枠１５と１体的な浴槽４を下降させ
る。そして、浴槽４の下降に対応するロッド４Ｉの上方
伸長により台板３９は床面Ｉと同一高さ位置を保持する
。十播ソ勢浴槽４が下降して上端縁が床面１と同一高さ
位置になると、担架型２ば湯浴のために押送される。そ
のとき、担架型２の脚軸は台板３９から浴槽上端縁を通
過して床面１に移動する。

担架型２は支脚６１に設けた４個の脚軸６２で押送移動
し、支脚６１上に入浴者が仰臥した担架６３が設けられ
る。担架６３に設けたフレームは３個所で折曲されて第
３図の一点鎖線で示す如く車椅子形状に係止保持され、
腰掛姿勢となり得る入浴者を湯浴させるものである。桟
部６４ば仰臥した入浴者の頭部を湯水面より上部に配置
させるようにしたものである。

（効　果） 本発明は浴槽昇降用ガイド支柱がピッＩ・底部の基枠と
ピッ１ル開口を形成する床部とに強固に起立固設されて
いるので浴槽は昇降中に横揺れがなく、昇降駆動用液圧
シリンダは屈曲変形等の座屈損傷がない、そしてガイド
支柱に支持された浴室床部ば木造材で構成されていても
入浴者を載置した重い担架型の荷重に耐え得るので設置
場所を限定されない、また、ピットは浴槽昇降開口より
も大きく形成されており作業員は容易にピッＩ・内には
いって、湿度で腐食し易い機具の補修をすることができ
る。

更に、浴槽昇降駆動用の４個の液圧シリンダは従来の如
くピット底面に据付起立したものと異なり床部下面に固
設して倒立懸吊したものであって変形座屈が発生せず、
小径のものを使用することができ、溢れ湯水からなる廃
水で腐食することもない。

また、担架車装置用台板を支持する手段は従来の如くピ
ット底面から起立した座屈し易い支柱と異なって浴槽底
壁に固設した下側筒体と伸縮する上側筒体内に液圧シリ
ンダを収納したものであり、長大で重い担架型が偏位し
て台板に載置されても筒体で座屈することなく荷重を支
持し液圧シリンダは単に台板を相対的に台板を保持する
だけでよい。

更に、浴槽昇降駆動する４個のシリンダと台板保持用シ
リンダとは復動式であって液圧ユニットと耐圧ホースで
接続され、作動液が循環することによる協働作用をなし
、浴槽が上下動しても常に台板を床面と同一高さ位置に
保持して担架型の入退浴と台板上に安全な載置処理を保
証する有益な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明湯浴装置の縦断正面図、第２図は第１図
の平面図、第３図は第１図の縦断側面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ピット底部からピット開口を形成する床部にガイド
   支柱を起立し、ガイド支柱に昇降自在に介装したガイド
   枠には浴槽を設け、床部下面に倒立懸吊した駆動用の４
   個の複動式液圧シリンダのロッド下端をガイド枠に接続
   し、前記浴槽底壁にチューブ上端を固設して懸吊した前
   記４個の液圧シリンダの２倍の径の復動式保持用液圧シ
   リンダのロッド上端には台板を水平に架設し、前記４個
   の液圧シリンダと保持液圧シリンダとを液圧ユニットを
   介して協働させることにより浴槽が昇降しても台板は常
   に床面と同一高さ位置に保持させることを特徴とする湯
   浴装置。 ２、前記台板を支持した液圧シリンダは上端縁を浴槽底
   壁に固設した下側筒体と該下側筒体に水密且つ摺動自在
   に嵌入した上側筒体に収納配設されている請求項１記載
   の湯浴装置。