JP6954552B2 - 面発光装置 - Google Patents
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Description
具体的には、面発光照明を非使用位置(発光面が外部支持体の外側面と対向する状態)から回動させ、発光面が照射対象を向く位置へ移動させるとき、発光面と外部支持体の外側面がなす角が特定の角度となったことを条件に点灯する。
反対に、発光面が照射対象を向く位置から非使用位置へ回動させるとき、特定の角度となったことを条件に消灯する。
また、面発光照明を回動させていくと、所定位置で点灯状態と消灯状態が切り替わる。すなわち、点灯状態を維持させつつ可動域全域に亘って回動させることができない構造となっている。また、発光面が外部支持体の外側面と対向する状態では、消灯状態となるものとなっている。
上記した面発光照明では、デスクライトとしての使用や、ベッドの枕元に取り付けて使用する上で実用的ではあるものの、部屋の雰囲気を洗練されたものとするために使用する上で改良の余地がある。
加えて、最も外側に位置する部分において、外側(居住空間側)へいびつに飛び出す部分がないため、衣服や物が引っかかってしまったり、人がぶつかったりすることに起因する衣服や物の破損、怪我、面発光装置の故障等を抑制できる。
さらに、本発明の面発光装置は、基準姿勢から発光面の向きを可変させることができるので、周辺を照らすときに多様な照らし方が可能となる。すなわち、基準姿勢時における光の照射対象に対する発光面の向き(位置)を可変させることで、この照射対象へ向かう直接光と反射光の向き及び割合(干渉の度合い)を可変させ、さまざまな雰囲気の光で周辺を照らすことが可能となる。
上記した関連発明は、前記固定対象物の前記取付面に固定され、前記可動部の可動によって前記面発光モジュールが可動する際、前記面発光モジュールが可動域内のいずれの位置に配された状態においても前記取付面を照らすことが可能なことが好ましい。
また、各照明装置の説明において、特に説明のない限り室内側を前方、取り付け対象となる壁面側を後方、前方側からみて右側が右方、左側が左方とし、上下方向は図1に準じる。
すなわち、面発光モジュール10が直立した姿勢となる基準姿勢(図3(a)参照)から、面発光モジュール10が横倒した姿勢となる回動後姿勢(図3(c)参照)の間で回動させることが可能となっている。
なお、以下で説明では、特に断りのない限り、方向、各部材の位置関係等は基準姿勢時を基準とする。
周壁形成部19は、発光パネル15の端面を外側から覆うものであり、上端に位置する平板状の上板部分13aと、左右方向で離間対向する2つの立板状の側壁部分13bと、下方側に位置する平板状の下板部分13cとが枠板部18の周縁部分に沿って連続している。
なお、2つの側壁部分13bは、下板部分13cの下方側まで延びており、下板部分13cのさらに下方側には、下方と前方が開放された空間が形成されている。この空間は、パネル裏面保護板16の一部を配するための空間として機能する。
さらに、上板部分13aと、2つの側壁部分13bそれぞれの内側面には、内側に向かって突出する突起部分が形成されている(詳細な図示を省略する)。
なお、本明細書において、締結要素とは、ねじ、釘等の上位概念とする。
なお、発光面側保護カバー14の背面側の主面(枠体形成部13側の主面)では、周縁部分が薄肉化されて中央側よりも薄くなっている(図示しない)。すなわち、背面側では、正面視で四角形状となる中央側の部分が厚くなっており、平面視で四角環状に連続して中央側の部分を囲む周縁部分が薄くなっている。
つまり、枠板部18によって上方、側方、下方を囲まれた部分に発光面側保護カバー14の中央側に位置する肉厚部分が位置している。また、枠板部18の中央側に位置する貫通孔の内周面は、この肉厚部分の端面と隙間なく(又は略隙間なく)接触した状態となっている。そして、肉厚部分の背面と枠板部18の背面とが段差なく(又は略段差なく)連続する同一平面を形成している。
なお、「略隙間なく」の「略」とは、微細な誤差を含むものとし、他に関しても同様である。
すなわち、パネル本体20の主面は、中央側に位置する発光領域20aと、発光領域20aの周囲を囲むように四角環状に連続する額縁状の非発光領域20bを備えた構造となっている。
このことから、陽極層と陰極層に電圧を印加することで有機発光層が発光し、発光領域20aから光が放射される構造となっている。
隆起部28bは、正面視形状が略凹字状となるように隆起した部分であり、その上端面は、薄板状部分28aの上面よりも下方側に位置している。そして、両側端のそれぞれは、いずれも薄板状部分28aの両側端よりも左右方向における中心側に位置した状態となっている。
また、左右方向で離間対向する隆起部28bの両側面のそれぞれにもまた、上端から下方側へ延びる係合溝部33が形成されている。この側面に形成される係合溝部33は、周囲よりも内側(左右方向における中心側)に窪んだ溝であり、断面形状が略四角形状で上下方向に延びる溝となっている。
取付用孔と、ケーブル挿通用孔29aはいずれも底板形成部29を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔となっている。そして、取付用孔は、開口形状が円形となっており、ケーブル挿通用孔29aは、開口形状が左右方向に延びる略隅丸長方形状となっている。
この可動片部30は、底板形成部29の突出方向と同方向(後側であり、図6では前側)へ突出する平板状部分30aと、この平板状部分30aの突出端から下方(保護板本体部28から離れる方向)へ突出する立板状部分30bとが一体となって形成されている。すなわち、側面視形状が略L字状となる板状部分である。
立板状部分30bの適宜の部分には、締結要素を挿通するための取付用孔が形成されている。この取付用孔は、立板状部分30bを厚さ方向(前後方向)に貫通する貫通孔となっている。また、立板状部分30bの前面側には、前方へ向かって突出する突起部35が形成されている(図8参照)。この突起部35は、略直方体状の突起であり、複数設けられ、左右方向で所定の間隔を空けて並列している。
このとき、枠体形成部13の上板部分13aと側壁部分13bの内側に位置する突起部分をパネル裏面保護板16の係合溝部33(図6参照)に挿通させ、これらを係合させた状態とする。すなわち、パネル裏面保護板16を枠体形成部13の前方下側に位置させ、下方から上方へスライド移動させることでこれらを係合させた状態とする。
そして、パネル裏面保護板16の底板形成部29を下板部分13cの下方側から接触させ、これらを重ねた状態とし、ねじ等の締結要素を介して固定する。この際、底板形成部29のケーブル挿通用孔29a(図6参照)と、下板部分13cの切欠部13d(図4等参照)を重ねた状態とし、一連のケーブル挿通孔36(図8参照)が形成された状態となる。
そして、この面発光モジュール10は、平面視形状が四角形状となる略厚板状の部分(本体部分であり、直方体状の部分)から、可動片部30が延出された構造となる。
すなわち、上記したように、この面は、枠体形成部13の枠板部18と、発光面側保護カバー14の肉厚部分によって形成された面である。そして、発光面側保護カバー14の肉厚部分は、上記したパネル本体20の発光領域20a(図5等参照)と前後方向で(正面視で)重なる部分となっている。このことから、面発光モジュール10の一方の主面のうち、発光面側保護カバー14によって形成される部分であり、中心側に位置する領域が発光する領域(発光面)となっている。そして、この発光する領域の外側を囲んで連続する部分であり、正面視で四角環状に連続する縁端よりの部分が自ら光を発さない面となっている。
つまり、面発光モジュール10の発光面は、パネル本体20の発光領域20a(発光面)が発光面側保護カバー14を介して外部に露出することで形成されている。
ここで、上記したように、枠体形成部13とパネル裏面保護板16は、上方側で突起部分(枠体形成部13の突起部分)と溝部分(係合溝部33)からなる係合部を係合させ、下方側で下板部分13cと底板形成部29を重ねて固定する構造となっている。このことから、主面と直交する方向に締結要素を挿通せず、フレーム部の組み立てが可能となっている。
以上のことから、面発光モジュール10の他方の主面は、ねじ等の締結要素が位置せず、凹凸がなく広がる平面が形成された状態となっている。
そして、主にパネル裏面保護板16によって形成される端面にケーブル挿通孔36が形成されている。より詳細には、このケーブル挿通孔36は、可動片部30の前方側に形成されている。ケーブル挿通孔36は、面発光モジュール10の内外を連通する孔であり、内部に位置する上記したパネル側基板24(図5等参照)に一端を接続されたケーブルを引き出すことが可能となっている。
なお、外側箱部50aは金属製の部材であり、内側箱部50bはプラスチック等の樹脂で形成される部材となっている。
モジュール側切欠部60は、上方(面発光モジュール10側)に位置する外壁部分に形成される切り欠き部分であり、平面視形状(面発光モジュール10側からみた形状)が四角形状となる部分である。
ケーブル挿通用切欠部61は、モジュール側切欠部60が形成された外壁部分と略直交する2つの外壁部分であり、左右方向で離間対向する2つの外壁部分にそれぞれ形成されている。このケーブル挿通用切欠部61は、側面視形状が横倒した略U字状となる切り欠き部分であり、前端側が丸みを帯びた形状となっている。
可動機構取付部63は、左右方向で間隔を空けて並列する2つの板片取付部70と、2つの溝付立壁部71と、領域仕切板部72を有している。
突起部分70bは複数(2つ)形成されており、左右方向で並列した状態となっている。また、箱状部分70aの外壁部分における前後方向の長さは、突起部分70bの同方向の長さよりも長くなっている。このため、突起部分70bの後方側には、取付片部81(立板状の部材、詳しくは後述する)を収納するための空間が形成されている。
ここで、可動機構取付部63では、左右方向における一方側から他方側へ向かって、一方の板片取付部70、一方の溝付立壁部71、領域仕切板部72、他方の溝付立壁部71、他方の板片取付部70の順に形成されている。
すなわち、溝付立壁部71は、いずれも板片取付部70、領域仕切板部72と隣接する位置に配されており、2つの溝付立壁部71は左右方向で間隔を空けて配された状態となっている。
そして、溝付立壁部71のそれぞれの溝状部分は、いずれも板片取付部70の左右方向の一端側に位置する開放部分と隣接する位置に形成されている。つまり、板片取付部70の内側の空間と、領域仕切板部72の上方に位置する空間(2つの溝付立壁部71の間に位置する空間)とが、溝付立壁部71に形成された溝状部分を介して連続した状態となっている。
この領域仕切板部72は、上記したモジュール側切欠部60と平面視で(上方からみたときに)重なる位置に形成されている。また、左右方向(長手方向)の中心側の位置には、周囲よりも下方へ窪んだ窪み部分が形成されている。
ボタン挿通用孔75は、ケース本体部50の外壁部分のうち、モジュール側切欠部60が形成された外壁部分に形成される貫通孔であり、ケース本体部50の内部空間と外部を連通する孔となっている。
ここで、基板掛止突起76は、複数(2つ)形成されており、一の基板掛止突起76と他の基板掛止突起76が上下方向で離れた位置にそれぞれ形成されている。このとき、それぞれの基板掛止突起76の溝状部分は、平面視で重なる位置に配された状態となっている。
なお、姿勢支持片77の内側端面は、基板掛止突起76の溝状部分の内壁面の一部と上下方向で離れた位置に配されている。具体的には、溝状部分の内壁面のうち、ボタン挿通用孔75が形成された外壁部分よりに位置する壁面と、上下方向で離れた位置に配されている。そして、これらの面は同一平面上に位置する面となっている。
この板掛止突起65は、ケース本体部50の内壁のうち、側面部分及び底面と一体的に形成されて厚さ方向が前後方向となる立板状の前板部と、ケース本体部50の側面部分と離間対向する横板部を有している。そして、前板部と横板部が直交しており、底面から上方へ突出している。
そして、窓板部51は、この窪み部分に嵌め込まれるので、内側面の一部が窪み部分の底を形成する部分と接触した状態となる。また、外側面が周囲の部分(ケース本体部50の前端面)と段差なく(又は略段差なく)連続する同一平面を形成する。
さらに、この連結棒部80には、それぞれ内部空間と外部とを連続する取付片部挿通孔80a、内外連通孔80b、可動片取付用孔80cが形成されている。
内外連通孔80bは、この面のうち、連結棒部80の長手方向における中心側に位置している。可動片取付用孔80cは、複数(2つ)形成されており、一つが内外連通孔80bよりも連結棒部80の長手方向における片側端部側に位置し、他の一つが内外連通孔80bよりも他方端部側に位置している。
内外連通孔80bは、開口形状が連結棒部80の長手方向に沿って延びる隅丸長方形状であり、可動片取付用孔80cは、開口形状が円形となっている。
取付板部81aには、取付用孔が形成されており、この取付用孔が取付板部81aを厚さ方向に貫通する孔となっている。
この取付片部81は、取付板部81aと円柱状の部分とが一体となった軸心部分のうち、円柱状の部分に対し、連結部81bを有する略円筒状の部材を取り付けて形成されている。このとき、略円筒状の部材が軸心部分に対して回転しないように、回転阻止部材81cがさらに取り付けられている。
なお、回転阻止部材81cは、略C字状となる板状部分の一主面に、この一主面と直交する方向であって外側へ向かう方向へ出する突起を備えた構造となっている。そして、軸心部分の一部に取り付けられ、軸心部分に対して回動不能な状態となっている。このとき、取り付け対象となる軸心部分の一部は、周囲より狭径であって、断面形状が多角形状となるように形成された部分(図示しない)となっている。また、回転阻止部材81cに形成された突起は、略円筒状の部材の欠落部に嵌り込んだ状態となっている。
壁面形成板部54は、長手方向の長さが、ケース本体部50におけるモジュール側切欠部60の左右方向の長さと略同等であり、取り付け時に、モジュール側切欠部60の一部を閉塞するように配される部分となっている。
また、この制御基板42の一部には、受信用基板(受信機器、図示しない)が重ねて配置されている。受信用基板は、リモコン、携帯電話、タブレットPC等の外部操作機器と電波で無線通信可能な無線通信機能を備えており、詳細には、外部操作機器からの電波を受信可能となっている。
なお、無線通信については、特に限定されるものではないが、Bluetooth(登録商標)による通信が好適に採用可能となっている。また、外部操作機器は、上記した持ち運び可能な装置に限らず、室内の側壁面等と一体に形成されるスイッチ装置であってもよい。
また、一方のケーブル掛止部87のさらに外側には、ケーブル連結用溝部85aの側端部分を閉塞するように突出する突出壁部88が形成されている。
アダプタ用溝部85bの側壁部分と底部分(前面)に跨る部分には、ケーブル挿通用孔89が形成されている。すなわち、ケーブル挿通用孔89は、側壁部分を左右方向に、底部分を前後方向に貫通する孔となっており、アダプタ用溝部85bの内側空間と、仕切壁部43の前方に位置する空間を連通する孔である。
アダプタ部90は、正面視形状が略T字状となる部材であり、横倒した円柱状のプラグ接続部90aと、プラグ接続部90aの側面から外側(下側面から下方)に延設される略直方体状の配線接続部90bを備えた構造となっている。プラグ接続部90aの長手方向における両端面には、それぞれケーブル部91の端子を接続するためのコネクタが形成されている。また、配線接続部90bは、上記した制御基板42とケーブルを介して電気的に接続される部分である。
まず、図13、図14で示されるように、内側箱部50bに支持板部53を固定し、さらに内側箱部50bに外側箱部50aを固定する。このことにより、ケース本体部50を形成すると共に、ケース本体部50に支持板部53が取り付けられた状態とする。
さらに、ケース本体部50の内部に、ボタン付基板41、制御基板42、可動機構部52を取り付ける。さらに、ケース本体部50の前面に窓板部51を取り付ける(図4、図9等参照)。
このとき、上記したように、窓板部51が取り付けられる窪み部分には、ケース本体部50の内外を連通する孔が形成されている。そして、制御基板42の一部は、窓板部51及び内外を連通する孔と正面視で重なった状態に配されることとなる。すなわち、この窓板部51及び窓板部51と重なる部分が外部操作機器等からの信号を受信する受信部として機能する。
このとき、溝付立壁部71の溝状部分に、取付片部81の一部が位置し、領域仕切板部72の上方に連結棒部80が位置し、連結棒部80が回動可能な状態となる。すなわち、ケース本体部50に対して可動機構部52が回動可能に取り付けられる。
このとき、アダプタ用溝部85bに配線接続部90bを配し、この配線接続部90bにケーブル挿通用孔89から引き出されたケーブルを接続する。このことにより、電源供給部44と制御基板42とが電気的に接続された状態となる。
すなわち、上方(外側)から順に、壁面形成板部54、取付用板部45b、支持板部53が積層された状態となる。さらに、壁面形成板部54の上面は、ケース本体部50の上面と段差なく(略段差なく)連続する平面を形成し、この平面が壁面固定部材11の上面となる。そして、壁面形成板部54の上面とケース本体部50の上面に囲まれた部分に、壁面固定部材11の内外を貫通する孔の開口が形成される。この貫通孔は、基準姿勢において可動片部30の下端側(立板状部分30b)が挿通される孔となる。また、回動後姿勢では、この貫通孔から連結棒部80の一部が外部へ突出する。このとき、短手方向の一端側の面(内外連通孔80b、可動片取付用孔80c)が上端面となる姿勢をとり、可動片部30は全てが外部に位置した状態となる。
以上により、第1照明装置1が形成される。
なお、ここでいう最も外側に位置する面とは、取り付け時に最も室内空間側に位置する面である。
また、モジュール外側面95は、固定部材外側面96の上方に離れた位置に位置しており、モジュール外側面95、固定部材外側面96の間には間隔(隙間)が形成された状態となっている。なお、固定部材外側面96は、上記したように、ケース本体部50の最も外側に位置する面(前面)と、窓板部51の外側に位置する主面とが一体となって形成される面である。言い換えると、ケース本体部50の最も外側に位置する面と、窓板部51の外側に位置する主面もまた、同一平面上に位置した状態となっている。
そして、左右方向の両端部のそれぞれでは、壁面固定部材11の側端面のうち、前方(取り付け時における室内空間側)に位置する部分の上方に、面発光モジュール10の側端面が位置している。また、後方(取り付け時における室内の壁面側)の上方には、面発光モジュール10の側端面が位置しない状態となっている。
なお、より詳細には、左右方向の両端部のそれぞれにおいて、壁面固定部材11の側端面から上方に離れた位置に面発光モジュール10の側端面が位置している。すなわち、ケース本体部50の側端面と面発光モジュール10の側端面の間には間隔が形成されている。
より具体的には、この空間は、前方側の大部分(下端側の一部を除いた部分であり、面発光モジュール10の本体部分と、壁面固定部材11の間に形成される隙間を除いた部分)を面発光モジュール10に、後方側を室内の側壁面によって閉塞された空間となっている。これに加えて、下方側を壁面固定部材11によって閉塞された空間となっている。
つまり、この空間と外部の境界となる境界面(境界部分)は、いずれも、面発光モジュール10の発光面側の主面及び室内の側壁面と直交する面となっている。そして、境界面の一つは、取り付け時における天井側(上方)に位置し、第1照明装置1の上端面となる面発光モジュール10の上端面と同一平面状に位置している。
さらに、他の境界面(他の2つの境界面)は、この上方に位置する境界面と直交する面であり、面発光モジュール10及び壁面固定部材11の側端面と同一平面上に位置している。このように、連続する複数の境界面であり、それぞれ隣接する位置にある他の境界面と直交する境界面を介し、室内の側壁面と面発光モジュール10の間に形成される空間と外部とが連続した状態となっている。
具体的には、上記したように、面発光モジュール10は、壁面固定部材11に対して回動可能となっている。このとき、図17で示されるように、基準姿勢時の面発光モジュール10の発光面と、回動後の面発光モジュール10の発光面のなす角θが0度以上90度以下となる範囲を可動域として回動する。なお、可動域の上限については数度程度の誤差を含むものとする。
つまり、回動後姿勢とは、面発光モジュール10を基準姿勢から最大可動させた姿勢であり、90度回動させた姿勢となっている。また、面発光モジュール10は、最大可動させるだけでなく、可動域内の所定角度だけ回動させた状態を維持させることができる。
これに対して、回動後姿勢では、内外連通孔80b、可動片取付用孔80cが形成されている面が上方を向いた状態となる(図11、図17等参照)。そして、湾曲面側が下方側(領域仕切板部72側)を向いた状態となる。
すなわち、面発光モジュール10を壁面固定部材11の上面に投影すると、投影面の少なくとも一部(本実施形態では全域)は、壁面固定部材11の上面と重なった状態となる。
すなわち、面発光モジュール10の本体部分と、壁面固定部材11をそれぞれ上下方向対して垂直となる面に投影すると、2つの投影面が重ならない状態となる。
すなわち、基準姿勢時には、発光面が室内の側壁面を向いた状態となり、側壁面を照らした状態となる。また、基準姿勢から回動後姿勢へ移行させていくと、発光面は徐々に上方側を向いた状態となり、側壁面の上方側が強く照らされた状態となる。そして、所定角度回動したとき、側壁面と天井の境界部分近辺が強く照らされた状態となる。そして、発光面が天井側を向いた状態においても、上記したように、天井が強く照らされると共に室内の側壁面も照らされた状態となる。
つまり、第1照明装置1が発光しているとき、常時取付面6が照らされた状態となる。
すなわち、面発光モジュール10が非発光状態時に操作ボタンを押圧することで発光状態へと移行し、そのまま操作ボタンを押圧する毎に明るさ(光量)が増加(又は減少)していく。そして、発光状態において所定の明るさで発光している際に操作ボタンを押圧することで、発光状態から非発光状態へと移行する。
また、このような発光状態と非発光状態の切り替えや、調光は、外部操作機器を操作することによっても可能となっている。
そして、図18で示されるように、面発光モジュール110は、壁面固定部材111に対して回動可能な構造となっている。このとき、上記した第1照明装置1では回動軸線が左右方向に延びる直線(第1照明装置1の側端面に対して垂直となる直線)であるのに対し、第2照明装置2では上下方向に延びる直線(第2照明装置2の上面又は下面に対して垂直なる直線)となっている。すなわち、面発光モジュール110の発光面側の主面が後側(取り付け時における室内の側壁面側)を向く基準姿勢(図19(a)参照)から、前側(取り付け時における室内の居住空間側)を向く回動後姿勢(図19(c)参照)の間で回動させることが可能となっている。
なお、以下で説明では、特に断りのない限り、方向、各部材の位置関係等は基準姿勢時を基準とする。
周壁形成部119は、発光パネル15の端面を外側から覆うものであり、上端に位置する平板状の上板部分113aと、左右方向で離間対向する2つの立板状の側壁部分113bとが枠板部118の周縁部分に沿って連続している。
枠体側固定片121は、枠板部118の内側面から内側に突出する略L字板状の部分であり、一部が側壁部分113bと接触した状態となっている。また、締結要素を挿通するための取付用孔が形成されており、この取付用孔は、側壁部分113bを厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔となっている。
この窪み部分は、上端からやや下側に離れた位置から下端部分まで延びる窪み部分であり、発光パネル15の裏面側に位置するパネル側基板24と、パネル側基板24から下方へ延びるケーブルを収納可能となっている。
また、上側突起部130の上面には、上方へ突出する上側突起部130aが形成されている。
なお、切欠溝部132aの周辺に位置する取付用孔がシャフト連結板165(詳しくは後述する)を取り付けるための孔であり、下側突出板部132の長手方向(左右方向)の両端部近傍にそれぞれ位置する取付用孔が枠体形成部113を取り付けるための孔となっている。また、図22では、作図の都合上、締結要素が挿通された状態を示す。
間隔維持片117bの少なくとも一つは、左右方向に延びる長方形平板状の部分であり、他の少なくとも一つは、上下方向に延びる立板状の部分となっている。いずれも、本体板部117aから後方(添板部材116側であり、図22における前方)に突出する部分であって、突出長さが同一(略同一)となっている。すなわち、間隔維持片117bは、その突出端面が添板部材116と接触する部分であるといえる。
本体部111aの前面(最も外側に位置する面)と、隆起部111bの前面とは、同一の面によって形成されており、壁面固定部材111の前面であり、最も外側に位置する面である固定部材外側面196を形成している。
また、本体部111aの上面と、隆起部111bの背面(取り付け時において室内の側壁面側に位置する面)の下端部分は湾曲面を介して連続した状態となっている。
そして、本体部111aの後端面には、室内の側壁面への取り付け時に必要に応じて使用する取付用孔が形成されており、この取付用孔が後端面を厚さ方向(前後方向)に貫通する貫通孔となっている。
ボタン付基板141は、直立した姿勢で取り付けられるものであり、壁面固定部材111における筐体側面の近傍に位置し、筐体側面に形成されたボタン挿通用の貫通孔からボタンカバーの一部が露出して操作ボタンを形成している(図18参照)。
なお、ボタン形成部の各部の形状が上記したボタン付基板41のものとは異なるものとなっている。
また、シャフト部150の長手方向における一端側であり、下端側近傍には、外周面に歯車部150aが形成されている。この歯車部150aは、シャフト部150の周方向に所定間隔を空けて並列する外歯が形成されている。言い換えると、周方向に所定間隔を空けて並列する縦溝が全周に亘って形成され、それぞれ上下方向に延びる縦溝の間に歯が形成された状態となっている。
本体部分153aの側面は円環状に連続しており、その一部に歯車部158が形成されている。歯車部158は、側面の周方向に所定間隔を空けて並列する外歯が形成される部分であり、上記した歯車部150aと噛合する部分となっている。また、側面のうちで歯車部158とは異なる部分の一部から、規制突起部153bが外側へ突出した状態となっている。
すなわち、連結板部152は、シャフト部150とシャフト連動部153が離反することを防止する離反防止部材として機能する。
このため、シャフト部150が垂直軸を中心に回転すると、それに伴ってシャフト連動部153の本体部分153aが回転し、規制突起部153bが平面視で時計回り又は反時計回りに移動する。そして、規制突起部153bがいずれかの立壁部分159aの延設方向における端部に当接することで、規制突起部153bのさらなる移動が阻止される。
すなわち、シャフト部150は、同方向への所定量以上の回転が規制された状態で取り付けられている。このことにより、面発光モジュール110を回動させるとき(図19参照、詳しくは後述する)、可動域が制限されることとなる。
電力源収納箱部146は、両側面のそれぞれに、内部から外部へケーブル(ケーブル部91)を引き出すためのケーブル挿通部146a(一方側については図示しない)を備えた構造となっている。このケーブル挿通部146aは、電力源収納箱部146の内部空間と外部を連通する部分である。すなわち、ケーブル挿通部146aと、壁面固定部材111の筐体の側壁面に形成された欠落部分を内外で重ねた状態とすることで、電力源収納箱部146の内部空間と第2照明装置2の外部とを連通する孔状部分が形成されることとなる。
すなわち、挿通孔にシャフト部150の上端部分を挿入し、挿通孔の内周面に形成された突起を掛止凹部150b(図23参照)に挿通した状態とすることで、シャフト連結板165をシャフト部150に対して回動不能な状態に取り付けることが可能となっている。
すなわち、背面板117の上側突起部130a(図22参照)を、枠体形成部113の上板部分113a(図21参照)の内側面に形成された凹部(図示しない)に挿入した状態とする。また、下側突出板部132の上面に、枠体形成部113の枠体側固定片121を載置した状態とし、これらに締結要素を挿通した状態とする。このことにより、背面板117と枠体形成部113が固定され、フレーム部が形成されることとなる。
また、制御基板42とボタン付基板141、制御基板42と電力源収納箱部146の内部に収納された電源供給部44もまた、ケーブルを介して電気的に接続された状態となっている。
すなわち、この面は、枠板部118と、発光面側保護カバー14の肉厚部分によって形成された面であり、発光面側保護カバー14の肉厚部分は、上記したパネル本体20の発光領域20aと重なる部分となる。このことから、面発光モジュール10の一方の主面のうち、発光面側保護カバー14によって形成される部分であり、中心側に位置する領域が発光する領域(発光面)となっている。そして、この発光する領域の外側を囲んで連続する部分であり、正面視で四角環状に連続する縁端よりの部分が自ら光を発さない面となっている。
また、この発光面を有する主面は、枠板部118の中心に位置する貫通孔に発光面側保護カバー14の肉厚部分が嵌め込まれて形成されている。すなわち、枠板部118の後面と、発光面側保護カバー14の肉厚部分の後面によって形成された、凹凸がなく(略凹凸がなく)広がる一つの平面となっている。
ここで、上記したように、背面板117と枠体形成部113は、主面と直交する方向に締結要素を挿通せず、フレーム部を形成するものとなっている。したがって、面発光モジュール110の他方の主面は、ねじ等の締結要素が位置せず、凹凸がなく広がる平面が形成された状態となっている。
このとき、固定部材外側面196もまた、ねじ等の締結要素が位置せず、凹凸がなく広がる平面が形成された状態となっている。
したがって、基準姿勢において平面視したとき(通常設置して上方又は下方からみたとき)、面発光モジュール110と隆起部111bの上面は全域(略全域)で重なった状態となる。
そして、基準姿勢から面発光モジュール110を平面視で時計回り(又は反時計回り)に180度回動させることで、回動後姿勢へ移行する。
なお、面発光モジュール110は、180度回動させるだけでなく、0度より大きく180度以下となる所定角度だけ回動させた状態を維持させることができる。
すなわち、基準姿勢と回動後姿勢では、面発光モジュール110の一方の主面と他方の主面の位置が入れ替わった状態となり、面発光モジュール110の一方の側面と他方の側面の位置が入れ替わった状態となる。しかしながら、面発光モジュール110の各面と壁面固定部材111の各面の位置関係は、上記した基準姿勢の位置関係に準じたものとなる。したがって、回動後姿勢における各面の位置関係についての詳細な説明を省略する。
すなわち、第1照明装置1と同様に、面発光モジュール210が直立した姿勢となる基準姿勢(図26(a)参照)から、面発光モジュール210が横倒した姿勢となる回動後姿勢(図26(c)参照)の間で回動させることが可能となっている。
なお、以下で説明では、特に断りのない限り、方向、各部材の位置関係等は基準姿勢時を基準とする。
さらに、壁面固定部材211の背面側には、電源供給部44が取り付けられた状態となっている。そして、面発光モジュール210(背面板217)の下面側と、ケース本体部225とが可動機構部252(可動部)を介して接続された状態となっている。
なお、パネル側磁石216、固定部材側磁石244は、いずれも略直方体状の永久磁石となっている。
なお、枠板部213aの内側面(後面)には、背面板217の前面側と当接させるリブ(図示しない)と、位置決用孔235a(詳しくは後述する)に挿入可能な突起部(図示しない)が形成されている。また、立板状部分215の下端側には、この部分を厚さ方向(左右方向)に貫通する取付用孔が形成されている。
さらに、板本体部230の下方側であり、左右方向の両端側のそれぞれには、取付用突起部235が一体に形成されている。また、それぞれの取付用突起部235の内側に隣接する位置には、可動機構取付部260(詳しくは後述する)を形成するためのモジュール下面形成部236が形成されている。
また、下端側隆起部234は、2つの側端側隆起部233の下端部同士の間で一部欠落しつつ延びる部分であり、板本体部230の前面から前方へ隆起した部分となっている。
すなわち、この発光面を有する主面は、枠板部213aの中心に位置する貫通孔に発光面側保護カバー14の肉厚部分が嵌め込まれて形成されている。すなわち、枠板部213aの後面と、発光面側保護カバー14の肉厚部分の後面によって形成された面は、凹凸がなく(略凹凸がなく)広がる一つの平面となっている。
このことから、面発光モジュール210の一方の主面は、ねじ等の締結要素が位置せず、凹凸がなく広がる平面が形成される。
可動機構部252は、上記した可動機構部52(図11参照)と略同形の部材であり、連結棒部280にケーブル挿通用孔280aと、突起挿通用孔280bが形成されている点で上記した可動機構部52と異なるものとなっている。
ケーブル挿通用孔280aは、連結棒部280の湾曲面側の一部を欠落させて形成される貫通孔であり、外部と連結棒部280の内部空間を連通する孔となっている。
突起挿通用孔280bは、内外連通孔80bの開口と、可動片取付用孔80cの開口の間に開口が形成された孔であり、開口から連結棒部280の湾曲面側に延びる孔であって、外部と連結棒部280の内部空間を連通する孔となっている。
連結棒配置部260bは、片部固定部260aよりも深く窪んだ部分であり、連結棒配置部260bの底部分を形成する面(上面であり図29では下面)は、片部固定部260aの底部分を形成する面よりも深さ方向奥側(上側であり図29では下側)に位置した状態となっている。片部固定部260aの底部分と連結棒配置部260bの底部分とは、段差を介して連続した状態となっている。
ケーブル挿通用孔261は、連結棒配置部260bの底面(上面であり図29では下面)に形成される開口形状が略四角形状の孔となっている。
このとき、連結棒配置部260bに連結棒部280が配された状態となる。そして、連結棒部280のケーブル挿通用孔280aに、ケーブル挿通用孔261から引き出したケーブル(パネル側基板24から延設されるケーブル)を挿入し、連結棒部280の内部空間を通過させた後、内外連通孔80bから引き出した状態とする。
そして、ケース227の内部に収納された制御基板42まで延設され、パネル側基板24と制御基板42とがケーブルを介して電気的に接続された状態となる。
したがって、図31で示されるように、ケース本体部225に形成された連結棒取付部285は、内外を連通する貫通孔(ケーブル挿通孔285b)が形成された状態となっている。
上側部225aは、下側部225bに比べて厚さが薄く(前後方向の長さが短く)なっており、下側部225bの後方上側から上方に突出した状態となっている。したがって、上側部225aの前面(取り付け時における室内側の面)は、下側部225bの上面の段差を介して連続した状態となっている。
そして、連結棒取付部285の底を形成する部分(後端側部分)には、左右方向の両端側にそれぞれ取付用孔285aが形成されている。この取付用孔285aは、開口形状が円形で連結棒取付部285の底部分を貫通する孔となっている。さらに、左右方向の中央側には、開口形状が四角形状で左右方向に延びるケーブル挿通孔285bが形成されている。ケーブル挿通孔285bもまた、連結棒取付部285の底部分を貫通する孔となっている。
また、連結棒取付部285の底を形成する部分において、一方の取付用孔285aとケーブル挿通孔285bの間に位置する部分には、前方へ突出する位置決め突起285cが形成されている。
このとき、連結棒部280の内外連通孔80b(図29参照)の少なくとも一部と、連結棒取付部285とケーブル挿通孔285bの少なくとも一部とが前後方向で重なり、一連の連通孔を形成する。この連通孔が、上記したパネル側基板24から延びるケーブルを挿通させる孔となる。
窓部取付用凹部288は、上記した外側箱部50aの前側に形成される窪み部分と同様に、正面視形状が四角形状となるように内側へ向かって窪んだ窪み部分であり、底を形成する部分にケース本体部225の内外を貫通する貫通孔が形成されている。すなわち、底を形成する部分は、正面視で略四角環状となるように連続する板状体となっている。
そして、窓板部51が窓部取付用凹部288に嵌め込まれることで、窓板部51の内側面の縁端側に位置する一部が窓部取付用凹部288の底部分と面接触し、窓板部51の中央側部分と底部分の貫通孔とが重なった状態となる。さらに、下側部225bの前面(外側面)では、窓板部51が周囲の部分と段差なく(又は略段差なく)連続する同一平面を形成した状態となる。
また上方側の内部には、左右方向の中心近傍となる位置に、固定部材側磁石244が取り付けられている。
このボタン付基板241は、ケース227の一側端面の近傍に配されており、上記したボタン付基板141と同様に、一部がケース227の側面に形成された貫通孔から外部に露出し、操作ボタンが形成されている(貫通孔及び露出部分については図示しない)。
この操作ボタンは、上記した操作ボタンと同様に、電源ボタンとしての機能や、調光ボタンとしての機能を備えたものとなっている。
また、ボタン付基板241は、ケーブルを介して制御基板42に電気的に接続された状態となっている。
このとき、制御基板42の一部(受信用基板が重ねて配置された部分)は、窓板部51の後方側に離れた位置に配された状態となっている。すなわち、窓板部51と、窓部取付用凹部288の底部分に形成された貫通孔(図31参照)と、制御基板42の一部は前後方向で重なるように配置された状態となっている。
この本体板部245aは、壁面固定部材211の裏面の一部を形成する部分となっている(図32参照)。
なお、掛止板部292には、縁端部分の一部を欠落させて形成される欠落部292aが適宜形成されている。この欠落部は、ケース裏面板226に形成された突起部分(詳細な図示を省略する)を嵌め込み可能な部分となっている。つまり、掛止板部292は、ケース裏面板226と係合可能な部分であり、取付用板部245がケース227に取り付けられた状態で、ケース裏面板226と係合する。
電源配置部290には、左右方向の両端部それぞれの近傍に、ケーブル掛止部290aが形成されている。ケーブル掛止部290aは、上記したケーブル掛止部87と同様に、対となる2つの突起部分によって形成される部分であり、上下方向の中心近傍にケーブルを掛止するための溝部が形成されている。
このケーブル挿通用切欠部293は、上記したケーブル挿通用切欠部61と同様に、ケース227の側面壁の一部を欠落させて形成される部分である。すなわち、側面視形状が横倒した略U字状となる切り欠き部分であり、前端側が丸みを帯びた形状となっている。
すなわち、第3照明装置3は、上記した第1照明装置1とは異なり、基準姿勢時において室内空間側に光を照射するものであり、言い換えると、基準姿勢時において直接照明として使用される照明となっている。
これらのことから、面発光モジュール210の後側面は、壁面固定部材211の上側部分の前面と離間対向した状態となっている。
そして、面発光モジュール210は、この欠落部分と、前後方向、上下方向、左右方向の長さが略同一となっている。具体的には、前後方向、上下方向の長さがわずかに短く(数パーセント程度短く)、左右方向の長さが同一となっている。このことから、面発光モジュール210は、この欠落部分に略丁度収まる形状となっている。
以上のことから、第3照明装置3は、基準姿勢において、全体の外形が略直方体状となるものとなっている。
なお、第1照明装置1では、回動後姿勢において面発光モジュール10の発光面が上方を向いているのに対し、第3照明装置3では、発光面が下方を向いている点で異なっている。このため、第3照明装置3を室内壁の下方側に取り付け、室内の床上空間を照らすフットライトとして使用したとき、回動後姿勢とすると、床面に向かって光を照射する間接照明となる。
この第3照明装置3においても、面発光モジュール210は、最大可動させるだけでなく、可動域内の所定角度だけ回動させた状態を維持させることができる。
しかしながら、面発光モジュールと壁面固定部材は、このような連結構造に替わって、ユニバーサルジョイント(自在継手)を介して連結する構造としてもよい。
この場合、左右方向に延びる直線や、上下方向に延びる直線のみを回転中心軸線として回動させるだけでなく、それぞれ異なる方向に延びる複数の直線を回転中心軸線として多様な方向へ回動させることが可能となる。
なお、面発光モジュール410と、壁面固定部材411は、可動部及びその周辺の部分を除いて、上記した第1照明装置1と同様の構造となっている。
具体的には、面発光モジュール410の下端部分を固定するため、ケース部440の内側面に内側へ突出する板状の継手取付台部(図示しない)を形成した点、ケース部440の上面に内外を連通する継手部挿通孔を形成した点等が異なるものとなっている。また、面発光モジュール410の下側部分に自在継手部412の上端側を固定するための継手取付部を形成した点等が異なるものとなっている。
なお、面発光モジュール510と、壁面固定部材511は、可動部及びその周辺の部分を除いて、上記した第2照明装置2と同様の構造となっている。
具体的には、面発光モジュール510の下端部分を固定するため、壁面固定部材511の筐体内部に継手取付台部(図示しない)を形成した点が異なるものとなっている。また、上記した第2照明装置2では、シャフト部150の内部にパネル側基板24から延びるケーブルを挿通させる構造としたが、自在継手部512から離れた位置でケーブルを延設した点で異なっている。すなわち、面発光モジュール510の下面を貫通する貫通孔と、壁面固定部材511の上面を貫通する貫通孔によって形成されるケーブル挿通部513を可動部である自在継手部512から離れた位置に形成した点で異なっている。また、面発光モジュール510の下側部分に自在継手部512の上端側を固定するための継手取付部を形成した点等が異なるものとなっている。
例えば、壁面固定部材511のうち、取り付け時に室内の側壁面から室内側に突出する厚板状の本体部511aに、上面から上方に突出する板状部分を設け、動作規制部としてもよい。すなわち、面発光モジュール510が可動範囲を超えて回動しようとしたとき、面発光モジュール510が板状部分に当接することで、それ以上の回動が阻止される構造としてもよい。また、当接による破損を防止するという観点から、板状部材に替わってゴム等の弾性変形可能な材料で形成された棒状体としてもよい。
例えば、上記した第1照明装置1において、可動機構部52に替わって、モータの回転に連動するシャフトに対し、連結棒部80と略同形となる棒状部材を固定し、この棒状部材に面発光モジュール10を固定する構造としてもよい。また、他の例として、上記した第2照明装置2において、可動機構部145に替わって、モータの回転に連動するギアとシャフト部150を噛合させた構造としてもよい。
具体的に説明すると、それぞれの照明装置に対して、発光状態と非発光状態のいずれの状態とするのか、発光状態とする場合の明るさ、面発光モジュールの発光面の向き等の設定をしておき、この設定情報を予め記憶手段に記憶させておく。
なお、この記憶手段は、複数の照明装置と外部操作機器のいずれか一つが備えていればよく、それぞれに内蔵されるいずれかの基板に実装されるメモリであってもよい。
そして、外部操作機器が操作されることで、この設定情報に基づき、それぞれの照明装置が必要に応じて各種動作(発光状態と非発光状態の切り替え動作、調光動作、発光面の向きの変更又は発光面の向きの維持)を自動で実行する。
2 第2照明装置2(面発光装置)
3 第3照明装置3(面発光装置)
6 取付面
10,110,210,410,510 面発光モジュール
11,111,211,411,511 壁面固定部材
15 発光パネル(面発光パネル)
252 可動機構部(可動部)
412,512 自在継手部(可動部)
Claims (2)
- 面発光モジュールと、壁面固定部材を含む面発光装置であって、
前記面発光モジュールは、発光面を含む面発光パネルと、前記面発光パネルを固定するフレーム部を有し、
前記壁面固定部材は、固定対象物の取付面に固定可能であり、前記面発光モジュールと可動部を介して連結されるものであり、
前記可動部は、連結棒部と取付片部を有し、前記連結棒部は前記取付片部に対して回動可能であり、前記連結棒部の内部にケーブルが通過されており、
前記可動部の可動により、基準姿勢と、前記発光面が前記基準姿勢から45度以上となる所定角度回転した姿勢をとることが可能であり、
前記基準姿勢では、平面視において、前記面発光モジュールと、前記壁面固定部材の少なくとも一部が重なるものであり、
さらに前記基準姿勢では、前記取付面への固定時に前記取付面から最も外側に位置する部分において、前記面発光モジュールの一主面と前記壁面固定部材の平面とが前記取付面と平行となる同一平面上に位置するものであり、
前記壁面固定部材は、上側部分が下側部分よりも薄く形成され、下側部分の上面の上側に欠落部分を有し、
基準姿勢において、前記面発光モジュールが直立した姿勢で前記欠落部分に収まり、全体の外形が略直方体状となるものであり、
前記面発光モジュールは、パネル側磁石を有し、前記壁面固定部材は、上側部分に固定部材側磁石を有することを特徴とする面発光装置。 - 前記固定対象物の前記取付面は、天井、壁、床からなる群から選ばれる1以上の壁面であり、前記発光面が前記基準姿勢から85度以上95度以下となる所定角度回転した姿勢をとることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の面発光装置。
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