JP2018011625A - 飾りケース - Google Patents

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勇輔 浅井
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Abstract

【課題】従来から、フィギュアや模型等の装飾物を展示するショーケース(展示ケース)において、装飾物を載置する台座の内部や台座より上方に所定の光源を設け、当該光源から装飾物に向けて光を照射するものが知られている。然しながら、光源の設置位置が固定されており、装飾性も画一的で、装飾性を十分に高めるにいたっていなかった。【解決手段】飾りケース内に設けたマジックミラー及び発光部によって、多様な装飾態様を提供し、飾りケース及び装飾物の装飾性を向上させることにある。【選択図】 図1

Description

本発明は、フィギュア、模型、装飾品等の装飾物を収納して飾る飾りケースに関するものである。
従来から、フィギュアや模型等の装飾物を展示するショーケースにおいて、装飾物を載置する台座の内部に光源を設け、当該光源から装飾物に向けて光を照射するものが知られている。これは、装飾物の足元から装飾物を照らすことで、装飾物全体をきれいに見せるようにするものである(例えば、特許文献1)。また、特許文献1には、台座の端部に立設した自在アームの端部に光源を取り付け、装飾物の上方から光を照射することが記載されている。
特開2012−200369号公報
前述した特許文献1は、台座の内部に設置した光源、及び、台座の端部から立設した自在アームの端部に取り付けられた光源によって、ショーケース内に展示された装飾物の上下両方から光を照射している。然しながら、特許文献1の構成では、上下の特定箇所から装飾物に光を照射しているに過ぎず、装飾態様が画一的で、装飾効果も限定的であった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、飾りケース内に設けたマジックミラー及び発光部によって、多様な装飾態様を提供し、装飾性を向上させることにある。
上述の課題を解決するための第1発明の飾りケースは、
第1装飾物を設置可能な第1空間と、第2装飾物を設置可能な第2空間と、前記第1空間と前記第2空間とを隔てる隔壁と、前記第2空間内に光を照射可能な発光部と、を備えた飾りケースであって、
前記隔壁はマジックミラーで構成され、
前記第1空間は、周囲の少なくとも一部を区画されていないか、若しくは、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第1空間内を視認可能な透明部材、を少なくとも有して形成され、
前記第2空間は、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第2空間内を視認困難又は視認不能な不透明部材、によって形成されており、
前記発光部を発光させない状態において、前記第2空間は、内部を視認困難又は視認不能な暗空間とされ、
前記発光部を発光させた状態において、前記第2空間は、内部を視認可能な明空間とされると共に、当該第2空間内部を、前記第1空間及び前記マジックミラーを通して視認可能とするものである。
このような飾りケースによれば、飾りケースに、第1装飾物を設置可能な第1空間と、第2装飾物を設置可能な第2空間と、第2空間内に光を照射可能な発光部とを備え、第1空間と第2空間とを仕切る隔壁をマジックミラーとしている。また、第1空間は、すくなくとも一部が空間を区画されていないか、若しくは、マジックミラー及び透明部材を少なくとも有して形成される。これにより、第1空間は内部を視認することが可能となる。また、第2空間は、マジックミラー及び不透明部材によって形成されている。そして、第2空間は、発光部を発光しない状態では暗空間とされて内部を視認困難(又は、視認不能)とされる。また、発光部を発光した状態で、第2空間は明空間とされ、第1空間側からマジックミラーを通して第2空間内部を視認可能とされる。
これにより、発光部の発光・非発光によって、飾りケース内の視認可能な空間(領域)を変化させ、展示ケース内の視認される装飾態様を変化させることが可能となる。またこれにより、飾りケースに飾られる装飾物の装飾態様(視認態様)を多様化し、装飾性を向上させることが可能となる。ここで、「第1空間」は、飾りケース外の外光(室内照明等)や第1空間に設けられた発光部等によって照射される明空間(明るい空間)とされる。これにより、第1空間に設置される第1装飾物は、飾りケース外から視認可能とされる。
また、「第1空間は、周囲の少なくとも一部を区画されていないか、若しくは、マジックミラー及び透明部材を少なくとも有して形成される」とは、例えば、第1空間を区画するものは飾り台とマジックミラーだけとしたり、第1空間を形成する床部材、天井部材及び側壁部材の全部をマジックミラー及び透明部材で形成する態様や、これらの少なくとも一部をマジックミラー及び透明部材で形成し、他(残部)を不透明部材で形成する態様を挙げることができる。また、「第2空間」は、当該第2空間を形成する床部材、天井部材及び側壁部材を、全てマジックミラー及び不透明部材で形成する。これにより、第2空間内部に光を照射する発光部を発光させない状態では、第2空間を暗空間とし、第2空間外部から第2空間内部を視認することが困難(又は、不能)な状態とすることができる。また、少なくとも第1空間及び第2空間を有していれば足り、これに加えて第3空間や第4空間を有してもよい。
また、第2発明の飾りケースは、第1発明の飾りケースにおいて、
第1装飾物を設置可能な第1空間と、第2装飾物を設置可能な第2空間と、前記第1空間と前記第2空間とを隔てる隔壁と、前記第2空間内に光を照射可能な発光部と、を備えた飾りケースであって、
前記隔壁はマジックミラーで構成され、
前記第1空間は、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第1空間内を視認可能な透明部材、を少なくとも有して形成され、
前記第2空間は、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第2空間内を視認困難又は視認不能な不透明部材、によって形成されており、
前記発光部を発光させない状態において、前記第2空間は、内部を視認困難又は視認不能な暗空間とされ、
前記発光部を発光させた状態において、前記第2空間は、内部を視認可能な明空間とされると共に、当該第2空間内部を、前記第1空間及び前記マジックミラーを通して視認可能とする
ことを特徴とするものである。
このような飾りケースによれば、飾りケースに、第1装飾物を設置可能な第1空間と、第2装飾物を設置可能な第2空間と、第2空間内に光を照射可能な発光部とを備え、第1空間と第2空間とを仕切る隔壁をマジックミラーとしている。また、第1空間は、マジックミラー及び透明部材を少なくとも有して形成され、第2空間は、マジックミラー及び不透明部材によって形成されている。そして、第2空間は、発光部を発光しない状態では暗空間とされて内部を視認困難(又は、視認不能)とされる。また、発光部を発光した状態で、第2空間は明空間とされ、第1空間側からマジックミラーを通して第2空間内部を視認可能とされる。
これにより、発光部の発光・非発光によって、飾りケース内の視認可能な空間(領域)を変化させ、展示ケース内の視認される装飾態様を変化させることが可能となる。またこれにより、飾りケースに飾られる装飾物の装飾態様(視認態様)を多様化し、装飾性を向上させることが可能となる。
また、第3発明の飾りケースは、第1発明又は第2発明の飾りケースにおいて、
前記発光部が発光しない場合、前記第1空間内に設置される前記第1装飾物を視認可能とすると共に、前記第2空間内に設置される前記第2装飾物を視認困難又は視認不能とし、
前記発光部が発光する場合、前記第1空間内に設置される前記第1装飾物及び前記第2空間内に設置される前記第2装飾物の両方を視認可能とする
ことを特徴とするものである。
このような飾りケースによれば、第2空間内に光を照射する発光部を発光しない場合(非発光とする場合)、すなわち、第1空間を明空間とし第2空間を暗空間とする場合、第1空間内の第1装飾物を視認可能とすると共に、第2空間内の第2装飾物を視認困難(又は、視認不能)とする。また、第2空間内に光を照射する発光部を発光する場合、すなわち、第1空間及び第2空間を何れも明空間とする場合、第1空間内の第1装飾物及び第2空間内の第2装飾物の両方を視認可能とする。これにより、発光部の発光態様(発光・非発光)を変えることで、飾りケース(第1空間及び第2空間)内に設置する装飾物(第1装飾物及び第2装飾物)の視認対象(視認態様)を変化させることが可能となる。またこれにより、飾りケースに飾られる装飾物の装飾態様を多様化し、装飾性を向上させることが可能となる。
また、第4発明の飾りケースは、第1発明乃至第3発明の飾りケースにおいて、
前記第2空間内の床部及び天井部の少なくとも一方には、複数の設置部が設けられており、
前記複数の設置部のうち所定の設置部を、電力を供給可能な電力供給部と接続すると共に、前記電力供給部と接続した前記設置部を通電設置部として設定し、
前記第2空間内に設定された前記通電設置部に前記発光部を設置可能とした
ことを特徴とするものである。
このような飾りケースによれば、第2空間内の床部及び天井部の少なくとも一方に複数の設置部を設け、複数の設置部から選択した所定の設置部を電力供給部と通電可能に接続して、当該設置部を通電設置部として設定する。そして、第2空間内に設定された通電設置部に発光部を設置することで、当該発光部を発光可能としている。これにより、複数の設置部から選択した任意の通電設置部に発光部を設置して発光させることが可能となるので、第2空間に設置する第2装飾物の大きさ、形状等や第2空間の大きさ形状等に応じて、発光部を設置でき、装飾効果を高めることが可能となる。また、発光部を、任意の通電設置部に設置するだけで通電可能(発光可能)であるので、容易に装飾物の装飾性を向上させることが可能となる。ここで、複数の設置部のうち、任意の1又は複数の設置部を通電設置部としてもよい。また、1又は複数の通電設置部のうち、任意の1又は複数の通電設置部に発光部等の電気的装飾物を設置してもよい。
また、第5発明の飾りケースは、第1発明乃至第3発明の飾りケースにおいて、
前記第2空間内の床部及び天井部の少なくとも一方側の内部に前記発光部を有しており、
前記発光部を発光させることで、前記床部及び/又は前記天井部を通して、前記第2空間内に光を照射する
ことを特徴とするものである。
このような飾りケースによれば、第2空間内の床部及び天井部の少なくとも一方側の内部に発光部を有するものとする。そして、床部側内部に発光部を有する場合には当該床部を通して第2空間内に光を照射し、天井部側内部に発光部を有する場合には当該天井部を通して第2空間内に光を照射することを可能にしている。これにより、発光部を発光させると、床部又は天井部から光を照射することで、第2空間内を明空間として第2空間内に設置される装飾物を視認可能とし、装飾態様に変化を与え、装飾効果を高めることが可能となる。
また、第6発明の飾りケースは、第1発明乃至第5発明の飾りケースにおいて、
前記飾りケース内の床部及び天井部の少なくとも一方には、複数の設置部が設けられており、
前記複数の設置部のうち任意の設置部を用いて前記マジックミラーを設置することで前記隔壁を形成する
ことを特徴とするものである。
このような飾りケースによれば、飾りケース内の床部及び天井部の少なくとも一方に複数の設置部を設け、これら複数の設置部から選択した任意の設置部を用いて、第1空間及び第2空間の隔壁であるマジックミラーを設置するものとしている。これにより、床部及び天井部の少なくとも一方に設けた設置部を用いることで、飾りケース内にマジックミラーを設置可能としている。また、複数の設置部のうちの任意の設置部を用いて設置可能とすることで、飾りケース内の任意の位置にマジックミラーを設置可能とした。これにより、第1空間及び第2空間の大きさを任意の大きさに設定したり、第1空間と第2空間との大きさのバランスを任意に設定したりすることを可能とした。またこれにより、飾りケース及び飾りケース内に飾られる装飾物の装飾性を向上させることが可能となる。
本発明の飾りケースによれば、飾りケース内に設けたマジックミラー及び発光部によって、多様な装飾態様を提供すると共に、装飾性の向上を図ることが可能となる。
第1実施形態に係る展示ケースを示す斜視図である。 展示ケースの天井部材を構成する第1展示部材の分解斜視図である。 図3(a)は、展示ケースの天井部材をステージ面側からみた分解斜視図であり、図3(b)は、展示ケースの天井部材をステージ面の反対の面側からみた分解斜視図である。 図4(a)は、展示ケースの天井部材をステージ面側からみた分解斜視図であり、図4(b)は、展示ケースの天井部材をステージ面の反対の面側からみた分解斜視図である。 図5(a)は、展示ケースを構成する天井部材の配線構造を示す図であり、図5(b)は、電源ユニットを示す図である。 図6(a)は、図2に示す領域Pを拡大した図である。図6(b)は、第1設置穴に嵌合可能な通電ジャックを示す図である。図6(c)は、第1設置穴に嵌合可能な非通電ジャックを示す図である。図6(d)は、第2設置穴に挿入して設置可能な支持部材を示す図である。図6(e)は、第1設置穴を第2設置穴に変換可能な穴径変換部材を示す図である。図6(f)は、マジックミラー取付部材を展示ケースに取り付けるための固定具を示す図である。 図7(a)及び(b)は、発光装飾物を示す図である。図7(c)及び(b)は、他の発光装飾物を示す図である。 図8(a)は、展示ケースを正面からみた図である。図8(b)は、図8(a)に示すA−A線による断面を示す図である。 展示ケースの展示台を構成する第2展示部材の分解斜視図である。 展示ケースを構成する展示台の配線構造を示す図である。 図11(a)は、マジックミラーを取り付けるためのマジックミラー取付部材をマジックミラー取付面側からみた図である。図11(b)は、マジックミラー取付部材をマジックミラー取付面と反対の面側からみた図である。図11(c)は、マジックミラー取付部材に固定具を挿入した図である。 展示台に装飾物を設置した斜視図である。 展示ケース内の視認態様の変化を示す図である。 第2実施形態の展示台に、装飾物を設置した斜視図である。 図15(a)は、第3実施形態の展示ケースを、正面から見た図である。図15(b)は、第3実施形態の展示ケースを、側面から見た図である。図15(c)は、図15(a)に示すB−B線による断面を示す図である。 第3実施形態の展示ケースを一部分解した斜視図である。 第3実施形態の展示ケースを一部分解した斜視図である。 第3実施形態の展示ケースを構成する展示台の配線構造を示す図である。 第3実施形態の展示ケース内の視認態様の変化を示す図である。 図20(a)は、第4実施形態の展示台又は/及び天井部材を示す図である。図20(b)は、第4実施形態の展示台又は/及び天井部材の配線構造を示す図である。 第5実施形態の展示台又は/及び天井部材の配線構造を示す図である。 図22(a)は、第6実施形態の第3展示部材を上方から見た図である。図22(b)は、第6実施形態の第3展示部材を正面から見た図である。図22(c)は、第6実施形態の第3展示部材を背面から見た図である。図22(d)は、第6実施形態の第3展示部材を左側方から見た図である。図22(e)は、第6実施形態の第3展示部材を右側方から見た図である。 第6実施形態の展示ケースを構成する第3展示部材の分解斜視図である。 図24(a)は、第6実施形態の揺動光拡散板を上方から見た斜視図である。図24(b)は、第6実施形態の揺動光拡散板を下方から見た斜視図である。 図25(a)は、第6実施形態のLED中継基板を上方から見た斜視図である。図25(b)は、第6実施形態のLED中継基板を下方から見た斜視図である。
次に、本発明の飾り台を含んで構成される飾りケースの実施形態について図を参照して説明する。尚、以下では、フィギュア等の装飾物を展示する展示部(後述する第1設置穴、第2設置穴、ステージ面、発光ステージ面等)を備えており、当該展示部に設置した装飾物をケース内に収納して展示可能な展示ケースに、本発明を適用した例を説明する。また、図1乃至図13は、本発明の飾りケースを展示ケースに適用した第1実施形態を示す図である。また、図14は、本発明の飾りケースを展示ケースに適用した第2実施形態を示す図である。第2実施形態の展示ケースは、第1実施形態の展示ケースと一部構成が異なっている。また、図15乃至図19は、本発明の飾りケースを展示ケースに適用した第3実施形態を示す図である。第3実施形態の展示ケースは、第1実施形態及び第2実施形態の展示ケースと一部構成が異なっている。また、図20は、本発明の飾りケースを展示ケースに適用した第4実施形態を示す図である。第4実施形態の展示ケースは、第1実施形態乃至第3実施形態の展示ケースと一部構成が異なっている。また、図21は、本発明の飾りケースを展示ケースに適用した第5実施形態を示す図である。第5実施形態の展示ケースは、第1実施形態乃至第4実施形態の展示ケースと一部構成が異なっている。
[第1実施形態]
図1(a)及び(b)に示すように、第1実施形態の展示ケース1は、床面を形成する展示台4(床部材)と、展示台4と対向する天井面を形成する天井部材5と、床面と天井面との間の展示空間6を取り囲むように設置される前後左右4面(4枚)のアクリル板(周壁板)と、を備え、これら展示台4(床部材)、天井部材5、及び4枚のアクリル板で箱形状に形成される。また、この展示台4(床部材)及び天井部材5を「展示部材」ともいう。
また、図1(a)及び(b)に示すように、この展示ケース1内には、所定の取付部材を用いて、展示空間6を2個の展示空間に仕切る(区画する)マジックミラー10が設けられている。この展示空間6は、手前側(正面側連結部材126側)の第1空間7と、奥側(背面側連結部材121側)の第2空間8と、に分けられ、この第1空間7と第2空間8との間の隔壁として、マジックミラー10が設置されている。また、マジックミラー10は、展示台4のステージ面に対して垂直方向に立設されており、第1空間7及び第2空間は、略同形状の箱型(直方体形状)とされている。
ここで、「マジックミラー」とは、入射した光の一部を反射し、一部を透過させるものある。そしてこの「マジックミラー」を、明るい空間(第1空間7)と暗い空間(第2空間8)との間に設置し、明るい空間側からマジックミラーを見ると、明るい空間側の光の一部が反射する作用により、明るい空間側からみたマジックミラーが鏡面状に見え、暗い空間側が見えない。一方、明るい空間側の光の一部は暗い空間側に透過するため、(半透明ではあるが)暗い空間側から明るい空間側を見ることができる。また、暗い空間側からの光も一部明るい空間側に透過するが、当該透過光は、明るい空間側の反射光に比して光量が非常に少ないため、当該透過光が目に届かない。これにより、明るい空間側からマジックミラーを通して暗い空間側を見るのは非常に困難とされている。一方、暗い空間側に光を照射し、暗空間を明るくした場合には、当該明るくなった空間(第2空間8)側からの透過光が多くなり、当該透過光が目に届くようになる。これにより、第1空間側からマジックミラーの奥側の明るくなった空間(第2空間)内を視認することが可能となる。
また、前述した展示空間6を取り囲む4面のアクリル板として、展示空間6の外部から展示空間6内を視認可能に透明とされる透明アクリル板2(透明アクリル板部、透明部材)と、展示空間6の外部から展示空間6内を視認困難又は視認不能に着色(不透明)される着色アクリル板9(着色アクリル板部、不透明部材)と、を有している。具体的に、展示空間6を取り囲む4面のアクリル板(側壁部)のうち、第2空間8を取り囲む部分(背面側全体、左側面奥側、右側面奥側)は、黒に塗装された着色アクリル板9(着色アクリル板部)によって構成されている(図13を参照)。また、このような構成に加えて、第2空間8の正面側壁面(第1空間7との隔壁)は、マジックミラー10で構成され、且つ、展示台4(床部材)及び天井部材5は、少なくとも一部(全部でも可)が不透明部材で構成されている。これにより、第2空間8は、周囲を全て不透明部材及びマジックミラー10で囲まれており、第2空間8内に光を照射しない限り、内部を視認困難又は視認不能な暗い空間(暗空間、暗室)とされる。
尚、「着色アクリル板(着色アクリル板部)」を、不透明アクリル板(不透明アクリル板部)ともいう。また、本第1実施形態では、左右側面のアクリル板において、夫々1枚のアクリル板の、奥側約半分の領域(少なくとも背面からマジックミラーが位置する箇所まで)を黒色塗装し、残部を透明のままとしている。これに替えて、左右側面のアクリル板を、夫々黒色塗装部(不透明部)と透明部とで、別部材で構成してもよい。すなわち、第1空間7を構成する側壁部と第2空間8を構成する側壁部とで、別部材(別素材)としてもよい(側壁部を構成するマジックミラー10は共通とする)。
また、展示空間6を取り囲む4面のアクリル板のうち、第1空間7を取り囲む部分(正面側全体、左側面手前側、右側面手前側)は、透明アクリル板2(透明アクリル板部)によって構成されている(図13を参照)。従って、第1空間7は、床部及び天井部を不透明部材で構成し、背面部をマジックミラー10で構成し、左右側面部及び正面部を透明部材で構成している。これにより、第1空間7は、この透明アクリル板(透明部材)の箇所から、室内光等の展示ケース1外からの光(外光)を取り込み、内部(内部に展示された装飾物)を明確に(容易に、はっきりと、)視認することが可能となる。一方、第2空間8が暗空間(暗室)とされている状態において、透明アクリル板2及び第1空間7を通して視認されるマジックミラー10は、第1空間7内の光を反射して鏡面状にみえる。そして、当該鏡面には、第1空間7内に展示される装飾物等が映し出される(図13(a)参照)。ここで、「透明アクリル板(透明部材)」は、当該部材を通して内部を明確に確認可能な素材とされ、無色透明な素材の他、第1空間内部が容易に視認できる程度に着色された有色透明な素材としてもよい。
また、詳しくは後述するが、第2空間8内に光が照射されて、当該第2空間8内が明空間(明るい空間)とされている状態において、マジックミラー10は、第1空間7側から入射する光を、第2空間8が暗室であったときよりも多く透過する(反射する光が減少する)。そして、第2空間8内に展示される装飾物等を、第1空間7及びマジックミラー10を通して、容易に(はっきりと)視認可能となる(図13(b)参照)。尚、図1等において、本来黒色に着色(塗装)されている第2空間8の側壁部(着色アクリル板9)及びマジックミラー10を、説明の便宜上、第2空間8の内部がみえる透明にして示している。
また、第1実施形態では、展示ケース1の天井面を形成する天井部材5は、4個(複数)の第1展示部材11を連結して薄型の略箱形状(直方体形状)に形成されている。そして、天井部材5の展示空間側表面(天井面)には、所定の装飾物(後述する電気的装飾物)を展示することが可能なステージ面17が形成される。従って、第1実施形態における展示ケース1の「天井面」を「ステージ面」ともいう。このステージ面17上には、第1設置穴18及び第2設置穴19が形成されており、この第1設置穴1又は/及び第2設置穴19を用いる(挿入係止する)ことで、天井面であっても、落下することなく装飾物を展示することが可能となる。尚、ステージ面17は、第1展示部材11の夫々が有しており、図1等のように複数の第1展示部材11を連結して展示台4を構成した場合には、複数の第1展示部材11のステージ面17が連なって(連結されて)、ステージ面17が大きく形成される。すなわち、第1展示部材11を連結する程、装飾物3を設置可能なステージ面17を大きく形成することが可能となる。また、複数のステージ面17を連結し、拡大されたステージ面17を、「拡張ステージ面」ともいう。
また、ステージ面17(天井面)は、平面状に形成されており、その面上には複数の設置穴(第1設置穴18、第2設置穴19)が設けられている。そして、このステージ面17(拡張ステージ面)に装飾物を展示する(設置する)態様としては、この設置穴に装飾物の一部を挿入して設置(固定設置)する態様や、この設置穴に装飾物を支持するための支持部材の一部を挿入して当該支持部材で装飾物を支持して設置(支持設置)する態様を挙げることができる。尚、図1(b)に示す天井面に設置される4個の装飾物は、詳細は後述するが、装飾物が有するプラグ83(「接続端子」ともいう)をステージ面17の第1設置穴18(通電固定穴47)に挿入する態様で設置されている。また、この装飾物は、発光部(光源)を有しているため、「発光装飾物」81ともいう。また、本第1実施形態の態様では、これら4個の発光装飾物81は、発光部84を斜め下方45度方向に向けて光を照射している。また、第1設置穴18及び第2設置穴19を、装飾物を設置可能な「設置部」、「特定設置部」ともいう。
また、本第1実施形態では、後述する電源スイッチ152をONにすることで、4個の第1展示部材11に設置される4個の発光装飾物81の全てが所定態様で点灯制御される。これにより、第2空間8が暗空間(暗室)の状態において、発光部材(LEDチップ74)が発光すると、第1空間7及び第2空間の両空間ともに光が照射され、第2空間8が暗空間から明空間に変化する。
また、詳細は後述するが、第1展示部材11のステージ面17に形成される第1設置穴18の一部又は全部(第1実施形態では一部)は、電力を供給可能な電源ユニット151(電力供給部)と通電可能に接続することが可能である。そして、この電源ユニット151と接続された第1設置穴18は通電設置穴(「通電穴」、「通電設置部」ともいう)とされ、この通電設置穴にプラグを挿入して設置した発光装飾物81は、当該発光装飾物81が有する発光部84を発光可能となる。また、第2設置穴19は、装飾物3や、装飾物3を装飾するためのオプション部材(例えば、後述するマジックミラー10や、図示しないミラーや、表示装置等)や、装飾物を支持するための支持部材(これらを総じて「装飾物等」ともいう)を固定する(取り付ける)ための設置穴とされている。具体的に、後述するマジックミラー10を取り付けるためのマジックミラー取付部材51(単に「取付部材」ともいう)を、第2設置穴19を利用して取り付けることができる。
また、展示ケース1の床面を形成する展示台4(床部材)は、天井部材5を構成する展示部材(第1展示部材11)と同じ個数である4個(複数)の第2展示部材61を連結して薄型の略箱形状(直方体形状)に形成されている。第2展示部材61からなる展示台4(床部材)の展示空間側表面(床面)には、フィギュア、模型、飾り、置物等の所定の装飾物を設置して展示することが可能な平面状の発光ステージ面79が形成されている。また、この発光ステージ面79上に、当該所定の装飾物を載置して展示することが可能である。この発光ステージ面79は、第2展示部材61の夫々が有しており、図1のように第2展示部材61を連結して構成した場合には、複数の第2展示部材61の発光ステージ面79が連なって(連結されて)、発光ステージ面79が大きく形成される。すなわち、第2展示部材61を連結する程、発光ステージ面79を大きく形成することが可能となる。複数のステージ面17を連結した拡大されたステージ面17を、「拡張ステージ面」ともいう。
尚、本第1実施形態では、展示ケース1を直方体状としているため(立方体状であってもよい)、展示台4の発光ステージ面の表面積と、天井部材5のステージ面の表面積とは、略同じ大きさとされている。また、第1展示部材11と第2展示部材61とは外形サイズが略同じサイズとされているため、展示台4(床部材)を構成するために連結する第2展示部材61の個数と、天井部材5を構成するために連結する第1展示部材11の個数と、は同じ個数とされる。これにより、展示ケース1を直方体状又は立方体状の箱形状とすることが可能となる。
また、詳細は後述するが、展示台4(床部材)を構成する第2展示部材61の内部には発光部材(LEDチップ74)が設けられ、当該発光部材(LEDチップ74)は電力を供給可能な電源ユニット151(電力供給部)と通電可能に接続されている。そして、発光部材(LEDチップ74)が所定態様で点灯すると、当該発光部材の光が、光透過性(透光性)の材料(素材)(例えば、ポリカーボネート、ABS樹脂等)で形成された発光ステージ部材62の発光ステージ面79を介して(透過して)、展示空間6(第1空間7及び第2空間8)に照射される。また、本第1実施形態では、後述する電源スイッチ152をONにすることで、4個の第2展示部材61の発光部材全てが所定態様で点灯制御される。これにより、第2空間8が暗空間(暗室)の状態において、発光部材(LEDチップ74)が発光すると、第1空間7及び第2空間の両空間ともに光が照射され、第2空間8が暗空間から明空間に変化する。
従って、この発光ステージ面79を「発光部」ともいう。これにより、展示ケース1(第1空間7及び/又は第2空間8)内の所定箇所に展示され、展示空間6(第1空間7及び/又は第2空間8)内に存在する装飾物3を、天井部材5に設置された発光装飾物81、及び/又は、展示台4の発光部(発光部材)によって様々な角度、位置から照射する。これにより、第1空間7が明空間で第2空間8が暗空間の状態から、第1空間7及び第2空間8の両空間が明空間の状態に変化させ、装飾物3や展示ケース1の装飾態様を変化させることが可能となる。尚、前述した第1展示部材11及び第2展示部材61を、装飾物を設置可能な「設置部材」ともいう。また、特に、第2展示部材61を、装飾物を設置可能な設置部(発光ステージ面)を照射(光らせることが)可能な発光部を有する「発光設置部材」ともいう。
ここで、本第1実施形態では、発光ステージ部材62を光透過性の材料で形成するものとしたが、より具体的には、透明のポリカーボネート(PC)で形成している。また、第2展示部材61の光拡散板63及び仕切りフレーム64も同様に、透明のポリカーボネート(PC)で形成している。尚、これら発光ステージ部材62、光拡散板63及び仕切りフレーム64は、LED中継基板65に実装されるLEDチップ74の光を発光ステージ面79から外方(展示空間6)に照射できれば足りるため、材料は透明のポリカーボネート(PC)に限定されない。例えば、所定色に着色した透過性の材料で形成してもよい。また、ハウジング66はABS樹脂で形成している。
また、第1展示部材11は、ステージ部材12をポリカーボネート(PC)で形成し、ハウジング14及び通電ジャック15はABS樹脂で形成している。また、後述する連結部材は、背面側連結部材121、正面側連結部材126、側方側連結部材131、135をポリカーボネート(PC)で形成し、底部連結部材139をABS樹脂で形成している。これは、展示物(展示ケース1)を見る者の目に触れる可能性が高い部材は表面を比較的綺麗に成型可能なポリカーボネートで形成し、目に触れる可能性が低い部分は安価なABS樹脂で形成している。然しながら、各部品を形成する材料はこのような態様に限らず、全てABS樹脂で形成してもよいし、全てポリカーボネートで形成してもよいし、他の材料で形成してもよい。
次に、図2、図3及び図6に基づいて、展示ケース1の天井部材5を構成する第1展示部材11について説明する。図2に示すように、第1展示部材11は、装飾物3を設置可能(展示可能な)なステージ面17を有するステージ部材12と、ステージ部材12と組合わされて箱形状の箱体を構成するハウジング14と、当該箱体の内部空間(収納空間)に設置される中継基板13と、ステージ面17上の所定の装飾物設置穴(第1設置穴18)を電源ユニット151と電気的に接続可能にする通電ジャック15と、を少なくとも含んで構成されている。そして、所定の通電ジャック15及び中継基板13を所定の配線(電気配線)で接続すると共に、これら、ステージ部材12、複数個(4個)の通電ジャック15、中継基板13、及び、ハウジング14を、所定の位置で嵌め合わせ、4個のビス16で固定することで、第1展示部材11を構成している。
ステージ部材12は、図2に示すように、ステージ面17と対向する側が開口した凹状の箱形状に形成されている。また、ステージ面17(図示上面)は1辺が100mmの正方形状とされ、その表面(図2の図示上方側面)は略平面状とされている。尚、第1展示部材11(第2展示部材61も同様)の厚みは、およそ25mm程度とされている。また、ステージ部材12には、ステージ面17の裏面側空間を取り囲むように、ステージ面17と垂直方向に周壁部37が設けられている。そして、ステージ面17の角部であって、周壁部37の四隅には、第1展示部材11の各パーツを固定するための固定部38が設けられている。各固定部38には、ビス16を挿入する固定穴39が設けられている。
また、ステージ面17上には、装飾物等を固定して設置するための設置穴(第1設置穴18、第2設置穴19)が複数設けられている。ここで、図2においてステージ面17に示す領域Pの拡大図を図6に示す。図6に示すように、第1設置穴18は、直径5.2mmの円形状に形成されており、この第1設置穴18には、ステージ面17(ステージ部材12)の裏面側(図示下方側)から、通電ジャック15又は非通電ジャック101の先端部48、103が挿入される。通電ジャック15の先端部48(非通電ジャック101も同様)は、第1設置穴18に挿入して嵌合するように、外径が5.0mmの円筒形状とされている。また、通電ジャック15の本体部内部には、先端部から下端部まで直径3.6mmの円筒形状の通電固定穴47が貫通して形成されている。
これにより、装飾物等が有する突起部(例えば、プラグ87等)を、ステージ部材12の裏面側(第1展示部材11の内部空間側)に設置された通電ジャック15の通電固定穴47に対して、ステージ面17側(ステージ部材12の図示上方側)から挿入し、当該装飾物等をステージ面17上(展示空間6内)に固定・設置することを可能とする。尚、この第1設置穴18は、ステージ面17の四隅に1箇所ずつ、合計4個形成されている。尚、本第1実施形態ではステージ面17上に形成する第1設置穴18の数を4個としたが、3個以下としても、5個以上としても何個でもよい。第2設置穴19についても同様である。
また、第2設置穴19は、図6に示すように、1辺が2.25mmで、長い方の対角線が4.5mmの六角形状(正六角形状)に形成されている。第2設置穴19は、第1設置穴18のように通電ジャック等を嵌合することなく、直接装飾物等の突起部(例えば、図6(d)の支持部材のステージ側挿入突起113等)を挿入して固定する。従って、第2設置穴19の固定穴の深さは、第1設置穴18の固定に際して挿入する通電固定穴47よりも浅く形成されている。このため、穴形状を断面が六角形の六角柱状の穴形状とし、当該固定穴に突起部を挿入した際の、当該突起部を挟み込む圧力を強め、突起部(ステージ側挿入突起113等)を強く固定することを可能としている。尚、第1実施形態では、第2設置穴19の穴形状を六角形状としたが、多角形状であればよい。
また、図3に示すように、ステージ部材12の裏面側(第1展示部材11の内部空間側)の第1設置穴18に対応する位置には、通電ジャック15(又は、非通電ジャック101)を嵌合して固定するための、角筒状のジャック嵌合部40が4箇所設けられている。ジャック嵌合部40の通電ジャック嵌合部は、通電ジャック15の直方体状の本体部45が挿入可能なように(嵌合する)通電ジャック15の外形よりも若干大きい直方体形状とされている。また、同じくステージ部材12の裏面側には、ステージ部材12の変形等を防ぎ、補強するための十字状の補強リブ43が立設して形成されている。また、この補強リブ43の所定箇所には、第2設置穴19が延設して一体的に形成されており、この補強リブ43により第2設置穴19も補強している。また、ステージ部材12の裏面側には、中継基板13を第1展示部材11の内部空間内の所定位置に位置決めして固定するための、固定突起41が4箇所設けられている。また固定突起41の先端には突部42が設けられ、この突部42が中継基板13の貫通穴23に挿入されて、位置決め固定される。
また、通電ジャック15は、図2及び図6に示すように、角筒状の本体部45と、本体部45の一方側端部に設けられる円筒状の先端部48と、4個の接続端子46と、係合突起50とを含んで構成されている。また、通電ジャック15の内部には、先端部側の一方側端部から本体部側の他方側端部まで貫通する円筒状の通電固定穴47が形成されている。そして、この通電固定穴47の内側の所定位置には、4個の接続端子が夫々配置されている。つまり、4個の接続端子は、夫々、一部を通電固定穴47の内部に通電可能に露出すると共に、通電ジャック15の本体部45の外方にも延出して(露出して)設けられている。これにより、通電固定穴47に通電プラグ(プラグ83)を挿入するだけで、当該挿入した通電プラグ(プラグ83)と、通電ジャック15の接続端子46と、を通電可能に接続することを可能にしている。
尚、第1実施形態では、この通電ジャック15の通電固定穴47に挿入するプラグとして、4極プラグ(4個の通電部を有する通電プラグ)を採用しており、通電固定穴47内部に位置する4極の接続端子46の夫々が、これら4極プラグの4個の通電部と夫々接続可能となっている。一方、本体部45から外方に延出する(突出する)4個(4極)の接続端子46は、後述する第1配線153(ジャック接続配線)のコネクタ155(4極コネクタ)に嵌挿され、夫々通電可能に接続される。また、係合突起50はコネクタ155の係合凹部に嵌挿され、これにより、通電ジャック15とコネクタ155との結合強度を高めることが可能となる。
また、通電ジャック15の通電固定穴47には、図7に示す発光装飾物81や発光装飾物85等に例示される電気的駆動部(LED、モータ、ソレノイド、スピーカ等)を有する装飾物(「電気的装飾物」ともいう)のプラグ(プラグ部)が挿入される。図7に示すように、発光装飾物81及び発光装飾物85のプラグ83、87として、4極プラグを採用しており、このプラグ83、87を通電固定穴47に挿入することで、4極プラグの夫々の通電部(電極)が、通電ジャック15の通電固定穴47の内部に設けられた4極の接続端子46(電極)の夫々と通電可能に接続される。
ここで、通電ジャック15を、第1配線153(ジャック接続配線)、中継基板13、第3配線159(電源ケーブル)等を介して電源ユニット151に接続し、この通電ジャック15の通電固定穴47に挿入される電気的装飾物に対して電力を供給可能とした場合において、この通電固定穴47を「通電穴」や「通電設置部」ということもある。また、第1設置穴18及び通電固定穴47を、夫々又は総じて「通電穴」や「通電設置部」ということもある。
ここで、本第1実施形態では、図6(c)に示すように、外形形状及びプラグを挿入する貫通状の固定穴の形状が、前述した通電ジャック15と略同じで、ステージ部材12のジャック嵌合部40に嵌合可能な非通電ジャック101を備えている。ジャック嵌合部40の全てに電源ユニット151と接続可能な通電ジャック15を設置しておき、「通電穴(通電設置部)」として設定したい通電ジャック15の接続端子46にのみ第1配線153を接続して、他の通電ジャック15の接続端子46には第1配線153を接続しないといった接続態様としてもよい(例えば、図5に示す態様)。
また、このような接続態様に替えて、第1配線153を接続しない、すなわち、第1設置穴18を「通電穴(通電設置部)」として設定しない箇所(ジャック嵌合部40)には、接続端子46を有していない非通電ジャック101を設置してもよい(例えば、図13に示す態様)。これにより、コストを低減しつつ、第1設置穴18(非通電固定穴104)を装飾物等の固定穴として用いることが可能となる。もちろん、発光部は発光しないが、非通電固定穴104に対して、発光装飾物81、85のプラグ83、87を挿入し、非発光の装飾物として設置し、飾ることが可能である。この非通電固定穴104を、「非通電穴」や「非通電設置部」ということもある。また、第1設置穴18及び非通電固定穴104を、夫々又は総じて「非通電穴」や「非通電設置部」ということもある。
また、本第1実施形態では、装飾物(発光装飾物)として、図7(a)及び(b)に示すタイプの発光装飾物81と、図7(c)及び(d)に示すタイプの発光装飾物85と、を例示しているが、通電ジャック15の通電固定穴47に挿入可能な4極プラグ(3.5mmプラグ)を備えていれば、他のタイプの電気的装飾物を飾る(展示する)ことも可能である。例えば、通電穴に設置可能なプラグを有する電気的装飾物として、発光部の高さが異なる発光装飾物を設けてもよい。また、ひも状の電気配線の一方側にプラグ、他方側に発光部を備え電気配線の届く範囲内の任意の箇所に発光部を設置可能な発光装飾物を設けてもよい。このように、通電穴に設置可能なプラグさえ有していれば、多様な形状の電気的装飾物を設置可能であり、展示ケース1に展示する装飾物の大きさや、形状、世界観に合わせて、多様な装飾態様(発光態様)を容易に選択、設定することが可能となる。
また、図7(a)及び(b)に示す発光装飾物81は、1灯のスポットライト形状の装飾物とされている。この発光装飾物81の本体部82の一方側端部に第1設置穴18(通電固定穴47又は非通電固定穴104)に挿入可能な棒状のプラグ83(「挿入部」ともいう)を備え、他方側端部に1個の発光部84を備えている。このプラグ83は断面が円形状とされ、その太い部分の直径が3.5mmとされている。
本体部82内部には発光部から光を照射するφ5mmのLED(光源)を備えており、このLEDが、プラグ83、通電ジャック15の接続端子46、中継基板13等を介して、電源ユニット151と通電可能に接続されることで、所定の点灯態様(点灯パターン、発光色)で発光可能となる。そして、この発光装飾物81を所定の点灯態様で発光することで、ステージ面17の他の位置に展示される装飾物3を照射し、装飾効果を高めることが可能となる。また、この発光装飾物81は、通電固定穴47に挿入した状態で、プラグ83を回転軸として(ステージ面17と平行面上を)自在に(360度)回転可能とされており、どの回転位置においても、発光可能とされている。これにより、装飾物3をステージ面や展示空間6のどの位置に展示しても、効果的に光を照射し、装飾性を高めることが可能となる。また、発光装飾物81の先端部(発光部)を側面に「F」の文字が書かれた円筒部内部には図示しない回動軸を有している。そして、図7に示すように、当該回動軸を軸として、上下方向に(ステージ面17と垂直面上を)90度の回動範囲内で回動可能な構造とされている。尚、図7(a)及び(c)は、何れも上下方向に45度回動させた状態を示している(本第1実施形態では、この状態で天井面の通電固定穴に設置されている)。これにより、左右方向、上下方向のあらゆる位置に対して効果的に光を照射し、装飾性を高めることが可能となる。
また、図7(c)及び(d)に示す発光装飾物85は、3灯のスポットライト形状の装飾物とされている。この発光装飾物85の本体部86の一方側端部に第1設置穴18(通電固定穴47又は非通電固定穴104)に挿入可能な棒状のプラグ87(「挿入部」ともいう)を備え、他方側端部に3個(複数個)の発光部88を備えている。また、本体部86内部には3個の発光部88から光を照射するφ5mmのLED(光源)を、夫々の発光部88に対応して少なくとも3個備えており、このLEDが、プラグ87、通電ジャック15の接続端子46、中継基板13等を介して、電源ユニット151と通電可能に接続されることで、所定の点灯態様(点灯パターン、発光色)で発光可能となる。尚、3個の発光部88から異なる発光色の光を照射してもよいし、同じ色の光を照射してもよい。
そして、この発光装飾物85を所定の点灯態様で発光することで、発光装飾物81と同様に、ステージ面17の他の位置に展示される装飾物3を照射し、装飾効果を高めることが可能となる。また、発光装飾物85は、発光装飾物81と同様に、プラグ87を回転軸として左右方向に自在に(360度)回転可能とされると共に、回動軸90を軸として上下方向に90度の回動範囲内で自在に回動可能な構造とされている。ここで「装飾物」には、それ自体が装飾となるものや、他の装飾物を装飾するものの両方を含むものとする。
また、第1展示部材11の中継基板13(「中継部」ともいう)は、図2、図3及び図5等に示すように、略四角形の平板状に形成されており、第1展示部材11の内部空間の所定位置に位置決めして、設置されている。中継基板13の平板状の平面(配線パターン設置面)には、表裏に貫通する4個の貫通穴23が設けられている。また、中継基板13の平面の一方側面には、6個のコネクタ(通電コネクタ)が設置されている。具体的には、通電ジャック15と通電可能に接続可能な第1コネクタ20(「接続端子」ともいう)を4個と、電源ユニット151及び他の中継基板13の何れか一方と通電可能に接続可能な第2コネクタ21(「接続端子」ともいう)を1個と、他の中継基板13と通電可能に接続可能な第3コネクタ22(「接続端子」ともいう)を1個の計6個のコネクタを備えている。尚、通電ジャック15と接続可能な第1コネクタ20の数は、通電穴に設定可能な第1設置穴18の数と同じ4個とされている。すなわち、第1展示部材11が有する全ての第1設置穴18を同時に通電穴に設定することが可能である。但し、このような態様に限定されず、他の態様として、中継基板13に第1コネクタ20を、第1設置穴18の数よりも多い数設けてもよいし、逆に第1設置穴18の数よりも少ない数設けてもよい。
また、この6個のコネクタのうち所定のコネクタを、電源ユニット151及び所定の通電ジャック15に接続することで、第1設置穴18(通電固定穴47)を「通電穴」とすることが可能となる。また、所定のコネクタ(第3コネクタ22)を、連結する他の第1展示部材11の中継基板13の所定のコネクタ(第2コネクタ21)に接続することで、他の中継基板13(他の第1展示部材11の第1設置穴18に設置される発光装飾物)に対しても、電源ユニット151からの電力を供給することが可能となる(図5等を参照)。
また、中継基板13は、内部空間において、コネクタ設置面をハウジング14側(図2の図示下方)に向けて設置される。そして、ステージ部材12の固定突起41の突部42が、コネクタ非設置面側から貫通穴23に挿入され、ハウジング14のハウジング側固定突起26が、コネクタ設置面側から貫通穴23に挿入される。また、これらは夫々4個ずつ設けられているので、夫々が対応する位置で挿入される。そして、ステージ部材12とハウジング14とを嵌合して閉じると、ステージ部材12の固定突起41の突部42が、貫通穴23を介して、ハウジング14のハウジング側固定突起26の位置決め穴25に挿入され、結合される。これにより、中継基板13は第1展示部材11の内部空間の所定位置にしっかり位置決め固定され、展示ケース1に振動等を加えても、中継基板13の設置位置がずれることがない。
また、ハウジング14は、図2に示すように、内側底面32と対向する側が開口した凹状の箱形状に形成されており、その外形辺(外側周壁部31の上端辺)は1辺が100mmの略正方形状とされる。また、ハウジング14の内側底面32の周縁部から、内側底面32と垂直方向に、当該内側底面32上の空間を取り囲むように、内側周壁部29が所定高さで立設されている。そして、内側周壁部29の上端部から内側底面32と平行方向であって、外方に向けて鍔部30が所定幅延設されている。そして鍔部30の端部から、内側底面32と垂直方向に(内側周壁部29と平行方向に)、当該内側底面32上の空間を取り囲むように、外側周壁部31が所定高さで立設されている。また、これら内側周壁部29、鍔部30、外側周壁部31により、段部が形成される。
また、外側周壁部31の角部の四隅には、ステージ部材12の固定部38及びビス16を挿入可能な係合穴28が設けられている。そして、ステージ部材12とハウジング14とを嵌合して第1展示部材11を構成するに際して、係合穴28の一方側からステージ部材12の固定部38を挿入し、係合穴28の他方側からビス16を挿入すると共に、当該ビス16を固定部38の固定穴39に挿入することで、ビス16により、ステージ部材12及びハウジング14を係合固定させる。これにより、第1展示部材11を構成する。
また、図3(b)に示すように、ハウジング14の裏面側(外側底面側)であって、鍔部30の外側底面には、他の第1展示部材11(又は、第2展示部材61)を連結するための、多数(複数)の連結穴34が設けられている。また、四角形状の第1展示部材11の4辺のうち、どの辺側にも連結可能なように、4辺の鍔部30の外側底面の夫々に、4個ずつの連結穴34が設けられている。また、内側周壁部29の角部の四隅には、ジャック固定部36が設けられている。そして、このジャック固定部36の先端部により、ジャック嵌合部40に嵌合された通電ジャック15又は非通電ジャック101の下端部(先端部48の反対側端部)を押さえている。これにより、ジャック嵌合部40に嵌合される通電ジャック15又は非通電ジャック101がガタついたり、位置ズレしたりするのを極力防止することが可能となる。
また、外側周壁部31の各辺の略中央位置には上端から所定の深さで切り欠いた切欠部が形成されている。この切欠部は、他の第1展示部材11又は第2展示部材61と連結する場合や、電源ユニット151と接続する場合に、所定の配線を引き出す(引き入れる)ための配線穴27とされている。また、第1展示部材11の4辺のうち、どの辺側にも第1展示部材11や第2展示部材61を連結可能なように、4辺の外側周壁部31の夫々に配線穴27を設けている。また、内側底面32から立設するハウジング側固定突起26は、前述した通り、中継基板13を所定位置に位置決め固定するためのものである。
以上説明したように、通電ジャック15(又は非通電ジャック101)、中継基板13及び電源ユニット151を所定の態様で電気的に接続すると共に、ステージ部材12及びハウジング14の内部空間の所定位置に収納、設置し、ステージ部材12及びハウジング14をビス16で係合固定することで、第1展示部材11を構成している。これにより、複数(4箇所)設けられた第1設置穴18のうち、任意(0〜4個)の第1設置穴18を「通電穴(通電設置穴)」として設定することが可能となる。また、第1展示部材11を複数(例えば、4個)連結した場合には、当該連結された第1展示部材11が有する複数(例えば、16個)の第1設置穴18のうち、任意(0〜16個)の第1設置穴18を「通電穴(通電設置穴)」として設定することが可能となる(図3を参照)。
尚、第1展示部材11を複数(例えば、4個)連結した場合において、全ての第1設置穴18(例えば、16個)を通電穴に設定して、発光装飾物81を設置して発光させてもよい。然しながら、発光装飾物81の数が多いほど装飾性が高まるわけではなく、適度な数だけ設置する方が、全体として装飾性が高い場合もある。また、多数(例えば、20個)の第1展示部材11を連結して、全ての第1設置穴18(80個)に発光装飾物81を設置して発光させた場合には、電源ユニット151の電気容量が不足し、光量不足となる虞もある。これらを考慮して、通電ジャック15を付属させることで(例えば、4個を推奨)、発光装飾物81の発光部の照射態様が光量不足となるのを極力防止することが可能となる。
また、発光装飾物81の設置個数を制限するとしても、設置位置は制限されないので、連結した第1展示部材11の第1設置穴18のうち、任意の設置穴を通電穴に設定することが可能となる。図2に示すように、本第1実施形態では、4個の第1展示部材11を正方形状となるように連結し、連結したステージ面17(拡張ステージ面)の角部に位置する四隅の第1設置穴18を通電穴に設定している。もちろん、通電穴の設定位置はこれに限らず、任意の第1設置穴18を通電穴に設定することが可能である。通電穴として設定する第1設置穴18の位置や個数は、展示台4(飾り台)の発光ステージ面79や、天井部材5のステージ面17(拡張ステージ面)や、展示空間6に展示される(飾られる)他の装飾物等の設置位置(展示位置)や、大きさ、形状等との兼ね合いで、選択し、設定することが可能である。また、連結する第1展示部材11(又は第2展示部材61)の個数や連結態様(長方形状、正方形状、階段状、山形状、三角状等)も任意に設定することが可能である。
次に、図4を用いて、天井部材5の連結構造について説明する。本第1実施形態では、4個の第1展示部材11を正方形状(2行2列)となるように、縦横同数(2個ずつ)配置して、天井部材5を構成している。図4に示すように、この4個の第1展示部材11を連結するための連結部材として、4種類、8個の連結部材を備えている。具体的には、展示台4の正面側となる2個の第1展示部材11の側面(正面側側面)を被覆して連結する正面側連結部材126と、展示台4の背面側となる2個の第1展示部材11の側面(背面側側面)を被覆して連結する背面側連結部材121と、展示台4の左右側方側となる2個の第1展示部材11の側面(側方側側面)を被覆して連結する側方側連結部材131、135を2個と、展示台4を底面側から連結する底部連結部材139を4個と、を備えている。
そして、各連結部材121、126、131、135、139の連結穴125、129、134、138、140を、第1展示部材11の底面側に設けた連結穴34に夫々合わせ、各連結部材と複数の第1展示部材11とを、図示しない所定のビスにより固定する。尚、ビスは図4の図示下方から上方に向けて連結部材の連結穴及び第1展示部材11の連結穴に挿入し、ねじ込み固定する。これにより、図1(b)に示すように、複数(4個)の第1展示部材11が連結部材によって連結されて、拡張ステージ面が形成された天井部材5が構成される。また、連結部材は、複数の第1展示部材11を連結した場合に生じる展示部材同士の繋ぎ目を被覆する化粧カバーの役割も果たしており、このことから連結部材121、126、131、135、139を「カバー部材」や「被覆部材」ともいう。尚、複数の第1展示部材11(又は第2展示部材61)を連結した展示部材(天井部材5又は展示台4)を「拡張展示部材(拡張天井部材又は拡張展示台)」ともいう。
また、図4に示すように、正面側連結部材126は、連結される第1展示部材11の側面と略平行方向に立設する周壁部127と、周壁部127の下部から当該周壁部127と垂直方向に延設され、第1展示部材11と連結するための複数(8個)の連結穴129が形成された底面部128と、を備えている。また、正面側連結部材126は、展示ケース1を設置した際の正面側(展示ケース1及び展示された装飾物等を見る頻度の高い側)に位置する連結部材であるため、正面側から見た際の意匠性、装飾性を高めるため、天井部材5の正面側側面全体を被覆するのに加え、天井部材5の左右側面側に折り曲げて形成し、当該左右側面側の一部を被覆するように、コの字状に形成されている。これにより、天井部材5の正面側角部において、連結部材同士の接点が生じ、当該接点のズレ等によって意匠性、装飾性が低下するのを防ぐことが可能となる。また、連結部材をコの字状に形成したことで、連結の強度を高くし、複数の第1展示部材11を連結した天井部材5の連結が外れてしまうのを極力防止することが可能となる。
また、背面側連結部材121は、周壁部122と、複数(8個)の連結穴125が形成された底面部123と、を備え、前述した正面側連結部材126と外形が略同様のコの字状に形成されている。また、背面側連結部材121は、天井部材5を設置した際の背面側(後面側)に位置し、第1展示部材11の内部に設置される中継基板13と電源ユニット151とを接続する第3配線159(電源ケーブル)が挿通する配線穴124が形成されている。尚、背面側連結部材121の周壁部122に形成される配線穴124は、当該背面側連結部材121によって連結する第1展示部材11の個数に合わせて2箇所とされている。
また、図4及び図5に示すように、背面側連結部材121の配線穴124は、第1展示部材11の配線穴27と対向する位置に夫々形成される。そして、一端側を中継基板13の第2コネクタ21に接続した第3配線159は、第1展示部材11の配線穴27、及び、背面側連結部材121の配線穴124に挿通されて天井部材5の外方に延出し、他端側を電源ユニット151に接続する。これにより、電源ユニット151と天井部材5(第1展示部材11、中継基板13、通電ジャック15、発光装飾物81等)とが通電可能に接続され、電源ユニット151に設けられた電源スイッチ152をONにすることで、任意の通電穴に挿入、設置された発光装飾物を発光することが可能となる(図5参照)。
また、前述した正面側連結部材126を手前側にして展示ケース1を設置した際に、天井部材5の左側側面を連結する側方側連結部材131(一側方連結部材)と、右側側面を連結する側方側連結部材135とは、同じ形状とされており、第1展示部材11同士の側方側の繋ぎ目を被覆して連結している。また、側方側連結部材131、135は、周壁部132と、複数(6個)の連結穴が形成され、周壁部132、136の下部から周壁部132、136と垂直方向に延設される底面部133、137と、を備え、断面L字状に形成されている。また、底部連結部材139は、複数(4個)の連結穴が形成され、長方形平板状に形成されている。この底部連結部材139は、天井部材5の外側面(ステージ面17と反対側の面)において、隣り合う2個の第1展示部材11を連結するものであり、第1実施形態のように、4個の第1展示部材11を連結する場合には、4個の底部連結部材139を用いて強固に連結している。
ここで、図5等に示す電源ユニット151は、第1展示部材11の中継基板13と接続され、中継基板13及び中継基板13に接続される通電ジャック15等を介して、通電穴に設置される電気的装飾物(発光装飾物81等)に対して電力を供給するものである。また、後述する第2展示部材61のLED中継基板65と接続され、当該LED中継基板65に実装されるLEDチップ74(光源)に対して電力を供給するものである。すなわち、電源ユニット151は、電力を供給する「電力供給部」として機能する。この電源ユニット151の内部には、所定量の電気(電力)を蓄積可能な二次電池(蓄電池)が内蔵されており、電源ユニット151の所定箇所に所定の充電用ケーブルを接続して、当該二次電池を充電することが可能となっている。そして充電された二次電池により電源ユニット151に接続された電気部品等に電力を供給する。尚、電源スイッチ152をON側に押圧すると、電力供給可能な状態とされ、OFF側に押圧すると電力供給が遮断される。
次に、図8に示すように、天井部材5を構成する複数の第1展示部材11と、これら複数の第1展示部材11を連結し、外周側面部を被覆する連結部材121、126、131、135との間には、展示ケース1の側面部を覆う長方形平板状のアクリル板2を挿入して固定するための、挿入溝141が形成されている。また、後述するように、展示台4(床部材)においても、同様の構成である(図12を参照)。尚、図8(a)は展示ケース1を正面側から見た図であり、図8(b)は、展示ケース1を図8(a)の二点鎖線で示すA−A断面を示す図である。尚、発光装飾物81のプラグ83は第1設置穴18に嵌合される通電ジャック15の通電固定穴47に対して、図8(b)に示すように挿入されることで、プラグ83と通電ジャック15の接続端子46とが通電可能に接続されている。
また、図12に示す展示台4の挿入溝141と同様に、天井部材5にも、連結された第1展示部材11の外周4辺に沿って、挿入溝141が形成されており、4枚のアクリル板2が、当該4辺の挿入溝141に夫々挿入されることで、固定される。尚、図8に示すように、挿入溝141は、展示台4(床部材)及び天井部材5の両方に、同形状で形成されており、アクリル板2の下端部を展示台4の挿入溝141に挿入し、アクリル板2の上端部を天井部材5の挿入溝141に挿入することで、4枚のアクリル板2と、展示台4と、天井部材5とを固定することが可能となる。これにより、4枚の透明アクリル板2で、展示台4の発光ステージ面79上の展示空間6(第1空間7及び第2空間8)の四方全てを取り囲み、展示ケース1を構成している。
次に、図5を用いて、複数個(4個)の第1展示部材11を連結して構成した天井部材5の配線構造について説明する。図5では、説明の便宜上、4個の第1展示部材11を夫々第1展示部材[A]、第1展示部材[B]、第1展示部材[C]、第1展示部材[D]として説明する(図5(a)に示す通り)。図5(a)は、天井部材5の連結部材及びハウジング14を取り外した状態で、ステージ部材12、中継基板13、通電ジャック15、配線、電源ユニット151等をハウジング14側から見た図を示している。
本第1実施形態では、天井部材5を構成する全ての第1展示部材11に中継基板13を設け、そのうち、1個の中継基板13だけを電源ユニット151と直接接続し、他の中継基板13には、電源ユニット151を直接接続した中継基板13を介して電源ユニット151と通電可能に接続し、電力を供給するものとする。また、図5(a)に示すように、各ステージ部材12には夫々4個のジャック嵌合部40が設けられており、全て(16箇所)のジャック嵌合部40に通電ジャック15が嵌合設置されている。そして、これら16箇所の通電ジャック15から任意に選択した4箇所の通電ジャック15を電源ユニット151と通電可能に接続するものとする。この4箇所は、各ステージ部材12に1箇所ずつ設けられている。
まず、第1展示部材[A]の第2コネクタ21と電源ユニット151のコネクタとを、電源ケーブル(第3配線159)のコネクタ160、161によって接続する。また、第1展示部材[A]の第3コネクタ22は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第1展示部材[B]の第2コネクタ21と接続される。また、第1展示部材[B]の第3コネクタ22は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第1展示部材[C]の第2コネクタ21と接続される。また、第1展示部材[C]の第3コネクタ22は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第1展示部材[D]の第2コネクタ21と接続される。尚、第1展示部材[D]の第3コネクタ22は空コネクタ(空端子)とされる。この様に、第1展示部材[A]乃至[D]の中継基板は、この順で接続されることで、各中継基板に電力が供給される。尚、拡張配線156により、所定の中継基板13と他の中継基板13とを接続する際には、当該拡張配線156をハウジング14の配線穴27を挿通して接続するものとする。これにより電気配線が天井部材5(展示ケース1)の外部に必要以上に露出せず、意匠性、装飾性が低下するのを防止することが可能となる。
また、第1展示部材[A]の第1コネクタ20と拡張天井部材の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[B]の第1コネクタ20と拡張天井部材の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[C]の第1コネクタ20と拡張天井部材の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[D]の第1コネクタ20と拡張展示台の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。
また、各中継基板13には、第1コネクタ20が4個ずつ設けられているため、3個ずつの第1コネクタ(計12個)が空コネクタ(空端子)とされる。これにより、第1展示部材[A]乃至[D]を連結して構成する拡張天井部材の角部4箇所の第1設置穴18を、電源ユニット151と通電可能に接続された通電穴として設定することが可能となる。尚、第1実施形態では、図1及び図5等に示すように、天井部材5の角部4箇所(四隅部)に位置する第1設置穴18を通電穴として設定し、発光装飾物81を設置する態様としたが、展示する装飾物の大きさや展示位置等に応じて、他の第1設置穴18を通電穴として設定してもよいし、通電穴を4個より多くして発光装飾物81を増加してもよいし、通電穴を4個より少なくして発光装飾物81を減少してもよい。また、誤接続を防止するため、第1コネクタ20、第2コネクタ21、及び第3コネクタ22のコネクタ形状を夫々異ならせている。
次に、図1及び図9に基づいて、展示ケース1の展示台4(床部材)を構成する第2展示部材61について説明する。図9に示すように、第2展示部材61は、平面状の発光ステージ面79を有する発光ステージ部材62と、発光ステージ部材62と組み合わさることで箱形状の箱体を構成するハウジング66と、当該箱体の内部空間(収納空間)に設置される平板状の光拡散板63と、同じく当該箱体の内部空間に設置される仕切りフレーム64、同じく当該箱体の内部空間に設置されるLED中継基板65(「中継部」、「LED中継部」ともいう)と、を少なくとも含んで構成されている。そして、LED中継基板65を所定の配線(電気配線)で接続すると共に、これら、発光ステージ部材62、光拡散板63、仕切りフレーム64、LED中継基板65、及び、ハウジング66を、所定の順序・位置で嵌め合わせ、4個のビス99で固定することで、第2展示部材61を構成している。
ここで、第1展示部材11は、電源ユニット151と接続することで「通電穴」を設定し、当該通電穴に挿入・設置した電気的装飾物(例えば、発光装飾物81)に電力を供給可能としている。これにより、第1展示部材11とは別個の(別部材の)電気的装飾物(例えば、発光装飾物81)の電気的駆動(発光)を可能としている。これに対して、第2展示部材61は、内部に発光部材(LEDチップ74)を実装したLED基板(LED中継基板65)を有しており、この発光部材を発光することで、第2展示部材61自体を発光させることを可能としている。これにより、図1に示すように、展示ケース1の床部材として第2展示部材61を設置した場合には、床面の略全体を光らせることで、展示空間6(第1空間7及び第2空間8)の下方から、展示空間6(第1空間7及び第2空間8)内や展示ケース1内に展示された装飾物を照射することが可能となる。またこれにより、装飾物及び展示ケース1の装飾性を向上させることが可能となる。
また、本第1実施形態では、図1に示すように、第2展示部材61を複数連結した部材を、展示ケース1の展示台4(床部材、飾り台)として用いている。これにより、第2展示部材61の平板状の発光ステージ面79上には、図12に示すように、所定の装飾物等を設置可能(展示可能)である。そして、展示台4として設置した第2展示部材61の一部又は全部を発光することで、発光ステージ面79上に載置した装飾物等を足元から照射すると共に、足元(ステージ面)を光らせ、装飾物及び展示ケース1の装飾性を向上させることが可能となる。然しながら、このような実施態様に限定されない。例えば、第2展示部材61(又は、第2展示部材61を複数連結した部材)を、天井部材として用いることも可能である。天井部材として設置することで、第2展示部材61の発光部材により、展示空間6の上方から展示空間を照射するようにしてもよい。
発光ステージ部材62は、図9に示すように、発光ステージ面79と対向する側が開口した凹状の箱形状に形成されており、発光ステージ面79(図9の図示上面)は1辺が100mmの正方形状とされ、その表面は平面状とされている。尚、第2展示部材61の厚みは、第1展示部材11と同様に、およそ25mm程度とされている。また、発光ステージ部材62には、発光ステージ面79の裏面側空間を取り囲むように、発光ステージ面79と垂直方向に周壁部89が設けられている。そして、対向する両側の(2箇所の)周壁部89の夫々に、後述する仕切りフレーム64の係合爪69が係合する係合穴67が設けられている。また、発光ステージ部材62は、LEDチップ74が発光した際に当該光を外部に照射するため、光透過性(透光性)の樹脂で成形されている。
光拡散板63は、LED中継基板65におけるLEDチップ実装面積より広い面積であって、発光ステージ面79の裏面側空間において、発光ステージ面79の裏面側を被覆する大きさで、略正方形の平板状に形成されている。この光拡散板63は、LEDチップ74から出射した光を広範囲に拡散するためのもので、これにより発光ステージ面79から見える光が、所謂点発光となるのを極力防止し、装飾性を高めることが可能となる。また、光拡散板63の対向する2辺であって、前述した発光ステージ部材62の周壁部89の係合穴67と同じ側の2辺には、夫々係合凹部68が設けられている。そして、仕切りフレーム64の両側の係合爪69の間に光拡散板63を、両係合爪69に両係合凹部68が嵌合するように嵌め合わせ、両係合爪69を、発光ステージ部材62の両係合穴67に係合させる。これにより、仕切りフレーム64、光拡散板63及び発光ステージ部材62の3部材を確実に固定係合させることが可能となる。また、この光拡散板63の一方側面には波状に光拡散部(レンズ部)が形成されており、この波状形状によって多様な方向に光を拡散することが可能となる。また、本第1実施形態の光拡散板63はポリカーボネートで形成しているが、これに替えて、又は加えて、塩化ビニルフィルム等の樹脂で形成した薄い光拡散シート(光拡散フィルム)を設けてもよい。
仕切りフレーム64は、図9に示すように、フレーム状の骨部材によって3行3列のマトリックス状に9箇所の正方形状の仕切り空間70を形成している。この仕切り空間70には、後述する複数(9個)のLEDチップ74の夫々が(1個ずつ又は1組ずつ)位置するように構成されている。そして、夫々の仕切り空間70に位置するLEDチップ74の光が、他の仕切り空間70に位置するLEDチップ74の光と混ざるのを極力防止することを可能としている。また、この仕切りフレーム64の外側の対向する2辺であって、前述した発光ステージ部材62の周壁部89の係合穴67と同じ側の2辺には、発光ステージ面79側へ向けて鉤状の係合爪69が夫々突設されている。
また、仕切りフレーム64の角部の四隅には、ハウジング66側に固定穴72が設けられた固定部71が形成されている。また、仕切りフレーム64の内側の骨部材と骨部材との交差部4箇所には、夫々ハウジング66側(LED中継基板65側)に向けて突出する固定突起73が設けられている。
LED中継基板65は、図9及び図10に示すように、略正方形の平板状に形成される。また、LED中継基板65の四隅には、嵌合凹部76が設けられており、当該嵌合凹部76が、前述した仕切りフレーム64の四隅に設けられた4個の固定部71の内側に挟まれるようにして、固定部71と嵌合する。また、LED中継基板65の前述した仕切りフレーム64の固定突起73に対向する位置には、固定突起73と同数の挿入穴75が設けられている。また、LED中継基板65の発光ステージ部材62側の面には、仕切りフレーム64の9個の仕切り空間90の略中央位置に夫々位置するように、9個(9組)のLEDチップ74が実装されている。この9個(9組)のLEDチップ74は、夫々単色のLEDであってもよいし、フルカラーのLEDであってもよい。
また、図10に示すように、LED中継基板65のハウジング66側の面には、電源ユニット155及び他の第2展示部材61が備えるLED中継基板65の何れか一方と電気的に接続可能な第4コネクタ77(「接続端子」ともいう)と、他の第2展示部材61が備えるLED中継基板65と接続可能な第5コネクタ78(「接続端子」ともいう)と、が設けられている(実装されている)。そして、これら第4コネクタ77及び第5コネクタ78は、連結される第2展示部材61の個数、及び連結される形状(正方形状、長方形状、山形形状等)等に応じて、コネクタ160、161を有する電源ケーブル(第3配線159)及びコネクタ157、158を有する拡張配線(第2配線156)を用いて、任意の接続態様で、電源ユニット151及び他の第2展示部材61と電気的に接続される。これにより、連結される第2展示部材61のLED中継基板65が電気的に接続され、電源ユニット151の電源スイッチ152をONにすることで、当該LED基板65に実装されるLEDチップ74を所定の発光態様で発光させることが可能となる。
ハウジング66は、図9に示すように、第1展示部材11のハウジング14と同様の形状とされており、内側底面97と対向する側が開口した凹状の箱形状に形成される。従って、ハウジング66の構造についての詳細な説明は省略する。また、外側周壁部96の角部の四隅には、仕切りフレーム64の固定部71及びビス99を挿入可能な係合穴93が設けられている。第2展示部材61を構成するに際しては、まず、発光ステージ部材62、光拡散板63及び仕切りフレーム64を係合爪69等で結合して上部部材を構成する。そして、上部部材(仕切りフレーム64)の固定部71を、間にLED中継基板65を挟んで、ハウジング66の係合穴93に挿入し、係合穴93の反対側からビス99を挿入すると共に、当該ビス99を固定部71の固定穴72に挿入する。このビス99により、上部部材及びハウジング66を係合固定させる。これにより、第2展示部材61を構成する。
また、上部部材と、LED中継基板65及びハウジング66と、を係合(結合)する際には、仕切りフレーム64の4個の固定突起73を、LED中継基板65の4個の挿入穴75に夫々挿入し、更に、当該挿入穴75を介して、ハウジング66の内側底面97から立設するハウジング側固定突起91の固定穴に挿入される。これにより、LED中継基板65を第2展示部材61の内部空間の所定位置に位置決め固定し、展示ケース1に振動等が加わった場合にも、LED中継基板65に位置ズレが生じることを防止することが可能となる。また、第1展示部材11のハウジング14と同様に、外側周壁部96の各辺の略中央位置には上端から所定の深さで切り欠いた切欠部が形成されている。この切欠部は、他の第2展示部材61や第1展示部材11と連結する場合や、電源ユニット151と接続する場合に、所定の配線(拡張配線、電源ケーブル)を引き出す(引き入れる)ための配線穴92とされている。
また、第1展示部材11のハウジング14と同様、ハウジング66の内側底面97の裏面側(外側底面側)であって、鍔部95の外側底面には、他の第2展示部材61(又は、第1展示部材11)と連結するための、多数(複数)の連結穴98が設けられている。また、四角形状の第2展示部材61の4辺のうち、どの辺側にも連結可能なように、4辺の鍔部95の外側底面の夫々に、4個ずつの連結穴98が設けられている。また、第2展示部材61を他の第2展示部材61(又は、第1展示部材11)と連結する連結構造は、前述した第1展示部材11の連結構造と同様に、背面側連結部材121、正面側連結部材126、側方側連結部材131、135、及び、底部連結部材139を用いて同様に行うので、詳細な説明を省略する。尚、4個の第2展示部材61を正方形状に連結したものが、図1に示す展示ケース1の展示台4(床部材)として設置されている。
次に、図10を用いて、複数個(4個)の第2展示部材61を連結して構成した部材(天井部材5)の配線構造について説明する。図10では、説明の便宜上、4個の第2展示部材61を夫々第2展示部材[A]、第2展示部材[B]、第2展示部材[C]、第2展示部材[D]として説明する(図10に示す通り)。図10は、展示台4の連結部材及びハウジング66を取り外した状態で、発光ステージ部材62、LED中継基板65、配線、電源ユニット151等をハウジング66側から見た図を示している。尚、本第1実施形態では、第2展示部材61を連結した部材を、展示ケース1の床側に設置したため、展示台4(床部材)としているが、天井側に設置してもよく、この場合は展示ケース1の天井面等を形成する天井部材5となる。
本第1実施形態では、展示台4を構成する全ての第2展示部材61にLED中継基板65を設け、そのうち、1個のLED中継基板65だけを電源ユニット151と直接接続し、他のLED中継基板65は、電源ユニット151を直接接続したLED中継基板65を介して電源ユニット151と通電可能に接続し、電力を供給するものとする。これにより、展示台4を構成する全ての第2展示部材61のLEDチップ74を所定の発光態様で発光可能とする。
まず、第2展示部材[A]の第4コネクタ77と電源ユニット151のコネクタとを、電源ケーブル(第3配線159)のコネクタ160、161によって接続する。また、第2展示部材[A]の第5コネクタ78は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第2展示部材[B]の第4コネクタ77と接続される。また、第2展示部材[B]の第5コネクタ78は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第2展示部材[C]の第4コネクタ77と接続される。また、第2展示部材[C]の第5コネクタ78は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第2展示部材[D]の第4コネクタ77と接続される。尚、第2展示部材[D]の第5コネクタ78は空コネクタ(空端子)とされる。この様に、第2展示部材[A]乃至[D]のLED中継基板65は、この順で接続されることで、各LED中継基板に電力が供給される。尚、拡張配線156により、所定のLED中継基板65と他のLED中継基板65とを接続する際には、当該拡張配線156をハウジング66の配線穴92を挿通して接続するものとする。これにより電気配線が展示台4(展示ケース1)の外部に必要以上に露出せず、意匠性、装飾性が低下するのを防止することが可能となる。
ここで、本第1実施形態では、連結した4個の第2展示部材61を全て電気的に接続して電源ユニット151に接続し、全ての第2展示部材61を発光可能としたが、このような態様に限らず、連結した複数の第2展示部材61のうち、任意の一部の第2展示部材61だけを発光してもよい。この場合、連結した第2展示部材61から、発光させる第2展示部材61を任意に選択し、発光させる1又は複数の第2展示部材61のLED中継基板65と電源ユニット151だけを電気的に接続し、発光させない1又は複数の第2展示部材61のLED中継基板65は電源ユニット151に接続しないものとする。これにより、第1空間7の第2展示部材61だけを発光させたり、第2空間8の第2展示部材61だけを発光させたり、夫々一部の第2展示部材61だけを発光させたりすることが可能となる。また、発光させない第2展示部材61は、第2展示部材61の内部にLED中継基板65を設けないものとしてもよい。これにより、コストを低減し、軽量化することが可能となる。
また、このような構成を採用することで、本第1実施形態とは異なるが、例えば、9個の第2展示部材61を正方形状(3行3列)に連結して、床部材(展示台)として設定した場合に、9個の第2展示部材61のうち中心となる第2展示部材61のみを電源ユニット151と接続し、その他は電源ユニット151と接続しないことで、当該中心の第2展示部材61のみを発光させることが可能となる。そして、この中心の第2展示部材61の発光ステージ面79上に装飾物3を載置することで、装飾物3を展示空間内で際立たせることが可能となる。また逆に、中心の第2展示部材61のみ電源ユニット151と接続せず、その周りの8個の第2展示部材61を電源ユニット151と接続して、発光可能としてもよい。
また、本実施形態1では、第1展示部材11(又は第1展示部材11を連結した部材)と、第2展示部材61(又は第2展示部材を連結した部材)と、で別個の電源ユニット151を用いている。然しながら、このような態様に限らず、第1展示部材11と第2展示部材61とを拡張配線により、接続可能とし、第1展示部材11及び第2展示部材61(床部材及び天井部材)を電気的に接続することで、第1展示部材11及び第2展示部材61を1個の電源ユニット151に接続して発光制御するようにしてもよい。
前述したように、本第1実施形態の展示ケース1では、天井部材5を複数(4個)の第1展示部材11を連結した部材で構成し、床部材(展示台4)を複数(4個)の第2展示部材61を連結した部材で構成した。これにより、展示台4の発光ステージ面79に配置する装飾物(「主装飾物」ともいう)の大きさや形状等に応じて、天井部材5のステージ面(天井面)の所定位置の1又は複数の第1設置穴18を選択して「通電穴」とすることが可能である。そして、この通電穴に挿入・設置した発光装飾物(「副装飾物」ともいう)により、任意の位置から任意の個数で装飾物や展示ケース1の展示空間6(第1空間7及び又は第2空間8)を発光・装飾することが可能となる。
すなわち、本第1実施形態は第1空間7及び第2空間8の夫々に2個ずつの発光装飾物を設置したが、このような態様に限らず、第1空間7だけに発光装飾物を設置してもよいし、第2空間8だけに発光装飾物を設置してもよいし、第1空間7に設置される発光装飾物と第2空間8に設置される発光装飾物との数を異ならせてもよい。尚、「主装飾物」は、第1空間7及び第2空間8(展示空間6)に展示する主たる装飾物(展示物)であり、例えば、後述する第1空間側装飾物144及び第2空間側装飾物145が該当する。また、「副装飾物」は、展示空間6に展示される主装飾物を際立たせたり、展示空間6を彩ったりするサブ的な装飾物(展示物)である。例えば、前述した発光装飾物81、85が該当する。また、ステージ面(装飾物設置面)上の所定の領域であって、この「主装飾物」を設置する設置部を「主設置部」ともいい、「副装飾物」を設置する設置部(第1設置穴18等)を「副設置部」ともいう。また、主設置部と副設置部とは重複してもよい。
また、展示台4(床部材)をそれ自体が発光可能な第2展示部材61で構成したことにより、任意の第2展示部材61を発光させて光量や発光位置を調整して、下方から展示空間6(第1空間7、第2空間8)及び装飾物(主装飾物、副装飾物)を照射し装飾することが可能となる。また、天井部材5を、発光装飾物81を任意の位置に設置可能な第1展示部材11で構成したことにより、任意の位置(高さ)から発光装飾物を発光させて、上方から展示空間6(第1空間7、第2空間8)及び装飾物(主装飾物、副装飾物)を照射し装飾することが可能となる。
このように、床部材及び天井部材において、電気的装飾物である発光装飾物や、任意の第2展示部材61を、任意の位置等で発光させることを可能としたので、展示ケース1内に展示する装飾物(主装飾物)に応じて、装飾態様を様々な態様に設定することが可能となる。また、展示ケース1(展示空間6、第1空間7、又は、第2空間8)の大きさも、連結する第1展示部材11及び第2展示部材61の数に応じて自在に設定可能であるので、展示ケース1の装飾態様(発光態様、展示態様)を自在に設定し、装飾性を高めることが可能となる。また、連結する第1展示部材11又は/及び第2展示部材61の個数を任意に設定可能としたので、装飾物3を設置可能なステージ面17(発光ステージ面79)の大きさ、形状を自在に設定可能とした。これにより、展示する装飾物等や展示ケース1内の展示空間6(第1空間7、第2空間8)内において創り出したい世界観に合わせて、ステージ面17(発光ステージ面79)又は/及び展示空間6(第1空間7、第2空間8)を大きくしたり、小さくしたりすることが可能となる。また、展示ケース1の四方側面に設置されるアクリル板2についても、高さの異なる複数のアクリル板を備え、任意のアクリル板を設置することで、展示ケース1の高さを設定することも可能である。
次に、図1、図8及び図11を用いて、マジックミラー10を展示空間6内に取り付けるためのマジックミラー取付部材51及びそれらの取付構造について説明する。図11(a)に示すように、マジックミラー取付部材51は、長方形状の平板の一方側面であるマジックミラー取付面52側に、下駄の歯状に2個の第1立設部53及び第2立設部54を有している。第1立設部53及び第2立設部54は、何れも、マジックミラー取付面52の長手方向に伸び、マジックミラー取付面52と垂直方向に立設し、且つ互いに平行となるように設けられている。これにより、第1立設部53と第2立設部54との間には、所定幅の取付溝が形成される。
また、図1(b)に示すように、第1実施形態におけるマジックミラー取付部材51の長手方向の長さは、第1展示部材11のステージ面17を2個連結した幅(100mm×2)と略同じ長さとされている。そして、第1立設部53と第2立設部54とで形成される取付溝にマジックミラー10の端部を挿入して挟みこむことで、マジックミラー10をマジックミラー取付部材51に対して固定して取り付ける。また、図1(b)に示すように、取付溝に挿入する側のマジックミラー10の端部の長さも、ステージ面17を2個連結した幅(100mm×2)と略同じ長さとされている。また、挿入溝によりマジックミラー10を確実に固定するため、挿入溝の幅は、マジックミラー10の厚みと同じか、又は、マジックミラー10の厚みよりも若干小さい部分を有するように形成されている。
一方、図11(b)及び(c)に示すように、マジックミラー取付面52と反対側の面である固定面55には、ピン状の固定具60を挿入して固定(嵌合固定)可能な4個の固定穴(第1固定穴56乃至第4固定穴59)が設けられている。そして、マジックミラー10(マジックミラー取付部材51)の展示ケース1内の(第1展示部材11に対する)取付位置に応じて、第1固定穴56乃至第4固定穴59から所定の固定穴を選択して、固定具60を挿入固定する。そして、固定具60の突出部を天井部材5の第2設置穴19に挿入することで、展示ケース1内に取り付ける。本第1実施形態では、図1(b)で示す位置に、マジックミラー10(マジックミラー取付部材51)を取り付けるため、内側の2個の固定穴である第2固定穴57及び第3固定穴58に対して、固定具60を挿入固定している。
具体的に、第2空間8側の天井部材を構成する2個の第1展示部材11の第2設置穴19のうち、一方の第1展示部材11の第1空間7よりにある第2設置穴19と、他方の第2展示部材11の第1空間7よりにある第2設置穴19と、の2個の第2設置穴19に、マジックミラー取付部材51の第2固定穴57及び第3固定穴58に挿入して突出する固定具60を挿入して固定している。また、マジックミラー取付部材51を、図1(b)の矢印Bで示すライン上に設置する場合(この場合、第1実施形態よりも若干第2空間8が広くなる)、固定具60は同様に第2固定穴57及び第3固定穴58に挿入されて所定の第2設置穴19に取り付けられる。また、マジックミラー取付部材51を、図1(b)の矢印A又はCで示すライン上に設置する場合(この場合、第1実施形態よりも第2空間8がかなり狭くなる(矢印A)又はかなり広くなる(矢印C))、固定具60は第1固定穴56及び第4固定穴59に挿入されて所定の第2設置穴19に取り付けられる。尚、マジックミラー10(マジックミラー取付部材51)の取付位置を変更する場合には、第2空間8を暗空間(暗室)にすべく、展示ケース1の側壁部の着色アクリル板部の領域を対応させる必要がある。
また、固定具60は、円柱状(棒状)に形成されており、所定の固定穴に挿入固定された状態で、約半分程度が固定面55上に突出する(図11(c)を参照)。そして、固定具60の突出した部分を、第1展示部材11のステージ面17に形成される所定の第2設置穴19に対して挿入固定することで、第1展示部材11(展示ケース1)に対して、マジックミラー取付部材51を固定している。尚、本第1実施形態では、第1展示部材11を天井部材5にのみ用いているため、マジックミラー取付部材51を天井部材5に取り付けるものとしているが、第1展示部材11を床部材に用いた場合には、マジックミラー取付部材51を床部材の所定の位置に取り付けることが可能となる。
次に、図12及び図13を用いて、展示ケース1内の第1空間7及び第2空間8に対する装飾物の設置態様と装飾物の視認態様について説明する。図12は、第1実施形態の展示ケース1において、第2展示部材61で構成される展示台4(床部材)上に装飾物3を載置した図を示している。また、説明の便宜上、展示ケース1の天井部材5及び展示ケースの周壁部を構成するアクリル板(透明アクリル板及び着色アクリル板)を取り外した図を示している。図12に示す通り、展示台4の発光ステージ面のうち、第1空間7側のステージ面である第1空間ステージ面142には、人型の装飾物(模型)である第1空間側装飾物144(「第1装飾物」ともいう)が載置されている。また、マジックミラー10を挟んで、第2空間8側のステージ面である第2空間ステージ面143には、車型の装飾物(模型)である第2空間側装飾物145(「第2装飾物」ともいう)が載置されている。
図13は、展示ケース1の第1空間7及び第2空間8に第1空間側装飾物144(人型の装飾物)及び第2空間側装飾物145(車型の装飾物)を載置した状態(図12に示す通り)で、展示ケース1の外から展示ケース1内を視認した際の視認態様を示す図である。また、図13(a)、(c)及び(e)は、電源ユニット151の電源スイッチ152をOFFにし、展示台4を構成する第2展示部材61の発光部材(LEDチップ74)を消灯状態、且つ、天井部材5を構成する第1展示部材11に設置される発光装飾物81を消灯状態とした際の視認態様を示す図である。尚、図13(a)は、展示ケース1を正面側(第1空間側)から見た図であり、図13(c)は、展示ケース1を左側方から見た図であり、図13(e)は展示ケース1を右側方から見た図である。ここで、展示ケース1が有する第2展示部材61の発光部材(LEDチップ74)及び第1展示部材11に設置される発光装飾物81を総じて「発光部」ともいう。
図13(a)に示すように、展示ケース1が有する発光部を全て消灯した場合(電源OFF)、展示ケース1の正面側から展示ケース1内部を見ると、第1空間7内に展示される装飾物3(第1空間側装飾物144)は視認できるものの、マジックミラー10の奥側の第2空間8内に展示される装飾物3(第2空間側装飾物145)は視認できない。また、この発光部を消灯して第2空間8を暗空間(暗い空間)とした状態では、マジックミラー10の第1空間側表面が鏡面状に見える。これは、明空間(明るい空間)である第1空間7に対して入射してマジックミラー10に反射する外光の反射光の光量が、第2空間8からマジックミラー10を透過する透過光の光量よりもかなり多く、透過光は目に届かない(届き難い)からである。
これにより、図13(a)に示すように、展示ケース1が有する発光部を全て消灯した状態では、マジックミラー10の第1空間側表面が鏡面状となり、当該鏡面に第1空間側装飾物144の背面や第1空間7の様子が反射して見えることとなる。図13(a)の破線で示す人型像は、鏡面(マジックミラー10)に映る第1空間側装飾物144’である。また、図13(c)は、展示ケース1が有する発光部を全て消灯した状態で、展示ケース1を左側面から見たものである。そして、図13(c)に示す通り、第2空間8は側面全体を黒色の着色アクリル板9で覆われ、第2空間8内部を視認できないようにされている。同様に、図13(e)は、展示ケース1が有する発光部を全て消灯した状態で、展示ケース1を右側面から見たものであり、第2空間8は側面全体を黒色の着色アクリル板9で覆われ、第2空間8内部が視認できないようにされている。また、図示しないが、背面側も、その全体が黒色の着色アクリル板9で覆われ、第2空間8内部を視認できないようにされている。
また、天井部材5及び展示台4も、内部を視認できない不透明部材で構成されているため、上部又は下部からも展示空間6(第2空間8)内部を視認できないようにされている。これにより、展示ケース1が有する発光部を全て消灯した状態では、第2空間8には、第1空間7側からマジックミラー10を通して僅かな量の光が入射するだけで、暗い空間(暗空間)とされる。一方、図13に示す通り、第1空間7は、当該第1空間の正面側、左側及び右側を透明アクリル板2により構成しているため、透明アクリル板2を通して外光(展示ケース1外からの光)が入射する。これにより、展示ケース1が有する発光部を全て消灯した状態であっても、展示ケース1を設置する場所(部屋等)が明るければ、明るい空間(明空間)とされる。
次に、図13(b)、(d)及び(f)は、電源ユニット151の電源スイッチ152をONにし、展示台4を構成する第2展示部材61の発光部材(LEDチップ74)を点灯状態、且つ、天井部材5を構成する第1展示部材11に設置される発光装飾物81を点灯状態とした際の視認態様を示す図である。尚、図13(b)は、展示ケース1を正面側(第1空間側)から見た図であり、図13(d)は、展示ケース1を左側方から見た図であり、図13(f)は展示ケース1を右側方から見た図である。
図13(b)に示すように、展示ケース1が有する発光部を全て点灯した場合(電源ON)、第1空間7及び第2空間8がいずれも明空間とされる。そして、展示ケース1の正面側から展示ケース1内部を見ると、第1空間7内に展示される装飾物3(第1空間側装飾物144)、及び、マジックミラー10の奥側の第2空間8内に展示される装飾物3(第2空間側装飾物145)、の両方を視認することが可能となる。すなわち、人型の装飾物144及び車型の装飾物145の両方を視認可能な状態となる。これは、第2空間8に照射する発光部を点灯したことで、第2空間8が明空間(明るい空間)となり、第2空間8からマジックミラー10を透過する透過光の光量が増加し、当該透過光が目に届くようになったことによるものである。
また、図13(d)及び(f)に示すとおり、第2空間8の側壁及び背面壁を構成する着色アクリル板9(不透明部材)は、第2空間8に光を照射しても(第2空間8を明空間としても)内部が視認可能な状態とはならない。すなわち、不透明部材のままである。これは、展示台4及び天井部材5も同様である。
尚、図13(a)、(c)及び(e)の態様において、第1実施形態では展示ケース1内の全ての発光部を消灯するものとしたが、第2空間8に光を照射する発光部を消灯し、第1空間7に光を照射する発光部は点灯するものとしてもよい。また、図13(b)、(d)及び(f)の態様において、第1実施形態では展示ケース1内の全ての発光部を点灯するものとしたが、第2空間8に光を照射する発光部を点灯し、第1空間7に光を照射する発光部は消灯してもよい。これによっても、図13と同様の視認態様となる。
以上説明したように、展示空間6を第1空間7及び第2空間に仕切る(隔てる)マジックミラー10を、天井部材5を構成する第1展示部材11に対して任意の位置に取り付ける(設置する)ことを可能とした。これにより、展示空間6内における第1空間7と第2空間8との大きさ(割合)を任意に設定することが可能となる。またこれにより、第1空間7と第2空間8とを同じ大きさとしたり、第1空間7を第2空間8よりも大きくしたり、第2空間8を第1空間7よりも大きくしたりすることが可能となる。また、展示空間6(第1空間7、第2空間8)内において創り出したい世界観や、第1空間7及び第2空間8の夫々に設置したい装飾物の大きさ・形状等に合わせて、マジックミラー10の位置(第1空間7及び第2空間8の大きさ)を任意に設定し、装飾性を高めることが可能となる。
また、展示空間6内にマジックミラー10を設置することで、明空間(第1空間7)と暗空間(第2空間8)とを設け、暗空間内に光を照射する発光部を点灯又は消灯することにより、展示空間内6の視認態様を変化させることが可能となる。すなわち、第2空間8に光を照射可能な発光部を消灯した状態では、第1空間7を明空間且つ第2空間8を暗空間とし、第1空間7に載置された装飾物を視認可能とし、第2空間8に載置された装飾物を視認不能(視認困難)とする。また、第2空間8に光を照射可能な発光部を点灯した状態では、第1空間7及び第2空間8を何れも明空間とし、第1空間7に載置された装飾物及び第2空間8に載置された装飾物の両方を視認可能とする。このように、発光部を点灯又は消灯することにより、展示ケース1内に展示される装飾物の視認態様を変化させる(一部視認又は全部視認)ことが可能となる。またこれにより、展示ケース1に展示される装飾物の装飾態様(視認態様)を多様化し、装飾性を向上させることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図14を用いて第2実施形態の展示ケース201について説明する。第1実施形態の展示ケース1は、当該展示ケース1の展示台4を、複数の第2展示部材61を連結して構成した。本第2実施形態は、これに替えて、展示ケース201の展示台4を、複数の第1展示部材11を連結して構成する。これにより、展示台4のステージ面(床面)上に発光装飾物81を設置可能となると共に、装飾物3を所定の支持部材を用いて固定設置することが可能となる。具体的に、図6及び図14を用いて、展示ケース201の展示空間6(第1空間7、第2空間8)内に展示される装飾物3及び装飾物3を支持固定するための支持部材110について説明する。
第2実施形態では、図14に示すように、4個の第1展示部材11を連結して展示台4を形成している。そして、展示台4のステージ面17(拡張ステージ面)には、第1設置穴18及び第2設置穴19が形成されている。このステージ面17に装飾物等を設置する場合には、第1設置穴18に装飾物の一部を挿入して固定設置するか、第2設置穴19に装飾物の一部を挿入して固定設置するか、又は、設置穴18、19に装飾物等の一部を挿入することなく単にステージ面17上に載置するものとする。
後者の態様、すなわち、装飾物3を、当該装飾物3の一部を設置穴に挿入することなくステージ面17上に単に載置する場合において、装飾物3のステージ面17と接する部分の面積が小さい場合や、重心の位置関係でバランスが悪い場合等には、展示ケース1に加えた振動によって、装飾物3が転倒したり、位置ズレしたりする場合がある。そこで本第2実施形態では、図6(d)に示す棒状の支持部材110を設け、図14に示すように、支持部材110によって、ステージ面17上に載置した装飾物3を支持固定することを可能としている。
具体的に、支持部材110は、図6(d)に示すように、棒状の支持棒部111の一端側にステージ側鍔部112及びステージ側挿入突起113が設けられ、他端側に装飾物側鍔部114及び装飾物側挿入突起115が設けられている。このステージ側挿入突起113を、ステージ面17上の第2設置穴19に挿入することで、支持部材110をステージ面17上に固定可能としている。尚、ステージ側挿入突起113は、最大直径4.3mmで断面円形状の突起部とされている。また、図14に示す人型の装飾物144の背面には、図示しない挿入穴が形成されており、装飾物側挿入突起115を、装飾物144の挿入穴に挿入することで、支持部材110と装飾物144とを固定可能としている。これにより、支持部材110を介して、装飾物3をステージ面17上に固定可能としている。
また、第2設置穴19はステージ面17(拡張ステージ面)上に複数個所(16箇所)形成されており、装飾物3の設置位置(載置位置)に応じて、任意の第2設置穴19に支持部材110を挿入し、固定することが可能である。また、支持部材110を設置する際に、ちょうどよい位置に第2設置穴19がない場合に使用する変換部材(補助部材)として、図6(e)に示す穴径変換部材171を備えている。穴径変換部材171は、鍔部173と、挿入突起175と、第2設置穴19と同じ六角形状で同じ大きさの設置穴172と、を有して構成される。挿入突起175は、ステージ面17上の第1設置穴18に挿入して固定することが可能とされ、設置穴172には、第2設置穴19と同様に、支持部材110のステージ側挿入突起113を挿入することが可能となっている。尚、設置穴172の穴の深さは、鍔部の高さの範囲内で形成されている。これにより、第1設置穴18を第2設置穴19に変換することが可能となっている。またこれにより、支持部材110の設置位置や装飾物3の設置位置(展示位置)を多様に設定することが可能となる。
本第2実施形態では、図14に示す通り、第1空間7の第1空間ステージ面142を構成する第1展示部材11の所定の第1設置穴18に、穴径変換部材171を挿入し、当該穴径変換部材171を介して支持部材110を固定している。また、図14では、説明の便宜上天井部材5を示していないが、天井部材5を第1展示部材11で構成してもよいし、第2展示部材61で構成してもよい。
[第3実施形態]
次に、図15乃至図19を用いて、第3実施形態の展示ケース301について説明する。第3実施形態の展示ケース301は、第1実施形態の展示ケース1と異なり、展示空間の内部にマジックミラー10を備えておらず、展示空間6を暗空間と明空間とに区画していない。第3実施形態では、マジックミラー10に替えて、導光板181を備えている。この導光板181の所定位置には、光を屈折させる屈折部が所定形状に形成されている。そして、導光板181の端部から入射した光(LED光)が、屈折部で屈折してパネル正面(又は背面)側に照射される。これにより、導光板の所定箇所に所定の絵柄が表示されることとなる。また、この屈折部は、導光板181の表面に形成された微細な凹凸、溝、穴等により構成したり、導光板181の基材内部に構成したりすることが可能である。
また、第3実施形態の展示ケース301は、第1実施形態の展示ケース1と異なり、展示台4及び天井部材5を夫々2個の第1展示部材11を連結することにより構成している。然しながら、このような態様に限らず、第1実施形態と同様に、4個の第1展示部材11を連結して展示台4及び天井部材5を構成してもよいし、5個以上の第1展示部材11を連結して展示台4及び天井部材5を構成してもよい。また、展示台4及び天井部材5の一方又は両方を、第2展示部材61を連結して構成してもよい。
図15(a)は、第3実施形態の展示ケース301正面側からみた図であり、図15(b)は、展示ケース301を右側方から見た図であり、図15(c)は、図15(a)の2点差線で示すB−B断面を示す図である。また、展示空間6内には、人型の装飾物3(フィギュア)が、第1展示部材11のステージ面17上に載置されている。また、展示台4及び天井部材5のステージ面17には、発光装飾物81が2個ずつ設置されている。いずれも、電源ユニット151に接続された通電固定穴47に挿入固定されており、電源スイッチ152をONにすることで、発光可能となっている。また、展示台4と天井部材5との間において、展示ケース301の壁面部(側壁部)を構成する部材は、図15(a)に示す正面側の壁面部、及び、左右の壁面部は、透明アクリル板2で構成されている。また、背面側の壁面部は、導光板181で構成されている。
図16及び図17に示すように、展示台4の背面側において2個の第1展示部材11を連結する特別背面側連結部材1210は、挿入溝に導光板181及びLED基板187を挿入して(挟んで)固定する。そのため、特別背面側連結部材1210は、第1実施形態で使用する背面側連結部材121よりも、挿入溝が大きく形成されるように、若干大型に形成されている。また、第3実施形態では、2個の第1展示部材11を連結して展示台4及び天井部材5を構成しているため、左右側方を連結する(被覆する)部材として、第1実施形態よりも小型の特別側方側連結部材1310、1350を用いている。これら、特別背面側連結部材1210及び特別側方側連結部材1310、1350の構造は、若干サイズが異なるものの、基本的構造は、背面側連結部材121及び側方側連結部材131、135と夫々略同じであるので、説明を省略する。
また、図16及び図17に示すように、導光板181は、展示台4の挿入溝に挿入される側の端部には、挿入溝への挿入範囲内において、門型の切欠部182(門型切欠部)が形成されている。すなわち、展示台4の挿入溝に導光板181を挿入した状態において(展示ケース301を構成した状態において)、切欠部182は挿入溝内に隠れて、外部から視認できない。また、切欠部182の左右には門型切欠部の足部183が形成されており、当該足部183には、LED基板187を固定するための固定穴184が形成されている。また、天井部材5の挿入溝に挿入される側の導光板181端部には、第1展示部材11の配線穴27の位置に合わせて、配線用切欠部185が2箇所形成されている。そして、第1展示部材11の配線穴27から導出する配線(電源ケーブル)は、導光板181の配線用切欠部185を通って、背面側連結部材121の配線穴124から導出されて、電源ユニット151に接続される。
また、LED基板187は、導光板181に接する側の一方側表面に、所定間隔で10個のLED188が実装され、且つ、所定箇所に第1展示部材61の中継基板13(又は、第2展示部材61のLED中継基板65)と接続するためのコネクタ189が設けられている(実装されている)。この10個のLED188は、導光板181側に突出して設けられると共に、LED188の発光方向が天井部材側、すなわち上方に向けて発光するように、設けられている。また、図18に示すように、コネクタ189は配線穴27に対向する位置に設けられている。また、LED基板187の左右端部であって、導光板181の足部183の固定穴184に対向する位置に、導光板181とLED基板187とを固定するための固定穴191が設けられている。また、LED基板187の下端部には、第1展示部材11の配線穴27の位置に対向して、配線用切欠部190が1箇所形成されている。そして、第1展示部材11の配線穴27から導出する配線(電源ケーブル)は、導光板181の配線用切欠部185を通って、特別背面側連結部材1210の配線穴1240から導出されて、電源ユニット151に接続される。
また、導光板181及びLED基板187は、固定穴184、191を用いてビス止めされ、展示台4に形成された背面側の挿入溝及び天井部材5に形成された背面側の挿入溝に夫々挿入して固定される。また、図15(c)等に示すように、この挿入(固定)した状態において、LED基板187に実装される10個のLED188は、その発光部が、導光板181の切欠部内に位置するように配置される。そして、LED188は、上方(鉛直上方)に向けて発光することで、導光板181の下端から導光板181の平面(表面)と平行方向に、すなわち、照射する光が導光板181の基体内部に沿って進むように、発光される。これにより、LED188を発光させると、導光板181に形成された屈折部を通ることで表示される絵柄が、導光板181の表面の所定箇所に現れる。これにより、LED188を発光しない状態では視認できなかった(視認し難かった)絵柄を表示することが可能となり、装飾性を向上することが可能となる。
次に、図18を用いて、複数個(2個)の第1展示部材11を連結して構成した展示台4の配線構造について説明する。図5では、説明の便宜上、2個の第1展示部材11を第1展示部材[A]及び第1展示部材[B]として説明する。図18は、展示台4の連結部材及びハウジング14を取り外した状態(導光板181及びLED基板187は取り付けたまま)で、ステージ部材12、中継基板13、通電ジャック15、配線、電源ユニット151等をハウジング14側から見た図を示している。
本第3実施形態では、展示台4を構成する全ての第1展示部材11に中継基板13を設け、そのうち、1個の中継基板13だけ(第1展示部材[B])を電源ユニット151と直接接続し、他の中継基板13には、電源ユニット151を直接接続した中継基板13を介して電源ユニット151と通電可能に接続し、電力を供給するものとする。また、図18に示すように、各ステージ部材12には夫々4個のジャック嵌合部40が設けられており、全て(16箇所)のジャック嵌合部40に通電ジャック15が嵌合設置されている。そして、これら16箇所の通電ジャック15から任意に選択した2箇所の通電ジャック15を電源ユニット151と通電可能に接続するものとする。この2箇所は、各ステージ部材12に1箇所ずつ設けられている。
まず、第1展示部材[B]の第2コネクタ21と電源ユニット151のコネクタとを、電源ケーブル(第3配線159)のコネクタ160、161によって接続する。また、第1展示部材[B]の第3コネクタ22は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第1展示部材[A]の第2コネクタ21と接続される。尚、第1展示部材[A]の第3コネクタ22は空コネクタ(空端子)とされる。このように、第1展示部材[B]及び[A]の中継基板は、この順で接続されることで、各中継基板に電力が供給される。尚、拡張配線156により、所定の中継基板13と他の中継基板13とを接続する際には、当該拡張配線156をハウジング14の配線穴27を挿通して接続するものとする。これにより電気配線が展示台4(展示ケース1)の外部に必要以上に露出せず、意匠性、装飾性が低下するのを防止することが可能となる。
また、第1展示部材[B]の第1コネクタ20と拡張展示台の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[A]の第1コネクタ20と拡張展示台の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、同じく第1展示部材[A]の第1コネクタ20とLED基板187のコネクタ189とを、導光部接続配線(第4配線)のコネクタ163、164によって接続する。尚、他の接続態様として、LED基板187のコネクタ189を、第1コネクタ20でなく、第3コネクタ22に接続するようにしてもよい。
また、各中継基板13には、第1コネクタ20が4個ずつ設けられているため、第1展示部材[B]の中継基板13は3個の第1コネクタ20が空コネクタ(空端子)とされ、第1展示部材[A]の中継基板13は2個の第1コネクタ20が空コネクタとされる。このように各コネクタを接続することで、第1展示部材[B]及び[A]を連結して構成する拡張展示台の角部2箇所の第1設置穴18を、電源ユニット151と通電可能に接続された通電穴として設定する。また、導光部(導光板181及びLED基板187を含む)のLED基板187を電源ユニット151と通電可能に接続することが可能となる。また、このような接続態様において、電源ユニット151の電源スイッチ152をONにすると、通電穴(第1設置穴18)に挿入設置された発光装飾物81及び発光部のLED基板187に実装されるLED188(光源)が発光し、展示ケース301の展示空間6内に光が照射されると共に、導光板181の所定箇所に絵柄146が表示されることとなる。
また、展示ケース301を構成する天井部材5は、展示台4と同様に、第1展示部材11を2個連結して構成されている。また、天井部材5の配線構造は、導光部のLED基板187を有していいない点を除いて同様であるので、これらの説明を省略する。
次に、図19を用いて、展示ケース301の展示空間6に展示された装飾物3及び導光板181の視認態様について説明する。図19は、第3実施形態の展示ケース301において、第1展示部材11で構成される展示台4(床部材)上に人型の装飾物3を載置した状態で、展示ケース301の外から展示ケース301内を視認した際の視認態様を示す図である。また、図示は省略するが、図16等に示すように展示台4及び天井部材5に夫々2個の発光装飾物81を設置している。
また、図19(a)、(c)及び(e)は、電源ユニット151の電源スイッチ152をOFFにし、展示台4及び天井部材5に設置される発光装飾物81を消灯状態、且つ、導光板181に向けて光を照射するLED基板187のLED188を消灯状態とした際の視認態様を示す図である。尚、図19(a)は、展示ケース301を正面側(導光板181が背面側となる位置)から見た図であり、図19(c)は、展示ケース301を左側方から見た図であり、図19(e)は展示ケース301を右側方から見た図である。ここで、展示ケース301が有する発光装飾物81及びLED基板187に実装されるLED188を総じて「特定発光部」ともいう。
図19(a)に示すように、展示ケース301が有する特定発光部を全て消灯した場合(電源OFF)、展示ケース301の正面側から展示ケース301内部を視認すると、展示空間6に展示される装飾物3を視認できるものの、導光板181の絵柄146は視認できない。また、図19(c)は、展示ケース301が有する特定発光部を全て消灯した状態で、展示ケース301を左側面から見たものであり、同様に、導光板181の絵柄146は視認できない。また、図19(e)は、展示ケース301が有する特定発光部を全て消灯した状態で、展示ケース301を右側面から見たものであり、同様に、導光板181の絵柄146は視認できない。すなわち、特定発光部を全て消灯した場合(電源OFF)、少なくとも、LED基板187のLED188を発光させない状態では、導光板181の絵柄は視認できない(又は、視認困難な)状態とされる。
次に、図19(b)、(d)及び(f)は、電源ユニット151の電源スイッチ152をONにし、展示台4及び天井部材5に設置される発光装飾物81を点灯状態、且つ、導光板181に向けて光を照射するLED基板187のLED188を点灯状態とした際の視認態様を示す図である。尚、図19(b)は、展示ケース301を正面側(導光板181が背面側となる位置)から見た図であり、図19(d)は、展示ケース301を左側方から見た図であり、図19(f)は展示ケース301を右側方から見た図である。
図19(b)に示すように、展示ケース301が有する特定発光部を全て点灯した場合(電源ON)、展示ケース301の正面側から展示ケース内部を視認すると、展示空間6に展示される装飾物3、及び、導光板181に表示される2個の星型の導光板絵柄146、の両方を視認することが可能となる。すなわち、人型の装飾物3及び星型の導光板絵柄146の両方を視認可能な状態となる。尚、この星型の導光板絵柄146の色は、LED188の発光色によって様々な色とすることができる。単色としてもよいし、複数の色としてもよいし、LED188から照射する発光色を変化させることで導光板絵柄146の色を変化させることも可能である。
また、図19(d)及び(f)からは、導光板181の厚みが薄いため、星型の導光板絵柄146を確認することができない。然しながら、斜め方向から視認することで、側壁部の透明アクリル板2を通しても、導光板181に表示される星型の導光板絵柄146を視認することが可能である。
尚、図19(a)、(c)及び(e)の態様において、第3実施形態では展示ケース301内の全ての特定発光部を消灯するものとしたが、LED基板187のLED188を消灯し、発光装飾物81は点灯するものとしてもよい。また、図19(b)、(d)及び(f)の態様において、第3実施形態では展示ケース301内の全ての特定発光部を点灯するものとしたが、LED基板187のLED188を点灯し、発光装飾物81は消灯するものとしてもよい。これによっても、図19と同様の視認態様とすることが可能である。
以上説明したように、展示空間6を区画する壁面部(側壁面)のうち、背面側の壁面部を導光板とした。これにより、導光板に光を照射するLEDを実装するLED基板への電力の供給の有無に応じて(LEDの発光・非発光に応じて)、導光板に所定の絵柄を表示したり、非表示としたりすることが可能となる。すなわち、LED基板のLEDを発光しない場合には、導光板の絵柄を非表示として、展示空間に展示される装飾物を視認可能とすると共に、導光板絵柄を視認不能(又は、視認困難)とする。一方、LED基板のLEDを発光する場合には、導光板に所定の絵柄を表示して、展示空間に展示される装飾物と導光板絵柄との両方を視認可能とする。
このように、発光部(LED基板のLED)を点灯又は消灯する(発光制御する)ことにより、展示ケース301内に展示される装飾物3等の視認態様を変化させることが可能となる。またこれにより、展示ケース301に展示される装飾物の装飾態様(視認態様)を多様化し、装飾性を向上させることが可能となる。またこれにより、展示空間6において創り出したい世界観や、展示空間6に設置したい装飾物の大きさ・形状等に合わせて、任意の位置に導光板を設置し、装飾性を高めることが可能となる。
前述の態様において、「床部材と、天井部材と、床部材と天井部材との間の空間を囲んで配置される複数の周壁面(周壁部)と、で構成される展示ケース(飾りケース)であって、
導光部材(導光板)と、導光部材の端部から当該導光部材の基体内部に向けて、(導光板の表面部と平行方向に)光を照射する導光発光部(LED)と、を備え、
導光部材は、基体内部又は基体表面に、導光発光部が照射した光を屈折させる屈折部を有し、
複数の周壁面の少なくとも1面は、導光板で形成され、導光発光部を発光させることで、導光部材の表面に所定の絵柄を表示する」ものとしてもよい。
このような構成とすることで、導光発光部の発光態様を制御して(「発光態様制御手段」を有する)、視認態様を変化させ、展示ケース内において視認される装飾態様を変化させることが可能となる。これにより、展示ケース及び装飾物の装飾効果を向上することが可能となる。
また、「床部材と天井部材との間の空間を囲んで配置される4面の側壁面(側壁部)を備え、
任意の1又は複数の側壁面を、導光部材で形成する」ものとしてもよい。
これにより、展示空間6において創り出したい世界観や、展示空間6に設置したい装飾物の大きさ・形状等に合わせて、任意の位置に、任意の数の導光板を設置し、装飾性を高めることが可能となる。
[第4実施形態]
前述した第1実施形態では、天井部材5を複数の第1展示部材11を連結して構成し、床部材(展示台4)を複数の第2展示部材61を連結して構成した。然しながら、第1展示部材11及び第2展示部材61の連結態様はこのような態様に限らない。図20に示すように、第4実施形態では、第1展示部材11と第2連結部材61とを連結して、床部材又は天井部材を構成する例を説明する。図20では、説明の便宜上、連結した2個の第1展示部材11及び2個の第2展示部材61を夫々第2展示部材[A]、第2展示部材[B]、第1展示部材[C]、第1展示部材[D]として説明する(図20に示す通り)。
図20(a)に示すように、時計回りに第2展示部材[A]の隣に第1展示部材[D]を連結し、当該第1展示部材[D]の隣に第2展示部材[B]を連結し、当該第2展示部材[B]の隣に第1展示部材[C]を連結し、当該第1展示部材[C]の隣に前述の第2展示部材[A]を連結している。これにより、4個の展示部材(2個の第1展示部材11及び2個の第2展示部材61)を連結して、2行2列の正方形状の展示部材(展示ケースを構成する部材、床部材又は天井部材)としている。
また、図20に示すように、第1展示部材[C]から任意に選択した2個の第1設置穴(図20の発光装飾物81が設置された箇所)、及び、第1展示部材[D]から任意に選択した2個の第1設置穴(図20の発光装飾物81が設置された箇所)を、通電穴に設定している。また、第2展示部材61は何れも電源ユニット151と接続して発光可能としている。次に、図20(b)を用いて、第4実施形態の展示部材の配線構造について説明する。本第4実施形態では、第2展示部材[A]及び[B]と、第1展示部材[C]及び[D]と、で別個の電源ユニット151を設けて、夫々に電力を供給するものとしている。然しながら、このような態様に限らず、前述したように、第1展示部材11と第2展示部材61とを電気的に接続可能とし、1個の電源ユニット151から電力を供給するようにしてもよい。
まず、第2展示部材[A]の第4コネクタ77と電源ユニット151のコネクタとを、電源ケーブル(第3配線159)のコネクタ160、161によって接続する。また、第2展示部材[A]の第5コネクタ78は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、斜向かいの第2展示部材[B]の第4コネクタ77と接続される。また、第2展示部材[B]の第5コネクタ78は、空コネクタ(空端子)とされる。また、第1展示部材[C]の第2コネクタ21と電源ユニット151のコネクタとを、電源ケーブル(第3配線159)のコネクタ160、161によって接続する。また、第1展示部材[C]の第3コネクタ22は、拡張配線(第2配線156)のコネクタ157、158によって、第1展示部材[D]の第2コネクタ21と接続される。また、第1展示部材[D]の第3コネクタ22は、空コネクタ(空端子)とされる。尚、拡張配線156により、所定の中継基板13(LED中継基板65)と他の中継基板13(LED中継基板65)とを接続する際には、当該拡張配線156をハウジング14、66の配線穴27、92を挿通して接続するものとする。これにより電気配線が展示部材(展示ケース1)の外部に必要以上に露出せず、意匠性、装飾性が低下するのを防止することが可能となる。
また、第1展示部材[C]の2個の第1コネクタ20と、展示台(拡張展示台)の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46及びその隣接位置の通電ジャック15の接続端子46と、を夫々ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[D]の2個の第1コネクタ20と、展示台(拡張展示台)の角部に位置する通電ジャック15の接続端子46及びその隣接位置の通電ジャック15の接続端子46と、を夫々ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[C]及び[D]の各中継基板13には、第1コネクタ20が4個ずつ設けられているため、2個ずつの第1コネクタ20(計4個)が空コネクタ(空端子)とされる。
前述したように、第2実施形態の展示部材(床部材又は天井部材)では、第1展示部材11及び第2展示部材61を連結し、これらを任意に組合せて構成することを可能としたので、床部材や天井部材の発光態様を多様化することが可能となる。これにより、展示ケース1の装飾態様(発光態様、展示態様)を自在に設定し、装飾性を高めることが可能となる。尚、本第4実施形態を、第1実施形態乃至第3実施形態の1又は複数と組合せてもよい。
[第5実施形態]
前述した第1実施形態乃至第4実施形態では、展示台4(床部材)又は天井部材5を構成する第1展示部材11を複数連結する場合において、全ての第1展示部材11に中継基板13を設け、所定の第1展示部材11の第1設置穴18を通電穴に設定する場合には、当該通電穴とする第1設置穴18が形成されている第1展示部材11の中継基板13と通電ジャック15とを接続するものとした。これにより、ジャック接続配線153の長さを短くすることを可能にした。然しながら、通電穴に設定する第1設置穴18の数が少ない場合、中継基板13の空コネクタが増加し、無駄となっていた。例えば、第1実施形態の態様では、12個の第1コネクタ20が空端子とされている。
そこで、第5実施形態では、図21に示すように、通電穴として設定する個数に応じて、中継基板13を有する第1展示部材と、中継基板を有しない第1展示部材と、を備え、これら中継基板13を有する第1展示部材及び中継基板を有しない第1展示部材を連結して、展示ケース1の展示台4(床部材)又は天井部材5を構成する。第3実施形態では、通電穴を4個に設定し、4個の第1展示部材11を連結して展示台4(床部材)又は天井部材5を構成した。これにより、中継基板13を有する第1展示部材11を1個、中継基板13を有しない第1展示部材11を3個、の計4個を連結するものとしている。
次に、図21を用いて、複数個(4個)の第1展示部材11を連結して構成した展示部材(床部材又は天井部材)の配線構造について説明する。図21では、説明の便宜上、4個の第1展示部材11を夫々第1展示部材[A]、第1展示部材[B]、第1展示部材[C]、第1展示部材[D]として説明する(図21に示す通り)。また、第1展示部材11の中継基板13に実装される4個の第1コネクタを、夫々第1コネクタ20(a)、第1コネクタ20(b)、第1コネクタ20(c)、第1コネクタ20(d)として説明する(図21に示す通り)。また、図21は、展示台4の連結部材及びハウジング14を取り外した状態で、ステージ部材12、中継基板13、通電ジャック15、非通電ジャック101、配線、電源ユニット151等をハウジング14側から見た図を示している。
本第5実施形態では、前述した通り、連結した第1展示部材のうち第1展示部材[A]のみ中継基板13を有するものとし、他の第1展示部材[B]乃至[D]は中継基板13を有しないものとする。そして、第1展示部材[A]の中継基板13を電源ユニット151と通電可能に接続し、電力を供給するものとする。また、図21に示すように、各ステージ部材12には夫々4個のジャック嵌合部40が設けられており、そのうち、拡張ステージ面の角部である四隅部に位置する4箇所の第1設置穴18を通電穴とすべく、対応する位置のジャック嵌合部40に通電ジャック15を嵌合設置している。この4箇所は、各ステージ部材12に1箇所ずつ設けられている。また、その他12個のジャック嵌合部40は、通電穴に設定しないため、非通電ジャック101を嵌合設置して非通電穴としている。通電穴としない場合でも、非通電ジャック101を嵌合設置して非通電穴とすることで、この非通電穴に所定の装飾物を挿入し、設置する(展示する)ことが可能となる。
配線構造については、第1展示部材[A]の中継基板13の第2コネクタ21と電源ユニット151のコネクタとを、電源ケーブル(第3配線159)のコネクタ160、161によって接続する。他の第1展示部材[B]乃至[D]には中継基板13がないため、第1展示部材[A]の中継基板13の第3コネクタ22は、空コネクタ(空端子)とされる。尚、1又は2の他の中継基板13(連結される第1展示部材の数より少ない複数の中継基板)が存在する場合には、この第3コネクタ22を用いて他の第1展示部材の中継基板と接続される。
また、第1展示部材[A]の第1コネクタ20(a)と、第1展示部材[A]の角部(拡張ステージ面の角部)に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[A]の第1コネクタ20(b)と、第1展示部材[B]の角部(拡張ステージ面の角部)に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[A]の第1コネクタ20(c)と、第1展示部材[C]の角部(拡張ステージ面の角部)に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。また、第1展示部材[A]の第1コネクタ20(d)と、第1展示部材[D]の角部(拡張ステージ面の角部)に位置する通電ジャック15の接続端子46とを、ジャック接続配線(第1配線153)のコネクタ154、155によって接続する。
尚、ジャック接続配線(第1配線153)により、所定の第1展示部材の中継基板13と、他の第1展示部材の通電ジャック15の接続端子46とを接続する際には、当該ジャック接続配線をハウジング14の配線穴27を挿通して接続するものとする。これにより電気配線が展示台4(展示ケース1)の外部に必要以上に露出せず、意匠性、装飾性が低下するのを防止することが可能となる。尚、本第3実施形態では、4個の第1コネクタ20を有する中継基板13を1個設け、通電穴を4個設けたので、第1コネクタ20に空端子は生じていない。
以上説明した構成としたことで、展示部材に無駄な(過剰な数の)中継基板13を設ける必要がなく、コストを低減することが可能である。また、第1展示部材11を複数連結した場合において、中継基板13を備えない分、展示部材(床部材又は天井部材)を軽量化することが可能となる。特に、天井部材として多数の第1展示部材11を連結した場合には、部材を軽量化することで、重量により(連結部材が損傷等して)部材の連結が外れてしまったり、展示部材や電気配線等が損傷してしまったりするのを極力防止することが可能となる。尚、本第5実施形態を、第1実施形態乃至第4実施形態の1又は複数と組合せてもよい。
[第6実施形態]
第1実施形態乃至第5実施形態の展示ケースでは、当該展示ケースを構成する展示台4(床部材)及び天井部材5を、1又は複数の第1展示部材11又は/及び第2展示部材61で構成するものとした。本第6実施形態では、図22乃至図25に示すように、展示ケースの展示台4を、第1展示部材11及び第2展示部材61の何れとも構造が異なる第3展示部材310で構成する。尚、第3展示部材310を装飾物等を展示可能な展示台4(飾り台)として用いてもよいし、展示ケースとして用いてもよい。展示ケースとして用いる場合には、展示台4(床部材)を1又は複数の第3展示部材310で構成し、天井部材5を1又は複数の第1展示部材11又は/及び第2展示部材61で構成することが可能である。
図22乃至図25を用いて、第6実施形態の展示部材(第3展示部材310)について説明する。図22(a)は、第3展示部材310を上方(特別発光ステージ面側)から見た図を示す。また、図22(b)は、第3展示部材310を正面側(図22(a)の紙面下端側)から見た図を示す。図22(c)は、第3展示部材310を背面側(図22(a)の紙面上端側)から見た図を示す。図22(d)は、第3展示部材310を左側面側(図22(a)の紙面左端側)から見た図を示す。図22(e)は、第3展示部材310を右側面側(図22(a)の紙面右端側)から見た図を示す。また、図23は、第3展示部材310の分解斜視図を示すものである。
図22及び図23に示すように、第3展示部材310は、平面状の特別発光ステージ面321を有する特別発光ステージ部材311と、特別発光ステージ部材311とハウジング315との間に挟まれて第3展示部材310の側壁を囲うロの字型の側壁部材314と、特別発光ステージ部材311及び側壁部材314と組合せることで箱形状の箱体(筐体)を構成するハウジング315と、でその外形を構成する。また、第3展示部材310は、当該箱体の内部空間(収納空間)に、所定方向に揺動する平板状の揺動光拡散板312と、LED中継基板313(「中継部」、「LED中継部」ともいう)と、を備えている。そして、LED中継基板313を所定の配線(電気配線)で接続すると共に、これら、特別発光ステージ部材311、揺動光拡散板312、LED中継基板313、及び、ハウジング315を、所定の順序・位置で嵌め合わせ、4個のビス350で固定することで、第3展示部材310を構成している。尚、揺動光拡散板312を、「揺動式光拡散板」や「揺動板」や「揺動部材」ともいう。
ここで、第1実施形態で説明した第2展示部材61は、内部に、発光部材(LEDチップ74)を実装したLED基板(LED中継基板65)を有しており、この発光部材を発光することで、第2展示部材61自体を発光させている(発光ステージ面79から光を出射(照射)する)。これにより、図1に示すように、展示ケース1の展示台(床部材)として第2展示部材61を設置した場合には、床面の略全体を光らせることで、展示空間6(第1空間7及び第2空間8)の下方から、展示空間6(第1空間7及び第2空間8)内や展示ケース1内に展示された装飾物を照射することが可能となる。またこれにより、装飾物及び展示ケース1の装飾性を向上させることが可能となる。
一方、第2展示部材61は一定の装飾効果はあるものの、単に発光ステージ面79から光を照射するだけである(照射方向は変化しない)ので、装飾性の変化に乏しいといった課題もある。そこで、本第6実施形態の展示部材である第3展示部材310は、第2展示部材61と同様に、内部に、発光部材(LEDチップ334)を実装したLED中継基板313(「特別LED中継基板」ともいう)を有し、この発光部材を発光することで、第3展示部材310自体を発光させている(特別発光ステージ面321から光を出射(照射)する)。
これに加えて、第3展示部材310は、LED中継基板313(LEDチップ334)と、特別発光ステージ部材311(特別発光ステージ面321)と、の間に、所定の揺動軸を軸として揺動可能な光拡散板(揺動光拡散板312)を設置している。これにより、発光部材(LEDチップ334)が照射する光が、揺動光拡散板312の揺動によって屈折方向を変化したり、又、発光部材が照射する光を拡散する揺動光拡散板312と、当該揺動光拡散板312によって拡散される光を映し出す特別発光ステージ面321と、の距離が変化したりすることで、特別発光ステージ面321に映し出される(特別発光ステージ面321から照射される)光の視認態様が変化する。またこれにより、特別発光ステージ面321上の光の装飾態様(視認態様)を、揺動光拡散板312の揺動に応じて変化させ、装飾効果を高めることが可能となる。
尚、この揺動式の光拡散板は、第3展示部材310の内部において動作すれば足り、動作態様は「揺動」に限らない。例えば、振動であってもよいし、横方向へのスライド動作であってもよいし、縦方向への動作であってもよいし、回転(回動)動作であってもよいし、これらを組合せた動作であってもよい。すなわち、LED中継基板313に実装されるLED334が照射する光の屈折方向(拡散方向)を変化させたり、光拡散板と特別発光ステージ面との距離を変化させたりするように、光拡散板(光拡散部材)を動作させればよいので、この「揺動光拡散板」を、「可動光拡散板」や「可動式光拡散板」や「可動部材」ともいう。また、第3展示部材310を、「特別発光展示部材」や「特別発光設置部材」ともいう。
また、本第6実施形態では、第3展示部材310を1個で、又は、複数連結して、展示ケースを構成する展示台(床部材、飾り台)として用いている。そして、第3展示部材310の平板状の特別発光ステージ面321上には、所定の装飾物等を設置可能(展示可能)である。また、展示台として設置した第3展示部材310を発光させ、且つ、揺動光拡散板312を揺動動作させることで、照射態様(視認態様)が変化する光で、特別発光ステージ面321上に載置した装飾物等を足元から照射する。また、装飾物等の足元(特別発光ステージ面321)を照射態様(視認態様)が変化する態様で光らせ、装飾物及び展示ケース(展示台)の装飾性を向上させることが可能となる。
尚、第3展示部材310を、第1実施形態の展示台や天井部材のように複数連結する場合には、所定の連結部材(第1実施形態の連結部材と一部大きさが異なる同様の構造の連結部材)によって、連結することが可能である。また、第3展示部材310を、展示ケースを構成しない単なる展示台(飾り台)として用いることも可能である。
特別発光ステージ部材311は、図23に示すように、特別発光ステージ面321と対向する側が開口した凹状の箱形状に形成されており、特別発光ステージ面321(図23の図示上面)は1辺が100mmの正方形状とされ、その表面は平面状とされている。尚、第3展示部材311の厚みは、第1展示部材11及び第2展示部材61よりも厚い、およそ35mm程度とされている。また、特別発光ステージ部材311には、特別発光ステージ面321の裏面側空間を取り囲むように、特別発光ステージ面321と垂直方向に周壁部322が設けられている。そして、対向する両側の(2箇所の)周壁部89の夫々に、後述する側壁部材314の係合爪343が係合する係合穴324が設けられている。
また、係合穴324が設けられていない対向する両側の(2箇所の)周壁部89の夫々に切欠部323が設けられ、この切欠部323には、後述する揺動光拡散板312の揺動軸(第1揺動軸328、第2揺動軸330)、及び、当該揺動軸を軸支する軸支部(第1軸支部346、第2軸支部348)が位置することとなる。また、特別発光ステージ部材311は、LEDチップ334が発光した際に、(揺動光拡散板312を介して)当該光を第3展示部材310外部に照射するため、光透過性(透光性)の樹脂で成形されている。具体的に、特別発光ステージ部材311を構成する素材として、拡散剤入りの光透過性樹脂、又は当該拡散剤入りの光透過性樹脂に着色(例えば、水色)したもの、又は乳白色(必要に応じて着色(例えば水色乳白色))の樹脂、又は拡散剤入りの乳白色の樹脂を挙げることができる。このような素材で構成することで、揺動光拡散板312で拡散した光を、特別発光ステージ面321に効果的に映し出すことが可能となる。
具体的に、特別発光ステージ部材311を、拡散剤入りの光透過性樹脂を水色に着色した材料で形成することで、特別発光ステージ面321を、太陽光があたった海面がゆらゆらしているように見せることができる。また、拡散剤入りの光透過性樹脂を赤色に着色した材料で形成することで、特別発光ステージ面321を、炎がゆらゆら揺れているように見せることができる。これにより、装飾効果を高めることができる。
図23及び図24に示すように、揺動光拡散板312は、LED中継基板313におけるLEDチップ334の実装面積より広い面積であって、特別発光ステージ面321の裏面側空間において、特別発光ステージ面321の裏面側を被覆する大きさで、略正方形(端部に一部切欠を有する)の平板状に形成されている。この揺動光拡散板312は、LEDチップ334(発光部)から出射した光を広範囲に拡散するためのもので、これにより特別発光ステージ面321から見える光が、所謂点発光となるのを極力防止することが可能となる。また、図24に示すように、この揺動光拡散板312の裏面部326(一方側面)には波状(所定の凹凸形状)に光拡散部(レンズ部)が形成されており、この波状形状によって多様な方向(広範囲)に光を拡散することが可能となる。
また、このように構成した光拡散板(揺動光拡散板312)を、第3展示部材310の内部で揺動可能としたことで、当該揺動光拡散板312で拡散した光を、特別発光ステージ面321に効果的に映し出すことを可能とした。具体的に、特別発光ステージ部材311を、拡散剤入りの光透過性樹脂を水色に着色した材料で形成することで、特別発光ステージ面321を、太陽光があたった海面がゆらゆらしているように見せることができる。また、拡散剤入りの光透過性樹脂を赤色に着色した材料で形成することで、特別発光ステージ面321を、炎がゆらゆら揺れているように見せることができる。これにより、装飾効果を高めることができる。また、本第6実施形態の揺動光拡散板312はポリカーボネートで形成しているが、これに替えて、又は加えて、塩化ビニルフィルム等の樹脂で形成した薄い光拡散シート(光拡散フィルム)を設けてもよい。また、揺動光拡散板の面に形成される凹凸形状は、揺動光拡散板の表面部に形成してもよいし、表面及び裏面の両面に形成してもよい。
また、揺動光拡散板312の対向する2辺であって、前述した特別発光ステージ部材311の周壁部322の切欠部323と対向する側の2辺には、その端部中央位置から特別発光ステージ部材311側(表面部325側)に突出する第1軸支持部327及び第2軸支持部329が、夫々設けられている。また、第1軸支持部327及び第2軸支持部329の夫々の上部から、揺動光拡散板312の表面部325と平行方向で、且つ外方向に向けて、第1揺動軸328及び第2揺動軸330が形成されている。図24(a)、(b)に示すように、この第1揺動軸328及び第2揺動軸330は何れも、三角柱形状とされ、下方(側壁部材314側)に向けて鋭角となる(下端が尖る)ように形成される。これにより、第1揺動軸328及び第2揺動軸330の下端部が鋭角となり、第1揺動軸328及び第2揺動軸330を、後述する第1軸受部346及び第2軸受け部348上に夫々載置した際の、接触面積を少なくして揺動時の摩擦を減らし、小さい力で揺動し易くしている。
また、図23及び図24に示す点線Aは、第1揺動軸328及び第2揺動軸330によって作られる揺動光拡散板312の揺動軸を、垂直下方向に、揺動光拡散板312の表面上に投影した「投影揺動軸(点線A)」を示す。また、揺動光拡散板312の裏面部326であって、投影揺動軸(点線A)上の所定位置(中心より第1軸支持部327寄り)には、円筒状の磁石装着部332が設けられている。そして、この磁石装着部332の下面には磁石を嵌め込む凹部が設けられており、この凹部に磁石333(永久磁石)を嵌合する。尚、この揺動光拡散板312は略左右対称に形成されており、且つ、第1揺動軸328及び第2揺動軸330は、揺動光拡散板312の中心軸上に設けられており、且つ、磁石装着部332(磁石333)は投影揺動軸上に設けられている。これにより、揺動光拡散板312は、第1揺動軸328及び第2揺動軸330を第1軸受部346及び第2軸受け部348上に載置した状態で、水平に保たれる。
また、揺動光拡散板312の対向する2辺であって、前述した特別発光ステージ部材311の周壁部322の係合穴324と同じ側の2辺には、夫々切欠凹部339が設けられている。これにより、揺動光拡散板312が揺動(作動)した際に、当該揺動光拡散板312と、側壁部材314の係合爪部343が設けられる内方突出部349と、が衝突しないようにしている。
また、LED中継基板313は、図23及び図25に示すように、略正方形の平板状に形成される。また、LED中継基板313の四隅には、嵌合凹部336が設けられており、当該嵌合凹部336が、後述する側壁部材314の四隅に設けられた4個の固定部341の内側に挟まれるようにして、固定部341と嵌合する。また、LED中継基板313の中央のLEDチップを取り囲むように、4個の挿入穴335が設けられている。また、LED中継基板313のLED中継基板表面部352(特別発光ステージ部材311側面)には、所定間隔で9個(9組)のLEDチップ74が実装されている(図25(a)を参照)。尚、本LED中継基板313の基本構成(コイル取付部337及びコイル338を除く)は、第2展示部材61のLED中継基板65と同様であるので、詳細な説明を省略する。
また、図23及び図25に示す点線Bは、第1揺動軸328及び第2揺動軸330によって作られる揺動光拡散板312の揺動軸を、垂直下方向に、LED中継基板313の表面上に投影した「投影揺動軸(点線B)」を示す。そして、LED中継基板313の表面部352であって、投影揺動軸(点線B)上から、当該投影揺動軸から離れる方向に所定距離ずらしてコイル338(空芯コイル)が設けられている。すなわち、コイル338の中心部が投影揺動軸(点線B)上に位置しないように配置している。また、コイル338の巻線部が投影揺動軸(点線B)上に位置するように配置している。
図25(a)に示すように、このコイル338は、コイル取付部337を介して、LED中継基板313上に実装されている。そして、電力供給手段(電源ユニット151)からの電力供給によりコイル338に通電すると、コイル338に電流が流れ、所定方向の磁力を発生する。また、この磁力が、揺動光拡散板312の裏面に設けられた磁石333に作用して、揺動光拡散板312が揺動を開始する。そして、LED中継基板313には図示しない所定の制御回路(揺動制御部)が実装されており、この揺動光拡散板312は、振り子の原理と、揺動に伴って磁石333がコイル338近傍を通過する際に生じる起電力と、を利用して、揺動を継続する。尚、この磁石333及びコイル338によって、揺動光拡散板312の揺動を行っているので、これら磁石333及びコイル338を「駆動源」や「駆動機構」ともいう。
また、LED中継基板313の裏面部353には、電源ユニット151又は他の第3展示部材のLED中継基板と接続可能な第6コネクタ354と、他の第3展示部材のLED中継基板と接続可能な拡張用の第7コネクタ355と、を設けている。そして、この第6コネクタ354を所定の配線によって電源ユニット151と接続し、第3展示部材310を複数連結する場合には、この第7コネクタ355を所定の配線によって他の第3展示部材のLED中継基板と接続する。これにより、連結される第3展示部材310のLED中継基板313が電気的に接続され、電源ユニット151の電源スイッチ152をONにすることで、当該LED中継基板313に実装されるLEDチップ334を所定の発光態様で発光させると共に、揺動光拡散板312の揺動を開始させることが可能となる。
また、側壁部材314は、図23に示すように、第3展示部材310の側壁を囲うロの字型に形成されている。また、特別発光ステージ部材311及びハウジング315の間において、収納空間を取り囲むように形成され、特別発光ステージ部材311の周壁部322及びハウジング315の外側周壁部96と連なる側壁部340を有している。また、側壁部材314の対向する2辺の側壁部340であって、特別発光ステージ部材311の係合穴324と対向する側の側壁部340には、夫々中央部辺りに、収納空間側(内側)に突出する(凹む)内方突出部349を有している。そして、この内方突出部349を上方(特別発光ステージ部材311側)に延出して先端部に鉤状の係合爪343を設けている。
また、側壁部材314の対向する2辺の側壁部340であって、係合爪343(内方突出部340)が設けられていない側の側壁部340には、中央上端部からM字状に突出する第1突部345及び第2突部347を夫々有している。第1突部345及び第2突部347の先端部は、U字状に切り欠いた第1軸受部346及び第2軸受部348が夫々形成されている。そして、側壁部材314の第1軸受部346及び第2軸受け部348上に、揺動光拡散板312の第1揺動軸328及び第2揺動軸330を夫々載置することで揺動軸を構成し、前述したコイル338及び磁石333の作用によって、この揺動軸を軸にして揺動を行うことが可能となる。また、側壁部材314の側壁部340の四隅内側には、下端部に固定穴342を有する固定部341を有している。そして、この固定部341にLED中継基板313の嵌合凹部336を夫々嵌合させることで、LED中継基板313を収納空間内に位置決めする。
また、側壁部材314の第1軸受部346及び第2軸受け部348上に、揺動光拡散板312の第1揺動軸328及び第2揺動軸330を夫々載置した状態で、側壁部340に設けた両係合爪343を、特別発光ステージ部材311の両係合穴324に係合させる。これにより、側壁部材314及び特別発光ステージ部材311を係合固定すると共に、揺動光拡散板312を、特別発光ステージ部材311の切欠部323内で軸支する。これにより、上部部材(特別発光ステージ部材311、揺動光拡散板312及び側壁部材314)を構成し、側壁部材314及び特別発光ステージ部材311を係合しつつ、揺動光拡散板312の脱落を防止する。
またこれにより、第3展示部材310(上部部材)の構成部品を組合せた際に、第1揺動軸328及び第2揺動軸330、並びに、第1軸受部346及び第2軸受け部348(第1突部345及び第2突部347)が、特別発光ステージ部材311の切欠部323内に夫々収まる(位置する)ように形成される。また、第3展示部材310の構成部品を組合せた状態において、切欠部323に位置する第1揺動軸328及び第2揺動軸330の周りには隙間が形成されており、第1揺動軸328及び第2揺動軸330が、第1軸受部346及び第2軸受け部348上を自由に揺動可能となっている。
ハウジング315は、図23に示すように、第1展示部材11及び第2展示部材61のハウジング14、66と同様の形状とされており、内側底面97と対向する側が開口した凹状の箱形状に形成される。尚、第2展示部材61のハウジング66と同じ構成部材には、第2展示部材61のハウジング66と同じ符号を付与する。従って、ハウジング315の構造についての詳細な説明は省略する。
また、第3展示部材310を構成する(組合せて固定する)に際しては、まず、特別発光ステージ部材311、揺動光拡散板312及び側壁部材314を、係合穴324及び係合爪343等で結合して上部部材を構成する。そして、上部部材の側壁部材314の内側にLED中継基板313を嵌合すると共に、当該LED中継基板をハウジング315のハウジング側固定突起91上に載置する。そして、上部部材の側壁部材314の固定部341をハウジング315の係合穴93に夫々挿入し、係合穴93の反対側からビス350を挿入すると共に、当該ビス350を固定部341の固定穴342に挿入する。このビス350により、上部部材及びハウジング315を係合固定(結合固定)させる。これにより、第3展示部材310を構成する。
また、第1展示部材11及び第2展示部材61のハウジング14、66と同様、ハウジング315の裏面側(外側底面側)には、他の第3展示部材310と連結するための、多数(複数)の連結穴98が設けられている。また、第3展示部材310を他の第3展示部材310と連結する連結構造は、前述した第1展示部材11の連結構造と同様に、第3展示部材用の背面側連結部材、正面側連結部材、側方側連結部材、及び、底部連結部材を用いて行う。また、第1実施形態と同様に、連結部材(カバー部材)と第3展示部材との間に形成される展示台の挿入溝と、同様にして形成される天井部材の挿入溝と、に透明アクリル板を挿入し、固定する。これにより、展示台(床部材)と天井部材との間の展示空間を透明アクリル板で囲って覆い、展示ケースを構成することが可能である。また、配線構造についても、第2展示部材61を複数連結する場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
また、前述した揺動光拡散板312を揺動させる駆動機構(コイル338及び磁石333)について、補足する。第3展示部材310を構成する各部品を組合せた状態で、且つ、電源スイッチ152をOFFにした状態、すなわち、揺動光拡散板312が揺動していない状態(略水平状態)において、コイル338と磁石333とは、特定の位置関係とされている。具体的に、図22(a)に示すように上方からみた場合、コイル338と磁石333とは、揺動軸方向に同じ位置で、且つ揺動軸と垂直方向に所定距離ずらして配置している。これは、揺動光拡散板312において、磁石333を投影揺動軸上に設けたため、コイル338の中心がLED中継基板313上の磁石333の直下(投影揺動軸上)となるように配置したのでは、コイル338に電流を流しても揺動方向に力が作用しない。すなわち、コイル338に電流を流して磁力を発生させても、揺動光拡散板312が揺動しない。
そこで、本第6実施形態のように、コイル338を、揺動軸と垂直方向に所定距離ずらして配置することで、コイル338に電流を流した際に、磁石338に、揺動光拡散板312を揺動させる方向の力(磁力)を作用させることを可能としている。また、一旦揺動を開始した後は、磁石338が揺動によってコイル338近傍を通過する際に発生する起電力を利用して振り子動作を維持する(加速動作させる)ことが可能となる。これにより、磁石やコイルの数を少なくし、コスト低減及び軽量化を図ることが可能となる。また、本構成とすることにより、小さい磁力で揺動光拡散板312を揺動させることが可能となる。またこれにより、発光展示部材内部で光拡散板を動作させることが可能となるので、光拡散板によって拡散する光を、当該光拡散板の動作に応じて異なる視認態様で、発光ステージ面上に映し出すことが可能となる。またこれにより、展示ケース及び展示ケース内に展示される装飾物の装飾効果を高めることが可能となる。
前述の態様において、「装飾物を設置可能な設置部と、設置部を照射する発光部と、設置部と発光部との間に設けられ、所定態様で動作可能な可動光拡散部と、可動式光拡散部を動作させる駆動部と、を有する発光設置部材を備え、
発光設置部材を、電力を供給可能な電力供給手段と通電可能に接続し、
発光部を発光すると共に、可動光拡散部を動作させる」ことを特徴としてもよい。
これにより、発光設置部材の内部に発光部と、可動式の光拡散部と、を設け、電力供給手段と通電することで、発光部を発光すると共に、可動光拡散部を動作させることを可能とした。これにより、光の視認態様を変化させることが可能となり、装飾性を高めることが可能となる。
また、「可動光拡散部は揺動軸を有し、
発光設置部材は揺動軸を軸支する軸受部を有し、
可動光拡散部の揺動軸を、軸受部に設置することで、可動光拡散部を揺動動作させる」ことを特徴としてもよい。
また、「可動光拡散部で拡散した光を設置部に映し、
設置部に映される光の視認態様が、可動光拡散部の動作に応じて変化する」ことを特徴としてもよい。
[他の態様]
前述した第1乃至第5実施形態では、第1展示部材11又は/及び第2展示部材61を複数連結した展示部材を、床部材(展示台4)又は天井部材5として構成する例を示した。然しながら、このような態様に限らず、第1展示部材11又は/及び第2展示部材61を複数連結した展示部材を、床部材と垂直状に立設する壁面部や、傾斜状に設けられる壁面部として構成してもよい。そしてこれら壁面部に対して電気的装飾物(発光装飾物等)を設置したり、当該壁面部自体を発光させたりして、装飾性を高めることも可能である。
また、前述した第1乃至第5実施形態では、第1展示部材11又は/及び第2展示部材61を複数連結して展示部材(床部材、天井部材、壁面部)を構成する例を示したが、このような態様に限らない。床部材及び天井部材を、1個の第1展示部材11又は/及び第2展示部材61で夫々構成し、周囲(周壁)をアクリル板とすることで小型の展示ケース1としてもよい。
また、第1実施形態では、天井部材5を、第1展示部材11を複数連結して構成し、床部材(展示台4)を、第2展示部材61を複数連結して構成した。このような態様に替えて、床部材(展示台)を、第1展示部材11を複数連結して構成し、天井部材を第2展示部材61を複数連結して構成してもよい。また、床部材及び天井部材の両方を、第1展示部材11を複数連結して構成してもよいし、床部材及び天井部材の両方を第2展示部材61を複数連結して構成してもよい。
第1実施形態では、第1空間7及び第2区間の何れも周囲全てを箱状に覆う構成としている。これに替えて、第1空間7の少なくとも一部を覆わない構成としてもよい。一方、第2空間8は第1実施形態と同様に周囲全てを覆う必要がある。具体的に、本他の態様の展示ケースは、展示台を4個の第2展示部材61で構成し、天井部材を2個の第1展示部材11で構成する。そして、奥側の第2空間は第1実施形態と同様に展示台、天井部材、及び周囲を着色アクリル板(3枚)及びマジックミラーで覆われる。また手前側の第1空間は、展示台と背面側側壁部となるマジックミラーのみ有し、天井部材及び正面・左右の側壁部を有しない。これによっても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
第1実施形態では、第2空間8を区画する壁面(側壁面)において、背面側(マジックミラー10と対向する側)の壁面を着色アクリル板9(不透明板)で構成した。これに替えて、この背面側の壁面を、少なくとも展示空間側を鏡面として第2空間を写す鏡面部材(鏡面壁)としてもよい。これにより、第2空間8に光が照射して第2空間8が明空間となった際に、第1空間側装飾物144及び第2空間側装飾物145を視認できると共に、鏡面部材に写る当該第2空間側装飾物の背面を視認することが可能となる。これにより、展示ケース及び装飾物の装飾効果を高めることが可能となる。
また、第3実施形態では、展示ケース301の背面側の側壁部を導光板181としたが、これに変えて、正面側の側壁部を導光板181としてもよいし、左側又は右側の側壁部を導光板181としてもよい。また、側壁部の一面だけでなく、2面以上を導光板としてもよい。例えば、正面側と背面側を何れも導光板181としてもよい。このように、第1展示部材(第2展示部材)と連結部材とにより形成される挿入溝に、導光板及びLED基板を挿入するだけで、展示ケースの側壁部の任意の少なくとも一面(一部)を導光板とすることが可能となる。これにより、所定の絵柄を表示又は非表示とすることが可能な導光板を任意の位置に取り付けることによって、展示ケース及び展示ケースに展示される装飾物の装飾性を向上することが可能となる。
また第1実施形態と第3実施形態を組合せて構成することも可能である。具体的には、第1実施形態の展示ケースにおいて、第1空間又は/及び第2空間の、正面側側壁部又は/及び背面側側壁部を、導光板(導光板及びLED基板を装着)とすることが可能となる。尚、第1空間の背面側側壁部を導光板とする場合には、導光板とマジックミラーとを重ねて配置することが可能である(何れを手前にしてもよい)。また、第2空間の背面側側壁部を導光板とする場合には、最背面の側壁部を不透明部材で構成し、その手前に重ねて導光板を配置することが可能である。また、LED基板のLED(発光部)、及び、第2空間内に光を照射する発光部を、同時に、又は独立して、発光制御することで、視認態様を更に多様化することが可能となる。
また、第1実施形態では、第2展示部材61には、装飾物や支持部材を設置可能な設置穴を設けていないが、第2展示部材61にも、このような設置穴を設け、発光ステージ面上に載置する装飾物等を支持・固定できるようにしてもよい。
また、第1実施形態では、第1設置穴18に挿入する穴径変換部材171上に、第2設置穴19と同じ形状の設置穴を設けることで、支持部材110の設置箇所を増設するものとした。このような態様に加えて又は替えて、第1設置穴18又は第2設置穴19に挿入可能な挿入突起を有する変換部材(穴径変換部材と同形状)において、鍔部上に、設置穴に変えて、マグネットを埋め込んだマグネット部を有する変換部材を備えてもよい。これにより、装飾物等の下端部(足部)にマグネットを備える場合には、このマグネット同士を磁力によりくっつけることで、変換部材を介して、装飾物3をステージ面17上に固定することが可能となる。
電源ユニット151は、内部に二次電池(蓄電池)が内蔵され、この二次電池により電力を供給可能な構成とした。然しながらこのような態様に限らない。例えば、この二次電池に替えて又は加えて、電源ユニット151にUSBコネクタを設け、USBコネクタに接続されたノートパソコン等の電力供給部から電力を供給することを可能にしてもよい。また、これらに替えて又は加えて、電源ユニット151に固定式又は着脱式のコンセントケーブル及びコンセントプラグを設け、家庭用のコンセントから直接電力を供給することを可能にしてもよい。また、これらに替えて又は加えて、市販の所定サイズ・本数(例えば単3型を4本)の一次電池又は二次電池を挿入・取外し可能とし、これらによって電力を供給することを可能にしてもよい。
また、前述した発明の他の態様として、「第1空間内の床部及び天井部の少なくとも一方には、複数の設置部が設けられており、
複数の設置部のうち所定の設置部を、電力を供給可能な電力供給部と接続すると共に、電力供給部と接続した設置部を通電設置部として設定し、
第1空間内に設定された通電設置部に第1発光部を設置可能とした
ことを特徴とする」ものとしてもよい。
また、更に他の態様として、「第1空間内に設定された通電設置部に設定された第1発光部と、第2空間内に設定された通電設置部に設定された第2発光部と、第1発光部及び第2発光部の発光態様を制御する発光制御手段と、を備え、
発光制御手段は、第1発光部を発光させる第1態様と、第2発光部を発光させる第2態様と、第1発光部及び第2発光部を発光させる第3態様と、に制御可能であることを特徴とする」ものとしてもよい。
第6実施形態の駆動機構は、投影揺動軸上に設けた1個の磁石(永久磁石)と、投影揺動軸上から僅かにずらして配置した1個のコイルと、によって構成した。然しながら、このような駆動機構に限定されない。例えば、磁石又は磁性部材を、揺動光拡散板の投影揺動軸上から一方側及び他方側にずれた位置に夫々1個ずつ配置する。そして、LED中継基板上の磁石又は磁性部材に対応する位置の夫々直下に、電磁石を配置する。そして、この電磁石の一方をON・他方をOFFとし、その後、一方をOFF・他方をONに切替え、これを繰り返すことによっても、揺動光拡散板を揺動させることが可能である。
[その他]
前述した特許文献1は、台座の内部に光源を設置しているため、光源の配線等を台座内に被覆することで、配線の露出を防止して、きれいに見せることが可能となる。然しながら、台座のステージ板を介して光を照射するため、装飾物に照射する光量が低減してしまう。また、光源は、ステージ板よりも下方に配置されるため、装飾物に対する光の照射位置や照射角度が制限されてしまう。一方、特許文献1は、台座の端部から立設した自在アームの端部に光源を取り付け、当該光源によって装飾物の上方からも光を照射可能である。然しながら、光源の設置位置が固定されており、展示者の望む任意の位置・方向・角度等から光を照射することができない。前述した実施形態の展示ケースは、このような事情に鑑みてなされたものであり、装飾物に対する光の照射によって、装飾性を向上させることにある。また、前述した特許文献1は、台座のステージ上に設置される装飾物の下方から上方に向けて光を照射するため、装飾物の陰が生じ難く、きれいに見せることが可能となる。然しながら、特許文献1の構造を採用すると、装飾物を設置可能な範囲(ステージ板の面積)が限定され、装飾物の大きさが制限されたり、飾りケース(ショーケース)の設置空間に余剰空間が生じたりする場合がある。前述した実施形態の展示ケースは、このような事情に鑑みてなされたものであり、光を照射可能な発光設置部材を連結可能とすることによって、装飾性を向上させることにある。
1 展示ケース(飾りケース)
3 装飾物
4 展示台(飾り台)
5 天井部材(飾り台)
10 マジックミラー
11 第1展示部材(設置部材)
13 中継基板(中継部)
17 ステージ面(設置部)
18 第1設置穴(設置部、通電設置部)
19 第2設置穴(設置部)
47 通電固定穴(設置部、通電設置部)
51 マジックミラー取付部材(取付部材)
61 第2展示部材(設置部材、発光設置部材)
65 LED中継基板(中継部)
74 LEDチップ(発光部)
79 発光ステージ面(設置部、発光部)
81 発光装飾物
151 電源ユニット
181 導光板(導光部材)
187 LED基板
188 LED(導光発光部)

Claims (6)

  1. 第1装飾物を設置可能な第1空間と、第2装飾物を設置可能な第2空間と、前記第1空間と前記第2空間とを隔てる隔壁と、前記第2空間内に光を照射可能な発光部と、を備えた飾りケースであって、
    前記隔壁はマジックミラーで構成され、
    前記第1空間は、周囲の少なくとも一部を区画されていないか、若しくは、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第1空間内を視認可能な透明部材、を少なくとも有して形成され、
    前記第2空間は、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第2空間内を視認困難又は視認不能な不透明部材、によって形成されており、
    前記発光部を発光させない状態において、前記第2空間は、内部を視認困難又は視認不能な暗空間とされ、
    前記発光部を発光させた状態において、前記第2空間は、内部を視認可能な明空間とされると共に、当該第2空間内部を、前記第1空間及び前記マジックミラーを通して視認可能とする
    ことを特徴とする飾りケース。
  2. 第1装飾物を設置可能な第1空間と、第2装飾物を設置可能な第2空間と、前記第1空間と前記第2空間とを隔てる隔壁と、前記第2空間内に光を照射可能な発光部と、を備えた飾りケースであって、
    前記隔壁はマジックミラーで構成され、
    前記第1空間は、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第1空間内を視認可能な透明部材、を少なくとも有して形成され、
    前記第2空間は、前記マジックミラー、及び、前記飾りケース外から前記第2空間内を視認困難又は視認不能な不透明部材、によって形成されており、
    前記発光部を発光させない状態において、前記第2空間は、内部を視認困難又は視認不能な暗空間とされ、
    前記発光部を発光させた状態において、前記第2空間は、内部を視認可能な明空間とされると共に、当該第2空間内部を、前記第1空間及び前記マジックミラーを通して視認可能とする
    ことを特徴とする飾りケース。
  3. 前記発光部が発光しない場合、前記第1空間内に設置される前記第1装飾物を視認可能とすると共に、前記第2空間内に設置される前記第2装飾物を視認困難又は視認不能とし、
    前記発光部が発光する場合、前記第1空間内に設置される前記第1装飾物及び前記第2空間内に設置される前記第2装飾物の両方を視認可能とする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飾りケース。
  4. 前記第2空間内の床部及び天井部の少なくとも一方には、複数の設置部が設けられており、
    前記複数の設置部のうち所定の設置部を、電力を供給可能な電力供給部と接続すると共に、前記電力供給部と接続した前記設置部を通電設置部として設定し、
    前記第2空間内に設定された前記通電設置部に前記発光部を設置可能とした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の飾りケース。
  5. 前記第2空間内の床部及び天井部の少なくとも一方側の内部に前記発光部を有しており、
    前記発光部を発光させることで、前記床部及び/又は前記天井部を通して、前記第2空間内に光を照射する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の飾りケース。
  6. 前記飾りケース内の床部及び天井部の少なくとも一方には、複数の設置部が設けられており、
    前記複数の設置部のうち任意の設置部を用いて前記マジックミラーを設置することで前記隔壁を形成する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の飾りケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2813849C1 (ru) * 2023-01-26 2024-02-19 Ваха Арбиевич Турпалов Витрина

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