JP6940706B2 - ステータ、モータ、及び送風装置 - Google Patents

ステータ、モータ、及び送風装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステータ、モータ、及び送風装置に関するものである。
従来のモータにおけるリード線(引き出し線)の固定方法として、リード線を基板に固定されたものが知られている。
以下、従来のリード線の固定方法について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、特許文献1においては、ステータ100と、ステータ100に巻回されたコイル101に発生する回転磁界により、シャフト102と共に回転するロータ103と、ステータ100のコイル101上に間隔を有し、リード線を備えた基板104とが配置されている。リード線は保護チューブ105によって集約され、保護チューブ105が基板104のチューブ固定部106に結束バンド107によって固定される。
特願2014−510957(国際公開第2013/157035号)
上記のような従来のリード線の固定方法は、リード線に掛かる負荷が基板104に影響を及ぼすため、基板104のステータ100への固定を強固にする必要があった。そのため基板104の小型化を実現する際に設計自由度が限定される課題であった。
上記課題を解決するために、本発明に係るステータは、環形状に形成された鉄心と、鉄心に巻回される巻線と、鉄心と巻線との間を絶縁するインシュレータと、基板と、巻線と基板とを接続する端子ピンと、基板に接続され当該基板から引き出される引き出し線と、を備え、インシュレータは、環形状の外周側に突出し、引き出し線を固定するための突出部を備え、これにより所期の目的、すなわち、引き出し線に掛かる負荷の基板への影響を抑制でき、また基板の小型化が期待でき、材料コストの低減が図れるということを達成するものである。
本発明に係るステータにおいては、前記突出部は、前記基板の外周よりもさらに外周側に突出する。
本発明に係るステータにおいては、前記基板は、前記鉄心に対向する裏面と、前記鉄心とは逆側に面する表面と、を備え、前記引き出し線は、前記裏面に接続し、前記基板の前記裏面と前記突出部の前記基板側に位置する固定面との間に位置する。
本発明に係るステータにおいては、前記突出部は、前記固定面を前記裏面よりも前記鉄心側に備え、前記引き出し線は、前記固定面に固定された。
本発明に係るステータにおいては、前記固定面は、外周方向に向かうにつれて前記鉄心側に屈曲する屈曲面を備える。
本発明に係るステータにおいては、前記基板は、前記鉄心に対向する裏面と、前記鉄心とは逆側に面する表面と、を備え、前記引き出し線は、前記表面に接続し、前記突出部は、前記表面と同一平面上に位置する固定面を備え、前記引き出し線は、前記固定面に固定された。
本発明に係るステータにおいては、前記突出部は、前記インシュレータから外周側に突出する基部と、前記基部の外周側から前記環形状における接線方向に突出する止め部と、を備え、前記引き出し線は、前記基部上であって前記止め部の内周側に締結された。
本発明に係るステータにおいては、前記基部は、接線方向の幅が前記引き出し線の径よりも小さい。
本発明に係るステータにおいては、前記インシュレータは、前記突出部の内周側に前記基板を把持する突起部を備えた。
本発明に係るモータは、上述のステータを備えた。
本発明に係る送風装置は、上述のモータを備えた。
本発明によれば、引き出し線に掛かる負荷の基板への影響を抑制でき、また基板の電気的接続部を保護することが可能となる。突出部は基板の外周よりもさらに外周側に突出するので、基板や鉄心の配置時に引き出し線の締結が障害とならず、引き出し線の突出部の基部への締結が容易となる。引き出し線が水平に設置可能となり、曲げの負荷を引き出し線に与えることが無い。引き出し線は止め部の内周側に締結されたので、安定した締結が可能となる。基部は接線方向の幅が引き出し線の径よりも小さいので、締結後には引き出し線の接線方向へのずれに耐性が高く、引き出し線の締結を強固にすることができる。インシュレータに設けられた突起部は鉄心の環状接線方向での基板の移動を制限するので、基板の締結を強固にすることができる。引き出し線は基板とインシュレータとの間に位置するので、モータとしての全体高さを低く抑えることが可能となる。固定面は、インシュレータ外径に近い部分が引き出し線を締結するための面であり、インシュレータ外径から離れる部分が下に向かって鉄心側に屈曲しているので、引き出し線をステータの高さ方向に圧迫しても、引き出し線に掛かる曲げの負荷が軽減される。
本発明の実施の形態1に係るステータの平面図 本発明の実施の形態1に係るインシュレータの斜視外観図 本発明の実施の形態1に係るステータの部分平面図 本発明の実施の形態1に係るステータのA−A断面図 本発明の実施の形態2に係るステータの平面図 本発明の実施の形態2に係るインシュレータの斜視外観図 本発明の実施の形態2に係るステータの部分平面図 本発明の実施の形態2に係るステータのA−A断面図 従来の引き出し線の固定構造の概略図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略または簡略化している。さらに、各図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、図1を用いて本実施の形態に係るステータ1について説明する。なお図1は、本発明の実施の形態1に係るステータの平面図である。
ステータ1aは、ステータコアすなわち鉄心2と、巻線3と、基板4と、端子ピン5と、リード線すなわち引き出し線6と、インシュレータ7を備える。ステータ1aは、モータの一部を構成する。
鉄心2は、ステータ1の外周に位置する継鉄部8と、当該継鉄部8から内周側に突出する歯部(図示なし)とが一体に形成された複数の分割鉄心を環形状に接続して形成される。鉄心2は、隣接する継鉄部8が一体として形成された直線状の複数の分割鉄心を環形状に加工し、あるいは別体として形成された複数の分割鉄心である継鉄部8を環形状に接続して形成される。鉄心2は、外周が略円柱形状を有し、円柱形状における一方の面である天面と、天面に対向する底面と、天面と底面とを外周側で接続する外周側面とを備える。また、鉄心2は、モータの軸を形成する天面の中心周囲と、同じくモータの軸を形成する底面の中心周囲とを接続する円柱形状の空間を備え、この空間の周囲は鉄心2の内周側面で形成される。言い換えると、鉄心2は、軸方向からの軸視にて天面及び底面がドーナツ形状を有し、軸周囲の空間には、図示しないロータが位置する。
インシュレータ7は、主に鉄心2の継鉄部8から歯部の範囲を覆って構成される。インシュレータ7は、巻線3を、インシュレータ7を介して複数の歯部に対して巻回することで、鉄心2と巻線3の電気的絶縁を図る役割を果たす。インシュレータ7は、鉄心2と同様に、分割鉄心に対応させた環形状を有する。インシュレータ7は、引き出し線6を固定するための突出部9と、図2に示した基板位置決め用の突起部10aおよび基板位置決め用の突起部10bとを備える。
巻線3は、銅やアルミニウムの合金を主な素材とする導電線であり、インシュレータ7を介して鉄心2に巻回される。なお、巻線3は、要求される仕様に応じ巻回仕様が異なる。
基板4は、複数の電気的接点を接続することで、外部の例えばインバータ回路等と巻線3とを接続する。基板4は、中心角を約160度とした中空円形の一部分をその輪郭とし、すなわち部分ドーナツ形状を有する。基板4は、鉄心2の中心軸20と同心であって、中心軸20に垂直な平面上に、中心軸20から鉄心2の方向に所定の距離を離した位置に配置される。基板4は、インシュレータ7の天面側端部であってドーナツ形状に一致させて位置し、つまり天面における外周部に載置されて固定され、インシュレータ7及び鉄心2とは逆側に面する表面19に引き出し線6が接続される。基板4は、インシュレータ7の突起部10a、突起部10bを固定するための、図3に示す切欠き15a、切欠き15bを備える。
引き出し線6は、入力電源を基板4に印加するため、基板設計に応じて引き出し線6の末端が基板4の電気的接点と接続される。
端子ピン5は、インシュレータ7の上面、つまり基板4に対向する面に、基板4の方向に向けて立設され、中心軸20に平行、つまり軸方向に設けられる。端子ピン5は、主として導電素材で形成され、巻線3及び基板4上の銅箔と電気的に接続されることで、基板4と巻線3との電気的接続を仲介する。
続いて図2を参照しながら、インシュレータ7の詳細を説明する。なお図2は、インシュレータの斜視外観図である。
インシュレータ7は、当該インシュレータ7の軸方向における端部近傍であって、中心軸20に垂直な平面、つまりインシュレータ7の天面(あるいは底面)上に、Tの字の形を有する突出部9を備える。
突出部9は、インシュレータ7の環形状における最外周であるインシュレータ外径11を起点にさらに外周側、つまり継鉄部8方向に膨出する。突出部9は、天面視においてT字形状を有し、T字形状における頭部が止め部21として突出部9の外周側に位置し、T字形状における足部が基部22としてインシュレータ外径11に接続され、インシュレータ7から外周側に突出する。止め部21は、基部22の外周側端部から鉄心2の環形状における接線方向両側に突出する。止め部21の基部22からの突出により、止め部21と基部22とが突出部9における括れを形成する。なお、基部22は、接線方向の幅が引き出し線6の径よりも小さく構成することが好ましい。突出部9は、インシュレータ7の軸方向に強度十分な厚みを有すると共に、固定面13を備える。
固定面13は、突出部9において、天面の基板4が配置されるインシュレータ7の天面の外径側に位置する外径側インシュレータ端面12より基板4の厚み分だけインシュレータ7の軸方向に突出して形成される平面である。
また、突出部9の内周側であって外径側インシュレータ端面12上には突起部10aが、天面の基板4が配置される内径側に位置する内径側インシュレータ端面14上には突起部10bが、インシュレータ7の上面から軸方向に突出している。当該突起部10(突起部10a、突起部10b)は、基板4をインシュレータ7に配置する際に、基板4を把持するとともに、基板4の位置を径方向および周方向に対し安定させる役割を果たす。本実施の形態では一例として、外径側インシュレータ端面12上においては突出部9の周方向における中間に突起部10aを配置している。また、突起部10bは、内径側インシュレータ端面14上における突起部10aに対向する位置、つまり突起部10bは、突起部10aと中心軸20とを結ぶ線上に配置される。
次いで図3および図4を参照し、基板4をインシュレータ7に搭載した際の詳細を説明する。なお、図3は、ステータの部分平面図、図4は、ステータのA−A断面図である。
基板4をインシュレータ7に締結するために、基板4は、部分ドーナツ形状の内径および外径から、基板4の内部方向に向かう切欠き15、つまり切欠き15aおよび切欠き15bを備えている。各切欠き15aおよび切欠き15bの位置とサイズは、その目的からインシュレータ7の有する突起部10aと突起部10bに対応する。つまり基板4搭載時には、当該基板4が備える切欠き15a、切欠き15bとインシュレータ7が備える突起部10a、突起部10bとがそれぞれ勘合することで、基板4の径方向および周方向の位置が決まる。また、基板4の軸方向の位置は、基板4と外径側インシュレータ端面12および内径側インシュレータ端面14が接することで決まる。この状態で、突出部9は基板4の外周よりもさらに外周側に突出している。ただし、突出部9は、鉄心2よりも内周側に収まっている。また、固定面13の高さについては、外径側インシュレータ端面12より基板4の厚み23の分だけ軸方向に突出させているため、突出部9の固定面13は、基板4の表面19と同一平面となる。
上記構成において、固定面13から表面19にわたって配された引き出し線6は、突出部9の止め部21の内周側に位置する括れにおいて、縛り糸や結束バンドなどで基部22と共締めされることで、インシュレータ7と引き出し線6とが固定される。
以上の構成では、引き出し線6に対し仮に引っ張りやモータ駆動による振動の外力が印加されても、ストレスはインシュレータ7へ逃げるため、基板4に接続された引き出し線6の端末へは及ばない。よって、電気的接続部位が多数存在するためインシュレータ7に比して弱い基板4の電気的接続部を保護することが可能となる。
また、突出部9は、基板4の外周よりもさらに外周側に突出しているため、縛り糸や結束バンドを基部22に巻き回す際に基板4や鉄心2が障害とならない。よって、引き出し線6の基部22への締結が容易となる。
また、基板4の表面19と固定面13とは同一平面上に位置するため、引き出し線6が水平に設置可能となり、曲げの負荷を引き出し線6に与えることが無い。
また、止め部21の内周側の括れに縛り糸や結束バンドで引き出し線6を締結可能であるため、縛り糸や結束バンドの外周方向への抜けを防止し、安定した締結が可能となる。
また、基部22は、接線方向の幅が引き出し線6の径よりも小さいため、締結後には引き出し線6の接線方向へのずれに耐性が高く、引き出し線6の締結を強固にすることができる。
また、インシュレータ7は、突出部9の内周側であって中央部から、中心軸への直線上に基板4を把持する突起部10a、10bを備えているため、締結後には基板4の接線方向へのずれに耐性が高く、基板4のインシュレータ7への締結を強固にすることができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係るステータ1bについて図5を参照しながら主に実施の形態1と異なる点の説明を行う。なお図5は、本発明の実施の形態2に係るステータの平面図である。
ステータ1bは、鉄心2と、巻線3と、基板4と、端子ピン5と、引き出し線6と、インシュレータ7を備える。環形状のインシュレータ7の外周側には、引き出し線6を締結するための突出部9が設けられている。
図6に示すように、インシュレータ7は、T字状の突出部9を備えるが、実施の形態1にて示した突出部9とは形状が異なる。さらに、実施の形態1にて示した基板位置決め用の突起部10aおよび基板位置決め用の突起部10bとは位置が異なる。これらの詳細については後述する。
基板4は、複数の電気的接点を接続することで、該基板4に設けられる外部の例えばインバータ回路等と巻線3とを接続する。基板4は、中心角を約160度とした中空円形の一部分をその輪郭とし、すなわち部分ドーナツ形状を有する。言い換えれば、基板4は、円心角を約160度とした円弧形板体である。基板4は、インシュレータ7の天面側端部であってドーナツ形状に一致させて位置し、つまり天面における外周部に載置されて固定される。言い換えれば、基板4は、インシュレータ7の天面の外側に位置し、該外側は、中心軸20に沿ってインシュレータ7の天面から離れる側である。図7に示すように、基板4が備える切欠き15a、切欠き15bについては、実施の形態1にて示したものとは異なる。
続いて図6を参照しながら、インシュレータ7の詳細を説明する。なお図6は、本実施の形態に係るインシュレータの斜視外観図である。
インシュレータ7は、当該インシュレータ7の軸方向における端部近傍であって、中心軸20に垂直な平面、つまりインシュレータ7の外壁面上に突出部9を備え、該外壁面は、インシュレータ7の中心軸20まわりの外周面である。
突出部9は、インシュレータ7の環形状における最外周であるインシュレータ外径11を起点にさらに外周側、つまり継鉄部8方向に膨出する。すなわち、突出部9は、インシュレータ7の外壁面から外周側に膨出し、該外周側は、インシュレータ7の径方向に沿ってインシュレータ7の外壁面から離れる側である。
突出部9は、天面視においてT字形状を有し、すなわち、中心軸20に沿ってインシュレータ7の天面から底面に向かって見る場合、突出部9は、T字形状である。
T字形状における頭部が止め部21として突出部9の外周側に位置し、該外周側がインシュレータ7の径方向に沿ってインシュレータ7の外壁面から離れる側である。T字形状における足部が基部22としてインシュレータ外径11に接続され、インシュレータ7から外周側に突出する。つまり、基部22は、インシュレータ7の外壁面から外周側に突出する。すなわち、止め部21が基部22に接続され、基部22がインシュレータ7の外壁面に接続される。突出部9は、インシュレータ7の軸方向に強度十分な厚みを有すると共に、固定面13を備える。すなわち、突出部9は、中心軸20の方向に強度十分な厚みを有する。
さらに突出部9は、実施の形態1に示した形状とは異なり、固定面13が外周方向に向かうにつれて鉄心2側に屈曲する屈曲面31を備える。すなわち、固定面13は、インシュレータ7の径方向に沿って、インシュレータ7の外壁面から離れる方向に鉄心2側に屈曲する屈曲面31を備える。つまり固定面13は、インシュレータ外径11に近い部分が基板4の裏面30に対して平行な平面であり、図8に示すように、インシュレータ外径11から離れる部分が下に向かって鉄心2側に屈曲している。すなわち、固定面13は、平面部分と屈曲部分とを備え、平面部分は、基板4の裏面30に対して平行な平面であり、言い換えれば、中心軸20に垂直な平面であるが、屈曲部分は、インシュレータ7の径方向に沿って、インシュレータ7の外壁面から離れる方向に鉄心2側に屈曲する。
止め部21は、基部22の外周側端部から鉄心2の環形状における接線方向両側に突出する。すなわち、止め部21は、鉄心2の外壁面の接線に沿って基部22の両側から突出し、鉄心2の外壁面の接線は、中心軸20に垂直となる。止め部21の基部22からの突出により、止め部21と基部22とが突出部9における括れを形成し、すなわち、基部22は、突出部9における括れとなる。
インシュレータ7の外径側インシュレータ端面12上であって、突出部9の周方向両端には、突起部10aが軸方向に突出している。すなわち、インシュレータ7はその外壁面に近い端部が中心軸20に沿って二つの側壁を形成し、二つの側壁はそれぞれ、突出部9の周方向両側に位置し、側壁の先端にそれぞれに外径側インシュレータ端面12が形成され、突出部10aは、それぞれに外径側インシュレータ端面12から中心軸20に沿って突出する。
また、インシュレータ7の内径側に位置する内径側インシュレータ端面14上であって、突出部9の周方向両端から等距離かつ遠方には突起部10bが、軸方向に突出している。ここで遠方とは、突出部9を中心に据えた状態で、二つの突起部10a間の距離よりも二つの突起部10b間の距離のほうが大きいことを意味する。
すなわち、インシュレータ7はその外壁面に近い端部が中心軸20に沿って内径側インシュレータ端面14を形成し、2つの突起部10bはそれぞれ、内径側インシュレータ端面14から中心軸20に沿って突出し、突出部9の周方向両側に位置し、二つの突起部10a間の周方向距離よりも二つの突起部10b間の周方向距離のほうが大きい。
突起部10(突起部10a、突起部10b)は、基板4をインシュレータ7に配置する際に、基板4を把持するとともに、基板4の位置を径方向および周方向に対し安定させる役割を果たす。本実施の形態では一例として、外径側インシュレータ端面12上においては突出部9の周方向における基部22よりも広い幅に突起部10aを配置している。すなわち、二つの突起部10aはそれぞれ、突出部9の周方向両側に位置し、言い換えれば、基部22の周方向長さよりも二つの突起部10a間の周方向距離のほうが大きい。また、突起部10bは、内径側インシュレータ端面14において、基部22中心から周方向に両側各45°離隔した位置に形成される。すなわち、二つの突起部10bの周方向位置と基部22の周方向位置とは45°の位相差を有する。
次いで図7および図8を参照し、基板4をインシュレータ7に搭載した際の詳細を説明する。なお、図7は、ステータの部分平面図、図8は、図7におけるステータ1bのA−A断面図である。
基板4をインシュレータ7に締結するために、基板4は、部分ドーナツ形状の内径および外径から、基板4の内部方向に向かう切欠き15、つまり切欠き15aおよび切欠き15bを備えている。すなわち、切欠き15aは基板4の半径が大きい側辺に開口され、切欠き15bは基板4の半径が小さい側辺に開口される。各切欠き15aおよび切欠き15bの位置とサイズは、その目的からインシュレータ7の有する突起部10aと突起部10bに対応する。つまり基板4搭載時には、当該基板4が備える切欠き15a、切欠き15bとインシュレータ7が備える突起部10a、突起部10bとがそれぞれ緩勘合することで、基板4の径方向および周方向の位置が決まる。また、基板4の軸方向の位置は、基板4と外径側インシュレータ端面12および内径側インシュレータ端面14が接することで決まる。この状態で、突出部9は基板4の外周よりもさらに外周側に突出している。ただし、突出部9は、鉄心2よりも内周側に収まっている。すなわち、突出部9は基板4の半径が大きい側辺よりもさらに外周側に突出し、鉄心2の外壁面は突出部9の外周側に位置する。
基板4は、インシュレータ7及び鉄心2と対向する裏面30に引き出し線6が接続される。突出部9における固定面13の、軸方向における位置については、外径側インシュレータ端面12、言い換えると基板4の裏面30よりも、引き出し線6の厚み分だけ軸方向における鉄心2側に位置している。すなわち、中心軸20の方向に沿って、固定面13と、外径側インシュレータ端面12及び基板4の裏面30との軸方向距離は、引き出し線6の厚みと等しく、該厚みは中心軸20に沿う長さである。このため、突出部9の固定面13は、基板4のインシュレータ7と対向する裏面30より下方に位置する。
これにより、固定面13に引き出し線6を配した場合、引き出し線6は、軸方向において、固定面13と基板4の裏面30との間に位置する形になる。また、引き出し線6は、周方向において、二本の突起部10aに挟まれることで安定する。そして、実施の形態1と比較すると、引き出し線6が表面19側に接続されていないため、表面19までがステータ1bの全高となり、モータとしての高さを低く抑えることが可能となる。
上記構成において、固定面13から配された引き出し線6は、突出部9の止め部21の内周側に位置する括れにおいて、縛り糸や結束バンドなどで基部22と共締めすることで、インシュレータ7と引き出し線6とが固定される。
以上の構成でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
さらに、引き出し線6が基板4とインシュレータ7との間に位置するため、全高を低く抑えることができ、モータの小型化に寄与する。
また、固定面13は、インシュレータ外径11に近い部分が引き出し線6を締結するための面であり、インシュレータ外径11から離れる部分が下に向かって鉄心2側に屈曲しているため、図9の従来技術に図示したようなモータの外郭を軸方向両側から被せた場合に、引き出し線6をステータの高さ方向に圧迫しても、引き出し線6に掛かる曲げの負荷が軽減される。
また、引き出し線6に対し仮に引っ張りやモータ駆動による振動の外力が印加され、このストレスがインシュレータ7を介して基板4にまで影響を与えることがあったとしても、外周側の突起部10aよりも内周側の突起部10bの方が互いの距離が大きいため、十分に安定した基板4が強固に受け止めることが可能であり、基板4の電気的接続部を保護することが可能となる。
このようにして構成されたステータ1a、ステータ1bは、モータに利用可能であり、さらに当該モータは送風装置に好適に利用可能である。
以上のように、本発明は図面を参照して好ましい実施形態を十分に記載しているが、当業者は上記の実施形態を基礎として変形又は変更を適宜行うことが勿論である。これらの変形又は変更は、本発明の趣旨を逸脱しない場合には、本発明の保護範囲に含まれると考えられる。
当業者であれば、たとえ本発明に明確に記載されていなくても、本発明の各実施形態および/または特許請求の範囲に記載の特徴に対してさまざまな組み合わせ及び/又は結合がなされ得ることを理解するであろう。特に、本発明の精神および教示から逸脱しない限り、本発明の実施形態および/または特許請求の範囲に記載の特徴に対してさまざまな組み合わせおよび/または結合を行うことができる。これら組み合わせおよび/または結合は、全て本発明の範囲内に含まれる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これら実施形態は目的を説明するためだけであり、本発明の範囲を限定することを意図しない。以上、様々な実施形態をそれぞれ説明したが、これは様々な実施形態における手段が有利に組み合わせて使用されないことを意味するのではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって限定される。
本発明に係るステータは、引き出し線の固定が容易であるとともに外的負荷にも強いため、送風機に利用されるモータとして有用である。
100 ステータ
101 コイル
102 シャフト
103 ロータ
104 基板
105 保護チューブ
106 チューブ固定部
107 結束バンド
1a、1b ステータ
2 鉄心
3 巻線
4 基板
5 端子ピン
6 引き出し線
7 インシュレータ
8 継鉄部
9 突出部
10、10a、10b 突起部
11 インシュレータ外径
12 外径側インシュレータ端面
13 固定面
14 内径側インシュレータ端面
15、15a、15b 切欠き
19 表面
20 中心軸
21 止め部
22 基部
23 厚み
30 裏面
31 屈曲面

Claims (8)

  1. 環形状に形成された鉄心と、
    前記鉄心に巻回される巻線と、
    前記鉄心と前記巻線との間を絶縁するインシュレータと、
    基板と、
    前記巻線と前記基板とを接続する端子ピンと、
    前記基板に接続され当該基板から引き出される引き出し線と、を備え、
    前記インシュレータは、
    前記環形状の外周側に突出し前記引き出し線を固定するための、前記基板の外周よりもさらに外周側に突出する突出部を備えたステータ。
  2. 環形状に形成された鉄心と、
    前記鉄心に巻回される巻線と、
    前記鉄心と前記巻線との間を絶縁するインシュレータと、
    基板と、
    前記巻線と前記基板とを接続する端子ピンと、
    前記基板に接続され当該基板から引き出される引き出し線と、を備え、
    前記インシュレータは、
    前記環形状の外周側に突出し前記引き出し線を固定するための突出部を備え、
    前記基板は、
    前記鉄心に対向する裏面と、
    前記鉄心とは逆側に面する表面と、を備え、
    前記引き出し線は、
    前記裏面に接続し、
    前記基板の前記裏面と前記突出部の前記基板側に位置する固定面との間に位置し、
    前記突出部は、
    前記固定面を前記裏面よりも前記鉄心側に備え、
    前記引き出し線は、
    前記固定面に固定され、
    前記固定面は、
    外周方向に向かうにつれて前記鉄心側に屈曲する屈曲面を備えたステータ。
  3. 環形状に形成された鉄心と、
    前記鉄心に巻回される巻線と、
    前記鉄心と前記巻線との間を絶縁するインシュレータと、
    基板と、
    前記巻線と前記基板とを接続する端子ピンと、
    前記基板に接続され当該基板から引き出される引き出し線と、を備え、
    前記インシュレータは、
    前記環形状の外周側に突出し前記引き出し線を固定するための突出部を備え、
    前記基板は、
    前記鉄心に対向する裏面と、
    前記鉄心とは逆側に面する表面と、を備え、
    前記引き出し線は、
    前記表面に接続し、
    前記突出部は、
    前記表面と同一平面上に位置する固定面を備え、
    前記引き出し線は、
    前記固定面に固定されたステータ。
  4. 環形状に形成された鉄心と、
    前記鉄心に巻回される巻線と、
    前記鉄心と前記巻線との間を絶縁するインシュレータと、
    基板と、
    前記巻線と前記基板とを接続する端子ピンと、
    前記基板に接続され当該基板から引き出される引き出し線と、を備え、
    前記インシュレータは、
    前記環形状の外周側に突出し前記引き出し線を固定するための突出部を備え、
    前記突出部は、
    前記インシュレータから外周側に突出する基部と、
    前記基部の外周側から前記環形状における接線方向に突出する止め部と、を備え、
    前記引き出し線は、
    前記基部上であって前記止め部の内周側に締結されたステータ
  5. 前記基部は、
    接線方向の幅が前記引き出し線の径よりも小さい請求項に記載のステータ。
  6. 前記インシュレータは、
    前記突出部の内周側に前記基板を把持する突起部を備えた請求項に記載のステータ。
  7. 請求項1からのいずれかに記載のステータを備えたモータ。
  8. 請求項に記載のモータを備えた送風装置。
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