JP6620311B2 - 電動機及びこれを備えた送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、リード線をハウジング外部に取り出す構造を有する電動機に関するものである。
例えば、首振り機能を有する扇風機等の電動機は、電動機内部のリード線をハウジング外部に取り出した際に、リード線と電動機内部の接続部に対するリード線からの外部応力の伝播を防ぎ、リード線の抜き強度を確保する必要がある。
そのために、従来ではリード線をハウジングまたはケースに結束バンドやコードクリップ等の補助部材を用いて固定することで、接続部へのリード線の応力の伝播を固定部で防止させ、リード線の抜き強度を確保している(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電動機について図13を参照しながら説明する。
図13は従来の実施例である電動機の正面図である。電動機100は、シャフト106とハウジング107とこのハウジングから延設されたケース103で形成され、リード線取り出し口105から取り出したリード線102を結束バンド104によってケース103に成形されたリード線保持部101に縛りつける構造となっている。これにより、リード線引き抜き力に対する摩擦力を増大させ、リード線の抜き強度を向上させることができる。
特開平10−80092号公報
このような従来の電動機においては、リード線の抜き強度を担保するために、リード線を結束バンド104で電動機のケースまたはハウジングに固定させるため、結束バンドの部材費が発生する。また部材を取り付けて、リード線を締め付けるという加工が必要になり、加工費が増加するという課題を有していた。
本発明は、このような従来の課題を改善するものであり、部材を追加することなくリード線接続部に加わる応力を低減できる電動機及びこれ備えた送風機を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る電動機は、リード線を接続された固定子と、前記固定子の内周に設けられた孔に位置し回転軸を有する回転子と、前記回転軸の軸方向における一端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングAと、前記回転軸の軸方向における他端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングBとを備え、前記ハウジングA及びハウジングBは、それぞれ有底円筒形における天面開口と同一平面かつ外周側面を始点に前記回転軸から離れる外周方向に突出するフランジ面と、前記フランジ面から有底円筒形における底面方向に一方の開口面を向けて立設され側面に切り欠きを有する中空筒形の立設部とを備え、前記立設部は、前記フランジ面においてU字形状となるように形成され、前記立設部は、前記ハウジングAと前記ハウジングBとをそれぞれの天面開口で当接することで前記リード線を有底円筒形における周方向両側から挟持する保持孔を形成し、前記保持孔は、前記立設部の互いのU字形状における底辺側が向き合うことで形成されているものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、部材を追加することなくリード線接続部に加わる応力を低減できるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1、2に係る電動機を示す断面図 実施の形態1に係る電動機のハウジング上部の斜視図 実施の形態1に係る電動機のハウジング下部の斜視図 実施の形態1に係る電動機のハウジング上部、下部を天面開口で当接した際の斜視図 立設部周縁における上面拡大図である。 実施の形態1に係る電動機のリード線を挟持する方向を示す平面図 実施の形態1に係る電動機のリード線の挟持後の正面図 実施の形態2に係る電動機のハウジング上部の斜視図 実施の形態2に係る電動機のハウジング下部の斜視図 実施の形態2に係る電動機のハウジング上部、下部を天面開口で当接した際の斜視図 実施の形態2に係る電動機のリード線を挟持する方向を示す正面図 実施の形態1に係る電動機のリード線を挟持後の正面図 従来の電動機を示す平面図
本発明に係る電動機は、リード線を接続された固定子と、前記固定子の内周に設けられた孔に位置し回転軸を有する回転子と、前記回転軸の軸方向における一端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングAと、前記回転軸の軸方向における他端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングBとを備え、前記ハウジングA及びハウジングBは、それぞれ有底円筒形における天面開口と同一平面かつ外周側面を始点に前記回転軸から離れる外周方向に突出するフランジ面と、前記フランジ面から有底円筒形における底面方向に一方の開口面を向けて立設され側面に切り欠きを有する中空筒形の立設部とを備え、前記立設部は、前記ハウジングAと前記ハウジングBとをそれぞれの天面開口で当接することで前記リード線を有底円筒形における周方向両側から挟持する保持孔を形成する。
これにより、部材を追加することなくリード線接続部に加わる応力を低減することができる。また、例えば、首振り機能を有する扇風機に採用した場合においては、首振りによりリード線接続部に加わる応力をこの構成により低減することができる。つまり、前記リード線の抜き強度の強化、必要部材の削減、リード線保持作業の簡便化、中空筒型の立設部の横方向に対するリード線の抜け強度の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、リード線を接続された固定子と、前記固定子の内周に設けられた孔に位置し回転軸を有する回転子と、前記回転軸の軸方向における一端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングAと、前記回転軸の軸方向における他端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングBとを備え、前記ハウジングA及びハウジングBは、それぞれ有底円筒形における天面開口と同一平面かつ外周側面を始点に前記回転軸から離れる外周方向に突出するフランジ面と、前記フランジ面から有底円筒形における底面方向に膨出する切り起し部とを備え、前記切り起し部は、前記ハウジングAと前記ハウジングBとをそれぞれの天面開口で上下方向から当接することで前記リード線を前記上下方向から挟持する保持孔を形成する電動機としてもよい。
これにより、部材を追加することなくリード線接続部に加わる応力を低減することができる。また、フランジ面から有底円筒形における底面方向に膨出する切り起し部に対して、上下方向の応力に対するリード線の抜け強度を向上することができるという効果を奏する
また、前記ハウジングAの側面に前記リード線を挿通する挿通孔を備え、前記回転軸と前記保持孔とを結ぶ線と、前記回転軸と前記挿通孔とを結ぶ線とが前記回転軸の断面視にして0度超え45度以下の角度を有してもよい。
これにより、前記挿通孔に前記リード線を接触させることで、接触部で摩擦力が生じるため、リード線の抜け強度の向上できるという効果を奏する。
また、前記リード線は、前記挿通孔から前記保持孔に至る間で弛みを有してもよい。
これにより、前記中空筒型の立設部の挟持効果を超える応力が、前記リード線に加わった場合に、前記挿通孔から前記保持孔に至る間で弛みにより、前記電動機内部の前記リード線接続部に加わる瞬間的な応力を低減させ、接続部の損傷を低減できるという効果を奏する。また、前記リード線は、前記挿通孔から前記保持孔に至る間の弛みを用いて、別の部材を前記リード線に取り付けることができるという効果を奏する。
また、前記ハウジングA、Bに備えられたフランジ面を設けず、ハウジングAまたはBのフランジ以外に場所に前記リード線を挟持する機構を備えてもよい。
これにより、ハウジングのフランジが備えられた空間を削減でき、ハウジングまたはケースのサイズを縮小することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実態の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して説明を省略している。さらに、各図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機を示す断面図である。
以下、図1を参照しながら本実施の形態に係る電動機の内部構成について説明する。
電動機1は、内転型のACモータであり、例えば、扇風機の駆動源として利用される。
電動機1は、回転子6と固定子2とシャフト9を備え、ハウジングA7とハウジングB8とで覆われ、すなわちハウジングA7とハウジングB8が電動機1の外郭を構成する。
回転子6は、ロータコアにアルミ合金を流し込み、固化させたものである。回転子6は、円筒形状を有し、円筒形状における天面及び底面を貫通するシャフト9に固定されている。
シャフト9は、円筒棒状をしており、回転子6の天面側に軸受け10aが、底面側に軸受け10bが挿入されている。
軸受け10a及び軸受け10bは、円筒形のリングである内輪と、円筒形のリングであって内輪より径の大きい外輪と、内輪と外輪との間でそれぞれを独立して回転可能に保持する複数の転動体とを備えている。軸受け10aは外輪をハウジングA7の底面、軸受け10bは外輪をハウジングB8の底面にそれぞれ固定されている。また軸受け10a及び軸受け10bをシャフト9にそれぞれ固定されている。
固定子2は、円筒形状を有し、固定子鉄心15とインシュレータ3と巻線4と端子台5を備えている。
固定子鉄心15は、ドーナツ形状の鉄板を積層して構成された円筒形のステータコアであり、中心の円筒形空間、すなわち内孔に回転子6が位置される。つまり回転子6に接続されたシャフト9が、回転軸となり、回転子6が回転する。またステータコアの天面から底面にかけて貫通するスロット、すなわち巻線を巻装するための空間を複数有している。
インシュレータ3は、樹脂成形された絶縁物であり、固定子鉄心15のスロットに軸方向、すなわち円筒形状における天面及び底面からそれぞれ対向させて挿入されている。
巻線4は、絶縁被膜された銅線であり、固定子鉄心15のスロットに挿入されたインシュレータ3上に、ステータコアと接触しないように巻装されている。
端子台5は、樹脂成形された絶縁物であり、固定子鉄心15の例えば天面側に設けられる。端子台5上には端子孔が設けられ、巻装された巻線の端部に設けられた端子が端子孔から上方、つまり固定子鉄心15から遠ざかる方向に向かって突出している。端子台5上から突出した巻線端子には、リード線12がはんだ付けで接続され、端子台5上にリード線接合部13を形成している。
次に、図2、図3を参照しながら電動機1の外郭を構成するハウジングA7、ハウジングB8について説明する。なお図2は電動機1の外郭上部を形成するハウジングA7、図3は電動機1の外郭下部を形成するハウジングB8を示す。なおここで言う上部及び下部は、図面上での上部及び下部を示すものであって、動作時において鉛直上方や下方に位置することを示すものではない。
ハウジングA7は、有底円筒形の金属であり、底面の中心に貫通孔である中心孔20aを有し、図1にて説明した軸受け10aの外輪が固定される。ハウジングA7は、天面開口と同一平面の外周側面を始点にして、図1に示した回転子6の回転軸から離れる外周方向に向けて突出させた、等間隔で4つのフランジ17aを備えている。ハウジングA7は、外周側面に挿通孔としてのリード線取り出し口16を備えている。
フランジ17aは、平面板形状を有し、平面板形状におけるフランジ面が、天面開口と同一平面を構成する。フランジ17aは、全てにねじ孔19aをそれぞれ備えている。フランジ17aの一つには、ハウジングA7の底面側フランジ面から底面方向に向けて、立設部18aを備えている。
立設部18aは、フランジ面からハウジングA7の底面方向に、一方の開口面を向けて立設され側面に切り欠きを有する中空筒形の立設部18aを備えている。立設部18aは、立体U字形状をしており、U字における開口が側面の切り欠きに該当する。つまり立設部18aは、ハウジングA7に挿入されたシャフト9、すなわち回転軸30と立設部18を有するフランジ17aの中心を結ぶ中心線22に対して、切り欠き部を有する側に中空筒の形成する半円の中心が存在し、また半円は前記中心線を超えて、切り欠き部を有さない側(U字形状における底辺側)に円の一部を形成している。また立設部18aは、回転軸方向、すなわち図2における上部から下部にかけて貫通しており、図2における上部の開口が「一方の開口面」に該当する。この立設部18aと、後述するハウジングB8の立設部とを対応させて近接させることで、保持孔としてのリード線挿通孔を構成するが詳細は後述する。フランジ17a上であって立設部18aの外周側には、ねじ孔19aが配置される。
リード線取り出し口16は、ハウジングA7の天面開口を開口部として底面部方向にむけて切り欠いた空間として設けられる。フランジ17aとハウジングA7の回転軸30とを結ぶ中心線22から45度(θ)、ハウジングA7の周方向であって、立設部18aの切り欠きが設けられていない方向にずれた箇所に位置している。つまり回転軸30と保持孔とを結ぶ中心線22と、回転軸30と挿通孔とを結ぶ線とが、回転軸30の断面視にして所定の角度θ、すなわち45度を有して設けられる。
ハウジングB8は、図3に示すように、ハウジングA7と同様、有底円筒形の金属であり、底面の中心に貫通孔である中心孔20bを有し、外周には等間隔で4つのフランジ17bを備えている。なおフランジ17bはフランジ17aと、立設部18bは立設部18aと、中心孔20bは中心孔20aと同一構成である。またハウジングB8とハウジングA7とは同一形状であるが、ハウジングB8は、リード線取り出し口16を備えていない点でのみハウジングA7と異なる。
続いて、図4、図5を参照しながらハウジングA7とハウジングB8とで構成されえる外郭について説明する。なお図4は、ハウジングA7とハウジングB8とをそれぞれの天面開口で当接させた際の斜視図である。また図5は図4の立設部周縁における上面拡大図である。
電動機1は、固定子2、回転子6等を上述した位置に配置し、これらをハウジングA7とハウジングB8とをそれぞれの天面開口で当接させて覆うことで構成される。この際、立設部18a、立設部18bを備えたフランジ17a、フランジ17bを互いに対向させて配置される。
立設部18a、立設部18bを備えたフランジ17a、フランジ17bを互いに対向させて配置すると、2つの立設部18a、立設部18bは、互いのU字形状における底辺側が向き合うことで保持孔であるリード線挿通孔21を構成する。なお、立設部18aは、切り欠き部を有する側に半円の中心が存在し、また半円は前記中心線を超えてU字形状における底辺側に円の一部を形成している点は上述したとおりである。この構成により、リード線挿通孔21は、ハウジングA7の周方向に短軸を有する略楕円形状を有する。そしてこの短軸は、リード線12の断面径よりも小さい構成となっている。
以上が電動機1の構成である。
続いて、図6、図7を参照しながら、リード線12を立設部18aと立設部18bによって挟持させるための作業工程を説明する。なお図6は電動機1のリード線を挟持する方向を示す平面図、図7は電動機1のリード線の挟持後の正面図である。
まず、ハウジングA7、ハウジングB8の天面開口を互いに対向させた状態で、ハウジングA7、ハウジングB8の内部空間に回転子6、固定子2等を内包させる。なお、この際、リード線12をリード線取り出し口16から外部に取り出した状態にし、また、立設部18a、立設部18bを対向させて配置しておく。
次にリード線取り出し口16から取り出しておいたリード線12を立設部18a、立設部18bの順で通過させる。なおリード線取り出し口16から立設部18aに至る間において、リード線12に弛みを持たせておく。
このとき、リード線12が立設部18aを通過する際に、リード線取り出し口16はフランジ17aとハウジングA7の中心を結ぶ線から45度ハウジング周方向にずれた箇所に位置しているため、リード線取り出し口16から取り出したリード線12を立設部18aに通過させた場合、リード線12を電動機1の周方向に屈曲させる必要がある。そのためリード線12はリード線取り出し口16の淵33に接触するため、接触部でリード線12の摩擦力が向上する。従って、リード線12に引っ張りに応力が働いた場合でも、淵33との接触部で応力の伝播を防止し、リード線接合部13に加わる応力を低減できる。
この状態で、ハウジングA7、ハウジングB8の天面開口を当接させて回転子6、固定子2等を内包させる。この状態では、シャフト9が、中心孔20a、中心孔20bを貫通した状態となる。
その後、ハウジングA7とハウジングB8を図6の挟持方向、すなわち各フランジを円筒形における周方向両側から近づける方向にそれぞれ回転させる。これにより、円形に近いリード線挿通孔21が形成され、さらにリード線挿通孔21の短軸が縮小し、リード線12が立設部18aと18bによって挟持される。この状態でフランジ17aと17bに形成されたねじ孔19a、19bをねじ11でねじ止めすることで、リード線12は強固に固定される。
このとき、立設部18bを通過した先のリード線12は、ハウジングA7の周方向への動きに対する応力のリード線接合部13への伝播の防止と、リード線12のリード線接合部13に対する抜け強度をより強固とすることが可能となる。また、リード線12の、ハウジングA7の軸方向への引っ張りに対しては、リード線取り出し口16から立設部18aに至る間における弛みが吸収するため、これによっても応力のリード線接合部13への伝播の防止することができる。
また、ハウジングA7とB8をシャフト9に挿入する途中に行える作業であるため、リード線を結束バンドで固定する作業に対して、作業に要する時間を減らすことができる。
またリード線を固定に用いた立設部18a、立設部18bはハウジングA7とハウジングB8を金型成形時に一体成形することができるため加工費は発生せず、従来の結束バンドを使用しないため、結束バンドの部材費が削減することが可能となる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2における電動機1の外郭上部となるハウジングA23を示す。図9は実施の形態2における電動機1の外郭下部となるハウジングB24を示す。図10はハウジングA23とハウジングB24を天面開口で当接させたと時の斜視図である。
本実施の形態においては、前記の実施の形態1におけるハウジングA7とハウジングB8を、ハウジングA23とハウジングB24に変更し、その他の電動機1の構成は前記の実施の形態1と同様である。
ハウジングA23は、実施の形態1に示したハウジングA7と比較し、外周に設けられた4つのフランジ17aのうち、1つがフランジ26aを備える点で異なる。
フランジ26aは、フランジ17aの立設部18aに替えて、切り越し部28aを備えている。
切り越し部28aは、ハウジングA23の底面方向に膨出する膨出部34a及び、側面に切り欠き部29aを備えている。
膨出部34aは、ハウジングA23の側面視にして、周方向にアーチ形状を有している。アーチ形状の頂部はハウジングA23の底面方向に膨出しており、すなわち回転軸方向に向かうトンネル形状を有する。
切り欠き部29aは、膨出部34aの内周側に位置し、フランジ26aをハウジングA23の周方向から切り欠いた形状として設けられている。
図9に示すハウジングB24は、ハウジングA23と同一形状であるが、ハウジングB24は、リード線取り出し口16を備えていない点でのみハウジングA23と異なる。
なお、ハウジングB24においては、切り欠き部29bを設けずに平板上としてもよい。
以上が本実施の形態における電動機1の外郭をなるハウジングの構成である。
続いて、図11、図12を参照しながら、リード線12を切り越し部28aと切り越し部28bによって挟持させるための作業工程を説明する。
まず、ハウジングA23、ハウジングB24の天面開口を互いに対向させた状態で、ハウジングA23、ハウジングB24の内部空間に回転子6、固定子2等を内包させる。なお、この際、リード線12をリード線取り出し口16から外部に取り出した状態にし、また、切り越し部28a、切り越し部28bを対向させて配置しておく。
次にリード線取り出し口16から取り出しておいたリード線12を、切り欠き部29bの上方から膨出部34aの下部に引き込む。なおリード線取り出し口16から膨出部34aに至る間において、リード線12に弛みを持たせておく。
このとき、リード線12が膨出部34aを通過する際に、リード線取り出し口16はフランジ26aとハウジングA23の中心を結ぶ線から45度ハウジング周方向にずれた箇所に位置しているため、リード線取り出し口16から取り出したリード線12を膨出部34aに通過させた場合、リード線12を電動機1の周方向に屈曲させる必要がある。そのためリード線12はリード線取り出し口16の淵33に接触するため、接触部でリード線12の摩擦力が向上する。従って、リード線12に引っ張りに応力が働いた場合でも、淵33との接触部で応力の伝播を防止し、リード線接合部13に加わる応力を低減できる。
この状態で、ハウジングA23、ハウジングB24の天面開口を当接させて回転子6、固定子2等を内包させる。この状態では、シャフト9が、中心孔20a、中心孔20bを貫通した状態となる。
この後、フランジ状のねじ孔19aとねじ孔19bとをねじ止めすることで、リード線12は切り越し部28aと切り越し部28b(膨出部34aと膨出部34b)のアーチ形状内周側で固定される。
このとき、切り越し部28aと切り越し部28bによって形成されるリード線挿通孔31の断面径は、リード線12の断面径より小さいため、リード線12は切り越し部28aと切り越し部28bによって上下方向から挟時保持される。これより、リード線12は、電動機1の軸方向及び周方向への引っ張りに対するリード線接合部13への応力の伝播の防止と、リード線の抜け強度をより強固とすることが可能となる。
また前記実施の形態1と同様に、従来の結束バンドを必要としないため、結束バンドの部材費の削減及び、リード線固定の作業性の向上が可能となる。
本発明に係る電動機は、リード線の抜き強度の強化、必要部材の削減、リード線保持作業の簡便化が可能であり、例えば、首振り機能を有する扇風機の駆動用電動機に適用できる。
1 電動機
2 固定子
3 インシュレータ
4 巻線
5 端子台
6 回転子
7,23 ハウジングA
8,24 ハウジングB
9 シャフト
10a,10b 軸受け
11 ねじ
12 リード線
13 リード線接合部
15 固定子鉄心
16 リード線取り出し口
17a,17b,26a フランジ
18,18a,18b 立設部
19a,19b ねじ孔
20a,20b 中心孔
21 リード線挿通孔
22 中心線
28a,28b 切り越し部
29a,29b 切り欠き部
30 回転軸
31 リード線挿通孔
33 淵
34a,34b 膨出部
100 電動機
101 リード線保持部
102 リード線
103 ケース
104 結束バンド
105 リード線取り出し口
106 シャフト
107 ハウジング

Claims (5)

  1. リード線を接続された固定子と、
    前記固定子の内孔に位置し回転軸を有する回転子と、
    前記回転軸の軸方向における一端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングAと、
    前記回転軸の軸方向における他端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングBとを備え、
    前記ハウジングA及びハウジングBは、それぞれ
    有底円筒形における天面開口と同一平面かつ外周側面を始点に前記回転軸から離れる外周方向に突出するフランジ面と、
    前記フランジ面から有底円筒形における底面方向に一方の開口面を向けて立設され側面に切り欠きを有する中空筒形の立設部とを備え、
    前記立設部は、前記フランジ面においてU字形状となるように形成され、
    前記立設部は、
    前記ハウジングAと前記ハウジングBとをそれぞれの天面開口で当接することで前記リード線を有底円筒形における周方向両側から挟持する保持孔を形成し、
    前記保持孔は、前記立設部の互いのU字形状における底辺側が向き合うことで形成されている電動機。
  2. リード線を接続された固定子と、
    前記固定子の内孔に位置し回転軸を有する回転子と、
    前記回転軸の軸方向における一端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングAと、
    前記回転軸の軸方向における他端から前記固定子を保持すると共に前記回転子を回転自在に保持する有底円筒形のハウジングBとを備え、
    前記ハウジングA及びハウジングBは、それぞれ
    有底円筒形における天面開口と同一平面かつ外周側面を始点に前記回転軸から離れる外周方向に突出するフランジ面と、
    前記フランジ面から有底円筒形における底面方向に膨出する切り起し部とを備え、
    前記切り起し部は、
    前記ハウジングAと前記ハウジングBとをそれぞれの天面開口で上下方向から当接することで前記リード線を前記上下方向から挟持する保持孔を形成する電動機。
  3. 前記ハウジングAの側面に前記リード線を挿通する挿通孔を備え、
    前記回転軸と前記保持孔とを結ぶ線と、前記回転軸と前記挿通孔とを結ぶ線とが前記回転軸の断面視にして所定の角度を有する請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記リード線は、
    前記挿通孔から前記保持孔に至る間で弛みを有する請求項に記載の電動機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の電動機を備えた送風機。
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