(発明の詳細な説明)
1.本発明の幾つかの態様の一般的な記述
ある実施態様において、前記化合物は、本明細書において記述された製剤あるいはその医薬的に許容される塩であって、式中の各可変部は、本明細書において規定かつ実施態様に記述されたとおりである。本願化合物は、式I:
[式中、
環Aは、
であって、ここで環Aは、フッ素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)から選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい;
R
1は、水素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(フッ素、−CNまたはORから選択された1〜4つの基で所望により置換されていてもよい)であり;
R
2は、水素であるか、あるいはフッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜5つの基で所望により置換されていてもよいC
1−10脂肪族基であり;
X
1およびX
2の各々は、独立して、NまたはC(R
4)から選択され;
R
3およびR
4の各々は、独立して、ハロゲン、−CN、−Rまたは−ORであり;
nは0〜4であり;および
各Rは、独立して、水素であるか、あるいは1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよいC
1−6脂肪族基である]
の構造を有する化合物あるいはその医薬的に許容される塩を有する。
ある実施態様において、かかる化合物は、本明細書に記載された式の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を包含しており、式中の各可変基は、本明細書に規定され、かつ実施態様に記述されている。かかる化合物は、式I':
[式中、
環Aは、
であって、環Aは、フッ素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)から選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい;
環Bは、
であり;
R
1は、水素、−CN、−OR、
またはC
1−6脂肪族基(フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい)であり;
R
2は、水素であるか、あるいはフッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜5つの基で所望により置換されていてもよいC
1−10脂肪族基であり;
X
1およびX
2の各々は、独立して、NまたはC(R
4)から選択され;
R
3は、ハロゲン、−CN、−R、
または−ORであり;
各R
4は、独立して、ハロゲン、−CN、−R、
または−ORであり;
R
5は、水素またはハロゲンであり;
nは、0〜4であり;および
各Rは、独立して、水素であるか、あるいは1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよいC
1−6脂肪族基である]
の構造を有する化合物あるいはその医薬的に許容される塩を有している。
2.定義
本発明の化合物は、本明細書に概説されるものを含み、本明細書に記載の分類、下位分類および種類によりさらに説明される。特に明記されていない限り、本明細書に用いられる以下の定義が適用される。本発明のために、化学元素は、Handbook of Chemistry and Physics, 75th Edの元素周期表, CAS版にしたがって特定される。さらに、有機化学の一般的原理は、“Organic Chemistry”, Thomas Sorrell,University Science Books, Sausalito:1999, and “March's Advanced Organic Chemistry”, 5th Ed.,Ed.: Smith, M.B. and March, J., John Wiley & Sons, New York: 2001に記載されており、その全内容は本明細書によって引用される。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本明細書に使用されている通り、完全飽和または1以上の不飽和の単位を含有している直鎖(即ち、非分枝鎖)または分枝鎖の置換または非置換の炭化水素鎖を意味するか、あるいは完全飽和または1以上の不飽和の単位を含有しており(しかし、芳香族ではない)(本明細書において「炭素環」、「脂環式」または「シクロアルキル」としても表される)、かつ分子の残余部への1つの結合点を有する単環式炭化水素または二環式炭化水素を意味する。別段の記載が無ければ、脂肪族基は、1〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。ある実施態様において、脂肪族基は、1〜5個の脂肪族炭素原子を含有する。別の実施態様において、脂肪族基は、1〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。更に別の実施態様において、脂肪族基は、1〜3個の脂肪族炭素原子を含有しており、また更に実施態様において、脂肪族基は、1〜2個の脂肪族炭素原子を含有する。ある実施態様において、“脂環式”(または“炭素環”または“シクロアルキル”)とは、完全飽和である単環式C3−C6炭化水素を指すか、または分子の残余部に結合する1つの結合点を有する芳香族ではない1以上の不飽和のユニットを含有する単環式C3−C6炭化水素を指す。適切な脂肪族基は、直線または分枝鎖の置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル基およびその混成物、例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルを包含するが、これらに限定するものではない。
本明細書に用いられる、用語「医薬的に許容される塩」とは、正確な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、炎症、アレルギー反応などを伴うことなくヒトおよび下等動物の組織と接触させて用いるのに適しており、かつ、妥当なリスク・ベネフィット比に見合う塩を指す。医薬的に許容される塩は、当該分野にて周知である。例えば、S. M. Bergeらは、本明細書に引用される、J. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1-19において医薬的に許容される塩を詳述している。本発明の化合物の医薬的に許容される塩には、適切な無機および有機酸および塩基から得られたものが含まれる。医薬的に許容される非毒性酸付加塩の例として、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸もしくは過塩素酸または有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸と形成されるか、あるいは、当該分野において用いられる他の方法、例えばイオン交換法を用いて形成されるアミノ基の塩がある。その他の医薬的に許容される塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。
適当な塩基から得られる塩には、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩およびN+(C1−4アルキル)4塩が含まれる。代表的なアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの塩が含まれる。さらなる医薬的に許容される塩には、適当な場合、対イオン、例えばハライド、ヒドロキシド、カルボキシレート、スルフェート、ホスフェート、ナイトレート、低級アルキルスルホネートおよびアリールスルホネートを用いて形成される、非毒性アンモニウム、第四級アンモニウムおよびアミンカチオンが含まれる。
別段の記載が無い限り、本明細書で示される構造は、その構造の全ての異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマーおよび幾何学(または立体配座))形態;例えば、各不斉中心についてのR型およびS型配置、Z型およびE型二重結合異性体ならびにZ型およびE型の配座異性体を含むことも意味する。そのため、本発明の化合物の1つの立体化学異性体ならびに鏡像異性体、ジアステレオマー体および幾何学体(または立体配座的)混合物は、本発明の範囲内である。別段の記載が無い限り、本発明の化合物の全ての互変異性体は本発明の範囲内である。さらに、別段の記載が無い限り、本明細書で示される構造は、1以上の同位体が富化された原子が存在する点だけが異なる化合物を含むことも意味する。例えば、水素を重水素または三重水素で置き換えられているもの、あるいは、炭素を13C−または14C−富化炭素で置き換えられているものを含む、本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。該化合物は、例えば、分析ツール、生物学的アッセイにおけるプローブ、または本発明による治療薬として有用である。
本明細書において使用されるとおり、用語「測定可能な程度の(measurably)親和性」および「測定可能な程度の(measurably)阻害」は、PAD4、本発明の化合物またはその組成物を含有する試料ならびに前記化合物またはその組成物の非存在下におけるPAD4を含む等価の試料の間におけるPAD4活性の測定可能な程度の変化を意味する。
3.例示化合物についての記述
一態様に従って、本発明は、式I:
[式中、
環Aは、
であって、環Aは、フッ素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)から選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい;
R
1は、水素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい)であり;
R
2は、水素またはC
1−10脂肪族基(フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜5つの基で所望により置換されていてもよい)であり;
X
1およびX
2の各々は、独立して、NまたはC(R
4)から選択され;
R
3およびR
4の各々は、独立して、ハロゲン、−CN、−Rまたは−ORであり;
nは0〜4である;および
各Rは、独立して、水素であるか、あるいはC
1−6脂肪族基(1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)である]
の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。
別の態様に従うと、本発明は、式I':
[式中、環Aは、
であり、環Aは、フッ素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)から選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい;
環Bは、
であり;
R
1は、水素、−CN、−OR、
あるいはC
1−6脂肪族基(フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい)であり;
R
2は、フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜5つの基で所望により置換されていてもよいC
1−10脂肪族基であり;
X
1およびX
2の各々は、独立して、NまたはC(R
4)から選択され;
R
3は、ハロゲン、−CN、−R
または−ORであり;
各R
4は、独立して、ハロゲン、−CN、−R、
または−ORであり;
R
5は、水素またはハロゲンであり;
nは0〜4であり;および
各Rは、独立して、水素またはC
1−6脂肪族基(1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよい)である]
の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記載の通り、R
1は、水素、−CN、−ORまたはC
1−6脂肪族基(フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい)である。ある実施態様において、R
1は水素である。ある実施態様において、R
1は−CNである。ある実施態様において、R
1は−ORである。ある実施態様において、R
1は、フッ素、−CNまたはORから選択された1〜4つの基で所望により置換されていてもよいC
1−6脂肪族基である。ある実施態様において、R
1はC
1−3脂肪族基である。ある実施態様において、R
1はメチルである。ある実施態様において、R
1はエチルである。ある実施態様において、R
1はプロピルである。ある実施態様において、R
1は、メチルおよび−OHで所望により置換されていてもよい−CH
2−シクロブチルである。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は
である。ある実施態様において、R
1は
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。
ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。
ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、
である。ある実施態様において、R
1は、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、R2は、水素またはC1−10脂肪族基(フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜5つの基で所望により置換されていてもよい)である。ある実施態様において、R2は水素である。ある実施態様において、R2は、フッ素、−CNまたは−ORから選択される1〜5つの基で所望により置換されていてもよいC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2はメチルである。ある実施態様において、R2はエチルである。ある実施態様において、R2はプロピルである。ある実施態様において、R2はブチルである。ある実施態様において、R2はペンチルである。ある実施態様において、R2はヘキシルである。ある実施態様において、R2はシクロプロピルである。ある実施態様において、R2はシクロブチルである。ある実施態様において、R2はシクロペンチルである。ある実施態様において、R2はシクロヘキシルである。ある実施態様において、R2はシクロプロピルメチルである。ある実施態様において、R2はシクロブチルメチルである。ある実施態様において、R2はシクロペンチルメチルである。ある実施態様において、R2はシクロヘキシルメチルである。ある実施態様において、R2はシクロプロピルエチルである。ある実施態様において、R2はシクロブチルエチルである。ある実施態様において、R2はシクロペンチルエチルである。ある実施態様において、R2はシクロヘキシルエチルである。ある実施態様において、R2は−CH2−シクロプロピルまたは−CH2−シクロブチルである。ある実施態様において、R1はメチルおよび−OHで所望により置換されていてもよい−CH2−シクロブチルである。
ある実施態様において、R2は、1〜5個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、1〜5個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、1個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、2個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、3個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、4個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、5個のフッ素原子で置換されたC1−10脂肪族基である。ある実施態様において、R2は、1〜3個のフッ素原子で置換されたメチルである。ある実施態様において、R2はトリフルオロメチルである。ある実施態様において、R2は、1〜5個のフッ素原子で置換されたエチルである。ある実施態様において、R2は、2,2,2−トリフルオロエチルである。ある実施態様において、R2は1〜5個のフッ素原子で置換されたプロピルである。ある実施態様において、R2は、3,3,3−トリフルオロプロピルである。ある実施態様において、R2は、1〜5個のフッ素原子で置換されたブチルである。ある実施態様において、R2は4,4,4−トリフルオロブチルである。ある実施態様において、R2は、1〜5個のフッ素原子で置換されたペンチルである。ある実施態様において、R2は、5,5,5−トリフルオロペンチルである。ある実施態様において、R2は、1〜5個のフッ素原子で置換されたヘキシルである。ある実施態様において、R2は、6,6,6−トリフルオロヘキシルである。ある実施態様において、R2は、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、各X1およびX2は、独立して、NまたはC(R4)から選択される。ある実施態様において、X1およびX2の両者は、Nである。ある実施態様において、X1はNであり、X2はCHである。ある実施態様において、X1はCHであり、X2はNである。ある実施態様において、X1およびX2の両者はCHである。ある実施態様において、X1はNであり、かつX2はC(R4)である。ある実施態様において、X1はC(R4)であり、X2はNである。ある実施態様において、X1およびX2の両者は、C(R4)である。ある実施態様において、X1およびX2は、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、R3は、ハロゲン、−CN、−Rまたは−ORであり、各Rは、独立して、水素または1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよいC1−6脂肪族基である。
ある実施態様において、R3は水素である。ある実施態様において、R3はハロゲンである。ある実施態様において、R3は−CNである。ある実施態様において、R3はC1−3脂肪族基である。ある実施態様において、R3はメチルである。ある実施態様において、R3はエチルである。ある実施態様において、R3はプロピルである。ある実施態様において、R3は、−ORである。ある実施態様において、R3は−OCH3である。ある実施態様において、R3は−OCH2CH3である。ある実施態様において、R3は−OCH2CH2CH3である。ある実施態様において、R3は−OCH(F)2である。
ある実施態様において、R
3は、
である。ある実施態様において、R
3は、
である。ある実施態様において、R
3は、
である。ある実施態様において、R
3は、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、各R
4は、独立して、ハロゲン、−CN、−R、
または−ORである。
ある実施態様において、R4は水素である。ある実施態様において、R4は、ハロゲンである。ある実施態様において、R4は−CNである。ある実施態様において、R4は、C1−6脂肪族基または−ORである。ある実施態様において、R4は−OCH3である。ある実施態様において、R4はエチルである。
ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、
である。ある実施態様において、R
4は、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、環Aは、
であり、ここで環Aは、フッ素または1〜3個のフッ素原子で所望により置換されていてもよいC
1−6脂肪族基から選択される1〜4つの基で所望により置換されていてもよい。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、環Bは、
である。ある実施態様において、環Bは、
である。ある実施態様において、環Bは、
である。ある実施態様において、環Bは、
である。ある実施態様において、環Bは、
である。ある実施態様において、環Bは、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、R5は、水素またはハロゲンである。ある実施態様において、R5は水素である。ある実施態様において、R5は、ハロゲンである。ある実施態様において、R5は、フルオロである。ある実施態様において、R5は、以下の表1に記載されたものから選択される。
上に規定したとおり、かつ本明細書に記述した通り、nは0〜4である。ある実施態様において、nは0である。ある実施態様において、nは1である。ある実施態様において、nは2である。ある実施態様において、nは3である。ある実施態様において、nは4である。ある実施態様において、nは、以下の表1に記載されたものから選択される。
ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はエチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は、水素であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2は2,2,2−トリフルオロエチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はNであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はエチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は水素であり、環Aは、
ある。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はNであり、R
3は水素であり、環Aは
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2は2,2,2−トリフルオロエチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はNであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2は2,2,2−トリフルオロエチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はNであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はエチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は水素であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、R
1はメチルであり、R
2はシクロプロピルメチルであり、X
1はNであり、X
2はCHであり、R
3は−OCH
3であり、環Aは、
である。ある実施態様において、環Aは、
である。
ある実施態様において、式Iの化合物は、表1に記載したものから選択される。
ある実施態様において、本発明は、上記または本明細書に記述したいずれの化合物あるいはその医薬的に許容される塩も提供する。ある実施態様において、本発明は、上記表1に記述した化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。
ある実施態様において、本発明は、単離された形態における上記および本明細書に記述したいずれの化合物も提供する。
4.使用、処方および投与ならびに医薬的に許容される組成物
別の実施態様によれば、本発明は、本発明の化合物またはその医薬的に許容される誘導体および医薬的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む組成物を提供する。本発明の組成物中の化合物の量は、生物試料または患者において、PAD4を測定可能な程度に阻害するのに有効な量である。ある実施態様において、本発明の組成物は、該組成物を必要とする患者に投与するために処方される。ある実施態様において、本発明の組成物は、患者に経口投与するために処方される。
本明細書に用いられる、用語「対象」とは、用語「患者」と互換的に使用され、動物、好ましくは哺乳類を意味する。ある実施態様において、対象または患者はヒトである。別の実施態様において、対象(または患者)は、獣医学的対象(または患者)である。ある実施態様において、獣医学的対象(または患者)は、イヌ、ネコまたは同等の対象である。
用語「医薬的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクル」とは、共に処方される化合物の薬理活性を失わせない非毒性の担体、アジュバントまたはビヒクルを示す。本発明の組成物中に使用してもよい医薬的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルには、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が挙げられる。
本発明の組成物は、経口、非経口、吸入噴霧、局所、経直腸、経鼻、口腔、経膣または埋め込み式リザーバーにより投与してもよい。本明細書に用いられる、用語「非経口」には、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、髄液嚢内、胸骨内、くも膜下、肝内、病巣内および頭蓋内注射または注入技術が含まれる。好ましくは、該組成物は、経口、腹腔内または静脈内投与される。無菌注射用形態の本発明の組成物は、水性または油性懸濁剤であってもよい。これらの懸濁剤は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて当該分野における公知技術にしたがって処方されうる。無菌注射用製剤はまた、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射用液剤または懸濁剤、例えば1,3−ブタンジオール溶液としてもよい。使用可能な許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、リンガー液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁化媒体として慣用的に使用されている。
この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含むいずれの無菌の不揮発性油も使用できる。脂肪酸、例えばオレイン酸およびそのグリセリド誘導体は、注射剤の調製に有用であり、天然の医薬的に許容される油、例えばオリーブ油またはヒマシ油、特にそのポリオキシエチル化されたものも同様に有用である。これらの油状液剤または懸濁剤はまた、長鎖アルコール希釈剤または分散剤、例えばカルボキシメチルセルロースまたは乳剤および懸濁剤を含む医薬的に許容される剤形を製造する際に通常用いられる同様の分散剤を含んでいてもよい。他の通常用いられる界面活性剤、例えばTweens、Spansおよび医薬的に許容される固体、液体または他の剤形を製造する際に通常用いられる他の乳化剤またはバイオアベイラビリティエンハンサーもまた、処方の目的で用いてもよい。
本発明の医薬的に許容される組成物は、カプセル剤、錠剤、水性懸濁剤または液剤を含む経口的に許容される任意の剤形で経口投与してもよい。経口用錠剤の場合、通常用いられる担体には、ラクトースおよびトウモロコシデンプンが含まれる。滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムも通常加えられる。カプセル形態での経口投与に有用な希釈剤には、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンが含まれる。水性懸濁剤が経口使用に必要な場合、活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と組み合わされる。所望により、特定の甘味剤、香味剤または着色剤も加えてもよい。
あるいは、本発明の医薬的に許容される組成物は、直腸投与用坐剤の形態で投与してもよい。これらは、その薬剤と、室温では固体であるが直腸温度で液体となり、そのため直腸内では溶解して薬剤を放出する適当な非刺激性賦形剤とを混合することによって調製することができる。そのような材料には、ココアバター、蜜ろうおよびポリエチレングリコールが挙げられる。
本発明の医薬的に許容される組成物は、特に、治療の標的が、眼、皮膚または下部腸管の疾患などの局所使用により容易に到達できる領域または器官を含む場合に、局所投与することができる。適当な局所製剤は、これらの各領域または器官に対して容易に調製される。
下部腸管の局所適用は、直腸坐薬製剤(上記参照)または適当な浣腸製剤で実施することができる。局所用経皮パッチ剤を使用してもよい。
局所適用について、提供される医薬的に許容される組成物は、1以上の担体中に懸濁または溶解させた活性成分を含む適当な軟膏剤に処方することができる。本発明の化合物の局与投与用担体には、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろうおよび水が含まれる。あるいは、提供される医薬的に許容される組成物は、1以上の医薬的に許容される担体中に懸濁または溶解させた活性成分を含む適当なローション剤またはクリーム剤に処方されてもよい。適当な担体には、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれる。
眼用用途のために、提供される医薬的に許容される組成物は、保存剤、例えば塩化ベンジルアルコニウムを用いて、または用いずに、等張性のpH調節滅菌生理食塩水中の微粉末懸濁剤として、または、好ましくは等張性のpH調節滅菌生理食塩水中の液剤として処方されてもよい。あるいは、眼科使用について、医薬的に許容される組成物は、軟膏剤、例えばワセリン中で処方してもよい。
本発明の医薬的に許容される組成物は、経鼻エアロゾルまたは吸入により投与されてもよい。かかる組成物は、医薬製剤分野で周知の技法にしたがって調製され、生理食塩水中でベンジルアルコールまたは他の適当な保存剤、バイオアベイラビリティを強化する吸収促進剤、フルオロカーボンおよび/または他の慣習的な可溶化剤または分散剤を用いて、液剤として調製されうる。
最も好ましくは、本発明の医薬的に許容される組成物は、経口投与用に処方される。かかる製剤は、食事の有無に関わらず投与され得る。ある実施態様において、本発明の医薬的に許容される組成物は、食事を取らずに投与してもよい。他の実施態様において、本発明の医薬的に許容される組成物は、食事と一緒に投与される。
本発明の医薬的に許容し得る組成物は、治療を受ける感染症の重篤度に応じて、経口、経直腸、非経口、嚢内、経膣、腹腔内、局所(粉末、軟膏剤または点滴剤として)、口腔、経口または経鼻スプレーなどにより、ヒトおよび他の動物に投与することができる。ある実施態様において、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日に対象体重当たり約0.01mg/kg〜約50mg/kg、好ましくは約1mg/kg〜約25mg/kgの投薬レベルで、1日1回または複数回、経口または非経口投与されてもよい。
経口投与用の液体剤形には、医薬的に許容される乳剤、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が含まれる。活性化合物に加えて、液体剤形は、当該分野にて通常用いられる不活性希釈剤、例えば水もしくはその他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、コーンオイル、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルならびにそれらの混合物を含有していてもよい。不活性希釈剤に加えて、経口組成物は、アジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、香味剤および芳香剤も含んでいてもよい。
注射用製剤、例えば水性または油性の無菌注射用懸濁剤は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて公知技術にしたがって処方されうる。滅菌注射用製剤は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用液剤、懸濁剤または乳剤、例えば1,3−ブタンジオール溶液であってもよい。使用可能な許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、リンガー溶液、U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁化媒体として慣習的に使用されている。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含めたいずれの無菌の不揮発性油も使用できる。さらに、脂肪酸、例えばオレイン酸は、注射剤の調製に使用される。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターで濾過することによるか、あるいは、使用前に滅菌水または滅菌注射用媒体中に溶解または分散させることができる滅菌固体組成物の形態に滅菌剤を導入することによって滅菌することができる。
本発明の化合物の効果を持続させるために、皮下または筋肉内注射による化合物の吸収を遅らせることが頻繁に望まれる。これは、水への溶解性が低い結晶性または無定型の物質の液体懸濁液を使用することによって達成されうる。化合物の吸収率は、その溶解率に依存し、溶解率は結晶の大きさおよび結晶形態に依存しうる。あるいは、非経口投与される化合物形態の吸収速度を遅延させることは、化合物を油性ビヒクルに溶解または懸濁させることによって達成される。注射用デポー形態は、生分解性ポリマー、例えばポリラクチド−ポリグリコリド中に、化合物のマイクロカプセル化マトリックスを形成させることによって製造される。化合物とポリマーの比、および使用する特定のポリマーの特性に応じて、化合物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射用製剤は、生体組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルジョン中に化合物を取り込むことによっても調製される。
直腸または膣投与用の組成物は、好ましくは、本発明の化合物と、適当な非刺激性賦形剤または担体、例えばココアバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤用ワックスとを混合することによって調製可能な坐剤であり、それは室温では固体であるが体温で液体となるため、直腸または膣腔内で溶けて活性化合物を放出する。
経口投与用の固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸薬、散剤および顆粒剤が含まれる。該固体剤形では、活性化合物は、少なくとも1種の不活性な医薬的に許容される賦形剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムおよび/またはa)充填剤もしくは増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸、b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアカシア、c)保湿剤、例えばグリセロール、d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩および炭酸ナトリウム、e)溶解遅延剤、例えばパラフィン、f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロール、h)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土、ならびにi)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングルコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびその混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸薬の場合、剤形は緩衝剤も含みうる。
同種の固体組成物は、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量のポリエチレングリコールなどの賦形剤を用いて、軟ゼラチンカプセルおよび硬ゼラチンカプセルの充填剤として使用されうる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸薬および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティングおよび医薬製剤分野において周知の他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製することができる。それらは、乳白剤を所望により含有していてもよく、また活性成分(複数でも可)のみを放出するか、または腸管の特定の部位において、所望により遅延様式において活性成分を優先的に放出する組成物として存在することができる。使用可能な埋め込み型組成物の例として、高分子物質およびワックスが挙げられる。同種の固体組成物は、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量のポリエチレングリコールなどの賦形剤を、軟ゼラチンカプセルおよび硬ゼラチンカプセルの充填剤としても使用され得る。
活性化合物は、上記の1以上の賦形剤と共にマイクロカプセル化形態をとることができる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸薬および顆粒剤の固形剤形は、コーティングおよびシェル、例えば腸溶コーティング、放出制御コーティングおよび医薬製剤分野において周知の他のコーティングを用いて調製することができる。該固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1種の不活性希釈剤、例えばスクロース、ラクトースまたはデンプンと混合され得る。該剤形は、通常実施されるように、不活性希釈剤以外の追加物質、例えばステアリン酸マグネシウムおよび結晶セルロースのような錠剤化用滑沢剤および他の錠剤化用補助剤を含んでいてもよい。カプセル剤、錠剤および丸薬の場合、剤形は、緩衝剤も含みうる。それらは、乳白剤を所望により含有していてもよく、また、活性成分(複数でも可)のみを放出するか、または優先的に腸管の特定の部分において、所望により遅延様式において活性成分を放出する組成物として存在することができる。使用可能な埋め込み型組成物の例として、高分子物質およびワックスが挙げられる。
本発明の化合物の局所または経皮投与用の剤形には、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、噴霧剤、吸入剤またはパッチ剤が含まれる。活性成分は、無菌条件下で、医薬的に許容される担体および必要に応じて保存剤または緩衝剤と混合される。眼科用製剤、点耳剤および点眼剤もまた、本発明の範囲内にあると考えられる。さらに、本発明は、体に化合物を制御送達するというさらなる利点を有する経皮パッチ剤の使用を企図する。該剤形は、適当な媒体中に化合物を溶解または分散させて調製することができる。吸収促進剤は、皮膚を通過する化合物の流入量を増大させるためにも使用され得る。その速度は、速度制御膜を設けるか、または、ポリマーマトリックスまたはゲル中に化合物を分散させることによって制御することができる。
単一剤形にて組成物を投与するために担体材料と組み合わせ得る本発明の化合物の量は、治療を受ける宿主および特定の投与方法によって変化するであろう。好ましくは、提供される組成物は、0.01〜100mg/kg体重/日の投薬量が、この組成物を服薬する患者に投与され得るように処方されるべきである。
本発明の化合物は、単独で、もしくは一つまたはそれ以上の他の治療化合物と組み合わせて投与することができ、可能な組み合わせ療法は、固定された組み合わせの形態をとるか、互いに独立して、時間を少しずらすかまたは所定の時間で、任意に本発明の化合物と一つまたはそれ以上の他の治療化合物を投与する形態をとるか、または固定された組み合わせと一つまたはそれ以上の治療化合物とを組み合わせた投与形態をとる。更に、あるいは加うるに、本発明の化合物は、特に、化学療法、放射線療法、免疫療法、光線療法、外科的処置、またはこれらを組み合わせて、特に腫瘍治療のために投与することができる。長期療法は、上記に述べられているように、他の治療手段との状況の中で補助療法として同様に可能である。他の可能性のある治療とは、腫瘍の退縮後の患者の状態、または例えば、危険な状態の患者における予防的化学療法後の患者の状態を維持するための治療である。
これらの追加の薬剤は、複数の投薬レジメンの一部として、本発明の化合物含有組成物とは別々に投与されてもよい。あるいは、これらの薬剤は、単一組成物中に本発明の化合物と共に混合される、単一剤形の一部でありうる。複数の投薬レジメンの一部として投与される場合、2種の活性薬剤を、同時に、逐次的に、または互いに一定時間内に、通常互いに5時間以内に提供してもよい。
本明細書に用いられる、用語「組み合わせ」、「組み合わせた」および関連する用語とは、本発明に記載の治療剤の同時投与または逐次的投与を示す。例えば、本発明の化合物は、別々の単位剤形で同時にもしくは逐次的に、または単一の単位剤形で一緒に、別の治療剤と投与されうる。従って、本発明は、本発明の化合物、追加の治療剤および医薬的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含むある単一の単位剤形を提供する。
単一剤形を投薬するために担体材料と組み合わせる本発明の化合物および追加の治療薬(上記の追加の治療剤を含むその組成物中の)は、治療を受ける宿主および特定の投与方法によって変化するであろう。好ましくは、本発明の組成物は、0.01〜100mg/kg体重/日の投薬量の本発明の化合物を投与できるように処方すべきである。
追加の治療剤を含む組成物では、その追加の治療剤と本発明の化合物は、相乗的に作用し得る。したがって、該組成物中の追加の治療剤の量は、その治療剤のみを使用する単剤療法で必要とされる量よりも少ない。
本発明の組成物中に存在する追加の治療剤の量は、その治療薬を唯一の活性薬剤として含む組成物で通常投与される量以下となる。好ましくは、本発明に記載の組成物中の追加の治療剤の量は、その薬剤を唯一の治療用活性薬剤として含む組成物中に通常存在する量の約50%〜100%の範囲に及ぶ。
任意の特定の患者についての、特定の投与量および治療レジメンが、様々な因子、例えば使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全身健康状態、性別および食事、投与時間、排出速度、薬剤の組合せならびに担当医の判断および治療される特定疾患の重症度に依存することは理解されよう。組成物中の本発明の化合物の量は、その組成物中の特定の化合物にも依存する。
化合物の使用および医薬的に許容される組成物
本明細書に記述した化合物および組成物は、一般的に、PAD4の阻害のために有用である。
PAD4の阻害として本発明において用いられる化合物の活性は、インビトロ、インビボまたは細胞ラインにてアッセイされ得る。インビトロでのアッセイには、PAD4の阻害を測定するアッセイが挙げられる。PAD4の阻害剤として本発明において用いられる化合物をアッセイするための詳細な条件は、以下の実施例に記載したとおりである。ある実施態様において、本願化合物は、PAD2に比べて選択的にPAD4を阻害する。
本明細書において使用されるとおり、用語「治療」、「治療する」および「治療すること」とは、本明細書に記載の疾患もしくは障害または1以上のその症候を回復させるか、軽減するか、その発症を遅延させるかまたはその進行を阻害することをいう。ある実施態様において、治療は、1以上の症状を発症した後に投与してもよい。他の実施態様において、治療は、症状がない場合に施与されてもよい。例えば、治療は、(例えば、症状の病歴および/または遺伝的もしくは他の感受性因子を考慮して)症状の発症前に感染しやすい患者に施与されてもよい。治療は、症状がなくなった後も、例えば、それらの再発を阻止または遅延させるために継続されてもよい。
本願化合物は、PAD4の阻害剤であり、それ故、PAD4の活性と関連のある1以上の疾患を治療するために有用である。従って、ある実施態様において、本発明は、本発明の化合物またはその医薬的に許容し得る組成物を、それが必要な患者に投与する工程を特徴とする、PAD4介在性疾患を治療する方法が提供する。
ある実施態様において、PAD4介在性疾患は、不適切なPAD4活性により媒介される疾患、症状または障害である。ある実施態様において、PAD4介在性疾患は、関節リウマチ、血管炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデスおよび乾癬からなる群から選択される。さらなる実施形態において、不適切なPAD4活性により媒介される疾患は、関節リウマチである。さらなる実施形態において、不適切なPAD4活性により媒介される疾患は、全身性エリテマトーデスである。さらなる実施形態において、不適切なPAD4活性により媒介される疾患は、血管炎である。さらなる実施形態において、不適切なPAD4活性により媒介される疾患は、皮膚エリテマトーデスである。さらなる実施形態において、不適切なPAD4活性により媒介される疾患は、乾癬である。
一実施形態において、関節リウマチ、血管炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデスまたは乾癬の治療方法を提供するものであって、この方法は、その必要のあるヒト対象に、治療上有効量の本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを特徴とする。
一実施形態において、関節リウマチの治療方法を提供するものであって、この方法は、その必要のあるヒト対象に、治療上有効量の本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを特徴とする。一実施形態において、全身性エリテマトーデスの治療方法を提供するものであって、この方法は、その必要のあるヒト対象に、治療上有効量の本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを特徴とする。一実施形態において、血管炎の治療方法を提供するものであって、この方法は、その必要のあるヒト対象に、治療上有効量の本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを特徴とする。一実施形態において、皮膚エリテマトーデスの治療方法を提供するものであって、この方法は、その必要のあるヒト対象に、治療上有効量の本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを特徴とする。一実施形態において、乾癬の治療方法を提供するものであって、この方法は、その必要のあるヒト対象に、治療上有効量の本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを特徴とする。
ある実施態様において、PAD4介在性疾患は、酸誘発性肺傷害、座瘡(PAPA)、急性リンパ性白血病、急性呼吸窮迫症候群、アジソン病、副腎過形成、副腎皮質機能不全、老化、エイズ、アルコール性肝炎、アルコール性肝炎、アルコール性肝疾患、アレルギー性喘息、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、アレルギー性結膜炎、脱毛症、アルツハイマー病、アミロイドーシス、筋萎縮性側索硬化症および体重減少、狭心症、血管性浮腫、無汗性外胚葉形成不全症(AHED-ID)、強直性脊椎炎、前眼部炎症(anterior segment, inflammation)、抗リン脂質症候群、アフタ性口内炎、虫垂炎、関節炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、アトピー性皮膚炎、自己免疫性疾患、自己免疫性肝炎、蜂刺傷誘発炎症、ベーチェット病、ベーチェット症候群、ベル麻痺、ベリリウム中毒症、ブラウ症候群、骨痛、細気管支炎、火傷、滑液包炎、癌、心臓肥大、手根管症候群、異化障害、白内障、脳動脈瘤、化学的刺激物誘発性炎症、脈絡網膜炎、慢性心疾患、未熟児の慢性肺疾患、慢性リンパ性白血病、慢性閉塞性肺疾患、大腸炎、複合性局所疼痛症候群、膠原病、角膜潰瘍、クローン病、クリオピリン関連周期熱症候群、クリプトコッカス症、嚢胞性線維症、インターロイキン-1-受容体アンタゴニスト(DIRA)欠損症、皮膚炎、皮膚炎内毒素血症、皮膚筋炎、小児脳幹部グリオーマ、子宮内膜症、内毒素血症、上顆炎、赤芽球減少症、家族性アミロイド多発性神経障害、家族性寒冷蕁麻疹、家族性地中海熱、胎児発育遅延、緑内障、糸球体疾患、糸球体腎炎、痛風、痛風性関節炎、移植片対宿主病、消化器疾患、頭部外傷、頭痛、難聴、心臓病、溶血性貧血、ヘノッホ・シェーライン紫斑病、肝炎、遺伝性自己炎症症候群、帯状疱疹と単純ヘルペス、HIV-1、ホジキン病、ハンチントン病、肺硝子膜症、高アンモニア血症、高カルシウム血症、高コレステロール血症、周期熱(HIDS)を伴う高免疫グロブリン血症D症候群、再生不良性貧血および他の貧血、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、色素失調症、伝染性単核球症、炎症性腸疾患、炎症性肺疾患、炎症性神経障害、炎症性疼痛、虫刺さ誘発性炎症、虹彩炎、刺激性誘発性炎症、虚血/再灌流、若年性関節リウマチ、角膜炎、腎臓病、寄生虫感染により起こる腎障害、寄生虫感染を引き起こす腎障害、腎臓移植拒絶反応の予防、レプトスピラ症、白血病、レフラー症候群、肺外傷、肺外傷、狼瘡、狼瘡、狼瘡性腎炎、リンパ腫、髄膜炎、中皮腫、混合型膠原病、マックルウェルズ症候群(蕁麻疹の難聴アミロイドーシス)、多発性硬化症、筋肉疲労、筋ジストロフィー、重症筋無力症、心筋炎、菌状息肉症、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、筋炎、鼻副鼻腔炎、壊死性全腸炎、新生児期発症多臓器性炎症性疾患(NOMID)、ネフローゼ症候群、神経炎、神経病理学的疾患、非アレルギー誘導性の喘息、肥満、眼アレルギー、視神経炎、臓器移殖、骨関節炎、中耳炎、ページェット病、疼痛、膵炎、パーキンソン病、天疱瘡、心膜炎、周期熱、歯周炎、腹膜子宮内膜症、百日咳、咽頭炎やリンパ節炎(PFAPA症候群)、植物刺激誘発性炎症、肺炎(pneumonia)、肺臓炎(pneumonitis)、ニューモシスチス肺炎、アメリカツタウルシ/ウルシオール油誘導性炎症、結節性多発動脈、多発軟骨炎、多発性嚢胞腎疾患、多発性筋炎、乾癬、乾癬、乾癬、乾癬、心理社会的ストレス疾患、肺疾患、肺高血圧症、肺線維症、壊疽性膿皮症、化膿性関節炎、腎疾患、網膜疾患、リウマチ性心炎、リウマチ性疾患、リウマチ性関節炎、サルコイドーシス、脂漏症、敗血症、激痛、鎌状赤血球、鎌状赤血球貧血、シリカ誘発性疾患、シェーグレン症候群、皮膚疾患、睡眠時無呼吸、固形腫瘍、脊髄損傷、スティーヴンス・ジョンソン症候群、卒中、クモ膜下出血、日焼け、側頭動脈炎、腱滑膜炎、血小板減少症、甲状腺炎、組織移植、TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)、トキソプラズマ症、移殖、外傷性脳損傷、結核、I型糖尿病、II型糖尿病、潰瘍性大腸炎、蕁麻疹様ブドウ膜炎、ブドウ膜炎およびウェゲナー肉芽腫症からなる群から選択される。
一実施形態において、本発明は、治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、不適切なPAD4活性により媒介される疾患の治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、関節リウマチ、血管炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデスまたは乾癬の治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、関節リウマチの治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、全身性エリテマトーデスの治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、血管炎の治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、皮膚エリテマトーデスの治療において使用するための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、乾癬の治療において使用するために、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を提供する。別の実施形態において、本発明は、不適切なPAD4活性により媒介される疾患の治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、関節リウマチ、血管炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデスまたは乾癬の治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、関節リウマチの治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、全身性エリテマトーデスの治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、血管炎の治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、皮膚エリテマトーデスの治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、乾癬の治療において使用するための医薬製造における本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、不適切なPAD4活性により媒介される疾患の治療または予防のための本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含んでいる医薬組成物を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、関節リウマチ、血管炎、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデスまたは乾癬の治療または予防のための、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含んでいる医薬組成物を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、関節リウマチの治療または予防のための、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含んでいる医薬組成物を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、全身性エリテマトーデスの治療または予防のための、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含んでいる医薬組成物を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、血管炎の治療または予防のための、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含んでいる医薬組成物を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、皮膚エリテマトーデスの治療または予防のための、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含む、医薬組成物を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、乾癬の治療または予防のための、本願化合物あるいはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明の各態様の全ての特徴は、全ての他の態様を準用する。
本明細書に記載された発明をより完全に理解し得るために、以下の実施例が下記に示される。これらの実施例は、説明を目的とするものであり、かついずれの様式においても本発明を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
例示
以下の実施例において示したとおり、ある実施態様の例示において、化合物を以下の一般方法に従って製造した。一般方法は、本発明のある特定の化合物の合成を表しているが、以下の一般方法および当業者には既知の別法が、本明細書に記載したような全ての化合物およびこれらの各化合物のサブクラスおよび系統に適用され得ることは理解されよう。
方法A
MET/u−HPLC(低pH 7分 方法)
カラム:Phenomenex Kinetex−XB C18, 2.1mm x 100mm, 1.7μm
流量:0.6ml/分
移動相:
A:ギ酸(水溶液)0.1%およびB:ギ酸(MeCN)0.1%
インジェクション量:3μl
温度;40℃
検出:215nm(ノミナル)
グラジエント時間(分)−%B
0.00〜5
5.30〜100
5.80〜100
5.82〜5
方法B
MET/CR/1600(高pH 7分 方法)
カラム:Phenomenex Gemini C18, 2.0mm x 100mm,3μm
流量:0.5ml/分
移動相:
A:2mM 炭酸水素アンモニウム塩/HPLC等級の水 pH10
B:HPLC等級MeCN
インジェクション量:3μl
温度:50℃
検出:215nm
グラジエント時間:(分)−%B
1.0〜5
5.50〜100
5.90〜100
5.92〜5
9.00〜5
方法C
METCR 1416(低pH Shimadzu 7分 方法)
カラム:Waters Atlantis dC18,2.1mm x 100mm,3μmカラム
流量:0.6ml/分
移動相:
A:ギ酸(水溶液)0.1%、およびB:ギ酸(アセトニトリル)0.1%
インジェクション量:3μl
温度;40℃
検出:215nm(ノミナル)
グラジエント時間(分)−%B
0.00〜5
5.00〜100
5.40〜100
5.42−5
方法D
METCR 1410(低pH Shimadzu 2分 方法)
カラム:Kinete x Core-Shell C18, 2.1mm x 50mm,5μmカラム
流量:1.2ml/分
移動相:
A:ギ酸(水溶液)0.1%、およびB:ギ酸(アセトニトリル)0.1%
インジェクション量:3μl
温度;40℃
検出:215nm(ノミナル)
グラジエント時間(分)−%B
0.00〜5
1.20〜100
1.30〜100
1.31−5
方法E:
キラルHPLC分取方法
カラム:Chiralpak IC 250mm x 4.6mm,5μmカラム
流量:15ml/分
移動相:35% エタノール:65%CO2
試料希釈剤:エタノール
温度;40℃
検出:215nm(ノミナル)
方法F:
キラ純度分析方法
カラム:Chiralpak IC 250mm x 4.6mm,5μmカラム
流量:4ml/分
インジェクション量:10μL
温度;40℃
検出:215nm
アイソクラティック条件 40% エタノール:60%CO2
方法G
キラルHPLC分取方法
カラム:XSelect CSH C18 50 x 2.1 mm, 1.7um
流量:0.6ml/分
移動相:水(0.1%v/v TFA)、MecN(0.1%v/v TFA)
試料希釈剤:エタノール
温度;40℃
検出:240nm(ノミナル)
方法H
MET/u−HPLC(高pH MS16 7分 方法)
カラム:Waters UPLC CSH C18, 2.1 mm x 100mm 5μmカラム
流量:0.6ml/分
移動相:
A:2mM pH10に調整した炭酸水素アンモニウム塩(水酸化アンモニウム(水溶液)を含む)、および
B:アセトニトリル
インジェクション量:3μl
温度;40℃
検出:215nm(ノミナル)
グラジエント時間(分)−%B
0.00〜5
5.30〜100
5.80〜100
5.82〜5
方法I:
キラ純度分析方法
カラム:Lux C4 (21.2mm x 250mm, 5um)
流量:21ml/分
インジェクション量:350μL
検出:222nm
アイソクラティック条件:MeOH(0.1%v/vNH3)
方法J
MET/CR/0990(高pH 3分 方法)
カラム:Phenomenex Gemini C18, 2.0mm x 100mm,3μm
流量:1ml/分
移動相:
A:2mM 炭酸水素アンモニウム塩/HPLC等級の水 pH10
B:HPLC等級のMeCN
インジェクション量:3μl
温度:60℃
検出:215nm
グラジエント時間:(分)−%B
0.0〜1
1.80〜100
2.10〜100
2.30〜1
方法K:
キラルHPLC分取方法
カラム:Amy-C 20mm x 250mm, 5um
流量:21ml/分
移動相:
4:6 ヘプタン:エタノール(0.1%v/v アンモニア)
試料希釈剤:メタノール
温度;周囲温度
検出:254nm
方法L:
キラ純度分析方法
カラム:Amy-C 4.6mm x 250mm, 5um
流量:21ml/分
インジェクション量:1.0μL
温度;周囲温度
UV検出:254nm
アイソクラティック条件である4:6 ヘプタン:エタノール(0.1%v/v アンモニア)
本発明のある化合物を、以下のスキーム1に従って製造した。
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0076−002(EOAI3428370),I−13の合成
メチル 3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AR0065−002−工程1
メチル 4−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(CAS63603−09−8,2.0g,8.14mmol)/DMF(10ml)の攪拌溶液に、K2CO3(99%,1.37g,9.81mmol)を加えた。この溶液に、メタンアミン塩酸塩(1:1)(0.62g,9.18mmol)を加えて、混合物を、窒素下において、80℃で16時間、密封管内で攪拌した。反応粗生物を、真空濃縮して、DCM(100ml)および水(10ml)との層間に分配した。有機層を、水(2x10ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)でさらに洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、橙色の粉末を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して(15〜40% EtOAc/ヘプタン)、メチル 3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AR0065−002[1.49g(76%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.13分間,M/z=241−(M+1).
メチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AR0068−002−工程2
メチル 3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート(EV−AR0065−002,1.49g,6.20mmol)/エタノール(100ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(0.18g,0.17mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で16時間、水素雰囲気下で攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、濾液をメタノール(150ml)を通して洗った。濾液を、真空で濃縮して、メチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AR0068−002[1.21g(89%)]を淡紫色の粉体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.63分間,M/z=211−(M+1).
エチル 1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AQ1957−001−工程3
水素化ナトリウム(60%,59mg,1.47mmol)を、数回に分けて滴加して、室温で、エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(CAS221675−35−0,200mg,1.05mmol)/DMF(5ml)の懸濁液に加えた。混合物を、20分間攪拌して、次いでヨウ化エチル(197mg,1.26mmol)を加えた。反応混合物を20時間攪拌した。混合物を、EtOAc(20ml)および水(20ml)の層間に分配した。水層を、EtOAc(1x20ml)で更に抽出して、合わせた有機層を水(20ml)で洗い、蒸発乾固させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% EtOAc/ヘプタン)、エチル 1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AQ1957−001[135mg(57.1%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.18分間,M/z=219(M+1).
1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AQ1960−001−工程4
エチル 1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AQ1957−001,135mg,0.62mmol)/THF(2ml)の攪拌溶液に、水酸化リチウム(74mg,3.09mmol)/水(2ml)を加えた。混合物を、50℃で2.5時間攪拌した。混合物を、1M HCl(3ml)を用いて酸性化して、DCM(2x5ml)で抽出した。合わせた有機物を水で洗い、蒸発乾固させて、1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AQ1960−001[120mg(99%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.92分間,M/z=191−(M+1).
メチル 2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AR0070−003−工程5
1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(EV−AQ1960−001,120mg,0.63mmol)/DMF(2ml)の攪拌溶液に、DIPEA(116μl,0.70mmol)、次いでHATU(236mg,0.62mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で15分間攪拌した。メチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート(EV−AR0068−002,148mg,0.70mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で6時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、酢酸(3ml)に溶解して、70℃で16時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(25〜40% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレートEV−AR0070−003[150mg(63%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.18分間,M/z=365(M+1).
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AR0072−002−工程6
メチル 2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AR0070−003,150mg,0.41mmol)/THF(3ml)の攪拌溶液に、水酸化リチウム(30mg,1.25mmol)/水(3ml)の溶液を加えて、混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、水(5ml)に取り、攪拌しながら5N HCl(0.5ml)を用いて酸性化した。得られる懸濁液を、10分間攪拌して、次いで沈殿物を、真空濾過により回収して、乾燥させて、2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AR0072−002[130mg(89%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.03分間,M/z=351−(M+1).
Tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0074−002−工程7
2:1のDMSO/MeCN(4.5ml)中の2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸(EV−AR0072−002,130mg,0.37mmol)の攪拌溶液に、DIPEA(65μl,0.39mmol)およびHATU(148mg,0.39mmol)を加えた。得られる混合物を、室温で15分間攪拌して、次いでtert−ブチル オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(CAS949559−11−9,88mg,0.39mmol)を加えて、混合物を、室温で4時間攪拌した。反応混合物を、3:2のMeCN/水(1.5ml)で希釈して、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0074−002[142mg(81%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間3.41分間,M/z=559(M+1).
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0076−002(EOAI3428370),I−13−工程8
tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AR0074−002,20mg,0.04mmol)/メタノール(1ml)の攪拌溶液に、4M HCl/1,4−ジオキサン(0.5ml)を加えて、得られる溶液を、室温で4時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、残留物を、水(4ml)から凍結乾燥して、2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AR0076−002, I−13[13.4mg(75%)]を黄色固体として得た。LCMS(方法A):保持時間1.80分間,M/z=459(M+1).
tert−ブチル(3aR,7aS)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−001およびtert−ブチル(3aS,7aR)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−002を得るためのキラルHPLC−工程9
tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0074−002[107mg]を、エタノールに溶解して、次いでキラルHPLC(方法E)により精製して、tert−ブチル(3aR,7aS)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−001(絶対立体化学は任意に割り当てられた)[46.6mg(43.6%)]およびtert−ブチル(3aS,7aR)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−002(絶対立体化学は任意に割り当てられた)[36.8mg(33.4%)]を得た。
EV−AR0090−001,キラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:6.30分(方法F)
EV−AR0090−002,キラル純度(UV,254nm):97%,保持時間:9.96分(方法F)
5−[(3aS,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0091−002(EOAI3432499,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−3−工程8
Tert−ブチル(3aR,7aS)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AR0090−001,46mg,0.08mmol)を、工程8,スキーム1の通りに処理して、5−[(3aS,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AR0091−002,I−3[40mg(97%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.83分間,M/z=459(M+1).
5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0092−002(EOAI3432500,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−14−工程8
Tert−ブチル(3aS,7aR)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AR0090−002,36.8mg,0.07mmol)を、工程8,スキーム1の通りに処理して、5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0092−002,I−14[31mg(92.7%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.82分間,M/z=459(M+1).
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミン EV−AS1585−001−(EOAI3436357),I−62の合成
1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AR3164−001−工程1
エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(CAS221675−35−0,4.40g,23.1mmol)/DMF(50ml)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(60%,1.05g,26.3mmol)を加えた。混合物を、窒素下において、室温で45分間攪拌して、(ブロモメチル)シクロプロパン(CAS7051−34−5,2.70ml,27.8mmol)を加えた。混合物を、室温で2.5時間攪拌して、溶媒を真空除去した。残留物を、THF(40ml)に懸濁して、5M 水酸化ナトリウム水溶液(22ml,110mmol)を加えた。混合物を、50℃で3.5時間攪拌した。追加のTHF(20ml)および5M 水酸化ナトリウム水溶液(22ml,110mmol)を加えて、この反応を50℃で16時間攪拌した。反応粗生成物を、真空濃縮して、水(10ml)および5M 塩酸水溶液(100ml)を加えた。固体を濾取して、水(2x100ml)で洗い、真空オーブン内で乾燥させて、1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AR3164−001[3.46g(69.2%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.03分間,M/z=217(M+1).
メチル 4−(メチルアミノ)−3−ニトロベンゾエート EV−AR3152−001−工程2
メチル 4−フルオロ−3−ニトロベンゾエート(CAS329−59−9,5.00g,25.1mmol)/DMF(50ml)の攪拌溶液に、メタンアミン塩酸塩(1:1)(2.00g,29.6mmol)および炭酸カリウム(4.50g,32.6mmol)を加えた。混合物を、窒素下にて、室温で18時間攪拌した。反応の粗生成物を、真空濃縮して、残留物を、EtOAc(350ml)および1N 塩酸水溶液(250ml)の層間に分配した。有機層を、1N 塩酸水溶液(150ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100ml)を用いて更に洗った。有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、メチル 4−(メチルアミノ)−3−ニトロベンゾエートEV−AR3152−001[5.30g(定量的)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.07分間,M/z=211−(M+1).
メチル 3−アミノ−4−(メチルアミノ)ベンゾエートEV−AR3155−001−工程3
メチル 4−(メチルアミノ)−3−ニトロベンゾエート(EV−AR3152−001,5.30g,25.2mmol)/エタノール(100ml)の攪拌溶液に、窒素下において、10% Pd/C(1.30g,0.05mmol)を加えた。次いで、反応を、水素雰囲気下にて、室温で4時間攪拌した。反応混合物を、メタノール(100ml)で希釈して、Kieselguhrを加えた。混合物を、室温で10分間攪拌して、真空濾過した。濾液を、メタノール(3x50ml)で洗い、濾液を真空濃縮して、メチル 3−アミノ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AR3155−001[4.39g(96.6%)]を褐色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間0.75分間,M/z=181−(M+1).
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AR3167−001−工程4
1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(EV−AR3164−001,2.20g,10.2mmol)/乾燥DMF(40ml)の溶液に、HATU(4.95g,12.8mmol)およびDIPEA(2.25ml,12.8mmol)を加えた。混合物を、室温で1時間攪拌して、次いでメチル 3−アミノ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート(EV−AR3155−001,2.02g,11.2mmol)を加えた。混合物を、室温で16時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、残留物を酢酸に溶解して、80℃で2時間攪拌して、次いで85℃で30分間、次いで90℃で1時間加熱した。溶媒を、真空除去して、粗製物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(12〜100% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AR3167−001[3.08g(83.2%)]を、ピンク色の粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.20分間,M/z=361−(M+1).
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸EV−AR3168−002−工程5
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AR3167−001,3.08g,8.46mmol)/メタノール(60ml)の懸濁液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(30ml,60.0mmol)を加えた。混合物を、次いで、50℃で2時間攪拌した。反応溶液を、室温に冷却して、溶媒を真空除去した。水(50ml)を加えて、その後2M HCl水溶液を、pH3が達成されるまで加えた。混合物を、15分間攪拌して、シンターを通して濾過した。固体を水(2x50ml)で濾過して、64時間風乾させて、2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸EV−AR3168−001[1.81g(61.2%)]を肌色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.05分間,M/z=347(M+1)。濾液を、沈殿物が形成し始めるまで、更に2M HCl水溶液を加えて酸性化した。混合物を、1時間静置して、シンターを通して濾過した。固体を水(2x20ml)で洗い、真空下で3時間風乾させて、2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AR3168−002[460mg,(15.7%)]をオフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.06分間,M/z=347(M+1).
ベンジル(3S,4R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−4−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AT1700−001−工程6
WO2014/015905の通りに合成したベンジル(3S,4R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(EV−AQ1997−001,450mg,1.28mmol)/無水THF(10ml)の攪拌溶液に、0℃で窒素下にて、水素化ナトリウム(60%,62mg,1.54mmol)を加えた。混合物を、0℃で30分攪拌して、次いでヨードメタン(83.94μl,1.35mmol)を加えて、混合物を室温で16時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(2ml)を加えて、混合物を10分間攪拌した。混合物を、真空濃縮して、水(50ml)とDCM(50ml)の層間に分配した。水層を、DCM(2x50ml)で更に抽出して、有機層を合わせて、真空濃縮した。粗製生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘプタン)により精製して、ベンジル(3S,4R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−4−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AT1700−001[248mg(52.9%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.29分間,M/z=387(M+23).
Tert−ブチル N−[(3S,4R)−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT1701−001−工程7
ベンジル(3S,4R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−4−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(EV−AT1700−001,235mg,0.64mmol)/エタノール(10ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(34mg,0.03mmol)を加えた。反応溶液を、水素雰囲気下にて置いて、室温で16時間攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、濾液をエタノール(20ml)により洗った。濾液を、真空で濃縮して、tert−ブチル N−[(3S,4R)−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT1701−001[135mg(68.0%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間0.79分間,M/z=231−(M+1).
Tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS−1581−001−工程8
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸(EV−AR3168−002,150mg,0.43mmol)/DMF(5ml)の攪拌溶液に、HATU(197.6mg,0.52mmol)、次いでDIPEA(0.15ml,0.87mmol)を加えた。混合物を、1時間攪拌して、次いでtert−ブチル N−[(3S,4R)−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AT1701−001,99.7mg,0.43mmol)を加えた。反応溶液を、室温で16時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、残留物を、DCM(30ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)との間に分配した。水層を、DCM(20ml)で抽出して、有機物を合わせて、水(20ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、橙色の油状物として得て、これを分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS1581−001[205mg(82.9%)]を、白色結晶固体として得た。LCMS(方法A):保持時間3.36分間,M/z=559(M+1).
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミン EV−AS1585−001−(EOAI3436357)I−62−工程9
tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AS1581−001,30mg,0.05mmol)/DCM(2ml)の攪拌溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml,13.0mmol)を加えた。混合物を、室温で3時間攪拌した。溶媒を、窒素ストリーム下で除去して、残留物を、アセトニトリル:水(1:1,4ml)より凍結乾燥させて、1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミントリフルオロ酢酸 EV−AS1585−001,I−62[9.6mg(96.3%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.86分間,M/z=459(M+1).
tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS1581−002およびtert−ブチル N−[(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS1581−003を得るためのキラルHPLC−工程10
tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS1581−001[90.4mg]を、メタノールに溶解して、次いでキラルHPLC(方法K)により精製して、tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS1581−002(絶対立体化学は任意に割り当てられた)[36.2mg]およびtert−ブチル N−[(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AS1581−003(絶対立体化学は任意に割り当てられた)[34.4mg]を得た。
EV−AS1581−002キラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:7.58分(方法L)
EV−AS1581−003キラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:10.07分(方法L)
(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミン EV−AS1592−001−(EOAI3438020,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−64−工程9
Tert−ブチル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AS1581−002,36.2mg,0.07mmol)を、工程9,スキーム1のように処理して、(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミントリフルオロ酢酸 EV−AS1592−001,I−64[37.1mg(64.6%)]を、白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.86分間,M/z=459(M+1).
(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミン EV−AS1593−001−(EOAI3437979,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−65−工程9
Tert−ブチル N−[(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AS1581−003,34.4mg,0.06mmol)を、工程9,スキーム1の通りに処理して、(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−メトキシピペリジン−3−アミントリフルオロ酢酸 EV−AS1593−001,I−65[33.6mg(94.3%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.86分間,M/z=459(M+1).
5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−5−フェニル−1H−ピロール−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AS5709−003(EOAI3434977)I−116および5−[(3aS,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−5−フェニル−1H−ピロール−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AS5710−003(EOAI3434978)I−117を、スキーム2.1に記述したメチル 5−フェニル−1H−ピロール−2−カルボキシレート EV−AR0054−002の合成を介して、スキーム2に記述した方法に従って合成した:
5−フェニル−1H−ピロール−2−カルボン酸(CAS6636−06−2,500mg,2.67mmol)/トルエン(10ml)およびメタノール(3ml)の攪拌溶液に、2M(ジアゾメチル)(トリメチル)シラン/ヘキサン(2ml)を加えて、混合物を、窒素下にて、室温で30分間攪拌した。反応混合物に、酢酸(1ml)を加えて、混合物を真空濃縮して、メチル 5−フェニル−1H−ピロール−2−カルボキシレート(EV−AR0054−002)[530mg(99%)]を淡黄色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.14分間,M/z=202(M+1).
3−[(2−{5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)メチル]−1−メチルシクロブタン−1−オール EV−AU7275−001−(EOAI3455096)I−110を、スキーム2.2に記述したエチル 1−[(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU7265−001の合成を介して、スキーム1に記述した方法に従って合成した:
3−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロブタン−1−オール EV−AU7264−001−工程1
3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタンカルボン酸(CAS16286−86−5,950mg,7.30mmol)/THF(30ml)の攪拌溶液に、BH
3・Me
2S(4.96ml,9.93mmol)を−78℃で滴加した。反応溶液を、室温に昇温させて、16時間攪拌した。反応溶液を、無水MeOH(20ml)でクエンチした。得られる混合物を、減圧乾燥させて、3−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロブタン−1−オール EV−AU7264−001[200mg(23.2%)]を無色油状物として得た。
1−[(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU7265−001−工程2
窒素雰囲気下において、DIAD(1.10ml,5.26mmol)/乾燥THF(10ml)の攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(1.39g,5.26mmol)/THF(10ml)溶液を、−20℃で加えた。反応混合物を、30分間攪拌して、次いでエチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(CAS221675−35−0,500mg,2.63mmol)/THF(10ml)溶液を加えた。−20℃で、更に30分間攪拌し続けた。この後に、3−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロブタン−1−オール(EV−AU7264−001,[458mg,3.94mmol])/THF(5ml)の溶液を、−20℃で滴加して、反応混合物を、室温まで昇温させて、16時間攪拌した。混合物を、真空濃縮して、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(5〜80% EtOAc/ヘプタン)により精製して、エチル 1−[(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU7265−001[200mg(23.2%)]を黄色の油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.10分間,M/z=289(M+1).
N−(2−{5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル}−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)アセトアミド EV−AT0096−001−(EOAI3447170)I−69を、スキーム2に記述された方法に従って合成したtert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[4−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0086−001から開始するスキーム2.3に従って得たtert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−アセトアミド−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0094−001のBoc−脱保護により得た:
Tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−[(ジフェニルメチリデン)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0090−001−工程1
トルエン(4.0ml)中のtert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[4−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AT0086−001,150mg,0.24mmol)、1,1−ジフェニルメタンイミン(53.2mg,0.29mmol)、Pd2dba3(5.6mg,0.006mmol)、BINAP(11.4mg,0.018mmol)およびCs2CO3(111.5mg,0.34mmol)の混合物を、密封管内において、100℃で5時間攪拌した。反応溶液を、室温まで冷却して、EtOAcで洗うKieselguhrを通して濾過した。濾液を、乾燥蒸発させて、残っている残留物を、DMSOに溶解して、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−[(ジフェニルメチリデン)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0090−001[128mg(73.2%)]を、黄色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.38分間,M/z=708(M+1).
Tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0092−001−工程2
ヒドロキシルアミン塩酸塩(1:1)(58.3mg,0.839mmol)およびNaOAc(90mg,1.09mmol)を、tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−[(ジフェニルメチリデン)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AT0090−001,120mg,0.168mmol)/MeOH(8ml)の懸濁液に加えた。得られる混合物を、室温で16時間攪拌した。溶媒を真空除去して、残っている残留物を、DMSOに溶解して、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0092−001[86mg(94.3%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.95分間,M/z=544(M+1).
Tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−アセトアミド−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AT0094−001−工程3
tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AT0092−001,80mg,0.15mmol)/DCM(4ml)の溶液に、無水酢酸(18mg,0.18mmol)およびトリエチルアミン(30mg,0.29mmol)を室温で加えて、反応溶液を室温で16時間攪拌し、その後50℃で24時間攪拌した。溶媒を真空除去して、残っている残留物を、DMSOに溶解して、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−アセトアミド−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメートEV−AT0094−001[82mg(95.1%)]を、白色泡状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.09分間,M/z=586(M+1).
スキーム2.4に記述したtert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV9641−002の合成を介して、スキーム2に記述した方法に従って{5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−イル}メタノール EV−AV9647−001(EOAI3455579)I−128を合成した。
スキーム2.4に記述したtert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メタンスルホニル−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメートEV−AV9652−001の合成を介して、(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メタンスルホニル−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AV9654−001(EOAI3455786)I−131を、スキーム2に記述した方法に従って合成した:
Tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV9641−002−工程1
tert−ブチル N−[(3R)−1−{7−ブロモ−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AV9639−001,50mg,0.08mmol)/無水THF(5.0ml)の攪拌溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中で1.6M,0.11ml,0.17mmol)を滴加した。反応溶液を、−78℃で10分間攪拌して、無水DMF(0.01ml,0.16mmol)を一度に加えた。反応混合物を、10分間−78℃で攪拌して、室温まで1時間かけて昇温させた。次いで、反応混合物を、0℃に冷却して、飽和塩化アンモニウム水溶液溶液(1ml)を加えた。二相混合物を、30分間攪拌して、その後層を分離した。水相を、EtOAc(2x3ml)で再度抽出して、合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製物質を、0℃でメタノール(5ml)に溶解して、水素化ホウ素ナトリウム(6mg,0.16mmol)を加えた。反応混合物を、16時間室温で攪拌して、水(2ml)を添加することによりクエンチして、真空濃縮した。残留物を、EtOAc(5ml)および水(2ml)の層間に分配して、水層を、EtOAc(2x2ml)で更に抽出して、合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物を、分取HPLCにより精製し(塩基性の方法)、tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメートEV−AV9641−002[20mg(43%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.10分間,M/z=559(M+1).
Tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メタンスルホニル−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV9652−001−工程2
耐圧管に、銅(II)トリフレート(45mg,0.12mmol)、メタンスルホネートナトリウム(25mg,0.25mmol)およびN,N'−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.03ml,0.26mmol)およびDMSO(2.0ml)を、窒素雰囲気下にて加えた。深青色反応を、室温で5分間攪拌して、tert−ブチル N−[(3R)−1−{7−ブロモ−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AV9639−001,75mg,0.12mmol)を加えた。容器を、120℃で2時間密封加熱した。冷却した反応混合物を、水(15ml)で希釈して、EtOAc(2x10ml)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。残留物を、分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、tert−ブチル N−[(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メタンスルホニル−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV9652−001[20mg(27%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):1.18分間,M/z=607(M+1).
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0076−002(EOAI3428370)I−13の合成
メチル 3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AR0065−002−工程1
メチル 4−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(CAS63603−09−8,2.00g,8.14mmol)/DMF(10ml)の攪拌溶液に、K2CO3(99%,1.37g,9.81mmol)を加えた。この溶液に、メタンアミン塩酸塩(1:1)(0.62g,9.18mmol)を加えて、混合物を、密封管内で、窒素下にて、80℃で16時間攪拌した。反応の粗生成物を、真空濃縮して、DCM(100ml)および水(10ml)の層間に分配した。有機層を、水(2x10ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)でさらに洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、橙色の粉末を得て、これを、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(15〜40% EtOAc/ヘプタン)、メチル 3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AR0065−002[1.49g(76%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.13分間,M/z=241−(M+1).
メチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AR0068−002−工程2
メチル 3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート(EV−AR0065−002,1.49g,6.20mmol)/エタノール(100ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(0.18g,0.17mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で16時間、水素雰囲気下で攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、濾液をメタノール(150ml)で洗った。濾液を、真空で濃縮して、メチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AR0068−002[1.21g(89%)]を淡紫色の粉体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.63分間,M/z=211−(M+1).
エチル 1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AQ1957−001−工程3
水素化ナトリウム(60%,59mg,1.47mmol)を、エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(CAS221675−35−0,200mg,1.05mmol)/DMF(5ml)の攪拌した懸濁溶液に、室温で滴加した。混合物を、20分間攪拌して、次いでヨウ化エチル(197mg,1.26mmol)を加えた。反応混合物を、20時間攪拌した。混合物を、EtOAc(20ml)および水(20ml)の層間に分配した。水層を、更にEtOAc(1x20ml)で抽出して、合わせた有機層を水(20ml)で洗い、蒸発乾固させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% EtOAc/ヘプタン)、エチル 1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AQ1957−001[135mg(57.1%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.18分間,M/z=219(M+1).
1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AQ1960−001−工程4
エチル 1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AQ1957−001,135mg,0.62mmol)/THF(2ml)の攪拌溶液に、水酸化リチウム(74mg,3.09mmol)/水(2ml)を加えた。混合物を、50℃で2.5時間攪拌して、1M HCl(3ml)で酸性化して、DCM(2x5ml)で抽出した。合わせた有機物を水で洗い、蒸発乾固させて、1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AQ1960−001[120mg(99%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.92分間,M/z=191−(M+1).
メチル 2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AR0070−003−工程5
1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(EV−AQ1960−001,120mg,0.63mmol)/DMF(2ml)の攪拌溶液に、DIPEA(116μl,0.70mmol)、次いでHATU(236mg,0.62mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で15分間攪拌した。メチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート(EV−AR0068−002,148mg,0.70mmol)を得て、得られる混合物を、室温で6時間攪拌した。反応混合物 真空濃縮して、酢酸(3ml)に溶解して、70℃で16時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、残留物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(25〜40% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AR0070−003[150mg(63%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.18分間,M/z=365(M+1).
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AR0072−002−工程6
メチル 2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AR0070−003,150mg,0.41mmol)/THF(3ml)の攪拌溶液に、水酸化リチウム(30mg,1.25mmol)/水(3ml)の溶液を加えて、混合物を、室温で16時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、水(5ml)中に取り、攪拌しながら5N HCl(0.5ml)を用いて酸性化した。得られる懸濁液を、10分間攪拌して、次いで沈殿物を真空濾過により回収して、2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AR0072−002[130mg(89%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.03分間,M/z=351−(M+1).
Tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0074−002−工程7
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸(EV−AR0072−002,130mg,0.37mmol)/2:1のDMSO/MeCN(4.5ml)の攪拌溶液に、DIPEA(65μl,0.39mmol)およびHATU(148mg,0.39mmol)を加えた。得られる混合物を、室温で15分間攪拌して、次いでtert−ブチル オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(CAS949559−11−9,88mg,0.39mmol)を加えて、混合物を、室温で4時間攪拌した。反応混合物を、3:2のMeCN/水(1.5ml)で希釈して、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0074−002[142mg(81%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間3.41分間,M/z=559(M+1).
2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0076−002(EOAI3428370)I−13−工程8
tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AR0074−002,20mg,0.04mmol)/メタノール(1ml)の攪拌溶液に、4M HCl/1,4−ジオキサン(0.5ml)を加えて、得られる溶液を、室温で4時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、残留物を水(4ml)から凍結乾燥して、2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AR0076−002,I−13[13.4mg(75%)]を、黄色固体として得た。LCMS(方法A):保持時間1.80分間,M/z=459(M+1).
tert−ブチル(3aR,7aS)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−001およびtert−ブチル(3aS,7aR)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−002を得るためのキラルHPLC−工程9
tert−ブチル 6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0074−002[107mg]を、エタノールに溶解して、次いでキラルHPLC(方法E)により精製して、tert−ブチル(3aR,7aS)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−001−(絶対立体化学は任意に割り当てられた)[46.6mg(43.6%)]およびtert−ブチル(3aS,7aR)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AR0090−002(絶対立体化学は任意に割り当てられた)[36.8mg(33.4%)]を得る。
EV−AR0090−001キラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:6.30分(方法F)
EV−AR0090−002キラル純度(UV,254nm):97%,保持時間:9.96分(方法F)
5−[(3aS,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0091−002(EOAI3432499,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−3−工程8
Tert−ブチル(3aR,7aS)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AR0090−001,46mg,0.08mmol)を、工程8,スキーム2の通りに処理して、5−[(3aS,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AR0091−002,I−3[40mg(97%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.83分間,M/z=459(M+1).
5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0092−002(EOAI3432500,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−14−工程8
Tert−ブチル(3aS,7aR)−6−(2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AR0090−002,36.8mg,0.07mmol)を、工程8,スキーム2の通りに処理して、5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−{1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AR0092−002,I−14[31mg(92.7%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.82分間,M/z=459(M+1).
スキーム3についての特別な場合
スキーム3.1に記述したエチル 1−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3682−002の合成を介して、(3S,5S)−5−フルオロ−1−(7−メトキシ−1−メチル−2−{1−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)ピペリジン−3−アミン EV−AV3056−001−(EOAI3454078)I−93を、スキーム2に記述した方法に従って合成した:
DIAD(0.44ml,2.10mmol)/乾燥THF(5ml)の溶液に、窒素下にて、−20℃で、トリフェニルホスフィン(557mg,2.10mmol)/THF(5ml)の溶液を加えて、反応混合物を、30分間攪拌した。反応混合物に、エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(CAS394223−02−0,200mg,1.05mmol)/THF(7.5ml)の溶液を、−20℃で加えて、反応混合物を、−20℃でさらに30分間攪拌した。(1−メチルシクロプロピル)メタノール(CAS2746−14−7,0.15ml,1.58mmol)を、−20℃で滴加して、反応混合物を、室温まで昇温させて、1時間15分攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc)、エチル 1−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3682−002[240mg(87%)]を、黄色ガム状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.35分間,M/z=259(M+1).
(3R)−1−(2−{1−[(1R)−1−シクロプロピルエチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)ピペリジン−3−アミン EV−AV3097−001−(EOAI3454812)I−101および(3R)−1−(2−{1−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル)ピペリジン−3−アミン EV−AV3098−001−(EOAI3454813)I−102を、スキーム3.2に記述したエチル 1−(1−シクロプロピルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3682−001の合成を介して、スキーム2に記述した方法に従って合成した:
DIAD(0.44ml,2.1mmol)/乾燥THF(5ml)の溶液に、窒素下にて、−20℃で、トリフェニルホスフィン(557.18mg,2.1mmol)/THF(5ml)の溶液を加えて、反応混合物を30分間攪拌した。反応混合物に、エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(CAS394223−02−0,200mg,1.05mmol)/THF(7.5ml)の溶液を−20℃で加えて、反応混合物を、−20℃さらに30分間攪拌した。1−シクロプロピルエタン−1−オール(CAS765−42−4,0.15mL,1.58mmol)を、−20℃で滴加して、反応混合物室温まで昇温させて、1時間15分間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc)を用いて精製して、エチル 1−(1−シクロプロピルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3682−001[205mg(75%)]を黄色ガム状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.35分間,M/z=259(M+1).
(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AV4845−001−(EOAI3454972)I−105を、スキーム3.3に記述したメチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AV4834−002の合成を介して、スキーム2に記述した方法に従って合成した:
メチル 2−[6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AV4831−001(スキーム2に従って合成した,150mg,0.31mmol)/無水THF(5ml)の溶液に、Fe(acac)
3(6mg,0.02mmol)およびNMP(150μl)を加えた。エチルマグネシウムブロミド(THF中で0.9M,411μl,0.37mmol)の溶液を、1分かけて滴加して、反応混合物を、室温で3時間攪拌した。更なるFe(acac)
3(6mg,0.02mmol)およびエチルマグネシウムブロミド(THF中で0.9M,411μl,0.37mmol)を加えて、反応混合物を、室温で16時間攪拌した。この反応を、1M HCl(〜1ml)の添加によりクエンチして、DCM(3x15ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(20ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させて、真空濃縮した。粗製残留物を、分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AV4834−002[81mg(55%)]を無色のガラス状物として得た。LCMS(方法A):保持時間4.59分間,M/z=433(M+1).
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−(メチルアミノ)ピペリジン−3−オール EV−AV4609−001−(EOAI3451154)I−77を、スキーム3.4に従って合成した:
Rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−ヒドロキシ−5−(メチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV4600−001−工程1。注:出発物質および生成物は、全てtrans−ラセミ体である。
rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート塩酸塩(100mg,0.40mmol)/無水THF(5ml)の溶液に、0℃で、水素化ナトリウムを加えて(60%,35mg,0.87mmol)、混合物をを0℃で30分間攪拌した。反応混合物に、ヨウ化メチル(26μl,0.41mmol)を加えて、混合物を室温まで昇温させて、16時間攪拌を続けた。反応混合物を、酢酸エチル(20ml)および水(20ml)の層間に分配した。水性抽出物を、さらに酢酸エチル(2x15ml)で洗い、有機抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−ヒドロキシ−5−(メチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレートEV−AV4600−001[91mg(定量)]を黄色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間0.23分間,M/z=231(M+1).
Rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ}−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV4602−001−工程2。注:出発物質および生成物はtrans−ラセミ体である。
rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−ヒドロキシ−5−(メチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV4600−001−(91mg,0.40mmol)/DCM(2ml)の攪拌溶液に、DIPEA(103μl,0.59mmol)、次いでベンジルクロロホルメート(56μl,0.40mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間攪拌して、DCM(20ml)で希釈して、水(15ml)で洗った。有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ}−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV4602−001[58mg(18%)]を、透明な油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.12分間,M/z=387(M+Na).
Rel−ベンジル N−[(3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート塩酸塩 EV−AV4603−001−工程3
注:出発物質および生成物はtrans−ラセミ体である。
rel−tert−ブチル(3R,5R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ}−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV4602−001−(58mg,0.16mmol)/ジオキサン(1ml)の溶液に、窒素下にて、4M HCl/ジオキサン(0.16ml,0.64mmol)を加えた。混合物を、室温で16時間静置した。反応混合物に、メタノール(0.5ml)および4M HCl/ジオキサン(0.16ml,0.64mmol)を加えて、混合物を、室温で4時間静置した。反応混合物を、次いで真空濃縮して、rel−ベンジル N−[(3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート塩酸塩 EV−AV4603−001[59mg(43%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.76分間,M/z=265(M+1).
ベンジル N−[(3R,5R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート EV−AV4604−001−工程4
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AU3032−001(スキーム2に従って合成した,60mg,0.16mmol)/DMF(3ml)の溶液に、DIPEA(31μl,0.18mmol)、HATU(67mg,0.18mmol)およびrel−ベンジル N−[(3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート塩酸塩 EV−AV4603−001−(48mg,0.16mmol)を加えて、反応混合物を、室温で1時間攪拌した。次いで、混合物を、EtOAc(40ml)および水(40ml)との層間に分配して、有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、分取HPLCにより精製して(塩基性の方法)、ベンジル N−[(3R,5R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート EV−AV4604−001[22mg(22%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.17分間,M/z=623(M+1).
Rel−(3R,5R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−(メチルアミノ)ピペリジン−3−オール塩酸塩 EV−AV4609−001,I−77−工程5。注:出発物質および生成物はトランスラセミ体である。
rel−ベンジル N−[(3R,5R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート EV−AV4604−001(22mg,0.04mmol)/エタノール(1ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(2.3mg,0.001mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で16時間、水素雰囲気下で攪拌した。反応混合物を、ガラスファイバーシンターを通して濾過して、次いで濾液を1.25M HCl/エタノール(0.2ml)で処理した。混合物を、室温で30分間静置して、真空濃縮して、凍結乾燥させて、rel−(3R,5R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−(メチルアミノ)ピペリジン−3−オール塩酸塩 EV−AV4609−001,I−77[10.2mg(52%)]をオフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.93分間,M/z=489(M+1).
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−(ジフルオロメトキシ)ピペリジン−3−アミン EV−AV4627−001(EOAI3452884)I−86を、スキーム3.5に従って合成した:
Rac−tert−ブチル(3R,4R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV3800−001−工程1−(トランスラセミ体)
rac−tert−ブチル(3R,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(CAS1523530−23−5,750mg,3.47mmol)/DCM(10ml)の溶液に、0℃で、トリエチルアミン(1.45ml,10.4mmol)およびベンジルクロロホルメート(0.59ml,4.16mmol)を加えた。反応混合物を、0℃で15分間攪拌して、次いで室温へ昇温させて、更に4時間攪拌した。反応混合物を、水(10ml)でクエンチして、DCM(3x10ml)で抽出した。合わせた有機画分を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(20〜80% EtOAc/ヘプタン)、rac−tert−ブチル(3R,4R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV3800−001[615mg(52%)]を、白色固体(trans−ラセミ体)として得た。LCMS(方法D):保持時間1.08分間,M/z=373(M+Na).
rac−ベンジル N−[(3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3801−001−工程2(トランスラセミ体)
Rac−tert−ブチル(3R,4R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート EV−AV3800−001(610mg,1.74mmol)を、ジオキサン(ジオキサン中で4M,8.7ml)に溶解して、室温で1時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、rac−ベンジル N−[(3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3801−001[408mg(82%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.48分間,M/z=251−(M+1).
rac−ベンジル N−[(3R,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3805−001−工程3(トランスラセミ体)
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AV3032−001(535mg,1.42mmol)/DMF(5ml)の溶液に、HATU(595mg,1.57mmol)およびDIPEA(0.59ml,3.56mmol)を加えて、反応混合物を、室温で30分間攪拌した。rac−ベンジル N−[(3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3801−001(スキーム2に従って合成した,408mg,1.42mmol)を、次いで加えて、反応混合物を、室温で更に2時間攪拌した。反応混合物を、次いでEtOAc(10ml)で希釈して、水(3x10ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗った。有機画分を、次いで乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過して、真空濃縮して、rac−ベンジル N−[(3R,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3805−001[775mg(79%)]をオレンジ色の固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.12分間,M/z=609(M+1).
rac−(3R,4S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−4−イル ベンゾエート EV−AV3814−001−工程4(シスラセミ体)
トリフェニルホスフィン(411mg,1.55mmol)/THF(1mol)の溶液に、0℃で、DIAD(325μl,1.55mmol)を加えた。反応混合物を、5分間攪拌して、rac−ベンジル N−[(3R,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメートEV−AV3805−001−(675mg,1.11mmol)および安息香酸(190mg,1.55mmol)を加えた。反応混合物を、室温で3時間攪拌して、次いでEtOAc(15ml)で希釈した。混合物を、水(10ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(50〜100% EtOAc/ヘプタン)、rac−(3R,4S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−4−イル ベンゾエート EV−AV3814−001[743mg(49%)]を得た。LCMS(方法D):保持時間1.36分間,M/z=713(M+1).
rac−ベンジル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3819−001−工程5(シスラセミ体)
rac−(3R,4S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−4−イル ベンゾエート EV−AV3814−001−(0.74g,0.54mmol)/エタノール(10ml)および水(5ml)の溶液に、K2CO3(0.11g,0.81mmol)を加えて、溶液を室温で3時間攪拌した。反応混合物を、次いで真空濃縮して、粗残留物を、DCM(10ml)に溶解して、水(10ml)で洗った。有機層を、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜20% メタノール/EtOAc)、rac−ベンジル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV3819−001[214mg(64%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.14分間,M/z=609(M+1).
rac−ベンジル N−[(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−(ジフルオロメトキシ)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV4626−001−工程6(シスラセミ体)
耐圧管内のアセトニトリル(2ml)中のrac−ベンジル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AV3819−001,214mg,0.35mmol)およびヨウ化銅(I)(13.4mg,0.070mmol)の攪拌懸濁液に、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(125mg,0.70mmol)を加えた。容器を密封して、反応混合物を、80℃で2時間攪拌した。冷却した反応混合物に、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(125mg,0.70mmol)を加えて、容器を密封して、反応混合物を、80℃で更に2時間攪拌した。反応混合物を、再度冷却して、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(125mg,0.70mmol)を加えて、容器を密封して、反応混合物を、80℃で更に2時間攪拌した。反応混合物を、次いで真空濃縮して、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(20〜100% EtOAc/ヘプタン)、次いで、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、rac−ベンジル N−[(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−(ジフルオロメトキシ)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV4626−001[33mg(14%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.27分間,M/z=659(M+1).
rac−(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−(ジフルオロメトキシ)ピペリジン−3−アミン EV−AV4627−001−(EOAI3452884)I−86−工程7(シスラセミ体)
rac−ベンジル N−[(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−(ジフルオロメトキシ)ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AV4626−001,33mg,0.05mmol)/エタノール(2ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(3.2mg,0.002mmol)を加えて、得られる混合物を、水素雰囲気下で、室温で5時間攪拌した。反応混合物を、ガラスファイバーシンターを通して濾過して、次いで濾液を1.25M HCl/エタノール(0.3ml)で希釈した。混合物を、室温で30分間静置して、真空濃縮して、凍結乾燥させて、rac−(3R,4S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−(ジフルオロメトキシ)ピペリジン−3−アミン EV−AV4627−001−(I−86)[28.2mg(98%)]をオフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間2.20分間,M/z=524(M+1).
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−アミン EV−AV3807−001−(EOAI3451007)I−75を、スキーム3.6に記述した方法に従って合成した:
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−イル メタンスルホネート EV−AV3803−001−工程1
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−オール(EV−AU3293−001,スキーム2に従って合成した,570mg,1.19mmol)/DCM(10ml)の攪拌溶液に、0℃で、トリエチルアミン(0.25ml,1.79mmol)および塩化メシル(0.11ml,1.43mmol)を加えた。反応混合物を、室温で2時間攪拌した。水(5ml)を、混合物に加えて、有機層を回収して、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮して、1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−イル メタンスルホネート EV−AV−3803−001[663mg(定量的)]を得た。LCMS(方法D):保持時間1.14分間,M/z=556(M+1).
5−(3−アジド−4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AV3804−001−工程2
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−イル メタンスルホネート(EV−AV−3803−001,610mg,1.10mmol)/DMSO(10ml)の攪拌溶液に、アジ化ナトリウム(285mg,4.39mmol)を加えた。反応混合物を、120℃で14時間攪拌した。反応混合物を、室温に冷却して、次いでEtOAc(20ml)で希釈して、水(3x20ml)で洗い、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(50〜100% EtOAc/ヘプタン)、5−(3−アジド−4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AU3804−001[191mg(34.6%)]をオレンジ色の固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.19分間,M/z=503(M+1).
1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−アミン EV−AV3807−001(EOAI3451007)I−75−工程3
5−(3−アジド−4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール(EV−AU3804−001,191mg,0.38mmol)/EtOAc(5ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(81mg,0.04mmol)を加えた。混合物を、水素雰囲気下に静置して、室温で12時間攪拌した。混合物を、ガラスファイバーフィルターを通して濾過して、濾液をメタノールで洗った。濾液を、真空濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(塩基性の方法)、1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−フルオロピペリジン−3−アミン EV−AV3807−001−(I−75)[80mg(44.2%)]を白色固体として得た。LCMS(方法A):保持時間2.01分間,M/z=477(M+1).
5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボニトリル EV−AV4621−001(EOAI3452077)I−82を、メチル 1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−ヒドロキシピペリジン−3−カルボキシレート EV−AT8698−001を介して、スキーム3.7に記述した方法に従って合成した。これを、メチル 5−ヒドロキシピペリジン−3−カルボキシレートを用いてスキーム3,工程7に記述した方法に従って製造した。メチル 5−ヒドロキシピペリジン−3−カルボキシレートを、スキーム3,工程7に記述した方法に従って、1−ベンジル 3−メチル 5−ヒドロキシピペリジン−1,3−ジカルボキシレート(CAS1095010−45−9)から製造した。
メチル 1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−(メタンスルホニルオキシ)ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AT8699−001−工程1
メチル 1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−ヒドロキシピペリジン−3−カルボキシレート(EV−AT8698−001,275mg,0.53mmol)/DCM(8ml)の攪拌溶液に、0℃で、トリエチルアミン(0.11ml,0.80mmol)および塩化メシル(49μl,0.64mmol)を加えた。混合物を、氷冷しながら2時間攪拌した。更に塩化メシル(25μl,0.32mmol)を加えて、この反応混合物を、室温で16時間攪拌した。水(5ml)を、この混合物に加えて、有機層を回収して、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮して、メチル 1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−(メタンスルホニルオキシ)ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AT8699−001[316mg(定量的)]を黄色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.12分間,M/z=596(M+1).
メチル 5−アジド−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AV4601−001−工程2
メチル 1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−(メタンスルホニルオキシ)ピペリジン−3−カルボキシレート(EV−AT8699−001,316mg,0.53mmol)/DMSO(2ml)の攪拌溶液に、アジ化ナトリウム(86mg,1.33mmol)を加えた。得られる混合物を、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を、室温まで冷却して、EtOAc(40ml)および水(30ml)の層間に分配した。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(50〜100% EtOAc/ヘプタン)、メチル 5−アジド−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AV4601−001[141mg(43.1%)]を、オフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.19分間,M/z=543(M+1).
メチル 5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AV4605−001−工程3
メチル 5−アジド−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート(EV−AV4601−001,131mg,0.24mmol)/エタノールの攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(0.15g,0.01mmol)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下に置いて、室温で16時間攪拌した。反応混合物を、ガラスファイバーフィルターを通して濾過して、濾液を真空濃縮して、メチル 5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AV4605−001[98mg(46.0%)]を黄色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間0.92分間,M/z=517(M+1).
メチル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AV4610−001−工程4
メチル 5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート(EV−AV4605−001,77mg,0.15mmol)/ジオキサン(1ml)の攪拌溶液に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(1ml)および無水Boc(39mg,0.18mmol)を加えた。得られる混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を、EtOAc(20ml)および水(20ml)の層間に分配した。水層をEtOAc(15ml)で抽出して、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、メチル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート EV−AV4610−001[62mg(63.2%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.20分間,M/z=617(M+1).
5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボン酸 EV−AV4611−001−工程5
メチル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボキシレート(EV−AV4610−001,62mg,0.10mmol)/メタノール(1ml)の攪拌溶液に、1M 水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加えた。得られる混合物を、室温で16時間攪拌した。混合物を、真空濃縮して、メタノールを除去した。得られる水溶液を、沈殿物が形成するまで、1M 塩酸水溶液を用いてpH〜4−5に酸性化した。固体を濾去して、真空乾燥して、5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボン酸 EV−AV4611−001[58mg(89.4%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.13分間,M/z=603(M+1).
Tert−ブチル N−(5−カルバモイル−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート EV−AV4612−001−工程6
5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボン酸(EV−AV4611−001,58mg,0.96mmol)/DMF(1ml)の攪拌溶液に、DIPEA(34μl,0.19mmol)、HATU(46mg,0.12mmol)および塩化アンモニウム(10mg,0.19mmol)を加えた。得られる混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を、EtOAc(40ml)および水(40ml)との層間に分配した。水層を、更にEtOAc(40ml)で抽出して、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮して、tert−ブチル N−(5−カルバモイル−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート EV−AV4612−001[65mg(97.7%)]を黄色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.09分間,M/z=602(M+1).
Tert−ブチル N−(5−シアノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート EV−AV4615−004−工程7
tert−ブチル N−(5−カルバモイル−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート(EV−AV4612−001,65mg,0.10mmol)/無水ジオキサン(1ml)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(44.3μl,0.32mmol)およびトリフルオロ無水酢酸(30μl,0.22mmol)を加えた。反応混合物を、室温で5時間攪拌した。混合物を、トリエチルアミン(44.3μl,0.32mmol)およびトリフルオロ無水酢酸(30μl,0.22mmol)を用いて再度処理して、室温で16時間攪拌した。混合物を、トリエチルアミン(44.3μl,0.32mmol)およびトリフルオロ無水酢酸(30μl,0.22mmol)を用いて再度処理して、室温で2時間攪拌した。混合物を、(44.3μl,0.32mmol)およびトリフルオロ無水酢酸(30μl,0.22mmol)と共に再度処理して、2時間攪拌した。混合物を、トリエチルアミン(44.3μl,0.32mmol)およびトリフルオロ無水酢酸(30μl,0.22mmol)と共に再度処理して、室温で2時間攪拌した。混合物を、EtOAc(20ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)との層間に分配した。水層を、EtOAc(20ml)で抽出して、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮した。粗製物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、分取HPLCにより別々に精製して(塩基性の方法)生成物の2つのバッチを得て、tert−ブチル N−[(3R,5S)−5−シアノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV4615−003[9mg(14.3%)]を、オフホワイトの粉末として得た。ラセミ体のシス-ジアステレオマーとして任意に分配された。LCMS(方法D):保持時間1.21分間,M/z=584(M+1).tert−ブチル N−[(3R,5S)−5−シアノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV4615−004[11mg(17.5%)]を、オフホワイトの粉末として得た。ラセミ体trans−ジアステレオマーとして任意に分配された。LCMS(方法D):保持時間1.19分間,M/z=584(M+1).
5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボニトリルEV−AV4621−001(EOAI3452077)I−82−工程8
DCMで10% トリフルオロ酢酸(1ml)中のtert−ブチル N−(5−シアノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート(EV−AV4615−004,11mg,0.02mmol)の溶液を、室温で1時間静置させた。反応混合物を、真空濃縮して、残留物を、1:1のアセトニトリル:水(4ml)より凍結乾燥させて、5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−カルボニトリルトリフルオロ酢酸 EV−AV4621−001(I−82)[11.6mg(定量的)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間2.08分間,M/z=484(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−{[3−(2H3)メトキシ−3−メチルシクロブチル]メチル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AY5000−002(EOAI3462946)I−238を、スキーム3.8に記述した通りにメチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−{[(1r,3s)−3−ヒドロキシ−3−エチルシクロブチル]メチル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AX8640−001の重水素メチル化によりスキーム3に記述した方法に従って得た:
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−{[(1r,3s)−3−(2H3)メトキシ−3−メチルシクロブチル]メチル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AX2096−001−工程1
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−{[(1r,3s)−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブチル]メチル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AX8640−001,85%,250mg,0.45mmol)/DMF(2.0ml)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(60%,36mg,0.90mmol)を加えた。得られる混合物を、室温で10分間攪拌して、ヨード(2H3)メタン(CAS865−50−9,84μl,1.34mmol)を加えた。反応混合物を、室温で4.5時間攪拌して、真空濃縮した。残留物を、EtOAc(20ml)および水(15ml)との層間に分配した。水層を、EtOAc(2x10ml)で再抽出して、合わせた有機層を、水(10ml)、飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮した。得られる物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−{[(1r,3s)−3−(2H−3−)メトキシ−3−メチルシクロブチル]メチル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AX2096−001[184mg(75%)]を、淡黄色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.43分間,M/z=492(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[6−(ジフルオロメチル)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AW5368−001(EOAI3460286)I−189を、スキーム3.9に記述したメチル 2−[6−(ジフルオロメチル)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5361−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
メチル 2−{6−エテニル−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5353−002−工程1
メチル 2−{6−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AW5326−001,500mg,1.25mmol)/ジオキサン(10ml)の溶液に、トリブチル(エテニル)スタンナン(477mg,1.50mmol)を加えた。反応混合物を、窒素で15分間パージして、次いでXantphos(54mg,0.04mmol)およびPd2dba3(29mg,0.03mmol)を加えた。得られる混合物を、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、粗残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−{6−エテニル−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5353−002[340mg(66%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.34分間,M/z=391−(M+1).
メチル 2−{1−エチル−6−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5355−001−工程2
メチル 2−{6−エテニル−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AW5353−002,89%,470mg,1.07mmol)/THF:水(2:1,9ml)の溶液に、t−ブタノール(0.10ml)、4−メチルモルホリン−4−オキシド(188mg,1.61mmol)およびOsO4(0.10ml/水,0.02mmol)を加えた。反応混合物を、室温で5時間攪拌して、NaIO4(687mg,3.20mmol)を加えて、室温で16時間攪拌し続けた。反応混合物を、セライトパッドを通して濾過して、EtOAcで洗った。濾液を水(20ml)で希釈して、EtOAc(3x20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜40% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−{1−エチル−6−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5355−001[270mg(62%)]を、黄色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.24分間,M/z=393(M+1).
メチル 2−[6−(ジフルオロメチル)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5361−001−工程3
メチル 2−{1−エチル−6−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル}−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(200mg,0.50mmol)/DCM(10ml)の溶液に、2−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)−N−(トリフルオロ−λ4−スルファニル)エタンアミン(CAS,202289−38−1,0.45ml,1.24mmol)を室温で加えた。反応混合物を、45℃で16時間攪拌して、室温まで冷却して、氷/水に注ぎ入れた。水層を、飽和炭酸水素ナトリウム塩を用いて中和して、DCM(3x20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜40% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−[6−(ジフルオロメチル)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AW5361−001[105mg(49%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.33分間,M/z=415(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[6−(ジフルオロメトキシ)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AW9564−001(EOAI3460927)I−200を、スキーム3.10に記述したメチル 6−(ジフルオロメトキシ)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートEV−AW9553−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(CAS1717−59−5,912mg,5.12mmol)を、ベンジル N−[(3S,4R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]カルバメート(スキーム3.18に従って合成したEV−AW9553−001,451mg,2.05mmol)および硫酸ナトリウム(291mg,2.05mmol)/アセトニトリル(10ml)の攪拌懸濁液に加えた。得られる混合物を、室温で16時間攪拌した。反応の粗生成物を、真空濃縮して、残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜60% EtOAc/ヘプタン)、メチル 6−(ジフルオロメトキシ)−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AW9553−001[327mg(59%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.30分間,M/z=271(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[7−(シクロプロピルメチル)−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AX1665−002(EOAI3460929)I−202を、スキーム3.11に記述したメチル 2−[7−(シクロプロピルメチル)−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AX1646−002の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
メチル 2−[2−クロロ−7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AX1644−002,134mg,0.31mmol)/DME(5ml)の溶液に、炭酸カリウム(87mg,0.63mmol)、PdCl2dppf(26mg,0.03mmol)およびトリメチルボロキソン(THF中の3.5M,0.36ml,1.26mmol)を加えた。反応混合物を、100℃で15時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、粗残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン、次いで0〜40% メタノール/EtOAc)、メチル 2−[7−(シクロプロピルメチル)−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AX1646−002[94mg(70%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.05分間,M/z=406(M+1).
2−(2−{5−[(1R,4R,7R)−7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−2−イル}−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)プロパン−2−オール EV−AW6283−001(EOAI3461372)I−210を、スキーム3.12に記述したメチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートEV−AW6273−002の合成により、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
メチル 6−アセチル−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートEV−AW6271−002−工程1
メチル 6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AW6269−001,90%,1.16g,3.93mmol)/無水ジオキサン(3ml)の溶液に、トリブチル(1−エトキシエテニル)スタンナン(1.59ml,4.71mmol)、Xantphos(0.17g,0.29mmol)およびPd2dba3(0.09g,0.10mmol)を加えた。反応混合物を、90℃で17時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、1M HCl(50ml)およびDCM(50ml)を、残留物に加えた。二相性混合物を、20分間攪拌して、次いで有機層を分離して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜10% EtOAc/ヘプタン)、メチル 6−アセチル−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AW6271−002[0.512g(47%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.40分間,M/z=273(M+1).
メチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
EV−AW6273−002−工程2
メチル塩化マグネシウム(THF中の3M,642μl)を、−78℃で、メチル 6−アセチル−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AW6271−002,510mg,1.84mmol)/無水THF(5ml)の攪拌溶液に滴加した。反応溶液を、−78℃で2.5時間攪拌した。更にメチル塩化マグネシウム(THF中で3M,61μl)を、−78℃で、30分間攪拌し続けた。反応混合物を、水(20ml)でクエンチして、THFを真空除去した。1M HClを、pH3となるまで水層に加えた。水層をEtOAc(2x30ml)で抽出した。抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜35% EtOAc/ヘプタン)、メチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AW6273−002[410mg(76%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.23分間,M/z=289(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルホニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AY0021−001(EOAI3461556)I−214を、スキーム3.13に記述したメチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルホニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AY0016−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルフィニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミンEV−AY0020−001(EOAI3461555)I−213を、スキーム3.13に記述したメチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルフィニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AY0014−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルフィニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AY0014−001−工程1
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−[2−(メチルスルファニル)エチル]−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AY0013−001,260mg,0.52mmol)/メタノール(8ml)および水(2ml)の攪拌溶液に、NaIO4(122mg,0.57mmol)を加えた。反応混合物を、室温で18時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、残留物を、EtOAc(20ml)および水(50ml)の層間に分配した。水層を、更にEtOAc(2x20ml)で抽出した。有機層を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、減圧下でエバポレートした。残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% EtOAc/ヘプタン、次いで1〜10% メタノール/DCM)、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルフィニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AY0014−001[220mg(91%)]を赤色の泡沫状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.08分間,M/z=467(M+1).
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルホニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AY0016−001−工程2
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルフィニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AY0014−001,135mg,0.29mmol)/メタノール(40ml)の攪拌溶液に、KMnO4(50mg,0.32mmol)を加えた。反応混合物を、室温で15分間攪拌した。反応を、飽和硫酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を添加してクエンチした。混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、濾液を真空濃縮した。残留物をEtOAc(20ml)および水(50ml)に希釈して、水層をEtOAc(2x20ml)で抽出した。有機層を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、減圧下でエバポレートして、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2−メタンスルホニルエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AY0016−001[115mg(81%)]を褐色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.15分間,M/z=483(M+1).
Rac−[(2R,5S)−5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−2−イル]メタノール EV−AY4303−001(EOAI3462115)I−220およびrac−[(2R,5R)−5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−2−イル]メタノール EV−AY4304−001(EOAI3462116)I−221を、スキーム3および3.14に記述した方法に従って、rac−tert−ブチル N−[(3R,6S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−001およびrac−tert−ブチル N−[(3R,6R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−002の夫々のBoc−脱保護により得た:
メチル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4571−001−工程1
メチル 5−アミノピリジン−2−カルボキシレート(CAS67515−76−8,1.8g,11.83mmol)/DCM(40ml)の攪拌溶液に、窒素雰囲気下にて、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.84g,13.01mmol)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.14g,1.18mmol)を加えて、反応混合物を、室温で5時間攪拌した。反応混合物を濾過して(DCMでフィルターをリンスする)、濾液を、DCM(100ml)で希釈して、水(2x100ml)で洗った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、メチル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキシレートEV−AX4571−001[2.73g(60%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.01分間,M/z=253(M+1).
Tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]カルバメートEV−AX4573−001−工程2
メチル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AX4571−001,2.73g,10.82mmol)/THF(60ml)の攪拌溶液に、0℃で、窒素雰囲気下にて、4Mリチウムテトラヒドリドアルミネート(1−)/ジエチルエーテル(4.1ml)を滴加して、反応混合物を室温まで昇温させて、更に12時間攪拌した。反応を、THF:水(9:1,15ml)、次いで10% 水酸化ナトリウム(10ml)を加えて、その後水(10ml)でクエンチした。次いで、反応混合物を、Kieselguhrのパッドを通して、濾過して、THF(3x50ml)でリンスする。濾液を、真空濃縮して、粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(50〜100% EtOAc/ヘプタン、次いで0〜10% メタノール/EtOAc)、tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4573−001[1.50g(60%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.70分間,M/z=224(M+1).
酢酸 tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4576−001−工程3
耐圧容器に、tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]カルバメート(EV−AX4573−001,1.50g,6.69mmol)/エタノール(25ml)および酢酸(1.5ml)の溶液を加えた。PtO2(266mg,1.17mmol)を加えて、耐圧容器を、窒素でパージして、その後反応容器を密封して、水素雰囲気下において、65℃で16時間攪拌した(55psi,3.75atm)。反応混合物を、Kieselguhrのパッドを通して濾過して、真空濃縮して、酢酸tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4576−001[2.40g(99%)]を橙色の油状物として得た。LCMSデータなし。
ベンジル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート EV−AX4584−001−工程4
酢酸 tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AX4576−001, 70%, 2.00g, 4.82mmol)/THF(40ml)および水(12ml)の攪拌溶液に、0℃で、炭酸水素ナトリウム塩(1.22g,14.47mmol)およびベンジルカルボノクロリデート(0.62ml,4.34mmol)を加えた。反応混合物を、0℃で15分間攪拌して、この溶液を、室温まで昇温させて、攪拌を4時間続けた。反応混合物を、水(10ml)で希釈して、EtOAc(3x5ml)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(40〜100% EtOAc/ヘプタン)、ベンジル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート EV−AX4584−001[1.40g(80%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.12分間,M/z=387(M+23).
Tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4591−001−工程5
ベンジル 5−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(EV−AX4584−001,1.40g,3.84mmol)/エタノール(20ml)の溶液に、パラジウム炭素(5%,0.82g,0.38mmol)を加えて、反応混合物を、水素雰囲気下にて、14時間室温で攪拌した。混合物を、Kieselguhr(メタノールを用いて洗っている)のパッドを通して濾過して、濾液を真空濃縮して、tert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメートEV−AX4591−001[0.82g(93%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.20分間,M/z=231(M+1).
Rac−tert−ブチル N−[(3R,6S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−001およびrac−tert−ブチル N−[(3R,6R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−002−工程6
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸(EV−AX2063−001,200mg,0.53mmol)/DMF(5ml)の攪拌溶液に、DIPEA(463μl,2.66mmol)、HATU(222mg,0.58mmol)およびtert−ブチル N−[6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AX4591−001,122mg,0.53mmol)を室温で加えた。反応混合物を、1時間攪拌して、真空濃縮した。粗生成物を、分取HPLCにより精製して(酸性化)、2つの生成物を得た:
rac−tert−ブチル N−[(3R,6S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−001[70mg(22%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.18分間,M/z=589(M+1).
rac−tert−ブチル N−[(3R,6R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−002[220mg(70%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.19分間,M/z=589(M+1).
[(2S,5R)−5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−2−イル]メタノール EV−AY4308−001(EOAI3462646)I−226および[(2R,5S)−5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−2−イル]メタノールEV−AY4309−001(EOAI3462647)I−227の両者を、スキーム3に記述した通りに、rac−tert−ブチル N−[(3R,6S)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AX4594−001のキラル分割、次いでBoc−脱保護により得た。生成物双方の絶対立体配置は任意に割り当てられた。
[(2R,5R)−5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−2−イル]メタノール EV−AY4310−001(EOAI3462648)I−228および[(2S,5S)−5−アミノ−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−2−イル]メタノール EV−AY4311−001(EOAI3462649)I−229の両者を、スキーム3に記述した通りに、rac−tert−ブチル N−[(3R,6R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−イル]カルバメートEV−AX4594−002のキラル分割、次いでBoc−脱保護により得た。生成物双方の絶対立体配置は任意に割り当てられた。
(1R,4R,7R)−2−{2−[7−(シクロプロピルメチル)−2−メトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AX5554−001(EOAI3468827)I−239を、スキーム3.15に記述したメチル 7−(シクロプロピルメチル)−2−メトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AX5535−006の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
メチル 7−(シクロプロピルメチル)−2−メトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AX5535−006−工程1
メチル 2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート(EV−AX2018−001,1.00g,4.68mmol)/無水DMF(20ml)の攪拌溶液に、0℃で、1分かけて水素化ナトリウム(60%,0.28g,7.02mmol)を滴加した。(ブロモメチル)シクロプロパン(680μ,7.01mmol)を、0℃で30分間加えた。反応混合物を、室温まで昇温させて、60時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、得られる残留物をEtOAc(50ml)および水(30ml)の層間に分配した。層を分離して、有機相を、0.5M HCl(30ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(30ml)で洗った。有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、減圧濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(5〜40% EtOAc/ヘプタン)、4つの生成物を得た:
シクロプロピルメチル 2−クロロ−7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AX5535−003[113mg(8%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.38分間,M/z=306/308(M+1).
メチル 2−クロロ−7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレートEV−AX5535−004[256mg(20%)]を、オフホワイト結晶固体として得た。LCMS(方法D):1.24分間,M/z=266/268(M+1).
シクロプロピルメチル 7−(シクロプロピルメチル)−2−メトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AX5535−005[93mg(6%)]を黄色ガム状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.32分間,M/z=302(M+1).
メチル 7−(シクロプロピルメチル)−2−メトキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AX5535−006[197mg(16%)]を、黄色結晶体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.20分間,M/z=262(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AX4151−006(EOAI3476815)I−269を、スキーム3.16に記述した1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AX4144−003の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
Tert−ブチル 6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4139−001−工程1
6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(EV−AU7974−001,500mg,1.99mmol)/トルエン(30ml)の攪拌した懸濁液を、85℃に加熱した後に、N,N−ジメチルホルムアミド ジ−tert−ブチルアセタール(2.0ml,8.34mmol)を滴加した。反応混合物を、85℃で2時間攪拌して、更にN,N−ジメチルホルムアミド ジ−tert−ブチルアセタール(2.0ml,8.34mmol)を加えた。攪拌を、85℃で18時間続けて、その後100℃で3時間攪拌した。冷却後に、反応混合物を、EtOAc(200ml)で希釈して、飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜10% EtOAc/ヘプタン)、tert−ブチル 6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4139−005[366mg(60%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.66分間,M/z=307/309(M+1).
Tert−ブチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートEV−AX4142−001−工程2
tert−ブチル 6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AX4139−005,366mg,1.19mmol)/DMF(5ml)の攪拌溶液に、フッ化テトラメチルアンモニウム(CAS373−68−2,250mg,2.68mmol)を加えて、混合物を80℃で18時間攪拌した。冷却後に、反応混合物を、DCM(200ml)、水(100ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100ml)間に分配した。有機層を分離して、飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で更に洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜10% EtOAc/ヘプタン)、tert−ブチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4142−001[112mg(32%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.61分間,M/z=291−(M+1).
1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AX4144−003−工程3
tert−ブチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AX4142−001,100mg,0.34mmol)/TFA(2.0ml,26.2mmol)の溶液を、室温で3時間攪拌した。真空濃縮後に、残留物を、DCM中に取り、濃縮して、1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AX4144−003[80mg(89%)]を、黄色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.15分間,M/z=235(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−(オキサン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AY7194−001−(EOAI3477013)I−275を、スキーム3.17に記述したエチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(オキサン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AY7184−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AY7182−001−工程1
エチル 攪拌溶液6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AY7177−001,90%,950mg,3.07mmol)および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(CAS287944−16−5,709mg,3.37mmol)を、THF:トルエン(4:1,10ml)に溶解して、2M 炭酸ナトリウム(3.07ml)を加えた。反応混合物を、窒素で5分間パージして、Pd(dppf)Cl2(449mg,0.61mmol)を加えた。反応混合物を、100℃で4時間攪拌して、室温まで冷却して、真空濃縮した。得られる残留物を、EtOAc(20ml)に溶解して、水(2x10ml)で洗い、飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮した。粗製物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% EtOAc/ヘプタン)、エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AY7182−001[587mg(56%)]を、橙色の油状物として得た。LCMS(方法D):1.52分間,M/z=327(M+1).
エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(オキサン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AY7184−001−工程2
エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AY7182−001,587mg,1.71mmol)/EtOAc:エタノール(1:1,30ml)の攪拌溶液に、Pd/C(10%,91mg,0.09mmol)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下に静置して、室温で18時間攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrパッドを通して濾過して、メタノール(30ml)で洗った。濾液を、真空で濃縮して、エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(オキサン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AY7184−001[516mg(83%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.51分間,M/z=329(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−(2H3)メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AZ5120−001−(EOAI3478073)I−285を、スキーム3.18に記述したメチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(2H3)メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ5103−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
1−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AX5573−002−工程1
エチル 6−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AY7167−001,90%,1.45g,4.68mmol)、Pd2(dba)3(214mg,0.23mmol)、tBu−BippyPhos(237mg,0.47mmol)および水酸化カリウム(788mg,14.0mmol)を、耐圧管内においてジオキサン(7ml)および水(7ml)中で合わせた。反応混合物を、窒素で5分間パージして、次いで容器を密封して、70℃で1.5時間加熱した。反応混合物を、室温へ冷却して、ガラスファイバーフィルターペーパーを通して濾過した。濾液を水(10ml)およびEtOAc(30ml)との層間に分配した。水層を、2M HClを用いてpH5まで酸性化して、得られる沈殿物を濾過して、1−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AX5573−002[0.80g(62%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間0.95分間,M/z=233(M+1).
メチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AY4950−002−工程2
1−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(EV−AX5573−002,73%,550mg,1.73mmol)/無水トルエン(6ml)および無水メタノール(2ml,49.44mmol)の攪拌懸濁液に、窒素雰囲気下にて、2M(ジアゾメチル)(トリメチル)シラン(ジエチルエーテル中で1.73ml)を加えた。得られる混合物を、1.5時間室温で攪拌した。酢酸(〜0.7ml)を、明黄色が消失するまで加えた。反応混合物を、真空濃縮して、DCM(5ml)でトリチュレートした。固体を濾取して、乾燥させて、1−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸 EV−AY4950−001[131mg(28%)]を、薄い肌色の固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.13分間,M/z=247(M+1).
メチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(2H3)メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ5013−001−工程3
1−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(EV−AY4950−001,100mg,0.40mmol)/DMF(30ml)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(60%,32mg,0.80mmol)を加えた。反応混合物を、室温で10分間攪拌して、次いでヨード(2H3)メタン(74μl,1.19mmol)を加えた。反応混合物を、室温で17時間攪拌して、EtOAc(20ml)で希釈して、水(2x20ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗った。有機相を乾燥させて、真空濃縮して、メチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(2H3)メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ5013−001−(85mg,75%)を、黄色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.36分間,M/z=264(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AZ5131−001−(EOAI3478196)I−292を、スキーム3.19に記述したエチル 1−(シクロプロピルメチル)−3−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ5111−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
エチル 1−(シクロプロピルメチル)−3−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ5111−001−工程1
エチル 1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AZ5106−001,1.00g,4.09mmol)/DMF(20ml)の攪拌した溶液に、Selectfluor(登録商標)(CAS140681−55−6,1.45g,4.09mmol)を加えた。得られる混合物を、室温で60時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、残留物を、EtOAc(20ml)に溶解して、水(3x20ml)で洗う。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜50% DCM/ヘプタン)、エチル 1−(シクロプロピルメチル)−3−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ5111−001[245mg(22%)]を黄色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.33分間,M/z=263(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AY4588−001(EOAI3478689)I−294を、スキーム3.16および3.20に記述したtert−ブチル 1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4168−003の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
Tert−ブチル 1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4168−003−工程1
tert−ブチル 4−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AX4167−001,820mg,2.67mmol)/無水DMF(10ml)の攪拌溶液に、フッ化テトラメチルアンモニウム(500mg,5.36mmol)を加えて、混合物を、80℃で18時間攪拌した。反応混合物を、DCM(200ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200ml)の層間に分配した。水層を、DCM(2x100ml)で洗い、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜10% EtOAc/ヘプタン)、tert−ブチル 1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AX4168−003[401mg(52%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.48分間,M/z=291−(M+1).
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AX5592−001(EOAI3478190)I−287を、スキーム3.21に記述したエチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ2525−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ2525−001−工程1
モルホリン(74μl,0.86mmol)、Pd2(dba)3(33mg,0.04mmol)、Xantphos(41mg,0.07mmol)およびナトリウム−tert−ブトキシド(103mg,1.07mmol)を、エチル 6−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AZ2517−001,231mg,0.71mmol)/トルエン(6ml)の窒素パージした溶液を入れた耐圧管に加えた。耐圧管を、窒素環境下で密封した。反応混合物を、110℃で2時間加熱して、室温に冷却して、水(10ml)で希釈して、EtOAc(3x10ml)で抽出した。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜20% EtOAc/ヘプタン)、エチル 1−(シクロプロピルメチル)−6−(モルホリン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AZ2525−001[60mg(25%)]を、黄色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.35分間,M/z=330(M+1).
5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AV3043−001(EOAI3452073,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−24の合成
メチル 4−クロロ−3−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾエート EV−AU3635−002−工程1
注記:この反応を、同一条件下において2回行なった。以下に記載したようなメタノールによるクエンチの後に各反応からの粗製物を合わせた。
メチル 4−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(CAS63603−09−8,5.00g,20.4mmol)/無水DCM(20ml)の攪拌溶液に、0℃で、窒素下にて、BBr3(DCM中で1M,40.71ml,2.81mmol)を、20分間滴加した。反応混合物を、0℃で30分間攪拌して、次いで室温まで昇温させて、15時間攪拌した。反応混合物を、0℃に冷却して、メタノールで注意深くクエンチして、合わせて、真空濃縮した。残留物を、メタノール(300ml)に溶解して、濃縮して、硫酸(10滴)を加えて、反応混合物を、75℃で5時間攪拌した。冷却した混合物を、真空濃縮して、残留物に、塩基性pHに到達するよう注意深く、水(50ml)および飽和NaHCO3(50mL)を加えた。懸濁液を、15分間ソニック処理を行い、さらに30分間攪拌した後に、得られる固体を回収して、真空濾過のもとで乾燥させた。固体を水(25ml)で洗い、乾燥させて、メチル 4−クロロ−3−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾエート EV−AU3635−002[8.14g(82.9%)]を淡い褐色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.11分間,M/z=230(M+1).
メチル 4−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)−5−ニトロベンゾエート EV−AT8693−001−工程2
注記:この反応を、同一条件下において3回行なった。以下に記載したとおりに、各反応からの粗製物を後処理のために回収した。
耐圧管内でメチル 4−クロロ−3−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾエート(EV−AU3635−002,333mg,4.32mmol)および炭酸カリウム(7.17g,155.4mmol)/アセトニトリル:水(1:1,20ml)の溶液に、2−クロロ−2,2−ジフルオロ−1−フェニルエタノン(1.06ml,21.6mmol)を加えた。容器を密封して、80℃で16時間加熱した。冷却した反応混合物を合わせて、EtOAc(200ml)および2M HCl(水溶液)の層間に分配した。水性画分(〜pH5で)を、更なるEtOAc(2x100ml)で逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。残留物を、メタノール(150ml)に溶解して、濃硫酸(3滴)を加えて、反応混合物を、75℃で40時間攪拌した。冷却した混合物を、真空濃縮して、残留物に、塩基性pHに達するまで飽和NaHCO3を注意深く加えた。水層を、EtOAc(3x100ml)で抽出して、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜20% EtOAc/ヘプタン)、メチル 4−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)−5−ニトロベンゾエート EV−AT8693−001[775mg(60%)]を、黄色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.20分間, マスイオンは観察されなかった。
メチル 3−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AV3021−001−工程3
メチル 4−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)−5−ニトロベンゾエート(EV−AT8693−001,400mg,1.34mmol)/THF(10ml)の攪拌溶液に、K2CO3(1.29g,9.35mmol)およびメタンアミン(THF中で2.0M,1ml,2.00mmol)を加えた。反応混合物を、24時間室温で攪拌して、真空濃縮して、EtOAc(30ml)および1M HCl(15ml)の層間に分配した。有機画分を、更なる1M HCl(15ml)、飽和塩化ナトリウム水溶液(10ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、メチル 3−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AV3021−001(370mg,88%)を橙色の粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.17分間,M/z=277(M+1).
メチル 3−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AV3024−001−工程4
メチル 3−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート(EV−AV3021−001,370mg,1.18mmol)/EtOAc:EtOH(1:1 20ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、10% Pd/C(62.7mg,0.06mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で16時間、水素雰囲気下で攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、フィルターケーキをEtOAcで洗った。濾液を、真空で濃縮して、メチル 3−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AV3024−001[296mg(93%)]を淡褐色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間0.97分間,M/z=247(M+1).
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AV3026−001−工程5
1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(スキーム1,工程1に従って合成したEV−AS5740−003,139mg,0.55mmol)/DMF(5ml)の攪拌溶液に、DIPEA(0.08ml,0.47mmol)、次いでHATU(177mg,0.47mmol)を0℃で加えた。得られる混合物を、0℃で10分間攪拌して、メチル 3−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)−4−(メチルアミノ)ベンゾエート(EV−AV3024−001,150mg,0.55mmol)を加えて、反応混合物を、室温で16時間攪拌した。反応混合物を、次いで50℃で22時間攪拌して、次いで真空濃縮した。粗製残留物を、酢酸(3ml)に溶解して、密封管内において80℃で2時間加熱した。溶媒を、真空除去して、残留物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜70% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AV3026−001[131mg(48%)]を、淡い茶色がかった白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.29分間,M/z=427(M+1).
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AV3032−001−工程6
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AV3026−001,131mg,0.26mmol)/THF:MeOH(4ml:1ml)の攪拌溶液に、2M 水酸化リチウム(528μl,1.06mmol)を加えて、反応混合物を40℃で16時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、水(2ml)に懸濁して、2M HClを用いてpH2に酸性化した。得られる懸濁液を、10分間攪拌して、得られた沈殿物を真空濾過により回収して、乾燥させて、2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AV3032−001[108mg(97%)]を橙色の粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.15分間,M/z=413(M+1).
Tert−ブチル 6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−001−工程7
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸(EV−AV3032−001,108mg,0.26mmol)/DMSO(2ml)の溶液に、0℃で、HATU(117.1mg,0.31mmol)およびDIPEA(87.87μl,0.51mmol)を加えた。反応混合物を、10分間攪拌して、tert−ブチル オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(CAS949559−11−9,61mg,0.27mmol)を加えて、反応混合物を、室温で16時間攪拌した。反応混合物を、水(1ml)で希釈して、分取HPLC(塩基性の方法)により精製して、tert−ブチル 6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−001[125mg(79%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間3.96分間,M/z=621−(M+1).
tert−ブチル(3aS,7aR)−6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−002およびtert−ブチル(3aR,7aS)−6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−003を得るためのキラルHPLC−工程8
tert−ブチル 6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−001[125mg]を、メタノールに溶解して、次いでキラルHPLC(方法G)により精製して、tert−ブチル(3aS,7aR)−6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−002[47.6mg(27%)]およびtert−ブチル(3aS,7aS)−6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート EV−AV3033−003[50.1mg(29%)]の両者を、無色ガム状物として得た(絶対立体化学は任意に割り当てられた)。
EV−AV3033−002キラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:5.46分(方法I)
EV−AV3033−003キラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:7.87分(方法I)
5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AV3043−001(EOAI3452073,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−24−工程9
Tert−ブチル(3aS,7aR)−6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AV3033−002,47.6mg,0.07mmol)を、1.25M HCl/EtOH(1ml)に溶解して、40℃で6時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、水(2ml)に溶解して、凍結乾燥させて、5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AV3043−001(I−24)[29mg(71%)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間2.23分間,M/z=521−(M+1).
5−[(3aR,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AV3044−001(EOAI3452074,絶対立体化学は任意に割り当てられた)I−25−工程9
Tert−ブチル(3aS,7aS)−6−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボキシレート(EV−AV3033−003,50.1mg,0.08mmol)を、1.25M HCl/EtOH(1ml)に溶解して、40℃で6時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、水(2ml)に溶解して、凍結乾燥させて、5−[(3aR,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール塩酸塩 EV−AV3044−001(I−25)[37mg(87%)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間2.26分間,M/z=521−(M+1).
メチル 2−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AS3796−002−工程1
メチル 4−クロロ−2−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(CAS109069−75−2,1.50g,6.11mmol)/DMF(15ml)の溶液に、0℃で、メチルアミン(THF中で2.0M,3.66ml,7.33mmol)を加えて、得られる反応混合物を室温まで昇温させて、20時間攪拌した。炭酸カリウム(1.01g,7.33mmol)を加えて、反応混合物を、室温で1時間攪拌して、更なるメチルアミン(THF中で2.0M,3.66ml,7.33mmol)を加えた。この反応混合物を、室温で更に5時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、粗残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘプタン、その後50% EtOAc/メタノール)を用いて精製して、メチル 2−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AS3796−002[905mg(56%)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.04分間,M/z=241−(M+1).
メチル 5−アミノ−2−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AS3799−003−工程2
メチル 2−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート(EV−AS3796−002,905mg,3.77mmol)/エタノール:EtOAc(1:2,60ml)の攪拌溶液に、窒素下にて、Pd/C(10%,200mg,0.19mmol)を加えて、反応混合物を、水素雰囲気下で5.5時間攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、フィルターケーキを、EtOAc、エタノールおよびDCMを通して洗った。濾液を、真空濃縮して、残留物を、DCM:エタノール(6:1,70ml)に溶解した。Pd/C(10%,200mg,0.19mmol)を、窒素下にて加えて、反応混合物を、水素雰囲気下で6.5時間攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、フィルターケーキを、エタノールおよびDCMを通して洗った。濾液を、真空濃縮して、残留物を、DCM:エタノール(1:1,120mL)に溶解した。Pd/C(10%,200mg,0.19mmol)を窒素下にて加えて、反応混合物を、水素雰囲気下で22時間攪拌した。反応混合物を、Kieselguhrを通して濾過して、フィルターケーキを、エタノールおよびDCMを通して洗った。濾液を、真空で濃縮して、メチル 5−アミノ−2−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AS3799−003[656mg(76%)]を暗褐色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間0.90分間,M/z=211(M+1).
EV−AS3799−003を使用して、スキーム1に記述した方法に従って、(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−6−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン塩酸塩 EV−AV3612−001(EOAI3447040)I−68を合成した。
メチル 2−メチル−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート EV−AV4643−001−工程1
メチル 4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロベンゾエート(CAS1163287−01−1,1.00g,4.69mmol)/THF(12ml)の攪拌溶液に、メチルアミン(THF中で2.0M,5.4ml,10.8mmol)を加えて、反応混合物を室温で10分攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル(250ml)および飽和NaHCO3(100ml)水溶液との層間に分配した。有機抽出物を水(100ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、メチル 2−メチル−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエートEV−AV4643−001[1.07g(定量的)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.14分間,M/z=225(M+1).
メチル 5−アミノ−2−メチル−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AV4644−001−工程2
メチル 2−メチル−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート(EV−AV4643−001,1.07g,4.77mmol)/エタノール(100ml)の攪拌溶液に、窒素下において、10% Pd/C(102mg,0.048mmol)を加えて、得られる混合物を、室温で16時間、水素雰囲気下で攪拌した。反応混合物を、ガラスファイバーシンターを通して濾過して、濾液を真空濃縮して、メチル 5−アミノ−2−メチル−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AV4644−001[1.02g(98%)]を、淡薄褐色の結晶固体として得た。LCMS(方法D):保持時間0.77分間,M/z=195(M+1).
メチル 5−アミノ−2−メチル−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AV4644−001を使用して、スキーム2に記述した方法に従って、(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1,6−ジメチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン塩酸塩 EV−AV4649−001(EOAI3454825)I−103を合成した。
5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−カルボキサミド塩酸塩 EV−AV9635−001(EOAI3455108)I−112の合成
フェニル 5−[(3R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−カルボキシレート EV−AV9626−002−工程1
耐圧管内のアセトニトリル(20ml)中のPd(OAc)2(6mg,0.03mmol)およびXantphos(30mg,0.05mmol)の溶液を、5分間脱気して、tert−ブチル N−[(3R)−1−{7−ブロモ−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(スキーム1に従って合成したEV−AV9622−001(520mg,0.86mmol)、ギ酸フェニル(0.19ml,1.71mmol)およびトリエチルアミン(0.24ml,1.71mmol)を加えた。反応容器を密封して、80℃で4時間加熱した。冷却した反応混合物を、EtOAcで希釈して、水で洗った。有機画分を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗製残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc)により精製して、フェニル 5−[(3R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−カルボキシレート EV−AV9626−002[220mg(39%)]を肌色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.35分間,M/z=649(M+1).
Tert−ブチル N−[(3R)−1−{7−カルバモイル−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV9632−002−工程2
耐圧管内のフェニル5−[(3R)−3−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−カルボキシレート(EV−AV9626−002,110mg,0.17mmol)/ジオキサン(5ml)の溶液に、水酸化アンモニウム(35% w/w, 0.1ml,2.54mmol)を加えた。容器を、50℃で2.5時間密封加熱した。更なる水酸化アンモニウム(35% w/w,0.5ml)を加えて、容器を密封して、50℃で17時間加熱した。更なる水酸化アンモニウム(35% w/w, 0.5ml)を加えて、容器を密封して、50℃で更に23時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、DCMに再溶解して、5% NaOH(水溶液)で洗った。有機画分を、相分離用カートリッジに通して、真空濃縮した。粗製残留物を、分取HPLCにより精製して(塩基性の方法)、tert−ブチル N−[(3R)−1−{7−カルバモイル−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート EV−AV9632−002[75mg(77%)]をオフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.08分間,M/z=572(M+1).
5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−カルボキサミド塩酸塩 EV−AV9635−001−(I−112)−工程3
tert−ブチル N−[(3R)−1−{7−カルバモイル−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル]カルバメート(EV−AV9632−002, 75mg,0.13mmol)に、1.25 M HCl/エタノール(3ml)を加えて、反応混合物を、40℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、残留物を、水(3mL)より凍結乾燥して、5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−7−カルボキサミド塩酸塩 EV−AV9635−001(I−112)[57.6mg(84%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間1.53分間,M/z=472(M+1).
特別なケース
2−[7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AQ4191−002(EOAI3434971)I−9を、スキーム1に記述した方法に従って合成して、2−[7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−5−{オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル}−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AS1566−001(EOAI3435740)I−15、5−[(3aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AS1590−001(EOAI3437977)I−12および5−[(3aS,7aS)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−6−カルボニル]−2−[7−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール EV−AS1591−001(EOAI3437978)I−4を、スキーム7に記述したメチル 7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AQ1970−001の合成を介して、スキーム2に記述した方法に従って合成した:
7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(CAS1016241−64−7,0.50g,3.06mmol)/メタノール(10ml)の攪拌した懸濁液に、0℃で、窒素雰囲気下にて、チオニルジクロリド(0.56ml,7.66mmol)を滴加した。得られる混合物を、室温まで昇温させて、次いで還流まで24時間加熱した。追加のメタノール(15ml)を、溶解を補助するために加えて、混合物を、0℃に冷却して、更にチオニルジクロリド(0.56ml,7.66mmol)を、窒素雰囲気下にて滴加した。混合物を、3時間還流加熱して、蒸発乾固させて、メチル 7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート EV−AQ1970−001[0.66g(定量的)]を、ピンク色の粉末として得た。LCMS(方法J):保持時間1.02分間,M/z=178(M+1).
(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AU3631−001(EOAI3447868)I−70を、スキーム1に記述した方法に従って合成して、(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−(2,2−ジフルオロエチル)−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AV3086−001(EOAI3454400)I−94および(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AV4830−003(EOAI3454405)I−33を、スキーム2に記述した方法に従って合成して、(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AV3852−001(EOAI3454816)I−104および(3R,5R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−(ジフルオロメトキシ)−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−フルオロピペリジン−3−アミン EV−AV4849−001(EOAI3455105)I−109を、スキーム8に記述したエチル 6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3621−002の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン EV−AT6244−001−工程1
6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(CAS896722−53−5,300mg,2.02mmol)/THF(15ml)の攪拌溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(60%,121mg,3.04mmol)を、窒素雰囲気下にて、滴加した。得られる混合物を、0℃で30分間攪拌して、ベンゼンスルホニルクロリド(0.31ml,2.44mmol)を添加した。混合物を、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、水(20ml)に注ぎ入れて、EtOAc(3x10ml)で抽出した。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン EV−AT6244−001[607mg(97.7%)]を肌色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.26分間,M/z=289(M+1).
エチル 1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3618−002−工程2
ジイソプロピルアミン(0.15ml,1.04mmol)/無水THF(5ml)の攪拌溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中で2.5M,0.37ml,0.94mmol)を、窒素雰囲気下にて、10分かけて滴加した。得られる混合物を、30分間攪拌して、室温まで温めて、1時間攪拌した。次いで、混合物を、無水THF(5ml)で希釈して、−30℃に冷却した。1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(EV−AT6244−001,200mg,0.69mmol)およびTMEDA(0.16ml,1.04mmol)/無水THF(10ml)の溶液を、20分かけて、カニューレを介して加えた。得られる混合物を、−30℃〜−20℃の間で2.5時間攪拌した。エチルクロロホルメート(CAS541−41−3,0.20ml,2.08mmol)を、10分間滴加して、混合物を−30℃で2時間攪拌して、16時間かけて室温まで昇温させた。反応混合物を、0℃に冷却して、水(15ml)でクエンチした。水層を、DCM(3x15ml)で抽出して、層を合わせて、水(3x10ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、エチル 1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートEV−AU3618−002[93mg(36.5%)]をオフホワイトの固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.31分間,M/z=361−(M+1).
注:この反応を繰り返して、エチル 1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(165mg,29.6%,EV−AU3619−002)の追加のバッチを得て、これをEV−AU3618−002と合わせて、工程3を行なった。
エチル 6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートEV−AU3621−002−工程3
エチル 1−(ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(EV−AU3618−002およびEV−AU3619−002,84%,258mg,0.60mmol)/THF(10ml)の攪拌溶液に、TBAF(THF中で1M,0.78ml,0.78mmol)を加えて、混合物を70℃で30分間攪拌した。反応混合物を、およそ1/4の体積となるまで濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、エチル 6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート EV−AU3621−002[95mg(71.7%)]を、オフホワイトの粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.14分間,M/z=221−(M+1).
1−(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミンEV−AV3085−001−(EOAI3449644)I−119の合成
メチル 4−(エチルアミノ)−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート EV−AV3036−001−工程1
エチルアミン(THF中で2M,18.3ml)および炭酸カリウム(21.1g,152.7mmol)を、メチル 4−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(CAS63603−09−8,7.50g,30.5mmol)/THF(100ml)の攪拌溶液に加えた。反応混合物を、50℃で16時間攪拌して、次いで60℃で7時間攪拌した。更に炭酸カリウム(21.1g,152.7mmol)およびエチルアミン(THF中で2M,7.63ml)を加えて、攪拌を室温で60時間継続させた。揮発物質を、真空で除去して、得られる残留物を、EtOAc(150ml)で希釈して、水(2x50ml)、飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で洗った。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、メチル 4−(エチルアミノ)−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート EV−AV3036−001[6.88g(85%)]を、橙色の粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.21分間,M/z=255(M+1).
メチル 3−アミノ−4−(エチルアミノ)−5−メトキシベンゾエート EV−AV3040−001−工程2
SnCl2(19.7g,103.9mmol)および2M HCl(52ml)を、メチル 4−(エチルアミノ)−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(EV−AV3036−001,6.88g,26.0mmol)/エタノール(150ml)の攪拌懸濁液に加えた。反応混合物を、1時間、還流しながら攪拌して、揮発物質を、真空で除去した。得られる残留物を、5M 水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を用いて塩基性とし、次いでEtOAc(150ml)で希釈して、15分間攪拌した。混合物を、次いでKieselguhrを通して濾過して、濾液をEtOAcで洗った。濾液の有機相を分離して、飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で洗った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮して、メチル 3−アミノ−4−(エチルアミノ)−5−メトキシベンゾエートEV−AV3040−001[4.20g(71%)]を褐色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間0.70分間,M/z=225(M+1).
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレートEV−AV3079−001−工程3
1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(スキーム1,工程1に従って合成したEV−AR6674−001,300mg,1.36mmol)/DMF(5ml)の溶液に、0℃で、HATU(620mg,1.63mmol)およびDIPEA(0.47ml,2.72mmol)を加えた。混合物を、0℃で10分間攪拌して、次いで3−アミノ−4−(エチルアミノ)−5−メトキシベンゾエート(EV−AV3040−001,311mg,1.36mmol)を加えた。混合物を、50℃に加熱して、3時間攪拌した。溶媒を真空除去して、残留物を、酢酸(3ml)に溶解して、密封管内において80℃で2時間加熱した。溶媒を、真空除去して、粗製物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート EV−AV3079−001[488mg(76%)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.31分間,M/z=405(M+1).
2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AV3081−001−工程4
メチル 2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボキシレート(EV−AV3079−001,488mg,1.04mmol)を、THF/メタノール(4ml/1ml)に溶解して、2M 水酸化リチウム水溶液(5.19ml)を加えた。混合物を、40℃で16時間攪拌して、溶媒を真空除去した。得られる残留物を水(2ml)に溶解して、2M HClを用いてpH2まで酸性化した。混合物を、室温で10分間攪拌して、形成した沈殿物を真空濾過して、乾燥して、2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸 EV−AV3081−001[350mg(80%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.14分間,M/z=391−(M+1).
Tert−ブチル N−(1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート EV−AV3083−001−工程5
HATU(217mg,0.57mmol)およびDIPEA(163μl,0.95mmol)を、2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボン酸(EV−AV3081−001,200mg,0.48mmol)/DMSO(2ml)の攪拌溶液に0℃で加えた。反応混合物を、0℃で10分間攪拌して、次いでtert−ブチルtert−ブチル N−[(3R)−ピペリジン−3−イル]カルバメート(CAS309956−78−3,100mg,0.50mmol)を加えた。混合物を、室温まで昇温させて、20分間攪拌した。粗生成物を、分取HPLCにより精製し(塩基性の方法)、tert−ブチル N−(1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート EV−AV3083−001[211mg(74%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法D):保持時間1.25分間,M/z=573(M+1).
(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン EV−AV3085−001(EOAI3449644)−工程6
Tert−ブチル N−(1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−イル)カルバメート(EV−AV3083−001,210mg,0.35mmol)を、DCM(2ml)に溶解して、2M HCl/ジエチルエーテル(2ml)を加えた。反応混合物を、室温で2時間攪拌して、溶媒を真空除去した。残留物を、水/アセトニトリル(2ml/0.5ml)に再溶解して、真空濃縮して、更に乾燥させて、(3R)−1−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−1−エチル−7−メトキシ−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}ピペリジン−3−アミン塩酸塩 EV−AV3085−001[147mg(81%)]を、黄色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間2.19分間,M/z=473(M+1).
(1S,4R,6S,7R)−7−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−オール EV−AW5575−001(EOAI3459241)I−162を、スキーム10に記述したtert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW5569−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した:
(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−メトキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AW5584−001(EOAI3459405)I−167を、スキーム10に記述したtert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW5577−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
(1R,4R,6S,7R)−7−ブロモ−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン EV−AW5568−001−工程1−(スキーム10)
(4R,6R)−3−ブロモ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1−アザトリシクロ[2.2.1.0]ヘプタン−1−イウムブロミド(EV−AW8588−001,1.00g,3.58mmol)を、メタノール:アセトニトリル(1:1,40ml)に溶解して、得られる懸濁液を65℃で12時間加熱した。この反応混合物を、真空濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(0〜30% EtOAc/ヘプタン)、(1R,4R,6S,7R)−7−ブロモ−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン EV−AW5568−001[0.85g(98%)]を橙色の油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間0.73分間,M/z=312(M+1).
(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AW5570−001−工程2(スキーム10)
(1R,4R,6S,7R)−7−ブロモ−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン(EV−AW5568−001,0.84g,2.71mmol)に、7M アンモニア/メタノール(7.74ml)を加えた。溶液を、2時間80℃で攪拌した。反応混合物を真空濃縮して、(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AW5570−001[0.82g(98%)]をオレンジ色の固体として得た。
LCMS(方法D):保持時間0.27分間,M/z=247(M+1).
Tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW5572−001−工程3(スキーム10)
表題化合物を、スキーム10,工程19に記述した方法に従って、(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン(EV−AW5570−001)から合成した。LCMS(方法D):保持時間0.86分間,M/z=347(M+1).
Tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW5577−001−工程4(スキーム10)
表題化合物を、スキーム10,工程20に記述した方法に従って、tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−メトキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AW5572−001)から合成した。
1H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ 5.78−5.48(m,1H),3.94(d,J=7.6Hz,1H),3.49(d,J=6.1Hz,1H),3.34(s,3H),3.22(s,1H),2.99(d,J=9.2Hz,1H),2.47(d,J=9.5Hz,1H),2.41−(s,1H),1.90(dd, J=13.5,7.1Hz,1H),1.75−1.63(m,2H),1.44(s,9H).LCMSデータなし。
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−N−メチル−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミンEV−AY4518−001(EOAI3462944)I−237を、スキーム10に記述したtert−ブチル N−[(1R,4R,7R)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]−N−メチルカルバメート EV−AY4514−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
(1R,4R,7R)−7−ブロモ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン EV−AX4162−002−工程5(スキーム10)
(4R,6R)−3−ブロモ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1−アザトリシクロ[2.2.1.0]ヘプタン−1−イウムブロミド(EV−AW8588−001,3.10g,8.63mmol)/無水THF(60ml)の溶液に、4M 水素化リチウムアルミニウム/ジエチルエーテル(2.5ml,10mmol)を、−10〜−15℃で加えた。混合物を、−10〜−15℃で2時間攪拌して、飽和炭酸水素ナトリウム(60ml)でクエンチした。混合物を、水(200ml)に加えて、酢酸エチル(4x100ml)で抽出した。抽出物を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液(100ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、(1R,4R,7R)−7−ブロモ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン EV−AX4162−00[22.11g(87%)]を褐色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間0.81分間,M/z=279.95/281.85(M+1).
(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AW5552−001−工程6(スキーム10)
表題化合物を、スキーム10,工程2において記述された方法に従って、(1R,4R,7R)−7−ブロモ−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン(EV−AX4162−002)から合成した。LCMS(方法D):保持時間0.20分間,M/z=217(M+1).
Tert−ブチル N−[(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW5553−001−工程9(スキーム10)
表題化合物を、スキーム10,工程19に記述した方法に従って、(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン(EV−AW5552−001)から合成した。LCMS(方法D):保持時間0.83分間,M/z=317(M+1).
Tert−ブチル N−メチル−N−[(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AY4510−001−工程10(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AW5553−001,100mg,0.32mmol)/DMF(2ml)の攪拌溶液に、窒素雰囲気下にて、水素化ナトリウム(60%,15mg,0.38mmol)、次いでヨードメタン(39μL,0.63mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間攪拌して、水(30ml)で希釈して、EtOAc(2x30ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、tert−ブチル N−メチル−N−[(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AY4510−001[110mg(定量的)]を、無色粘性油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.06分間,M/z=331−(M+1).
Tert−ブチル N−[(1R,4R,7R)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]−N−メチルカルバメート EV−AY4514−001−工程11−(スキーム10)
表題化合物を、スキーム10,工程20に記述した方法に従ってtert−ブチル N−メチル−N−[(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AY4510−001)から合成した。1H NMR(500MHz,メタノール−d4) δ 4.56(s,1H),4.33(s,1H),3.61−(s,1H),3.22(d,J=10.9Hz,1H),2.98(d,J=11.1Hz,1H),2.92−2.87(m,3H),2.82(s,1H),1.98−1.83(m,2H),1.81−1.72(m,1H),1.63−1.56(m,1H),1.48(s,9H).LCMSデータなし。
(1R,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−N,N−ジメチル−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミンEV−AY4524−001(EOAI3468840)I−243を、スキーム10に記述したtert−ブチル N−[(1R,4R,7R)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]−N−メチルカルバメートEV−AY4523−001の合成によりスキーム3に記述した方法に従って合成した:
(1R,4R,7R)−N,N−ジメチル−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミンEV−AY4521−001−工程7(スキーム10)
(1R,4R,7R)−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン二塩酸塩(EV−AY4519−001,210mg,0.73mmol)(スキーム10,工程6において合成)/DCM(10ml)の攪拌溶液に、窒素雰囲気下にて、ホルムアルデヒド(37%,0.27ml,3.63mmol)の水溶液、次いでSTAB(923mg,4.36mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間攪拌して、水(30ml)で希釈して、EtOAc(2x30ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、(1R,4R,7R)−N,N−ジメチル−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン(EV−AY4521−001)[189mg(定量的)]を無色粘性油状物として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6) δ 7.39−7.12(m,6H),3.57(s,1H),3.01−(s,1H),2.84(s,1H),2.31−2.12(m,3H),2.07−1.95(m,6H),1.67(s,2H),1.36(s,1H),1.23−1.12(m,3H).LCMSデータなし。
Tert−ブチル N−[(1R,4R,7R)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]−N−メチルカルバメートEV−AY4523−001−工程8(スキーム10)
表題化合物を、スキーム10,工程20に記述した方法に従って、(1R,4R,7R)−N,N−ジメチル−2−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン(EV−AY4521−001)から合成した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6) δ 2.41−(s,1H),2.12(dt,J=9.8,3.0Hz,1H),1.79(d,J=9.8Hz,1H),1.49(s,1H),1.47−1.37(m,7H),1.10−0.99(m,2H),0.71−0.61−(m,1H),0.58−0.48(m,1H).LCMSデータなし。
3−{[(1S,4R,6S,7R)−7−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イル]オキシ}プロパンニトリル EV−AY4932−001(EOAI3472707)I−256を、スキーム10に記述したtert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−(2−シアノエトキシ)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AY4931−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。最終の脱保護を、スキーム1に記述した方法に従って実施した。
Tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−(2−シアノエトキシ)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AY4931−001−工程22(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AY5029−001,120mg,0.18mmol)/DMF(3ml)の攪拌溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(60%,7.8mg,0.20mmol)を加えた。反応混合物を、5分間攪拌して、次いでプロパ−2−エンニトリル(12μl,0.18mmol)を加えた。反応混合物を、室温で2時間攪拌した。溶媒を、真空除去して、残留物を、EtOAc(10ml)および水(10ml)の層間に分配した。水層を、EtOAc(2x5ml)で抽出して、合わせた有機層を水(5ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−6−(2−シアノエトキシ)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AY4931−001[80mg(67%)]を無色油状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.28分間,M/z=640(M+1).
2−{[(1S,4R,6S,7R)−7−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イル]オキシ}アセトニトリル EV−AY4925−001(EOAI3470051)I−246を、ブロモアセトニトリルを用いるスキーム10,工程22に記述した方法に従って合成した。最終の脱保護を、スキーム1に記述した方法に従って実施した。LCMS(方法A):保持時間2.05分間,M/z=526(M+1).
(1S,4R,6E,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(メトキシイミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン EV−AZ4422−001(EOAI3482317)I−307を、スキーム10に記述したN−[(1S,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(メトキシイミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AZ4420−002の合成を介して、スキーム3に記述したN−Boc脱保護法に従って合成した:
Tert−ブチル N−[(1S,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AZ4415−001−工程23(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AY5029−001,490mg,0.84mmol)/DCM(10ml)の溶液に、0℃で、デスマーチンペルヨージナン(710mg,1.67mmol)を加えて、反応混合物を、室温まで昇温させた。反応混合物を、24時間攪拌して、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(10ml)でクエンチして、DCM(3x20ml)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。残っている残留物を、分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、tert−ブチル N−[(1S,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AZ4415−001[471mg(89%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.25分間,M/z=585(M+1).
N−[(1S,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(メトキシイミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AZ4420−002−工程24(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1S,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AZ4415−001,50mg,0.08mmol)/メタノール(1ml)の懸濁液に、O−メチルヒドロキシルアミン・HCl(6.7mg,0.08mmol)および炭酸水素ナトリウム(6.6mg,0.08mmol)を加えた。反応混合物を、65℃で15時間加熱して、その後室温まで冷却する。更なるO−メチルヒドロキシルアミン・HCl(6.7mg,0.08mmol)および炭酸水素ナトリウム(6.6mg,0.08mmol)を、2時間後に添加して、反応を65℃で更に6時間続けた。温度を、60℃まで下げて、反応混合物を16時間攪拌した。反応混合物を、室温へ冷却して、溶媒を真空除去した。得られる黄色油状物を、分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、N−[(1S,4R,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(メトキシイミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AZ4420−002[12mg(26%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.30分間,M/z=614(M+1).
(1R,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6,7−ジアミン EV−AY5019−001−(EOAI3469927)I−245を、スキーム10に記述したtert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−6−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8585−005の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
Tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−2−イル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8584−001−工程25(スキーム10)
DIAD(107μl,0.51mmol)を、窒素雰囲気下にて、0℃で、トリフェニルホスファン(134mg,0.51mmol)/無水THF(5ml)の攪拌溶液に加えた。反応混合物を、0℃で5分間攪拌して、次いでtert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AY5029−001,200mg,0.34mmol)/無水THF(5ml)の溶液、その後1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(41μl,0.34mmol)を加えた。反応混合物を、室温で18時間攪拌して、真空濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(0〜100% EtOAc/ヘプタン)、tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−2−イル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8584−001[138mg(48%)]を白色泡状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.28分間,M/z=716(M+1).
Tert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−6−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8585−005−工程26(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−2−イル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AW8584−001,134mg,0.19mmol)/DCM(3ml)の溶液に、ヒドラジン水和物(1:1)(27μl,0.56mmol)を加えた。反応混合物を、室温で45分間、50℃で18時間攪拌して、濾過して、濾液を真空濃縮した。EtOAc(10ml)を、残留物に加えて、混合物を、5分間攪拌して、次いでろ過した。濾液を、真空濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(20〜100% EtOAc/ヘプタン)、tert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−6−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8585−005[75mg(63%)]を白色泡状物として得た。LCMS(方法D):保持時間1.05分間,M/z=586(M+1).
(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−N6,N6−ジメチル−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6,7−ジアミン EV−AW8596−002(EOAI3476814)I−268を、スキーム10に記述したようにtert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ジメチルアミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8594−001の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
Tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ジメチルアミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8594−001−工程27(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−6−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AW8585−005,80mg,0.12mmol)/DCM(1ml)の攪拌された混合液に、室温で、3M ホルムアルデヒド溶液(水中で37%,10μl)を加えた。反応混合物を、15分間攪拌して、次いでナトリウムトリス(アセテート−κO)(ヒドリド)ボレート(1−)(37mg,0.18mmol)を加えた。反応溶液を、17時間継続させた。更なるナトリウム トリス(アセテート−κO)(ヒドリド)ボレート(1−)(37mg,0.18mmol)を加えて、この反応を2時間続けた。溶媒を、真空除去して、残留物を、分取HPLC(酸性の方法)により精製して、tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−(ジメチルアミノ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8594−001[20mg(28%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.16分間,M/z=614(M+1).
N−[(1S,4R,6S,7R)−7−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イル]プロパンアミド EV−AW8592−002(EOAI3476589)I−264を、スキーム10に記述した通りにtert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−プロパンアミド−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8590−002の合成を介して、スキーム3に記述した方法に従って合成した。
Tert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−プロパンアミド−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8590−002−工程28(スキーム10)
tert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−6−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AW8585−005,62mg,0.10mmol)/ジオキサン(3ml)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(16μl,0.12mmol)、次いで塩化プロパノイル(10μl,0.12mmol)を加えた。反応混合物を、室温で30分間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、tert−ブチル N−[(1R,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−プロパンアミド−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AW8590−002[34mg(50%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):1.19分間,M/z=642(M+1).
(1S,2R,8R)−10−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−オキサ−3,10−ジアザトリシクロ[4.4.0.02,8]デカン−4−オン EV−AX4517−002(EOAI3460130)I−187を、スキーム10に記述した方法に従って合成した:
(1S,4R,6S,7R)−7−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−オール EV−AX4510−001−工程29(スキーム10)
表題化合物を、スキーム9,工程6に記述した方法に従って、tert−ブチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AY5029−001から合成した。LCMS(方法D):保持時間0.92分間,M/z=487.15(M+1).
9H−フルオレン−9−イルメチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AX4513−001−工程30(スキーム10)
(1S,4R,6S,7R)−7−アミノ−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−オール(EV−AX4510−001,112mg,0.21mmol)/DCM(2ml)の溶液に、DIPEA(0.11ml,0.64mmol)およびFMOCクロリド(83mg,0.32mmol)を0℃で添加した。得られる混合物を、0℃で2時間攪拌して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1ml)を加えて、水層をDCM(2x1ml)で抽出した。合わせた有機画分を、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。粗生成物を、分取HPLCにより精製して(酸性の方法)、9H−フルオレン−9−イルメチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート EV−AX4513−001[47mg(31%)]を白色固体として得た。LCMS(方法D):保持時間1.33分間,M/z=409.4(M+1).
(1S,2R,8R)−10−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−オキサ−3,10−ジアザトリシクロ[4.4.0.02,8]デカン−4−オン EV−AX4517−002−工程31(スキーム10)
9H−フルオレン−9−イルメチル N−[(1S,4R,6S,7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート(EV−AX4513−001,46mg,0.06mmol)/DCM(1ml)の溶液に、−78℃で、窒素雰囲気下にて、N−エチル−N−(トリフルオロ−λ〜4〜−スルファニル)エタンアミン(34μl,0.26mmol)を加えて、反応溶液を−78℃で1時間攪拌した。反応溶液を、室温まで昇温させて、更に12時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)を加えて、水層をDCM(2x5ml)で抽出した。有機抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。得られる残留物を、20%ピペリジン/DMF(2ml)に溶解して、溶液を、窒素雰囲気下にて、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、分取HPLCにより精製して(塩基性の方法)、(1S,2R,8R)−10−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−5−オキサ−3,10−ジアザトリシクロ[4.4.0.02,8]デカン−4−オン EV−AX4517−002[16mg(55%)]を白色固体として得た。LCMS(方法A):保持時間2.90分間,M/z=513.2(M+1).
N−[(7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]エタンイミドアミド EV−AZ7933−001(EOAI3669061)I−340を、スキーム10.1に記述した方法に従って合成した:
N−[(7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]エタンイミドアミドEV−AZ7933−001−工程1
(7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−アミン塩酸塩(スキーム3に記述した方法に従って合成したEV−AU9363−001,140mg,0.28mmol)/メタノール(5ml)の攪拌溶液に、炭酸カリウム(153mg,1.10mmol)を加えて、反応混合物を、室温で24時間攪拌した。混合物を、濾過して、濾液を真空濃縮した。残留物を、分取HPLC(塩基性の方法、続いて酸性の方法を用いて再度精製)により精製して、N−[(7R)−2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−7−メトキシ−1−メチル−1H−1,3−ベンゾジアゾール−5−カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]エタンイミドアミドギ酸塩 EV−AZ7933−001[27mg(18%)]を白色粉末として得た。LCMS(方法A):保持時間2.05分間,M/z=512.3(M+1).
(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)((cis)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(2H)−イル)メタノン, I−349
注:出発物質はシス−ラセミ体であった。
スキーム1と同様の方法で製造。分子量=486.57;LC/MS保持時間=1.19分
(カラム:Waters XBridge C18, 2.1mm x 50 mm, 1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む);移動相B:95:5 アセトニトリル:水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む);温度:50℃;グラジエント:3分かけて0%B〜100%B、次いで0.75分100%Bで保持;流量:1mL/分;検出:MSおよびUV(220nm)).M/Z(+)=487.12;塩=遊離塩基。
(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)((4aR,7aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(2H)−イル)メタノンおよび(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)((4aS,7aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(2H)−イル)メタノンを得るためのキラルHPLC。注:出発物質はシス−ラセミ体であった。絶対立体化学は任意に分配された。
スキーム1と同様の方法で製造した(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)((シス)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(2H)−イル)メタノンをエタノールに溶解して、次いでキラルHPLC(Chiralcel OD 21 x 250mm 10u,波長:254,流量:15ml/分,溶媒A:100% ヘプタン,溶媒B:100% エタノール,UVによるアイソクラティック収集,%B:35)により精製して、(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)((4aR,7aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(2H)−イル)メタノン[25.7mg(50.4%)]をアイソマーAとして、ならびに(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)((4aS,7aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(2H)−イル)メタノン[25.4mg(97.0%)]をアイソマーとして得た(絶対立体化学は任意に割り当てられた)。
アイソマーA:I−350のキラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:17.36分(Chiralcel OD 21 x 250mm 10u, 波長:254,流量:15ml/分,溶媒A:100% ヘプタン,溶媒B:100% エタノール,UVによるアイソクラティック収集,%B:35)。塩=遊離塩基。
アイソマーB:I−351のキラル純度(UV,254nm):100%,保持時間:27.17分(Chiralcel OD 21 x 250mm 10u, 波長:254,流量:15ml/分,溶媒A:100% ヘプタン,溶媒B:100% エタノール,UVによるアイソクラティック収集,%B:35)。塩=遊離塩基。
スキーム9および10のためのLC−MS条件:
カラム:Waters Acquity SDS
移動相:
溶媒A:水
溶媒B:アセトニトリル
グラジエント範囲:
1分(“min”)かけて2%〜98%溶媒Bの直線のグラジエント、
98%Bで0.5分(“min”)保持。
グラジエント時間:1分
分析時間:1.7分
検出器:254ナノメーター(“nm”)での紫外線(“UV”)による可視化
Tert−ブチル((3R,6S)−1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート I−352
スキーム11を用いて製造した。
メチル 2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−インドール−5−カルボキシレート−工程2
1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(5g,20.30mmol)(スキーム2に従ってEV−AR3621−002から製造した)を、ジメチルホルムアミド(DMF,80mL)中の1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシドヘキサフルオロリン酸塩(HATU,7.72g,20.30mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,3.90mL,22.33mmol)と合わせた。この反応を、15分間攪拌して、次いでメチル 3−アミノ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート EV−AR3155−001(4.02g,22.33mmol)を反応溶液に加えた。反応溶液を、室温で2時間攪拌した。反応が完了してから、溶媒を真空除去した。残留物に、酢酸(AcOH,120mL)を加えて、容器を70℃に温めて、3時間攪拌した。溶媒を除去して、反応溶液を自動化クロマトグラフィーにより精製して、生成物を、40% 酢酸エチル/ヘキサンにてカラムから溶出させて、メチル 2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート(6.9g,17.67mmol,87%収率)を得た。LCMS:保持時間0.95分間,M/z=391.0(M+1).
2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸−工程3
メチル 2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート(500mg,1.281mmol)/THF(7mL)およびメタノール(3.50mL)の溶液に、水(3.50mL)、水酸化リチウム一水和物/水の溶液(3M,1.281mL,3.84mmol)を加えた。30分後に、出発物質が溶液から析出した後に、追加のTHF(9mL)を加えて、反応混合物を終夜攪拌した。反応混合物を、真空濃縮して、次いで塩酸(水中で1M,3.84mL,3.84mmol)を用いて中和した。水を懸濁液に加えて、ソニック処理の後の懸濁液を濾過して、固体を風乾させて、生成物2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸(470mg,1.249mmol,98%収率)を提供した。LCMS:保持時間0.85分間,M/z=376.8(M+1).
Tert−ブチル((3R,6S)−1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート,I−352−工程4
2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸(30mg,0.080mmol)、tert−ブチル((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(25.6mg,0.120mmol)、HATU(36.4mg,0.096mmol)およびDIPEA(0.042mL,0.239mmol)を、DMF(1mL)中で合わせて、反応混合物を30分間攪拌した。アミド形成(LCMSにより測定される)が完了してから、HCl(ジオキサン中で4M,1mL,4mmol)を、反応に加えた。反応を50℃に昇温させて、3時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却して、濾過して、次いで分取HPLCを用いて精製して、((2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−352(22.6mg,0.047mmol,59.4%収率,99% 純度)を得た。LCMS:保持時間0.73分間,M/z=472.9(M+1).
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)シフト 8.04−8.00(m,1H),7.78−7.72(m,2H),7.40−7.33(m,1H),7.11−7.02(m,2H),6.72−6.63(m,1H),4.54−4.42(m,2H),4.01−3.96(m,3H),3.96−3.91(m,3H),3.03−2.91(m,1H),1.95−1.82(m,1H),1.79−1.68(m,2H),1.66−1.51(m,1H),1.26−1.13(m,4H),0.36−0.29(m,2H),0.25−0.19(m,2H).
((1R,4R,7R)−7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−353
スキーム11の方法に続いて、I−353(95%収率,97%純度)を得た。LCMS:保持時間0.71分,M/z=470.9(M+1).(いくつかのシグナルの出現は、水のピーク下において埋もれていた)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 8.02(brd,J=8.25Hz,2H),7.81−(s,1H),7.67−7.78(m,1H),7.42−7.55(m,1H),7.12−7.33(m,1H),7.07(brs,2H),6.68(d,J=8.41Hz,1H),4.41−4.59(m,2H),3.97(brs,3H),3.94(s,3H),3.08−3.28(m,1H),2.66(brs,1H),1.79−2.04(m,3H),1.55−1.72(m,1H),1.09−1.28(m,1H),0.31−(brd,J=7.83Hz,2H),0.22(brs,2H).
((3S,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン
スキーム11の方法に続いて、I−354(90%収率,96%純度)を得た。LCMS:保持時間0.72分間,M/z=476.9(M+1).
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)シフト 8.03−7.96(m,1H),7.80−7.70(m,2H),7.44−7.36(m,1H),7.06−7.02(m,1H),6.71−6.60(m,1H),4.56−4.36(m,2H),4.01−3.94(m,3H),3.94−3.89(m,3H),3.48−3.33(m,1H),3.07−2.87(m,1H),2.42−2.28(m,1H),1.93−1.72(m,1H),1.21−1.04(m,1H),0.35−0.24(m,2H),0.22−0.08(m,2H).
((2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I355。
スキーム12に従って製造した。
メチル 2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート−工程2
1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(5g,20.30mmol)、HATU(7.72g,20.30mmol)およびDIPEA(10.64ml,60.9mmol)を、DMF(80ml)に加えた。反応溶液を、15分間室温で攪拌して、この時点でメチル 3−アミノ−5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ベンゾエート,HCl塩(5.51g,22.33mmol)を加えて、反応溶液を終夜攪拌した。溶媒を、真空下に除去して、AcOH(120mL)を残留物に加えた。反応溶液を70℃で4時間攪拌して、次いでAcOHを真空除去して、粗生成物をセライト上で吸収させて、自動化クロマトグラフィーを用いて精製して、メチル 2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート(6.5g,15.46mmol,76%収率)を得た。LCMS:保持時間0.98分間,M/z=421.0(M+1).
2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸−工程3
メチル 2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート(500mg,1.189mmol)を、THF(10mL)、MeOH(5.00mL)および水(2.500mL)に溶解して、水酸化リチウム/水の溶液(3M,1.189mL,3.57mmol)を、この反応に加えた。更なるTHFを、反応が均一になるまで加えた。反応溶液を室温で2日間攪拌した。反応溶液を真空濃縮して、HCl/水(1M,3.6mL,3.6mmol)を加えて、pHを約6に調整した。得られる固体を収集して、生成物である2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸(435mg,1.07mmol,90%収率)を得た。LCMS:保持時間0.89分間,M/z=406.8(M+1).
((2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−355−工程4
スキーム12, 工程4の方法に続いて、((2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−355(68.7%収率,100%純度)を製造した。LCMS:保持時間0.76分間,M/z=502.9(M+1).
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)シフト 8.03−7.98(m,1H),7.28−7.22(m,1H),7.01−6.94(m,1H),6.83−6.77(m,1H),6.70−6.61−(m,1H),4.48−4.38(m,2H),4.17−4.06(m,3H),4.00−3.96(m,3H),3.96−3.93(m,3H),2.70−2.62(m,1H),2.56−2.52(m,3H),1.90−1.88(m,2H),1.76−1.62(m,2H),1.58−1.39(m,2H),1.26−1.12(m,4H),0.38−0.27(m,2H),0.25−0.14(m,2H).
((3S,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン, I−356
スキーム12の方法に続いて、((3S,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−356(56.7%収率,99%純度)を得た。LCMS:保持時間0.75分間,M/z=506.9(M+1).
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)シフト 8.06−7.96(m,1H),7.36−7.25(m,1H),7.01−6.93(m,1H),6.87−6.79(m,1H),6.70−6.61(m,1H),4.44−4.37(m,2H),4.14−4.08(m,3H),4.01−3.95(m,3H),3.95−3.92(m,3H),3.54−3.43(m,1H),3.31−3.21(m,1H),3.06−2.96(m,1H),2.23−2.10(m,1H),1.94−1.84(m,2H),1.65−1.43(m,1H),1.21−1.06(m,1H),0.37−0.24(m,2H),0.23−0.11(m,2H).
Tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート:
5
スキーム13.1を用いて製造した。
5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド:2
市販の5−ブロモ−1H−インドール−2−カルボアルデヒド1(1g,4.46mmol)/DMFの冷たい溶液(0℃)を、少量ずつNaH(0.196g,4.91mmol)を用いて処理した。次いで、反応溶液を、0℃で更に30分間攪拌した。次いで、(ブロモメチル)シクロプロパン(0.723g,5.36mmol)を加えて、氷浴を外した。14時間後に、この反応をH2O(2mL)でクエンチして、次いでEtOAcで希釈して、H2O、塩水で洗い、乾燥させて(MgSO4)、濃縮して、橙色のワックスを得た。このワックスを、次いでBiotage(80gcol,0〜60% EtOAc/ヘキサン,12CV)により精製して、目的とする生成物[800mg(64%)]を淡黄色油状物として得た。LCMS(方法A):保持時間2.18分間,M/z=280.10(M+2).
メチル−2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート:3
5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド2(2.2g,7.91mmol)およびメチル−3−メトキシ−4−(メチルアミノ)−5−ニトロベンゾエート(WO2014/015905A1,中間体23)(1.900g,7.91mmol)/エタノール(30mL)の懸濁液を、次亜硫酸ナトリウム(4.13g,23.73mmol)/H2O(10mL)の溶液を一度に処理した。反応溶液を、次いで18時間還流加熱した。この後に、反応混合物を、DCM(150ml)で希釈して、MgSO4で乾燥させて、濃縮して、オレンジ色の固体を得た。固体をBiotage(80gcol,0〜30% EtOAc/ヘキサン,12CV)により精製して、回収されたアルデヒド(1g)および回収されたニトロ化合物(1.4g)を得た。目的とする生成物[430mg(12%)]と共に、黄色固体として得た。LCMS(方法A):保持時間2.25分間,M/z=470.20(M+2).
2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸:4
メチル 2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレート3(1.1g,2.349mmol)/THF(15mL)の溶液を、室温で、LiOH(0.225g,9.39mmol)/H2O(6mL)の溶液で処理した。この反応溶液を、次いで1.5時間還流加熱した。懸濁液を氷により冷却して、次いで1N HCl(約25ml)を用いて酸性とした。得られる赤色固体を濾取して、H2Oで洗い、乾燥させた(高真空)。固体を、次いで、EtOAc/DCM中にとり、再度MgSO4で乾燥させて、濾過して、次いで濃縮して、赤色固体[940mg(88%)]として得た。LCMS(方法A):保持時間1.27分間,M/z=456.20(M+2).
tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート:5
室温の2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸4(940mg,2.069mmol)、DIEA(0.542mL,3.10mmol)/DCM(50mL)の溶液を、HATU(865mg,2.276mmol)を用いて一度に処理した。tert−ブチル(1R,4R,7R)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルカルバメート(483mg,2.276mmol)を加えて、攪拌を18時間続けた。反応混合物を、DCMで希釈して、H2O、飽和炭酸水素溶液、塩水で洗い、乾燥させて(MgSO4)、濃縮して、橙色の油状物を得た。油状物を、次いでBiotage(80g col,50〜90% EtOAc/ヘキサン,12CV、次いで90% EtOAc/ヘキサン,2CV)により精製して、目的の生成物を橙色の油状物[1.07g(80%)]として得た。LCMS(方法A):保持時間1.09分間,M/z=649.50(M+1).M/z=650.13(M+2).
((1S,4R)−7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((E)−4−(トリフルオロメチル)スチリル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−361:
tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート5(50mg,0.077mmol)、(E)−(4−(トリフルオロメチル)スチリル)ボロン酸(16.65mg,0.077mmol)およびリン酸カリウム塩(III)(0.925mL,0.463mmol)/THF(5mL)の水溶液(0.5M)の懸濁液に、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',6'−ジ−I−プロポキシ−1,1'ビフェニル(21.58mg,0.046mmol)および塩化パラジウム(II)(2.73mg,0.015mmol)を一度に加えた。得られる赤味がかった懸濁液を、80℃に4時間加熱した。反応溶液を、EtOAcで希釈して、H2O、塩水で洗い、乾燥させて(MgSO4)、濃縮して、淡い橙色のワックスを得た。このワックスは、LCMS(MW=739)により十分にきれいだったので、脱保護工程に進めた。ワックスを、DCM(2mL)に取り、次いで4M HCl(0.5mL,2.000mmol)(ジオキサン中で4M)で処理した。1時間後に、反応混合物を濃縮して、DCM中に取り、濾過して、乾燥させて(MgSO4)、濃縮して、次いで精製して、2ml DMF中で32mgを得た。粗製物質を、分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18,19 x 200mm, 5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);移動相B:95:5 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);グラジエント:19分かけて50〜90%B、次いで100%Bで4分間保持した;流量:20mL/分。目的とする生成物を含有する画分を合わせて、遠心蒸発により乾燥させた。生成物の収量は20.3mg(34%収率)であり、LCMS分析によるその算出純度は100%であった。LCMS(方法B):保持時間2.42分間,M/z=640.14(M+1).
((1S,4R)−7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)(2−(5−((2−シクロプロピルエチル)アミノ)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メタノン,I−374:
トルエン(15mL)中の5(50mg,0.077mmol)、2−シクロプロピルエタンアミン(6.56mg,0.077mmol)、X−PHOS(7.35mg,0.015mmol)の懸濁液を、15分間窒素を用いて脱気した。Pd2(dba)3(7.06mg,7.71μmol)およびナトリウム tert−ブトキシド(14.82mg,0.154mmol)を、次いで加えて、懸濁液を、80℃に4時間加熱した。反応溶液を冷却して、EtOAcで希釈して、次いでH2O、塩水で洗い、乾燥させて(MgSO4)、濃縮して、褐色のワックスを得た。LCMSにより、ワックスは、LCMS(MW=652)により目的の生成物を含有することが明示され、これを次いで直接脱保護した。
この物質を、DCM(0.5mL)中に取り、次いでHCl(0.5mL,2mmol,ジオキサン中で4M)で処理した。1時間後に、反応を濃縮して、次いでDCM(2x)により蒸発させた。粗製物質を、MeOH(濾過した)に溶解して、蒸発して、赤色固体:37mgを得た。粗製物質を、分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18, 19 x 200mm, 5μm粒子サイズ;移動相A:5:95 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);移動相B:95:5 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);グラジエント:20分かけて35〜75%B、次いで7分間100%Bで保持;流量:20mL/分。目的とする生成物を含有する画分を合わせて、遠心蒸発により乾燥させた。生成物の収量は、10.9mg,(16%)であり、LCMS分析によるその算出純度は、98%であった。LCMS(方法B):保持時間1.84分間,M/z=553.26(M+1).
方法C
工程1:tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(5−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート:
DMF(4mL)および水(0.4mL)中でtert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート(100mg,0.154mmol)5、シアン化亜鉛(18.10mg,0.154mmol)、Pd2dba3(7.06mg,7.71μmol)およびDPPF(10.26mg,0.019mmol)の懸濁液を、120℃に18時間加熱した。追加のシアン化亜鉛(18.10mg,0.154mmol)、Pd2dba3(7.06mg,7.71μmol)およびDPPF(10.26mg,0.019mmol)を加えて、120℃で攪拌を4時間続けた。反応溶液を冷却して、EtOAcで希釈して、H2O、飽和炭酸水素溶液で洗い、乾燥させて(MgSO4)、濃縮して、黒色ワックスを得た。ワックスを、Biotage(40gcol,20〜100% EtOAc/ヘキサン,12CV、その後4CVについては100% EtOAc)により精製して、目的とする生成物を淡い黄色ワックスとして得た:89mg(97%収率),LCMS(方法A):保持時間2.11分間,M/z=595.65(M+1).
工程2:2−(5−((1S,4R)−7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−5−カルボニトリル,I−370:
tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(5−シアノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート(35mg,0.059mmol)/DCM(1mL)の溶液を、HCl(0.5ml,2mmol,ジオキサン中で4M)で滴加処理した。1時間後に、この反応を濃縮して、次いで順にDCMに溶解して、濃縮した(2x)。粗製物質を、MeOH(濾過した)に溶解して、蒸発させて、赤色固体(22mg)を得て、これを、DMF(1.5ml)に溶解して、分取LC/MSにより精製した:カラム:XBridge C18, 19 x 200 mm, 5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);移動相B:95:5 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);グラジエント:20分かけて15〜55%B、次いで5分間100%Bで保持;流量:20mL/分。目的とする生成物を含有する画分を合わせて、遠心蒸発により乾燥させた。生成物の収量は、14.4mg(38%収率)であり、LCMS分析によるその算出純度は100%であった。LCMS(方法B):保持時間1.81分間,M/z=495.07(M+1).
Tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(6−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート
6:
このブロミドを、橙色のワックスを得るために市販の6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボアルデヒドから開始して、スキーム13.1に記載した通りに製造した。LCMS(方法A):保持時間1.29分間,M/z=650.30(M+2).
6つの置換された−1H−インドール−2−イル化合物の全てを、5−置換化合物について記述したものと同じ方法を用いて、(スキーム13)、tert−ブチル((1S,4R)−2−(2−(6−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−7−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート6から製造した。
スキーム13および14についてのHPLC方法
方法A
(低pH Shimadzu 3分 方法)
カラム:Waters Acquity UPLC BEH dC18, 2.1mm x 50mm, 1.7μmカラム
流量:0.6ml/分
移動相:
A,TFA(水溶液)0.05%、および
B,TFA(アセトニトリル)0.05%
インジェクション量:3μl
温度;40℃
検出:220nm(ノミナル)
グラジエント−0〜100%B
方法B
カラム:Water Xbridge C18, 2.1mm x 50mm, 1.7μmカラム
流量:0.6ml/分
移動相:
アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);
移動相B:
95:5 アセトニトリル:水(10mM 酢酸アンモニウムを含む);
温度:50℃;
グラジエント:3分かけて0%B〜100%B、次いで0.75分間100%Bで保持
インジェクション量:3μl
温度;40℃
検出:220nm(ノミナル)
以下の化合物を、スキーム13および14に記述したとおりに、方法A、BまたはCを用いて製造した:
生物学的アッセイ
本発明の化合物を、下記のアッセイプロトコルを用いてPAD4の阻害剤としてアッセイした。
化合物を、100%DMSOに溶解して、100mM 化合物の最終濃度に到達させる。化合物のストック溶液をRTにて保存した。連続希釈物をDMSO中で調製して、20μLの混合容量と共に8回混合した。最終のアッセイ条件は以下の通りである:
反応容量:20μl
アッセイ緩衝液(前記の通り):100mM トリス−HCl(pH7.6),2mM DTT,1mM CaCl2
最終濃度:
−100nM hPAD4酵素
−50μM(8倍 Km以下)基質ペプチド
−0.5% DMSO
全インキュベーション時間:37℃で65分
停止溶液:40μl 5% TCA/ACN
化合物の溶液(0.25μL)を、アッセイ緩衝液(100mM トリス−HCl(pH7.6),2mM DTT)中で200nM PAD4(10μL)に加えた。5分後に、緩衝液(100mM トリス−HCl(pH7.6),2mM DTT,2mM CaCl2)中の100μM 基質(10μL)を加えて、この反応溶液を、60分間、37℃でインキュベートした。酵素反応を、5% TCA/ACN(1.7% TCA最終濃度)停止溶液(40μl)を添加することによりクエンチした。アルギニンを含有する基質およびシトルリンを含有する生成物(+1Da 質量シフト)を、Agilent RapidFire(RF) 300 System上の固相抽出物に付して、定量のために複数の反応のモニタリング(MRM)を用いて、二重極、三重極、四重極Agilent 6460 QQQ質量スペクトル分析(MS)装置で検出した。
PADアイソザイムについてのIC50の決定
所定の試験化合物についてのIC50を、マススペクトルアッセイを用いて測定して、これを、フェニルグリオキサールと反応後にBAEEのシトルリン化生成物を検出した。試験化合物を、100% DMSOに溶解して、0.125uLを、酵素添加の前に384ウェルのREMPポリプロピレンプレートに移した。酵素および化合物を、30分間37℃でプレインキュベートして、各アッセイウェル内の最終濃度が、カルシウム濃度が飽和している時点のBAEEについてのKm値と等しくなるようにBAEE基質を添加して(250uM)、反応を開始した。この反応に用いた緩衝液は、25mM Hepes(pH7.5)、5mM NaCl、1mM DTT、0.01% Chaps、0.2mg/mL BSA、ならびに50uMまたは1mM CaCl2のいずれか(これは、BAEEの10倍Kmで測定した場合に、各々Ca2+に対するK0.5またはCa2+に対する20xK0.5の5分の1に対応している)を含有する。使用した典型的な酵素濃度は、最終反応において5nMであり、全反応容量は25uLであった。反応を、BAEEを添加した後に1.5時間37℃で行い、その後15ulの6.1N TCAおよび35ulの8.5mM フェニルグリオキサールを用いてクエンチした。フェニルグリオキサールの最終濃度は、4mMであった。混合物を、攪拌しながら更に30分間37℃でインキュベートして、フェニルグリオキサールによるシトルリン化生成物の修飾を完了させた。クエンチした反応プレートを、3分間,5000xgで遠心分離して、内部標準(フェニルグリオキサール修飾シトルリン)を含む等量のメタノールを各ウェルに加えた。反応物を、Rapidfire MS分析のために新しい384ウェルREMPプレートに移した。
試料をRapidFire RF300 System(Agilent)上に重層して(その中で、サンプルは最初に1000msの間に運ばれる)、次いで0.01%ギ酸を含有するアセトニトリルの混合物を用いてC18分離カートリッジに直接重層して、3000ms間脱塩した。移動相の流速は、1.5ml/分であった。試料がカートリッジから一旦溶出すると、0.01% ギ酸を含有するアセトニトリルの移動相を用いて、試料を1.25ml/分の流速で4000ms間に質量分析機器中に移動させる。ESIを備えた Sciex API4000 トリプル四重極型質量分析機器(Applied Biosystems)を用いて、ペプチジルシトルリンおよび内部標準イオンを分析した。生成物および内部標準のMRM遷移を、m/z 424.5〜350.4およびm/z293〜247で各々モニターした。各遷移についてのデータ測定時間(dwell time)は200msに設定して、ESI電圧を、400℃の源温度にて5500Vで使用した。各遷移について抽出されたイオンピークを用いて微分した。ピーク面積を内部標準に対して正規化した。
IC50の決定について、化合物を、DMSOにより3倍連続希釈して、11の種々の濃度で試験した。ピーク面積の割合を、分析物のピーク面積を内部標準のピーク面積で割って計算した。DMSOコントロールと酵素不含のバックグラウンドのピーク面積の比率を用いて、阻害剤の各濃度でおこる阻害%として計算して、IC50を以下の方程式を用いて計算した:
ここで、Y=各阻害剤濃度での阻害%、A=最小のY値、B=最大のY値、C=logIC
50、D=ヒルスロープ、およびx=阻害剤濃度。
以下の表2は、上記したPAD4アッセイにおいて、本発明の選択された化合物の活性を示す。化合物番号は、表1中の化合物番号に対応している。「A」として表される活性を示す化合物は、<1μMのIC50を提供する;「B」として表される活性を示す化合物は、1.0〜5.0μMのIC50を提供する;「C」として表される活性を示す化合物は、5.0〜10.0μMのIC50を提供する;および「D」として表される活性を示す化合物は、>10.0μMのIC50を提供する。用語pIC50=−log(IC50)である。
“E”として表される活性を示す化合物は、pIC50 <4を示す;“F”として表される活性を示す化合物は、4.0〜5.0のpIC50を提供する;“G”として表される活性を示す化合物は、5.0〜6.0のpIC50を提供する;“H”として表される活性を示す化合物は、>6のpIC50を提供する。“NA”は、“アッセイしていない”ことを表す。