JP6926149B2

JP6926149B2 - 自動車用の充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール

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Publication number: JP6926149B2
Application number: JP2019112815A
Authority: JP
Inventors: ヴィンクラーベアント; キプケペーター
Original assignee: Volkswagen AG
Current assignee: Volkswagen AG
Priority date: 2018-06-19
Filing date: 2019-06-18
Publication date: 2021-08-25
Anticipated expiration: 2039-06-18
Also published as: CN116279097A; KR20190143375A; CN110614946B; JP2019218047A; US20190381905A1; EP3584105A1; DE102018209848A1; US11072252B2; CN110614946A; EP3584105B1; KR102204863B1

Description

本発明は、請求項１の上位概念に記載の構成を有する、自動車用の充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールに関する。本発明は、請求項６の上位概念に記載の構成による、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを照明する装置にも関する。

そのような充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール、ならびにそのような装置は、独国特許出願公開第１０２０１１１１４０７５号明細書（DE 10 2011 114 075 A1）において公知となった。具体的には、その文献には、とりわけ給油口の周りに環状に配置された、フューエルフィラーハウジング内に配置されたコンビ機器が記載されている。コンビ機器において、フューエルフィラーハウジングを照明する環状の光源が、給油状態を表示する表示手段と組み合わされている。表示手段は、同様に給油口の周りに環状に配置された複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）から成る。

この構成手段の欠点は、フューエルフィラーハウジングを照明するための、給油口の周りに環状に配置された光源により、操作者にとってまぶしくなる可能性が存在することである。さらに、コンビ機器は、極めて大きなスペースを要して構成されている。

独国特許出願公開第１０２０１２２１１０４８号明細書（DE 10 2012 211 048 A1）には、電気駆動自動車の蓄電装置を充電する充電装置が記載されている。充電装置は、充電プラグを差し込むための連結装置を有する。連結装置を照明するために、連結装置は、輪郭がｃ字形の導光体により取り囲まれており、そのｃ字形の脚辺部において、端面側で、光が光源から入射される。操作者の方へは、導光体は、遮蔽されているので、連結装置は、導光体から出射される光により間接的に照明される。導光体は、探照用の照明としても、蓄電装置の充電状態をその都度表示するためのコントロール照明器具としても機能する。連結装置を照明するためのこの構成手段も、極めて大きなスペースを占める。

最後に、独国特許出願公開第１０２０１１１０８８１７号明細書（DE 10 2011 108 817 A1）において、電動輸送機器用の充電装置がさらに示されており、そこでは充電口の周りにセグメント状の発光手段が相並んで配置されていて、これにより発光手段は、充電口の周りに閉じた環を形成する。発光手段は、一方では、充電口を照明するために用いられ、他方では、発光手段は、電動輸送機器のバッテリの充電状態を明確に示すために用いることが可能である、ある種のスケールを提供する。

しかし、充電口を照明するための光の、大面積で直接的な放射により、ここでも操作者にとってまぶしくなる可能性が存在する。同様に、照明は、大きな構造スペースと多数の発光手段を必要とする。

前掲の従来技術の背景に基づき、本発明の根底を成す課題は、請求項１の上位概念に記載の構成による充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールにおいて、効率的にかつ低コストで照明することが可能であり、さらに自動車のエネルギ貯蔵装置の充電状態および／または給油状態に関する情報を供与することが可能であるものを提供することである。

さらに本発明の根底を成す課題は、そのような充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを照明する適切な装置を提供することである。

この課題は、請求項１の特徴を有する充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール、ならびに請求項６の特徴を有する装置により解決される。

本発明の好適な形態または発展形態は、従属請求項からそれぞれ看取することが可能である。

まずは、自動車側のエネルギ貯蔵装置の充電および／または給油のための少なくとも１つのインタフェースを保持するまたは装着するように構成された、自動車用の充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールから出発する。充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールは、発光手段を有する少なくとも１つの装置を取り付けるようにも構成されており、この装置は、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを照明するためのみならず自動車側のエネルギ貯蔵装置の現在の充電状態および／または給油状態を表示するためにも用いられる。

自動車が従来慣用の方式で燃料により駆動される自動車である場合、インタフェースは、フィラーネック（閉鎖可能な給油口）として構成されている。自動車が電気駆動自動車である場合、インタフェースは、充電口として構成されている。

しかも、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールが複数のインタフェースを有することも全く考えられる。このことは、たとえば自動車がハイブリッド車両であるケースであり得る。そのようなケースでは、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールが従来慣用の給油口と同時に充電口をも保持するまたは装着するのに用いられることが考えられる。それぞれ異なって形成された２つの充電口または給油口が存在することも考えられる。

通常、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールは、自動車の片側、好適には後輪の領域に位置する。これとは異なり、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールは、もちろん、自動車の他の箇所、たとえば自動車のフロント部分またはリア部分に配置してもよい。

ここで本発明は、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールが、少なくとも、第１の開口と、第１の開口に隣り合う第２の開口とを有することを提案する。これらの開口は、装置を少なくとも部分的に保持するのに用いられる。装置は、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを照明するのみならず現在の充電状態および／または給油状態を表示するのにも用いられる。開口は、組み付けられた装置の、放射されたまたは放射可能な光が、第１の開口から操作者へ向けて、かつ第２の開口からエネルギ貯蔵装置の充電および／または給油のためのインタフェースへ向けて出射することが可能であるように方向付けられている。

このようにすると、エネルギ貯蔵装置の充電および／または給油のためのインタフェースを極めて効率的に照明するための条件が成される。さらに、この構成手段により、たとえ２つの機能、すなわち一方では、インタフェースに対する探照用の照明の形成と、他方では、エネルギ貯蔵装置の充電状態および／または給油状態に関する情報の光学的な表示とが保証されているにもかかわらず、極めてコンパクトな構成ももたらされる。

本発明の第１の発展形態では、第１の開口および第２の開口は、面延在部を有し、第１の開口の面延在部と第２の開口の面延在部とは、相互に直角を成して位置する。このことは、前述の２つの機能を簡単にかつコンパクトに実現することが可能であることに役立つ。

発明の思想の好適な形態において、第１の開口は、第１の平面内に位置し、少なくとも１つのインタフェースを保持するまたは装着するための別の開口が、第２の平面内に位置することが極めて有利である。これらの平面は、相互に所定の角度を成して向き合っている。このことは、装置によるインタフェースの効果的な照明に役立つ。２つの平面が相互に形成する角度は、好適には鈍角である。その角度は、好適には約１２０°〜１７０°、特に好適には約１３０°〜１６０°である。

好適には、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを照明するとともに現在の充電状態および／または給油状態を表示する装置は、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールと着脱自在に結合されたハウジングにより形成されている。これにより、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールの保守が容易になり、修理する場合のコストを削減することができる。ハウジングは、好適には、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールにねじ止めまたは係止することが可能である。これにより、故障時にハウジングの極めて簡単な交換が可能になる。

別の発展形態によれば、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールは、ツーコンポーネント部材により形成されてよい。この場合、装置のための開口は、ツーコンポーネント部材の硬質コンポーネント内に形成されており、少なくとも１つのインタフェースを保持するまたは装着するための少なくとも１つの別の開口が、ツーコンポーネント部材の軟質コンポーネント内に形成されている。

このようにすると、一方では、装置による照明および表示の安定した方向付けが保証され、他方では、給油および／または充電過程時にインタフェースの補整運動が可能である。

冒頭で述べたように、本発明により、装置も保護されるべきである。この装置は、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを照明する装置である。この装置は、自動車の、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを用いて充電可能なかつ／または給油可能なエネルギ貯蔵装置の現在の充電状態および／または給油状態を表示するのにも用いられる。

そこで装置に関して、本発明は、装置がハウジングにより形成されており、ハウジング内に少なくとも２つの発光手段が収容されていることを提案している。少なくとも１つの発光手段の、生成されたまたは生成可能な光は、透光性の第１の光出射領域を通して、ハウジングから出射する。少なくとも１つの別の発光手段の、生成されたまたは生成可能な光は、透光性の第２の光出射領域を通して、ハウジングから出射する。この場合、第１の光出射領域では、光を第２の光出射領域とは別の方向へ出射することが可能である。

このようにすると、装置により、この装置が充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールに組み込まれた状態で前述の２つの機能を実現可能とするための基本的な条件が成される。

装置は、面延在部を有する第１の光出射領域が、第２の光出射領域の面延在部に対して垂直に位置することにより改良されてよい。このようにすると、前述の２つの機能の実現がその上さらに容易になり、ハウジングのコンパクトな構成が促進される。

装置における構造上の手間を低減するために、第２の光出射領域を介してハウジングから出射する光は、導光体を介して、発光手段から光出射領域へと導かれることが提案される。特に、これにより、少なくとも２つの発光手段を収容するために１つのボードしか必要ではなく、この場合、充電状態および／または給油状態を表示するために、均一な光放射を目的として光出射領域に対する発光手段の充分な距離を保持することが可能である。特に好適には、導光体は、導光体に入射された光を９０度方向転換させる。したがって、装置は、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールの光出射開口の方向付けに最適に適合されている。

自動車の商標特有の個別化に関する顧客の要求は高い。第１の光出射領域に不透光性の層が被覆されており、この層は、部分的に除去されていて、これによりマークが形成されることにより、この要求を鑑みることが可能である。マークは、たとえば商標特有のロゴであってよい。装置の発光手段により光が放射されると、給油または充電過程に際してロゴが操作者にはっきり視認できるように現れる。

ハウジングの簡単な交換を保証するために、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールに着脱自在に取り付けるための取付手段が設けられていることが提案される。取付手段は、たとえばねじ穴または係止手段として形成されてよい。これとは異なり、充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールに、相応のねじドームまたは対応係止手段が装着されてよい。

自動車の電気系統と装置との、複雑でない簡単な電気的な接続のために、ハウジングは、好適には、コネクタと接続するための少なくとも１つの差込接続部を有する。この場合、コネクタにより、一方では、発光手段を動作させるための電気エネルギを形成することが可能であり、他方では、センサまたはエネルギ管理装置への信号の流れを形成することが可能であり、これにより車両側のエネルギ貯蔵装置の充電状態または給油状態が検出されるまたは監視される。

最後に、本発明において、本発明に係る少なくとも１つの充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュールを備える自動車も保護されるべきである。

本発明における例示的で好適な形態を図示し、以下の説明において図面に基づき詳説する。これにより、本発明のさらに別の利点も明らかになる。それぞれ異なる図面における同一の参照番号は、同一の、同等のまたは機能的に同一の構成部材に関するものである。この場合、繰り返しの説明または参照が行われなくても、対応するまたは同等の特性および利点が得られる。図面は、縮尺通りではない、または少なくとも常に縮尺通りというわけではない。いくつかの図面において、例示的な形態の特徴をより明確にするために、比率または距離が誇張して示されていてよい。

電気駆動自動車用の充電フラップモジュールを斜視図で示す。充電フラップモジュールを照明するとともに現在の充電状態を表示する装置を斜視図で示す。充電フラップモジュールを部分拡大図で示す。図３のＩＶ線の経過に沿った原理的な断面図を示す。第１の実施の形態における、照明装置のハウジング内における発光手段の配置を原理的に示す。好適な実施の形態における、照明装置のハウジング内における発光手段の配置を原理的に示す。特に好適な実施の形態における、照明装置のハウジングの一部を詳しく示す。ハウジングの光出射領域を示す。図８のＩＸ方向に見た光出射領域を示す。本発明に係る充電フラップモジュールを有する電気駆動車両を上から見て示す。

図１において、電気駆動自動車用の充電フラップモジュール１が認められる。充電フラップモジュール１は、その大部分が、桶状または槽状のツーコンポーネント部材１０から成り、ツーコンポーネント部材１０は、硬質コンポーネント１１と、硬質コンポーネント１１と結合された軟質コンポーネント１３とを有する。硬質コンポーネント１１は、たとえば硬質プラスチック、好適にはポリプロピレン（ＰＰ）から成ってよい。軟質コンポーネント１３には、好適にはゴム状のプラスチック、たとえば熱可塑性エラストマ（ＴＰＥ）を用いてよい。

軟質コンポーネント１３には、中央の開口１４が形成されている。この開口１４は、軟質コンポーネント１３に後方から装着された、ここでは図示されていない自動車のエネルギ貯蔵装置を充電するための車両側のインタフェース２００を開放するのに用いられる。例示的な形態では、インタフェース２００は、充電口として構成されている。

例示的な形態とは異なり、自動車の構成に応じて、インタフェース２００が給油フィラーネックとして構成されていることも考えられる。それぞれ異なって構成された複数のインタフェースの組合わせも考えられる。

充電フラップモジュール１は、ここでは図示されていない、充電フラップモジュール１を覆うカバーフラップをロックするための、電気操作式のロック要素１５を有する。

ロック要素１５の上側で、ツーコンポーネント部材１０の縁領域において、硬質コンポーネント１１に細長い開口１６が形成されている。この開口１６に直接に隣り合って、硬質コンポーネント１１に第２の開口１７が設けられている。

開口１６，１７は、装置１００を部分的に保持するために用いられる。装置１００については後でさらに詳説する。

装置１００は、一方では、インタフェース２００を照明するのに、他方では操作者に充電状態を表示するのに用いられる。

この図面から判るように、硬質コンポーネント１１は、枠状に形成されていて、軟質コンポーネント１３を縁領域で安定させる。大きな開口１２を介して、硬質コンポーネント１１は、軟質コンポーネント１３の大部分と、軟質コンポーネント１３の開口１４とを、開口１４に装着されているインタフェース２００とともに開放する。

図２は、装置１００を単独で示している。装置１００は、上部１０１ａと下部１０１ｂとを有するハウジング１０１を具備する。上部１０１ａは、下部１０１ｂにたとえばクリップ止めすることが可能である、または接着することも可能である。

上部１０１ａは、輪郭が長円形の細長い光出射領域１０２を有する。光出射領域１０２は、装置１００の組付位置で、硬質コンポーネント１１における前述の開口１６を閉塞する（図１も参照）。したがって、出射された光は、操作者の方へ出射することが可能である。光出射領域１０２は、充電状態表示器として用いられる。

光出射領域１０２は、段部１０４を介して、光出射領域１０３へと移行し、この光出射領域１０３は、光出射領域１０２に対して略垂直に方向付けられている。これについては後でさらに詳説する。

ハウジング１０１の下部１０１ｂには、充電フラップモジュール１の硬質コンポーネント１１に装置１００を着脱自在に取り付けるための取付手段１０５が装着されている。

看取されるように、装置１００は、その輪郭が細長い形状を有し、装置１００の、相互に反対側に位置する両端は、取付手段１０５により形成されている。取付手段１０５は、開口１０６を有し、開口１０６は、取付ねじを通過させるのに役立ち、取付ねじを用いて、装置１００を、硬質コンポーネント１１の取付ドーム（図示されていない）に取り付けることが可能である。

下部１０１ｂは、最終的に差込接続部１０７へと移行している。差込接続部１０７は、自動車側のコネクタ（図示されていない）に差し込むのに用いられ、ひいてはエネルギ供給および適切な信号伝送を確保するのに用いられる。

図３において、ツーコンポーネント部材１０は、開口１６，１７の領域をさらにいくぶんか拡大して示されている。これにより、どのように装置１００が組付状態で部分的に開口１６，１７内へ突出するのかについて特に良好に看取される。したがって、極めて効率的に、コンパクトに、開口１６を通じて充電状態の表示を行うことが可能であり、開口１７を用いて、開口１４へ向かうまたはインタフェース２００（ここでは図示されていない）へ向かう直接的な照明を確保することができる。

開口１６，１７は、開口１４に対して傾斜している。このようにすると、開口１４の領域における照らし出しを最適化することができる。

これについては、好適な幾何学構成を原理的に示す図４において特に良好に看取することができる。

これにより、硬質コンポーネント１１における開口１６は、第１の平面Ｅ１内に延びる面延在部Ｆ１を有することが看取される。第２の開口１７は、平面Ｅ１に対して約９０度の角度αを有する、つまり平面Ｅ１に対して略垂直に方向付けられた面延在部Ｆ２を有する。

軟質コンポーネント１３に形成された開口１４は、平面Ｅ２内に位置する面延在部Ｆ３を有する。平面Ｅ１と平面Ｅ２とは、相互に角度βを成して方向付けられており、この場合、角度βは、好適には鈍角である。好適には、角度βは、約１２０°〜１７０°、特に好適には約１３０°〜１６０°である。

換言すると、平面Ｅ１と平面Ｅ２とは、開口１７の面延在部Ｆ２に対して垂直に位置する面法線１８も同様に角度βを成して平面Ｅ２または開口１４の面延在部Ｆ３と交わるように方向付けられている。

図５に基づき、装置１００’のハウジング１０１内における発光手段の考えられる配置を有する、装置１００’の１つの実施の形態が概説される。

図５において、ハウジング１０１内に、２つの発光手段１１０，１１１を有する第１のボード１０８が収容されていることが看取される。第２のボード１０９が、第１のボード１０８に対して垂直に方向付けられていて、別の発光手段１１２を支持している。発光手段１１０〜１１２は、好適には発光ダイオードとして、特に好適にはＲＧＢ発光ダイオードとして構成されている。発光手段１１０〜１１２は、制御に応じて、任意の色の光を放射することが可能である。

装置１００’のハウジング１０１も、面延在部Ｆ４を有する第１の透明の光出射領域１０２と、面延在部Ｆ５を有する第２の透明の光出射領域１０３とを有する。面延在部Ｆ４と面延在部Ｆ５とは、好適には相互に直角αを成して方向付けられている。

発光手段１１０，１１１の光は、光出射領域１０２から外方へ出射し、発光手段１１２の光は、光出射領域１０３から出射する。

図示された、２つのボード１０８，１０９への分割は、それぞれ異なる２つの方向への光の放射が実現されているにもかかわらず、光出射領域１０２に対するボード１０８の特定の距離ａを保つことを可能にする。そのような距離の保持は、操作者に対するいわゆるホットスポット（点状の光輝現象）を回避するとともに、充電状態を表示するための均一な光輝現象を実現するために必要である。このことは、発光手段１１２の光Ｌには不要である。というのも、この光は、単にインタフェース２００の探照用の照明として用いられ、装置１００’の組付位置では、光出射領域１０３は、操作者が直接には視認不能であるという理由による。

図６において、好適な装置１００の比較可能な原理図が認められる。この構成手段では、導光体１１４が使用される。このようにすると、３つの発光手段１１０，１１１，１１２の全てを単一のボード１１３上に配置することができる。このことは、装置１００のコンパクトで簡単な構造に役立つ。

この好適な構成手段でも、光出射領域１０２の面延在部Ｆ４と、光出射領域１０３の面延在部Ｆ５とは、相互に直角αを成して方向付けられている。

発光手段１１０，１１１の光Ｌは、場合により光学素子（図示されていない）を介して集光された後で光出射領域１０２から出射する。これに対して発光手段１１２の光Ｌは、端面側の光入射面１１４ａから導光体１１４内へ入射し、導光体１１４において約９０度方向転換され、同様に端面側の光出射箇所１１４ｂから再び導光体１１４から出射し、最終的に光出射領域１０３から出射する。

図７において、ここでは装置１００をさらにいくぶんより詳細に説明する。

導光体１１４は、大体において、ヒール状の部分１１４ｃと前側の部分１１４ｄとを有する婦人靴の形状を有することが看取される。

部分１１４ｃは、光入射面１１４ａから光出射面１１４ｂまでの、発光手段１１２から放射された光の実際の導光を実現する。この図面から、図面において垂直の面延長部Ｆ５と水平の半円形の面延在部Ｆ６とを有する光出射領域１０３の輪郭形状が（上から見て）半円形に形成されていることが明らかである。

これに対して前述された、導光体１１４の前側の部分１１４ｄは、発光手段１１０，１１１から放射された光を「捕らえる」ためだけに用いられる。光は、部分１１４ｄを通って光出射領域１０２の方へほぼ真っ直ぐに導かれる。

図８および図９から判るように、装置１００の光出射領域１０２に不透光性の層１１５が設けられてよい。層１１５に、透光性の領域１１６が取り付けられていて、これにより上から見て光出射領域１０２にマークＳが生じる（これより前の図面には示されていない）。

マークＳは、好適には商標マークであり、操作者に対する充電フラップモジュール１の商標特有の個別化に役立つ。

最後に、図１０は、本発明に係る充電フラップモジュール１が装着された、電気駆動自動車Ｋを示している。

充電フラップモジュール１は、カバーフラップ２を介して覆われているかまたは覆うことが可能である。

充電フラップモジュール１を用いて、図示されていない充電プラグの差込みにより、トラクションバッテリの形態の、自動車側のエネルギ貯蔵装置３を充電することができる。エネルギ貯蔵装置３の電気エネルギは、電気駆動モータ４に電気エネルギを供給するのに用いられる。

充電フラップモジュール１または装置１００は、（インタフェース２００と同様に）エネルギ管理装置５と電気的にまたは信号技術的に接続されている。エネルギ管理装置５は、エネルギ貯蔵装置３の充電に際して、適切なエネルギ管理、たとえば充電電流の高さの管理を行う。さらにエネルギ管理装置５は、エネルギ貯蔵装置３の現在の充電状態に依存して装置１００を制御するのに用いられる。装置１００は、車載バッテリ６と電気的に接続されている。

たとえば充電過程は、ここでは次のように進行することが可能である。

自動車Ｋのアンロックを行ってカバーフラップ２を開いた後、装置１００の発光手段１１０〜１１２は、まずは白色光、特に白色の連続光を放射するように制御される。このようにすると、開口１７を通って、インタフェース２００のための最適な探照用の照明が可能になる。したがって操作者は、インタフェース２００の位置を迅速に視認し、インタフェース２００に充電プラグを差し込むことが可能である。

充電プラグが差し込まれて充電過程が始まると、発光手段１１０〜１１２から放射される光Ｌ（たとえば図７参照）の色が緑色へと変わる。さらに、光Ｌが点滅して放射され、これにより操作者に開始しているまたは進行中の充電状態が明確に示される。

エネルギ管理装置５を介して、エネルギ貯蔵装置３が完全に充電されていることが確認されると、装置１００が制御されて、発光手段１１０〜１１２により緑色の連続光の表示が成される。

充電過程中にエラーが発生すると、装置１００が制御されて、発光手段１１０〜１１２は、赤色の連続光または点滅光を放射する。

１充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール
２カバーフラップ
３自動車側のエネルギ貯蔵装置、トラクションバッテリ
４電気駆動モータ
５エネルギ管理装置
６車載バッテリ
１０桶状のまたは槽状のツーコンポーネント部材
１１硬質コンポーネント
１２開口
１３軟質コンポーネント
１４開口
１５ロック要素
１６開口
１７開口
１８面法線
１００，１００’ 装置
１０１ハウジング
１０１ａ上部
１０１ｂ下部
１０２光出射領域
１０３光出射領域
１０４段部
１０５取付手段
１０６開口
１０７差込接続部
１０８ボード
１０９ボード
１１０発光手段
１１１発光手段
１１２発光手段
１１３ボード
１１４導光体
１１４ａ光入射箇所
１１４ｂ光出射箇所
１１４ｃヒール状の部分
１１４ｄ前側の部分
１１５不透光性の層
１１６透光性の領域
２００充電および／または給油のためのインタフェース
ａ距離
Ｅ１，Ｅ２平面
Ｆ１〜Ｆ６面延在部
Ｋ自動車
Ｌ光
Ｓマーク
α 角度
β 角度

Claims

充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）を照明し、かつ前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）を用いて充電可能なかつ／または給油可能なエネルギ貯蔵装置（３）の現在の充電状態および／または給油状態を表示する装置（１００，１００’）において、
前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）は、自動車側のエネルギ貯蔵装置（３）の充電および／または給油のために用いられる少なくとも１つのインタフェース（２００）を保持するまたは装着するための、かつ発光手段（１１０，１１１，１１２）を有する少なくとも１つの装置（１００，１００’）を取り付けるための、自動車（Ｋ）用の充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）であり、
前記装置（１００，１００’）は、前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）を照明するためのみならず前記エネルギ貯蔵装置（３）の現在の充電状態および／または給油状態を表示するためにも用いられ、
前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）は、少なくとも、第１の開口（１６）と、該第１の開口（１６）に隣り合う第２の開口（１７）とを備え、
これらの前記開口（１６，１７）は、前記装置（１００，１００’）を少なくとも部分的に保持するために用いられ、かつ組み付けられた前記装置（１００，１００’）の、放射されたまたは放射可能な光（Ｌ）が、前記第１の開口（１６）から操作者の方へ出射することが可能であり、かつ前記第２の開口（１７）から、前記エネルギ貯蔵装置（３）の充電および／または給油のための前記インタフェース（２００）の方へ出射することが可能であるように、構成されており、
前記装置（１００，１００’）は、ハウジング（１０１）により形成されており、該ハウジング（１０１）内に、少なくとも２つの発光手段（１１０，１１１，１１２）が収容されており、少なくとも１つの発光手段（１１０，１１１）の、生成されたまたは生成可能な光（Ｌ）は、透光性の第１の光出射領域（１０２）を通して、前記ハウジング（１０１）から出射し、少なくとも１つの別の発光手段（１１２）の、生成されたまたは生成可能な光（Ｌ）は、透光性の第２の光出射領域（１０３）を通して、前記ハウジング（１０１）から出射し、前記第１の光出射領域（１０２）は、光（Ｌ）を前記第２の光出射領域（１０３）とは別の方向へ出射することを可能にすることを特徴とする、装置（１００，１００’）。
面延在部（Ｆ４）を有する前記第１の光出射領域（１０２）は、前記第２の光出射領域（１０３）の面延在部（Ｆ５）に対して垂直に位置することを特徴とする、請求項１記載の装置。
前記第２の光出射領域（１０３）を介して前記ハウジング（１０１）から出射する光（Ｌ）は、導光体（１１４）を介して、前記発光手段（１１２）から前記第２の光出射領域（１０３）へと導かれることを特徴とする、請求項１または２記載の装置。
前記導光体（１１４）は、入射された光（Ｌ）を９０°方向転換させることを特徴とする、請求項３記載の装置。
前記第１の光出射領域（１０２）に不透光性の層（１１５）が被覆されており、該層（１１５）は、部分的に除去されていて、これによりマーク（Ｓ）が形成されることを特徴とする、請求項１から４までのいずれか１項記載の装置。
前記ハウジング（１０１）は、前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）に着脱自在に取り付けるための取付手段（１０５）を有することを特徴とする、請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。
前記ハウジング（１０１）は、コネクタと接続するための少なくとも１つの差込接続部（１０７）を有することを特徴とする、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置。
前記第１の開口（１６）および前記第２の開口（１７）は、面延在部（Ｆ１，Ｆ２）を有し、前記第１の開口（１６）の前記面延在部（Ｆ１）と前記第２の開口（１７）の前記面延在部（Ｆ２）とは、相互に直角（α）を成して位置することを特徴とする、請求項１から７までのいずれか１項記載の装置。
前記第１の開口（１６）は、第１の平面（Ｅ１）内に位置し、少なくとも１つの前記インタフェース（２００）を保持するまたは装着するための別の開口（１４）が、第２の平面（Ｅ２）内に位置し、前記第１の平面（Ｅ１）と前記第２の平面（Ｅ２）とは、相互に所定の角度（β）を成して向き合っていることを特徴とする、請求項８記載の装置。
前記装置（１００，１００’）は、前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）と着脱自在に結合されたハウジング（１０１）により形成されていることを特徴とする、請求項１から９までのいずれか１項記載の装置。
前記充電フラップモジュールおよび／または給油フラップモジュール（１）は、ツーコンポーネント部材（１０）により形成されており、前記装置（１００，１００’）のための前記開口（１６，１７）は、硬質コンポーネント（１１）内に形成されており、少なくとも１つの前記インタフェース（２００）を保持するまたは装着するための少なくとも１つの別の開口（１４）が、前記ツーコンポーネント部材（１０）の軟質コンポーネント（１３）内に形成されていることを特徴とする、請求項１から１０までのいずれか１項記載の装置。
請求項１から１１までのいずれか１項記載の装置（１００，１００’）を備えることを特徴とする、自動車（Ｋ）。