JP6916122B2 - 車両の上部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サンルーフを備えた車両などのルーフパネルに開口を有する車両の上部車体構造に関する。
サンルーフと呼ばれる一部が開閉するルーフを有する車両が知られている。このようなサンルーフ仕様の車両においては、ルーフパネルが開口を有し、この開口を開閉する蓋部材が設けられている。
下記特許文献1には、サンルーフ仕様の車両(10)の車両上部構造(40)が示されている。車両(10)のルーフは、開口部(16)が形成されたルーフパネル(14)と、開口部(16)を開閉するスライドガラス(34)を有する。一般に、ルーフパネルは、ルーフの左右側縁を延びるルーフサイドレールに接合される。なお、上記の( )内の符号は、下記特許文献1にて用いられている符号であり、本願の実施形態の説明で用いられる符号とは関連しない。
特開2016−153291号公報
ルーフパネルが開口を有する場合、車体が変形するとき生じるルーフパネルの歪みが、開口の周辺部分に集中し、変形が大きくなる。例えば、開口が長方形であると、開口の角部周辺で特に変形が大きくなる。開口周辺部分の変形により、ルーフパネルとルーフサイドレールの接合部またはその周辺において亀裂が生じ、十分な接合状態が保てない場合がある。
本発明は、長方形のルーフ開口の角部周辺の、ルーフパネルとルーフサイドレールの接合部またはその周辺における亀裂の発生を抑制すること目的とする。
本発明に係る車両の上部車体構造は、車両の左右の車体側部上部を車両前後方向に延びる1対のルーフサイドレールと、1対のルーフサイドレールの間に橋渡されるよう配置され、この1対のルーフサイドレールに接合されて車両の屋根を形成するルーフパネルとを有する。ルーフパネルは長方形のルーフ開口を有し、ルーフパネルの下面には、ルーフ開口の後縁に沿って延びる開口後縁リインホースメントが接合されている。開口後縁リインホースメントは、ルーフパネルの下面に沿って延びるルーフパネル対向面を有する。さらに、この上部車体構造は、開口後縁リインホースメントのルーフパネル対向面から、このルーフパネル対向面を延長するようにルーフパネルの左右の側方端縁に向けてそれぞれ延びる1対の延長リインホースメントを有する。この1対の延長リインホースメントは、ルーフ開口の車両後方の左右の角部に対応して位置している。また、この1対の延長リインホースメントは、ルーフパネルがルーフサイドレールに接合される位置の近傍でルーフパネルと接合される。
ルーフ開口の車両後方の左右の角部に対応して延長リインホースメントを設けたことにより、この部分のルーフの剛性が高くなり、ルーフパネルの変位を抑えることができる。
上述の上部車体構造は、さらにルーフサイドレールの室外側の表面を覆うように設けられた側面アウタパネルを有するものとでき、また、ルーフサイドレールは、室外側に位置するレールアウタ部材と、室内側に位置し、前記レールアウタ部材と共に閉断面構造を形成しているレールインナ部材と含むものとできる。ルーフパネルと延長リインホースメントが車両前後方向における第1の位置で接合されており、側面アウタパネルとレールアウタ部材とレールインナ部材とが車両前後方向における第2の位置で接合されており、ルーフパネルと側面アウタパネルとレールアウタ部材とが第1の位置及び第2の位置とは異なる車両前後方向における第3の位置で接合されているようにできる。
接合の位置を分けることにより、1回で接合される部材の積層厚さの増加を抑制することができる。
接合の第1の位置と第2の位置の組と、第3の位置とを交互に配置するようにできる。これにより、部材同士の結合力を高めることができる。
少なくとも一部の結合の第1の位置と第2の位置を同じ位置とすることができる。これにより、接合に係るスペースを少なくすることができる。
さらに、延長リインホースメントは、第1の位置において、側面アウタパネル、レールアウタ部材およびレールインナ部材と重なり、第3の位置において、ルーフパネルと側面アウタパネルとレールアウタ部材の接合箇所を避けるように、当該延長リインホースメントの車幅方向外側の端縁から内側に切り欠きが設けられるものとすることができる。
延長リインホースメントに、上記の切り欠きを設けることにより接合点を車両前後方向に沿って整列させることができ、接合のためのスペースを車幅方向において小さくすることができる。
さらに、開口後縁リインホースメントが、ルーフ開口の周縁に沿って設けられてルーフパネルと接合されるルーフ開口リインホースメントの一部であってよい。これにより開口周縁を補強することができる。
延長リインホースメントによって、ルーフパネルのルーフ開口の角部周辺の変位が抑えられ、この角部周辺の、ルーフパネルとルーフサイドレールの接合部またはその周辺におおける亀裂の発生を抑制することができる。
本実施形態の上部車体構造の平面図である。 ルーフパネルを取り外した状態の上部車体構造の平面図である。 ルーフパネル、ルーフ開口リインホースメントおよび延長リインホースメントを取り外した状態の上部車体構造の平面図である。 ルーフパネル、ルーフ開口リインホースメントおよび延長リインホースメントを示す斜視図である。 ルーフ開口の周縁の構造を示す斜視図である。 ルーフ開口リインホースメントを組み付けた状態のルーフ開口の周辺の構造を示す斜視図である。 延長リインホースメントを示す平面図である。 延長リインホースメントを示す斜視図である。 延長リインホースメントを示す前方視図である。 ルーフ開口右後方角部の周辺の構造を室外から視た状態で示す図である。 ルーフ開口右後方角部の周辺の構造を室内から視た状態で示す図である。 ルーフ開口右後方角部の周辺の構造を示す平面図である。 図11のB−B線による断面図である。 図11のC−C線による断面図である。 図11のE−E線による断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、車両の上部車体構造10を示す平面図である。矢印FRの向きが車両の前方、矢印LHの向きが車両の左方、紙面を奥から手前に貫く向きUPが車両の上方である。矢印FR,LH,UPの向きは、以降の図面においても同様の向きを表す。また、以降の説明において、前後左右上下などの方向および向きを表す語句は、特段の断りがない限り、車両に関する方向を表す。また、左右方向を車幅方向と表すことがあり、車幅方向において、車両中心線に近い側を車幅内側、遠い側を車幅外側と記す。また、客室を規定する部材および構造材について、客室に向く側を室内側、その反対側を室外側と記す。
上部車体構造10は、車体の左右の側面を形成する左サイドメンバ12L、右サイドメンバ12Rを有する。以降の説明において左右のサイドメンバの区別を要しない場合には、符号の「L」、「R」を省略し、単に「12」の符号を付して説明する。また、以降の左右対をなす構成部材についても同様に、左右の区別を要しない場合、符号の「L」、「R」を省略して説明する。左サイドメンバ12Lは、左フロントピラー14L、左センタピラー16Lおよび左リアピラー18Lに支持されて、左サイドメンバ12Lの上縁を前後方向に延びる左ルーフサイドレール20Lを有する。右サイドメンバ12Rも、右フロントピラー14R、右センタピラー16Rおよび右リアピラー18Rに支持されて、右サイドメンバ12Rの上縁を前後方向に延びる右ルーフサイドレール20Rを有する。
さらに、上部車体構造10は、左右のルーフサイドレール20L,20Rの間に橋渡されるルーフパネル22を有する。ルーフパネル22はその左右の側縁において、ルーフサイドレール20にスポット溶接等の手法により接合されている。ルーフパネル22の前部には、左右方向に長い略長方形のルーフ開口24が設けられている。ルーフ開口24は、前席の上方に対応して配置され、その左右の側縁は、ルーフパネル22の側縁の近傍を前後方向に延びている。ルーフ開口24は、いわゆるサンルーフ用の開口であり、完成車両においては、ルーフ開口24に着脱される、またはルーフ開口24を開閉する蓋部材(不図示)が配置される。ルーフパネル22の下面、つまり図1において紙面の奥側に、ルーフ開口24の周縁に沿うように配置される略長方形のルーフ開口リインホースメント26(図2,4参照)が配置されている。
図2は、ルーフパネル22を取り去った上部車体構造10を示す図である。左右のルーフサイドレール20の間に橋渡されるように複数のルーフクロスリインホースメント28が設けられている。また、前述のように、ルーフ開口24に対応してルーフ開口リインホースメント26が配置されている。ルーフ開口リインホースメント26は略長方形の枠形状であり、後方の左右の角には、延長リインホースメント30L,30Rがスポット溶接等の手法により接合されている。延長リインホースメント30は、ルーフサイドレール20には、直接接合されていない。
図3は、図2に示す状態からルーフ開口リインホースメント26および延長リインホースメント30を取り除いた上部車体構造10を示す図である。ルーフ開口リインホースメント26の後辺部の下側には、左右に延びるクロスビーム32が配置されている。クロスビーム32の左右の端はそれぞれ、ルーフサイドレール20に結合された左右のビームブラケット34L,34Rに結合されている。
図4は、ルーフパネル22、ルーフ開口リインホースメント26および延長リインホースメント30を分解して示す斜視図である。図5は、ルーフ開口24周囲のルーフパネル22を斜め後方から視た斜視図である。ルーフパネル22は、鋼板製でありプレス成形により所定の形状に形成される。ルーフパネル22の本体面22aは、車両として組み立てられたとき、外表面となる。ルーフパネル22の左右の側縁には、本体面22aより下の位置にあるルーフ側縁フランジ22bが設けられている。ルーフパネル22は、ルーフ側縁フランジ22bにおいて、ルーフサイドレール20とスポット溶接等の手法により接合される。ルーフパネル22には、ルーフ開口24の前縁24a、左右の側縁24b,24cのそれぞれに沿って、下向きに立設されたルーフ開口前縁フランジ36F、ルーフ開口左側縁フランジ36Lおよびルーフ開口右側縁フランジ36Rが設けられている。これらのフランジ36F,36L,36Rを総称してルーフ開口縁フランジ36と記す。
ルーフ開口リインホースメント26は鋼板製であり、プレス成形により所定の形状に形成されている。ルーフ開口リインホースメント26は、強度および剛性を受け持つ部材であるので、成形性を考慮するべきルーフパネル22よりも厚い鋼板を用いて形成される。ルーフ開口リインホースメント26は、ルーフパネル22に組み付けられたとき、ルーフ開口24の前縁24aに沿って延びる前辺部26a、ルーフ開口の左縁24bに沿って延びる左辺部26b、ルーフ開口の右縁24cに沿って延びる右辺部26cおよびルーフ開口の後縁24dに沿って延びる後辺部26dを有する。前辺部26a、左辺部26bおよび右辺部26cには、それぞれ下向きに立設されたルーフ開口リインホースメントフランジ38が設けられている。図4においては、右辺部26cの右辺部フランジ38Rのみ示されている。
図6は、ルーフパネル22にルーフ開口リインホースメント26を組み付けた状態を示す図である。ルーフ開口リインホースメントフランジ38は、対応するルーフ開口縁フランジ36の外側に隣接して位置し、フランジ同士がスポット溶接等の手法により接合されている。ルーフ開口の後縁24dは、ルーフパネル22の下面と、ルーフ開口リインホースメントの後辺部26dの上面を、図6の二重斜線で示す接着領域40で接着剤によって接合する。ルーフパネル22のルーフ開口24周縁部分が枠形状のルーフ開口リインホースメント26により補強され、この部分の剛性が高められる。ルーフ開口リインホースメントの後辺部26dは、ルーフ開口24の後縁24dに沿って車幅方向に延び、ルーフパネル22と接合される開口後縁リインホースメントとして機能する。
図7〜9は、右側の延長リインホースメント30Rを示す図である。図7は平面図、図8は斜視図、図9は前方視した状態を示す図である。左側の延長リインホースメント30Lは、図示された延長リインホースメント30Rと対称の形状であり、説明は省略する。図中の矢印OUTの向きは車幅外側を示す。矢印OUTの向きは、以降の図においても同様の向きを示す。延長リインホースメント30は、鋼板製であり、プレス成形により所定の形状に成形されている。延長リインホースメント30は、強度および剛性を受け持つ部材であるので、ルーフパネル22の鋼板よりも厚く、ルーフ開口リインホースメント26と同程度の厚さの鋼板を用いて形成される。延長リインホースメント30は、本体部30aと、本体部30aから車幅外側向きに延びる3つの延長片30bを含む。3つの延長片30bの間には、切り欠き30cが形成されている。切り欠き30cは、延長リインホースメント30の車幅外側の端縁、つまり延長片30bの先端縁で規定される端縁から車幅内側に向けて形成されている。延長片30bは、ルーフパネル22のルーフ側縁フランジ22bにスポット溶接等の手法により接合されている。延長リインホースメントの本体部30aの車幅内側の辺縁にはルーフ開口リインホースメント26にスポット溶接等の手法により接合される接合部30dが設けられている。本体部30aには、上方に膨出して概略左右方向に延びる畝状のリッジ30eが形成されている。リッジ30eにより延長リインホースメント30の左右方向の剛性が高まる。
車体が歪むと、ルーフパネル22のルーフ開口24の周辺、特に角部周辺の部分においてルーフパネル22が大きく変形する。例えば、路面からの入力によって前車軸と後車軸が車両の正面から見たとき互いに反対向きに傾く場合、車体がねじられ、ルーフ開口24の後方右側、および後方左側の角部周辺の部分が大きく変形する。この実施形態の上部車体構造10においては、延長リインホースメント30を設けることにより、前述の角部周辺の部分の剛性を高め、ルーフパネル22の変形を抑えている。以下、この角部周辺の構造について詳細に説明する。
図10は、ルーフ開口24の後方右側の角部の周辺を室外側から視た状態を示す斜視図であり、図11は同じ箇所を室内側から見上げた状態を示す図である。図10および11において、ルーフパネル22が取り除かれた状態が示されている。図12は、ルーフ開口24の後方右側の角部の周辺の平面図である。図13は、図12に示すB−B線による断面図、つまり延長リインホースメントの延長片30bを通る断面図である。図14は、図12に示すC−C線による断面図、つまり延長リインホースメントの切り欠き30cを通る断面図である。ルーフ開口24の後方左側の角部周辺の構造については、図10〜14に示された後方右側の角部周辺の構造と対称に現れるので、説明を省略する。
図13および図14に示されるように、ルーフサイドレール20は、室内側に位置するレールインナ部材42と、室外側に位置するレールアウタ部材44とを有する。レールインナ部材42およびレールアウタ部材44は鋼板製であり、プレス成形により所定の形状に形成される。レールインナ部材42とレールアウタ部材44は、それぞれの上縁に設けられた上縁フランジ42a,44a同士がスポット溶接等の手法により接合され、またそれぞれの下縁に設けられた下縁フランジ42b,44b同士がスポット溶接等の手法により接合されている。これにより、ルーフサイドレール20は、閉断面形状に形成されている。レールアウタ部材44のさらに室外側には、完成した車体の最も外側の表面となる側面アウタパネル46が設けられている。側面アウタパネル46は鋼板製であり、プレス成形により所定の形状に形成される。側面アウタパネル46には、成形性を考慮して、強度を受け持つレールインナ部材42およびレールアウタ部材44より薄い鋼板が用いられる。側面アウタパネル46の上縁の上縁フランジ46aが、レールインナ部材およびレールアウタ部材の上縁フランジ42a,44aにスポット溶接等の手法により接合されている。また、側面アウタパネル46の下縁の下縁フランジ46bが、レールインナ部材およびレールアウタ部材の下縁フランジ42b,44bにスポット溶接等の手法により接合されている。
レールインナ部材42の、センタピラー16と結合される位置近傍の車室内側には、ビームブラケット34がボルト、ナット等の締結要素を用いて結合されている。ビームブラケット34は鋼板製とすることができ、プレス成形により所定の形状に形成される。ビームブラケット34には、クロスビーム32がボルト、ナット等の締結要素を用いて結合されている。クロスビーム32は鋼板製とすることができ、プレス成形により所定の形状に形成される。ビームブラケット34およびクロスビーム32は、強度を受け持つ構造材であるので、側面アウタパネル46等の車体の外表面を形成する鋼板に比して厚い鋼板で形成される。
ルーフ開口リインホースメント26には、ルーフブラケット48がスポット溶接等の手法により接合されている。ルーフブラケット48は、ビームブラケット34にボルト、ナット等の締結要素を用いて結合されている。ルーフブラケット48は、ビームブラケット34にクロスビーム32を締結するボルト、ナットを用いて結合されてもよい。ルーフブラケット48は、強度を受け持つ部材であるので、ルーフパネル22の鋼板よりも厚く、ルーフ開口リインホースメント26の鋼板と同程度の厚さの鋼板で形成される。なお、ルーフブラケット48がなくても必要な強度が得られる場合には、これを省くことができる。
ルーフパネル22、側面アウタパネル46、レールアウタ部材44およびレールインナ部材42の各フランジ22b,46a,44a,42aは、延長リインホースメントの延長片30bと共に互いに重ねられて、ルーフの左右の側縁を前後に延びる溝50の底部を形成する。完成車においては、溝50内に溝50に沿って延びるモール(不図示)が埋め込まれ、モールの上面がルーフパネル22および側面アウタパネル46の外表面同士をほぼ段差なくつなげる。
ルーフ開口リインホースメント26の後辺部26dの上面26eは、ルーフパネル22の下面と間隔をあけて、かつこの下面に沿って左右に延びている。この上面26eを以降ルーフパネル対向面26eと記す。延長リインホースメント30は、ルーフパネル対向面26eを延長するように、ルーフ開口リインホースメント26の側縁を越えて車幅外側に向けて延びている。特に、延長リインホースメントの延長片30bはルーフ側縁フランジ22bまで延び、ここにスポット溶接等の手法により接合されている。図12に良く示されるように、延長リインホースメント30は、切り欠き30cの位置では、レールアウタ部材の上縁フランジ44a等の位置まで達していない。
図15は、図12に示すE−E線における断面図であり、厚さを強調して示している。延長リインホースメント30は、3つの延長片30bが離れて配置されているために、図15において飛び飛びに位置するよう示されている。図示される2つの延長片30bを区別するために前方に位置する延長片に符号30b−1を付し、後方に位置する延長片に符号30b−2を付す。レールインナ部材の上縁フランジ42aには切り欠き42cが設けられており、延長リインホースメント30の場合と同様に、図15において飛び飛びに現れている。前方に位置する上縁フランジに符号42a−1を付し、後方に位置する上縁フランジに符号42a−2を付す。
延長リインホースメントの延長片30b−1とレールインナ部材の上縁フランジ42a−1とは、図示する位置P1,P2において、ルーフパネルのルーフ側縁フランジ22b、側面アウタパネルの上縁フランジ46aおよびレールアウタ部材の上縁フランジ44aと共に重ねて配置される。また、延長リインホースメントの延長片30b−2は、図示する位置P3において、ルーフパネルのルーフ側縁フランジ22b、側面アウタパネルの上縁フランジ46aおよびレールアウタ部材の上縁フランジ44aと重ねて配置される。さらに、レールインナ部材の上縁フランジ42a−2は、図示する位置P4において、ルーフパネルのルーフ側縁フランジ22b、側面アウタパネルの上縁フランジ46aおよびレールアウタ部材の上縁フランジ44aと重ねて配置される。延長リインホースメントの切り欠き30c(図8,12参照)とレールインナ部材の切り欠き42cが並んでいる位置P5においては、ルーフパネルのルーフ側縁フランジ22b、側面アウタパネルの上縁フランジ46aおよびレールアウタ部材の上縁フランジ44aだけが重ねて配置される。
ルーフパネル22と延長リインホースメント30は、位置P1と位置P3において、スポット溶接等の手法により接合されている。位置P1と位置P3が、ルーフパネル22と延長リインホースメント30が接合されている第1の位置である。また、側面アウタパネル46とレールアウタ部材44とレールインナ部材42は、位置P2と位置P4でスポット溶接等の手法により接合されている。位置P2と位置P4が、側面アウタパネル46とレールアウタ部材44とレールインナ部材42が接合されている第2の位置である。さらに、ルーフパネル22と側面アウタパネル46とレールアウタ部材44とは、位置P5でスポット溶接等の手法により接合されている。位置P5が、ルーフパネル22と側面アウタパネル46とレールアウタ部材44が接合されている第3の位置である。位置P1と、位置P2は同じ位置であるが、ルーフパネル22と延長リインホースメント30の接合と、側面アウタパネル46とレールアウタ部材44とレールインナ部材42の接合とは、独立している。また、位置P3において、側面アウタパネル46およびレールアウタ部材44は互いに接合されておらず、ルーフパネル22および延長リインホースメント30とも接合されていない。さらに、位置P4において、ルーフパネル22は、側面アウタパネル46、レールアウタ部材44およびレールインナ部材42と接合されていない。
延長リインホースメント30は、3つの延長片30bでルーフパネルに接合されており、一方、側面アウタパネル46、レールアウタ部材44およびレールインナ部材42とは直接接合されていない。また、延長リインホースメント30の2つの切り欠き30cに対応するそれぞれの位置において、ルーフパネル22と側面アウタパネル46とレールアウタ部材44とが接合されている。
上述の接合の態様によれば、5枚の鋼板のうち、1回の接合に付き最大3枚を接合すればよく、接合部の積層厚さを抑えることができ接合が容易となる。例えば、従来から用いられているスポット溶接により接合することができる。また、比較的厚い鋼板である、延長リインホースメント30、レールアウタ部材44およびレールインナ部材42を同時に接合することがなく、このことも接合部の積層厚さの抑制に寄与する。
第1の位置(P1,P3)と第2の位置(P2,P4)の組と、第3の位置(P5)は、交互に並んで配置される。つまり、位置P1,P2の組、位置P5、位置P3,P4の組の順に配列される。これにより、ルーフパネル22とサイドメンバ12の接合点の間隔、およびルーフパネル22と延長リインホースメント30の接合点の間隔が広がることを抑制することができる。
また、組を構成する第1の位置(P1,P3)と第2の位置(P2,P4)の位置は、少なくとも1つの組で同じ位置とすることができる。この実施形態では、位置P1と位置P2が同じ位置であり、位置P3と位置P4はずれている。全ての組において、第1の位置と第2の位置を同じ位置とすることもできる。第1の位置と第2の位置を同じ位置とすることで、各接合点の間隔を短くすることが可能である。
延長リインホースメント30およびレールインナ部材42のそれぞれの端縁に切り欠き30c,42cを設けたことにより、接合点を前後方向にそろえて配列することができ、溝50内に収めることができる。
この上部車体構造10において、ルーフパネル22の、ルーフ開口の後方の角部の周辺部分を延長リインホースメント30で補強することにより、車体が変形したときの、この部分の変形を抑制することができ、接合点およびその周囲の亀裂の発生を抑制することができる。
上述の実施形態では、ルーフパネルに、蓋部材によって開閉される開口を有する車両について説明したが、これに限らず、ルーフパネルの開口にガラス等の別の部材を固定的に装着したルーフを有する車両についても本発明と適用することができる。
10 上部車体構造、12 サイドメンバ、14 フロントピラー、16 センタピラー、18 リアピラー、20 ルーフサイドレール、22 ルーフパネル、22a 本体面、22b ルーフ側縁フランジ、24 ルーフ開口、24a 前縁、24b 左側縁、24c 右側縁、24d 後縁、26 ルーフ開口リインホースメント、26a 前辺部、26b 左辺部、26c 右辺部、26d 後辺部(開口後縁リインホースメント)、26e ルーフパネル対向面、28 ルーフクロスリインホースメント、30 延長リインホースメント、30a 本体部、30b 延長片、30c 切り欠き、30d 接合部、30e リッジ、32 クロスビーム、34 ビームブラケット、36 ルーフ開口縁フランジ、38 ルーフ開口リインホースメントフランジ、40 接着領域、42 レールインナ部材、42a 上縁フランジ、42b 下縁フランジ、42c 切り欠き、44 レールアウタ部材、44a 上縁フランジ、44b 下縁フランジ、46 側面アウタパネル、46a 上縁フランジ、48 ルーフブラケット、50 溝、P1,P3 第1の位置、P2,P4 第2の位置、P5 第3の位置。

Claims (5)

  1. 車両の左右の車体側部上部を車両前後方向に延びる1対のルーフサイドレールと、
    前記1対のルーフサイドレールの間に橋渡されるよう配置され、当該1対のルーフサイドレールに接合されて当該車両の屋根を形成するルーフパネルであって、長方形のルーフ開口を有するルーフパネルと、
    前記ルーフ開口の後縁に沿って車幅方向に延び、前記ルーフパネルと接合される開口後縁リインホースメントであって、前記ルーフパネルの下面に沿って延びるルーフパネル対向面を有する開口後縁リインホースメントと、
    前記ルーフ開口の車両後方の左右の角部に対応して配置され、前記開口後縁リインホースメントの前記ルーフパネル対向面から、当該ルーフパネル対向面を延長するように前記ルーフパネルの左右の側方端縁に向けてそれぞれ延びる1対の延長リインホースメントとであって、前記ルーフパネルが前記ルーフサイドレールに接合される位置の近傍で、前記ルーフパネルと接合される1対の延長リインホースメントと、
    前記ルーフサイドレールの室外側の表面を覆うように設けられた側面アウタパネルと、を有し、
    前記ルーフサイドレールは、室外側に位置するレールアウタ部材と、室内側に位置し、前記レールアウタ部材と共に閉断面構造を形成しているレールインナ部材と、含み、
    前記ルーフパネルと前記延長リインホースメントとが車両前後方向における第1の位置で接合されており、
    前記側面アウタパネルと前記レールアウタ部材と前記レールインナ部材とが車両前後方向における第2の位置で接合されており、
    前記ルーフパネルと前記側面アウタパネルと前記レールアウタ部材とが、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なる車両前後方向における第3の位置で接合されている、
    車両の上部車体構造。
  2. 請求項に記載の車両の上部車体構造であって、前記第1の位置と前記第2の位置の組と、前記第3の位置とが、交互に配置されている、車両の上部車体構造。
  3. 請求項2に記載の車両の上部車体構造であって、前記第1の位置と前記第2の位置の前記組のうち、少なくとも1つの組をなす第1の位置と第2の位置とが同じ位置である、車両の上部車体構造。
  4. 請求項からのいずれか1項に記載の車両の上部車体構造であって、
    前記延長リインホースメントは、
    前記第1の位置において、前記側面アウタパネル、前記レールアウタ部材および前記レールインナ部材と重なり、
    前記第3の位置において、前記ルーフパネルと前記側面アウタパネルと前記レールアウタ部材の接合箇所を避けるように、当該延長リインホースメントの車幅方向外側の端縁から内側に切り欠きが設けられている、
    車両の上部車体構造。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の車両の上部車体構造であって、前記開口後縁リインホースメントが、前記ルーフ開口の周縁に沿って設けられ、前記ルーフパネルと接合されるルーフ開口リインホースメントの一部である、車両の上部車体構造。
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