JP6954033B2 - 車両のボディ骨格構造 - Google Patents

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Description

本明細書は、車両の側部および天部を構成するボディ骨格構造を開示する。
一般に車両には、ボディ骨格構造の一部であるピラーおよびレールが設けられている。一般に、レールは、車両の側部と天部との境界ラインに沿って延びており、車両内側に配されるレールインナや、当該レールを補強するレールリーンフォースメント等を有している。なお、以下では、リーンフォースメントを「R/F」と略す。また、ピラーは、車両の上下方向に延びており、車両内側に配されるピラーインナや、当該ピラーを補強するピラーR/F等を有している。
こうしたピラーの上端は、レールに接合される。この接合方法としては、種々考えられるが、例えば、特許文献1には、センターピラーアウタレイン(ピラーアウタR/F)の上端近傍をルーフレールアウタレイン(レールアウタR/F)にスポット溶接にて固着し、センタピラーインナ(ピラーインナ)の上端近傍を、ルーフレールアウタレイン(レールアウタR/F)とルーフレールインナ(レールインナ)との間に挟んで固着する、接合形態が開示されている。
特開2017−039332号公報
ところで、近年、車両の更なる軽量化、低コスト化のために、インナおよびインナR/Fの板厚を低減することが提案されている。しかし、これらの板厚を低減すると、ルーフクラッシュ荷重によりピラーまたはレールの折れが生じやすくなる。特に、ピラーとレールとの結合部は、強度が低下しており、応力が集中しやすいため、ルーフクラッシュ荷重による折れが発生しやすい。
そこで、本明細書では、板厚を低減してもピラーおよびレールの折れを防止できる車両のボディ骨格構造を開示する。
本明細書で開示するボディ骨格構造は、車両の側部および天部を構成するボディ骨格構造であって、前記車両の側部において車両上下方向に延びるピラーインナと、前記車両の側部と天部との境界ラインに沿って延びるレールインナであって、前記ピラーインナより車両内側に配されるレールインナと、を備え、前記レールインナのうち前記ピラーインナとの重なり部分には、その下端から前記車両上方に延びるとともに前記車両内側に凸、車両外側に凹のレールビードが形成されており、前記ピラーインナには、車両上下方向に延びるピラービードであって、前記レールビードとの重なり部分において前記レールビードの凹部内に位置するように前記レールビードを車両外側にオフセットさせた形状のピラービードが形成されており、前記レールビードは、前記レールインナの下端から、前記ピラービードのうち車両内側に凸の部分の上端より上方位置まで、延びており、車両上下方向に長尺である、ことを特徴とする。
かかる構成とすることで、ピラーとレールとの連結部における厚み増加を抑えつつ、ピラーインナおよびレールインナの双方に深いビードを形成できる。そして、これにより、ピラーインナおよびレールインナの強度を向上できるため、両インナの板厚を低減してもピラーおよびレールの折れを防止できる。
この場合、前記レールビードおよび前記ピラービードは、いずれも、車両前後方向に間隔を開けて2以上形成されていてもよい。
かかる構成とすることで、ピラーインナおよびレールインナの強度をより向上できる。
さらに、前記車両の天部において、車両幅方向に延びるルーフR/Fと、前記ルーフR/Fの長手方向端部に接合されるとともに、前記レールインナよりも車両内側位置において前記レールインナに接合されるルーフR/Fガセットと、を備え、前記レールビードは、前記ルーフR/Fガセットの下端より僅かに下側である基準高さにおいて消失しており、前記レールインナのうち前記ルーフR/Fガセットとの重なり部分は、凹凸がない平滑面となっていてもよい。
レールインナのうちルーフR/Fガセットとの重なり部分を平滑面とすることで、ルーフR/Fガセットとレールインナとの接合箇所を確保できる。
また、前記ピラービードは、前記基準高さより上側範囲において車両外側に凸、車両内側に凹であり、前記基準高さより下側範囲において、車両内側に凸、車両外側に凹となるように、その途中で、凹凸の向きが反転していてもよい。
かかる構成とすることで、基準高さより上側におけるレールインナとピラーインナとの干渉を避けつつも、ピラービードをピラーインナの上端まで延ばすことができ、ピラーインナの強度をより向上できる。
また、前記ルーフR/Fガセットは、その下端から上方に延びるルーフビードであって、車両内側に凸、車両外側に凹のルーフビードと、前記ルーフビードの両側に位置する平滑面であって、前記レールインナに接合される平滑面と、を有していてもよい。
ルーフR/Fガセットにルーフビードと平滑面とを設けることで、ルーフR/Fガセットの強度を上げつつ、レールインナとの接合点を確保できる。
また、前記ピラーインナは、前部座席と後部座席との間に位置するセンターピラーの一部であってもよい。
ルーフクラッシュ荷重を最も受けやすいセンターピラーを、上述の構成とすることで、ルーフクラッシュ荷重を受けた際に、客室をより確実に保護できる。
本明細書で開示する他のボディ骨格構造は、車両の側部および天部を構成するボディ骨格構造であって、前記車両の側部において車両上下方向に延びるピラーインナと、前記車両の側部と天部との境界ラインに沿って延びるレールインナであって、前記ピラーインナより車両内側に配されるレールインナと、を備え、前記レールインナのうち前記ピラーインナとの重なり部分には、その下端から前記車両上方に延びるとともに前記車両内側に凸、車両外側に凹のレールビードが形成されており、前記ピラーインナには、車両上下方向に延びるピラービードであって、前記レールビードとの重なり部分において前記レールビードの凹部内に位置するように前記レールビードを車両外側にオフセットさせた形状のピラービードが形成されており、さらに、前記車両の天部において、車両幅方向に延びるルーフR/Fと、前記ルーフR/Fの長手方向端部に接合されるとともに、前記レールインナよりも車両内側位置において前記レールインナに接合されるルーフR/Fガセットと、を備え、前記レールビードは、前記ルーフR/Fガセットの下端より僅かに下側である基準高さにおいて消失しており、前記レールインナのうち前記ルーフR/Fガセットとの重なり部分は、凹凸がない平滑面となっており、前記ピラービードは、前記基準高さより上側範囲において車両外側に凸、車両内側に凹であり、前記基準高さより下側範囲において、車両内側に凸、車両外側に凹となるように、その途中で、凹凸の向きが反転している、ことを特徴とする。
本明細書で開示するボディ骨格構造によれば、ピラーとレールとの連結部における厚み増加を抑えつつ、ピラーインナおよびレールインナの双方に深いビードを形成できる。そして、これにより、ピラーインナおよびレールインナの強度を向上できるため、両インナの板厚を低減してもピラーおよびレールの折れを防止できる。
車両を斜め上方からみた斜視図である。 ピラー/レール連結部に配される板金部材の外形線を重ねた図である。 ピラー/レール連結部を車両内側から見た図である。 ピラー/レール連結部を車両内側から見た図であって、ルーフR/Fガセットおよびレールインナを取り除いた状態を示す図である。 図2におけるA−A端面図である。 図2におけるB−B端面図である。 図2におけるC−C端面図である。
以下、車両の側部および天部を構成するボディ骨格構造を図面を参照して説明する。図1には、車両を斜め上方からみた斜視図である。図1に示す通り、車両の天部には、鋼板等の金属で形成されたルーフパネル10が設けられている。このルーフパネル10の車両幅方向両端には、車両の天部と側部の境界ラインに沿って延びるレール12が設けられている。
二本のレール12の間には、ルーフパネル10を支えるルーフR/F14が架け渡されている。また、図1では、ルーフR/F14を、三本のみ図示しているが、実際には、車両天部には、より多数のルーフR/F14が設けられている。このルーフR/F14の長手方向両端部は、鋼板等の金属で形成されたルーフR/Fガセット16を介して、レール12に接合されている。
車両の側部には、三種類のピラー20,22,24が配されている。Aピラー20(フロントピラー)は、フロントガラス18の両端に配されており、その上端は、レール12の前端に接合されている。Bピラー22(センターピラー)は、前部座席と後部座席との間に配されており、その上端は、レール12の略中央に接合されている。このBピラー22の前後方向位置は、一つのルーフR/F14の前後方向位置と一致しており、Bピラー22の上端は、ルーフR/Fガセット16に近接している。Cピラー24(リヤピラー)は、後部座席のやや後方に配されており、その上端は、レール12の後端に接合されている。
ここで、車両が横転した場合には、車両の天部から底部に向かう荷重、いわゆるルーフクラッシュ荷重が発生する。一般的に、こうしたルーフクラッシュ荷重は、Bピラー22に最も強くかかる。そのため、ルーフクラッシュ荷重から客室を保護するためには、ルーフクラッシュ荷重を受けても、Bピラー22が折れないようにすることが望ましい。特に、Bピラー22とレール12との結合部(以下「ピラー/レール結合部E」という)は、強度が低くなりやすく、応力が集中しやすい。したがって、ルーフクラッシュ荷重から客室を確実に保護するために、ピラー/レール結合部Eにおいて、十分な強度を確保することが望ましい。
ところで、近年、更なる軽量化およびコスト低減を目的として、Bピラー22やレール12を構成する板金部材(後述するピラーインナ40や、レールインナ30等)の板厚を下げることが求められている。しかし、板金部材の板厚を下げた場合、当然ながら強度が低くなりやすいピラー/レール結合部Eにおいて、Bピラー22の折れ等が発生しやすくなる。
そこで、本明細書で開示するボディ骨格構造では、ピラー/レール結合部Eにおける強度を向上するために、Bピラー22の一部であるピラーインナ40と、レール12の一部であるレールインナ30とを特殊構造としている。以下、これについて詳説する。
図2は、ピラー/レール結合部Eに配される全ての板金部材の外形線を重ね合わせた図である。図3、図4は、ピラー/レール結合部Eを車両内側から見た図である。ただし、図4では、ルーフR/Fガセット16およびレールインナ30を取り外している。また、図5は、図2におけるA−A端面図である。また、図6は、図2におけるB−B端面図であり、図7は、図2におけるC−C端面図である。なお、以下の説明では、Bピラー22の短手方向(車両前後方向)を、「幅方向」と呼び、Bピラー22の長尺方向(車両上下方向)を「高さ方向」と呼ぶ。
図5から明らかな通り、ピラー/レール結合部Eには、車両内側から順に、ルーフR/F14とレール12とを連結するルーフR/Fガセット16、レール12の内側面を構成するレールインナ30、Bピラー22の内側面を構成するピラーインナ40、Bピラー22を補強するピラーインナR/F42、レール12を補強するレールアウタR/F32、Bピラー22を補強するピラーアウタR/F44、意匠面を構成するサイドメンバアウタ34と、が配されている。これらガセット16、インナ30,40、R/F42,32,44、サイドメンバアウタ34は、いずれも、金属からなる板金部材であり、プレス加工等により成形される。こうした板金部材は、適宜、溶接により接合される。図2〜図4において丸で囲ったバツ印は、溶接箇所の一例を示している。ただし、ここで示した溶接箇所は、一例であり、適宜、変更されてもよい。
サイドメンバアウタ34およびピラーアウタR/F44の横断面形状は、図6、図7に示すとおり、幅方向略中央において、車両外側に凸、車両内側に凹となるような略ハット形状となっている。また、レールアウタR/F32は、図6、図7から明らかな通り、大きな凹凸がない平滑形状となっている。こうしたサイドメンバアウタ34、ピラーアウタR/F44、レールアウタR/F32は、公知の技術で構成可能なため、ここでの詳説を省略する。
次に、ルーフR/Fガセット16、レールインナ30、ピラーインナ40の構成を説明する。図3、図5等から明らかな通り、ピラーインナ40の上端は、レールインナ30の下端より上側まで延びており、レールインナ30の下部とピラーインナ40の上部は、その厚み方向に重なっている。
また、図3、図5等から明らかな通り、ルーフR/Fガセット16の下端は、レールインナ30の上端およびピラーインナ40の上端より下側まで延びており、ルーフR/Fガセット16の下部、レールインナ30の一部、ピラーインナ40の上部は、その厚み方向に重なっている。以下の説明では、ルーフR/Fガセット16の下端高さより僅かに下側であり、後述するレールビード50が消失する高さを「基準高さH」と呼ぶ。
レールインナ30は、車両前後方向に延びる板金部材である。このレールインナ30は、図3に示す通り、Bピラー22との重なり部分の面積が大きくなるように、Bピラー22と同じ車両前後方向位置においては、下方に突出している。また、図6に示す通り、基準高さHより下側部分であるB−B線高さにおいて、レールインナ30には、幅方向に複数の凹凸が形成されている。すなわち、B−B線高さにおいて、レールインナ30には、幅方向に間隔を開けて、二つのレールビード50が形成されている。この二つのレールビード50は、レールインナ30の下端から上方に延びている(図3参照)。各レールビード50は、図6に示す通り、車両内側に凸、車両外側に凹となっている。レールインナ30には、このレールビード50より幅方向外側に進むにつれて徐々に車両外側に進むような段差が複数(図示例では3段)形成されている。
ここで、図3から明らかな通り、こうしたレールビード50や段差は、ルーフR/Fガセット16の下端より僅かに下側である基準高さHで消失する。したがって、図7に示す通り、ルーフR/Fガセット16とレールインナ30とが重なるC−C線高さにおいて、レールインナ30は、幅方向に凹凸が殆どない、平滑面となっている。これにより、レールインナ30とルーフR/Fガセット16とが近接でき、レールインナ30とルーフR/Fガセット16とが接合できるが、これについては、後に詳説する。
レールインナ30の車両外側には、ピラーインナ40が配されている。ピラーインナ40は、車両上下方向に延びる板金部材である。このピラーインナ40の上端は、図3から明らかな通り、レール12の上下方向略中央の高さまで達している。また、ピラーインナ40の上端は、レールインナ30との重なり部分の面積が大きくなるように、幅方向(車両前後方向)に広がっている。
このピラーインナ40は、図6から明らかな通り、基準高さHより下側であるB−B線高さにおいては、レールインナ30を車両外側にオフセットしたような横断面形状を有している。すなわち、ピラーインナ40には、車両上下方向に延びる二つのピラービード52が形成されている。この二つのピラービード52は、基準高さHより下側範囲においては、車両内側に凸、車両外側に凹となっており、レールビード50の凹部内に位置している。また、ピラーインナ40には、このピラービード52より幅方向外側に進むにつれ徐々に車両外側に進むように、複数の段差が形成されている。
つまり、本例では、ピラーインナ40とレールインナ30との重なり部分であって、ルーフR/Fガセット16と重ならない部分において、ピラーインナ40の形状を、レールインナ30を車両外側にオフセットさせた形状とし、ピラービード52の一部を、レールビード50の凹部内に入れ込んでいる。かかる構成とすることで、ピラー/レール結合部Eの厚みの増加を抑えつつ、ピラーインナ40およびレールインナ30に深いビードを形成することができる。
すなわち、ピラービード52およびレールビード50の幅方向位置がずれている場合、レールインナ30は、ピラービード52との干渉を避けるため、図6の場合よりも、車両内側にずれる必要があり、ピラー/レール結合部Eの厚みが大きくなる。また、レールビード50、ピラービード52の深さを小さくすれば、ピラー/レール結合部Eの厚み増加を抑えることはできるが、この場合、レールインナ30、ピラーインナ40の強度が低下する。
一方、本例のように、ピラービード52をレールビード50の凹部内に位置させれば、ピラー/レール結合部Eの厚み増加を防ぎつつ、両ビード50,52を深くすることができ、両インナ30,40の強度を向上できる。そして、両インナ30,40に深いビード50,52を形成することで、両インナ30,40の強度、ひいては、ピラー/レール結合部Eの強度を向上できる。結果として、両インナ30,40の板厚を下げたとしても、ルーフクラッシュ荷重に対して十分な強度を確保できる。
また、この場合、ピラーインナ40は、そのほぼ全幅において、レールインナ30に近接する。そのため、例えば、ルーフクラッシュ荷重を受けて、ピラーインナ40が車両内側に屈曲した(折れた)場合、当該ピラーインナ40は、早期にレールインナ30に当接し、更なる屈曲が抑制される。また、ルーフクラッシュ荷重を受けて、レールインナ30が車両内側に屈曲した(折れた)場合、当該レールインナ30は、早期にピラーインナ40に当接し、更なる屈曲が抑制される。つまり、ピラーインナ40とレールインナ30とが、その全幅において近接することで、ピラーインナ40およびレールインナ30の折れが効果的に抑制でき、ひいては、客室をより確実に保護できる。
ところで、ピラービード52は、基準高さHより下側範囲においては、車両内側に凸であるが、基準高さHより上側範囲においては、車両外側に凸となっている。すなわち、図7に示す通り、ピラーインナ40とルーフR/Fガセット16との重なり部分であるC−C線高さにおいて、ピラービード52は、車両外側に凸、車両内側に凹となっている。換言すれば、ピラービード52は、基準高さH付近において、その凹凸の向きが反転している。このように、ピラービード52の凹凸の向きを反転させるのは、ピラーインナ40とレールインナ30との干渉を避けつつも、ピラービード52をピラーインナ40の上端まで延ばすためであるが、これについても後述する。
レールインナ30の車両内側には、ルーフR/Fガセット16が配されている。ルーフR/Fガセット16は、ルーフR/F14の幅方向両端に接続された板金部材であり、ルーフR/F14は、当該ルーフR/Fガセット16を介してレール12に連結される。このルーフR/Fガセット16には、図3、図7に示す通り、その下端から上方に延びるルーフビード54が、幅方向に間隔を開けて二つ形成されている。ルーフR/Fガセット16のうちルーフビード54の両側には、凹凸のない平滑面である接合面56が存在している。ルーフR/Fガセット16とレールインナ30は、この接合面56においてスポット溶接により接合されている。このルーフR/Fガセット16とレールインナ30との接合を可能にするために、基準高さHより上側範囲において、レールインナ30は、レールビード50が消失した平滑面となっている。
ここで、基準高さHより上側において、レールインナ30が平滑面となる場合、当該レールインナ30より車両外側に位置するピラーインナ40に、車両内側(レールインナ30側)に凸となるビードを設けることはできない。かかるビードを設けた場合、レールインナ30とピラーインナ40が干渉する。そこで、本例では、上述した通り、ピラービード52が、基準高さHより下側において、車両内側に凸となり、基準高さHより上側において車両外側に凸となるように、その凹凸の向きを途中で反転させている。これにより、ピラーインナ40とレールインナ30との干渉を防止しつつ、ピラービード52を、ピラーインナ40の上端まで延ばすことができる。そして、ピラービード52をピラーインナ40の上端まで延ばすことで、ピラーインナ40の強度を向上でき、ルーフクラッシュ荷重を受けた際のピラー22の折れを効果的に防止できる。
なお、図3から明らかな通り、二つのピラービード52の隣接間隔は、レールビード50の消失高さ(基準高さH)付近を境として、当該消失高さより上側において急激に狭まる。そして、ルーフR/Fガセット16との重なり範囲において、二つのピラービード52の隣接間隔は、ルーフビード54の隣接間隔とほぼ同じになっている。換言すれば、図7に示す通り、ピラーインナ40とルーフR/Fガセット16との重なり範囲であるC−C線高さにおいて、ピラービード52とルーフビード54は、レールインナ30を挟んで、ほぼ正対するようになっている。
ここで、以上の説明から明らかな通り、本例では、ピラーインナ40に、レールビード50の凹部内に位置するように当該レールビード50を車両外側にオフセットさせた形状のピラービード52を形成している。かかる構成とすることで、ピラーインナ40およびレールインナ30の板厚を下げても、両インナ30,40の強度をピラー/レール結合部Eの強度を向上できる。結果として、両インナ30,40の板厚を下げたとしても、ルーフクラッシュ荷重に対して十分な強度を確保できる。
なお、これまでの説明は、一例であり、ピラービード52がレールビード50の凹部内に位置するのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、本明細書では、ピラービード52、レールビード50、ルーフビード54を、それぞれ二列ずつ設けているが、これらビード52,50,54は、一列でもよいし、三列以上でもよい。ただし、強度確保の観点からは、ビード52,50,54は、二列以上であることが望ましい。また、本明細書では、ピラーインナ40とルーフR/Fガセット16との重なり範囲において、ピラービード52、ルーフビード54を形成しているが、当該重なり範囲においては、いずれか一方または両方のビード52,54は、省略されてもよい。また、これまでは、前部座席と後部座席の間に位置するBピラー22とレール12との連結部を例に挙げて説明したが、本明細書で開示した構造は、ルーフクラッシュ荷重を受けるピラーであれば、他のピラーとレール12との連結部に適用されてもよい。例えば、大型車両の場合、最も前方に位置するフロントピラーと、最も後方に位置するリアピラーとの間に、複数のセンターピラーが存在する。この場合、フロントピラーとリアピラーとを除く、複数のセンターピラーに、本明細書で開示した構造を適用してもよい。
10 ルーフパネル、12 レール、14 ルーフR/F、16 ルーフR/Fガセット、18 フロントガラス、20 Aピラー、22 Bピラー、24 Cピラー、30 レールインナ、32 レールアウタR/F、34 サイドメンバアウタ、40 ピラーインナ、42 ピラーインナR/F、44 ピラーアウタR/F、50 レールビード、52 ピラービード、54 ルーフビード、56 接合面。

Claims (7)

  1. 車両の側部および天部を構成するボディ骨格構造であって、
    前記車両の側部において車両上下方向に延びるピラーインナと、
    前記車両の側部と天部との境界ラインに沿って延びるレールインナであって、前記ピラーインナより車両内側に配されるレールインナと、
    を備え、
    前記レールインナのうち前記ピラーインナとの重なり部分には、その下端から前記車両上方に延びるとともに前記車両内側に凸、車両外側に凹のレールビードが形成されており、
    前記ピラーインナには、車両上下方向に延びるピラービードであって、前記レールビードとの重なり部分において前記レールビードの凹部内に位置するように前記レールビードを車両外側にオフセットさせた形状のピラービードが形成されており、
    前記レールビードは、前記レールインナの下端から、前記ピラービードのうち車両内側に凸の部分の上端より上方位置まで、延びており、車両上下方向に長尺である、
    ことを特徴とするボディ骨格構造。
  2. 請求項1に記載の骨格構造であって、
    前記レールビードおよび前記ピラービードは、いずれも、車両前後方向に間隔を開けて2以上形成されている、ことを特徴とするボディ骨格構造。
  3. 請求項1または2に記載のボディ骨格構造であって、さらに、
    前記車両の天部において、車両幅方向に延びるルーフR/Fと、
    前記ルーフR/Fの長手方向端部に接合されるとともに、前記レールインナよりも車両内側位置において前記レールインナに接合されるルーフR/Fガセットと、
    を備え、
    前記レールビードは、前記ルーフR/Fガセットの下端より僅かに下側である基準高さにおいて消失しており、
    前記レールインナのうち前記ルーフR/Fガセットとの重なり部分は、凹凸がない平滑面となっている、
    ことを特徴とするボディ骨格構造。
  4. 請求項3に記載のボディ骨格構造であって、
    前記ピラービードは、前記基準高さより上側範囲において車両外側に凸、車両内側に凹であり、前記基準高さより下側範囲において、車両内側に凸、車両外側に凹となるように、その途中で、凹凸の向きが反転している、ことを特徴とするボディ骨格構造。
  5. 請求項3または4に記載のボディ骨格構造であって、
    前記ルーフR/Fガセットは、
    その下端から上方に延びるルーフビードであって、車両内側に凸、車両外側に凹のルーフビードと、
    前記ルーフビードの両側に位置する平滑面であって、前記レールインナに接合される平滑面と、
    を有している、ことを特徴とするボディ骨格構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のボディ骨格構造であって、
    前記ピラーインナは、前部座席と後部座席との間に位置するセンターピラーの一部である、ことを特徴とするボディ骨格構造。
  7. 車両の側部および天部を構成するボディ骨格構造であって、
    前記車両の側部において車両上下方向に延びるピラーインナと、
    前記車両の側部と天部との境界ラインに沿って延びるレールインナであって、前記ピラーインナより車両内側に配されるレールインナと、
    を備え、
    前記レールインナのうち前記ピラーインナとの重なり部分には、その下端から前記車両上方に延びるとともに前記車両内側に凸、車両外側に凹のレールビードが形成されており、
    前記ピラーインナには、車両上下方向に延びるピラービードであって、前記レールビードとの重なり部分において前記レールビードの凹部内に位置するように前記レールビードを車両外側にオフセットさせた形状のピラービードが形成されており、
    さらに、
    前記車両の天部において、車両幅方向に延びるルーフR/Fと、
    前記ルーフR/Fの長手方向端部に接合されるとともに、前記レールインナよりも車両内側位置において前記レールインナに接合されるルーフR/Fガセットと、
    を備え、
    前記レールビードは、前記ルーフR/Fガセットの下端より僅かに下側である基準高さにおいて消失しており、
    前記レールインナのうち前記ルーフR/Fガセットとの重なり部分は、凹凸がない平滑面となっており、
    前記ピラービードは、前記基準高さより上側範囲において車両外側に凸、車両内側に凹であり、前記基準高さより下側範囲において、車両内側に凸、車両外側に凹となるように、その途中で、凹凸の向きが反転している、
    ことを特徴とするボディ骨格構造。
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