JP6886050B2 - エアクリーナー - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に外気を供給するためのエアクリーナーに関し、特に、外気に通じるダーティルーム、および、浄化空気の供給先である内燃機関に通じるクリーンルームを形成するクリーナー容器と、ダーティルームおよびクリーンルームの間でクリーナー容器内に配置されるクリーナーエレメントと、クリーナー容器に固定されて、クリーンルーム内の上流端でクリーンルームの空間に開口し、供給先にクリーンルームを連通するコネクティングチューブとを備えるエアクリーナーに関する。
特許文献1は、自動二輪車でキャブレターに空気を導く吸気ダクトを開示する。吸気ダクトは、キャブレターに接続される管状部と、管状部の吸気上流側に設けられて管状部よりも大きい内径を有するチャンバー部と、管状部に連続してチャンバー部の内部空間へと突出し、管状部の流路に連通する延長流路を形成する延長内壁部とを備える。管状部の流路が延長されることで、管状部から導入される気流の乱流が抑制され、気流の整流が実現される。
日本特開2011−43165号公報
しかしながら、特許文献1のものでは、吸気路を延長するには余分なスペースが必要であって、構造も複雑になることから、少ないスペースで効果的に整流を実現する技術が要望される。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、少ないスペースで効果的に整流を実現するエアクリーナーを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、外気に通じるダーティルーム、および、浄化空気の供給先に通じるクリーンルームを形成するクリーナー容器と、前記ダーティルームおよび前記クリーンルームの間で前記クリーナー容器内に配置されるクリーナーエレメントと、前記クリーナー容器に固定されて、前記クリーンルーム内の上流端で前記クリーンルームの空間に開口し、前記供給先に前記クリーンルームを連通するコネクティングチューブとを備え、内燃機関に外気を供給するためのエアクリーナーにおいて、前記コネクティングチューブの前記上流端には、前記コネクティングチューブの外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部と前記コネクティングチューブとの間の空間が前記コネクティングチューブ内の空間から分離した二重管部が設けられる。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記二重管部は、前記コネクティングチューブの外壁面から外側に広がるフランジ部と、前記外壁面との間に間隔を維持しながら、前記フランジ部から前記外壁面に沿って前記コネクティングチューブの上流端に向かって延びる外環部とを有する。
第3側面によれば、第2側面の構成に加えて、前記外環部の上流端は、前記コネクティングチューブの上流端を含む仮想平面に接する、もしくは、前記外環部は前記仮想平面に交差する。
第4側面によれば、第2または第3側面の構成に加えて、前記コネクティングチューブの軸線と直交する方向で前記コネクティングチューブの外壁面と前記二重管部との距離は、コネクティングチューブの内壁の距離の10%〜30%に設定される。
第5側面によれば、第2〜第4側面のいずれか1の構成に加えて、前記クリーンルーム内で前記二重管部と前記クリーナー容器の内壁面との間には前記間隔より大きい間隙が形成される。
第6側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記コネクティングチューブの上流端は前記クリーナー容器の内壁面に沿って配置され、前記二重管部は、前記内壁面から遠ざかる向きに偏倚する。
第7側面によれば、第1〜第6側面のいずれか1の構成に加えて、前記コネクティングチューブは少なくとも一部で湾曲し、吸気軸線と直交する方向に延びる仮想平面で分割される2部品で構成される。
第1側面によれば、コネクティングチューブの上流端に、コネクティングチューブの外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブとの間の空間がコネクティングチューブ内の空間から分離した二重管部が設けられることで、コネクティングチューブ内の流速が均一化され、吸気効率が向上する。コネクティングチューブを不要に長くせず、少ないスペースで効果的にコネクティングチューブ内の気流の整流は実現される。
第2側面によれば、二重管部はコネクティングチューブの上流端に一体化されることができ、単純な構成でコネクティングチューブ内の気流の整流は実現される。
第3側面によれば、外環部はコネクティングチューブの上流端を囲むので、コネクティングチューブ内の気流の整流は効率的に実現される。
第4側面によれば、気流の流通路の大きさに対してコネクティングチューブの外壁面と二重管部との距離が適切に設定されることで、コネクティングチューブ内の気流の整流は効率的に実現される。
第5側面によれば、コネクティングチューブの上流端がクリーナー容器の内壁面から離れていても、二重管部の働きでコネクティングチューブ内の気流の整流は実現される。
第6側面によれば、クリーナー容器の内壁面が二重管部の働きを担うので、コネクティングチューブをクリーナー容器の内壁面に近づけながらコネクティングチューブ内の気流の整流は実現される。
第7側面によれば、上流端に二重管部を有するコネクティングチューブが湾曲していても、簡素な金型で個々の部品は成形されることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両(自動二輪車)の全体像を概略的に示す側面図である。 図2は自動二輪車に組み込まれる吸気装置の拡大平面図である。 図3は図1と同じ向きから観察される第1実施形態に係るエアクリーナーの拡大側面図である。 図4は水平な切断面で観察される図3の4−4線に沿った拡大断面図である。 図5はコネクティングチューブの上流端および二重管部を概略的に示す(a)拡大正面図、および(b)拡大断面図である。 図6は(a)二重管部を有するコネクティングチューブ、および(b)二重管部を有しないコネクティングチューブに関し、スロットルボディに近い位置でコネクティングチューブ内の空気の流速を示す流速分布図である。 図7は第2実施形態に係るエアクリーナーの拡大平面図である。 図8は図1と同じ向きから観察されるエアクリーナーの拡大側面図である。 図9は水平な切断面で観察される図8の9−9線に沿った拡大断面図である。 図10はコネクティングチューブの上流端および二重管部を概略的に示す(a)拡大正面図、および(b)拡大断面図である。 図11は本発明の他の実施形態に係る鞍乗り型車両(自動二輪車)の全体像を概略的に示す側面図である。 図12は図11と同じ向きから観察される第3実施形態に係るエアクリーナーの拡大側面図である。 図13は垂直な切断面で観察されるエアクリーナーの拡大断面図である。 図14はコネクティングチューブの(a)拡大平面図および(b)一部抜粋拡大断面図である。 図15は第4実施形態に係るエアクリーナーの拡大平面図である。 図16は水平な切断面で観察されるエアクリーナーの拡大断面図である。 図17はクリーンルーム内に配置されるコネクティングチューブの拡大側面図である。 図18はコネクティングチューブの拡大断面図である。 図19はコネクティングチューブの上流端および二重管部を概略的に示す(a)拡大正面図、および(b)拡大断面図である。 図20は第5実施形態に係るエアクリーナーの拡大平面図である。 図21は水平な切断面で観察されるエアクリーナーの拡大断面図である。 図22はコネクティングチューブの上流端および二重管部を概略的に示す(a)拡大正面図、および(b)拡大断面図である。 図23は第6実施形態に係るエアクリーナーの拡大平面図である。 図24は図1と同じ向きから観察されるエアクリーナーの拡大側面図である。 図25は水平な切断面で観察されるエアクリーナーの拡大断面図である。 図26はコネクティングチューブの(a)拡大斜視図、並びに、コネクティングチューブの上流端および二重管部を概略的に示す(b)拡大正面図、および(c)拡大断面図である。
39…エアクリーナー
45…クリーナー容器
47…コネクティングチューブ
49…クリーナーエレメント
51a…ダーティルーム
51b…クリーンルーム
56…二重管部
56a…フランジ部
56b…外環部
57…エアクリーナー
58…クリーナー容器
61…コネクティングチューブ
63…クリーナーエレメント
65a…ダーティルーム
65b…クリーンルーム
71…二重管部
71a…フランジ部
71b…外環部
96…エアクリーナー
102…クリーナー容器
104…コネクティングチューブ
104a…1部品
104b…1部品
105…クリーナーエレメント
107a…ダーティルーム
107b…クリーンルーム
108…二重管部
108a…フランジ部
108b…外環部
111…エアクリーナー
112…クリーナー容器
114…コネクティングチューブ
115…クリーナーエレメント
117a…ダーティルーム
117b…クリーンルーム
127…二重管部
127a…フランジ部
127b…外環部
131…エアクリーナー
132…クリーナー容器
134…コネクティングチューブ
136…クリーナーエレメント
138a…ダーティルーム
138b…クリーンルーム
149…二重管部
149a…フランジ部
149b…外環部
151…エアクリーナー
152…クリーナー容器
154…コネクティングチューブ
158…クリーナーエレメント
161a…ダーティルーム
161b…クリーンルーム
172…二重管部
172a…フランジ部
172b…外環部
PN…仮想平面
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向をいう。
(1)第1実施形態に係るエアクリーナー
図1は鞍乗り型車両の一実施形態に係るスクーター型自動二輪車を概略的に示す。自動二輪車11は、車体フレーム12と、車体フレーム12に装着される車体カバー13とを備える。車体フレーム12のヘッドパイプには、車軸14回りに回転自在に前輪WFを支持するフロントフォーク15と棒状の操向ハンドル16とが操向可能に支持される。
車体カバー13にはリアフレームの上方で乗員シート17が搭載される。車体カバー13は、ヘッドパイプを前方から覆うフロントカバー21と、フロントカバー21から連続するレッグシールド22と、レッグシールド22の下端から連続して、乗員シート17および前輪WFの間でメインフレームの上方に配置されるステップフロア23と、リアフレーム上で乗員シート17を支持するリアカバー24とを備える。
リアカバー24の下方の空間にはユニットスイング式の駆動ユニット25が配置される。駆動ユニット25は、リアフレームの前端に結合されるブラケット26に、リンク27を介して上下方向に揺動自在に連結される。駆動ユニット25の後端には水平軸回りで回転自在に後輪WRが支持される。リンク27およびブラケット26から離れた位置でリアフレームと駆動ユニット25との間にはリアクッションユニット28が配置される。駆動ユニット25は、空冷式単気筒のエンジン29と、エンジン29のエンジン本体29aに結合されて、エンジン29の出力を後輪WRに伝達する伝動装置を収容する伝動ケース31とを備える。
エンジン29のエンジン本体29aは、回転軸線回りで回転自在にクランクシャフトを支持するクランクケース33と、クランクケース33に結合されるシリンダーブロック34と、シリンダーブロック34に結合されるシリンダーヘッド35と、シリンダーヘッド35に結合されるヘッドカバー36とを備える。シリンダーブロックにはピストンの線形往復運動を案内するシリンダーが形成される。ピストンとシリンダーヘッド35との間に燃焼室は形成される。ピストンの線形往復運動に応じてエンジン29の吸気行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程は繰り返される。
シリンダーヘッド35には、燃焼室に通じる吸気道に接続される吸気装置37と、燃焼室に通じる排気道に接続される排気装置38とが結合される。吸気装置37は、伝動ケース31に支持されるエアクリーナー39と、エアクリーナー39およびシリンダーヘッド35の間に配置されるスロットルボディ41とを備える。スロットルボディ41ではスロットルの働きでエアクリーナー39から供給される浄化空気の流量が調整される。シリンダーヘッド35の上部側壁には燃料噴射弁42が取り付けられる。燃料噴射弁42から浄化空気に燃料が噴射されて混合気は形成される。混合気は吸気弁の作用を経て燃焼室に導入される。排気装置38は、シリンダーヘッド35の下部側壁からエンジン本体29aの下方を通って後方に延びる排気管43と、排気管43の下流端に接続されてクランクケース33に連結される排気マフラー(図示されず)とを備える。燃焼後の空気は排気弁の作用を経て燃焼室から排出される。
図2に示されるように、第1実施形態に係るエアクリーナー39は、クランクシャフトの回転軸線に直交する仮想平面に平行な垂直面VPに沿って合わせ面で相互に結合される第1器体45aおよび第2器体45bを有し、外気および浄化空気の供給先(エンジン29)に通じる内部空間を形成するクリーナー容器45と、第1器体45aに固定されて、外気に曝される上流端でクリーナー容器45の外側に開口し、クリーナー容器45の内部空間に外気空間を連通する吸気ダクト46と、第2器体45bに固定されて、クリーナー容器45の内部空間内に位置する上流端でクリーナー容器45の内部空間に開口し、クリーナー容器45の外側の下流端でスロットルボディ41に連結されるコネクティングチューブ47とを備える。吸気ダクト46およびコネクティングチューブ47は例えばゴムといった弾性体から成形される。
第1器体45aの外側には、第1器体45aの外面との間に、吸気ダクト46の上流端が開口する補助空間を形成するダクトカバー48が取り付けられる。ダクトカバー48は例えば第1器体45aにねじで気密に結合される。図3に示されるように、吸気ダクト46は、車体前後方向に水平に延びる軸線を有する円筒形状の通路を形成する。吸気ダクト46の上流端は、クリーナー容器45の前後方向中央位置よりも前方位置に配置される。ダクトカバー48は、クリーナー容器45の前後方向中央位置よりも後方で、クリーナー容器45の外面との間に開放口を形成する縁48aを有する。しかも、ダクトカバー48の縁48aは、重力方向に上方にいくにつれて後方に延び、雨滴などの進入ができる限り防止される。
図4に示されるように、第1器体45aおよび第2器体45bの間にはクリーナーエレメント49を保持する隔壁50が挟まれる。隔壁50は、第1器体45aとの間に、吸気ダクト46を通じて外気空間に連通するダーティルーム51aを形成し、第2器体45bとの間に、コネクティングチューブ47を通じてスロットルボディ41に連通するクリーンルーム51bを形成する。こうしてクリーナー容器45の内部空間はダーティルーム51aおよびクリーンルーム51bに仕切られる。ダーティルーム51aおよびクリーンルーム51bの間にクリーナーエレメント49は配置される。外気はクリーナーエレメント49を通過して浄化されクリーンルーム51bに導入される。吸気ダクト46の下流端はクリーナーエレメント49に向き合う位置で開口する。
吸気ダクト46の上流端は、ダクトカバー48と第1器体45aの外面との間に形成される空気溜まり52に前方に向かって開口する。吸気ダクト46は、クランクシャフトの回転軸に平行な垂直面に沿って広がる垂直壁53に支持される。垂直壁53と、垂直壁53の前方で向き合うダクトカバー48との間に十分な容積の空気溜まり52は確立される。縁48aで仕切られる開放口から空気溜まり52に至る通路は吸気ダクト46よりも幅狭に形成される。こうして開放口から吸気ダクト46に至るラビリンス構造は形成され、雨滴などの進入ができる限り防止される。
吸気ダクト46の上流端には、吸気ダクト46の外周に沿って二重管部54が設けられる。二重管部54は、吸気ダクト46の外壁面から外側に広がるフランジ部54aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部54aから外壁面に沿って吸気ダクト46の上流端に向かって延びる外環部54bとを有する。ここでは、外環部54bの上流端は、吸気ダクト46の上流端を含む仮想平面PLに接する。ただし、外環部54bの上流端は、吸気ダクト46の上流端を含む仮想平面PLよりも前方に延びて、外環部54bは仮想平面PLに交差してもよい。
コネクティングチューブ47の上流端には、コネクティングチューブ47の外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブ47との間の空間がコネクティングチューブ47内の空間から分離した二重管部56が設けられる。図5に示されるように、二重管部56は、コネクティングチューブ47の外壁面から外側に広がるフランジ部56aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部56aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ47の上流端に向かって延びる外環部56bとを有する。外環部56bは、コネクティングチューブ47の上流端を形成する円筒体に同軸であってその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。ただし、外環部56bは必ずしも円筒体である必要はなく、多角形その他の断面形状であってもよい。また、コネクティングチューブ47の上流端と外環部56bとは必ずしも同軸である必要はなく、偏心してもよい。外環部56bには、フランジ部56a以外でコネクティングチューブ47の外壁面に外環部56bを連結するリブが形成されてもよい。フランジ部56aが省略されて、周方向に分離される複数のリブで外環部56bはコネクティングチューブ47の外壁面に固定されてもよい。ここでは、外環部56bの上流端は、コネクティングチューブ47の上流端を含む仮想平面PNに接する。ただし、外環部56bの上流端は、コネクティングチューブ47の上流端を含む仮想平面PNよりも前方に延びて、外環部56bは仮想平面PNに交差してもよい。
コネクティングチューブ47の外壁面と二重管部56との距離DSは、コネクティングチューブ47の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。ここでは、コネクティングチューブ47の上流端および外環部56bは同軸の円筒形に形成されることから、距離DSはコネクティングチューブ47の外壁面と外環部56bとの径方向差に相当し、距離DCはコネクティングチューブ47の内径に相当する。図4に示されるように、クリーンルーム51b内で二重管部56とクリーナー容器45の内壁面との間には間隙が形成される。
次に本実施形態の動作を説明する。ピストンの線形往復運動に応じてエンジン29の吸気行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程は繰り返されると、吸気ダクト46からクリーナー容器45内のダーティルーム51aに外気は導入される。外気はクリーナーエレメント49を通過して浄化されクリーンルーム51bに導入される。クリーンルーム51b内の浄化空気はコネクティングチューブ47に流入し、スロットルボディ41に供給される。スロットルボディ41ではスロットルの働きでエアクリーナー39から供給される浄化空気の流量が調整される。スロットルボディ41から流出する浄化空気に燃料噴射弁42から燃料が噴射されて混合気は形成される。混合気は吸気弁の作用を経て燃焼室に導入される。
本実施形態では、コネクティングチューブ47の上流端に二重管部56が設けられることで、コネクティングチューブ47内の流速が均一化され、吸気効率が向上する。コネクティングチューブ47の延長は不要であって、少ないスペースで効果的にコネクティングチューブ47内の気流の整流は実現される。図6に示されるように、二重管部56によれば、二重管部を付加しない構成と比べ、コネクティングチューブ47の長さや、他の構成を変えることなく、コネクティングチューブ47内の整流を行い、スロットルボディ41への吸気量を向上させることが可能となる。
本実施形態に係るエアクリーナー39では、二重管部56は、コネクティングチューブ47の外壁面から外側に広がるフランジ部56aと、外壁面との間に少なくとも一部は一定の間隔を維持しながら、フランジ部56aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ47の上流端に向かって延びる外環部56bとを有する。二重管部56bはコネクティングチューブ47の上流端に一体化されることができ、単純な構成でコネクティングチューブ47内の気流の整流は実現される。
二重管部56では、外環部56bの上流端は、コネクティングチューブ47の上流端を含む仮想平面に接する。外環部56bはコネクティングチューブ47の上流端を囲むので、コネクティングチューブ47内の気流の整流は確実に実現される。ただし、外環部56bは、コネクティングチューブ47の上流端を含む仮想平面よりも前方に延びて仮想平面に交差してもよい。また、コネクティングチューブ47の内壁端部は軸線から外方かつ端部に向かって傾斜するテーパー状部に構成され、前記テーパー状部と二重管部56とで溝部が構成される。また、テーパー状部より下流の部分の内壁の流路を溝部との対比の距離DCとしている。
エアクリーナー39では、コネクティングチューブ47の外壁面と二重管部56との距離DSは、コネクティングチューブ47の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。気流の流通路の大きさに対してコネクティングチューブ47の外壁面と二重管部56との距離が適切に設定されることで、コネクティングチューブ47内の気流の整流は確実に実現される。
クリーンルーム51b内で二重管部56とクリーナー容器45の内壁面との間には間隙が形成される。コネクティングチューブ47の上流端がクリーナー容器45の内壁面から離れていても、二重管部56の働きでコネクティングチューブ47内の気流の整流は実現される。
(2)第2実施形態に係るエアクリーナー
図7は第2実施形態に係るエアクリーナー57を概略的に示す。第2実施形態に係るエアクリーナー57は、第1実施形態に係るエアクリーナー39に代えて自動二輪車11に装着されることができる。第2実施形態に係るエアクリーナー57は、垂直面VPに沿って合わせ面で相互に結合される第1器体58aおよび第2器体58bを有し、外気および浄化空気の供給先(エンジン29)に通じる内部空間を形成するクリーナー容器58と、第1器体58aに固定されて、外気に曝される上流端でクリーナー容器58の外側に開口し、クリーナー容器58の内部空間に外気空間を連通する吸気ダクト59と、第2器体58bに固定されて、クリーナー容器58の内部空間内に位置する上流端でクリーナー容器58の内部空間に開口し、クリーナー容器58の外側の下流端でスロットルボディ41に連結されるコネクティングチューブ61とを備える。吸気ダクト59およびコネクティングチューブ61は例えばゴムといった弾性体から成形される。
第1器体58aの外側には、第1器体58aの外面との間に、吸気ダクト59の上流端が開口する補助空間を形成するダクトカバー62が取り付けられる。ダクトカバー62は例えば第1器体58aにねじで気密に結合される。図8に示されるように、吸気ダクト59は、車体前後方向に水平に延びる軸線を有する円筒形状の通路を形成する。吸気ダクト59の上流端は、クリーナー容器58の前後方向中央位置よりも前方位置に配置される。ダクトカバー62は、クリーナー容器58の前後方向中央位置よりも後方で、クリーナー容器58の外面との間に開放口を形成する縁62aを有する。しかも、ダクトカバー62の縁62aは、重力方向に上方にいくにつれて後方に延び、雨滴などの進入ができる限り防止される。
図9に示されるように、第1器体58aおよび第2器体58bの間にはクリーナーエレメント63を保持する隔壁64が挟まれる。隔壁64は、第1器体58aとの間に、吸気ダクト59を通じて外気空間に連通するダーティルーム65aを形成し、第2器体58bとの間に、コネクティングチューブ61を通じてスロットルボディ41に連通するクリーンルーム65bを形成する。こうしてクリーナー容器58の内部空間はダーティルーム65aおよびクリーンルーム65bに仕切られる。ダーティルーム65aおよびクリーンルーム65bの間にクリーナーエレメント63は配置される。外気はクリーナーエレメント63を通過して浄化されクリーンルーム65bに導入される。吸気ダクト59の下流端はクリーナーエレメント63に向き合う位置で開口する。
吸気ダクト59の上流端は、ダクトカバー62と第1器体58aの外面との間に形成される空気溜まり66に前方に向かって開口する。吸気ダクト59は、合わせ面の垂直面VPに交差する仮想面に沿って広がる垂直壁67に支持される。垂直壁67と、垂直壁67の前方で向き合うダクトカバー62との間に十分な容積の空気溜まり66は確立される。縁62aで仕切られる開放口から空気溜まり66に至る通路は吸気ダクト59よりも幅狭に形成される。こうして開放口から吸気ダクト59に至るラビリンス構造は形成され、雨滴などの進入ができる限り防止される。
吸気ダクト59の上流端には、吸気ダクト59の外周に沿って周方向に部分的に二重管部68が設けられる。二重管部68は、吸気ダクト59の外壁面から周方向に部分的に外側に広がるフランジ部68aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部68aから外壁面に沿って吸気ダクト59の上流端に向かって延びる外環部68bとを有する。吸気ダクト59の上流端は第1器体58aの外壁面に沿って配置され、二重管部68は第1器体58aの外壁面から遠ざかる向きに偏倚する。吸気ダクト59の上流端と第1器体58aの外壁面との間には、吸気ダクト59の外面と外環部68bとの距離に相当する間隔が形成される。ここでは、外環部68bの上流端は、吸気ダクト59の上流端を含む仮想平面PLに接する。ただし、外環部68bの上流端は、吸気ダクト59の上流端を含む仮想平面PLよりも前方に延びて、外環部68bは仮想平面PLに交差してもよい。
コネクティングチューブ61の上流端には、コネクティングチューブ61の外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブ61との間の空間がコネクティングチューブ61内の空間から分離した二重管部71が、周方向に部分的に設けられる。図10に示されるように、二重管部71は、コネクティングチューブ61の外壁面から周方向に部分的に外側に広がるフランジ部71aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部71aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ61の上流端に向かって延びる外環部71bとを有する。コネクティングチューブ61の上流端は第2器体58bの内壁面に沿って配置され、二重管部71は第2器体58bの内壁面から遠ざかる向きに偏倚する。外環部71bは、コネクティングチューブ61の上流端を形成する円筒体から偏心しその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。ただし、外環部71bは必ずしも円筒体である必要はなく、多角形その他の断面形状であってもよい。また、コネクティングチューブ61の上流端と外環部71bとは、周方向に部分的に両者の間に間隔を形成するのであれば、同軸であってもよい。外環部71bには、フランジ部71a以外でコネクティングチューブ61の外壁面に外環部71bを連結するリブが形成されてもよい。ここでは、外環部71bの上流端は、コネクティングチューブ61の上流端を含む仮想平面PNに接する。ただし、外環部71bの上流端は、コネクティングチューブ61の上流端を含む仮想平面PNよりも前方に延びて、外環部71bは仮想平面PNに交差してもよい。前述のようにコネクティングチューブ61の上流端は第2器体58bの内壁面に沿って配置され、二重管部71は第2器体58bの内壁面から遠ざかる向きに偏倚しているため、図10に示されるように、吸気軸線方向視で溝部は三日月状に構成される。三日月状の溝部の反対側で第2器体58bの内壁が隣接して配置される。
コネクティングチューブ61の外壁面と二重管部71との距離DSは、コネクティングチューブ61の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。ここでは、コネクティングチューブ61の上流端および外環部71bは円筒形に形成されることから、距離DSはコネクティングチューブ61の外壁面と外環部71bとの径方向最大距離に相当し、距離DCはコネクティングチューブ61の内径に相当する。コネクティングチューブ61の上流端と第2器体58bの内壁面との間には、コネクティングチューブ61の外面と外環部71bとの距離DSに相当する間隔SPが形成される。図9に示されるように、クリーンルーム65b内で二重管部71とクリーナー容器58の内壁面との間には間隙が形成される。また、間隔SPも吸気軸線に直交する方向でコネクティングチューブ61の内壁の距離DCの10〜30%に構成される。
第2実施形態に係るエアクリーナー57は第1実施形態に係るエアクリーナー39と同じ作用効果を実現するとともに、コネクティングチューブ61の上流端はクリーナー容器58の内壁面に沿って配置され、二重管部71は、クリーナー容器58の内壁面から遠ざかる向きに偏倚する。クリーナー容器58の内壁面が二重管部71の働きを担うので、コネクティングチューブ61をクリーナー容器58の内壁面に近づけながらコネクティングチューブ61内の気流の整流は実現される。クリーンルーム68bの小型化やコネクティングチューブ61の大径化に寄与することができる。
(3)第3実施形態に係るエアクリーナー
図11は鞍乗り型車両の一実施形態に係る自動二輪車を概略的に示す。自動二輪車72は、車体フレーム73と、少なくとも部分的に車体フレーム73に装着される車体カバー74とを備える。車体フレーム73は、前端のヘッドパイプ75と、ヘッドパイプ75から後ろ下がりに延びる単一のメインフレーム76と、メインフレーム76の後端から下方に延びる左右1対のピボットプレート77と、メインフレーム76の後端から後上がりに延びる左右1対のシートレール78とを備える。ヘッドパイプ75には操向自在にフロントフォーク79が支持される。フロントフォーク79には車軸81回りで回転自在に前輪WFが支持される。フロントフォーク79の上端には操向ハンドル82が結合される。
ピボットプレート77にはピボット83回りで上下方向に揺動自在にスイングアーム84が連結される。スイングアーム84には車軸85回りで回転自在に後輪WRが支持される。ピボット83から離れた位置でシートレール78とスイングアーム84との間にはリアクッションユニット86が配置される。後輪WRの上方でシートレール78上には乗員シート87が搭載される。
車体フレーム73にはエンジン88が支持される。エンジン88のエンジン本体88aは、回転軸線X回りで回転自在にクランクシャフトを支持するクランクケース89と、クランクケース89に結合されるシリンダーブロック91と、シリンダーブロック91に結合されるシリンダーヘッド92と、シリンダーヘッド92に結合されるヘッドカバー93とを備える。シリンダーブロック91にはピストンの線形往復運動を案内するシリンダーが形成される。ピストンとシリンダーヘッド92との間に燃焼室は形成される。ピストンの線形往復運動に応じてエンジン88の吸気行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程は繰り返される。エンジン本体88aは、クランクシャフトの回転軸線X回りで90度に近い角度でシリンダー軸線Cを前方に倒した前傾姿勢でメインフレーム76およびピボットプレート77に結合される。
シリンダーヘッド92には、燃焼室に通じる吸気道に接続される吸気装置94と、燃焼室に通じる排気道に接続される排気装置95とが結合される。吸気装置94は、ヘッドパイプ75の下方でメインフレーム76の前方に支持されるエアクリーナー96と、エアクリーナー96およびシリンダーヘッド92の間に配置されるスロットルボディ97とを備える。スロットルボディ97ではスロットルの働きでエアクリーナー96から供給される浄化空気の流量が調整される。シリンダーヘッド92の上部側壁には燃料噴射弁98が取り付けられる。燃料噴射弁98から浄化空気に燃料が噴射されて混合気は形成される。混合気は吸気弁の作用を経て燃焼室に導入される。排気装置95は、シリンダーヘッド92の下部側壁からエンジン本体88aの下方を通って後方に延びる排気管99と、排気管99の下流端に接続されてクランクケース89に連結される排気マフラー101とを備える。燃焼後の空気は排気弁の作用を経て燃焼室から排出される。
図12に示されるように、第3実施形態に係るエアクリーナー96は、クランクシャフトの回転軸線に平行な垂直面VPに沿って合わせ面で相互に結合される第1器体102aおよび第2器体102bを有し、外気および浄化空気の供給先(エンジン88)に通じる内部空間を形成するクリーナー容器102と、クリーナー容器102に一体化されて、外気に曝される上流端でクリーナー容器102の外側に開口し、クリーナー容器102の内部空間に外気空間を連通する吸気ダクト103と、第2器体102bに固定されて、クリーナー容器102の内部空間内に位置する上流端でクリーナー容器102の内部空間に開口し、クリーナー容器102の外側の下流端でスロットルボディ97に連結されるコネクティングチューブ104とを備える。コネクティングチューブ104は例えばゴムといった弾性体から成形される。
図13に示されるように、第1器体102aおよび第2器体102bの間にはクリーナーエレメント105を保持する隔壁106が挟まれる。隔壁106は、第1器体102aとの間に、吸気ダクト103を通じて外気空間に連通するダーティルーム107aを形成し、第2器体102bとの間に、コネクティングチューブ104を通じてスロットルボディ97に連通するクリーンルーム107bを形成する。こうしてクリーナー容器102の内部空間はダーティルーム107aおよびクリーンルーム107bに仕切られる。ダーティルーム107aおよびクリーンルーム107bの間にクリーナーエレメント105は配置される。外気はクリーナーエレメント105を通過して浄化されクリーンルーム107bに導入される。
吸気ダクト103は、垂直面VPから車体後方に向かって開口する。吸気ダクト103の開口から進入する気流は垂直面VP内の第1域から前方に流入し、下向きに誘導され、前側から後側に、垂直面VP内で第1域に隣接する第2域を横切り、第2器体102bの誘導管に導かれる。気流は、誘導管で垂直面VPに沿って水平方向に誘導され、後側から前側に、垂直面VP内で第2域に隣接する第3域を横切り、第1器体102a内のダーティルーム107aに流入する。こうして吸気ダクト103とダーティルーム107aとの間にはラビリンス構造は形成され、雨滴などの進入ができる限り防止される。
図14に示されるように、クリーンルーム107b内でコネクティングチューブ104は湾曲する。コネクティングチューブ104は、例えば、図心軸に直交する仮想平面で分割される2部品104a、104bで構成される。コネクティングチューブ104の上流端には、コネクティングチューブ104の外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブ104との間の空間がコネクティングチューブ104内の空間から分離した二重管部108が設けられる。二重管部108は、コネクティングチューブ104の外壁面から外側に広がるフランジ部108aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部108aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ104の上流端に向かって延びる外環部108bとを有する。外環部108bは、コネクティングチューブ104の上流端を形成する円筒体に同軸であってその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。ただし、外環部108bは必ずしも円筒体である必要はなく、多角形その他の断面形状であってもよい。また、コネクティングチューブ104の上流端と外環部108bとは必ずしも同軸である必要はなく、偏心してもよい。外環部108bには、フランジ部108a以外でコネクティングチューブ104の外壁面に外環部108bを連結するリブが形成されてもよい。フランジ部108aが省略されて、周方向に分離される複数のリブで外環部108bはコネクティングチューブ104の外壁面に固定されてもよい。ここでは、外環部108bの上流端は、コネクティングチューブ104の上流端を含む仮想平面PNに接する。ただし、外環部108bの上流端は、コネクティングチューブ104の上流端を含む仮想平面PNよりも前方に延びて、外環部108bは仮想平面PNに交差してもよい。
コネクティングチューブ104の外壁面と二重管部108との距離DSは、コネクティングチューブ104の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。ここでは、コネクティングチューブ104の上流端および外環部108bは同軸の円筒形に形成されることから、距離DSはコネクティングチューブ104の外壁面と外環部108bとの径方向差に相当し、距離DCはコネクティングチューブ104の内径に相当する。図13に示されるように、クリーンルーム107b内で二重管部108とクリーナー容器102の内壁面との間には間隙が形成される。
第3実施形態に係るエアクリーナー96は第1実施形態に係るエアクリーナー39と同じ作用効果を実現するとともに、コネクティングチューブ104は少なくとも一部で湾曲し、仮想平面で分割される2部品で構成される。上流端に二重管部108を有するコネクティングチューブ104が湾曲していても、簡素な金型で個々の部品は成形されることができる。
(4)第4実施形態に係るエアクリーナー
図15は第4実施形態に係るエアクリーナー111を概略的に示す。第4実施形態に係るエアクリーナー111は、第1実施形態に係るエアクリーナー39に代えて自動二輪車11に装着されることができる。第4実施形態に係るエアクリーナー111は、クランクシャフトの回転軸線に直交する仮想平面に平行な垂直面VPに沿って合わせ面で相互に結合される第1器体112aおよび第2器体112bを有し、外気および浄化空気の供給先(エンジン29)に通じる内部空間を形成するクリーナー容器112と、第1器体112aに一体化されて、外気に曝される上流端でクリーナー容器112の外側に開口し、クリーナー容器112の内部空間に外気空間を連通する吸気ダクト113と、第2器体112bに固定されて、クリーナー容器112の内部空間内に位置する上流端でクリーナー容器112の内部空間に開口し、クリーナー容器112の外側の下流端でスロットルボディ41に連結されるコネクティングチューブ114とを備える。
図16に示されるように、第1器体112aおよび第2器体112bの間にはクリーナーエレメント115を保持する隔壁116が挟まれる。隔壁116は、第1器体112aとの間に、吸気ダクト113を通じて外気空間に連通するダーティルーム117aを形成し、第2器体112bとの間に、コネクティングチューブ114を通じてスロットルボディ41に連通するクリーンルーム117bを形成する。こうしてクリーナー容器112の内部空間はダーティルーム117aおよびクリーンルーム117bに仕切られる。ダーティルーム117aおよびクリーンルーム117bの間にクリーナーエレメント115は配置される。外気はクリーナーエレメント115を通過して浄化されクリーンルーム117bに導入される。吸気ダクト113の下流端はクリーナーエレメント115に向き合う位置で開口する。
吸気ダクト113の上流端には、吸気ダクト113の外周に沿って二重管部118が設けられる。二重管部118は、吸気ダクト113の外壁面から外側に広がるフランジ部118aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部118aから外壁面に沿って吸気ダクト113の上流端に向かって延びる外環部118bとを有する。ここでは、外環部118bの上流端は、吸気ダクト113の上流端を含む仮想平面PLに接する。ただし、外環部118bの上流端は、吸気ダクト113の上流端を含む仮想平面PLよりも前方に延びて、外環部118bは仮想平面PLに交差してもよい。二重管部118は第1器体112aに一体成形される。吸気ダクト113はダーティルーム117aの壁面から連続する。
コネクティングチューブ114は、クリーンルーム117b内に配置されて、硬質の樹脂材から成形される室内部材119と、クリーナー容器112およびスロットルボディ41を連結し、第2器体112bの壁を貫通して上流端でクリーンルーム117b内に臨み室内部材119に直接に連結される連結部材121とを有する。連結部材121は、ゴム材といった弾性体から成形される。室内部材119は、クリーンルーム117bの内壁から直立する複数のボス122の先端に個々に重なるタブ123を有する。タブ123がボス122の先端にねじ124止めされることで室内部材119はクリーンルーム117b内に浮遊状態で支持される。図17に示されるように、3本のねじ124は、相互に平行に延びるねじ軸線を有し、ねじ軸線とコネクティングチューブ114は交差しない。ここでは、室内部材119は、相互に重ねられる半円筒体の上部材119aおよび下部材119bで構成される。上部材119aおよび下部材119bは例えば溶着で相互に気密に結合される。上部材119aおよび下部材119bにそれぞれタブ123は一体に形成される。
図18に示されるように、連結部材121は、第2器体112bの差し込み口125に挿入される際に第2器体112bの内側から第2器体112bの内壁面に接触する第1環状体126aと、第1環状体126aに軸方向に向き合って、第2器体112bの外側から第2器体112bの外壁面に接触する第2環状体126bとを有する。第1環状体126aは、差し込み口125の軸線に直交する垂直面で第2器体112bの内壁面に密着する。第2環状体126bは、差し込み口125の軸線に直交する垂直面で第2器体112bの外壁面に密着する。こうして第1環状体126aと第2環状体126bとの間に第2器体112bの壁体は挟まれる。第1環状体126aの外径は、差し込み口125に上流端から連結部材121を差し込む際に第1環状体126aの変形に応じて第1環状体126a全体が差し込み口125に進入する大きさを有する。第2環状体126bの外径は、第1環状体126aよりも大きく、差し込み口125の進入時に第1環状体126aが変形しても差し込み口125の外側に留まる大きさを有する。第1環状体126aは上流側から徐々に拡径して最大径で垂直面に連続するテーパー面を有する。連結部材121の上流端に室内部材119は差し込まれる。室内部材119から連結部材121にわたってコネクティングチューブ114の内径は一定に維持される。
コネクティングチューブ114の上流端には、コネクティングチューブ114の外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブ114との間の空間がコネクティングチューブ114内の空間から分離した二重管部127が設けられる。図19に示されるように、二重管部127は、コネクティングチューブ114の外壁面から外側に広がるフランジ部127aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部127aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ114の上流端に向かって延びる外環部127bとを有する。外環部127bは、コネクティングチューブ114の上流端を形成する円筒体に同軸であってその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。ただし、外環部117bは必ずしも円筒体である必要はなく、多角形その他の断面形状であってもよい。また、コネクティングチューブ114の上流端と外環部127bとは必ずしも同軸である必要はなく、偏心してもよい。外環部127bには、フランジ部127a以外でコネクティングチューブ114の外壁面に外環部127bを連結するリブが形成されてもよい。フランジ部127aが省略されて、周方向に分離される複数のリブで外環部127bはコネクティングチューブ114の外壁面に固定されてもよい。ここでは、外環部127bの上流端は、コネクティングチューブ114の上流端を含む仮想平面PNに接する。ただし、外環部127bの上流端は、コネクティングチューブ114の上流端を含む仮想平面PNよりも前方に延びて、外環部127bは仮想平面PNに交差してもよい。
コネクティングチューブ114の外壁面と二重管部127との距離DSは、コネクティングチューブ114の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。ここでは、コネクティングチューブ114の上流端および外環部127bは同軸の円筒形に形成されることから、距離DSはコネクティングチューブ114の外壁面と外環部127bとの径方向差に相当し、距離DCはコネクティングチューブ114の内径に相当する。図16に示されるように、クリーンルーム117b内で二重管部127とクリーナー容器112の内壁面との間には間隙が形成される。
第4実施形態に係るエアクリーナー96は第1実施形態に係るエアクリーナー39と同じ作用効果を実現するとともに、コネクティングチューブ114は少なくとも一部で湾曲し、仮想平面で分割される2部品で構成される。上流端に二重管部127を有するコネクティングチューブ114が湾曲していても、簡素な金型で個々の部品は成形されることができる。しかも、コネクティングチューブ114の室内部材119はクリーンルーム117b内でボス122に固定されることから、室内部材119が長尺に形成されても室内部材119はクリーンルーム117b内で確実に位置決めされることができる。
(5)第5実施形態に係るエアクリーナー
図20は第5実施形態に係るエアクリーナー131を概略的に示す。第5実施形態に係るエアクリーナー131は、クランクシャフトの回転軸線に直交する仮想平面に平行な第1垂直面VP1に沿って合わせ面で相互に結合される小器体132aおよび大器体132bを有し、外気および浄化空気の供給先(エンジン)に通じる内部空間を形成するクリーナー容器132と、小器体132aに固定されて、外気に曝される上流端でクリーナー容器132の外側に開口し、クリーナー容器132の内部空間に外気空間を連通する吸気ダクト133と、大器体132bに固定されて、クリーナー容器132の内部空間内に位置する上流端でクリーナー容器132の内部空間に開口し、クリーナー容器132の外側の下流端でスロットルボディに連結されるコネクティングチューブ134とを備える。大器体132bは、第1垂直面VP1に平行な第2垂直面VP2に沿って合わせ面で相互に結合される本体135aおよびカバー体135bに分割される。
図21に示されるように、小器体132aおよび大器体132bの間にはクリーナーエレメント136を保持する隔壁137が挟まれる。隔壁137は、小器体132aとの間に、吸気ダクト133を通じて外気空間に連通するダーティルーム138aを形成し、大器体132bとの間に、コネクティングチューブ134を通じてスロットルボディに連通するクリーンルーム138bを形成する。こうしてクリーナー容器132の内部空間はダーティルーム138aおよびクリーンルーム138bに仕切られる。ダーティルーム138aおよびクリーンルーム138bの間にクリーナーエレメント136は配置される。外気はクリーナーエレメント136を通過して浄化されクリーンルーム138bに導入される。吸気ダクト133の下流端はクリーナーエレメント136に向き合う位置で開口する。
吸気ダクト133の上流端には、吸気ダクト133の外周に沿って周方向に部分的に二重管部139が設けられる。二重管部139は、吸気ダクト133の外壁面から周方向に部分的に外側に広がるフランジ部139aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部139aから外壁面に沿って吸気ダクト133の上流端に向かって延びる外環部139bとを有する。ここでは、外環部139bの上流端は、吸気ダクト133の上流端を含む仮想平面PLに接する。ただし、外環部139bの上流端は、吸気ダクト133の上流端を含む仮想平面PLよりも前方に延びて、外環部139bは仮想平面PLに交差してもよい。吸気ダクト133は例えばゴム材といった弾性体から成形される。外環部139bは、吸気ダクト133の上流端を形成する円筒体に同軸であってその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。
コネクティングチューブ134は、クリーンルーム138b内に配置されて、硬質の樹脂材から成形される室内部材141と、クリーナー容器132およびスロットルボディを連結し、大器体132bの壁を貫通して上流端でクリーンルーム138b内に臨み室内部材141に直接に連結される連結部材142とを有する。連結部材142は、ゴム材といった弾性体から成形される。室内部材141は、クリーンルーム138bの内壁から直立する複数のボス143の先端に個々に重なるタブ144を有する。タブ144がボス143の先端にねじ145止めされることで室内部材141はクリーンルーム138b内に浮遊状態で支持される。2本のねじ145は、相互に平行に延びるねじ軸線を有し、ねじ軸線とコネクティングチューブ134は交差しない。ここでは、室内部材141は、垂直面VP1、VP2に平行な仮想平面で合わせられる半円筒体の第1半体146aおよび第2半体146bで構成される。第1半体146aおよび第2半体146bは例えば溶着で相互に気密に結合される。第1半体146aおよび第2半体146bのいずれか一方にタブ144は一体に形成されればよい。
連結部材142は、大器体132bの差し込み口147に挿入される際に大器体132bの内側から大器体132bの内壁面に接触する第1環状体148aと、第1環状体148aに軸方向に向き合って、大器体132bの外側から大器体132bの外壁面に接触する第2環状体148bとを有する。第1環状体148aは、差し込み口147の軸線に直交する垂直面で大器体132bの内壁面に密着する。第2環状体148bは、差し込み口147の軸線に直交する垂直面で大器体132bの外壁面に密着する。こうして第1環状体148aと第2環状体148bとの間に大器体132bの壁体は挟まれる。第1環状体148aの外径は、差し込み口147に上流端から連結部材142を差し込む際に第1環状体148aの変形に応じて第1環状体148a全体が差し込み口147に進入する大きさを有する。第2環状体148bの外径は、第1環状体148aよりも大きく、差し込み口147の進入時に第1環状体148aが変形しても差し込み口147の外側に留まる大きさを有する。第1環状体148aは上流側から徐々に拡径して最大径で垂直面に連続するテーパー面を有する。連結部材142の上流端に室内部材141は差し込まれる。室内部材141から連結部材142にわたってコネクティングチューブ134の内径は一定に維持される。
コネクティングチューブ134の上流端には、コネクティングチューブ134の外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブ134との間の空間がコネクティングチューブ134内の空間から分離した二重管部149が設けられる。図22に示されるように、二重管部149は、コネクティングチューブ134の外壁面から外側に広がるフランジ部149aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部149aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ134の上流端に向かって延びる外環部149bとを有する。外環部149bは、コネクティングチューブ134の上流端を形成する円筒体に同軸であってその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。ただし、外環部149bは必ずしも円筒体である必要はなく、多角形その他の断面形状であってもよい。また、コネクティングチューブ134の上流端と外環部149bとは必ずしも同軸である必要はなく、偏心してもよい。外環部149bには、フランジ部149a以外でコネクティングチューブ134の外壁面に外環部149bを連結するリブが形成されてもよい。フランジ部149aが省略されて、周方向に分離される複数のリブで外環部149bはコネクティングチューブ134の外壁面に固定されてもよい。ここでは、外環部149bの上流端は、コネクティングチューブ134の上流端を含む仮想平面PNに接する。ただし、外環部149bの上流端は、コネクティングチューブ134の上流端を含む仮想平面PNよりも前方に延びて、外環部149bは仮想平面PNに交差してもよい。
コネクティングチューブ134の外壁面と二重管部149との距離DSは、コネクティングチューブ134の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。ここでは、コネクティングチューブ134の上流端および外環部149bは同軸の円筒形に形成されることから、距離DSはコネクティングチューブ134の外壁面と外環部149bとの径方向差に相当し、距離DCはコネクティングチューブ134の内径に相当する。図21に示されるように、クリーンルーム138b内で二重管部149とクリーナー容器132の内壁面との間には間隙が形成される。
第5実施形態に係るエアクリーナー131は第1実施形態に係るエアクリーナー39と同じ作用効果を実現するとともに、コネクティングチューブ134は少なくとも一部で湾曲し、仮想平面で分割される2部品で構成される。上流端に二重管部149を有するコネクティングチューブ134が湾曲していても、簡素な金型で個々の部品は成形されることができる。しかも、コネクティングチューブ134の室内部材141はクリーンルーム138b内でボス143に固定されることから、室内部材141が長尺に形成されても室内部材141はクリーンルーム138b内で確実に位置決めされることができる。
(6)第6実施形態に係るエアクリーナー
図23は第6実施形態に係るエアクリーナー151を概略的に示す。第6実施形態に係るエアクリーナー151は、第1実施形態に係るエアクリーナー39に代えて自動二輪車11に装着されることができる。第6実施形態に係るエアクリーナー151は、垂直面VPに沿って合わせ面で相互に結合される第1器体152aおよび第2器体152bを有し、外気および浄化空気の供給先(エンジン29)に通じる内部空間を形成するクリーナー容器152と、第1器体152aに一体化されて、外気に曝される上流端でクリーナー容器152の外側に開口し、クリーナー容器152の内部空間に外気空間を連通する吸気ダクト153と、第2器体152bに固定されて、クリーナー容器152の内部空間内に位置する上流端でクリーナー容器152の内部空間に開口し、クリーナー容器152の外側の下流端でスロットルボディ41に連結されるコネクティングチューブ154とを備える。
第1器体152aの内側には、合わせ面の垂直面VPに直交する仮想面に沿って広がって吸気ダクト153を支持する垂直壁155で仕切られて、吸気ダクト153の上流端が開口する空気溜まり156が形成される。垂直壁155と、垂直壁155に向き合う第1器体152aの壁体との間に十分な容積の空気溜まり156は確立される。図24に示されるように、吸気ダクト153は、車体前後方向に水平に延びる軸線を有する円筒形状の通路を形成する。吸気ダクト153の上流端は、クリーナー容器152の前後方向中央位置よりも前方位置に配置される。空気溜まり156の下面はダクトカバー157で覆われる。ダクトカバー157は、垂直壁155よりも後方で、クリーナー容器152の外面との間に開放口を形成する縁157aを有する。ダクトカバー157の縁157aは、垂直壁155の重力方向下方で車体後方に開放口を形成することから、雨滴などの進入ができる限り防止される。
図25に示されるように、第1器体152aおよび第2器体152bの間にはクリーナーエレメント158を保持する隔壁159が挟まれる。隔壁159は、第1器体152aとの間に、吸気ダクト153を通じて外気空間に連通するダーティルーム161aを形成し、第2器体152bとの間に、コネクティングチューブ154を通じてスロットルボディ41に連通するクリーンルーム161bを形成する。こうしてクリーナー容器152の内部空間はダーティルーム161aおよびクリーンルーム161bに仕切られる。ダーティルーム161aおよびクリーンルーム161bの間にクリーナーエレメント158は配置される。外気はクリーナーエレメント158を通過して浄化されクリーンルーム161bに導入される。吸気ダクト153の下流端はクリーナーエレメント158に向き合う位置で開口する。
吸気ダクト153の上流端には、吸気ダクト153の外周に沿って二重管部162が設けられる。二重管部162は、吸気ダクト153の外壁面から外側に広がるフランジ部162aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部162aから外壁面に沿って吸気ダクト153の上流端に向かって延びる外環部162bとを有する。ここでは、外環部162bの上流端は、吸気ダクト153の上流端を含む仮想平面PLに接する。ただし、外環部162bの上流端は、吸気ダクト153の上流端を含む仮想平面PLよりも前方に延びて、外環部162bは仮想平面PLに交差してもよい。二重管部162は垂直壁155に一体成形される。フランジ部162aおよび外環部162bは垂直壁155から連続する。垂直壁155は例えば硬質の樹脂材から成形される。垂直壁155は第1器体152aおよび隔壁159に嵌め合わせられる。
コネクティングチューブ154は、屈曲しながらクリーンルーム161b内に配置されて、硬質の樹脂材から成形される室内部材163と、クリーナー容器152およびスロットルボディ41を連結し、第2器体152bの壁を貫通して上流端でクリーンルーム161b内に臨み室内部材163に直接に連結される連結部材164とを有する。連結部材164は、ゴム材といった弾性体から成形される。室内部材163は、クリーンルーム161bの内壁から直立する複数のボス165の先端に個々に重なるタブ166を有する。タブ166がボス165の先端にねじ167止めされることで室内部材163はクリーンルーム161b内に浮遊状態で支持される。図26に示されるように、3本のねじ167は、相互に平行に延びるねじ軸線を有し、ねじ軸線とコネクティングチューブ154は交差しない。ここでは、室内部材163は、湾曲面で相互に合わせられる半円筒体の第1半体168aおよび第2半体168bで構成される。第2半体168aおよび第2半体168bは例えば溶着で相互に気密に結合される。第1半体168aおよび第2半体168bのいずれか一方にタブ166は一体に形成される。
連結部材164は、第2器体152bの差し込み口169に挿入される際に第2器体152bの内側から第2器体152bの内壁面に接触する第1環状体171aと、第1環状体171aに軸方向に向き合って、第2器体152bの外側から第2器体152bの外壁面に接触する第2環状体171bとを有する。第1環状体171aは、差し込み口169の軸線に直交する垂直面で第2器体152bの内壁面に密着する。第2環状体171bは、差し込み口169の軸線に直交する垂直面で第2器体152bの外壁面に密着する。こうして第1環状体171aと第2環状体171bとの間に第2器体152bの壁体は挟まれる。第1環状体171aの外径は、差し込み口169に上流端から連結部材154を差し込む際に第1環状体171aの変形に応じて第1環状体171a全体が差し込み口169に進入する大きさを有する。第2環状体171bの外径は、第1環状体171aよりも大きく、差し込み口169の進入時に第1環状体171aが変形しても差し込み口169の外側に留まる大きさを有する。第1環状体171aは上流側から徐々に拡径して最大径で垂直面に連続するテーパー面を有する。連結部材164の上流端に室内部材163は差し込まれる。室内部材163から連結部材164にわたってコネクティングチューブ154の内径は連続する。
コネクティングチューブ154の上流端には、コネクティングチューブ154の外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部とコネクティングチューブ154との間の空間がコネクティングチューブ154内の空間から分離した二重管部172が設けられる。図26に示されるように、二重管部172は、コネクティングチューブ154の外壁面から外側に広がるフランジ部172aと、外壁面との間に間隔を維持しながら、フランジ部172aから外壁面に沿ってコネクティングチューブ154の上流端に向かって延びる外環部172bとを有する。外環部172bは、コネクティングチューブ154の上流端を形成する円筒体に同軸であってその円筒体よりも大径の円筒体で形成される。ただし、外環部172bは必ずしも円筒体である必要はなく、多角形その他の断面形状であってもよい。また、コネクティングチューブ154の上流端と外環部172bとは必ずしも同軸である必要はなく、偏心してもよい。外環部172bには、フランジ部172a以外でコネクティングチューブ154の外壁面に外環部172bを連結するリブが形成されてもよい。フランジ部172aが省略されて、周方向に分離される複数のリブで外環部172bはコネクティングチューブ154の外壁面に固定されてもよい。ここでは、外環部172bの上流端は、コネクティングチューブ154の上流端を含む仮想平面PNに接する。ただし、外環部172bの上流端は、コネクティングチューブ154の上流端を含む仮想平面PNよりも前方に延びて、外環部172bは仮想平面PNに交差してもよい。
コネクティングチューブ154の外壁面と二重管部172との距離DSは、コネクティングチューブ154の内壁の距離DCの10%〜30%に設定される。ここでは、コネクティングチューブ154の上流端および外環部172bは同軸の円筒形に形成されることから、距離DSはコネクティングチューブ154の外壁面と外環部172bとの径方向差に相当し、距離DCはコネクティングチューブ154の内径に相当する。図25に示されるように、クリーンルーム161b内で二重管部172とクリーナー容器152の内壁面との間には間隙が形成される。
第6実施形態に係るエアクリーナー151は第1実施形態に係るエアクリーナー39と同じ作用効果を実現するとともに、コネクティングチューブ154は少なくとも一部で湾曲し、仮想平面で分割される2部品で構成される。上流端に二重管部171を有するコネクティングチューブ154が湾曲していても、簡素な金型で個々の部品は成形されることができる。しかも、コネクティングチューブ154の室内部材163はクリーンルーム161b内でボス165に固定されることから、室内部材161が長尺に形成されても室内部材161はクリーンルーム161b内で確実に位置決めされることができる。

Claims (7)

  1. 外気に通じるダーティルーム、および、浄化空気の供給先に通じるクリーンルームを形成するクリーナー容器と、
    前記ダーティルームおよび前記クリーンルームの間で前記クリーナー容器内に配置されるクリーナーエレメントと、
    前記クリーナー容器に固定されて、前記クリーンルーム内の上流端で前記クリーンルームの空間に開口し、前記供給先に前記クリーンルームを連通するコネクティングチューブとを備え、内燃機関に外気を供給するためのエアクリーナーにおいて、
    前記コネクティングチューブの前記上流端には、前記コネクティングチューブの外壁面を囲む外環部を有すると共に、該外環部と前記コネクティングチューブとの間の空間が前記コネクティングチューブ内の空間から分離した二重管部が設けられる
    ことを特徴とするエアクリーナー。
  2. 請求項1に記載のエアクリーナーにおいて、前記二重管部は、
    前記コネクティングチューブの外壁面から外側に広がるフランジ部と、
    前記外壁面との間に間隔を維持しながら、前記フランジ部から前記外壁面に沿って前記コネクティングチューブの上流端に向かって延びる外環部と
    を有することを特徴とするエアクリーナー。
  3. 請求項2に記載のエアクリーナーにおいて、前記外環部の上流端は、前記コネクティングチューブの上流端を含む仮想平面に接する、もしくは、前記外環部は前記仮想平面に交差することを特徴とするエアクリーナー。
  4. 請求項2または3に記載のエアクリーナーにおいて、前記コネクティングチューブの軸線と直交する方向で前記コネクティングチューブの外壁面と前記二重管部との距離は、コネクティングチューブの内壁の距離の10%〜30%に設定されることを特徴とするエアクリーナー。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のエアクリーナーにおいて、前記クリーンルーム内で前記二重管部と前記クリーナー容器の内壁面との間には前記間隔より大きい間隙が形成されることを特徴とするエアクリーナー。
  6. 請求項1に記載のエアクリーナーにおいて、前記コネクティングチューブの上流端は前記クリーナー容器の内壁面に沿って配置され、前記二重管部は、前記内壁面から遠ざかる向きに偏倚することを特徴とするエアクリーナー。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のエアクリーナーにおいて、前記コネクティングチューブは少なくとも一部で湾曲し、吸気軸線と直交する方向に延びる仮想平面で分割される2部品で構成されることを特徴とするエアクリーナー。
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