JP6881326B2 - 下部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロアトンネル内の動力伝達機構を支持するマウントメンバと、車体フロア上に配設されたシートレールとを備えた下部車体構造に関し、車体の生産技術分野に属する。
FR(フロントエンジン・リヤドライブ)式及び4WD(四輪駆動)式の自動車などの車両において、駆動源から駆動輪への動力伝達経路には、車両前後方向に延びるプロペラシャフトが設けられることがある。プロペラシャフトは、通例、車体フロアの車幅方向中央部に設けられたフロアトンネル内に配設される。また、例えば、所謂縦置き式のパワートレインが搭載された車両では、フロアトンネル内に変速機の少なくとも一部が配設されることもある。
また、車体フロアの上面には、車体剛性の向上等のために、車幅方向に延びるフロアクロスメンバが設けられることがある。上記のフロアトンネルを有する車体において、フロアクロスメンバは、フロアトンネルを挟んで左右に分断して設けられることになる。
特許文献1に開示されているように、フロアトンネル内に配設されたプロペラシャフト及び変速機などの動力伝達機構は、その下方に配置されたマウントメンバによって支持されることがある。
特許文献1に開示された車体構造において、マウントメンバの車幅方向両端部は、フロアトンネル内においてプロペラシャフトを上側から跨ぐように配設された補強部材(トンネルクロスメンバ)を介して、フロアトンネルの下面に固定されている。特許文献1の車体構造では、フロアトンネルによって分断された左右のフロアクロスメンバが、マウントメンバ及び補強部材を介して相互に連結されており、これにより、より効果的な車体剛性の向上が図られている。
特開2013−154731号公報
ところで、車体フロア上には、通例、シートのスライド移動を案内するためのシートレールが車両前後方向に延びるように設けられる。シートレールは、通例、高剛性のブラケットを介して車体に固定されている。これにより、重量の大きなシートを安定的に支持することが可能になっている。
車両のレイアウトによっては、車体に対するシートレールの固定位置(より具体的には、シートレール固定用ブラケットの固定位置)と、車体に対する上記のマウントメンバの固定位置とが互いに近接することがある。この場合、動力伝達機構の振動がマウントメンバ、車体、及びシートレールを介してシートに伝達されやすくなる。
このような動力伝達機構からシートへの振動伝達を抑制する対策としては、従来、より高い剛性を有するシートレール固定用ブラケットを用いることが行われている。
しかしながら、シートレール固定用のブラケットの剛性を増大させるだけでは、振動抑制効果が限定的になりやすく、シートの着座乗員が感じる振動を効果的に低減できないことがある。また、この場合、当該ブラケットの重量化を招くことから、車体の軽量化を図る上で改善の余地がある。
そこで、本発明は、フロアトンネル内の動力伝達機構がマウントメンバによって支持され、車体フロア上にシートレールが設けられる車両において、車体の軽量化を図りつつ、動力伝達機構からシートへの振動伝達を効果的に抑制することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る下部車体構造は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明は、
底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、前記車体フロア上に配設され、シートを車両下方側から摺動可能に支持するシートレールと、を備えた下部車体構造であって、
前記マウントメンバと前記シートレールとは、前記マウントメンバと前記車体フロアの下面とが当接して車体に対して共締めされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記車体は、前記底面部上に配設されて前記フロアトンネルから車幅方向外側に延びるフロアクロスメンバを含み
前記マウントメンバと前記シートレールとは、前記フロアクロスメンバに共締めされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記マウントメンバは、前記車体フロアの車両下方側に配置され、
前記シートレールは、前記車体フロアの車両上方側に隙間を空けて配置されたフロアクロスメンバ上に配置され、
前記マウントメンバと前記シートレールとは、前記車体フロアと前記フロアクロスメンバとの間に介在するスペーサ部材を介して共締めされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、
前記スペーサ部材は、前記マウントメンバと前記シートレールとの共締めに用いられるボルトがねじ込まれる背高ナットであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項3または請求項4に記載の発明において、
前記フロアクロスメンバは、前記車体フロアとの間に車幅方向に連続する閉断面を形成するフロアクロスメンバであり、
前記スペーサ部材は、前記閉断面内に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、マウントメンバとシートレールが、車体に対する共締めによって一体化されることで、以下に説明する原理に基づいて、シートの着座乗員が感じる振動の低減を図ることができる。次の数式1に示すように、振動の運動方程式として、時間の関数としての外力F(t)と変位xとの関係式が知られている。
Figure 0006881326
請求項1に記載の発明によれば、動力伝達機構からマウントメンバを介して車体に入力される振動に関して、車体側の振動系に、シートレール、シート、及び着座乗員を含めることができる。そのため、上記の数式1の運動方程式において、車体側の振動系の質量mが、シートの重量の一部と着座乗員の体重の一部とを含むことで効果的に増大され、これにより、車体側の変位x、すなわち、動力伝達機構からマウントメンバを介して車体に入力される振動を効果的に低減できる。この結果、車体及びシートレールを経由してシートに伝達される振動、すなわち、着座乗員が感じる振動を効果的に低減できる。
また、数式1の運動方程式における質量mの増大によって振動低減が果たされるため、シートレール固定用ブラケットの高剛性化などによってばね係数kを増大させる従来の対策が必ずしも必要でなくなる。そのため、シートレール固定用ブラケットの小型化または削減が可能になり、これにより、車体重量の低減ないし車体構造の簡素化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、マウントメンバとシートレールとがフロアクロスメンバに共締めされていることにより、マウントメンバからフロアクロスメンバへの荷重分散、及び、シートレールからフロアクロスメンバへの荷重分散を効果的に実現できる。また、フロアトンネルを挟んだ両側にフロアクロスメンバが設けられる場合、これらのフロアクロスメンバ間において、マウントメンバを介した効果的な荷重伝達を実現しやすくなる。
請求項3に記載の発明によれば、車体フロアとその上方のフロアクロスメンバとの間に介在するスペーサ部材を介して、マウントメンバとシートレールとが共締めされることで、車体フロア下面に対するマウントメンバの固定位置と、フロアクロスメンバ上面に対するシートレールの固定位置との間の相対変位を効果的に抑制できる。そのため、マウントメンバとシートレールが車両上下方向に離間して配置される構成でありながら、数式1の運動方程式において、両部材間の振動系部分におけるばね係数kが低下することを抑制でき、これにより、上述した振動抑制を良好に果たすことができる。
請求項4に記載の発明によれば、車体フロアとその上方のフロアクロスメンバとの間でスペーサ機能を果たす背高ナットが、車体フロア及びフロアクロスメンバに対して機械的に結合されるため、マウントメンバとシートレールとの間の相対変位をより効果的に抑制できる。

請求項5に記載の発明によれば、車体フロアとフロアクロスメンバとの間の閉断面内に配置されたスペーサ部材を介して、マウントメンバとシートレールとが共締めされているため、マウントメンバとシートレールとの間の相対変位をより効果的に抑制できる。
本発明の一実施形態に係る下部車体構造を示す斜視図である。 同下部車体構造を示す底面図である。 マウントメンバ及びシートレールの固定位置における下部車体構造を車両前方側から見た図2のA−A線断面図である。 マウントメンバ及びシートレールの固定位置及びその周辺部を拡大して示す図3の一部拡大断面図である。 マウントメンバを車両上方側から見た斜視図である。 マウントメンバと変速機との連結部分を車両上方側から見た平面図である。 マウントメンバ及びその固定位置を車両下方側から見た分解斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る下部車体構造を説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」、「下」等の方向を示す用語は、特段の説明がある場合を除いて、車両の前進走行時の進行方向を「前」とした場合における車体の各方向を指すものとする。また、添付図面では、車幅方向に符号「X」、車両前後方向に符号「Y」、車両上下方向に符号「Z」を付している。
[全体構成]
図1の斜視図及び図2の底面図に示すように、本実施形態に係る下部車体構造を備えた自動車1は、車室内空間の床面を構成する車体フロア2、車体フロア2の車幅方向Xの両側部に沿って車両前後方向Yに延びる一対のサイドシル4、及び、車体フロア2の前方に配設されたダッシュパネル10を備えている。
各サイドシル4は、車幅方向Xの外側に開放した断面ハット状のサイドシルインナ5と、車幅方向Xの内側に開放した断面ハット状のサイドシルアウタ6とを備えている。サイドシルインナ5とサイドシルアウタ6は、車両前後方向Yに連続する閉断面を形成するように相互に接合されている。
自動車1は、左右のサイドシル4の各前端部から立ち上がって車両上下方向Zに延びる一対のヒンジピラー(図示せず)を更に備え、該一対のヒンジピラー間に、上記のダッシュパネル10が架設されている。このダッシュパネル10によって、車室内空間とエンジンルームが車両前後方向Yに仕切られている。
車体フロア2は、底面部3と、底面部3から上方に膨出するように形成されたフロアトンネル50とを備えている。フロアトンネル50は、車体フロア2の車幅方向X中央部において車両前後方向Yに延びるように設けられている。車両前後方向Yから見たフロアトンネル50の断面形状は、下方に開放したU字状である。
フロアトンネル50の上面部には、シフトレバー(図示せず)を通すための開口部50aが設けられている。フロアトンネル50の上面部における車幅方向Xの両側部には、車両前後方向Yに延びる補強部材8がそれぞれ例えば溶接によって接合されており、これにより、フロアトンネル50の剛性が高められている。
車体フロア2の底面部3には、車両前後方向Yに延びる左右一対のフロアフレーム12が接合されている。各フロアフレーム12は、車幅方向Xにおいて、フロアトンネル50とサイドシル4との間に配置されている。図2に示すように、フロアフレーム12は、車幅方向Xに延びるトルクボックス22を介して、サイドシル4の前端部に連結されている。
図1に示すように、フロアフレーム12は、例えば溶接によって車体フロア2の上面に接合されたアッパフレームメンバ61と、例えば溶接によって車体フロア2の下面に接合されたロアフレームメンバ62とを備えている。アッパフレームメンバ61とロアフレームメンバ62は、車体フロア2を挟んで互いに対向するように配置されている。アッパフレームメンバ61及びロアフレームメンバ62は、それぞれ車両前後方向Yに延びるように配置されており、車両前後方向Yに連続する閉断面を協働して形成している。
また、車体フロア2の底面部3の上面には、車幅方向Xに延びるフロアクロスメンバとして、左右一対の第1クロスメンバ14、及び、左右一対の第2クロスメンバ16が接合されている。各第1クロスメンバ14および各第2クロスメンバ16は、フロアトンネル50とサイドシル4との間に架設されている。
左右の第1クロスメンバ14は、車両前後方向Yにおいて、フロアトンネル50の開口部50aとオーバラップし、且つ、互いに略同じ位置に配置されている。左右の第2クロスメンバ16は、車両前後方向Yにおいて、第1クロスメンバ14よりも後方において、互いに略同じ位置に配置されている。
第1クロスメンバ14は、車幅方向に延びるクロスメンバ本体64と、シートスライド機構における一対のシートレール99,100(図3参照)を支持するための第1及び第2シートブラケット65,66とを備えている。クロスメンバ本体64、並びに、第1及び第2シートブラケット65,66は、例えば鋼材からなるプレス加工部品である。
クロスメンバ本体64は、下方に開放した断面ハット状の部材であり、車体フロア2との間に、車幅方向Xに連続する閉断面を形成している。クロスメンバ本体64は、車体フロア2の底面部3の上方に対向配置された上面部64aを有する。上面部64aは、車幅方向Xに延びるように配置されている。上面部64aの前縁部には、車幅方向Xに延びる前側稜線L1が形成され、上面部64aの後縁部には、車幅方向Xに延びる後側稜線L2が形成されている。
クロスメンバ本体64の車幅方向X内側端部は、フロアトンネル50よりも車幅方向X外側に配置されている。クロスメンバ本体64の車幅方向X内側端部には第1シートブラケット65が接合されており、該第1シートブラケット65を介して、クロスメンバ本体64とフロアトンネル50とが連結されている。
クロスメンバ本体64の車幅方向X外側端部は、サイドシル4のサイドシルインナ5に接合されている。第2シートブラケット66は、クロスメンバ本体64の車幅方向X外側端部と、サイドシルインナ5とに接合されている。
第2クロスメンバ16も、第1クロスメンバ14と同様、クロスメンバ本体67及び一対のシートブラケット68,69で構成されている。
さらに、車体フロア2の底面部3の上面には、左右一対の斜めフレーム18が例えば溶接によって接合されている。斜めフレーム18は、第1クロスメンバ14よりも前方において、車幅方向Xの内側に向かって後方に傾斜した方向に延びるように配置されている。斜めフレーム18は、フロアフレーム12とサイドシル4とを連結させるように設けられている。斜めフレーム18は、下方に開放した断面ハット状の部材であり、車体フロア2との間において、斜めフレーム18の長さ方向に連続する閉断面を形成している。
図2のA−A線断面図である図3に示すように、シートレール99,100は、フロアトンネル50の右側および左側に2本ずつ設けられている。左右の各前席シート(図示せず)は、2本のシートレール99,100によって車両下方側から摺動可能に支持される。2本のシートレール99,100は、互いに車幅方向Xに間隔を空けて配置され、それぞれ、車両前後方向Yに延びるように設けられている。各シートレール99,100は、例えば鋼材からなるプレス加工部品であり、車両上方側に開放した略C字状の断面形状を有する。
車幅方向X内側のシートレール99は、その前端部において第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65に固定され、後端部において第2クロスメンバ16のシートブラケット68(図1参照)に固定されている。車幅方向X外側のシートレール100は、その前端部において第1クロスメンバ14の第2シートブラケット66に固定され、後端部において第2クロスメンバ16のシートブラケット69(図1参照)に固定されている。
本実施形態における自動車1は、例えば、縦置き式のパワートレインを備えたFR式の自動車である。自動車1のパワートレインは、ダッシュパネル10(図1参照)の前方のエンジンルームに搭載された駆動源としてのエンジン(図示せず)と、該エンジンの後方に連結された変速機24(図2参照)とを備えている。
図2に示すように、変速機24は、例えば、縦置き式の自動変速機であり、車両前後方向Yに延びる出力軸(図示せず)を有する。ただし、変速機24は、手動変速機であってもよい。変速機24の出力軸の後端部は、自在継手28を介して、車両前後方向Yに延びるプロペラシャフト30に連結されている。これにより、エンジンの動力は、変速機24及びプロペラシャフト30等を介して後輪に伝達可能とされている。
プロペラシャフト30は、フロアトンネル50内に配置されている。プロペラシャフト30は、軸受32及び支持部材34を介して、フロアトンネル50の下面に支持されている。
フロアトンネル50内には、変速機24の少なくとも後端側の一部も配置されている。変速機24の後部には、フロアトンネル50の下方からマウントメンバ70によって支持される被支持部26が設けられている。被支持部26は、変速機24の後端近傍部に設けられている。
マウントメンバ70は、第1クロスメンバ14の上面部64aとオーバラップする車両前後方向Y位置において車体フロア2に固定されている。これにより、変速機24の後部は、マウントメンバ70を介して車体に支持されている。なお、変速機24の前部は、エンジン及びエンジンマウント(図示せず)を介して車体(例えば、フロントサスペンションメンバ)に支持されている。マウントメンバ70及びその固定に関する構成については後に説明する。
[マウントメンバの周辺構造]
図3の断面図、及び、図4の拡大断面図を参照しながら、マウントメンバ70及び第1クロスメンバ14が配置された車両前後方向Y位置における車体フロア2及びその周辺部の構成について説明する。
図3に示すように、車体フロア2は、フロアトンネル50を構成するトンネルパネル40、及び、底面部3を構成する左右一対の底面パネル42で構成されている。トンネルパネル40は、左右のサイドシル4間の車幅方向X領域の中央部に配置されている。各底面パネル42は、トンネルパネル40とサイドシル4との間を繋ぐように設けられている。
トンネルパネル40及び底面パネル42は、例えば鋼材からなるプレス加工部品である。トンネルパネル40は、底面パネル42よりも高い剛性および強度を有することが好ましく、これにより、フロアトンネル50の剛性および強度の向上が図られる。
車体フロア2は、底面部3とフロアトンネル50との間において、底面部3から車幅方向X内側に向かって段上げされてフロアトンネル50の下縁部に連なる一対の上段部51を更に備えている。各上段部51は、第1クロスメンバ14よりも前方部から第2クロスメンバ16よりも後方部にかけて、フロアトンネル50の下縁部に沿って車両前後方向Yに延びるように設けられている(図1参照)。
このように、底面部3とフロアトンネル50の下縁部との境界部では、車体フロア2と一体の上段部51が設けられることによって、剛性が高められている。そのため、上段部51が設けられた車両前後方向Y領域において、車体フロア2とは別体の補強部材を設けることなく、フロアトンネル50の下縁部に沿った補強が果たされる。
なお、図2に示すように、車体フロア2の前端側部分には、底面部3とフロアトンネル50の下縁部との境界部に沿って車両前後方向Yに延びる補強部材91,92が設けられている。補強部材91,92は、車両前後方向Yにおいて、上記の上段部51の前端部と重複する部分および上段部51よりも前方部分に設けられている。これにより、上段部51が形成されていない部分については、補強部材91,92による補強がなされている。
図4に示すように、上段部51は、フロアトンネル50の下端部から車幅方向X外側に延びる横板部51aと、該横板部51aの外側端部から下側に向かって車両上下方向Zに延びる縦板部51bとを備えている。なお、縦板部51bは、下方に向かって車幅方向X外側に傾斜して配置されてもよい。
本実施形態において、上段部51の横板部51a及び縦板部51bは、トンネルパネル40の一部で構成されている。トンネルパネル40は、縦板部51bの下端部から車幅方向X外側に延びる延長部51cを更に備えている。延長部51cは、例えば溶接によって底面パネル42に接合されている。
ただし、上段部51は、底面パネル42の一部で構成されてもよいし、トンネルパネル40及び底面パネル42とは別のフロア構成部材で構成されてもよい。
図3に示すように、車体フロア2の底面部3は、上段部51の車幅方向X外側に連なる左右一対の中段部52と、中段部52の車幅方向X外側に連なる左右一対の下段部53と、下段部53の車幅方向X外側においてサイドシル4に接合される被接合部54とを備えている。
図4に示すように、中段部52は、車幅方向Xに延びる横板部52aと、該横板部52aの外側端部から下方に向かって車幅方向X外側に傾斜した方向に延びる第1傾斜部52bとを備えている。中段部52の横板部52aは、トンネルパネル40の延長部51cの下面に接合されている。これにより、中段部52の横板部52aの車幅方向X内側端部は、延長部51cを介して上段部51の縦板部51bの下端部に連結されている。上記のフロアフレーム12を構成するアッパフレームメンバ61及びロアフレームメンバ62は、中段部52の第1傾斜部52bを挟んで互いに対向配置されている。
図3に示すように、下段部53は、中段部52の第1傾斜部52bの下端部から車幅方向X外側に延びる横板部53aと、該横板部53aの外側端部から車幅方向X外側に向かって上方に傾斜した方向に延びる第2傾斜部53bとを備えている。下段部53の横板部53aは、車体フロア2の最下部を構成している。
被接合部54は、下段部53の第2傾斜部53bの外側端部から上方に延びるように設けられている。被接合部54は、サイドシル4におけるサイドシルインナ5の車室内側の側面に、例えば溶接によって接合されている。
このように、下段部53は、車両上下方向Zにおいて、サイドシル4に接合される被接合部54よりも低く配置されている。これにより、下段部53が設けられた車幅方向X領域において、車体フロア2と第1クロスメンバ14との間に形成される閉断面の断面積が拡大されることで、第1クロスメンバ14の剛性向上が果たされている。
ただし、図2のA−A線における車体フロア2の断面形状は、図3及び図4に示す上記の構成に限られるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上段部51と下段部53との間に介在する中段部52は、複数段で形成されてもよいし、省略されてもよい。また、本実施形態では、下段部53の横板部53aが被接合部54よりも低く配置されているが、下段部53の横板部53aは、被接合部54と重複する高さ位置または被接合部54よりも高い位置に配置されてもよい。
図3に示すように、前側稜線L1及び後側稜線L2(図1及び図2参照)を有するクロスメンバ本体64の上面部64aは、車体フロア2の中段部52及び下段部53よりも高く、且つ、上段部51の横板部51aと略同じ高さ位置に配置されている。
上面部64aの車幅方向X内側端部は、フロアトンネル50及び上段部51の横板部51aの車幅方向X外側に隣接して配置されている。上面部64aの車幅方向X外側端部には、上方に延びるフランジ部64bが設けられている。上面部64aの車幅方向X外側端部は、フランジ部64bを介してサイドシル4に接合されている。フランジ部64bは、車体フロア2の被接合部54よりも上方において、サイドシル4におけるサイドシルインナ5の車室内側の側面に例えば溶接によって接合されている。
第1シートブラケット65は、車幅方向Xの内側端部において、フロアトンネル50の外側の側面に例えば溶接によって接合され、車幅方向Xの外側端部において、クロスメンバ本体64の上面部64aに例えば溶接によって接合されている。これにより、クロスメンバ本体64の上面部64aは、第1シートブラケット65を介してフロアトンネル50に連結されている。
第2シートブラケット66の車幅方向X内側端部は、クロスメンバ本体64の上面部64aに例えば溶接によって接合されている。第2シートブラケット66の車幅方向X外側端部は、クロスメンバ本体64のフランジ部64bよりも上方において、サイドシル4におけるサイドシルインナ5の車室内側の側面に例えば溶接によって接合されている。
[マウントメンバ]
図5の斜視図及び図6の平面図を参照しながら、変速機24を支持するマウントメンバ70の構成を説明する。
マウントメンバ70は、例えばアルミニウム合金からなる鋳造部品である。マウントメンバ70は、車幅方向Xに延びるベース部71を備えている。ベース部71は、車両前後方向Yの寸法に比べて車両上下方向Zの寸法が小さい扁平なプレート状部である。ベース部71の車両前後方向Yの幅は、車幅方向Xの外側に向かって次第に大きくなっている。これにより、マウントメンバ70のベース部71は、車両上下方向Zから見て、蝶形の全体形状を有する。ベース部71は、車両前後方向Yから見て、車両下方側に膨出するように湾曲した形状を有する。
ベース部71の車幅方向Xの両端部は、車体フロア2に固定される被固定部72となっている。各被固定部72には、被固定部72を車両上下方向Zに貫通する複数の貫通穴73が設けられている。各被固定部72において、複数の貫通穴73は、車両前後方向Yに間隔を空けて並べて配置されている。被固定部72は、貫通穴73に挿通されるボルト等の固定具を用いて車体に固定される。
マウントメンバ70は、変速機24を支持する支持部74を備えている。支持部74は、ベース部71から上方に突出した中央突出部75及び左右一対の外側突出部76を備えている。
中央突出部75は、ベース部71の車幅方向X中央部に設けられている。また、中央突出部75は、ベース部71の車両前後方向Yの後端部に設けられている。中央突出部75には、中央突出部75を車両前後方向Yに貫通する一対のボルト穴77が設けられている。一対のボルト穴77は、車幅方向に間隔を空けて並べて配置されている。
各外側突出部76は、ベース部71において、被固定部72の車幅方向X内側に隣接する部分に配置されている。また、外側突出部76は、車両前後方向Yにおいて中央突出部75と略同じ位置に配置されている。各外側突出部76には、外側突出部76を車両前後方向Yに貫通する1つのボルト穴78が設けられている。
図6に示すように、マウントメンバ70の支持部74には、ブラケット80を介して変速機24の被支持部26が支持される。ブラケット80は、変速機24の被支持部26に車両後方側から固定されている。
ブラケット80には、一対の連結バー82がそれぞれラバーブッシュ81を介して支持されている。各連結バー82は、車両前後方向Yに直交するように配置されている。各連結バー82の一端部は、ボルト穴77(図5参照)に挿通されたボルト83によって中央突出部75に固定され、各連結バー82の他端部は、ボルト穴78(図5参照)に挿通されたボルト84によって外側突出部76に固定されている。
変速機24に固定されたブラケット80と、マウントメンバ70に固定された各連結バー82との間には、ラバーブッシュ81が介在する。すなわち、マウントメンバ70は、一対のラバーブッシュ81を介して変速機24を支持している。これにより、変速機24からマウントメンバ70への振動伝達の抑制が図られている。
図7に示すように、車体フロア2の上段部51の横板部51aには、マウントメンバ70の貫通穴73に対応する貫通穴60が設けられている。これらの貫通穴60は、補強部材91の後方に隣接する領域において、車両前後方向Yにおいて相互に間隔を空けて並べて配置されている。なお、補強部材91,92は、上段部51の前端及びその近傍部を下方から覆うように、フロアトンネル50の内面と中段部52の下面とに接合されている。
マウントメンバ70は、マウントメンバ70の貫通穴73及び上段部51の貫通穴60に挿通される固定具を用いて、上段部51の横板部51aの下面に固定される。マウントメンバ70の各被固定部72は、車両前後方向Yの複数箇所(本実施形態では3箇所)において車体フロア2に固定される。これらの固定位置のうち、車両前後方向Yの中央の固定位置は、車両前後方向Yにおいて第1クロスメンバ14の上面部64aと重複するように配置されている(図2参照)。
図4に示すように、マウントメンバ70は、車体フロア2の上段部51と、該上段部51の上側に重ねて配置された第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65とに固定される。特に、図4に示されるように車両前後方向Yにおいて第1クロスメンバ14の上面部64aと重複する固定位置では、車体フロア2及び第1クロスメンバ14に対して、マウントメンバ70とシートレール99が共締めされる。
[マウントメンバ及びシートレールの固定]
以下、図4を参照しながら、車体に対するマウントメンバ70とシートレール99の共締めに関する構成の一例を説明する。
図4に示す例において、マウントメンバ70とシートレール99の共締めには、マウントメンバ70の被固定部72と車体フロア2の上段部51の横板部51aとを貫通する背高ナット96、及び、第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65とシートレール99とを貫通し背高ナット96に螺合されるボルト94が用いられている。
背高ナット96は、その軸心が車両上下方向Zに沿って配置された長尺のナットである。背高ナット96は、その下端部から径方向外側に拡がるフランジ部96aを備えている。背高ナット96は、マウントメンバ70及び車体フロア2の横板部51aの各貫通穴60,73(図7参照)に車両下方側から差し込まれている。背高ナット96のフランジ部96aは、マウントメンバ70の被固定部72の下面に係合されている。
背高ナット96は、車体フロア2の横板部51aから車両上方側に突出して配置され、背高ナット96の上端面は、第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65の下面に当接している。これにより、背高ナット96は、車体フロア2の横板部51aとその車両上方側に間隔をあけて配置された第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65との間に介在するスペーサ部材として機能している。
背高ナット96には、シートレール99及び第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65を貫通するように車両上方側から差し込まれたボルト94がねじ込まれている。背高ナット96に対してボルト94が締め付けられることで、第1クロスメンバ14及び車体フロア2に対して背高ナット96が機械的に結合されるとともに、第1クロスメンバ14及び車体フロア2に対して、シートレール99とマウントメンバ70が共締めされている。
本実施形態によれば、シートレール99とマウントメンバ70が、車体に対する共締めによって一体化されることで、上述した数式1の運動方程式において、車体側の振動系の質量mに、シートの重量の一部と着座乗員の体重の一部とを含めることができる。そのため、数式1の運動方程式において、質量mが効果的に増大されることで、変位xを効果的に低減させることができる。したがって、変速機24からマウントメンバ70を介して車体に入力される振動を効果的に低減できる。この結果、車体及びシートレール99を経由してシートに伝達される振動、すなわち、着座乗員が感じる振動を効果的に低減できる。
また、数式1の運動方程式における質量mの増大によって振動低減が果たされるため、第1シートブラケット65の剛性を増大させることなどによってばね係数kを増大させる対策が必ずしも必要でなくなる。そのため、第1シートブラケット65の重量化を抑制でき、これにより、車体重量の低減を図ることができる。
さらに、シートレール99が高剛性のマウントメンバ70に固定されていることで、シートから車体に伝達される振動についても、効果的に抑制することができる。
また、車体フロア2の横板部51aとその上方の第1シートブラケット65との間に介在する背高ナット96を介して、マウントメンバ70とシートレール99とが共締めされることで、横板部51aの下面に対するマウントメンバ70の固定位置と、第1シートブラケット65の上面に対するシートレール99の固定位置との間の相対変位を効果的に抑制できる。そのため、マウントメンバ70とシートレール99が車両上下方向Zに離間して配置される構成でありながら、数式1の運動方程式において、両部材70,99間の振動系部分におけるばね係数kが低下することを抑制でき、これにより、上述した振動抑制を良好に果たすことができる。
さらに、背高ナット96は、車体フロア2と第1クロスメンバ14との間の閉断面内に配置されていることにより、背高ナット96の結合部分における断面変形が抑制される。断面変形し難い車体部分に結合された背高ナット96を介した共締めがなされていることにより、マウントメンバ70とシートレール99との間の相対変位の抑制が効果的に果たされている。
また、マウントメンバ70とシートレール99とが第1クロスメンバ14に共締めされていることにより、マウントメンバ70から第1クロスメンバ14への荷重分散、及び、シートレール99から第1クロスメンバ14への荷重分散を効果的に実現できる。これにより、車体に対するマウントメンバ70及びシートレール99の固定位置にかかる負荷を軽減できる。さらに、フロアトンネル50を挟んだ両側の第1クロスメンバ14間において、マウントメンバ70を介した効果的な荷重伝達を実現しやすくなる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、車体フロア2とその上方の中間部材(第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65)との間に介在するスペーサ部材として、背高ナット96が用いられる例を説明したが、本発明において、スペーサ部材は、ねじ穴を有しないカラーであってもよい。
また、上述の実施形態では、車体に対するマウントメンバ70の固定位置と、車体に対するシートレール99の固定位置とが車両上下方向Zに離間している例を説明したが、本発明は、車体における同一箇所にマウントメンバとシートレールを固定する構成を含むものである。この場合、スペーサ部材は省略されてもよい。
さらに、上述の実施形態では、第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65に対してマウントメンバ70とシートレール99が共締めされる例を説明したが、クロスメンバ本体64の上面部64aが車体フロア2の横板部51aの上方部まで延長される場合には、該上面部64aの延長部分に対して共締めがなされてもよい。
また、上述の実施形態では、変速機24を支持するマウントメンバ70を例に挙げて本発明を説明したが、本発明は、例えばプロペラシャフトなど、変速機以外の動力伝達機構を支持するマウントメンバにも同様に適用可能である。
以上のように、本発明によれば、フロアトンネル内の動力伝達機構がマウントメンバによって支持され、車体フロア上にシートレールが設けられる車両において、車体の軽量化を図りつつ、動力伝達機構からシートへの振動伝達を効果的に抑制することが可能となるから、この種の自動車の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動車
2 車体フロア
3 底面部
4 サイドシル
14 第1クロスメンバ(フロアクロスメンバ)
24 変速機(動力伝達機構)
50 フロアトンネル
51 上段部
51a 横板部
64 クロスメンバ本体
65 第1シートブラケット
70 マウントメンバ
94 ボルト
96 背高ナット(スペーサ部材)
99 シートレール

Claims (5)

  1. 底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、前記車体フロア上に配設され、シートを車両下方側から摺動可能に支持するシートレールと、を備えた下部車体構造であって、
    前記マウントメンバと前記シートレールとは、前記マウントメンバと前記車体フロアの下面とが当接して車体に対して共締めされていることを特徴とする下部車体構造。
  2. 前記車体は、前記底面部上に配設されて前記フロアトンネルから車幅方向外側に延びるフロアクロスメンバを含み
    前記マウントメンバと前記シートレールとは、前記フロアクロスメンバに共締めされていることを特徴とする請求項1に記載の下部車体構造。
  3. 前記マウントメンバは、前記車体フロアの車両下方側に配置され、
    前記シートレールは、前記車体フロアの車両上方側に隙間を空けて配置されたフロアクロスメンバ上に配置され、
    前記マウントメンバと前記シートレールとは、前記車体フロアと前記フロアクロスメンバとの間に介在するスペーサ部材を介して共締めされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の下部車体構造。
  4. 前記スペーサ部材は、前記マウントメンバと前記シートレールとの共締めに用いられるボルトがねじ込まれる背高ナットであることを特徴とする請求項3に記載の下部車体構造。
  5. 前記フロアクロスメンバは、前記車体フロアとの間に車幅方向に連続する閉断面を形成するフロアクロスメンバであり、
    前記スペーサ部材は、前記閉断面内に配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の下部車体構造。
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