JP6572964B2 - 下部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロアトンネル内の動力伝達機構を支持するマウントメンバを備えた下部車体構造に関し、車体の生産技術分野に属する。
FR(フロントエンジン・リヤドライブ)式及び4WD(四輪駆動)式の自動車などの車両において、駆動源から駆動輪への動力伝達経路には、車両前後方向に延びるプロペラシャフトが設けられることがある。プロペラシャフトは、通例、車体フロアの車幅方向中央部に設けられたフロアトンネル内に配設される。また、例えば、所謂縦置き式のパワートレインが搭載された車両では、フロアトンネル内に変速機の少なくとも一部が配設されることもある。
また、車体フロアの上面には、車体剛性の向上等のために、車幅方向に延びるフロアクロスメンバが設けられることがある。上記のフロアトンネルを有する車体において、フロアクロスメンバは、フロアトンネルを挟んで左右に分断して設けられることになる。
特許文献1に開示されているように、フロアトンネル内に配設されたプロペラシャフト及び変速機などの動力伝達機構は、その下方に配置されたマウントメンバによって支持されることがある。
特許文献1に開示された車体構造において、マウントメンバの車幅方向両端部は、フロアトンネル内においてプロペラシャフトを上側から跨ぐように配設された補強部材(トンネルクロスメンバ)を介して、フロアトンネルの下面に固定されている。特許文献1の車体構造では、フロアトンネルによって分断された左右のフロアクロスメンバが、マウントメンバ及び補強部材を介して相互に連結されており、これにより、より効果的な車体剛性の向上が図られている。
特開2013−154731号公報
ところで、上記の特許文献1に開示されているようにマウントメンバが設けられた車体構造では、車両走行時における動力伝達機構の振動がマウントメンバに伝達される。そのため、マウントメンバに支持される動力伝達機構の重量、及び、パワートレインの性能等によっては、フロアトンネル内におけるマウントメンバの支持部に大きな荷重が加えられることがある。
また、車体側方から入力された衝撃荷重が一方のフロアクロスメンバを介してマウントメンバに伝達されるときにも、フロアトンネル内におけるマウントメンバの支持部に大きな荷重が加えられ得る。
したがって、フロアトンネルの変形を抑制しつつ、該フロアトンネル内でのマウントメンバの確実な支持を果たすためには、高強度および高剛性を有する補強部材(特許文献1におけるトンネルクロスメンバ)を用いるなどの対策が必要になる。そのため、該補強部材の大型化、及び、フロアトンネル内の構造の複雑化などを招きやすくなることから、車体の軽量化および車体構造の簡素化を図る上で改善の余地がある。
そこで、本発明は、フロアトンネル内の動力伝達機構がマウントメンバによって支持される車両において、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図りつつ、フロアトンネルの変形抑制と、マウントメンバの確実な支持との両立を果たすことを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る下部車体構造は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明に係る下部車体構造は、
底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネルから車幅方向外側に延びるように前記底面部上に配設され、上面部に車幅方向に延びる稜線が形成されたフロアクロスメンバと、前記フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、を備えた下部車体構造であって、
前記マウントメンバは、前記車体フロアおよび前記フロアクロスメンバの少なくとも一方に対して所定の固定位置で固定され、
前記固定位置は、車両前後方向において前記フロアクロスメンバと重複するように配置され、車幅方向において前記フロアトンネルよりも外側に配置され、且つ、車両上下方向において前記底面部よりも上側に配置され、
前記車体フロアは、前記底面部から車幅方向の前記フロアトンネル側に向かって段上げされて該フロアトンネルの下縁部に連なる上段部を備え、
前記フロアクロスメンバの車幅方向内側端部は、前記上段部の車両上方側に重ねて配置され、
前記マウントメンバは、前記上段部において前記車体フロアと前記フロアクロスメンバとに固定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネルから車幅方向外側に延びるように前記底面部上に配設され、上面部に車幅方向に延びる稜線が形成されたフロアクロスメンバと、前記フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、を備えた下部車体構造であって、
前記マウントメンバは、前記車体フロアおよび前記フロアクロスメンバの少なくとも一方に対して所定の固定位置で固定され、
前記車体フロアは、前記底面部から車幅方向の前記フロアトンネル側に向かって段上げされて該フロアトンネルの下縁部に連なる上段部を備え、
前記マウントメンバと前記フロアクロスメンバとは、互いに重複する車両前後方向位置において前記上段部に固定されていることを特徴とする。
本明細書において、「車幅方向にオーバラップ」とは、車幅方向に占める領域が重複することを意味する。
請求項3に記載の発明は、
底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネルから車幅方向外側に延びるように前記底面部上に配設され、上面部に車幅方向に延びる稜線が形成されたフロアクロスメンバと、前記フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、を備えた下部車体構造であって、
前記マウントメンバは、前記車体フロアおよび前記フロアクロスメンバの少なくとも一方に対して所定の固定位置で固定され、
前記車体フロアは、前記底面部から車幅方向の前記フロアトンネル側に向かって段上げされて該フロアトンネルの下縁部に連なる上段部を備え、
前記マウントメンバの車幅方向外側端部は、前記上段部の車両下方側に重ねて配置され、
前記フロアクロスメンバの車幅方向内側端部は、前記上段部の車両上方側に重ねて配置され、
前記マウントメンバと前記フロアクロスメンバとは、前記上段部に重ねられた部分において互いに固定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜前記請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
前記固定位置と前記稜線とは、車幅方向にオーバラップして配置されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、プロペラシャフト及び変速機などの動力伝達機構を支持するマウントメンバが、車両前後方向においてフロアクロスメンバに重複し且つ車両上下方向において車体フロアの底面部よりも上側に位置する固定位置で、車体フロア及びフロアクロスメンバの少なくとも一方に固定される。そのため、動力伝達機構からマウントメンバに入力される荷重を、該マウントメンバの固定位置の近くに位置するフロアクロスメンバの上面部の稜線に効果的に伝達できる。これにより、マウントメンバからフロアクロスメンバへの荷重分散が効果的に行われることで、マウントメンバの固定位置にかかる負荷を軽減できる。また、フロアトンネルを挟んだ両側のフロアクロスメンバ間において、マウントメンバを介した効果的な荷重伝達を実現しやすくなる。
さらに、マウントメンバの固定位置は、フロアトンネルよりも車幅方向外側に位置するため、フロアトンネル内でマウントメンバが固定される場合に比べて、マウントメンバに荷重が入力されることによるフロアトンネルの変形を抑制しやすくなる。そのため、フロアトンネルの補強に用いられる部材の削減ないし簡素化を実現しやすくなり、これにより、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図ることができる。
したがって、本発明によれば、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図りつつ、フロアトンネルの変形抑制と、マウントメンバの確実な支持との両立を果たすことができる。
また、車体フロアにおける底面部とフロアトンネルの下縁部との間に上段部が設けられることで、フロアトンネルの下縁部と底面部との境界部において、補強部材を別途設けることなく剛性の向上を図ることができる。また、かかる剛性向上機能を有する上段部を利用してマウントメンバが固定されることで、フロアクロスメンバの上面部の稜線に近い車両上下方向位置まで、マウントメンバの固定位置を高く配置しやすくなる。さらに、マウントメンバが車体フロアの上段部に固定されることで、車体フロアに対して別部材を介して固定される場合に比べて、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を効果的に実現できる。
また、車体フロアの上段部と、その上側に重ねられたフロアクロスメンバとにマウントメンバが固定されることで、マウントメンバの支持強度の向上を図ることができるとともに、マウントメンバからフロアクロスメンバへの円滑な荷重伝達を実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様に、プロペラシャフト及び変速機などの動力伝達機構を支持するマウントメンバが、車両前後方向においてフロアクロスメンバに重複し且つ車両上下方向において車体フロアの底面部よりも上側に位置する固定位置で、車体フロアに固定される。そのため、動力伝達機構からマウントメンバに入力される荷重を、該マウントメンバの固定位置の近くに位置するフロアクロスメンバの上面部の稜線に効果的に伝達できる。これにより、マウントメンバからフロアクロスメンバへの荷重分散が効果的に行われることで、マウントメンバの固定位置にかかる負荷を軽減できる。また、フロアトンネルを挟んだ両側のフロアクロスメンバ間において、マウントメンバを介した効果的な荷重伝達を実現しやすくなる。
さらに、マウントメンバの固定位置は、フロアトンネルよりも車幅方向外側に位置するため、フロアトンネル内でマウントメンバが固定される場合に比べて、マウントメンバに荷重が入力されることによるフロアトンネルの変形を抑制しやすくなる。そのため、フロアトンネルの補強に用いられる部材の削減ないし簡素化を実現しやすくなり、これにより、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図ることができる。
したがって、本発明によれば、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図りつつ、フロアトンネルの変形抑制と、マウントメンバの確実な支持との両立を果たすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1と同様に、プロペラシャフト及び変速機などの動力伝達機構を支持するマウントメンバが、車両前後方向においてフロアクロスメンバに重複し且つ車両上下方向において車体フロアの底面部よりも上側に位置する固定位置で、フロアクロスメンバに固定される。そのため、動力伝達機構からマウントメンバに入力される荷重を、該マウントメンバの固定位置の近くに位置するフロアクロスメンバの上面部の稜線に効果的に伝達できる。これにより、マウントメンバからフロアクロスメンバへの荷重分散が効果的に行われることで、マウントメンバの固定位置にかかる負荷を軽減できる。また、フロアトンネルを挟んだ両側のフロアクロスメンバ間において、マウントメンバを介した効果的な荷重伝達を実現しやすくなる。
さらに、マウントメンバの固定位置は、フロアトンネルよりも車幅方向外側に位置するため、フロアトンネル内でマウントメンバが固定される場合に比べて、マウントメンバに荷重が入力されることによるフロアトンネルの変形を抑制しやすくなる。そのため、フロアトンネルの補強に用いられる部材の削減ないし簡素化を実現しやすくなり、これにより、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図ることができる。
したがって、本発明によれば、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図りつつ、フロアトンネルの変形抑制と、マウントメンバの確実な支持との両立を果たすことができる。
請求項4に記載の発明によれば、マウントメンバの固定位置とフロアクロスメンバの上面部の稜線とが車幅方向にオーバラップして配置されていることにより、マウントメンバとフロアクロスメンバとの間での荷重伝達効果を高めることができる。そのため、動力伝達機構からマウントメンバに入力された荷重をフロアクロスメンバに効果的に分散させたり、左右のフロアクロスメンバ間においてマウントメンバを介して効果的に荷重を伝達させたりしやすくなる。

本発明の一実施形態に係る下部車体構造を示す斜視図である。 同下部車体構造を示す底面図である。 マウントメンバが固定された車両前後方向位置における下部車体構造を車両前方側から見た図2のA−A線断面図である。 マウントメンバの固定位置及びその周辺部を拡大して示す図3の一部拡大断面図である。 マウントメンバを車両上方側から見た斜視図である。 マウントメンバと変速機との連結部分を車両上方側から見た平面図である。 マウントメンバ及びその固定位置を車両下方側から見た分解斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る下部車体構造を説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」、「下」等の方向を示す用語は、特段の説明がある場合を除いて、車両の前進走行時の進行方向を「前」とした場合における車体の各方向を指すものとする。また、添付図面では、車幅方向に符号「X」、車両前後方向に符号「Y」、車両上下方向に符号「Z」を付している。
[全体構成]
図1の斜視図及び図2の底面図に示すように、本実施形態に係る下部車体構造を備えた自動車1は、車室内空間の床面を構成する車体フロア2、車体フロア2の車幅方向Xの両側部に沿って車両前後方向Yに延びる一対のサイドシル4、及び、車体フロア2の前方に配設されたダッシュパネル10を備えている。
各サイドシル4は、車幅方向Xの外側に開放した断面ハット状のサイドシルインナ5と、車幅方向Xの内側に開放した断面ハット状のサイドシルアウタ6とを備えている。サイドシルインナ5とサイドシルアウタ6は、車両前後方向Yに連続する閉断面を形成するように相互に接合されている。
自動車1は、左右のサイドシル4の各前端部から立ち上がって車両上下方向Zに延びる一対のヒンジピラー(図示せず)を更に備え、該一対のヒンジピラー間に、上記のダッシュパネル10が架設されている。このダッシュパネル10によって、車室内空間とエンジンルームが車両前後方向Yに仕切られている。
車体フロア2は、底面部3と、底面部3から上方に膨出するように形成されたフロアトンネル50とを備えている。フロアトンネル50は、車体フロア2の車幅方向X中央部において車両前後方向Yに延びるように設けられている。車両前後方向Yから見たフロアトンネル50の断面形状は、下方に開放したU字状である。
フロアトンネル50の上面部には、シフトレバー(図示せず)を通すための開口部50aが設けられている。フロアトンネル50の上面部における車幅方向Xの両側部には、車両前後方向Yに延びる補強部材8がそれぞれ例えば溶接によって接合されており、これにより、フロアトンネル50の剛性が高められている。
車体フロア2の底面部3には、車両前後方向Yに延びる左右一対のフロアフレーム12が接合されている。各フロアフレーム12は、車幅方向Xにおいて、フロアトンネル50とサイドシル4との間に配置されている。図2に示すように、フロアフレーム12は、車幅方向Xに延びるトルクボックス22を介して、サイドシル4の前端部に連結されている。
図1に示すように、フロアフレーム12は、例えば溶接によって車体フロア2の上面に接合されたアッパフレームメンバ61と、例えば溶接によって車体フロア2の下面に接合されたロアフレームメンバ62とを備えている。アッパフレームメンバ61とロアフレームメンバ62は、車体フロア2を挟んで互いに対向するように配置されている。アッパフレームメンバ61及びロアフレームメンバ62は、それぞれ、車両前後方向Yに延びるように配置されており、車体フロア2との間に車両前後方向Yに連続する閉断面を形成している。
また、車体フロア2の上面には、車幅方向Xに延びるフロアクロスメンバとして、左右一対の第1クロスメンバ14、及び、左右一対の第2クロスメンバ16が接合されている。各第1クロスメンバ14および各第2クロスメンバ16は、フロアトンネル50とサイドシル4との間に架設されている。
左右の第1クロスメンバ14は、車両前後方向Yにおいて、フロアトンネル50の開口部50aとオーバラップし、且つ、互いに略同じ位置に配置されている。左右の第2クロスメンバ16は、車両前後方向Yにおいて、第1クロスメンバ14よりも後方において、互いに略同じ位置に配置されている。
第1クロスメンバ14は、車幅方向に延びるクロスメンバ本体64と、シートスライド機構における一対のシートレール(図示せず)を支持するための第1及び第2シートブラケット65,66とを備えている。クロスメンバ本体64、並びに、第1及び第2シートブラケット65,66は、例えば鋼材からなるプレス加工部品である。
クロスメンバ本体64は、下方に開放した断面ハット状の部材であり、車体フロア2との間に、車幅方向Xに連続する閉断面を形成している。クロスメンバ本体64は、車体フロア2の底面部3の上方に対向配置された上面部64aを有する。上面部64aは、車幅方向Xに延びるように配置されている。上面部64aの前縁部には、車幅方向Xに延びる前側稜線L1が形成され、上面部64aの後縁部には、車幅方向Xに延びる後側稜線L2が形成されている。
クロスメンバ本体64の車幅方向X内側端部は、フロアトンネル50よりも車幅方向X外側に配置されている。クロスメンバ本体64の車幅方向X内側端部には第1シートブラケット65が接合されており、該第1シートブラケット65を介して、クロスメンバ本体64とフロアトンネル50とが連結されている。
クロスメンバ本体64の車幅方向X外側端部は、サイドシル4のサイドシルインナ5に接合されている。第2シートブラケット66は、クロスメンバ本体64の車幅方向X外側端部と、サイドシルインナ5とに接合されている。
さらに、車体フロア2の上面には、左右一対の斜めメンバ18が例えば溶接によって接合されている。斜めメンバ18は、第1クロスメンバ14よりも前方において、車幅方向Xの内側に向かって後方に傾斜した方向に延びるように配置されている。斜めメンバ18は、フロアフレーム12とサイドシル4とを連結させるように設けられている。斜めメンバ18は、下方に開放した断面ハット状の部材であり、車体フロア2との間において、斜めメンバ18の長さ方向に連続する閉断面を形成している。
本実施形態における自動車1は、例えば、縦置き式のパワートレインを備えたFR式の自動車である。自動車1のパワートレインは、ダッシュパネル10の前方のエンジンルームに搭載された駆動源としてのエンジン(図示せず)と、該エンジンの後方に連結された変速機24(図2参照)とを備えている。
図2に示すように、変速機24は、例えば、縦置き式の自動変速機であり、車両前後方向Yに延びる出力軸(図示せず)を有する。ただし、変速機24は、手動変速機であってもよい。変速機24の出力軸の後端部は、自在継手28を介して、車両前後方向Yに延びるプロペラシャフト30に連結されている。これにより、エンジンの動力は、変速機24及びプロペラシャフト30等を介して後輪に伝達可能とされている。
プロペラシャフト30は、フロアトンネル50内に配置されている。プロペラシャフト30は、軸受32及び支持部材34を介して、フロアトンネル50の下面に支持されている。
フロアトンネル50内には、変速機24の少なくとも後端側の一部も配置されている。変速機24の後部には、フロアトンネル50の下方からマウントメンバ70によって支持される被支持部26が設けられている。被支持部26は、変速機24の後端近傍部に設けられている。
マウントメンバ70は、第1クロスメンバ14の上面部64aとオーバラップする車両前後方向Y位置において車体フロア2に固定されている。これにより、変速機24の後部は、マウントメンバ70を介して車体に支持されている。なお、変速機24の前部は、エンジン及びエンジンマウント(図示せず)を介して車体(例えば、フロントサスペンションメンバ)に支持されている。マウントメンバ70及びその固定に関する構成については後に説明する。
[マウントメンバの周辺構造]
図3の断面図、及び、図4の拡大断面図を参照しながら、マウントメンバ70及び第1クロスメンバ14が配置された車両前後方向Y位置における車体フロア2及びその周辺部の構成について説明する。
図3に示すように、車体フロア2は、フロアトンネル50を構成するトンネルパネル40、及び、底面部3を構成する左右一対の底面パネル42で構成されている。トンネルパネル40は、左右のサイドシル4間の車幅方向X領域の中央部に配置されている。各底面パネル42は、トンネルパネル40とサイドシル4との間を繋ぐように設けられている。
トンネルパネル40及び底面パネル42は、例えば鋼材からなるプレス加工部品である。トンネルパネル40は、底面パネル42よりも高い剛性および強度を有することが好ましく、これにより、フロアトンネル50の剛性および強度の向上が図られる。
車体フロア2は、底面部3とフロアトンネル50との間において、底面部3から車幅方向X内側に向かって段上げされてフロアトンネル50の下縁部に連なる一対の上段部51を更に備えている。各上段部51は、第1クロスメンバ14よりも前方部から第2クロスメンバ16よりも後方部にかけて、フロアトンネル50の下縁部に沿って車両前後方向Yに延びるように設けられている(図1参照)。
このように、車体フロア2における底面部3とフロアトンネル50の下縁部との間に上段部51が設けられることで、フロアトンネル50の下縁部と底面部3との境界部において、補強部材を別途設けることなく剛性の向上を図ることができる。
なお、図2に示すように、車体フロア2の前端側部分には、底面部3とフロアトンネル50の下縁部との境界部に沿って車両前後方向Yに延びる補強部材91,92が設けられている。補強部材91,92は、車両前後方向Yにおいて、上記の上段部51の前端部と重複する部分および上段部51よりも前方部分に設けられている。これにより、上段部51が形成されていない部分については、補強部材91,92による補強がなされている。
図4に示すように、上段部51は、フロアトンネル50の下端部から車幅方向X外側に延びる横板部51aと、該横板部51aの外側端部から下側に向かって車両上下方向Zに延びる縦板部51bとを備えている。なお、縦板部51bは、下方に向かって車幅方向X外側に傾斜して配置されてもよい。
このように、底面部3とフロアトンネル50の下縁部との境界部では、車体フロア2と一体の上段部51が設けられることによって、剛性が高められている。そのため、上段部51が設けられた車両前後方向Y領域において、車体フロア2とは別体の補強部材を設けることなく、フロアトンネル50の下縁部に沿った補強が果たされる。
本実施形態において、上段部51の横板部51a及び縦板部51bは、トンネルパネル40の一部で構成されている。トンネルパネル40は、縦板部51bの下端部から車幅方向X外側に延びる延長部51cを更に備えている。延長部51cは、例えば溶接によって底面パネル42に接合されている。
ただし、上段部51は、底面パネル42の一部で構成されてもよいし、トンネルパネル40及び底面パネル42とは別のフロア構成部材で構成されてもよい。
図3に示すように、車体フロア2の底面部3は、上段部51の車幅方向X外側に連なる左右一対の中段部52と、中段部52の車幅方向X外側に連なる左右一対の下段部53と、下段部53の車幅方向X外側においてサイドシル4に接合される被接合部54とを備えている。
図4に示すように、中段部52は、車幅方向Xに延びる横板部52aと、該横板部52aの外側端部から下方に向かって車幅方向X外側に傾斜した方向に延びる第1傾斜部52bとを備えている。中段部52の横板部52aは、トンネルパネル40の延長部51cの下面に接合されている。これにより、中段部52の横板部52aの車幅方向X内側端部は、延長部51cを介して上段部51の縦板部51bの下端部に連結されている。上記のフロアフレーム12を構成するアッパフレームメンバ61及びロアフレームメンバ62は、中段部52の第1傾斜部52bを挟んで互いに対向配置されている。
図3に示すように、下段部53は、中段部52の第1傾斜部52bの下端部から車幅方向X外側に延びる横板部53aと、該横板部53aの外側端部から車幅方向X外側に向かって上方に傾斜した方向に延びる第2傾斜部53bとを備えている。下段部53の横板部53aは、車体フロア2の最下部を構成している。
被接合部54は、下段部53の第2傾斜部53bの外側端部から上方に延びるように設けられている。被接合部54は、サイドシル4におけるサイドシルインナ5の車室内側の側面に、例えば溶接によって接合されている。
このように、下段部53は、車両上下方向Zにおいて、サイドシル4に接合される被接合部54よりも低く配置されている。これにより、下段部53が設けられた車幅方向X領域において、車体フロア2と第1クロスメンバ14との間に形成される閉断面の断面積が拡大されることで、第1クロスメンバ14の剛性向上が果たされている。
ただし、図2のA−A線における車体フロア2の断面形状は、図3及び図4に示す上記の構成に限られるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上段部51と下段部53との間に介在する中段部52は、複数段で形成されてもよいし、省略されてもよい。また、本実施形態では、下段部53の横板部53aが被接合部54よりも低く配置されているが、下段部53の横板部53aは、被接合部54と重複する高さ位置または被接合部54よりも高い位置に配置されてもよい。
図3に示すように、前側稜線L1及び後側稜線L2(図1及び図2参照)を有するクロスメンバ本体64の上面部64aは、車体フロア2の中段部52及び下段部53よりも高く、且つ、上段部51の横板部51aと略同じ高さ位置に配置されている。
上面部64aの車幅方向X内側端部は、フロアトンネル50及び上段部51の横板部51aよりも車幅方向X外側に隣接して配置されている。上面部64aの車幅方向X外側端部には、上方に延びるフランジ部64bが設けられている。上面部64aの車幅方向X外側端部は、フランジ部64bを介してサイドシル4に接合されている。フランジ部64bは、車体フロア2の被接合部54よりも上方において、サイドシル4におけるサイドシルインナ5の車室内側の側面に例えば溶接によって接合されている。
第1シートブラケット65は、車幅方向Xの内側端部において、フロアトンネル50の外側の側面に例えば溶接によって接合され、車幅方向Xの外側端部において、クロスメンバ本体64の上面部64aに例えば溶接によって接合されている。これにより、クロスメンバ本体64の上面部64aは、第1シートブラケット65を介してフロアトンネル50に連結されている。
第2シートブラケット66の車幅方向X内側端部は、クロスメンバ本体64の上面部64aに例えば溶接によって接合されている。第2シートブラケット66の車幅方向X外側端部は、クロスメンバ本体64のフランジ部64bよりも上方において、サイドシル4におけるサイドシルインナ5の車室内側の側面に例えば溶接によって接合されている。
[マウントメンバ]
図5の斜視図及び図6の平面図を参照しながら、変速機24を支持するマウントメンバ70の構成を説明する。
マウントメンバ70は、例えばアルミニウム合金からなる鋳造部品である。マウントメンバ70は、車幅方向Xに延びるベース部71を備えている。ベース部71は、車両前後方向Yの寸法に比べて車両上下方向Zの寸法が小さい扁平なプレート状部である。ベース部71の車両前後方向Yの幅は、車幅方向Xの外側に向かって次第に大きくなっている。これにより、マウントメンバ70のベース部71は、車両上下方向Zから見て、蝶形の全体形状を有する。ベース部71は、車両前後方向Yから見て、車両下方側に膨出するように湾曲した形状を有する。
ベース部71の車幅方向Xの両端部は、車体フロア2に固定される被固定部72となっている。各被固定部72には、被固定部72を車両上下方向Zに貫通する複数のボルト穴73が設けられている。各被固定部72において、複数のボルト穴73は、車両前後方向Yに間隔を空けて並べて配置されている。被固定部72は、ボルト穴73に挿通されるボルト94(図4参照)を用いて、後述のように車体フロア2の上段部51に固定される。
マウントメンバ70は、変速機24を支持する支持部74を備えている。支持部74は、ベース部71から上方に突出した中央突出部75及び左右一対の外側突出部76を備えている。
中央突出部75は、ベース部71の車幅方向X中央部に設けられている。また、中央突出部75は、ベース部71の車両前後方向Yの後端部に設けられている。中央突出部75には、中央突出部75を車両前後方向Yに貫通する一対のボルト穴77が設けられている。一対のボルト穴77は、車幅方向に間隔を空けて並べて配置されている。
各外側突出部76は、ベース部71において、被固定部72の車幅方向X内側に隣接する部分に配置されている。また、外側突出部76は、車両前後方向Yにおいて中央突出部75と略同じ位置に配置されている。各外側突出部76には、外側突出部76を車両前後方向Yに貫通する1つのボルト穴78が設けられている。
図6に示すように、マウントメンバ70の支持部74には、ブラケット80を介して変速機24の被支持部26が支持される。ブラケット80は、変速機24の被支持部26に車両後方側から固定されている。
ブラケット80には、一対の連結バー82がそれぞれラバーブッシュ81を介して支持されている。各連結バー82は、車両前後方向Yに直交するように配置されている。各連結バー82の一端部は、ボルト穴77(図5参照)に挿通されたボルト83によって中央突出部75に固定され、各連結バー82の他端部は、ボルト穴78(図5参照)に挿通されたボルト84によって外側突出部76に固定されている。
変速機24に固定されたブラケット80と、マウントメンバ70に固定された各連結バー82との間には、ラバーブッシュ81が介在する。すなわち、マウントメンバ70は、一対のラバーブッシュ81を介して変速機24を支持している。これにより、変速機24からマウントメンバ70への振動伝達の抑制が図られている。
図7に示すように、車体フロア2の上段部51の横板部51aには、マウントメンバ70のボルト穴73に対応するボルト穴60が設けられている。これらのボルト穴60は、補強部材91の後方に隣接する領域において、車両前後方向Yにおいて相互に間隔を空けて並べて配置されている。なお、補強部材91,92は、上段部51の前端及びその近傍部を下方から覆うように、フロアトンネル50の内面と中段部52の下面とに接合されている。
マウントメンバ70は、マウントメンバ70のボルト穴73及び上段部51のボルト穴60に挿通されるボルト94(図4参照)を用いて、上段部51の横板部51aの下面に固定される。マウントメンバ70の各被固定部72は、車両前後方向Yの複数箇所(本実施形態では3箇所)において車体フロア2に固定される。これらの固定位置のうち、車両前後方向Yの中央の固定位置は、車両前後方向Yにおいて第1クロスメンバ14の上面部64aと重複するように配置されている(図2参照)。
図4に示すように、マウントメンバ70は、車体フロア2の上段部51と、該上段部51の上側に重ねて配置された第1シートブラケット65に固定される。具体的に、マウントメンバ70は、車両前後方向Yにおいて第1クロスメンバ14の上面部64aと重複する位置で、車体フロア2及び第1シートブラケット65に固定される。
図4に示す例において、マウントメンバ70の固定には、マウントメンバ70の被固定部72、車体フロア2の上段部51の横板部51a、及び第1シートブラケット65を車両上下方向Zに貫通するボルト94と、該ボルト94の先端に螺合されたナット95が用いられている。
また、図4に示す例において、第1シートブラケット65と上段部51の横板部51aとの間には、車両上下方向Zに延びる軸心を有するカラー96が介在し、該カラー96にもボルト94が挿通されている。カラー96は、第1シートブラケット65の下面と上段部51の横板部51aの上面とに、例えば溶接によって接合されている。
ただし、マウントメンバ70の具体的な固定構造は、図4に示すものに限られず、適宜変更可能である。例えば、カラー96に代えて、高ナットが用いられてもよい。
上記のように、マウントメンバ70は、上段部51の横板部51aにおいて車体フロア2に固定され、横板部51aの上方に間隔を空けて配置された第1シートブラケット65において第1クロスメンバ14に固定されている。すなわち、マウントメンバ70は、車体フロア2と第1クロスメンバ14の両方に固定されているとともに、車両上下方向Zの複数箇所において車体に固定されている。これにより、車体によるマウントメンバ70の支持強度の向上が果たされている。
上段部51に対するマウントメンバ70の固定位置は、車両上下方向Zにおいて、第1クロスメンバ14の上面部64aの高さ位置、すなわち、クロスメンバ本体64の稜線L1,L2(図1参照)の高さ位置と略同じである。また、第1シートブラケット65に対するマウントメンバ70の固定位置は、クロスメンバ本体64の稜線L1,L2の高さ位置の上側に隣接した高さ位置である。また、これらのマウントメンバ70の固定位置は、車幅方向Xにおいて第1クロスメンバ14の稜線L1,L2とオーバラップして配置されている。
これにより、変速機24からマウントメンバ70に入力される荷重を、該マウントメンバ70の固定位置の近くに位置する第1クロスメンバ14の稜線L1,L2に効果的に伝達できる。したがって、マウントメンバ70から第1クロスメンバ14への荷重分散が効果的に行われることで、マウントメンバ70の固定位置にかかる負荷を軽減できる。また、フロアトンネル50を挟んだ両側の第1クロスメンバ14間において、マウントメンバ70を介した効果的な荷重伝達を実現しやすくなる。
さらに、車体に対するマウントメンバ70の固定位置は、車幅方向Xにおいてフロアトンネル50よりも外側に配置されている。そのため、フロアトンネル内でマウントメンバが固定される従来の構成に比べて、マウントメンバ70に荷重が入力されることによるフロアトンネル50の変形を抑制しやすくなる。そのため、フロアトンネル50の補強に用いられる部材の削減ないし簡素化を実現できる。
また、本実施形態において、マウントメンバ70は、車体フロア2の底面部3とフロアトンネル50との境界部の剛性向上機能を果たす上段部51を利用して固定される。そのため、車体フロア2とマウントメンバ70との間に、マウントメンバ70の固定位置を嵩上げするための特別な部材を介在させる必要がない。
以上のように、本実施形態によれば、フロアトンネル50の変形抑制と、マウントメンバ70の確実な支持との両立を果たしつつ、マウントメンバ70の取付けに関連する構造の簡素化、及び部品点数の削減を図ることができる。したがって、車体全体の軽量化、及び車体構造全体の簡素化に貢献することができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、第1クロスメンバ14の第1シートブラケット65にマウントメンバ70が固定される例を説明したが、クロスメンバ本体64の上面部64aが上段部51の上方部まで延長される場合には、該上面部64aの延長部分にマウントメンバ70が固定されてもよい。
さらに、上述の実施形態では、マウントメンバ70が車体フロア2とフロアクロスメンバ(第1クロスメンバ14)の両方に固定される例を説明したが、マウントメンバ70は、フロアクロスメンバ又は車体フロアの一方に固定されてもよい。
また、上述の実施形態では、変速機24を支持するマウントメンバ70を例に挙げて本発明を説明したが、本発明は、例えばプロペラシャフトなど、変速機以外の動力伝達機構を支持するマウントメンバにも同様に適用可能である。
以上のように、本発明によれば、フロアトンネル内の動力伝達機構がマウントメンバによって支持される車両において、車体の軽量化、及び車体構造の簡素化を図りつつ、フロアトンネルの変形抑制と、マウントメンバの確実な支持との両立を果たすことが可能となるから、この種の自動車の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動車
2 車体フロア
3 底面部
4 サイドシル
14 第1クロスメンバ(フロアクロスメンバ)
24 変速機(動力伝達機構)
50 フロアトンネル
51 上段部
64 クロスメンバ本体
64a 上面部
65 第1シートブラケット65
70 マウントメンバ
L1,L2 稜線

Claims (4)

  1. 底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネルから車幅方向外側に延びるように前記底面部上に配設され、上面部に車幅方向に延びる稜線が形成されたフロアクロスメンバと、前記フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、を備えた下部車体構造であって、
    前記マウントメンバは、前記車体フロアおよび前記フロアクロスメンバの少なくとも一方に対して所定の固定位置で固定され、
    前記固定位置は、車両前後方向において前記フロアクロスメンバと重複するように配置され、車幅方向において前記フロアトンネルよりも外側に配置され、且つ、車両上下方向において前記底面部よりも上側に配置され、
    前記車体フロアは、前記底面部から車幅方向の前記フロアトンネル側に向かって段上げされて該フロアトンネルの下縁部に連なる上段部を備え、
    前記フロアクロスメンバの車幅方向内側端部は、前記上段部の車両上方側に重ねて配置され、
    前記マウントメンバは、前記上段部において前記車体フロアと前記フロアクロスメンバとに固定されていることを特徴とする下部車体構造。
  2. 底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネルから車幅方向外側に延びるように前記底面部上に配設され、上面部に車幅方向に延びる稜線が形成されたフロアクロスメンバと、前記フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、を備えた下部車体構造であって、
    前記マウントメンバは、前記車体フロアおよび前記フロアクロスメンバの少なくとも一方に対して所定の固定位置で固定され、
    前記車体フロアは、前記底面部から車幅方向の前記フロアトンネル側に向かって段上げされて該フロアトンネルの下縁部に連なる上段部を備え、
    前記マウントメンバと前記フロアクロスメンバとは、互いに重複する車両前後方向位置において前記上段部に固定されていることを特徴とする下部車体構造。
  3. 底面部を有する車体フロアと、該車体フロアにおいて前記底面部から車両上方側に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、該フロアトンネルから車幅方向外側に延びるように前記底面部上に配設され、上面部に車幅方向に延びる稜線が形成されたフロアクロスメンバと、前記フロアトンネル内に配設された動力伝達機構と、該動力伝達機構を車両下方側から支持するマウントメンバと、を備えた下部車体構造であって、
    前記マウントメンバは、前記車体フロアおよび前記フロアクロスメンバの少なくとも一方に対して所定の固定位置で固定され、
    前記車体フロアは、前記底面部から車幅方向の前記フロアトンネル側に向かって段上げされて該フロアトンネルの下縁部に連なる上段部を備え、
    前記マウントメンバの車幅方向外側端部は、前記上段部の車両下方側に重ねて配置され、
    前記フロアクロスメンバの車幅方向内側端部は、前記上段部の車両上方側に重ねて配置され、
    前記マウントメンバと前記フロアクロスメンバとは、前記上段部に重ねられた部分において互いに固定されていることを特徴とする下部車体構造。
  4. 前記固定位置と前記稜線とは、車幅方向にオーバラップして配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の下部車体構造。
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