JP5496727B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の前部車体構造に関し、より詳細にはダッシュパネルとホイールアーチとの結合構造に関する。
自動車の前部車体構造では、ダッシュパネルと、車室内側の左,右両側部に配置された円弧状のホイールアーチとを一体的に形成するのが一般的である。この種のホイールアーチを設けたものでは、ホイールアーチ部分の振動による騒音を低減させるために、例えば特許文献1には、前記イホールアーチの上面に、車幅方向に指向する複数の補強ビームを一体形成したものが開示されている。
特開平6−247322号公報
ところで、小型車の前部車体構造では、ダッシュパネルの車室外側にサスペンションタワー(以下、サスタワー、と記す)が溶接されている。そのため、タイヤからの入力がサスタワーからダッシュパネルを上方に引き上げるように作用し、ダッシュパネル及びホイールアーチが面変形を起こしてしまい、騒音特性、特にロードノイズが大きくなるという問題があった。
前記特許文献1に記載のように、ホイールアーチの上面に車幅方向に指向する補強ビードを設けるだけの構造では、ホイールアーチの微振動の抑制には効果があるものの、前記面変形を防止することはできないため、ロードノイズを効果的に改善することはできない。その結果、前記従来構造では、別途アスファルトシート(制振材)を追加したり、ダッシュパネルの板厚を上げたりする必要があり、コスト上昇、重量増加、生産性悪化の問題が生じる。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、前記面変形を抑制でき、コストや重量の増加、生産性の悪化を来すことなく前記ロードノイズを効果的に抑制できる自動車の前部車体構造を提供することを課題としている。
本発明は、車室の前面を形成するダッシュパネルの車幅方向両側部にホイールアーチが上方に膨出するように一体形成され、前記ダッシュパネルの車室外側面にサスペンションタワーが固定され、該サスペンションタワー内にサスペンション部材が軸線を上下方向かつ車幅方向内方に傾斜させて配設された自動車の前部車体構造において、前記ホイールアーチの上面の車幅方向略中央部には、ビードが、前記ダッシュパネルとホイールアーチとの境界をなす稜線から後方に延びるように一体形成されており、前記ビードは、車両後方視で、前記サスペンション部材の軸線方向に略一致する方向に延びていることを特徴としている。
本発明に係る前部車体構造によれば、ホイールアーチの上面にビードを、ダッシュパネルとホイールアーチとの稜線から車両後方に延びるように形成したので、ダッシュパネル及びホイールアーチの面変形の起点となり易い部分を効果的に補強できる。また前記ビームを、車両後方視でサスタワーへの荷重の入力方向と略一致する方向に延びるように形成したので、ホイールアーチの湾曲面が伸びようとする変形も効果的に抑えることができる。このようにダッシュパネルとホイールアーチとの結合力を強化して両者の面変形を防止でき、その結果、前記ロードノイズを効果的に抑制できる。この場合、アスファルトシート等を必要としないので、コストや重量の増加、生産性の悪化を来すこともない。
本発明の実施例1による自動車の前部車体構造の車室内側から見た斜視図である。 前記前部車体構造の車両後方から見た正面図である。 前記前部車体構造の断面側面図(図2のIII-III線断面図)である。 前記前部車体構造のより好ましい実施例を示す斜視図である。 比較例構造におけるホイールハウス部分の変形量の実験結果を示す図である。 本発明構造におけるホイールハウス部分の変形量の実験結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、本発明の実施例1による自動車の前部車体構造を説明するための図である。なお、本実施例の説明で前後,左右という場合は、特記なき限り、車両後方から前方を見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1は自動車の前部に配置され、車室AとエンジンルームBとを画成するダッシュパネルである。このダッシュパネル1は、略垂直に立ち上がる縦壁1aと、該縦壁1aの下端部からフロア4の一部をなすように略水平に後方に延びる横壁1bとを有する。前記縦壁1aの上端のフランジ部1fにカウルパネル2が接続されている。なお、前記縦壁1aの前記横壁1bとの境界部は、前方斜め上方に傾斜する傾斜壁1cとなっている。
前記ダッシュパネル1の横壁1bは、車両前後方向に延びる左,右一対のサイドメンバ3,3に固定されている。また前記左,右のサイドメンバ3,3の前端部3a同士はクロスメンバ3bにより接続されている。
そして前記ダッシュパネル1の左,右両側部には、前輪8の上部かつ後部の概ね1/4を上方から覆うホイールアーチ1d,1dが室内側に円弧状に膨出するように形成されている。このホイールアーチ1dは、前記ダッシュパネル1の縦壁1a,傾斜壁1c及び横壁1bで形成されるコーナ部に、該各壁と一体をなすようにプレス成形されたものである。また前記ホイールアーチ1dの後縁には、車幅方向両側部に配置されたサイドシル5の前端部5aが溶接により結合されている。
また前記ダッシュパネル1の、前面、つまり車室Aの外側面には、サスタワー7が固着されている。このサスタワー7は、前記前輪8を弾性支持するショックアブソーバ6が取付けられる取付け壁7aと、前記ダッシュパネル1に溶接結合されるダッシュ側フランジ部7bと、前記サイドメンバ3の側面に溶接結合されるメンバ側フランジ部7cとを有し、前記ダッシュパネル1及び図示しないサイドパネルとで上下方向に延びる概ね筒体をなしている。
前記ショックアブソーバ6は、上下方向に延びるダンパ6aと、該ダンパ6aを囲むように配置されたばね6bとを有し、前記サスタワー7内に収容されるように配置されている。前記ショックアブソーバ6のダンパ6aの、上端部は前記取付け壁7aの下面にボルト締め固定され、下端部は前記前輪8を支持するサスペンションアーム(図示せず)に連結されている。
そして、前記ホイールアーチ1dの上面には補強ビード1eが上方に突出し、車両前後方向に延びるように形成されている。この補強ビード1eは、前記ダッシュパネル1の縦壁1aと前記ホイールアーチ1dとの境界をなす稜線Cから、車両後方に前記サイドシル5の接続点近傍まで延びている。前記補強ビード1eは、車両後方から見たとき、前記前輪8からの荷重のショックアブソーバ6への入力方向D、つまり前記ショックアブソーバ6の軸線方向に概ね一致する延長方向D′に延びている。より正確には、前記ショックアブソーバ6及び前記補強ビード1eは、何れも車幅方向内方に少し傾斜するように延びているが、補強ビード1eがショックアブソーバ6より車幅方向内側に僅かに大きく傾斜している。
ダッシュパネルにサスタワーを固定した小型車の場合、タイヤからの入力方向にサスタワーが変位し易いため、ダッシュパネル及びホイールアーチも同方向に引き摺られてしまい、ダッシュパネル及びホイールアーチの面変形が発生し、その結果、ロードノイズが大きくなるといった問題があった。
本実施例1では、ホイールアーチ1dの上面に補強ビード1eを、ダッシュパネル1の縦壁1aとホイールアーチ1dとの稜線Cから車両後方に延びるように形成したので、ダッシュパネル1及びホイールアーチ1dの面変形の起点となり易い稜線C部分を効果的に補強でき、面変形を防止できる。
また前記補強ビード1eを、車両後方視でサスタワー7への荷重の入力方向Dと略一致する方向に延びるように形成したので、ホイールアーチ1dの湾曲面が前記入力方向Dに伸びようとする変形をも効果的に抑えることができる。
このようにダッシュパネル1とホイールアーチ1dとの結合力を強化したので両者の面変形を防止でき、その結果、前記ロードノイズを効果的に抑制できる。従って、アスファルトシート等を必要としないので、コストや重量の増加、生産性の悪化を来すこともない。
また、前記補強ビード1e及びショックアブソーバ6を、共に上部が車室内側に位置するように傾斜させて配置したので、これらを垂直上方に向けて配置した場合よりも、ホイールアーチ1dの上部がショックアブソーバ6への入力により車幅方向外側に変形するのを抑制でき、この点からもロードノイズの発生を抑制できる。
なお、前記実施例1では、補強ビード1eの延長方向D′がショックアブソーバ6への入力方向Dより、車室内側に僅かに大きく傾斜している場合を説明したが、図4に示すように、補強ビード1eの延長方向D′をショックアブソーバ6への入力方向Dに一致させるのがより好ましい。このようにすれば、前記面変形をより確実に抑制でき、ロードノイズを小さくできる。
また前記実施例1では、補強ビード1eを1本設けた場合を説明したが、補強ビードは勿論複数本設けても良く、このようにすれば前記面変形をより確実に抑制でき、ロードノイズを小さくできる。
また補強ビードを車室フロア、あるいはダッシュパネル1の横壁1bまで延長しても良い。さらにまた前記補強ビード1eの配置位置は前記実施例に限定されるものではなく、前記ホイールアーチ1dの、前記サスタワー7のダッシュパネル1への固定部であるダッシュ側フランジ部7bと車両外側部材例えばサイドパネルとの間の部分に設ければ良い。
ここで図5,図6は、前記車輪からの荷重によるホイールハウス部分の変形量を調査した実験結果を示し、図5は補強ビームを設けない比較例構造の場合を、図6は本発明例の補強ビームを設けた場合をそれぞれ示す。
図において、a,b,c・・・iは、変形量の大きさを示し、a部分の変形量が最も大きく、b部分,c部分・・・h部分に行くほど小さくなり、i部分では変形量が計測できなかったことを示している。
図5に示す比較例構造では、ホイールハウス1dの、縦壁1aとの稜線Cの下部付近の変形量はaと最も大きくなっていることが判る。
これに対して、図6に示す本発明例では、前記比較例構造と同じ領域における変形量はdと大幅に小さくなっており、全体で見ても変形量がg,hと小さい領域が広くなっていることが判る。
1 ダッシュパネル
1d ホイールアーチ
1e 補強ビード
6 ショックアブソーバ(サスペンション部材)
7 サスペンションタワー
A 車室
C 稜線
D 荷重の入力方向
D′ ビードの延長方向

Claims (1)

  1. 車室の前面を形成するダッシュパネルの車幅方向両側部にホイールアーチが上方に膨出するように一体形成され、前記ダッシュパネルの車室外側面にサスペンションタワーが固定され、該サスペンションタワー内にサスペンション部材が軸線を上下方向かつ車幅方向内方に傾斜させて配設された自動車の前部車体構造において、
    前記ホイールアーチの上面の車幅方向略中央部には、ビードが、前記ダッシュパネルとホイールアーチとの境界をなす稜線から後方に延びるように一体形成されており、
    前記ビードは、車両後方視で、前記サスペンション部材の軸線方向に略一致する方向に延びている
    ことを特徴とする自動車の前部車体構造。
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