JP6136873B2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

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この発明は、左右のサイドメンバ部と、前側および後側クロスメンバ部とを有するリヤサブフレームを備えたような自動車の後部車体構造に関する。
一般に、リヤ側のサスペンションを支持するリヤサブフレーム(リヤサスペンションクロスメンバと同意)は、左右のサイドメンバ部と、前側および後側クロスメンバ部とを有しており、このリヤサブフレームを備えた自動車の後部車体構造としては、図14に示す構造のものが知られている。
図14に底面図にて模式的に示す従来構造(特許文献1)は、左右のサイドメンバ部81,81と、前側および後側クロスメンバ部82,83とを有するサブフレーム80を設け、各サイドメンバ部81,81の前側の車体取付部81aを車体クロスメンバ84、後側の車体取付部81bをリヤサイドフレーム85にそれぞれ連結し、前側クロスメンバ部82の車幅方向両端部を左右のサイドメンバ部81,81に連結している。
図14において、上述のサイドメンバ部81は、一部が車両平面視で車幅方向内方に略円弧状に屈曲している。この屈曲構造は、後輪サスペンションのロアアームのスプリングをリヤサイドフレーム85の台座で支持するため、該スプリングの配置スペースを確保する目的と、アーム長を長くして後輪86の上下動に対するトー角などのジオメトリ変化を抑制する目的と、を達成するためである。
また、上述のサイドメンバ部81は、リヤサイドフレーム85より車幅方向内側において、車体前後中心線と車両平面視で略平行に延びており、その前端部は、前側クロスメンバ部82よりも車両前方に突出している。
なお、図14において、87は前側ロアアーム、88は後側ロアアームであり、また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
図14に示す従来構造においては、次のような問題点があった。
すなわち、車体の下面には、一般に燃料タンク90が配設されており、図14に示すようにサブフレーム80を燃料タンク90の直後に設けた場合、前側クロスメンバ部82よりも車両前方に突出しているサイドメンバ部81の前端部が、後突時に燃料タンク90に接触しないよう、サイドメンバ部81の前端部と燃料タンク90の後部とを離間させる必要があった。このため、燃料タンク90の容量が小さくなったり、車体底部のレイアウトが車両前後方向に冗長になったりするという問題点があった。
そこで、図15(a),(b)に示すサブフレーム100のように、前側クロスメンバ部82両端の車体取付部82a,82aをリヤサイドフレーム85に連結した上で、左右の両サイドメンバ部81,81の前端部を前側クロスメンバ部82に連結することが考えられる。
図15(a),(b)では、サブフレーム80(図14参照)の場合よりも前側クロスメンバ部82が車両前方に配置されると共に、前側クロスメンバ部82の中央部には上下方向(図15(a),(b)では下方)に屈曲する屈曲部82bが形成され、該屈曲部82bにより形成された車両後方のスペースには燃料タンク90の一部が突出している。これにより、前側クロスメンバ部82の前方配置にらず燃料タンク90の容量を確保できるようにしている。
しかしながら、図15(a),(b)に示すサブフレーム100では、前側クロスメンバ部82の中央部を上述のように上下方向に屈曲させることで、サブフレーム100の静剛性が低下してこれを補うために重量増加を招いたり、前側クロスメンバ部82の屈曲に伴ってNVH(Noise Vibration Harshness)性能の向上が困難になったりするという問題点があった。なお、図15において、図14と同一の部分には同一符号を付している。
特開2013−95393号公報
そこで、この発明は、燃料タンクの容量や、車体底部のレイアウト、重量、NVH性能を犠牲にすることなく、燃料タンクを保護することができる自動車の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の後部車体構造は、左右のサイドメンバ部と、前側および後側クロスメンバ部とを有するリヤサブフレームを備えた自動車の後部車体構造であって、前記左右のサイドメンバ部は、それぞれ車体後部左右のリヤサイドフレームの下面に後端部が取付けられる一方、前記前側クロスメンバ部に前端部が取付けられ、前記後端部の取付部から、後輪サスペンションの後輪車軸より車両後方に位置するロアアームのスプリングまで車幅方向内側前方に延びるサイドメンバ後部と、前記スプリングの車幅方向内側で車両前方に向かって屈曲する屈曲部と、前記リヤサイドフレームより車幅方向内側において、前記屈曲部から前記前端部の取付部まで車体前後中心線と車両平面視で略平行に延びるサイドメンバ前部とを有し、前記リヤサイドフレームより車幅方向内側の部位が、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成され、前記前側クロスメンバ部は、前記リヤサイドフレームの前部において、車体の下面に配設された燃料タンクの直後の位置で車幅方向に延在すると共に、車幅方向両端部が前記左右のリヤサイドフレームの下面に取付けられ、前記左右のリヤサイドフレームの間には、車両側面視で前方かつ上方に傾斜するリヤフロアパンが配設され、前記サイドメンバ部は、前記リヤフロアパンの下方に配設されたものである。
前記構成によれば、左右のサイドメンバ部の前端部を前側クロスメンバ部に取付けているので、左右のサイドメンバ部の前端部と燃料タンクとの間隔を十分に確保することができる。
また、後突時にはリヤサブフレームに後突荷重が入力されるが、前側クロスメンバ部の車幅方向端部がリヤサイドフレームの下面に取付けられているので、リヤサブフレームが受けた後突荷重を、前側クロスメンバ部を介してリヤサイドフレームに伝達して、荷重分散を図ることができる。
また、サイドメンバ部において、リヤサイドフレームより車幅方向内側の部位が、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成されているので、後突時には、車両側面視で最も上向きに突出する頂部を起点としてサイドメンバ部を屈曲変形させることができ、後突荷重を効果的に吸収することができる。これにより、後突時におけるリヤサブフレームの前進を抑制することができる。
さらに、前側クロスメンバ部は、その中央部が上下方向に屈曲することなく、燃料タンクの直後の位置で車幅方向に延在しているため、リヤサブフレームの静剛性を補うための重量増加を回避しつつ、NVH性能の向上を図ることができる。
従って、燃料タンクの容量や、車体底部のレイアウト、重量、NVH性能を犠牲にすることなく、燃料タンクを保護することができる。
しかも、前記左右のリヤサイドフレームの間には、車両側面視で前方かつ上方に傾斜するリヤフロアパンが配設され、前記サイドメンバ部は、前記リヤフロアパンの下方に配設されたものであって、リヤフロアパンが車両側面視で前方かつ上方に傾斜していることにより、サイドメンバ部が上方に向かって屈曲変形するためのスペースを確保することができる。このため、屈曲変形したサイドメンバ部とリヤフロアパンとの接触を確実に回避することができる。
この発明の一実施態様においては、前記前端部の取付部における前記サイドメンバ部の中心線の高さ位置が、前記後端部の取付部における前記サイドメンバ部の中心線の高さ位置よりも低く設定されたものである。
前記構成によれば、頂部が屈曲変形時に車両前方の部位から受ける抵抗力を低減することができ、頂部をよりスムーズに上方へと押し上げることができる。これにより、サイドメンバ部をより確実に屈曲変形させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記サイドメンバ部において、車両側面視で最も上向きに突出する頂部から前記前端部までの部位が、車両側面視で車両前方下向きに直線状に傾斜しているものである。
前記構成によれば、頂部よりも車両前方の部位が後突荷重の入力時に変形することを確実に抑制できる。これにより、頂部を起点とした所定の屈曲変形を促進することができ、結果として、サイドメンバ部をより確実に屈曲変形させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記後側クロスメンバ部は、前記後端部の取付部よりも車両前方に中央部が設けられ、該中央部に前記ロアアームが枢支され、前記後側クロスメンバ部の側部が、車両平面視で前記中央部から前記後端部の取付部側に傾斜して延びる後方傾斜部位と、車両前方外側に傾斜して延びる前方傾斜部位と、に分岐しており、前記後方傾斜部位および前記前方傾斜部位の車幅方向外側端部は、車両側面視で略L字状をなし、前記サイドメンバ部の中心線よりも車幅方向内側で前記サイドメンバ部に接合されているものである。
前記構成によれば、後側クロスメンバ部の後方傾斜部位と、前方傾斜部位と、サイドメンバ部と、の三者でトラス構造を形成することができ、このトラス構造によりリヤサブフレームを補強して、重量増加を抑えながらロアアームの支持剛性、特に、通常時における静剛性を前後左右方向に補強することができる。
また、車幅方向外側端部が、車両側面視で略L字状をなし、サイドメンバ部の中心線よりも車幅方向内側でサイドメンバ部に接合されているので、接合長さ(面積)を可及的に短く(小さく)抑えることができ、通常時には、上述したように静剛性を前後左右方向に補強することができる一方、後突時には、サイドメンバ部のスムーズな屈曲変形が前記接合によって阻害されることを抑制できる。
この発明によれば、燃料タンクの容量や、車体底部のレイアウト、重量、NVH性能を犠牲にすることなく、燃料タンクを保護することができる。
本願発明の自動車の後部車体構造を示す底面図 図1のA−A線矢視断面図 図1のB−B線矢視断面図 リヤサブフレームを車両前方から見た状態で示す斜視図 リヤサブフレームを車両後方から見た状態で示す斜視図 リヤサブフレームの平面図 リヤサブフレームの正面図 リヤサブフレームの背面図 リヤサブフレームの側面図 (a)は、図7のC−C線矢視断面図、(b)は、図7のD−D線矢視断面図、(c)は、図7のE−E線矢視断面図、(d)は、図7のF−F線矢視断面図、(e)は、図7のG−G線矢視断面図 図8のH−H線矢視断面図 (a)は、サイドメンバ部と前方傾斜部位との接合部を示す断面図、(b)は、サイドメンバ部と後方傾斜部位との接合部を示す断面図 後突時の状態を模式的に示す説明図 従来の自動車の後部車体構造を模式的に示す底面図 左右の両サイドメンバ部の前端部を前側クロスメンバ部に連結した自動車の後部車体構造を模式的に示す底面図
燃料タンクの容量や、車体底部のレイアウト、重量、NVH性能を犠牲にすることなく、燃料タンクを保護するという目的を、左右のサイドメンバ部と、前側および後側クロスメンバ部とを有するリヤサブフレームを備えた自動車の後部車体構造であって、前記左右のサイドメンバ部は、それぞれ車体後部左右のリヤサイドフレームの下面に後端部が取付けられる一方、前記前側クロスメンバ部に前端部が取付けられ、前記後端部の取付部から、後輪サスペンションの後輪車軸より車両後方に位置するロアアームのスプリングまで車幅方向内側前方に延びるサイドメンバ後部と、前記スプリングの車幅方向内側で車両前方に向かって屈曲する屈曲部と、前記リヤサイドフレームより車幅方向内側において、前記屈曲部から前記前端部の取付部まで車体前後中心線と車両平面視で略平行に延びるサイドメンバ前部とを有し、前記リヤサイドフレームより車幅方向内側の部位が、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成され、前記前側クロスメンバ部は、前記リヤサイドフレームの前部において、車体の下面に配設された燃料タンクの直後の位置で車幅方向に延在すると共に、車幅方向両端部が前記左右のリヤサイドフレームの下面に取付けられ、前記左右のリヤサイドフレームの間には、車両側面視で前方かつ上方に傾斜するリヤフロアパンが配設され、前記サイドメンバ部は、前記リヤフロアパンの下方に配設されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は自動車の後部車体構造を示す底面図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は図1のB−B線矢視断面図である。
図1〜図3において、センタフロアパネル1の後部には、リヤシートパン2と、後方かつ上方に傾斜して車両前後方向に延びるスラント部3と、を介してリヤフロア4を連設している。そして、リヤフロア4の車幅方向中央部には、車両平面視で円形状をなして下方に突出するスペアタイヤパン4aが形成されている。ここで、スラント部3後方のリヤフロア4上方の車室空間には、リヤシート(シートクッション、シートバック)が配設される。
上述のセンタフロアパネル1および図示しないフロントフロアパネルにはその車幅方向中央において車室内へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部5を一体または一体的に形成すると共に、センタフロアパネル1およびフロントフロアパネルの車幅方向両端部には、サイドシル6を接合固定している。
このサイドシル6は、サイドシルインナとサイドシルアウタとを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えた車体強度部材である。
上述のリヤシートパン2からスラント部3およびリヤフロア4にかけて、車両の前後方向に延びるリヤサイドフレーム7を設けている。
このリヤサイドフレーム7はホイールハウス8の車幅方向内側において、車両の左側と右側とにそれぞれ設けられており、左右のリヤサイドフレーム7,7間には、リヤシートパン2、スラント部3、およびリヤフロア4が設けられている。リヤサイドフレーム7は各要素2,3,4の上面側に位置するリヤサイドフレームアッパ7Uと、各要素2,3,4の下面側に位置するリヤサイドフレームロア7Lと、を備えており、これら上下のリヤサイドフレームアッパ7Uおよびリヤサイドフレームロア7Lと、各要素2,3,4との間には車両の前後方向に延びるリヤサイド閉断面70(図2参照)が形成されている。
また、リヤサイドフレーム7では、図2,図3に示すように、リヤサイドフレームロア7Lの下面が略水平に延びる一方、リヤサイドフレームアッパ7Uの上面が前方かつ上方に傾斜して車両前後方向に延びている。そして、このリヤサイドフレームアッパ7Uの上面の傾斜に合わせて、リヤフロア4のフロア面も前方かつ上方に傾斜して車両前後方向に延びている。
上述のリヤサイドフレーム7は車体強度部材であって、このリヤサイドフレーム7の前部は、キックアップ部においてサイドシル6と連結され、この連結部に対応して左右のリヤサイドフレーム7,7の前部相互間には、車幅方向に延びるクロスメンバ9(いわゆるNo.3クロスメンバ)を張架し、該クロスメンバ9と車体フロアパネルとの間には、車幅方向に延びる閉断面が形成されている。
また、上述のスラント部3の後部に対応するリヤサイドフレーム7の前後方向中間部には、左右のリヤサイドフレーム7,7間に掛け渡される車体クロスメンバ10(いわゆるNo.4クロスメンバ)を設けている。
この車体クロスメンバ10は、スラント部3の上面側に位置して左右のリヤサイドフレームアッパ7U,7Uを車幅方向に連結する車体クロスメンバアッパ10Uと、スラント部3の下面側に位置して左右のリヤサイドフレームロア7L,7Lを車幅方向に連結する車体クロスメンバロア10Lと、を備えており、車体クロスメンバアッパ10Uとスラント部3との間には車幅方向に延びる閉断面11が形成されており、車体クロスメンバロア10Lとスラント部3との間にも車幅方向に延びる閉断面12が形成されている。
図1〜図3に示すように、上述のリヤシートパン2およびスラント部3の下部車外側には、一対のタンクバンド13,13を用いて、燃料タンク14が取付けられている。
一方、図1に示すように、左右一対のリヤサイドフレーム7,7の後端部には、クラッシュカン15,15を取付け、これら左右のクラッシュカン15,15相互間には車幅方向に延びるようにバンパレインフォースメント16が横架されている。
また、図1に示すように、前後のクロスメンバ9,10間に対応して上述のリヤサイドフレームロア7Lには、トレーリングアーム取付部17を形成し、車体クロスメンバ10よりもさらに後方位置に対応して該リヤサイドフレームロア7Lには、後述するサスペンション用のスプリング27(図1参照)のバネ座(図示せず)を設け、このバネ座よりもさらに後方位置に対応して該リヤサイドフレームロア7Lには、後側車体取付部25の取付けポイントを設けている。
さらに、図1に示すように、ホイールハウス8内にはリヤサスペンションのダンパ取付部20を設けている。
図2,図3で示した車体構造に対して、図1に底面図で示すようにリヤサブフレーム21(以下単に、サブフレーム21と略記する)を取付けるものである。
図4はサブフレーム21を前方から見た状態で示す斜視図、図5はサブフレーム21を車両後方から見た状態で示す斜視図、図6はサブフレーム21の平面図、図7はサブフレーム21の正面図、図8はサブフレーム21の背面図、図9はサブフレーム21の側面図である。
図4〜図9に示すように、リヤサスペンションを支持するサブフレーム21は、左右のサイドメンバ部22,22と、前側クロスメンバ部23と、後側クロスメンバ部24とを備えている。
左右のサイドメンバ部22,22は、パイプ部材を用いてパイプ状に形成されると共に、該サイドメンバ部22の後端部には後側車体取付部25が設けられている。
そして、サイドメンバ部22の後端部には後側車体取付部25が設けられており、図1に示すように、左右のサイドメンバ部22,22の後端部が、後側車体取付部25,25を介してそれぞれ左右のリヤサイドフレーム7(詳しくは、リヤサイドフレームロア7Lの取付けポイント)に取付けられる一方、左右のサイドメンバ部22,22の前端部が、接合により前側クロスメンバ部23のリヤサイドフレーム7よりも車幅方向内側に取付けられている。
サイドメンバ部22は、後側車体取付部25からサスペンション用のスプリング27まで車幅方向内側前方に延びるサイドメンバ後部22Rと、スプリング27の車幅方向内側で車両前方に向かって屈曲する屈曲部22Cと、リヤサイドフレーム7より車幅方向内側において、屈曲部22Cから前端部の前側クロスメンバ部23への接合部まで車体前後中心線と車両平面視で略平行に延びるサイドメンバ前部22Fとを有している。
上述の各サイドメンバ部22は、屈曲部22Cとサイドメンバ前部22Fとによって、図1に示すように、サブフレーム21の後側車体取付部25から車幅方向内側前方に延びており、その前方にサスペンション用のスプリング27を配設することが可能になっている。これにより、後突荷重の分散とサスペンション用のスプリング27のレイアウトとの両立を図るように構成している。
また、サイドメンバ部22は、リヤフロア4の下方において、リヤサイドフレーム7より車幅方向内側のサイドメンバ前部22Fが、図2〜図5、図8、図9に示すように、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成されている。
そして、図9に示すように、前端部の接合部におけるサイドメンバ部22の中心線L1(図9参照)の高さ位置が、後側車体取付部25におけるサイドメンバ部22の中心線L2(図9参照)の高さ位置よりも低く設定されている。
サイドメンバ前部22Fでは、屈曲部22Cと前端部との間の中間部に、車両側面視で最も上向きに突出する頂部22Tが形成されており、リヤフロア4が上述のように前方かつ上方に傾斜していることで、頂部22Tとリヤフロア4との間には所定の間隔が形成されている。
また、サイドメンバ前部22Fでは、頂部22Tから前端部までの部位が、車両側面視で車両前方下向きに直線状に傾斜している。
図4〜図6に示すように、車両平面視でサイドメンバ部22の前端部の近傍に、該サイドメンバ部22よりも上方のアッパアーム支持部28と、サイドメンバ部22から下方に離間したロアアーム支持部29とが設けられている。
上述のアッパアーム支持部28と、ロアアーム支持部29と、前側クロスメンバ部23とは前後に重なる位置、この実施例では前後方向の略同一位置に配置されている。
図7、図8に示すように、上述のアッパアーム支持部28とロアアーム支持部29との上下方向間において、アッパアーム支持部28はサイドメンバ部22および前側クロスメンバ部23の上部にブラケット30(詳しくは、アッパアーム支持ブラケット30)を介して連結されている。
さらに、ロアアーム支持部29はサイドメンバ部22および前側クロスメンバ部23の下部にブラケット31(詳しくは、ロアアーム支持ブラケット31)を介して連結されている。
つまり、サイドメンバ部22の前端部近傍には、サスペンションの前側アーム(図示略の前側のアッパアーム、図1,図12に示す前側のロアアーム32)を枢支する支持部28,29が設けられたものであり、サスペンションの前側アッパアームの支持部28を構成するブラケット30と、その下方において前側ロアアーム32の支持部29を構成するブラケット31とが、前後に重なる位置で車幅方向に延設されたものである。
また、上述の前側クロスメンバ部23は、図1〜図3に示すように、リヤサイドフレーム7の前部において、燃料タンク14の直後の位置で車幅方向に延在すると共に、図4,図7に示すように、車両平面視で車幅方向略直線状をなす中央部23Cと、該中央部23Cの車幅方向両端部から車幅方向外側前方に斜めに屈曲して延びる左右の傾斜部23S,23Sとを有する。
図10(a)〜(e)は、それぞれ図7のC−C線矢視断面図、D−D線矢視断面図、E−E線矢視断面図、F−F線矢視断面図、G−G線矢視断面図である。上述の前側クロスメンバ部23はフロントメンバ33と、リヤメンバ34と、を接合固定して構成している。詳しくは、図10に断面図で示すように、両メンバ33,34が互いに逆向きになるよう断面略コ字状に折曲げられており、その上下面を一部重複させ互いに接合固定することによって、両メンバ33,34で車幅方向に延びる断面略矩形状の閉断面35を形成し、この閉断面構造により前側クロスメンバ部23の剛性向上を図っている。
また、前側クロスメンバ部23のうち傾斜部23Sでは、図2〜図5、図7〜図9、図10(a)に示すように、フロントメンバ33およびリヤメンバ34の縦壁部(前面部、後面部)に、前側クロスメンバ部23の長手方向に沿って車両後方に突出するリブ33a,34aが形成されている。そして、図2、図4、図5、図7、図9に示すように、前側クロスメンバ部23(傾斜部23S)の車幅方向端部には、閉断面35内を上下に延びる円筒状の前側車体取付部36が取付けられている。
また、傾斜部23Sの車幅方向内側では、図2,図3,図5,図9,図10(b)に示すように、リヤメンバ34において円形状の取付孔34bが形成されると共に、その周縁部には、バーリング加工によって車両後方に向かって突出する接合フランジ部34cが形成されている。左右のサイドメンバ部22の前端部は、取付孔34bに差し込まれ、接合フランジ部34cでリヤメンバ34(傾斜部23S)に接合固定されている。
また、傾斜部23Sと中央部23Cとの境界部では、図10(c)に示すようにリブ33a,34aが形成されておらず、フロントメンバ33およびリヤメンバ34の縦壁部が略直線状をなしている。そして、中央部23Cでは、図4、図7、図10(d),(e)に示すように、フロントメンバ33の縦壁部(前面部)に、前側クロスメンバ部23の長手方向に沿って車両前方に突出するリブ33bが形成される一方、図5、図10(e)に示すように、リヤメンバ34の縦壁部(後面部)には、前側クロスメンバ部23の長手方向に沿って車両後方に突出するリブ34dが形成されている。
また、中央部23Cの一部には、図4、図7、図8、図10(e)に示すように、下方に突出する押し上げ部23Aが形成されており、この押し上げ部23Aには、車両のジャッキアップ時にジャッキの上部が押し当てられるようになっている。
一方、上述のサブフレーム21は、図4に示すように、アッパアーム支持部28、ロアアーム支持部29および前側クロスメンバ部23から車両後方に離間した位置で後側ロアアーム37(図1,図2参照)を支持する後側クロスメンバ部24を備えている。
図4〜図9に示すように、上述の後側クロスメンバ部24は、サブフレーム21の後側車体取付部25よりも前方に中央部24Cが設けられ、この中央部24Cの左右の後側ロアアーム支持部38,38に図1,図2で示したサスペンションの後側ロアアーム37,37が枢支されている。この後側ロアアーム37は、後輪48(図13参照)の車軸より車両後方に位置しており、後輪48の上下動をコントロールするものである。
図4〜図6に示すように、上述の後側クロスメンバ部24の側部は、平面視で上述の中央部24Cからサブフレーム21の後側車体取付部25側に傾斜して延びる後方傾斜部位24Rと、前方側に傾斜して延びる前方傾斜部位24Fと、に分岐している。
上述の後側クロスメンバ部24の左右両側部に相当する後方傾斜部位24Rおよび前方傾斜部位24Fは、後側ロアアーム支持部38,38から前後方向に分岐しており、この分岐した各傾斜部位24R,24Fの車幅方向両端部が上述のサイドメンバ部22に連結されており、該サイドメンバ部22と前方傾斜部位24Fと後方傾斜部位24Rとの三者により、トラス構造を形成しており、このトラス構造によりサブフレーム21を補強して、重量増加を抑えながら後側ロアアーム37の支持剛性、特に、通常時における静剛性を前後左右方向に補強すべく構成している。
図11は図8のH−H線矢視断面図であって、上述の後側クロスメンバ部24はフロントメンバ39とリヤメンバ40と、を接合固定して構成している。特に、図11に断面図で示す後側クロスメンバ部24の中央部24Cにおいては、両メンバ39,40が互いに逆向きになるよう断面略コ字状に折曲げられており、その上下面を一部重複させ互いに接合固定することによって、両メンバ39,40で車幅方向に延びる断面略矩形状の閉断面41を形成し、この閉断面構造により中央部24Cの剛性向上を図っている。
また、前方傾斜部位24F、後方傾斜部位24Rでは、フロントメンバ39、リヤメンバ40の車幅方向外側端部を互いに逆向きになるよう略L字状(ここでは、略逆L字状)に折曲げることによって、側端部24E1、24E2が形成され、この側端部24E1、24E2がサイドメンバ部22に接合されている。
図12(a)は、サイドメンバ部22と前方傾斜部位24Fとの接合部を示す断面図、(b)は、サイドメンバ部と後方傾斜部位24Rとの接合部を示す断面図である。前方傾斜部位24Fでは、図12(a)に示すように、略L字状をなす側端部24E1が、頂部22Tにおいてその中心線L3よりも車幅方向内側の部位(詳しくは、中心線L3を通る上下方向の仮想線L4よりも車幅方向内側の部位)に接合されている。また、後方傾斜部位24Rでは、図12(b)に示すように、略L字状をなす側端部24E2が、屈曲部22Cにおいてその中心線L5よりも車幅方向内側の部位(詳しくは、中心線L5を通る上下方向の仮想線L6よりも車幅方向内側の部位)に接合されている。
ところで、リヤサイドフレーム7のリヤサイド閉断面70内には、図2に示すように、上部が開放された断面略ハット状の第1レインフォースメント42Uと、下部が開放された断面略ハット状の第2レインフォースメント42Lとが設けられ、それぞれの前後端がリヤサイドフレームアッパ7U、リヤサイドフレームロア7Lに接合されている。そして、各レインフォースメント42U,42Lでは、その底面、上面が互いに面接触した状態でスタットボルト43が挿通されており、このスタットボルト43によってレインフォースメント42U,42L同士が締結されている。
そして、レインフォースメント42U,42Lと対応して、リヤサイドフレームロア7Lの下面には、そこから下方に膨出する取付け座44が接合され、上述したスタットボルト43がこの取付け座44から下方に向かって突出している。
図2に示すように、サブフレーム21の前側クロスメンバ部23(傾斜部23S)の前側車体取付部36にはスタットボルト43が挿通されており、前側クロスメンバ部23(前側車体取付部36)は、スタットボルト43に対してナット45を用いて下方から締結固定されている。そして、同様に後側車体取付部25もリヤサイドフレームロア7Lに対して、ボルト46を用いて下方から締結固定されている。
また、図1、図3に示すように、上述の後側ロアアーム37はスプリング27のバネ座を兼ねるように、リヤサイドフレームロア7L側のバネ座と上下方向に対向する部分が膨出形成されている。
図1において、47は後輪48(図13参照)を保持するディスクホイール、49はトレーリングアーム取付部17(図2参照)とホイールサポートとの間に取付けられたトレーリングアームである。
図13は後突時の状態を模式的に示す説明図であって、左右のサイドメンバ部22の前端部を前側クロスメンバ部23に取付けているので、左右のサイドメンバ部22の前端部と燃料タンク14との間隔を十分に確保することができる。
また、後突時には図13に矢印で示すように、サブフレーム21に後突荷重が入力されるが、前側クロスメンバ23が、車両平面視で車幅方向略直線状をなす中央部23Cと、該中央部23Cの車幅方向両端部から車幅方向外側前方に斜めに屈曲して延びる傾斜部23Sとにより車両平面視で略アーチ状をなしているので、アーチの脚部を構成する傾斜部23Sによって前記後突荷重を強固に受け止めることができる。
そして、傾斜部23Sの車幅方向端部がリヤサイドフレーム7の下面に取付けられているので、サブフレーム21が受けた後突荷重を、傾斜部23Sを介してリヤサイドフレーム7に伝達して、荷重分散を図ることができる。
これにより、後突荷重に対するサブフレーム21全体の耐久性を確保することができ、後突時におけるサブフレーム21の前進を抑制することができる。
また、この実施例では、サイドメンバ部22において、リヤサイドフレーム7より車幅方向内側のサイドメンバ前部22Fが、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成されているので、後突時には、図2、図3に二点鎖線で示すように、車両側面視で最も上向きに突出する頂部22Tを起点としてサイドメンバ部22を屈曲変形させることができ、後突荷重を効果的に吸収することができる。これにより、後突時におけるサブフレーム21の前進を抑制することができる。
さらに、前側クロスメンバ部23は、その中央部が上下方向に屈曲することなく、燃料タンク14の直後の位置で車幅方向に延在しているため、サブフレーム21の静剛性を補うための重量増加を回避しつつ、NVH性能の向上を図ることができる。
なお、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示す。また、図中、矢印INは車幅方向内方向を示し、矢印OUTは車幅方向外方を示す。
このように、前記実施例の自動車の後部車体構造は、左右のサイドメンバ部22,22と、前側および後側クロスメンバ部23,34とを有するサブフレーム21を備え、左右のサイドメンバ部22,22は、それぞれ車体後部左右のリヤサイドフレーム7,7の下面に後端部が取付けられる一方、前側クロスメンバ部23に前端部が取付けられ、後側車体取付部25から、後輪48のサスペンションの後輪車軸より車両後方に位置する後側ロアアーム37のスプリング27まで車幅方向内側前方に延びるサイドメンバ後部22Rと、スプリング27の車幅方向内側で車両前方に向かって屈曲する屈曲部22Cと、リヤサイドフレーム7より車幅方向内側において、屈曲部22Cから前端部の取付部まで車体前後中心線と車両平面視で略平行に延びるサイドメンバ前部22Fとを有し、リヤサイドフレーム7より車幅方向内側のサイドメンバ前部22Fが、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成され、前側クロスメンバ部23は、リヤサイドフレーム7の前部において、車体の下面に配設された燃料タンク14の直後の位置で車幅方向に延在すると共に、車幅方向両端部が左右のリヤサイドフレーム7,7の下面に取付けられたものである(図1〜図6,図8,図9,図13参照)。
この構成によれば、左右のサイドメンバ部22の前端部を前側クロスメンバ部23に取付けているので、左右のサイドメンバ部22の前端部と燃料タンク14との間隔を十分に確保することができる。
また、後突時にはサブフレーム21に後突荷重が入力されるが、前側クロスメンバ部23の車幅方向端部がリヤサイドフレーム7の下面に取付けられているので、サブフレーム21が受けた後突荷重を、前側クロスメンバ部23を介してリヤサイドフレーム7に伝達して、荷重分散を図ることができる。
また、サイドメンバ部22において、リヤサイドフレーム7より車幅方向内側のサイドメンバ前部22Fが、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成されているので、後突時には、車両側面視で最も上向きに突出する頂部22Tを起点としてサイドメンバ部22を屈曲変形させることができ、後突荷重を効果的に吸収することができる。これにより、後突時におけるサブフレーム21の前進を抑制することができる。
さらに、前側クロスメンバ部23は、その中央部が上下方向に屈曲することなく、燃料タンク14の直後の位置で車幅方向に延在しているため、サブフレーム21の静剛性を補うための重量増加を回避しつつ、NVH性能の向上を図ることができる。
従って、燃料タンク14の容量や、車体底部のレイアウト、重量、NVH性能を犠牲にすることなく、燃料タンク14を保護することができる。
この発明の一実施形態においては、前端部の取付部におけるサイドメンバ部22の中心線L1の高さ位置が、後側車体取付部25におけるサイドメンバ部22の中心線L2の高さ位置よりも低く設定されたものである(図9参照)。
この構成によれば、頂部22Tが屈曲変形時に車両前方の部位から受ける抵抗力を低減することができ、頂部22Tをよりスムーズに上方へと押し上げることができる。これにより、サイドメンバ部22をより確実に屈曲変形させることができる。
この発明の一実施形態においては、左右のリヤサイドフレーム7,7の間には、車両側面視で前方かつ上方に傾斜するリヤフロア4が配設され、サイドメンバ部22は、リヤフロア4の下方に配設されたものである(図1〜図3参照)。
この構成によれば、リヤフロア4が車両側面視で前方かつ上方に傾斜していることにより、サイドメンバ部22が上方に向かって屈曲変形するためのスペースを確保することができる。このため、屈曲変形したサイドメンバ部22とリヤフロア4との接触を確実に回避することができ、例えば、リヤフロア4の上方の車室空間に配設されるリヤシートにサイドメンバ部22が接近することを確実に防止できる。
この発明の一実施形態においては、サイドメンバ部22において、車両側面視で最も上向きに突出する頂部22Tから前端部までの部位が、車両側面視で車両前方下向きに直線状に傾斜しているものである(図2〜図5,図9,図10参照)。
この構成によれば、頂部22よりも車両前方の部位が後突荷重の入力時に変形することを確実に抑制できる。これにより、頂部22Tを起点とした所定の屈曲変形を促進することができ、結果として、サイドメンバ部22をより確実に屈曲変形させることができる。
この発明の一実施形態においては、後側クロスメンバ部24は、後側車体取付部25よりも車両前方に中央部24Cが設けられ、該中央部24Cに後側ロアアーム37が枢支され、後側クロスメンバ部24の側部が、車両平面視で中央部24Cから後側車体取付部25側に傾斜して延びる後方傾斜部位24Rと、車両前方外側に傾斜して延びる前方傾斜部位24Fと、に分岐しており、後方傾斜部位24Rおよび前方傾斜部位24Fの側端部24E1、24E2は、車両側面視で略L字状をなし、サイドメンバ部22の中心線L3,L5よりも車幅方向内側でサイドメンバ部22に接合されているものである(図12参照)。
この構成によれば、後側クロスメンバ部24の後方傾斜部位24Rと、前方傾斜部位24Fと、サイドメンバ部22と、の三者でトラス構造を形成することができ、このトラス構造によりサブフレーム21を補強して、重量増加を抑えながら後側ロアアーム37の支持剛性、特に、通常時における静剛性を前後左右方向に補強することができる。
また、側端部24E1、24E2が、車両側面視で略L字状をなし、サイドメンバ部22の中心線L3,L5よりも車幅方向内側でサイドメンバ部22に接合されているので、接合長さ(面積)を可及的に短く(小さく)抑えることができ、通常時には、上述したように静剛性を前後左右方向に補強することができる一方、後突時には、サイドメンバ部22のスムーズな屈曲変形が前記接合によって阻害されることを抑制できる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のリヤサブフレームは、実施例のサブフレーム21に対応し、
以下同様に、
ロアアームは、後側ロアアーム37に対応し、
リヤフロアパンは、リヤフロア4に対応し、
車幅方向外側端部は、側端部24E1,24E2に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、左右のサイドメンバ部と、前側および後側クロスメンバ部とを有するリヤサブフレームを備えた自動車の後部車体構造について有用である。
4…リヤフロア(リヤフロアパン)
7…リヤサイドフレーム
14…燃料タンク
21…サブフレーム(リヤサブフレーム)
22…サイドメンバ部
22C…屈曲部
22F…サイドメンバ前部
22R…サイドメンバ後部
22T…頂部
23…前側クロスメンバ部
24…後側クロスメンバ部
24C…中央部
24E1,24E2…側端部(車幅方向外側端部)
24F…前方傾斜部位
24R…後方傾斜部位
27…スプリング
37…後側ロアアーム
L1,L2,L3,L5…中心線

Claims (4)

  1. 左右のサイドメンバ部と、前側および後側クロスメンバ部とを有するリヤサブフレームを備えた自動車の後部車体構造であって、
    前記左右のサイドメンバ部は、それぞれ車体後部左右のリヤサイドフレームの下面に後端部が取付けられる一方、
    前記前側クロスメンバ部に前端部が取付けられ、
    前記後端部の取付部から、後輪サスペンションの後輪車軸より車両後方に位置するロアアームのスプリングまで車幅方向内側前方に延びるサイドメンバ後部と、
    前記スプリングの車幅方向内側で車両前方に向かって屈曲する屈曲部と、
    前記リヤサイドフレームより車幅方向内側において、前記屈曲部から前記前端部の取付部まで車体前後中心線と車両平面視で略平行に延びるサイドメンバ前部とを有し、
    前記リヤサイドフレームより車幅方向内側の部位が、車両側面視で上向きに突出するように屈曲形成され、
    前記前側クロスメンバ部は、前記リヤサイドフレームの前部において、車体の下面に配設された燃料タンクの直後の位置で車幅方向に延在すると共に、
    車幅方向両端部が前記左右のリヤサイドフレームの下面に取付けられ
    前記左右のリヤサイドフレームの間には、車両側面視で前方かつ上方に傾斜するリヤフロアパンが配設され、
    前記サイドメンバ部は、前記リヤフロアパンの下方に配設された
    自動車の後部車体構造。
  2. 前記前端部の取付部における前記サイドメンバ部の中心線の高さ位置が、前記後端部の取付部における前記サイドメンバ部の中心線の高さ位置よりも低く設定された
    請求項1記載の自動車の後部車体構造。
  3. 前記サイドメンバ部において、車両側面視で最も上向きに突出する頂部から前記前端部までの部位が、車両側面視で車両前方下向きに直線状に傾斜している
    請求項1または2記載の自動車の後部車体構造。
  4. 前記後側クロスメンバ部は、前記後端部の取付部よりも車両前方に中央部が設けられ、
    該中央部に前記ロアアームが枢支され、
    前記後側クロスメンバ部の側部が、車両平面視で前記中央部から前記後端部の取付部側に傾斜して延びる後方傾斜部位と、車両前方外側に傾斜して延びる前方傾斜部位と、に分岐しており、
    前記後方傾斜部位および前記前方傾斜部位の車幅方向外側端部は、車両側面視で略L字状をなし、
    前記サイドメンバ部の中心線よりも車幅方向内側で前記サイドメンバ部に接合されている
    請求項1〜3のれか一項に記載の自動車の後部車体構造。
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