JP6866115B2 - ウエハの搬送保持装置 - Google Patents

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本発明はウエハの搬送装置に関するものであり、特に、薄く加工された半導体ウエハをチャックテーブル上に搬送し、吸引保持するウエハの搬送保持装置に関するものである。
半導体デバイスの製造に使用される半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)は、半導体材料のインゴットを結晶軸の方向に応じて薄板状に切り出し、研磨したものである。また、半導体デバイスの製造において、ウエハ上にデバイスを形成するリソグラフィ等の生産工程では、ウエハを固定する必要があり、通常は負の空気圧を印加してウエハを吸着する、いわゆる真空吸着方式の吸着ステージ(通常、「チャックテーブル」という)にウエハを吸引保持した状態で各種の処理を行う(例えば、特許文献1参照)。
そして、ウエハ上のデバイスが完成した後、プローバでテスタとデバイスの電極パッドを接続して電気的に動作検査を行う場合や、インスペクションマシンで形成したパターンの光学的な検査を行う場合も、同様に、ウエハをチャックテーブルに吸引保持した状態で検査を行う。
近年、半導体デバイスの製造では、ウエハの直径を大きくして生産効率を向上させることが行われており、ウエハの直径は益々大きくなっている。また、1本のインゴットより取れるウエハの枚数を増加させれば、その分、ウエハの製造コストが低下するので、ウエハの厚さも小さくなる傾向にある。
特開2003−234392号公報
しかしながら、ウエハは直径が大きくなるほど、また、薄くなるほど、例え研磨したものであっても、歪みのために反りが発生する。特に、ウエハは、表面に半導体デバイスを形成すると反りが発生し易くなる。そして、反りの程度が大きいウエハをチャックテーブル上に載置すると、チャックテーブル側の吸引用の溝とウエハとの間に大きな隙間ができ、例え負圧を印加してもその隙間から溝に空気が流れ込む。そのため、ウエハを十分に吸着保持することができないという問題が発生する。また、ウエハの吸着不良が発生したまま、次の工程に搬送する過程では、ウエハがズレ動いてしまう。この状態では、次工程のチャックテーブル等に精度良く載置できないといった問題がある。
このような問題を解決するため、真空ポンプの駆動能力を大きくして負圧を大きくする、すなわち、空気系路と溝の空気圧をより低くすることも考えられる。しかし、そのためには、駆動能力の大きな真空ポンプを用意する必要があり、コスト等の各種の問題を生じる上、隙間が大きい場合には対処不能である。
そこで、反りの大きなウエハであっても確実に吸引保持することができるウエハの搬送保持装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、半導体ウエハを吸引保持するチャックテーブルと、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に搬送する搬送機構とを備えるウエハの搬送保持装置において、前記搬送機構は、前記チャックテーブルが前記半導体ウエハを吸引する際に、前記チャックテーブル上に搬送された前記半導体ウエハの外周を前記チャックテーブルに押し付けるエアバッグを備える、ウエハの搬送保持装置を提供することにある。
この構成によれば、仮に前記エアバッグの軸心と前記チャックテーブルの軸心との間に位置ズレがあったとしても、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に押し付けるための力は、前記エアバックを介して半導体の全周に略同じ大きさの力を付与して各部均等に得られる。したがって、前記半導体ウエハの略全周を同じ大きさの力で、前記チャックテーブル上に均一に押し付けて、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に密に載置することができる。また、前記エアバッグ内に供給して加圧するエアの量を調整することにより、前記半導体ウエハを前記チャックテーブルに押し付ける力の強さを簡単に調整することができる。そして、その後、チャックテーブル上に吸着力(負圧)を付与すると、チャックテーブル上に密に載置されている半導体ウエハを小さな負圧力で、チャックテーブル上に吸着保持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記エアバッグは、弾性変形材で形成されているとともに、前記半導体ウエハの外径と略等しい外径を有して、内部にエアが供給されて加圧されると膨らんで前記半導体ウエハを前記チャックテーブルに押し付けるバルーン体である、ウエハの搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、前記バルーン体を膨らませるエアの量を調整することにより、前記半導体ウエハを前記チャックテーブルに押し付ける力の強さを、供給するエアの量によって簡単に調整することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記エアバッグは、外径が前記半導体ウエハの外径と略等しいリング状に形成されている、ウエハの搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、前記半導体ウエハの中心部を除いて、前記半導体ウエハの外周部側に前記エアバッグがリング状に接触し、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に密に押圧することができる。したがって、その後、前記チャックテーブルに吸着力を付与すると、前記チャックテーブル上に密に載置されている前記半導体ウエハを小さな負圧力で、前記チャックテーブル上に吸着保持することができる。
本発明は、半導体ウエハの略全周に略同じ大きさの力を付与して、半導体ウエハをチャックテーブル上に均一に押し付け、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に密に載置することができる。また、前記エアバッグ内に供給して加圧するエアの量を調整することにより、前記半導体ウエハを前記チャックテーブルに押し付ける強さを簡単に調整することができる。そして、その後、チャックテーブルに吸着力(負圧)を付与すると、チャックテーブル上に密に載置されている半導体ウエハを小さな負圧力で吸着保持することができるので、仮に、反りの大きな半導体ウエハであっても、その反りの影響を少なくしてチャックテーブル上への半導体ウエハWの吸引保持を確実に行うことができる。
本発明を適用したウエハの搬送保持装置の要部構成を示す斜視図である。 図1に示す同上搬送保持装置の主要部を断面して内部構成を説明する図である。 図1に示す第2の押し付け手段の構成を説明する図であり、(a)はエアが供給されていない時の状態を示し、(b)はエアが供給されて膨出している時の状態を示す図である。 図1及び図2に示す同上搬送保持装置におけるシステム構成を示すブロック図である。 図4に示すシステム構成の制御部による制御手順の一例を説明する図である。 同上搬送保持装置における一動作例を説明する図であり、搬送機構で半導体ウエハを搬送している状態を示す図である。 同上搬送保持装置における一動作例を説明する図であり、搬送機構が半導体ウエハをチャックテーブル上に搬送し終えた状態を示す図である。 同上搬送保持装置における一動作例を説明する図であり、第1のウエハ押し付け手段が半導体ウエハをチャックテーブルに押し付けている状態を示す図である。 同上搬送保持装置における一動作例を説明する図であり、第1のウエハ押し付け手段と第2のウエハ押し付け手段が半導体ウエハをチャックテーブルに押し付け、かつ、チャックテーブルが半導体ウエハを吸引保持している状態を示す図である。
本発明は、反りの大きなウエハであっても確実に吸引保持できるウエハの搬送保持装置を提供するという目的を達成するために、半導体ウエハを吸引保持するチャックテーブルと、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に搬送する搬送機構とを備えるウエハの搬送保持装置において、前記搬送機構は、前記チャックテーブル上に搬送された前記半導体ウエハを前記チャックテーブルに押し付けるエアバッグを備える、構成としたことにより実現した。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付している。また、以下の説明において、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明の搬送保持装置の各部が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1は本発明を適用したウエハの搬送保持装置10の概略配置構成を示す斜視図であり、図2は図1におけるウエハの搬送保持装置10の主要部を断面して内部構成を示す側面図である。このウエハの搬送保持装置10は、半導体デバイスの製造工程で広く使用可能なものである。そのウエハの搬送保持装置10は、負の空気圧(負圧)を印加して半導体ウエハWを吸引保持し、各種の処理を行う真空吸着方式のチャックテーブル11と、前の処理工程から半導体ウエハWをチャックテーブル11上に搬送してセットする搬送機構12等を備えている。なお、半導体ウエハWは、半導体材料のインゴットを結晶軸の方向に応じて薄板状に切り出したものを研磨したものであって、概略円板状に形成されている。
チャックテーブル11は、図1に示すように、円板状のテーブルである。また、図2に示すように、チャックテーブル11は、半導体ウエハWの外径よりも大きな外径で形成された円板状の保持テーブル11aと、保持テーブル11aの上面(半導体ウエハWが載置される面)に露出して設けられた、半導体ウエハWの外径と略同じ外径で形成されている、同じく円板状をした吸引部11bを備えている。
チャックテーブル11の吸引部11bには、吸引用の複数個の溝(図示せず)と複数個の溝に連通している吸着孔13が設けられている。吸着孔13には、保持テーブル11aに設けられているウエハ吸引用真空ライン14が連通されている。したがって、吸着孔13は、ウエハ吸引用真空ライン14の吸引口として機能する。なお、ウエハ吸引用真空ライン14には、図示しないが、圧力計、バルブ、及び真空源が順に配備され、これら吸着孔13、ウエハ吸引用真空ライン14、圧力計、バルブ、及び真空源等により第1のウエハ真空吸着手段15を構成している。すなわち、第1のウエハ真空吸着手段15では、吸引部11b上に負圧を印加し、チャックテーブル11の吸引部11b上に載置されている半導体ウエハWを、その負圧が印加されている間、吸引保持することができるようになっている。
搬送機構12は、図1及び図2に示す搬送プレート(「搬送パッド」とも言う)21と搬送アーム22の他に、図2に示す第2のウエハ真空吸着手段23と第1のウエハ押し付け手段24及び第2のウエハ押し付け手段25を備えている。
搬送プレート21は、図1に示すように、円板状のプレートである。図2に示すように、搬送プレート21は、半導体ウエハWの外径と略同じ外径で形成されている。同じく、図2に示すように、搬送プレート21の下面側(半導体ウエハWと対向する面側)には、第2のウエハ真空吸着手段23、及び第2のウエハ押し付け手段25が設けられている。また、搬送プレート21の反対側の面、すなわち上面側の略中心部分には、枢軸26を介して搬送アーム22が回転可能に取り付けられている。
搬送アーム22は、一端側(基端側)が例えばロボットアーム等に固定されており、他端側に前記枢軸26介して搬送プレート21が取り付けられている。搬送アーム22は、搬送プレート21を所要の位置(前工程位置)から所要の位置(本工程位置)に、半導体ウエハWを保持して、又は単独で移動可能になっている。すなわち、搬送アーム22の移動により、加工処理前の半導体ウエハWを前工程位置からチャックテーブル11上に移動させ、加工処理後の半導体ウエハWをチャックテーブル11上から所要の位置に設けられた後工程位置へ移動させることができる。
図2に示すように、搬送プレート21に設けられた第2のウエハ真空吸着手段23は、搬送プレート21の軸心(枢軸26の軸心)O1と軸心を同じにして配設されている真空保持用のVシール23aを備えている。Vシール23aは、半導体ウエハWの外径よりも径が小さく、ゴム、軟質樹脂材等でリング状に形成されている。Vシール23aは、一面側の全周が搬送プレート21の下面に密に固定して取り付けられている。反対に、Vシール23aの他面側は、全周がチャックテーブル側に向かって断面先細状に延びる自由端として、可撓性を有するリップ部23bとして形成されており、その他端側は搬送プレート21の下面から垂下された状態にして配設されている。そして、そのリップ部23bは、半導体ウエハWの上面と密に当接可能になっている。また、搬送プレート21は、Vシール23aで囲暁された領域27aの内側に吸引口28aを設けてなる搬送機構側のウエハ吸引用真空ライン28を備えている。なお、ウエハ吸引用真空ライン28には、図示しないが、圧力計、バルブ、及び真空源が順に配備されている。
搬送機構12に設けられた第1のウエハ押し付け手段24は、チャックテーブル11の上方に、軸心を搬送プレート21の軸心O1と同じにして配設された、加圧シリンダー29を備えている。加圧シリンダー29は、上下方向に進退出するロッド29aを有している。そして、加圧シリンダー29は、搬送プレート21の軸心O1とチャックテーブル11の軸心O2とが略一致した状態でロッド29aが下降されると、ロッド29aの下端部が搬送アーム22上に当接されて、その搬送アーム22を下方側へ押し、搬送アーム22と搬送プレート21を一体に下方側へ移動させることができるようになっている。なお、搬送アーム22は、図示しないスプリングで上方側にバネ付勢されており、加圧シリンダー29のロッド29aが上昇して押下が解かれると、搬送アーム22も搬送プレート21と共に再び上方側に移動復帰するようになっている。
搬送プレート21の下面側に設けられた第2のウエハ押し付け手段25は、図2及び図3に示すように、半導体ウエハWの外径と略同じ大きさで、半導体ウエハWに対して進退出可能な押圧手段としてのエアバック30と、エアバック30内にエアを供給するためのエア供給手段としてのエア供給ライン31を備えている。
エアバッグ30は、例えば弾性変形可能なゴムや軟質プラスチック等の弾性変形材を用いて袋状に作られ、半導体ウエハWの外径と略同じ大きさで、かつ、Vシール23aの外径よりも大きな外径をしたリング状の袋状部であるバルーン体として形成されている。また、図2及び図3に示すように、エアバック30は、Vシール23aとの間に隙間Sを全周に亘って設けて、搬送プレート21の下面側においてVシール23aの外側全周を囲暁した状態にして配設されている。また、エアバッグ30には、図3に示すように、内部にエアの供給と排出をするための供給口30aが設けられている。供給口30aはエア供給ライン31と接続されている。エア供給ライン31は、供給口30aを通してエアバッグ30内にエアを供給して加圧する機能、及び、排出する機能を有する。エア供給ライン31には、図示しないが、圧力計、バルブ、及びエアポンプが順に配備されている。そして、エアバッグ30は、内部にエアの供給・加圧がなされていないとき、図3(a)に示すように、Vシール23aよりも搬送プレート側に退避された状態に縮んでいるが、内部にエアが供給されて加圧されると図3(b)に示すように膨らみ、外部(半導体ウエハW側)に向かって膨出可能となっている。
図4は、図1及び図2に示すウエハの搬送保持装置10におけるシステム構成を示すブロック図である。図4において、このシステム構成では、制御部32を有している。
制御部32は、ウエハの搬送保持装置10の全体の動作を制御する中心的処理機能を担うものであり、例えばコンピュータである。この制御部32には、ウエハの搬送保持装置10を予め決められた手順に従って制御するプログラムが組み込まれている。また、制御部32には、第1のウエハ真空吸着手段15と、搬送機構12と、第2のウエハ真空吸着手段23と、第1のウエハ押し付け手段24と、第2のウエハ押し付け手段25と、が制御可能に接続されている。
図5は、制御部32がウエハの搬送保持装置10の全体の動作を制御する処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図6から図9は図5に示した処理工程における搬送保持動作の各動作時の状態を示す図である。そこで、ウエハの搬送保持装置10の一動作例を、以下、図5に示すフローチャートに従って、また図6から図9の動作状態図を使用して説明する。なお、図5に示す処理手順はあくまでも一例であり、この一例を持って本発明の処理手順が限定されるものではない。
まず、加工処理前の半導体ウエハWは、図6に示すように、搬送プレート21に吸引保持されて前工程位置からチャックテーブル11に向かって搬送されて来る。そして、図7に示すように、チャックテーブル11の軸心O2と半導体ウエハWの中心が略一致した状態で、チャックテーブル11上に半導体ウエハWを当接させる。なお、図6に示す、搬送プレート21による半導体ウエハWの搬送では、制御部32により、第2のウエハ真空吸着手段15はオン、すなわちウエハ吸引用真空ライン28がオンとされ、Vシール23aで囲暁された領域27a内の空気がウエハ吸引用真空ライン28を介して吸引され、領域27a内には負圧が印加されている(工程1)。そして、その負圧により半導体ウエハWの中心側の領域27aの部分が、第2のウエハ真空吸着手段23、すなわちVシール23aに吸引保持されている。このようして半導体ウエハWが、第2のウエハ真空吸着手段23の搬送プレート21に吸着保持された状態で、搬送アーム22の移動により前工程位置からチャックテーブル11に向かって搬送される。
また、図7に示すように、チャックテーブル11上に半導体ウエハWが搬送されると、制御部32は、図8に示すように、第1のウエハ押し付け手段24における加圧シリンダー29のロッド29aを下降させる(工程2)。また、第1のウエハ押し付け手段24の押し付けにより、半導体ウエハWの中心側の領域部分27a(Vシール23aで囲暁された領域)がチャックテーブル11の吸引部11b上に密に当接配置される。
次いで、制御部32は、第2のウエハ押し付け手段25のエア供給ライン31をオンし、エア供給ライン31を通してエアバッグ30内にエアを吹き込み、図3の(b)及び図9に示すように、エアバッグ30を膨らます。エアバッグ30が膨らまされると、そのエアバッグ30がチャックテーブル11上の半導体ウエハWの外周部分に、その全周に亘って当接し、その半導体ウエハWの外周部分、すなわち半導体ウエハWの外周側の領域27bの部分がチャックテーブル11上に押し付けられる(工程3)。したがって、エアバッグ30が膨らまされた状態では、半導体ウエハWの中央部分側は第1の押し付け手段25の押し付けによりチャックテーブル11上に密に押し付けられ、半導体ウエハWの外周部分側は第2の押し付け手段25の押し付けによりチャックテーブル11上に密に押し付けられる。すなわち、ここでの半導体ウエハWは、チャックテーブル11に対して中心側から外周側に向かって概略放射状に当接されて行く。これにより、半導体ウエハWの全体がチャックテーブル11上に略密着された状態にして載置される。
次いで、制御部32は、第1のウエハ真空吸着手段15のウエハ吸引用真空ライン14をオンし、チャックテーブル11の吸引部11b上に負圧を印加させ、吸引部11b上に載置されている半導体ウエハWを、その負圧が印加されている間、吸引保持する(工程4)。この半導体ウエハWの吸引保持では、吸引部11b上に半導体ウエハWの全体を第1のウエハ押し付け手段24と第2のウエハ押し付け手段25とで略密着保持した状態に載置した後、吸引部11bで半導体ウエハWの全体を吸着保持するようにしているので、例え反りの大きな半導体ウエハWであってもチャックテーブル11による反りの影響を少なくして吸着保持することができる。そして、チャックテーブル11側に印加される負圧は、半導体ウエハW側にも良好に伝えられて、チャックテーブル11が半導体ウエハWの吸着保持を確実に行うことができる。
次いで、制御部32は、第1のウエハ真空吸着手段15のウエハ吸引用真空ライン14のオンを維持した状態、すなわち、チャックテーブル11が半導体ウエハWを吸引保持している状態において、ウエハ吸引用真空ライン28及びエア供給ライン31にそれぞれエアを供給する。そして、エアの供給により、搬送プレート21と半導体ウエハWとの間の離間をし易くした状態で、第1ウエハ押し付け手段24における加圧シリンダー29を制御し、加圧シリンダー29のロッド29aを上昇させる(工程5)。これに伴い、搬送プレート21も搬送アーム22と共に復帰位置に上昇する。そして、チャックテーブル11上には半導体ウエハWだけが残る。そして、その後、チャックテーブル11上の半導体ウエハWに所定の加工処理等が施される。なお、チャックテーブル11上で所定の処理が施された半導体ウエハWは、チャックテーブル11上の吸引保持が解かれた後、搬送プレート21及び搬送アーム22によって次の後処理工程へと移動される。
従って、この本発明の実施例によるウエハの搬送保持装置10によれば、半導体ウエハWの外周側の領域27bをチャックテーブル11に押し付けるための、第2のウエハ押し付け手段25における押圧手段をエアバック30で形成している。したがって、仮に、第1のウエハ押し付け手段24の軸心O1とチャックテーブル11の軸心O2との間に位置ズレがあったとしても、半導体ウエハWの外周側の領域27bをチャックテーブル11の吸引部11bの上に押し付ける力は、エアバック30を介して各部均等に得られ、半導体ウエハWの外周側の領域27bをチャックテーブル11上に密に押し付けることができる。また、エアバッグ30内に供給して加圧するエアの量を調整することにより、半導体ウエハWをチャックテーブル11に押し付ける力の強さを簡単に調整することができる。そして、その後、チャックテーブル11に吸着力を付与すると、チャックテーブル上に密に載置されている半導体ウエハWを、チャックテーブル11上に小さな負圧力で確実に吸着保持することができる。
また、エアバッグ30は、弾性変形材で形成されているとともに、半導体ウエハWの外径と略等しい外径を有して、かつ、内部にエアが供給されて加圧されると膨らんで半導体ウエハWに接触するバルーン体として構成しているので、バルーン体を膨らませるエアの量を調整することにより、半導体ウエハWをチャックテーブル11に押し付ける力の強さを、供給するエアの量により簡単に調整することができる。
また、エアバッグ30は、外径が半導体ウエハWの外径と略等しいリング状に形成されているので、半導体ウエハWの外周全体の領域27b部分をエアバッグ30によりチャックテーブル11上に密に押し付けることができる。
なお、上記実施例の構成では、半導体ウエハWの中心側の領域27aを、第1のウエハ押し付け手段24の加圧シリンダー29のロッド29aによりチャックテーブル11上に押し付けた後、半導体ウエハWの外周側の領域27bの部分をチャックテーブル11上に、第2のウエハW押し付け手段24のエアバッグ30で押し付ける構造を開示した。しかし、加圧シリンダー29のロッド29aによるチャックテーブル11上への押し付けを行わずに、図7に示すようにチャックテーブル11の軸心O2と半導体ウエハWの中心が略一致し、かつ、チャックテーブル11上に半導体ウエハWが当接した状態から、制御部32が第2のウエハ押し付け手段25のエア供給ライン31をオンにする。そして、エア供給ライン31を通してエアバッグ30内にエアを吹き込み、図3の(b)及び図9に示すように、エアバッグ30を膨らまして、そのエアバッグ30を半導体ウエハWの外周部分の全周に亘って当接させ、その半導体ウエハWの外周部分、すなわち半導体ウエハWの外周側の領域27bの部分をチャックテーブル11上に押し付けるように、上述した工程2を省略して工程1から工程3へ移行するようにしてもよいものである。
また、上記エアバッグ30は、上記実施例における第2のウエハW押し付け手段25に適用する場合に限ることなく、半導体ウエハWをチャックテーブル11に押し付ける場合の、全般に亘って広く適用できるものである。また、エアバック30の構造は、必ずしもリング状のバルーン体でなく、円板状をしたバルーン体としてもよいものである。さらに、エアバック30の構造は、1個のバルーン体でなく、複数個のバルーン体に分割され、それを集合させて1個のバルーン体にして使用してもよいものである。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り、上記以外にも種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
以上説明したように、本発明は半導体ウエハの搬送保持装置として使用する場合について説明したが、これ以外の類似する装置にも応用できる。
10 ウエハの搬送保持装置
11 チャックテーブル
11a 保持テーブル
11b 吸引部
12 搬送機構
13 吸着孔(吸引口)
14 ウエハ吸引用真空ライン(チャックテーブル側)
15 第1のウエハ真空吸着手段
21 搬送プレート(搬送パッド)
22 搬送アーム
23 第2のウエハ真空吸着手段
23a Vシール
23b リップ部
24 第1のウエハ押し付け手段
25 第2のウエハ押し付け手段
26 枢軸
27a Vシールで囲暁された領域
27b エアバッグで囲暁された領域
28 ウエハ吸引用真空ライン(搬送機側)
28a 吸引口
29 加圧シリンダー
29a ロッド
30 エアバッグ(押圧手段)
30a 供給口
31 エア供給ライン(エア供給手段)
32 制御部
33 直道アクチュエータ
33a モータ
33b ボールねじ
S 隙間
O1 搬送プレートの軸心
O2 チャックテーブルの軸心

Claims (3)

  1. 半導体ウエハを吸引保持するチャックテーブルと、前記半導体ウエハを前記チャックテーブル上に搬送する搬送機構とを備えるウエハの搬送保持装置において、
    前記搬送機構は、前記チャックテーブルが前記半導体ウエハを吸引する際に、前記チャックテーブル上に搬送された前記半導体ウエハの外周を前記チャックテーブルに押し付けるエアバッグを備える、
    ことを特徴とするウエハの搬送保持装置。
  2. 前記エアバッグは、弾性変形材で形成されているとともに、前記半導体ウエハの外径と略等しい外径を有して、内部にエアが供給されて加圧されると膨らんで前記半導体ウエハを前記チャックテーブルに押し付けるバルーン体である、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハの搬送保持装置。
  3. 前記エアバッグは、外径が前記半導体ウエハの外径と略等しいリング状に形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハの搬送保持装置。
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