JP2016132056A - 板状ワークの保持方法 - Google Patents

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【課題】板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを交換する必要がなく、かつ吸引保持を確実とする板状ワークの保持方法を提供する。【解決手段】板状ワークの保持方法は、板状ワーク1の大きさに応じた開口部を有するシート部材170と、該開口部側にはみ出すように貼着される弾性部材172とを備える保持面シール手段17をチャックテーブル14の保持面141に載置して板状ワーク1の吸引保持を準備する準備工程と、開口部に板状ワーク1を載置してシート部材170と板状ワーク1とを保持面141で吸引し弾性部材172が圧縮されることで板状ワーク1と開口部との隙間4をシールさせ板状ワーク1を吸引保持する板状ワーク保持工程とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、チャックテーブルを用いて板状ワークを保持する方法に関する。
複数のパッケージデバイスが樹脂封止されたパッケージ基板は、例えば研削装置においてパッケージ基板の封止樹脂が研削されることで所望の厚みに薄化されている。パッケージ基板を研削する際には、パッケージ基板を吸引保持する専用のチャックテーブルが必要となっている。例えば下記の特許文献1に示す研削装置には、矩形状のパッケージ基板を吸引保持する矩形状の吸引保持部を備えるチャックテーブルが搭載されている。
このような研削装置において、パッケージ基板を研削する場合と円板状のシリコンウェーハとを研削する場合とでは、それぞれ使用するチャックテーブルが異なることから、研削加工しようとする板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを適宜交換している。
特開2014−024136号公報
しかし、上記のように、板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを交換すると、チャックテーブルの保持面の高さが変わってしまうため、チャックテーブルを交換するたびに、その保持面の高さ位置を調整しなければならず、調整作業が面倒である。
また、パッケージ基板は、封止樹脂でモールドされた部分とモールドされていない部分とを有するため、パッケージ基板の外周縁に反りが形成されていることがあり、この場合は外周縁とチャックテーブルの保持面との間から吸引力がリークしてしまう。そのため、反りが形成された板状ワークをチャックテーブルの保持面で吸引保持するためには、保持面に向けて板状ワークを下方に押し付ける必要がある。一方、反りのない板状ワークであっても、基板とチャックテーブルの保持面との間で吸引力がリークするおそれがあり、パッケージ基板を吸引保持することができない場合がある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを交換することなく、板状ワークをチャックテーブルで確実に吸引保持できるようにすることを目的としている。
本発明は、板状ワークを吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、該保持面を吸引源に連通させる吸引手段と、該保持面のうち板状ワークが吸引保持される部分以外を覆う保持面シール手段と、該保持面シール手段を用いて該チャックテーブルで吸引保持した板状ワークを加工する加工手段と、を備える加工装置における該チャックテーブルでの板状ワークの保持方法であって、該保持面シール手段は、板状ワークの大きさに応じた開口部を有するシート部材と、該シート部材が該保持面に接する面において該開口部側にはみ出すように貼着される弾性部材と、を備え、該チャックテーブルの該保持面に該保持面シール手段を載置して板状ワークの吸引保持を準備する準備工程と、該保持面に載置された該シート部材の該開口部に板状ワークを載置して、該吸引手段により該シート部材と板状ワークとを該保持面で吸引し該弾性部材が圧縮されることで板状ワークと該保持面との間の隙間をシールさせ板状ワークを吸引保持する板状ワーク保持工程と、を備える。
上記弾性部材は、多孔質部材で構成され、該弾性部材が圧縮されることで上記隙間をシールするようにすることが好ましい。
上記板状ワーク保持工程では、上記弾性部材に水を供給して少なくとも該弾性部材の上面に水の層を形成するとともに、上記吸引手段により上記シート部材と板状ワークとを該保持面で吸引し該弾性部材が圧縮されることで上記隙間をシールすることが好ましい。
本発明にかかる板状ワークの保持方法は、板状ワークの大きさに応じた開口部を有するシート部材と、シート部材が該保持面に接する面において開口部側にはみ出すように貼着される弾性部材とを備える保持面シール手段をチャックテーブルの保持面に載置して板状ワークの吸引保持を準備する準備工程と、チャックテーブルの保持面に載置されたシート部材の開口部に板状ワークを載置して吸引手段によってシート部材と板状ワークとを保持面で吸引し弾性部材が圧縮されることで板状ワークと開口部との隙間をシールさせ板状ワークを吸引保持する板状ワーク保持工程とを備えたため、加工しようとする板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを交換する必要がなくなり、同一のチャックテーブルで例えば円板状の板状ワークや矩形状の板状ワークを吸引保持することが可能となる。
板状ワーク保持工程を実施する際には、板状ワークの大きさに応じたシート部材の開口部に板状ワークを載置してシート部材及び板状ワークを吸引することで弾性部材がつぶれるため、板状ワークとチャックテーブルの保持面との間から吸引力がリークするのを防止することができ、板状ワークをチャックテーブルで確実に吸引保持することができる。
また、例えば外周縁に反りが生じている板状ワークをチャックテーブルで吸引保持する際には、シート部材及び板状ワークを吸引することで弾性部材に板状ワークの外周縁が接触することから、板状ワークを押し付けなくても外周縁の反りが矯正され、チャックテーブルで板状ワークを確実に吸引保持することができる。
上記板状ワーク保持工程では、弾性部材に水を供給して少なくとも弾性部材の上面に水の層を形成することで、吸引力がリークするのを防止することができ、例えば反りのある板状ワークをチャックテーブルで確実に吸引保持することができる。
加工装置の一例の構成を示す斜視図である。 反りのない板状ワーク,チャックテーブル及び保持面シール手段を示す断面図である。 準備工程を示す断面図である。 板状ワーク保持工程のうち、反りのない板状ワークをシート部材の開口部に載置する状態を示す断面図である。 板状ワーク保持工程のうち、保持面シール手段を介してチャックテーブルで反りのない板状ワークを吸引保持する状態を示す断面図である。 加工後の板状ワークを吸引保持するチャックテーブルの保持面の負圧の解除を行う状態を示す断面図である。 チャックテーブルから加工後の板状ワークを搬出する状態を示す断面図である。 反りのある板状ワーク及び準備工程を示す断面図である。 板状ワーク保持工程のうち、反りのある板状ワークをシート部材の開口部に載置する状態を説明する断面図である。 板状ワーク保持工程のうち、保持面シール手段を介してチャックテーブルで反りのある板状ワークを吸引保持する状態を説明する断面図である。
まず、図1及び図2を参照しながら、矩形状のパッケージ基板などの各種の板状ワークに対して所定の研削加工を施す加工装置10の構成について説明する。加工装置10は、Y軸方向にのびる装置ベース11を有している。装置ベース11の上面11aには、Y軸方向に往復移動可能なチャックテーブル14を備えている。
チャックテーブル14は、図2に示すように、例えばポーラスセラミックス等の多孔質部材で形成された保持部140を備えている。保持部140は、バルブ15を介して吸引源150に連通している。バルブ15を開くと、保持部140の上面である保持面141に、吸引源150によって生じる吸引力を作用させることができる。また、保持部140は、バルブ16を介してエアー供給源160に連通しており、バルブ15,16の開閉により、保持面141には、吸引源150とエアー供給源160とのいずれかを選択的に連通させることができる。
チャックテーブル14は、保持面シール手段17を介して板状ワーク1を保持する。保持面シール手段17は、図1及び図2に示すように、板状ワーク1の大きさに応じた開口部170aを有するシート部材170と、シート部材170が保持面141に接触する接触面171において開口部170a側にはみ出すように貼着される弾性部材172と、シート部材170の接触面171と反対側の面の周縁に貼着されたリングフレーム173とを備えている。
図2に示すように、チャックテーブル14には、保持面シール手段17を構成するリングフレーム173を保持するフレーム保持部142を備えている。フレーム保持部142は、保持部140の外周縁に沿って複数配設されている。このフレーム保持部142は、例えば磁石によって構成されている。フレーム保持部142の個数は、特に限定されない。また、フレーム保持部142は、リング状に連なって形成されていてもよい。
シート部材170の開口部170aは、矩形状の板状ワークの形状及び大きさに合わせて矩形状に形成されており、少なくともこの板状ワーク1の大きさに対応して板状ワーク1と同等の大きさを有している。すなわち、開口部170aの長辺及び短辺は、板状ワーク1の長辺及び短辺以上の長さをそれぞれ有しており、弾性部材172の長辺及び短辺は、板状ワーク1の長辺及び短辺よりもそれぞれが短く形成されている。シート部材170は、特にその材質が限定されるものではなく、例えば粘着性のテープで構成されている。なお、チャックテーブル14は、円板状の板状ワークを吸引保持することも可能となっている。
弾性部材172は、多孔質部材で構成されており、図2に示すように、その下面側がチャックテーブル14の保持面141において吸引される被吸引面となっている。一方、弾性部材172の上面側は、板状ワークの外周縁が載置される載置面となっている。この弾性部材172は、保持面141に弾性部材172が接触した状態において吸引源150の吸引作用を受けることで圧縮される構成となっている。弾性部材172としては、例えばスポンジを用いることができる。このように構成される保持面シール手段17は、矩形状の板状ワークをチャックテーブル14で吸引保持する際に使用される。
図1に示す装置ベース11のY軸方向後部側には、コラム12が立設されている。コラム12の側方には、保持面シール手段17を用いてチャックテーブル14で吸引保持した板状ワーク1に対して加工を行う加工手段18を備えている。加工手段18は、加工送り手段19によって駆動されて昇降可能となっている。加工手段18は、Z軸方向の軸心を有するスピンドルを備えたスピンドルユニット180と、スピンドルユニット180の外周側を保持するホルダ181と、スピンドルを回転させるモータ182と、スピンドルユニット180を構成するスピンドルの下端においてマウント183を介して装着された研削ホイール184と、研削ホイール184の下部において環状に固着された研削砥石185とにより構成されている。そして、モータ182がスピンドルを回転させることにより、研削ホイール184を所定の回転速度で回転させることができる。
加工送り手段19は、Z軸方向にのびるボールネジ190と、ボールネジ190の一端に接続されたモータ191と、ボールネジ190と平行にのびる一対のガイドレール192と、内部に備えたナットがボールネジ190に螺合するとともに側部がガイドレール192に摺接しホルダ181が一方の面に固定された昇降板193とを備えている。加工送り手段19は、モータ191によって駆動されてボールネジ190が回動し、一対のガイドレール192に沿って昇降板193をZ軸方向に移動させることで、昇降板193とともに加工手段18をZ軸方向に昇降させることができる。
次に、チャックテーブル14における板状ワークの保持方法について説明する。図1及び図2に示す板状ワーク1は、矩形状のパッケージ基板の一例であり、例えばCSP基板やQFN基板である。板状ワーク1は、ベースとなる基材3を有し、基材3の表面3aには、図示しない分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスチップが実装されている。デバイスチップは、基材3に形成された配線層に接続されている。また、デバイスチップは、モールド樹脂2によって封止されており、モールド樹脂2側が、例えば研削砥石などによって研削される。なお、板状ワーク1については、反りが発生してないものとして説明する。
(1) 準備工程
図3に示すように、保持面シール手段17をチャックテーブル14の保持面141に載置して、図2に示した板状ワーク1を保持面141で吸引保持できるように準備する。具体的には、シート部材170の開口部170aを保持面141の中央に位置づけてシート部材170及び弾性部材172を保持面141に載置するとともに、リングフレーム173をフレーム保持部142の上に載置する。リングフレーム173は、磁力によってフレーム保持部142に保持される。
フレーム保持部142の磁力によってリングフレーム173が固定されると、保持面141のうち板状ワーク1が吸引保持される部分以外の部分をシート部材170が覆うとともに、板状ワーク1が保持面141において吸引保持される部分を開口部170aから露出させることができる。このとき、弾性部材172は、開口部170aの内側方向にわずかにはみ出るようにして保持面141に載置される。
(2)板状ワーク保持工程
準備工程を実施した後、図4に示すように、図3に示した保持面141に載置されたシート部材170の開口部170aに板状ワーク1を基材3側から載置して、モールド樹脂2を上向きに露出させる。このとき、弾性部材172の載置面に基材3の外周縁を載置することにより、板状ワーク1と保持面141との間に隙間4が形成される。
次いで、図5に示すように、バルブ15を開いて保持面141を吸引源150に連通させ、吸引源150の吸引力を保持面141に作用させる。これにより、シート部材170と板状ワーク1とを保持面141で吸引して弾性部材172を圧縮させる。このようにして弾性部材172がつぶれることで、基材3の裏面3b及びシート部材170の接触面171が保持面141に接触し、図4に示した隙間4をシールして板状ワーク1をチャックテーブル14で吸引保持する。このようにして基材3の裏面3b側が吸引保持されると、保持面141の全面が基材3によって覆われ、エアーがリークしない。
なお、チャックテーブル14において例えば円板状の板状ワークを吸引保持する際には、上記した準備工程を実施することなく、板状ワークをチャックテーブル14の保持面141で直接吸引保持することができる。また、図1等に示した板状ワーク1とは大きさの異なる矩形の板状ワークを保持するときは、その板状ワークに合わせてシート部材の開口部を形成するとともに、その大きさに合わせた弾性部材をシート部材の接触面に貼着すればよい。すなわち、開口部と弾性部材の大きさを調整するだけで、大きさの異なる板状ワークに対応することができる。
このように、本発明の板状ワークの保持方法では、準備工程において保持面シール手段17をチャックテーブル14に載置して板状ワーク1を吸引保持できるように準備してから板状ワーク保持工程を実施するように構成したため、研削加工しようとする板状ワークの種類に応じてチャックテーブル14自体を交換する必要がなく、保持面141の高さが変わることがない。よって、同一のチャックテーブル14を用いて、例えば円板状のシリコンウェーハや矩形状のパッケージ基板を吸引保持することが可能となる。
また、板状ワーク保持工程を実施するときは、板状ワーク1の大きさに応じたシート部材170の開口部170aに板状ワーク1を載置してシート部材170及び板状ワーク1を吸引することで弾性部材172がつぶれるため、チャックテーブル14の保持面141から吸引力がリークするのを防止することができ、板状ワーク1をチャックテーブル14で確実に吸引保持することができる。
(3)加工工程
上記板状ワークの保持方法を実施した後は、図1に示したチャックテーブル14を加工手段18の下方に移動させる。続いて加工手段18が作動し、研削ホイール184を回転させつつ、加工送り手段19によって加工手段18をチャックテーブル14の保持面141に接近する方向に下降させながら、回転する研削砥石185で板状ワーク1のモールド樹脂2を所望の厚みに至るまで研削する。保持面シール手段17を使用しない場合と比較すると、研削中は、圧縮された状態における弾性部材172の厚さの分だけ基材3が上方にふくらむことになるが、基材3の上端の高さ(Z軸方向の位置)が、研削終了時における研削砥石185の下面の高さより低い位置に位置するように、圧縮された状態における弾性部材172の厚さを設定すれば、基材3が研削の邪魔になることはなく、封止樹脂2を所望の厚さまで薄化することができる。
(4)搬出工程
研削加工を実施した後は、図6に示すように、フレーム保持部142がリングフレーム173を保持した状態のまま、バルブ15を閉じるとともにバルブ16を開いて保持面141をエアー供給源160に連通させる。そして、エアー供給源160から保持面141にエアーを供給して負圧を解除する。
その後、図7に示すように、チャックテーブル14の保持面141から板状ワーク1のみを搬出する。その結果、保持面141に保持面シール手段17が残存するため、保持面シール手段17を介して次の板状ワークをチャックテーブル14で吸引保持することが可能となり、保持面シール手段17を交換することなく、板状ワークに対して研削加工を連続的に行うことができる。
本発明に係る板状ワークの保持方法は、反りのある板状ワークに対しても適用することができる。以下では、図8−10を参照しながら、反りのある板状ワーク5の保持方法について説明する。板状ワーク5は、ベースとなる基材7を有し、基材7の表面7aには、図示しない分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスチップが実装されている。デバイスチップは、基材7に形成された配線層に接続されている。また、デバイスチップは、モールド樹脂6によって封止されており、モールド樹脂6側が、例えば研削砥石などによって研削される。デバイスチップをモールド樹脂6で封止する際に発生する熱などの影響によって、板状ワーク5には、外周側が上方に湾曲した反りが発生している。すなわち、基材7の周縁部分が湾曲した状態となっている。
図8に示すように、保持面シール手段17をチャックテーブル14の保持面141に載置して板状ワーク5を保持面141で吸引保持できるように準備工程を行う。なお、準備工程の動作については、上記した準備工程と同様である。
準備工程を実施した後、板状ワーク保持工程を行う。まず、図9に示すように、板状ワーク5のうち基材7側から開口部170aに載置してモールド樹脂6を上向きに露出させ、保持面141に載置されている弾性部材172の載置面に基材7の外周縁を載置することで、板状ワーク5と図8に示した開口部170aとの間に隙間8が形成される。
次いで、図10に示すように、バルブ15によって保持面141を吸引源150に連通させ、吸引源150の吸引力を保持面141に作用させる。これにより、シート部材170と板状ワーク5とを保持面141で吸引して弾性部材172を圧縮させる。このようにして弾性部材172がつぶれることで、基材7の裏面7b及びシート部材170の接触面171が保持面141に接触し図9に示した隙間8をシールさせ、板状ワーク5をチャックテーブル14で吸引保持する。
このとき、基材7の外周縁が弾性部材172の圧縮とともに下方に引っ張られて外周縁の反りが矯正されることから、基材7の外周縁側から吸引力がリークするのを防止することができ、チャックテーブル14で反りのある板状ワーク5を確実に吸引保持することが可能となる。
上記した板状ワーク保持工程では、弾性部材172に水を供給して少なくとも弾性部材172の上面に水の層を形成するとともに、吸引源150の吸引力によってシート部材170と板状ワーク1とを保持面141で吸引し弾性部材172を圧縮させて上記した隙間4,隙間8をシールしてチャックテーブル14で板状ワーク1,5を吸引保持することもできる。このように、弾性部材172の上面に水の層を形成することによって、弾性部材172における吸引力のリークを防止でき、反りのある板状ワーク5についてもチャックテーブル14で吸引保持しやすくすることができる。
弾性部材172は、その載置面側に膜が形成された構成でもよい。このように構成することにより、弾性部材172の載置面側から吸引力がリークするのを防止することができ、弾性部材172がより圧縮しやすくなる。よって、本発明の板状ワークの保持方法で使用可能な弾性部材の品種が増える。
また、弾性部材172は、吸引力によって圧縮される材料であれば良く、ゲル状のポリウレタンや、シリコーンゴムなどを用いても良い。
1:板状ワーク 2:モールド樹脂 3:基材 4:隙間
5:板状ワーク 6:モールド樹脂 7:基材 8:隙間
10:加工装置 11:装置ベース 11a:上面 12:コラム 13:移動基台
14:チャックテーブル 140:保持部 141:保持面 142:フレーム保持部
15:バルブ 150:吸引源 16:バルブ 160:エアー供給源
17:保持面シール手段 170:シート部材 170a:開口部 171:接触面
172:弾性部材 173:リングフレーム
18:加工手段 180:スピンドルユニット 181:ホルダ
182:モータ 183:マウント 184:研削ホイール 185:研削砥石
19:加工送り手段 190:ボールネジ 191:モータ 192:ガイドレール
193:昇降板

Claims (3)

  1. 板状ワークを吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、該保持面を吸引源に連通させる吸引手段と、該保持面のうち板状ワークが吸引保持される部分以外を覆う保持面シール手段と、該保持面シール手段を用いて該チャックテーブルで吸引保持した板状ワークを加工する加工手段と、を備える加工装置における該チャックテーブルでの板状ワークの保持方法であって、
    該保持面シール手段は、板状ワークの大きさに応じた開口部を有するシート部材と、該シート部材が該保持面に接する面において該開口部側にはみ出すように貼着される弾性部材と、を備え、
    該チャックテーブルの該保持面に該保持面シール手段を載置して板状ワークの吸引保持を準備する準備工程と、
    該保持面に載置された該シート部材の該開口部に板状ワークを載置して、該吸引手段により該シート部材と板状ワークとを該保持面で吸引し該弾性部材が圧縮されることで板状ワークと該保持面との間の隙間をシールさせ板状ワークを吸引保持する板状ワーク保持工程と、を備える板状ワークの保持方法。
  2. 前記弾性部材は、多孔質部材で構成され、該弾性部材が圧縮されることで前記隙間をシールする請求項1記載の板状ワークの保持方法。
  3. 前記板状ワーク保持工程では、前記弾性部材に水を供給して少なくとも該弾性部材の上面に水の層を形成するとともに、前記吸引手段により前記シート部材と板状ワークとを該保持面で吸引し該弾性部材が圧縮されることで前記隙間をシールする請求項1または2記載の板状ワークの保持方法。
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