JP6495054B2 - パッケージ基板の研削方法 - Google Patents

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本発明は、チャックテーブルに保持されるパッケージ基板の研削方法に関する。
複数のパッケージデバイスが樹脂封止されたパッケージ基板は、例えば研削装置においてパッケージ基板の封止樹脂が研削されることで所望の厚みに薄化されている。パッケージ基板を研削する際には、パッケージ基板を吸引保持する専用のチャックテーブルが必要となっている。例えば下記の特許文献1に示す研削装置には、矩形状のパッケージ基板を吸引保持する矩形状の吸引保持部を備えるチャックテーブルが搭載されている。
このような研削装置において、パッケージ基板を研削する場合と円板状のシリコンウェーハとを研削する場合とでは、それぞれ使用するチャックテーブルが異なることから、研削加工しようとする板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを適宜交換している。
特開2014−024136号公報
しかし、上記のように、板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを交換すると、チャックテーブルの保持面の高さが変わってしまうため、チャックテーブルを交換するたびに、その保持面の高さ位置を調整しなければならず、調整作業が面倒である。
また、パッケージ基板は、封止樹脂でモールドされた部分とモールドされていない部分とを有するため、パッケージ基板の外周縁に反りが形成されていることがあり、この場合は外周縁とチャックテーブルの保持面との間から吸引力がリークしてしまう。そのため、反りが形成された板状ワークをチャックテーブルの保持面で吸引保持するためには、保持面に向けて板状ワークを下方に押し付ける必要がある。一方、反りのない板状ワークであっても、基板とチャックテーブルの保持面との間で吸引力がリークするおそれがあり、パッケージ基板を吸引保持することができない場合がある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、板状ワークの種類に応じてチャックテーブルを交換することなく、板状ワークをチャックテーブルで確実に吸引保持できるようにすることを目的としている。
本発明は、表面に複数の分割予定ラインが形成された電極板と、該分割予定ラインによって区画された各領域の裏面にデバイスが形成され外周側に該電極板の一部を露出させ該複数のデバイスを樹脂によって被覆した封止樹脂層とから構成され、反りを有するパッケージ基板の該封止樹脂層を所望の厚さに研削するパッケージ基板の研削方法であって、チャックテーブルに該パッケージ基板を載置する載置工程と、該電極板よりも小さく該封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートによって、該封止樹脂層が露出するように該電極板の外周側を覆う保持面シール工程と、該チャックテーブルに該シートと該パッケージ基板とを吸引保持することにより、該外周側を該シートで押さえつける保持工程と、砥石を備えた研削手段によって該封止樹脂層を研削することにより、該パッケージ基板を仕上げ厚みまで薄化する研削工程と、を具備する。
本発明は、上記研削方法に用いられるシート治具であって、リングと、該リングに貼着され前記パッケージ基板の前記電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートと、からなる。
前記シートの前記チャックテーブルと対面する側の面には、前記電極板と同等の厚みを有し、かつ、少なくとも該電極板と同等の大きさの開口部を有する板状部材が貼着されることが好ましい。
本発明は、上記研削方法に用いられるシート治具であって、少なくとも前記チャックテーブルの保持面の外径と同等の外径を有するとともに前記電極板と同等の厚みを有し、少なくとも該電極板と同等の大きさの開口部を有する板状部材と、該板状部材に貼着され、該電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートと、からなる。
本発明は、上記研削方法に用いられるシート治具であって、少なくとも前記チャックテーブルの保持面の外径と同等の外径を有するとともに、前記電極板より厚く前記パッケージ基板の仕上げ厚みより薄く形成された板状部材により構成され、中央部に開口部を有し、該開口部は、該電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きく形成された小開口部と、該小開口部より大きく該電極板と同等の大きさに形成され該電極板と同等の厚みを有する大開口部とからなり、該開口部の内周には、該小開口部と該大開口部との間に段差が形成されている。
本発明に係るパッケージ基板の研削方法は、チャックテーブルの保持面にパッケージ基板を載置する載置工程と、電極板よりも小さく封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートによって、該封止樹脂層が露出するように該電極板の外周側を覆う保持面シール工程と、チャックテーブルの保持面でシートとパッケージ基板とを吸引保持する保持工程と、パッケージ基板を仕上げ厚みまで薄化する研削工程とを備えたため、研削加工しようとする板状ワークの種類に応じてチャックテーブル自体を交換する必要がなく、保持面の高さが変わることがない。よって、同一のチャックテーブルを用いて、例えば矩形状の板状ワークや円板状の板状ワークを吸引保持することができる。
上記研削方法に用いられるシート治具が、リングと、該リングに貼着されパッケージ基板の電極板よりも小さく封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートと、から構成されることにより、シートの開口部から封止樹脂層のみを露出させた状態でチャックテーブルの保持面で電極板及びシートを吸引することにより、シートの内周部が電極板の外周縁を押さえつけるため、電極板の反りを矯正しつつ保持面から吸引力がリークするのを防止することができ、チャックテーブルで確実にパッケージ基板を吸引保持することができる。
上記研削方法に用いられるシート治具が、シートのチャックテーブルと対面する側の面に、電極板と同等の厚みを有し、かつ、少なくとも該電極板と同等の大きさの開口部を有する板状部材が貼着されて構成されることにより、シートの開口部から封止樹脂層のみを露出させた状態でチャックテーブルの保持面でシート、板状部材及び電極板を吸引することにより、板状部材が吸引されることでシートが同方向に引っ張られて電極板の外周縁を押さえつけることができる。よって、電極板の反りを効果的に矯正してチャックテーブルでより確実にパッケージ基板を吸引保持することが可能となる。
上記研削方法に用いられるシート治具が、少なくとも前記チャックテーブルの保持面の外径と同等の外径を有するとともに前記電極板と同等の厚みを有し、少なくとも該電極板と同等の大きさの開口部を有する板状部材と、該板状部材に貼着され、該電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートと、からなることで、上記したリングをシートに貼着して使用する必要がなくなり、チャックテーブルの保持面にシート治具を容易に載置することができる。また、リングフレームを必要としないため、リングフレーム保持部にリングフレームを載置する手間もかからない。
上記研削方法に用いられるシート治具が、少なくとも前記チャックテーブルの保持面の外径と同等の外径を有するとともに、前記電極板より厚く前記パッケージ基板の仕上げ厚みより薄く形成された板状部材により構成され、中央部に開口部を有し、該開口部は、該電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きく形成された小開口部と、該小開口部より大きく該電極板と同等の大きさに形成され該電極板と同等の厚みを有する大開口部とからなり、該開口部の内周には、該小開口部と該大開口部との間に段差が形成されていることで、シートと板状部材とを貼り合わせたタイプのシート治具と比較して、全体の剛性が高く、チャックテーブル14においてパッケージ基板を確実に保持することができる。
パッケージ基板、シート治具及び加工装置の一例の構成を示す斜視図である。 載置工程を示す断面図である。 保持面シール工程のうち、反りのあるパッケージ基板の電極板の外周縁にシートを載置する状態を説明する断面図である。 保持面シール工程のうち、樹脂封止層が露出するように電極板の外周縁をシートで覆う状態を示す断面図である。 保持工程を示す断面図である。 シート治具の第2例の構成を示す斜視図である。 シート治具の第2例の構成を示す断面図である。 シート治具の第2例による保持工程を示す断面図である。 シート治具の第3例の構成を示す斜視図である。 シート治具の第3例の構成を示す断面図である。 シート治具の第3例による保持工程を示す断面図である。 シート治具の第4例の構成を示す斜視図である。 シート治具の第4例の構成を示す断面図である。 シート治具の第4例による保持工程を示す断面図である。
図1及び図2に示すパッケージ基板1は、矩形状のパッケージ基板の一例であり、例えばCSP基板やQFN基板である。パッケージ基板1は、ベースとなる電極板3を有し、電極板3の表面3aには、図示しない複数の分割予定ラインが形成されている。また、分割予定ラインによって区画された各領域にはデバイスチップが実装されている。デバイスチップは、電極板3に形成された配線層に接続されている。また、デバイスチップは、モールド樹脂によって封止されており、複数のデバイスがモールド樹脂によって被覆され封止されて構成される封止樹脂層2が形成されている。封止樹脂層2には、分割予定ラインによって区画された各領域の裏面にデバイスチップが形成されている。モールド樹脂2側は、例えば研削砥石などによって研削される。
パッケージ基板1の電極板3は、樹脂封止層2よりも大きく構成されており、図2に示す電極板3の外周縁3cは、樹脂封止層2よりも外側へはみ出して露出している。また、デバイスチップを樹脂封止層2で封止する際に発生する熱などの影響によって、パッケージ基板1の電極板3には、外周側が上方に湾曲した反りが発生している。すなわち、電極板3の外周縁3cが上方にめくれあがるようにして湾曲した状態となっている。
図1及び2を参照しながら、パッケージ基板1などの各種の被加工物に対して所定の研削加工を施す加工装置10の構成について説明する。加工装置10は、Y軸方向にのびる装置ベース11を有している。装置ベース11の上面11aには、Y軸方向に往復移動可能なチャックテーブル14を備えている。
チャックテーブル14は、図2に示すように、例えばポーラスセラミックス等の多孔質部材で形成された保持部140を備えている。保持部140は、吸引源15に連通している。図示しないバルブを開くことにより、保持部140の上面である保持面141に、吸引源15によって生じる吸引力を作用させることができる。
チャックテーブル14は、シート治具4を介してパッケージ基板1を保持する。シート治具4は、図1に示すように、パッケージ基板1の形状及び大きさに対応して形成された開口部5aを有するシート5と、シート5の上面の周縁に貼着されたリングフレーム6とにより構成されている。
チャックテーブル14には、シート治具4を構成するリングフレーム6を保持するフレーム保持部142を備えている。フレーム保持部142は、保持部140の外周縁に沿って複数配設されている。フレーム保持部142は、例えば磁石によって構成されている。フレーム保持部142の個数は、特に限定されない。また、フレーム保持部142は、リング状に連なって形成されていてもよい。
シート5の開口部5aは、矩形状のパッケージ基板1の形状及び大きさに合わせて矩形状に形成されており、パッケージ基板1を構成する電極板3よりも小さく樹脂封止層2よりも大きい構成となっている。すなわち、開口部5aの長辺及び短辺は、電極板3の長辺及び短辺より短く、かつ樹脂封止層2の長辺及び短辺よりも長く形成されている。図1に示すシート治具4は、シート5に2つの開口部5aを設けているが、特に個数は限定されない。なお、チャックテーブル14は、円板状の板状ワークを吸引保持することも可能となっている。
図1に示す装置ベース11のY軸方向後部側には、コラム12が立設されている。コラム12の側方には、シート治具4を用いてチャックテーブル14で吸引保持したパッケージ基板1に対して研削加工を行う研削手段16を備えている。研削手段16は、研削送り手段17によって駆動されて昇降可能となっている。研削手段16は、Z軸方向の軸心を有するスピンドルを備えたスピンドルユニット160と、スピンドルユニット160の外周側を保持するホルダ161と、スピンドルを回転させるモータ162と、スピンドルユニット160を構成するスピンドルの下端においてマウント163を介して装着された研削ホイール164と、研削ホイール164の下部において環状に固着された研削砥石165とにより構成されている。そして、モータ162がスピンドルを回転させることにより、研削ホイール164を所定の回転速度で回転させることができる。
研削送り手段17は、Z軸方向にのびるボールネジ170と、ボールネジ170の一端に接続されたモータ171と、ボールネジ170と平行にのびる一対のガイドレール172と、内部に備えたナットがボールネジ170に螺合するとともに側部がガイドレール172に摺接しホルダ161が一方の面に固定された昇降板173とを備えている。研削送り手段17は、モータ171によって駆動されてボールネジ170が回動し、一対のガイドレール172に沿って昇降板173をZ軸方向に移動させることで、昇降板173とともに研削手段16をZ軸方向に昇降させることができる。
次に、加工装置10を用いてパッケージ基板1を研削する方法について説明する。まず、シート治具4のシート5に形成された2つの開口部5aに合わせて、2つのパッケージ基板1を用意する。
(1)載置工程
図2に示すように、チャックテーブル14の保持面141にパッケージ基板1を載置する。具体的には、保持部140の保持面141にパッケージ基板1を電極板3側から載置して、樹脂封止層2を上向きに露出させる。このとき、パッケージ基板1は、外周側が上方に反るように湾曲しているため、パッケージ基板1の電極板3の中央部分は、保持面141に接触するが、電極板3の外周縁3cは保持面141に対して非接触の状態となる。
(2)保持面シール工程
図3及び図4に示すように、シート治具4によって、パッケージ基板1の電極板3の外周縁3cをシールする。具体的には、シート5の開口部5aを保持面141の中央に位置づけてシート5を保持面141に載置するとともに、リングフレーム6をフレーム保持部142の上に載置する。リングフレーム6は、磁力によってフレーム保持部142に保持される。
フレーム保持部142の磁力によってリングフレーム6が固定されると、シート5の内周部5bで電極板3の外周縁3cを上方から覆うとともに、図3に示したシート5の開口部5aから樹脂封止層2を露出させることができる。
(3)保持工程
図5に示すように、シート5及びパッケージ基板1をチャックテーブル14の保持面141で吸引保持する。具体的には、図示しないバルブを開いて保持面141を吸引源15に連通させて吸引源15の吸引力を保持面141に作用させ、シート5と電極板3とを保持面141で吸引する。シート5が吸引力によって下方に引っ張られることにともない、シート5の内周部5bが電極板3の外周縁3cを押し付けて外周縁3cの反りを矯正する。
このようにして電極板3の裏面3bの全面及びシート5を保持面141に接触させてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する。このとき、チャックテーブル14の保持面141の全面が電極板3の裏面3bの全面及びシート5により覆われているため、電極板3の外周縁3c側からエアーがリークしない。なお、シート5の内周部5bが電極板3の外周縁3cを十分に押し付けることができないとしても、シート5と電極板3と保持面141とによって囲まれた密閉された空間が形成されるため、エアーがリークすることはない。したがって、電極板3の裏面3bの全面が吸引され、パッケージ基板1の反りが矯正される。
なお、チャックテーブル14において例えば円板状の板状ワークを吸引保持する際には、板状ワークをチャックテーブル14の保持面141で直接吸引保持することができる。また、図1等に示したパッケージ基板1とは大きさの異なる矩形のパッケージ基板を保持するときは、パッケージ基板の形状に合わせてシートの開口部の大きさを変更すればよい。すなわち、開口部の大きさを調整するだけで、大きさの異なるパッケージ基板に対応することができる。
(4)研削工程
保持工程の後、図1に示した研削手段16を用いて、チャックテーブル14に保持されたパッケージ基板1を研削する。具体的には、図1に示したチャックテーブル14を研削手段16の下方に移動させる。研削手段16が研削ホイール164を回転させつつ、研削送り手段17によって研削手段16をチャックテーブル14の保持面141に接近する方向に下降させながら、回転する研削砥石165でパッケージ基板1の樹脂封止層2を研削してパッケージ基板1の仕上げ厚みに至るまで研削する。研削加工を実施した後は、チャックテーブル14の保持面141から図示しない搬送手段を用いてパッケージ基板1を搬出する。
このように、本発明のパッケージ基板の研削方法では、載置工程を実施した後に保持面シール工程を実施して、シート治具4を構成するシート5の開口部5aから樹脂封止層2が露出するように、シート5の内周部5bで反りのある電極板3の外周縁3cを覆った後保持工程を実施するように構成したため、研削加工しようとするパッケージ基板の種類に応じてチャックテーブル自体を交換する必要がなく、保持面141の高さが変わることがない。よって、同一のチャックテーブル14を用いて、例えば矩形状のパッケージ基板1や円板状のシリコンウェーハを吸引保持することができる。
また、保持工程を実施するときは、パッケージ基板1の形状及び大きさに応じたシート5の開口部5aから樹脂封止層2のみを露出させて保持面141で電極板3及びシート5を吸引することにより、シート5の内周部5bが電極板3の外周縁3cを押さえつけるため、電極板3の反りを矯正しつつ保持面141から吸引力がリークするのを防止することができ、チャックテーブル14で確実にパッケージ基板1を吸引保持することができる。
図6及び図7に示すシート治具20は、シート治具の第2例であり、上記したシート治具4を構成するシート5の下面に板状部材23が貼着されたものである。具体的には、シート治具20は、パッケージ基板の形状及び大きさに応じた開口部21aを有するシート21と、パッケージ基板が接触するシート21の接触面210と反対側の上面の周縁に貼着されたリングフレーム22と、シート21の接触面210に貼着された板状部材23とにより構成されている。シート21の開口部21aは、図8に示すパッケージ基板1の電極板3よりも小さく樹脂封止層2よりも大きく形成されている。
板状部材23は、パッケージ基板1を構成する電極板3と同等の厚み、すなわち電極板3とほぼ同一の厚みを有している。また、図7に示すように、シート21の接触面210に貼着された板状部材23は、シート21の開口部21aよりも大きく、かつ、少なくとも電極板3と同等の大きさ、すなわち、電極板3と同じ大きさか電極板3よりも若干大きい大きさの開口部23aを有している。このように、板状部材23の開口部23aは、電極板3の大きさに合わせた構成となっていることから、電極板3を開口部23aに収容す
ることが可能となっている。
シート治具20は、上記した研削方法で用いることができる。図8に示すように、載置工程及び保持面シール工程を実施してフレーム保持部142の磁力によってリングフレーム22が固定されて、シート21の内周部21bで電極板3の外周縁3cを覆った後、シート治具20を用いてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する保持工程を実施する。樹脂封止層2のみを開口部21aから露出させてシート治具20をチャックテーブル14の保持面141に載置した状態で吸引源15の吸引力を保持面141に作用させ、シート21,板状部材23及び電極板3を保持面141で吸引する。
吸引力により板状部材23が下方に引っ張られることにより、板状部材23がシート21を保持面141側に引っ張り、シート21の内周部21bが電極板3の外周縁3cを押し付け、電極板23の反りを矯正する。このようにして電極板3の裏面3bの全面、板状部材3及びシート21とを保持面141に接触させてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する。このとき、保持面141の全面が電極板3の裏面3b,板状部材23及びシート21により覆われるため、エアーがリークしない。
このように、シート治具20は、シート21の接触面210に電極板3が収容できる程度の開口部23aを設けて板状部材23を貼着して構成したため、チャックテーブル14の保持面141でシート21,板状部材23及び電極板3を吸引することにより、板状部材23がシート21を保持面141側に引っ張り、シート21が電極板3の外周縁3cを押さえつけることができる。これにより、電極板3の反りを効果的に矯正してチャックテーブル14でより確実にパッケージ基板1を吸引保持することができる。
また、板状部材23を備えたことにより、シート21の内周部21bの捲れ上がりを防止できる。つまり、電極板3と同じ厚みの板状部材23を備える事でパッケージ基板1を吸引保持したときでもシート21を平面な状態にする事ができ、内周部21bの内側の吸引力が及ばない部分に研削水が噴き付けられて、シート21が捲れ上げられる可能性がなくなる。
なお、板状部材23とリングフレーム22とはシート21の同一面に貼着していても良い。また、開口部23は、複数の板状部材23をシート21に貼着して形成しても良い。
図9及び図10に示すシート治具30は、シート治具の第3例であり、リングフレームを使用せずに、チャックテーブルのサイズに合わせたシートの下面に板状部材が貼着されたものである。具体的には、シート治具30は、図10に示すように、パッケージ基板1の大きさに応じた開口部31aを有するシート31と、シート31の接触面310に貼着された板状部材32とにより構成されている。シート31の開口部31aは、図11に示すパッケージ基板1の電極板3よりも小さく樹脂封止層2よりも大きく形成されている。
板状部材32は、その外径が、チャックテーブル14の保持面141の外径と同径か、それよりも若干大きく形成されている。また、板状部材32は、電極板3と同等の厚み、すなわち電極板3とほぼ同一の厚みを有し、少なくとも電極板3と同等の大きさ、すなわち、電極板3と同じ大きさか電極板3よりも若干大きい大きさの開口部32aを有している。シート治具30においても、シート治具20と同様に、開口部32aに電極板3を収容することが可能となっている。
シート治具30は、上記した研削方法で用いることができる。載置工程及び保持面シール工程を実施した後、図11に示すように、シート治具30を用いてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する保持工程を実施する。樹脂封止層2のみを開口部31aから露出させてシート治具30をチャックテーブル14の保持面141に載置した状態で吸引源15の吸引力を保持面141に作用させ、シート31,板状部材32及び電極板3を保持面141で吸引する。
板状部材32が下方に引っ張られることにより、板状部材32がシート31を保持面141側に引っ張ることで、シート31の内周部31bが電極板3の外周縁3cを押し付け、電極板3の反りを矯正する。このようにして電極板3の裏面3bの全面及び板状部材32を保持面141に接触させてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する。このとき、保持面141の全面が電極板3の裏面3b及び板状部材32の全面で覆われるため、エアーがリークしない。
このように、シート治具30は、電極板3を収容できる程度の開口部32aを有する板状部材31の下面の全面がチャックテーブル14の保持面141に吸引保持されるように構成したため、リングフレームをフレーム保持部142に固定させる必要がなく、作業負担が軽減する。また、シート治具30においても、上記したシート治具20と同様に、板状部材32がシート31を保持面141側に引っ張ることで、シート31が電極板3の外周縁3cを押さえつけることができ、電極板3の反りを効果的に矯正してチャックテーブル14でより確実にパッケージ基板1を吸引保持することができる。
図12及び図13に示すシート治具40は、シート治具の第4例であり、板状部材41にパッケージ基板の形状及び大きさに対応させた開口部45を形成して構成されている。板状部材41は、その外径が、チャックテーブル14の保持面141の外径と同径か、それよりも若干大きく形成されており、上記した電極板3よりも厚くパッケージ基板1の仕上げ厚みよりも薄い厚みを有している。
板状部材41の中央には、開口部45が形成されている。開口部45は、図14に示すパッケージ基板1の電極板3よりも小さく樹脂封止層2よりも大きい小開口部42を有している。また、小開口部42の下方には、小開口部42より大きく電極板3と同等の厚みを有し、少なくとも電極板3と同等の大きさ、すなわち、電極板3と同じ大きさか電極板3よりも若干大きい大きさを有する大開口部43を有している。開口部45の内周には、小開口部42と大開口部43との間に段差46が形成されている。大開口部43には、電極板3を収容することが可能となっている。
シート治具40は、上記した研削方法で用いることができる。載置工程及び保持面シール工程を実施した後、図14に示すように、シート治具40を用いてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する保持工程を実施する。樹脂封止層2のみを小開口部42から露出させてシート治具40をチャックテーブル14の保持面141に載置した状態で吸引源15の吸引力を保持面141に作用させ、板状部材41及び電極板3を保持面141で吸引する。
板状部材41が吸引されて下方に引っ張られ、段差46を構成する突出部44が電極板3の外周縁3cを押し付けて電極板3の反りを矯正する。このようにして電極板3の裏面3bの全面及び板状部材41を保持面141に接触させてチャックテーブル14でパッケージ基板1を吸引保持する。シート治具40についても、シート治具30と同様に、保持面141の全面が電極板3の裏面3b及び板状部材41の全面で覆われるため、エアーがリークしない。
このように、シート治具40は、全体を板状部材41で構成したため、シートと板状部材とを貼り合わせたタイプのシート治具と比較して、剛性が高く、重量も大きいため、チャックテーブル14においてパッケージ基板を確実に保持することができる。
なお、シート5,21及び31は、特にその材質が限定されるものではなく、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やプラスチックなどで形成されていてもよい。
つまり、シート5は、電極板3を押さえつけることができるための、ある程度の硬さを備えていて、電極板に接触してエアーのリークが防止できる材質であれば良い。
また、板状部材23,32及び41の材質は、特に限定されるものではないが、例えばSUSで構成されている。
1:パッケージ基板 2:樹脂封止層 3:電極板 3a:表面 3b:裏面
3c:外周縁 4:シート治具 5:シート 5a:開口部 5b:内周部
6:リングフレーム
10:加工装置 11:装置ベース 11a:上面 12:コラム 13:移動基台
14:チャックテーブル 140:保持部 141:保持面 142:フレーム保持部
15:吸引源
16:研削手段 160:スピンドルユニット 161:ホルダ
162:モータ 163:マウント 164:研削ホイール 165:研削砥石
17:研削送り手段 170:ボールネジ 171:モータ 172:ガイドレール
20:シート治具 21:シート 210:接触面 21a:開口部 21b:内周部
22:リングフレーム 23:板状部材 23a:開口部
30:シート治具 31:シート 310:接触面 31a:開口部 31b:内周部
32:板状部材 32a:開口部
40:シート治具 41:板状部材
42:小開口部 43:大開口部 44:突出部 45:開口部 46:段差

Claims (5)

  1. 表面に複数の分割予定ラインが形成された電極板と、該分割予定ラインによって区画された各領域の裏面にデバイスが形成され外周側に該電極板の一部を露出させ該複数のデバイスを樹脂によって被覆した封止樹脂層とから構成され、反りを有するパッケージ基板の該封止樹脂層を所望の厚さに研削するパッケージ基板の研削方法であって、
    チャックテーブルに該パッケージ基板を載置する載置工程と、
    該電極板よりも小さく該封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートによって、該封止樹脂層が露出するように該電極板の外周側を覆う保持面シール工程と、
    該チャックテーブルに該シートと該パッケージ基板とを吸引保持することにより、該外周側を該シートで押さえつける保持工程と、
    砥石を備えた研削手段によって該封止樹脂層を研削することにより、該パッケージ基板を仕上げ厚みまで薄化する研削工程と、
    を具備することを特徴とする研削方法。
  2. 請求項1記載の研削方法に用いられるシート治具であって、
    リングと、
    該リングに貼着され前記パッケージ基板の前記電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートと、からなることを特徴とするシート治具。
  3. 前記シートの前記チャックテーブルと対面する側の面に、前記電極板と同等の厚みを有しかつ、少なくとも該電極板と同等の大きさの開口部を有する板状部材が貼着される請求項2記載のシート治具。
  4. 請求項1記載の研削方法に用いられるシート治具であって、
    少なくとも前記チャックテーブルの保持面の外径と同等の外径を有するとともに前記電極板と同等の厚みを有し、少なくとも該電極板と同等の大きさの開口部を有する板状部材と、
    該板状部材に貼着され、該電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きい開口部を有するシートと、からなることを特徴とするシート治具。
  5. 請求項1記載の研削方法に用いられるシート治具であって、
    少なくとも前記チャックテーブルの保持面の外径と同等の外径を有するとともに、前記電極板より厚く前記パッケージ基板の仕上げ厚みより薄く形成された板状部材により構成され、
    中央部に開口部を有し、
    該開口部は、該電極板よりも小さく前記封止樹脂層よりも大きく形成された小開口部と、該小開口部より大きく該電極板と同等の大きさに形成され該電極板と同等の厚みを有する大開口部とからなり、
    該開口部の内周には、該小開口部と該大開口部との間に段差が形成されている
    シート治具。
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