JP7216476B2 - 板状ワークの研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、板状ワークの研削方法に関する。
パッケージ基板等の板状ワークは、樹脂基板によって構成される基材の上に樹脂層を封止して形成される(例えば、下記の特許文献1を参照)。基材としては、例えばフィルム状のPCB基板があり、基材の上面と下面との中央部分にはデバイスを形成したチップがそれぞれ配設されている。PCB基板を含む板状ワークとして、基材の上面中央に配設されたチップを封止させた上面樹脂層と、基材の下面中央に配設されたチップを封止させた下面樹脂層とが形成され、上面樹脂層,下面樹脂層の外側に基材が露出した構成のものがある。かかる板状ワークを研削する場合は、上面樹脂層と下面樹脂層とを片面ずつ研削砥石で研削して所定の厚みに薄化している。
特開2015-207605号公報
上記した上面樹脂層,下面樹脂層の外側に露出した基材の露出部には、研削後に板状ワークを分割する際のアライメントに使用するアライメントマークが形成されている。そのため、従来の保持テーブルを用いて板状ワークを保持した状態で上面樹脂層や下面樹脂層を研削すると、露出部まで研削してアライメントマークをキズつけてしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、アライメントマークが形成された基材の露出部分を研削しないように板状ワークを保持することを目的とする。
本発明は、厚さが薄い四角形状の基材と、該基材の第1面の中央に形成した第1樹脂層と、該基材の該第1面の反対面側の第2面の中央に形成した第2樹脂層とを備えた板状ワークの該第2樹脂層を保持テーブルの保持面において吸引保持し、該第1樹脂層を研削砥石によって研削する板状ワークの研削方法であって、該板状ワークは、該第1樹脂層及び該第2樹脂層の外側に平面視四角枠状に該基材がはみ出しアライメントマークを付した露出部を備え、該保持テーブルは、該第2樹脂層を吸引保持する保持面を有する樹脂層保持部と、該露出部を保持する外側保持手段と、を備え、該外側保持手段は、該露出部の上面が該第1樹脂層の下面より下に位置する状態で該露出部を保持し、研削砥石によって該第1樹脂層を研削する。
上記外側保持手段は、上記樹脂層保持部の上記保持面が吸引保持した上記第2樹脂層の外側にはみ出した上記露出部に接触し、該第1樹脂層の下面より下の位置において該露出部を支持する。また、上記外側保持手段は、上記支持部を上記保持面に対して直交する方向に昇降させる昇降機構を備え、該支持部が該露出部を下方に下げる構成としてもよい
上記外側保持手段は、上記樹脂層保持部の上記保持面が吸引保持した上記第2樹脂層の外側にはみ出した上記露出部の下面を上記第1樹脂層の下面より下の位置において吸引保持する。
上記外側保持手段は、上記樹脂層保持部の上記保持面が吸引保持した上記第2樹脂層の外側にはみ出した上記露出部の下側に凹溝を備え、該凹溝を吸引源に連通させて負圧にすることにより該凹溝上の該露出部を上記第1樹脂層の下面より下の位置において吸引する請求項1記載の板状ワークの研削方法
上記外側保持手段は、上記樹脂層保持部の上記保持面が吸引保持した上記第2樹脂層の外側にはみ出した上記露出部の下面が載置される載置面を有する磁石が配設される載置部と、磁力で該磁石にくっつく材質で形成されるプレートと、を備え、該載置部と該プレートとによって該第2樹脂層の外側にはみ出した該露出部を挟んで保持し、該プレートの上面が該保持面で吸引保持していない研削後の上記第1樹脂層の上面より下側に位置づけられる。
本発明に係る保持テーブルは、樹脂層を吸引保持する保持面を有する樹脂層保持部と、樹脂層の外側にはみ出した基材を保持する外側保持手段とを備えるため、例えば、研削砥石で板状ワークを研削するときに、樹脂層の外側にはみ出した基材の露出部を外側保持手段で研削砥石と接触しない位置で保持することができ、露出部に形成されたアライメントマークをキズつけることがなくなる。アライメントマークは、基材の表裏を貫通した穴の場合もあり、この穴は分割するときに板状ワークの位置決めに使用される。本発明によれば、穴からなるアライメントマークもキズつけることがない。
上記外側保持手段は、樹脂層保持部の保持面が吸引保持した板状ワークの外周部分に接触する支持部を備えるため、樹脂層の研削中に、樹脂層の外側にはみ出した基材の露出部を研削砥石が接触しない位置に下げておくことができる。したがって、研削砥石で露出部を研削することがなく、研削済みの板状ワークを分割するときにアライメントマークが読み取れないという問題が生じない。上記外側保持手段が、支持部を保持面に対して直交する方向に昇降させる昇降機構を備える場合は、昇降機構によって、支持部を下降させることにより、支持部で基材の露出部を確実に下げることが可能となる。アライメントマークが穴からなる場合は、露出部に研削砥石が接触しないので穴を破ることがなく、位置決めができなくなる問題も生じない。
上記外側保持手段は、樹脂層保持部の保持面が吸引保持した側の樹脂層の外側にはみ出した基材の下面を吸引保持する吸引部を備えるため、上記同様に、樹脂層の研削中は、樹脂層の外側にはみ出した基材の露出部を研削砥石が接触しない位置に下げておくことができ、研削砥石で露出部を研削するおそれがない。
上記外側保持手段は、樹脂層保持部の保持面が吸引保持した側の樹脂層の外側にはみ出した基材の下側に凹溝を備え、凹溝を吸引源に連通させて負圧にすることにより凹溝上の基材を保持するように構成したため、上記同様に、樹脂層の研削中は、樹脂層の外側にはみ出した基材の露出部を研削砥石が接触しない位置に下げておくことができ、研削砥石で露出部を研削するおそれがない。
上記外側保持手段は、樹脂層保持部の保持面が吸引保持した側の樹脂層の外側にはみ出した基材の下面が載置される載置面を有する磁石が配設される載置部と、磁力で磁石にくっつく材質で形成されるプレートとを備え、載置部とプレートとによって樹脂層の外側にはみ出した基材を挟んで保持し、プレートの上面が保持面で吸引保持していない研削後の樹脂層の上面より下側に位置づけられるように構成したため、上記同様に、樹脂層の研削中は、樹脂層の外側にはみ出した基材の露出部を研削砥石が接触しない位置に下げておくことができ、研削砥石で露出部を研削するおそれがない。
板状ワークの一例の構成を示す平面図、底面図及び断面図である。 (a)は、保持テーブルの第1例の構成を示す断面図である。(b)は、保持テーブルの第1例で板状ワークを保持する状態を示す断面図である。 (a)は、保持テーブルの第1例の第1変形例の構成を部分的に示す断面図である。(b)は、保持テーブルの第1例の第1変形例で板状ワークを保持する状態を部分的に示す断面図である。 (a)は、保持テーブルの第1例の第2変形例の構成を部分的に示す断面図である。(b)は、保持テーブルの第1例の第2変形例で板状ワークを保持する状態を部分的に示す断面図である。 (a)は、保持テーブルの第2例の構成を示す断面図である。(b)は、保持テーブルの第2例で板状ワークを保持する状態を示す断面図である。 保持テーブルの第3例の構成及び第3例で板状ワークを保持する状態を示す断面図である。 保持テーブルの第4例の構成及び第4例で板状ワークを保持する状態を示す断面図である。
[板状ワーク]
図1は、上から順に板状ワーク1を上方側、下方側及び側方側のそれぞれからみた構成を示している。板状ワーク1は、被加工物の一例であり、厚さが薄い四角形状の基材2の第1面2aと第2面2bとの少なくとも一方の面の中央に樹脂層3,4を形成した板状ワークである。基材2は、例えば長方形状のPCB基板によって構成され、第1面2a及び第2面2bのそれぞれにパターンが形成されている。基材2の厚みT1は、例えば0.085mmである。また、基材2の長辺の長さLd1は、例えば240.7mmで、基材2の短辺の長さSd1は、例えば76.3mmである。なお、本実施形態に示す基材2の材質及びサイズは、一形態にすぎず、上記した構成に限定されない。
図1に示す板状ワーク1には、基材2の第1面2aと第2面2bとに樹脂層3,4がそれぞれ封止されている。樹脂層3,4の縁には、面取りが施されている。樹脂層3の厚みT2は、例えば0.059mmである。樹脂層3の長辺の長さLd2は、例えば235.2mmで、樹脂層3の短辺の長さSd2は、例えば69.00mmである。また、樹脂層4の厚みT3は、例えば0.008mmで樹脂層3よりも薄い。樹脂層4の長辺の長さLd3は、例えば235.6mmで、樹脂層4の短辺の長さSd3は、例えば69.4mmで樹脂層3よりも僅かにサイズが大きい。なお、本実施形態に示す樹脂層3,4の材質及びサイズは、一形態にすぎず、上記した構成に限定されない。
板状ワーク1は、樹脂層3,4の外側に基材2の外縁部(露出部2c)がはみ出した状態となっている。図示の例に示す基材2の露出部2cは、平面視略四角枠状となっている。樹脂層3の長辺の長手方向外側にはみ出した露出部2cの幅Lh1は、例えば2.75mmで、樹脂層3の短辺の短手方向外側にはみ出した露出部2cの幅Sh1は、例えば3.65mmである。また、樹脂層4の長辺の長手方向外側にはみ出した露出部2cの幅Lh2は、例えば2.55mmで、樹脂層4の短辺の短手方向外側にはみ出した露出部2cの幅Sh2は、例えば3.45mmである。基材2の露出部2cには、研削済みの板状ワーク1を分割するときのアライメントに使用するためのアライメントマーク(図示せず)が形成されている。
[保持テーブルの第1例]
図2(a)に示す保持テーブル10は、板状ワーク1を保持する保持テーブルの第1例である。保持テーブル10は、枠体100を有し、樹脂層3,4を吸引保持する保持面11aを有する樹脂層保持部11と、樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2を保持する外側保持手段12とを備えている。樹脂層保持部11及び外側保持手段12は、枠体100に収容されている。樹脂層保持部11は、例えば、ポーラスセラミックス等の多孔質部材により構成されている。樹脂層保持部11は、図示しない吸引源に接続されており、吸引源の吸引力を保持面11aに作用させることができる。
外側保持手段12は、保持テーブル10の保持面11aが吸引保持した板状ワーク1の外周部分2dに接触する支持部13と、支持部13を保持面11aに対して直交する方向に昇降させる昇降機構14とを備えている。本実施形態に示す板状ワーク1の外周部分2dは、基材2の最も外縁側に位置する側面部分を意味する。支持部13は、例えば、スポンジゴムによって構成されている。支持部13は、複数備えてもよいし、板状ワーク1の外周部分2dを囲繞するように例えば四角枠体状に一体に形成された構成でもよい。
昇降機構14は、シリンダ15と、シリンダ15により昇降駆動されるピストン16とにより少なくとも構成され、ピストン16の上端に支持部13が固定されている。ピストン16が上下に移動することにより、支持部13を昇降させることができる。
次に、板状ワーク1を研削する際に、保持テーブル10により板状ワーク1を保持する動作について説明する。まず、図2(a)に示すように、樹脂層保持部11の保持面11aに板状ワーク1の樹脂層4側を載置して、樹脂層3を上向きにさせる。このとき、板状ワーク1の外周部分2dが支持部13の内側面130に擦れる程度の位置に板状ワーク1が位置づけられる。次いで、吸引源が作動し、保持面11aで樹脂層4を吸引保持したら、図示しない研削砥石を用いて樹脂層3に対して研削を行う。
樹脂層3を研削するとき、昇降機構14によって板状ワーク1の外周部分2dを下方に下げる。具体的には、図2(b)に示すように、ピストン16とともに支持部13を下降させることにより、支持部13の内側面130と板状ワーク1の外周部分2dとに摩擦を生じさせ、基材2の露出部2cを下方に下げる。このようにして、樹脂層3の研削中は、基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げた状態を維持する。支持部13の内側面130は、図示したように平坦面でなくてもよく、例えば、凹凸形状に形成してもよい。樹脂層3を所望の厚みに研削した後は、例えば板状ワーク1の表裏を反転させて保持テーブル10で樹脂層3側を保持し、研削砥石で樹脂層4を研削してもよい。この場合においても、外側保持手段12により基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げる。
このように、本発明に係る保持テーブル10は、樹脂層3,4を吸引保持する保持面11aを有する樹脂層保持部11と、樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2を保持する外側保持手段12とを備えたため、例えば、研削砥石で板状ワーク1を研削するときに、樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の露出部2cを外側保持手段12で研削砥石と接触しない位置で保持でき、露出部2cに形成されたアライメントマークをキズつけることがなくなる。アライメントマークは、基材2の表裏を貫通した穴の場合もあり、この穴は分割するときに板状ワークの位置決めに使用される。本発明によれば、穴からなるアライメントマークもキズつけることがない。
また、本実施形態に示す外側保持手段12は、樹脂層保持部11の保持面11aが吸引保持した板状ワーク1の外周部分2dに接触する支持部13を備えるため、樹脂層3,4の研削中は、常に基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げておくことができる。したがって、本発明によれば、研削砥石で露出部2cを研削することがなく、研削済みの板状ワーク1を分割するときにアライメントマークが読み取れないという問題が生じない。外側保持手段12が、支持部13を保持面11aに対して直交する方向に昇降させる昇降機構14を備える場合は、昇降機構14によって、支持部13を下降させることにより、支持部13で基材2の露出部2cを確実に下げることが可能となる。なお、研削した後の樹脂層3,4の厚さが支持部13の厚さより厚い場合は、昇降機構14を備えなくてもよい。
また、図3(a)に示す保持テーブル10Aのように、支持部13は、露出部2cの縁側の上面を押さえる押さえ部17を備えてもよい。この場合は、図3(b)に示すように、ピストン16とともに支持部13を下降させることにより、押さえ部17で基材2の露出部2cを下方に押し下げることができる。
さらに、図4(b)に示す保持テーブル10Bのように、支持部13は、露出部2cの縁側の上面を押さえる押さえ面180が斜面に形成された押さえ部18を備えてもよい。この場合は、図4(b)に示すように、ピストン16とともに支持部13を下降させることにより、押さえ部18の押さえ面180で基材2の露出部2cを下方に押し下げることができる。押さえ部18によれば、露出部2cに接触する面積を大きくすることが可能となる。
[保持テーブルの第2例]
図5(a)に示す保持テーブル20は、板状ワーク1を保持する保持テーブルの第2例である。保持テーブル20は、枠体200を有し、樹脂層4を吸引保持する保持面21aを有する樹脂層保持部21と、樹脂層4の外側の基材2を保持する外側保持手段22とを備え、第1例と同様に、樹脂層保持部21及び外側保持手段22は、枠体200に収容されている。樹脂層保持部21は、上記した樹脂層保持部11と同様の構成である。
外側保持手段22は、樹脂層保持部21の保持面21aが吸引保持した側の樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の下面を吸引保持する吸引部23を備えている。本実施形態に示す吸引部23は、基材2の下面に吸着する吸盤24と、吸盤24に一端が連結されたジャバラ筒25とにより構成されている。ジャバラ筒25の他端には吸引口26が接続され、吸引口26には吸引源27が連通している。ジャバラ筒25は、山谷形状に折り曲げられており、その内側の空間250を通じて吸盤24に吸引力を伝達することができる。なお、ジャバラ筒25は、必ずしもなくてもよい。
次に、板状ワーク1を研削する際に、保持テーブル20により板状ワーク1を保持する動作について説明する。まず、樹脂層保持部21の保持面21aに板状ワーク1の樹脂層4側を載置して、樹脂層3を上向きにさせる。このとき、基材2の露出部2cの下面が吸引部23の上に位置づけられる。次いで、第1例と同様に、吸引源が作動し、保持面21aで樹脂層4を吸引保持したら、図示しない研削砥石を用いて樹脂層3に対して研削を行う。
第2例では、樹脂層3を研削するとき、吸引源27が作動し、吸引部23によって基材2の露出部2cを下方に吸引する。具体的には、図5(b)に示すように、基材2の露出部2cの下面に吸盤24を吸着させた状態で、吸引源27を作動させることにより、ジャバラ筒25が縮んで吸盤24を下方に引き下げ、吸盤24に吸着された露出部2cを下方に下げる。このようにして、樹脂層3の研削中は、基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げた状態を維持する。樹脂層3を所望の厚みに研削した後は、例えば板状ワーク1の表裏を反転させて保持テーブル20で樹脂層3側を保持し、研削砥石で樹脂層4を研削してもよい。この場合においても、外側保持手段22により基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げる。
このように、本発明に係る保持テーブル20では、外側保持手段22が、樹脂層保持部21の保持面21aが吸引保持した側の樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の下面を吸引保持する吸引部23を備えるため、第1例と同様に、樹脂層3,4の研削中は、常に基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に常に下げておくことができ、研削砥石で露出部2cを研削するおそれがない。
[保持テーブルの第3例]
図6に示す保持テーブル30は、板状ワーク1を保持する保持テーブルの第3例である。保持テーブル30は、枠体300を有し、樹脂層4を吸引保持する保持面31aを有する樹脂層保持部31と、樹脂層4の外側の基材2を保持する外側保持手段32とを備え、第1例と同様に、樹脂層保持部31及び外側保持手段32は、枠体300に収容されている。樹脂層保持部31は、上記した樹脂層保持部11と同様の構成である。
外側保持手段32は、樹脂層保持部31の保持面31aが吸引保持した側の樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の下側に凹溝33を備えている。凹溝33は、例えば全体として四角枠状となっており、樹脂層保持部31の外側を覆っている。凹溝33は、枠体300に形成された吸引路34に接続され、吸引路34は吸引源35に接続されている。そして、吸引路34を通じて吸引源35と凹溝33とを連通させることにより、凹溝33を負圧にさせて凹溝33の上方側に位置する露出部2cを吸引保持することができる。
次に、板状ワーク1を研削する際に、保持テーブル30により板状ワーク1を保持する動作について説明する。まず、樹脂層保持部31の保持面31aに板状ワーク1の樹脂層4側を載置して、樹脂層3を上向きにさせる。このとき、基材2の露出部2cの下面が凹溝33の上方に位置づけられる。次いで、第1例と同様に、吸引源が作動し、保持面31aで樹脂層4を吸引保持したら、図示しない研削砥石を用いて樹脂層3に対して研削を行う。
第3例では、樹脂層3を研削するとき、吸引源35が作動し、吸引路34と通じて凹溝33に負圧を発生させ、この負圧が基材2の露出部2cを下方に引き寄せる。このようにして、樹脂層3の研削中は、基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げた状態を維持する。樹脂層3を所望の厚みに研削した後は、例えば板状ワーク1の表裏を反転させて保持テーブル30で樹脂層3側を保持し、研削砥石で樹脂層4を研削してもよい。この場合においても、外側保持手段32により基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げる。
このように、本発明に係る保持テーブル30では、外側保持手段32が、樹脂層保持部31の保持面31aが吸引保持した側の樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の下側に凹溝33を備え、凹溝33を吸引源35に連通させて負圧にすることにより凹溝33の上方にある基材2を保持するように構成したため、第1例と同様に、樹脂層3,4の研削中は、常に基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げておくことができ、研削砥石で露出部2cを研削するおそれがない。
[保持テーブルの第4例]
図7に示す保持テーブル40は、板状ワーク1を保持する保持テーブルの第4例である。保持テーブル40は、樹脂層4を吸引保持する保持面41aを有する樹脂層保持部41と、樹脂層4の外側の基材2を保持する外側保持手段42とを備え、第1例と同様に、樹脂層保持部41及び外側保持手段42は、枠体400に収容されている。樹脂層保持部41は、第1例の樹脂層保持部11と同様の構成である。
外側保持手段42は、樹脂層保持部41の保持面41aが吸引保持した側の樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の下面(露出部2cの下面)が載置される載置面45aを有する磁石45が配設される載置部43と、磁力で磁石45にくっつく材質で形成されるプレート46とを備えている。本実施形態に示す載置部43は、枠体400に収容された固定部44の上に磁石45が配設された構成となっている。プレート46は、磁力でくっつく材質で構成されていれば、特に限定されず、例えば鉄やコバルトなどの強磁性体で構成される。プレート46は、例えば、図1に示した基材2の露出部2cの形状に合わせて四角枠状となっている。そして、外側保持手段42では、載置部43とプレート46とで基材2の露出部2cを挟み込んで、磁力を利用して露出部2cを下方に下げることができる。
次に、板状ワーク1を研削する際に、保持テーブル40により板状ワーク1を保持する動作について説明する。まず、樹脂層保持部41の保持面41aに板状ワーク1の樹脂層4側を載置して、樹脂層3を上向きにさせる。このとき、基材2の露出部2cの下面が載置部43の載置面45aに載置される。次いで、第1例と同様に、吸引源が作動し、保持面31aで樹脂層4を吸引保持したら、図示しない研削砥石を用いて樹脂層3に対して研削を行う。
第4例では、樹脂層3を研削するとき、載置部43とプレート46とにより基材2の露出部2cを挟んで保持する。すなわち、磁石45の磁力によって引き寄せられたプレート46が基材2の露出部2cを上方から押し下げて、プレート46の上面46aが保持面41aで吸引保持していない研削後の樹脂層3の上面よりも下側に位置づけられる。このようにして、樹脂層3の研削中は、基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げた状態を維持する。樹脂層3を所望の厚みに研削した後は、例えば板状ワーク1の表裏を反転させて保持テーブル40で樹脂層3側を保持し、研削砥石で樹脂層4を研削してもよい。この場合においても、外側保持手段42により基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げる。
本発明に係る保持テーブル40では、外側保持手段42が、樹脂層保持部41の保持面41aが吸引保持した側の樹脂層3,4の外側にはみ出した基材2の下面が載置される載置面45aを有する磁石45が配設される載置部43と、磁力で磁石45にくっつく材質で形成されるプレート46とを備え、載置部43とプレート46とによって基材2の露出部2cを挟んで保持し、プレート46の上面46aが研削後の樹脂層3,4の上面より下側に位置づけられるように構成したため、第1例と同様に、樹脂層3,4の研削中は、常に基材2の露出部2cを研削砥石が接触しない位置に下げておくことができ、研削砥石で露出部2cを研削するおそれがない。
上記実施形態では、板状ワーク1を構成する基材2の両面に樹脂層3,4を形成した場合を説明したが、本発明に係る保持テーブル10,10A,10B,20,30及び40に保持される板状ワーク1には、板状ワーク1の片面(第1面2aまたは第2面2b)のみに樹脂層が形成された場合も含まれる。
1:板状ワーク 2:基材 2a:第1面 2b:第2面 2c:露出部
2d:外周部分 3,4:樹脂層
10,10A,10B:保持テーブル 11:樹脂層保持部 12:外側保持手段
13:支持部 14:昇降機構 15:シリンダ 16:ピストン 17:押さえ部
18:押さえ部 180:押さえ面
20:保持テーブル 21:樹脂層保持部 22:外側保持手段 23:吸引部
24:吸盤 25:ジャバラ筒 26:吸引口 27:吸引源
30:保持テーブル 31:樹脂層保持部 32:外側保持手段 33:凹溝
34:吸引路 35:吸引源
40:保持テーブル 41:樹脂層保持部 42:外側保持手段 43:載置部
44:固定部 45:磁石 46:プレート

Claims (6)

  1. 厚さが薄い四角形状の基材と、該基材の第1面の中央に形成した第1樹脂層と、該基材の該第1面の反対面側の第2面の中央に形成した第2樹脂層とを備えた板状ワークの該第2樹脂層を保持テーブルの保持面において吸引保持し、該第1樹脂層を研削砥石によって研削する板状ワークの研削方法であって、
    該板状ワークは、該第1樹脂層及び該第2樹脂層の外側に平面視四角枠状に該基材がはみ出しアライメントマークを付した露出部を備え、
    該保持テーブルは、該第2樹脂層を吸引保持する保持面を有する樹脂層保持部と、該露出部を保持する外側保持手段と、を備え、
    該外側保持手段は、該露出部の上面が該第1樹脂層の下面より下に位置する状態で該露出部を保持し、
    該研削砥石によって該第1樹脂層を研削する板状ワークの研削方法。
  2. 前記外側保持手段は、前記樹脂層保持部の前記保持面が吸引保持した前記第2樹脂層の外側にはみ出した前記露出部に接触し、該第1樹脂層の下面より下の位置において該露出部を支持する請求項1記載の板状ワークの研削方法。
  3. 前記外側保持手段は、前記樹脂層保持部の前記保持面が吸引保持した前記第2樹脂層の外側にはみ出した前記露出部の下面を前記第1樹脂層の下面より下の位置において吸引保持する請求項1記載の板状ワークの研削方法。
  4. 前記外側保持手段は、前記樹脂層保持部の前記保持面が吸引保持した前記第2樹脂層の外側にはみ出した前記露出部の下側に凹溝を備え、
    該凹溝を吸引源に連通させて負圧にすることにより該凹溝上の該露出部を前記第1樹脂層の下面より下の位置において吸引する請求項1記載の板状ワークの研削方法。
  5. 前記外側保持手段は、前記樹脂層保持部の前記保持面が吸引保持した前記第2樹脂層の外側にはみ出した前記露出部の下面が載置される載置面を有する磁石が配設される載置部と、
    磁力で該磁石にくっつく材質で形成されるプレートと、を備え、
    該載置部と該プレートとによって該第2樹脂層の外側にはみ出した該露出部を挟んで保持し、該プレートの上面が該保持面で吸引保持していない研削後の前記第1樹脂層の上面より下側に位置づけられる請求項1記載の板状ワークの研削方法。
  6. 前記外側保持手段は、前記露出部を支持する支持部と、該支持部を前記保持面に対して直交する方向に昇降させる昇降機構と、を備え、該支持部が該露出部を下方に下げる請求項2記載の板状ワークの研削方法。
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