JP6771405B2 - ウエハ搬送保持装置 - Google Patents

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Description

本発明はウエハ搬送保持装置に関するものであり、特に、薄く加工された半導体ウエハをチャックテーブル上に搬送し、吸引保持するウエハ搬送保持装置に関するものである。
半導体デバイスの製造に使用される半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)は、半導体材料のインゴットを結晶軸の方向に応じて薄板状に切り出し、研磨したものである。また、半導体デバイスの製造において、ウエハ上にデバイスを形成するリソグラフィ等の生産工程では、ウエハを固定する必要があり、通常は負の空気圧を印加してウエハを吸着する、いわゆる真空吸着方式の吸着ステージ(通常、「チャックテーブル」という)にウエハを吸引保持した状態で各種の処理を行う(例えば、特許文献1参照)。
そして、ウエハ上のデバイスが完成した後、プローバでテスタとデバイスの電極パッドを接続して電気的に動作検査を行う場合や、インスペクションマシンで形成したパターンの光学的な検査を行う場合も、同様に、ウエハをチャックテーブルに吸引保持した状態で検査を行う。
近年、半導体デバイスの製造では、ウエハの直径を大きくして生産効率を向上させることが行われており、ウエハの直径は益々大きくなっている。また、1本のインゴットより取れるウエハの枚数を増加させれば、その分、ウエハの製造コストが低下するので、ウエハの厚さも小さくなる傾向にある。
特開2003−234392号公報
しかしながら、ウエハは直径が大きくなるほど、また、薄くなるほど、例え研磨したものであっても、歪みのために反りが発生する。特に、一面が樹脂で封止されたウエハは、表面に半導体デバイスを形成すると反りが発生し易くなる。そして、吸着面を有するチャックテーブル上に反りの程度が大きいウエハを載置すると、チャックテーブル側の吸着面とウエハとの間に大きな隙間ができ、例え負圧を印加してもその隙間から吸着面に空気が流れ込み、ウエハを十分に吸着保持することができないという問題が発生する。また、ウエハの吸着不良が発生したまま、加工を行うとウエハを損傷させる虞があり、更に次の工程に搬送する過程では、ウエハがズレ動き、次工程のチャックテーブル等に精度良く載置できないといった問題が生じる。
このような問題を解決するため、真空ポンプの駆動能力を大きくして負圧を大きくする、すなわち、空気系路と溝の空気圧をより低くすることも考えられる。しかし、そのためには、駆動能力の大きな真空ポンプを用意する必要があり、コスト等の各種の問題を生じる上、隙間が大きい場合には対処不能である。
また、今日では、例えば図7に示すように、ウエハWの中心部を脱着可能に保持する内周パッド部101a、及び、内周パッド部101aに対して上下移動可能であるとともに、その上下移動によりウエハWの外周部分をチャックテーブル102上に押し付け可能な外周パッド部101bを有する保持パッド101と、内周パッド部101aにウエハWを保持した保持パッド101をチャックテーブル102上に搬送し、かつ下降してウエハWの中心部をチャックテーブル102の吸着面102a上に当接させて、ウエハWをチャックテーブル102上に配置可能な搬送アーム103と、外周パッド部101bをチャックテーブル102側へ押圧する進退出可能なロッド104aを有してチャックテーブル102の上方に配設された加圧シリンダ104と、を備えるウエハ搬送保持装置も知られている。
すなわち、図7に示すウエハ搬送保持装置は、同図(a)に示すように、内周パッド部101aにウエハWを保持した保持パッド101を、搬送アーム103によりチャックテーブル102上まで搬送する。次いで、同図(b)に示すように、搬送アーム103と共に保持パッド101が下降され、負圧が発生させているチャックテーブル102の吸着面102a上にウエハWの中心部を当接させる。続いて、同図(c)に示すように、加圧シリンダ104のロッド104aを突出させて外周パッド部101bを押下し、この押下された外周パッド部101bにより、ウエハWの外周部分を負圧が発生しているチャックテーブル102上に押し付ける。これにより、ウエハWはチャックテーブル102上に吸着保持され、また、内周パッド部101a側の保持(負圧)を解くと、ウエハWをチャックテーブル102a上に保持しておくことができるようになっている。
しかしながら、図7に示すようなウエハ搬送保持装置は、外周パッド部101bはチャックテーブル102aに向かって真っ直ぐ、つまり直線的に上下移動するだけで、中心軸線の傾きを替えて水平方向に揺動(スイング)するような構造にはなっていなかった。そのため、チャックテーブル102の吸着面102aに傾きが生じていた場合や、ウエハWに大きな反りが生じている場合には、押圧時に応力集中が生じて所定通りに押圧することができずにウエハWを損傷し、またチャックテーブル102でのチャックが不安定となり加工精度に悪い影響を与えるという問題があった。
そこで、反りの大きなウエハであっても押圧時に均一にウエハに負荷がかかるようにしてウエハの損傷をなくすとともに、ウエハをチャックテーブルで確実に吸引保持することができるようにしたウエハ搬送保持装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ウエハをチャックテーブル上に搬送するウエハ搬送保持装置であって、前記ウエハの中心部を脱着可能に保持する内周パッド部、及び、前記内周パッド部に対して球心揺動並びに上下移動が自在で、かつ前記上下移動により前記ウエハの外周部分を前記チャックテーブル上に押し付け可能な外周パッド部を有する保持パッドと、前記ウエハを前記内周パッド部で保持した前記保持パッドを前記チャックテーブル上に搬送し、かつ下降して前記ウエハの中心部を前記チャックテーブル上に当接させて、前記ウエハを前記チャックテーブル上に配置可能な搬送アームと、前記搬送アームと前記保持パッドとの間に設けられ、前記外周パッド部の下面が前記チャックテーブルの吸着面と平行となるように前記外周パッド部の中心軸線の傾きを自動調整する自動調芯機構と、を備えるウエハ搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、外周パッド部は、球心揺動並びに上下移動が自在であり、またウエハの外周部分をチャックテーブル上に押し付けるとき、外周パッド部の下面がチャックテーブルの吸着面と平行となるように、中心軸線の傾きが自動調芯機構により自動調整されて、外周パッド部がチャックテーブルの吸着面に倣い、均一にウエハに負荷をかけることができる。これにより、反りの大きなウエハであっても押圧時にウエハの特定の箇所に応力が集中するのを無くすことができ、ウエハの損傷を防止できるとともに、チャックテーブルでのチャック状態も安定する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記自動調芯機構は、凸状球面を有する第1連結部と凹状球面を有する第2連結部を備え、前記第1連結部と前記第2連結部の前記球面同士を互いに当接させて、前記第1連結部と第2連結部の中の一方を前記搬送アーム側に固定し、他方を前記保持パッド側に固定してなる、ウエハ搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、自動調芯機構を、凸状球面を有する第1連結部と凹状球面を有する第2連結部の、球面同士を互いに面で当接させるようにして構成するので、比較的単純な構造で自動調芯機構付のウエハ搬送保持装置を実現できる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記外周パッド部は、前記内周パッド部が前記ウエハを介して前記チャックテーブル上に当接された状態で前記チャックテーブル上に前記ウエハを介して当接される、ウエハ搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、内周パッド部の中心軸線を基準として外周パッド部の中心軸線の傾きを調整することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の構成において、前記搬送アームと前記外周パッド部との間に、前記外周パッド部を常にウエハと離れる上方向へ付勢している付勢バネを設けた、ウエハ搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、内周パッド部の下面が外周パッド部の下面より下方に位置されるように、外周パッドを上方に移動させている付勢バネのバネ力に抗して外周パッド部を押下した時だけ、外周パッドがチャックテーブル上にウエハを介して当接される。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の構成において、前記外周パッド部による前記チャックテーブルへの当接は、前記チャックテーブルの上方に配設した加圧シリンダのロッドを前記外周パッド部側に突出させて行う、ウエハ搬送保持装置を提供する。
この構成によれば、加圧シリンダのロッドを突出させて、外周パッド部の下方への移動と、自動調芯機構による外周パッド部の軸心の傾き調整を、同時に行うことが可能になる。
発明によれば、外周パッド部を球心揺動並びに上下移動自在に構成するとともに、外周パッド部がウエハの外周部分を前記チャックテーブル上に押し付けるとき、搬送アームと外周パッド部との間に設けた自動調芯機構により、外周パッド部の下面がチャックテーブルの吸着面と平行となるように、外周パッド部の中心軸線の傾きを自動調整する。これにより、外周パッド部がチャックテーブルの吸着面に倣い、反りの大きなウエハであっても押圧時に均一にウエハに負荷をかけることができるので、ウエハの特定の箇所に応力が集中するのを無くして、ウエハの損傷を防止できる。また、ウエハをチャックテーブルで確実に吸引保持することができ、チャックテーブルでのチャック状態も安定し、加工精度の向上が期待できる。
本発明を適用したウエハ搬送保持装置の要部を示し、その一部を断面した側面図である。 図1に示したウエハ搬送保持装置の部分拡大図である。 図1に示したウエハ搬送保持装置の動作説明図であり、保持パッドがウエハを吸着する前の状態を示す図である。 図1に示したウエハ搬送保持装置の動作説明図であり、保持パッドがウエハを吸着保持してチャックテーブル上方に搬送する途中の状態を示す図である。 図1に示したウエハ搬送保持装置の動作説明図であり、保持パッドがウエハを吸着保持してチャックテーブル上に搬送され、ウエハをチャックテーブル上に配置した状態を、外周パッド部がウエハを押圧する前の状態を示す図である。 図1に示したウエハ搬送保持装置の動作説明図であり、保持パッドがウエハを吸着保持してチャックテーブル上に搬送され、かつ外周パッド部がウエハをチャックテーブル上に押圧している状態を示す図である。 従来のウエハ搬送保持装置の一例とその問題点を説明するための図で、(a)は保持パッドがウエハを吸着する前の状態を示し、(b)は保持パッドがウエハを吸着保持してチャックテーブル上に搬送され、ウエハをチャックテーブル上に配置し、外周パッド部がウエハを押圧する前の状態を示し、(c)は保持パッドがウエハを吸着保持してチャックテーブル上に搬送され、かつ外周パッド部がウエハをチャックテーブル上に押圧している状態を示す図である。
本発明は反りの大きなウエハであっても押圧時に均一にウエハに負荷がかかるようにしてウエハの損傷をなくすとともに、ウエハをチャックテーブルで確実に吸引保持することができるようにしたウエハの搬送保持装置を提供するという目的を達成するために、ウエハをチャックテーブル上に搬送するウエハ搬送保持装置において、前記ウエハの中心部を脱着可能に保持する内周パッド部、及び、前記内周パッド部に対して球心揺動並びに上下移動が自在で、かつ前記上下移動により前記ウエハの外周部分を前記チャックテーブル上に押し付け可能な外周パッド部を有する保持パッドと、前記ウエハを前記内周パッド部で保持した前記保持パッドを前記チャックテーブル上に搬送し、かつ下降して前記ウエハの中心部を前記チャックテーブル上に当接させて、前記ウエハを前記チャックテーブル上に配置可能な搬送アームと、前記搬送アームと前記保持パッドとの間に設けられ、前記外周パッド部の中心軸線の傾きを前記外周パッド部の下面が前記チャックテーブルの吸着面と平行となるように自動調整する自動調芯機構と、を備えることにより実現した。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付している。また、以下の説明において、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明のウエハ搬送保持装置の各部が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1は本発明に係るウエハ搬送保持装置10の要部構成を示し、その一部を断面した側面図であり、図2は図1に示したウエハ搬送保持装置の部分拡大図である。このウエハ搬送保持装置10は、半導体デバイスの製造工程で広く使用可能なものである。そのウエハ搬送保持装置10は、負の空気圧(負圧)を印加してウエハWを吸引保持し、各種の処理を行う真空吸着方式のチャックテーブル11と、前の処理工程からウエハWをチャックテーブル11上に搬送してセットする搬送機構12と、加圧シリンダ13等を備えている。なお、ウエハWは、半導体材料のインゴットを結晶軸の方向に応じて薄板状に切り出したものを研磨したものであって、概略円板状に形成されている。また、ウエハ搬送保持装置10は、例えばコンピュータである制御部50により制御されるもので、制御部50にはウエハ搬送装置10を予め決められた手順に従って制御するプログラムが組み込まれている。
チャックテーブル11は、円板状のテーブルである。また、チャックテーブル11は、ウエハWの外径よりも大きな外径で形成された円板状の保持テーブル11aと、保持テーブル11aの上面(ウエハWが載置される吸着面)に露出して設けられた、ウエハWの外径と略同じ外径で形成されている、同じく円板状をした吸引保持部11bを備えている。
チャックテーブル11の吸引保持部11bには、図示しないが吸引用の複数個の溝と複数個の溝に連通している吸着孔が設けられている。吸着孔には、保持テーブル11aに設けられているウエハ吸引用真空ライン14が連通されている。したがって、吸着孔は、ウエハ吸引用真空ライン14の吸引口として機能する。なお、図示しないが、ウエハ吸引用真空ライン14には、圧力計、バルブ、及び真空源が順に配備され、これら吸着孔、ウエハ吸引用真空ライン14、圧力計、バルブ、及び真空源等によりウエハ真空吸着手段15を構成している。すなわち、ウエハ真空吸着手段15では、吸引保持部11b上に負圧を印加し、チャックテーブル11の吸引保持部11b上に載置されているウエハWを、その負圧が印加されている間、吸引保持することができるようになっている。
搬送機構12は、回動並びに上下移動可能な搬送アーム16と、搬送アーム16の一端側に搬送アーム16と一体移動可能に取り付けられた保持パッド17と、搬送アーム16と保持パッド17との間に設けられた自動調芯機構18と、昇降軸19を備えている。
搬送アーム16は、一端側(基端側)が例えば図示しないロボットアーム等に固定されており、他端側に保持パッド17が管状の枢軸部20を介して取り付けられている。
なお、搬送アーム16は、保持パッド17を所要の位置(前工程位置)から所要の位置(本工程位置)に、ウエハWを保持して移動可能になっている。すなわち、搬送アーム16の移動により、加工処理前のウエハWを前工程位置からチャックテーブル11上に移動させ、加工処理後のウエハWをチャックテーブル11上から所要の位置に設けられた後工程位置へ移動させることができる。
枢軸部20の一端(上端)側は搬送アーム16の下面に固定されており、他端(下端)側には保持パッド17が取り付けられている。また、枢軸部20内には、ロッド状の昇降軸19が搬送アーム16の貫通孔16aを上下に貫通して挿入配置され、枢軸部20内で管状の軸受メタル21を介して上下移動自在に保持されている。
昇降軸19は、下端側に枢軸部20よりも下側に突出して形成された小径ロッド部19aを有し、小径ロッド部19aの外周に自動調芯機構18を設けている。また、昇降軸19にはリング状をした規制板部22が、昇降軸19の略上下中間部分に固定して設けられている。その規制板部22は、昇降軸19が所定の位置まで上方に移動すると軸受メタル21の下面と当接して、昇降軸19が上方にそれ以上は移動しないように規制する。そして、規制板22が軸受メタル21の下面に当接して上方への移動が規制されている状態では、昇降軸19の上端は図1及び図2に示すように貫通孔16aを貫通して搬送アーム16の上面より僅かに突出して保持された状態になる。
さらに、昇降軸19の外周には付勢バネとしてのコイルスプリング23が、枢軸部20の下面に取り付けられた規制板24と昇降軸19に取り付けられた規制板22との間に、圧縮状態にして配設されている。そして、平時、昇降軸19は、コイルスプリング23の反発力(付勢力)により、図1及び図2に示すように規制板22が軸受メタル21の下面に当接した状態、つまり上方への移動が軸受メタル21と規制板22とで規制された状態で保持されている。
自動調芯機構18は、凸状球面25aを有するリング状の第1連結部25と凹状球面26aを有する第2連結部26とを備える。第1連結部25と第2連結部26の外径は昇降軸19の大径部分の外径と略等しく、各々が円盤状に形成されている。
また、第1連結部25の中心部には中心孔25bが設けられ、第2連結部26の中心部には中心孔26bが設けられている。第1連結部25における中心孔25bの内径は昇降軸19における小径ロッド部19aの外径に略等しく、中心孔25bに小径ロッド部19aを嵌合させることにより、第1連結部25が昇降軸19に固定されている。つまり、第1連結部25が搬送アーム16側に、凸状球面25aを下側に向けて固定して取り付けられている。
一方、第2連結部26における中心孔26bの内径は昇降軸19における小径ロッド部19aの外径よりも大きく、また小径ロッド部19との間に隙間(遊び)σを設けて、この隙間σにより、第2連結部26は小径ロッド部19a及び第1連結部25に対して、左右の方向(水平方向)へ移動可能になっている。この第2連結部26は、第1連結部25の凸状球面25aに凹状球面26aを当接させた状態、つまり球面同士を互いに当接させた状態で第1連結部25と後述する外周パッド部29とにより上下が抑えられ、かつ、外周パッド部29の下側で小径ロッド部19aに取り付けられたナット27の締め付けにより保持されている。
保持パッド17は、内周パッド部28と外周パッド部29を備えている。内周パッド部28は、ウエハWが取り付けられる下方に向かって開口している略円形皿状の吸着面28cを有した吸着保持パッド28aと、吸着保持パッド28aを保持して枢軸部20の下面に固定して取り付けられている円形状のパッドホルダ28bとを有する。なお、パッドホルダ28bと枢軸部20との間は、連結部材30により連結固定されている。また、吸着保持パッド28aには、吸着面28cで囲暁された空間内に吸引口28dを設けている搬送機構側のウエハ吸引用真空ライン31が連結されている。
外周パッド部29は、ウエハWの外径よりも径が小さく、円盤状をした押圧板29aと、押圧板29aを枢軸部20に取り付けている上面29cが閉じられた略円形カップ状の連結ホルダ29bを備えている。
連結ホルダ29bの上面29cには、第2連結部26の中心孔26bと略同じ大きさ、つまり小径ロッド部19aの外径よりも大きな内径をしてなる中心孔29dが形成されている。また、連結ホルダ29bにおける上面29cには、その略中心に凹部29eが設けられている。凹部29eには、自動調芯機構18における第2連結部26を嵌入させて、その第2連結部26を連結ホルダ29bに一体化した状態にして取り付けている。さらに、連結ホルダ29bの上面29cには、連結部材30及びウエハ吸引用真空ライン31がそれぞれ貫通する貫通孔32、33が形成されている。なお、貫通孔32、33は、それぞれ連結部材30及びウエハ吸引用真空ライン31との間に隙間を設けて、連結ホルダ29bが連結部材30及びウエハ吸引用真空ライン31に対して全方向(図2中に矢印A方向で示す上下方向及び矢印Bで示す上下揺動方向)へ自由に移動(スイング)できるようになっている。
押圧板29aは、環状をした円盤で、その中心に連結ホルダ29bを配置するようにして連結ホルダ29bの開口側の外周から水平方向に延ばされた状態にして固定され、連結部29bと一体に移動可能に構成されている。また、押圧板29の下面(ウエハWを押圧する面)側で、その外周部分にはリング状をしたパッド材29fが取り付けられている。パッド材29fは、ゴム、軟質樹脂材等で形成されており、ウエハWの上面に当接される。
加圧シリンダ13は、チャックテーブル11の上方に、中心軸線O2をチャックテーブル11の中心軸線O1の延長上に配置して、つまりチャックテーブル11の同軸上に配置されており、加圧シリンダ13からチャックテーブル11に向かって中心軸線O1に沿って進退出するロッド13aを有している。このロッド13aは、加圧シリンダ13とチャックテーブル11との間に搬送アーム16と共に移動された、枢軸部20内に保持されている昇降軸19の上端と対応するようになっている。そして、加圧シリンダ13から突出されると、ロッド13aの先端(下端)が昇降軸19の上端とぶつかり、コイルスプリング23の付勢力に抗して昇降軸19を下方(チャックテーブル11側)へ押下するようになっている。
図3から図6は、図1及び図2に示したウエハ搬送保持装置10の動作図である。図3から図6を用いてウエハ搬送装置の動作を次に説明する。
まず、搬送機構12は、平時、コイルスプリング23の付勢力により、規制板22が軸受メタル21の下面に当接されていて、昇降軸19は上端が搬送アーム16の貫通孔16aを貫通して搬送アーム16の上面から僅かに突出した状態まで上昇している。これにより、保持パッド17の外周パッド部29は内周パッド部28の吸着保持パッド28aの上方に位置している。
そして、搬送機構12は、図3に示すようにウエハWを未だ保持していない保持パッド17を搬送アーム16と共に移動制御し、保持パッド17を所定の箇所に待機しているウエハ上まで移動させる。そして、ウエハW上に内周パッド部28の吸着保持パッド28aを押し付けるとともに、ウエハ吸引用真空ライン31をオンして吸着保持パッド28a内に負圧を作り、吸着保持パッド部28aでウエハWの中心部を吸引保持し、図4に示すようにウエハWを吸引保持したまま上昇する。
また、ウエハWを吸引保持した保持パッド17は、搬送アーム16と共にチャックテーブル11上に移動され、図5に示すように保持パッド17及び昇降軸19の中心軸線O3をチャックテーブル11の中心軸線O1及び加圧シリンダ13のロッド13aの中心軸線O3と外周パッド部29の中心軸線O4に合わせて、ウエハWをチャックテーブル11の略中心に配置する。
次いで、加圧シリンダ13が動作されて、ロッド13aがチャックテーブル11に向かって突き出し、ロッド13aが昇降軸19を押下する。すると、昇降軸19は、コイルスプリング23の付勢力に抗して下降される。ロッド13aが下降されると、ロッド13aと一体に外周パッド部29が下降し、図6に示すように、外周パッド部29の押圧板29aがパッド材29fを介してウエハWの外周部に当接し、ウエハWの外周部をチャックテーブル11側に押し付ける。このとき、外周パッド部29は、外周パッド部29と昇降軸19との間に凸状球面25aを有する第1連結部25と凹状球面26aを有する第2連結部26とを有し、球面同士を互いに当接させている自動調芯機構18を備えている。そして、この自動調芯機構18により外周パッド部29は凸状球面25aと凹状球面26aとの当接中心Gを傾動支点として、自動的に中心軸線O4が自由に傾く運動、すなわち球心揺動(スイング)をすることができる。
したがって、ウエハWの外周部分をチャックテーブル11上に押し付けるとき、外周パッド部29の下面(吸着保持パッド28aの下面)がチャックテーブル11の吸引保持部(吸着面)11bと平行となるように、外周パッド部29の中心軸線O4の傾きが自動調芯機構18により自動調整されてチャックテーブル11の吸引保持部(吸着面)11bに倣い、外周パッド部29からの押圧力(負荷)がウエハWに均一にかかる。これにより、反りの大きなウエハWであっても押圧時にウエハWの特定の箇所に応力が集中するのを無くして、ウエハWの損傷を防止できるとともに、チャックテーブル11でのチャック状態が安定し、加工精度の向上が図れる。
また、チャックテーブル11に配置されたウエハWは、以後、チャックテーブル11側に発生している負圧で保持テーブル11a上に吸着保持される。そして、保持テーブル11a上にウエハWが吸着保持された後は、加圧シリンダ13のロッド13aが加圧シリンダ13内に退避するとともに、昇降軸19がコイルスプリング23の付勢力で外周パッド部29と共に初期位置まで上昇する。次いで、搬送機構12は、再び保持パッド17を所定の箇所に待機しているウエハW上まで戻り、再び同じ動作を繰り返す。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。例えば、上記実施例の構成では、自動調芯機構18における第1連結部25を昇降軸19側に固定し、第2連結部26を外周パッド部29側に設けた構造を開示したが第1連結部25を外周パッド部29側に固定し、第2連結部26を昇降軸19側に設けた構造にしてもよいものである。
10 ウエハ搬送保持装置
11 チャックテーブル
11a 保持テーブル
11b 吸引保持部
12 搬送機構
13 加圧シリンダ
13a ロッド
14 ウエハ真空吸引ライン
15 ウエハ真空吸着手段
16 搬送アーム
16a 貫通孔
17 保持パッド
18 自動調芯機構
19 昇降軸
19a 小径ロッド部
20 枢軸部
21 軸受メタル
22 規制板部
23 コイルスプリング(付勢バネ)
24 規制板
25 第1連結部
25a 凸状球面
25b 中心孔
26 第2連結部
26a 凹状球面
26b 中心孔
27 ナット
28 内周パッド部
28a 吸着保持パッド
28b パッドホルダ
28c 吸着面
28d 吸引口
29 外周パッド部
29a 押圧板
29b 連結ホルダ
29c 上面
29d 中心孔
29e 凹部
29f パッド材
30 連結部材
31 ウエハ吸引用真空ライン
32 貫通孔
33 貫通孔
50 制御部
W ウエハ
σ 遊び
A、B 外周パッドの移動方向
G 当接中心(外周バッド部の傾動支点)
O1 チャックテーブルの中心軸線
O2 ロッドの中心軸線
O3 加圧シリンダの中心軸線
O4 外周パッド部の中心軸線

Claims (5)

  1. ウエハをチャックテーブル上に搬送するウエハ搬送保持装置であって、
    前記ウエハの中心部を脱着可能に保持する内周パッド部、及び、前記内周パッド部に対して球心揺動並びに上下移動が自在で、かつ前記上下移動により前記ウエハの外周部分を前記チャックテーブル上に押し付け可能な外周パッド部を有する保持パッドと、
    前記ウエハを前記内周パッド部で保持した前記保持パッドを前記チャックテーブル上に搬送し、かつ下降して前記ウエハの中心部を前記チャックテーブル上に当接させて、前記ウエハを前記チャックテーブル上に配置可能な搬送アームと、
    前記搬送アームと前記保持パッドとの間に設けられ、前記外周パッド部の下面が前記チャックテーブルの吸着面と平行となるように前記外周パッド部の中心軸心の傾きを自動調整する自動調芯機構と、
    を備える、ことを特徴とするウエハ搬送保持装置。
  2. 前記自動調芯機構は、凸状球面を有する第1連結部と凹状球面を有する第2連結部を備え、前記第1連結部と前記第2連結部の前記球面同士を互いに当接させて、前記第1連結部と第2連結部の中の一方を前記搬送アーム側に固定し、他方を前記保持パッド側に固定してなる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ搬送保持装置。
  3. 前記外周パッド部は、前記内周パッド部が前記ウエハを介して前記チャックテーブル上に当接された状態で前記チャックテーブル上に前記ウエハを介して当接される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ搬送保持装置。
  4. 前記搬送アームと前記外周パッド部との間に、前記外周パッド部を常にウエハと離れる上方向へ付勢している付勢バネを設けた、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のウエハ搬送保持装置。
  5. 前記外周パッド部による前記チャックテーブルへの当接は、前記チャックテーブルの上方に配設した加圧シリンダのロッドを前記外周パッド部側に突出させて行う、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のウエハ搬送保持装置。
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