JP6848512B2 - 開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システム - Google Patents

開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システム Download PDF

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Description

本発明は、パワーウインドやスライドルーフ、スライドドア等の自動開閉を行う開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムに関する。
車両の開閉体駆動システムとしてのパワーウインドシステムにおいて、運転者を含む全て若しくは特定の搭乗者が降車して車両から離れるような状況では、防犯上の観点からすると、ウインドガラスが全閉状態であることが好ましい。そのため、全て若しくは特定の搭乗者が車両から降車した状況でウインドガラスが全閉状態でないと、スピーカやディスプレイ等で警告報知する機能が備えられている車両がある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−336831号公報
一方で、ウインドガラスをパワーウインドモータの駆動で自動開閉するパワーウインドシステムが搭載されている車両は多い。そこで、本発明者は、搭乗者が降車して開状態にあるウインドガラスを全閉状態とすることが好ましい車両状態となった場合に、ウインドガラスの開閉作動に直接的に関与するパワーウインドモータで何かできないかを検討していた。また、このようなパワーウインドシステムのみならず、スライドルーフやスライドドアを自動開閉するシステムにおいても同様である。
本発明の目的は、開閉体の開閉状態と車両の降車状態とを含む車両状態に基づく発音要求が生じた場合に自身で発音動作を行うことができる開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムを提供することにある。
上記課題を解決する開閉体駆動モータは、車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体と、該モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備える開閉体駆動モータであって、前記制御回路は、前記開閉体の開閉状態と前記車両の降車状態とを含む車両状態に基づく発音要求に応じて通常モードから発音モードに移行し、前記制御回路のPWM制御部は、前記発音モードへの移行に基づき、前記PWM制御の調整によるモータ印加電圧を前記モータ本体が前記開閉体の非作動範囲内で微小振動するような微小電圧に切り替えると共に、前記PWM制御における制御周波数を非可聴域から可聴域に変更し、前記モータ本体を可聴域で微小振動させることによる発音動作を行わせる。
この構成によれば、発音モードに移行すると、PWM制御の調整によりモータ本体が開閉体の非作動範囲内で微小振動するような微小電圧にモータ印加電圧が切り替えられると共に、PWM制御における制御周波数が非可聴域から可聴域に変更される。これにより、モータ本体が可聴域で微小振動し、開閉体を作動させることなく発音する。このモータ本体による発音にて、全て若しくは特定の搭乗者が降車して全閉状態が好ましい車両状態となった場合に開閉体が全閉状態でない旨をその降車した搭乗者等に報知することが可能である。
また、上記の開閉体駆動モータにおいて、前記PWM制御部は、前記発音モードへの移行から所定の待機期間を経過した後に前記発音動作を行わせる。
この構成によれば、発音モードへの移行から所定の待機期間が経過した後にモータ本体による発音動作が行われるため、発音要求に降車条件が含まれている場合ではその降車に係る音(ドア閉鎖音等)と重なることが防止可能なため、モータ本体による発音を聞こえ易くすることが可能である。
また、上記の開閉体駆動モータにおいて、前記PWM制御部は、前記発音動作時において前記PWM制御の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えを少なくとも2以上繰り返す。
この構成によれば、発音動作時においてモータ本体による発音が2以上繰り返されるため、モータ本体による発音を気付き易くすることが可能である。
また、上記の開閉体駆動モータにおいて、前記モータ本体の開閉対象である前記開閉体は、車両ドアに備えられるウインドガラスである。
この構成によれば、車両ドアに備えられるウインドガラスを自動開閉するパワーウインドモータにおいて、モータ本体による発音が行われる。
また、上記の開閉体駆動モータにおいて、モータ本体は、ブラシ付きモータである。
この構成によれば、ブラシ付きモータによる発音が行われる。
また、上記の開閉体駆動モータにおいて、モータ本体は、ブラシレスモータである。
この構成によれば、ブラシレスモータによる発音が行われる。
また、上記課題を解決する開閉体駆動システムは、上記の開閉体駆動モータが車両の複数の開閉体毎に備えられてなる開閉体駆動システムであって、前記発音動作時において、前記モータ本体に印加する微小電圧と相関のある音量、前記PWM制御における制御周波数と相関のある音程、発音タイミング、発音長さ、発音の組み合わせの少なくとも1つを、2以上の前記開閉体駆動モータで異ならせた。
車両の複数の開閉体毎に開閉体駆動モータが備えられる開閉体駆動システムでは、発音動作時にその発音対象の開閉体に係る何れのモータから発音しているかが特定し辛いことが懸念される。そこで、2以上の開閉体駆動モータ間で、音量、音程、発音タイミング、発音長さ、発音の組み合わせの少なくとも1つを異ならせるようにすれば、何れのモータから発音しているかの特定をし易くすることが可能である。
また、上記課題を解決する開閉体駆動システムは、車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体を含む開閉体駆動モータと、前記モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備える開閉体駆動システムであって、前記制御回路は、前記開閉体の開閉状態と前記車両の降車状態とを含む車両状態に基づく発音要求に応じて通常モードから発音モードに移行し、前記制御回路のPWM制御部は、前記発音モードへの移行に基づき、前記PWM制御の調整によるモータ印加電圧を前記モータ本体が前記開閉体の非作動範囲内で微小振動するような微小電圧に切り替えると共に、前記PWM制御における制御周波数を非可聴域から可聴域に変更し、前記モータ本体を可聴域で微小振動させることによる発音動作を行わせる。
この構成においても、モータ本体による発音にて、全て若しくは特定の搭乗者が降車して全閉状態が好ましい車両状態となった場合に開閉体が全閉状態でない旨をその降車した搭乗者等に報知することが可能である。
本発明の開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムによれば、開閉体の開閉状態と車両の降車状態とを含む車両状態に基づく発音要求が生じた場合に自身で発音動作を行うことができる。
第1実施形態におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 第1実施形態における動作を説明するための動作説明図。 第2実施形態におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 第2実施形態における動作を説明するための動作説明図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。
(第1実施形態)
以下、開閉体駆動システムとしてのパワーウインドシステムの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、車両に搭載されるパワーウインドシステム10は、車両ドアDRのウインドガラスWGの自動開閉を行うために各ドアDR内に取り付けられるパワーウインドモータ11と、各ドアDR毎のパワーウインドモータ11と通信可能に接続されるボディECU(Electric Control Unit:電子制御装置)21とを備える。
パワーウインドモータ11は、モータ本体12と、駆動回路13と、パワーウインドECU(P/WECU)14とが一体に組み付けられて構成されている。
モータ本体12は、駆動回路13からの駆動電力の供給に基づいて回転駆動し、ウインドレギュレータ(図示略)を介してウインドガラスWGを上下方向に開閉作動させる。
駆動回路13は、リレー回路13aと、FET(Field effect transistor)13bとを備える。リレー回路13aは、車両搭載のバッテリBTからの電力供給を受けてモータ本体12に対する正逆転駆動のための駆動電力の供給及び停止を行う回路である。また、半導体スイッチング素子であるFET13bは、PWM(Pulse Width Modulation)制御が行われ、リレー回路13aから出力する駆動電力の調整を行う。つまり、リレー回路13aは、モータ本体12の正転又は逆転駆動とその駆動停止、即ちウインドガラスWGの開又は閉方向への作動とその作動停止を行い、FET13bは、モータ本体12の回転速度の変更、即ちウインドガラスWGの作動速度の変更を行う。リレー回路13a及びFET13bは、P/WECU14にて制御される。
P/WECU14は、PWM制御部14aと、位置速度検出部14bと、挟み込み処理部14cとを備える。P/WECU14は、これらPWM制御部14a、位置速度検出部14b、及び挟み込み処理部14c等を用い、ウインドガラスWGの開閉作動に係る各種制御を行う。ここで、各種制御を行うに際し、P/WECU14には、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号が回転センサ15から入力される。また、P/WECU14には、車両ドアDR等に備えられる開閉スイッチ20からの開又は閉指令信号が入力される。
P/WECU14は、開指令信号の入力の場合にはリレー回路13aに対してモータ本体12を例えば正転させるための給電方向で、閉指令信号の入力の場合にはモータ本体12を例えば逆転させるための給電方向で、それぞれ給電可能な状態(ON)に切り替える。またこの場合、P/WECU14のPWM制御部14aは、FET13bの制御端子にPWM制御信号を出力し、FET13bがオン固定(デューティ100%)、若しくは所定周波数でオンオフ駆動(デューティ可変)するように切り替える。開閉指令信号の入力が無くなると、P/WECU14は、リレー回路13aに対してモータ本体12への給電を停止(OFF)し、PWM制御部14aは、PWM制御信号を通じてFET13bをオフに切り替える。
位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号に基づいて、具体的にはパルス信号のエッジのカウントに基づいて、モータ本体12の回転位置、即ちウインドガラスWGの位置検出を行う。ウインドガラスWGの位置情報は、P/WECU14内のメモリ(図示略)に都度記憶される。また、同じく回転パルス信号に基づいて、具体的にはパルス信号の周期の長短に基づいて、位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転速度(ウインドガラスWGの作動速度)の検出を行う。モータ本体12の回転速度が遅くなる程、回転パルス信号の周期は長くなる。
挟み込み処理部14cは、ウインドガラスWGを閉作動しているモータ本体12の回転速度が基準速度以下に低下した場合、閉作動中のウインドガラスWGと車両ドアDRとの間で異物の挟み込みが生じたと判定する。この場合、ウインドガラスWGの作動速度をウインドガラスWGの位置等に応じて途中で変更させている場合では、挟み込みを判定するための基準速度も適宜変更される。そして、挟み込みが生じたと判定した場合、挟み込み処理部14cは、挟み込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量開作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。尚、挟み込み処理部14cにて、開作動中のウインドガラスWGと車両ドアDRとの間で生じる異物の巻き込みの判定を行ってもよく、この場合、挟み込み処理部14cは、巻き込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量閉作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。
P/WECU14は、上位ECUであるボディECU21と車両通信システムを介して通信可能に接続されている。車両通信システムとしては、LIN(Local Interconnect Network)通信や、CAN(Controller Area Network)通信等がある。P/WECU14は、ボディECU21から各種の車両情報、例えば車両から搭乗者が降車した降車情報等を取得する。
次に、パワーウインドシステム10の動作(作用)について説明する。以下では、運転席側のドアDRのウインドガラスWG及びパワーウインドモータ11を代表として説明する。また、運転者を含む全て若しくは特定の搭乗者が降車した時に、ウインドガラスWGが全閉状態(全閉領域内)でない状態の場合の動作について説明する。
車両から全て若しくは特定の搭乗者が降車すると、ボディECU21はその降車情報を把握する。P/WECU14は、図2に示すように、ボディECU21からの降車情報を認識する。降車情報を認識した時点でウインドガラスWGが全閉であれば、P/WECU14は、通常の開閉作動を行う通常モードを維持する。
一方、ウインドガラスWGが全閉状態でない場合(図2では窓開状態と表記)、P/WECU14は、上記した降車情報を考慮すると、開状態にあるウインドガラスWGを全閉状態に切り替えるのが好ましい車両状態となった、即ちその旨を報知する発音要求が生じたと認識する。P/WECU14は、通常モードから発音モードに移行する。
P/WECU14は、発音モードへの移行時から所定の待機期間ta(例えば1[s])を経過した後に、駆動回路13のリレー回路13a及びFET13bを動作させて発音動作を行わせる。リレー回路13a及びFET13bの動作期間tbは、例えば0.6[s]である。
ここで、バッテリBTの電圧、即ち駆動回路13を介してモータ本体12に印加される電圧(モータ印加電圧)は、通常(デューティ100%)で約12[V]である。一方、上記した動作期間tbでは、モータ印加電圧が3[V]以下好ましくは1[V]以下となるように、本実施形態では約0.5[V]の微小電圧Vaとなるように、PWM制御部14aは、小さいデューティでFET13bをオンオフ動作させる。この場合、モータ本体12では、回転パルス信号によるカウントの最小カウント数未満の範囲内で極めて微小な振動が生じる。この微小な振動は、ウインドガラスWGまでの駆動経路上での静摩擦やがたつき等により吸収され、ウインドガラスWGを作動させるまでには至らない(ウインドガラスWGの非作動範囲内)。
また、PWM制御部14aで用いる通常の制御周波数は、約20[kHz]である。一方、上記した動作期間tbでは、PWM制御部14aは、制御周波数を1[kHz]→20[kHz]→1[kHz]→20[kHz]→1[kHz]→20[kHz]と切り替える。動作期間tbが例えば0.6[s]に対して、1[kHz]とする期間t1は例えば50[ms]、20[kHz]とする期間t2は例えば150[ms]である。モータ本体12の振動としては、1[kHz]の期間t1ではこれに準じた周波数の振動となり、20[kHz]の期間t2ではこれに準じた周波数の振動となる。
つまり、モータ本体12の微小振動は、制御周波数が1[kHz]の期間t1では人の可聴域内の音となり、20[kHz]の期間t2では非可聴域となるため人には音として聞こえない。そして、動作期間tb内において、1[kHz]から20[kHz]への制御周波数の切り替えが3回繰り返されるため、1[kHz]の期間t1となる度に発音が生じる。
このように本実施形態のパワーウインドシステム10(パワーウインドモータ11)では、発音モードへの移行から待機期間taを経過した後の動作期間tbにおいて、モータ本体12の振動に基づく3回の発音がなされ、これがウインドガラスWGが全閉状態でないことの警告音となる。すると、例えば最後に降車した搭乗者はウインドガラスWGが全閉状態でないことを認識でき、ウインドガラスWGを全閉状態となるまで閉め切る等、その後の対処に繋げることが可能である。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)発音モードに移行すると、PWM制御の調整によりモータ本体12がウインドガラスWGの非作動範囲内で微小振動するような微小電圧Vaに、モータ本体12に対するモータ印加電圧が切り替えられると共に、PWM制御における制御周波数が非可聴域(例えば20[kHz])から可聴域(例えば1[kHz])に変更される。これにより、モータ本体12が可聴域で微小振動し、ウインドガラスWGを作動させることなく発音する。このモータ本体12による発音にて、全て若しくは特定の搭乗者が降車して全閉状態が好ましい車両状態となった場合にウインドガラスWGが全閉状態でない旨をその降車した搭乗者等に報知することができる。
(2)発音モードへの移行から所定の待機期間ta(例えば1[s])が経過した後にモータ本体12による発音動作が行われるため、発音要求に降車条件が含まれている場合ではその降車に係る音(ドアDRの閉鎖音等)と重なることを防止することが可能となる。そのため、モータ本体12による発音を聞こえ易くすることができる。
(3)発音動作時においてモータ本体12による発音が3回繰り返されるため、モータ本体12による発音を気付き易くすることができる。
(第2実施形態)
以下、開閉体駆動システムとしてのパワーウインドシステムの第2実施形態について説明する。
図3に示すように、本実施形態のパワーウインドシステム10aは、4つのドアDR1〜DR4を有する車両を対象としたシステムである。パワーウインドシステム10aは、運転席ドアDR1のウインドガラスWGの自動開閉を行うためのパワーウインドモータ11aと、助手席ドアDR2のウインドガラスWGの自動開閉を行うためのパワーウインドモータ11b、後席右側ドアDR3のウインドガラスWGの自動開閉を行うためのパワーウインドモータ11c、後席左側ドアDR4のウインドガラスWGの自動開閉を行うためのパワーウインドモータ11dを有している。各モータ11a〜11dは、それぞれボディECU21に対してLIN通信等で通信可能に接続され、互いに同期が図られている。
尚、図3では、代表してパワーウインドモータ11aの具体構成を示すが、各モータ11a〜11dは、上記した第1実施形態のパワーウインドモータ11と同一構成である。そのため、詳細な説明を省略する。また、図3では図面が煩雑となるのを防止するため、各モータ11a〜11d毎の開閉スイッチ20を省略している。
次に、パワーウインドシステム10aの動作(作用)について説明する。
図4に示すように、車両から全て若しくは特定の搭乗者が降車した降車情報を受け、その時点でウインドガラスWGが全閉状態でない場合(図4では窓開状態と表記)、全閉状態でないウインドガラスWGに対応するモータ11a〜11dのP/WECU14は、発音モードに移行する。
発音モードに移行すると、同モードに移行したモータ11a〜11dのP/WECU14は、所定の待機期間ta(例えば1[s])の経過を待つ。待機期間ta経過後は、それぞれ動作期間tb(例えば0.6[s])の発音動作が運転席、助手席、後席右側、後席左側毎に行われるが、各箇所で発音タイミングをずらして重ならないような設定となっている。
具体的には、待機期間taの経過直後は、運転席のモータ11a(モータ本体12)による動作期間tbの発音動作が設定されている。次いで、運転席のモータ11aによる発音動作の動作期間tb経過後、即ち待機期間ta経過後から更に動作期間tb経過後には、助手席のモータ11b(モータ本体12)による動作期間tbの発音動作が設定されている。次いで、助手席のモータ11bによる発音動作の動作期間tb経過後、即ち待機期間ta経過後から更に2倍の動作期間tb経過後には、後席右側のモータ11c(モータ本体12)による動作期間tbの発音動作が設定されている。次いで、後席右側のモータ11cによる発音動作の動作期間tb経過後、即ち待機期間ta経過後から更に3倍の動作期間tb経過後には、後席左側のモータ11d(モータ本体12)による動作期間tbの発音動作が設定されている。これら各モータ11a〜11dは、ボディECU21との通信接続にて同期が図られているため、実施可能である。
こうして、例えば運転席、助手席、後席右側、後席左側の全てで発音要求が生じた場合、運転席、助手席、後席右側、後席左側の順でモータ11a〜11dのモータ本体12による発音動作が行われる。また、例えば助手席だけ発音要求が生じていない場合、運転席発音動作と後席右側の発音動作との間に、助手席の発音動作分の動作期間tbの空白が生じることとなる。このように各箇所毎に発音タイミングのずれを設定すれば、2以上の箇所で発音するような状況において、互いを別することが容易である。
また、運転席、助手席、後席右側、後席左側の全ての発音動作において、各モータ11a〜11dにおけるP/WECU14のPWM制御部14aは、約0.5[V]の微小電圧Vaとなる小さいデューティでFET13bをオンオフ動作させる。また、この時の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えは、運転席、助手席、後席右側、後席左側の全てで可聴域が例えば50[ms]の期間(図4ではt1省略)、非可聴域が例えば150[ms]の期間(図4ではt2省略)を3回繰り返す。
この場合、運転席と助手席の発音動作における可聴域の制御周波数は、0.75[kHz]に、非可聴域の制御周波数は、20[kHz]に設定されている。これに対し、後席右側と後席左側の発音動作における可聴域の制御周波数は、1.25[kHz]に、非可聴域の制御周波数は、20[kHz]に設定されている。
つまり、モータ本体12の微小振動による発音は、制御周波数が低くなると低音側に、制御周波数が高くなると高音側となる。そのため、音程の違いにより、運転席や助手席側の発音か、後席右側や後席左側の発音かを区別することが容易である。また、聞き取りにくい箇所を高音側に設定すれば、聞き取り易くすることも可能である。
このように本実施形態のパワーウインドシステム10aでは、運転席、助手席、後席右側、後席左側の各箇所の発音タイミングを重ならないようにし、更に運転席及び助手席と、後席右側及び後席左側とで音程を異ならせているため、何れのモータ11a〜11dのモータ本体12による発音かが区別し易い。これにより、その後のウインドガラスWGの対処が行い易いようになっている。
尚、上記したように、PWM制御部14aの可聴域の制御周波数を低くすれば低音、制御周波数を高くすれば高音というように音程が変えられる他、微小電圧Vaを高くすれば音量が大、微小電圧Vaを低くすれば音量が小というように音量が変えられる。また、発音タイミングを変えたり、発音長さ(動作期間tb若しくは期間t1)を変えたり、可聴域と非可聴域との制御周波数の切り替えを3回繰り返したがこの発音の組み合わせを変えたりすることで、運転席、助手席、後席右側、後席左側の何れの箇所からの発音かをより明確に区別することも可能である。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態においても、上記した第1実施形態の効果(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。
(2)本実施形態のパワーウインドシステム10aは、4つのドアDR1〜DR4を有する車両を対象としたシステムであり、2以上のパワーウインドモータ11a〜11d間で、音量、音程、発音タイミング、発音長さ、発音の組み合わせの少なくとも1つを異ならせるようにすれば、何れのモータ11a〜11dのモータ本体12から発音しているかの特定をし易くすることができる。本実施形態では、運転席、助手席、後席右側、後席左側の全てで発音タイミングがずれるように、また運転席及び助手席と、後席右側及び後席左側とで音程を異ならせており、何れの箇所のモータ11a〜11d(モータ本体12)からの発音かが特定をし易い。
尚、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・PWM制御周波数、期間ta,tb,t1,t2、電圧Va等で用いた数値は一例であり、適宜変更してもよい。
・発音モードへの移行から発音動作を行うまでに所定の待機期間taを設けたが、待機期間taを省略してもよい。
・駆動回路13をリレー回路13aとFET13bとで構成したが、駆動回路の構成はこれに限らず、例えばFET等の半導体スイッチング素子を4個用いたフルブリッジ型駆動回路、半導体スイッチング素子を2個用いたハーフブリッジ型駆動回路を用いてもよい。
・開閉対象はウインドガラスWGでありそれを開閉するパワーウインドモータ11,11a〜11d(パワーウインドシステム10,10a)に適用したが、車両の他の開閉体駆動モータ(開閉体駆動システム)、例えばスライドルーフやスライドドアを駆動するモータ(システム)に適用してもよい。
・パワーウインドモータ11(11a〜11d)に駆動回路13とP/WECU14とを一体に設ける構成としたが、例えば図5に示すパワーウインドシステム10bのように、開閉スイッチ20側に駆動回路13とP/WECU14とを一体に設けていてもよい。因みに、パワーウインドモータ11(11a〜11d)側は、駆動回路13とP/WECU14とを省略した構成となる。
また、例えば図6に示すパワーウインドシステム10cのように、車両ドアDR(DR1〜DR4)に関する電装品を統合制御するドア統合ECU22を備えるものにおいて、該ドア統合ECU22に駆動回路13とP/WECU14とを一体に設けていてもよい。この場合も、パワーウインドモータ11(11a〜11d)側は簡略構成となる。因みに、ドア統合ECU22は、パワーウインド制御のみならず例えばドアミラー25の各種制御も行っており、制御対象毎にリレー回路23及びモータ24を介して制御を行っている。
・ウインドガラスWGの位置速度検出をモータ本体12の回転情報を得る回転センサ15にて行う構成としたが、例えば図7に示すパワーウインドシステム10dのように、モータ本体12の電流リップルを検出可能な電流センサ16を設け、該電流センサ16を通じてウインドガラスWGの位置速度検出(挟み込み検出含む)を行ってもよい。因みに、図7の構成は、図5の構成をベースに構成されている。
また、例えば図8に示すパワーウインドシステム10eのように、ウインドガラスWGの全閉位置を検出可能なタッチセンサ17(ウインドガラスWGが全閉位置にてドアフレームとの接触を検知するセンサ)を設け、該タッチセンサ17を通じてウインドガラスWGの全閉位置検出を行ってもよい。因みに、図8の構成も、図5の構成をベースに構成されている。
・特に言及しなかったが、パワーウインドモータ11(11a〜11d)のモータ本体12には、ブラシ付きモータやブラシレスモータが用いられる。例えば図9及び図10に示すパワーウインドシステム10f,10gでは、モータ本体12にブラシレスモータが用いられ、駆動回路13がFETのフルブリッジ等よりなるインバータ回路にて構成される。尚、図9のシステム10fは、駆動回路13及びP/WECU14をパワーウインドモータ11(11a〜11d)側に一体に設ける構成(図1の構成がベース)、図10のシステム10gは、駆動回路13及びP/WECU14を開閉スイッチ20側に一体に設ける構成(図5の構成がベース)としている。
・上記実施形態及び上記変形例は、それぞれ適宜組み合わせを変更してもよい。
11,11a〜11d…パワーウインドモータ(開閉体駆動モータ)、12…モータ本体(開閉体駆動モータ)、13…駆動回路、14…パワーウインドECU(制御回路)、14a…PWM制御部、DR,DR1〜DR4…車両ドア、WG…ウインドガラス(開閉体)、Va…微小電圧、ta…待機期間。

Claims (8)

  1. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体と、該モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備える開閉体駆動モータであって、
    前記制御回路は、前記開閉体の開閉状態と前記車両の降車状態とを含む車両状態に基づく発音要求に応じて通常モードから発音モードに移行し、
    前記制御回路のPWM制御部は、前記発音モードへの移行に基づき、前記PWM制御の調整によるモータ印加電圧を前記モータ本体が前記開閉体の非作動範囲内で微小振動するような微小電圧に切り替えると共に、前記PWM制御における制御周波数を非可聴域から可聴域に変更し、前記モータ本体を可聴域で微小振動させることによる発音動作を行わせることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  2. 請求項1に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記PWM制御部は、前記発音モードへの移行から所定の待機期間を経過した後に前記発音動作を行わせることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  3. 請求項1又は2に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記PWM制御部は、前記発音動作時において前記PWM制御の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えを少なくとも2以上繰り返すことを特徴とする開閉体駆動モータ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記モータ本体の開閉対象である前記開閉体は、車両ドアに備えられるウインドガラスであることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記モータ本体は、ブラシ付きモータであることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記モータ本体は、ブラシレスモータであることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の開閉体駆動モータが車両の複数の開閉体毎に備えられてなる開閉体駆動システムであって、
    前記発音動作時において、前記モータ本体に印加する微小電圧と相関のある音量、前記PWM制御における制御周波数と相関のある音程、発音タイミング、発音長さ、発音の組み合わせの少なくとも1つを、2以上の前記開閉体駆動モータで異ならせたことを特徴とする開閉体駆動システム。
  8. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体を含む開閉体駆動モータと、前記モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備える開閉体駆動システムであって、
    前記制御回路は、前記開閉体の開閉状態と前記車両の降車状態とを含む車両状態に基づく発音要求に応じて通常モードから発音モードに移行し、
    前記制御回路のPWM制御部は、前記発音モードへの移行に基づき、前記PWM制御の調整によるモータ印加電圧を前記モータ本体が前記開閉体の非作動範囲内で微小振動するような微小電圧に切り替えると共に、前記PWM制御における制御周波数を非可聴域から可聴域に変更し、前記モータ本体を可聴域で微小振動させることによる発音動作を行わせることを特徴とする開閉体駆動システム。
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