JP6610396B2 - パワーウインドモータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドアに備えられたウインドガラスの開閉作動を行うためのパワーウインドモータに関する。
従来、車両用のパワーウインドモータは、ウインドガラスを全閉位置と全開位置との間で開閉作動させるモータ本体と、開閉スイッチの操作に基づきモータ本体を通じてウインドガラスを開閉作動させる制御部とを備える。そして、このようなパワーウインドモータの制御部では、ウインドガラスの全閉位置からの始動時に低速で開作動させる所謂スロースタート制御や、閉作動するウインドガラスを全閉位置に到達する手前で減速させる所謂スローストップ制御を実行可能なものがある(例えば特許文献1参照)。このような全閉位置付近での低速作動制御(スロースタート/スローストップ制御)を行う制御部では、ウインドガラスの位置情報に基づいてモータへの印加電圧を制御することで、全閉位置から所定位置までの区間での作動速度が他の区間での作動速度(通常速度)よりも遅くなるようにウインドガラスを作動させる。これにより、ウインドガラスが全閉位置に到達する時や、ウインドガラスの全閉位置からの始動時におけるウインドレギュレータや減速機構等の駆動系での異音の発生を抑制できる。
特開2007−63889号公報
ところで、近年、車内の気密性を高める要望や、燃費向上のためにドアの軽量化の要望があるが、車内の気密性の高い車両やドアを軽量化した車両では、ドアを閉めたときの車内の気圧の影響でドアが閉まりにくい(半ドアになりやすい)。その解決策として、近年のパワーウインドモータでは、ウインドガラスが全閉位置若しくは全閉位置付近にある状態において、車両ドアの開状態の検出に基づいてウインドガラスを所定幅だけ開作動(開閉スイッチの操作によらない開作動)させるものがある。これによれば、ウインドガラスが開いていることで車内の空気の逃げ道が出来るため、車両ドアを閉めやすく(半ドアになりにくく)することができる。また、車両ドアが閉められた後には、車両ドアの閉状態の検出に基づいてウインドガラスが閉作動(開閉スイッチの操作によらない閉作動)される。
しかしながら、このようなドア開閉時におけるウインドガラスの自動作動制御と、上記のような全閉位置付近での低速作動制御の両機能を単純に組み合わせた場合、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスの作動速度が、低速作動制御におけるウインドガラスの作動速度に準じた低速となる。このため、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスの作動時間が長くなり、ユーザーが煩わしさを感じてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ドア開閉時におけるウインドガラスの自動作動制御と全閉位置付近での低速作動制御の両機能を備えつつも、当該自動作動制御におけるウインドガラスの作動時間を短く抑えることができるパワーウインドモータを提供することにある。
上記課題を解決するパワーウインドモータは、車両ドアに設けられたウインドガラスを全閉位置と全開位置との間で開閉作動させるモータ本体と、開閉スイッチの操作に基づき前記モータ本体を通じて前記ウインドガラスを開閉作動させる制御部とを備えたパワーウインドモータであって、前記制御部は、前記全閉位置と前記全開位置の間に設定された設定位置から前記全閉位置までを第1区間とし、該第1区間の前記全開位置側の区間を第2区間として、前記開閉スイッチの操作に基づく前記ウインドガラスの開閉作動の作動速度を、前記第2区間よりも前記第1区間で遅くする低速作動制御と、前記ウインドガラスが前記第1区間に位置する状態で、前記車両ドアの開状態の検出に基づいて前記ウインドガラスを開作動させ、その後の当該車両ドアの閉状態の検出に基づいて前記ウインドガラスを閉作動させる自動作動制御とを実行可能に構成され、前記制御部の制御に基づく前記ウインドガラスの開作動及び閉作動の少なくとも一方において、前記自動作動制御における前記ウインドガラスの作動速度が前記低速作動制御における前記ウインドガラスの作動速度よりも速く設定されている。
この構成によれば、ドア開閉時におけるウインドガラスの自動作動制御と全閉位置付近での低速作動制御の両機能を備えたパワーウインドモータにおいて、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスの作動時間を短く抑えることができる。その結果、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスの作動に対してユーザーが感じる煩わしさを抑制できる。
上記パワーウインドモータにおいて、前記制御部の制御に基づく前記ウインドガラスの開作動及び閉作動の両方において、前記自動作動制御における前記ウインドガラスの作動速度が前記低速作動制御における前記ウインドガラスの作動速度よりも速く設定されていることが好ましい。
この構成によれば、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスの作動時間をより短く抑えることができ、その結果、当該自動作動制御におけるウインドガラスの作動に対してユーザーが感じる煩わしさをより一層抑制できる。
上記パワーウインドモータにおいて、前記制御部の制御に基づく前記ウインドガラスの開作動のみにおいて、前記自動作動制御における前記ウインドガラスの作動速度が前記低速作動制御における前記ウインドガラスの作動速度よりも速く設定されていることが好ましい。
この構成によれば、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスの開作動の作動速度を、低速作動制御によるウインドガラスの開作動の作動速度よりも速くするのみで、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスの閉作動の作動速度は、低速作動制御によるウインドガラスの閉作動の作動速度よりも速くならない。つまり、閉作動中のウインドガラスでは車両ドアとの間で異物の挟み込みが懸念されるため、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスの閉作動を低速とすることで、その異物挟み込みが生じ難い状況とすることができる。
本発明のパワーウインドモータによれば、ドア開閉時におけるウインドガラスの自動作動制御と全閉位置付近での低速作動制御の両機能を備えつつも、当該自動作動制御におけるウインドガラスの作動時間を短く抑えることができる。
実施形態におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 (a)(b)同実施形態における動作を説明するための動作説明図。
以下、パワーウインドモータを備えたパワーウインドシステムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両に搭載されるパワーウインドシステム10は、車両ドアDR内に取り付けられ該車両ドアDRのウインドガラスWGを開閉作動させるためのパワーウインドモータ11と、パワーウインドモータ11を駆動させるための開閉スイッチ20とを備える。また、パワーウインドシステム10は、パワーウインドモータ11と通信可能に接続されるボディECU(Electric Control Unit:電子制御装置)21を備える。
パワーウインドモータ11は、モータ本体12と、駆動回路13と、パワーウインドECU(P/WECU)14とが一体に組み付けられて構成されている。
モータ本体12は、駆動回路13からの駆動電力の供給に基づいて回転駆動し、ウインドレギュレータ(図示略)を介してウインドガラスWGを上下方向に開閉作動させる。
駆動回路13は、リレー回路13aと、FET(Field effect transistor)13bとを備える。リレー回路13aは、車両搭載のバッテリBTからの電力供給を受けてモータ本体12に対する正逆転駆動のための駆動電力の供給及び停止を行う回路である。また、半導体スイッチング素子であるFET13bは、PWM(Pulse Width Modulation)制御が行われ、リレー回路13aから出力する駆動電力の調整を行う。つまり、リレー回路13aは、モータ本体12の正転又は逆転駆動とその駆動停止、即ちウインドガラスWGの開又は閉方向への作動とその作動停止を行い、FET13bは、モータ本体12の回転速度の変更、即ちウインドガラスWGの作動速度の変更を行う。リレー回路13a及びFET13bは、P/WECU14にて制御される。
P/WECU14は、PWM制御部14aと、位置速度検出部14bと、挟み込み処理部14cとを備える。P/WECU14は、これらPWM制御部14a、位置速度検出部14b、及び挟み込み処理部14c等を用い、ウインドガラスWGの開閉作動に係る各種制御を行う。ここで、各種制御を行うに際し、P/WECU14には、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号が回転センサ15から入力される。また、P/WECU14には、車両ドアDR等に備えられる前記開閉スイッチ20からの開又は閉指令信号が入力される。
P/WECU14は、開指令信号の入力の場合にはリレー回路13aに対してモータ本体12を例えば正転させるための給電方向で、閉指令信号の入力の場合にはモータ本体12を例えば逆転させるための給電方向で、それぞれ給電可能な状態(ON)に切り替える。またこの場合、P/WECU14のPWM制御部14aは、FET13bの制御端子にPWM制御信号を出力し、FET13bがオン固定(デューティ100%)、若しくは所定周波数でオンオフ駆動(デューティ可変)するように切り替える。開閉指令信号の入力が無くなると、P/WECU14は、リレー回路13aに対してモータ本体12への給電を停止(OFF)し、PWM制御部14aは、PWM制御信号を通じてFET13bをオフに切り替える。
位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号に基づいて、具体的にはパルス信号のエッジのカウントに基づいて、モータ本体12の回転位置、即ちウインドガラスWGの位置検出を行う。ウインドガラスWGの位置情報は、P/WECU14内のメモリ(図示略)に都度記憶される。また、同じく回転パルス信号に基づいて、具体的にはパルス信号の周期の長短に基づいて、位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転速度(ウインドガラスWGの作動速度)の検出を行う。モータ本体12の回転速度が遅くなる程、回転パルス信号の周期は長くなる。
挟み込み処理部14cは、ウインドガラスWGを閉作動しているモータ本体12の回転速度が基準速度以下に低下した場合、閉作動中のウインドガラスWGと車両ドアDRとの間で異物の挟み込みが生じたと判定する。この場合、ウインドガラスWGの作動速度をウインドガラスWGの位置等に応じて途中で変更させている場合では、挟み込みを判定するための基準速度も適宜変更される。そして、挟み込みが生じたと判定した場合、挟み込み処理部14cは、挟み込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量開作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。
そして、P/WECU14は、位置速度検出部14bにてウインドガラスWGの開閉位置を認識しつつ、駆動回路13からモータ本体12に供給する駆動電力(モータ印加電圧)をFET13bのPWM制御にて調整しウインドガラスWGの開閉作動の速度制御を行う。具体的には、P/WECU14は、予めメモリ(図示略)に記憶されたPWM指令値マップを用いてウインドガラスWGの開閉作動の速度制御を行う。このPWM指令値マップは、ウインドガラスWGの位置に応じたPWM指令値(電圧指令値)の変化を設定したものであり、本実施形態では、開作動用と閉作動用で個別のPWM指令値マップが設けられている。そして、P/WECU14は、位置速度検出部14bで検出したウインドガラスWGの位置情報を基にPWM指令値マップを参照して、FET13bのPWM制御にて調整するモータ印加電圧を決定する。
P/WECU14は、上位ECUであるボディECU21と車両通信システムを介して通信可能に接続されている。車両通信システムとしては、LIN(Local Interconnect Network)通信や、CAN(Controller Area Network)通信等がある。P/WECU14は、必要な各種の車両情報をボディECU21から取得する。
次に、パワーウインドシステム10の動作(作用)について説明する。
P/WECU14は、開閉スイッチ20が操作されることで該開閉スイッチ20から出力される開又は閉指令信号に基づくウインドガラスWGの作動制御と、車両ドアDRの開閉状態を検出するカーテシスイッチ等のドア開閉検出部22からの検出信号に基づくウインドガラスWGの作動制御とを行う。
まず、開閉スイッチ20の操作(開又は閉指令信号)に基づいたP/WECU14によるウインドガラスWGの作動制御(以下、通常作動制御と言う)について説明する。
開指令信号に基づきウインドガラスWGを開作動させる場合、P/WECU14は、図2(a)の実線で示すように、全閉位置Px(若しくは全閉位置Px付近)からの始動時に低速でウインドガラスWGを作動させるスロースタート制御を行う。また、P/WECU14は、全開位置Pyに到達する手前でウインドガラスWGの作動速度を減速するスローストップ制御を行う。なお、図2(a)(b)では、ウインドガラスWGの位置を窓位置と表記している。
ここで、ウインドガラスWGの全閉位置Pxと全開位置Pyとの間の所定位置には、第1設定位置P1及び第2設定位置P2が設定されている。なお、この2つの設定位置のうち、全閉位置Px側のものを第1設定位置P1とし、全開位置Py側のものを第2設定位置P2としている。そして、全閉位置Pxから第1設定位置P1までを第1区間A1、第1設定位置P1と第2設定位置P2との間を第2区間A2、第2設定位置P2から全開位置Pyまでを第3区間A3としている。
P/WECU14は、第1区間A1ではウインドガラスWGの開作動の作動速度を通常速度Snまで徐々に増速し、第2区間A2ではウインドガラスWGを通常速度Snで開作動させる。なお、本実施形態では、ウインドガラスWGを通常速度Snで作動させるとき、PWM制御部14aは、FET13bをオン固定(デューティ100%)とする。つまり、PWM制御部14aは、モータ本体12に対するモータ印加電圧をバッテリ電圧とする。そして、P/WECU14は、第3区間A3では通常速度Snよりも低速でウインドガラスWGを開作動させる。なお、本実施形態では、第2設定位置P2から第3区間A3の中間位置にかけてウインドガラスWGの開作動の作動速度を通常速度Snから所定低速度(低速度Sa)まで徐々に減速させ、該中間位置から全開位置PyにかけてウインドガラスWGの開作動の作動速度を低速度Saで一定としている。
また、閉指令信号に基づいてウインドガラスWGを閉作動させる場合も同様に、P/WECU14は、図2(b)の実線で示すように、全開位置Py(若しくは全開位置Py付近)からの始動時に低速でウインドガラスWGを作動させるスロースタート制御を行う。また、P/WECU14は、全閉位置Pxに到達する手前でウインドガラスWGの作動速度を減速するスローストップ制御を行う。
詳しくは、P/WECU14は、第3区間A3ではウインドガラスWGの閉作動の作動速度を通常速度Snまで徐々に増速し、第2区間A2ではウインドガラスWGを前記通常速度Snで閉作動させる。そして、P/WECU14は、第1区間A1では通常速度Snよりも低速でウインドガラスWGを閉作動させる。なお、本実施形態では、第1設定位置P1から第1区間A1の中間位置にかけてウインドガラスWGの閉作動の作動速度を通常速度Snから低速度Saまで徐々に減速させ、該中間位置から全閉位置PxにかけてウインドガラスWGの開作動の作動速度を低速度Saで一定としている。
以上のように、P/WECU14は、開閉スイッチ20の操作に基づく通常作動制御において、全閉位置Px及び全開位置Py付近で低速作動制御(スロースタート/スローストップ制御)を実行する。
次に、ドア開閉検出部22からの検出信号に基づいたP/WECU14によるウインドガラスWGの作動制御(以下、ドア開閉時の自動作動制御と言う)を説明する。
P/WECU14は、車両ドアDRが開状態である旨の検出信号をドア開閉検出部22からボディECU21を介して受けると、その時点でのウインドガラスWGの位置(以下、位置Psと言う)を参照する。このとき、P/WECU14は、ウインドガラスWGの位置Psをメモリに記憶させる。そして、このウインドガラスWGの位置Psが全閉位置Pxから第3設定位置P3までの区間(第4区間A4)内にある場合、P/WECU14は、ウインドガラスWGを第3設定位置P3まで開作動させる。なお、第3設定位置P3は、ウインドガラスWGの開口量(ウインドガラスWGが開状態とされることで形成される開口面積)が、車両ドアDRを閉める際に車内の空気を逃がすのに好適な開口量となるように設定され、本実施形態の第3設定位置P3は、第1設定位置P1よりも全閉位置Px側に設定されている。つまり、前記第4区間A4は、前記第1区間A1に含まれるように設定されている。また、第3設定位置P3は、全閉位置Pxから全開位置Py側に10mm〜40mm程度移動した位置に設定されることが好ましい。
この自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動では、P/WECU14は、予めメモリ(図示略)に記憶された自動作動制御用のPWM指令値マップを用いてウインドガラスWGの開作動の速度制御を行う。詳しくは、P/WECU14は、図2(a)中の二点鎖線に示すように、ウインドガラスWGを前記位置Psから第3設定位置P3に到達するまでウインドガラスWGを通常速度Snで開作動させる。なお、前記位置Psが全閉位置Pxの場合には、P/WECU14は、全閉位置Pxから僅かな区間(全閉位置Pxから1mm程度の区間)のみ、ウインドガラスWGを低速度Saで開作動させ、その後、第3設定位置P3に到達するまでウインドガラスWGを通常速度Snで開作動させる。このように、自動作動制御による第4区間A4での開作動の平均速度(自動作動制御用のPWM指令値マップにおける第4区間A4の平均値)は、上記の通常作動制御(スロースタート制御)による第4区間A4での開作動の平均速度(通常作動制御用のPWM指令値マップにおける第4区間A4の平均値)よりも速くなるように設定されている。
上記のように、P/WECU14は、車両ドアDRが開状態である旨の検出信号に基づいて、ウインドガラスWGを前記位置Psから第3設定位置P3まで通常速度Snで開作動させ、該第3設定位置P3でウインドガラスWGを停止させる。これにより、ウインドガラスWGの十分な開口量が確保され、車両ドアDRが閉めたときに半ドアになりにくい。
そして、P/WECU14は、車両ドアDRが閉められ、車両ドアDRが閉状態である旨の検出信号をドア開閉検出部22からボディECU21を介して受けると、ウインドガラスWGを第3設定位置P3から前記位置Psまで閉作動させる。このとき、P/WECU14は、予めメモリ(図示略)に記憶された自動作動制御用のPWM指令値マップを用いてウインドガラスWGの閉作動の速度制御を行う。なお、自動作動制御用のPWM指令値マップは、開作動用と閉作動用で個別に設けられている。
この自動作動制御によるウインドガラスWGの閉作動では、P/WECU14は、図2(b)中の二点鎖線に示すように、ウインドガラスWGを第3設定位置P3から前記位置Psまで通常速度Snで閉作動させる。なお、前記位置Psが全閉位置Pxの場合には、P/WECU14は、全閉位置Pxの直前の区間(全閉位置Px直前の1mm程度の区間)でウインドガラスWGの閉作動の作動速度を低速度Saとする。このように、自動作動制御による第4区間A4での閉作動の平均速度(自動作動制御用のPWM指令値マップにおける第4区間A4の平均値)は、上記の通常作動制御(スローストップ制御)による第4区間A4での閉作動の平均速度(通常作動制御用のPWM指令値マップにおける第4区間A4の平均値)よりも速くなるように設定されている。
なお、以上のようなドア開閉時の自動作動制御は、車両ドアDRが開状態である旨の検出信号をP/WECU14が受けた時点でのウインドガラスWGの位置Psが、第4区間A4内にある場合に実行されるものである。つまり、当該位置Psが第4区間A4内にない(即ち、ウインドガラスWGが第3設定位置P3よりも全開位置Py側にある)場合には、ウインドガラスWGが既に十分開いている状態であり、ドア開閉時の自動作動制御は実行されないようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動及び閉作動の各作動速度が、全閉位置Pxを含む第4区間A4での低速作動制御(通常作動制御におけるスロースタート/スローストップ制御)によるウインドガラスWGの開作動及び閉作動の各作動速度よりもそれぞれ速く設定される。これによれば、ドア開閉時の自動作動制御と、全閉位置Px付近での低速作動制御(スロースタート/スローストップ制御)の両機能を備えつつも、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスWGの作動時間を短く抑えることができる。その結果、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの作動に対してユーザーが感じる煩わしさを抑制できる。
(2)P/WECU14は、ドア開閉時の自動作動制御において、全閉位置Pxからの始動時の僅かな区間においてウインドガラスWGを低速度Saで開作動させる。また、P/WECU14は、ドア開閉時の自動作動制御において、全閉位置Pxの直前でウインドガラスWGの閉作動の作動速度を通常速度Snから低速度Saに減速する。これによれば、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスWGの作動時間を短く抑えつつも、機械的ロック位置である全閉位置Pxからの始動時、又は全閉位置Pxへの到達時におけるウインドレギュレータや減速機構等の駆動系での異音の発生を極力抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態におけるドア開閉時の自動作動制御では、車両ドアDRの閉状態の検出に基づきウインドガラスWGを第3設定位置P3から前記位置Psまで閉作動させるが、これに限らず、ウインドガラスWGを第3設定位置P3から全閉位置Pxまで閉作動させてもよい。
・上記実施形態では、P/WECU14は、ドア開閉時の自動作動制御において、全閉位置Pxからの始動時の僅かな区間においてウインドガラスWGを低速度Saで開作動させるが、これに限らず、ウインドガラスWGを全閉位置Pxから通常速度Snで開作動させてもよい。また、上記実施形態では、P/WECU14は、ドア開閉時の自動作動制御において、全閉位置Pxの直前でウインドガラスWGの閉作動の作動速度を通常速度Snから低速度Saに減速するが、これに限らず、ウインドガラスWGを全閉位置Pxまで通常速度Snで閉作動させてもよい。
・上記実施形態の通常作動制御における第1及び第3区間A1,A3での減速及び増速の態様は、適宜変更可能である。例えば、第1区間A1でのスロースタート制御において、全閉位置Pxから第1区間A1の中間位置までのウインドガラスWGの開作動の作動速度を低速度Saで一定としてもよい。また、例えば、第1区間A1でのスローストップ制御において、全閉位置Pxの手前の一定速区間を設けずに、全閉位置Pxに到達するまでウインドガラスWGの作動速度を減速させてもよい。
・上記実施形態のドア開閉時の自動作動制御では、自動作動制御用のPWM指令値マップを用いた速度制御が行われるが、これに限らず、当該自動作動制御時のPWM制御のデューティを所定値(例えばデューティ100%)で一定としてもよい。これによれば、自動作動制御用のPWM指令値マップが不要となるため、メモリの使用量を抑えることができる。また、ドア開閉時の自動作動制御においてFET13bによるデューティの調整を行わないことで、制御を簡素化できる。
・上記実施形態では、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動及び閉作動の各作動速度が、低速作動制御(通常作動制御におけるスロースタート/スローストップ制御)による第4区間A4でのウインドガラスWGの開作動及び閉作動の各作動速度よりもそれぞれ速く設定されたが、これに特に限定されるものではない。
例えば、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動のみを、低速作動制御における第4区間A4でのウインドガラスWGの開作動の作動速度よりも速く設定してもよい。この場合、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの閉作動については、例えば、通常作動制御用のPWM指令値マップに基づいて速度制御(つまり低速作動)されることが好ましい。これによれば、閉作動中のウインドガラスWGでは車両ドアDRとの間で異物の挟み込みが懸念されるため、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの閉作動を低速とすることで、その異物挟み込みが生じ難い状況とすることができる。従って、ウインドガラスWGによる異物挟み込みの観点上、好適な作動を実現しつつも、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動においては作動時間を短く抑えることができる。
なお、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動及び閉作動の一方のみを、低速作動制御における第4区間A4でのウインドガラスWGの作動速度よりも速く設定した場合、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスWGの開閉作動時間(開作動及び閉作動の合計時間)は、上記実施形態に比べて長くなる。つまり、上記実施形態のように、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの開作動及び閉作動の各作動速度が、通常作動制御による第4区間A4でのウインドガラスWGの開作動及び閉作動の各作動速度よりもそれぞれ速く設定されることで、ドア開閉時の自動作動制御におけるウインドガラスWGの作動時間をより短く抑えることができる。その結果、ドア開閉時の自動作動制御によるウインドガラスWGの作動に対してユーザーが感じる煩わしさをより一層抑制できる。
・上記実施形態では、第3設定位置P3を第1設定位置P1よりも全閉位置Px側に設定したが、これに限らず、第1設定位置P1と同位置、又は第1設定位置P1よりも全開位置Py側に設けてもよい。
・上記実施形態の通常作動制御及びドア開閉時の自動作動制御では、P/WECU14は、PWM指令値マップを用いてウインドガラスWGの開閉作動の速度制御(PWM制御)を行うが、マップ式に以外に例えば演算式を用いた速度制御(PWM制御)を行ってもよい。
・駆動回路13をリレー回路13aとFET13bとで構成したが、駆動回路の構成はこれに限らず、例えばFET等の半導体スイッチング素子を4個用いたフルブリッジ型駆動回路、半導体スイッチング素子を2個用いたハーフブリッジ型駆動回路を用いてもよい。また、上記実施形態では、P/WECU14は、モータ印加電圧をPWM制御にて調整するが、これに特に限定されるものではない。
・上記実施形態のパワーウインドモータ11では、モータ本体12とP/WECU14とが一体に組み付けられて構成されたが、これに限らず、P/WECU14をモータ本体12とは別体として構成してもよい。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
11…パワーウインドモータ、12…モータ本体、14…パワーウインドECU(制御部)、20…開閉スイッチ、DR…車両ドア、WG…ウインドガラス、A1…第1区間、A2…第2区間、Px…全閉位置、Py…全開位置、P1…第1設定位置。

Claims (3)

  1. 車両ドアに設けられたウインドガラスを全閉位置と全開位置との間で開閉作動させるモータ本体と、開閉スイッチの操作に基づき前記モータ本体を通じて前記ウインドガラスを開閉作動させる制御部とを備えたパワーウインドモータであって、
    前記制御部は、前記全閉位置と前記全開位置の間に設定された設定位置から前記全閉位置までを第1区間とし、該第1区間の前記全開位置側の区間を第2区間として、前記開閉スイッチの操作に基づく前記ウインドガラスの開閉作動の作動速度を、前記第2区間よりも前記第1区間で遅くする低速作動制御と、前記ウインドガラスが前記第1区間に位置する状態で、前記車両ドアの開状態の検出に基づいて前記ウインドガラスを開作動させ、その後の当該車両ドアの閉状態の検出に基づいて前記ウインドガラスを閉作動させる自動作動制御とを実行可能に構成され、
    前記制御部の制御に基づく前記ウインドガラスの開作動及び閉作動の少なくとも一方において、前記自動作動制御における前記ウインドガラスの作動速度が前記低速作動制御における前記ウインドガラスの作動速度よりも速く設定されていることを特徴とするパワーウインドモータ。
  2. 請求項1に記載のパワーウインドモータにおいて、
    前記制御部の制御に基づく前記ウインドガラスの開作動及び閉作動の両方において、前記自動作動制御における前記ウインドガラスの作動速度が前記低速作動制御における前記ウインドガラスの作動速度よりも速く設定されていることを特徴とするパワーウインドモータ。
  3. 請求項1に記載のパワーウインドモータにおいて、
    前記制御部の制御に基づく前記ウインドガラスの開作動のみにおいて、前記自動作動制御における前記ウインドガラスの作動速度が前記低速作動制御における前記ウインドガラスの作動速度よりも速く設定されていることを特徴とするパワーウインドモータ。
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