JP6843181B2 - 車体側部構造及び仕切部材 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側部構造及び仕切部材に関する。
従来、車体の防音性を向上させるために、ピラーの閉断面に発泡基材や仕切部材を設けた車体側部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この仕切部材は、発泡基材を支持する略矩形の平板状の本体部と、この本体部の一辺からL字状に屈曲して立ち上がるフランジ部とを備えている。
この仕切部材は、フランジ部がセンタピラーの内壁面にスポット溶接されることによって、平板状の本体部がセンタピラーの中空部を上下に仕切ることとなる。
特許第4045812号公報
ところが、昨今のセンタピラーの下部は、サイドシルとの接合部が複雑な形状になっている。そのため従来の仕切部材(例えば、特許文献1参照)をセンタピラーの下部に配置しようとすると、センタピラーの内壁面に対する仕切部材の溶接作業が煩雑を極める。
そこで、例えば、本体部の下部に設けた係止部を介して本体部をサイドシルの上面に取り付ける車体側部構造が考えられる。このような車体側部構造によれば、従来の車体側部構造(例えば、特許文献1参照)と比べてセンタピラーの下部への仕切部材の配置が極めて簡単になる。
その一方で、このような車体側部構造においては、仕切部材の本体部から下方に延びるリブなどによってサイドシルの上面との間に発泡性の充填材の充填空間を設ける構成が想定される。
しかしながら、前記のリブを有する仕切部材は、サイドシルの上面との間に十分な充填材の充填空間を確保しようとするとリブが長くなる。そのためこの車体側部構造においては、リブの剛性が不十分となるとともに、本体部とリブとの一体成形が困難になる問題がある。
そこで、本発明の課題は、サイドシルとの間に十分な充填材の充填空間を確保することができるとともに、リブの長さを短く設定することができる仕切部材を有する車体側部構造及びこの仕切部材を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車体側部構造は、車体前後方向に延びるサイドシルと、前記サイドシルから上方に延びるセンタピラーアウタと、前記センタピラーアウタの車幅方向内側に配置されるセンタピラーインナと、前記センタピラーアウタと前記センタピラーインナとで形成される中空部内に配置されて車体前後方向に延びる仕切部材と、を備え、前記仕切部材は、本体部と、前記本体部が部分的に下方に窪んで形成される筒状の窪み部と、前記窪み部の下面から下方に延びて前記サイドシルの上面に当接するリブと、を有することを特徴とする。
また、前記課題を解決した本発明は、サイドシル上でセンタピラーの中空部を上下に仕切る仕切部材であって、前記仕切部材の本体部が部分的に下方に窪んで形成される筒状の窪み部と、前記窪み部の下面から下方に延びて前記サイドシルの上面に当接するリブと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、サイドシルとの間に十分な充填材の充填空間を確保することができるとともに、リブの長さを短く設定することができる仕切部材を有する車体側部構造及びこの仕切部材を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車体側部構造の部分拡大斜視図である。 図1のII−II断面図である。 (a)は、仕切部材を内側の前方斜め上から見下ろした全体斜視図、(b)は、仕切部材を内側の斜め下から見上げた全体斜視図、(c)は、仕切部材を外側の後方斜め上から見下ろした全体斜視図である。 (a)は、図3(c)のIVa−IVa断面図、(b)は、図3(c)のIVb部の部分拡大斜視図である。 (a)から(d)は、センタピラーの中空部への仕切部材の組付工程図である。 (a)は、センタピラーの中空部に組み付けた仕切部材の車幅方向内側から見た側面図、(b)は、(a)のVIb−VIb断面図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)に係る車体側部構造について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、参照する図面の上下前後の矢示方向は、車体の上下前後方向に一致している。また、図面の内外の矢示方向は、車幅方向の内側及び車幅方向の外側に一致している。
本実施形態に係る車体側部構造は、サイドシルに接合されたセンタピラーの中空部が仕切部材によって上下方向に仕切られて構成されている。
本実施形態の車体側部構造における仕切部材は、仕切部材の本体部が部分的に下方に窪んで形成される筒状の窪み部と、この窪み部の下面から下方に延びてサイドシルの上面に当接するリブと、を有することを主な特徴とする。
以下に、この仕切部材について、センタピラーの中空部を仕切って発泡性樹脂(充填材)の充填室を形成するものを例にとって説明する。ちなみに、このセンタピラーにおける発泡性樹脂の充填構造は、自動車の走行時に生じるロードノイズや車体構成部材の風切り音が乗員に伝達することを防止するように機能する。
このような本実施形態に係る車体側部構造は、車体の左右両側に適用される。
ただし、以下では、車体の左側側部に配置されるものについてのみ説明し、これと車幅方向の中心線を挟んで対称構造となる車体の右側側部に配置されるものについてはその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る車体側部構造Cの部分拡大斜視図である。
なお、図1中、サイドシル1を構成するサイドシルインナは、作図の便宜上、その記載を省略している。
図1に示すように、車体側部構造Cは、サイドシル1と、センタピラー2と、仕切部材3と、を備えている。
≪サイドシル≫
図1に示すように、サイドシル1は、車体の側部で前後方向に延びるように配置されている。
このようなサイドシル1は、車幅方向の外側に配置されるサイドシルアウタ11と、車幅方向の内側に配置されるサイドシルインナ(図示を省略)と、を備えている。
サイドシルアウタ11は、車体前後方向に交差する断面視で車幅方向の内側に開くハット形状を呈している。また、サイドシルインナ(図示を省略)は、車体前後方向に交差する断面視で車幅方向の外側に開くハット形状を呈している
サイドシルアウタ11とサイドシルインナ(図示を省略)とは、互いのハット形状鍔部に相当するフランジ同士がスポット溶接などで接合されている。これにより互いのハット形状山高部に相当する膨出部同士が一体になって、サイドシル1は閉断面を形成している。
また、後記するセンタピラー2を構成するセンタピラーインナ2aは、サイドシルアウタ11とサイドシルインナ(図示を省略)とのフランジ同士の間に配置されて、これらと三枚重ねで接合されている。
そして、サイドシルアウタ11の上面11aには、後記するように、仕切部材3の取付孔1b(図2参照)が形成されている。
このようなサイドシル1の内側には、図示を省略したが、適所に複数の補強部材が配置されている。
≪センタピラー≫
センタピラー2(図1参照)は、車体側部で上下方向に延びる柱状物である。
図1に示すように、センタピラー2の下部は、サイドシル1に接合されている。また、図示を省略するが、センタピラー2の上部は、ルーフサイドレールに接合されている。
なお、本実施形態でのセンタピラー2は、下部側から上部に向かうほど車体後方に徐々に変位するように僅かに傾斜している。
このようなセンタピラー2は、車幅方向の内側に配置されるセンタピラーインナ2aと、車幅方向の外側に配置されるセンタピラーアウタ2bと、を備えている。
<センタピラーインナ>
センタピラーインナ2aは、前記のように、サイドシルインナ(図示を省略)とサイドシルアウタ11とのフランジ同士に挟持された下部側から上方に向けて延びる略板体で形成されている。
センタピラーインナ2aは、車幅方向の内側からの側面視で、センタピラー2の略外形を形成している。つまり、センタピラーインナ2aの下部は、サイドシル1側で幅広に形成されるとともに、上方に向かうほど車体前後方向の幅を徐々に狭めるように延びている。具体的には、センタピラーインナ2aの下部における車体前後方向の両縁部は、上方から下方に向けてサイドシルアウタ11の上面11aに漸近する。つまり、センタピラーインナ2aの下部における車体前後方向の両縁部は、下方に凹となるようになだらかなカーブを描いている。
なお、本実施形態でのセンタピラー2は、前記のように後方に向けてわずかに傾斜していることから、車体前後方向の前側に形成されるカーブのほうが、後側に形成されるカーブよりも緩やかな円弧を描くように形成されている。
また、センタピラーインナ2aの下部には、車体前後方向の略中央に、略矩形の開口部14を有している。
車幅方向の内側でセンタピラー2の中空部2cの内外を連通させるこの開口部14は、後に詳しく説明するように、センタピラー2の中空部2cへの仕切部材3の配置口となる。
ちなみに、本実施形態での開口部14は、センタピラー2の中空部2cにシートベルトリトラクタ(図示を省略)を配置する開口部を兼ねたものを想定している。
また、センタピラーインナ2aの下部には、後記する発泡性樹脂の注入孔15が形成されている。この注入孔15は、開口部14における車体前後方向の下側両角の下方にそれぞれ一対設けられている。
これらの注入孔15は、仕切部材3とサイドシルアウタ11の上面11aとの間に形成される、後記の充填室17(図2参照)に連通する。
<センタピラーアウタ>
次に、センタピラーアウタ2b(図1参照)について説明する。
センタピラーアウタ2bは、図示を省略するが、上下方向に交差する断面視で車幅方向の内側に開くハット形状を呈している。
センタピラーアウタ2bのハット形状鍔部に相当する両フランジは、センタピラーインナ2a(図1参照)の車体前後方向の両縁部にスポット溶接などで接合されている。
これによりセンタピラーアウタ2bは、図1に示すように、センタピラーインナ2aの形状に合せて、サイドシル1側で幅広に形成されるとともに、上方に向かうほど車体前後方向の幅を徐々に狭めるように延びている。
つまり、センタピラーアウタ2bの下部における車体前後方向の両縁部は、センタピラーインナ2aと同様に、上方から下方に向けてサイドシルアウタ11の上面11aに漸近する。つまり、センタピラーアウタ2bの下部における車体前後方向の両縁部は、下方に凹となるようになだらかなカーブを描いている。
また、センタピラーアウタ2bは、図1に示すように、ハット形状山高部に相当する膨出部2b1が、センタピラーインナ2aとの間に前記の中空部2cを形成している。
図2は、図1のII−II断面図である。ただし、図2中、仕切部材3については断面を省略し、車幅方向の内側から見た側面図になっている。
図2に示すように、センタピラーアウタ2bの車体前後方向の両側部は、上方から下方に向けて末広がりに延びている。そして、センタピラーアウタ2bの両側部における下部は、サイドシルアウタ11の上面11aに沿うように延びている。
このようなセンタピラーアウタ2bの両側部における下部は、サイドシルアウタ11の上面11aにスポット溶接などで接合されている。
図2中、符号1bは、サイドシルアウタ11の上面11aに形成された仕切部材3の取付孔である。この取付孔1bには、後に詳しく説明する仕切部材3のクリップ4bが挿入される。
また、図示は省略するが、センタピラーアウタ2b(図1参照)の下部における車幅方向の外側が、下方から上方に向かうほど車幅方向の外側に変位するように傾斜している。そして、センタピラーアウタ2bの下縁は、サイドシルアウタ11の外側面にスポット溶接などで接合されている。
≪仕切部材≫
次に、仕切部材3(図2参照)について説明する。
図2に示すように、仕切部材3は、本体部9と、係合部4と、支持部5と、を主に備えて構成されている。
本実施形態での仕切部材3は、合成樹脂成形品を想定している。
図3(a)は、仕切部材3を内側の前方斜め上から見下ろした全体斜視図、図3(b)は、仕切部材3を内側の斜め下から見上げた全体斜視図、図3(c)は、仕切部材3を外側の後方斜め上から見下ろした全体斜視図である。図4(a)は、図3(c)のIVa−IVa断面図、図4(b)は、図3(c)のIVb部の部分拡大斜視図である。
<本体部>
まず、図3(a)から(c)を主に参照しながら、仕切部材3の本体部9について説明する。
図3(a)から(c)に示すように、本体部9は、屈曲する板体にて車体前後方向に長く形成されている。
このような本体部9は、車体前後方向の前側に配置される第一半体8aと、車体前後方向の後側に配置される第二半体8bとが折り曲げ部10を介して一体に形成されている。
本体部9は、図2に示すように、その下面9aが、サイドシルアウタ11(図2参照)の上面11aと向き合って、サイドシルアウタ11の前後方向に沿うように配置されている。
折り曲げ部10は、図3(a)から(c)に示すように、本体部9の下面9a側で溝部10aが車幅方向(内外方向)に延びるように形成されることで、本体部9の一般部よりも薄肉になっている。なお、図3(a)及び(c)中、溝部10aは、隠れ線(点線)で示している。
このような折り曲げ部10は、第一半体8aと第二半体8b同士を繋ぐヒンジを形成している。つまり、本体部9は、この折り曲げ部10に沿って形成される軸周りに復元可能に中折れする構造になっている。具体的には、本体部9は、折り曲げ部10を境に第一半体8aの上面と、第二半体8bの上面とが互いに向き合う方向に、谷折れ可能になっている。また、本体部9は、折り曲げ部10を境に第一半体8aの下面と、第二半体8bの下面とが互いに向き合う方向に、山折れ可能になっている。
なお、本実施形態での折り曲げ部10は、本体部9の前後方向の略中央に形成されている。
また、本体部9は、図2に示す車幅方向の内側から見た側面視で、本体部9における車体前後方向の両端部9b,9bが下方に傾斜している。具体的には、第一半体8a側の端部9bは、前方に向かうほど徐々に下方に変位するように傾斜している。そして、第二半体8b側の端部9bは、後方に向かうほど徐々に下方に変位するように傾斜している。
また、本体部9は、図2に示す車幅方向の内側から見た側面視で、後記する支持部5に対応する位置で、部分的に上方に突出している。このように本体部9が部分的に上方に突出することで形成される傾斜部9c1,9c2については、支持部5との関係で後に詳しく説明する(図6(a)参照)。
また、本体部9は、図3(b)及び(c)に示すように、車幅方向の外側の端部に下垂縁部9eを有している。この下垂縁部9eは、折り曲げ部10に対応する部分を除いて、車体前後方向の仕切部材3の略全長に渡って形成されている。
そして、下垂縁部9eは、図3(c)に示すように、下方に延びるほど徐々に車幅方向外側に変位する傾斜面9e1を形成している。
このような下垂縁部9eは、下方に傾斜する本体部9の車体前後方向の両端部9b,9bと一体に形成されている。
なお、図3(c)中、符号9dは、本体部9が部分的に下方に窪んで形成された凹部であり、符号9e2は、折り曲げ部10に対応する位置で下垂縁部9eに形成された切欠き部である。
これら凹部9dと切欠き部9e2については、後に詳しく説明する。
<係合部>
次に、仕切部材3の係合部4(図2参照)について説明する。
係合部4は、図4(a)に示すように、本体部9と一体に形成される胴部4aと、胴部4aの下端に形成されるクリップ4bと、を有して構成されている。
胴部4aは、本体部9が部分的に下方に窪んで形成された有底の筒状体を呈している。
また、胴部4aが本体部9の上面側で形成する開口部の周縁には、胴部4aの横断面形状に略等しい形状の筒状の壁部9gが本体部9から上方に延出するように形成されている。
具体的には、壁部9gは、図3(a)及び(c)に示すように、横断面形状が、かまぼこ形(Semi-cylindrical)の筒状体にて形成されている。
なお、この壁部9gは、後記するように、ユーザが仕切部材3をサイドシルアウタ11(図2参照)の上面11a(図2参照)にセットする際にユーザの把持部となる。
クリップ4bは、図4(a)に示すように、胴部4aの下面に設けられている。
クリップ4bは、サイドシルアウタ11(図2参照)の上面11a(図2参照)に形成された取付孔1bに対してスナップフィットする構成となっている。本実施形態でのクリップ4bは、取付孔1bに嵌り込んだ際に、裏側の穴部周縁に引っ掛かるかえしを有する突起を想定しているがこれに限定されるものではない。
そして、図4(a)に示すように、クリップ4bの上方に配置されることとなる壁部9gをユーザが把持することによって、センタピラーインナ2a(図1参照)の開口部14(図1参照)よりも下方に位置する取付孔1b(図2参照)に対するクリップ4bの挿入が容易になる。
<支持部>
次に、仕切部材3の支持部5(図2参照)について説明する。
支持部5は、図2に示すように、係合部4よりも前側で第一半体8aに設けられる第一支持部5aと、後記する凹部9dよりも後側で第二半体8bに設けられる第二支持部5bと、で構成されている。なお、以下において、第一支持部5aと第二支持部5bとを特に区別する必要がない場合には、単に支持部5と称する。
支持部5は、本体部9が部分的に下方に窪んで形成された有底の筒部で形成される窪み部6と、この窪み部6の下面から下方に延びてサイドシルアウタ11の上面11aに当接するリブ7と、を備えている。
(窪み部)
図3(b)に示すように、本実施形態での第一支持部5aの窪み部6の外形は、下方に向かうほど徐々に縮径する略五角錐台形状を呈している。
また、本実施形態での第二支持部5bの窪み部6の外形は、略五角柱形状を呈している。
また、各窪み部6の五角形の頂点に対応するように上下方向に延びる稜線6aは、各窪み部6における車幅方向の内側の側面部6bに形成されている。
このような稜線6aを形成する窪み部6の側面部6bについては、センタピラーインナ2a(図1参照)に形成された注入孔15(図1参照)との関係で後に詳しく説明する(図6(a)及び(b)参照)。
(リブ)
本実施形態でのリブ7は、図3(b)に示すように、板面が車体前後方向に沿うように形成されている。
また、リブ7は、各窪み部6の下面における車幅方向(内外方向)の略中央に形成されている。
図4(a)に示すように、第一支持部5aを構成するリブ7は、側面視で、下方に向かうほど横幅が徐々に狭まる等脚台形を呈している。
また、第二支持部5bを構成するリブ7は、側面視で、円弧形状を一部に有している。
具体的には、第二支持部5bのリブ7は、車幅方向の側面視で、第二支持部5bの前部から下方に延びた前辺21aと、この前辺21aの下端から後方斜め上に延びる円弧状の後辺21bとを有している。この円弧状の後辺21bは、後方斜め下に凸になるように形成されている。
このような円弧状の後辺21bは、後に詳しく説明するように、仕切部材3をサイドシルアウタ11(図2参照)の上面11a(図2参照)に取り付ける際に、この上面11aに摺接する。
なお、第一支持部5aの窪み部6とリブ7とは、仕切部材3を所定の位置に支えられる程度の大きさがあればよい。
また、第二支持部5bの窪み部6の大きさは、円弧状のリブ7が設けられる程度に、車体前後方向の幅と、サイドシルアウタ11(図2参照)の上面11a(図2参照)からの距離があればよい。
<仕切部材の凹部及び切欠き部>
図3(c)のIVb部拡大図である図4(b)に示すように、凹部9dは、本体部9の第二半体8bが部分的に下方に窪んで形成されたものである。この凹部9dは、折り曲げ部10を挟んで壁部9gの反対に形成されている。
このような凹部9dは、後記するように、本体部9が折り曲げ部10を境に谷折りされた際に、壁部9gの少なくとも一部を収容するように形成されている。
ちなみに、本実施形態での凹部9dは、図4(b)中、仮想線(二点鎖線)で囲まれた壁部9gの後部上角の形状を模った空間で形成されている。
切欠き部9e2は、図4(b)に示すように、折り曲げ部10に対応する位置で、下垂縁部9eを上下に切欠いて形成されている。
下垂縁部9eは、この切欠き部9e2にて折り曲げ部10を境に車体前後方向に二分されている。
また、切欠き部9e2は、折り曲げ部10を挟んだ一方側(第一半体8aに形成された下垂縁部9e)と他方側(第二半体8bに形成された下垂縁部9e)との距離が、上方から下方に向かうにつれて徐々に広がっている。つまり、切欠き部9e2は、側面視で、折り曲げ部10の端部を頂点とする二等辺三角形状に下垂縁部9eが切欠かれて形成されている。
この切欠き部9e2は、後記するように、本体部9が折り曲げ部10を境に山折りされた際に、第一半体8aに形成された下垂縁部9eと第二半体8bに形成された下垂縁部9eとが干渉し合うのを防止する。
≪車体側部構造の製造方法≫
以下では、主にセンタピラー2の中空部2cに対する仕切部材3の組付方法を示しながら本実施形態に係る車体側部構造Cの製造方法について説明する。
図5(a)は、仕切部材3をセンタピラー2の中空部2cに挿入する、車体側部構造Cの製造方法における第一工程の説明図である。
図5(b)は、仕切部材3をセンタピラー2の中空部2cで展開する車体側部構造Cの製造方法における第二工程の説明図である。
図5(c)は、サイドシルアウタ11の上面11aに対して仕切部材3の本体部9を対向させる車体側部構造Cの製造方法における第三工程の説明図である。
図5(d)は、仕切部材3をセンタピラー2の中空部2cで位置決めする車体側部構造Cの製造方法における第四工程の説明図である。
なお、図5(a)から(d)中、センタピラーインナ2a(図1参照)は図示を省略し、センタピラーインナの開口部14、及び発泡性樹脂の注入孔15は、仮想線(二点鎖線)で示している。また、図5(a)から(d)中、符号1bは、サイドシルアウタ11の上面11aに形成された仕切部材3の取付孔である。
この製造方法の第一工程では、図5(a)に示すように、まず仕切部材3が車幅方向の内側からセンタピラーインナ2aの開口部14を介してセンタピラー2の中空部2c内に配置される。
この際、仕切部材3は、折り曲げ部10(図4(b)参照)を境に谷折りされて、壁部9g(図4(b)参照)の一部は、凹部9d(図4(b)参照)に収容される。
次に、この製造方法の第二工程では、図5(b)に示すように、谷折りされた仕切部材3がセンタピラー2の中空部2c内で展開される。この際、係合部4が下方を向くように仕切部材3が展開される。
次に、この製造方法の第三工程では、図5(c)に示すように、サイドシルアウタ11の上面11aに対して仕切部材3の本体部9の下面が対向するように配置される。つまり、仕切部材3は、センタピラー2の中空部2c内で車体前後方向に延びるように配置される。
次に、この製造方法の第四工程では、図5(d)に示すように、仕切部材3の本体部9における車体前後方向の両端部9b,9bが、センタピラー2の下端部における内壁に下方から向き合うように配置される。
この際、ユーザが仕切部材3の壁部9gを把持すると、第二半体8b側は、自重によって折り曲げ部10を軸として下方に回動する。仕切部材3は、折り曲げ部10を境に山折りとなる。
そして、図示を省略するが、仕切部材3のクリップ4bが、サイドシルアウタ11の上面11aに形成された取付孔1bに位置合わせされると、第二支持部5bのリブ7は、サイドシルアウタ11の上面11aに当接する。次いで、ユーザが把持した壁部9gを介してクリップ4bを取付孔1bに挿入すると、第二支持部5bのリブ7は、サイドシルアウタ11の上面11aに当接しながら摺接することによって、第二半体8b側の端部9bを持ち上げる。
これにより本体部9の両端部9b,9bは、下方に凸となるようにカーブを描くセンタピラー2の前後方向の内壁に、下方から容易に向き合あうことができる。
また、下垂縁部9eの傾斜面9e1(図3(c)参照)は、前記のように傾斜するセンタピラー2の車幅方向の外側の内壁に、下方から容易に向き合あうことができる。
そして、クリップ4bが、取付孔1bにスナップフィットすることで、仕切部材3は、サイドシルアウタ11の上面11aに取り付けられる。本体部9の両端部9b,9bは、センタピラー2の前後方向の内壁に向き合った状態が維持される。
図6(a)は、センタピラー2の中空部2cに組み付けた仕切部材3の内側側面図、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb断面図である。なお、図6(a)中、センタピラーインナ2aは、センタピラー2の中空部2c内を示す作図の便宜上、仮想線(二点鎖線)で示している。また、図6(a)中、符号14は、センタピラーインナ2aの開口部であり、符号15は、センタピラーインナ2aに形成された発泡性樹脂の充填孔である。
図6(a)に示すように、サイドシルアウタ11の上面11aに係合部4を介して取り付けられた仕切部材3においては、支持部5が本体部9をサイドシルアウタ11の上面11aとの間に所定の間隔を開けて配置する。
これにより本体部9は、サイドシルアウタ11の上面11aとの間に、発泡性樹脂の充填室17を形成する。
本体部9は、図6(a)に示す車幅方向の内側から見た側面視で、前記のように、第一支持部5a及び第二支持部5bに対応する位置で、部分的に上方に突出した突出部9fを有している。
これにより本体部9は、第一支持部5aの前方に傾斜部9c1が形成され、第二支持部5bの後方に傾斜部9c2が形成されている。
また、本体部9は、傾斜部9c1,9c2の低い裾側から本体部9の両端部9b,9bのそれぞれに向かって略水平に延びている。
そして、センタピラーインナ2aに形成された発泡性樹脂の注入孔15は、本体部9の突出部9fの内側で、発泡性樹脂の充填室17に臨んでいる。
つまり、本実施形態での注入孔15は、図6(b)に示すように、車幅方向(内外方向)に窪み部6と重なる。これにより注入孔15は、図6(b)に示す上面視で、この注入孔15に向かって部分的に突出している窪み部6の側面部6bと向き合う。
ちなみに、本実施形態での側面部6bの突出部は、窪み部6における前記の稜線6aの形成部分で構成されている。
≪発泡性樹脂の充填工程≫
次に、充填室17(図6(a)参照)への発泡性樹脂の充填工程について説明する。
この充填工程では、未硬化の発泡性樹脂(液体)を注入孔15(図6(a)参照)から充填室17(図5参照)に注入して、この発泡性樹脂を発泡させた後、硬化させることによって充填室17を硬化した発泡性樹脂で満たすこととなる。
なお、本実施形態での硬化した発泡性樹脂は、硬質ウレタンフォームを想定しているがこれに限定されるものではなく、他の硬化発泡樹脂でも構わない。
本実施形態での硬質ウレタンフォームは、ウレタンフォーム原液が発泡後、硬化して形成される。
ウレタンフォーム原液としては、例えば、ポリエーテルポリオールに、シクロペンタン、水などの発泡剤、さらには触媒、整泡剤などの助剤をプレミックスした液と、イソシアネート液とを混合した液体が挙げられる。
図6(b)に示すように、センタピラーインナ2aの注入孔15から発泡性樹脂12(液体)が充填室17に注入されると、発泡性樹脂12(液体)は、支持部5の窪み部6に形成された稜線6aを境に二方向に分流する。
仕切部材3の前後方向の二箇所に配置された窪み部6で四方向に分流した発泡性樹脂12(液体)は、充填室17の前後方向に広がって発泡原12aを形成する。
つまり、図6(a)に示すように、発泡性樹脂12の発泡物は、充填室17内で満遍なく行き渡る。
一方、この発泡物によって本体部9の下面に下方から負荷Fが加えられると、本体部9の端部9bには、本体部9と係合部4との接合部を原点Orとする、上方に向かうモーメントMが生じる。そして、本体部9の端部9bには、このモーメントMによってセンタピラー2の内壁からの反力Rが生じる。これにより本体部9の端部9bとセンタピラー2の内壁とが密着することで、発泡性樹脂12が仕切部材3とセンタピラー2の内壁との間から漏れ出ることが防止される。
また、下垂縁部9eの傾斜面9e1(図3(c)参照)がセンタピラー2の内壁に対して前記と同様に密着することによって、発泡性樹脂12が仕切部材3とセンタピラー2の内壁との間から漏れ出ることが防止される。
なお、本実施形態での車体側部構造Cは、センタピラー2に仕切部材3を組み付けた際に、本体部9における端部9bと下垂縁部9eとのそれぞれが、センタピラー2の内壁に対して密着しているものを想定している。しかしながら、車体側部構造Cは、センタピラー2に対する仕切部材3の組付時に本体部9とセンタピラー2の内壁との間に隙間が形成されていても、発泡性樹脂の発泡物によって本体部9が押し上げられることで、本体部9とセンタピラー2の内壁とが密着する構成をも含む。
≪作用効果≫
次に、本実施形態の車体側部構造Cの奏する作用効果について説明する。
本実施形態での車体側部構造Cは、仕切部材3がセンタピラー2の下端部を上下方向に仕切ることで、発泡性樹脂(充填材)をセンタピラー2の下端部に充填する構成となっている。
したがって、この車体側部構造Cにおいては、仕切部材3の本体部9を、発泡性樹脂の注入孔15よりも高い位置に設けることによって、発泡性樹脂の充填室を確保したい要請がある。
そこで、例えば、仕切部材の本体部から下方に延びるリブによってサイドシルとの本体部とを離間させる構成によれば、リブの長さが延びることとなる。
しかしながら、このような構成の車体側部構造は、前記のように、リブの剛性が不十分となるとともに、本体部とリブとの一体成形が困難になる問題がある。
これに対して、本実施形態での仕切部材3は、本体部9が部分的に下方に窪んで形成される筒状の窪み部6と、窪み部6の下面から下方に延びてサイドシルアウタ11(サイドシル)の上面11aに当接するリブ7と、を有している。
このような仕切部材3を有する本実施形態の車体側部構造Cによれば、仕切部材3の本体部9に窪み部6を介してリブ7が設けられているので、発泡性樹脂の充填室17を大きく確保した場合でも、リブ7の長さを短く維持することができる。
したがって、本実施形態の車体側部構造Cによれば、リブ7の剛性を良好に維持することができるとともに、本体部9とリブ7との一体成形が容易になる。
また、本実施形態での車体側部構造Cにおいては、筒状の窪み部6が発泡性樹脂の注入孔15に対して車幅方向に重なるように配置されている。そして、窪み部6の車幅方向内側の側面部6bは、上面視で、注入孔15に向かって部分的に突出している。
このような車体側部構造Cによれば、発泡性樹脂を注入孔15から充填室17に注入する際に、窪み部6の側面部6bが発泡性樹脂の流れを変える。これにより車体側部構造Cは、充填室17における発泡性樹脂12の発泡原12aの位置を広く分散させることができる。
つまり、この車体側部構造Cは、別途にバッフルプレートなどを設けて発泡性樹脂12の流れを誘導する必要がなく、簡素な構成で充填室17内での発泡性樹脂12の流れをコントロールすることができる。これにより車体側部構造Cは、充填室17内で発泡性樹脂12を満遍なく行き渡らせることができる。
また、車体側部構造Cにおいては、部分的に突出した側面部6bを有する窪み部6によって、注入した発泡性樹脂12の窪み部6に対する跳ね返りを抑制することができる。これにより車体側部構造Cは、跳ね返った発泡性樹脂12がセンタピラーインナ2aの内壁に付着することを抑制できる。
また、車体側部構造Cは、窪み部6で跳ね返った発泡性樹脂12によって、注入孔15付近の別部材の取付穴を塞ぎ、又は別部材の配置空間を消滅させることもない。
また、本実施形態での車体側部構造Cの仕切部材3は、車幅方向を軸に折れ曲げることが可能な折り曲げ部10を有している。
このような車体側部構造Cによれば、折り曲げ部10にて仕切部材3を折り畳むことによって、開口部14を介してのセンタピラー2の中空部2cに対する仕切部材3の配置が容易になる。
また、本実施形態での車体側部構造Cの仕切部材3は、折り曲げ部10を挟んで壁部9gの反対に形成され、折り曲げ部10にて本体部9が谷折りされた際に壁部9gの少なくとも一部が収容される凹部9dを有している。
このような車体側部構造Cによれば、壁部9gが凹部9dに収容されることで、第一半体8aと第二半体8bとがより近づくように本体部9の谷折りを十分に行うことができ、仕切部材3が、よりコンパクトに折り畳まれる。
本実施形態の車体側部構造Cにおいては、前記のとおり、センタピラー2の下端部は、上方から下方に向かうほど末広がりになってサイドシルアウタ11の上面11aに漸近するようにカーブしている。
一方、前記のように、発泡性樹脂の充填室を確保する要請によって、サイドシルアウタ11の上面11aからの本体部9の高さを高くすると、本体部9の端部9bに対応するセンタピラー2の内壁は、垂直に近づく。
したがって、サイドシルアウタ11の上面11aからの本体部9の高さが高くなるほど、センタピラー2の内壁に対する本体部9の端部9bの密着が困難になる。
これに対して本実施形態の車体側部構造Cは、本体部9における車幅方向内側の端部が、側面視で、注入孔15から車体前後方向に離れるほど徐々に下方に変位する傾斜部9c1,9c2を有している。
したがって、車体側部構造Cは、注入孔15の高さに応じて、本体部9の突出部9fにて高さを稼ぐとともに、傾斜部9c1,9c2を設けることによって、本体部9の端部9bを、サイドシルアウタ11の上面11aに漸近するセンタピラー2の下端部に配置することができる。
これにより車体側部構造Cは、充填室17を十分に確保することができるとともに、センタピラー2の内壁に対する本体部9の端部9bの密着性を向上させることができる。これにより発泡性樹脂が仕切部材3とセンタピラー2の内壁との間から漏れ出ることが防止される。
また、車体側部構造Cにおける仕切部材3の本体部9は、車幅方向の外側の端部に下垂縁部9eを有している。また、下垂縁部9eは、下方に延びるほど徐々に車幅方向の外側に変位する傾斜面9e1を有している。
このような車体側部構造Cによれば、仕切部材3の車幅方向の外側がセンタピラーアウタ2bの内壁に対し下から当接するようになり、充填室17からの発泡性樹脂12の漏れを抑制することができる。
また、車体側部構造Cにおける仕切部材3の下垂縁部9eは、切欠き部9e2を有している。また、この切欠き部9e2は、折り曲げ部10を挟んだ一方側と他方側との距離が、上方から下方に向かうにつれて徐々に広がっている。
このような車体側部構造Cによれば、前記のように、センタピラー2の中空部2c内で仕切部材3を山折りする際に、切欠き部9e2を境に二分された下垂縁部9e同士が干渉し合うことを防止することができる。
また、車体側部構造Cにおける仕切部材3は、本体部9の端部9bと、下垂縁部9eとが一体に形成されている。
これにより車体側部構造Cは、本体部9の剛性を向上させることができる。
また、車体側部構造Cにおいては、仕切部材3が山折りに屈曲するように折り曲げ部10を有している。
このような車体側部構造Cによれば、下方に凸となるようにカーブを描くセンタピラー2の前後方向の内壁のそれぞれに、仕切部材3の前後方向の両端部を下方から容易に向き合わせることができる。これによりセンタピラー2の中空部2cに発泡性樹脂が充填された際に、仕切部材3の両端部とセンタピラー2の内壁とを、より確実に密着させることができる。
また、車体側部構造Cにおいては、クリップ4bを前後方向に挟んだ折り曲げ部10の反対側、つまり本体部9の第一半体8a側に配置された第一支持部5aにリブ7を有している。
このような車体側部構造Cによれば、このリブ7がサイドシルアウタ11の上面11aに当接することで、この上面11aに対する仕切部材3の位置決めを容易に行うことができる。また、この車体側部構造Cによれば、センタピラー2の中空部2cに仕切部材3を組み付ける際に仕切部材3が動くことを規制することができる。
また、車体側部構造Cにおいては、仕切部材3に設けられるクリップ4bが一つのみである。
このような車体側部構造Cによれば、サイドシルアウタ11の上面11aに対して一つのクリップ4bをとめれば仕切部材3が位置決めされ、かつ所定位置に固定される。これにより車体側部構造Cにおいては、仕切部材3の組み付けを容易に行うことができる。また、このような車体側部構造Cによれば、仕切部材3の構造を簡素に構成することができる。
ちなみに、この車体側部構造Cにおいては、折り曲げ部10を挟んだクリップ4bの反対側、つまり本体部9の第二半体8b側は、サイドシルアウタ11の上面11aに対して第二支持部5bのリブ7にて位置決めされるため、クリップが不要になる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態での支持部5は、窪み部6の側面部6bが注入孔15に向けて部分的に突出するように、稜線6aが注入孔15に向き合う横断面形状が略五角形の窪み部6を有する構成とした。
しかしながら、車体側部構造Cは、窪み部6の側面部6bが注入孔15に向けて部分的に突出していれば窪み部6の横断面形状が略五角形に限定されるものではない。したがって、窪み部6の横断面形状は、五角形以外の多角形や円形、楕円形とすることもできる。
また、窪み部6の側面部6bは、注入孔15から注入された発泡性樹脂(充填材)を所定の方向に誘導できれば、上面視で、車体前後方向に対して所定角度で傾く傾斜面で構成することもできる。
1 サイドシル
1a サイドシルの上面
1b 仕切部材の取付孔
2 センタピラー
2a センタピラーインナ
2b センタピラーアウタ
2b1 センタピラーアウタの膨出部
2c センタピラーの中空部
3 仕切部材
4 仕切部材の係合部
4a 係合部の胴部
4b 係合部のクリップ
5 仕切部材の支持部
5a 第一支持部
5b 第二支持部
6 支持部の窪み部
6a 窪み部の稜線
6b 窪み部の側面部
7 支持部のリブ
8a 本体部の第一半体
8b 本体部の第二半体
9 仕切部材の本体部
9a 本体部の下面
9b 本体部の端部
9c1 本体部の傾斜部
9c2 本体部の傾斜部
9d 本体部の凹部
9e 本体部の下垂縁部
9e1 下垂縁部の傾斜面
9e2 下垂縁部の切欠き部
9f 本体部の突出部
9g 本体部の壁部
10 仕切部材の折り曲げ部
10a 溝部
11 サイドシルアウタ
11a サイドシルアウタの上面
12 発泡性樹脂(充填材)
12a 発泡性樹脂の発泡原
14 センタピラーインナの開口部
15 発泡性樹脂の注入孔
17 発泡性樹脂の充填室
C 車体側部構造

Claims (6)

  1. 車体前後方向に延びるサイドシルと、
    前記サイドシルから上方に延びるセンタピラーアウタと、
    前記センタピラーアウタの車幅方向内側に配置されるセンタピラーインナと、
    前記センタピラーアウタと前記センタピラーインナとで形成される中空部内に配置されて車体前後方向に延びる仕切部材と、を備え、
    前記仕切部材は、本体部と、前記本体部が部分的に下方に窪んで形成される筒状の窪み部と、
    前記窪み部の下面から下方に延びて前記サイドシルの上面に当接するリブと、
    を有することを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記センタピラーインナは、下端部に充填材の注入孔を有し、
    前記窪み部は、前記注入孔に対して車幅方向に重なるように配置され、
    前記窪み部の車幅方向内側の側面部は、上面視で、前記注入孔に向かって部分的に突出していることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記仕切部材の前記本体部は、
    車幅方向に延びる軸を中心に折れ曲がることが可能な折り曲げ部と、
    下方に延びるクリップと、
    前記クリップに対応する位置で前記本体部の上面から上方に延びる壁部と、
    前記折り曲げ部を挟んで前記壁部の反対に形成され、前記折り曲げ部にて前記本体部が谷折りされた際に前記壁部の少なくとも一部が収容される凹部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体側部構造。
  4. 前記センタピラーインナは、下端部に充填材の注入孔を有し、
    前記仕切部材の前記本体部における車体前後方向の両端部は、下方に傾斜しているとともに、
    前記仕切部材の前記本体部における車幅方向内側の端部は、車幅方向内側から見た側面視で、前記注入孔から車体前後方向に離れるほど徐々に下方に変位する傾斜部を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車体側部構造。
  5. 前記仕切部材の前記本体部は、
    車幅方向に延びる軸を中心に折れ曲がることが可能な折り曲げ部と、
    車幅方向外側の端部に、下方に延びるほど徐々に車幅方向外側に変位する傾斜面を形成する下垂縁部と、を有し、
    前記下垂縁部は、前記折り曲げ部に対応する位置に上下に延びる切欠き部を有し、
    前記切欠き部は、前記折り曲げ部を挟んだ一方側と他方側との距離が、上方から下方に向かうにつれて徐々に広がっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体側部構造。
  6. サイドシル上でセンタピラーの中空部を上下に仕切る仕切部材であって、
    前記仕切部材の本体部が部分的に下方に窪んで形成される筒状の窪み部と、
    前記窪み部の下面から下方に延びて前記サイドシルの上面に当接するリブと、
    を有することを特徴とする仕切部材。
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