JP2020131845A - 車両側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来よりも補強部材の取り付けが簡単であり、車体のねじれに対する強度及び剛性を一段と向上させることができる車両側部構造を提供する。【解決手段】本発明の車両側部構造Cは、後部ドアの開口部の下方で前後方向に延びてサイドシルインナ22とサイドシルアウタ21を有するサイドシル20と、前記サイドシルアウタ21の車幅方向の外側面に固定されて、前記サイドシルアウタ21の車幅方向の外側に空間部Sを形成する補強部材31と、前記補強部材31と前記サイドシルアウタ21との間の前記空間部Sの前後方向の両端部にそれぞれ配置されるバルクヘッド部材40と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両側部構造に関する。
従来、スライドドアのレール収納部の下方にサイドシルを有する車両側部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両側部構造のサイドシルは、サイドシルインナとサイドシルアウタとの間を仕切るブレースでサイドシルの中空部が車幅方向に二分されている。そしてこの車両側部構造は、サイドシルインナとブレースとで形成される略矩形の閉断面内に補強部材を有している。
この車両側部構造は、サイドシルインナ側に配置されるこの補強部材によってレール収納部の変形を防止している。
特開2018−52161号公報
ところで、このような従来の車両側部構造(例えば、特許文献1参照)は、レール収納部の下面にサイドシルインナの上端とサイドシルアウタの上端とのそれぞれを接合することでサイドシルの中空部を形成している。また、中空部を仕切るブレースの上端もレール収納部の下面に接合されている。つまり、従来の車両側部構造の製造工程においては、レール収納部の下面との間でサイドシルの中空部を形成していく工程と並行して補強部材をサイドシルインナとブレースとの間に組み付けていく。そのため従来の車両側部構造においては、この補強部材の組付工程に煩雑を極めていた。
また、従来の車両側部構造は、サイドシルインナ側にのみ補強部材が配置されているために、サイドシルの強度及び剛性が不十分となっていた。そのため、従来の車両側部構造においては、特に車両旋回時にかかる車体のねじれに対する強度及び剛性が不十分になっていた。
本発明の課題は、従来よりも補強部材の取り付けが簡単であり、車体のねじれに対する強度及び剛性を一段と向上させることができる車両側部構造を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車両側部構造は、後部ドアの開口部の下方で前後方向に延びてサイドシルインナとサイドシルアウタを有するサイドシルと、前記サイドシルアウタの車幅方向の外側面に固定されて、前記サイドシルアウタの車幅方向の外側に空間部を形成する補強部材と、前記補強部材と前記サイドシルアウタとの間の前記空間部の前後方向の両端部にそれぞれ配置されるバルクヘッド部材と、
を有することを特徴とする。
本発明の車両側部構造によれば、従来よりも補強部材の取り付けが簡単であり、車体のねじれに対する強度及び剛性を一段と向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両側部構造が適用される車体の左側面図である。 図1のII−II断面図である。 外装部品を取り除いた車両側部構造を車幅方向の外側斜め前方から見た斜視図である。 図1の矢示IV方向から見た車体の底面図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 (a)は、変形例に係るバルクヘッド部材を有する車両側部構造の斜視図であり、(b)は、変形例に係る補強部材を有する車両側部構造の斜視図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)に係る車両側部構造について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る車両側部構造は、車体の左右両側に適用される。
ただし、以下では、車体の左側部に配置されるものについてのみ説明し、これと車幅方向の中心線を挟んで対称構造となる車体の右側部に配置されるものについてはその説明を省略する。
なお、参照する図面の上下前後の矢示方向は、車体の上下前後方向に一致している。また、図面の内外の矢示方向は、車幅方向の車体の内側及び外側に一致している。
本実施形態に係る車両側部構造は、サイドシルアウタの車幅方向の外側に配置されてサイドシルアウタとの間で閉断面(中空部)を形成する補強部材を有している。また、この車両側部構造は、この補強部材とサイドシルアウタとの間に形成される空間部の前後方向両端部のそれぞれにバルクヘッド部材を有している。
以下では、この車両側部構造について、スライドドアのロアレールを収納するレール収納部の下方に配置されるサイドシル構造を例にとって説明する。なお、ロアレールは、特許請求の範囲にいう「スライドドアレール」に相当する。
まず、この車両側部構造が適用される車体の概略について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両側部構造Cが適用される車体Bの左側面図である。
図1に示すように、車体Bは、後部ドアとしてのスライドドア1をスライド可能に支持するアッパレール3と、スライドレール4と、ロアレール5とを備えている。なお、図1中、スライドドア1は、仮想線(二点鎖線)で示し、アッパレール3と、スライドレール4と、ロアレール5とは、隠れ線(点線)で示している。
ちなみに、アッパレール3とロアレール5とは、スライドドア1にて閉じる開口部2(後部ドアの開口部)を形成する上辺と下辺とにそれぞれ配置されている。
本実施形態に係る車両側部構造Cは、この開口部2の下辺側に形成されている。
なお、図1中、符号6は、センタピラーアウタであり、符号7は、リアパネルアウタである。
図2は、図1のII−II断面図であり、スライドドア1(図1参照)の開口部2(図1参照)の下辺側の横断面図である。
図2に示すように、車両側部構造Cは、レール収納部10と、サイドシル20と、補強部材30と、バルクヘッド部材40と、外装部品50と、を備えて構成されている。
<レール収納部>
図2に示すように、ロアレール5が収納されるレール収納部10は、車室の床部を形成するフロアパネル11と、このフロアパネル11の下方に配置されるロアパネル12とで主に構成されている。
レール収納部10は、車幅方向に延びたフロアパネル11の外端部下面に、断面視でL字状に屈曲したロアパネル12が接続されることによって車幅方向の外側に開くボックス状に形成されている。このレール収納部10は、ロアレール5の長さ方向に対応して車体前後方向に長く形成されている。また、外側に開いたレール収納部10の開口13も、ロアレール5の長さ方向に対応して車体前後方向に長く形成されている。
レール収納部10の天井を形成するフロアパネル11の下面にロアレール5が溶接などで取り付けられている。
ロアレール5は、長さ方向に交差する断面視で下方に開く略U字形状を呈している。
一方、スライドドア1(図1参照)は、図示を省略するが、スライドドア1の内側からL字状に延出したアームと、このアームの先端に回転自在に取り付けられたローラとを有している。そして、スライドドア1は、レール収納部10の開口13を介してアーム先端のローラを略U字形状の内側に臨ませる。これによりローラは、ロアレール5によって車体前後方向に案内されつつロアパネル12の上面に規定される転動面12b上で転動可能となる。
なお、本実施形態でのロアパネル12は、転動面12bの車幅方向の外側で部分的に下方に窪む凹部12cを有している。また、凹部12cの外側には、上方に立ち上がるフランジF1が形成されている。
このようなロアレール5は、前記のアッパレール3(図1参照)及びスライドレール4(図1参照)と協働することで、ローラ及びアームを介してスライドドア1(図1参照)を車体B(図1参照)の側方で前後方向にスライド移動可能に支持する。
そして、ロアレール5は、開口部2(図1参照)に対するスライドドア1(図1参照)の閉め際では、スライドドア1を車幅方向の内側に変位させる。
つまり、ロアレール5は、後記するように、車体前後方向の前寄りで車幅方向の内側に傾斜している(図4参照)。
そして、このようなロアレール5を収納するレール収納部10は、後記するように、車体前後方向の前寄り部分が一般部よりも車幅方向の内側に幅広となるように幅広部14(図4参照)を有している。この幅広部14については、後記のバルクヘッド部材40a(図4参照)の説明とともにさらに詳しく説明する。
<サイドシル>
図2に示すように、サイドシル20は、レール収納部10の下方に配置されている。
サイドシル20は、車幅方向の外側に配置されるサイドシルアウタ21と、車幅方向の内側に配置されるサイドシルインナ22と、サイドシルアウタ21とサイドシルインナ22との間に配置されるスティフナ23と、で主に構成されている。
図3は、外装部品50(図2参照)を取り除いた車両側部構造Cを車幅方向の外側斜め前方から見た斜視図である。
図3に示すように、サイドシルアウタ21は、後記する補強部材30の車幅方向の内側(図3の紙面奥側)で車体前後方向に延びるように配置されている。
なお、本実施形態でのサイドシルアウタ21は、センタピラーアウタ6、リアパネルアウタ7などが一体になったパネル材で形成されている。
図2に示すように、サイドシルアウタ21は、上側から下側に向けて第1縦壁部21aと、横壁部21bと、第2縦壁部21cと、を備える屈曲板体で構成されている。
具体的には、サイドシルアウタ21は、第1縦壁部21aが上端側から下方に延びる途中で車幅方向の内側に屈曲してやや斜め下方に延びて横壁部21bを形成している。また、サイドシルアウタ21は、横壁部21bの内側端から下方に屈曲して延びることで第2縦壁部21cを形成している。
そして、第1縦壁部21aの上端は、ロアパネル12のフランジF1と、後記する補強部材30のフランジF2とに挟持されて三枚溶接されている。
また、第2縦壁部21cの下端は、やや内側に屈曲した後にさらに下方に延びてフランジF3を形成している。このフランジF3は、後記するスティフナ23の下端に重ね合わせられるとともに、後記するサイドシルインナ22のフランジF4と、後記する補強部材30のフランジF5とに挟持されて四枚溶接されている。
なお、このようなサイドシルアウタ21を構成する横壁部21bの下面には、図3に示すように、車幅方向に延びるビードBd1が車体前後方向に複数並ぶように形成されている。
次に、サイドシルインナ22(図2参照)について説明する。
図2に示すように、サイドシルインナ22は、レール収納部10の車幅方向の内側壁を形成するロアパネル12の縦壁12aと接合される上端から下方に延びる縦壁部22aと、縦壁部22aの下端から車幅方向の外側に屈曲してサイドシル20の底面を形成する横壁部22bとを備えている。また、横壁部22bの外側端には、下方に屈曲する前記のフランジF4が形成されている。
次に、スティフナ23(図2参照)について説明する。
図2に示すように、スティフナ23は、ロアパネル12における凹部12cの下面に接合されるフランジF6から車幅方向の内側斜め下方に延びる途中で下方に屈曲して延びている。そして、延びたその下端が前記のようにサイドシルアウタ21のフランジF3に重ね合わせられるとともに、サイドシルインナ22のフランジF4と、後記する補強部材30のフランジF5とに挟持されて四枚溶接されている。
このようなスティフナ23は、ロアパネル12とサイドシルアウタ21とサイドシルインナ22とで囲まれて形成されるサイドシル20の中空部を車幅方向に分けるように配置されている。このようなスティフナ23は、サイドシル20の剛性及び強度を向上させるとともに、レール収納部10の剛性及び強度をも向上させている。
<補強部材>
次に、補強部材30(図2参照)について説明する。
図2に示すように、補強部材30は、前記のように、ロアパネル12のフランジF1との間でサイドシルアウタ21の上端を挟むフランジF2側から下方に延びる縦壁部31と、縦壁部31の下端から車幅方向の内側に屈曲して延びる横壁部32とを備えている。また、横壁部32の内側端には、下方に屈曲する前記のフランジF5が形成されている。
図4は、図1の矢示IV方向から見た車体Bの底面図である。図4中、符号21bは、サイドシルアウタ21の横壁部であり、符号22bは、サイドシルインナ22の横壁部である。また、符号14は、前記したレール収納部10の幅広部であり、符号5は、隠れ線(点線)で示すロアレールである。
図4に示すように、補強部材30は、サイドシル20(サイドシルインナ22)と並行に延びている。
具体的には、補強部材30は、図2に示すように、サイドシルアウタ21の車幅方向の外側でこのサイドシル20と並行に延びている。
そして、図3に示すように、補強部材30は、フランジF2とフランジF5とによってサイドシルアウタ21と接合されることで、サイドシルアウタ21との間に閉断面を形成する空間部S(図2参照)を形成している。
ちなみに、本実施形態での空間部S(閉断面)の形状は、車体前後方向に交差する断面視で、略矩形を呈している。
図2に示すように、補強部材30の縦壁部31は、サイドシルインナ22の縦壁部22aと略平行になるように配置されている。
そして、補強部材30の横壁部32は、サイドシルインナ22の横壁部22bと略同じ高さになるように配置されている。これにより、ロアパネル12とサイドシルインナ22と補強部材30とは、前後方向に交差する断面視で、略矩形の閉断面を形成している。
このような本実施形態での補強部材30は、図3に示すように、レール収納部10の開口13の下方でこの開口13に沿うように前後方向に延びるように配置されている。
また、補強部材30における縦壁部31の外側面には、ビードBd2が形成されている。このビードBd2は、車体前後方向に延びている。
なお、ビードBd2は、特許請求の範囲にいう「ビード」に相当する。
また、補強部材30における横壁部32の下側面には、ビードBd3が形成されている。このビードBd3は、図4に示すように、車幅方向に延びるものが車体前後方向に複数並ぶように形成されている。
<バルクヘッド部材>
次に、バルクヘッド部材40(図2参照)について説明する。
バルクヘッド部材40は、図2に示すように、サイドシルアウタ21の外側で補強部材30との間に形成される空間部S(閉断面)に配置されている。
このバルクヘッド部材40の平面形状は、空間部Sの断面形状に合せて略矩形に形成されている。
このようなバルクヘッド部材40は、図3に示すように、第1バルクヘッド部材40aと、第2バルクヘッド部材40bとの一対で構成されている。なお、図3中、第2バルクヘッドは、作図の便宜上、隠れ線(点線)で示している。
これらのバルクヘッド部材40a,40bは、補強部材30とサイドシルアウタ21との間に形成される空間部S(図2参照)の前後方向の両端部にそれぞれ配置されている。
図5は、図4のV−V断面図であり、図6は、図4のVI−VI断面図である。
図4中、第1バルクヘッド部材40aと、第2バルクヘッド部材40bとは、隠れ線(点線)で示している。なお、図4から図6においては、外装部品50(図2参照)を省略している。
前側の第1バルクヘッド部材40aは、図4に示すように、レール収納部10が車幅方向の内側に幅を広げた幅広部14に近接して設けられている。なお、図4中、レール収納部10の幅広部14には網掛けを付している。
そして、この第1バルクヘッド部材40aは、図5に示すように、幅広部14の車幅方向の外側寄りでレール収納部10の下方に配置されている。
そして、後側の第2バルクヘッド部材40bは、図4に示すように、クロスメンバ8の車幅方向の外側に配置されている。
ちなみに、本実施形態でのクロスメンバ8は、フロアパネル11の下面に沿って車幅方向に延びている。このクロスメンバ8は、断面視でフロアパネル11側に開く略ハット形状を呈しており、この略ハット形状の鍔部に対応するフランジがフロアパネル11の下面に溶接などで接続されている。
そして、クロスメンバ8は、フロアフレーム9に交差してさらに車幅方向の外側に延びている。
このようなクロスメンバ8の外端は、図6に示すように、サイドシルインナ22と、レール収納部10を形成するロアパネル12の縦壁12aとに跨って接続されている。
そして、後側の第2バルクヘッド部材40bは、このようなクロスメンバ8の下面8aよりも下方に配置されている。
図3に戻って、これらのバルクヘッド部材40a,40bは、略矩形を形成する四辺にそれぞれフランジF8aと、フランジF8bと、フランジF8cと、フランジF8dとを有している。
そして、フランジF8aは、サイドシルアウタ21の横壁部21bに接続され、フランジF8cは、補強部材30の横壁部32と接合されている。
また、フランジF8bは、サイドシルアウタ21の第2縦壁部21cと接合され、フランジF8dは、補強部材30の縦壁部31に接続されている。つまり、バルクヘッド部材40a,40bは、サイドシルアウタ21と補強部材30との間で上下方向及び車幅方向にそれぞれ固定されている。
<外装部品>
次に、外装部品50(図2参照)について説明する。
図2に示すように、外装部品50(ガーニッシュ)は、補強部材30の外面及び下面を覆うように配置されて車両側部構造Cの下部における意匠面を形成している。
このような外装部品50は、補強部材30の外面に、図示しないクリップなどで取り付けられている。
以上のような車両側部構造C(図2参照)の製造工程としては、例えば、フロアパネル11とロアパネル12とによってレール収納部10を形成するレール収納部形成工程と、ロアパネル12にサイドシルインナ22、サイドシルアウタ21及びスティフナ23を接合してレール収納部10の下方にサイドシル20を形成するサイドシル形成工程と、サイドシルアウタ21の外側にバルクヘッド部材40を有する補強部材30を取り付ける補強部材取付工程と、補強部材30の外側に外装部品50を取り付ける外装部品取付工程と、を有して構成することができる。
<作用効果>
次に、本実施形態の車両側部構造Cの奏する作用効果について説明する。
車両側部構造Cは、サイドシルアウタ21の車幅方向の外側で補強部材30との間に空間部Sを有している。そしてこの空間部Sの前後方向両端部のそれぞれには、バルクヘッド部材40a,40bが配置されている。
このような車両側部構造Cによれば、バルクヘッド部材40a,40bによって、サイドシル20のねじれ強度及び剛性を一段と高めることができる。
また、車両側部構造Cは、サイドシルインナ側に補強部材を有する従来の車両側部構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、サイドシル20の外側に補強部材30を有している。これにより車両側部構造Cは、従来よりも車両旋回時にかかる車体Bのねじれに対する強度・剛性を一段と向上させることができる。
また、このような車両側部構造Cによれば、サイドシルインナに補強部材を有する従来の車両側部構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、サイドシル20の外側に補強部材30を有するので、従来よりも補強部材30の取り付けが極めて容易となる。
また、車両側部構造Cは、補強部材30の車幅方向の外側でサイドシル20に沿って前後方向に延びる外装部品50を有している。
この車両側部構造Cによれば、補強部材30に外装部品50を取り付けることができるので、補強部材30を車体Bの補強に使用するだけでなく、外装部品50の取付基部としても利用することができる。また、外装部品50は、バルクヘッド部材40によって、その取付強度が一段と向上する。
また、車両側部構造Cは、サイドシル20の上方にロアレール5(スライドドアレール)が配置されている。
ところで、一般に、スライドドアを有する車両は、通常の回動ドアを有する車両と比べてロアレールの配置によってサイドシルが下方にシフトする。また、スライドドアの開口部は、乗降性を向上させるためにサイドシルを可能な限り下方にシフトさせたい要請もある。一方、サイドシルを下方にシフトすると、フロアパネルやクロスメンバなどとの接合位置が下方に変位するため、サイドシルのねじり剛性や強度が低下する傾向にある。
これに対して、車両側部構造Cは、補強部材30とバルクヘッド部材40とによってサイドシル20が補強されているので、サイドシル20のねじり剛性や強度が一段と向上する。これにより車両側部構造Cは、車体Bのねじれに対する強度及び剛性が一段と向上する。
また、車両側部構造Cの補強部材30には、前後方向に延びるビードBd2を有している。
このような車両側部構造Cによれば、補強部材30のビードBd2によって、車体Bのねじれに対する強度及び剛性をより一層向上させることができる。
また、車両側部構造Cのバルクヘッド部材40a,40bは、サイドシルアウタ21と補強部材30との間で上下方向及び車幅方向にそれぞれ固定されている。
このような車両側部構造Cによれば、バルクヘッド部材40a,40bを、上下方向、及び車幅方向の内外方向の全周で拘束することができるので、車体Bのねじれに対する強度及び剛性をさらに一段と向上させることができる。
また、車両側部構造Cの後側のバルクヘッド部材40bは、クロスメンバ8の下面よりも下方に配置されている。
ところで、この車両側部構造Cと異なって、サイドシルの外側にバルクヘッド部材を有しない車両側部構造は、サイドシルがクロスメンバの下面よりも下方に配置されることで、サイドシルのねじれに対する強度及び剛性が低下する。
これに対して車両側部構造Cによれば、クロスメンバ8から下方に離れた位置でバルクヘッド部材40bがサイドシル20を補強する。これにより車両側部構造Cは、サイドシル20の撓みが抑制され、車体Bのねじれに対する強度及び剛性を向上させることができる。
また、車両側部構造Cの前側のバルクヘッド部材40aは、レール収納部10における幅広部14の車幅方向の外側寄りの下方に配置されている。
このような車両側部構造Cによれば、バルクヘッド部材40aによって、幅広部14におけるレール収納部10の強度及び剛性を、より高めることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
図7(a)は、変形例に係るバルクヘッド部材40cを有する車両側部構造Cの斜視図であり、補強部材30を斜め下方から見上げた様子を示す図である。図7(b)は、変形例に係る補強部材30aを有する車両側部構造Cの斜視図であり、補強部材30aを斜め下方から見上げた様子を示す図である。
図7(a)に示すように、この変形例に係るバルクヘッド部材40cは、平面視で、直角三角形状を呈している。
このバルクヘッド部材40cは、直角三角形状の斜辺をサイドシルアウタ21側に向けるとともに、直角を挟む各辺がフランジF9を介して補強部材30の縦壁部31と横壁部32とに接合されている。
このような変形例に係るバルクヘッド部材40cによれば、前記実施形態での矩形のバルクヘッド部材40a,40b(図3参照)と比べて軽量化を図ることができる。このような車両側部構造Cによれば、これを適用した車両の燃費を低減することができる。また、このバルクヘッド部材40cの軽量化により、このバルクヘッド部材40cを有する補強部材30のサイドシルアウタ21への取付作業が簡単となる。
図7(b)に示すように、変形例に係る補強部材30aは、前記実施形態での補強部材30(図3参照)と異なって、フランジF5に複数の切欠き部30a1を有している。
このような変形例に係る補強部材30aによれば、切欠き部30a1によって、前記実施形態での補強部材30よりも軽量化を図ることができる。
このような車両側部構造Cによれば、これを適用した車両の燃費を低減することができる。また、この補強部材30aの軽量化により、この補強部材30aのサイドシルアウタ21への取付作業が簡単となる。
1 スライドドア(後部ドア)
2 開口部(後部ドアの開口部)
3 アッパレール
4 スライドレール
5 ロアレール(スライドドアレール)
6 センタピラーアウタ
7 リアパネルアウタ
8 クロスメンバ
9 フロアフレーム
10 レール収納部
11 フロアパネル
12 ロアパネル
12a ロアパネルの縦壁
14 レール収納部の幅広部
20 サイドシル
21 サイドシルアウタ
22 サイドシルインナ
23 スティフナ
30 補強部材
30a1 切欠き部
30a 補強部材
40 バルクヘッド部材
40a バルクヘッド部材
40b バルクヘッド部材
40c バルクヘッド部材
50 外装部品
B 車体
Bd2 ビード
C 車両側部構造
S 空間部

Claims (7)

  1. 後部ドアの開口部の下方で前後方向に延びてサイドシルインナとサイドシルアウタを有するサイドシルと、
    前記サイドシルアウタの車幅方向の外側面に固定されて、前記サイドシルアウタの車幅方向の外側に空間部を形成する補強部材と、
    前記補強部材と前記サイドシルアウタとの間の前記空間部の前後方向の両端部にそれぞれ配置されるバルクヘッド部材と、
    を有することを特徴とする車両側部構造。
  2. 前記補強部材の車幅方向の外側で前記サイドシルに沿って前後方向に延びる外装部品をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の車両側部構造。
  3. 前記後部ドアは、スライドドアからなり、前記サイドシルの上方にはスライドドアレールが配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両側部構造。
  4. 前記補強部材は、前後方向に延びるビードを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両側部構造。
  5. 前記バルクヘッド部材は、前記サイドシルアウタと前記補強部材との間で上下方向及び車幅方向にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両側部構造。
  6. 前記空間部の前後方向の両端部にそれぞれ配置される前記バルクヘッド部材のうち、後側の前記バルクヘッド部材の車幅方向の内側に、車幅方向に延びるクロスメンバを有し、
    後側の前記バルクヘッド部材は、前記クロスメンバの下面よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両側部構造。
  7. 前記空間部の前後方向の両端部にそれぞれ配置される前記バルクヘッド部材のうち、前側の前記バルクヘッド部材は、前記スライドドアレールを収納するレール収納部が車幅方向の内側に幅を広げた幅広部における車幅方向の外側寄りで前記レール収納部の下方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両側部構造。
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