JP4355284B2 - 発泡充填部材 - Google Patents
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このような発泡充填部材として、例えば、外部加熱によって発泡する材料よりなる発泡性基材と、発泡性基材の一側面を支持する支持板を有する支持部材とを備え、発泡性基材が、支持板に対応する大きさで略環状に形成され、支持板の一側面に、発泡性基材の内周面を支持する環状のせき壁が突設されている発泡充填具が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明の目的は、2つの空間に、発泡基材を効率よく配置することのできる、発泡充填部材を提供することにある。
また、固定部によって、第1支持部を仕切り部材に固定することができるので、第1発泡基材および第2発泡基材を、より正確に位置決めして、一方の空間および他方の空間に位置固定して配置することができる。
これによって、組立作業時に、第1支持部で第1発泡基材を支持した後、第2支持部を、一方の空間から、仕切り部材に形成される貫通孔に挿通して他方の空間に配置し、その後、第2支持部で第2発泡基材を支持することができるので、第1発泡基材および第2発泡基材を、より一層効率よく、一方の空間および他方の空間に位置固定して配置することができる。
これによって、組立作業時に、固定部を仕切り部材に固定することができるので、固定部と一体的に形成されている第1支持部に支持される第1発泡基材を、より正確に位置決めして、配置することができる。
これによって、第2発泡基材を、より正確に位置決めして、他方の空間に位置固定して配置することができる。
なお、中板金41の長手方向一端部には、略直角方向に屈曲する側板金46が、連続して一体的に形成されている。
ホルダ部材4を形成する材料は、後述する加熱発泡時(例えば、120〜210℃前後)に、第1発泡基材2および第2発泡基材3を支持できれば、特に制限されないが、例えば、ナイロン、ポリエステルなどの樹脂、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属などが用いられる。
第1支持部5は、支持板8および環状壁9を一体的に備えている。
環状壁9は、支持板8の外形と略相似形状である平面視略矩形の環状をなし、支持板8の一方側表面において、その一方側表面が延びる方向と直交する方向に立設されている。この環状壁9は、支持板8の外周縁と、第1発泡基材2が配置される一定幅を隔てて、支持板8の一方側表面に周状に設けられている。この環状壁9の高さ(すなわち、支持板8の一方側表面から環状壁9の遊端部までの長さ)は、図3および図5に示すように、第1発泡基材2の厚みよりも大きく設定されている。
第2支持部6は、支持板8の外周縁の正面視直線に形成される一辺から、その一辺が延びる方向と直交する方向に突出するように、複数(2つ)形成されている。
挿通部12は、杆状をなし、中板金41の貫通孔42に挿通され、支持板8の外周縁の端面から立設されている。
頭部13は、挿通部12の遊端部に設けられ、挿通部12の長手方向と直交する方向に膨出する平面視略三角形状に形成されている。
このクリップ部7は、図8(a)が参照されるように、基部14と、内側係止部15と、突出部16と、外側係止部17とを一体的に備えている。
内側係止部15は、可撓性の片からなり、基部14の幅方向(支持板4の外周縁に沿う方向)両端部から、幅方向外方(互いに離間する方向)に向かって、平面視略ハの字状に傾斜するように、それぞれ突出形成されている。
これによって、各外側係止部17の遊端部が、各内側係止部15の途中と、間隔を隔てて対向配置される。
第1発泡基材2および第2発泡基材3は、加熱(例えば、120〜210℃前後)により発泡する発泡材料から形成されている。
架橋剤としては、特に制限されないが、例えば、加熱により分解され、遊離ラジカルを発生して分子間または分子内に架橋結合を形成させる公知のラジカル発生剤が用いられる。より具体的には、例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−ジターシャリブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリブチルパーオキシヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリブチルパーオキシヘキシン、1,3−ビス(t−ブチルパ−オキシイソプロピル)ベンゼン、ターシャリブチルパーオキシケトン、ターシャリブチルパーオキシベンゾエートなどの有機過酸化物などが挙げられる。
これら架橋剤は、1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。また、架橋剤の配合割合は、特に制限されないが、例えば、発泡性ポリマー100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜7重量部である。
また、発泡剤としては、特に制限されないが、例えば、公知の無機系発泡剤や有機系発泡剤が用いられる。無機系発泡剤としては、例えば、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウム、アジド類などが挙げられる。
これら発泡剤は、1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。また、発泡剤の配合割合は、特に制限されないが、例えば、発泡性ポリマー100重量部に対して、5〜50重量部、好ましくは、10〜30重量部である。
さらに、発泡材料には、その目的および用途によって、例えば、安定剤、補強材、充填剤、軟化剤や、さらには必要に応じて、例えば、可塑剤、老化防止剤、酸化防止剤、顔料、着色剤、防カビ剤、難燃剤などの公知の添加剤を適宜配合することができる。
また、第2発泡基材3は、所定幅および長さ(各第2支持部6が設けられ、支持板8の外周縁の正面視直線に形成される一辺とほぼ同じ長さ)の帯状に裁断し、各第2支持部6が挿通される複数(2つ)の挿通孔18(図4および図7参照)を、長手方向に間隔を隔てて穿孔することにより、得ることができる。なお、各挿通孔18は、各第2支持部6の間隔に対応する間隔を隔てて穿孔される。
また、このようにして得られる第1発泡基材2および第2発泡基材3は、厚みが、0.5〜6.0mm、好ましくは、1.5〜3.5mmに設定される。また、第1発泡基材2および第2発泡基材3は、曲げ弾性率が、20〜150MPa、好ましくは、60〜100MPaに設定される。このように設定されることによって、第1発泡基材2および第2発泡基材3には、適度の弾性および形状保持性が付与される。
この発泡充填部材1が配置される中空構造物40は、図8(d)に示すように、アウタ板金43と、インナ板金44と、中板金41および側板金46とを備えており、内部空間が、第1空間S1および第2空間S2に区画されている。
また、インナ板金44は、中板金41に対して他方側に設けられ、閉断面の第2空間S2が形成されるように、中板金41の長手方向一端部から他端部まで連続して、形成されている。なお、第2空間S2は、第1空間S1よりも、断面積が狭くなるように形成されている。
そして、このような中空構造物40に、発泡充填部材1を配置するには、まず、第1発泡基材2を第1支持部5に支持させたものと、第2発泡基材3とを別々で用意する。
そして、図8(b)に示すように、第1発泡基材2が第1支持部5に支持されたホルダ部材4を、第1空間S1に配置して、各第2支持部6を、中板金41の各貫通孔42に挿通することにより、第2空間S2に配置するとともに、クリップ部7の突出部16および外側係止部17を、中板金41の固定孔45に挿通して、外側係止部17および内側係止部15により、クリップ部7を中板金41に固定する。
また、クリップ部7を中板金41に固定するには、外側係止部17をその弾性力に抗して突出部16に近接するように撓ませながら、固定孔45に挿通する。そして、突出部16とともに外側係止部17が、第2空間S2に配置されると、外側係止部17は、その弾性力により、突出部16から離間するように復元して、第2空間S2側から中板金41に弾性的に当接する。一方、内側係止部15は、突出部16が固定孔45に挿通された状態では、第1空間S1側から中板金41に弾性的に当接する。つまり、これによって、中板金41は、固定孔45の近傍において、内側係止部15と外側係止部17とで挟持され、クリップ部7が中板金41に固定される。クリップ部7が中板金41に固定されると、第1支持部5が第1空間S1に位置固定して配置される。また、第1支持部5と一体的に形成されている第2支持部6も、第2空間S2に位置固定して配置される。その結果、ホルダ部4が中板金41に固定される。
これによって、第2発泡基材3は、突出部16の遊端部と各第2支持部6の頭部13の基端部との間で、各第2支持部6の長手方向と直交する方向において挟持され、支持される。
すなわち、この発泡充填部材1では、組立作業時に、クリップ部7を中板金41に固定すれば、クリップ部7と一体的に形成されている第1支持部5および第2支持部6に支持される第1発泡基材2および第2発泡基材3を、より正確に位置決めして、第1空間S1および第2空間S2に位置固定して配置することができる。
そして、このような発泡充填部材1は、特に制限されることなく、制振、防音、防塵、断熱、緩衝、水密などを目的として、仕切り部材(上記した中板金41など)によって仕切られる2つの空間(上記した第1空間S1および第2空間S2など)を充填する、例えば、防振材、防音材、防塵材、断熱材、緩衝材、止水材などとして、各種の産業製品で用いることができる。
図9は、本発明の発泡充填部材の他の実施形態を示す正面図である。なお、図9において、上記と同様の部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
そして、図9に示す発泡充填部材1では、第2発泡基材3が、突出部16の遊端部と、その突出部16に形成される第2支持部6の頭部13の基端部との間でも挟持されるので、第2発泡基材3を、より正確に位置決めして、第2空間S2に位置固定して配置することができる。
2 第1発泡基材
3 第2発泡基材
4 ホルダ部材
5 第1支持部
6 第2支持部
7 クリップ部
41 中板金
42 貫通孔
S1 第1空間
S2 第2空間
Claims (4)
- 仕切り部材によって仕切られる2つの空間を充填するための発泡充填部材であって、
一方の空間に配置され、発泡材料からなる第1発泡基材と、
他方の空間に配置され、発泡材料からなる第2発泡基材と、
一方の空間に配置され前記第1発泡基材を支持する第1支持部、他方の空間に配置され前記第2発泡基材を支持する第2支持部、および、前記第1支持部を前記仕切り部材に固定するための固定部を備え、非発泡部材からなるホルダ部材とを備え、
前記第2支持部は、
前記一方の空間に配置される前記第1支持部から突出する挿通部と、
前記挿通部の遊端部に設けられ、前記挿通部の突出方向と直交する方向に膨出する頭部とを備え、
前記固定部は、
前記第1支持部に設けられる基部と、
前記基部から前記挿通部の突出方向と同方向に突出形成される突出部とを備え、
前記突出部の突出長さは、前記挿通部の突出方向において、前記突出部の遊端部と前記頭部の基端部との間で前記第2発泡基材を挟持できる間隔に設定されていることを特徴とする、発泡充填部材。 - 前記第2支持部は、前記仕切り部材に形成される貫通孔を介して、他方の空間に配置されるように、前記第1支持部と一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の発泡充填部材。
- 前記固定部は、前記仕切り部材に固定されるように、前記第1支持部と一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の発泡充填部材。
- 前記固定部に、前記第2支持部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡充填部材。
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