JP7194223B2 - 車体側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側部構造に関する。
車体側部構造として、センターピラーの中空部におけるウレタン等の発泡剤の発泡状態をコントロールする構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-131953号公報
しかしながら、液状の発泡剤をセンターピラーの中空部に高圧で注入する際、液状の発泡剤が中空部の内部の壁面に当たって飛散し、センターピラーの内部に設けられたバルクヘッドと車体壁との間の隙間から発泡剤が漏れるという問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、セパレータと車体壁との隙間からの液状の発泡剤の漏れを抑制できる車体側部構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車体側部構造(例えば、実施形態の車体側部構造10)は、車体前後方向において互いに離間する第1注入口(例えば、実施形態の第1注入口6F)及び第2注入口(例えば、実施形態の第2注入口6S)が形成された根元部(例えば、実施形態の根元部6B)を有する内側部材(例えば、実施形態のセンターピラーインナ6)と、前記内側部材に対向して配置された外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に位置する中空部(例えば、実施形態のセンターピラーアウタ7)とを有するセンターピラー(例えば、実施形態のセンターピラー2)と、前記中空部に配置され、前記第1注入口に面している反射部(例えば、実施形態の反射部51)を有するセパレータ(例えば、実施形態のセパレータ50)と、を備える。前記反射部は、前記第1注入口に注入される液状の発泡剤(例えば、実施形態の発泡剤60)を、前記車体前後方向に誘導する。
この構成によれば、根元部においてセパレータの端部に達するように発泡剤が充填することができる。これにより、外部から室内への振動・騒音の侵入を抑制できる。さらに、液状の発泡剤が注入される第1注入口及び第2注入口の位置を制限されることがないため、車体側部構造の設計の自由度を向上させることができる。発泡剤が充填される充填室の形状が複雑になった場合であっても、液状の発泡剤の流路を形成することができる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記セパレータは、前記車体前後方向に延びる第1面(例えば、実施形態の第1面50F)と、前記第1面とは反対側の第2面(例えば、実施形態の第2面50S)と、前記第1面に形成された第1突起部(例えば、実施形態の第1突起部52)と、前記第2面に形成された第2突起部(例えば、実施形態の第2突起部53)と、前記第1突起部及び第2突起部で構成された隆起部(例えば、実施形態の隆起部54)と、を備える。前記反射部は、前記隆起部に形成されている。
中空部にシートベルト巻き取り装置が配置される場合において、セパレータは、シートベルト巻き取り装置の下方に配置される。この場合において、発泡剤が漏れても、干渉抑制できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記セパレータの厚さ方向から見て、前記隆起部は、第1ガイド面(例えば、実施形態の第1ガイド面55F)と、前記第1ガイド面に繋がる第2ガイド面(例えば、実施形態の第2ガイド面55S)と、前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが繋がる部分に位置する頂部(例えば、実施形態の頂部55T)とを有する略V字状のガイド部(例えば、実施形態のガイド部55)を有する。前記頂部は、前記第1注入口に面している。
この構成によれば、第1注入口から注入される発泡剤を車体前後方向及び下方向に沿って均等に分散できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記反射部は、前記第1ガイド面に形成されている。
この構成によれば、第1注入口から注入される発泡剤を車体前後方向の一方に向け反射することができる。さらに、セパレータの第2面よりも下方の領域においても、車体前後方向において発泡剤を均等に分散できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記反射部は、前記頂部から延びるように前記第1ガイド面から突出している。
この構成によれば、反射部の根元部分が第1注入口の略中心に位置することになる。第1注入口から注入された発泡剤は、反射部と第2ガイド面とによって分散され、セパレータの端部に向けて流動する発泡剤の量を増加させることができる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記隆起部は、前記車体前後方向に延びる縁部(例えば、実施形態の縁部56)を有する。前記セパレータは、前記隆起部の前記縁部に配置された第1シール材(例えば、実施形態の第1シール材57)を備える。
中空部にシートベルト巻き取り装置が配置される場合においては、隆起部がシートベルト巻き取り装置の近くに配置される。この場合であっても、第1シール材が発泡剤の漏れを抑制できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記セパレータは、前記車体前後方向における端部(例えば、実施形態の端部58)と、前記端部に配置された第2シール材(例えば、実施形態の第2シール材59)とを有する。
この構成によれば、セパレータの端部から発泡剤が漏れることを抑制できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記セパレータは、前記車体前後方向における中央部(例えば、実施形態の中央部50C)と、前記中央部に形成されたヒンジ(例えば、実施形態のヒンジ50H)とを有する。前記ヒンジにおいて、前記セパレータは折り曲げ可能である。
この構成によれば、ヒンジにおいてセパレータを折り曲げることが可能となり、根元部の開口部にセパレータを通すことができる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記センターピラーに接合されたサイドシル(例えば、実施形態のサイドシル3)を備える。前記セパレータは、前記サイドシルに固定される支持部(例えば、実施形態の支持部50X)を有する。
この構成によれば、サイドシルの上面にセパレータを固定できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造においては、前記発泡剤は、前記セパレータと前記サイドシルとの間の充填室(例えば、実施形態の充填室17)に充填されている。
この構成によれば、セパレータとサイドシルとの間の充填室に発泡剤を充填することができ、車体側部構造の外部からの騒音を遮断できる。
本発明の一態様に係る車体側部構造によれば、セパレータと車体壁との隙間からの液状の発泡剤の漏れを抑制できる。
本発明の実施形態に係る車体側部構造を拡大して示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体側部構造を拡大して示す分解斜視図であって、センターピラーインナが取り外された状態を示す図である。 図2におけるB-B線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係るセパレータを示す平面図である。 本発明の実施形態に係るセパレータを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセパレータを示す背面図である。 図1におけるA-A線に沿う断面図である。 図7におけるC-C線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車体側部構造を図面に基づいて説明する。
なお、実施形態の図面において、矢印FLは車体1の前方を示し、矢印RLは車体1の後方を示す。換言すると、矢印FL、RLは、車体前後方向に相当にする。矢印RWは車体1の右方を示し、矢印LWは車体1の左方を示す。換言すると、矢印RW、LWは、車幅方向に相当にする。矢印UPは車体1の上方を示す。
実施形態の車体側部構造10は、概ね左右対称の構成であり、左右の構成部材について同じ符号を付し、主に左側の構成について詳しく説明する。
本実施形態に係る車体側部構造においては、サイドシルに接合されたセンターピラーの中空部にセパレータを配置することで、充填室を形成し、この充填室には発泡剤が充填される。
なお、このセンターピラーにおける発泡剤の充填構造は、自動車の走行時に生じるロードノイズや車体1を構成する部材から生じる風切り音が乗員に伝達することを防止するように機能する。このような本実施形態に係る車体側部構造は、車体の左右両側に適用される。ただし、以下では、車体の左側側部に配置される構造についてのみ説明し、これと車幅方向の中心線を挟んで対称構造となる車体1の右側側部に配置されるものについてはその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る車体側部構造10を拡大して示す斜視図であって、車体側部構造10の要部を示す図である。車体側部構造10は、センターピラー2とサイドシル3とが接合された構造を有する。
(センターピラー2)
センターピラー2は、車体側部で上下方向(上方向)に延びる柱状物である。図1に示すように、センターピラー2の下部は、サイドシル3に接合されている。また、図示を省略するが、センターピラー2の上部は、ルーフサイドレールに接合されている。なお、本実施形態でのセンターピラー2は、下部側から上部に向かうほど車体1の後方RLに徐々に変位するように僅かに傾斜している。このようなセンターピラー2は、車幅方向の右方RW(内側)に配置されるセンターピラーインナ6(内側部材)と、車幅方向の左方LW(外側)に配置されるセンターピラーアウタ7(外側部材)と、を備えている。センターピラー2においては、センターピラーアウタ7がセンターピラーインナ6に対向して配置されている。
(センターピラーインナ6)
センターピラーインナ6は、後述するサイドシルアウタ3Aとサイドシルインナ(不図示)とのフランジ同士に挟持された下部側から上方に向けて延びる略板体で形成されている。
センターピラーインナ6は、車幅方向の内側からの側面視で、センターピラー2の略外形を形成している。センターピラーインナ6は、センターピラーインナ6の下部に位置する根元部6Bを有する。根元部6Bは、サイドシル3に向けて幅が広がる幅広形状を有する。根元部6Bは、上方に向かうほど車体前後方向の幅を徐々に狭めるように延びている。
具体的には、センターピラーインナ6の根元部6Bにおける車体前後方向の両縁部は、下方に凹となるようになだらかなカーブを描いている。なお、本実施形態でのセンターピラー2は、前記のように後方に向けてわずかに傾斜していることから、車体前後方向の前側に形成されるカーブのほうが、後側に形成されるカーブよりも緩やかな円弧を描くように形成されている。
また、センターピラーインナ6の根元部6Bには、車体前後方向の略中央に、略矩形の開口部6Aが形成されている。開口部6Aは、車幅方向の内側でセンターピラー2の中空部8の内外を連通させる。この開口部6Aは、後に詳しく説明するように、センターピラー2の中空部8にセパレータ50を配置するための配置口となる。また、本実施形態での開口部6Aは、シートベルト巻き取り装置をセンターピラー2の中空部8に配置するための配置口をも兼ねている。
また、根元部6Bには、後述する発泡剤60が注入される一対の注入口6F、6Sが形成されている。具体的に、根元部6Bには、車体前後方向において互いに離間する第1注入口6F及び第2注入口6Sが形成されている。注入口6F、6Sは、開口部6Aの下方の位置に形成されている。第1注入口6F及び第2注入口6Sは、セパレータ50とサイドシルアウタ3Aの上面3Tとの間に形成される充填室17に連通する。充填室17には発泡剤60が充填される。発泡剤60としては、例えば、硬質ウレタンフォーム、スプレーフォーム等の公知の発泡性樹脂が採用される。発泡剤60の注入が終了した後、注入口6F、6Sは、不図示の孔塞ぎ部材によって閉塞される。
(センターピラーアウタ7)
図1及び図2を参照して、センターピラーアウタ7を説明する。
図1では、センターピラーアウタ7がセンターピラーインナ6に対向して配置されている構造を示したが、図2は、図1に示すセンターピラーインナ6が取り外された状態を示している。
図2に示すように、センターピラーアウタ7は、センターピラーインナ6の車体前後方向の両縁部にスポット溶接などで接合されている。センターピラーアウタ7は、センターピラーインナ6の形状に合せて、サイドシル3に向けて幅が広がる幅広形状を有する。センターピラーアウタ7は、上方に向かうほど車体前後方向の幅を徐々に狭めるように延びている。
センターピラーインナ6とセンターピラーアウタ7との間には、中空部8が形成されている。本実施形態における中空部8の形状は、例えば、略台形である。中空部8の内部には、セパレータ50が固定されている。センターピラーアウタ7にセパレータ50を固定するためのクリップ等の固定部材がセンターピラーアウタ7の内面に設けられてもよい。
図1に示すように、センターピラーアウタ7の車体前後方向の両側面は、上方から下方に向けて末広がりに延びている。そして、センターピラーアウタ7の両側面における下部は、サイドシルアウタ3Aの上面3Tに沿うように延びている。このようなセンターピラーアウタ7の両側面における下部は、サイドシルアウタ3Aの上面3Tにスポット溶接などで接合されている。
(サイドシル3)
図1及び図2に示すように、サイドシル3は、車体1の側部で車体前後方向に延びるように配置されている。このようなサイドシル3は、車幅方向の内側に配置されるサイドシルインナと、車幅方向の外側に配置されるサイドシルアウタ3Aと、を備えている。サイドシルアウタ3Aは、車体前後方向に交差する断面視で車幅方向の内側に開く形状を有する。サイドシルインナは、図1及び図2では省略されている。サイドシルアウタ3Aとサイドシルインナとは、互いのフランジ同士がスポット溶接などで接合されている。これにより、サイドシル3は閉断面を形成している。
サイドシルアウタ3Aの上面3Tには、後述するセパレータ50の支持部50Xを固定する凹部が形成されている。具体的に、上面3Tには、2つの凹部3Rが形成されており、この2つの凹部3Rの各々には、後方支持部50XFと前方支持部50XSとが挿入される。凹部3Rに後方支持部50XF及び前方支持部50XSが挿入されることで、セパレータ50は、サイドシル3に固定される。
サイドシルアウタ3Aとサイドシルインナとのフランジ同士の間には、センターピラーインナ6が配置されている。これら3つの部材が重なって接合されている。
このようなサイドシル3の内側には、図示を省略したが、断面視で略L字形状を有する複数の補強部材が配置されている。
(セパレータ50)
次に、図2~図8を参照して、セパレータ50の構造について説明する。
図2に示すように、セパレータ50は、中空部8に配置されている。
図4~図6に示すように、セパレータ50は、車体前後方向に延びる第1面50Fと、第1面50Fとは反対側の第2面50Sとを有する。
第1面50Fには、2つの第1突起部52が形成されている。換言すると、車体前後方向に沿って並ぶように第1後方突起部52F(第1突起部52)と第1前方突起部52S(第1突起部52)とが第1面50F上に形成されている。
第2面50Sには、2つの第2突起部53が形成されている。換言すると、車体前後方向に沿って並ぶように第2後方突起部53F(第2突起部53)と第2前方突起部53S(第2突起部53)とが第2面50S上に形成されている。
セパレータ50を構成する材料としては、公知の樹脂材料が採用される。セパレータ50は、射出成型法等の公知の成型法によって形成されている。
第1突起部52及び第2突起部53によって、隆起部54が形成されている。換言すると、車体前後方向に沿って並ぶように後方隆起部54F(隆起部54)と前方隆起部54S(隆起部54)がセパレータ50に形成されている。
後方隆起部54Fは、第1後方突起部52F及び第2後方突起部53Fによって構成されている。前方隆起部54Sは、第1前方突起部52S及び第2前方突起部53Sによって構成されている。
セパレータ50は、第1注入口6Fに面している反射部51を有する。反射部51は、第1注入口6Fに注入される液状の発泡剤60を、車体前後方向に誘導する。反射部51は、後方隆起部54F(隆起部54)に形成されている。
セパレータ50の厚さ方向(上下方向)から見て、後方隆起部54F(第2後方突起部53F)は、略V字状のガイド部55を有する。ガイド部55は、第1ガイド面55Fと、第1ガイド面55Fに繋がる第2ガイド面55Sと、第1ガイド面55Fと第2ガイド面55Sとが繋がる部分に位置する頂部55Tとを有する。頂部55Tは、第1注入口6Fに面している。さらに、反射部51は、第1ガイド面55Fに形成されている。反射部51は、頂部55Tから延びるように第1ガイド面55Fから突出している。換言すると、反射部51の根元部分(反射部51が第1ガイド面55Fに繋がる部分)が頂部55Tに位置する。
隆起部54は、車体前後方向に延びる縁部56を有する。セパレータ50は、隆起部54の縁部56に配置された第1シール材57を備える。具体的には、車体前後方向に沿って並ぶように第1後方シール材57Fと第1前方シール材57Sとが隆起部54の縁部56に配置されている。
セパレータ50は、車体前後方向RLにおける端部58と、端部58に配置された第2シール材59とを有する。セパレータ50は、車体前後方向における中央部50Cと、中央部50Cに形成されたヒンジ50Hとを有する。ヒンジ50Hにおいて、セパレータ50は折り曲げ可能である。ヒンジ50Hは、セパレータ50を構成するセパレータ本体50Mの厚さが小さい部分である。つまり、ヒンジ50Hが形成されていない部分よりも、ヒンジ50Hが形成される中央部50Cにおけるセパレータ本体50Mの厚さを小さくすることで、ヒンジ50Hが形成されている。ヒンジ50Hが形成されている中央部50C以外の部分の厚さは、セパレータ50における十分な強度が得られるように設定されている。
セパレータ50は、サイドシル3の凹部3Rに固定される支持部50Xを有する。具体的には、車体前後方向に沿って並ぶ後方支持部50XF及び前方支持部50XSがセパレータ50に形成されている。
(充填室17への発泡剤60の充填工程)
次に、図1~図3、図7、及び図8を参照し、根元部6Bに位置する充填室17への発泡剤60の充填工程について説明する。
発泡剤60の充填工程は、中空部8においてセパレータ50がサイドシルアウタ3Aの上面3Tに固定された後に行われる。以下の説明では、未硬化の発泡剤60を発泡樹脂液体と称する。
まず、開口状態にある第1注入口6Fに発泡樹脂液体を高圧で注入する(符号70)。
第1ガイド面55Fに形成された反射部51は、第1注入口6Fに面しているため、発泡樹脂液体は、反射部51に当たる。さらに、発泡樹脂液体は、第2ガイド面55Sにも当たる。これによって、符号70に示す方向に流動する発泡樹脂液体の流動方向が変わり、符号71に示す方向に発泡樹脂液体が流動する。さらに、発泡樹脂液体は、充填室17に沿って流れる(符号72)。つまり、反射部51は、発泡樹脂液体を車体前後方向の後方RLに誘導する。発泡樹脂液体は、後方RLにおける充填室17の端部17Aに達すると、発泡し、硬化し、発泡剤60となる。
次に、開口状態にある第2注入口6Sに発泡樹脂液体を高圧で注入する(符号73)このとき、充填室17においては、すでに、第1注入口6Fを通じて注入された発泡剤60が充填されている。すでに注入された発泡剤60は、符号73で示す発泡樹脂液体の流動を阻止する。このため、第2注入口6Sを通じて注入された発泡樹脂液体は、符号74に示すように逆流し、前方FLに向けて流動する(符号75)。発泡樹脂液体は、前方FLにおける充填室17の端部17Bに達すると、発泡し、硬化し、発泡剤60となる。
上記の工程を経て、充填室17は発泡剤60で充填される。
硬化した発泡性樹脂である発泡剤60は、例えば、硬質ウレタンフォームである。発泡性樹脂の材料は限定されず、他の硬化発泡樹脂が採用されてもよい。本実施形態での硬質ウレタンフォームは、ウレタンフォーム原液が発泡後、硬化して形成される。ウレタンフォーム原液としては、例えば、ポリエーテルポリオールに、シクロペンタン、水などの発泡剤、さらには触媒、整泡剤などの助剤をプレミックスした液と、イソシアネート液とを混合した液体が挙げられる。
次に、上述した構造を有する車体側部構造10の効果を説明する。
セパレータ50の端部58に達するように、すなわち、充填室17の端部17A、17Bに発泡剤60が達するように、充填室17に発泡剤60を充填することができる。これにより、外部から室内への振動・騒音の侵入を抑制できる。さらに、6F及び第2注入口6Sの位置を制限されることがないため、車体側部構造10の設計の自由度を向上させることができる。発泡剤60が充填される充填室17の形状が複雑になった場合であっても、液状の発泡剤60の流路を形成することができる。
セパレータ50がガイド部55を備えるので、第1注入口6Fから注入される発泡剤60を車体前後方向及び下方向に沿って均等に分散し、充填室17に充填することができる。
反射部51が第1ガイド面55Fに形成されているので、第1注入口6Fから注入される発泡剤60を車体前後方向の後方RLに向け反射することができる。さらに、セパレータ50の第2面50Sよりも下方の領域においても、車体前後方向において発泡剤60を均等に分散できる。
反射部51が頂部55Tから延びるように前記第1ガイド面から突出しているので、反射部51の根元部分が第1注入口6Fの略中心に位置することになる。第1注入口6Fから注入された発泡剤60は、反射部51と第2ガイド面とによって分散され、セパレータ50の端部に向けて流動する発泡剤60の量を増加させることができる。
中空部8にシートベルト巻き取り装置が配置される場合においては、隆起部54がシートベルト巻き取り装置の近くに配置される。この場合であっても、第1シール材が発泡剤60の漏れを抑制できる。
前記セパレータ50の端部58に第2シール材が配置されているので、セパレータ50の端部58から発泡剤60が漏れることを抑制できる。
セパレータ50がヒンジ50Hを有するので、ヒンジにおいてセパレータ50を折り曲げることが可能となる。ヒンジ50Hにおいてセパレータ50を折り曲げた場合には、車体前後方向におけるセパレータ50の長さを小さくすることが可能となる。このため、折り曲げ状態のセパレータ50を根元部6Bの開口部6Aに容易に通すことが可能となる。さらに、中空部8の内部において、セパレータ50を開くことで、サイドシルアウタ3Aの上面3Tにセパレータ50を固定することができる。
セパレータ50は、支持部50Xを有するので、サイドシル3の上面3Tにセパレータ50を固定できる。
充填室17に発泡剤60が充填されることで、車体側部構造10の外部からの騒音を遮断できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、請求の範囲によって制限されている。
1 車体
2 センターピラー
3 サイドシル
3A サイドシルアウタ
3R 凹部
3T 上面
6 センターピラーインナ(内側部材)
6A 開口部
6B 根元部
6F 第1注入口(注入口)
6S 第2注入口(注入口)
7 センターピラーアウタ(外側部材)
8 中空部
10 車体側部構造
17 充填室
17A、17B 端部
50 セパレータ
50C 中央部
50F 第1面
50H ヒンジ
50M セパレータ本体
50S 第2面
50X 支持部
50XF 後方支持部(支持部)
50XS 前方支持部(支持部)
51 反射部
52 第1突起部
52F 第1後方突起部
52S 第1前方突起部
53 第2突起部
53F 第2後方突起部
53S 第2前方突起部
54 隆起部
54F 後方隆起部
54S 前方隆起部
55 ガイド部
55F 第1ガイド面
55S 第2ガイド面
55T 頂部
56 縁部
57 第1シール材
57F 第1後方シール材
57S 第1前方シール材
58 端部
59 第2シール材
60 発泡剤

Claims (10)

  1. 車体前後方向において互いに離間する第1注入口及び第2注入口が形成された根元部を有する内側部材と、前記内側部材に対向して配置された外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に位置する中空部とを有するセンターピラーと、
    前記中空部に配置され、前記第1注入口に面している反射部を有するセパレータと、
    を備え、
    前記反射部は、前記第1注入口に注入される液状の発泡剤を、前記車体前後方向に誘導する、
    車体側部構造。
  2. 前記セパレータは、
    前記車体前後方向に延びる第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面に形成された第1突起部と、前記第2面に形成された第2突起部と、前記第1突起部及び第2突起部で構成された隆起部と、
    を備え、
    前記反射部は、前記隆起部に形成されている、
    請求項1の車体側部構造。
  3. 前記セパレータの厚さ方向から見て、
    前記隆起部は、
    第1ガイド面と、前記第1ガイド面に繋がる第2ガイド面と、前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが繋がる部分に位置する頂部とを有する略V字状のガイド部を有し、
    前記頂部は、前記第1注入口に面している、
    請求項2の車体側部構造。
  4. 前記反射部は、前記第1ガイド面に形成されている、
    請求項3の車体側部構造。
  5. 前記反射部は、前記頂部から延びるように前記第1ガイド面から突出している、
    請求項4の車体側部構造。
  6. 前記隆起部は、前記車体前後方向に延びる縁部を有し、
    前記セパレータは、前記隆起部の前記縁部に配置された第1シール材を備える、
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の車体側部構造。
  7. 前記セパレータは、前記車体前後方向における端部と、前記端部に配置された第2シール材とを有する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車体側部構造。
  8. 前記セパレータは、前記車体前後方向における中央部と、前記中央部に形成されたヒンジとを有し、
    前記ヒンジにおいて、前記セパレータは折り曲げ可能である、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の車体側部構造。
  9. 前記センターピラーに接合されたサイドシルを備え、
    前記セパレータは、前記サイドシルに固定される支持部を有する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の車体側部構造。
  10. 前記発泡剤は、前記セパレータと前記サイドシルとの間の充填室に充填されている、
    請求項9に記載の車体側部構造。
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