JP7333428B2 - 車体側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側部構造に関する。
従来、サイドシルの上面から上方へと延びるセンタピラーの中空部を、センタピラーの根元部近傍で仕切部材にて仕切り、サイドシルの上面と仕切部材との間で発泡性充填材の充填室を形成した車体側部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この車体側部構造は、充填室に連通する発泡性充填材の注入口をセンタピラーの車幅方向内側面に有している。そして、仕切部材には、注入口から注入された発泡性充填材の注入方向を変える壁部を有している。この壁部は、注入口に対向するように設けられるとともに、上方に延びるほど徐々に内側に変位するように形成されている。
このような車体側部構造によれば、注入口から注入された発泡性充填材の流れを壁部が下向きに変化させることでサイドシルの上面での充填材の発泡を促している。
特許第6856680号公報
しかしながら、従来の車体側部構造(例えば、特許文献1参照)は、壁部の直下におけるサイドシルの上面で充填材の発泡が始まるので、充填室の隅々に至るまで満遍なく発泡性充填材を充填できないことがある。
本発明の課題は、従来と比べてより確実に充填材を充填室に満遍なく充填することができる車体側部構造を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車体側部構造は、車体側部で上下方向に延在して中空断面を形成するピラーと、前記ピラーの車幅方向内側に形成された前記中空断面への充填材の注入口と、前記注入口を上下方向で相互に挟むように前記中空断面に配置された上部材及び下部材と、前記上部材と前記下部材との間に形成された前記充填材の充填室と、前記注入口に対向するように前記充填室内に形成された壁部と、を備え、前記壁部は、車体前後方向における前記充填室の両端部のうち、いずれか一方の端部側に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、従来と比べてより確実に充填材を充填室に満遍なく充填することができる車体側部構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車体側部構造の部分拡大側面図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII部においてセンタピラーアウタを取り除いてセンタピラーの中空断面内の様子を示す部分拡大側面図である。 図1のIII部においてセンタピラーアウタを取り除いてセンタピラーの中空断面内の様子を車外側の前方斜め上方から見下ろした様子を示す部分拡大斜視図である。 センタピラーの中空断面に配置された上部材の前部を車外側の前方斜め上方から見下ろした様子を示す部分拡大斜視図である。 図1のVI-VI断面を車内側斜め上方から見下ろした様子を示す部分拡大斜視図である。
次に、本発明の車体側部構造を実施するための形態(実施形態)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、センタピラーの中空断面内に発泡性樹脂(充填材)の充填室を形成するものを例にとって説明する。ちなみに、このセンタピラーにおける発泡性樹脂の充填構造は、自動車の走行時におけるNV(Noise Vibration)性能の向上を目的とする。したがって、本発明の車体側部構造は、NV性能の向上を目的とするピラーであればセンタピラーに限定されずに他のピラーにも適用することができる。
本実施形態の車体側部構造は、左右のセンタピラーのそれぞれに対応して車体の左右両側に配置される。これらの車体側部構造は、互いに左右対称の構造を有している。よって、本実施形態では左側の車体側部構造についてのみ説明し、右側の車体側部構造の詳細な説明は省略する。
図1は、車体左側における車体側部構造Sの部分拡大側面図である。
図1に示すように、車体側部構造Sは、センタピラー2の中空断面に上部材4と下部材3とを備えて構成されている。
なお、図1中、上部材4と下部材3とは、隠れ線(点線)にて表している。
センタピラー2は、車体両側で前後方向に延びるサイドシル1から上方に延びて、図示しないルーフサイドレールに接続されている。
本実施形態でのセンタピラー2は、図1に示す左側面視で、サイドシル1側で幅広に形成されるとともに上方に向かうほど前後幅を徐々に狭めるように延びている。
そして、センタピラー2の前縁は、上方に向かうほど後方に徐々に変位するように傾斜している。これに対してセンタピラー2の後縁は、サイドシル1に対して略垂直に延びている。ちなみに、本実施形態でのセンタピラー2の後縁は、後部スライドドア(図示を省略)によって開閉されるドア開口部5の前側の一部を形成している。そして、このセンタピラー2の車内側の根元部には、後部スライドドアの後記する戸袋6(図6参照)が形成されている。
図2は、図1のII-II断面図である。
図2に示すように、センタピラー2は、車幅方向外側(図2の左側)に配置されるセンタピラーアウタ7と、車幅方向内側(図2の右側)に配置されるセンタピラーインナ8とが車幅方向に接合されて内側に中空断面9を形成している。
本実施形態でのセンタピラーアウタ7は、図2に示すセンタピラー2の横断面視で、後方に向かうほど車幅方向外側に広がりながら複数段の波型成形を付与された前部7aと、この前部7aの後縁から前後方向に延びる外側部7bとによって形成されている。
また、センタピラーインナ8は、前後方向に延びる内側部8aと、この内側部8aの後縁から略直角に屈曲して車幅方向外側に延びる後部8bとによって形成されている。
そして、本実施形態でのセンタピラー2の中空断面9の形状は、後記する戸袋6(図6参照)に対応するように車幅方向外側に膨らむ膨出部8cを除いては、概ねセンタピラー2の前側を斜辺とする略直角台形形状を呈している。ただし、中空断面9の形状は、これに限定されるものではない。
なお、図2中、符号3は、下部材であり、符号Pは、センタピラーインナ8に形成された充填材の注入口であり、符号Wは、上部材4(図1参照)に形成された壁部である。これら下部材3、注入口P、上部材4及び壁部Wについては後に詳しく説明する。
次に、このようなセンタピラー2の中空断面9内に配置される下部材3(図1参照)と、上部材4(図1参照)とについて説明する。
図3は、図1のIII部においてセンタピラーアウタ7を取り除いてセンタピラー2の中空断面9内の様子を示す部分拡大側面図である。なお、図3中、注入口Pは、後記する上部材4の壁部Wと重なる部分について隠れ線(点線)で表している。
図3に示すように、センタピラー2の中空断面9内には、下部材3と、上部材4とが配置されている。
これらの下部材3と、上部材4とは、屈曲した板体で形成されている。
そして、下部材3と、上部材4とは、互いに所定間隔を開けてそれらの面部が上下方向を向くように中空断面9内に配置されている。
これによりセンタピラー2の中空断面9は、下部材3と、上部材4とによって上下方向に仕切られている。これにより下部材3と、上部材4との間には、充填材の充填室11が形成されることとなる。
そして、このような下部材3と、上部材4とが、充填材の注入口Pを上下方向で相互に挟むように配置されることで、注入口Pは、センタピラー2の車内側と、充填室11内とを連通させることとなる。そして、この注入口Pにセンタピラー2の車内側から噴射ノズルが取り付けられて、充填室11内に未硬化の発泡性樹脂である液状の充填材が噴射注入される。ちなみに、本実施形態での充填材は、発泡性のウレタン樹脂を想定しているが、これに限定されるものではない。
なお、以下の説明においては、図2に示すように、車体前後方向における充填室11の両端部のそれぞれと注入口Pとの距離で比較した際に、注入口Pから遠い側の端部を第1端部11aとし、近い側の端部を第2端部11bとして規定する。
図3に示すように、下部材3と上部材4とは、互いに平行となる平面部12,16を有している。
下部材3は、平面部12の第2端部11b側に、平面部12に接続される傾斜部13を備えている。この傾斜部13は、第2端部11b側に向かうほど上方に向けて徐々に変位するように傾斜している。
また、上部材4は、平面部16の第2端部11b側に、平面部16に接続される傾斜部17を備えている。この傾斜部17は、第2端部11b側に向かうほど上方に向けて徐々に変位するように傾斜している。
そして、上部材4の傾斜部17が、注入口Pよりも第1端部11a側にオフセットした平面部16の端縁から傾斜しているのに対して、下部材3の傾斜部13は、注入口Pよりも第2端部11b側にオフセットした平面部12の端縁から傾斜している。
図4は、図1のIII部においてセンタピラーアウタ7を取り除いてセンタピラー2の中空断面9内の様子を車外側の前方斜め上方から見下ろした様子を示す部分拡大斜視図である。
図4に示すように、下部材3の周縁には、フランジ18が形成されている。このフランジ18は、センタピラー2の中空断面9の内周面に略沿うように、下部材3の周縁から充填室11側に向くように立ち上がっている。そして、フランジ18の立ち上がりを形成する角部は、Rを有する湾曲部Cにて形成されている。
そして、フランジ18は、センタピラー2の内周面に沿って延びるとともに、後記するビードBに対応する一部を除いて下部材3の略全周に渡って形成されている。
また、下部材3は、フランジ18から上方に向けて部分的に長く延びる突出部18aを有している。この突出部18aは、下部材3の周方向に所定間隔を開けて複数(本実施形態では3つ)並ぶように配置されている。
そして、本実施形態での下部材3は、この突出部18aにてセンタピラー2の内周面にスポット接合などで接合されるものを想定している。
また、下部材3は、上方向に膨らむ膨出部21を有している。本実施形態での膨出部21は、平坦な頂上面を有する台地状に形成されている。
本実施形態での下部材3の膨出部21は、複数形成されている。具体的には、膨出部21は、図4に示すように、平面部12において前後方向に2つ並ぶように形成されるとともに、図2に示すように、傾斜部13に1つ形成されている。
このような膨出部21は、上方に凸となるように、板体部分をプレス形成したものを想定しているが、下方に凸となるように形成することもできる。
また、下部材3は、図4に示すように、フランジ18が途切れた周縁に対応するように上方に突出する条にてビードBが形成されている。このビードBは、図2に示すように、充填室11内の車幅方向外側寄りで、平面部12の前後方向の略中央に形成されている。
そして、ビードBは、フランジ18が途切れた部分を車幅方向内側(図2の右側)から補うように、前後方向に延びている。
ちなみに、本実施形態での下部材3は、合成樹脂成形品を想定している。そして、フランジ18の欠損部は、下部材3を金型内で成形する際の継手に起因して形成されたものを想定している。
したがって、フランジ18の欠損部及びこれを補うように配置されるビードBの位置は、これに限定されるものではなく、成形時の継手の位置に応じて変更することができる。
次に、上部材4について説明する。
図4に示すように、上部材4の周縁には、フランジ19が形成されている。このフランジ19は、センタピラー2の中空断面9の内周に略沿うように、上部材4の周縁から充填室11側に向くように立ち上がっている。そして、フランジ19の立ち上がりを形成する角部は、Rを有する湾曲部Cにて形成されている。
そして、フランジ19は、センタピラー2の内周面に沿って延びるとともに、上部材4の略全周に渡って形成されている。
また、上部材4は、フランジ19から下方に向けて部分的に長く延びる突出部19aを有している。この突出部19aは、上部材4の周方向に所定間隔を開けて複数(本実施形態では3つ)並ぶように配置されている。
そして、本実施形態での上部材4は、この突出部19aにてセンタピラー2の内周面にスポット接合などで接合されるものを想定している。
また、上部材4は、上方向に膨らむ膨出部21を有している。下部材3の膨出部21と同様に、平坦な頂上面を有する台地状に形成されている。
そして、上部材4の膨出部21は、平面部16において前後方向に2つ並ぶように形成されている。
このような膨出部21は、上方に凸となるように、板体部分をプレス形成したものを想定しているが、下方に凸となるように形成することもできる。
また、上部材4は、図4に示すように、注入口Pに対向するように、壁部Wを有している。そして、本実施形態での壁部Wは、上部材4における傾斜部17に形成されている。
つまり、壁部Wは、図2に示すように、充填室11の前後方向における中央部よりも第2端部11b側に形成されている。
また、壁部Wは、下部材3の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置している。
そして、壁部Wは、注入口Pから遠い第1端部11a側に向かうほど徐々に車幅方向外側(図2の左側)に変位するように傾斜している。
図5は、上部材4の前部の部分拡大斜視図である。
図5に示すように、本実施形態での壁部Wは、上部材4が下部材3側に向けて部分的に折り曲げられて形成されたものである。
具体的には、壁部Wは、上部材4の傾斜部17における部分的な切り起しで形成された切片で構成されている。
そして、壁部Wが折り曲げられた角部は、Rが形成され、折り曲げ線の延在方向の中央部には、角部が部分的に窪む凹部15が形成されている。
なお、凹部15は、角部が部分的に突出する凸部に変更することもできる。
このような本実施形態での上部材4は、特に制限はないが、鉄板にて形成されたものが好ましい。
図6は、図1のVI-VI断面を車内側斜め上方から見下ろした様子を示す部分拡大斜視図である。
図6に示すように、本実施形態に係る車体側部構造Sは、前記したように、センタピラー2の車内側の根元部に戸袋6が形成されている。
この戸袋6は、後部スライドドア(図示を省略)を下側で支持しつつ車体前後方向へスライド移動させる際のガイドを行う下側戸袋部材を構成する。そして、戸袋6は、後部スライドドアのスライド範囲における前端部に配置される。
具体的には、戸袋6は、センタピラー2よりも車幅方向内側に形成されるとともに、壁部Wが形成される第2端部11bとは反対側の第1端部11a側にシフトした位置に形成されている。
また、戸袋6は、充填材の注入口Pよりも下方に形成されている。また、戸袋6の上端部は、下部材3よりも上方に位置している。
≪作用効果≫
以下に、本実施形態に係る車体側部構造Sの奏する作用効果について説明する。
本実施形態に係る車体側部構造Sは、壁部Wが充填室11における前後方向の両端部のうち、いずれか一方の端部側に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように傾斜している。
このような車体側部構造Sによれば、壁部の下方で充填材の発泡が始まる従来の車体側部構造(例えば、特許文献1参照)と異なって、壁部Wが、センタピラー2の車幅方向内側に形成された注入口Pから噴射された充填材を充填室11の端部に向けて誘導する。
これにより車体側部構造Sは、充填室の隅々に至るまで満遍なく発泡性充填材を充填することができる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、前記壁部Wが、注入口Pから遠い側である第1端部11a側に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように傾斜している。
これにより車体側部構造Sは、充填室11において注入口Pから遠い角部に向かって注入口Pから噴射された充填材の向きを変更する。このような車体側部構造Sによれば、より確実に注入口Pから遠く離れた位置にも充填できるので、充填室11での充填材の偏りを抑え、充填室11に満遍なく充填材を充填できる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、壁部Wが、下部材3の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置している。
これにより車体側部構造Sは、壁部Wを注入口Pに、より近づく。このよう車体側部構造Sによれば、注入口Pから噴射された充填材が壁部Wにぶつからずに周囲に飛散することを防止するとともに、下部材3や上部材4の周縁から充填材が漏れ出すことを抑制する。
また、このような車体側部構造Sにおいては、壁部Wは、上部材4が下部材3側に向けて部分的に折り曲げられて形成されている。
このような車体側部構造Sによれば、上部材4に別部材で壁部Wを取り付けるものと異なって、車体側部構造Sの重量を軽減することができるとともに、製造工程が容易になる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、壁部Wの折り曲げ部に凹部15(又は凸部)が設けられることによって、壁部Wの折り曲げ部における剛性が高まる。
このような車体側部構造Sによれば、充填材の噴射圧によって、壁部Wが車体上方向に変形することが抑制される。
また、このような車体側部構造Sにおいては、下部材3と上部材4とは、互いに平行となる平面部12,16を有している。
このような車体側部構造Sによれば、充填材が平面部12,16同士の間で流動し、充填材が1箇所に溜まることを抑制できる。
また、このような車体側部構造Sの下部材3においては、充填材の注入口Pに近い充填室11の第2端部11b側に傾斜部13を有している。
このような車体側部構造Sによれば、壁部Wで向きを変更しきれなかった充填材が注入口P付近にたまることを抑制する。
また、このような車体側部構造Sの上部材4においては、壁部Wが、上部材4の傾斜部17に形成されている。
これにより車体側部構造Sは、注入口Pから噴射された充填材の向きを傾斜部17の傾斜によって、斜め下方向に変更する。
このような車体側部構造Sによれば、より確実に下部材3側に充填材を誘導できるので、センタピラー2(充填室11)の内壁を伝って充填室11の外側に充填材が漏れ出ることを抑制する。これにより車体側部構造Sは、より確実に充填材を充填室11内に満遍なく充填できる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、下部材3の傾斜部13は、注入口Pよりも第2端部11b側にオフセットした位置から傾斜している。
これにより車体側部構造Sは、壁部Wで向きを変更しきれなかった充填材を傾斜部13にて平面部12に流し落とす。
このような車体側部構造Sによれば、充填材が充填室11の全体に渡って満たされる前に注入口P近傍が充填材によって塞がれることを抑制する。
また、このような車体側部構造Sによれば、平面部12をより広く確保することができる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、上部材4及び下部材3のそれぞれの周縁にフランジ18,19が形成されている。
このような車体側部構造Sによれば、充填室11に充填した充填材が、上部材4及び下部材3の周縁から漏れ出ることをフランジ18,19にて抑制することができる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、フランジ18,19に突出部18a,19を備えている。これにより車体側部構造Sは、センタピラー2の内壁との接合強度が向上する。
また、このような車体側部構造Sにおいては、下部材3は、フランジ18が途切れた周縁に対応するようにビードBが形成されている。
このような車体側部構造Sによれば、注入口Pから充填材を充填室11に充填した際に、フランジ18が途切れた周縁から充填室11の外側に漏れ出ることを抑制する。
また、この車体側部構造Sによれば、壁部Wにて第1端部11a方向に誘導しきれなかった充填材の流れを、ビードBの延出方向に沿わせることで、充填材をより確実に第1端部11a方向に誘導する。
また、このような車体側部構造Sにおいては、上部材4及び下部材3のそれぞれが複数の膨出部21を有している。
これにより車体側部構造Sは、上部材4及び下部材3の剛性が向上する。
このような車体側部構造Sによれば、充填室11に充填材が充填された際に、上部材4及び下部材3における充填圧による変形を抑制することができる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、戸袋6が、センタピラー2よりも車幅方向内側に形成されている。
このような車体側部構造Sによれば、側突時にセンタピラー2に入力された荷重が戸袋6に伝達されて吸収される。
また、この車体側部構造Sは、充填室11に充填された充填材によって、後部スライドドア(図示を省略)の開閉時に戸袋6内で発生した騒音・振動が、センタピラー2を介して車室内に伝達されることを防止する。
また、このような車体側部構造Sにおいては、戸袋6が、注入口Pから離れた第1端部11a側にシフトした位置に形成されている。
これにより車体側部構造Sは、戸袋6が、下部材3と上部材4とにおける、互いに平行となる平面部12,16に対応するように配置されることとなる。
このような車体側部構造Sによれば、側突時にセンタピラー2に入力された荷重を効率よく戸袋に伝達することができる。
また、このような車体側部構造Sにおいては、好ましくは上部材4が鉄板からなるものを想定している。
このような車体側部構造Sによれば、例えば樹脂からなる上部材4を有するものと比較して、上部材4における剛性を向上させることができるとともに、上部材4の製造工程が容易となる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、充填室11の前側に第2端部11bを設定し、充填室11の後側に第1端部11aを設定した構成を想定しているが、これとは逆に前側に第1端部11aを設定し、後側に第2端部11bを設定した構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、前後方向のうち、一方向に傾斜する壁部Wを想定しているが、注入口Pに対して向き合う壁部Wの面部を上面視で、車幅方向外側に開くV字形状を呈するように形成した壁部Wとすることもできる。
2 センタピラー(ピラー)
3 下部材
4 上部材
6 戸袋
9 中空断面
11 充填材の充填室
11a 車体前後方向における充填室の第1端部
11b 車体前後方向における充填室の第2端部
12 下部材の平面部
13 下部材の傾斜部
15 壁部の凹部
16 上部材の平面部
17 上部材の傾斜部
18 下部材のフランジ
18a 下部材の突出部
19 上部材のフランジ
19a 上部材の突出部
21 膨出部
B ビード
P 充填材の注入口
W 壁部

Claims (11)

  1. 車体側部で上下方向に延在して中空断面を形成するピラーと、
    前記ピラーの車幅方向内側に形成された前記中空断面への充填材の注入口と、
    前記注入口を上下方向で相互に挟むように前記中空断面に配置された上部材及び下部材と、
    前記上部材と前記下部材との間に形成された前記充填材の充填室と、
    前記注入口に対向するように前記充填室内に形成された壁部と、
    を備え、
    前記壁部は、車体前後方向における前記充填室の両端部のうち、いずれか一方の端部側に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように傾斜していることを特徴とする車体側部構造。
  2. 車体前後方向における前記充填室の前記両端部のそれぞれは、第1端部と第2端部とで規定され、
    前記注入口と前記第1端部との距離は、前記注入口と前記第2端部との距離よりも離れており、
    前記壁部は、前記第1端部側に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記壁部は、前記下部材の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  4. 前記壁部は、前記上部材が前記下部材側に向けて部分的に折り曲げられて形成され、角部にRを設けて折り曲げられた折り曲げ線の延在方向の中央部には、凹部又は凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  5. 前記上部材と前記下部材とは、互いに平行となる平面部を有し、
    前記平面部の前記第2端部側には、前記平面部に接続されるとともに前記第2端部側に向かうほど上方に向けて徐々に変位する傾斜部を有し、
    前記壁部は、前記上部材における前記傾斜部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
  6. 前記下部材の前記傾斜部は、前記注入口よりも前記第2端部側にオフセットした位置から傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の車体側部構造。
  7. 前記上部材及び前記下部材のそれぞれの周縁には、前記充填室側に向くように湾曲部を介して延出するフランジが形成され、前記フランジは、上下方向に部分的に長く延びる突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  8. 前記下部材は、前記フランジが途切れた周縁に対応するようにビードが形成されていることを特徴とする請求項7に記載の車体側部構造。
  9. 前記上部材及び前記下部材は、上方向又は下方向に膨らむ膨出部を複数有していることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  10. 前記ピラーよりも車幅方向内側に戸袋が形成され、
    前記戸袋は、前記第1端部側にシフトした位置に形成されることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
  11. 前記上部材は、鉄板で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
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